JP2022542798A - エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料の製造方法、および投与システム - Google Patents

エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料の製造方法、および投与システム Download PDF

Info

Publication number
JP2022542798A
JP2022542798A JP2022502102A JP2022502102A JP2022542798A JP 2022542798 A JP2022542798 A JP 2022542798A JP 2022502102 A JP2022502102 A JP 2022502102A JP 2022502102 A JP2022502102 A JP 2022502102A JP 2022542798 A JP2022542798 A JP 2022542798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
susceptor
sheet material
aerosol
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022502102A
Other languages
English (en)
Inventor
マッシミリアノ ベルトルド
ジェンナーロ カンピテッリ
ファビオ カンティエリ
ジャンパオロ ダンブラ
Original Assignee
フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム filed Critical フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Publication of JP2022542798A publication Critical patent/JP2022542798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/10Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
    • H05B6/105Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications using a susceptor
    • H05B6/108Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications using a susceptor for heating a fluid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/70Manufacture
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/10Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/16Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes of tobacco substitutes
    • A24B15/167Chemical features of tobacco products or tobacco substitutes of tobacco substitutes in liquid or vaporisable form, e.g. liquid compositions for electronic cigarettes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/24Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by extraction; Tobacco extracts
    • A24B15/241Extraction of specific substances
    • A24B15/243Nicotine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/28Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by chemical substances
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24CMACHINES FOR MAKING CIGARS OR CIGARETTES
    • A24C5/00Making cigarettes; Making tipping materials for, or attaching filters or mouthpieces to, cigars or cigarettes
    • A24C5/01Making cigarettes for simulated smoking devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/20Cigarettes specially adapted for simulated smoking devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/40Constructional details, e.g. connection of cartridges and battery parts
    • A24F40/46Shape or structure of electric heating means
    • A24F40/465Shape or structure of electric heating means specially adapted for induction heating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/10Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
    • H05B6/105Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications using a susceptor

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Manufacturing Of Cigar And Cigarette Tobacco (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料の製造方法は、サセプタシート材料の両側に少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタシート材料を提供する工程と、サセプタシート材料の両側にある少なくとも一つのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布する工程とを含む。また、エアロゾル形成ゲルの塗布のための投与装置も記載されている。【選択図】図7

Description

本発明は、サセプタシート材料へのエアロゾル形成ゲルの塗布のための方法、およびサセプタシート材料へのエアロゾル形成ゲルの塗布のための投与システムに関する。
エアロゾル形成コーティングを用いてサセプタ材料をコーティングする方法は周知である。これは、加熱されたサセプタと直接接触するコーティングからのエアロゾル送達を提供するために行われてもよい。また、誘導加熱可能なエアロゾル形成物品のたばこプラグにおいて異なる形状のサセプタ材料を提供することも周知である。これは、例えばたばこプラグを通した空気またはエアロゾルの搬送を改善または変化させるために行われる。
電子エアロゾル発生装置で使用されるエアロゾル発生物品内でエアロゾル発生を提供することが望ましく、これはエアロゾル送達において高い精度を可能にする。
本発明によると、エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料の製造方法が提供されている。方法は、少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタシート材料を提供することと、サセプタシート材料における少なくともくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布することとを含む。
方法は、サセプタシート材料の両側に少なくとも一つのくぼみを有するサセプタシート材料を提供することと、サセプタシート材料の両側にある少なくとも一つのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布することとを含むことが好ましい。
サセプタシート材料には、サセプタシート材料の一方の側にある複数のくぼみが提供されていることが好ましい。
サセプタシート材料には、サセプタシート材料の両側にある複数のくぼみが提供されていることが好ましい。
エアロゾル形成ゲルは、サセプタシート材料の一方の側にある幾つかのくぼみに、またはサセプタシート材料の両側にある幾つかのくぼみに塗布されることが好ましい。エアロゾル形成ゲルは、サセプタシート材料の一方の側にある各くぼみに塗布される、またはエアロゾル形成ゲルは、サセプタシート材料の両側にある各くぼみに塗布されることがより好ましい。
方法は、異なるエアロゾル形成ゲルをサセプタシート材料の異なるくぼみに塗布することをさらに含んでもよい。異なるエアロゾル形成ゲルは、例えば風味、ニコチン含有量、アルカロイド含有量、アルカロイドのタイプ、エアロゾル形成剤の含有量、エアロゾル形成剤のタイプ、またはエアロゾル化温度のうちの少なくとも一つにおいて異なっていてもよい。
方法は、ゲル投与装置の少なくとも一つの移動歯の貫通穴を介してエアロゾル形成ゲルを塗布することを含むことが好ましい。
ゲル投与装置の移動歯は、例えば投与ホイールドラムの歯、投与ローラーの歯、または投与ベルトの歯であってもよい。
方法は、円周方向に配設された歯を備える投与ホイールドラムの少なくとも一つの移動歯の貫通穴を介してエアロゾル形成ゲルを塗布する工程を含んでもよい。追加的に、または別の方法として、方法は、投与ベルトの少なくとも一つの移動歯の貫通穴を介してエアロゾル形成ゲルを塗布することと、投与ベルトを用いてサセプタシート材料を搬送することとを含んでもよい。
投与ベルトの提供によって、搬送およびゲル塗布は一つの装置に組み合わされてもよい。
投与ベルトは、サセプタシート材料の形態に実質的に対応する一連の歯を備えることが好ましい。歯(例えば、一つの歯、幾つかの歯、または各歯)は、ゲル貯蔵部と連通する、またはゲル貯蔵部と連通するようにされる貫通穴を備える。方法は、投与ベルトの移動に伴い歯が貯蔵部を通過する時に、投与ベルトの歯を貯蔵部と連通させる工程を含むことが好ましい。それ故に、貫通穴を備える各歯は、貯蔵部を通過する際に同じ貯蔵部と連通されてもよい。
方法は、歯の幅にわたって配設された複数の貫通穴を通して、サセプタシート材料の幅にわたってエアロゾル形成ゲルを塗布することを含むことが好ましい。
方法は、サセプタシート材料の長さに沿ってエアロゾル形成ゲルを連続的に塗布することを含むことが好ましい。
歯は、歯の幅に沿って配設された複数の貫通穴を備えることが好ましい。各貫通穴は、歯の先端にて実質的に終了する。一部の実施形態において歯がホイールドラムの歯またはコンベヤベルトの歯である場合、複数の貫通穴はドラムまたはベルトの幅に沿って配設されている。これは、サセプタシート材料の幅にわたって配設された個別のくぼみにエアロゾル形成ゲルが塗布されうるため、好ましい場合がある。谷部がサセプタシート材料の幅にわたって延びる場合、エアロゾル形成ゲルはまた、谷部の幅に沿って塗布されてもよい。一部の実施形態において歯が投与ローラーの歯である場合、一つまたは複数の貫通穴は歯の周囲に沿って配設されている。これは、サセプタシート材料の長さに沿って配設された細長いくぼみ(例えば長軸方向の溝など)にエアロゾル形成ゲルが連続的に塗布されてもよいため、好ましい場合がある。サセプタシート材料の幅に沿った、またはその長さに沿ったエアロゾル形成ゲルの分布は、幅に沿って、または長さに沿って連続していてもよい。サセプタシート材料の幅に沿った、またはその長さに沿ったエアロゾル形成ゲルの分布は、幅または長さに沿って等しい量のエアロゾル形成ゲルで幅または長さに沿って等しくてもよい。
サセプタシート材料の幅または長さに沿ったエアロゾル形成ゲルの分布は、不連続的であってもよい。サセプタシート材料の幅または長さに沿ったエアロゾル形成ゲルの分布は、幅または長さに沿って等しくなくてもよい。例えば、エアロゾル形成ゲルの個別の液滴は、サセプタシートの幅にわたって、またはサセプタシートの長さに沿って配設されてもよい。例えば、サセプタシートの側方縁領域においてよりも多くのエアロゾル形成ゲルが、サセプタシートの中央長軸方向領域において配設されてもよい。エアロゾル形成ゲルは、くぼみの中およびくぼみに沿って均一な層を形成してもよい。
歯の中にある貫通穴の数またはサイズは、エアロゾル形成ゲルの特性、特にエアロゾル形成ゲルの粘度に適合される場合がある。
方法は、投与ローラーの少なくとも一つの移動歯の貫通穴を介してエアロゾル形成ゲルを塗布することを含んでもよく、移動歯は、サセプタシート材料の搬送の方向と平行に配設されていて、かつサセプタシート材料の搬送の方向に回転する。移動歯には、連続的なゲルの塗布のために、歯の全長に沿って、または投与ローラーの全円周に沿って延びる連続的な貫通穴がそれぞれ提供されてもよい。これらの実施形態において、サセプタシート材料には、サセプタ材料の長さに沿って配設された少なくとも一つの長軸方向に延びるくぼみ(例えば溝の形態のくぼみ)が提供されている。少なくとも一つの長軸方向に配設されたくぼみを備えるサセプタは、連続的な形成プロセスで製造するのが簡単である。そのように形成されたサセプタ材料は、例えばV字形状またはW字形状の断面を有するサセプタバンドの屈曲が、平坦なバンドの屈曲よりも大きい力を必要とするため、固有の剛直さを有する。例えば、物品中のサセプタの何らかの変形または不整合は、連続的な物品を個別のセグメントへと切断する場合、より少ししか影響を受けない。W字形状断面を有するサセプタには、異なる種類のゲルが混合するリスクなしに、サセプタの二つの側に異なる種類のエアロゾル形成ゲルが提供されてもよい。
本発明によると、サセプタシート材料へのエアロゾル形成ゲルの塗布のための投与システムが提供されている。システムは、少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタシート材料を備える。システムはまた、サセプタシート材料の少なくとも一つのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布するように適合されたゲル投与装置を備える。
少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタ材料を使用することによって、サセプタ材料の量は平坦なサセプタ材料と比較して増加されてもよい。サセプタが中に配設されている物品の長さ当たりのサセプタ材料の量は、増加されてもよい。特に、サセプタの表面積が増大する。好ましくは、かつ主に熱が渦電流によってサセプタ材料内に発生されるため、これは好ましい。これらは主に、サセプタシート材料が誘導加熱される時に、サセプタシート材料内に発生される表皮電流である。サセプタ材料の長さ当たりの使用可能な表面積がより大きいと、より多くの熱が当該長さにわたって発生されうる。
投与システムのゲル投与装置は、サセプタシート材料における少なくとも一つのくぼみの形態に実質的に対応する少なくとも一つの歯を備えてもよい。ゲル投与装置の少なくとも一つの歯は、エアロゾル形成ゲルを含むゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備えてもよい。この実施形態において、エアロゾル形成ゲルは、ゲル貯蔵部から、および歯の貫通穴を通して送達され、サセプタシート材料に塗布される。ゲルは特に、サセプタ材料における少なくとも一つのくぼみの中に塗布される。投与装置の歯は、ゲル塗布のためにサセプタ材料のくぼみの中に挿入されることが好ましい。歯がくぼみを通る時、エアロゾル形成ゲルの一部分はサセプタ材料のくぼみの中に沈殿される。
貫通穴は、エアロゾル形成ゲルをサセプタに塗布する時に、ゲル貯蔵部と流体連通している。貫通穴は、貯蔵部と常に流体連通している必要はない。貫通穴は、エアロゾル形成ゲルを塗布する際に、または塗布する少し前に、貯蔵部と連通されてもよい。貫通穴とゲル貯蔵部の間の流体連通を閉鎖するための閉鎖部が提供されてもよい。
ゲル投与装置は幾つかの歯を備えることが好ましく、幾つかの歯の少なくとも一つの歯は、エアロゾル形成ゲルをサセプタ材料に塗布するための貫通穴を備える。幾つかの歯は、好ましくはサセプタ材料における幾つかのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布するための貫通穴を備えることがより好ましい。例えば、投与装置のすべての歯は貫通穴を備えてもよい。すべての歯は、サセプタ材料における少なくとも幾つかのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布するための貫通穴を備えることが好ましい。すべての歯は、サセプタ材料におけるすべてのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布するための貫通穴を備えることがより好ましい。
貫通穴が提供されている、かつゲル貯蔵部と連通している歯の量の変動は、サセプタ材料の長さにわたって塗布されるエアロゾル形成ゲルの量を調整できる利点を提供する。
ゲル投与装置の貫通穴は、一つの同じ貯蔵部と連通してもよい。ゲル投与装置の貫通穴は、異なる貯蔵部と連通してもよい。異なる貯蔵部は、同じエアロゾル形成ゲルを備えてもよい。異なる貯蔵部は、または異なるエアロゾル形成ゲルを備えてもよい。
幾つかの投与装置が連続的に配設されてもよい。幾つかの投与装置の各々は、異なるエアロゾル形成ゲルを含むゲル貯蔵部と流体連通していることが好ましい。次いでサセプタシート材料は、幾つかの投与装置の各々を通過してもよい。各投与装置で、一つの、または幾つかの、またはすべてのくぼみはエアロゾル形成ゲルで充填される。充填されていないくぼみだけでなく、既に充填されたくぼみも、後続配設ゲル投与装置をサセプタが通過する時に、(さらに)充填される。これによって、くぼみの異なる充填が実現されてもよい。別の方法として、または追加的に、くぼみの多重充填が実現されてもよい。
エアロゾル形成ゲル(複数可)は、ポンプを介して歯に押し出されてもよい。一部の実施形態において、ゲル貯蔵部は加圧されてもよい。また、加圧ゲルとポンプの組み合わせは、エアロゾル形成ゲルを投与装置の歯に送達するために実現されてもよい。
投与システム、例えば貯蔵部または投与装置は、エアロゾル形成ゲルを加熱するための加熱手段を備えてもよい。加熱手段は、例えばゲルを液化するために提供されてもよい。
サセプタシート材料がサセプタシート材料の両側に少なくとも一つのくぼみを備える実施形態において、その結果、ゲル投与装置は、サセプタシート材料の両側にある少なくとも一つのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布するように適合されている。
ゲル投与装置は、サセプタ材料の形態(特にサセプタ材料におけるくぼみの形態)に実質的に対応する円周方向に配設された歯を含む投与ホイールドラムを備えてもよい。一部の実施形態において、投与ホイールドラムの少なくとも一つの歯は、エアロゾル形成ゲルを含むゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備える。投与ホイールドラムの円周方向に配設された歯は、投与ホイールドラムの回転軸と平行に、かつサセプタシート材料の搬送方向または長さに対して垂直に配設されていることが好ましい。
ゲル投与装置は、一対の噛み合う投与ホイールドラムを備えることが好ましい。両方のホイールドラムは円周方向に配設された歯を備え、歯はホイールドラムの回転に伴い互いに噛み合っている。一対の投与ホイールドラムのうちの一つの投与ホイールドラムの少なくとも一つの歯は、エアロゾル形成ゲルのためのゲル貯蔵部と連通している貫通穴を備える。一対の噛み合う投与ホイールドラムで、一対の投与ホイールドラムの両方の投与ホイールドラムの少なくとも一つの歯は、ゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備えることが好ましい。一対の投与ホイールドラムの二つのホイールドラムは、同じまたは異なるゲル貯蔵部と流体連通してもよい。二つのホイールドラムで、サセプタは二つのドラムの間に案内され、ここでゲルがサセプタに塗布される。
ゲル投与装置は、サセプタシート材料を搬送するための投与ベルトを備えてもよい。その中で、貫通穴を含む歯は投与ベルトの歯である。
投与ベルトは、歯付きコンベヤベルトであることが好ましく、閉ループのエンドレスベルトであることがより好ましい。
ゲル投与装置は、サセプタ材料における少なくとも一つの長軸方向に延びるくぼみの形態に実質的に対応する、かつ投与ローラーの回転方向に延びる、少なくとも一つの円周方向に配設された歯を備える投与ローラーを備えてもよい。一部の実施形態において、投与ローラーの少なくとも一つの歯は、エアロゾル形成ゲルを含むゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備える。
ゲル投与装置は、一対の噛み合う投与ローラーを備えることが好ましい。両方の投与ローラーは、少なくとも一つの円周方向に配設された歯を備え、歯は、二つの投与ローラーを通過するサセプタの搬送方向における投与ローラーの回転に伴い互いに噛み合う。一対の投与ローラーのうちの一つの投与ローラーの少なくとも一つの歯は、エアロゾル形成ゲルのためのゲル貯蔵部と連通している貫通穴を備える。一対の噛み合う投与ローラーで、一対の投与ローラーの両方の投与ローラーの少なくとも一つの歯は、ゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備えることが好ましい。一対の投与ローラーの二つの投与ローラーは、同じまたは異なるゲル貯蔵部と流体連通してもよい。二つの投与ローラーで、サセプタは二つのローラーの間に案内され、ここでゲルがサセプタに塗布される。一対の投与ローラーを有する実施形態において、好ましくは一つの投与ローラーは、エアロゾル形成ゲルのためのゲル貯蔵部と連通している貫通穴を備える一つの単一の歯を備え、かつもう一方の噛み合う投与ローラーは二つの歯を備え、好ましくは各々の歯はエアロゾル形成ゲルのためのゲル貯蔵部と連通している貫通穴を備える。貫通穴は、連続的なゲル塗布のために投与ローラーの円周全体に沿って延びる連続的な貫通穴であってもよい。
好ましくは、貫通穴を備える歯の先端と、サセプタシート材料のくぼみの底部とは、エアロゾル形成ゲルの塗布のために歯がくぼみの中に挿入されている時、少なくとも部分的に互いから距離を置いている。この距離は、サセプタシート材料のくぼみの中に塗布されるエアロゾル形成ゲルのための空間を残すように選択されていることが好ましい。
これは、例えば貫通穴を備える、かつ平坦な先端を有する歯によって実現されてもよい。くぼみは、くぼみの底部に対して狭くなる壁を備える。それ故に、歯がサセプタ材料のくぼみの中に完全に挿入されている場合、くぼみの底部と歯の平坦な先端との間に距離がある。これは、間隙がこの距離によって形成されるので有利である。
別の方法として、または追加的に、歯はサセプタ材料のくぼみの中に挿入されない、または完全には挿入されない場合があり、これによって歯とサセプタ材料の間の距離は、エアロゾル形成ゲルのための空間を残す。
エアロゾル形成ゲルは、サセプタ材料のくぼみの中にのみ塗布されることが好ましい。それ故に、くぼみを含まないサセプタシート材料の部分、例えば波形態のサセプタシート材料の波頭は、エアロゾル形成ゲルを有しない。
くぼみの中にのみエアロゾル形成ゲルを提供することは、エアロゾル形成ゲルの良好な局在化の利点を有する。くぼみは、エアロゾル形成ゲルの塗布の後のみならず、エアロゾル形成ゲルを含む最終的なサセプタシート材料における塗布の後でも、エアロゾル形成ゲルに対する境界を提供する。ゲルの塗布の後に、または加熱時に、ゲルがサセプタ材料の他の部分にさらに流れることが阻止される。これは平坦なサセプタシートに優る改善である。これはまた、サセプタ材料とエアロゾル形成ゲルの間の接触面のサイズが明確に画定されるので、サセプタ材料によって加熱されるエアロゾル形成ゲルの量を考慮しても有利である。また、サセプタ材料のくぼみ内のエアロゾル形成ゲルの提供は、個別に、順次に、または群ごとに加熱されてもよいサセプタ材料に沿って、かつこれらを横切って、個別のエアロゾル形成ゲル部分を提供する。これは、エアロゾル発生の様々な組み合わせおよび変形を提供するために使用されてもよい。
方法はまた、少なくとも一つのゲル入口を有する導管(例えば管)を提供することと、導管の内部に、かつ導管に沿ってサセプタシート材料を案内することと、エアロゾル形成ゲルを少なくとも一つのゲル入口を介して導管の中に注入する、および導管の内部に、かつ導管に沿って案内されたサセプタシート材料に注入することとを含んでもよい。
それに応じてゲル投与装置は、導管の内部に、かつ導管に沿ってサセプタシート材料を案内するよう適合された導管を備えてもよい。導管は、導管の中へのエアロゾル形成ゲルの注入、および導管の内部に、かつ導管に沿って案内されているサセプタシート材料へのエアロゾル形成ゲルの注入のために少なくとも一つのゲル入口を備える。少なくとも一つのゲル入口は、サセプタシート材料の一方の側(例えば上側または下側)にエアロゾル形成ゲルを塗布するように配設されていることが好ましい。
導管は、エアロゾル形成ゲルの注入のために二つ以上のゲル入口を備えてもよい。二つのゲル入口は導管内で相互に向かい合って配設されていることが好ましく、これによってエアロゾル形成ゲルは、サセプタシート材料の両側に塗布されてもよい。
二つ以上のゲル入口はまた、導管の同じ側に配設されてもよい。これによって、エアロゾル形成ゲルはその後、サセプタシート材料の同じ側に塗布されてもよい。二つ以上のゲル入口は、同じゲル貯蔵部に、または異なるゲル貯蔵部に接続されてもよい。同じ側のゲル入口は、好ましくは異なるエアロゾル形成ゲルを含む異なる貯蔵部に接続されていることが好ましい。これによって、異なるエアロゾル形成ゲルの一連の注入が実現されてもよい。異なるゲルは、同じくぼみに、または異なるくぼみに塗布されてもよい。
導管の断面は、サセプタ材料の幅および高さに実質的に対応してもよい。理想的に、導管の断面は、サセプタ材料の幅および高さよりもわずかに大きい。例えば、導管の断面は、サセプタ材料の幅および高さよりも5パーセント~10パーセント大きい。導管の断面は、例えば長方形であってもよい。導管の断面はまた、異なる形状(例えば楕円形または正方形)を有してもよい。
導管は、例えば導管を通過したサセプタ材料に、サセプタ材料の側面全体上でエアロゾル形成ゲルが提供されるような形状を有してもよい。サセプタ材料には、サセプタ材料の両側にエアロゾル形成ゲルが提供されていることが好ましい。
導管の断面は、導管を通過するサセプタ材料の搬送の方向で見た時、減少していることが好ましい。導管入口は、サセプタシート材料の断面よりも大きい断面を有して、導管の中へのサセプタの挿入を簡略化することが好ましい。導管出口は、サセプタシート材料の断面の延長と実質的に対応する断面を有することが好ましい。導管出口は、シート材料の断面の延長に5パーセントを加えたものに対応する断面を有することが好ましい。断面の小さい差は、摩擦を回避または低減する場合がある。一部の実施形態において、導管出口の断面は、高さ方向におけるサセプタシート材料の延長よりもわずかに大きい。高さ方向は、サセプタシート材料の平面または仮想的な平面から延びるくぼみの方向である。これによって、過剰なエアロゾル形成ゲルは、サセプタシート材料を覆うサセプタシート材料上に残る場合がある。
導管は、導管を通したサセプタの通過を支持する内部または外部の駆動機構を備えてもよい。
サセプタ材料が導管を通過し、かつ導管を通過することによってサセプタ材料にエアロゾル形成ゲルが提供される一部の実施形態において、サセプタ材料におけるくぼみにエアロゾル形成ゲルが提供されるだけでなく、平坦な部分、または例えば波形態のサセプタの波頭は、エアロゾル形成ゲルで覆われてもいる。
導管の形態の投与装置は、サセプタ材料の表面全体がエアロゾル形成ゲルで被覆されてもよい、および大量のエアロゾル形成ゲルがサセプタ材料に提供されてもよいという点で有利である。加えて、サセプタ材料に塗布されるエアロゾル形成ゲルの物理的特性に応じて、サセプタ材料はエアロゾル形成ゲル内に包埋されてもよい。包埋されたサセプタ材料の外側形状は、導管の形状、特に導管の内側断面によって画定されてもよい。
エアロゾル形成ゲルが提供されているサセプタシート材料は、例えばボビン上にコイル状にされて保存されてもよい。エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料はその後、ボビンから巻き出されてもよく、かつエアロゾル発生物品、例えばエアロゾル発生ロッドの製造に使用されてもよい。
エアロゾル形成ゲルが提供されているサセプタシート材料は、エアロゾル形成物品の製造に直接(特にインラインで)使用されてもよい。
ゲル投与装置は、エアロゾル発生ロッド(例えば、たばこロッド)を形成するためのロッド形成装置の一部であってもよい。ロッドは、手持ち式誘導加熱装置などの電子エアロゾル発生装置用の誘導加熱可能なエアロゾル発生物品の製造に使用されることが好ましい。
導管を備えるゲル投与装置は、少なくとも一つのくぼみを備える、かつ誘導加熱可能なエアロゾル発生ロッドを形成するサセプタ材料のオンライン製造のために特に適切である。導管は、エアロゾル発生物品の製造のために、ロッド形成装置の漏斗部分内に位置付けられていることが好ましい。こうしたロッド形成装置において、エアロゾル発生基体、例えばたばこシートは、漏斗部分においてロッドの中に集合される。こうしたロッド形成装置は当業界で周知である。
本発明の投与装置は、漏斗部分内または上流に位置付けられてもよい。ゲル投与装置から、特にゲル投与装置の導管から出るエアロゾル形成ゲルを含むサセプタ材料は、ロッド形成装置に、およびエアロゾル発生基体またはロッド形成プロセスで使用される他の材料の内部に直接供給されてもよい。導管または導管の出口は、エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料のための案内手段としてだけでなく、位置付け手段としても働く。特に導管で、エアロゾル形成ゲルを含むサセプタ材料は、ロッドを形成する材料内に非常に正確に、それ故にロッド内に位置付けられてもよい。
投与システムはまた、乾燥装置と組み合わされてもよい。乾燥装置は、ゲルから液体を除去して、サセプタ上で固体にすることが好ましい。こうした乾燥装置は、投与装置の外部または内部の乾燥装置であってもよい。外部乾燥装置は、例えば投与装置の下流に提供されたファンまたはヒーターであってもよい。内部乾燥装置は、例えば投与装置内のヒーターであってもよく、例えば投与装置の導管の中に組み込まれてもよい。乾燥装置は、ゲルの乾燥および液体除去のためにサセプタシート材料を誘導加熱することによって実現されることが好ましい。水または液化材料以外の材料放出は、最低限まで防止または制限されることが好ましい。
本発明によると、電子エアロゾル発生装置で使用されるエアロゾル発生物品の製造のためのロッド形成装置も提供されている。ロッド形成装置は、本発明による、かつ本明細書に記載の通りの投与システムを備える。
本発明による方法において、サセプタ材料は、エアロゾル形成ゲルが提供される前に予め製造されてもよく、またはインラインで製造されてもよい。例えば、少なくとも一つのくぼみまたは複数のくぼみを備えるサセプタ材料は、例えばボビンから供給され、本明細書に記載の通りの投与システムに案内されてもよい。別の方法として、本方法は、サセプタ材料(例えばサセプタ材料の平坦なバンドまたは細片(金属バンドなど))をサセプタ形成装置に通すことを含んでもよい。これによって、以前に平坦なサセプタシート材料には、形成装置において少なくとも一つのくぼみまたは複数のくぼみが提供されている。
それに応じて投与システムは、サセプタシート材料を形成するように適合されたサセプタ形成装置を備えてもよい。サセプタ材料には、サセプタシート材料を形成装置に通すことによって、少なくとも一つのくぼみが提供されている。サセプタ形成装置は、ゲル投与装置の上流に配設されている。例えば、サセプタ材料の平坦なバンドは、サセプタ形成装置に供給され、かつサセプタ形成装置において少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタ材料へと形成される。そのように形成されたサセプタシート材料は次いで、ゲル投与装置にさらに搬送され、ここでエアロゾル形成ゲルがサセプタ材料に塗布される。
サセプタ形成装置は、例えば歯付きホイールドラムの形態の噛み合うローラー、または少なくとも一つの円周方向に配設された歯を備える形成ローラーを備えてもよく、またはそれらから成ってもよく、歯は形成ローラーの回転方向に延びる。ホイールドラムの歯の間または形成ローラーの歯の間に強制されているサセプタ材料は変形され、かつこのサセプタ材料には、歯付きホイールドラムまたは形成ローラーの歯の形態に従って、突出部およびへこみ、または頂部および谷部の形態のくぼみが提供されている。サセプタ形成装置はまた、例えばサセプタ材料のその後の形成のために、噛み合うローラーの幾つかの対を備えてもよい。例えば、個別のローラーは、連続的なより深いくぼみを有するサセプタシート材料を提供してもよい。
噛み合う投与ホイールドラムを備えるゲル投与装置は、形成・投与ユニットとして組み合わされてもよい。ゲル投与ホイールドラムの噛み合う歯は次いで、形成要素としても働く。
噛み合う形成ローラーを備えるゲル投与装置は、形成・投与ユニットとして組み合わされてもよい。ゲル投与ローラーの噛み合う歯は次いで、形成要素としても働く。
本方法は、サセプタ材料および多孔性シート材料を並行してゲル投与装置に通す工程をさらに含んでもよい。ゲル投与装置において、エアロゾル形成ゲルは、サセプタシート材料および多孔性シート材料の組み合わせに塗布される。
多孔性シート材料は、例えば綿、ビスコース、またはトウ材料(例えばセルロースアセテートトウ)であってもよい。
サセプタ材料および多孔性シート材料は、二つのゲル投与要素(例えば平行にかつ相互に向かい合って配設された、二つのゲル投与ホイールドラム、二つのゲル投与ローラー、または二つの投与ベルト)の間を通過することが好ましい。
多孔性シート材料は、エアロゾル形成ゲルをサセプタ材料に固定するために役立つ場合がある。多孔性シート材料は一般に、多孔性シート材料の多孔性に起因して、多孔性材料とサセプタの組み合わせに沿ってエアロゾル形成ゲルの位置を固定するために役立つ場合がある。
多孔性シート材料は、特にゲルが高温で、および液体の形態でより多く塗布される時、エアロゾル形成ゲルに対する吸い出し作用を有してもよい。
本発明によると、エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料も提供されている。サセプタシート材料は複数のくぼみを備え、サセプタ材料における複数のくぼみのうちの少なくとも一つのくぼみは、エアロゾル形成ゲルで充填される。複数のくぼみのうちの幾つかのくぼみ、またはすべてのくぼみは、エアロゾル形成ゲルで充填されることが好ましい。サセプタシート材料は、サセプタシート材料の両側で複数のくぼみを備えることが好ましい。サセプタシート材料の両側にある少なくとも一つのくぼみは、エアロゾル形成ゲルで充填されることが好ましい。
波形態のサセプタシート材料を有する実施形態において、波の谷部のみがエアロゾル形成ゲルで充填されることが好ましい。これによって、サセプタ材料の谷部の壁の部分(エアロゾル形成ゲルで充填されている部分)のみが、エアロゾル形成ゲルを含む。谷部の充填レベルに応じて、エアロゾル形成ゲルと接触していない谷部の壁部分は、より小さい場合があり、またはより大きい場合がある。それ故に、サセプタ材料の波の波頭、特に波頭の先端は、エアロゾル形成ゲルを含まないことが好ましい。好ましくは、サセプタ材料の一方の側の、または両側のすべての谷部(最も好ましくは谷部のみ)は、エアロゾル形成ゲルを含む。それ故に、好ましくは一つの側のすべての頂部、より好ましくはサセプタ材料の両側にあるすべての頂部は、エアロゾル形成ゲルを含まない。
サセプタシート材料の長さに沿って延びる少なくとも一つのくぼみがサセプタシート材料に提供されている実施形態において、エアロゾル形成ゲルは、少なくとも一つのくぼみの長さに沿って連続的に、かつ一定量で提供されていることが好ましい。
サセプタシート材料の両側でサセプタシート材料の長さに沿って延びる少なくとも一つのくぼみがサセプタシート材料に提供されている実施形態において、異なる種類のエアロゾル形成ゲルは、サセプタシート材料の二つの側に提供されていることが好ましい。サセプタの二つの側の異なる種類のゲルは、サセプタの二つの側のそれぞれで少なくとも一つのくぼみの長さに沿って連続的に、かつ一定量で提供されてもよい。
一つまたは複数のくぼみを備える、かつエアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料は、本発明による、かつ本明細書に記載の通りの投与装置で製造されていることが好ましい。
本明細書で使用される「サセプタ」という用語は、電磁エネルギーを熱に変換する能力を有する材料を指す。交流電磁場内に位置する時、典型的に渦電流が誘導され、またサセプタの中でヒステリシス損失が生じ、サセプタの加熱を生じさせる場合がある。サセプタがエアロゾル形成ゲルと熱的に接触して位置するので、エアロゾル形成ゲルはサセプタによって加熱され、サセプタから流体を放出する。
サセプタは、エアロゾル形成ゲルから材料を放出するのに十分な温度に誘導加熱されることができる任意の材料から形成されてもよい。好ましいサセプタは金属または炭素を含む。好ましいサセプタは、鉄材料または強磁性材料(例えば、フェライト鉄、強磁性鋼などの強磁性合金、ステンレス鋼、またはアルミニウム)を含んでよく、またはこれらから成ってもよい。サセプタは、好ましくは5パーセント超の、好ましくは20パーセント超の、好ましくは50パーセントまたは90パーセント超の強磁性材料もしくは常磁性材料を含む。好ましいサセプタは、摂氏約150度~摂氏約300度の温度に加熱されてもよい。サセプタは、摂氏約200度~摂氏約270度、例えば摂氏235度の温度に加熱されてもよいことが好ましい。
サセプタシート材料は金属の細長い材料であることが好ましい。
サセプタシート材料はステンレス鋼バンドであることが好ましい。しかしながら、サセプタ材料はまた、黒鉛、モリブデン、炭化ケイ素、アルミニウム、ニオブ、インコネル合金(オーステナイトニッケルクロム系超合金)、金属蒸着フィルム、セラミック(例えば、ジルコニアなど)、遷移金属(例えば、鉄、コバルト、ニッケルなど)、または半金属構成要素(例えば、ホウ素、炭素、ケイ素、リン、アルミニウムなど)も含んでもよく、またはそれらで作製されてもよい。
サセプタシート材料はバンドの形態を有する。バンドは、好ましくは約2ミリメートル~約8ミリメートル、より好ましくは約3ミリメートル~5ミリメートル、例えば4ミリメートルの幅と、好ましくは約0.03ミリメートル~約1ミリメートル、より好ましくは約0.05ミリメートル~約0.5ミリメートル、例えば約0.07ミリメートル~0.2ミリメートルの厚さとを有する基本的な長方形の形状を有することが好ましい。サセプタバンドの幅は、サセプタが中に配設されているプラグの幅または直径よりも小さい。
原則として、特定の値に関連して「約」という用語が本明細書全体を通して使用される時はいつでも、「約」という用語に続く値が、技術的な考慮に起因して、厳密にその特定の値を持つ必要はないことが理解される。しかしながら、特定の値に関連して使用される「約」という用語は常に、用語「約」に続く特定の値を含むこと、かつまた明示的に開示することが理解される。
本明細書で使用される、サセプタシート材料と組み合わせた「くぼみ」という用語は、(へこみおよび突出部の形態の)変形、頂部および谷部または類似の形態を含む平坦でない構造を備えると理解される。その中で、へこみはサセプタシート材料の反対側に突出部を形成し、また頂部はサセプタシート材料の反対側に谷部を形成する。「くぼみ」は、サセプタシート材料の平面内に制約されてもよく、またはサセプタシート材料の平面内に開放されてもよい。例えば、くぼみは、サセプタシート材料のバンドの側縁に向かって開放されてもよい。制約されたくぼみは、円形または楕円形の形状を有することが好ましい。開放したくぼみは、サセプタシート材料内で、好ましくはサセプタシート材料の長軸方向または横断方向に延びる溝の形態を有することが好ましい。
くぼみは一連のくぼみを形成することが好ましい。一連は規則的な一連であってもよい。一連は不規則な一連であってもよい。くぼみは、サセプタシート材料に沿った一つまたは幾つかの列で配設されてもよい。サセプタシート材料中のくぼみは、サセプタ材料の長さに沿って規則的に配設されていることが好ましい。くぼみは、とがった形状、丸みのある形状、または平坦な形状(V字形状、U字形状、台形形状)を有してもよい。
サセプタシート材料は、波形状を有する細長いサセプタ材料であってもよい。サセプタシート材料は波形バンドであってもよく、波形はバンドの長軸方向軸に対して垂直に配設されていることが好ましい。サセプタシート材料は、一つまたは幾つかの波形がバンドの長軸方向軸と平行に配設されている波形バンドであってもよい。波形は、とがった、丸みのある、または台形の形状を有してもよい。それ故に波形は、とがった先端および谷を有する三角形形状を有してもよい。または波形は、丸みのある先端および丸みのある谷を有してもよい。または波形は、平坦な先端および平坦な底部を有する頂部および谷部を有してもよい。
サセプタシート材料は、長軸方向または横断方向の断面に沿ったジグザグ形状または正弦曲線形状を有することが好ましい。サセプタシート材料が波形状を有する場合、サセプタ材料の隣接する頂部間または隣接する谷部間の距離は一定であることが好ましい。隣接する頂部と谷部の間の距離は一定であることが好ましい。頂部および谷部は、波形態のサセプタシート材料の長さに沿って連続的な周期関数を形成することが好ましい。頂部および谷部の一定の配設は、規則的な連続サセプタシート材料の製造を可能にする。これは、サセプタシート材料が配設されている最終的な物品が、物品の長さとは基本的に無関係に、物品の長さ当たり一定の量および分布のサセプタ材料を有してもよいという点で有利である。特に、こうした最終的な物品は、物品の長さとは基本的に無関係に、物品の長さ当たり、物品の長さ当たり一定の量および分布のエアロゾル形成ゲルを有して製造されてもよい。
好ましくは、サセプタ材料におけるくぼみの深さは0.5ミリメートル~2.5ミリメートル、より好ましくは1ミリメートル~2ミリメートル、例えば1.5ミリメートルである。くぼみの深さは一定に保たれてもよく、またはサセプタ材料の長さに沿って変化してもよい。くぼみの深さは、サセプタ材料の長さに沿って一定に保たれていることが好ましい。
波形状を有するサセプタ材料における頂部と谷部の間(波の頂部から谷部の底部まで)の高さは、0.5ミリメートル~5ミリメートル、好ましくは1ミリメートル~3ミリメートル、例えば2ミリメートルであることが好ましい。頂部と谷部の間の高さは、サセプタ材料の長さに沿って一定であることが好ましい。
サセプタシート材料の幅は、くぼみの奥行きよりも大きく、特に波形態のサセプタシート材料の頂部と谷部の間の高さよりも大きいことが好ましい。
本発明の方法で使用される、または投与システムまたは投与装置で提供されるサセプタシート材料は、連続サセプタシート材料であることが好ましい。
サセプタシート材料の最終的な長さは、サセプタシート材料が中に配設されているプラグの長さに対応することが好ましい。一部の実施形態において、サセプタシート材料の最終的な長さは、サセプタシート材料が中に配設されているプラグの長さよりも短くてもよい。
サセプタシート材料は、プラグ内で、好ましくはエアロゾル形成基体プラグ(例えば、たばこプラグ)内で、中央に配設されていることが好ましい。「中央に」配設されているとは、プラグの長軸方向軸を備えること、かつそれに沿って配設されていることと理解される。
エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料は、エアロゾル形成基体を含む、またはエアロゾル形成基体で作製されているプラグ内に配設されてもよい。エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料はまた、エアロゾルを形成しない基体を含むか、またはそれで作製されているプラグ内に配設されてもよい。
特に、サセプタシート材料が、所望の用途のために十分なエアロゾルを形成する量でエアロゾル形成ゲルを含む場合、サセプタシート材料が中に配設されているプラグは、エアロゾルを形成しないプラグ材料で作製されてもよい。こうしたエアロゾルを形成しないプラグ材料は、例えばエアロゾル冷却材料、フィルタ材料、またはエアロゾル方向付け材料であってもよい。例えば、こうした材料は紙、ポリ乳酸(PLA)、またはセルロースアセテートトウであってもよい。
くぼみを備えるサセプタシート材料は、プラグ長さ当たりのサセプタ材料の表面積および量を拡大する。それ故に、平坦な長方形のヒーターブレードと比較して、より大きい量の熱がプラグの中にもたらされる場合がある。加えて、より多くの材料が特定の温度で放出されてもよい。または同じ量の材料が、より低い温度で放出されてもよい。エアロゾル形成ゲルから放出された材料は、プラグから放出された材料に添加されることが好ましい。エアロゾル形成ゲルとサセプタシート材料との直接接触は、サセプタシート材料の加熱のごく初めに材料を放出する場合がある。プラグの材料からの材料の放出が開始されるとすぐに、熱は低減されてもよく、これによって均一かつ連続的なエアロゾル送達プロファイルが、サセプタシート材料の加熱全体を通して達成される場合がある。
「エアロゾル形成ゲル」は本明細書において、好ましくはゲルが加熱される時に、サセプタが中に配設されている物品を通過する気流の中に揮発性化合物を放出する能力を有する材料または材料の混合物であると理解される。ゲルの提供は、サセプタ、エアロゾル発生物品、またはエアロゾル発生装置からの漏れのリスクが低減される場合があるため、保管および搬送のために、または使用中に有利である場合がある。
有利なことにゲルは室温で固体である。この文脈において「固体」とは、ゲルが、安定したサイズおよび形状を有し、かつ流れないことを意味する。この文脈において室温は摂氏25度を意味する。
ゲルはエアロゾル形成体を含んでもよい。理想的にエアロゾル形成体は、サセプタの動作温度にて熱分解に対して実質的に耐性がある。適切なエアロゾル形成体は当業界で周知であり、これには多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。多価アルコールまたはその混合物は、トリエチレングリコール、1、3-ブタンジオールおよび、グリセリンまたはポリエチレングリコールのうちの一つ以上であってもよい。
有利なことにゲルは、例えば熱可逆性ゲルを含む。これは、ゲルが溶融温度に加熱された時に流体になり、またゲル化温度にて再びゲルになることを意味する。ゲル化温度は室温および大気圧以上であってもよい。大気圧は1気圧の圧力を意味する。溶融温度はゲル化温度よりも高くてもよい。ゲルの溶融温度は、摂氏50度または摂氏60度または摂氏70度を上回ってもよく、摂氏80度を上回ってもよい。この文脈における溶融温度は、ゲルがもはや固体ではなくなり、流れ始める温度を意味する。
別の方法として、特定の実施形態において、ゲルは、サセプタの使用中に溶融しない非溶融ゲルである。これらの実施形態において、使用中のサセプタの動作温度以上であるが、ゲルの溶融温度を下回る温度にて、ゲルは少なくとも部分的に活性剤を放出する場合がある。
ゲルは、好ましくは50,000~10パスカル/秒、好ましくは10,000~1,000パスカル/秒の粘度を有し、所望の粘度を与える。
特定の実施形態との組み合わせにおいて、ゲルはゲル化剤を含む。特定の実施形態において、ゲルは寒天もしくはアガロースもしくはアルギン酸ナトリウムもしくはジェランガム、またはそれらの混合物を含む。
特定の実施形態において、ゲルは水を含み、例えばゲルはヒドロゲルである。別の方法として、特定の実施形態において、ゲルは非水性である。
ゲルは活性剤を含むことが好ましい。特定の実施形態との組み合わせにおいて、活性剤はニコチン(例えば、粉末形態または液体形態のニコチン)、または例えばエアロゾル中に放出するためのたばこ製品もしくは別の標的化合物を含む。特定の実施形態において、ニコチンはエアロゾル形成体とともにゲル中に含まれている。室温でゲルの中にニコチンを閉じ込めることは、エアロゾル発生物品からのニコチンの漏れを防止するために望ましい。
特定の実施形態において、ゲルは、加熱された時に風味化合物を放出する固体たばこ材料を含む。特定の実施形態に応じて、固体たばこ材料は、例えば薬草の葉、たばこ葉、たばこの茎の断片、再構成たばこ、均質化したたばこ、押出成形たばこ、および膨化たばこなどの植物材料のうちの一つ以上を包含する、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートのうちの一つ以上である。
ゲルが他の風味、例えばメントールを含む実施形態がある。メントールを、ゲルの形成の前に、水またはエアロゾル形成体のいずれかに添加することができる。
寒天がゲル化剤として使用される実施形態において、ゲルは、例えば0.5~5重量パーセント、好ましくは0.8~1重量パーセントの寒天を含んでもよい。ゲルは0.1~2重量パーセントのニコチンをさらに含むことが好ましい。ゲルは、30重量パーセント~90重量パーセント(または70重量パーセント~90重量パーセント)のグリセリンをさらに含むことが好ましい。特定の実施形態において、ゲルの残りの部分は水および風味剤を含む。
ゲル化剤は、摂氏85度を上回る温度で溶融する、かつ摂氏40度前後でゲルに戻る特性を有する寒天であることが好ましい。この特性は寒天を高温環境に対して適切なものとする。ゲルは摂氏50度で溶融せず、このことは例えば、日に当たる高温の自動車内にシステムが置かれる場合に有用である。摂氏85度前後での液体への相転移は、ゲルがエアロゾル化を誘発するために比較的に低い温度に加熱されることのみを必要とし、低いエネルギー消費を可能にすることを意味する。寒天の代わりに寒天の成分の一つであるアガロースのみを使用することが有益である場合がある。
ジェランガムがゲル化剤として使用される場合、ゲルは典型的に、0.5~5重量パーセントのジェランガムを含む。ゲルは0.1~2重量パーセントのニコチンをさらに含むことが好ましい。ゲルは30~99.4重量パーセントのグリセリンを含むことが好ましい。特定の実施形態において、ゲルの残りの部分は水および風味剤を含む。
一実施例において、ゲルは2重量パーセントのニコチン、70重量パーセントのグリセロール、27重量パーセントの水、および1重量パーセントの寒天を含む。
別の実施例において、ゲルは65重量パーセントのグリセロール、20重量パーセントの水、14.3重量パーセントのたばこ、および0.7重量パーセントの寒天を含む。
下記に非限定的な実施例を非網羅的に提供している。これらの実施例のうちのいずれか一つ以上の特徴は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
実施例Ex1:エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料の製造方法であって、
-少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタシート材料を提供することと、
-サセプタシート材料内の少なくとも前記くぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布することとを含む、方法。
実施例Ex2:
-サセプタシート材料の両側に少なくとも一つのくぼみを有するサセプタシート材料を提供することと、
-サセプタシート材料の両側にある前記少なくとも一つのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布することとをさらに含む、実施例Ex1に記載の方法。
実施例Ex3:異なるエアロゾル形成ゲルを、異なるサセプタシート材料の異なるくぼみに塗布することをさらに含み、異なるエアロゾル形成ゲルが、風味、ニコチン、エアロゾル形成剤、エアロゾル化温度のうちの少なくとも一つにおいて異なる、先行する実施例のいずれか一つに記載の方法。
実施例Ex4:先行する請求項のいずれか一つに記載の方法であって、その方法において、ゲル投与装置の少なくとも一つの移動歯内の貫通穴を介してエアロゾル形成ゲルを塗布する、方法。
実施例Ex5:実施例Ex4に記載の方法であって、その方法において、円周方向に配設された歯を備える投与ホイールドラムの少なくとも一つの移動歯内の貫通穴を介してエアロゾル形成ゲルを塗布する、方法。
実施例Ex6:実施例Ex4に記載の方法であって、その方法において、投与ベルトの少なくとも一つの移動歯内の貫通穴を介してエアロゾル形成ゲルを塗布する、かつ投与ベルトを用いてサセプタシート材料を搬送する、方法。
実施例Ex7:先行する実施例のいずれか一つに記載の方法であって、その方法において、歯の幅にわたって配設された複数の貫通穴を通して、サセプタシート材料の幅にわたってエアロゾル形成ゲルを塗布する、方法。
実施例Ex8:実施例Ex4に記載の方法であって、その方法において、投与ローラーの少なくとも一つの移動歯内の貫通穴を介してエアロゾル形成ゲルを塗布する、方法。
実施例Ex9:投与ローラーの少なくとも一つの移動歯が、サセプタシート材料の搬送の方向と平行に配設されている、実施例Ex8に記載の方法。
実施例Ex10:
少なくとも一つのゲル入口を有する導管を提供することと、
導管の内部に、かつ導管に沿ってサセプタシート材料を案内することと、
エアロゾル形成ゲルを少なくとも一つのゲル入口を介して導管の中に注入する、および導管の内部に、かつ導管に沿って案内されたサセプタシート材料に注入することとを含む、実施例Ex1~Ex3のいずれか一つに記載の方法。
実施例Ex11:
サセプタシート材料をサセプタ形成装置に通すことによって、少なくとも一つのくぼみを備えるようにサセプタシート材料を形成することを含む、先行する実施例のいずれか一つに記載の方法。
実施例Ex12:一対の噛み合う歯付きホイールドラムの間にサセプタシート材料を通すことによって、サセプタシート材料内に少なくとも一つのくぼみを形成することを含む、実施例Ex11に記載の方法。
実施例Ex13:形成ローラーの下方にサセプタシート材料を通すことによって、サセプタシート材料内に少なくとも一つのくぼみを形成することを含み、形成ローラーが、形成ローラーの回転方向に延びる円周方向に配設された歯を備える、実施例Ex11に記載の方法。
実施例Ex14:サセプタシート材料および多孔性シート材料を並行してゲル投与装置に通すことをさらに含み、それによってサセプタシート材料と多孔性シート材料の組み合わせにエアロゾル形成ゲルを塗布する、先行する実施例のいずれか一つに記載の方法。
実施例Ex15:エアロゾル形成ゲルをサセプタシート材料に塗布するための投与システムであって、
少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタシート材料と、
サセプタシート材料の少なくとも一つのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布するように適合されたゲル投与装置とを備える、投与システム。
実施例Ex16:ゲル投与装置が、サセプタシート材料の形態に実質的に対応する円周方向に配設された歯を備える投与ホイールドラムを備え、投与ホイールドラムの少なくとも一つの歯が、ゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備え、ゲル投与装置は一対の噛み合う投与ホイールドラムを備えることが好ましく、一対の投与ホイールドラムの両方の投与ホイールドラムの少なくとも一つの歯が、ゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備える、実施例Ex11に記載の投与システム。
実施例Ex17:サセプタシート材料の両側に少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタシート材料と、
サセプタシート材料の両側にある少なくとも一つのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布するように適合されたゲル投与装置と、を備える、Ex15に記載の投与システム。
実施例Ex18:ゲル投与装置が、サセプタシート材料の形態に実質的に対応する円周方向に配設された歯を備える一対の噛み合う投与ホイールドラムを備え、一対の投与ホイールドラムの両方の投与ホイールドラムの少なくとも一つの歯が、ゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備える、実施例Ex17に記載の投与システム。
実施例Ex19:ゲル投与装置が、サセプタシート材料を搬送するための投与ベルトを備え、かつ歯が投与ベルトの歯であり、投与ベルトが、サセプタシート材料の形態に実質的に対応する一連の歯を備えることが好ましく、一連の歯の各歯が貫通穴を備える、実施例Ex15に記載の投与システム。
実施例Ex20:ゲル投与装置が、少なくとも一つの円周方向に配設された歯を備える投与ローラーを備え、少なくとも一つの円周方向に配設された歯が、投与ローラーの回転方向に延び、
投与ローラーの少なくとも一つの歯が、ゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備え、ゲル投与装置が一対の噛み合う投与ローラーを備えることが好ましく、一対の投与ローラーの両方の投与ローラーの少なくとも一つの歯が、ゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備える、実施例E15に記載の投与システム。
実施例Ex21:少なくとも一つのくぼみが、サセプタシート材料の搬送方向に対して垂直に延びる細長いくぼみである、実施例Ex15~Ex19のいずれか一つに記載の投与システム。
実施例Ex22:少なくとも一つのくぼみが、サセプタシート材料の搬送方向と平行に延びる細長いくぼみである、実施例Ex15~Ex20のいずれか一つに記載の投与システム。
実施例Ex23:ゲル投与装置が、導管の内部に、かつ導管に沿ってサセプタシート材料を案内するように適合された導管を備え、導管が、導管の中へのエアロゾル形成ゲルの注入、および導管の内部に、かつ導管に沿って案内されたサセプタシート材料へのエアロゾル形成ゲルの注入のための少なくとも一つのゲル入口を備える、実施例Ex15に記載の投与システム。
実施例Ex24:導管が、導管にて相互に向かい合って配設された二つのゲル入口を備える、実施例Ex23に記載の投与システム。
実施例Ex25:エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料であって、サセプタシート材料が複数のくぼみを備え、サセプタシート材料における複数のくぼみのうちの少なくとも一つのくぼみが、エアロゾル形成ゲルで充填される、サセプタシート材料。
実施例Ex26:サセプタシート材料の両側に配設された複数のくぼみを備え、サセプタシート材料の両側にある複数のくぼみのうちの少なくとも一つのくぼみが、エアロゾル形成ゲルで充填される、実施例Ex25に記載のサセプタシート材料。
実施例Ex27:複数のくぼみのうちの少なくとも一部のくぼみが、サセプタシート材料の長さまたは幅に沿って延びる細長いくぼみである、実施例Ex25~Ex26のいずれか一つに記載のサセプタシート材料。
本発明を実施形態に関してさらに記述し、それらの実施形態を以下の図面によって図示する。
図1は、三角形の波形状を有するサセプタバンドを示す。 図2は、正弦曲線形状を有するサセプタバンドを示す。 図3は、ゲルを谷部の中に有する図2のサセプタを示す。 図4は、突出部およびへこみの形態のくぼみを有するサセプタバンドの上面図または底面図を示す。 図5は、突出部およびへこみの形態のくぼみを有する別のサセプタバンドの斜視図を示す。 図6は、形成装置の斜視図である。 図7は、投与システムの概略図である。 図8は、投与システムの詳細を示す。 図9は、ゲル塗布の概略図である。 図10は、形成装置および投与装置を有する配列の概略図を示す。 図11は、投与ベルトの側面切断図を示す。 図12は、多孔性シート材料を有する、組み合わせられた形成・投与装置の概略図である。 図13は、後続のロッド形成を有する逐次的に配設された形成装置および投与装置の概略図である。 図14は、ロッド形成装置に統合された形成・後続投与システムを示す。 図15は、長軸方向の溝付きサセプタ材料のための形成装置を示す。 図16は、ゲルで充填されたV字形状のサセプタ材料の断面図である。 図17は、W字形状のサセプタのための形成装置の概略図である。 図18は、サセプタの両側がゲルで充填されたW字形状のサセプタを示す。
図1は、ジグザグ形態を有する波の形態のサセプタシート材料1を示す。頂部10および谷部11はV字形状であり、かつサセプタの長さ100に沿って規則的な波を形成する。谷部11は、エアロゾル形成ゲルの塗布のためのくぼみを形成する。サセプタ1の一方の側の頂部10は、サセプタの反対側の谷部11、およびその結果、サセプタの反対側の谷部を形成する。頂部10および谷部11は、サセプタバンド1の長さに対して垂直に配設されている。
サセプタ1の高さ102は、0.5mm~5mmの範囲であることが好ましい。
サセプタ1の幅101は、2mm~8mmの範囲であることが好ましい。
隣接する頂部10の間、または隣接する谷部11の間の距離103は、例えば1mm~10mmの範囲内である。
図2は、正弦波形態を有するサセプタシート材料1を示す。頂部10および谷部11は、丸みのある形態を有し、かつU字形状である。サセプタは、サセプタの長さに沿って規則的な波を形成する。
頂部10と谷部11の間の高さ、幅、距離は、図1に示され記載されたサセプタシート材料1のものと同じ範囲内であることが好ましい。
図3は、エアロゾル形成ゲル2が提供されている、図2のサセプタ1を示す。ゲル2は、サセプタ1のすべての谷部11内に、かつサセプタ1の幅にわたって配設されている。ゲル2は、サセプタ1の両側にあるすべての谷部11内に配設されている。ゲル2は、サセプタ1の両側で同じであってもよい。ゲル2は、サセプタ1の二つの側で異なってもよい。
図4は、サセプタバンド1の長さに沿って配設された制約されたくぼみの二つの平行な列を有するサセプタシート1の一実施形態を示す。くぼみは、サセプタの上面図から見た場合、突出部13およびへこみ12であってもよい。突出部13およびへこみ12は、列に沿って交互の様態で配設されている。
図5に示す実施形態において、制約されたくぼみはまた、サセプタバンド1の長さに沿って二つの平行な列で配設されている。しかしながら、一つの列は突出部13によって形成されていて、第二の列はへこみ12によって形成されている。へこみ12および突出部13のすべてまたは一部のみが、エアロゾル形成ゲルで充填されてもよい。
図6は、二つの形成ローラー3を備える形成装置を示す。形成ローラー3は、形成装置の形成セクション31において互いに噛み合う円周方向に配設された歯30を備える。
平坦なサセプタバンド111は、搬送方向200に沿って搬送され、二つの形成ローラー3の間を通るようにされている。噛み合う歯30は、バンドが形成ローラー3の間を通る間に、サセプタバンドを形成する。平坦なサセプタバンド11は、ローラー3の歯の形態に従って、波形態1を有するサセプタバンドへと形成されている。歯30の形態だけでなくローラー3の距離によって、サセプタの波形態が画定されてもよい。
図7は、投与ホイールドラム5を備えるゲル投与装置4を示す。投与ホイールドラム5は、円周方向に配設された歯50を備える。歯のうちの一つは、ゲル2の塗布のための三つの貫通穴51を備える。貫通穴51は歯50の先端から、中央に配設されたシャフト52(分解組立図に示す)まで延びる。シャフト52には、貫通穴51と流体連通されるシャフト開口部520が提供されている。シャフト52は、ゲルライン25を介してゲル貯蔵部に接続されている。ゲル貯蔵部20(例えばゲルタンク)にはポンプ21が提供されている。ポンプ21によって、ゲル2は、ゲル貯蔵部20からゲルライン25を通して投与ホイールドラム5のシャフト52にポンプされてもよい。次いでゲル2は、シャフト開口部520および貫通穴51を通してホイールドラム5の歯の外に押し出される。
投与ホイールドラム5は、シャフト52上に据え付けられていて、シャフト52の周りを回転してもよい。それ故に、貫通穴51がシャフト開口部52と同時に配設されている時にのみ、ゲルは貫通穴51を通して提供されていて、かつサセプタ材料の一つまたは幾つかのくぼみに塗布されてもよい。貫通穴51を有するシャフト開口部52の配設は、サセプタシート材料のくぼみの近くまたはくぼみの中に配設されている歯50の位置と相関していることが好ましい。
貫通穴はまた、投与ホイールドラム5の他の歯50に提供されてもよい。
図8は、ゲル投与装置(例えば図7に示す通りの投与ホイールドラム)の個別の歯50を概略的に示す。歯50は、丸みのある頂部10を有する。四つの貫通穴51は、歯の幅にわたって等距離で配設されている。
図9において、波形態のサセプタシート材料1の二つの側へのゲル2の塗布が示されている。
二つのゲル投与装置の二つの歯50が示されている。一つの投与装置の一方の歯50はサセプタ1の上方に配設されていて、また第二の投与装置のもう一方の歯50はサセプタ1の下方に配設されている。各歯は、ゲル貯蔵部(図示せず)と流体接続している貫通穴51を備える。
ゲル塗布については、歯50の先端53はサセプタ1と接触していないが、サセプタ1の谷部11の底部110から、ある距離15だけ距離を置いている。ゲル2が基本的に塗布された通りに谷部内に留まり、また特に谷部から強制的に出されないように、距離15は谷部11に塗布されるゲル2のためのスペースを残す。
歯50は、例えば図7に記載の通りの投与ホイールドラム5の歯であってもよく、または以下でさらに説明される通り、投与ベルトの歯であってもよい。
図10は、形成装置と後続配設投与装置の組み合わせの概略図である。二つの歯付き形成ローラー3を備える形成装置は、図6に関連して既に説明されている。平坦なサセプタバンド111は形成装置によって変形されていて、波形状が提供されている。次いで波形状のサセプタ1は、二つの歯付き投与ホイールドラム5の間に案内される。投与ホイールドラム5の歯は、形成ローラー5の歯と同じ形状およびサイズを有することが好ましい。投与ホイールドラム5の各々の少なくとも一つの歯は、サセプタの両側へのゲルの塗布のための一つまたは幾つかの貫通穴を備える。ゲル供給を含む投与ホイールドラム5は、例えば図7に示す、かつ記載の通りに実現されてもよい。
形成装置および投与装置は、形成・投与装置として組み合わせられることができる。その中で、投与ホイールドラムの噛み合う歯は、形成・投与歯として働く(下記の図11も参照のこと)。
図11において、投与ベルト6を備える投与装置が示されている。投与ベルト6は、搬送ローラー61の周りに案内されたエンドレスベルトであってもよい。
投与ベルトは、連続的な一連の歯60を備える。投与ベルト6の歯60の間の距離は、波形態のサセプタ1の波の谷部の間の距離に対応する。これによって、サセプタ1は、ゲル2が提供されている間に、投与ベルト6によって搬送される。歯60、好ましくは投与ベルト6のすべての歯には、貫通穴(図示せず)が提供されている。貫通穴は、歯60の先端62から、投与ベルト6の下方に配設されたゲルディスペンサー22に延びる。投与ベルトがゲル貯蔵部22を通過する時、ゲル貯蔵部22の上方に配設されている投与ベルトのその歯にはゲルが提供されている。ゲル2は、サセプタ1の下側の谷部に塗布されている。投与ベルト6の歯60は、平坦な先端62を有する。ゲル2のために、平坦な先端62とサセプタ1の谷部の底部との間に空間が形成されている。
図12は、組み合わせられた形成・投与装置を示す。組み合わせられた形成・投与装置は、二つの歯付きホイールドラム5を備える。両方の投与ホイールドラム5は、ゲル2が提供されている中心55を中心に回転する。ドラムは中心55からドラムの歯50の先端に、貫通穴51をさらに備える。図12において、上方ホイールドラムの三つの貫通穴51にはゲル2が提供されていて、下方のホイールドラム5の二つの貫通穴51にはゲル2が提供されている。ゲルが提供された歯50は、サセプタ111と接触してサセプタを形成し、また同時に、サセプタ1の両側の形成された谷部の中にゲルを提供する。
平坦なサセプタバンド111および(例えば、綿またはビスコースで作製された)多孔性シート材料7は、互いの上方に配設されていて、かつ投与・形成装置に一緒に案内されている。二つのシート111、7は、二つの投与ホイールドラム5の間を通るようにされている。それによって、サセプタシート111には、二つのホイールドラム5の噛み合う歯50に従って波形態が提供されている。多孔性材料7は、サセプタ1と平行に配設されていて、かつサセプタ1に対するその位置にゲルを固定するために役立つ場合がある。多孔性材料の多孔性は、ゲルの少なくとも一部分が多孔性材料を通過することを可能にする場合がある。
図13において、例えば図6に記載の通りの、噛み合う形成ローラー3を有する形成装置は、投与装置8と列を成して配設されている。投与装置8は、(例えば長方形または円形の断面形状の)管80の形態の導管を備える。波形態が以前に提供されたサセプタ1は、搬送方向200で管80の内部に、かつ管80に沿って案内されていて、かつ通過する。管は二つのゲル入口81を備える。ゲル入口81は、管80の上側および下側で、サセプタ1の搬送経路に沿って実質的に同じ位置にて、相互に向かい合って配設されている。エアロゾル形成ゲル2は、二つのゲル入口81に供給されていて、サセプタ1が管80の内部で移動する間に、サセプタ1の上側およびサセプタ1の下側に塗布されている。
管80は、ロッド作製装置9の漏斗部分95の入口セクション内に配設されている。管80は、ロッド作製装置9の漏斗部分95の舌部96の中に延びる。図14において、より詳細に見て分かる通り、感覚媒体91(例えば均質化したたばこシートなどのたばこ材料)は、漏斗部分95の中に案内されていて、その中に圧縮されている。ロッドの中心にエアロゾル形成ゲル2が提供されたサセプタ1を有し、かつ感覚媒体91で包囲された、そのように形成されたロッドは次いで、ラッパー92(例えばラッピングペーパー)で巻かれる。
サセプタ1にはエアロゾル形成ゲル2が提供されているため、感覚媒体91は、サセプタをホストするためのホスト媒体を含んでもよく、またはホスト媒体によって置き換えられてもよい。ホスト媒体は、エアロゾル形成のために使用されるエアロゾル形成材料である必要はない、またはこうしたエアロゾル形成材料を含まない。
図14において、投与装置はまた、二つのゲル入口81を備える。二つのゲル入口81は、管80の下側に、管80に沿って連続して配設されている。二つのゲル入口81のうちの第一のゲル入口は、サセプタ内の谷部の部分的な充填のために使用されてもよい。第一のゲル入口81の下流に配設された第二のゲル入口81は、谷部の完全な充填のために使用されてもよい。投与装置を通したサセプタ1の搬送速度およびゲル供給に応じて、サセプタに塗布されるゲルの量が画定されてもよい。
図14において、二つのゲル入口81はゲル貯蔵部20に接続されている。ゲル貯蔵部は、同じエアロゾル形成ゲルで充填されてもよく、または二つの異なるゲルで充填された別個のタンク区画を備えてもよい。二つのゲル入口81は次いで、別個のタンク区画に接続されていることが好ましい。これによって、例えば異なる材料組成を有する異なるゲルが、サセプタ1に沿って同じ位置または異なる位置でサセプタ1に塗布されてもよい。
図15および図16は、サセプタ材料1のための形成装置の部分を示す。サセプタ材料は、平坦なバンド111の形態でボビン130から提供されている。
バンド111は搬送方向200に沿って搬送されていて、かつ形成ローラー3の下を通るように、また好ましくは図15に示す形成ローラー3と図16に示す下側の型33との間を通るようにされている。下側の型33は、固定されたメス型であってもよく、または別の回転形成ローラーの一部であってもよい。
形成ローラー3は、ディスクの形態を有し、また円周方向に走る歯30を備える。ディスク3は、サセプタ1の長さと平行に配設されていて、また形成ローラー3は、サセプタ材料の搬送方向200に逆らって回転する。
形成ローラー3の噛み合う円周方向に走る歯30と、下側の型33のV字形状の溝とは、バンドが形成ローラー3と下側の型33の間を通る間に、サセプタバンド111を形成する。長軸方向に走る溝を有するサセプタバンドが形成されている。サセプタは、文字「v」の形状の断面を有する。溝は、エアロゾル形成ゲルで充填されている、長軸方向に走るくぼみを形成する。ゲルは、連続的に、または溝に沿って断続的に提供されてもよい。
こうしたV字形状のサセプタにおけるくぼみを充填するための投与装置は、例えば投与ローラーであってもよい。投与ホイールドラムのセットアップおよび動作原理は、図7に関連して説明されている。しかしながら、ある量のエアロゾル形成ゲルをサセプタ内の長軸方向に走る溝の中に投与するための投与ローラーは、サセプタ材料の溝と平行に配設されている円周方向に走る歯を備える。
図15の形成装置は形成・投与装置として組み合わされてもよいことが理解される。
図17は、図18においてより詳細に示された、文字「w」の形状の断面を含むサセプタ材料1の製造のための形成装置を示す。
二つの形成ローラー3が提供されている。ローラー3のうちの一つは、一つの円周方向に走る歯30を有し、また第二のローラー3は、二つの円周方向に走る歯30を有する。歯は、形成ローラー3の長さに沿って互いに平行に配設されたディスクの円周によって形成されている。
二つの形成ローラー3の噛み合う歯30は、バンドが形成ローラー3の間を通る間に、サセプタバンドを形成する。平坦なサセプタバンド111は、ローラー3の歯30の形態に従って、W字形状の断面を有するサセプタバンドへと形成されている。二つの長軸方向に走る溝はサセプタ1の一方の側に形成されていて、二つのくぼみを表し、また一つの長軸方向に走る溝はサセプタ1の反対側に形成されていて、一つのくぼみを表す。
図18の実施例において、サセプタ1の一方の側のくぼみは、一つの種類のゲル2で充填されていて、またサセプタ1の反対側のくぼみは、異なる種類のゲル2で充填されている。
また、くぼみがサセプタの長さに沿って延びる実施例において、溝はエアロゾル形成ゲルの塗布のためのくぼみを形成する。サセプタ1の一方の側にある溝は、サセプタの反対側に頂部を形成する。溝および頂部は、サセプタバンド1の長さと平行に配設されている。
本出願に記載および示された実施例からよく分かる通り、異なる形態のくぼみを有するサセプタシート材料は、異なる投与装置と組み合わされてもよい。例えば、くぼみが提供された任意の形態のサセプタシート材料は基本的に、図13および図14に従って、ゲル塗布のためのゲル投与装置の導管に供給されてもよい。
投与ホイールドラムおよび投与ベルトは主に、サセプタシート材料の搬送方向に対して垂直に延びる波形態のくぼみまたは細長いくぼみを有するサセプタシート材料と組み合わせて記載されてきたが、投与ホイールドラムおよび投与ベルトはまた、サセプタシート材料内の長軸方向に配設された溝の中へのゲルの塗布に使用されてもよい。投与ホイールドラムは例えば、円周方向に配設された歯を備えるディスク形状のホイールとして提供される可能性があり、ここで一つの、または幾つかの、またはすべての歯は、ゲルの塗布が意図されていて、また歯は、サセプタの長さに沿って溝の中にゲルの個別の点を提供してもよい。別の方法として、投与ホイールドラムには円周方向に配設された歯の列が提供されて、サセプタシート材料内に平行に配設された一連の溝に、または互いに平行に配設された、別個のサセプタシート材料の各々の一つの溝にゲルを提供できる可能性がある。

Claims (15)

  1. エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料の製造方法であって、
    -前記サセプタシート材料の両側に少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタシート材料を提供することと、
    -前記サセプタシート材料の両側にある前記少なくとも一つのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布することとを含む、方法。
  2. 前記サセプタシート材料の異なるくぼみに異なるエアロゾル形成ゲルを塗布することをさらに含み、異なるエアロゾル形成ゲルが、風味、ニコチン、エアロゾル形成剤、エアロゾル化温度のうちの少なくとも一つにおいて異なる、請求項1に記載の方法。
  3. 請求項1~2のいずれか一項に記載の方法であって、その方法において、ゲル投与装置の少なくとも一つの移動歯内の貫通穴を介して前記エアロゾル形成ゲルを塗布する、方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、その方法において、円周方向に配設された歯を備える投与ホイールドラムの少なくとも一つの移動歯内の前記貫通穴を介して前記エアロゾル形成ゲルを塗布する、方法。
  5. 請求項3に記載の方法であって、その方法において、投与ベルトの少なくとも一つの移動歯内の前記貫通穴を介して前記エアロゾル形成ゲルを塗布する、かつ前記投与ベルトを用いて前記サセプタシート材料を搬送する、方法。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の方法であって、その方法において、前記歯の幅にわたって配設された複数の貫通穴を通して、前記サセプタシート材料の幅にわたって前記エアロゾル形成ゲルを塗布する、方法。
  7. 少なくとも一つのゲル入口を有する導管を提供することと、
    前記導管の内部に、かつ前記導管に沿って前記サセプタシート材料を案内することと、
    エアロゾル形成ゲルを前記少なくとも一つのゲル入口を介して前記導管の中に注入する、および前記導管の内部に、かつ前記導管に沿って案内された前記サセプタシート材料に注入することとを含む、請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記サセプタシート材料をサセプタ形成装置に通すことによって、前記少なくとも一つのくぼみを備えるように前記サセプタシート材料を形成することを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記サセプタシート材料および多孔性シート材料を並行してゲル投与装置に通すことをさらに含み、それによってサセプタシート材料と多孔性シート材料の前記組み合わせに前記エアロゾル形成ゲルを塗布する、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. エアロゾル形成ゲルをサセプタシート材料に塗布するための投与システムであって、
    前記サセプタシート材料の両側に少なくとも一つのくぼみを備えるサセプタシート材料と、
    前記サセプタシート材料の両側にある前記少なくとも一つのくぼみにエアロゾル形成ゲルを塗布するように適合されたゲル投与装置とを備える、投与システム。
  11. 前記ゲル投与装置が、前記サセプタシート材料の形態に実質的に対応する円周方向に配設された歯を備える一対の噛み合う投与ホイールドラムを備え、前記一対の投与ホイールドラムの両方の投与ホイールドラムの少なくとも一つの歯が、ゲル貯蔵部と流体連通している貫通穴を備える、請求項10に記載の投与システム。
  12. 前記ゲル投与装置が、前記サセプタシート材料を搬送するための投与ベルトを備え、かつ前記歯が前記投与ベルトの歯であり、前記投与ベルトが、前記サセプタシート材料の前記形態に実質的に対応する一連の歯を備えることが好ましく、前記一連の歯の各歯が貫通穴を備える、請求項10に記載の投与システム。
  13. 前記ゲル投与装置が、前記サセプタシート材料を前記導管の内部に、かつ前記導管に沿って案内するように適合された導管を備え、前記導管が、前記導管の中へのエアロゾル形成ゲルの注入、および前記導管の内部に、かつ前記導管に沿って案内された前記サセプタシート材料へのエアロゾル形成ゲルの注入のための少なくとも一つのゲル入口を備える、請求項10に記載の投与システム。
  14. 前記導管が、前記導管にて相互に向かい合って配設された二つのゲル入口を備える、請求項13に記載の投与システム。
  15. エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料であって、前記サセプタシート材料の両側に配設された複数のくぼみを備え、前記サセプタシート材料の両側にある複数のくぼみのうちの少なくとも一つのくぼみが、前記エアロゾル形成ゲルで充填される、サセプタシート材料。
JP2022502102A 2019-07-29 2020-07-27 エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料の製造方法、および投与システム Pending JP2022542798A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP19188737 2019-07-29
EP19188737.1 2019-07-29
PCT/EP2020/071133 WO2021018836A1 (en) 2019-07-29 2020-07-27 Method for the manufacture of susceptor sheet material comprising an aerosol-forming gel and dosing system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022542798A true JP2022542798A (ja) 2022-10-07

Family

ID=67513338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022502102A Pending JP2022542798A (ja) 2019-07-29 2020-07-27 エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料の製造方法、および投与システム

Country Status (10)

Country Link
US (1) US20220279836A1 (ja)
EP (1) EP4005343B1 (ja)
JP (1) JP2022542798A (ja)
KR (1) KR20220038142A (ja)
CN (1) CN114173594A (ja)
BR (1) BR112022001402A2 (ja)
ES (1) ES2953234T3 (ja)
HU (1) HUE063000T2 (ja)
PL (1) PL4005343T3 (ja)
WO (1) WO2021018836A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3853824A4 (en) 2018-09-18 2022-06-15 Airgraft Inc. METHODS AND SYSTEMS FOR VAPORIZER SAFETY AND TRACEABILITY MANAGEMENT
GB202000684D0 (en) * 2020-01-16 2020-03-04 Nicoventures Trading Ltd Susceptor
CN116322377A (zh) * 2020-10-09 2023-06-23 菲利普莫里斯生产公司 在将片材成形为条期间从内部施加添加剂
GB202111270D0 (en) * 2021-08-04 2021-09-15 Nicoventures Trading Ltd A consumable for use with an aerosol provision device
EP4380399A1 (en) * 2021-08-04 2024-06-12 Nicoventures Trading Limited A consumable for use with an aerosol provision device
CN114009829B (zh) * 2021-11-05 2024-04-26 乐美星辰(深圳)生物科技有限公司 一种电子烟烟弹
WO2024057518A1 (ja) * 2022-09-16 2024-03-21 日本たばこ産業株式会社 香味発生物品
WO2024057516A1 (ja) * 2022-09-16 2024-03-21 日本たばこ産業株式会社 香味発生物品

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5607508A (en) * 1995-06-07 1997-03-04 Westphal; Scott K. Apparatus for selectively coating corrugated sheet material
AU7652900A (en) * 1999-09-13 2001-04-17 Emitec Gesellschaft Fur Emissionstechnologie Mbh Method and device for producing a corrugated sheet that is provided with a corrugation
DE602004026566D1 (de) * 2004-07-28 2010-05-27 Procter & Gamble Indirekter Druck von AMG
GB201501429D0 (en) * 2015-01-28 2015-03-11 British American Tobacco Co Apparatus for heating aerosol generating material
JP6539069B2 (ja) * 2015-03-09 2019-07-03 東レエンジニアリング株式会社 塗布装置
GB201511349D0 (en) * 2015-06-29 2015-08-12 Nicoventures Holdings Ltd Electronic aerosol provision systems
WO2017005705A1 (en) * 2015-07-06 2017-01-12 Philip Morris Products S.A. Method for manufacturing an inductively heatable aerosol-forming substrate
US20170055582A1 (en) * 2015-08-31 2017-03-02 British American Tobacco (Investments) Limited Article for use with apparatus for heating smokable material
ES2926241T3 (es) * 2017-06-15 2022-10-24 Philip Morris Products Sa Método y aparato para fabricar barras formadoras de aerosol calentables inductivamente
WO2019105811A1 (en) * 2017-11-30 2019-06-06 Philip Morris Products S.A. Cartridge having an internal surface susceptor material

Also Published As

Publication number Publication date
HUE063000T2 (hu) 2023-12-28
CN114173594A (zh) 2022-03-11
WO2021018836A1 (en) 2021-02-04
ES2953234T3 (es) 2023-11-08
BR112022001402A2 (pt) 2022-05-24
EP4005343A1 (en) 2022-06-01
PL4005343T3 (pl) 2023-10-02
KR20220038142A (ko) 2022-03-25
US20220279836A1 (en) 2022-09-08
EP4005343B1 (en) 2023-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022542798A (ja) エアロゾル形成ゲルを含むサセプタシート材料の製造方法、および投与システム
RU2738700C2 (ru) Изделие, генерирующее аэрозоль, и способ изготовления такого изделия, генерирующего аэрозоль, устройство и система, генерирующие аэрозоль
TWI639393B (zh) 用於氣溶膠產生物品之熱傳導桿及其形成方法
CN109090705B (zh) 一种新型低吸阻沟槽滤棒及制备方法
CN107105764A (zh) 疏水性过滤器
EP3945903B1 (en) Aerosol-generating article having a recessed supporting component
US20240023599A1 (en) Aerosol-generating article with coated susceptor element
RU2816367C2 (ru) Способ изготовления листового токоприемного материала, содержащего гель, образующий аэрозоль, и система дозирования
JP7164269B2 (ja) エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成ロッドを製造する方法
US20230346004A1 (en) Method for Manufacturing Aerosol Generating Articles
US20220395017A1 (en) Composite aerosol-generating material
CN113613514A (zh) 用于与气溶胶生成制品一起使用的管状元件
JP2023540058A (ja) サセプタおよびその製造のための方法
CN113226086B (zh) 制造与气溶胶生成制品一起使用的管状元件的***、设备和方法
WO2023105707A1 (ja) 香味吸引物品に用いる充填要素の製造装置及び製造方法
RU2803909C2 (ru) Система и способ изготовления трубчатого элемента для использования с изделием, генерирующим аэрозоль (варианты)
CN206591371U (zh) 一种气象防锈瓦楞纸箱的生产设备
WO2024156851A1 (en) System and method for applying an additive to an aerosol-generating substrate for an aerosol-generating article
CN118370412A (zh) 一种气溶胶生成基质及气溶胶生成制品
WO2022058483A1 (en) Method for manufacturing aerosol generating articles
TW202339634A (zh) 氣溶膠產生系統
CN116367737A (zh) 在生产气溶胶生成条时从径向外部施加添加剂

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240723