JP2022508111A - 複屈折欠陥に関してガラス系基板の自動化された評価を行うためのシステムおよび方法 - Google Patents

複屈折欠陥に関してガラス系基板の自動化された評価を行うためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

複屈折欠陥に関してガラス系基板を評価するためのシステムおよび方法が開示される。一実施形態では、当該方法は、少なくとも1つのガラス系基板の画像を生成するステップと、少なくとも1つの線に沿った位置に対する透過値をプロットした、少なくとも1つの透過曲線を決定するステップとを含む。当該方法は、少なくとも1つの透過曲線から欠陥メトリックを決定するステップをさらに含む。当該方法は、欠陥メトリックを少なくとも1つの基準と比較するステップも含む。

Description

関連出願
本願は、米国特許法第119条のもと、2019年1月14日に出願された米国仮特許出願第62/791,976号および2018年11月14日に出願された米国仮特許出願第62/767,217号の優先権の利益を主張し、その内容は本明細書の依拠するところであって、その内容全体を参照により本明細書に援用するものとする。
本開示は、概して、透過強度変化欠陥に関してガラス系基板を評価することに関し、より詳細には、複屈折欠陥に関してガラス系基板の自動化された評価を行うためのシステムおよび方法に関する。
ガラス基板またはガラスセラミック基板のようなガラス系基板は、多種多様な用途において利用可能である。例えば、ガラス系基板は、スマートフォンおよびタブレットのような電子デバイスにおけるカバーガラスとして使用可能である。これらの電子デバイスには、典型的には、線形、略線形、円形、および略円形に偏光されたバックライトによって後方照明される。
電子デバイスにおいて使用されるガラス系基板の製造プロセスは、ガラス系基板の内部に出現する局所的な残留応力または複屈折を生じさせる不均一な熱プロファイルを有している場合がある。スマートフォン、タブレット、およびTVのような電子デバイスにおいて使用されるこうしたカバーガラス物品は、高品質のユーザエクスペリエンスを提供するために、空間的に均一な光透過性を有するべきである。ガラス物品が、スマートフォンまたはタブレットなどの偏光光源と、光学偏光子(例えば、サングラス)との間に配置されている場合には、カバーガラス物品内の応力の何らかの空間的変化から、偏光の空間的に不均一な透過が生じる可能性がある。したがって、特に、ユーザが偏光サングラスを着用している場合のように偏光子が重なっている状態では、複屈折欠陥が電子デバイスのユーザにとって可視となる可能性がある。ガラス系基板のエッジの近傍などでは、1つ以上の欠陥領域がユーザにとって可視となる可能性がある。
一例では、ガラス系基板は、圧延プロセスによって成形可能である。圧延プロセスは、圧延プロセスによって形成することができるガラス組成物の範囲に鑑みていくつかの利点を有するが、ローラおよびコンベヤを使用して成形するという接触特性により、部品の熱制御が困難になる可能性がある。特に、圧延製造は、ガラス物品内に、主応力の大きさおよび向きが空間的に不均一である残留応力を生じさせる場合がある。圧延されたガラス内の実質的に垂直な(すなわち、カバーガラス物品の長軸に沿った)帯状の応力パターンは、実質的に垂直な帯状の強度変化である欠陥をもたらす。これらの欠陥は望ましくない可能性がある。
製造中、これらの欠陥は、典型的には、それぞれのカバーガラス部品が電子デバイスに組み立てられる前に、人間の操作者の目によって等級検査されることによって検出される(例えば、等級A、B、C、D、およびF)。しかしながら、このような方法は、非常に主観的である。欠陥の等級付けは、検査官によって異なる可能性があり、同じ検査官でも疲労の程度によって異なる可能性がある。このような手作業による検査の別の欠点は、時間がかかり、スループットが限定されることである。このような定性的なシステムの別の欠点は、その根本的に非定量的な性質により、プロセス制御および改善のために使用することが困難になることである。
第1の実施形態では、少なくとも1つのガラス系基板を評価する方法は、少なくとも1つのガラス系基板の透過画像を生成するステップと、透過画像の第1のエッジから透過画像の第2のエッジまで延在する少なくとも1つの線に沿って少なくとも1つの透過曲線を決定するステップであって、ここで、透過曲線は、少なくとも1つの線に沿った位置に対する透過値をプロットしたものである、ステップとを含む。当該方法は、少なくとも1つの透過曲線から欠陥メトリックを決定するステップをさらに含む。当該方法は、欠陥メトリックを少なくとも1つの基準と比較するステップと、欠陥メトリックが少なくとも1つの基準を満たしていない場合に、少なくとも1つのガラス系基板を拒絶するステップも含む。
第2の実施形態では、第1の実施形態に記載の方法において、欠陥メトリックは、欠陥の高さを欠陥の幅で除算したものによって定義される。幅は、少なくとも1つの透過曲線に基づく第1の関心点から第2の関心点までの距離である。高さは、第1の関心点と第2の関心点との間の線から極点までの距離である。
第3の実施形態では、第2の実施形態に記載の方法において、欠陥メトリックを決定するステップは、少なくとも1つの透過曲線の一次導関数を決定するステップをさらに含み、第1の関心点は、少なくとも1つの透過曲線の一次導関数上の最小値を有する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、第2の関心点は、少なくとも1つの透過曲線の一次導関数上の最大値を有する第2の位置によって決定される、第2の変曲点である。
第4の実施形態では、第3の実施形態に記載の方法は、少なくとも1つの透過曲線の一次導関数を表す一次導関数画像を表示させるステップをさらに含む。
第5の実施形態では、第4の実施形態に記載の方法において、欠陥メトリックを決定するステップは、少なくとも1つの透過曲線の二次導関数を決定するステップをさらに含み、第1の関心点は、少なくとも1つの透過曲線の二次導関数がゼロ軸と交差する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、第2の関心点は、少なくとも1つの透過曲線の二次導関数がゼロ軸と交差する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、第1の変曲点と第2の変曲点とは、極点のそれぞれ反対側に位置する。
第6の実施形態では、第5の実施形態に記載の方法は、少なくとも1つの透過曲線の二次導関数を表す二次導関数画像を表示させるステップをさらに含む。
第7の実施形態では、第2の実施形態に記載の方法において、第1の関心点は、極点が最小透過点である場合には第1の最大透過値によって、または極点が最大透過点である場合には第1の最小透過値によって定義され、第2の関心点は、極点が最小透過点である場合には第2の最大透過値によって、または極点が最大透過点である場合には第2の最小透過値によって定義され、第1の関心点と第2の関心点とは、極点のそれぞれ反対側に位置しており、第1の変曲点と第2の変曲点とは、極点のそれぞれ反対側に位置する。
第8の実施形態では、任意の先行する実施形態に記載の方法において、少なくとも1つのガラス系基板の透過画像は、少なくとも1つのガラス系基板の第1の画像と、少なくとも1つのガラス系基板を含まない背景の第2の画像とを撮影して、第1の画像から第2の画像を減算することによって生成される。
第9の実施形態では、任意の先行する実施形態に記載の方法において、透過画像を生成するステップは、少なくとも1つのガラス系基板にバックライトを当てるステップをさらに含む。
第10の実施形態では、第9の実施形態に記載の方法において、透過画像を生成するステップは、バックライトからの光を、第1の直線偏光子を通して、少なくとも1つのガラス系基板を通して、1/4波長板を通して、さらに第2の直線偏光子を通して伝搬させるステップをさらに含む。
第11の実施形態では、第10の実施形態に記載の方法において、第1の直線偏光子の透過軸は、時計回り45度であり、1/4波長板の高速軸は、反時計回り45度であり、第2の直線偏光子の透過軸は、反時計回り45度にオフセットαを加えたものである。
第12の実施形態では、第1から第7までの実施形態のうちのいずれか1つに記載の方法において、透過画像は、少なくとも部分的にガラス系基板のリターダンスデータに基づいて計算された透過画像である。
第13の実施形態では、第12の実施形態に記載の方法において、計算された透過画像は、ガラス系基板の複数の位置においてリターダンスを測定するステップと、コンピューティングデバイスによって、ガラス系基板の複数の位置のうちの1つ以上の位置における1つ以上の透過値を計算するステップとによって計算される。
第14の実施形態では、第13の実施形態に記載の方法において、複数の位置は、ガラス系基板の領域全体にわたる複数の(x,y)位置である。
第15の実施形態では、第14の実施形態に記載の方法において、1つ以上の透過値は、複数の(x,y)位置のそれぞれの(x,y)位置ごとに計算される。
第16の実施形態では、第13から第15までの実施形態のうちのいずれか1つに記載の方法において、1つ以上の透過値は、複数の(x,y)位置のそれぞれの(x,y)位置ごとに計算される。
第17の実施形態では、第16の実施形態に記載の方法において、1つ以上の透過値は、少なくとも部分的に光学セットアップの特性に基づいて計算される。
第18の実施形態では、第17の実施形態に記載の方法において、複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、Tsm(x,y)=[Analyzersm・Waveplatesm・Substrate(R,θ,x,y)・Stokessm][1]によって定義され、ここで、Analyzersmは、所与の透過軸値を有する理想的な直線偏光子のミュラー行列であり、Waveplatesmは、所与の大きさと高速軸とを有するリターダのミュラー行列であり、Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、Stokessmは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルであり、[1]は、ベクトルの第1の成分を表す。
第19の実施形態では、第13の実施形態に記載の方法において、複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、Tphone(x,y)=[Analyzerφ・Substrate(R,θ,x,y)・Stokesphone][1]によって定義され、ここで、Analyzerφは、電子デバイスおよびガラス系基板に対する直線偏光子のミュラー行列であり、Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、Stokesphoneは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルであり、[1]は、ベクトルの第1の成分を表す。
第20の実施形態では、任意の先行する実施形態に記載の方法において、少なくとも1つの透過曲線は、複数の透過曲線を含み、複数の透過曲線は、透過画像の第1のエッジから第2のエッジまで延在する複数の線に沿って決定される。
第21の実施形態では、第20の実施形態に記載の方法において、少なくとも1つの透過曲線は、複数の透過曲線の平均である。
第22の実施形態では、第1から第11まで、第20および第21の実施形態のうちのいずれか1つに記載の方法において、少なくとも1つのガラス系基板は、複数のガラス系基板を含み、当該方法は、少なくとも1つのガラス系基板の透過画像を生成する前に、複数のガラス系基板を積層させるステップをさらに含む。
第23の実施形態では、第22の実施形態に記載の方法において、複数のガラス系基板は、1つのガラス系シートから分離される。
第24の実施形態では、第23の実施形態に記載の方法において、複数のガラス系基板は、ガラス系シートの1つの共通のエッジを共有している。
第25の実施形態では、第23の実施形態に記載の方法において、複数のガラス系基板は、ガラス系シートの1つの共通の列の内部にある。
第26の実施形態では、少なくとも1つのガラス系基板を評価するためのシステムは、1つ以上のプロセッサと、コンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体とを含み、コンピュータ実行可能命令は、1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、1つ以上のプロセッサに、少なくとも1つのガラス系基板の透過画像を生成させ、透過画像の第1のエッジから透過画像の第2のエッジまで延在する少なくとも1つの線に沿って少なくとも1つの透過曲線を決定させ、ここで、透過曲線は、少なくとも1つの線に沿った位置に対する透過値をプロットしたものである。コンピュータ実行可能命令はさらに、プロセッサに、欠陥メトリックを少なくとも1つの基準と比較させる。
第27の実施形態では、第26の実施形態に記載のシステムにおいて、コンピュータ実行可能命令はさらに、プロセッサに、少なくとも1つの透過曲線から欠陥メトリックを決定させ、欠陥メトリックは、欠陥の高さを欠陥の幅で除算したものによって定義される。幅は、少なくとも1つの透過曲線に基づく第1の関心点から第2の関心点までの距離である。高さは、第1の関心点と第2の関心点との間の線から極点までの距離である。
第28の実施形態では、第27の実施形態に記載のシステムにおいて、欠陥メトリックは、少なくとも1つの透過曲線の一次導関数を決定するステップによって決定され、第1の関心点は、少なくとも1つの透過曲線の一次導関数上の最小値を有する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、第2の関心点は、少なくとも1つの透過曲線の一次導関数上の最大値を有する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、第1の変曲点と第2の変曲点とは、極点のそれぞれ反対側に位置する。
第29の実施形態では、第28の実施形態に記載のシステムにおいて、コンピュータ実行可能命令はさらに、1つ以上のプロセッサに、少なくとも1つの透過曲線の一次導関数を表す一次導関数画像を表示するための用意をさせる。
第30の実施形態では、第27の実施形態に記載のシステムにおいて、欠陥メトリックはさらに、少なくとも1つの透過曲線の二次導関数を決定するステップによって決定され、第1の関心点は、少なくとも1つの透過曲線の二次導関数がゼロ軸と交差する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、第2の関心点は、少なくとも1つの透過曲線の二次導関数がゼロ軸と交差する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、第1の変曲点と第2の変曲点とは、極点のそれぞれ反対側に位置する。
第31の実施形態では、第30の実施形態に記載のシステムにおいて、コンピュータ実行可能命令はさらに、1つ以上のプロセッサに、少なくとも1つの透過曲線の二次導関数を表す二次導関数画像を表示するための準備をさせる。
第32の実施形態では、第27の実施形態に記載のシステムにおいて、第1の関心点は、第1の最大透過値によって定義され、第2の関心点は、第2の最大透過値によって定義され、第1の関心点と第2の関心点とは、極点のそれぞれ反対側に位置する。
第33の実施形態では、第27から第32までの実施形態のうちのいずれか1つに記載のシステムにおいて、少なくとも1つのガラス系基板の透過画像は、少なくとも1つのガラス系基板の第1の画像と、少なくとも1つのガラス系基板を含まない背景の第2の画像とを撮影して、第1の画像から第2の画像を減算することによって生成される。
第34の実施形態では、第27から第32までの実施形態のうちのいずれか1つに記載のシステムにおいて、当該システムは、少なくとも1つのガラス系基板にバックライトを当てるためのバックライトをさらに含む。
第35の実施形態では、第34の実施形態に記載のシステムにおいて、当該システムは、第1の直線偏光子、1/4波長板、および第2の直線偏光子をさらに含む。
第36の実施形態では、第35の実施形態に記載のシステムにおいて、第1の直線偏光子の透過軸は、時計回り45度であり、1/4波長板の高速軸は、反時計回り45度であり、第2の直線偏光子の透過軸は、反時計回り45度にオフセットαを加えたものである。
第37の実施形態では、第27から第32までの実施形態のうちのいずれか1つに記載のシステムにおいて、透過画像は、少なくとも部分的にガラス系基板のリターダンスデータに基づいて計算された透過画像である。
第38の実施形態では、第37の実施形態に記載のシステムにおいて、計算された透過画像は、ガラス系基板の複数の位置においてリターダンスを測定するステップと、コンピューティングデバイスによって、ガラス系基板の複数の位置のうちの1つ以上の位置における1つ以上の透過値を計算するステップとによって計算される。
第39の実施形態では、第38の実施形態に記載のシステムにおいて、複数の位置は、ガラス系基板の領域全体にわたる複数の(x,y)位置である。
第40の実施形態では、第39の実施形態に記載のシステムにおいて、1つ以上の透過値は、複数の(x,y)位置のそれぞれの(x,y)位置ごとに計算される。
第41の実施形態では、第38から第40までの実施形態のうちのいずれか1つに記載のシステムにおいて、1つ以上の透過値は、複数の(x,y)位置のそれぞれの(x,y)位置ごとに計算される。
第42の実施形態では、第41の実施形態に記載のシステムにおいて、1つ以上の透過値は、少なくとも部分的に光学セットアップの特性に基づいて計算される。
第43の実施形態では、第42の実施形態に記載のシステムにおいて、複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、Tsm(x,y)=[Analyzersm・Waveplatesm・Substrate(R,θ,x,y)・Stokessm][1]によって定義され、ここで、Analyzersmは、所与の透過軸値を有する理想的な直線偏光子のミュラー行列であり、Waveplatesmは、所与の大きさと高速軸とを有するリターダのミュラー行列であり、Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、Stokessmは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルであり、[1]は、ベクトルの第1の成分を表す。
第44の実施形態では、第38の実施形態に記載のシステムにおいて、複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、Tphone(x,y)=[Analyzerφ・Substrate(R,θ,x,y)・Stokesphone][1]によって定義され、ここで、Analyzerφは、電子デバイスおよびガラス系基板に対する直線偏光子のミュラー行列であり、Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、Stokesphoneは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルであり、[1]は、ベクトルの第1の成分を表す。
第45の実施形態では、第27から第44までの実施形態のうちのいずれか1つに記載のシステムにおいて、少なくとも1つの透過曲線は、複数の透過曲線を含み、複数の透過曲線は、透過画像の第1のエッジから第2のエッジまで延在する複数の線に沿って決定される。
第46の実施形態では、第45の実施形態に記載のシステムにおいて、少なくとも1つの透過曲線は、複数の透過曲線の平均を含む。
第47の実施形態では、第27から第36まで、第45および第46の実施形態のうちのいずれか1つに記載のシステムにおいて、少なくとも1つのガラス系基板は、積層配置された複数のガラス系基板を含む。
第48の実施形態では、第47の実施形態に記載のシステムにおいて、複数のガラス系基板は、1つのガラス系シートから分離される。
第49の実施形態では、第48の実施形態に記載のシステムにおいて、複数のガラス系基板は、ガラス系シートの1つの共通のエッジを共有している。
第50の実施形態では、第48の実施形態に記載のシステムにおいて、複数のガラス系基板は、ガラス系シートの1つの共通の列の内部にある。
本明細書に開示している実施形態の追加的な特徴および利点を、以下の詳細な説明に記載するが、その一部は、その説明から当業者には容易に明らかになるであろうし、または以下の詳細な説明、特許請求の範囲、および添付の図面を含めて、本明細書に記載の実施形態を実践することにより認識されるであろう。
上記の概括的な説明および以下の詳細な説明は、両方とも種々の実施形態を記載しており、特許請求される主題の性質および特性を理解するための概観または枠組みを提供することを意図したものであることを理解されたい。添付の図面は、種々の実施形態のさらなる理解を提供するために含まれており、本明細書の一部に組み込まれており、かつ本明細書の一部を構成している。図面は、本明細書に記載の種々の実施形態を例示し、本明細書と共に、特許請求される主題の原理および動作を説明するために使用される。
図面に示された実施形態は、本質的に例証的かつ例示的なものであり、特許請求の範囲によって定義される主題を限定することを意図したものではない。例証的な実施形態の以下の詳細な説明は、以下の図面と併せて読むことにより理解可能であり、図面では、同様の構造には同様の参照符号が付されている。
薄肉化プロセスの前の、複屈折欠陥を有する例示的な未強化のガラス基板のデジタル画像を示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、ガラス系基板内の空間的な欠陥を評価するための例示的な光学セットアップを概略的に示す図である。 複屈折欠陥を有するガラス系基板の一部のデジタル画像を示す図である。 背景画像として使用するための、ガラス系基板を有していない光学セットアップからのデジタル画像を示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、図3Aのデジタル画像から図3Bの背景画像が減算されたデジタル画像を示す図である。 本明細書において記載および図示されている1つ以上の実施形態による、第1の主曲率の符号変化に基づく位置として欠陥の境界を検出することを示すデジタル画像を示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、強調表示された高曲率領域を有するデジタル画像を示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、複屈折性欠陥を有するガラス系基板のデジタル画像と、デジタル画像の断面透過プロファイルグラフとを示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、図4Aのデジタル画像の一次導関数のデジタル画像と、断面透過プロファイルグラフとを示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、図4Aのデジタル画像の二次導関数のデジタル画像と、断面透過プロファイルグラフとを示す図である。 本明細書において記載および図示されている1つ以上の実施形態による、図4A~図4Cの断面透過プロファイルグラフを示す図である。 本明細書において記載および図示されている1つ以上の実施形態による、欠陥メトリックの例示的な計算を図解で示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、複屈折欠陥を有するガラス系基板のデジタル画像と、欠陥メトリックの測定の境界を示す垂直線と示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、欠陥メトリックの例示的な計算を図解で示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、ガラス系シートの内部の複数のガラス系物品を図解で示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、ガラス系基板の欠陥メトリックを決定する例示的なプロセスを示すフローチャートである。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、試料のリターダンスの大きさマップを示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、別の試料のリターダンスの大きさマップを示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、図10Aの試料のリターダンスの方位角マップを示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、図10Bの試料のリターダンスの方位角マップを示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、図10Aおよび図11Aの試料に関して計算された透過値の透過マップを示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、図10Bおよび図11Bの試料に関して計算された透過値の透過マップを示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、ガラス基板の断面に関して測定されたリターダンスの大きさおよび方位角を図解で示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、測定されたリターダンスおよび方位角から種々の角度で偏光子を通して観察される4つの試料ガラス基板カバーを有するスマートフォンの透過マップ画像を示す図である。 本明細書において記載および図示されている1つ以上の実施形態による、透過強度変化欠陥に関してガラス系基板を定量的に評価するための例示的なプロセスのフローチャートを図解で示す図である。 本明細書に記載および図示されている1つ以上の実施形態による、複屈折欠陥に関してガラス系基板を評価するためのコンピュータシステムを示す図である。
一般的に図面を参照すると、本開示の実施形態は、定量化方法を使用して複屈折欠陥を推定するための自動化された視覚検査システムおよび自動化された視覚検査方法に関する。本明細書に記載の実施形態は、ガラス系試料をイメージングするために使用される光学セットアップにおいて試料画像を処理することによって複屈折パターンを識別する。光学セットアップは、限定されるものではないが、空間的応力による複屈折測定システム、偏光顕微鏡、または偏光器を含み得る偏光イメージングシステムである。一般的に、光学セットアップは、ガラス系基板の内部の応力パターン(すなわち、複屈折欠陥)に応じて空間的な強度差を提供する。
リターダンスは、ガラス系基板を通り抜ける光ビームの経路に沿って作用する複屈折欠陥の影響を積分したものである。入射光ビームが直線偏光されている場合には、偏光の2つの直交する成分が、リターダンスと称される位相差を伴って試料から出射する。複屈折欠陥は、試料に基づいて、光学セットアップの画像内の比較的暗い/比較的明るい区分として出現する。
スマートフォン、タブレット、およびTVのような電子ディスプレイデバイスの前面のためのカバーガラス物品は、最高品質のユーザエクスペリエンスを提供するために、空間的に均一な光透過性を有するべきである。ガラス物品が、スマートフォンまたはタブレットのような偏光光源と、光学偏光子(例えば、サングラス)との間に配置されている場合には、カバーガラス物品内の応力の何らかの空間的な変化から、偏光の空間的に不均一な透過が生じる可能性がある。例えば、圧延プロセスによってカバーガラス部品を製造するために使用されるガラスシートは残留応力を有しており、この残留応力は、主応力の大きさおよび向きに関して空間的に不均一である。ガラス内の線形の帯状の応力パターンは、場合によって望ましくない可能性のある複屈折欠陥(例えば、光学偏光子を通して観察した場合における線形の帯状の強度変化)を生成する場合がある。複屈折欠陥に関する追加的な情報と、複屈折欠陥を低減するための方法とは、2018年10月19日に出願された米国特許出願公開第62/747,787号明細書に記載されており、その内容全体を参照により援用するものとする。
これらの欠陥は、典型的には、それぞれのカバーガラス部品がスマートフォンに組み立てられる前に、人間の操作者の目によって等級検査されることによって検出される(例えば、等級A、B、C、D、またはF)。一例では、それぞれの仕上げられた部品(すなわち、薄肉化/研磨された部品、および/または強化プロセスによって強化された部品)が、偏光応力計のような、ヒューリスティックに構成された適切な設計の光学セットアップ内に配置される。偏光応力計の一例は、中国のSuzhou PTC Optical Instrument Co. Ltd.によって販売されているPSV590である。検査システムの光学的な設計および構成は、帯の可視性を最大化するために、試料への光および試料からの光の略法線方向の入射偏光状態を生成および操作する。
本開示の実施形態は、ガラス系基板の複屈折欠陥を測定し、ガラス系基板を受諾または拒絶するために欠陥メトリックに基づいてガラス系基板を定量化するシステムおよび方法に関する。複屈折欠陥のパターンは、低周波数領域における滑らかで緩やかな変化である。この変化を、画像の曲率によって表すことが可能である。画像プロファイルの一次導関数および/または二次導関数により、複屈折欠陥を特徴付けることが可能となり、コントラストのレベルを決定することも可能となる。
実施形態では、画像の曲率の変化は、画像の第1の主曲率によって計算され、人間の目によって検出可能な強度勾配の変化を表す。ガラスの圧延プロセスの特性に起因して、複屈折欠陥の応力帯が、圧延プロセスの方向に沿った一次元の帯の形状で生成される。したがって、画像プロファイルの一次導関数および二次導関数は、圧延プロセスの方向に沿った一次元のプロファイルデータにのみ依存する。プロファイルとは、圧延プロセスに対して垂直な方向における試料画像の平均である。
一次導関数および/または二次導関数の情報は、欠陥メトリックを定義するために使用される関心点である局所的な最大点(または最小点)および近傍変曲点を定義するために使用される。欠陥メトリックの1つの非限定的な例は、2つの変曲点の間の距離に対する、局所的な最大点(または最小点)と2つの変曲点との間での画像の強度変化の比である。
欠陥メトリックを使用して複屈折欠陥に関してガラス系基板を定量化可能に評価するシステムおよび方法の種々の実施形態を、以下に詳細に説明する。
本明細書で使用される場合、「ガラス系基板」という用語は、ガラス材料およびガラス-セラミック材料を含む。いくつかの実施形態では、ガラス系基板は、リチウムを含まない。非限定的な例として、ガラス系基板は、アルカリ-アルミノケイ酸塩ガラス材料である。
図1は、図2に概略的に図示されていて、かつ以下に説明されるようなPSV590偏光応力計の光学セットアップを通して観察した場合における、圧延プロセスの後の5つの1.1mm厚のアルカリ-アルミノケイ酸塩ガラス基板による強度変化のデジタル画像100A~100Eを示す。強度変化は、ガラス基板を形成するために使用される圧延プロセスの進行方向に対して平行な、顕著な線形の複屈折欠陥110を生成する。薄いガラス系シート(例えば、厚さ5mm未満)を形成するための圧延プロセスの迅速な冷却速度および接触特性により、複屈折欠陥を生成するいくつかの残留応力がもたらされる。図1Aに示されている複屈折欠陥110は、特に、偏光サングラスのような偏光子を通して観察される場合には、望ましくない場合がある。
図1の強度変化のうちのいくつかは、周囲からの反射に起因することに留意されたい。図1において可視である円形のパターンは、光学セットアップ自体からのものである。場合により、カメラ、およびカメラを把持する手の反射が可視となることがある。このような強度変化は、応力によって誘起される欠陥ではない。
複屈折欠陥の外観は、後続の処理ステップの後に変化する。殆どの場合、強度レベルは、実際には後続の処理ステップに続いて減少する。
図2は、本明細書に開示されているガラス系基板内における透過強度変化の例示的な画像を生成するために使用される光学セットアップ120を概略的に示す。特に、図2は、PSV590システムにおける光学素子のシーケンスを例示している。実施形態は、図2に示されているPSV590システムまたは特定の光学セットアップ120に限定されないことを理解されたい。光学セットアップ120は、光源122(この例では、黄色光源(波長=590nm、輝度=120cd/m))を含み、その後に、y軸に対して+45度に方向付けられた偏光面を有する固定式の直線偏光子124が続く。(Y軸は、PSV590のダイヤルの上部の0度の印と180度の印とを結んでいる線であり、+45は、時計回りの方向である)。固定式の直線偏光子124の後に、試験対象である試料ガラス系基板100が配置されており、次いで、試料ガラス系基板100の後には、1/4波長板126(この例では、590nm波長の光源の場合のリターダンス=138nm)が続いており、1/4波長板126の高速軸は、-45度に沿って方向付けられている。半波長板を利用することもできるので、実施形態は、1/4波長板に限定されない。最後に、回転式の直線偏光子128が設けられており、この回転式の直線偏光子128は、0度または180度のダイヤル位置において固定式の偏光子と交差する。図1の画像の場合には、システムの、欠陥を検出する能力を最大化させるために、ダイヤルが175度に設定されている。試験対象であるガラス系基板100は、イメージングシステム130(例えば、デジタルカメラ)によって観察可能である。イメージングシステム130は、ガラス系基板100を評価するために使用されるデジタル画像を生成する。
図2に示されている上述したPSV590光学セットアップ120は、ガラス系基板内の応力複屈折欠陥を検出するために使用可能な光学セットアップの一例に過ぎない。他の構成も同様に可能である。例えば、回転式の直線偏光子128の角度は、上述した角度とは異なっていてもよい。他の変形例では、光源122は、異なる波長による単色であってもよいし、または連続的な波長スペクトル(例えば、白色光)を有していてもよい。別の非限定的な例として、Suzhou PTC Optical Instrument Co. Ltd.によって販売されているPSV413システムは、白色光源を有する。
さらに、さらなる別の検出システムは、固定式の直線偏光子124とガラス系基板100との間に、固定式の直線偏光子124に対して45度の角度で1/4波長板126を有することができ、これにより、まず始めに試験対象であるガラス系基板100を通過した後、回転式の直線偏光子128を通過する円偏光された光が生成される。別の検出システムは、2つの直線偏光子の間に配置された被検試料を有していてもよい。
図3Aは、図2に示されている光学セットアップ120を用いて撮影された、複屈折性欠陥110を有するガラス系基板100の一部のデジタル画像である。図3Bは、ガラス系基板100が存在しない場合における、図2の光学セットアップ120を用いて撮影された別のデジタル画像である。図3Bの画像は、任意選択的に、結果的に得られる図3Cのデジタル画像に示されているように、図3Aの画像から減算される背景画像として使用可能である。この背景減算方法は、不必要な環境光を除去するために使用される画像処理技術である。しかしながら、他の実施形態では、背景減算を利用しなくてもよいことを理解されたい。
図3Dは、第1の主曲率の符号変化に基づく位置(すなわち、第1の主曲率がゼロと交差する位置)として欠陥の境界を検出することを示すデジタル画像である。入力画像は、関心領域115に絞り込まれ、欠陥領域110’を表示している図3Dに示されているように、画像の主要な主曲率が計算される。画像のそれぞれのx,y位置は、透過値(例えば、0~255)を有する。透過値は、デジタル画像の主要な主曲率を計算するために使用される。高曲率領域110’’は、閾値処理方法によって強調表示されて、セグメント化される(図3E)。
図4A~図4Cは、透過画像の断面プロファイルと、その一次導関数または二次導関数とを使用して欠陥メトリックを計算するための例示的なプロセスを示す。図4Aは、圧延プロセスの方向における(すなわち、y軸に沿った)垂直な帯としての複屈折欠陥110を有するガラス系基板のデジタル画像150を示す。図4Aは、圧延方向に対して垂直な方向における(すなわち、x軸に沿った)、デジタル画像150の断面透過プロファイルグラフ152も示す。断面透過プロファイルグラフ152は、ガラス系基板100のx軸に沿って透過値をy軸にプロットする透過曲線140を含む。非限定的な例として、透過値を0~255の範囲内とすることができ、ここで、0は、最低強度の透過値であり、255は、最高強度の透過値である。透過曲線140は、画像の単一の断面に沿った透過値(すなわち、画像の第1のエッジから第2のエッジまでの単一の線)に基づくものであってもよいし、または画像の複数の断面の平均に基づくものであってもよいことに留意されたい。図4Aの例示的な透過曲線140は、画像が最も暗くなっているところで最小透過値142(すなわち、最小点)を有する。この例では、最小透過値142は、x軸に沿って約250mmのところで生じる。これは、極点142である。光学セットアップ120におけるガラス系基板の向きに応じて、複屈折欠陥110が、図4Aに示されているように暗く見えるのではなく、明るく見える場合があることに留意されたい。そのような場合には、最小透過値ではなく最大透過値を決定してもよい。したがって、極点を、ガラス系基板の向きに応じて最小透過値ではなく最大透過値としてもよい。
図4Bは、図4Aのデジタル画像の一次導関数の画像150’を示す。この一次導関数は、垂直方向のガウス導関数によって処理されたものである。ガウス導関数に関する追加的な情報は、Young, Richard A., Ronald M. Lesperance, and W. Weston Meyer, "The Gaussian derivative model for spatial-temporal vision: I. Cortical model", Spatial vision 14.3 (2001): 261-319, and Gaussian derivatives, In: Front-End Vision and Multi-Scale Image Analysis. Computational Imaging and Vision, vol 27, Springer, Dordrecht (2003)に記載されている。したがって、画像は、1つの方向(すなわち、帯のパターン方向に対して垂直方向)のガウス導関数方法によって処理される。図4Bは、図4Aと同じ線(または複数の線の平均)に沿った一次導関数断面透過プロファイルグラフ152’も示す。一次導関数断面透過プロファイルグラフ152’は、最小値155および最大値156を有する一次導関数透過曲線140’を含む。
図4Cは、図4Aのデジタル画像の二次導関数の画像150’’を示す。この二次導関数は、垂直方向のガウス導関数によって処理されたものである。図4Cは、図4Aおよび図4Bと同じ線(または複数の線の平均)に沿った二次導関数断面透過プロファイルグラフ152’’も示す。二次導関数断面透過プロファイルグラフ152’’は、二次導関数透過曲線140’’を含む。
本明細書に記載の実施形態は、断面プロファイルにわたって、第1の主曲率の符号が変化する2つの変曲点(すなわち、関心点)と、極点(最小値または最大値のいずれか)とを推定することによって、欠陥メトリックを決定する。
図5は、図4A~図4Cのグラフ152、152’および152’’を、それぞれのx軸に沿って位置合わせして示す。中央の垂直線160は、最小点142と、一次導関数透過曲線140’のゼロ交差点153との間に延在している。ゼロ交差点153は、一次導関数透過曲線140’の符号が変化するところである。左の垂直線161は、一次導関数透過曲線140’の最小点155と、二次導関数透過曲線140’’の第1のゼロ交差点151との間に延在している。右の垂直線162は、一次導関数透過曲線140’の最大点156と、二次導関数透過曲線140’’の第2のゼロ交差点との間に延在している。
第1の関心点および第2の関心点が決定される。一例として、第1の関心点は、第1のゼロ交差点のx軸位置(すなわち、左の垂直線161が透過曲線140と交差するところ)によって決定される、透過曲線140上の第1の変曲点141である。第2の関心点は、第2のゼロ交差点のx軸位置(すなわち、右の垂直線162が透過曲線140と交差するところ)によって決定される、透過曲線140上の第2の変曲点143である。これに代えて、第1の変曲点141を、一次導関数透過曲線140’上の最小点155のx軸位置によって決定し、かつ第2の変曲点143を、一次導関数透過曲線140’上の最大点156のx軸位置によって決定してもよい。
第1の変曲点141および第2の変曲点143と、ピーク(すなわち、最小点142)とを使用して、欠陥メトリックが計算される。欠陥メトリックは、種々の手法で計算可能である。1つの非限定的な例では、欠陥メトリックは、第1の変曲点141および第2の変曲点143と最小点142とから形成される三角形によって定義される、幅に対する高さの比から求められる。
図5の透過プロファイルグラフ152は、透過曲線140上の第1の変曲点141および第2の変曲点143と最小点142とによって形成される三角形148を示す。図6には、透過曲線140上のこの三角形148の拡大図が示されている。この三角形は、最小点142と第1の変曲点141との間の線分145、第1の変曲点141と第2の変曲点143との間の線分144、および第2の変曲点143と最小点142との間の線分146によって定義される。欠陥メトリックは、三角形148の高さhと、三角形148の幅wとによって計算される。図示の実施形態では、高さhは、最小点142(または場合によっては、最大点)からの垂直線のうち、この垂直線と線分144との交点までの垂直線によって決定される。他の実施形態では、高さhは、線分144に対する直交線に沿って、最小点142から、この直交線と線分144との交点までの距離によって決定される。幅wは、線分144の長さ(すなわち、第1の変曲点141から第2の変曲点143までの距離)によって決定される。
以下の表1は、人間の目視検査による、複数の異なる強度の欠陥に対する欠陥メトリックを含む(Aは最も明るく、Dは最も暗い)。メトリック単位は、「強度/ピクセル」である。
Figure 2022508111000002
2つの変曲点の間の幅に対する強度差の比に応じて拒絶するための基準として、閾値(例えば、>40×e-3、またはさらに保守的には、>20×e-3)を使用することができる。このようにして、人間の主観的な検査に頼るのではなく、自動化された客観的な欠陥メトリック方法を利用することによって評価プロセスを大幅に改善することができる。
本明細書に記載の実施形態では、欠陥メトリックを他の手法で決定してもよい。別の例として、図7Aおよび図7Bに示されているように、欠陥メトリックを、透過曲線140からの局所的な最大透過値を使用して計算してもよい。図7Aは、図4Aのデジタル画像を示し、ここで、線180は、欠陥110の中心線を示し、線181および線182は、変曲点141,143の位置をそれぞれ示し、線183および線184は、図7Bに示されているような透過曲線140の局所的な最大透過点171,173の位置を、それぞれ第1の関心点および第2の関心点として示す。図7Bを参照すると、局所的な最大透過点171,173は、最小透過値142のそれぞれ反対側にある。三角形178は、局所的な最大透過点171と173とを結ぶ接線、最小点142と局所的な最大透過点171(すなわち、第1の関心点)とを結ぶ線分175、および最小点142と局所的な最大透過点173(すなわち、第2の関心点)とを結ぶ線分177によって形成されている。したがって、三角形178は、三角形148よりも大きいが、三角形178の、幅wに対する高さhの比は、三角形148の、幅wに対する高さhの比と相似になるはずである。欠陥メトリックは、三角形148と同様にして三角形178から計算可能である。
電子デバイスにおけるカバーガラスとして使用されるガラス系基板は、多くの場合、イオン交換プロセスによって化学的に強化されている。ガラス系基板は、イオン交換浴中で高温に曝露されるので、イオン交換プロセスの直後に評価されたガラス系基板は、熱勾配を有している場合がある。この熱勾配は、ガラス系基板の内部の応力プロファイルと、ひいては欠陥メトリックとに影響を与える可能性がある。表2は、周囲温度および40℃における4つの試料に関して計算された欠陥メトリックを比較している。試料は、上記の表1に記載されたものと同じである。
Figure 2022508111000003
表2は、ガラス系基板内に小さな熱勾配が存在する可能性がある場合であっても、欠陥メトリックが機能することを示す。したがって、ガラス系基板がわずかに上昇した温度にあるときに、熱勾配によって誘発される過渡応力がガラス系基板内に存在していても、欠陥メトリックに対する影響を無視することができる。例えば、圧延プロセスの直後に熱勾配が存在する可能性がある。したがって、本明細書に記載の方法は、ガラス系基板が室温に対して平衡化されておらず何らかの熱勾配が存在する可能性がある場合にも、オンラインで(すなわち、圧延ラインで)利用可能である。
いくつかの実施形態では、複数のガラス系基板のスタックを同時に評価することができる。個々のガラス系基板は、圧延プロセスに後続する分離方法によってマザーシートから分離可能である。図8は、幅Wおよび長さLを有するガラス系シート800の上面図を概略的に示す。シートは、図8に示されているガラス系シート800の長さLに対して平行な方向にガラス系材料を圧延することによって形成される。シート800は、その後、ダイシング線DLに沿って複数のガラス系物品801A~801Lへと分割される。非限定的なダイシング方法は、スクライブブレードの使用によるか、またはレーザプロセスによる機械的な分離を含む。
図8に示されているように、第1の品質領域807Aは、シート800の第1のエッジ803Aに近接しており、第2の品質領域807Bは、シート800の第2のエッジ803Bに近接している。第1の品質領域807Aおよび第2の品質領域807Bは、シート800のうち、シート製造プロセス中に結果的に生じる可能性のある欠陥を除去するためにシート800からトリミングされる領域である。例えば、第1の品質領域807Aおよび第2の品質領域807Bにおいて、望ましくない欠陥をもたらす可能性のあるシート800の運搬処理を実施することができる。欠陥は、エッジ効果に起因する場合もある。第1の品質領域807Aおよび第2の品質領域807Bは、例えば、ブレードまたはレーザプロセスによって機械的にトリミング可能である。
第1の品質領域807Aおよび第2の品質領域807Bは、厚さTを有する。したがって、シート800がトリミングされると、シート800は、W-2Tの全幅を有することとなる。非限定的な例として、シート800の初期幅Wは、250mmであり、第1の品質領域807Aおよび第2の品質領域807Bの厚さは、それぞれ10mmであり、これによってトリミングプロセス後には、トリミング済みの230mmの幅が残される。別の非限定的な例として、シート800の初期幅Wは、280mmであり、第1の品質領域807Aおよび第2の品質領域807Bの厚さTは、25mmであり、これによってトリミングプロセス後には、トリミング済みの230mmの幅が残される。いくつかの実施形態では、第1の品質領域807Aおよび第2の品質領域807Bの厚さは、等しくなくてもよいし、またはいくつかの実施形態では、品質領域を設けなくてもよいことを理解されたい。
上述したような圧延プロセスまたは他の理由に起因して、シート800の内部の応力は、シート800のエッジの近傍と、シート800の内部との両方に存在する可能性がある。この応力は、上述したような複屈折欠陥を引き起こす可能性がある。上述したように、複屈折欠陥は、圧延方向(長さL)に沿って垂直方向に存在する。したがって、複屈折欠陥は、複数の分離されたガラス系物品801A~801L内において、同様のx軸位置に存在する可能性がある。例えば、1つ以上の複屈折欠陥(図8には図示せず)が、第1の共通の列805A内にあるガラス系物品801A,801D,801G,および801Jにわたって垂直方向に(すなわち、ガラス系シート800の長さLに沿って)延在する可能性がある。同様に、1つ以上の複屈折欠陥が、第2の共通の列805B内にあるガラス系物品801B,801E,801H,および801Kにわたって垂直方向に延在する可能性があり、1つ以上の複屈折欠陥が、第3の共通の列805C内にあるガラス系物品801C,801F,801I,および801Lにわたって垂直方向に延在する可能性がある。それぞれの列の内部のガラス系物品は、1つの共通のエッジを共有している。
複屈折欠陥は、それぞれの列805A~805Cの内部にある複数のガラス系物品の同様のx軸位置に(すなわち、ガラス系シート800の幅Wに沿って)に存在するので、これらのガラス系物品を、光学セットアップ120内で積層させて同時に評価することができる。例えば、ガラス系物品801A,801D,801G,および801Jを、光学セットアップ120内で積層させることができる。ガラス系物品801A,801D,801G,および801Jの内部の複屈折欠陥同士を、概して互いの上に積み重なるように並べることができる。積層されたガラス系物品801A,801D,801G,および801Jは、コントラストの増加に起因して、累積された複屈折欠陥をより見やすいものにすることができる。
評価のスループットを高めるために、積層されたガラス系物品ごとに1つ以上の欠陥メトリックを計算することができる。必要に応じて、(本明細書ではガラス系基板とも称される)個々のガラス系物品を別個に評価してもよい。いくつかの実施形態では、1つのガラス系シートの全てのガラス系物品を一度に評価することができ、これによってシート全体を、1つ以上のメトリックに対して定量化することができる。
ここで図9を参照すると、ガラス系基板を評価するための例示的なプロセスのフローチャートが示されている。ブロック900では、光学セットアップによってガラス系基板の画像が生成される。例示的な光学セットアップは、図2に示されている。この画像は、何らかの複屈折欠陥の存在を示すガラス系基板の偏光画像である。次に、ブロック902では、透過強度値の透過曲線が、画像の第1のエッジから画像の第2のエッジまでの少なくとも1つの線に沿って決定される。少なくとも1つの線の方向は、ガラス系基板の製造プロセスの圧延方向に対して垂直であり得る。少なくとも1つの線は、複数の異なるy軸(すなわち、圧延方向に対して平行な軸)位置における1つの断面線、または複数の断面線の平均であり得る。
ブロック904では、透過曲線から欠陥メトリックが決定される。一例では、欠陥メトリックは、欠陥の高さhを欠陥の幅wで除算したものによって定義される。幅wは、少なくとも1つの透過曲線の第1の変曲点から第2の変曲点までの距離であり、高さhは、第1の変曲点と第2の変曲点との間の変曲線から極点までの距離である。ブロック906では、欠陥メトリックが、閾値のような少なくとも1つの基準と比較される。ブロック908では、欠陥メトリックが少なくとも1つの基準を満たしているか否かが判定される。満たしている場合には、ブロック912においてガラス系基板が受諾され、ブロック916においてプロセスが終了する。満たしていない場合には、ブロック910においてガラス系基板が拒絶され、ブロック916においてプロセスが終了する。
上述した例は、図2に示されている光学セットアップ120(例えば、PSV590システム)のような光学セットアップによって測定されるような、透過画像の(x,y)位置における透過値から導出された透過曲線を利用している。しかしながら、実施形態は、これに限定されない。別の例として、ガラス系基板の(x,y)位置における透過値を、光学セットアップを使用した直接的なイメージング方法によって導出するのではなく、ガラス系基板のリターダンスデータから導出してもよい。ガラス系基板を直接的にイメージングすることなく透過値を導出することにより、ガラス系基板を光学セットアップによって別個にイメージングする必要がなくなるので、グレアのような画像アーチファクトを低減することができ、製造のスループットを高めることもできる。
より具体的には、本方法は、本明細書に記載の複屈折欠陥のような透過強度変化に関してガラス系基板を評価するために利用される光学セットアップをモデル化することができる。モデルは、光学セットアップを特徴付け、評価対象であるガラス系基板100の複数の位置(すなわち、(x,y)位置)におけるリターダンスデータを入力として受信する。モデルの出力は、複数の位置における透過値Tである。透過値Tを使用して、上述したようなガラス系基板100を受諾または拒絶するために、欠陥メトリックによってガラス系基板100を定量化可能に特徴付けることができる。
1つ以上の光学セットアップのモデルへの入力として、ガラス系基板100の種々の位置におけるリターダンスデータが使用される。リターダンスデータのそれぞれのリターダンス測定値は、リターダンスの大きさRおよび方位角θを有する。リターダンスは、ガラス系基板を通り抜ける光ビームの経路に沿って作用する複屈折欠陥の影響を積分したものである。入射光ビームが直線偏光されている場合には、偏光の2つの直交する成分が、リターダンスと称される位相差を伴って試料から出射する。ガラス系基板100にわたるリターダンスを決定するために、任意の方法を使用することができる。例えば、ガラス系基板のリターダンスは、ひずみ測定システムによって測定可能である。非限定的な例として、ガラス系基板のリターダンスは、ウィスコンシン州マディソンのStress Photonics Inc.によって販売されているGFP1400によって測定可能である。同様の測定は、市販のシステム(Axometrics, Inc.によって販売されているシステム)またはカスタムメイドのシステムのような他のシステムを用いて実施可能である。
図10Aおよび図10Bは、2つの異なる例示的なガラス基板にわたる位置におけるリターダンスの大きさRを表す画像1000A,1000Bを示す。図11Aおよび図11Bは、図10Aおよび図10Bに示されている画像1000A,1000Bと同じ2つの例示的なガラス基板にわたる方位角を表す画像1100A,1100Bを示す。図10A,図10B,図11A,および図11Bのリターダンスデータの測定値は、GFP1400システムにより提供されたものである。
リターダンスデータを使用して、透過関数T(R,θ,x,y)が生成され、ここで、Tは、透過であり、Rは、リターダンスの大きさであり、θは、カバーガラス部品の位置(x,y)における高速軸の向き(すなわち、方位角)である。透過Tの値は、ガラス系基板の測定されたリターダンスからミュラー計算法を使用して計算可能であり、ここで、Tは、ストークスベクトルの第1の成分、すなわち全透過である。この同じ計算を、ジョーンズ計算法を使用して、または偏光を計算するための他の形式主義を使用して実施してもよいことに留意されたい。測定される部品の座標系として、本明細書では右手座標系が使用され、ここで、xは、短軸であり、yは、長軸であり、0°は、正のx軸に沿っており、90°は、正のy軸に沿っている。
透過関数は、試験対象であるガラス系基板を物理的に評価するために使用される光学セットアップに基づいている。実施形態では、ガラス系基板を、図2に示されている光学セットアップのような光学セットアップを使用して物理的に評価することができない場合がある。そのような実施形態では、測定されたリターダンスと、透過値と、透過値に基づく欠陥メトリックとを使用してのみ、ガラス系基板を評価することができる。
PSV590システムの場合の透過関数の一例を、以下に示す:
Figure 2022508111000004
図2のPSV590の構成の場合には、Stokessmは、45°の直線偏光のストークスベクトルである:
Figure 2022508111000005
Waveplatesmは、図2の光学セットアップの場合の測定値を有する大きさおよび高速軸を有するリターダのミュラー行列である:
Figure 2022508111000006
Analyzersmは、図2に示されている透過軸値を有する理想的な直線偏光子のミュラー行列である:
Figure 2022508111000007
CoverGlass(R,θ,x,y)は、カバーガラス部品の位置(x,y)におけるR,θの測定値を有するリターダに関するミュラー行列である:
Figure 2022508111000008
方程式(2)~(5)に詳述されている成分を使用して、方程式(1)の行列乗算を実行すると、
Figure 2022508111000009
が得られる。
一例として、方程式(2)~(5)によって与えられる成分を用いて方程式(1)によって与えられる透過関数を使用して、ガラス系基板に対する透過強度の透過画像が、これらのガラス系基板のリターダンス測定値(例えば、図10A、図10B、図11A、および図11Bに図示)を使用して生成される。計算された透過値を使用して、ガラス系基板の計算された透過画像が決定される。図12Aは、図10Aおよび図11Aのリターダンスデータを有するガラス基板の計算された透過画像1200Aを示し、図12Bは、図10Bおよび図11Bのリターダンスデータを有するガラス基板の計算された透過画像1200Bを示す。計算された画像内には、関心のある欠陥と一緒に透過強度変化が再現されている。偏光特性の空間的変化を有する唯一のコンポーネントは、測定されるガラス基板であり、他のコンポーネントはそうでないことに留意されたい。したがって、こうして計算された帯のコントラストは、可能な限り最高のコントラストを有する。有利には、計算された透過マップには、光学セットアップを利用するときに反射および周囲光に起因して生じるカメラ画像内のアーチファクトの一部が存在しない。これにより、さほど鮮明でない欠陥を「観察する」ことが容易になる。別の利点は、上述したような1つ以上の欠陥メトリックを使用して欠陥を定量化するために使用することができる、強度変化の定量化である。結果は、周囲光レベルおよび反射によっても、機器の偏光成分の空間的な変化または波長の変化によっても影響を受けなくなる。それぞれの事例ごとの適切な偏光分析の式をソフトウェアに含めることにより、所与の部品のリターダンス測定値の単一のセットを使用して、種々の光学構成および種々の欠陥種類に対する透過強度のマップを計算することができる。
図13は、リターダンスの大きさおよび向きの両方の相関変調によって可視の帯が形成されることを図解で示す。曲線1300は、リターダンスの大きさ(nm)であり、曲線1302は、試料ガラス基板のx位置にわたる向き(rad)である。リターダンスの大きさの勾配と、向きの急峻な階段状の変化とは、サイクル/度でのコントラスト感度に関する人間の視覚モデルを含むことにより、可視性メトリックをさらに精緻にすることができることを示す。
図14は、4つのカバーガラス部品に関して測定されたリターダンスおよび方位角から種々の角度で偏光子を通して観察されるカバーガラス試料を有するスマートフォンの、計算された透過画像を示す。この場合には、測定されるカバーガラス部品のリターダンスを用いる、類似しているが異なる光学構成が使用されている。サングラス/カバーガラス/スマートフォンの構成の場合には、Tphoneは、
Figure 2022508111000010
のように計算される。
Analyzerφは、スマートフォンおよびカバーガラスに対して回転角度φでの直線偏光子のミュラー行列である:
Figure 2022508111000011
CoverGlass(R,θ,x,y)は、上記の方程式(5)と同じである。Stokesphoneは、必要に応じて、関心のあるスマートフォンの測定されたストークスベクトルの空間平均、または理想的な偏光成分である。図14の例示的なカバーガラス部品に関して、特定の関心のあるスマートフォンの場合には、理想的な円形偏光子が、測定および観察に優れた調和をもたらしたことが判明した。φ=-45°の場合に、この段落で説明した成分を用いて方程式(7)の行列乗算を実行すると、
Figure 2022508111000012
が得られる。
図14は、帯の可視性が、サングラス(アナライザ)の角度に非常に強力に依存していることを示す。主応力軸の向きを変化させると、欠陥の最大可視性を有するアナライザ角度に対して対応する変化が生じる。本開示の実施形態は、測定値の1つの集合を用いて、固定式の構成の光学コンポーネントを使用する検査方法のように1つの特定の向きだけではなく、カバーガラス内の任意の主応力軸の向きに対して、欠陥の最大可視性を決定することができる。
ここで図15を参照すると、透過値を計算するためにリターダンスデータを使用して、複屈折欠陥のような強度変化に関してガラス系基板を評価する例示的な方法を示すフローチャートが示されている。ブロック1502では、ガラス系基板が、複数の(x,y)位置におけるリターダンスに関して測定される。リターダンスの測定値は、リターダンスの大きさ成分と方位角成分とを有する。リターダンスは、例えば、ひずみ測定システムを使用して測定可能である。ブロック1504では、ブロック1502で測定されたリターダンスの大きさおよび方位角と、所望の光学セットアップのための透過関数とを使用して、透過値が決定される。後続するプロセスは、図9に示されているプロセスに類似している。次いで、ブロック1506では、ブロック1504で計算された透過値を使用して、欠陥メトリック(例えば、図5、図6、および図7Bに関して上述したような欠陥メトリック)が決定される。
ブロック1508では、ガラス系基板の欠陥メトリックが、1つ以上の基準と比較される。欠陥メトリックが、判定ブロック1510において1つ以上の基準を満たしている場合には、ブロック1512においてガラス系基板が受諾され、ブロック1516においてプロセスが終了する。ガラス系基板の複屈折特性が、判定ブロック1510における1つ以上のメトリックを満たしていない場合には、ブロック1514においてガラス系基板が拒絶され、ブロック1516においてプロセスが終了する。いくつかの実施形態では、ガラス系基板の透過画像が電子デバイス上に表示される。
ここで図16を参照すると、本明細書に記載の機能を実行することができる例示的なコンピューティングデバイス1600を含むシステムが概略的に示されている。
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス1600を、所要のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアを備えた汎用コンピュータとして構成することができるが、いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス1600を、本明細書に記載の機能を実行するために特別に設計された専用コンピュータとして構成してもよい。
コンピューティングデバイスは、プロセッサ1630と、入力/出力ハードウェア1632と、ネットワークインターフェースハードウェア1634と、(セットアップデータ1638a、画像データ1638b、リターダンスデータ1638c、および他のデータ1638dを保存する)データストレージコンポーネント1636と、メモリ1640とを含むことができる。メモリ1640は、揮発性および/または不揮発性のメモリとして構成可能であり、したがって、ランダムアクセスメモリ(例えば、SRAM、DRAM、および/または他の種類のランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、レジスタ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、および/または他の種類の非一時的なストレージコンポーネントを含むことができる。さらに、メモリ1640は、オペレーティングロジック1642、透過計算ロジック1643、およびメトリックロジック1644(これらの各々は、一例としてコンピュータプログラム、ファームウェア、またはハードウェアとして実装可能である)を記憶するように構成可能である。図16には、ローカルインターフェース1646も含まれており、コンピューティングデバイス1600のコンポーネント間の通信を容易にするためのバスまたは他のインターフェースとして実装可能である。
プロセッサ1630は、(データストレージコンポーネント1636および/またはメモリ1640などから)コンピュータ可読命令を受信して実行するように構成された任意の処理コンポーネントを含むことができる。入力/出力ハードウェア1632は、モニタ(すなわち、電子ディスプレイ)、キーボード、マウス、プリンタ、カメラ、マイク、スピーカ、および/またはデータを受信、送信、ならびに/もしくは表示するための他のデバイスを含むことができる。特に、入力/出力ハードウェア1632は、1つ以上の光学セットアップシステムから画像データを受信するように構成可能である。ネットワークインターフェースハードウェア1634は、モデム、LANポート、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)カード、WiMaxカード、モバイル通信ハードウェア、および/または他のネットワークならびに/もしくはデバイスと通信するための他のハードウェアのような、任意の有線または無線のネットワークハードウェアを含むことができる。例えば、ネットワークインターフェースハードウェア1634は、画像データを受信するように構成可能である。
データストレージコンポーネント1636は、コンピューティングデバイス1600へとローカルに、かつ/またはコンピューティングデバイス1600からリモートに常駐可能であり、コンピューティングデバイス1600および/または他のコンポーネントによってアクセスするための1つ以上のデータピースを保存するように構成可能であることを理解されたい。セットアップデータ1638a、画像データ1638b、リターダンスデータ1638c、および他のデータ1638dは、データストレージコンポーネント1636の一部として保存されているものとして例示されているが、これらのデータを、複数のデータストレージコンポーネント内に物理的に保存してもよいことを理解されたい。
データストレージコンポーネント1636は、セットアップデータ1638aを保存しており、このセットアップデータ1638aは、少なくとも1つの実施形態では、上述したような光学セットアップに関する情報を含む。画像データ1638bは、例えばカメラのような光学セットアップから得られるデータを含む。リターダンスデータ1638cは、透過値を計算するために使用することができるガラス系基板のリターダンスデータを含む。他のデータ1638dは、本明細書に記載の実施形態の機能を実行するために必要とされる種々雑多なデータを含むことができる。
オペレーティングロジック1642は、コンピューティングデバイス1600のオペレーティングシステム(例えば、Linux(登録商標)、Windows(登録商標)、およびMacOS(登録商標))を含むことができる。透過計算ロジック1643は、画像データまたはリターダンスデータを入力として受信して、1つ以上の透過曲線を計算するように動作することができるコンピュータ可読命令であり得る。メトリックロジック1644は、1つ以上の透過曲線から1つ以上の欠陥メトリックを計算し、本明細書に記載のガラス系基板を受諾または拒否するために1つ以上の欠陥メトリックを1つ以上の基準と比較するように構成されたコンピュータ可読命令であり得る。
図16に図示されているコンポーネントは、単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定することを意図したものではないことも理解されたい。メモリ1640およびデータストレージコンポーネント1636のコンポーネントは、別個のコンポーネントとして図示されているが、1つ以上のコンポーネントが別のコンポーネントの機能を実行してもよい。
さらに、図16のコンポーネントは、コンピューティングデバイス1600の内部に常駐するものとして図示されているが、これは単なる一例に過ぎない。いくつかの実施形態では、1つ以上のコンポーネントは、コンピューティングデバイス1600の外部に常駐してもよい。例えば、画像データ1638bは、別個のコンピューティングデバイス上に保存可能であり、ネットワークを介してコンピューティングデバイス1600によってアクセス可能である。
ここで、本明細書に記載の実施形態が、定量化用の欠陥メトリックを使用して、複屈折欠陥に関してガラス系基板の自動化された検査を行うためのシステムおよび方法に関することを理解されたい。一次導関数および/または二次導関数の情報は、欠陥を定量化するための欠陥メトリックを定義するために使用される局所的な最大点および近傍関心点を定義するために使用される。自動化された方法は、現在使用されている主観的な人間による等級システムを除去する。これにより、ガラス系基板がより迅速かつ正確に評価される。
特許請求される主題の思想および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の実施形態に種々の修正および変更を加えてもよいことは、当業者には明らかであろう。したがって、本明細書は、本明細書に記載の種々の実施形態の修正および変更を、そのような修正および変更が添付の特許請求の範囲およびそれらの等価形態の範囲内にある限りにおいて包含することが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
少なくとも1つのガラス系基板を評価する方法であって、
当該方法は、
前記少なくとも1つのガラス系基板の透過画像を生成するステップと、
前記透過画像の第1のエッジから前記透過画像の第2のエッジまで延在する少なくとも1つの線に沿って少なくとも1つの透過曲線を決定するステップであって、ここで、前記透過曲線は、前記少なくとも1つの線に沿った位置に対する透過値をプロットしたものである、ステップと、
前記少なくとも1つの透過曲線から欠陥メトリックを決定するステップと、

前記欠陥メトリックを少なくとも1つの基準と比較するステップと、
前記欠陥メトリックが前記少なくとも1つの基準を満たしていない場合に、前記少なくとも1つのガラス系基板を拒絶するステップと
を有する、方法。
実施形態2
前記欠陥メトリックは、欠陥の高さを欠陥の幅で除算したものによって定義され、
前記幅は、前記少なくとも1つの透過曲線に基づく第1の関心点から第2の関心点までの距離であり、
前記高さは、前記第1の関心点と前記第2の関心点との間の線から極点までの距離である、
実施形態1記載の方法。
実施形態3
前記欠陥メトリックを決定するステップは、前記少なくとも1つの透過曲線の一次導関数を決定するステップをさらに含み、
前記第1の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数上の最小値を有する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、
前記第2の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数上の最大値を有する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、
前記第1の変曲点と前記第2の変曲点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
実施形態2記載の方法。
実施形態4
前記方法が、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数を表す一次導関数画像を表示させるステップをさらに含む、
実施形態3記載の方法。
実施形態5
前記欠陥メトリックを決定するステップは、前記少なくとも1つの透過曲線の二次導関数を決定するステップをさらに含み、
前記第1の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数がゼロ軸と交差する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、
前記第2の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数がゼロ軸と交差する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、
前記第1の変曲点と前記第2の変曲点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
実施形態2記載の方法。
実施形態6
前記方法が、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数を表す二次導関数画像を表示させるステップをさらに含む、
実施形態5記載の方法。
実施形態7
前記第1の関心点は、前記極点が最小透過点である場合には第1の最大透過値によって、または前記極点が最大透過点である場合には第1の最小透過値によって定義され、
前記第2の関心点は、前記極点が最小透過点である場合には第2の最大透過値によって、または前記極点が最大透過点である場合には第2の最小透過値によって定義され、
前記第1の関心点と前記第2の関心点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
実施形態2記載の方法。
実施形態8
前記少なくとも1つのガラス系基板の前記透過画像は、
前記少なくとも1つのガラス系基板の第1の画像と、前記少なくとも1つのガラス系基板を含まない背景の第2の画像とを撮影して、
前記第1の画像から前記第2の画像を減算する
ことによって生成される、
実施形態1から7までのいずれか1つ記載の方法。
実施形態9
前記透過画像を生成するステップは、前記少なくとも1つのガラス系基板にバックライトを当てるステップをさらに含む、
実施形態1から8までのいずれか1つ記載の方法。
実施形態10
前記透過画像を生成するステップは、バックライトからの光を、第1の直線偏光子を通して、前記少なくとも1つのガラス系基板を通して、1/4波長板を通して、さらに第2の直線偏光子を通して伝搬させるステップをさらに含む、
実施形態9記載の方法。
実施形態11
前記第1の直線偏光子の透過軸は、時計回り45度であり、
前記1/4波長板の高速軸は、反時計回り45度であり、
前記第2の直線偏光子の透過軸は、反時計回り45度にオフセットαを加えたものである、
実施形態10記載の方法。
実施形態12
前記透過画像は、少なくとも部分的に前記ガラス系基板のリターダンスデータに基づいて計算された透過画像である、
実施形態1から7までのいずれか1つ記載の方法。
実施形態13
前記計算された透過画像は、
前記ガラス系基板の複数の位置においてリターダンスを測定して、リターダンスデータを生成するステップと、
コンピューティングデバイスによって、前記リターダンスデータから、前記ガラス系基板の前記複数の位置のうちの1つ以上の位置における1つ以上の透過値を計算するステップと
によって計算される、
実施形態12記載の方法。
実施形態14
前記複数の位置は、前記ガラス系基板の領域全体にわたる複数の(x,y)位置である、
実施形態13記載の方法。
実施形態15
前記1つ以上の透過値は、前記複数の(x,y)位置のそれぞれの(x,y)位置ごとに計算される、
実施形態14記載の方法。
実施形態16
前記1つ以上の透過値は、少なくとも部分的に光学セットアップの特性に基づいて計算される、
実施形態13から15までのいずれか1つ記載の方法。
実施形態17
前記光学セットアップは、偏光応力計を含む、
実施形態16記載の方法。
実施形態18
前記複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、
sm(x,y)=[Analyzersm・Waveplatesm・Substrate(R,θ,x,y)・Stokessm][1]
によって定義され、ここで、
Analyzersmは、所与の透過軸値を有する理想的な直線偏光子のミュラー行列であり、
Waveplatesmは、所与の大きさと高速軸とを有するリターダのミュラー行列であり、
Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、前記リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、
Stokessmは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルである、
実施形態17記載の方法。
実施形態19
前記複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、
phone(x,y)=[Analyzerφ・Substrate(R,θ,x,y)・Stokesphone][1]
によって定義され、ここで、
Analyzerφは、電子デバイスおよび前記ガラス系基板に対する直線偏光子のミュラー行列であり、
Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、前記リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、
Stokesphoneは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルである、
実施形態13記載の方法。
実施形態20
前記少なくとも1つの透過曲線は、複数の透過曲線を含み、
前記複数の透過曲線は、前記透過画像の前記第1のエッジから前記第2のエッジまで延在する複数の線に沿って決定される、
実施形態1から19までのいずれか1つ記載の方法。
実施形態21
前記少なくとも1つの透過曲線は、前記複数の透過曲線の平均を含む、
実施形態20記載の方法。
実施形態22
前記少なくとも1つのガラス系基板は、複数のガラス系基板を含み、
当該方法は、前記少なくとも1つのガラス系基板の前記透過画像を生成する前に、前記複数のガラス系基板を積層させるステップをさらに含む、
実施形態1から11まで、20および21のうちのいずれか1つ記載の方法。
実施形態23
前記複数のガラス系基板は、1つのガラス系シートから分離される、
実施形態22記載の方法。
実施形態24
前記複数のガラス系基板は、前記ガラス系シートの1つの共通のエッジを共有している、
実施形態23記載の方法。
実施形態25
前記複数のガラス系基板は、前記ガラス系シートの1つの共通の列の内部にある、
実施形態23記載の方法。
実施形態26
少なくとも1つのガラス系基板を評価するためのシステムであって、
当該システムは、1つ以上のプロセッサと、コンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体とを含み、
前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つのガラス系基板の透過画像を生成させ、
前記透過画像の第1のエッジから前記透過画像の第2のエッジまで延在する少なくとも1つの線に沿って少なくとも1つの透過曲線を決定させ、ここで、前記透過曲線は、前記少なくとも1つの線に沿った位置に対する透過値をプロットしたものであり、
前記少なくとも1つの透過曲線から欠陥メトリックを決定させ、
前記欠陥メトリックを少なくとも1つの基準と比較させる、
システム。
実施形態27
前記欠陥メトリックは、欠陥の高さを欠陥の幅で除算したものによって定義され、
前記幅は、前記少なくとも1つの透過曲線に基づく第1の関心点から第2の関心点までの距離であり、
前記高さは、前記第1の関心点と前記第2の関心点との間の線から極点までの距離である、
実施形態26記載のシステム。
実施形態28
前記欠陥メトリックは、前記少なくとも1つの透過曲線の一次導関数を決定するステップによって決定され、
前記第1の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数上の最小値を有する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、
前記第2の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数上の最大値を有する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、
前記第1の変曲点と前記第2の変曲点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
実施形態27記載のシステム。
実施形態29
前記コンピュータ実行可能命令はさらに、前記1つ以上のプロセッサに、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数を表す一次導関数画像を表示するための用意をさせる、
実施形態28記載のシステム。
実施形態30
前記欠陥メトリックは、前記少なくとも1つの透過曲線の二次導関数を決定するステップによって決定され、
前記第1の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数がゼロ軸と交差する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、
前記第2の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数がゼロ軸と交差する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、
前記第1の変曲点と前記第2の変曲点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
実施形態27記載のシステム。
実施形態31
前記コンピュータ実行可能命令はさらに、前記1つ以上のプロセッサに、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数を表す二次導関数画像を表示するための準備をさせる、
実施形態30記載のシステム。
実施形態32
前記第1の関心点は、前記極点が最小透過点である場合には第1の最大透過値によって、または前記極点が最大透過点である場合には第1の最小透過値によって定義され、

前記第2の関心点は、前記極点が最小透過点である場合には第2の最大透過値によって、または前記極点が最大透過点である場合には第2の最小透過値によって定義され、
前記第1の関心点と前記第2の関心点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
実施形態27記載のシステム。
実施形態33
前記少なくとも1つのガラス系基板の前記透過画像は、
前記少なくとも1つのガラス系基板の第1の画像と、前記少なくとも1つのガラス系基板を含まない背景の第2の画像とを撮影して、
前記第1の画像から前記第2の画像を減算する
ことによって生成される、
実施形態27から32までのいずれか1つ記載のシステム。
実施形態34
当該システムは、前記少なくとも1つのガラス系基板にバックライトを当てるためのバックライトをさらに含む、
実施形態27から32までのいずれか1つ記載のシステム。
実施形態35
当該システムは、第1の直線偏光子、1/4波長板、および第2の直線偏光子をさらに含む、
実施形態34記載のシステム。
実施形態36
前記第1の直線偏光子の透過軸は、時計回り45度であり、
前記1/4波長板の高速軸は、反時計回り45度であり、
前記第2の直線偏光子の透過軸は、反時計回り45度にオフセットαを加えたものである、
実施形態35記載のシステム。
実施形態37
前記透過画像は、少なくとも部分的に前記ガラス系基板のリターダンスデータに基づいて計算された透過画像である、
実施形態27から32までのいずれか1つ記載のシステム。
実施形態38
前記計算された透過画像は、
前記ガラス系基板の複数の位置においてリターダンスを測定して、リターダンスデータを生成するステップと、
コンピューティングデバイスによって、前記リターダンスデータから、前記ガラス系基板の前記複数の位置のうちの1つ以上の位置における1つ以上の透過値を計算するステップと
によって計算される、
実施形態37記載のシステム。
実施形態39
前記複数の位置は、前記ガラス系基板の領域全体にわたる複数の(x,y)位置である、
実施形態38記載のシステム。
実施形態40
前記1つ以上の透過値は、前記複数の(x,y)位置のそれぞれの(x,y)位置ごとに計算される、
実施形態39記載のシステム。
実施形態41
前記1つ以上の透過値は、少なくとも部分的に光学セットアップの特性に基づいて計算される、
実施形態38から40までのいずれか1つ記載のシステム。
実施形態42
前記光学セットアップは、偏光応力計を含む、
実施形態41記載のシステム。
実施形態43
前記複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、
sm(x,y)=[Analyzersm・Waveplatesm・Substrate(R,θ,x,y)・Stokessm][1]
によって定義され、ここで、
Analyzersmは、所与の透過軸値を有する理想的な直線偏光子のミュラー行列であり、
Waveplatesmは、所与の大きさと高速軸とを有するリターダのミュラー行列であり、
Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、前記リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、
Stokessmは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルである、
実施形態42記載のシステム。
実施形態44
前記複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、
phone(x,y)=[Analyzerφ・Substrate(R,θ,x,y)・Stokesphone][1]
によって定義され、ここで、
Analyzerφは、電子デバイスおよび前記ガラス系基板に対する直線偏光子のミュラー行列であり、
Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、前記リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、
Stokesphoneは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルである、
実施形態38記載のシステム。
実施形態45
前記少なくとも1つの透過曲線は、複数の透過曲線を含み、
前記複数の透過曲線は、前記透過画像の前記第1のエッジから前記第2のエッジまで延在する複数の線に沿って決定される、
実施形態27から44までのいずれか1つ記載のシステム。
実施形態46
前記少なくとも1つの透過曲線は、前記複数の透過曲線の平均を含む、
実施形態45記載のシステム。
実施形態47
前記少なくとも1つのガラス系基板は、積層配置された複数のガラス系基板を含む、
実施形態27から36まで、45および46のうちのいずれか1つに記載のシステム。
実施形態48
前記複数のガラス系基板は、1つのガラス系シートから分離される、
実施形態47記載のシステム。
実施形態49
前記複数のガラス系基板は、前記ガラス系シートの1つの共通のエッジを共有している、
実施形態48記載のシステム。
実施形態50
前記複数のガラス系基板は、前記ガラス系シートの1つの共通の列の内部にある、
実施形態48記載のシステム。

Claims (20)

  1. 少なくとも1つのガラス系基板を評価する方法であって、
    当該方法は、
    前記少なくとも1つのガラス系基板の透過画像を生成するステップと、
    前記透過画像の第1のエッジから前記透過画像の第2のエッジまで延在する少なくとも1つの線に沿って少なくとも1つの透過曲線を決定するステップであって、ここで、前記透過曲線は、前記少なくとも1つの線に沿った位置に対する透過値をプロットしたものである、ステップと、
    前記少なくとも1つの透過曲線から欠陥メトリックを決定するステップと、
    前記欠陥メトリックを少なくとも1つの基準と比較するステップと、
    前記欠陥メトリックが前記少なくとも1つの基準を満たしていない場合に、前記少なくとも1つのガラス系基板を拒絶するステップと
    を有する、方法。
  2. 前記欠陥メトリックは、欠陥の高さを欠陥の幅で除算したものによって定義され、
    前記幅は、前記少なくとも1つの透過曲線に基づく第1の関心点から第2の関心点までの距離であり、
    前記高さは、前記第1の関心点と前記第2の関心点との間の線から極点までの距離である、
    請求項1記載の方法。
  3. 前記欠陥メトリックを決定するステップは、前記少なくとも1つの透過曲線の一次導関数を決定するステップをさらに含み、
    前記第1の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数上の最小値を有する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、
    前記第2の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数上の最大値を有する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、
    前記第1の変曲点と前記第2の変曲点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
    請求項2記載の方法。
  4. 前記欠陥メトリックを決定するステップは、前記少なくとも1つの透過曲線の二次導関数を決定するステップをさらに含み、
    前記第1の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数がゼロ軸と交差する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、
    前記第2の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数がゼロ軸と交差する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、
    前記第1の変曲点と前記第2の変曲点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
    請求項2記載の方法。
  5. 前記第1の関心点は、前記極点が最小透過点である場合には第1の最大透過値によって、または前記極点が最大透過点である場合には第1の最小透過値によって定義され、
    前記第2の関心点は、前記極点が最小透過点である場合には第2の最大透過値によって、または前記極点が最大透過点である場合には第2の最小透過値によって定義され、
    前記第1の関心点と前記第2の関心点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
    請求項2記載の方法。
  6. 前記透過画像を生成するステップは、バックライトからの光を、第1の直線偏光子を通して、前記少なくとも1つのガラス系基板を通して、1/4波長板を通して、さらに第2の直線偏光子を通して伝搬させるステップをさらに含む、
    請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 前記透過画像は、少なくとも部分的に前記ガラス系基板のリターダンスデータに基づいて計算された透過画像であり、
    前記計算された透過画像は、
    前記ガラス系基板の複数の位置においてリターダンスを測定して、リターダンスデータを生成するステップと、
    コンピューティングデバイスによって、前記リターダンスデータから、前記ガラス系基板の前記複数の位置のうちの1つ以上の位置における1つ以上の透過値を計算するステップと
    によって計算される、
    請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  8. 前記複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、
    sm(x,y)=[Analyzersm・Waveplatesm・Substrate(R,θ,x,y)・Stokessm][1]
    によって定義され、ここで、
    Analyzersmは、所与の透過軸値を有する理想的な直線偏光子のミュラー行列であり、
    Waveplatesmは、所与の大きさと高速軸とを有するリターダのミュラー行列であり、
    Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、前記リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、
    Stokessmは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルである、
    請求項7記載の方法。
  9. 前記複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、
    phone(x,y)=[Analyzerφ・Substrate(R,θ,x,y)・Stokesphone][1]
    によって定義され、ここで、
    Analyzerφは、電子デバイスおよび前記ガラス系基板に対する直線偏光子のミュラー行列であり、
    Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、前記リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、
    Stokesphoneは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルである、
    請求項7記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つの透過曲線は、複数の透過曲線の平均を含み、
    前記複数の透過曲線は、前記透過画像の前記第1のエッジから前記第2のエッジまで延在する複数の線に沿って決定される、
    請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  11. 少なくとも1つのガラス系基板を評価するためのシステムであって、
    当該システムは、1つ以上のプロセッサと、コンピュータ実行可能命令を記憶しているコンピュータ可読媒体とを含み、
    前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、前記1つ以上のプロセッサに、
    前記少なくとも1つのガラス系基板の透過画像を生成させ、
    前記透過画像の第1のエッジから前記透過画像の第2のエッジまで延在する少なくとも1つの線に沿って少なくとも1つの透過曲線を決定させ、ここで、前記透過曲線は、前記少なくとも1つの線に沿った位置に対する透過値をプロットしたものであり、
    前記少なくとも1つの透過曲線から欠陥メトリックを決定させ、
    前記欠陥メトリックを少なくとも1つの基準と比較させる、
    システム。
  12. 前記欠陥メトリックは、欠陥の高さを欠陥の幅で除算したものによって定義され、
    前記幅は、前記少なくとも1つの透過曲線に基づく第1の関心点から第2の関心点までの距離であり、
    前記高さは、前記第1の関心点と前記第2の関心点との間の線から極点までの距離である、
    請求項11記載のシステム。
  13. 前記欠陥メトリックは、前記少なくとも1つの透過曲線の一次導関数を決定するステップによって決定され、
    前記第1の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数上の最小値を有する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、
    前記第2の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記一次導関数上の最大値を有する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、
    前記第1の変曲点と前記第2の変曲点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
    請求項12記載のシステム。
  14. 前記欠陥メトリックは、前記少なくとも1つの透過曲線の二次導関数を決定するステップによって決定され、
    前記第1の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数がゼロ軸と交差する第1の位置によって決定される、第1の変曲点であり、
    前記第2の関心点は、前記少なくとも1つの透過曲線の前記二次導関数がゼロ軸と交差する第2の位置によって決定される、第2の変曲点であり、
    前記第1の変曲点と前記第2の変曲点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
    請求項12記載のシステム。
  15. 前記第1の関心点は、前記極点が最小透過点である場合には第1の最大透過値によって、または前記極点が最大透過点である場合には第1の最小透過値によって定義され、
    前記第2の関心点は、前記極点が最小透過点である場合には第2の最大透過値によって、または前記極点が最大透過点である場合には第2の最小透過値によって定義され、
    前記第1の関心点と前記第2の関心点とは、前記極点のそれぞれ反対側に位置する、
    請求項12記載のシステム。
  16. 前記透過画像を生成するステップは、バックライトからの光を、第1の直線偏光子を通して、前記少なくとも1つのガラス系基板を通して、1/4波長板を通して、さらに第2の直線偏光子を通して伝搬させるステップをさらに含む、
    請求項11から15までのいずれか1項記載のシステム。
  17. 前記透過画像は、少なくとも部分的に前記ガラス系基板のリターダンスデータに基づいて計算された透過画像であり、
    前記計算された透過画像は、
    前記ガラス系基板の複数の位置においてリターダンスを測定して、リターダンスデータを生成するステップと、
    コンピューティングデバイスによって、前記リターダンスデータから、前記ガラス系基板の前記複数の位置のうちの1つ以上の位置における1つ以上の透過値を計算するステップと
    によって計算される、
    請求項11から15までのいずれか1項記載のシステム。
  18. 前記複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、
    sm(x,y)=[Analyzersm・Waveplatesm・Substrate(R,θ,x,y)・Stokessm][1]
    によって定義され、ここで、
    Analyzersmは、所与の透過軸値を有する理想的な直線偏光子のミュラー行列であり、
    Waveplatesmは、所与の大きさと高速軸とを有するリターダのミュラー行列であり、
    Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、前記リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、
    Stokessmは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルである、
    請求項17記載のシステム。
  19. 前記複数の位置のそれぞれの位置ごとの透過値は、
    phone(x,y)=[Analyzerφ・Substrate(R,θ,x,y)・Stokesphone][1]
    によって定義され、ここで、
    Analyzerφは、電子デバイスおよび前記ガラス系基板に対する直線偏光子のミュラー行列であり、
    Substrate(R,θ,x,y)は、位置(x,y)において測定されたリターダンスを有するリターダに関するミュラー行列であり、ここで、前記リターダンスは、リターダンスの大きさRおよびリターダンスの方位角θを含み、
    Stokesphoneは、所定の角度における偏光に対するストークスベクトルである、
    請求項11から15までのいずれか1項記載のシステム。
  20. 前記少なくとも1つの透過曲線は、複数の透過曲線の平均を含み、
    前記複数の透過曲線は、前記透過画像の前記第1のエッジから前記第2のエッジまで延在する複数の線に沿って決定される、
    請求項11から15までのいずれか1項記載のシステム。
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