JP2022521972A - アジュバントとして有用な化合物 - Google Patents

アジュバントとして有用な化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2022521972A
JP2022521972A JP2021549771A JP2021549771A JP2022521972A JP 2022521972 A JP2022521972 A JP 2022521972A JP 2021549771 A JP2021549771 A JP 2021549771A JP 2021549771 A JP2021549771 A JP 2021549771A JP 2022521972 A JP2022521972 A JP 2022521972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjuvant
compound
antigens
antigen
pharmaceutically acceptable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2021549771A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020176643A5 (ja
Inventor
ミトゥン カッタール,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Millennium Pharmaceuticals Inc
Original Assignee
Millennium Pharmaceuticals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Millennium Pharmaceuticals Inc filed Critical Millennium Pharmaceuticals Inc
Publication of JP2022521972A publication Critical patent/JP2022521972A/ja
Publication of JPWO2020176643A5 publication Critical patent/JPWO2020176643A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D409/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D409/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing three or more hetero rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/39Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by the immunostimulating additives, e.g. chemical adjuvants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/506Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim not condensed and containing further heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7088Compounds having three or more nucleosides or nucleotides
    • A61K31/713Double-stranded nucleic acids or oligonucleotides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/555Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by a specific combination antigen/adjuvant
    • A61K2039/55511Organic adjuvants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/555Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by a specific combination antigen/adjuvant
    • A61K2039/55511Organic adjuvants
    • A61K2039/55561CpG containing adjuvants; Oligonucleotide containing adjuvants

Abstract

本開示は、アジュバントとして有用なヘテロアリール化合物及びその薬学的に許容される塩、ならびにワクチンなどの医薬組成物におけるそれらの使用を提供する。対象において免疫応答を刺激するためのヘテロアリール化合物及びその薬学的に許容される塩の使用がさらに開示される。

Description

電子的に提出された配列表への参照
本出願と共にASCIIテキストファイル(名称3817_049PC01_SL_ST25、サイズ:794バイト、及び作成日:2020年2月25日)で電子的に提出された配列表の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、アジュバントとして有用なヘテロアリール化合物及びその薬学的に許容される塩、ならびにワクチンなどの医薬組成物におけるそれらの使用を提供する。対象において免疫応答を刺激するためのヘテロアリール化合物及びその薬学的に許容される塩の使用がさらに開示される。
ワクチンは、特定の疾患もしくは状態に対する防御を提供すること及び/またはそれを治療することを意図して、個体内で免疫応答を刺激するために使用される。いくつかのワクチンは、抗原の使用を介して免疫応答を誘導する。しかしながら、抗原単独の投与で十分な免疫応答が誘導されることは稀である。アジュバントを抗原と共に使用することで、抗原単独よりも速いかまたは大きな免疫応答を誘発することができ、しばしば、応答を刺激するために必要とされる抗原の量及び投薬頻度を低減させることができる。加えて、アジュバントを使用して、免疫応答を特定の免疫学的経路に指向させ、抗原のための送達ビヒクルとして作用させ得る。
多数のアジュバントが知られているが、大部分のアジュバント製剤に伴う有害な副作用に起因して、ヒト使用のために承認されているものはほとんどない。現在承認されているアジュバントは、それらの活性と望ましくない副作用との間の妥協を反映している。新たなアジュバントの開発は、しばしば、特定のアジュバントの有効性が少数の抗原のみに関連付けられることによって妨げられる。加えて、信頼できる動物モデルがしばしば利用可能でなく、このことは、有望な製剤が臨床試験において有効性を示すことができないことを導き得る。
今日、ヒト使用のための最も一般的なアジュバントは、水酸化アルミニウム及びリン酸アルミニウムであるが、小分子アジュバントは、これらの薬剤を上回る改善を提供する。生物学的に活性な分子として、小分子は、合理的薬物設計、及びQSARのような計算アプローチなどの、その特性を最適化するために使用される多数の薬物発見技術を受けることができる。従って、原理的に、任意の特性または特徴を化合物の中または外に設計することができ、これにより、小分子アジュバントを、種々の疾患により良く対処するための特定の細胞または経路の標的化など、特定の生物学的機能に合わせることができる。したがって、感染症もしくはがんなどの様々な疾患及び状態の有効な予防として、またはその治療において使用することができる新たな小分子アジュバントを提供することの必要性が存在する。
第1の態様において、本開示は、免疫応答の誘発または増強を必要とする対象においてそれを行うための方法であって、対象に、1つ以上の抗原と、化合物I-263aの化合物、
Figure 2022521972000001
またはその薬学的に許容される塩を含む治療有効量のアジュバントと、を投与することを含む、方法を提供する。
第1の態様の第1の実施形態において、アジュバントは、1つ以上の抗原と混合または共製剤化された形態で提供される。別の実施形態において、アジュバントは、非経口投与のために製剤化される。別の実施形態において、アジュバントは、皮下、静脈内、皮内、及び筋肉内投与から選択される経路によって投与される。
第1の態様の別の実施形態において、アジュバントは、TLR9アゴニストをさらに含む。別の実施形態において、TLR9アゴニストは、CpGオリゴデオキシヌクレオチドである。
第2の態様において、本開示は、抗原提示細胞の抗原提示機能を活性化する方法であって、1つ以上の異なる抗原を有するアジュバントとして、それを必要とする対象に、化合物I-263a、
Figure 2022521972000002
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。
第2の態様の第1の実施形態において、アジュバントは、1つ以上の抗原と混合または共製剤化された形態で提供される。別の実施形態において、アジュバントは、非経口投与のために製剤化される。別の実施形態において、アジュバントは、皮下、静脈内、皮内、及び筋肉内投与から選択される経路によって投与される。
第3の態様において、本開示は、免疫応答の刺激を必要とする対象においてそれを行うための方法であって、対象に、免疫刺激有効量の化合物I-263a、
Figure 2022521972000003
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。
第3の態様の第1の実施形態において、方法は、TLR9アゴニストを投与することをさらに含む。
第4の態様において、本開示は、医薬組成物であって、化合物I-263a、
Figure 2022521972000004
またはその薬学的に許容される塩と、1つ以上の非複製抗原と、を含む、医薬組成物を提供する。
第4の態様の第1の実施形態において、医薬組成物は、TLR9アゴニストをさらに含む。
ビヒクル、及びCpG単独と比較した、化合物I-263a単独、及びCpGとの組み合わせの皮下注射の18時間後の、上腕及び鼠径リンパ節における活性化マーカーCD40を発現する樹状細胞の増加を示す。 ビヒクル、及びCpG単独と比較した、化合物I-263a単独、及びCpGとの組み合わせの皮下注射の18時間後の、上腕及び鼠径リンパ節における活性化マーカーCD86を発現する樹状細胞の増加を示す。 ビヒクル、及びCpG単独と比較した、化合物I-263a単独、及びCpGとの組み合わせの皮下注射の18時間後の、上腕及び鼠径リンパ節における活性化マーカーCD69を発現するT細胞の増加を示す。 ビヒクル、及びCpG単独と比較した、化合物I-263a単独、及びCpGとの組み合わせの皮下注射の18時間後の、上腕及び鼠径リンパ節における活性化マーカーCD69を発現するNK細胞の増加を示す。 OVA単独、及びOVAとCpGとの組み合わせと比較した、OVA、及び化合物I-263a単独またはCpGとの組み合わせのいずれかでの処置の24時間後の、上腕及び鼠径リンパ節におけるKb-SIINFEKL四量体陽性CD8 T細胞の増加を示す。 初回処置の14日後の、OVA単独、及びOVAとCpGの組み合わせと比較した、OVA、及び化合物I-263a単独またはCpGとの組み合わせのいずれかで処置したマウスの脾臓におけるSIINFEKL特異的CD8 T細胞の増加を示す。 OVA単独、及びOVAとCpGとの組み合わせと比較した、OVA、及び化合物I-263a単独またはCpGとの組み合わせのいずれかでの初回処置の14日後の、H-2Kb上にペプチドSIINFEKLをロードしたCD8α+樹状細胞の増加を示す。 ビヒクル、化合物I-263a、もしくはポリ(I:C)を用いたマウスの前処置、またはOVA、OVA+化合物I-263a、もしくはOVA+ポリ(I:C)を用いたワクチン接種後の、雌性C57BL/6マウスに移植したB16F10-OVA腫瘍の平均成長を示す。 I-263a、ポリ(I:C)、OVA、OVA+化合物I-263a、またはOVA+ポリ(I:C)での処置と比較した、ビヒクルでの処置後に雌性C57BL/6マウスに移植したB16F10-OVA腫瘍の個々の成長速度を示す。
別段定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で言及される全ての特許及び刊行物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
単数形「a」、「an」、及び「the」は、別段文脈により指図されない限り、複数の指示物を含む。
本明細書で使用される場合、「または」という用語は、論理和(すなわち、及び/または)であり、「どちらか」、「である場合を除いて」、「二者択一的に」という用語、及び同様の効果の単語を用いるなどで明示的に示されない限り、排他的論理和を示さない。
医薬組成物
いくつかの実施形態において、本開示は、アジュバントであって、化合物I-263a、
Figure 2022521972000005
またはその薬学的に許容される塩を含む、アジュバントを提供する。本明細書で使用される場合、「アジュバント」という用語は、適切な抗原と組み合わせて使用されるときに、結果として生じる免疫応答を増大させるか、またはそうでなければ変更もしくは改変する1つまたは複数の化合物を指す。
化合物I-263a、[(1R,2S,4R)-4-{[5-({4-[(1R)-7-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル]-5-メチル-2-チエニル}カルボニル)ピリミジン-4-イル]アミノ}-2-ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファメートは、SUMO活性化酵素の阻害剤であり、PCT公開番号WO2016/004136(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)の実施例201に記載されている。
本明細書に記載の化合物は、薬学的に許容される塩の形態であってもよい。いくつかの実施形態において、そのような塩は、無機または有機の酸または塩基から誘導される。好適な塩の総説については、例えば、Berge et al.,J.Pharm.Sci.,1977,66,1 19及びRemington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Ed.,A.Gennaro(ed.),Lippincott Williams&Wilkins(2000)を参照されたい。
好適な酸付加塩の例としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、ルコヘプタン酸塩(lucoheptanoate)、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩(pectinate)、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、及びウンデカン酸塩が挙げられる。
好適な塩基付加塩の例としては、アンモニウム塩;ナトリウム及びカリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム及びマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ジシクロヘキシルアミン塩、N-メチルD-グルカミンなどの有機塩基を有する塩;ならびにアルギニン、リジンなどのアミノ酸を有する塩などが挙げられる。
例えば、Bergeは、以下のFDA承認市販塩を列挙している:アニオン酢酸塩、ベシル酸塩(ベンゼンスルホン酸塩)、安息香酸塩、炭酸水素塩、重酒石酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム(エチレンジアミン四酢酸塩)、カムシル酸塩(樟脳スルホン酸塩)、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩)、エジシル酸塩(1,2エタンジスルホン酸塩)、エストレート(ラウリル硫酸塩)、エシル酸塩(エタンスルホン酸塩)、フマル酸塩、グルセプチン酸塩(グルコヘプトン酸塩)、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩(グリコールアミドフェニルアルソン酸塩)、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン(N,N’ジ(デヒドロ-アビエチル)-エチレン-ジアミン)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩(2ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩)、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩(メタン-スルホン酸塩)、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、ムチン酸塩、ナプシル酸塩(2-ナフタレンースルホン酸塩)、硝酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩)、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクトウロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩(8-クロロテオフィリン酸塩)、及びトリエチオダイド;有機カチオンベンザチン(N,N’ジベンジルエチレンジアミン)、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(Nメチルグルカミン)、及びプロカイン;ならびに金属カチオンアルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、及び亜鉛。
Bergeは、以下の非FDA承認市販(米国外)塩をさらに列挙している:アニオンアジピン酸塩、アルギン酸塩、アミノサリチル酸塩、アンヒドロメチレンクエン酸塩、アレコリン、アスパラギン酸塩、重硫酸塩、臭化ブチル、樟脳酸塩、ジグルコン酸塩、二臭化水素酸塩、ジコハク酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、フッ化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、メチレンビス(サリチル酸塩)、ナパジシル酸塩(1,5ナフタレン-ジスルホン酸塩)、シュウ酸塩、ペクチン酸塩(pectinate)、過硫酸塩、フェニルエチルバルビツール酸塩、ピクリン酸塩、プロピオン酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、及びウンデカン酸塩;有機カチオンベネタミン(Nベンジルフェネチルアミン)、クレミゾール(1pクロロ-ベンジル-2ピロリジン-1’イルメチルベンズイミダゾール)、ジエチルアミン、ピペラジン、及びトロメタミン(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン);ならびに金属カチオンバリウム及びビスマス。
他の実施形態において、アジュバントは、1つ以上の抗原と混合された形態で提供される。本明細書で使用される場合、「抗原」という用語は、適切な文脈で動物またはヒトに導入されるときに、免疫応答を誘起する化合物または組成物を意味する。この免疫応答は、抗体産生、もしくは特異的免疫学的能力を有する細胞の活性化のいずれか、またはその両方を含み得る。抗原の例としては、タンパク質、ウイルス、真菌、細菌、毒素、化学物質、薬物、及び外来粒子が挙げられる。「非複製抗原」は、宿主の内部で一度も複製しない抗原である。
いくつかの実施形態において、アジュバントは、TLR9アゴニストをさらに含む。TLR9(toll様受容体9)は、細菌DNAまたは合成オリゴヌクレオチド(ODN)において見出されるものを含む、非メチル化CpG含有配列によって活性化される。そのような非メチル化CpG含有配列は、細菌DNAにおいて高頻度で存在するが、哺乳動物DNAにおいては稀である。したがって、非メチル化CpG配列は、微生物DNAを哺乳動物DNAから区別する。TLR9アゴニストは、E.coli DNA、エンドトキシン非含有E.coli DNA、またはE.coli K12由来のエンドトキシン非含有細菌DNAを含むがこれらに限定されない、微生物DNAの調製物であり得る。いくつかの実施形態において、TLR9は、本明細書において「CpGオリゴデオキシヌクレオチド」、「CpGODN」、「ODN」、または「CpG」ともいう、非メチル化CpGモチーフを含有する合成オリゴヌクレオチドである。CpG ODNは、シトシン(「C」ヌクレオチド)、続いてグアニン(「G」ヌクレオチド)を含有する短い一本鎖DNA分子である。「p」は、典型的には、DNAのホスホジエステル骨格を指す。本開示のTLR9アゴニストは、これまでに記載されている少なくとも3つの型の刺激性ODN、A型、B型、及びC型のいずれかを含み得る。CpGオリゴデオキシヌクレオチドは、ポリヌクレオチドの化学合成のための標準的な方法によって作製され得るか、または商業的に購入され得る。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の医薬組成物は、薬学的に許容される担体をさらに含む。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」という用語は、生理学的に適合性である任意のそしてすべての溶媒、分散媒、コーティング剤、抗菌及び抗真菌剤、等張及び吸収遅延剤などを含む。一実施形態において、薬学的に許容される担体は、皮下、静脈内、皮内、または筋肉内投与に好適である。投与経路に応じて、活性化合物は、化合物を不活性化し得る天然条件から化合物を保護するために材料中にコーティングされ得る。
本明細書に記載の医薬組成物において用いられ得る好適な水性及び非水性担体の例としては、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、及びそれらの好適な混合物、オリーブ油などの植物油、及びオレイン酸エチルなどの注射可能な有機エステルが挙げられる。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティング材料の使用によって、分散液の場合は必要とされる粒径の維持によって、及び界面活性剤の使用によって維持され得る。
他の実施形態において、本明細書に記載の医薬組成物は、薬学的に許容される抗酸化物質を含み得る。薬学的に許容される抗酸化物質の例としては、以下が挙げられる:(1)アスコルビン酸、塩酸システイン、重硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなどの水溶性抗酸化物質;(2)パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、没食子酸プロピル、αトコフェロールなどの油溶性抗酸化物質;及び(3)クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸などの金属キレート剤。
本明細書に記載の組成物はまた、保存剤、湿潤剤、乳化剤及び分散剤などのアジュバントを含有し得る。微生物の存在の防止は、滅菌手順と、様々な抗菌及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸などの含有との両方によって確実にされ得る。
薬学的に許容される担体としては、滅菌水溶液または分散液、及び滅菌注射液または分散液の即時調製のための滅菌粉末が挙げられる。薬学的に活性な物質のためのそのような媒体及び薬剤の使用は、当該技術分野で知られている。任意の従来の媒体または薬剤が活性化合物と非適合性である場合を除き、本開示の医薬組成物におけるそれらの使用が企図される。補助的な活性化合物を組成物に組み入れることもできる。
治療組成物は、典型的には、製造及び貯蔵の条件下で無菌かつ安定でなければならない。組成物は、溶液、マイクロエマルジョン、リポソーム、または高薬物濃度に好適な他の秩序構造として製剤化され得る。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、及び液体ポリエチレングリコール等)、及びそれらの好適な混合物を含有する溶媒または分散媒であり得る。多くの場合、等張化剤、例えば、糖、多価アルコール、例えば、マンニトール、ソルビトール、または塩化ナトリウムを組成物中に含めることが好ましい。注射用組成物の持続的吸収は、組成物中に吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸塩及びゼラチンを含めることによってもたらされ得る。
滅菌注射液は、適切な溶媒中に、必要とされる量の活性化合物を、必要に応じて上記で列挙される成分の1つまたはその組み合わせと共に組み入れ、続いて滅菌精密濾過をすることによって調製され得る。一般に、分散液は、活性化合物を、基礎分散媒、及び上記で列挙されるものからの必要とされる他の成分を含有する滅菌ビヒクルに組み入れることによって調製される。滅菌注射液の調製のための滅菌粉末の場合、好ましい調製方法は、活性成分及び任意の追加の所望の成分の粉末を、予め滅菌濾過されたその溶液から得る、真空乾燥及びフリーズドライ(凍結乾燥)である。
単回剤形を作製するために担体材料と組み合わせることができる活性成分(複数可)の量は、治療される対象、及び特定の投与様式に応じて変動する。単回剤形を作製するために担体材料と組み合わせることができる活性成分(複数可)の量は、一般に、治療効果をもたらす組成物の量である。概して、100パーセントのうち、この量は、約0.01パーセント~約99パーセントの活性成分(複数可)の範囲である。いくつかの実施形態において、範囲は、約0.1パーセント~約70パーセントであり、他の実施形態において、範囲は、薬学的に許容される担体と組み合わせた約1パーセント~約30パーセントの活性成分(複数可)である。
投与計画は、最適な所望の応答(例えば、治療応答)を提供するように調整される。例えば、単回ボーラスを投与してもよく、いくつかの分割用量を経時的に投与してもよく、または用量を治療状況の緊急性による指示に合わせて低減または増加させてもよい。非経口組成物を、投与の容易さ及び投薬量の均一性のために、単位剤形に製剤化することが特に有利である。本明細書で使用される単位剤形は、治療される対象のための単位投薬量として適した物理的に分離した単位を指し;各単位は、必要とされる薬学的担体と共同して所望の治療効果をもたらすように計算された所定の量の活性化合物を含有する。本開示の単位剤形の仕様は、(a)活性化合物の特有の特徴及び達成されるべき特定の治療効果、ならびに(b)個体における感受性の治療のためにそのような活性化合物を調合する技術分野に固有の制限によって左右され、かつそれらに直接依存する。
化合物I-263aの投与については、投薬量は、約0.0001~100mg/kg、より通常には、0.01~50mg/kg、例えば、約1mg/kg~約25mg/kg宿主体重の範囲である。例えば、投薬量は、0.3mg/kg体重、1mg/kg体重、3mg/kg体重、5mg/kg体重、または10mg/kg体重であり得る。例示的な治療計画は、1日に1回、1週間に1回、2週間毎に1回、3週間毎に1回、4週間毎に1回、1ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、または3~6ヶ月毎に1回の投与を伴う。
医薬組成物中の活性成分(複数可)の実際の投薬量レベルは、患者に対する毒性なしに、特定の患者、組成物、及び投与様式について所望の治療応答を達成するのに有効な量の活性成分(複数可)を得るように変動され得る。選択された投薬量レベルは、用いられる本開示の特定の組成物またはその塩の活性、投与経路、投与時間、用いられる特定の化合物の***速度、治療期間、用いられる特定の組成物と組み合わせて使用される他の薬物、化合物、及び/または材料、治療される患者の年齢、性別、体重、状態、全般的な健康状態、及び既往歴を含む様々な薬物動態的因子、ならびに医学分野で周知の同様の因子に依存する。
「治療有効量」は、抗原(複数可)と組み合わせて対象に与えられるときに、疾患症状の重症度の減少、無疾患症状期の頻度及び持続期間の増加、または疾患の苦痛に起因する機能障害もしくは身体障害の防止をもたらすアジュバントの量である。当業者であれば、対象のサイズ、対象の症状の重症度、及び選択される特定の組成物または投与経路などの因子に基づいて、そのような量を決定することができる。
「免疫刺激量」は、対象に与えられるときに、身体自体の構成物質として認識されない物質の存在に対する身体の細胞及び体液の反応の規模または量を誘発するかまたは増加させるアジュバントの量である。当業者であれば、対象のサイズ、対象の症状の重症度、及び選択される特定の組成物または投与経路などの因子に基づいて、そのような量を決定することができる。
本明細書に開示される組成物を、当該技術分野で知られている様々な方法のうちの1つ以上を使用して、1つ以上の投与経路を介して投与することができる。当業者によって理解されるように、投与経路及び/または投与様式は、所望される結果に応じて変動する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物及び組成物のための投与経路には、例えば、注射または注入による、静脈内、筋肉内、皮内、腹腔内、皮下、脊髄、または他の非経口投与経路が含まれるが、これらに限定されない。本明細書で使用される「非経口投与」という語句は、通常、注射による、経腸及び局所投与以外の投与様式を意味し、限定するものではないが、静脈内、筋肉内、動脈内、髄腔内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、嚢下、くも膜下、脊髄内、硬膜外、及び胸骨内注射及び注入を含む。他の実施形態において、組成物は、局所、表皮、または粘膜投与経路などの非非経口経路を介して、例えば、鼻腔内、経口、膣、直腸、舌下、または局所で投与され得る。
活性化合物を、インプラント、経皮パッチ、及びマイクロカプセル化送達システムを含む、制御放出製剤などの、化合物を急速な放出に対して保護する担体と共に調製することができる。エチレン酢酸ビニル、ポリ酸無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、及びポリ乳酸などの生分解性、生体適合性ポリマーを使用することができる。そのような製剤を調製するための多くの方法は、特許されているか、または当業者に一般に知られている。
化合物及び組成物の使用方法
いくつかの実施形態において、本開示は、免疫応答の誘発または増強を必要とする対象においてそれを行うための方法であって、対象に、1つ以上の抗原と、化合物I-263a、
Figure 2022521972000006
またはその薬学的に許容される塩を含む治療有効量のアジュバントと、を投与することを含む、方法を提供する。本明細書で使用される場合、「免疫応答の増強」は、身体自体の構成物質として認識されない物質の存在に対する身体の細胞及び体液の反応の規模または量を増加させることを意味する。免疫応答は、B細胞の、特異的抗原に対する抗体を産生及び分泌する形質細胞への変換、ならびに/または感作されたT細胞が外来抗原を直接攻撃し、身体の体液性免疫応答を開始するリンホカインを分泌するときに生じる細胞媒介性応答を含む、体液性応答であり得る。
いくつかの実施形態において、本開示は、抗原提示細胞の抗原提示機能を活性化する方法であって、1つ以上の異なる抗原を有するアジュバントとして、それを必要とする対象に、化合物I-263a、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。本明細書で使用される場合、「抗原提示細胞」という用語は、その細胞表面上またはその細胞表面において、少なくとも1つの抗原または抗原断片を呈する、獲得する、または提示することができる細胞を指す。一般に、抗原提示細胞は、抗原または抗原組成物に対する免疫応答の増強を補助する任意の細胞であり得る。
本明細書に記載のアジュバント及び組成物を、ワクチンにおいて使用することができる。本明細書で使用される場合、「ワクチン」という用語は、抗体、サイトカイン、及び/または他の細胞応答の産生を含むがこれらに限定されない、抗原特異的免疫応答を生じさせるために、動物またはヒトに、典型的にはアジュバントと共に投与される1つ以上の抗原を含む組成物を指す。
本明細書に記載のアジュバントと抗原との組み合わせは、がんの治療に有用であり得る。本明細書で使用される場合、「がん」という用語は、制御不能または調節不全の細胞増殖、細胞分化の減少、周囲組織に侵入する不適正な能力、及び/または異所性部位における新たな成長を確立する能力によって特徴付けられる細胞障害を指す。「がん」という用語には、固形腫瘍及び血液由来腫瘍(血液悪性腫瘍)が含まれるが、これらに限定されない。「がん」という用語は、皮膚、組織、器官、骨、軟骨、血液、及び血管の疾患を包含する。「がん」という用語はさらに、原発性及び転移性の癌を包含する。
開示される組成物を用いて治療することができる固形腫瘍の非限定的な例としては、膵臓癌、膀胱癌(浸潤性膀胱癌を含む)、結腸直腸癌、甲状腺癌、胃癌、乳癌(転移性乳癌を含む)、前立腺癌(アンドロゲン依存性及びアンドロゲン非依存性前立腺癌を含む)、腎臓癌(例えば、転移性腎細胞癌を含む)、肝臓癌(例えば、肝細胞癌及び肝内胆管を含む)、肺及び気管支癌(非小細胞肺癌(NSCLC)、扁平上皮肺癌、細気管支肺胞上皮癌(BAC)、肺の腺癌、及び小細胞肺癌(SCLC)を含む)、卵巣癌(例えば、進行性上皮または原発性腹膜癌を含む)、子宮頸癌、子宮癌(例えば、子宮体部及び子宮頸部を含む)、子宮内膜癌、胃癌、食道癌、頭頸部癌(例えば、頭頸部の扁平上皮癌、上咽頭癌、口腔及び咽頭を含む)、黒色腫、神経内分泌癌(転移性神経内分泌腫瘍を含む)、脳癌(例えば、神経膠腫/神経膠芽腫、退形成乏突起膠腫、成人多形神経膠芽腫、及び成人退形成星細胞腫を含む)、神経内分泌(転移性神経内分泌腫瘍を含む)、骨癌、ならびに軟部組織肉腫が挙げられる。
開示される組成物を用いて治療することができる血液悪性腫瘍の非限定的な例としては、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)(移行CML及びCML急性転化期(CML-BP)を含む)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、ホジキン病(HD)、非ホジキンリンパ腫(NHL)(濾胞性リンパ腫及びマントル細胞リンパ腫を含む)、B細胞リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を含む)、T細胞リンパ腫、多発性骨髄腫(MM)、アミロイドーシス、ワルデンストレームマクログロブリン血症、骨髄異形成症候群(MDS)(不応性貧血(RA)、環状鉄芽球を伴う不応性貧血(RARS)、芽球増加を伴う不応性貧血(RAEB)、及び移行期のRAEB(RAEB-T)を含む)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、辺縁帯リンパ腫、くすぶり型多発性骨髄腫、ならびに骨髄増殖症候群が挙げられる。
いくつかの実施形態において、本開示の組成物は、乳癌、肺癌、卵巣癌、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、または急性リンパ芽球性白血病の治療に好適である。いくつかの実施形態において、本開示の組成物は、NHLの治療に好適である。いくつかの実施形態において、本開示の組成物は、低悪性度NHLの治療に好適である。いくつかの実施形態において、本開示の組成物は、濾胞性リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、または辺縁帯リンパ腫の治療に好適である。いくつかの実施形態において、本開示の組成物は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、または慢性リンパ球性リンパ腫(CLL)の治療に好適である。いくつかの実施形態において、本開示の組成物は、多発性骨髄腫の治療に好適である。いくつかの実施形態において、本開示の組成物は、ALL、AML、またはMDSの治療に好適である。
他の実施形態において、本開示の組成物は、アレルギー/アナフィラキシー、急性及び/または慢性炎症、関節リウマチ、自己免疫障害、血栓症、高血圧、心肥大、心不全、ハンチントン病、ならびにアルツハイマー病を含むがこれらに限定されない、炎症、心血管、及び神経変性障害の治療に好適である。
他の実施形態において、本開示の組成物は、単純ヘルペスウイルス、HIV(HIV-1及びHIV-2を含む)、ネコ免疫不全ウイルス(FIV)、サイトメガロウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、肝炎、エプスタインバーウイルス(EBV)、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、及びヒトパピローマウイルス(HPV)などの感染症の治療に好適である。
他の実施形態において、本開示の組成物は、アクチノバクテリウム(Actinobacterium)(M.tuberculosis及びM.lapraeなどのマイコバクテリウムを含むがこれらに限定されない)、Salmonella、Neisseria、Borrelia、Chlamydia、ならびにBordatellaによって引き起こされるものなどの細菌感染の治療に好適である。
他の実施形態において、本開示の組成物は、Aspergillus、Blastomyces、Coccidiodes、及びPneumocystisによって引き起こされるものなどの真菌感染の治療に好適である。
他の実施形態において、本開示の組成物は、原生動物(P.falciparum、P.vivax、P.malarias、及びP.ovaleなどのPlasmodiumを含むが、これらに限定されない)、Acanthamoeba、Entamoeba histolytica、Angiostronglylus、Schistosoma mansonii、Schistosoma haematobium、Schistosoma japonicum、Schistosoma mekongi、Cryptospordium、Anclyostoma、Entamoeba coli、Entamoeba dispar、Entamoeba hartanni、Entamoeba polecki、Wucheria bancrofti、Giardia、Leishmania、Enterobius vermicularis、Ascaris lumbricoides、Trichuris trichiura、Necator americanus、Ancylostoma duodenale、Brugia malayi、Onchocerca volvulus、Dracanculus medinesis、Trichinella、spiralis、Strongyloides stercoralis、Opisthorchis sinesis、Paragonimus sp、Fasciola hepatica、Fasciola magna、Fasciola gigantica、Taenia saginata、及びTaenia soliumによって引き起こされるものなどの寄生虫感染の治療に好適である。
他の実施形態において、本開示は、第1の容器中の本明細書に記載のアジュバントと、第2の容器中の1つ以上の抗原と、を含むキットを提供し、ここで、アジュバント組成物は、1つ以上の抗原と接触していない。
本開示のこれら及び他の実施形態は、例示として提供され限定するものではない以下の実施例を参照して明らかになる。
実施例
略語:
CTL 細胞傷害性Tリンパ球
LN リンパ節
OVA トリ卵白アルブミンタンパク質
一般的な分析方法:
別段明言しない限り、免疫細胞プロファイリングを、BD(Beckton Dickinson)LSRII Fortessa上でのフローサイトメトリーを使用して行った。
抗原特異的CD8 T細胞(OVAのクラスI MHCエピトープ、SIINFEKL(配列番号1)を認識する)の検出のために、同族ペプチド(SIINFEKL)(配列番号1)をロードし、蛍光タグで標識したMHC-I四量体を使用した(MBL International,Woburn,MA)。MHCクラスI四量体試薬は、主として、MHCクラスI四量体/ペプチド複合体が抗原特異的CTLの検出及び定量のためのプローブとして使用され得ることを実証したAltman et al.によって開発された方法を使用して生成される(Science 1996,274:94-96)。
本明細書に記載され、以下の実施例で使用される化合物I-263aを、PCT公開番号WO2016/004136(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)中の実施例201に記載される手順に従って合成することができる。
一般的な実験条件:
トリ卵白アルブミンタンパク質(OVA)を用いたワクチン接種:OVAは、ワクチン接種実験のための重要な参照タンパク質である。トリ卵白の主要なタンパク質構成物質である卵白アルブミンは、軽度に免疫原性であるために十分に大きくかつ複雑な糖タンパク質である。その結果、それは免疫化研究のための抗原として広く使用されている。OVAに対する効率的なインビボ細胞傷害性Tリンパ球(CTL)応答のために、それは、抗原提示細胞(APC)によって獲得され、短い抗原ペプチドにタンパク質切断され、その後CD8 T細胞に提示されるようにクラスI MHC分子と複合体形成される必要がある。この現象は、抗原交差提示と呼ばれ、APCの中で、樹状細胞(DC)は、外因性抗原の交差提示の誘導及び同族抗原特異的免疫応答の誘発において最も効率的である(Banchereau et al,Nature,1998)。ワクチンアジュバントは、DC及び他のAPCの活性化を介して外因性抗原の交差提示を強化することができる。本研究では、低内毒素レベルの高品質OVAタンパク質(EndoFit Ovalbumin,InvivoGen,San Diego,CA;カタログ番号:Vac-pova-10)を使用し、これをインビボでの使用に適したエンドトキシン非含有水に溶解させた。
試験物:
以下の試験物を示す研究において使用した:
1.CpG:CpG ODN(オリゴ-ジ-ヌクレオチド)は、特定の配列文脈(CpGモチーフ)で非メチル化CpGジヌクレオチドを含有する合成オリゴヌクレオチドである。これらのCpGモチーフは、哺乳動物DNAと比較して、細菌DNAにおいて20倍高い頻度で存在する。CpG ODNは、toll様受容体9(TLR9)によって認識され、強い免疫刺激効果を導く。CpGは、Heplisav-Bワクチンにおいて使用される臨床的に承認されたアジュバントであり、いくつかの前臨床研究においてアジュバント活性が実証されている。本研究では、厳密な無菌エンドトキシン非含有条件下で調製されたCpGのワクチングレード製剤(ODN2395,VacciGrade(商標),InvivoGen,San Diego,CA;カタログ番号:vac-2395-1)を使用した。1mg/mLのCpGの原液を、滅菌エンドトキシン非含有水中で調製した。
2.化合物I-263a:化合物I-263aの2.5mg/mLまたは1.5mg/mLの原液を、20%HPβCD中で毎週調合し、10mL/kg体重の投薬量を使用して、処置の各日の正確な動物体重に基づいて、皮下または静脈内のいずれかで(それぞれの研究に示されるように)投与した。与えた最終投与量は7.5mg/kgであった。
方法及び結果:
化合物I-263a、CpG、抗原OVA有りまたは無しでの免疫化をマウスにおいて行って、異なる免疫細胞サブセットに対する化合物の効果、及び抗原を提示し、OVAを発現する腫瘍の成長を防止するそれらの能力を評価した。
研究1:自然免疫細胞に対する効果:
本研究の目標は、局所排出リンパ節(LN)における自然免疫細胞の動員及び活性化に関する、化合物I-263a単独またはTLR9アゴニスト(CpG)との組み合わせのインビボ効果を調査することであった。0日目の夕方に、8~10週齢の雌性Balb/cマウス(Jackson Labs,Bar Harbor,ME)に、表1に示す製剤のうちの1つを、2つの上腕LNの近くで両側に(各側50μl)皮下注入した(群当たりn=5匹のマウス)。1日目(注射後約18時間)に、マウスを安楽死させた。炎症上腕LNならびに遠位非炎症鼠径LNを各マウスから個別に採取した。単一細胞懸濁液を、3mLシリンジプランジャーを使用して70μセルストレーナー上でLNを均質化し、続いてFACS染色緩衝液(BD Biosciences,カタログ番号554657)で洗浄することによって生成した。細胞ペレットを、96ウェルU底組織培養プレート(Corning)上での染色のために、100μLのFACS緩衝液中に再懸濁した。各試料を、抗体のフローサイトメトリーパネル(以下の表2を参照)を使用して染色し、続いてBD LSRII Fortessa上での獲得及び分析を行った。陽性対照のために、1滴のultracompビーズ(Invitrogen,カタログ番号01-2222-42)を1μLのそれぞれの抗体で染色した。
表1:処置群
Figure 2022521972000007
表2:研究1のためのフローサイトメトリー抗体パネル
Figure 2022521972000008
Figure 2022521972000009
図1に示すように、上腕リンパ節における化合物I-263aの皮下注射は、ビヒクル処置マウスと比較して、遠位鼠径LNではなく、上腕LNにおいて、CD11c+細胞上のマーカーCD40(図1a)及びCD86(図1b)の発現の増加として観察される、樹状細胞の活性化を引き起こした。同様の増加は、CpGならびに化合物I-263a+CpGの組み合わせについても認められた。
加えて、初期リンパ球活性化マーカーCD69の変化が、上腕LNにおける化合物I-263a、CpG、または化合物I-263a+CpGの組み合わせのいずれかの投与に際して、T細胞(図2a)及びNK細胞(図2b)上で観察された。これらの結果は、化合物I-263aが、既知のTLR9アゴニストであり、そして強力なワクチンアジュバントであるCpGと同様に、自然及び適応両方の免疫細胞をインビボで活性化することができることを示唆する。
研究2:抗原提示及びT細胞プライミングに対する効果
調査した次の概念は、DCの活性化の増強が、T細胞への抗原提示の改善に転換されるかどうかであった。0日目に、8~10週齢の雌性C57BL/6マウス(Jackson Labs,Bar Harbor,ME)に、表3に示す製剤のうちの1つを、2つの上腕LNの近くで両側に(各側50ul)皮下注射した(群当たりn=10匹のマウス)。1日目(注射後約18時間)に、群あたり5匹のマウスを安楽死させた。炎症上腕LNならびに遠位非炎症鼠径LNを各マウスから個別に採取した。単一細胞懸濁液を、3mLシリンジプランジャーを使用して70uMセルストレーナー上でLNを均質化し、続いてFACS染色緩衝液(BD Biosciences、カタログ番号554657)で洗浄することによって生成した。細胞ペレットを、96ウェルU底組織培養プレート(Corning)上での染色のために、100μLのFACS緩衝液中に再懸濁した。各試料を、抗体のフローサイトメトリーパネル(以下の表3を参照)及びKb-SIINFEKL四量体(配列番号3)(MBL International,Woburn,MA)を使用して染色し、続いてBD LSRII Fortessa上での獲得及び分析を行った。陽性対照のために、1滴のultracompビーズ(Invitrogen,カタログ番号01-2222-42)を、1uLのそれぞれの抗体で染色した。
表3:研究2のための処置群
Figure 2022521972000010
表4:研究2のためのフローサイトメトリー抗体パネル
Figure 2022521972000011
Figure 2022521972000012
図3に示すように、Kb-SIINFEKL四量体(配列番号3)陽性CD8 T細胞の頻度の増加が、化合物I-263a+OVAを用いた処置の18時間後に排出リンパ節において観察され、化合物I-263aが、OVAのクラスI MHCエピトープであるSIINFEKL(配列番号1)の、同族抗原特異的CD8 T細胞への交差提示を促進することが示唆された。
7日目に、残りの5匹のマウス/群に、0日目に与えたものと同様の、表3の製剤のブースト用量を与えた。14日目に、マウスを安楽死させ、上記のように四量体+CD8 T細胞の存在を試験するために、それらの脾臓及びLNを採取した。0日目の結果と同様に、SIINFEKL特異的CD8 T細胞は、化合物I-263a+OVA処置マウスの脾臓に蓄積し、化合物I-263aが、CD8 T細胞への細胞外抗原の交差提示を促進することが確認された(図4a)。注目すべきことに、H-2Kb(C57BL/6マウスのクラス-I MHC)上にペプチドSIINFEKL(配列番号1)をロードしたCD8α+DCの頻度の増加も観察され、抗原交差提示の増強の直接的な証拠が提供された(図4b)。
これらの結果は、化合物I-263aが、1)樹状細胞の活性化、及び2)CD8α+樹状細胞による細胞外抗原の交差提示を介した抗原特異的免疫応答の促進によって、ワクチンアジュバントとして作用する潜在力を有することを実証する。
研究3:腫瘍成長に対する効果
本研究の目標は、OVA抗原を発現する腫瘍(B16F10-OVA)でチャレンジしたマウスにおけるOVA+化合物I-263aワクチン接種の予防効果を評価することであった。B16F10-OVA細胞株を、トリ卵白アルブミン遺伝子のRosa26遺伝子座への安定的組み込みによってインハウスで生成した。8~10週齢の雌性C57BL/6マウス(Jackson Labs,Bar Harbor,ME)に、表5に示す製剤のうちの1つを、頂部の近くで皮下(SC)注射した。その後、全てのマウスを、0日目に、0.3e6個のB16F10-OVA腫瘍細胞/マウスで皮下にチャレンジした(n=16匹のマウス/群、ただし、群5(卵白アルブミン+化合物I-263a)についてはn=15)。腫瘍成長を、デジタルカリパスを使用して2~3日毎に測定し、腫瘍体積を以下として計算した:LxWx(W/2)。
表5.研究3のためにマウスに投与した薬物製剤
Figure 2022521972000013
Figure 2022521972000014
図5Aは、任意の所与の群内のコホート全体が腫瘍サイズ測定のために利用可能であった最後の日まで、すなわち、腫瘍サイズに基づいて人道的エンドポイントのためにマウスを取り除く前の各群の平均腫瘍体積を示す。図5Bは、印を付した各群内の個々のマウスの腫瘍体積を示す。これらの図は、化合物I-263a+OVAタンパク質を用いたワクチン接種が、OVAを発現するB16-F10腫瘍の成長を完全に防止し、一方、いずれかの処置単独では、マウスにおける腫瘍防御を与えなかったことを実証している。同様の結果は、OVA+ポリI:C(これは、TLR3アゴニストであり、そして広く使用されているワクチンアジュバントである)でのワクチン接種(群6)について観察された。これらの結果は、化合物I-263aのアジュバント様の特性を確証する。
本開示を、特定された機能及びその関係の実施態様を例示する機能的ビルディングブロックを用いて上記で説明している。これらの機能的ビルディングブロックの境界を、説明の便宜のために本明細書で任意に定義している。特定された機能及びその関係が適切に実行される限り、代替の境界を定義することができる。
概要及び要約の節ではなく、詳細な説明の節が、特許請求の範囲を解釈するために使用されることを意図することを理解されたい。概要及び要約の節は、発明者(複数可)によって企図される本開示のすべてではないが1つ以上の例示的な実施形態を示し得るものであり、したがって、本開示及び添付の特許請求の範囲をいかなる方法でも限定することを意図するものではない。
特定の実施形態の前述の説明は、他者が、当業者の技術の範囲内で知識を適用することによって、過度の実験なしに、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な適用のために容易に改変する及び/または適応させることができるように、本開示の一般的な性質を完全に明らかにする。したがって、そのような適応及び改変は、本明細書に提示される教示及び手引きに基づく、開示される実施形態の等価物の意味及び範囲内であることが意図される。本明細書における語法または用語は、本明細書の用語または語法が教示及び手引きに照らして当業者によって解釈されるように説明する目的のためのものであって、限定するものではないことを理解されたい。
本開示の広さ及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても制限されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。

Claims (14)

  1. 免疫応答の誘発または増強を必要とする対象においてそれを行うための方法であって、前記対象に、1つ以上の抗原と、化合物I-263a、
    Figure 2022521972000015
    またはその薬学的に許容される塩を含む治療有効量のアジュバントと、を投与することを含む、前記方法。
  2. 前記アジュバントが、前記1つ以上の抗原と混合または共製剤化された形態で提供される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アジュバントが、非経口投与のために製剤化される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記アジュバントが、皮下、静脈内、皮内、及び筋肉内投与から選択される経路によって投与される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記アジュバントが、TLR9アゴニストをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記TLR9アゴニストが、CpGオリゴデオキシヌクレオチドである、請求項5に記載の方法。
  7. 抗原提示細胞の抗原提示機能を活性化する方法であって、1つ以上の異なる抗原を有するアジュバントとして、それを必要とする対象に、化合物I-263a、
    Figure 2022521972000016
    またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
  8. 前記アジュバントが、前記1つ以上の抗原と混合または共製剤化された形態で提供される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アジュバントが、非経口投与のために製剤化される、請求項7に記載の方法。
  10. 前記アジュバントが、皮下、静脈内、皮内、及び筋肉内投与から選択される経路によって投与される、請求項9に記載の方法。
  11. 免疫応答の刺激を必要とする対象においてそれを行うための方法であって、前記対象に、免疫刺激有効量の化合物I-263a、
    Figure 2022521972000017
    またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、前記方法。
  12. TLR9アゴニストを投与することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 医薬組成物であって、
    化合物I-263a、
    Figure 2022521972000018
    またはその薬学的に許容される塩と、
    1つ以上の非複製抗原と、を含む、医薬組成物。
  14. TLR9アゴニストをさらに含む、請求項13に記載の医薬組成物。
JP2021549771A 2019-02-26 2020-02-26 アジュバントとして有用な化合物 Withdrawn JP2022521972A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962810777P 2019-02-26 2019-02-26
US62/810,777 2019-02-26
PCT/US2020/019931 WO2020176643A1 (en) 2019-02-26 2020-02-26 Compounds useful as adjuvants

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022521972A true JP2022521972A (ja) 2022-04-13
JPWO2020176643A5 JPWO2020176643A5 (ja) 2023-03-06

Family

ID=72240181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021549771A Withdrawn JP2022521972A (ja) 2019-02-26 2020-02-26 アジュバントとして有用な化合物

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20220133884A1 (ja)
EP (1) EP3930720A4 (ja)
JP (1) JP2022521972A (ja)
WO (1) WO2020176643A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115884767A (zh) * 2020-05-15 2023-03-31 武田药品工业株式会社 Sumo活化酶抑制剂和抗cd38抗体的施用

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG175929A1 (en) * 2009-05-14 2011-12-29 Millennium Pharm Inc Hydrochloride salt of ((1s,2s,4r)-4-{4-[(1s)-2,3-dihydro-1h-inden-1-ylamino]-7h-pyrrolo [2,3-d]pyrimidin-7-yl}-2-hydroxycyclopentyl)methyl sulfamate
JP2013541587A (ja) * 2010-11-05 2013-11-14 ミレニアム ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド Nedd8活性化酵素阻害剤の投与
JP6603712B2 (ja) * 2014-07-01 2019-11-06 ミレニアム ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド Sumo活性化酵素の阻害薬として有用なヘテロアリール化合物
EP3820475A4 (en) * 2018-07-09 2022-04-13 Takeda Pharmaceutical Company Limited ADMINISTRATION OF SUMO-ACTIVATING ENZYMIN HIBITOR AND ANTI-CD20 ANTIBODIES

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020176643A1 (en) 2020-09-03
EP3930720A1 (en) 2022-01-05
EP3930720A4 (en) 2022-12-28
US20220133884A1 (en) 2022-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210052724A1 (en) Method for improving the efficacy of a survivin vaccine in the treatment of cancer
US11426458B2 (en) Formulation of a peptide vaccine
JP5331105B2 (ja) 凍結乾燥抗原組成物
CN108430503A (zh) 用于激活“干扰素基因刺激物”依赖性信号传导的组合物和方法
Tomai et al. TLR7/8 agonists as vaccine adjuvants
JP2020533340A (ja) サポニンを含むリポソーム製剤および使用方法
KR20140100417A (ko) 경피 투여용 백신 조성물
WO2016176761A1 (en) Methods for potentiating an immune response using depot-forming and non-depot-forming vaccines
CN103961697A (zh) 粘膜给予用疫苗组合物
JP2022525103A (ja) 前立腺癌のための治療用rna
JP2017509642A (ja) 細胞性の細胞傷害性免疫応答を誘導または延長する方法における使用のための医薬
AU2007266235A1 (en) Bioactive purified HspE7 compositions
JP2022521972A (ja) アジュバントとして有用な化合物
US20180055920A1 (en) Vaccine, therapeutic composition and methods for treating or inhibiting cancer
EA042668B1 (ru) Композиция пептидной вакцины
NZ789530A (en) Formulation of a peptide vaccine
Hearnden et al. Cancer Immunotherapy: Chapter 21. Adjuvant Strategies for Vaccines: The Use of Adjuvants within the Cancer Vaccine Setting

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230224

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240304

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20240319