JP2022504451A - 内視鏡への取り付けのための流体コンジットモジュール - Google Patents

Abstract

【解決手段】本発明は、内視鏡の送気ポートと送水ポートへの滅菌水または浄化剤を保持するレセプタクルを取り付けるための流体コンジットモジュールに関する。流体コンジットモジュールは、内視鏡の送気管に接続するための第１のポートと、内視鏡の送水管に接続するための第２のポートと、レセプタクルを流体コンジットモジュールに取り付けるように構成されるコネクタと、第１のポートとコネクタとの間の第１の流体流路と、第２のポートとコネクタとの間の第２の流体流路と、を含む。コネクタは、レセプタクルが流体コンジットモジュールに接続される時、第１の流体流路と第２の流体流路がレセプタクルの前記内部容積に流体連通するように構成され、および、流体コンジットモジュールは、第１のレセプタクルの使用後に第２のレセプタクルの取り付けを防止するように前記コネクタを無効にするように構成される第１の単回使用機能と、前記第１の流路および前記第２の流路を介して前記レセプタクルを再充填することを妨げるまたは防止するように構成される第２の単回使用機能と、を含む。
【選択図】図２４

Description

本発明は、内視鏡にレセプタクルを取り付けるための流体コンジットモジュールに関する。より詳細には、本発明は、内視鏡の送気ポートと送水ポートへの滅菌水または浄化剤を保持するレセプタクルを取り付けるための流体コンジットモジュールに関する。本発明はまた、内視鏡と共に使用するためのコンテナ、および滅菌水または浄化剤を保存し、それらを内視鏡に送達するための容器に関する。本発明はさらに、本発明に係るコンテナを使用して、内視鏡の送水管に液体を供給する方法に関係する。

内視鏡は、ヒトまたは動物の体の内部の視界、特に体腔に関する視界、を提供するために一般に使用される。従って、内視鏡は一般に、体内へ挿入される可撓管を含む。可撓管内に収容されるレンズシステムは、チューブの先端の遠位レンズから、チューブの他方の端部の接眼レンズまたは画像センサに戻るように画像を転送し、オペレータが、体内の内部表面および興味の対象であるスペースを見られるようにする。

内視鏡はまた、一般的に、機器がそこを通って挿入されて良い１以上のチャネルを含み、それによって内視鏡の先端近接で生検などの手順が遂行されることが可能となる。これらのチャネルはまた、水、空気、および二酸化炭素などの液体とガスを含む流体が、内視鏡を通って送達されることを可能にする。これらの流体は、洗浄、送気、あるいはすすぎなどの他の目的のために使用され得る。

一般的に、内視鏡手順中に、体内に存在する粒子物質が、内視鏡の遠位端のレンズに堆積する。したがって、該手順中にオペレータに妥協の無い視野を提供するために、レンズをすすぐことができる必要である。これは通常、内視鏡の先端全体に滅菌水の供給を通すことによって達成される。

一般に、滅菌水は、可撓管類によって内視鏡に取り外し可能に取り付けられた、別個のウォーターボトルから供給される。オペレータが内視鏡を水で洗い流したいと思う時、内視鏡のボタンが押され、それにより、気流が圧力下で、内視鏡の給気管から第１の可撓管を通ってボトルの中へ通される。空気は、水を、該ボトルから第２の可撓管を通って内視鏡の給水管の中へ押し込む。その後、水は、内視鏡内のチャネルに沿って流れて、遠位レンズの外側表面を横断して通され、遠位レンズを洗浄する。

通常、ウォーターボトルは内視鏡から離れて搭載され、そして、比較的長い長さの可撓管類が、ウォーターボトルを内視鏡に接続する。管類の可撓性は、その設置と取り外しが容易であることを意味する。さらに、比較的長い長さの管類を有するため、可撓性に加えて、ボトルが内視鏡に対してどこに配置されるかについての許容性が提供される。いくつかの場合には、ボトルは、他の場合よりも内視鏡から遠隔に搭載される必要があるかもしれない。

一般に、ウォーターボトルは、１日にいくつかの内視鏡検査手順のすべてにわたって使用されるのに十分な滅菌水を含む。しかし、ウォーターボトルはまた、必要であれば、追加的な滅菌水をボトルに追加することを可能にするための手段を提供する。その日の終わりに、ボトルと可撓管類は、洗浄と殺菌のために取り外される。その後、ボトルは、次に使用される時に滅菌水を再充填される。

このシステムの主要な不都合は、ボトルと管類が、一日の終わりに正しく洗浄、消毒処理、滅菌、または乾燥されなければ、二次汚染のソースとなり得ることである。もし不適当に再処理されると、洗浄水ボトルと管類セットは、保管中に緑膿菌および／または他の細菌に侵され、そのことがその後に、次の内視鏡検査手順のためにボトルに追加される滅菌水を汚染し得る。さらに、これらの手順で使用されるボトルと管類の洗浄および滅菌に関連して、時間とお金の両方について、多大な犠牲を払うことになる。

洗浄と滅菌に関連した感染の危険を減らすように設計された既知のシステムは、使い捨てウォーターボトルキャップと可撓管類アセンブリを含む。キャップは滅菌水を含む使い捨てウォーターボトルに固定されるように設計されており、そして、管類はウォーターボトルと内視鏡との間の流体連通を形成する。これらのキャップと可撓管のアセンブリは使い捨てであるが、それでもなお２４時間の使用のために設計されており、そしてその日の間に、複数の内視鏡から外され、かつ複数の内視鏡に取り付けられるように準備されている。したがって、可撓管類は、キャップとは反対端に、内視鏡のオスの送気ポートおよび送水ポートに接続する、メスの送気ポートと送水ポートを配するコネクタを有する。この配置では、第１の可撓管は内視鏡の送気管とキャップとの間に延在し、そして、第２の可撓管は内視鏡の送水管からキャップを通ってウォーターボトル台座の方へ延在する。その後、水は、上に記載されるものと類似する方法で、ボトルから送られる。

また、１回の手順に十分な水だけを含む、内視鏡への取り付け用の単回使用のウォーターボトルを提供することも知られている。ボトルは、手順の後に処分されるように設計されている。しかし、これらの単回使用のウォーターボトルは、度々、複数の手順の間使用され得るように水が再充填され、二次汚染の危険を上げる。

本発明の目的は、本明細書で言及されているかどうかにかかわらず、先行技術システムの不都合の少なくともいくつかを克服する、液体を内視鏡に供給するための改善された手段を提供することである。

本発明の第１の態様は、内視鏡にレセプタクルを接続するために流体コンジットモジュールを提供し、該レセプタクルは、液体を保持するための内部容積を有し、そして、該流体コンジットモジュールは、
－内視鏡の送気管に接続するための第１のポートと、
－内視鏡の送水管に接続するための第２のポートと、
－レセプタクルに流体コンジットモジュールを取り付けるように構成されるコネクタと、
－第１のポートとコネクタとの間の第１の流体流路と、
－第２のポートとコネクタとの間の第２の流体流路と、を含み、
ここで、コネクタは、使用の際に、レセプタクルが流体コンジットモジュールに接続される時、第１の流体経路および第２の流体流路は、レセプタクルの内部容積と流体連通するように構成され、および、
ここで、流体コンジットモジュールは、第１のレセプタクルの使用後の第２のレセプタクルの取り付けを防止するようにコネクタを無効にするように構成される第１の単回使用機能と、第１の流路および第２の流路を介してレセプタクルを再充填することを妨げるまたは防止するように構成される第２の単回使用機能とを備える。

流体コンジットモジュールは、好ましくは、コネクタが第１のポートおよび第２のポートに対する固定位置にあるように構成される。流体コンジットモジュールは、実質的に剛性のある材料から作られていても良い。

好ましい実施形態では、単回使用機能は、使用の際に、レセプタクルからコネクタを外すためにコネクタに力がかけられると、破裂するように構成される、コネクタの弱められた部分を含む。コネクタの弱められた部分は、コネクタの側壁の薄いセクションを含んでいても良い。

好ましい実施形態では、コネクタは、レセプタクルの相補性ねじ山への取り付けのためのねじ山を含む。これらの実施形態では、コネクタは、好ましくは、レセプタクルがコネクタに固定され得、レセプタがコネクタから外れることを防止しするように構成される、ラチェット機構を含む。ラチェット機構は、レセプタクルがコネクタから取り外されることが妨げられるまたは防止されるように、構成される。このように、ユーザーは、レセプタクルの取り外しを試みている間に、コネクタの弱められた部分が破裂するまたは壊れるのに十分な力をコネクタに加えるかもしれず、それによって、流体コンジットモジュールの再使用を防止する。

あるいはまたはさらに、流体コンジットモジュールは、第１の経路と第２の流路を介してレセプタクルを再充填することを妨げるまたは防止する手段を含んでいても良い。好ましい実施形態では、流体コンジットモジュール、含む、１つの、複数の流体コンジット、それは形成される、そのようなもの、ユーザーがレセプタクルの内部容積へ１番目および第２の流体流路のどちらかを通じて液体を吹き込むことを試みる場合、注入された液体はある、レセプタクルへよりも流体コンジットモジュールのポートを後ろに外に流れるのによりありそう。

好ましい実施形態では、第１の流体流路は、第１のポートと閉鎖端との間に延在する第１の流体コンジットと、コネクタの第１の開口と閉鎖端との間に延在する第２の流体コンジットであって、該第２の流体コンジットは第１の流体コンジットに対して実質的に垂直に延在する、第２の流体コンジットと、を含み、そして、該第２の流体流路は、第２のポートと閉鎖端との間に延在する第３の流体コンジットと、コネクタの第２の開口と閉鎖端との間に延在する第４の流体コンジットであって、該第４の流体コンジットは第３の流体コンジットに対して実質的に垂直に延在する、第４の流体コンジットと、を含む。

第１の交差が、第１の流体コンジットと第２の流体コンジットとの間の流体の流れを可能にし、該第１の交差は、第１の流体コンジットの閉鎖端から離れてある。さらに、第１の流体コンジットと第２の流体コンジットは、好ましくは、第１の交差を通る流体の流れの方向が、第１のコンジットと第２のコンジットの両方の軸に対して実質的に垂直になるようにオフセットされる。好ましくは、第２の交差が、第３の流体コンジットと第４の流体コンジットとの間の流体の流れを可能にし、該第２の交差は、第３の流体コンジットの閉鎖端から離れてある。さらに、第３の流体コンジットと第４の流体コンジットは、好ましくは、第２の交差を通る流体の流れの方向が、第３のコンジットと第４のコンジットの両方の軸に対して実質的に垂直になるようにオフセットされる。

第１の流体コンジットの閉鎖端は、好ましくは、湾曲しており、そしてより好ましくは半球形状をしている。他の実施形態では、第１の流体コンジットの閉鎖端は、コンジットの端壁がコンジットの軸に対して垂直にならないように、傾斜しているかまたは面取りされていても良い。同様に、第３の流体コンジットの閉鎖端は、好ましくは、湾曲しており、そしてより好ましくは半球形状をしている。他の実施形態では、第３の流体コンジットの閉鎖端は、コンジットの端壁がコンジットの軸に対して垂直にならないように、傾斜しているかまたは面取りされていても良い。

したがって、これらの実施形態では、コンジットは、流体コンジットモジュールを通って、蛇行する第１の流体流路と蛇行する第２の流体流路が存在するように配置される。このことは、液体を、流体流路の一つまたは他のものを通じてレセプタクルの中へ注入し、レセプタクルを再充填するのは、困難または不可能であることを意味する。このことは、流体コンジットモジュールが、取り外されたり置き換えたりすることのできないレセプタクルと一緒に使用される時には、実質的に単回使用であることを意味する。

好ましい実施形態では、管類の１本はコネクタから延在し、そして第２の流体流路と流体連通している。管類は、流体コンジットモジュールに取り付けられたレセプタクルの内部容積の中へ延在するように配置される。管類は、好ましくは可撓性を有する。管類の１本は、好ましくは、レセプタクルが流体コンジットモジュールに取り付けられている時に、管類の端部がレセプタクルの底部または下辺に近接して存在するような長さである。

流体コンジットモジュールは、好ましくは、第１のアパーチャと第２のアパーチャとを含む本体、および第１の孔と第２の孔とを含むカバーを含む。本体は、好ましくは、第１の孔が第１のアパーチャと整列して流体コンジットモジュールの第２のポートを形成するように、そして、第２の孔が第２のアパーチャと整列して流体コンジットモジュールの第１のポートを形成するように、カバーが受けられる開口を含む。好ましい実施形態では、本体は、第１のシーリング面と第２のシーリング面とを含み、そして、カバーは、第１のシートと第２のシートとを含む。カバーが本体に係合される時、Ｏ－リングなどの第１のシール要素が、好ましくは、第１のシートと第１のシーリング面との間に配置され、本体と、整列された第１の孔および第１のアパーチャを取り囲むカバーとの間に、流体密閉シールを形成し、および、Ｏ－リングなどの第２のシール要素が、好ましくは、第２のシートと第２のシーリング面との間に配置され、本体と、整列された第２の孔および第２のアパーチャを取り囲むカバーとの間に、流体密閉シールを形成する。

カバーは、好ましくは、ラッチ部材を含み、そして本体はラッチ凹部を含み、ラッチ部材は、カバーが本体の開口で受けられる時に、ラッチ凹部と係合する。ラッチ部材とラッチ凹部は、ラッチ部材がラッチ凹部から後に解除され得ないように配置されても良い。

流体コンジットモジュールは、好ましくは、ポリマー材料から作られ、エラストマー材料から作られていても良い。

本発明の第２の態様は、本発明の第１の様態に係る流体コンジットモジュールと、流体コンジットモジュールのコネクタに固定されるレセプタクルとを含む、コンテナを提供する。

レセプタクルは、好ましくは、可撓性を有するパウチを含む、レセプタクルの内部容積は、滅菌水または浄化剤を含んでいても良い。レセプタクルが滅菌水を含むコンテナは、内視鏡に接続され、内視鏡手順の間に内視鏡のレンズの洗浄を可能にするかもしれない。レセプタクルが浄化剤を含むコンテナは、内視鏡の洗浄および滅菌の間に内視鏡に接続され、内視鏡の水用チャネルの洗浄に役立つかもしれない。

本発明の第３の態様は、本発明の第２の態様に係るコンテナと、内視鏡とを含む、アセンブリを提供し、該流体コンジットモジュールは、コンテナが内視鏡から単独で吊るされるように、内視鏡の送気ポートおよび送水ポートと係合する。

本発明の第４の態様は、内視鏡の送水管に液体を供給する方法であって、該方法は、－本発明の第２の態様に係るコンテナを、内視鏡の送気ポートおよび送水ポートに取り付ける工程と、－内視鏡の送気ポートから、流体コンジットモジュールの第１のポートおよび第１の流体経路を通って、レセプタクルの内部容積の中へ空気を送る工程であって、これによって、内部容積の圧力を上昇させ、レセプタクルに含まれる液体が、レセプタクルから、流体コンジットモジュールの第２の流体経路および第２のポートを通って、および、送水ポートを通って、内視鏡の送水管の中への流出を余儀なくされる、工程と、を含む。

方法は、コンテナを内視鏡に取り付ける工程の前に、流体コンジットモジュールをコネクタでレセプタクルに固定する工程であって、それによって、流体は第１の流体経路からレセプタクルの内部容積の中へ流れることができ、そして、流体は内部容積から流体コンジットモジュールの第２の流体経路の中へ流れることができる、工程を、さらに含んでも良い。いくつかの実施形態では、流体コンジットモジュールをレセプタクルに固定する該工程は、コネクタのねじ山をレセプタクルのねじ山に係合することを含む。

方法は、シーリング要素を、シーリングエレメントを、本体と流体コンジットのカバーとの間に挿入する工程であって、それによって、シーリング要素は、カバーの孔と整列する本体で、アパーチャを取り囲むことになる、工程と、および、本体とカバーとの間にシーリング要素を保存するために、カバーを流体コンジットモジュールの本体と係合させる工程と、をさらに含んでいても良い。シーリング要素は、整列したアパーチャと孔によって形成された流体コンジットモジュールのポートと、内視鏡のポートとの間に、流体密閉シールを提供するように配置される。

本発明はここで、例示のみによって、そして添付図面を参照して、さらに説明される。
本発明の第１の好ましい実施形態に係る、流体コンジットモジュールの斜視図である。 図１の流体コンジットモジュールのさらなる斜視図である。 図１の流体コンジットモジュールのさらなる斜視図である。 本発明に係る完全なコンテナを形成するために、パウチの形態のレセプタクルに取り付けられた、図１の流体コンジットモジュールを示す。 内視鏡に取り付けられた図４のコンテナを示す。 図１の流体コンジットモジュールの底面図である。 図１の流体コンジットモジュールの平面図である。 図１の流体コンジットモジュールの第１の側面図と第２の側面図である。 図１の流体コンジットモジュールの第１の側面図と第２の側面図である。 図１の流体コンジットモジュールの第１の端面図である。 図１０の、線ＸＩ－ＸＩに沿った断面図である。 図１の流体コンジットモジュールの第２の端面図である。 図６の、線ＸＩＩＩ－ＸＩＩＩに沿った断面斜視図である。 図６の、線ＸＩＶ－ＸＩＶに沿った断面斜視図である。 図６の、線ＸＶ－ＸＶに沿った断面斜視図である。 図６の、線ＸＶＩ－ＸＶＩに沿った断面斜視図である。 図１０の、線ＸＶＩＩ－ＸＶＩＩに沿った断面斜視図である。 図１０の、線ＸＶＩＩＩ－ＸＶＩＩＩに沿った断面斜視図である。 図９の、線ＸＩＸ－ＸＩＸに沿った断面斜視図である。 図９の、線ＸＸ－ＸＸに沿った断面斜視図である。 本発明の第２の好ましい実施形態に係る、流体コンジットモジュールの斜視図である。 パウチの形態のレセプタクルに取り付けられた、本発明の第３の好ましい実施形態に係る、流体コンジットモジュールの斜視図である。 図２２の流体コンジットモジュールの斜視図である。 図２２の流体コンジットモジュールの斜視図である。 図２２のコネクタの側面図であり、パウチが取り外されて、特に流体コンジットモジュールの可撓性の有るコンジットを示している。 図２５の流体コンジットモジュールの正面図である。 図２５の流体コンジットモジュールの一部の斜視図である。 図２５の流体コンジットモジュールの斜視図である。 図２２の流体コンジットモジュールのコネクタ部材を示す。 図２２の流体コンジットモジュールのロッキングカラーを示す。 図２２の流体コンジットモジュールのロッキングカラーを示す。 図２２の流体コンジットモジュールの本体の斜視図である。 図２２の流体コンジットモジュールのカバーの斜視図である。 図２２の流体コンジットモジュールのカバーの斜視図である。 図２２の流体コンジットモジュールの本体とカバーの正面図であり、カバーが本体に取り付けられ、流体コンジットモジュールのポートを形成している。 図３５の本体の側面図である。 図３５の本体とカバーの斜視図である。 図３５の本体とカバーの斜視図である。 図２６の、線ＸＸＸＩＸ－ＸＸＸＩＸに沿った断面斜視図である。 図２６の、線ＸＬ－ＸＬに沿った断面斜視図である。 図２２の、線ＸＬＩ－ＸＬＩに沿った断面斜視図である。 図３５の、線ＸＬＩＩ－ＸＬＩＩに沿った断面斜視図である。 図２６の、線ＸＬＩＩＩ－ＸＬＩＩＩに沿った断面図である。 図２６の、線ＸＬＩＶ－ＸＬＩＶに沿った断面図である。そして、 内視鏡の一部に取り付けられた、図２２の流体コンジットモジュールとレセプタクルを示す。

図１～２０は、本発明の第１の好ましい実施形態に係る、流体コンジットモジュール（１０）を示す。モジュール（１０）は、滅菌水、または浄化剤などの他の液体の保持のためのレセプタクル（１２）に取り付くように構成される。特に、図４に示されるように、モジュール（１０）は、好ましくは、液体の既定の量を含む、可撓性を有するバッグまたはパウチ（１２）に取り付く。

パウチが滅菌水を含む実施形態では、パウチ（１２）は、一般に、単回の内視鏡検査手順に十分な水を保持するだろう。パウチ（１２）は、一般に、２００ｍｌ未満、より好ましくは３０ｍｌ～１５０ｍｌの水を保持するだろう。パウチは、５０ｍｌまたは１００ｍｌの水を保持しても良い。パウチが浄化剤を含む実施形態では、パウチは、好ましくは、単回の洗浄操作に十分な浄化剤を含む。

この実施形態では、流体コンジットモジュール（１０）は、内視鏡（２）の送気管への接続のための第１のポート（１４）、および内視鏡（２）の送水管への接続のための第２のポート（１６）を含む。使用に際し、流体コンジットモジュール（１０）とレセプタクル（１２）を含むコンテナ（１８）は、図５に示されるように、ポート（１４）、（１６）において、またはポート（１４）、（１６）によって、内視鏡（２）に取り付けられる。したがって、コンテナ（１８）は、流体コンジットモジュール（１０）によって内視鏡（２）から吊るされている。いくつかの実施形態では、流体コンジットモジュールは内視鏡に取り付けられ、そしてその後にレセプタクルが流体コンジットモジュールに固定されると理解され得る。他の実施形態では、完全なコンテナが内視鏡に取り付けられるだろう。

内視鏡検査手順中に、ユーザーがコンテナ（１８）から滅菌水を使用して、内視鏡（２）の先端をすすぎたいと考えた時、ユーザーはボタンを押し、そのことによって空気を内視鏡（２）の送気管からモジュール（１０）の第１のポート（１４）に通す。空気は、モジュール（１０）の流体コンジットの第１のセットを通り、そしてパウチ（１２）の中へ流れる。パウチ（１２）で増加した圧力は、水をパウチ（１２）から押し出し、モジュール（１０）の流体コンジットの第２のセットに通す。水は、第２のポート（１６）から流出し、そして内視鏡（２）の送水管の中へ流入する。水はその後、内視鏡（２）のチャネルに沿って先端の方へ流れるだろう。

レセプタクル（１２）が浄化剤で充填される実施形態では、ユーザーが内視鏡（２）の送水管あるいは水用チャネルを洗浄したいと考えた時に、コンテナ（１８）は内視鏡（２）に取り付けられると理解されるだろう。したがって、これらの実施形態では、コンテナ（１８）が内視鏡（２）に接続された後に、ユーザーがボタンを押し、そのことによって空気を内視鏡（２）の送気管からモジュール（１０）の第１のポート（１４）に通す。空気は、モジュール（１０）の流体コンジットの第１のセットを通り、そしてパウチ（１２）の中へ流れる。パウチ（１２）で増加した圧力は、浄化剤をパウチ（１２）から押し出し、モジュール（１０）の流体コンジットの第２のセットに通す。浄化剤は、第２のポート（１６）から流出し、そして内視鏡（２）の送水管の中へ流入する。浄化剤はその後、内視鏡（２）のチャネルに沿って、先端の方へ流れ、それによってそれらのチャネルを洗い流し、そして洗浄する。

レセプタクル（１２）は、好ましくは、液体であらかじめ充填されている。例えば、流体コンジットモジュール（１０）は、好ましくは、レセプタクル（１２）の内部容積が滅菌水または浄化剤の必要な容量で充填された後に、レセプタクル（１２）に取り付けられる（これは、流体コンジットモジュール（１０）が内視鏡（２）に取り付けられる前または後に行われる）。一旦コンテナ（１８）が手順で使用されると、完全なコンテナ（１８）は処分される。したがって、コンテナ（１８）は単回使用である。

流体コンジットモジュール（１０）はレセプタクル（１２）に固定されており、コンテナ（１８）が２度使用され得ないように、モジュール（１０）またはレセプタクル（１２）の一方あるいは両方が無効にされない限り、流体コンジットモジュール（１０）がレセプタクル（１２）から分離することができないようになっている。このことは、ユーザーが流体コンジットモジュール（１０）を取り外し、レセプタクル（１２）を再充填してコンテナ（１８）を複数回使用することを防止する。

追加的に、ユーザーが、流体コンジットモジュール（１０）を通じて水をレセプタクル（１２）の中へ注入することによってレセプタクル（１２）を再充填しようとすることを防ぐために、モジュール（１０）の流体コンジットは、水がレセプタクル（１２）の中へではなく、流体コンジットモジュール（１０）から容易に逆流して外に流れ出すように、構成される。

図１～３と６～１２を特に参照すると、この実施形態の流体コンジットモジュール（１０）は、本体（２０）、コネクタ部（２２）、およびカバー部（２４）を含む。この実施形態では、流体コンジットモジュール（１０）は、単一の要素である。

本体（２０）は、実質的に立方形で、かつ対向する前面と後面（２６）、（２８）、対向する第１の端面と第２の端面（３０）、および対向する上面と底面（３２）、（３４）を含む。コネクタ部（２２）は、本体（２０）の底面（３４）から延在する。この例では、カバー部（２４）は、前面（２６）と第１の端面（３０）との間の本体（２０）の端に、ヒンジで取り付けられる。カバー部（２４）は、（図１と２に示される）開位置、および（図４と５に示される）閉位置の間で可動的である。

皿頭加工された開口（３６）は、本体（２０）の前面（２６）に設けられる。皿頭加工された開口（３６）は、前面（２６）に、側壁（４０）と台座（４２）を有する凹部（３８）を含む。孔（４４）は、凹部（３８）の台座（４２）に設けられる。好ましくは、凹部（３８）と孔（４４）は両方とも、実質的に円形である。孔（４４）は、好ましくは、台座（４２）の中心に配置される。

アパーチャ（４６）は、本体（２０）の前面（２６）に、開口（３６）に隣接して設けられる。アパーチャ（４６）は、好ましくは、実質的に円形である。好ましい実施形態では、孔（４４）とアパーチャ（４６）は同じサイズである。

カバー部（２４）は、カバープレート（４８）と、カバープレート（４８）から延在するラッチ部材（５０）を含む。図２０に最も明白に示されるように、２つの孔（５２）、（５４）が、カバープレート（４８）を貫通して、カバープレート（４８）の第１の表面（５６）からカバープレート（４８）の第２の表面（５８）へ形成される。

環状壁（６０）は、カバープレート（４８）の第１の孔（５２）の周りに延在し、カバープレート（４８）の第１の表面（５６）から突出する。キャップ（６２）は、壁（６０）の上部の孔（５２）を横断して、カバープレート（４８）から最遠位に延在する。第１の皿頭加工された孔（６４）は、カバープレート（４８）に最近位の、孔の第１の部分（６６）が、第１の小さな直径を有し、そして、カバープレート（４８）から最遠位の、孔の第２の部分（６８）が、第２の大きな直径を有するように、キャップ（６２）に設けられる。したがって、肩部またはレッジ（ｌｅｄｇｅ）（７０）は、孔の第１の部分と第２の部分（６６）、（６８）との間に配置される。レッジ（７０）は、Ｏリングなどのシール要素を受け取るためのシートを提供する。

カバープレート（４８）の第２の孔（５４）もまた、孔の第１の部分（７４）が、カバープレート（４８）の第２の表面（５８）で第１の小さな直径を有するように、そして、孔の第２の部分（７６）が、カバープレート（４８）の第１の表面（５６）で第２の大きな直径を有するように、皿頭加工される。したがって、肩部またはレッジ（７８）は、孔の第１の部分と第２の部分（７４）、（７６）との間に配置される。レッジ（７８）は、Ｏリングなどのシール要素を受け取るためのシートを提供する。

カバー部（２４）が閉位置にある時、環状壁（６０）は本体（２０）の凹部（３８）の中へ延在する。好ましくは、環状壁（６０）の外径は、実質的に凹部（３８）の直径と同じである。キャップ（６２）の上面（８０）は、好ましくは、凹部（３８）の台座（４２）と接触する。したがって、レッジ（７８）に着座するＯリングは、キャップ（６２）と凹部（３８）の台座（４２）との間にとどまる。Ｏリングは、整列している、台座（４２）の孔（４４）とキャップ（６２）の孔の第１の部分（６６）との周り、およびその間に延在する。

同様に、カバー部（２４）が閉じている時、カバープレート（４８）の第２の孔（５４）は、本体（２０）のアパーチャ（４６）と整列する。したがって、レッジ（７８）に着座するＯリングは、カバープレート（４８）の一部と本体（２０）の前面（２６）との間にとどまる。

閉位置において、カバープレート（４８）の第２の孔（５４）は、内視鏡（２）の送気管への接続のための、モジュール（１０）の第１のポート（１４）を形成し、そして、キャップ（６２）の孔（６４）は、内視鏡（２）の送水管への接続のための、モジュール（１０）の第２のポート（１６）を形成する。Ｏリングは、内視鏡（２）上に突出するガス用ポートと送水ポートとの間、および、流体コンジットモジュール（１０）の第１のポートと第２のポート（１４）、（１６）との間で、それぞれガスと水についての密閉を提供する。

図２０に最も明白に示されるように、この実施形態では、本体（２０）は、カバー部（２４）のラッチ部材（５０）と係合するように構成される、ラッチ凹部（８２）を含む。この実施形態では、ラッチ部材（５０）は、カバープレート（４８）から延在するステム（８４）、およびステム（８４）の遠位端に配置される返し（８６）を含む。ラッチ凹部（８２）は、前面（２６）から本体（２０）の中へ延在するチャネル（８８）を含む。チャネル（８８）は、ラッチ部材（５０）を受けるようなサイズに形成される。チャネル（８８）の側壁（９０）は、ラッチ部材（５０）の返し（８６）と係合するためのアンダーカット（ｕｎｄｅｒｃｕｔ）（９２）を含む。カバー部（２４）が、閉位置へ移動されると、ラッチ部材（５０）はチャネル（８８）の中へ挿入される。ラッチ部材（５０）は弾性があり、返し（８６）が付勢されてアンダーカット（９２）と係合し、そしてカバー部（２４）を閉位置に固定し、この時カバープレート（４８）の第１の表面（５６）は本体（２０）の前面（２６）と接触している。カバー部（２４）が閉位置にある時、ラッチ部材（５０）はチャネル（８８）から外れることができないように、チャネル（８８）には到達できないようになっている。他の実施形態では、カバー部（２４）を閉位置に保持するためにラッチメカニズムの異なるタイプを使用しても良いことが、理解されるであろう。

この実施形態では、リム（９４）は、本体（２０）の前面（２６）の外周の周りに延在し、前面（２６）から突出する。リム（９４）の高さは、実質的にカバープレート（４８）の厚さと同じである。カバー部（２４）が閉位置にある時、カバープレート（４８）はリム（９４）内で受けられ、そして、リム（９４）はカバープレート（４８）の外周端の周りに延在し、外周端を覆う。

図１、２、および１１に最も明白に示されるように、コネクタ部（２２）は、本体（２０）の底面（３４）から延在するチューブ（９６）を含む。チューブ（９６）の内部表面（９８）は、レセプタクル（１２）上の適切な、ねじ山加工されたコネクタとの係合のために、ねじ山加工される。好ましい実施形態では、本体（２０）の底面（３４）は、本体（２０）の前面（２６）に対して垂直である。

ラチェットリング（１００）は、チューブ（９６）の遠位端に配置される。ラチェットリング（１００）は、環状の外側部材（１０２）、および、外側部材（１０２）のまわりで離間され、かつ外側部材（１０２）から内側へ延在する、複数のラチェットの歯（１０４）を含む。ラチェットの歯（１０４）は、外側部材（１０２）に対して垂直ではない角度で、外側部材（１０２）から延在する。傾斜しているラチェットの歯（１０４）は、コネクタ部（２２）がレセプタクル（１２）の対応するコネクタ上にねじ留めされることを可能にするが、コネクタ部（２２）のネジが外されることは防止する。

追加的に、弱められたセクション（１０６）は、チューブ（９６）の近位端に近接して設けられる。図１１に最も明白に示されるように、弱められたセクション（１０６）は、チューブ（９６）の壁の薄くなった領域（１０８）を含む。この実施形態では、４つの薄くなった領域（１０８）がある。

ユーザーがモジュール（１０）をレセプタクル（１２）から取り外そうとする時に、ラチェットリング（１００）はコネクタ部（２２）の回転を妨げる。ユーザーがモジュール（１０）により大きなねじり力をかけて、モジュール（１０）をレセプタクル（１２）から取り外そうとすると、弱められたセクション（１０６）の薄くなった領域（１０８）は壊れ、または破裂して、モジュール（１０）は使用不可能になる。

したがって、これらの特徴は、ユーザーがモジュール（１０）をレセプタクル（１２）から取り外し、レセプタクル（１２）を再充填してそれを２度使用することを防止する。したがって、コネクタ部（２２）は単回使用である。

この実施形態のモジュール（１０）内の流体コンジットの構成は、ここで、図１３～２０を特に参照して、さらに説明されるだろう。

第１の流体コンジット（１１０）は、前面（２６）のアパーチャ（４６）から本体（２０）を通って延在する。第１の流体コンジット（１１０）は、前面（２６）に対して、実質的に垂直に延在する。第１の流体コンジット（１１０）のボア（１１２）は、アパーチャ（４６）から最遠位の第２の端部（１１４）で閉じている。コンジット（１１０）の第２の端部（１１４）は湾曲しており、そして好ましくは半球形状をしている。他の実施形態では、ボア（１１２）の閉鎖端は、コンジット（１１０）の端壁がボア（１１２）の軸に対して垂直にならないように、傾斜しているかまたは面取りされていても良い。

第２の流体コンジット（１１６）は、本体（２０）の底面（３４）から本体（２０）を通って延在する。第２の流体コンジット（１１６）は、底面（３４）に対して、実質的に垂直に延在する。コンジット（１１６）の第１の端部は、底面（３４）の第１の開口（１１８）で終了する。第１の開口（１１８）は、コネクタチューブ（９６）のボア（１２０）内に配置される。第２の流体コンジット（１１６）のボア（１１２）は、開口（１１８）から最遠位の第２の端部（１２４）で閉じている。この実施形態では、コンジット（１１６）の端壁は、ボア（１２２）の軸に対して実質的に垂直である。

第２の流体コンジット（１１６）は、第１の流体コンジット（１１０）に対して実質的に垂直な方向に、本体（２０）を通って延在する。第１の流体コンジットと第２の流体コンジット（１１０）、（１１６）は、流体が第１のコンジット（１１０）を通りそして第２のコンジット（１１６）の中へ流れ得るように、交差する。重要なのは、第２の流体コンジット（１１６）は、第２の流体コンジット（１１６）の側壁の一部が第１の流体コンジット（１１０）の側壁の一部と交差するように、第１の流体コンジット（１１０）からオフセットされることである。このように、交差（１２６）は、第１のコンジットと第２のコンジット（１１０）、（１１６）との間に形成され、それによって、第１の流体コンジットと第２の流体コンジット（１１０）、（１１６）との間の流体の流れを可能にし、そして、交差（１２６）を通る流体の流れは、第１のコンジットと第２のコンジット（１１０）、（１１６）の両方の軸に対して実質的に垂直である。交差（１２６）は、好ましくは、第１の流体コンジット（１１０）の閉鎖端（１１４）から離れてある。

第３の流体コンジット（１２８）は、凹部（３８）の台座（４２）の孔（４４）から本体（２０）を通って延在する。第３の流体コンジット（１２８）は、前面（２６）に対して、実質的に垂直に延在する。第３の流体コンジット（１２８）のボア（１３０）は、孔（４４）から最遠位の第２の端部（１３２）で閉じている。コンジット（１２８）の第２の端部（１３２）は凸上の湾曲を有しており、そして好ましくは半球形状をしている。他の実施形態では、ボア（１３０）の閉鎖端（１３２）は、コンジット（１２８）の端壁がボア（１３０）の軸に対して垂直にならないように、傾斜しているかまたは面取りされていても良い。第３の流体コンジット（１２８）は、好ましくは、第１の流体コンジット（１１０）に対して実質的に平行に延在する。

第４の流体コンジット（１３４）は、本体（２０）の底面（３４）から本体（２０）を通って延在する。第４の流体コンジット（１３４）は、底面（３４）に対して、実質的に垂直に延在する。第４の流体コンジット（１３４）は、好ましくは、第２の流体コンジット（１１６）に対して実質的に平行に延在する。コンジット（１３４）の第１の端部は、底面（３４）の第２の開口（１３８）で終了する。第２の開口（１３８）は、第１の開口（１１８）に隣接して、およびコネクタチューブ（９６）のボア（１２０）内に配置される。第４の流体コンジット（１３４）のボア（１４０）は、開口（１３８）から最遠位の第２の端部（１４２）で閉じている。この実施形態では、コンジット（１３４）の端壁は、ボア（１４０）の軸に対して実質的に垂直である。

第４の流体コンジット（１３４）は、第３の流体コンジット（１２８）に対して実質的に垂直な方向に、本体（２０）を通って延在する。第３の流体コンジットと第４の流体コンジット（１２８）、（１３４）は、流体が第３のコンジット（１２８）を通りそして第４のコンジット（１３４）の中へ流れ得るように、交差する。重要なのは、第４の流体コンジット（１３４）は、第４の流体コンジット（１３４）の側壁の一部が第３の流体コンジット（１２８）の側壁の一部と交差するように、第３の流体コンジット（１２８）からオフセットされることである。このように、交差（１４４）は、第３のコンジットと第４のコンジット（１２８）、（１３４）との間に形成され、それによって、第３の流体コンジットと第４の流体コンジット（１２８）、（１３４）との間の流体の流れを可能にし、そして、交差（１４４）を通る流体の流れは、第３のコンジットと第４のコンジット（１２８）、（１３４）の両方の軸に対して実質的に垂直である。交差（１４４）は、好ましくは、第３の流体コンジット（１２８）の閉鎖端（１３２）から離れてある。

液体を第１のコンジットと第３のコンジット（１１０）、（１２８）のいずれか１つの中へ注入することによって、レセプタクル（１２）を再充填する試みは、液体がコンジット（１１０）、（１２８）の閉鎖端（１１４）、（１３２）でリバウンドするので、結果的に液体がボア（１１２）、（１３０）から逆流して排出されることになる。さらに、交差するコンジット（１１０）、（１１６）、（１２８）、（１３４）がオフセットされているという性質のため、液体を第２のコンジットと第４のコンジット（１１６）、（１３４）の１つに、そしてレセプタクル（１２）の中へ流すことは大変困難となる。

この実施形態では、流体コンジットモジュール（１０）は、ガス用ポート（１４６）をさらに含み、それによって二酸化炭素（ＣＯ２）などのガスが流体コンジットモジュール（１０）を通って送られることを可能にする。

ガス用ポート（１４６）は、本体（２０）の上面（３２）から延在する円筒状のチューブ（１５０）によって形成される入口（１４８）を含む。入口（１４８）は、好ましくは、不使用時に入口（１４８）を密閉または閉じることができる閉鎖部を含む。この実施形態では、円筒状のチューブ（１５０）は標準のルアーロックキャップ（Ｌｕｅｒ Ｌｏｃｋ ｃａｐ）（１５１）と係合するように構成される。

円筒状のチューブ（１５０）は、本体（２０）の上面（３２）の穴（１５２）を取り囲む。第５の流体コンジット（１５４）は、開口（１５２）から本体（２０）を通って延在する。第５の流体コンジット（１５４）は、上面（３２）に対して、実質的に垂直な方向に延在する。好ましくは、第５の流体コンジット（１５４）は、第１の流体コンジット（１１０）に対して、実質的に垂直な方向に延在する。第５の流体コンジット（１５４）の第２の端部（１５６）は、第１の流体コンジット（１１０）と交差し、交差（１５８）を形成して、流体が、第５の流体コンジット（１５４）から第１の流体コンジット（１１０）の中へ流れることができるようになる。

第５のコンジットと第１のコンジット（１５４）、（１１０）との間の交差（１５８）は、好ましくは、第１のコンジットと第２のコンジット（１１０）、（１１６）との間の交差（１２６）から、第１のコンジット（１１０）の長さに沿って、オフセットされる。また、第５のコンジットと第２のコンジット（１５４）、（１１６）は、好ましくは、互いからオフセットされており、それによって、第５のコンジットと第１のコンジット（１５４）、（１１０）との間の交差（１５８）と、第１のコンジットと第２のコンジット（１１０）、（１１６）との間の交差（１２６）が、互いに対しておよそ９０°になる。このように、ガス用ポート（１４６）を通じてレセプタクル（１２）の中へ水を注入する試みは、第５のコンジット（１５４）と第２のコンジット（１１６）がオフセットされているという性質によって、うまくいかないだろう。水は、第２のコンジット（１１６）を通ってレセプタクル（１２）の中へ流れるよりも、より容易に第１のコンジット（１１０）から流出するだろう。

好ましい実施形態では、管類（図示されず）の１本は、本体（２０）の底面（３４）に接続され、管類が第４のコンジット（１３４）と流体連通する。特に、管類のボアは、本体（２０）の底面（３４）の第２の開口（１３８）と整列する。この実施形態では、管類の近位端は、第４の流体コンジット（１３４）の端部（１３６）のカウンターボアセクション（ｃｏｕｎｔｅｒｂｏｒｅ ｓｅｃｔｉｏｎ）（１６０）に配置される。管類は、コネクタのボア（１２０）を通り、そしてそこから外へ延在する。流体コンジットモジュール（１０）がレセプタクル（１２）に取り付けられている時、管類はレセプタクル（１２）の内部容積の中へ延在する。好ましくは、管類の遠位端は、レセプタクル（１２）の台座または端部の近くに配置される。好ましくは、管類は可撓性を有する。

使用に際し、液体をレセプタクルから内視鏡の中へ供給するためには、内視鏡（２）の送気管からの空気は、モジュール（１０）の第１のポート（１４）を通ることを余儀なくされる。空気は、モジュール（１０）の第１の流体コンジットと第２の流体コンジット（１１０）、（１１６）を通り、そしてレセプタクルまたはパウチ（１２）の中へ流れる。このことが、パウチ（１２）内の圧力を上昇させる。圧力は一般に、最大約５ｐｓｉまで上昇する。増加した圧力は、液体がパウチ（１２）を出て管類を通り、そして、モジュール（１０）の第４の流体コンジット（１３４）と第３の流体コンジット（１２８）を通ることを余儀なくする。液体はその後、第２のポート（１６）から流出し、そして内視鏡（２）の送水管の中へ流入する。管類は、管類の端部がレセプタクル（１２）の台座に着座または存在するため、パウチ（１２）内の液体のすべてが使用されることを可能にする。

この実施形態では、グリップ用リブ（１６２）が、本体（２０）の第１の端面と第２の端面（３０）上に設けられる。リブ（１６２）は、端面（３０）を通って、上面と底面（３２）、（３４）との間に伸長する方向で、延在する。リブ（１６２）は、端面（３０）から突出し、そしてグリップ機能を提供して、モジュールをグリップして内視鏡（２）から取り外すのを補助する。

流体コンジットモジュール（１０）は、好ましくは、ポリプロピレンで作られているが、任意の適切なポリマー材料で作られていても良い。

図２１は、本発明に係る、流体コンジットモジュール（２１０）の第２の実施形態を示す。第２の実施形態のほとんどの特徴は、第１の実施形態のものと同一であり、そして本明細書ではさらに記載されることはないだろう。特に、流体コンジットの内部配置は、第１の実施形態のものと同一である。同様の特徴は、２００増加された参照番号によって示される。

この第２の実施形態は、第１の実施形態とは異なるコネクタ部（２２２）を有する。第１の実施形態のコネクタ部（２２）は、前もって充填されたパウチなどのレセプタクル（１２）上にネジ留めするように設計されており、標準のスクリューキャップによって前もって閉じられていたかもしれない。

この実施形態では、コネクタ部（２２２）は、可撓性を有するパウチなどのレセプタクルへの取り付け用に構成される、スピゴットまたは突起（３６４）を含む。スピゴットまたは突起（３６４）は、好ましくは、可撓性のあるパウチへの熱溶着用に構成される。

第２の流体コンジットと第４の流体コンジットは、コネクタ部（２２２）を通って延在する。第２の流体コンジットの端部は、スピゴット（３６４）の遠位端面（３６８）の第１の開口（３６６）で終了する。第４の流体コンジットの端部は、スピゴット（３６４）の遠位端面（３６８）の第２の開口（３７０）で終了する。

図２２～４５は、本発明の第３の好ましい実施形態に係る、流体コンジットモジュール（４１０）を示す。第３の実施形態のほとんどの特徴は第１の実施形態のものと同一であり、そして、同様の特徴は４００増加された参照番号によって示される。

モジュール（４１０）は、滅菌水、または浄化剤などの別の流体あるいは液体を保持するためのレセプタクル（４１２）に取り付くように構成される。特に、図２２と２４に示されるように、モジュール（４１０）は、好ましくは、液体の既定の量を含む、可撓性を有するバッグまたはパウチ（４１２）に取り付く。パウチが滅菌水を含む実施形態では、パウチ（４１２）は、一般に、単回の内視鏡検査手順に十分な水を保持するだろう。パウチ（４１２）は、一般に、２００ｍｌ未満、より好ましくは３０ｍｌ～１５０ｍｌの水を保持するだろう。パウチ（４１２）は、５０ｍｌまたは１００ｍｌの水を保持しても良い。代替的に、パウチは、単回の洗浄手順に十分な浄化剤を保持しても良い。パウチが浄化剤を含む実施形態では、パウチは、好ましくは、単回の洗浄操作に十分な浄化剤を含む。

流体コンジットモジュール（４１０）は、内視鏡（２）の送気管への接続のための第１のポート（４１４）、および内視鏡（２）の送水管への接続のための第２のポート（４１６）を含む。使用に際し、流体コンジットモジュール（４１０）とレセプタクル（４１２）を含むコンテナ（４１８）は、図４５に示されるように、ポート（４１４）、（４１６）において、またはポート（４１４）、（４１６）によって、内視鏡（２）に取り付けられる。したがって、コンテナ（４１８）は、流体コンジットモジュール（４１０）によって内視鏡（２）から吊るされている。いくつかの実施形態では、流体コンジットモジュールは内視鏡に取り付けられ、そしてその後にレセプタクルが流体コンジットモジュールに固定されると理解され得る。他の実施形態では、完全なコンテナが内視鏡に取り付けられるだろう。

内視鏡検査手順中に、ユーザーがコンテナ（４１８）から滅菌水を使用して、内視鏡（２）の先端をすすぎたいと考えた時、ユーザーはボタンを押し、そのことによって空気を内視鏡（２）の送気管からモジュール（４１０）の第１のポート（４１４）に通す。空気は、モジュール（４１０）の流体コンジットの第１のセットを通り、そしてパウチ（４１２）の中へ流れる。パウチ（４１２）で増加した圧力は、水をパウチ（４１２）から押し出し、モジュール（４１０）の流体コンジットの第２のセットに通す。水は、第２のポート（４１６）から流出し、そして内視鏡（２）の送水管の中へ流入する。水はその後、内視鏡（２）のチャネルに沿って先端の方へ流れるだろう。

レセプタクル（４１２）が浄化剤で充填される実施形態では、ユーザーが内視鏡（２）の送水管あるいは水用チャネルを洗浄したいと考えた時に、コンテナ（４１８）が内視鏡（２）に取り付けられると理解されるだろう。したがって、これらの実施形態では、コンテナ（４１８）が内視鏡（２）に接続された後に、ユーザーがボタンを押し、そのことによって空気を内視鏡（２）の送気管からモジュール（４１０）の第１のポート（４１４）に通す。空気は、モジュール（４１０）の流体コンジットの第１のセットを通り、そしてパウチ（４１２）の中へ流れる。パウチ（４１２）で増加した圧力は、浄化剤をパウチ（４１２）から押し出し、モジュール（４１０）の流体コンジットの第２のセットに通す。浄化剤は、第２のポート（４１６）から流出し、そして内視鏡（２）の送水管の中へ流入する。浄化剤はその後、内視鏡（２）のチャネルに沿って、先端の方へ流れ、それによってそれらのチャネルを洗い流し、そして洗浄する。

レセプタクル（４１２）は、好ましくは、液体であらかじめ充填されている。例えば、流体コンジットモジュール（４１０）は、好ましくは、レセプタクル（４１２）の内部容積が滅菌水または浄化剤の必要な容量で充填された後に、レセプタクル（４１２）に取り付けられる（これは、流体コンジットモジュール（４１０）が内視鏡（２）に取り付けられる前または後に行われる）。一旦コンテナ（４１８）が手順で使用されると、完全なコンテナ（４１８）は処分される。したがって、コンテナ（４１８）は単回使用である。

流体コンジットモジュール（４１０）はレセプタクル（４１２）に固定されており、コンテナ（４１８）が２度使用され得ないように、モジュール（４１０）またはレセプタクル（４１２）の一方あるいは両方が無効にされない限り、流体コンジットモジュール（４１０）がレセプタクル（４１２）から分離することができないようになっている。このことは、ユーザーが流体コンジットモジュール（４１０）を取り外し、レセプタクル（４１２）を再充填してコンテナ（４１８）を複数回使用することを防止する。

追加的に、ユーザーが、流体コンジットモジュール（４１０）を通じて水をレセプタクル（１２）の中へ注入することによってレセプタクル（４１２）を再充填しようとすることから防ぐために、モジュール（４１０）の流体コンジットは、水がレセプタクル（４１２）の中へではなく、流体コンジットモジュール（４１０）から容易に逆流して外に流れ出すように、構成される。

図２５～２８と３９および４１を特に参照すると、この実施形態の流体コンジットモジュール（４１０）は、本体（４２０）、コネクタアセンブリ（４２２）、およびカバー部（４２４）を含む。

本体（４２０）は、実質的に立方形で、かつ対向する前面と後面（４２６）、（４２８）、対向する第１の端面と第２の端面（４３０）、および対向する上面と底面（４３２）、（４３４）を含む。コネクタアセンブリ（４２２）は、本体（４２０）の底面（４３４）から延在する。この実施例では、カバー（４２４）は、図３２に最も明白に示されるように、本体（４２０）の前面（４２６）の開口（９５）において受けられる、またはその開口と係合する。

カバー（４２４）は、図３３と３４に最も明白に示されるように、カバープレート（４４８）と、カバープレート（４４８）から延在する１対のラッチ部材（４５０）を含む。２つの孔（４５２）、（４５４）が、カバープレート（４４８）を貫通して、カバープレート（４４８）の第１の表面（４５６）からカバープレート（４４８）の第２の表面（４５８）へ形成される。

環状壁（４６０）は、カバープレート（４４８）の第１の孔（４５２）の周りに延在し、カバープレート（４４８）の第１の表面（４５６）から突出する。キャップまたは端部プレート（４６２）は、カバープレート（４４８）から最遠位の壁（４６０）の上部の孔（４５２）を横断して延在する。孔（４６４）は、カバープレート（４４８）に最近位の、孔の第１の部分（４６６）が、第１の小さな直径を有し、そして、カバープレート（４４８）から最遠位の、孔の第２の部分（４６８）が、第２の大きな直径を有するように、キャップ（４６２）に設けられる。したがって、肩部またはレッジ（４７０）は、孔の第１の部分と第２の部分（４６６）、（４６８）との間に配置される。レッジ（４７０）は、図４３に最も明白に示されるように、Ｏリング（４７１）などの第１のシール要素を受け取るためのシートを提供する。

カバープレート（４４８）の第２の孔（４５４）もまた、カバープレート（４４８）の第２の表面（４５８）に、第１の小さな直径を有する第１の部分（４７４）と、および、カバープレート（４４８）の第１の表面（４５６）に、第２の大きな直径を有する第２の部分（４７６）とを有する。したがって、肩部またはレッジ（４７８）は、孔の第１の部分と第２の部分（４７４）、（４７６）との間に配置される。レッジ（４７８）は、図４３に最も明白に示されるように、Ｏリング（７９）などの第２のシール要素を受け取るためのシートを提供する。

ここで図３２、４３、および４４を参照すると、本体（４２０）は、アパーチャ（４４４）を含む第１のシーリング面（１７０）と、アパーチャ（４４６）を含む第２のシーリング面（１７２）を含む。カバー（４２４）が本体（４２０）に係合される時、アパーチャ（４４４）はカバー（４２４）の孔（４６４）と整列し、そして第１のシール要素（７１）は、レッジ（４７０）と第１のシーリング面（１７０）との間に配置され、本体（４２０）とカバー（４２４）との間に、整列された第１の孔（４６４）とアパーチャ（４４４）を取り囲む流体密閉シールを形成する。同様に、アパーチャ（４４６）はカバー（４２４）の第２の孔（４５４）と整列し、そして第２のシール要素（７９）は、レッジ（４７８）と第２のシーリング面（１７２）との間に配置され、本体（４２０）とカバー（４２４）との間に、整列された第２の孔（４５４）とアパーチャ（４４４）を取り囲む流体密閉シールを形成する。

カバー（４２４）が本体（４２０）に係合され、完全な流体コンジットモジュール（４１０）を形成する時、整列した第２の孔（４５４）とアパーチャ（４４６）は、内視鏡（２）の送気管に接続するための、モジュール（４１０）の第１のポート（４１４）を形成し、そして、整列した第１の孔（４６４）とアパーチャ（４４４）は、内視鏡（２）の送水管に接続するための、モジュール（４１０）の第２のポート（４１６）を形成する。Ｏリング（７９）、（７１）は、内視鏡（２）上に突出するガス用ポートと送水ポートとの間、および、流体コンジットモジュール（４１０）の第１のポートと第２のポート（４１４）、（４１６）との間で、それぞれガスと水についての密閉を提供する。

この実施形態では、リムまたはへり（９４）は、本体（４２０）の前面（４２６）の外周の周りに延在し、そして前面（４２６）に開口（９５）を画定する。カバー（４２４）が本体（４２０）の開口（９５）内で係合している時、リム（４９４）は、カバー（４２４）の側面を取り囲む。

図４４に最も明白に示されるように、本体（４２０）は、カバー部（４２４）のラッチ部材（４５０）と係合するように構成される、ラッチ凹部（４８２）を含む。特に、本体（４２０）は、本体（４２０）の端壁（３１）に、本体（４２０）の前面（２６）に近接して、１対のラッチ凹部（４８２）を含む。この実施形態では、図３４に最も明白に示されるように、ラッチ部材（４５０）は、カバープレート（４４８）の対向する側面または端部から延在する突起（４８６）を含む。各突起は、実質的に三角形の断面形状を有しており、そして前部の傾斜表面とラッチ表面を含む。

カバー（４２４）が本体（４２０）の開口（９５）に係合している時、ラッチ部材（４５０）の各々は、ラッチ凹部（４８２）のそれぞれの１つと係合する。好ましくは、ラッチ部材（４５０）は、ラッチ凹部（４８２）の中へのスナップフィット（ｓｎａｐ ｆｉｔ）であり、そして突起（４８６）は、カバー（４２４）を取り外すために後に突起を凹部（４８２）から外すことができないように構成される。他の実施形態では、カバー部（４２４）を本体（４２０）の開口（９５）に保持するために、ラッチメカニズムの異なるタイプを使用しても良いことが、理解されるであろう。

図２７～３１、３５、および４１に最も明白に示されるように、コネクタアセンブリ（４２２）は、コネクタ部材（１７４）とロッキングカラー（ｌｏｃｋｉｎｇ ｃｏｌｌａｒ）（９９）を含む。チューブ状の取り付け部材（１７６）は、本体（４２０）の底面（４３４）から延在する。コンテナ（４１８）が完全に組み立てられている時、ロッキングカラー（９９）は取り付け部材（１７６）に固定され、そしてコネクタ部材（１７４）はロッキングカラー（９９）に固定される。ロッキングカラー（９９）の、取り付け部材（１７６）およびコネクタ部材（１７４）の両方との係合、およびロッキングカラー（９９）の構成は、コンテナ（４１８）を再利用することができないように、コネクタアセンブリ（４２２）の一部が無効にされない限り、後にコネクタ部材（１７４）がロッキングカラー（９９）から外され得ないように、そして後にロッキングカラー（９９）が本体（４２０）から外され得ないようになっている。

取り付け部材（１７６）は、中央ボア（１７８）を取り囲む環状壁（１７７）を含む。取り付け部材（１７６）は、近位端領域と遠位端領域を含む。ボア（１７８）は、取り付け部材（１７６）の近位端領域に第１の小さな直径と、および遠位端領域に第２の大きな直径とを有する。

弱められたセクション（５０６）は、環状壁（１７７）の近位端と、本体（４２０）の底面（４３４）との間に設けられる。図３９に最も明白に示されるように、弱められたセクション（５０６）は、ボアを取り囲む環状の側壁（１０７）を含む。弱められたセクション（５０６）のボアは環状壁（１７７）の近位のボア（１７８）と同じ直径を有し、そしてそこにつながっている。しかし、弱められたセクション（５０６）の環状の側壁（１０７）の外径は、環状壁（１７７）の近位端における、環状壁（１７７）の外径よりも小さい。このようにして、環状溝（１０９）は、取り付け部材（１７６）の近位端の取り付け部材（１７６）の外側表面において効果的に提供される。

弱められたセクションのボア、そしてしたがって取り付け部材のボア（１７８）も、本体（４２０）の底面（４３４）の開口（１２１）と整列し、そしてそこにつながっている（図４１を参照）。

１対のラッチ部材（１７９）は、環状壁（１７７）の遠位端に近接する、環状壁（１７７）の外側表面から延在する。各ラッチ部材（１７９）は、実質的に三角形の断面形状を有しており、そして前部の傾斜表面とラッチ表面を含む。ラッチ部材（１７９）は、ロッキングカラー（９９）のロッキングアパーチャ（１８０）と係合するように構成される。

図３０、３１、３９、および４０に最も明白に示される、ロッキングカラー（９９）は、第１の端部（９５）と第２の端部（９７）との間に延在するチューブ状の部材（４９６）を含む。チューブ状の部材（４９６）の内部表面（４９８）は、下にさらに記載されるようなコネクタ部材（１７４）の一部との係合のために、ねじ山加工されている。

ロッキングアパーチャ（１８０）は、チューブ状の部材（４９６）の第１の端部（９５）のラッチリング（１８１）に設けられる。この実施形態では、ラッチリング（１８１）は、チューブ状の部材（４９６）の第１の端部（９５）から長手方向に延在する円筒状のカラーまたはフランジの形をしている。ラッチリング（１８１）は、取り付け部材（１７６）の遠位端領域と係合するように構成される。そのため、ラッチリング（１８１）は、取り付け部材（１７６）の環状壁（１７７）の遠位端の外径と実質的に同じ、またはそれよりもわずかに大きな内径を有する。

ラチェットリング（５００）は、チューブ状の部材（４９６）の第２の端部（９７）に配置される。ラチェットリング（５００）は、環状の外側部材（５０２）、および、外側部材（５０２）のまわりで離間され、かつ外側部材（５０２）から内側へ延在する、複数のラチェットの歯（５０４）を含む。ラチェットの歯（５０４）は、外側部材（５０２）に対して垂直ではない角度で、外側部材（５０２）から延在する。傾斜しているラチェットの歯（５０４）は、（下に示されるように）ロッキングカラー（９９）がコネクタ部材（１７４）上にねじ留めされることを可能にするが、ロッキングカラー（９９）のネジが外されてコネクタ部材（１７４）から取り外されることを防止する。

図２９に最も明白に示されるコネクタ部材（１７４）は、円筒状部材（１８２）の第１の端部と第２の端部（１８４）、（１８５）との間で延在する中央ボア（１８３）を有する、細長い円筒状部材（１８２）を含む。円筒状部材（１８２）は、第１の端部領域（１８６）と第２の端部領域（１８７）を含む。第１の端部領域（１８６）は、チューブ状の部材（４９６）のねじ山加工された内部表面（４９８）との係合のための、外側ねじ山を含む。第２の端部領域（１８７）は、パウチなどの適切なレセプタクルへの溶着、あるいは固定のために構成される。

コネクタ部材（１７４）は、流体コンジットモジュール（４１０）のこの実施形態では、コネクタアセンブリ（４２２）の一部を形成するものとして記載されているが、他の実施形態では、コネクタ部材は、コネクタアセンブリのロッキングカラーに後に固定される、あらかじめ充填されているレセプタクルの一部であっても良い。コネクタ部材は、レセプタクルまたはパウチに接続される吐出口の形をしていても良い。従って、これらの実施形態では、流体コンジットモジュールは、本体とロッキングカラーを含むが、一方で、コネクタ部材が流体コンジットモジュールに取り付け可能なレセプタクルの一部を形成する。

他の実施形態では、完全なコネクタアセンブリ（つまりコネクタ部材とロッキングカラーの両方）は、レセプタクルに取り付けられたノズルの一部を形成しても良い。ノズルは、あらかじめ充填されたレセプタクルに熱溶着によって取り付けられても良い。これらの実施形態では、コネクタアセンブリは、好ましくは、パウチに取り付けられた近位端と、および流体コンジットモジュールの本体に固定されるように構成された遠位端とを有する、単一のコネクタである。好ましい実施形態では、コネクタの遠位端は、上に記載されるように、本体（４２０）の取り付け部材（１７６）と係合するように構成されたラッチリングを含む。ラッチリングは、一旦コネクタが取り付け部材（１７６）に取り付けられると、取り付け部材（１７６）またはコネクタのうちの１つを無効にするかあるいは壊さない限り、コネクタを取り付け部材（１７６）から取り外すことができないように構成されていることが、理解されるだろう。したがって、これらの実施形態では、レセプタクルが本体に取り付けられた後に、流体コンジットモジュールが本体とロッキングカラーによって形成される。

ユーザーがレセプタクル（４１２）から流体コンジットモジュール（４１０）を取り外そうとすれば、ラチェットリング（５００）はロッキングカラー（９９）とコネクタ部材（１７４）の相対的回転を妨げる。ユーザーがモジュール（４１０）により大きなねじり力をかけて、ラチェットリング（５００）に対抗し、モジュール（４１０）をレセプタクル（４１２）から取り外そうとすれば、弱められたセクション（５０６）が壊されまたは剪断され、モジュール（４１０）は使用不能になる。

したがって、これらの特徴は、ユーザーがモジュール（４１０）をレセプタクル（４１２）から取り外し、レセプタクル（４１２）を再充填してそれを２度使用することを防止する。したがって、コネクタ部（４２２）は単回使用である。

この実施形態のモジュール（４１０）内の流体コンジットの構成は、ここで、図４０～４４を特に参照して、さらに説明されるだろう。

第１の流体コンジット（５１０）は、アパーチャ（４４６）から本体（４２０）を通って延在する。第１の流体コンジット（５１０）は、本体（４２０）の前面（４２６）に対して、実質的に垂直に延在する。第１の流体コンジット（５１０）のボア（５１２）は、アパーチャ（４４６）から最遠位の第２の端部（５１４）で閉じている。コンジット（５１０）の第２の端部（５１４）は湾曲しており、そして好ましくは半球形状をしている。他の実施形態では、ボア（５１２）の閉鎖端は、コンジット（５１０）の端壁がボア（５１２）の軸に対して垂直にならないように、傾斜しているかまたは面取りされていても良い。

第２の流体コンジット（５１６）は、第１の流体コンジット（５１０）に対して実質的に垂直な方向に、本体（４２０）を通って延在する。第１の流体コンジットと第２の流体コンジット（５１０）、（５１６）は、流体が第１のコンジット（５１０）を通りそして第２のコンジット（５１６）の中へ流れ得るように、交差する。重要なのは、第２の流体コンジット（５１６）は、第２の流体コンジット（５１６）の側壁の一部が第１の流体コンジット（５１０）の側壁の一部と交差するように、第１の流体コンジット（５１０）からオフセットされることである。このように、交差（５２６）は、第１のコンジットと第２のコンジット（５１０）、（５１６）との間に形成され、それによって、第１の流体コンジットと第２の流体コンジット（５１０）、（５１６）との間の流体の流れを可能にし、そして、交差（５２６）を通る流体の流れは、第１のコンジットと第２のコンジット（５１０）、（５１６）の両方の軸に対して実質的に垂直である。交差（５２６）は、好ましくは、第１の流体コンジット（５１０）の閉鎖端（５１４）から離れてある。

コンジット（５１６）の第１の端部は、本体（４２０）の開口（１２１）と流体連通している。第２の流体コンジット（５１６）のボア（５２２）は、開口（１２１）から最遠位の第２の端部（５２４）で閉じている。この実施形態では、第２の端部（５２４）におけるコンジット（５１６）の端壁は、ボア（５２２）の軸に対して実質的に垂直である。

第３の流体コンジット（５２８）は、アパーチャ（４４４）から本体（４２０）を通って延在する。第３の流体コンジット（５２８）は、本体（４２０）の前面（４２６）に対して、実質的に垂直に延在する。第３の流体コンジット（５２８）のボア（５３０）は、アパーチャ（４４４）から最遠位の第２の端部（５３２）で閉じている。コンジット（５２８）の第２の端部（５３２）は凸上の湾曲を有しており、そして好ましくは半球形状をしている。他の実施形態では、ボア（５３０）の閉鎖端（５３２）は、コンジット（５２８）の端壁がボア（５３０）の軸に対して垂直にならないように、傾斜しているかまたは面取りされていても良い。第３の流体コンジット（５２８）は、好ましくは、第１の流体コンジット（５１０）に対して実質的に平行に延在する。

第４の流体コンジット（５３４）は、本体（４２０）を通って、第３の流体コンジット（５２８）に対して実質的に垂直な方向に延在し、そして好ましくは、第２の流体コンジット（５１６）に対して実質的に平行に延在する。コンジット（５３４）の第１の端部（５３６）は、本体（４２０）の底面（４３４）に近接する開口（５３８）で終了する。開口（５３８）は、本体（４２０）の開口（１２１）内に配置される。第４の流体コンジット（５３４）のボア（５４０）は、開口（５３８）から最遠位の第２の端部（５４２）で閉じている。この実施形態では、コンジット（５３４）の端壁は、ボア（５４０）の軸に対して実質的に垂直である。

第３の流体コンジットと第４の流体コンジット（５２８）、（５３４）は、流体が第３のコンジット（５２８）を通りそして第４のコンジット（５３４）の中へ流れ得るように、交差する。重要なのは、第４の流体コンジット（５３４）は、第４の流体コンジット（５３４）の側壁の一部が第３の流体コンジット（５２８）の側壁の一部と交差するように、第３の流体コンジット（５２８）からオフセットされることである。このように、交差（５４４）は、第３のコンジットと第４のコンジット（５２８）、（５３４）との間に形成され、それによって、第３の流体コンジットと第４の流体コンジット（５２８）、（５３４）との間の流体の流れを可能にし、そして、交差（５４４）を通る流体の流れは、第３のコンジットと第４のコンジット（５２８）、（５３４）の両方の軸に対して実質的に垂直である。交差（５４４）は、好ましくは、第３の流体コンジット（５２８）の閉鎖端（５３２）から離れてある。

水を第１のコンジットと第３のコンジット（５１０）、（５２８）のいずれか１つの中へ注入することによって、レセプタクル（４１２）を再充填する試みは、液体がコンジット（５１０）、（５２８）の閉鎖端（５１４）、（５３２）でリバウンドするので、結果的に液体がボア（５１２）、（５３０）から逆流して排出されることになる。さらに、交差するコンジット（５１０）、（５１６）、（５２８）、（５３４）がオフセットされているという性質のため、水を第２のコンジットと第４のコンジット（５１６）、（５３４）の１つに、そしてレセプタクル（４１２）の中へ流すことは大変困難となる。

この実施形態では、流体コンジットモジュール（４１０）は、ガス用ポート（５４６）をさらに含み、それによって二酸化炭素（ＣＯ２）などのガスが流体コンジットモジュール（４１０）を通って送られることを可能にする。

ガス用ポート（５４６）は、本体（４２０）の上面（４３２）から延在する円筒状のチューブ（５５０）によって形成される入口（５４８）を含む。入口（５４８）は、好ましくは、不使用時に入口（１４８）を密閉または閉じることができる閉鎖部を含む。この実施形態では、円筒状のチューブ（５５０）は標準のルアーロックキャップ（Ｌｕｅｒ Ｌｏｃｋ ｃａｐ）（５５１）と係合するように構成される。

円筒状のチューブ（５５０）は、本体（４２０）の上面（４３２）の穴（５５２）を取り囲む。第５の流体コンジット（５５４）は、開口（５５２）から本体（４２０）を通って延在する。第５の流体コンジット（５５４）は、上面（４３２）に対して、実質的に垂直な方向に延在する。好ましくは、第５の流体コンジット（５５４）は、第１の流体コンジット（５１０）に対して、実質的に垂直な方向に延在する。第５の流体コンジット（５５４）の第２の端部（５５６）は、第１の流体コンジット（５１０）と交差し、交差（５５８）を形成して、流体が、第５の流体コンジット（５５４）から第１の流体コンジット（５１０）の中へ流れることができるようになる。

第５のコンジットと第１のコンジット（５５４）、（５１０）との間の交差（５５８）は、好ましくは、第１のコンジットと第２のコンジット（５１０）、（５１６）との間の交差（５２６）から、第１のコンジット（５１０）の長さに沿って、オフセットされる。また、第５のコンジットと第２のコンジット（５５４）、（５１６）は、好ましくは、互いからオフセットされており、それによって、第５のコンジットと第１のコンジット（５５４）、（５１０）との間の交差（５５８）と、第１のコンジットと第２のコンジット（５１０）、（５１６）との間の交差（５２６）が、互い対しておよそ９０°になる。このように、ガス用ポート（５４６）を通じてレセプタクル（４１２）の中へ水を注入する試みは、第５のコンジット（５５４）と第２のコンジット（５１６）がオフセットされているという性質によって、うまくいかないだろう。水は、第２のコンジット（５１６）を通ってレセプタクル（４１２）の中へ流れるよりも、より容易に第１のコンジット（５１０）から流出するだろう。

管類（１９０）の１本は、管類（１９０）が第４のコンジット（５３４）と流体連通するように、本体（４２０）に接続される。この実施形態では、管類（１９０）の近位端（１９１）は、第４の流体コンジット（５３４）のボア（５４０）に配置され、管類が開口（５３８）を通り、そしてそこから外へ延在するようになっている。管類（１９０）は、本体（４２０）の開口（１２１）を通って、取り付け部材（１７６）のボア（１７８）を通って、およびコネクタ部材（１７４）のボア（１８３）を通って延在する。

流体コンジットモジュール（４１０）がレセプタクル（４１２）に取り付けられている時、管類（１９０）はレセプタクル（４１２）の内部容積の中へ延在する。好ましくは、管類（１９０）の遠位端（１９３）は、レセプタクル（４１２）の台座または端部の近くに配置される。管類（１９０）の遠位端（１９３）は、管類（１９０）の遠位端（１９３）の開口がレセプタクル（４１２）またはパウチの内部表面によって閉塞されることが決して無いように、角度付けがなされていても良い。好ましい実施形態では、管類（１９０）の遠位端（１９３）における管類（１９０）の端面は、管類（１９０）の軸に対しておよそ４５°で延在しても良い。好ましくは、管類（１９０）は可撓性を有する。

使用に際し、液体をレセプタクル（４１２）から内視鏡（２）の中へ供給するために、内視鏡（２）の送気管からの空気は、モジュール（４１０）の第１のポート（４１４）を通ることを余儀なくされる。この空気は、モジュール（４１０）の第１の流体コンジットと第２の流体コンジット（５１０）、（５１６）を通り、そして開口（１２１）を通って、取り付け部材（１７６）のボア（１７８）を通って、およびコネクタ部材（１７４）のボア（１８３）を通って、レセプタクルまたはパウチ（４１２）の中へ流れる。このことが、パウチ（４１２）内の圧力を上昇させる。圧力は一般に、最大約５ｐｓｉまで上昇する。増加した圧力は、液体がパウチ（４１２）を出て管類を通り、そして、モジュール（４１０）の第４の流体コンジット（５３４）と第３の流体コンジット（５２８）を通ることを余儀なくする。液体はその後、第２のポート（４１６）から流出し、そして内視鏡（２）の送水管の中へ流入する。管類（１９０）は、管類（１９０）の端部がレセプタクル（４１２）の台座またはその近くに、着座または存在するため、パウチ（４１２）内の液体（例えば滅菌水または浄化剤）のすべてが使用されることを可能にする。

流体コンジットモジュール（４１０）は、好ましくは、ポリプロピレンで作られているが、任意の適切なポリマー材料で作られていても良い。

流体コンジットモジュール（４１０）は、カバープレート（４４８）の第２の表面（４５８）上に延在する、取り外し可能なシート（図示されず）を含んでいても良い。これらの実施形態では、取り外し可能なシートは、カバープレート（４４８）を通って形成される孔（４５２）、（４５４）の両方の上に延在し、およびそれらを覆い、そして、第１のポートと第２のポート（４１４）、（４１６）を両方共密閉する。流体コンジットモジュール（４１０）の使用に先立ってシートが取り外されると、第１のポートと第２のポート（４１４）、（４１６）に到達することができるようになる。シートは、シートがカバー（４２４）から剥がれることができないように、好ましくは適切な接着剤によってカバー（４２４）に取り付けられる。

上に記載される実施形態にでは、管類（１９０）の別個の１本が本体（２０）（４２０）に接続され、第４のコンジット（１３４）、（５３４）と流体連通していたが、他の実施形態では、管類は、少なくとも部分的に、本体（２０）、（４２０）と一体となって形成されても良い。管類の完全な長さは、本体と一体となって形成されても良い。他の実施形態では、管類の１本の第１のセクションは、本体と一体となって形成されても良い。管類の第１のセクションの遠位端は、第１のセクションが管類の第２のセクションに接続して完全な１本の管類を形成することを可能にする、接続機能を含んでいても良い。

いくつかの実施形態では、ガス用ポートの入口は、（二酸化炭素（ＣＯ２）などの）ガスが入口を通って流れるのを可能にするが、（水などの）液体の流れが入口を通ることは防止するように構成されていても良い。ガス用ポートの入口は、適切なガス透過可能な膜を含んでいても良い。他の実施形態では、入口は、蛇行する流路を有するボアを配するチューブを含んでいても良い。これによって、ガスは入口を通って容易に流れることができるが、入口を通る液体の流れは、妨害、または制限されてしまうかもしれない。入口は、入口を通じて液体を容易に注入するのに十分な直径を有する、針またはシリンジの先端の挿入を防止するように形作られていても良く、あるいはそのように構成されていても良い。これによって、ガス用ポートおよび関連する入口を通じて液体を注入することによって、ユーザーがレセプタクルを再充填しようとすることは、妨害、または制限されるだろう。

上記の実施形態では、Ｏリング（または他の適切なシーリング要素）は、カバープレート（４８）、（４４８）に設けられる肩部またはレッジ（７０）、（７８）、（４７０）、（４７８）上で支持され、そして、カバーまたはカバー部（２４）、（４２４）がその閉位置で固定される時には、カバープレート（４８）、（４４８）と、本体（２０）、（４２０）の前面（２６）、（４２６）との間にとどまっていた。その後、使用に際し、Ｏリングは、流体コンジットモジュール（１０）、（４１０）の第１のポートと第２のポート（１４）、（１６）、（４１４）、（４１６）との間、および、内視鏡（２）の送気ポートと送水ポートとの間に、それぞれ必要なガス密閉シールと液体密閉シールとを形成する。しかし、カバーまたはカバー部がその閉位置で本体に固定される時、Ｏリング（または他のシーリング要素）は、Ｏリングが所定の位置に保持されるのを補助するためのカバープレートによりしっかりと組み込まれるのが好ましい場合もあることが、理解されるだろう。いくつかの実施形態では、カバープレートに、クリップまたはアンダーカットなどの、適切な保持機能を提供することが望ましい場合もあり、Ｏリングは保持機能の中、あるいは保持機能の下に着座または位置することになる。他の実施形態では、シーリング要素は、カバープレート上にオーバーモールド（ｏｖｅｒｍｏｕｌｄ）されても良い。これらの実施形態では、エラストマー材料の層が、カバープレートの肩部またはレッジ上にオーバーモールドされても良い。

したがって、本発明は、液体が内視鏡の送水管に供給されることを可能にし、かつ単回使用の、レセプタクルへの取り付けのための、改善された流体コンジットを提供し、それによって、二次汚染の危険を最小限に抑える。

Claims (19)

1. 内視鏡にレセプタクルを接続するための流体コンジットモジュールであって、
   前記レセプタクルは、液体を保持するための内部容積を有し、そして、前記流体コンジットモジュールは、
   －内視鏡の送気管に接続するための第１のポートと、
   －内視鏡の送水管に接続するための第２のポートと、
   －前記レセプタクルを前記流体コンジットモジュールに取り付けるように構成されるコネクタと、
   －前記第１のポートと前記コネクタとの間の第１の流体流路と、
   －前記第２のポートと前記コネクタとの間の第２の流体流路と、を含み、
   ここで、前記コネクタは、使用の際に、レセプタクルが前記流体コンジットモジュールに接続される時、前記第１の流体流路および前記第２の流体流路は、前記レセプタクルの前記内部容積と流体連通するように構成され、および、
   ここで、前記流体コンジットモジュールは、第１のレセプタクルの使用後の第２のレセプタクルの取り付けを防止するように前記コネクタを無効にするように構成される第１の単回使用機能と、前記第１の流路および前記第２の流路を介して前記レセプタクルを再充填することを妨げるまたは防止するように構成される第２の単回使用機能とを備える、流体コンジットモジュール。
2. 前記流体コンジットモジュールは、前記コネクタが前記第１のポートおよび前記第２のポートに対する固定位置にあるように構成される、請求項１に記載の流体コンジットモジュール。
3. 第１の単回使用機能は、使用の際に、前記レセプタクルから前記コネクタを外すために前記コネクタに力がかけられると、破裂するように構成される、前記コネクタの弱められた部分を含む、請求項１または請求項２に記載の流体コンジットモジュール。
4. 前記コネクタは、前記レセプタクルの相補性ねじ山への取り付けのためのねじ山を含む、請求項１～３に記載の流体コンジットモジュール。
5. 前記コネクタは、レセプタクルが前記コネクタに固定され得、レセプタが前記コネクタから外れることを防止するように構成される、ラチェット機構を含む、請求項４に記載の流体コンジットモジュール。
6. 前記第１の流体流路が、前記第１のポートと閉鎖端との間に延在する第１の流体コンジットと、前記コネクタの第１の開口と閉鎖端との間に延在する第２の流体コンジットであって、前記第２の流体コンジットは前記第１の流体コンジットに対して実質的に垂直に延在する、第２の流体コンジットと、を含み、そして、前記第２の流体流路が、前記第２のポートと閉鎖端との間に延在する第３の流体コンジットと、前記コネクタの第２の開口と閉鎖端との間に延在する第４の流体コンジットであって、前記第４の流体コンジットは前記第３の流体コンジットに対して実質的に垂直に延在する、第４の流体コンジットと、を含む、請求項１～５に記載の流体コンジットモジュール。
7. 第１の交差が、前記第１の流体コンジットと前記第２の流体コンジットとの間の流体の流れを可能にし、前記第１の交差は、前記第１の流体コンジットの前記閉鎖端から離れてあり、そして、前記第１の流体コンジットと前記第２の流体コンジットは、前記第１の交差を通る流体の流れの方向が、第１のコンジットと第２のコンジットの両方の軸に対して実質的に垂直になるようにオフセットされ、および、第２の交差が、前記第３の流体コンジットと前記第４の流体コンジットとの間の流体の流れを可能にし、前記第２の交差は、前記第３の流体コンジットの前記閉鎖端から離れてあり、そして、前記第３の流体コンジットと前記第４の流体コンジットは、前記第２の交差を通る流体の流れの方向が、第３のコンジットと第４のコンジットの両方の軸に対して実質的に垂直になるようにオフセットされる、請求項６に記載の流体コンジットモジュール。
8. 前記コネクタから延在し、そして前記第２の流体流路と流体連通している、管類の１本をさらに含む、請求項１～７に記載の流体コンジットモジュール。
9. 第１のアパーチャと第２のアパーチャとを含む本体、および第１の孔と第２の孔とを含むカバーを含み、前記本体は開口を含み、ここで、前記第１の孔が前記第１のアパーチャと整列して前記流体コンジットモジュールの前記第２のポートを形成するように、そして、前記第２の孔が前記第２のアパーチャと整列して前記流体コンジットモジュールの前記第１のポートを形成するように、前記カバーが受けられる、請求項１～８に記載の流体コンジットモジュール。
10. 前記本体は、第１のシーリング面と第２のシーリング面とを含み、そして、前記カバーは、第１のシートと第２のシートとを含み、そして、ここで、前記カバーが前記本体に係合される時、第１のシール要素が前記第１のシートと前記第１のシーリング面との間に配置され、前記本体と、整列された前記第１の孔および前記第１のアパーチャを取り囲む前記カバーとの間に、流体密閉シールを形成し、および、第２のシール要素が前記第２のシートと前記第２のシーリング面との間に配置され、前記本体と、整列された前記第２の孔および前記第２のアパーチャを取り囲む前記カバーとの間に、流体密閉シールを形成する、請求項９に記載の流体コンジットモジュール。
11. 前記カバーがラッチ部材を含み、そして前記本体がラッチ凹部を含み、前記ラッチ部材は、前記カバーが前記本体の前記開口で受けられる時に、前記ラッチ凹部と係合する、請求項９または請求項１０に記載の流体コンジットモジュール。
12. 前記流体コンジットモジュールは、ポリマー材料から作られている、請求項１～１１に記載の流体コンジットモジュール。
13. 請求項１～１２の任意の１項で記載されるような流体コンジットモジュールと、前記流体コンジットモジュールのコネクタに固定されるレセプタクルとを含むコンテナ。
14. 前記レセプタクルが可撓性を有するパウチを含む、請求項１３に記載のコンテナ。
15. 前記レセプタクルの内部容積は、滅菌水または浄化剤を含む、請求項１３または請求項１４に記載のコンテナ。
16. 請求項１３～１５の任意の１項で記載されるようなコンテナと内視鏡とを含むアセンブリであって、前記流体コンジットモジュールは、前記コンテナが前記内視鏡から単独で吊るされるように、前記内視鏡の送気ポートおよび送水ポートと係合する、アセンブリ。
17. 内視鏡の送水管に液体を供給する方法であって、前記方法は、
    －請求項１３～１５の任意の１項に係るコンテナを、前記内視鏡の送気ポートおよび送水ポートに取り付ける工程と、
    －前記内視鏡の前記送気ポートから、前記流体コンジットモジュールの第１のポートおよび第１の流体経路を通って、レセプタクルの内部容積の中へ空気を送る工程であって、これによって、前記内部容積の圧力を上昇させ、前記レセプタクルに含まれる液体が、前記レセプタクルから、前記流体コンジットモジュールの第２の流体経路および第２のポートを通って、および、前記送水ポートを通って、前記内視鏡の前記送水管の中への流出を余儀なくされる、工程と、を含む、方法。
18. 前記コンテナを前記内視鏡に取り付ける工程の前に前記流体コンジットモジュールを前記コネクタで前記レセプタクルに固定する工程であって、それによって、流体は前記第１の流体経路から前記レセプタクルの内部容積の中へ流れることができ、そして、流体は前記内部容積から前記流体コンジットモジュールの前記第２の流体経路の中へ流れることができる、工程、をさらに含む、請求項１７に記載の方法。
19. 流体コンジットモジュールを前記レセプタクルに固定する前記工程は、前記コネクタのねじ山を前記レセプタクルのねじ山に係合することを含む、請求項１８に記載の方法。

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