JP2022538398A - ウイルス感染症及び更なる疾患の処置用のキナゾリンプロドラッグ - Google Patents

ウイルス感染症及び更なる疾患の処置用のキナゾリンプロドラッグ Download PDF

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Abstract

本明細書中で提供されるのは、式(I)の化合物、そのような化合物を含む医薬組成物、並びに感染症、疾患、及び障害を処置するためのTヘルパー1(Th1)免疫応答の誘導による、そのような化合物を使用する方法である。また、本明細書中で開示される化合物は、プロドラッグ及びワクチンアジュバントと考えられ得る。【化1】TIFF2022538398000020.tif36170

Description

ウイルス感染症、免疫不全、及び癌の処置は、Tヘルパー1(Th1)免疫応答の誘導により促進することができる。また、ワクチンアジュバントは、Th1応答を利用して、ワクチンの有効性を増大させる。したがって、Th1応答を促進する化合物が、所望される治療法である。
例えば、慢性B型肝炎(HBV)の処置において、感染した器官内で、ウイルスに特異的な、疲弊したCD8T細胞を再活性化するためのTh1応答が、きわめて有益となるであろう(Science 1999,284,825-829;J.Virol.2003,77,68-76)。そのような応答は、特にToll様受容体(TLR)、例えばTLR3、4、7、8、及び9を刺激することによって、自然免疫系により誘導される(Clin.Transl.Immunol.2016,5(5):e85)。TLR8アゴニストは、IL-12p70の分泌(CD40又はOX40L活性化マーカーのアップレギュレーション)を介して、そして間接的にIFNγのアップレギュレーションを介して、ヒト細胞において最も強いTh1応答の1つを誘導する(J.Immunol.2006,176(12):7438-46;Hum.Immunol.2011 Jan;72(1):24-31;J.Leukoc.Biol.2012,91(1):105-17)。当該因子は、慢性HBVをエクスビボで処置する潜在性を示してきた(PLoS Pathog.2013,9,e1003208;J.Exp.Med.2014,211,2047-2059;PLoS Path.2013,9,e1003490;PLoS Pathog.2014,10,e1004210)。
唯一のTLR8アゴニストは、皮下注射によって投与されるものであり、現在、癌徴候用に開発中である(Clin.Cancer Res.2014,20,3683;Cancer Immunol.Immunother.2013,62,1347;国際公開第2012/045089号パンフレット。また、米国特許出願公開第2008/234251号明細書、米国特許出願公開第2010/029585号明細書参照)。したがって、慢性HBV等の感染症を処置するための経口投与可能なTLR8アゴニストが強く求められている。
本開示は、キナゾリンプロドラッグ、並びにキナゾリンプロドラッグにより感染症及び疾患を処置する方法に関する。
一態様において、本明細書中で提供されるのは、式Iの化合物:
Figure 2022538398000002

又はその薬学的に許容される塩であり;
式中、
は、水素、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、及び-P(O)(OC~Cアルキル)からなる群から選択され;
は、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、-P(O)(OC~Cアルキル)、-(CH1~3C(O)C~Cアルキル、-(CH1~3C(O)OC~Cアルキル、-(CH1~3P(O)(OC~Cアルキル)、及び1つ以上のヘテロ原子を含むC3~6複素環からなる群から選択され、1つ以上のヘテロ原子は、酸素、窒素、及び硫黄、より詳細には酸素から選択され;
は、C~Cアルキルであり、C~Cアルキルは、場合によっては、ハロゲン、-OH、-NH、アミノ、ニトリル、エステル、アミド、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシから選択される1つ以上の置換基によって置換されており;
キナゾリンの4位においてアミンに結合したRの炭素は、(R)立体配置にあり、
は、水素、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、及び
-C(O)OC~Cアルキルからなる群から選択され;
は、各存在について独立して、水素、C~Cアルキル、-OC~Cアルキル、及びハロゲンからなる群から選択され;
但し、Rの4つ全ての存在が水素であるわけではなく;且つ
mは4である。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、本明細書中で開示される化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び1つ以上の薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む医薬組成物である。
さらに別の態様において、本明細書中で提供されるのは、ウイルス感染症の処置又は予防が必要な対象において、ウイルス感染症の処置又は予防に使用される化合物及び医薬組成物である。
一部の実施形態において、ウイルス感染症は、B型肝炎(HBV)感染症である。別の実施形態において、本明細書中で開示される化合物又は医薬組成物は、ワクチンアジュバントとして投与される。
さらに別の態様において、本明細書中で提供されるのは、免疫不全の処置が必要な対象において、免疫不全の処置に使用される化合物及び医薬組成物である。
一態様において、本明細書中で提供されるのは、癌の処置が必要な対象において、癌の処置に使用される化合物及び医薬組成物である。
本明細書中で提供されるのは、キナゾリンプロドラッグ又はその薬学的に許容される塩であり、これは、感染症及び疾患、例えばB型肝炎感染症、免疫不全、及び癌の処置に使用することができる。また、本明細書中で開示される化合物を、ワクチンアジュバントとして利用して、ワクチンの有効性を増大させることもできる。
本開示は、医薬種のプロドラッグ組成物を含む。医薬種は、50%以下のバイオアベイラビリティ及び100~1000ダルトンの範囲内の分子量によって特徴付けられる。また、記載されるのは、発明のプロドラッグを個体に経口投与するステップを含む、個体に医薬種を送達する方法である。プロドラッグ部分は、医薬種に結合しており、この修飾により、TLR8アゴニストの潜在性が減弱し得る。プロドラッグは、肝臓の部位の手前又は肝臓の部位にて、酵素により切断されて医薬種をもたらし、このため、医薬種は肝臓の手前でのTLR8のアゴニズムを制限しながら個体に送達される。
定義
以下に列挙するのは、本明細書中で提供される化合物を説明するのに使用される種々の用語の定義である。これらの定義は、特定の場合において個別に、又はより大きい群の一部として別途限定されない限り、本明細書及び特許請求の範囲の全体を通して使用される用語に適用される。
別途定義されない限り、本明細書中で使用される全ての技術用語及び科学用語は一般に、当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。一般に、本明細書中で使用される命名法、並びに細胞培養、分子遺伝学、有機化学、及びペプチド化学におけるラボ手順は周知であり、且つ当該技術において一般的に用いられている。
本明細書中で使用される冠詞「a」及び「an」は、この冠詞の文法的目的語の1つ又は複数(即ち、少なくとも1つ)を指す。一例として、「要素(an element)」は、1つの要素又は複数の要素を意味する。さらに、用語「含んでいる(including)」、並びに「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含まれる(included)」等の他の形の使用は、限定するものではない。
本明細書中で使用される用語「約」は、当業者によって理解され、且つこの用語が使用される文脈上である程度変化するであろう。量及び時間的期間等の測定可能な値に言及する際に本明細書中で使用される用語「約」は、指定された値から±20%又は±10%(±5%、±1%、及び±0.1%が挙げられる)の変動を包含することを意味する。というのも、本開示の方法を実施するのにそのような変動が適切であるからである。
用語「処置する(treat)」、「処置された(treated)」、「処置すること(treating)」、又は「処置(treatment)」は、処置されることとなる病徴、障害、又は疾患に関連する、又はそれらに起因する少なくとも1つの症状の減少又は緩和を含む。
本明細書中で使用される用語「予防する」又は「予防」は、何も出現していなければ、障害若しくは疾患の発症がないことを意味するか、又は既に障害若しくは疾患が発症していれば、更なる障害若しくは疾患の発症がないことを意味する。また、考慮されるのは、障害又は疾患と関連する病徴の一部又は全てを予防する人の能力である。
本明細書中で使用される用語「患者」、「個体」、又は「対象」は、ヒト又は非ヒト哺乳動物を指す。非ヒト哺乳動物として、例えば、ヒツジ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、及び海洋哺乳動物等の家畜及びペットが挙げられる。好ましくは、患者、対象、又は個体は、ヒトである。
本明細書中で使用される用語「有効な量」、「薬学的に有効な量」、及び「治療上有効な量」は、無毒性であるが、所望される生物学的結果をもたらすのに十分な薬剤の量を指す。その結果は、疾患の徴候、病徴、若しくは原因の低減若しくは緩和、又は生物系の他の所望されるあらゆる変化であり得る。個々のあらゆる場合において適切な治療量が、当業者によってルーチンの実験を使用して決定され得る。
本明細書中で使用される用語「薬学的に許容される」は、化合物の生物活性又は特性を損なわず、且つ比較的無毒性の材料(例えば担体又は希釈剤)を指す(即ち、当該材料は、不所望の生物学的作用を引き起こすことも、当該材料が含有される組成物の何れかの成分と有害に相互作用することもなく、個体に投与され得る)。
本明細書中で使用される用語「薬学的に許容される塩」は、本開示の化合物の誘導体を指し、この場合、親化合物は、既存の酸部分又は塩基部分をその塩形態へと変換させることによって修飾されている。薬学的に許容される塩の例として、以下に限定されないが、アミン等の塩基性残基の無機酸塩又は有機酸塩;及びカルボン酸等の酸性残基のアルカリ塩又は有機塩が挙げられる。本明細書中で提供される化合物の薬学的に許容される塩として、例えば無毒性の無機酸又は有機酸から形成される、親化合物の従来の無毒性塩が挙げられる。本明細書中で提供される化合物の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法によって、塩基性部分又は酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。一般に、そのような塩は、当該化合物の遊離酸形態又は遊離塩基形態を、水中若しくは有機溶媒中又はその2つの混合液(一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい)中で、化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させることによって調製することができる。フレーズ「薬学的に許容される塩」は、単塩又は1:1塩に限定されない。また、例えば、「薬学的に許容される塩」として、ビス塩、例えばビスヒドロクロリド塩が挙げられる。適切な塩のリストが、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418及びJournal of Pharmaceutical Science,66,2(1977)に見出され、これらはそれぞれ、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
本明細書中で使用される用語「組成物」又は「医薬組成物」は、本明細書中で提供される少なくとも1つの化合物の、薬学的に許容される担体との混合物を指す。医薬組成物は、患者又は対象への化合物の投与を促進する。化合物を投与する多様な技術が当該技術において存在しており、以下に限定されないが、静脈内投与、経口投与、エアロゾル投与、非経口投与、眼内投与、肺内投与、及び局所投与が挙げられる。
本明細書中で使用される用語「薬学的に許容される担体」は、本明細書中で提供される化合物を、その意図される機能を果たし得るように患者内に、又は患者に運搬又は輸送することに関与する、液体若しくは固体の充填剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、希釈剤、賦形剤、増粘剤、溶媒、又はカプセル化材料等の薬学的に許容される材料、組成物、又は担体を意味する。典型的には、そのような構築体は、身体の一臓器又は一部分から、身体の別の臓器又は別の部分に運搬又は輸送される。各担体は、本明細書中で提供される化合物を含む、製剤の他の成分と適合し、且つ患者に有害ではないという意味において「許容される」ものでなければならない。薬学的に許容される担体として機能し得る材料の幾つかの例として:糖類、例えば、ラクトース、グルコース、及びスクロース;デンプン、例えば、コーンスターチ及びジャガイモデンプン;セルロース及びその誘導体、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、及び酢酸セルロース;粉末トラガント;麦芽;ゼラチン;タルク;賦形剤、例えば、カカオバター及び坐剤ワックス;油、例えば、落花生油、綿実油、ベニバナ油、胡麻油、オリーブ油、トウモロコシ油、及び大豆油;グリコール類、例えば、プロピレングリコール;ポリオール類、例えば、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、及びポリエチレングリコール;エステル類、例えば、オレイン酸エチル及びラウリン酸エチル;アガー;緩衝剤、例えば、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウム;界面活性剤;アルギン酸;パイロジェンフリー水;等張生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール;リン酸緩衝液;並びに医薬製剤に用いられる他の無毒性の適合性物質が挙げられる。
また、本明細書中で使用される「薬学的に許容される担体」は、本明細書中で提供される化合物の活性と適合し、且つ患者に対して生理学的に許容されるありとあらゆるコーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、並びに吸収遅延剤等を含む。また、補助的活性化合物が、本組成物中に組み込まれてもよい。「薬学的に許容される担体」はさらに、本明細書中で提供される化合物の薬学的に許容される塩を含んでもよい。本明細書中で提供される医薬組成物に含まれ得る他の更なる成分が、当該技術において既知であり、例えばRemington’s Pharmaceutical Sciences(Genaro,Ed.,Mack Publishing Co.,1985,Easton,PA)(参照によって本明細書に組み込まれる)において説明されている。
本明細書中で使用される用語「プロドラッグ」は、生物学的に不活性であるが、体内で代謝されて、対応する生物学的に活性な原薬を生成し得る化合物を指す。プロドラッグは、投与後に、薬理的に活性な薬物に代謝される医薬品又は化合物である。
また、本明細書中で開示される化合物は、非溶媒和形態及び溶媒和形態で存在し得る。用語「溶媒和物」は、本明細書中で、本発明の化合物及び1つ以上の薬学的に許容される溶媒分子、例えばエタノールを含む分子複合体を説明するのに使用される。
本明細書中で使用される用語「アルキル」は、それ自体によって、又は別の置換基の一部として、特に明記しない限り、指定の炭素原子数を有する直鎖炭化水素又は分枝鎖炭化水素を意味し(すなわち、C~Cアルキルは、1~6個の炭素原子を有するアルキルを意味する)、直鎖及び分枝鎖を含む。一実施形態において、C~Cアルキル基が、本明細書中で提供される。例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、ネオペンチル、及びヘキシルが挙げられる。C~Cアルキルの他の例として、エチル、メチル、イソプロピル、イソブチル、n-ペンチル、及びn-ヘキシルが挙げられる。
本明細書中で使用される用語「アルコキシ」は、例えばメトキシ基又はエトキシ基のような、酸素に単結合したアルキル(炭素と水素の鎖)基を指す。
本明細書中で用いられる用語「アミノ」は、式-NH、-NH(アルキル)、及び-N(アルキル)を有する官能基を指し、アルキルは、本明細書中で定義される通りである。
本明細書中で用いられる用語「アミド」は、式-C(O)N(R)又は-N(R)C(O)アルキルを有する官能基を指し、炭素原子は、酸素原子に二重結合しており、且つRは、各存在について独立して、水素又はアルキルである。
本明細書中で用いられる用語「エステル」は、式-C(O)アルコキシ、COアルキル、-OC(O)アルキルを有する官能基を指し、炭素原子は、1つの酸素原子に二重結合しており、且つ本明細書中で定義されるアルコキシ基に単結合している。
本明細書中で使用される用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、単独で、又は別の置換基の一部として、特に明記しない限り、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素原子、好ましくはフッ素、塩素、又は臭素、より好ましくはフッ素又は塩素を意味する。
本明細書中で使用される用語「ニトリル」は、官能基-CNを指し、炭素が窒素に三重結合している。
本明細書中で使用される用語「複素環」は、飽和又は部分的に飽和した分子を指し、テトラヒドロフラン、オキセタン、ジオキサン、又は他の環状エーテルが挙げられる。また、複素環は、架橋されていてもよいし、実際はスピロ環であってもよい二環式構造を含み、二環式内の各環は、3~8原子まで変動し、そして0、1、又は2個のN、O、又はS原子を含有する。用語「ヘテロシクリル」は、環状エステル(すなわちラクトン)及び環状アミド(すなわちラクタム)を含み、そしてまた、具体的に、以下に限定されないが、エポキシジル(epoxidyl)、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル(すなわちオキサニル)、ピラニル、ジオキサニル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、2,5-ジヒドロ-1H-ピロリル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、1,3-オキサジナニル、1,3-チアジナニル(thiazinanyl)、2-アザビシクロ[2.1.1]ヘキサニル、5-アザビシクロ[2.1.1]ヘキサニル、6-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、2-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、2-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3-アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、8-アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、3-オキサ-7-アザビシクロ[3.3.1]ノナニル、3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナニル、2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、2-アザスピロ[3.3]ヘプタニル、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタニル、2-オキサスピロ[3.3]ヘプタニル、2-オキサスピロ[3.5]ノナニル、3-オキサスピロ[5.3]ノナニル、及び8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタニルが挙げられる。
炭素が(R)立体配置にある場合、これは、前記炭素が不斉炭素であることを意味することが理解されるであろう。当業者が認めるように、立体中心でない対称性の炭素は、(R)立体配置にあることも(S)立体配置にあることもできない。不斉炭素のみが、前記立体配置にあることができる。ゆえに、キナゾリンの4位においてアミンに結合するRの炭素は、不斉炭素であることが理解されるであろう。
化合物
一態様において、本明細書で提供されるのは、式Iの化合物:
Figure 2022538398000003

又はその薬学的に許容される塩であり;
式中、
は、水素、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、及び-P(O)(OC~Cアルキル)からなる群から選択され;
は、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、-P(O)(OC~Cアルキル)、-(CH1~3C(O)C~Cアルキル、-(CH1~3C(O)OC~Cアルキル、
-(CH1~3P(O)(OC~Cアルキル)、及び1つ以上のヘテロ原子を含むC3~6複素環からなる群から選択され、1つ以上のヘテロ原子は、酸素、窒素、及び硫黄、より詳細には酸素から選択され;
は、C~Cアルキルであり、C~Cアルキルは、場合によっては、ハロゲン、-OH、-NH、アミノ、ニトリル、エステル、アミド、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシから選択される1つ以上の置換基によって置換されており;
キナゾリンの4位においてアミンに結合したRの炭素は、(R)立体配置にあり、
は、水素、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、及び-C(O)OC~Cアルキルからなる群から選択され;
は、各存在について独立して、水素、C~Cアルキル、-OC~Cアルキル、及びハロゲンからなる群から選択され;
但し、Rの4つ全ての存在が水素であるわけではなく;且つ
mは4である。
一実施形態において、式Iの化合物は、式IIの化合物:
Figure 2022538398000004

又はその薬学的に許容される塩であり;
式中、
は、水素、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、及び-P(O)(OC~Cアルキル)からなる群から選択され;
は、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、-P(O)(OC~Cアルキル)、-(CH1~3C(O)C~Cアルキル、-(CH1~3C(O)OC~Cアルキル、-(CH1~3P(O)(OC~Cアルキル)、及び1つ以上のヘテロ原子を含むC3~6複素環からなる群から選択され、1つ以上のヘテロ原子は、酸素、窒素、及び硫黄、より詳細には酸素から選択され;
は、C~Cアルキルであり、C~Cアルキルは、場合によっては、ハロゲン、-OH、-NH、アミノ、ニトリル、エステル、アミド、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシから選択される1つ以上の置換基によって置換されており;
キナゾリンの4位においてアミンに結合したRの炭素は、(R)立体配置にあり、
は、水素、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、及び-C(O)OC~Cアルキルからなる群から選択され;
5a、R5b、R5c、及びR5dは、独立して、水素、C~Cアルキル、-OC~Cアルキル、及びハロゲンからなる群から選択され;
但し、R5a、R5b、R5c、及びR5dの少なくとも1つは、水素ではない。
一実施形態において、Rは、式(f-1)、式(f-2)、式(f-3)、又は式(f-4)のものであり:
Figure 2022538398000005

式中、nは、0、1、又は2、より詳細には1である。
一実施形態において、Rは、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、及び-P(O)(OC~Cアルキル)からなる群から選択される。
別の実施形態において、Rは水素であり;Rは、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、及び-P(O)(OC~Cアルキル)からなる群から選択され;Rは、C~Cアルキルであり、C~Cアルキルは、場合によっては、-OH、-NH、アミド、又はハロで置換されており;Rは水素であり;且つRは、各存在について独立して、C~Cアルキル又は-OC~Cアルキルである。
さらに別の実施形態において、Rは水素であり;Rは、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、及び-P(O)(OC~Cアルキル)からなる群から選択され;Rは、C~Cアルキルであり、C~Cアルキルは、場合によっては、-OH、-NH、又はハロゲンで置換されており;Rは水素であり;Rは、各存在について独立して、C~Cアルキル又は-OC~Cアルキルであり;且つmは2である。
一実施形態において、Rは、-C(O)C~Cアルキルである。別の実施形態において、Rは、C(O)OC~Cアルキルである。
別の実施形態において、Rは、C~Cアルキルであり、場合によってはエステルで置換されており、エステルは、-OC(O)C~Cアルキルである。さらに別の実施形態において、Rは、アミドで置換されているC~Cアルキルであり、アミドは、式-NHC(O)CHである。
式Iの一実施形態において、mは1であり、且つRはメチルである。式IIの一実施形態において、R5aはメチルである。
別の実施形態において、Rは、各存在について独立して、H及びハロゲン(より詳細にはF)から選択される。
さらに別の実施形態において、Rはメチルである。一実施形態において、Rはメチルであり、且つRはCアルキルである。別の実施形態において、Rはメチルであり、且つRは、-OHで置換されているCアルキルである。
さらに別の実施形態において、式Iの化合物は、式IIIの化合物:
Figure 2022538398000006

又はその薬学的に許容される塩であり;
式中、R5b及びR5cは、各存在について独立して、ハロゲン(より詳細にはF)及びHから選択され、但し、R5b及びR5cの少なくとも1つは、水素でなく;
、R、R、及びRは、本明細書中で定義される通りである。
別の実施形態において、式Iの化合物は、式IVの化合物:
Figure 2022538398000007

又はその薬学的に許容される塩であり;
式中、R5aは、C1~3アルキルであり;
、R、R、及びRは、本明細書中で定義される通りである。
式I、式II、式III、又は式IVの一実施形態において、Rは水素である。別の実施形態において、Rは、-C(O)C~Cアルキルである。さらに別の実施形態において、Rは、-C(O)OC~Cアルキルである。さらに別の実施形態において、Rは、C~Cアルキルである。一実施形態において、Rは、-OH又はエステルで置換されているC~Cアルキルである。別の実施形態において、Rは水素である。さらに別の実施形態において、Rは、-P(O)(OC~Cアルキル)であり、Rは、-OHで置換されているC~Cアルキルである。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、本明細書中で開示される化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び1つ以上の薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む医薬組成物である。
一実施形態において、本出願は、以下の表1に記載される通り、化合物番号1~化合物番号2を提供する。
Figure 2022538398000008
一実施形態において、開示される化合物は、互変異性体として存在し得る。全ての互変異性体が、本明細書中に提示される化合物の範囲内に含まれる。
また、本明細書中に記載される化合物は、1つ以上の原子が、同じ原子番号を有するが、自然界で通常見出される原子質量又は質量数と異なる原子質量又は質量数を有する原子によって置換されている同位体標識化合物を含む。本明細書中に記載される化合物に含めるのに適した同位体の例として、H、H、11C、13C、14C、36Cl、18F、123I、125I、13N、15N、15O、17O、18O、32P、及び35Sが挙げられるが、これらに限定されない。別の実施形態において、同位体標識化合物は、薬物又は基質の組織分布研究に有用である。別の実施形態において、重水素等のより重い同位体による置換により、より大きい代謝安定性(例えば、インビボ半減期の延長又は投薬量要件の引下げ)がもたらされる。さらに別の実施形態において、本明細書中に記載される化合物は、H(すなわち重水素)同位体を含む。
さらに別の実施形態において、陽電子放出同位体、例えば11C、18F、15O、及び13N等による置換は、基質受容体占有率を調査するための陽電子放射トポグラフィ(PET)研究に有用である。同位体標識化合物は、適切なあらゆる方法によって、又は通常であれば用いられる非標識試薬の代わりに、適切な同位体標識試薬を使用するプロセスによって調製される。
本明細書中に記載される具体的な化合物、及び異なる置換基を有する、本明細書中に記載される式の1つ以上によって包含される他の化合物が、本明細書中に記載され、そして、例えば、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,Volumes 1-17(John Wiley and Sons,1991);Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds,Volumes 1-5 and Supplementals(Elsevier Science Publishers,1989);Organic Reactions,Volumes 1-40(John Wiley and Sons,1991),Larock’s Comprehensive Organic Transformations(VCH Publishers Inc.,1989),March,Advanced Organic Chemistry 4th Ed.,(Wiley 1992);Carey and Sundberg,Advanced Organic Chemistry 4th Ed.,Vols.A and B(Plenum 2000,2001)、及びGreen and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis 3rd Ed.,(Wiley 1999)(これらは全て、そのような開示について、参照によって組み込まれる)に記載される技術及び材料を用いて合成される。本明細書中に記載される化合物の調製のための一般的な方法は、本明細書中で提供される式に見出される種々の部分の導入に適切な試薬及び条件の使用によって改変される。
一実施形態において、本明細書中で開示される化合物は、薬学的に活性な成分のプロドラッグと考えられる。別の実施形態において、薬学的に活性な成分は、50%以下のバイオアベイラビリティ、及び100~1000ダルトンの範囲内の分子量によって特徴付けられる。さらに別の実施形態において、プロドラッグ部分は、薬学的に活性な成分に結合しており、この修飾により、TLR8アゴニストの潜在性を減弱させることが可能になる。さらに別の実施形態において、プロドラッグは、肝臓の部位の手前又は肝臓の部位にて酵素により切断されて、薬学的に活性な成分をもたらし、このため、薬学的に活性な成分は、肝臓の手前でのTLR8のアゴニズムを制限しながら個体に送達される。
一実施形態において、本明細書中で開示される医薬組成物は、少なくとも1つの追加の活性薬剤又は治療剤を含む。追加の活性治療剤として、例えば、抗HBV剤、例えばHBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、カプシド集合調節剤、逆転写酵素阻害剤、免疫調節剤、例えばTLRアゴニスト、又はHBV生活環及び/若しくはHBV感染の結果に影響を及ぼす他のあらゆる剤が挙げられ得る。本明細書中で開示される化合物は、単独で、又は1つ以上の追加の活性剤と組み合わせて使用されて、医薬組成物を製剤化してもよい。
本明細書中に記載される化合物は、市販の源から入手可能である、又は本明細書中に記載される手順を使用して調製される化合物から開始する適切なあらゆる手順を使用して合成される。
使用
一態様において、本明細書中で提供されるのは、ウイルス感染症の処置又は予防が必要な対象において、ウイルス感染症の処置又は予防に使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
一実施形態において、ウイルス感染症は、B型肝炎(HBV)感染症である。別の実施形態において、本明細書中で開示される化合物又はその医薬組成物は、ワクチンアジュバントとして投与される。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、免疫不全の処置が必要な対象において、免疫不全の処置に使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
さらに別の態様において、本明細書中で提供されるのは、癌の処置が必要な対象において、癌の処置に使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
特定の実施形態において、癌は、肺癌、結腸直腸癌、乳癌、前立腺癌、肝癌、膵癌、脳癌、腎癌、卵巣癌、胃癌、皮膚癌、骨癌、胃癌、乳癌、神経膠腫、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、肝細胞癌、乳頭状腎癌、頭頚部扁平上皮癌、白血病、リンパ腫、骨髄腫、網膜芽腫、子宮頸癌、メラノーマ及び/又は皮膚癌、膀胱癌、子宮癌、精巣癌、食道癌、並びに固形腫瘍である。一部の実施形態において、癌は、肺癌、結腸癌、乳癌、神経芽細胞腫、白血病、又はリンパ腫である。他の実施形態において、癌は、肺癌、結腸癌、乳癌、神経芽細胞腫、白血病、又はリンパ腫である。更なる実施形態において、癌は、非小細胞肺癌(NSCLC)又は小細胞肺癌である。
更なる実施形態において、癌は、血液癌である。一実施形態において、血液癌は、白血病又はリンパ腫である。特定の実施形態において、リンパ腫は、ホジキンリンパ腫又は非ホジキンリンパ腫である。特定の実施形態において、白血病は、骨髄性(myeloid)白血病、リンパ球性白血病、骨髄性(myelocytic)白血病、リンパ芽球性白血病、又は巨核芽球性(megakaryotic)白血病である。
一実施形態において、化合物又は前記化合物を含む医薬組成物は、対象においてTヘルパー1(Th1)応答を誘導する。別の実施形態において、Th1応答の誘導は、対象においてIL-12p70の分泌をもたらす。さらに別の実施形態において、Th1応答の誘導は、対象においてCD40又はOX40Lのアップレギュレーションをもたらす。さらに別の実施形態において、Th1応答の誘導は、対象においてIFNγのアップレギュレーションをもたらす。
一実施形態において、本明細書中で開示される化合物又はその医薬組成物は、Toll様受容体(TLR)アゴニストである。別の実施形態において、Toll様受容体は、Toll様受容体8(TLR8)である。さらに別の実施形態において、本明細書中で開示される化合物又はその医薬組成物は、経口投与される。
非限定的な態様において、本明細書中で開示される化合物は、(i)HBV複製若しくは感染性粒子の生成にとって必要なHBV集合及び他のHBVコアタンパク質機能を調節し得、若しくは崩壊させ得、(ii)感染性ウイルス粒子の生成若しくは感染を阻害し得、又は(iii)HBVカプシドと相互作用してカプシド集合調節剤として作用する、感染性若しくは複製能力が減少した欠陥のあるウイルス粒子に作用を及ぼし得る。詳細には、そして特定の作用機序に拘束されるものではないが、本開示の化合物は、HBV処置において、未成熟粒子若しくは成熟粒子の正常なウイルスカプシドの集合及び/又は分解を崩壊させる、促進する、低減させる、遅延させる、且つ/又は阻害することによって、異常なカプシド形態を誘導して、抗ウイルス作用、例えば、ビリオン集合及び/若しくは分解、ビリオン成熟、ウイルス放出、並びに/又は標的細胞の感染の崩壊をもたらすことによって、有用であると考えられる。本開示の化合物は、成熟若しくは未成熟ウイルスカプシドと相互作用して、カプシドの安定性を混乱させることで、その集合及び/又は分解に影響を及ぼすカプシド集合体の撹乱物質として機能し得る。本開示の化合物は、ウイルスカプシドの安定性、機能、及び/又は正常な形態に必要とされるタンパク質フォールディング及び/又は塩架橋を混乱させることによって、カプシド集合及び/又は分解を崩壊させ、且つ/又は促進し得る。本開示の化合物は、カプシドに結合して、細胞ポリタンパク質及び前駆体の代謝を変化させて、タンパク質モノマー及び/又はオリゴマー及び/又は異常な粒子の異常な蓄積をもたらして、細胞毒性及び感染細胞の死を引き起こし得る。本開示の化合物は、最適安定性のカプシドの形成の失敗を誘発して、(例えば感染中の(during infectivity))ウイルスの効率的な脱殻及び/又は分解に影響を及ぼし得る。本開示の化合物は、カプシドタンパク質が未成熟である場合、カプシド集合及び/又は分解を崩壊させ、且つ/又は促進し得る。本開示の化合物は、カプシドタンパク質が成熟している場合、カプシド集合及び/又は分解を崩壊させ、且つ/又は促進し得る。本開示の化合物は、ウイルス感染性中のカプシド集合及び/又は分解を崩壊させ、且つ/又は促進し得、これがさらに、HBVウイルス感染性を減衰させ得、且つ/又はウイルス負荷を減弱させ得る。本開示の化合物によるカプシド集合及び/又は分解の崩壊、促進、阻害、遅延、及び/又は低減は、宿主生物由来のウイルスを根絶し得る。本開示の化合物による対象由来のHBVの根絶は、有利には、慢性的な長期療法の必要を取り除き、且つ/又は長期療法の期間を短くする。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、HBV感染と関連するウイルス負荷の引下げが必要な対象において、HBV感染と関連するウイルス負荷を引き下げるのに使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、HBV感染の再発の引下げが必要な対象において、HBV感染の再発を引き下げるのに使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、HBV DNA含有粒子の形成若しくは存在又はHBV RNA含有粒子の阻害又は引下げが必要な対象において、HBV DNA含有粒子の形成若しくは存在又はHBV RNA含有粒子を阻害するか、又は引き下げるのに使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、HBV感染症の生理学的悪影響の引下げが必要な対象において、HBV感染症の生理学的悪影響を引き下げるのに使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、HBV感染症からの肝損傷の寛解の誘導が必要な対象において、HBV感染症から肝損傷の寛解を誘導するのに使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、HBV感染症の長期抗ウイルス療法の生理学的影響の引下げが必要な対象において、HBV感染症の長期抗ウイルス療法の生理学的影響を引き下げるのに使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、HBV感染症の予防的処置が必要な対象において、HBV感染症を予防的に処置するのに使用される化合物及び前記化合物を含む医薬組成物である。
一実施形態において、本開示の化合物は、単剤療法に適している。別の実施形態において、本開示の化合物は、天然又は自然のHBV株に対して有効である。さらに別の実施形態において、本開示の化合物は、現在知られている薬物に対して抵抗性であるHBV株に対して有効である。
さらに別の実施形態において、本明細書中で提供される化合物は、HBV cccDNAの活性、安定性、機能、及びウイルス複製特性を調節する(例えば、阻害するか、又は崩壊させる)のに使用され得る。
さらに別の実施形態において、本開示の化合物は、HBV cccDNAの形成を減少させ、又は予防するのに使用され得る。
別の実施形態において、本明細書中で提供される化合物は、HBV cccDNAの活性を調節する(例えば、阻害するか、又は崩壊させる)のに使用され得る。
さらに別の実施形態において、本開示の化合物は、HBV cccDNAの形成を減少させるのに使用され得る。
別の実施形態において、本開示の化合物は、感染細胞内からのHBV RNA粒子の生成又は放出を調節する、阻害する、又は崩壊させるのに使用され得る。
更なる実施形態において、HBV RNA粒子の総負担(total burden)(又は濃度)が調節される。好ましい実施形態において、HBV RNAの総負担は減らされる。
別の実施形態において、本明細書中で提供される化合物又は前記化合物の医薬組成物は、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、別個のカプシド集合調節剤、機序が別個又は不明の抗ウイルス化合物、及びそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される化合物の投与と比較して、大いに、又はより迅速な速度で、対象におけるウイルス負荷を減少させる。
別の実施形態において、本明細書中で提供される化合物又は前記化合物の医薬組成物が引き起こすウイルス突然変異及び/又はウイルス耐性の発生率は、HBVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、別個のカプシド集合調節剤、機序が別個若しくは不明の抗ウイルス化合物、及びそれらの組合せからなる群から選択される化合物の投与よりも低い。
別の実施形態において、本明細書中で提供される方法はさらに、対象に、少なくとも1つのHBVワクチン、ヌクレオシドHBV阻害剤、インターフェロン、又はそれらのあらゆる組合せを投与することを含む。
本方法の一実施形態において、対象はヒトである。
組合せ
本明細書中で提供されるのは、1つ以上の本開示の化合物の、少なくとも1つの追加の治療剤との組合せである。一実施形態において、本明細書中で提供される方法はさらに、個体に少なくとも1つの追加の治療剤を投与することを含み得る。別の実施形態において、本開示の化合物は、併用療法での使用に適している。本明細書中で開示される化合物は、HBV感染を処置するのに有用な1つ以上の追加の化合物との組合せに有用であり得る。これらの追加の化合物は、本開示の化合物、又はHBV感染症の病徴若しくは影響を処置、予防、若しくは低減することが知られている化合物を含み得る。
一実施形態において、追加の活性成分は、例えば、別のHBVカプシド集合調節剤、又はHBV感染症に関係する特定の症状若しくは障害、又はHBV感染症自体と関連する別の標的に対して活性である化合物等の、HBV感染に関係する症状若しくは障害の処置に有効であることが知られている、又は発見されている活性成分である。組合せは、有効性を(例えば、本開示に従う活性剤の効力又は有効性を増強する化合物の組合せに含まれることによって)増大させる、1つ以上の副作用を減少させる、又は本開示に従う活性剤の必要用量を減少させるように機能し得る。別の実施形態において、本明細書中で提供される方法は、HBV感染症の予防的処置が必要な個体において、HBV感染症を予防的に処置する際と同様の結果を達成するのに必要とされる少なくとも1つの追加の治療剤を単独で投与することと比較して、より低い用量若しくは頻度にて少なくとも1つの追加の治療剤を投与することを可能にする。
そのような化合物として、以下に限定されないが、HBV複合薬、HBVワクチン、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、toll様受容体(TLR)調節剤、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、ウイルスmRNAを標的化するアンチセンスオリゴヌクレオチド、短鎖干渉RNA(siRNA)及びddRNAiエンドヌクレアーゼ調節剤、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、HBV E抗原阻害剤、共有結合性閉環状DNA(cccDNA)阻害剤、ファルネソイドX受容体アゴニスト、HBV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質調節剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、NOD2刺激剤、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えチモシンアルファ-1、ブルトンチロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、KDM阻害剤、HBV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、並びにHBV生活環及び/若しくはHBV感染の結果に影響を及ぼす他のあらゆる剤、又はそれらの組合せが挙げられる。
一実施形態において、本明細書中で提供される化合物は、HBVポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、インターフェロン、例えばペグ化インターフェロン、ウイルス侵入阻害剤、ウイルス成熟阻害剤、カプシド集合調節剤、逆転写酵素阻害剤、シクロフィリン/TNF阻害剤、免疫調節剤、例えばTLRアゴニスト、HBVワクチン、並びにHBV生活環及び/若しくはHBV感染の結果に影響を及ぼす他のあらゆる剤、又はそれらの組合せと組み合わせて使用され得る。
投与/投薬量/製剤
別の態様において、本明細書中で提供されるのは、本明細書中で提供される少なくとも1つの化合物を、薬学的に許容される担体と合わせて含む医薬組成物である。
本明細書中で開示される化合物は、結晶質又は非晶質の生成物として投与され得る。当該化合物を、沈澱、結晶化、凍結乾燥、噴霧乾燥、又は蒸発乾燥等の方法によって、例えば、固体プラグ、粉末、又はフィルムとして得ることができる。当該化合物は、単独で、又は本発明の1つ以上の他の化合物と組み合わせて、若しくは1つ以上の他の薬物と組み合わせて投与され得る。一般に、当該化合物は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と併せて、製剤として投与されることとなる。
本明細書中で提供される医薬組成物中の活性成分の実際の投薬量レベルは、特定の患者、組成、及び投与様式にとって所望される治療応答を、患者に毒性をもたらすことなく達成するのに有効である量の活性成分を得るように変動し得る。
特に、選択される投薬量レベルは、用いられる特定の化合物の活性、投与時間、化合物の排出速度、処置期間、化合物と組み合わせて使用される他の薬物、化合物、又は物質、処置されることとなる患者の年齢、性別、体重、状態、健康全般、及び以前の病歴、並びに医学分野において周知の同様の要因が挙げられる種々の因子に依存することになる。
当該技術において通常の技術を有する医学博士、例えば医師又は獣医師であれば、要求される医薬組成物の有効量を容易に決定且つ処方し得る。例えば、医師又は獣医師であれば、所望される治療効果を達成するために要求されるレベルよりも低いレベルにて本開示の化合物を投与して、所望される効果が達成されるまで投薬量を徐々に増大させるように、医薬組成物の投与を開始することができる。
化合物の用量の一例が、約1mg~約2,500mgである。一部の実施形態において、本明細書中に記載される組成物中で使用される本開示の化合物の用量は、約10,000mg未満、又は約8,000mg未満、又は約6,000mg未満、又は約5,000mg未満、又は約3,000未満、又は約2,000mg未満、又は約1,000mg未満、又は約500mg未満、又は約200mg未満、又は約50mg未満である。同様に、一部の実施形態において、本明細書中に記載される第2の化合物(すなわち、HBV処置のための別の薬物)の用量は、約1,000mg未満、又は約800mg未満、又は約600mg未満、又は約500未満、又は約400mg未満、又は約300mg未満、又は約200mg未満、又は約100mg未満、又は約50mg未満、又は約40mg未満、又は約30mg未満、又は約25mg未満、又は約20mg未満、又は約15mg未満、又は約10mg未満、又は約5mg未満、又は約2mg未満、又は約1mg未満、又は約0.5mg未満、そしてそれらのあらゆる全ての全体的又は部分的な増分である。
患者の疾患、障害、又は症状の改善が生じると、用量は、予防的処置又は維持処置用に調製されてよい。例えば、投薬量若しくは投与頻度、又はそれらの双方が、病徴の関数として、所望される治療効果若しくは予防効果が維持されるレベルにまで引き下げられてよい。当然ながら、病徴が適切なレベルにまで軽減されていれば、処置を中断してもよい。しかしながら、患者は、病徴のあらゆる再発直後に、長期間にわたる間欠的処置を必要とする場合がある。
本開示の方法に従って処置され得るHBV感染症として、HBV遺伝子型A、B、C、及び/又はDの感染症が挙げられる。しかしながら、一実施形態において、開示される方法は、いずれのHBV遺伝子型も処置することができる(「汎遺伝子型処置」)。HBV遺伝子型分析は、当該技術において知られている方法、例えば、INNO-LIPA(登録商標)HBV Genotyping,Innogenetics N.V.,Ghent,Belgiumを使用して実施することができる。
特定の実施形態において、投与の容易さ及び投薬量の均一性のために、化合物を投与単位剤形で製剤化することがとりわけ有利である。本明細書で使用する投与単位剤形は、処置されることとなる患者にとって単位投薬量として適した物理的に異なる単位を指し;各単位は、要求される医薬ビヒクルと併せて所望される治療効果をもたらすように算出された本開示の化合物の所定量を含有する。本明細書中で提供される化合物の投与単位剤形は、(a)本開示の化合物の特有の特徴、及び達成されるべき特定の治療効果、並びに(b)患者における疼痛、鬱病性障害、又は薬物中毒の処置のための本開示の化合物の配合/製剤化の技術において固有の制限によって規定され、且つ直接的に決まる。
一実施形態において、本明細書中で提供される化合物は、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤又は担体を使用して製剤化される。一実施形態において、本明細書中で提供される医薬組成物は、治療的に有効な量の本開示の化合物及び薬学的に許容される担体を含む。
本明細書中で提供される組成物のいずれかの投与経路として、経口、経鼻、直腸、膣内、非経口、頬側、舌下、又は局所が挙げられる。本明細書中で提供される化合物は、適切なあらゆる経路による投与、例えば経口又は非経口、例えば、経皮、経粘膜(例えば、舌下、舌、(経)頬、(経)尿道、膣(例えば、経膣及び膣周囲)、鼻(内)及び(経)直腸)、膀胱内、肺内、十二指腸内、胃内、髄腔内、皮下、筋肉内、皮内、動脈内、静脈内、気管支内、吸入、及び局所投与用に製剤化され得る。一実施形態において、好ましい投与経路は、経口である。
適した組成物及び投薬形態として、例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ピル、ゲルキャップ、トローチ、分散系、懸濁液、溶液、シロップ、顆粒、ビーズ、経皮パッチ、ゲル、粉末、ペレット、マグマ、トローチ、クリーム、ペースト、軟膏、ローション、ディスク、坐剤、鼻又は経口投与用の液体スプレー、吸入用の乾燥粉末又はエアロゾル化製剤、並びに膀胱内投与用の組成物及び製剤等が挙げられる。有用であろう製剤及び組成物は、本明細書中に記載される特定の製剤及び組成物に限定されないことを理解すべきである。
経口適用に関して、特に適しているのは、錠剤、糖衣錠、液体、滴剤、坐剤、又はカプセル剤、カプレット、及びゲルキャップである。経口使用が意図される組成物は、当該技術において知られているあらゆる方法に従って調製することができ、そのような組成物は、錠剤の製造に適した不活性で非毒性の医薬的賦形剤からなる群から選択される1つ以上の薬剤を含有し得る。そのような賦形剤として、例えば、ラクトース等の不活性希釈剤;コーンスターチ等の造粒剤及び崩壊剤;デンプン等の結合剤;並びにステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤が挙げられる。錠剤は、コーティングされていなくてもよいし、優雅さのために、若しくは活性成分の放出を遅延させるために、知られている技術によってコーティングされていてもよい。また、経口使用のための製剤が、活性成分が不活性希釈剤と混合されている硬質ゼラチンカプセルとして提供されてもよい。
非経口投与のために、本開示の化合物は、注射若しくは注入、例えば、静脈内、筋肉内、若しくは皮下注射若しくは注入用に、又はボーラス用量での投与若しくは持続注入用に製剤化され得る。懸濁化剤、安定化剤、又は分散剤等の他の製剤に関連する(formulatory)薬剤を場合によっては含有する、油性又は水性ビヒクル中の懸濁液、溶液、又はエマルジョンが使用され得る。当業者であれば、ルーチンの実験のみを使用して、本明細書中に記載される特定の手順、実施形態、特許請求の範囲、及び実施例に対する多数の等価物を認識することとなるか、又は確認することがきできるであろう。そのような等価物は、本明細書中で提供される例の範囲内であり、且つ添付の特許請求の範囲によって包含されると見なされた。例えば、当該技術において認識される代替法を用いた、ルーチンの実験のみを使用した、反応時間、反応サイズ/容量、及び実験試薬、例えば、溶媒、触媒、圧力、大気条件、例えば窒素雰囲気、並びに還元剤/酸化剤等が挙げられるがこれらに限定されない反応条件における改変が、本出願の範囲内であることを理解すべきである。
値及び範囲が本明細書中で提供される場合には常に、当該値及び範囲によって包含される全ての値及び範囲が、本明細書中で提供される例の範囲内に包含されるものとすると理解されるべきである。さらに、当該範囲内に入る全ての値、及び値の範囲の上限又は下限もまた、本出願によって意図される。
以下の実施例は、本明細書中で提供される化合物の態様をさらに説明するものである。しかしながら、それらは、本明細書中に記載される教示又は開示の限定とは決してならない。
本明細書中で提供される化合物は、以下の実施例によってさらに具体的に説明されるが、更なる限定として解釈されるべきでない。本明細書中で提供される化合物を調製且つ使用する方法は、特に明記しない限り、有機合成、細胞生物学、細胞培養、分子生物学、遺伝子組換え生物学、微生物学、及び免疫学の従来の技術を用いることとなり、これらは当該技術の範囲内である。
実験の項
2-アミノ-8-メチルキナゾリン-4-オール(A1)の調製
Figure 2022538398000009

磁気スターラーバーを備える250mL丸底フラスコ中に、2-アミノ-3-メチル安息香酸(10g、66.15mmol)、EtOH(250mL)、シアナミド(4.17g、99.2mmol)、及び濃HCl(3mL)を入れた。混合液を、還流させながら6時間撹拌した。1時間間隔で、濃HCl(0.5mL)をピペットにより加えた。反応混合液をrtに冷却して、固体を濾過により単離して、EtOHで洗浄して、真空下で乾燥させて、表題の化合物をオフホワイト色の固体として得た(4.8g)。H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 2.41(s,3H),7.15(t,J=7.5HHz,1H),7.43(br.s.,2H),7.55(d,J=7.0HHz,1H),7.80(d,J=7.8HHz,1H),11.17-12.49(m,1H).MS(ESI)m/z=176[M+H].
(R)-2-((2-アミノ-8-メチルキナゾリン-4-イル)アミノ)ペンタン-1-オール(A2)の調製
Figure 2022538398000010

50mLガラスバイアル中に、2-アミノ-8-メチルキナゾリン-4-オール(500mg、2.71mmol)、無水DMF(10mL)、DBU(1.22mL、8.13mmol)、及びD-ノルバリノール(1.40g、13.6mmol)を入れた。この溶液に、BOP(1.44g、3.3mmol)を加えた。バイアルをシールして、rtにて15時間振盪させた。溶媒を減圧下で除去した。NaOH(1M、aq.、10mL)を加えて、EtOAc(5×20mL)で洗浄した。有機層を組み合わせて、乾燥させて(MgSO4)、固体を濾過によって取り出して、濾液の溶媒を減圧下で除去した。EtOAcを混合物に加えて、生成物を析出させて、白色の固体として単離した(309mg)。MS(ESI)m/z=275[M+H].H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm 0.81-0.90(m,3H),1.20-1.37(m,4H),1.49-1.61(m,1H),1.64-1.76(m,1H),2.37(s,3H),3.41-3.55(m,2H),4.34(td,J=8.7,5.3HHz,1H),4.66(t,J=5.5HHz,1H),5.88(s,2H),6.90(dd,J=8.0,7.2HHz,1H),7.17(d,J=8.4HHz,1H),7.33(d,J=7.0HHz,1H),7.88(d,J=7.9HHz,1H).
エチル(4-ヒドロキシ-8-メチルキナゾリン-2-イル)カルバマート(A3)の調製
Figure 2022538398000011

エトキシカルボニルイソチオシアナート(1.57g、12mmol)を、メチル2-アミノ-3-メチルベンゾアート(1.65g、10mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液に、窒素雰囲気下で室温にて加えた。撹拌を、周囲温度にて一晩続けた。続いて、HMDS(21.24mL、100mmol)及びEDCI(3.83g、20mmol)を反応混合液に加えて、撹拌を室温にて一晩続けた。溶媒を減圧下で除去して、粗化合物を水中で2時間撹拌した。白色の沈殿物を濾過によって収集して、真空内で乾燥させて、表題の化合物を得た(2.47g)。H NMR(360MHz,DMSO-d)δ ppm 1.27(t,J=7.1HHz,3H),2.45(s,3H),4.23(q,J=7.2HHz,2H),7.26(t,J=7.7HHz,1H),7.61(d,J=7.3HHz,1H),7.88(d,J=8.1HHz,1H),11.20(br s,1H),11.48(br s,1H).
エチル(R)-(4-((1-ヒドロキシヘキサン-2-イル)アミノ)-8-メチルキナゾリン-2-イル)カルバマート(1)の調製
Figure 2022538398000012

エチル(4-ヒドロキシ-8-メチルキナゾリン-2-イル)カルバマート(494.51mg、2mmol)、DBU(0.6mL、4mmol)の無水DMF溶液(10mL)を、室温にて窒素雰囲気下で撹拌した。BOP(973mg、11mmol)を少量ずつ加えて、撹拌を15分間続けた。D-ノルロイシノール(0.47g、4mmol)を加えて、撹拌を2時間続けた。混合液を氷水中に注ぎ入れた一方、撹拌を1時間続けた。水層を酢酸エチル(3×)で抽出して、組み合わせた有機層を水及びブラインで1回洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥させて、濾過して、蒸発させた。対応する画分を蒸発させて、真空内で乾燥させて、表題の化合物を得た(599mg)。H NMR(360MHz,DMSO-d)δ ppm 0.81-0.87(m,3H),1.19-1.38(m,7H),1.50-1.77(m,2H),2.42-2.49(m,3H),3.52(t,J=5.7HHz,2H),4.11(q,J=7.0HHz,2H),4.33-4.48(m,1H),4.66(t,J=5.5HHz,1H),7.19(t,J=7.7HHz,1H),7.51(d,J=7.3HHz,1H),7.65(br d,J=8.1HHz,1H),8.07(d,J=8.1HHz,1H),9.52(s,1H).
(R)-2-((2-イソブチルアミド-8-メチルキナゾリン-4-イル)アミノ)ヘキシルイソブチラート(2)の調製
Figure 2022538398000013

(R)-2-((2-アミノ-8-メチルキナゾリン-4-イル)アミノ)ヘキサン-1-オール(2.1g、7.65mmol)をCHCl(40mL)中に溶解させて、0℃に冷却した。DBU(2.3mL、15.3mmol)を加えて、混合液を30分間撹拌した。CHCl(10mL)中塩化イソブチリル(1.6mL、15.3mmol)を滴加して、混合液を室温にて18時間撹拌した。混合液をCHClで希釈して、水で洗浄した(2×)。有機層をMgSO上で乾燥させて、固体を濾過によって取り出して、濾液の溶媒を減圧下で除去した。粗化合物を、CHCl/CHOH:100/0~95/5を勾配として使用するシリカカラムクロマトグラフィにより精製した。対応する画分を蒸発させて、真空内で乾燥させた。粗化合物を、分取HPLC(静止相:RP XBridge C18 OBD-10μm、50×150mm、移動相:HO、CHCN中0.25%NHHCO溶液)によりさらに精製して、表題の化合物を白色の固体として得た(1015mg)。H NMR(360MHz,DMSO-d)δ ppm 0.78-0.88(m,3H),0.88-0.90(m,1H),0.97(dd,J=7.0,2.6HHz,6H),1.11(dd,J=7.0,1.8HHz,6H),1.23-1.38(m,4H),1.65(br d,J=6.2HHz,2H),2.31-2.50(m,4H),3.38-3.46(m,1H),4.03(q,J=7.1HHz,1H),4.08-4.32(m,2H),4.57-4.77(m,1H),7.23(t,J=7.5HHz,1H),7.54(d,J=7.0HHz,1H),7.85(d,J=8.4HHz,1H),8.05(d,J=8.4HHz,1H),9.61(s,1H).
TLR7活性及びTLR8活性の測定
化合物がヒトTLR7及び/又はTLR8を活性化する能力を、TLR7又はTLR8発現ベクター及びNFκB-lucレポーター構築体で一過的にトランスフェクトしたHEK293細胞を使用する細胞レポーターアッセイで評価した。一例では、TLR発現構築体は、それぞれの野生型配列、又はTLRの第2のロイシンリッチリピート内に欠失を含む突然変異配列を発現する。そのような突然変異TLRタンパク質は、アゴニスト活性化をより受け易いことが以前に示されている(Schering Corporationの名義による米国特許第7,498,409号明細書(その内容は参照によって本明細書に組み込まれる))。
HEK293細胞を、培養培地(10%FCS及び2mMグルタミンを補充したDMEM)中で増殖させた。10cm皿内での細胞のトランスフェクションのために、細胞をトリプシン-EDTAで剥離して、CMV-TLR7又はTLR8プラスミド(750ng)と、NFκB-lucプラスミド(375ng)と、トランスフェクション試薬との混合物でトランスフェクトして、加湿した5%CO雰囲気中で37℃にて24時間インキュベートした。続いて、トランスフェクトした細胞をトリプシン-EDTAで剥離して、PBS中で洗浄して、培地中に、1.67×10細胞/mLの密度になるように再懸濁させた。次いで、4%DMSO中の化合物10μLが既に存在する384ウェルプレート内の各ウェル中に、細胞30マイクロリットルを分注した。37℃、5%COにて6時間インキュベートした後に、15μLのSTEADY LITE PLUS基質(PERKIN ELMER)を各ウェルに加えることによってルシフェラーゼ活性を判定して、VIEWLUX ULTRAHTSマイクロプレートイメージャ(PERKIN ELMER)で読取りを行った。4反復で行った測定から用量反応曲線を生成した。最低有効濃度(LEC)値を、アッセイの標準偏差よりも少なくとも2倍高い効果を誘発する濃度として定義して、化合物毎に求めた。
384ウェルプレート内で、CMV-TLR7構築体のみでトランスフェクトした、ウェルあたり30μLの細胞(1.67×10細胞/mL)に、同様の希釈系列の化合物を使用して、化合物の毒性を同時に判定した。37℃、5%COにて6時間インキュベートした後に、ウェル当たり15μLのATP lite(PERKIN ELMER)を加えて、ViewLux ultraHTSマイクロプレートイメージャ(PERKIN ELMER)で読み取ることによって、細胞生存率を測定した。データを、CC50として報告した。
Figure 2022538398000014
吸収、分配、代謝、及び排出(ADME)データ
固有クリアランス(CLint)。CLintを、ラット及びヒトの肝ミクロソームにおいて測定した。インキュベーションを、37℃、1μMの化合物濃度、及び1mg/mLのミクロソームタンパク質濃度にて行った。最大60分の間隔で逐次サンプルを取り出して、化合物の濃度について分析して、その固有クリアランス速度を求めた。化合物を、ラット及びヒトの肝細胞(10細胞/mL)中で1μMにて0、10、20、40、60、及び120分間インキュベートした。最大120分の間隔で逐次サンプルを取り出して、化合物の濃度について分析して、その固有クリアランス速度を求めた。
インビトロでの浸透性及び流出。P-糖タンパク質(P-gp)によって輸送されるインビトロ浸透性及び潜在性を、ヒトMDR1(P-糖タンパク質)でトランスフェクトしたMDCK細胞株を使用して判定した。化合物を、MDCK-MDR1細胞のコンフルエントな単層の頂端側(A)又は基底側(B)に加えた。GF120918の不在下及び存在下でのA→B方向の、そしてGF120918の不在下でのB→A方向の浸透性を、特定のLC-MS/MS法を使用して、膜の反対側に試験化合物が現れるのを監視することによって測定した。
流出比(efflux ratio)(B→A-GF120918/A→B-GF120918)を算出して、試験化合物がP-gpの基質であるかを判定した。
血漿安定性。血漿安定性を、ラット及びヒトの血漿中で37℃にて7時間又は24時間測定する。化合物を1μMにてインキュベートする。インキュベーションを、24ウェルプレート内で手動で行い、そして逐次サンプル(100μL)を種々の時点にて取り出してから、アセトニトリルでクエンチする。サンプルを、LC-MS/MS(内部標準なし)によって分析した。各時点での残存パーセンテージを、t=0サンプルの平均ピーク面積に対して算出する。それらのデータから、半減期(t1/2、単位は時間)を算出する。
SGF安定性及びFASSIF安定性。ペプシンの存在下での模擬胃液(SGF)中で、そしてパンクレアチン及びエステラーゼを補充した絶食時模擬腸液(FASSIF)中で、プロドラッグの安定性を測定した。試験化合物を、最大2時間インビトロでインキュベートして、種々の時点にてサンプリングすることができる。サンプルを、LC-MS/MSによって、親化合物の消滅について分析する。各時点での残存パーセンテージを、t=0サンプルの平均ピーク面積に対して算出する。それらのデータから、半減期(t1/2、単位は時間)を算出する。
ラットにおける薬物動態。プロドラッグを、例えば水溶液を使用して、5mg/kg当量の用量にてSDラットに経口投与する。血漿サンプルを様々な時点にて収集して、親及びプロドラッグの濃度を、LC-MS/MSを使用して分析する。PKパラメータを算出することができる;プロドラッグ及び親の双方について、Cmax(ng/mL)及びAUC(0-last)(ng・h/mL)。
Figure 2022538398000015
Figure 2022538398000016

Claims (23)

  1. 式Iの化合物:
    Figure 2022538398000017

    又はその薬学的に許容される塩であって;
    式中、
    は、水素、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、及び-P(O)(O
    ~Cアルキル)からなる群から選択され;
    は、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、-P(O)(OC~Cアルキル)、-(CH1~3C(O)C~Cアルキル、-(CH1~3C(O)OC~Cアルキル、-(CH1~3P(O)(OC~Cアルキル)、及び1つ以上のヘテロ原子を含むC3~6複素環からなる群から選択され、前記1つ以上のヘテロ原子は、酸素、窒素、及び硫黄、より詳細には酸素から選択され;
    は、C~Cアルキルであり、C~Cアルキルは、場合によっては、ハロゲン、-OH、-NH、アミノ、ニトリル、エステル、アミド、C1~3アルキル、及びC1~3アルコキシから選択される1つ以上の置換基によって置換されており;
    キナゾリンの4位においてアミンに結合したRの炭素は、(R)立体配置にあり、
    は、水素、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、及び-C(O)OC~Cアルキルからなる群から選択され;
    は、各存在について独立して、水素、C~Cアルキル、-OC~Cアルキル、及びハロゲンからなる群から選択され;
    但し、Rの4つ全ての存在が水素であるわけではなく;且つ
    mは4である、化合物。
  2. は、C~Cアルキル、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、及び-P(O)(OC~Cアルキル)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 請求項1又は2に記載の化合物であって、式中、
    は水素であり;
    は、-C(O)C~Cアルキル、-C(O)OC~Cアルキル、及び-P(O)(OC~Cアルキル)からなる群から選択され;
    は、C~Cアルキルであり、C~Cアルキルは、場合によっては、-OH、-NH、又はハロで置換されており;
    は水素であり;
    は、各存在について独立して、C~Cアルキル又は-OC~Cアルキルであり;且つ
    mは2である、化合物。
  4. は、各存在について独立して、水素及びハロゲン、より詳細にはFから選択され、但し、Rの4つ全ての存在が水素であるわけではない、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 式(I)の化合物は、式IIIの化合物:
    Figure 2022538398000018

    又はその薬学的に許容される塩であり;
    は、C1~3アルキルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  6. は水素である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. は、-C(O)C~Cアルキル又は-C(O)OC~Cアルキルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. は、C~Cアルキル又は-OH若しくはエステルで置換されているC~Cアルキルである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. は水素である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 請求項1に記載の化合物であって、
    Figure 2022538398000019

    である、化合物。
  11. Toll様受容体(TLR)アゴニストである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 前記Toll様受容体は、Toll様受容体8(TLR8)である、請求項11に記載の化合物。
  13. 請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び1つ以上の薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む医薬組成物。
  14. ウイルス感染症の処置又は予防が必要な対象において、ウイルス感染症の処置又は予防に使用される、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又は請求項13に記載の医薬組成物。
  15. 前記ウイルス感染症は、B型肝炎(HBV)感染症である、請求項14に記載の使用のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又は請求項13に記載の医薬組成物。
  16. ワクチンアジュバントとして投与される、請求項14又は15に記載の使用のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又は請求項13に記載の医薬組成物。
  17. 免疫不全の処置が必要な対象において、免疫不全の処置に使用される、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又は請求項13に記載の医薬組成物。
  18. 癌の処置に使用される、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又は請求項13に記載の医薬組成物。
  19. 前記対象においてTヘルパー1(Th1)応答を誘導する、請求項14~18のいずれか一項に記載の使用のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又は請求項13に記載の医薬組成物。
  20. 前記対象における前記Th1応答は、前記対象においてIL-12p70の分泌をもたらす、請求項19に記載の使用のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又は請求項13に記載の医薬組成物。
  21. 前記Th1応答は、前記対象においてCD40又はOX40Lのアップレギュレーションをもたらす、請求項19又は20に記載の使用のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又は請求項13に記載の医薬組成物。
  22. 前記Th1応答は、前記対象においてIFNγのアップレギュレーションをもたらす、請求項19~21のいずれか一項に記載の使用のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又は請求項13に記載の医薬組成物。
  23. 経口投与される、請求項14~22のいずれか一項に記載の使用のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の医薬組成物。
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