JP2022514869A - 睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を提供するためのシステム及び方法 - Google Patents

Abstract

本開示は、睡眠セッションのためにユーザに睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を提供するためのシステム及び方法に関する。システム及び方法は、睡眠開始潜時、リラックゼーションを改善し、血圧を低下させ、及び／又は他の生理学的特性を改善するために、位置性閉塞性睡眠時無呼吸、位置性いびき、及び／又は他の状態を治療するために使用され得る。このシステムは、姿勢センサ、感覚刺激装置、コントローラ、及び／又は他のコンポーネントを含む。システムは、ユーザの姿勢に関連する情報を生成し、ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えたかどうかを決定し、姿勢を変えることをユーザに促すようにユーザに振動を与え、ユーザが眠るのを助けるためにペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードするように構成される。

Description

本開示は、睡眠セッションのためにユーザに睡眠位置治療（sleep positional therapy）及びペース調整された呼吸（paced breathing）を提供するためのシステム及び方法に関する。

電子位置的睡眠治療装置（Electronic positional sleep therapy devices）が知られている。１つのそのような装置は、特許文献１に記載されている。典型的な位置的睡眠治療装置は、ユーザが仰向けに寝ているかどうかを検出し、ユーザに、位置を変更することをユーザに促す振動フィードバックを提供する。より伝統的な位置的睡眠訓練法が、「テニスボール技法」として知られている。この技法では、テニスボールが、ユーザが仰向けに寝ることを不快に感じるようにユーザが寝るために着用されるシャツの背中に縫い付けられる。既知の電子位置的睡眠治療装置及びテニスボール技法は、ユーザに他の睡眠補助を提供しない。

米国特許出願公開第2013/0043999号

ユーザに付加的な睡眠補助を提供するように構成された電子位置的睡眠治療システムを提供することは有利であろう。例えば、ユーザが入眠するのを補助するように構成された電子位置的睡眠治療システムを提供することが有利であろう。

従って、本開示の１つ又は複数の態様は、睡眠セッションのためにユーザに睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を提供するように構成されたシステムに関する。システムは、１つ又は複数の姿勢センサ、１つ又は複数の感覚刺激装置、コントローラ、及び／又は他のコンポーネントを有する。１つ又は複数の姿勢センサは、ユーザの姿勢に関連する情報を伝達する出力信号を生成するように構成される。１つ又は複数の感覚刺激装置は、ユーザに感覚刺激を提供するように構成される。コントローラは、１つ又は複数の姿勢センサ及び１つ又は複数の感覚刺激装置に結合される。コントローラは、出力信号に基づいて、ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えた（breached）かどうかを決定するように構成される。超えたこと（breach）に応答して、コントローラは、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ユーザの姿勢が姿勢閾値をもはや超えないように、姿勢を変えることをユーザに促すようにユーザに第１の感覚刺激を提供させるように構成される。ユーザの姿勢がもはや姿勢閾値を超えないと決定することに応答して、コントローラは、１つ又は複数の感覚刺激装置（例えば、第１の感覚刺激を提供する同一の感覚刺激装置、又は異なる感覚刺激装置）に、ペース調整された呼吸エクササイズを通して（through paced breathing exercise）ユーザをリードする（案内する（leads））第２の感覚刺激を提供させるように構成される。

いくつかの実施形態では、コントローラは、さらに、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズを通してリードされる前にユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているかどうかを示すようにユーザに促す第３の感覚刺激を提供させるように構成される。

いくつかの実施形態では、１つ又は複数の姿勢センサは、さらに、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザからの指示（indication）を受信するように構成され、コントローラは、さらに、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという指示を１つ又は複数の姿勢センサが受信することに応答して、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させるように構成される。

いくつかの実施形態では、コントローラは、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザからの指示を受信することに応答して、ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えたかどうかの決定とは無関係に、１つ又は複数の感覚刺激装置に、睡眠セッションの前又は睡眠セッション中に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させるように構成される。

いくつかの実施形態では、システムは、ユーザの呼吸に関連する情報を伝達する出力信号を生成するように構成される１つ又は複数の生理学的センサをさらに有する。これらの実施形態では、コントローラは、１つ又は複数の生理学的センサからの出力信号の情報に基づいて、ペース調整された呼吸エクササイズの吸気（inhalation）部分及び呼気（exhalation）部分中に感覚刺激の送達を引き起こすように構成される。

いくつかの実施形態では、コントローラは、１つ又は複数の感覚刺激装置にペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させることが、１つ又は複数の感覚刺激装置に、吸気、呼気、及び休止する（pause）ことをユーザに促す一連の個別の感覚刺激を提供させることと、ペース調整された呼吸エクササイズの期間中、ユーザによって許容されるユーザの吸気時間及び呼気時間を反復的に延長させることとを含むように構成される。

いくつかの実施形態では、システムは、ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスによって実行される電子アプリケーションをさらに含む。電子アプリケーションは、コントローラ、１つ又は複数の姿勢センサ、及び／又は１つ又は複数の感覚刺激装置と通信している。電子アプリケーションは：ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を伴う視覚プロンプトを提供する；ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザからの指示を受信し、その指示の受信をコントローラに伝達する；及び／又は、ユーザの睡眠、ユーザの呼吸、及び／又はペース調整された呼吸エクササイズに関連する記憶された情報のレビューを容易にする；ように構成される。

いくつかの実施形態では、システムは、さらに、１つ又は複数の姿勢センサ、１つ又は複数の感覚刺激装置、及びコントローラを収容するように構成されるハウジングと；ハウジングに結合されたベルトとを有する。ベルトは、睡眠セッション中にユーザによって着用されるように構成される。

本開示の別の態様は、治療システムを用いて睡眠セッションのためにユーザに、睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を提供する方法に関する。システムは、１つ又は複数の姿勢センサと、１つ又は複数の感覚刺激装置と、コントローラとを有する。本方法は、１つ又は複数の姿勢センサを用いて、ユーザの姿勢に関連する情報を伝達する出力信号を生成することを含む。本方法は、コントローラを用いて、出力信号に基づいて、ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えたかどうかを決定することと、超えたことに応答して、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ユーザの姿勢が姿勢閾値をもはや超えないように姿勢を変えることをユーザに促すようにユーザに第１の感覚刺激を提供させることとを含む。本方法は、ユーザの姿勢がもはや姿勢閾値を超えないと決定することに応答して、コントローラを用いて、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させることを含む。

いくつかの実施形態では、本方法は、コントローラを用いて、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズを通してリードされる前にユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているかどうかを示すようにユーザに促す第３の感覚刺激を提供させることを含む。

いくつかの実施形態では、本方法は、１つ又は複数の姿勢センサを用いて、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザからの指示を受信することと、コントローラを用いて、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという指示を１つ又は複数の感覚刺激装置が受信することに応答して、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させることとを含む。

いくつかの実施形態では、本方法は、コントローラを用いて、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザからの指示を受信することに応答して、ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えたかどうかの決定とは無関係に、１つ又は複数の感覚刺激装置に、睡眠セッションの前又は睡眠セッション中に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させることを含む。

いくつかの実施形態では、システムは、さらに、１つ又は複数の生理学的センサを有し、本方法は、１つ又は複数の生理学的センサを用いて、ユーザの呼吸に関連する情報を伝達する出力信号を生成することと、コントローラを用いて、１つ又は複数の生理学的センサからの出力信号の情報に基づいて、ペース調整された呼吸エクササイズの吸気及び呼気部分の間に感覚刺激の送達を引き起こすこととをさらに含む。

いくつかの実施形態では、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させることは、１つ又は複数の感覚刺激装置に、吸気、呼気、及び休止することをユーザに促す一連の個別の感覚刺激を提供させることと、ペース調整された呼吸エクササイズの期間中、ユーザによって許容される吸気時間及び呼気時間を反復的に延長させることとを含む。

いくつかの実施形態では、システムは、さらに、ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスによって実行される電子アプリケーションを含む。電子アプリケーションは、コントローラ、１つ又は複数の姿勢センサ、及び／又は１つ又は複数の感覚刺激装置と通信している。これらの実施形態では、本方法は、さらに、電子アプリケーションを用いて、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を伴う視覚プロンプトを提供すること；電子アプリケーションを用いて、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザからの指示を受信し、電子アプリケーションを用いて、コントローラに指示の受信を伝達すること；及び／又は、電子アプリケーションを用いて、ユーザの睡眠、ユーザの呼吸、及び／又はペース調整された呼吸エクササイズに関連する記憶された情報のレビューを容易にすること；を含む。

本開示のこれら及び他の目的、特徴、及び特性、並びに動作の方法及び構造の関連する要素の機能、並びに部品の組み合わせ及び製造の経済性は、添付の図面を参照して以下の説明及び添付の特許請求の範囲を考慮することにより、より明らかになり、図面の全ては、本明細書の一部を構成し、ここで、同様の参照番号は、種々の図面において対応する部分を示す。しかしながら、図面は、例示及び説明のみを目的としており、本開示の限定の定義として意図されたものではないことは、明確に理解されるべきである。

１つ又は複数の実施形態による、睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を、睡眠セッションのためにユーザに提供するように構成されたシステムの概略図である。 １つ又は複数の実施形態による、睡眠セッション中に姿勢を変化させるユーザを示す。 １つ又は複数の実施形態による、睡眠セッション中に姿勢を変化させるユーザを示す。 １つ又は複数の実施形態による、治療システムによる睡眠セッションのために、睡眠位置治療及びペース調整された呼吸をユーザに提供するための方法を示す。

本明細書で使用されるとき、「１つの（“a”、“an”）」および「その（“the”）」の単数形は、文脈が明確にそれ以外を示さない限り、複数の参照を含む。本明細書で使用されるとき、「又は（or）」という用語は、明確にそれ以外を示さない限り、「及び／又は（and/or）」を意味する。本明細書で使用されるとき、２つ以上の部品又はコンポーネントが「結合されている」という記述は、リンクが発生する限り、部品が直接的または間接的に、すなわち１つ又は複数の中間の部品又はコンポーネントを介して、接合又は一緒に動作することを意味する。本明細書で使用されるとき、「直接結合されている」とは、２つの要素が互いに直接的に接触していることを意味する。本明細書で使用されるとき、「固定して結合される」又は「固定される」とは、２つのコンポーネントが、互いに対して一定の向きを保ちながら１つとして動くように結合されることを意味する。

本明細書で使用されるとき、「ユニタリ（unitary）」という用語は、コンポーネントが単一の部品又はユニットとして作成されることを意味する。すなわち、別個に作られその後１つのユニットとして互いに結合された部品を含むコンポーネントは「ユニタリ」コンポーネント又はボディではない。本明細書で使用されるとき、２つ以上の部品又はコンポーネントが互いに「係合」するという記述は、部品が直接的に又は１つ若しくは複数の中間部品若しくはコンポーネントを介して互いに力を及ぼし合うことを意味する。本明細書で使用されるとき、「数」という用語は、１又は１より大きい整数（すなわち、複数）を意味する。

例えば、それらの上部、下部、左部、右部、上部、下部、前部、後部、及び派生物のような、本明細書において使用される方向の語句は、図面に示される要素の向きに関連し、そこに明示的に記載されない限り、請求項を限定しない。

図１は、睡眠セッションのためにユーザ１２に睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を提供するように構成されたシステム１０の概略図である。いくつかの実施形態では、睡眠セッションは、ユーザ１２が眠っているとき及び／又は眠ろうとしているときの任意の期間を含み得る。睡眠セッションは、夜の睡眠、昼寝、及び／又は他の睡眠セッションを含み得る。位置治療（又は睡眠位置訓練（sleep positional training））は、位置性閉塞性睡眠時無呼吸、位置性いびき（positional snoring）を治療する、妊娠中の女性を支援する（米国妊娠協会は「ＳＯＳ」－「横向きで寝ること」－「特に左側で寝ること」を推奨している）、及び／又は個人の他の状態のための介入である。一部の個人では、個人が処方された持続的気道陽圧（ＣＰＡＰ）療法レジメンを順守しないため、及び／又はその他の理由により、位置療法が必要である。位置性閉塞性睡眠時無呼吸（ＯＳＡ）又は位置性いびきを患う個人は、例えば、仰臥位で寝ている間に、軟口蓋領域の前後方向の虚脱、喉頭蓋の閉鎖、又は、上気道の舌根の閉鎖に苦しむ可能性が高い。典型的には、これらの個人では、仰臥位で眠っている間に気道虚脱及びそれに続く睡眠呼吸障害イベント（例えば、いびき、低呼吸、無呼吸など）が生じるため、非仰臥位（non-supine position）（例えば、側臥位又は腹臥位）で睡眠することを奨励する治療法は、位置的ＯＳＡ及び／又はいびきを解消する可能性がある。

しばしば、位置性ＯＳＡ又は位置性いびきに苦しむ個人は、長期的には以前に開発された治療法を守らない。順守を改善するのを助けるために開発された電子装置は、非仰臥位の睡眠位置に移動することをユーザに知らせる刺激を提供するが、ユーザが眠りに戻るのを助けるためのユーザへのさらなる支援を提供しない。例えば、電子式睡眠位置治療装置からの振動は、個人の睡眠の質を乱す傾向がある。このような個人の多くは、睡眠が途絶えたため、再び眠りに戻ることが困難になる。

横隔膜呼吸、又はペース調整された呼吸エクササイズは、リラクゼーションを高め、血圧を低下させ、交感神経と迷走神経のバランスを改善し、睡眠を促進する。横隔膜呼吸エクササイズは、睡眠開始潜時（sleep onset latency）を改善し、安全である。システム１０は、睡眠セッションのためにユーザ１２に睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を提供するように構成される。システム１０は、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードすることによって、初期睡眠開始及び／又は覚醒後に眠りに戻るユーザの能力を増強する。システム１０は、ユーザ１２が最初に眠ろうとしているとき、睡眠セッション中にユーザ１２に姿勢を変更するよう促した後に、及び／又は他の時間に、ペース調整された呼吸エクササイズを通して、ユーザ１２をリードし得る。いくつかの実施形態では、システム１０は、姿勢センサ１４、生理学的センサ２０、感覚刺激装置１６、コントローラ１８、電子アプリケーション２２、コンピューティングデバイス２４、ユーザインタフェース２５、電子記憶装置２６、電源２８、通信コンポーネント３０、ハウジング２６、ベルト２８、及び／又は他のコンポーネントのうちの１つ又は複数を含む。

姿勢センサ１４は、ユーザ１２の姿勢に関連する情報を伝達する出力信号を生成するように構成される。出力信号は、ユーザ１２の睡眠セッション中及び／又は他の時間に生成される。姿勢は、ユーザ１２の全体的な身***置、ユーザ１２の１つ又は複数の身体部分の位置、及び／又は他の身***置情報であり得る、又はこれらに関連し得る。姿勢センサ１４は、加速度計、ジャイロスコープ、光学センサ（例えば、室内のビデオカメラ）、ベッドベースのセンシング（例えば、圧力マット）、マイクロホンアレイ、レーダ、及び／又は他の（身体上又は身体から離れた）センサであり得る、及び／又は、それらを含み得る。姿勢センサ１４は、ユーザ１２の加速度、向き、角速度、及び／又は他の特性に関する情報を伝達する出力信号を生成するように構成される。姿勢センサ１４は、例えば、ユーザ１２が仰臥位であるか又は非仰臥位であるか、ユーザ１２が動いているか又は動いたか、ユーザ１２が、睡眠障害呼吸イベントを引き起こす可能性のある位置にあるかどうか、を決定するために使用される情報、及び／又は、他の情報を伝達する出力信号を生成し得る。

生理学的センサ２０は、ユーザ１２の呼吸及び／又は他の生理学的特性に関連する情報を伝達する出力信号を生成するように構成される。例えば、生理学的センサ２０は、1回換気量、タイミング（例えば、吸気の開始及び／又は終了、呼気の開始及び／又は終了など）、呼吸数、持続期間（例えば、吸気の、呼気の、単一の呼吸サイクルのなど）、呼吸数、気流パラメータ、及び／又はユーザ１２の他の呼吸パラメータなどの呼吸パラメータに関連する情報を伝達する出力信号を生成するように構成される。生理学的センサ２０は、そのようなパラメータを直接測定する（例えば、ユーザ１２の胸部運動を感知することによって）１つ又は複数のセンサを有し得る。生理学的センサ２０は、１つ又は複数の呼吸パラメータに関連する代理出力信号を間接的に生成する１つ又は複数のセンサを含み得る。例えば、生理学的センサ２０は、ユーザ１２の心拍数に基づいて出力を生成するように構成された１つ又は複数のセンサ（例えば、生理学的センサ２０は、ＰＰＧのような心拍数センサであり得る、又はそれを含み得る）、及び／又は他のセンサを含み得る。いくつかの実施形態では、センサ２０は、呼吸センサ（例えば、圧電センサ、ポリフッ化ビニリデン歪ゲージ、呼吸インダクタンスプレチスモグラフセンサなど）、圧力センサ、バイタルサインセンサ、アクチグラフィ（actigraphy）センサ、脳波（ＥＥＧ）電極、眼電図（ＥＯＧ）電極、心電図（ＥＫＧ）電極、フォトプレチスモグラム（ＰＰＧ）センサ、ファンクショナル近赤外線センサ（ｆＮＩＲ）、温度センサ、マイクロホン、及び／又は他のセンサのうちの１つ又は複数を含み得る。

いくつかの実施形態では、生理学的センサ２０からの出力信号内の情報は、ユーザ１２の姿勢、ユーザ１２の呼吸、ユーザ１２の睡眠、及び／又はユーザ１２の他の特性に関連する情報を決定するために使用され得る。例えば、心拍数センサ（例えば、生理学的センサ２０）からの出力信号内の情報を使用して、呼吸パターン、睡眠ステージ、及び／又はユーザ１２に関する他の情報を決定し得る。別の例として、加速度計などの姿勢センサ１４を使用して、加速度計によって検出されたユーザ１２の胸部の動きに基づいてユーザ１２の呼吸パターンを、及び／又は睡眠セッション中のユーザ１２の動き（又はその欠如）に基づいて（例えば、アクチグラフィ）ユーザ１２の睡眠ステージ（sleep stage）を決定し得る。

上述したように、いくつかの実施形態では、姿勢センサ１４及び／又は生理学的センサ２０からの出力信号の情報は、ユーザ１２の睡眠に関する情報を示し得る、及び／又は、それを決定するために使用され得る。姿勢センサ１４及び／又は生理学的センサ２０からの出力信号の情報は、ユーザ１２の脳活動、ユーザ１２の心臓活動、ユーザ１２の眼の動き、及び／又はユーザ１２の他の生理学的活動に関連する情報を含み得る。例えば、姿勢センサ１４及び／又は生理学的センサ２０からの出力信号内の情報を使用して、ユーザ１２が眠っているかどうか、ユーザ１２の睡眠ステージ、ユーザ１２が覚醒又は微小覚醒を経験しているかどうか、及び／又は他の情報を決定し得る。いくつかの実施形態では、ユーザ１２の睡眠ステージは、覚醒、ＲＥＭ睡眠ステージ、ＮＲＥＭステージ１、２又は３（例えば、Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３）、及び／又は他の睡眠ステージであり得る。

いくつかの実施形態では、センサ１４及び／又は２０からの出力信号の情報は、（本明細書に記載されるように）ユーザ１２に感覚刺激を提供するために、感覚刺激装置１６を制御するために使用される。センサ１４及び２０は、図１ではシステム１０の単一の位置に示されているが、これは限定することを意図したものではない。センサ１４及び２０は、複数の位置、例えば、ユーザ１２に結合された、コンピューティングデバイス２４内の、マットレス又は枕に埋め込まれた、夜間スタンド又はサイドテーブル上、寝室内の壁又は天井に結合された様々な位置、及び／又は他の位置に配置されたセンサを有し得る。

感覚刺激装置１６は、ユーザ１２に感覚刺激を提供するように構成される。感覚刺激装置１６は、睡眠セッションの前、睡眠セッション中、及び／又は他の時間に、振動、聴覚、視覚、体性感覚、電気、磁気、及び／又は他の感覚刺激をユーザ１２に提供するように構成される。例えば、感覚刺激装置１６は、ユーザ１２にペース調整された呼吸を伴う睡眠位置治療を提供するために、睡眠セッション中にユーザ１２に刺激を提供するように構成され得る。振動、聴覚、電気、磁気、視覚、体性感覚、及び／又は他の感覚刺激は、振動刺激、聴覚刺激、視覚刺激、体性感覚刺激、電気刺激、磁気刺激、異なるタイプの刺激の組み合わせ、及び／又は他の刺激を含み得る。振動、聴覚、電気、磁気、視覚、体性感覚、及び／又は他の感覚刺激は、振動、におい、音、視覚刺激、接触、味、体性感覚刺激、触覚、電気、磁気、及び／又は他の刺激を含む。感覚刺激は、強度、タイミング、持続時間、及び／又は他の特性を有し得る。例えば、振動がユーザ１２に与えられて、ユーザ１２に、姿勢を変えること、ペース調整された呼吸ルーチンに従うこと、及び／又は他の動作を行うことを促し得る。振動は、振動間隔によって互いに分離された決定された長さの１つ又は複数の一連の振動を含み得る。個々の振動の強度、長さ、タイミング、及び／又は他の特性は変調され得る。感覚刺激装置１６の例は、バイブレータ（例えば、振動トランスデューサを有する）、スピーカ、磁場を生成するコイル、１つ又は複数の光発生器、芳香剤ディスペンサ、及び／又は他の装置のうちの１つ又は複数を含み得る。いくつかの実施形態では、感覚刺激装置１６は、ユーザ１２に提供される刺激の種類、強度、タイミング、持続時間、及び／又は他のパラメータを調整するように構成される。

コントローラ１８は、システム１０に情報処理能力を提供するように構成される。このようなものとして、コントローラ１８は、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されたデジタル回路、情報を処理するように設計されたアナログ回路、状態マシン、及び／又は情報を電子的に処理するための他のメカニズムのうちの１つ又は複数を含み得る。コントローラ１８は、図１に単一のエンティティとして示されているが、これは例示的な目的のためのものに過ぎない。いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、複数の処理ユニットを有し得る。これらの処理ユニットは、同じデバイス内（例えば、ハウジング２６内）に物理的に配置されてもよく、又はコントローラ１８は、協調して動作する複数の装置デバイスの処理機能を表してもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ１８の一部は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、サーバ、及び／又は、ユーザ１２及び／又は他の人と関連付けられたコンピューティングデバイス２４のような他のコンピューティングデバイス内にあり得る又はそれに含まれ得る。コンピューティングデバイス２４及び／又は他のコンピューティングデバイスは、システム１０とのユーザインタラクションを容易にするように構成されたグラフィカルユーザインタフェースを有する電子アプリケーション２２のような１つ又は複数の電子アプリケーションを実行し得る。

コントローラ１８は、ユーザ１２の姿勢が姿勢閾値を超えるかどうかを決定するように構成される。コントローラ１８は、姿勢センサ１４からの出力信号に基づいて、及び／又は他の情報に基づいて、この姿勢閾値を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、姿勢閾値は、ユーザ１２に、いびき、無呼吸、及び／又は他の睡眠障害呼吸イベントなどの睡眠障害呼吸イベントを経験させるユーザ１２の姿勢に対応する。いくつかの実施形態では、姿勢閾値は、例えば、ユーザ１２の仰臥位及び／又は他の身***置に対応する。いくつかの実施形態では、姿勢閾値を規定する基準（例えば、センサ１４からの出力信号における加速度計データの閾値）は、システム１０の製造時にプログラムされ、ユーザ１２及び／又は他のユーザによって、ユーザインタフェース２５、電子アプリケーション２２、コンピューティングデバイス２４、及び／又はシステム１０の他のコンポーネントを介して調整可能である、及び／又は他の方法で決定される。

コントローラ１８は、感覚刺激装置１６に、姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成されたユーザ１２への感覚刺激を提供させるように構成される。姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激は、ユーザ１２の姿勢が姿勢閾値を超えるという決定に応答して提供される。姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激は、ユーザ１２の姿勢がもはや姿勢閾値を超えないように姿勢を変えることをユーザ１２に促すために提供される。姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激は、例えば、振動、聴覚刺激（例えば、トーン、音楽など）、及び／又は他の刺激であり得る。

非限定的な例として、図２は、睡眠セッション中に姿勢２００を変化させるユーザ１２を示す。図２Ａに示すように、ユーザ１２は、ベッド２０２内で仰臥位にある。システム１０のコントローラ１８（図１）は、感覚刺激装置１６（図１）に、ユーザ１２に、姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成されたユーザ１２への感覚刺激を提供するように構成されている。図２Ｂに示すように、ユーザ１２は、図Ａに示す仰臥位から非仰臥位に転がる。姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激は、ユーザ１２の姿勢が姿勢閾値を超える（例えば、ユーザ１２が図Ａに示された仰臥位にあることを示す）という決定に応答して提供される。姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激は、ユーザ１２の姿勢がもはや姿勢閾値を超えないように（例えば、ユーザ１２が図Ｂに示されている非仰臥位に転がるように）姿勢を変えることをユーザ１２に促すように提供される。姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激は、例えば、振動、聴覚刺激（例えば、トーン、音楽など）、及び／又は他の刺激であり得る。

図１に戻ると、コントローラ１８は、感覚刺激装置１６に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激をユーザ１２に提供させるように構成される。ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激は、ユーザ１２の姿勢がもはや姿勢閾値を超えないという決定に応答して提供される（例えば、上述のように促された後にユーザ１２が姿勢を変えることに応答する）。いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、姿勢センサ１４、生理学的センサ２０、及び／又は他の情報からの出力信号の情報に基づいて、ユーザ１２が覚醒しており、横隔膜呼吸エクササイズから恩恵を受け得ることを決定するように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、ユーザ１２の姿勢がもはや姿勢閾値を超えないという決定、ユーザ１２が覚醒しており、横隔膜呼吸エクササイズから恩恵を受け得るという決定、及び／又は他の情報に応答して、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激を感覚刺激装置１６に送達させるように構成される。

いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、ユーザ１２の相対的な興奮状態（relative agitation state）を決定するように構成される。ユーザ１２の相対的な興奮状態は、リラックスから興奮までに及ぶ興奮スペクトルに基づいて決定され得る。興奮状態は、姿勢センサ１４及び／又は生理学的センサ２０からの出力信号における情報、及び／又は他の情報に基づいて決定される呼吸パターン及び／又は心拍数情報に基づいて決定され得る。コントローラ１８は、ユーザ１２の相対的な興奮状態に基づいて、感覚刺激装置１６に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードさせるかどうかを決定するように構成される。コントローラ１８は、例えば、ユーザ１２が比較的興奮しているという決定に応答して、感覚刺激装置１６に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードさせるように構成され得る。いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、ユーザ１２の相対的な興奮に基づいて、ペース調整された呼吸エクササイズの長さを決定する。例えば、比較的興奮したユーザのためのペース調整された呼吸エクササイズは、よりリラックスしたユーザ１２のためのペース調整された呼吸エクササイズよりも長くなり得る。

いくつかの実施形態では、興奮（又は興奮の指示（indication））は、姿勢センサ（複数可）１４、生理学的センサ（複数可）２０、及び／又は他の情報からの出力信号における（例えば、生理学的）情報に基づいて決定され得る。例えば、興奮は、ユーザ１２が、眠ろうとしている間に予想されるよりも活発であり、落ち着きがないことを決定するために、２０秒間（例えば）にわたってウインドウ処理されたアクチグラフィ（例えば、加速度計、又は他の可能性のある身***置決定手段）を用いて決定され得る。別の例として、心拍変動は、ユーザ１２が、予想、又はユーザ１２のベースラインに対して高い交感神経活性化（すなわち、低周波数パワーの増加）及び低い副交感神経活性化を有する場合に基づいて、興奮（又は、興奮の指示）を決定するために使用され得る。別の例として、興奮（又は興奮の指示）は、気がかりな熟考（anxious rumination）を検出するために、ＥＥＧ信号（例えば、増加したベータ波活動）を使用して決定され得る。

いくつかの実施形態では、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激は、姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激と同じか、又は異なる。例えば、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激と、姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激とは、両方とも振動であり得る。別の例として、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激は聴覚トーンであり得、姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激は振動であり得、又はその逆であってもよい。いくつかの実施形態では、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激と、姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激とは、両方とも振動（又はトーン、又は他の感覚刺激）であり得るが、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激と、姿勢を変えることをユーザ１２に促すよう構成された感覚刺激とを区別する異なる持続時間、周波数、間隔、及び／又は他の特性を有し得る。

いくつかの実施形態では、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激及び姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激は、システム１０の製造時にプログラムされ得、ユーザ１２及び／又は他のユーザによって調整可能であり得、及び／又は他の方法で決定され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激及び／又は姿勢を変えることをユーザ１２に促すように構成された感覚刺激は、種類（例えば、触覚、音声、又は他の種類）、強度（例えば、弱、中、強）、周波数（例えば、呼気中に振動を加速し、吸気中に振動を減速する）、及び／又は他の調整可能な特性によってユーザがカスタマイズ可能であり得る。これらの調整は、例えば、ユーザインタフェース２５、電子アプリケーション２２、及び／又はシステム１０の他のコンポーネントを介して、コントローラ１８によって容易にされ得る。

いくつかの実施形態では、ペース調整された呼吸エクササイズは、ユーザ１２が眠るのを助けるように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、ペース調整された呼吸エクササイズの開始後に所定の時間が経過した後にペース調整された呼吸エクササイズが終了するように構成される。いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、ユーザ１２が眠ったことをコントローラ１８が検出するに応答して、ペース調整された呼吸エクササイズが終了するように構成される。コントローラ１８は、例えば、センサ１４及び２０からの出力信号の情報及び／又は他の情報に基づいて、ユーザ１２が眠ったことを決定し得る。

いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、感覚刺激装置１６に、ユーザ１２がペース調整された呼吸エクササイズを通してリードされる前にユーザ１２がペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているかどうかを示すようにユーザ１２に促すユーザ１２への感覚刺激を提供させる。いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、姿勢センサ１４を介して、ユーザ１２がペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザ１２からの指示を受信し、感覚刺激装置１６に、ユーザ１２がペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという指示を姿勢センサ１４が受信することに応答して、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激を提供させるように構成される。

非限定的な例として、コントローラ１８は、感覚刺激装置１６に、触覚プロンプト（触覚刺激）（haptic prompt）（例えば、２つの短い振動）をユーザ１２に提供させ得、このプロンプトは、ユーザ１２が、例えば、ハウジング２６をダブルタップする（例えば、加速度計ベースの姿勢センサ１４によって検出される）ことによって、所定の時間内（例えば、10秒）に認識した場合、コントローラ１８は、感覚刺激装置１６に、ユーザ１２の呼吸パターンと同期した横隔膜呼吸のセッションを開始させる。コントローラ１８は、感覚刺激装置１６に触覚フィードバックを与えさせて、ユーザ１２に吸気及び呼気（例えば、吸気中に周波数タップ（frequency taps）を増加させる、呼気中の休止）を知らせ、ユーザ１２が許容する吸気及び呼気時間を（例えば、１分間に６回の呼吸の所定のターゲットに向かって）セッションの期間の間に延長させる。

例えば、システム１０は、ユーザ１２の典型的な吸気時間及び呼気時間を測定し、目標の吸気時間及び呼気時間（例えば、自動的に又は設定に基づいて）を決定し得る。現在の吸気時間及び呼気時間、目標の吸気時間及び呼気時間、並びにペース調整された呼吸セッションの予想時間から、システム１０は、各呼吸についての吸気時間及び呼気時間（例えば、呼吸時間スケジュール）を目標に定め得る。次いで、システム１０は、次に検出された吸気の開始時に開始するペース調整された呼吸セッションを始めることができ、吸気終了まで吸気中に経時的に増加する周波数の「タップ」を提供する。例えば、タップの開始周波数は、２タップ／秒であり得、終了周波数は、２０タップ／秒であり得る（これらの例は、限定することを意図していない）。吸気終了の休止を示すために、吸気の終わりにタップは休止してもしなくてもよい。呼気中、システム１０は、タップの周波数の方向を逆にしてもよいし（呼気終了によってタップがなくなるまで、経時的に周波数を減少させる）、タップがなくてもよい（すなわち、呼気中に静かになる）。次の呼吸は、ユーザ１２が触覚プロンプトと同期して（又は触覚プロンプトよりも長い呼吸期間と同期して）呼吸したと決定された場合には吸気時間及び呼気時間をわずかに延長するか、又はユーザが以前の呼吸の呼吸プロンプトと非同期であった場合又は目標呼吸期間が達成された場合には同じ呼吸時間を維持する同様のタップのシーケンスによって開始され得る。

別の例として、感覚刺激装置１６は、２～４秒の短い方の振動で息を吸い込み、４～６秒の長い方の振動で吐き出すようにユーザ１２に警告するために、２～４秒及び４～６秒のパターンで振動するように制御され得る。この振動パターンは、１分間に６～８回起こり得、ペース調整された呼吸のセッション全体は５分間続く。

コントローラ１８は、所定のセッション持続時間を超えたとき、又はユーザが眠っている（姿勢センサ１４及び／又は生理学的センサ２０からの出力信号に基づいて決定される－例えば、アクチグラフィによって又は呼吸エクササイズとの非同期化によって）ときに、セッションが終了するように構成され得る。上記に引用した持続時間及び量の例は、限定することを意図したものではない。

いくつかの実施形態では、ペース調整された呼吸エクササイズは、コントローラ１８によって制御される開ループ又は閉ループであり得、自動、又はユーザ１２によって開始され得る。開ループ制御は、生理学的センサ２０及び／又は姿勢センサ１４からのユーザ１２の呼吸に関する情報とは無関係に、ペース調整された呼吸エクササイズを提供することを含み得る。閉ループ制御は、生理学的センサ２０及び／又は姿勢センサ１４からのユーザ１２の呼吸に関する情報に基づいて、且つユーザ１２の呼吸に対応して、ペース調整された呼吸エクササイズを提供することを含み得る。

例えば、いくつかの実施形態では、感覚刺激装置１６に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激を与えさせることは、ペース調整された呼吸エクササイズの期間中、ユーザ１２に吸気、呼気、及び休止を促し、ユーザ１２によって許容されるユーザ１２の吸気時間及び呼気時間を反復的に延長する一連の個別の感覚刺激を感覚刺激装置１６に提供させることを含む。いくつかの実施形態では、コントローラ１８は、生理学的センサ２０からの出力信号の情報（及び／又は、姿勢センサ１４が加速度計であり、出力信号の情報がユーザ１２の呼吸パターンを決定するために使用される場合、姿勢センサ１４からの出力信号の情報）に基づいて、ペース調整された呼吸エクササイズの吸気及び呼気部分の間にこの感覚刺激を送達させるように構成される。別の例として、いくつかの実施形態では、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激は、ユーザ１２がペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという指示をコントローラ１８が（例えば、姿勢センサ１４を介して）受信することに応答して、ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えたかどうかの判断とは無関係に、睡眠セッションの前又は睡眠セッション中に、ユーザ１２に提供される。コントローラ１８は、そのような実施形態では、ユーザ１２が、例えば、デバイスの電源投入の所定の時間内（例えば、最初の１０分間）に、システム１０（例えば、ハウジング２６）を２回（例えば）タッピングすることによって、ペース調整された呼吸エクササイズを作動させるように構成され得る。

電子アプリケーション２２は、ユーザ１２に関連付けられたコンピューティングデバイス２４によって実行される。電子アプリケーション２２は（コントローラ１８及び／又はシステム１０の他のコンポーネントと共に）、ユーザ１２が電子アプリケーション２２（例えば、コンピューティングデバイス２４又は他の無線ビューアを介して）を通じてペース調整された呼吸エクササイズを作動させることもできるように構成される。いくつかの実施形態では、電子アプリケーション２２は、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザ１２をリードする感覚刺激と調和した視覚プロンプトを提供するように構成される（例えば、拡張及び収縮バルーン、上下に移動する波形など）。いくつかの実施形態では、電子アプリケーション２２は、ユーザ１２がペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザ１２からの指示を受信し、コントローラ１８にその指示の受信を通信するように構成される。

いくつかの実施形態では、電子アプリケーション２２は、ユーザの睡眠、ユーザの呼吸、及び／又はペース調整された呼吸エクササイズに関連する記憶された情報のレビューを容易にするように構成される。これらの実施形態では、コントローラ１８は、（例えば、センサ１４、センサ２０、及び／又は他の情報からの出力信号の情報に基づいて）ペース調整された呼吸セッションの使用及び有効性に関連するユーザ情報（例えば、利用されたペース調整された呼吸セッションの数、ペース調整された呼吸セッション開始後の眠るまでの時間の長さ、及び／又は出力信号に基づいた他の情報を決定及び／又は記録する）をモニタ及び生成するように構成され得る。これらの実施形態では、コントローラ１８は、睡眠及び起床時間、睡眠ステージ、睡眠効率、睡眠障害などのような睡眠に関連するユーザ情報を生成し得る。これらの実施形態では、コントローラ１８は、ユーザ１２及び／又は他の者によって（例えば、電子記憶装置２６から）呼び出され（recalled）、（例えば、電子アプリケーション２２を使用して）レビューされ得る、長期的（日誌）データを生成するように構成され得る。これらの実施形態では、電子アプリケーション２２及び／又はコントローラ１８は、使用及び有効性に関連するユーザ情報及び／又は他のユーザ情報が、コンピューティングデバイス２４及び／又は他のコンピューティングデバイスなどのコンピューティングデバイスへ、又はそのコンピューティングデバイスから無線で転送可能であり得るように構成され得る。

コンピューティングデバイス２４は、ユーザ１２及び／又は他の人々と関連付けられ得る。コンピューティングデバイス２４は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット、又は、ディスプレイ、ユーザ入力装置（例えば、ボタン、キー、音声認識、又は、シングル若しくはマルチタッチタッチスクリーン）、メモリ（例えば、有形の、機械可読の、非一時的メモリ）、ネットワークインタフェース、ポータブルエネルギ源（例えば、バッテリ）、及びこれらのコンポーネントの各々に結合されたプロセッサを有する任意の他のネットワークコンピューティングデバイスであり得る。モバイルコンピューティングデバイス２４のメモリは、関連付けられるプロセッサによって実行されるときにオペレーティングシステム及び電子アプリケーション２２を含む様々なアプリケーションを提供する命令を記憶し得る。いくつかの実施態様では、電子アプリケーション２２は、システム１０の他のコンポーネント（例えば、通信コンポーネント３０、コントローラ１８等）と通信し、システム１０とのユーザインタラクションを容易にするグラフィカルユーザインタフェースを提供するように働く。

ユーザインタフェース２５は、システム１０とユーザ１２との間、及び／又は、ユーザ１２及び／又は他のユーザがシステム１０に情報を提供し、システム１０から情報を受信することができる他のユーザとの間のインタフェースを提供するように構成される。これは、ユーザ（例えば、ユーザ１２）と、センサ１４、センサ２０、感覚刺激装置１６、コントローラ１８、電子アプリケーション２２、コンピューティングデバイス２４、電子記憶装置２６、電源２８、通信コンポーネント３０、及び／又はシステム１０の他のコンポーネントのうちの１つ又は複数との間で、「情報」と総称されるデータ、キュー、結果、及び／又は命令、及び任意の他の通信可能なアイテムが通信されることを可能にする。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース２５の一部又は全ては、コンピューティングデバイス２４（例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、及び／又は他のコンピューティングデバイス）のようなコンピューティングデバイスにあり得る又はそれに含まれ得る。

ユーザインタフェース２５に含めるのに適したインタフェースデバイスの例は、キーパッド、ボタン、スイッチ、キーボード、ノブ、レバー、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーン、スピーカ、マイクロホン、インジケータライト、可聴アラーム、プリンタ、触覚フィードバックデバイス（例えば、ハンドウェーブに反応する受動センサ（受動赤外線又はマイクロ波）を含む）、及び／又は他のインタフェースデバイスを含む。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース２５は、複数の別々のインタフェースを含む。いくつかの実施例では、ユーザインタフェース２５は、ハウジング２６及び／又はシステム１０の他のコンポーネントと一体的に提供される少なくとも１つのインタフェースを含む。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース２５は、通信コンポーネント３０、コントローラ１８、及び／又はシステム１０の他のコンポーネントと無線で通信するように構成される。

有線又は無線のいずれかの他の通信技術も、本開示によりユーザインタフェース２５として考えられることが理解されるべきである。例えば、本開示は、ユーザインタフェース２５が、電子記憶装置２６によって提供されるリムーバブル記憶装置インタフェースと一体化され得ることを意図している。この例では、ユーザ（複数可）がシステム１０の実装をカスタマイズすることを可能にするリムーバブル記憶装置（例えば、スマートカード、フラッシュドライブ、リムーバブルディスクなど）から、情報がシステム１０にロードされ得る。ユーザインタフェース２５としてシステム１０と共に使用するように適合された他の例示的な入力装置及び技術は、ＲＳ－２３２ポート、ＲＦリンク、ＩＲリンク、モデム（電話、ケーブル、又はその他）を含むが、これらに限定されない。要約すると、システム１０と情報を通信するための任意の技術が、本開示によってユーザインタフェース２５として考えられる。

電子記憶装置２６は、情報を電子的に記憶する電子記憶媒体を含む。電子記憶装置２６の電子記憶媒体は、システム１０と一体的に提供される（すなわち、実質的に取り外し不可能な）システム記憶装置、及び／又は、例えば、ポート（例えば、ＵＳＢポート、ファイヤワイヤポートなど）又はドライブ（例えば、ディスクドライブなど）を介して、システム１０に取り外し可能に接続可能な取り外し可能な記憶装置の一方又は両方を含み得る。電子記憶装置２６は、光学的に読取可能な記憶媒体（例えば、光ディスクなど）、磁気的に読取可能な記憶媒体（例えば、磁気テープ、磁気ハードドライブ、フロッピー（登録商標）ドライブなど）、電荷ベースの記憶媒体（例えば、EPROM、RAMなど）、固体記憶媒体（例えば、フラッシュドライブなど）、クラウドストレージ、及び／又は他の電子的に読取可能な記憶媒体のうちの１つ又は複数を含み得る。電子記憶装置２６は、ソフトウェアアルゴリズム、コントローラ１８によって決定された情報、ユーザインタフェース２５及び／又はセンサ１４及び２０を介して受信された情報、及び／又は、システム１０が本明細書に記載されるように機能することを可能にする他の情報を記憶し得る。電子記憶装置２６は、（全体的に又は部分的に）システム１０内の別個のコンポーネントであってもよく、又は電子記憶装置２６は、（全体的又は部分的に）システム１０の１つ又は複数の他のコンポーネントと一体的に（例えば、ハウジング２６内に）提供されてもよい。

電源２８は、姿勢センサ１４、生理学的センサ２０、感覚刺激装置１６、コントローラ１８、ユーザインタフェース２５、電子記憶装置２６、通信コンポーネント３０、及び／又はシステム１０の他のコンポーネントに携帯可能な方法で電力を供給するように構成される。電源２８は、直列及び／又は並列に接続された１つ又は複数の電源を有し得る。いくつかの実施形態では、電源２８は再充電可能である。電源２８は、家庭用ＡＣ電源、車のバッテリアウトレットコンセント、航空機の電源コンセント、ＵＳＢポート、非接触充電回路、及び／又は他の充電方法を介して再充電され得る。電源２８として含まれ得るポータブル電源の例は、１つ又は複数のＤＣバッテリ、リチウムイオン及び／又はリチウムポリマーセル、ニッケル水素、及び／又は他の携帯電源を含む。

通信コンポーネント３０は、ネットワーク（例えば、インターネット）を介した情報の通信を容易にするコンポーネント、Wi-Fi技術に関連する機器、Bluetooth（登録商標）技術に関連する機器、スキャナ、入出力インタフェース、及び／又はその他のリソースを含む。通信コンポーネント３０は、有線及び／又は無線接続を介して、ネットワーク（例えば、ローカルエリアネットワーク及び／又はインターネット）を介して、セルラー技術を介して、Wi-Fi技術を介して、及び／又は他のリソースを介して、電子アプリケーション２２、コンピューティングデバイス２４、及び／又はシステム１０の他のコンポーネントと通信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、通信コンポーネント３０は、テキストメッセージ、電子メール、電話、電子アプリ及び／又はウェブページ（例えば、電子アプリケーション２２、コンピューティングデバイス２４によって表示されるウェブページなど）、電子アプリ通知、及び／又は他の通信を使って通信するように構成され得る。

ハウジング２６は、姿勢センサ１４、生理学的センサ２０、感覚刺激装置１６、コントローラ１８、ユーザインタフェース２５、電子記憶装置２６、電源２８、通信コンポーネント３０、及び／又はシステム１０の他のコンポーネントを収納又は収容するように構成される。ハウジング２６は、システム１０のコンポーネントを、睡眠セッション中にユーザ１２が快適に着用できるほど十分小さい空間に収容するように構成される。図１では、姿勢センサ１４、生理学的センサ２０、感覚刺激装置１６、コントローラ１８、ユーザインタフェース２５、電子記憶装置２６、電源２８、通信コンポーネント３０、及び／又はシステム１０の他のコンポーネントは、ハウジング２６によって収容され、単一のエンティティを形成するように示されている。これは、限定することを意図していない。システム１０のコンポーネント及び／又は他のコンポーネントのいくつか及び／又は全ては、１つ又は複数の別個のデバイスを形成し得る。例えば、姿勢センサ１４は、ユーザ１２に向けられた別個の装置（例えば、カメラ）、ユーザ１２が眠るマットレスに結合されたセンサ、及び／又はハウジング２６に収容されていない他のセンサであり得る。別の例として、生理学的センサ２０は、ハウジング２６とは別に、ユーザ１２によって着用され得る、及び／又は他の方法でユーザ１２に結合され得る。さらに別の例として、感覚刺激装置１６は、聴覚刺激をユーザ１２に向けるように構成されたスピーカであり得る又はそれを含み得る。スピーカは、例えば、ハウジング２６とは別に、ユーザ１２が眠る環境に配置され得る。これらの装置は、無線及び／又はワイヤを介して、システム１０の他のコンポーネント及び／又は他のデバイスと通信するように構成され得る。

ベルト２８は、ハウジング２６に結合されるように構成される。いくつかの実施形態では、ベルト２８は、ハウジング２６に取り外し可能に結合され得る。例えば、ベルト２８は、ハウジング２６、ストラップ、フック、クリップ、クランプ、及び／又はハウジング２６と取り外し可能に結合するように構成されたベルト２８の他のコンポーネントを保持するように構成されたベルト２８内のポケットを介してハウジング２６に取り外し可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、ベルト２８は、ハウジング２６に固定的に結合され得る。例えば、ハウジング２６は、ベルト２８の中又は上に縫い込まれ得る、及び／又は、ハウジング２６は、他の方法によってベルト２８に固定的に結合され得る。ベルト２８は、睡眠セッション中にユーザ１２によって着用されるように構成される。ベルト２８は、ユーザ１２によって、ユーザ１２の胸部、腰部、又は他の身体部分の周囲に装着され得る。ベルト２８は、ユーザ１２の胸部、腰部、又は他の身体部分の周囲に巻き付けるように構成されたストラップ又は他の材料のストリップによって形成され得る。ベルト２８は、睡眠セッション中にユーザ１２の快適さを向上させるように構成された柔らかい及び／又は可撓性の（flexible）材料及び／又は他の材料から形成され得る。

図３は、治療システムにより睡眠セッションのために、ユーザに睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を提供するための方法３００を示す。システムは、１つ又は複数の姿勢センサ、１つ又は複数の生理学的センサ、１つ又は複数の感覚刺激装置、１つ又は複数のコントローラ、及び／又は他のコンポーネントを有する。以下に示す方法３００の動作は、例示的なものであることを意図している。いくつかの実施形態では、方法３００は、説明されていない１つ又は複数の追加の動作を伴って、及び／又は議論されている動作の１つ又は複数を伴わずに達成され得る。加えて、方法３００の動作が図３に示され、以下に説明される順序は、限定することを意図しない。

いくつかの実施形態では、方法３００は、本明細書に記載される１つ又は複数のコントローラ１８のような１つ又は複数の処理装置（例えば、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されたデジタル回路、情報を処理するように設計されたアナログ回路、状態マシン、及び／又は情報を電子的に処理するための他の機構）で実装され得る。１つ又は複数の処理装置は、電子記憶媒体上に電子的に記憶された命令に応答して、方法３００の動作の一部又は全部を実行する１つ又は複数のデバイスを含み得る。１つ又は複数の処理装置は、ハードウェア、ファームウェア、及び／又は方法３００の動作の１つ又は複数の実行のために特に設計されるソフトウェアを介して構成される１つ又は複数のデバイスを含み得る。

動作３０２において、ユーザの姿勢に関連する情報を伝達する出力信号が生成される。出力信号は、ユーザの睡眠セッション中及び／又は他の時間に生成される。いくつかの実施形態では、動作３０２は、姿勢センサ１４（図１に示され、本明細書に説明される）と同じ又は類似のセンサによって実行される。

動作３０４において、ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えたか否かの決定が行われる。いくつかの実施形態では、姿勢閾値は、ユーザが仰臥位であるかどうかを示す。姿勢の決定は、姿勢センサからの出力信号の情報に基づいて及び／又は他の情報に基づいて行われる。いくつかの実施形態では、動作３０４は、コントローラ１８（図１に示され、本明細書に記載される）と同一又は類似のコントローラによって実行される。

動作３０６において、姿勢を変えることをユーザに促すように構成された感覚刺激がユーザに提供される。姿勢を変えることをユーザに促すように構成された感覚刺激は、ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えるという決定に応答して提供される。姿勢を変えることをユーザに促すように構成された感覚刺激は、ユーザの姿勢が姿勢閾値をもはや超えないように、姿勢を変えることをユーザに促すように提供される。いくつかの実施形態では、動作３０８は、感覚刺激装置１６（図１に示され、本明細書に記載される）と同一又は類似の感覚刺激装置によって実行される。

動作３０８では、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする感覚刺激がユーザに提供される。ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする感覚刺激は、ユーザの姿勢がもはや姿勢閾値を超えないという決定に応答して提供される。いくつかの実施形態では、ペース調整された呼吸エクササイズは、ユーザが眠るのを助けるように構成される。

いくつかの実施形態では、動作３０８は、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズを通してリードされる前に、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているかどうかを示すことをユーザに促すユーザへの感覚刺激を提供することを含む。いくつかの実施形態では、動作３０８は、１つ又は複数の姿勢センサを用いて、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザからの指示を受信することと、コントローラを用いて、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという指示を受信することに応答して、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させることとを含む。いくつかの実施形態では、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているというユーザからの指示を受け取ることに応答して、ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えたかどうかの決定とは無関係に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする感覚刺激が、睡眠セッションの前又は睡眠セッション中にユーザに提供される。いくつかの実施形態では、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させることは、１つ又は複数の感覚刺激装置に、ユーザに吸気、呼気、及び休止を促す一連の個別の感覚刺激を提供させ、ペース調整された呼吸エクササイズの期間中、ユーザによって許容されるユーザの吸気時間及び呼気時間を反復的に延長させることを含む。いくつかの実施形態では、動作３０８は、姿勢センサ１４、コントローラ１８、及び／又は感覚刺激装置１６（図１に示され、本明細書に記載）と同一又は類似する、姿勢センサ、コントローラ、及び／又は感覚刺激装置によって実行される。

いくつかの実施形態では、方法３００は、１つ又は複数の生理学的センサを用いて、ユーザの呼吸に関連する情報を伝達する出力信号を生成することと、コントローラを用いて、１つ又は複数の生理学的センサからの出力信号の情報に基づいて、ペース調整された呼吸エクササイズの吸気及び呼気部分の間の感覚刺激の送達を引き起こすこととを含む。

いくつかの実施形態では、システムは、ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスによって実行される電子アプリケーションをさらに含む。そのような実施態様では、本方法は、さらに：電子アプリケーションを用いて、ペース調整された呼吸エクササイズを通してユーザをリードする第２の感覚刺激を伴う視覚プロンプトを提供すること；電子アプリケーションを用いて、ユーザがペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという指示をユーザから受信し、電子アプリケーションを用いて、コントローラへ指示の受信を通信すること；及び／又は、電子アプリケーションを用いて、ユーザの睡眠、ユーザの呼吸、及び／又はペース調整された呼吸エクササイズに関連する記憶された情報のレビューを容易にすること；を含む。

請求項において、括弧の間に付された引用符号は、請求項を限定するものと解釈してはならない。「有する」又は「含む」という語は、請求項に記載されているもの以外の要素又はステップの存在を除外するものではない。いくつかの手段を列挙する装置の請求項においては、これらの手段のいくつかは、１つの同一のハードウェアのアイテムによって具体化され得る。要素の前にある「１つの（「a」又は「an」）」という語は、これらの要素の複数の存在を除外しない。幾つかの手段を列挙する何れの装置の請求項においても、これらの手段の幾つかは、一つの同一のハードウェアのアイテムによって具体化され得る。特定の要素が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの要素が組み合わせて使用できないことを示すものではない。

上述の説明は、現在最も実用的で好ましいと考えられる実施形態に基づいて説明の目的で詳細を提供するが、そのような詳細は、専らその目的のためのものであり、本開示は、明確に開示された実施形態に限定されるものではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内にある修正及び均等な構成をカバーすることを意図するものであることが理解されるべきである。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の実施形態の１つ又は複数の特徴を任意の他の実施形態の１つ又は複数の特徴と組み合わせることができることを意図していることが理解されるべきである。

電子位置的睡眠治療装置が知られている。１つのそのような装置は、特許文献１に記載されている。典型的な位置的睡眠治療装置は、ユーザが仰向けに寝ているかどうかを検出し、ユーザに、位置を変更するようユーザに促す振動フィードバックを提供する。より伝統的な位置的睡眠訓練法が、「テニスボール技法」として知られている。この技法では、テニスボールが、ユーザが仰向けに寝ることを不快に感じるようにユーザが寝るために着用されるシャツの背中に縫い付けられる。既知の電子位置的睡眠治療装置及びテニスボール技法は、ユーザに他の睡眠補助を提供しない。
特許文献２は、眠っている人が特定の睡眠姿勢で眠ろうとするときに眠っている人を目覚めさせるための装置を記載している。
特許文献３は、被験者を眠らせるためのシステムを記載している。
特許文献４は、呼吸ペーシング装置を記載している。

米国特許出願公開第2013/0043999号 米国特許第4 617 525号 米国特許出願公開第2011/046434号 米国特許出願公開第2013/0310636号

Claims (15)

1. 睡眠セッションのためにユーザに睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を提供するように構成されたシステムであって、前記システムは：
   前記ユーザの姿勢に関連する情報を伝達する出力信号を生成するように構成される１つ又は複数の姿勢センサと；
   前記ユーザに感覚刺激を提供するように構成される１つ又は複数の感覚刺激装置と；
   前記１つ又は複数の姿勢センサ及び前記１つ又は複数の感覚刺激装置に結合されるコントローラであって：
   前記出力信号に基づいて、前記ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えたかどうかを決定し、超えたことに応答して、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、前記ユーザの姿勢が前記姿勢閾値をもはや超えないように、姿勢を変えることを前記ユーザに促すように前記ユーザに第１の感覚刺激を提供させ：
   前記ユーザの姿勢がもはや前記姿勢閾値を超えないと決定することに応答して、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させる；
   ように構成される、コントローラと；を有する、
   システム。
2. 前記コントローラは、さらに、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズを通してリードされる前に前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているかどうかを示すように前記ユーザに促す第３の感覚刺激を提供させるように構成される、
   請求項１に記載のシステム。
3. 前記１つ又は複数の姿勢センサは、さらに、前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという前記ユーザからの指示を受信するように構成され、前記コントローラは、さらに、前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという前記指示を前記１つ又は複数の姿勢センサが受信することに応答して、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、前記ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする前記第２の感覚刺激を提供させるように構成される、
   請求項１に記載のシステム。
4. 前記コントローラは、前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという前記ユーザからの前記指示を受信することに応答して、前記ユーザの姿勢が前記姿勢閾値を超えたかどうかの前記決定とは無関係に、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、前記睡眠セッションの前又は前記睡眠セッション中に、前記ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする前記第２の感覚刺激を提供させるように構成される、
   請求項３に記載のシステム。
5. 前記ユーザの呼吸に関連する情報を伝達する出力信号を生成するように構成される１つ又は複数の生理学的センサをさらに有し、
   前記コントローラは、前記１つ又は複数の生理学的センサからの前記出力信号の前記情報に基づいて、前記ペース調整された呼吸エクササイズの吸気部分及び呼気部分中に前記感覚刺激の送達を引き起こすように構成される、
   請求項１に記載のシステム。
6. 前記コントローラは、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に前記ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする前記第２の感覚刺激を提供させることが、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、吸気、呼気、及び休止することを前記ユーザに促す一連の個別の感覚刺激を提供させることと、前記ペース調整された呼吸エクササイズの期間中、前記ユーザによって許容される前記ユーザの吸気時間及び呼気時間を反復的に延長させることとを含むように構成される、
   請求項１に記載のシステム。
7. 前記ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスによって実行される電子アプリケーションをさらに含み、前記電子アプリケーションは、前記コントローラ、前記１つ又は複数の姿勢センサ、及び／又は前記１つ又は複数の感覚刺激装置と通信し、前記電子アプリケーションは：
   前記ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする前記第２の感覚刺激を伴う視覚プロンプトを提供する；
   前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという前記ユーザからの指示を受信し、前記指示の受信を前記コントローラに伝達する；及び／又は、
   前記ユーザの睡眠、前記ユーザの呼吸、及び／又は前記ペース調整された呼吸エクササイズに関連する記憶された情報のレビューを容易にする；ように構成される、
   請求項１に記載のシステム。
8. さらに、前記１つ又は複数の姿勢センサ、前記１つ又は複数の感覚刺激装置、及び前記コントローラを収容するように構成されるハウジングと；
   前記ハウジングに結合されたベルトであって、前記睡眠セッション中に前記ユーザによって着用されるように構成される、ベルトと；を有する、
   請求項１に記載のシステム。
9. 治療システムを用いて睡眠セッションのためにユーザに、睡眠位置治療及びペース調整された呼吸を提供する方法であって、前記システムは、１つ又は複数の姿勢センサと、１つ又は複数の感覚刺激装置と、コントローラとを有し、前記方法は：
   前記１つ又は複数の姿勢センサを用いて、前記ユーザの姿勢に関連する情報を伝達する出力信号を生成することと；
   前記コントローラを用いて、前記出力信号に基づいて、前記ユーザの姿勢が姿勢閾値を超えたかどうかを決定することと、超えたことに応答して、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、前記ユーザの姿勢が前記姿勢閾値をもはや超えないように姿勢を変えることを前記ユーザに促すように前記ユーザに第１の感覚刺激を提供させることと；
   前記ユーザの姿勢がもはや前記姿勢閾値を超えないと決定することに応答して、前記コントローラを用いて、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させることと；を含む、
   方法。
10. 前記コントローラを用いて、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズを通してリードされる前に前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているかどうかを示すように前記ユーザに促す第３の感覚刺激を提供させることをさらに含む、
    請求項９に記載の方法。
11. 前記１つ又は複数の姿勢センサを用いて、前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという前記ユーザからの指示を受信することと、前記コントローラを用いて、前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという前記指示を前記１つ又は複数の感覚刺激装置が受信することに応答して、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、前記ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする第２の感覚刺激を提供させることとをさらに含む、
    請求項９に記載の方法。
12. 前記コントローラを用いて、前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという前記ユーザからの前記指示を受信することに応答して、前記ユーザの姿勢が前記姿勢閾値を超えたかどうかの前記決定とは無関係に、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、前記睡眠セッションの前又は前記睡眠セッション中に、前記ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする前記第２の感覚刺激を提供させることをさらに含む、
    請求項１１に記載の方法。
13. 前記システムは、１つ又は複数の生理学的センサをさらに有し、前記方法は、前記１つ又は複数の生理学的センサを用いて、前記ユーザの呼吸に関連する情報を伝達する出力信号を生成することと、
    前記コントローラを用いて、前記１つ又は複数の生理学的センサからの前記出力信号の前記情報に基づいて、前記ペース調整された呼吸エクササイズの吸気及び呼気部分の間に前記感覚刺激の送達を引き起こすこととをさらに含む、
    請求項９に記載の方法。
14. 前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、前記ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする前記第２の感覚刺激を提供させることは、前記１つ又は複数の感覚刺激装置に、吸気、呼気、及び休止することを前記ユーザに促す一連の個別の感覚刺激を提供させることと、前記ペース調整された呼吸エクササイズの期間中、前記ユーザによって許容される吸気時間及び呼気時間を反復的に延長させることとを含む、
    請求項９に記載の方法。
15. 前記システムは、さらに、前記ユーザに関連付けられたコンピューティングデバイスによって実行される電子アプリケーションを含み、前記電子アプリケーションは、前記コントローラ、前記１つ又は複数の姿勢センサ、及び／又は前記１つ又は複数の感覚刺激装置と通信し、前記方法は、さらに：
    前記電子アプリケーションを用いて、前記ペース調整された呼吸エクササイズを通して前記ユーザをリードする前記第２の感覚刺激を伴う視覚プロンプトを提供すること；
    前記電子アプリケーションを用いて、前記ユーザが前記ペース調整された呼吸エクササイズの準備ができているという前記ユーザからの指示を受信し、前記電子アプリケーションを用いて、前記コントローラに前記指示の受信を伝達すること；及び／又は、
    前記電子アプリケーションを用いて、前記ユーザの睡眠、前記ユーザの呼吸、及び／又は前記ペース調整された呼吸エクササイズに関連する記憶された情報のレビューを容易にすること；を含む、
    請求項９に記載の方法。

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