JP2022528524A

JP2022528524A - 医療用又は外科用の吸引バッグ及び吸引バッグ装置

Info

Publication number: JP2022528524A
Application number: JP2021557532A
Authority: JP
Inventors: －アホ、ヤリハウタ
Original assignee: セーレスオーワイ
Priority date: 2019-03-29
Filing date: 2020-03-27
Publication date: 2022-06-14
Anticipated expiration: 2040-03-27
Also published as: DE212020000552U1; US20220176030A1; AU2020251215A1; JP7291801B2; EP3946497A1; FI129046B; CN113646018A; AU2020251215B2; FI20195251A1; WO2020201621A1

Abstract

本発明は、医療用又は外科用の吸引バッグ（１）に関する。吸引バッグ（１）は、吸引ターゲット用の接続部（１３）を有する。吸引バッグ（１）は、バッグ部分（３）と、それに固定的に接続された蓋（４）とを備える。蓋（４）は、負圧吸引を吸引バッグに導くための負圧チャネル（９）と、スリーブ（１１）で取り囲まれたフィルタ（１０）用の設置窪み（２２）と、負圧チャネル（９）に関連して設置窪み（２２）に設置されたフィルタ（１０）とを備える。スリーブ（１１）の断面は、その最も広い点の外径（ｄ１）がその最も狭い点の外径（ｄ２）より少なくとも０．９０％大きくなるように、円形とは形状が異なる。

Description

本発明は、医療用又は外科用の吸引バッグに関する。吸引バッグは、吸引ターゲット用の接続部を有する。吸引バッグは、バッグ部分と、それに固定的に接続された蓋であって、吸引バッグに負圧吸引を導くための負圧チャネルを備える蓋と、スリーブで取り囲まれたフィルタ用の設置窪みと、負圧チャネルに関連して設置窪みに設置されたフィルタとを備える。

上記で設置された装置の問題点は、追加のフィルタがジアテルミーに関連して使用される場合に、フィルタを通過する通路又は空気が妨げられること、又はフィルタに飛散された流体の結果としてフィルタが部分的に遮断されることである。

従って、本発明の目的は、前述の問題点が解決された吸引バッグを開発することである。本発明の目的は、独立請求項に開示されているものを特徴とする吸引バッグ及び吸引バッグ装置によって達成される。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に開示されている。

本発明による吸引バッグは、吸引ターゲットから流体を吸引するために、医療又は外科手術に関連して使用される。吸引ターゲットは通常、手術を受けている患者である。吸引バッグの容量は、多くの場合、１０００～６０００ｍｌである。本発明の吸引バッグの利点は、追加のフィルタがフィルタとスリーブとの間にジアテルミーに関連して使用される場合、又は吸引された流体がフィルタの底面に飛散した場合のような状況であっても空気が十分に流れることである。

以下において、吸引バッグ及び吸引バッグ装置が、それらの操作位置において説明される。

吸引バッグは、バッグ部分とそれに固定的に接続された蓋とを備える。言い換えれば、バッグ部分は、構造を壊さずにバッグ部分と蓋とを互いから分離することはできないように恒久的に蓋に取り付けられている。蓋は、一体部品であってもよく、それによって、フィルタを除いて、蓋は、同じ材料で形成される。通常、蓋のプラスチック材料は、ポリプロピレンである。バッグ部分のプラスチック材料は、通常、ポリエチレンである。バッグ部分は、曲がりやすいのに対して、蓋は、その材料が固い。

吸引バッグは、吸引ターゲット用の接続部と負圧用の接続とを有する。吸引ターゲット用の接続部は、通常、蓋に形成されたいわゆる患者接続部によって実現される。しかし、患者接続部を使用することによって、患者以外のターゲットから液体を吸引することが可能であり、例えば、手術室の床に漏れた液体がそこから吸い込まれてもよい。患者接続部は、患者チューブ用の取り外し可能な角度コネクタをその上に有してもよい。

負圧用の接続部は、通常、蓋の内側に続く蓋の縁部に形成されたチャネルである。蓋は、前述のチャネルが結合するフィルタ設置窪みを備える。設置窪みはフィルタを有し、フィルタを介して、負圧が吸引バッグの内側に作用し、患者接続部を介して吸引されているターゲットに吸引を誘発する。

設置窪みに設置されたフィルタは、実質的に円筒形である。設置窪みの断面形状は、円形とは異なる。その形状は、円形とは異なる楕円形又は別の形状であってもよい。設置窪みは、円形以外の別の断面を有するスリーブによって取り囲まれ、その断面は、最も広い点の直径及び最も狭い点を有する。スリーブの断面は、円形とは異なる楕円形又は別の形状であってもよい。スリーブのその最も広い点における断面の直径は、その最も狭い点の直径より少なくとも０．９０％大きい。スリーブのその最も広い点における断面の直径は、その最も狭い点の直径よりも３．００～１０．００％大きく、有利には、その最も狭い点の直径より４．００～９．００％大きく、最も有利には、その最も狭い点の直径より４．８０～８．６０％大きい。通常、最も広い点の直径は、最も狭い点の直径より少なくとも０．９０％大きい。断面の最も広い点の直径は、その最も狭い点の直径より３．００％大きくてもよく、有利には、その最も狭い点の直径より少なくとも４．００％大きく、最も有利には、その最も狭い点の直径より少なくとも４．８０％大きい。通常、最も広い点の断面は、その最も狭い点の直径より１０.００％以下で大きく、有利には、その最も狭い点の直径より９．００％以下で大きく、最も有利には、その最も狭い点の直径より８．６０％以下で大きい。

前述のパーセンテージＰは、Ｐ＝（（ｄ１－ｄ２）／ｄ２）＊１００となるようにスリーブの最も広い点の外径ｄ１及びスリーブの最も狭い点の外径ｄ２を使用することによって計算される。計算は、省略される小数第３位が５、６、７、８、又は９の場合には小数第３位は切り上げられ、省略される小数第３位が１、２、３、又は４の場合には小数第３位は切り捨てられるように、小数第２位の精度で行われる。スリーブの最も広い直径及び最も狭い直径は、互いに対して任意の角度であってもよい。測定は、フィルタの中心点を介して当然に行われる。直径は、例えば、楕円の形状が要求するように、互いに実質的に垂直であってもよく、又は最も広い直径及び最も狭い直径は、互いに対して９０°未満の角度であってもよい。

次に、本発明が、好ましい実施形態に関連して、添付の図面を参照して、より詳細に説明される。

吸引バッグ及びキャニスタの断面を示す。吸引バッグ及びキャニスタの断面を示す。吸引バッグ及びキャニスタの上面図である。下から見た吸引バッグの蓋を示す。下から斜めに見た吸引バッグの蓋の斜視図である。スリーブの可能な断面形状を示す。スリーブの可能な断面形状を示す。

図１～図５は、本発明の同じ実施形態を示す、すなわち、これらの図に示される詳細は全て、１つの同じ吸引バッグ又は吸引バッグ装置に属する。例示された詳細の幾つかは必須ではなく、これは、それらが構造に含まれてもよいように提示されることを意味する。

吸引バッグ装置は、吸引バッグ１及びキャニスタ２を備える。吸引バッグ１のバッグ部分３は、バッグ部分３に固定的に接続された蓋４がキャニスタ２を閉鎖するように、キャニスタ２の内側に設置される。蓋４は、キャニスタ２の縁部がそれ自体を位置決めする溝５をその中に有する。溝５の近くにおいては、キャニスタ２の内側に入る蓋４の一部に突起があってもよく、これは、キャニスタに間違ったサイズの吸引バッグ１を設置するのを防止する。任意選択で、キャニスタの内側に入る蓋４の周囲に等間隔で突起があり、蓋４は、キャニスタ２の壁に接触する。

吸引バッグ１の蓋４は、患者接続部１３を有し、これは、患者接続部の角度コネクタ１４をその上に事前に設置してもよい。患者から来て、患者から吸引された流体を運搬するホースが、角度コネクタ１４を介して患者接続部１３に接続される。患者接続部１３はまた、他のターゲットから吸引された流体を吸引バッグ１に運搬するために使用されてもよい。このようなターゲットは、例えば、手術室の床であってもよい。

患者接続部１３は、コード１６によって蓋４の端部に固定されている患者接続部のプラグ１５によって閉鎖されてもよい。患者接続部１３がプラグ１５で閉鎖された場合に蓋４の外側に留まるプラグ１５の側面には、プラグの半径方向にリブ１７を有する円形の溝があってもよい。リブ１７は、プラグ１５が患者接続部１３の角度コネクタ１４に直接固定されるのを防止する。コード１６は、その長手方向に歯が付けられてもよく、それによって、患者接続部１３がプラグ１５によって接続される場合に屈曲することが柔軟且つ容易である。

キャニスタ４は負圧接続部６を有し、これは、負圧源の吸引管が据え付けられる負圧接続部の角度コネクタ７をその上に事前に設置してもよい。負圧接続部６から、キャニスタの負圧チャネル８が開始し、これは、吸引バッグの蓋４及び吸引バッグ１とキャニスタ２との間の空間における吸引バッグ１の負圧チャネル９と接触している。負圧は、多孔質フィルタ１０を介して吸引バッグ１の内側に作用する。フィルタ１０は、吸引バッグ１内の負圧チャネル９の口部における設置窪み２２に設置された円筒形の部品である。液面がフィルタ１０の底面１０ｂに到達した場合には、フィルタ１０は閉鎖する。この際、負圧吸引がまた影響を停止する。

フィルタ１０はスリーブ１１によって取り囲まれている。スリーブ１１の内壁とフィルタ１０の外面との間にはギャップ１２があり、そのギャップに追加のフィルタが設置されてもよい。スリーブ１１の断面の形状は円形とは異なる。円形とは異なる形状は、追加のフィルタの使用に関連する場合、又は吸引バッグ１がまだ充填されていなくてもフィルタ１０が部分的に詰まっている場合のような特別な状況においても良好な空気通過に寄与する。言い換えれば、円形とは異なるスリーブ１１の断面の形状が、円筒形のフィルタ１０とスリーブ１１との間に空気が流れる余地を残すので、負圧吸引は特別な状況に関係なく正常に機能する。

スリーブ１１のその最も広い点における断面の直径は、その最も狭い点の直径より少なくとも０．９０％大きい。スリーブのその最も広い点における断面の直径は、その最も狭い点の直径より３．００～１０．００％大きくてもよく、有利には、その最も狭い点の直径より４．００～９．００％大きく、最も有利には、その最も狭い点の直径より４．８０～８．６０％大きい。通常、最も広い点の直径は、その最も狭い点の直径より少なくとも０．９０％大きい。最も広い点の直径は、その最も狭い点の直径より３．００％大きくてもよく、有利には、その最も狭い点の直径より少なくとも４．００％大きく、最も有利には、その最も狭い点の直径より少なくとも４．８０％大きい。通常、最も広い点の断面は、その最も狭い点の直径より１０．００％以下で大きく、有利には、その最も狭い点の直径より９．００％以下で大きく、最も有利には、その最も狭い点の直径より８．６０％以下で大きい。

スリーブ１１は、その外面の側で測定される。スリーブ１１の材料の厚さは実質的に不変であるので、測定は、スリーブ１１の内面の最も広い直径及び最も狭い直径についても信頼できる情報を提供する。

蓋４は、直列接続部２０を有してもよく、これは、直列接続部のプラグ２１によって閉鎖されてもよい。直列接続部２０は、サンプリング、凝固剤の投与、及び手動での排出のために、吸引バッグを直列に接続するために使用されてもよい。

蓋４はまた、付属品を取り付けるための場所２３を有してもよい。更に、蓋４は、吸引バッグ１が正確且つ容易に所定の位置に設置されることができるように、吸引バッグ１をキャニスタ２に取り付けるためのマーキングをその上に有してもよい。

吸引バッグ１がキャニスタ２から取り外される場合には、吸引バッグ１は、取り外しリブ１８を有してもよい。取り外しリブ１８は、取り外しリブ１８の基部における突起１９が蓋４の縁部でそれ自体を支持するように上向きに回転され、それによって、蓋４の縁部がある程度上昇し、キャニスタ２の外側からの空気がキャニスタ２に流入してもよい。

図６及び図７は、スリーブ１１の最も広い直径ｄ１及び最も狭い直径ｄ２の測定を示す。図６においては、スリーブ１１の断面は楕円であり、それによって、最も広い直径ｄ１及び最も狭い直径ｄ２は互いに垂直する。測定は、スリーブの外面１１ａで行われる。直径ｄ１及びｄ２はフィルタ１０の中心点１０ａを通過する。フィルタ１０の外面とスリーブ１１の内面との間には、ギャップ１２が残っている。

図７においては、スリーブ１１の断面は幾何学的に不規則であり、それによって、最も広い直径ｄ１及び最も狭い直径ｄ２は、互いに対して９０°未満の角度にある。測定は、スリーブの外面１１ａで行われる。直径ｄ１及びｄ２は、フィルタ１０の中心点１０ａを通過する。フィルタ１０の外面とスリーブ１１の内面との間には、ギャップ１２が残っている。

当業者は、技術が進歩するにつれて、本発明の基本的な考え方が多くの異なる方法で実装されてもよいことが明らかであることを理解するであろう。この結果、本発明及びその実施形態は、上記で説明されたものに限定されず、それらは、特許請求の範囲の範囲内で変動してもよい。

Claims

医療用又は外科用の吸引バッグ（１）であって、前記吸引バッグ（１）は、吸引ターゲット用の接続部（１３）を有し、前記吸引バッグ（１）は、バッグ部分（３）と、それに固定的に接続された蓋（４）とを備え、前記蓋（４）は、負圧吸引を前記吸引バッグに導くための負圧チャネル（９）と、前記スリーブ（１１）で取り囲まれている、フィルタ（１０）用の設置窪み（２２）と、前記負圧チャネル（９）に関連して前記設置窪み（２２）に設置されたフィルタ（１０）とを備え、
前記スリーブ（１１）の断面は、その最も広い点の外径（ｄ１）がその最も狭い点の外径（ｄ２）より少なくとも０．９０％大きくなるように、円形とは形状が異なる、吸引バック（１）。
前記スリーブ（１１）の前記最も広い点の外径（ｄ１）は、その最も狭い点の外径（ｄ２）より少なくとも３．００％大きいことを特徴とする、請求項１に記載の吸引バッグ。
前記スリーブ（１１）の前記最も広い点の外径（ｄ１）は、その最も狭い点の外径（ｄ２）より少なくとも４．００％大きいことを特徴とする、請求項１又は２に記載の吸引バッグ。
前記スリーブ（１１）の前記最も広い点の外径（ｄ１）は、その最も狭い点の外径（ｄ２）より少なくとも４．８０％大きいことを特徴とする、請求項１～３の何れか一項に記載の吸引バッグ。
前記スリーブ（１１）の前記最も広い点の外径（ｄ１）は、その最も狭い点の外径（ｄ２）より１０．００％以下で大きいことを特徴とする、請求項１～４の何れか一項に記載の吸引バッグ。
前記スリーブ（１１）の前記最も広い点の外径（ｄ１）は、その最も狭い点の外径（ｄ２）より９．００％以下で大きいことを特徴とする、請求項１～４の何れか一項に記載の吸引バッグ。
前記スリーブ（１１）の前記最も広い点の外径（ｄ１）は、その最も狭い点の外径（ｄ２）より８．６０％以下で大きいことを特徴とする、請求項１～４の何れか一項に記載の吸引バッグ。
キャニスタ（２）及び前記キャニスタ（２）内に設置された吸引バッグ（１）を備える吸引バッグ装置であって、請求項１～７の何れか一項に記載の吸引バッグ（１）を備えることを特徴とする、吸引バック装置。