JP2022518887A - 大規模・中規模企業の技術標準体系化実施の利益評価方法 - Google Patents

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Abstract

本願は、大規模・中規模企業技術標準体系化実施の利益評価方法であって、大規模・中規模企業の主要業務が技術標準の適用によって生み出した総合利益を分析し、大規模・中規模企業の主要業務の技術標準体系化実施の総合利益指標体系を構築するステップと、各主要業務が技術標準体系化実施期に生み出した総合利益を算出するステップと、完全な技術標準体系化実施の総合利益評価モデルを構築するステップと、異なる適用シーンで、技術標準体系化実施の総合利益評価モデルをチェックして修正し、最終的な技術標準体系化実施の総合利益評価モデルを得るステップと、を含む大規模・中規模企業の技術標準体系化実施の利益評価の方法を開示する。

Description

本願は、2019年12月25日に中国特許庁へ出願された出願番号が第201911356923.X号である中国特許出願に基づき優先権を主張し、該出願の内容を全て引用により本願に援用する。
本願は、大規模・中規模企業の利益評価の技術分野に関し、例えば、大規模・中規模企業の技術標準体系化実施の利益評価方法に関する。
大規模・中規模企業の経営管理過程では、管理者が会社の概況を理解するために、業務に対する利益分析を行う必要がある。会社の利益を評価することにより、業務標準化を深めるための国家の改革要求を全面的に実行し、国家標準化戦略を実行し、大規模・中規模企業の標準化体制メカニズムを確立し、技術標準を向上させ、大規模・中規模企業の高品質な発展レベルをリードし、中国の標準品質の全体的な改善を促進し、より科学的・合理的な標準体系を構築し、社会経済の持続可能な発展をサポートすることができる。科学技術体制の改革に伴い、科学技術項目は、純粋な科学研究の観念から脱却し、科学技術項目の経済的利益を追求するようになった。しかし、現在の科学技術項目の実施効果および利益評価は、理論の点からも、実践の点からも、相対的に完全な評価システムおよび方法が欠如している。
本願は、上述した背景技術における問題を回避するために、ボトムアップの原則を用いて、会社全体および各主要業務の技術標準総合利益指標体系を構築し、科学的・先進的なモデル方法に基づき、総合利益に影響する複数の要因から技術標準体系化実施による総合利益を剥離し、会社の管理がしやすい、大規模・中規模企業の技術標準体系化実施の利益評価方法を提供する。
本願は、以下のような技術方案を提供する。
大規模・中規模企業技術標準体系化実施の利益評価方法は、
大規模・中規模企業の主要業務が技術標準の体系化実施によって生じた総合利益を分析し、大規模・中規模企業の主要業務の技術標準体系化実施の総合利益指標体系を構築するステップと、
大規模・中規模企業の主要業務の技術標準体系化実施の総合利益指標体系および底層業務技術標準寄与度の計算モデルに基づき、前記主要業務の各級のサブ業務の重み割当および階層的な集約・伝達に従って、主要業務に対する技術標準体系化実施の寄与度を得、各主要業務が技術標準実施期に生み出した総合利益を算出するステップと、
複数の主要業務が技術標準体系化実施期に生み出した総合利益を総合し、総合利益に影響する複数の要因から技術標準体系化実施による総合利益を剥離することで、完全な技術標準体系化実施の総合利益評価モデルを構築するステップと、
異なる適用シーンで、技術標準体系化実施の総合利益評価モデルをチェックして修正し、技術標準体系化実施による総合利益を算出するように構成された最終の技術標準体系化実施の総合利益評価モデルを得るステップと、を含む。
本発明は、以下の特徴を有する。
1.大規模・中規模の企業技術標準体系化実施の利益評価に対する「フルチェーン価値分解法」を提出し、「技術標準→業務チェーン→実施利益」という評価構想に応じて、「業務チェーン」によって技術標準と実施利益とを的確に関連付けることで、ISO価値チェーン法などの従来の評価方法で大規模・中規模企業の大規模な業務体系を評価できないという状況を回避し、技術標準タイムラグ効果を考慮して、会社の技術標準体系化実施の利益を量化して分析することができる。該評価方法は、複製・普及可能であり、国家仕事標準化の推進に対してしっかりした基礎を作ることができる。
2.技術標準体系化実施の利益評価指標体系を科学的に構築することができる。本課題に係る指標体系の構築方法は、煩雑なものを単純化する目的を達成し、従来のモデリング方法での大規模な評価対象を処理しにくい状況を回避することができる。それと同時に、「トップダウン、ボトムアップ」の閉ループ構想に従って確立された評価指標体系が強い実際操作性を有するため、最前線の職員は、該指標体系を迅速に理解することができるとともに、底層の指標に必要となるデータを収集しやすい。
3.デルファイ法(DELPHI)-階層分析の組合せ重み付け法を提出して各評価指標に重み付ける。従来の標準体系化実施の利益評価方法において「量化しにくく」、「主観性が強く」、「的確度が高くなく」、「複製・普及可能性が高くない」などの状況が存在するため、本研究では、大規模・中規模企業の主要業務評価指標の重み割当モデルを構築する際に、国内外の研究に加えて、大規模・中規模企業の業務が煩雑で膨大であるという特徴を結び付けてデルファイ法-階層分析の組合せ重み付け法を提出する。該方法は、要因影響程度に対して整合性のチェックを行いながら、技術的な手法で定量分析を行いにくい大量の要因に対して合理的な概算を行うことができ、個別の専門家の主観的なリードによるデータのオフセットを回避し、より安定的で、客観的な結果を取得しやすい。重みの計算に対して、専門家の経験を総合して要因の重要度の順序付けを形成し、重みを算出して整合性を検証することができる。技術標準体系化実施の利益評価方法の発展に対して一定の参考上の意味を持つ。
4.アンケート採集法を提出して技術標準の寄与度を確定する。「利益影響要因剥離法」という理論に基づき、アンケートを発行する形態で、技術標準の会社業務に対する利益寄与度を管理レベルの向上や、機器の改良などの他の影響要因から剥離することで、技術標準体系化実施の利益評価に対する他の要因の影響を効果的に回避することができる。今回の研究では、国家電網公司を例として、アンケートを処理して発行する形態で、国家電網公司による主要業務に対する169項の末端業務技術標準実施の寄与度に対して調査・分析を行う。
本願の一実施形態に係る大規模・中規模企業の技術標準体系化実施の利益評価方法のフローチャートである。 本願の一実施形態に係る国家電網公司の電網主要業務の細分フローチャートである。 本願の一実施形態に係る電網主要業務階層構造のフローチャートである。 本願の一実施形態に係る電網主要業務階層構造の重み付けのフローチャートである。 本願の一実施形態に係るデルファイ法・階層分析の組合せ重み付け法のフローチャートである。
図1~図5を参照し、本願は、大規模・中規模企業の技術標準体系化実施の利益評価方法という技術方案を提供する。図1に示すように、ステップS1~ステップS4を含む。
S1では、大規模・中規模企業の主要業務が技術標準の実施によって生み出された総合利益を分析して、大規模・中規模企業の主要業務の技術標準体系化実施総合利益評価指標体系を構築する。
なお、本願では、国家電網公司を例として、大規模・中規模企業の技術標準体系化実施の利益評価方法について紹介する。
大規模・中規模企業の主要業務の技術標準体系化実施の総合利益評価指標体系の構築原則は、以下の通りである。
科学的で実行可能である。評価指標体系は、電網公司の技術標準実施の規律および特徴に応じて科学的に制定するだけでなく、客観的な実情に符合し、確実で実行可能であり、操作しやすいべきである。
重点が突出している。評価指標体系の設計は、体系性および完全性を求めるだけでなく、重点が突出しており、代表性および比較可能性を有し、研究対象の特徴を体現すべきである。
階層が明確である。評価指標体系は、階層が明確で、構造がはっきりしており、同一層における指標が重合せず、交差せず、各指標が独立性の要求を満たす必要がある。
動的に発展する。評価指標体系の構築は、段階的に完成する過程である。指標体系は、仕事標準化の要求に伴い絶えず改善させる必要がある一方、会社の発展に伴い段階的に調整する必要がある。
大規模・中規模企業の主要業務の技術標準実施の総合利益評価指標体系の構成について
本願は、「1+5」の技術標準体系化実施の総合利益評価指標体系を提出する。国家電網公司の電網主要業務は、主に計画、建設、運行、点検および販売を含む。会社が経営する各業務に対して、実行中の技術標準は合計10884項である。会社の業務領域が幅広く、且つ技術標準体系が非常に膨大なため、会社の業務利益を効果的に反映可能な評価指標体系を確立するために、本願に係る構築評価指標体系の全体的な構想は、まず「トップダウン」で全体評価次元を確立し、次に「ボトムアップ」で詳細な底層評価次元を確立し、最後に「組み合わせペアリング」により会社標準体系化実施の総合利益評価指標体系を形成し、最終的に「1+5」型の評価指標体系、即ち会社の全体利益からの評価指標体系および電網主要業務に対する特殊な利益評価指標体系を形成する。
総合利益評価指標体系を形成する過程は、主に以下の構想に基づくものである。
まず、「トップダウン」の構想で、電網主要業務に対してそれぞれ1セットの利益評価指標体系を確立する。まず、各業務の評価次元を合理的に選択することにより、第1層の評価指標を形成する。そして、各評価次元の利益影響要因を深く分析することで、第2層の評価指標を形成する。最後に、第2層の評価指標をさらに細分化することで、定量/定性分析可能な業績指標を得、第3層の評価指標を形成することができる。
次に、「ボトムアップ」の構想で、電網主要業務の底層評価指標を整理して選別する。底層評価指標は、評価指標体系の根本であり、指標体系を構築する場合、必ず厳しくチェックされなければならない。本願は、各業務の最前線の職員と相談することにより、指標体系の全面性、独立性、実行可能性などの原則に応じて、底層指標を整理して選別する。最終的に確定された底層指標は、技術標準体系化実施が会社の各業務にもたらした利益を反映するだけでなく、各底層指標のデータを定性/定量の形態で取得可能となることを確保する必要がある。
最後に、経済的利益、社会的利益および専業レベルの3つの次元から、国家電網公司の全体評価指標体系を提出する。経済的利益、社会的利益および専業レベルの3つの次元に応じて、電網主要業務の底層評価指標を分類することにより、会社の全体視角から、重要で、代表的で、会社の仕事効果を顕著に反映可能な評価指標を選出し、最終的に会社全体の利益の評価指標体系を形成する。
本願は、第一に、業務に応じて会社標準体系化実施の評価対象を区画し、技術標準体系化実施の利益評価指標体系の構築方案を得ることで、煩雑なものを単純化容する目的を達成することができ、評価規模が大き過ぎる状況を処理することができる。第二に、「トップダウン、ボトムアップ」の閉ループ構想で確立された評価指標体系が強い実際操作性を有し、最前線の職員が該指標体系を迅速に理解可能となり、底層指標に必要となるデータを収集しやすい。第三に、該指標体系が高い柔軟性を有し、底層指標の「柔らかいペアリング」により、会社の内部又は外部に対する経済的利益、社会的利益、専業レベルなどの標準体系化実施の評価結果を得ることができる。
本願は、大規模・中規模企業の技術標準体系化実施の利益評価に対する「フルチェーン価値分解法」を提出し、「技術標準→業務チェーン→実施利益」という評価構想に応じて、「業務チェーン」によって技術標準と実施利益とを的確に関連付けることで、国際標準化組織(International Organization for Standardization、ISO)価値チェーン法などの従来の評価方法が大規模・中規模企業の大規模の業務体系を評価できない状況を回避し、技術標準タイムラグ効果を考慮して、会社の技術標準体系化実施の利益を量化して分析することができる。該評価方法は、複製・普及可能であり、国家仕事標準化の推進に対してしっかりした基礎を作ることができる。
以下、国家電網公司の5つの主要業務(計画設計業務、工程建設業務、スケジューリング・運行業務、ランニング・メンテナンス・点検業務および販売サービス業務)を例として、電網主要業務の特殊な利益評価指標体系の構築について説明する。
1)計画設計業務
計画設計業務の利益は、発展のニーズを満たすこと、計画設計品質、電網品質の向上、電網安全の向上、電網の効率利益および省エネルギー・環境保護利益の合計6つの次元から評価される。各次元の下、複数の一級指標が設定され、該次元の利益の指標属性を示し、定性的な説明を主として、地域経済発展の保障、クリーンエネルギー発展の促進などの合計25項を含む。各一級指標に複数の二級指標が含まれ、対応する一級指標、即ち全社会用電量、全社会最高負荷などの合計57項を含む計画設計業務過程で生じた底層の具体的な定量/定性指標を十分にサポートする。
2)工程建設業務
工程建設業務は、建造コスト、工期、品質、安全、送変電能力および環境の6つの次元から1セットの建設業務利益評価指標体系を確立し、指標体系全体に合計3層が含まれる。第1層の指標は工程建設業務の上述した6つの利益評価次元であり、第2層の指標は各利益評価次元の利益影響要因であり、次に、第3層の指標で第2層の指標をさらに細分化し、定量/定性分析可能な経営業績指標を得ることができる。
3)スケジューリング・運行業務
スケジューリング・運行業務の利益は、電網効率利益、電網安全の向上、電網品質の向上、省エネルギー・環境保護利益、および発展のニーズを満たすという5つの次元から評価される。各次元の下、複数の一級指標が設定され、該次元の利益の指標属性を示し、定性的な説明を主として、機器レベル、経済的な運行などの合計10項を含む。各一級指標に複数の二級指標が含まれ、対応する一級指標、即ちスケジューリング運行業務過程で生じた底層の具体的な定量/定性指標を十分にサポートする。
4)ランニング・メンテナンス・点検業務
ランニング・メンテナンス・点検業務の利益は、ランニング・メンテナンス精細化管理レベルの向上、機器安全運行レベルの向上、知能ランニング・点検能力の向上、ランニング・メンテナンスコストの降下の合計4つの次元から評価される。各次元の下、複数の一級指標が設定され、該次元の利益の指標属性を示し、定性的な説明を主として、電気エネルギー品質、給電の信頼性、精細化管理などの合計13項を含む。各一級指標に複数の二級指標が含まれ、対応する一級指標、即ちランニング・メンテナンス・点検業務過程で生じた底層の具体的な定量/定性的な指標を十分にサポートする。
5)販売サービス業務
販売サービス業務の利益は、電力市場の開発、計測および写し・確認・徴収、電気安全規則、良質な販売サービス、スマート電力サービス、サービスエネルギー管理の合計6つの次元から評価される。各次元の下、複数の一級指標が設定され、該次元の利益の指標属性を示し、定性的な説明を主として、市場開発、業務拡張・報備実装などの合計12項を含む。各一級指標に複数の二級指標が含まれ、対応する一級指標、即ち販売サービス業務過程で生じた底層の具体的な定量/定性指標を十分にサポートする。
以下は、国家電網公司の全体利益評価指標体系の形成過程について説明する。
本願は、指標体系の構築原則に応じて、国家電網公司の電網の複数の主要業務の利益指標体系および公司の同一業界でベンチマークする指標体系を結び付けて、会社全体の視角から、主に経済的利益、社会的利益および専業レベルの3つの次元から、重要で、代表的で、会社経営効果を顕著に反映可能な評価指標を選出し、最終的に表1に示すように、会社技術標準体系化実施全体の利益評価指標体系を形成する。
Figure 2022518887000002
経済的利益の評価次元から見れば、技術標準体系化が実施された後、会社の収益を増加させ、コストを低下させることができると考えられるため、会社経営利益と会社経営コストの2つの一級指標を設定する。そのうち、会社経営利益は、主に電気販売量、電網業務ブロックにおける収益および利潤の3つの利益指標により反映される。会社経営コストの低下は、主に投資コスト、建設コストおよびランニング・メンテナンスコストの3つの利益指標により反映される。
社会的利益の評価次元から見ると、技術標準体系化が実施された後、クリーンエネルギー消費を向上でき、エネルギーを節約し、排出を低減し、環境破壊を低減することができると考えられるため、クリーンエネルギー消費電力、新エネルギーの棄風・棄光率、電気エネルギーの代替、損失低減・CO排出低減、耕地面積の節約、工程項目竣工の環境保護検収率の6つの利益指標を設定した。また、給電品質改善の居民生活に対する影響を考慮し、都市電網と農村電網の区画に応じて、都市電網の給電信頼率、農村電網の給電信頼率の2つの利益指標を追加した。
専業レベルの評価次元から見ると、合計6つのカテゴリーに区画し、計画、建設、運行、点検、販売という電網の5つの主要業務以外に、電網運営において各方に重要視された安全生産の次元をさらに追加した。表1における指標17~指標19に示すように、電網の5つの主要業務および安全生産の利益指標から6つのカテゴリーに対応する最も典型的で、代表的な合計13個の利益指標を選択した。
S2では、企業主要業務技術標準実施の総合利益指標体系および底層業務技術標準寄与度の計算モデルに基づき、主要業務の各級のサブ業務の重み割当および階層的な集約・伝達により、技術標準体系化適用の主要業務に対する寄与度を得、各主要業務が技術標準実施期に生じた総合利益を算出する。
図2に示すように、標準と利益との間の関係を定量的に分析するために、以下の2つの問題を分析する必要がある。第一に、どのような利益を取得するかを確定し、好ましくは量化可能な利益(即ち利益の指標)である。第二に、生じた利益がどのような標準(クラスター)により寄与されたか、およびこれらの標準の寄与度がどれくらいかである。
しかしながら、標準による利益を直接量化することは、実施上困難である。標準は、主に具体的な業務に対して制定されているため、標準から生じた利益を直接結び付けにくく、特に、専門家による採点などの量化方法を用いる場合、用いられた標準がどれくらいの利益を生じたかを直接判断することができない。本願は、ステップ11~ステップ15に記載される方法を用いて、標準と利益との間の関係を科学的、定量的に分析することができる。
ステップ11では、総合利益を細分化し、即ち定量/定性的な総合利益指標を確定し、国家電網公司業務技術標準体系化実施の総合利益指標体系を確立し、量化されやすい指標を用いて、各省の電網公司がデータを提供または収集することに便利である。
ステップ12では、電網の各主要業務を独立に分析し、専門家による採点方法を用いて、電網の各主要業務の、技術標準体系化実施の総合利益指標体系における総合利益指標に対する寄与度を確定する。
ステップ13では、電網の各主要業務の各業務を、二級業務、三級業務などの具体的な業務に細分化し、細分化過程において「最底層業務」を確定し、具体的なサブ業務の上級のメイン業務に対する寄与度に基づいて「最底層業務」の電網主要業務に対する寄与度を算出する。各層の業務重み割当を確定する時に、タイムクォータ理論、判断行列法などの方法を用いることができる。
ステップ14では、会社標準(または標準クラスター)の「最底層業務」に対する寄与度、即ち「技術標準の該サブ業務に対するサポート程度」を確定する。大規模・中規模企業の電網主要業務は、往々して複雑な工程により構成され、該当する技術標準に直接対応しにくいため、本願は、電網主要業務細分化に基づく、技術標準の電網主要業務に対するサポート程度を細分化するための技術標準分類方法を提供する。
図3に示すように、各々の電網主要業務に対して、それを級ごとに細分化し、即ちその下の二級、三級および四級業務体系に細分化することができる。国家電網公司の電力システム計画設計を例として、その業務の細分化の模式図は、図3に示される。計画設計業務は、計画設計二級業務A、計画設計二級業務B…計画設計二級業務nに細分化され、計画設計二級業務Nまでに細分化されることができる。各々の二級業務、例えば計画設計二級業務nに対して、計画設計三級業務A、計画設計三級業務B…計画設計三級業務nに細分化され、計画設計三級業務Nまでに細分化されることができる。各々の三級業務、例えば計画設計三級業務nに対して、計画設計四級業務A、計画設計四級業務B…計画設計四級業務nに細分化され、計画設計四級業務Nまでに細分化されることができる。業務が細分化された後の最小の業務(または業務セット)ユニットは、該明細書で底層業務(または底層業務セット)と呼ばれてもよい。底層業務(または底層業務セット)の確定原則は、該当する技術標準クラスターに対応する業務(または業務セット)と整合する。例えば、ある業務が三級業務までに細分化された後、既にある技術標準(クラスター)に対応することができる。その際に、継続して四級業務に細分化する必要がなく、三級業務は、底層業務である。説明を簡素化にするために、図3に示すように、計画設計業務は、いずれも四級業務までに細分化され、即ち底層業務はいずれも四級業務である。
業務の細分化が完了した後、底層業務(底層業務セット)ユニットと該当する業務に対応した技術標準(クラスター)セットとを得ることができる。ある底層業務(底層業務セット)ユニットに対して、いずれもそれに対応する技術標準(または標準クラスター)が見つけられる。
各底層業務(底層業務セット)ユニットに係る技術標準(または標準クラスター)のそれに対する寄与度の計算方法は、ステップ15を参照することができる。
ステップ15では、同様に量化され且つ次元が同一の総合利益指標に対応する寄与度を加算し、技術標準体系化の、同様に量化され且つ次元が同一の総合利益指標に対する総体寄与度を得ることができる。経済的利潤を創造する指標を加算して、標準体系の総の経済的利潤に対する寄与度を得ることができる。
図4に示すように、階層分析法(Analytic Hierarchy Process、AHP)は、階層重み決定問題を処理するための典型的で実用的な数学方法であり、決定に関連する要因を目標、規準、方案などの階層に分解した上で、定性的、定量的な分析を行う決定方法である。階層分析法は、アメリカ運営研究家、ピッツバーグ大学の教授であるサティが1970年代初頭に、アメリカ国防省のために「各産業機関の国家福祉に対する寄与度による電力割当」という発明を研究した時に、ネットワークシステム理論および多重目標総合評価方法を用いて得た階層重み決定問題に対応した方法である。
階層分析法は、非確定性および主観情報が存在する状況に適用されるだけでなく、論理的な方法で経験、洞察力および直観を使用することを許容する。階層分析法の最大の利点は、決定側に指標の相対的な重要性を真剣に考慮し考量させることができる。本願において会社電網の主要業務下の各級の業務に対して重み割当を行う必要がある実質的なニーズを考慮し、階層分析法を用いて便利に、科学的に選択することができる。本願における重み割当は、階層分析法とデルファイ法を結び付ける方法で確定され、階層分析法を基に、判断行列を形成する過程においてデルファイ法が導入される。階層分析法は、ステップ21~ステップ24を含む。
ステップ21では、階層構造モデルを確立する。
階層分析法を用いて問題を研究する時に、まず、問題に関連する各種の要因を階層化した後、ツリー構造を有し、階層構造図と呼ばれる階層構造モデルを構築する。最高層は、目標層(O)であり、問題決定の目標または理想的な結果に1つだけの元素がある。中間層は、規準層(C)であり、目標を実現するために係る中間環節の各要因を含み、1つの要因が一つの規準であり、規準が9以上である場合、複数のサブ層に分けられてもよい。最低層は、目標を実現するために選択用の各種の措置、即ち決定方案である方案層(P)である。一般的には、各階層間の各要因は、あるものは関連しており、あるものは関連しているとは限らず、各階層における要因の数も同じであるとは限らない。実際は、問題の性質および各関連要因のカテゴリーにより確定される。
国家電網公司を例として、階層分析法が分析する対象は、電網主要業務の各級の業務間の重み割当である。そのため、構築された階層構造図は、実際に各電網主要業務の分級構造図である。
ステップ22では、判断(比較)行列を構造する。
比較行列を構造することは、主に、同一層における各要因の、上層の関連要因に対する影響作用を比較するものであり、全ての要因を一緒に比較することではなく、同一層の各要因を一対比較する。比較時に相対スケール基準メトリックを用い、異なる性質の要因を互いに比較する難しさをできるだけ回避する。それと同時に、実際的な問題の具体的な情況に応じて、決定者の主観要因が結果に対する影響をできるだけ低減する。
仮に、n個の要因C,C,…,Cの上層(例えば、目標層)Oに対する影響程度を比較し、即ち、それがOに占めた割合を比較する。いずれか2つの要因CおよびCに対して、aijでCおよびCのOに対する影響程度の比を表し、1~9の割合目盛りに応じてaij(i,j=1,2,…,n)を計量する。そのため、ペアになる比較行列A=(aijn×nを得、判断行列とも称する。明らかには、
Figure 2022518887000003
である。
その為、判断行列を正逆数行列とも称する。
割合目盛りの確定:aijは、1~9のレベルを取り、ajiは、aijの逆数を取り、1~9の目盛りが以下のように確定される。
ij=1の場合、元素iと元素jとの、上層の要因に対する重要性は同じであり、
ij=3の場合、元素iは元素jよりもやや重要であり、
ij=5の場合、元素iは元素jよりも重要であり、
ij=7の場合、元素iは元素jよりも遥かに重要であり、
ij=9の場合、元素iは元素jよりも極めて重要であり、
ij=2n、n=1,2,3,4…の場合、元素iと元素jの重要性がaij=2n-1とaij=2n+1との間にあり、
Figure 2022518887000004
、n=1,2,…,9の場合、aji=n
に限る。
正逆数行列の性質から分かるように、Aの上(または下)三角の
Figure 2022518887000005
個の元素を確定すればよい。特殊な場合に、判断行列Aの元素が伝達性を有すれば、
Figure 2022518887000006
を満たし、
Aを整合性行列と呼び、整合アレイと略称する。
ステップ23では、判断行列の整合性検証を行う。
通常、実際に得た判断行列が整合するとは限らず、つまり、伝達性および整合性を満たすとは限らない。実際に、整合性が絶対に成立することを要求するとは限らないが、大体が整合する必要があり、つまり、整合しない程度が許容範囲にあるべきである。整合性について、主に以下の指標を考察する。
Figure 2022518887000007
Figure 2022518887000008
CR<0.10の場合、判断行列の整合性が許容可能であると認められれば、λmaxに対応する特徴ベクトルは、順序付けされた重みベクトルとすることができる。そのうち、λmaxは、判断行列の最大特徴値であり、RIは、ランダム整合性指標であり、RIの値が予め設定される。その際に、
Figure 2022518887000009
そのうち、Wは、行列Aの最大特徴値に対応する特徴ベクトルであり、(A・W)は、A・Wのi番目の成分を表す。
ステップ24では、最高層以外の他の層における各要因の最高層に対する組合せ重みを算出するとともに、最高層以外の他の層における判断行列の組合せ整合性の検証を行う。
組合せ重みベクトル:第k-1層におけるnk-1個の元素(即ち、k-1層における問題に関連するnk-1個の要因)の、総目標(最高層)に対する順序付け重みベクトルを
Figure 2022518887000010
、第k層におけるn個の元素の上層(k-1層)におけるj番目の元素に対する重みベクトルを
Figure 2022518887000011
とすると、行列
Figure 2022518887000012
は、n×nk-1型の行列であり、第k層における元素の、第k-1層における各元素に対する順序付け重みベクトルを表す。これにより、第k層における元素の目標層(最高層)に対する総順序付け重みベクトルは、
Figure 2022518887000013
または、
Figure 2022518887000014
である。
任意のk>2に対して、一般式
Figure 2022518887000015
である。
そのうち、W(4)は、第4層の業務における各元素の目標層に対する総順序付け重みベクトルである。
組合せ整合性指標のチェック:k層の整合性指標を
Figure 2022518887000016
、ランダム整合性指標を
Figure 2022518887000017
とすると、第k層の目標層(最高層)に対する組合せ整合性指標は、
Figure 2022518887000018
である。組合せランダム整合性指標は
Figure 2022518887000019
、組合せ整合性割合指標は
Figure 2022518887000020
である。CR(k)<0.10の場合、階層全体の比較判断行列は、整合性検証に合格すると考えられる。
図5に示すように、デルファイ法は、本質的にフィードバック匿名問合せ法であり、評価対象の具体的な要求に応じて複数の評価方法を選択した後、評価方法によって評価標準を制定する。匿名形態で関連専門家の評価標準に対する意見を聴聞する。専門家による意見を統計し、処理し、分析および帰納し、多数の専門家の経験と主観判断を客観的に総合することで、技術方法で定量分析しにくい大量の要因に対して合理的に概算する。複数回の意見聴聞、フィードバックおよび調整を経て、債権価値および価値の実現可能程度を分析する。そのため、デルファイ法に基づいて専門家による採点を行って、採点過程および結果の公証性と独立性を最大限で確保することができる。
本願は、階層分析法とデルファイ法を結び付ける方法を用いる。階層分析法を基に、判断行列を形成する過程においてデルファイ法を導入することで、個別の専門家の主観的なリードを回避し、より安定的で、客観的な結果を取得しやすい。そして、専門家の経験を総合して要因の重要性の順序付けを形成し、重みを算出して整合性を検証する。
判断行列を構築する過程において、デルファイ法に基づいてステップ31~ステップ36を行う。
ステップ31では、専門家を選択する。
ステップ32では、重み判断に影響する要因を確定し、重み判断聴聞フィードバックフォームを設計する。
ステップ33では、専門家に背景資料を提供し、匿名形態で専門家による意見を聴聞する。
ステップ34では、専門家による意見を分析し、帰納して、統計結果を専門家にフィードバックする。
ステップ35では、専門家は、フィードバック結果に基づいて自分の意見を修正する。
ステップ36では、複数回の匿名聴聞と意見フィードバックを経て、最終の分析結論を形成する。
最終的な分析結論は、専門家の上記重み判断に影響する要因に対する重み割当であって、前記主要業務の各級のサブ業務に対する重み割当である。専門家の点数の計算方法は、加算評価型であり、各指標を評価する点数を加算し、総点で評価結果(即ち専門家による意見)を表す。
S3では、各主要業務が技術標準実施期に生じた総合利益を総合して、複数の総合利益に影響する要因から技術標準体系化実施による総合利益を剥離することで、完全な技術標準体系化実施の総合利益評価モデルを構築する。
1.技術標準タイムラグ効果
技術標準のタイムラグ効果とは、技術標準体系化実施の総合利益に対する寄与度が標準によって体系化ライフサイクルにおける異なる段階に応じて変動する現象を指す。標準のライフサイクルとは、1つの標準編制が発行された後に企業(組織)により採用され、該標準が失効して廃止されるまで経た時間を指す。標準の編制訂正流れを結び付け、標準のライフサイクルは、主に前半期(研究育成期)および後半期(採用実施期)に分けられる。標準の経済的利益は、主に標準の後半期に発生し、即ち、標準の実施が成熟期に移行する。
標準の交換は、標準のライフサイクルが減衰期に移行する時に発生する。交換段階に移行する原因は、標準の使用状況が予期効果に符合しないこと、標準自身と従来の他の標準との間に協調性が欠如すること、標準の内容に問題が存在すること、および標準が現在の経済社会環境に適応しないことなどである。国家電網公司が主に採用した標準は、国際標準(国際電気標準委員会(International Electro technical Commission、IEC)、国際標準化組織(International Organization for Standardization、ISO)など)、国家標準(GB)、電力業界標準(DLなど)および企業標準(Q/GDW)である。国際標準では、標準の発行時間が5年間を超えると、復審する必要があることが規定されている。強制復審は、国際貿易および生産に対する寄与、国民経済、健康、安全または環境保護に対する寄与、および該標準がどのような程度で該国により直接使用されるかまたは転化されるかという3つの規準をそれぞれ含む。各規準は、5つのレベルに分けられ、総合点が9点以下である場合、該標準が廃止される。そのため、国際標準の交換サイクルは5年間となっている。中国の標準化法は、国際標準の周期に基づいて規定される。国内標準(国家標準、業界標準、地方標準などを含む)の復審サイクルは、一般的に5年間を超えない。標準のサイクルは、導入期、成長期、成熟期および減衰期のライフサイクルを経る。
2.技術標準タイムラグ効果の処理
国家電網公司電網主要業務の細分化業務体系に従って、且つ各細分化業務体系に係る標準を纏めることで、単一の業務標準クラスターを構築し、標準クラスターの技術的剥離を実現する。標準のライフサイクルの原則に応じて、仮に、2012年~2017年を標準データ採集のライフサイクルとすると、標準クラスター内の各標準は各技術業務に対応する。各標準が業務活動において利益を生み出すサイクルが異なるため、該標準分野における各標準の周期の平均値を総合的に分析することにより、該標準クラスターの利益を生じる平均ライフサイクルを得る。
標準クラスターを統計する場合、技術革新または機器改良などの原因で標準交換の状況およびライフサイクルが5年間未満の情況が発生する。計算方法は以下の通りである。
Figure 2022518887000021
ただし、ηは、標準(クラスター)iの時間修正係数であり、Nは、標準(クラスター)iのライフサイクル(年)であり、Nbaseは、利益評価サイクルであり、本願において、5年であり、即ちNbase=5である。
3.タイムラグ効果を考慮する技術標準体系化実施の総合利益の計算
底層業務技術標準寄与度計算モデルと電網主要業務の各級のサブ業務の重み割当を結び付けて、技術標準体系化実施の電網主要業務に対する寄与度を得ることができる。前記技術標準体系化実施の主要業務に対する寄与度に技術標準タイムラグ効果係数を掛けることにより、タイムラグ効果を考慮する技術標準体系化実施の総合利益に対する寄与度を得ることができる。公式は、以下の通りである。
Figure 2022518887000022
ただし、Fは、技術標準実施の総合利益に対する寄与度であり、その利益が一級業務k=1…Kにより寄与され、
Figure 2022518887000023
は、一級業務kの実施利益sに対する寄与度であり、一級業務kが底層業務j=1…Jにより寄与され、
Figure 2022518887000024
は、底層業務jの一級業務kに対する寄与度であり、底層業務jのうち、標準の寄与度が標準(クラスター)iに対応する寄与度
Figure 2022518887000025
に時間修正係数ηを掛けてから加算することにより得られ、時間修正係数ηは、公式(4.7)から算出される。
S4では、異なるシーンで技術標準体系化実施の総合利益評価モデルをチェックして修正し、最終の技術標準体系化実施の利益評価モデルを得る。前記最終の技術標準体系化実施の利益評価モデルは、技術標準実施による総合利益を算出するように構成される。
技術標準体系化実施の総合利益評価モデルのデータニーズに応じて、技術標準寄与度調査アンケートを設計する。アンケートは業務に熟知する実際操作人員により記入され、記入者が、業務および職務に応じて自ら選択することで、業務と職務との区画の相違性を回避する。アンケートの記入者が複数の業務を担当する場合、含まれる業務のタイプ数に応じて複数部のアンケートを記入する。アンケートに採点の形態が用いられ、記入者は、提供された業務展開に影響する複数の要因に対して採点し、各影響要因の採点区間が同じである。記入者は、その業務経験に応じて各影響要因に対して自在に採点し、各影響要因の点数比は、総合利益に対する影響強度比を反映する。そのうち、業務展開に影響する要因は、技術標準体系化の実施、生産効率の向上、人員素質の向上および機器の改良などの要因を含む。記入者が各影響要因に対する採点結果に基づき、技術標準体系化実施の底層業務の利益に占める割合を得、即ち、底層業務が標準体系化実施により生じた利益を得ることができ、各級のサブ業務の重み加重により、層毎に上向きに伝達し、これにより、最終的に技術標準体系化実施による利益を得ることができる。
一実施形態において、各業務に対して、影響要因プールから関連性が強い影響要因を選択しアンケート採点を行う。計算により、技術標準体系化実施が第四級細分化業務に寄与した重み点数を得、技術標準体系化実施が第四級細分化業務に寄与した重み点数を相対寄与度に変換する。
一実施形態において、調査アンケートインターフェースの設計および記入過程は、以下の通りである。
アンケートのペーパーレス記入、収集、統計、分析を容易にするために、技術標準寄与度電子調査アンケートを設計する。アンケートの調査参与者は、自身の仕事経験および認知に基づいてオンラインで電子アンケートを記入する。
アンケートを正式に記入する前に、記入者は、明確に個人情報を記入し、単位名称を選択し、部門名称を記入し、レベルごとに業務の目次を選択することで、選択した業務名称と担当した業務内容との整合性を確保する。記入者は、担当した業務の実際状況に応じて確実に記入すべきである。
以下、技術標準体系化実施の総合利益評価の試験実施方案について詳細に説明する。該方案は、主に、起動展開、宣伝トレーニング、データ調査、データ回収、分析評価および閉ループ向上という6つのステップを含む。
1.起動展開
技術標準体系化実施の総合利益評価試験仕事の激励を展開し、省電網公司の内部分業を明確にし、各単位技術標準体系化実施の総合利益評価試験仕事グループを成立し、職務を明確にし、評価試験仕事の起動激励会議を開催する。各単位や各部門は、レベルごとに各単位の仕事グループの構成、所属部門および連絡先を省電網公司の科学技術や業務管理部門にフィードバックし、最後に発明グループに帰納する。各単位や各部門は、レベルごとに技術標準体系化実施の利益評価試験仕事を手配し、関連仕事の連絡を確立し、前もって試験仕事に関連する資料を調査し、収集し、熟知する。
2.宣伝トレーニング
国家電網公司科学技術部発明グループは、会社の技術標準体系化実施の総合利益評価について宣伝トレーニングを展開し、試験に参与する省電網公司に対して試験仕事の予期目標、仕事原則などを説明するとともに、関連材料を発行する。省電網公司は、各単位、各専業の宣伝トレーニング仕事を手配して展開し、各単位は、試験仕事の要求に応じて適切な採点専門家を選択し、連絡メカニズムを確立する。採点専門家による調査アンケート記入およびデータ回収に対して宣伝トレーニングを行い、試験仕事要求を説明し、採点専門家の責任を明確にして、採点結果の信頼性、科学性を確保する。
3.データ調査
省電網公司は、技術標準体系化実施の総合利益評価調査アンケート、および電網主要業務利益指標データ統計テンプレートを発行する。各級単位は、調査アンケートの発行、記入、回収仕事を手配し、電網主要業務利益指標データの統計、調査アンケート記入を展開し、アンケート記入情況を監督するとともに、直ちに帰納してフィードバックする。
4.データ回収
アンケート記入データおよび電網主要業務利益指標データを統計し、帰納する。記入が漏れ、数が不足し、統計しにくい業務影響要因重みまたは利益指標データに対して再記入を手配する。調査アンケートデータに対して前処理を行い、差が大き過ぎる干渉データを除去する。
5.分析評価
各専業の調査アンケートデータを統計し、分析する。各種のデータを総合し、分析して重み値および技術標準体系化実施の総合利益評価結果を算出する。
6.閉ループ向上
試験単位と連合して調査アンケートおよび利益指標の修正建議をフィードバックする。試験結果を結び付けて公司の技術標準実施に対してフィードバック建議を提出し、次の技術標準仕事の展開をサポートする。
以下、技術標準体系化実施の総合利益評価試験の実施結果について分析する。
今回の研究において、5つの省級給電公司、2つの市級給電公司の試験模範仕事を完成し、調査対象は2716人に達し、データを32575個回収した。総体的なデータは、データ量が大きい、種類が多いなどの特徴を示している。
元のデータの前処理品質は、データを分析する品質を直接に決定し、調査結果の信頼性およびこれに基づいて決定を作成する科学性に影響を及ぼす。そのため、まず、アンケートデータに対して前処理を行う。アンケートデータの前処理過程は、a.データ審査、b.データ整理、c.データ変換およびd.データ検証の4つのステップを含む。
a.データ審査:主に、データの数(記入数)が分析の最低要求を満たすか否か、フィールド値の内容と調査要求との整合性が全面的であるか否かをチェックする。説明的な統計分析を利用して、各フィールドのフィールドタイプ、フィールド値の最大値、最小値、平均値、中間値などをチェックし、数量、欠落値またはヌル値の数などを記録することをさらに含む。
b.データ整理:データ審査過程に発見された明らかなエラー値、欠落値、異常値、疑わしいデータに対して、適切な方法で「整理」を行い、「汚れた」データを「きれい」なデータにすることで、後続の統計分析において信頼できる結論を得ることに有利である。もちろん、データの整理は、重複する記録を削除することをさらに含む。
c.データ変換:分析対象の比較可能性を分析して強調するが、計測単位などによれば、異なるフィールド値がデータを比較できないことを引き起こす。一部の統計指標に対して総合評価を行う場合、統計指標の性質および計測単位が異なれば、評価結果に大きな誤差が現れやすくなる。分析過程における他の要求に加えて、分析前にデータを変換する必要があり、無次元化処理、線形変形、帰納と集中、適度な概略化、仕様化および属性構造などを含む。
d.データ審査:調査データに対して信頼性、有効性の検証を行い、説明および探索的な分析手段を利用してデータに対して基本的な統計考察を行い、初歩的にデータの特徴を認識する。データ整理段階では、主に複数の補間方法で欠落値に対して補間を行い、平滑技術で異常値校正性平滑を行う。データ変換段階では、異なるニーズに応じて選択可能な方法が多く、計測単位によれば無次元化および正規化を採用し、データ層によればデータ帰納、概略化などの方法を採用することができる。分析モデルの要求を結び付けてデータに対して線形または他の形態の変換、構造、新しい属性の追加、および加重処理などを行うことができる。データチェック段階では、上記データ準備操作の的確性および有効性を確認し、データの論理変換がデータに対して歪みまたは偏差を引き起こすか否かをチェックし、説明および探索的な分析を再度と利用してデータの基本的な特徴をチェックし、データ同士の平衡関係および協調性を検証する。
アンケートデータの前処理は、主に異常値の整理である。異常値は、孤立点とも呼ばれる。異常値処理の重要な任務は、孤立点の検出である。異常値は、データ品質により引き起こされたものであり、事物現象の真実な発展変動を反映する可能性があるため、異常値を検出した後、本の異常値であるか否かを判断しなければならない。異常値の検出方法は、主に統計学方法、距離に基づく方法およびオフセットに基づく方法に分けられる。
1.統計学方法:まず、ソースデータに対して分布または確率モデルを仮定し、モデルに基づいて対応する統計量を用いて非整合性検証を行って異常値を確定する。よく用いられる方法は、チェビシェフの定理で異常値を検出するものである。該方法は、データの分布パラメータを知ることを要求し、多数の場合で、この条件を満たしにくいため、一定の限定性を有する。
2.距離に基づく方法:ソースデータにおけるデータ対象のうち、データ対象Oとの距離がdよりも大きい部分を少なくともp個有すれば、データ対象Oは、パラメータpおよびdを有する距離DBに基づく異常値であり、即ちDB(p,d)である。よく用いられる距離は、ユークリッド距離である。
3.オフセットに基づく方法:1グループのデータ対象の主要特徴をチェックすることによって異常値を確定する。与えられた主要特徴から「オフセット」するデータ対象は、異常値と認められる。
実際の異常値を検出した後、さらに異常値を処理する必要がある。異常値の処理方法は、主に、データ平滑技術を用いて、データ分布特徴に応じてソースデータを均一に修正するものである。異常値の処理方法は、ビン分割、クラスタリング、復帰などを含む。
a.ビン分割:「隣家」を考察することにより、異常データの値を平滑化し、それを一部の「桶」または箱に分布させる。箱における値は、平均値、中間値、または境界値に分けられてもよい。その原理は、隣り合う値を参照して局所の平滑を行うものである。
b.クラスタリング:異常値は、クラスタリング検出されることができる。クラスタリングとは、類似する値を群または類に組織し、各セットの外にある異常値を、最も近い類似値で代替することを指す。
c.復帰:データを関数(例えば復帰関数)平滑データに適合させることにより、データに適合する数式を探し出し、ノイズの除去を助ける。多くのデータ平滑方法は、さらに、離散化のデータ低次元化問題に関する。
以下は、アンケートデータ前処理および技術標準体系化実施の利益の分析計算の例示である。
データ処理の初期段階では、データにおける合理的ではない異常数値を除去すべきである。よく用いられる方法は、データ頻度分析および分布画像分析である。本願では、データの特徴およびタイプを結び付けて、ガウス分布でデータを選別し、業務影響要因(技術標準)の業務利益に対する影響程度Xが数学的期待値をμ、分散をδとする正規分布(N(μ,δ)と記される)に服従する場合、Xの確率密度関数は、正規分布であり、μは、Xの確率密度関数の期待値の位置を決定し、自乗平均誤差δは、Xの確率密度関数分布の幅を決定する。
技術標準体系化実施の利益分析算出段階では、まず、業務技術標準寄与度アンケートデータ、利益指標データ、および各級の業務重みデータを収集し、省電網公司の技術標準体系化実施の総合利益を算出する。省電網公司の技術標準体系化実施の総合利益寄与度の計算式は以下の通りである。
Σ(専業技術標準寄与度×専業重み値)である。
最後に、計算により、以下の省電網公司の技術標準体系化実施の総合利益結果を得る。
湖北公司の技術標準寄与度は、8.18%である。
省電網公司の技術標準体系化実施の総合利益計算および分析について、
技術標準体系化実施の全体性利益計算方法は以下の通りである。
省電網公司の技術標準体系化実施の総合利益寄与度*全体性指標差である。そのうち、全体性指標は、経済的利益指標、社会的利益指標および専業化レベル指標を含み、全体性指標差は、技術標準体系化実施前後の全体性指標総合利益の変動を示す。
技術標準体系化実施の主要業務利益計算方法は以下の通りである。
技術標準体系化実施の主要業務総合利益寄与度*主要業務指標差である。そのうち、主要業務指標は、主要業務レベルを反映する指標であり、主要業務指標差は、技術標準体系化実施前後の主要業務指標総合利益の変動を表す。
本願は、技術標準体系化で総合利益の評価を実施する時に、科学性、実践性、系統性、創造性、発展性の「五性原則」を把握しながら、主観と客観との結合、理論と実践との結合、近日と未来との結合、動的と静的との結合という評価原則の「4つの結合」構想を体現すべきであり、大規模・中規模企業の電網主要業務の各生産環節における技術標準体系の応用状況を全面的に整え、企業全体および各電網主要業務技術標準総合利益指標体系を系統的に構築し、科学的・先進的なモデル方法に基づいて、総合利益に影響する複数の要因から技術標準体系化実施による総合利益を剥離することができる。

Claims (10)

  1. 大規模・中規模企業の技術標準体系化実施の利益評価方法であって、
    大規模・中規模企業の主要業務が技術標準の体系化実施によって生じた総合利益を分析し、大規模・中規模企業の主要業務の技術標準体系化実施の総合利益指標体系を構築するステップと、
    大規模・中規模企業の主要業務の技術標準体系化実施の総合利益指標体系および底層業務技術標準寄与度の計算モデルに基づき、前記主要業務の各級のサブ業務の重み割当および階層的な集約・伝達に従って、主要業務に対する技術標準体系化実施の寄与度を得、各々の主要業務が技術標準実施期に生じた総合利益を算出するステップと、
    複数の主要業務が技術標準体系化実施期に生じた総合利益を総合し、総合利益に影響する複数の要因から技術標準体系化実施による総合利益を剥離することで、完全な技術標準体系化実施の総合利益評価モデルを構築するステップと、
    異なる適用シーンで、技術標準体系化実施の総合利益評価モデルをチェックして修正し、技術標準体系化実施による総合利益を算出するように構成された最終の技術標準体系化実施の総合利益評価モデルを得るステップと、を含む方法。
  2. 大規模・中規模企業の主要業務の技術標準体系化実施の総合利益指標体系は、電網主要業務の特殊な利益評価指標体系および全体利益指標体系を含み、
    トップダウンの構想を用いて電網主要業務の利益評価指標体系を確立し、
    ボトムアップの構想を用いて、主要業務の底層評価指標を整理、選別且つ提出し、
    主要業務の底層評価指標を用いて、配電網主要業務の利益評価指標体系を細分化し、電網主要業務の特殊な利益評価指標体系を形成し、
    会社の全体視角に基づき、主要業務の底層評価指標において、経済的利益、社会的利益および専業レベルの3つの次元に従って、最終的に、重要で、代表的で、会社の経営効果を顕著に反映可能な評価指標を選出し、会社の全体利益指標体系を形成する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記底層業務技術標準寄与度の計算モデルの計算過程は、
    総合利益を細分化し、即ち、定量/定性的な総合利益指標を確定し、会社業務の技術標準体系化実施の総合利益指標体系を確立し、
    電網の各主要業務を独立して分析し、専門家による採点方法を用いて、前記電網の各主要業務の、前記技術標準体系化実施の総合利益指標体系における総合利益指標に対する寄与度を確定し、
    各主要業務の各業務を細分化し、最底層業務を確定し、
    会社の標準(クラスター)の前記最底層業務に対する寄与度を確定し、
    同様に量化され且つ次元が同一の総合利益指標に対応する前記寄与度を加算し、技術標準体系化の、前記同様に量化され且つ次元が同一の総合利益指標に対する総体寄与を得ることができる、請求項1に記載の方法。
  4. 階層分析法およびデルファイ法を結び付ける方法により、前記主要業務の各級のサブ業務の重み割当が確定され、
    前記階層分析法を基に、判断行列を形成する過程において前記デルファイ法を導入する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記階層分析法の操作ステップは、
    階層構造モデルを確立し、問題に関連する各種の要因を階層化し、ツリー構造を有する階層構造モデルである階層構造図を構築することと、
    同一層における各要因の、上層における関連要因に対する影響作用を比較し、即ち同一層における各要因を一対比較することにより、判断行列を構築することと、
    前記判断行列の整合性を検証することと、
    最高層以外の他の層における各要因の、最高層に対する組合せ重みを算出し、最高層以外の他の層における判断行列の組合せ整合性を検証することとを含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記デルファイ法は、
    評価対象の具体的な要求に応じて、複数の評価方法を選択した後、評価方法に従って評価標準を制定し、
    匿名形態で、前記評価標準に対する関連専門家の意見を聴聞して、専門家による意見に対して統計、処理、分析および帰納を行い、
    技術手段で定量分析しにくい大量の要因に対して合理的な概算を行い、
    複数回の意見聴聞、フィードバックおよび調整を経て、債権の価値および価値の実現可能程度を分析する方法である、請求項4に記載の方法。
  7. 前記判断行列を構築する過程においてデルファイ法に基づいて操作することは、
    専門家を選択することと、
    重み判断に影響する要因を確定し、重み判断聴聞フィードバックフォームを設計することと、
    専門家に背景資料を提供し、匿名形態で専門家による意見を聴聞することと、
    専門家による意見を分析し纏めて、統計結果を専門家へフィードバックすることと、
    専門家がフィードバック結果に応じて自分の意見を修正することと、
    複数回の匿名聴聞および意見フィードバックを経て、前記主要業務の各級のサブ業務の重み割当である最終の分析結論を形成することと、を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 専門家による点数計算方法は、加算評価タイプであり、各指標を評価する点数を加算し、総点で前記専門家による意見である評価結果を表す、請求項7に記載の方法。
  9. 各主要業務が技術標準体系化実施期に生じた総合利益を算出する場合、技術標準のタイムラグ効果を考慮する必要があり、
    前記技術標準のタイムラグ効果は、技術標準体系化実施の総合利益に対する寄与度が技術標準体系のライフサイクルにおける異なる段階に応じて変動する現象であり、
    前記底層業務技術標準寄与度の計算モデルおよび前記主要業務の各級のサブ業務の重み割当を結び付けて、技術標準体系化実施の主要業務に対する寄与度を得る可能であり、
    前記技術標準体系化実施の主要業務に対する寄与度に技術標準のタイムラグ効果係数を掛けて、タイムラグ効果を考慮した技術標準体系化実施の、総合利益に対する寄与度を得る、請求項1に記載の方法。
  10. 異なる適用シーンで、技術標準体系化実施の総合利益評価モデルをチェックして修正することは、
    シーンで実証する際に、前記技術標準体系化実施の総合利益評価モデルのデータニーズに応じて、技術標準寄与度調査アンケートを設計し、アンケートは業務を熟知した実際操作人員により記入され、記入者は業務および職務に従って自ら選択され、前記記入者は複数の業務を担当した場合、含まれた業務タイプの数に応じて、複数のアンケートを記入することと、
    前記アンケートに採点形態が用いられ、前記記入者は提供された業務展開に影響する複数の要因に対して採点を行い、それぞれの影響要因の採点範囲は同様であり、前記記入者は業務経験に従ってそれぞれの前記影響要因に対して採点を行い、複数の影響要因の点数比は総合利益に対するその影響強度比を反映することとを含む、請求項1に記載の方法。
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