JP2022501643A - 患者固有の心血管シミュレーション装置 - Google Patents

患者固有の心血管シミュレーション装置 Download PDF

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Abstract

外科医およびイメージング化専門家を含む構造的心臓病(SHD)チームが、手術される特定の患者の生体力学的およびエコー源性特性を複製する患者固有のモデルを使用してシミュレートされた心臓介入手順を実行することを可能にする外科的シミュレーション装置が開示される。外科シミュレーション装置が、患者固有のモデルを備えた患者固有のカートリッジを受け取るためのタンクを持つステーションを含み得る。デバイスはまた、ステーション中の食道アクセスシステム、およびステーションのアクセスポートとカップリングする血管アクセスシステムを含み得る。

Description

(関連出願への相互参照)
この出願は、2018年9月20日に出願された「PATIENT−SPECIFIC CARDIOVASCULAR SIMULATION DEVICE」と題された米国仮特許出願シリアル番号第62/734,223号の利益および優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体がすべての目的のために本明細書に組み込まれる。
(技術分野)
この開示は、シミュレーション装置、より具体的には、患者固有の心血管シミュレーション装置に向けられる。
(背景)
心臓病は、現代世界における死亡率と罹患率の主な原因である。経皮的または経カテーテル的介入等の多数の低侵襲治療が、構造的心臓病(SHD)の治療のために最近導入されてきた。しかしながら、現在、SHDチームが心臓カテーテル検査室環境で構造的心臓介入を計画および実践する機会とツールは限られている。
(要旨)
介入心臓病学手順を訓練および計画するための心血管解剖学的構造を模倣するシミュレーション装置が開示される。シミュレーションデバイスは、フレーム、および正確な生体力学的特性と可変エコー源性材料を持つマルチマテリアルの患者固有の心臓モデルを含み得る。可変エコー源性材料は、生体組織の視覚的側面に近い視覚的側面で、超音波イメージングで可視化し得る。
本開示のいくつかの態様によれば、患者の心臓の少なくとも部分の患者固有のモデルを含む患者固有のカートリッジであって、前記患者固有のモデルが、前記患者の前記心臓の前記部分の解剖学的形状および機械的挙動を模倣するように構成された少なくとも部分を含む、患者固有のカートリッジ;ハウジングを有するステーション;前記ハウジング中に形成され、かつ前記患者固有のカートリッジを受け入れるように構成された、タンク;前記ハウジング内で前記ハウジング上の食道アクセスポートと前記タンク中の第1のポートとの間で延展している食道アクセスシステム;および血管アクセスポートを持つ第1の端部および前記タンク中の第2のポートに流体的にカップリングされるように構成された第2の端部を含む血管アクセスシステム、を含む、外科シミュレーション装置が開示される。
本開示の他の態様によれば、外科用シミュレータ装置用の患者固有のカートリッジが提供され、前記患者固有のカートリッジが、第1、第2、および第3の開口部を有する患者非依存性フレーム;および患者固有の心臓モデルを含む。患者固有の心臓モデルは、右心房;患者の左心房および中隔の機械的および解剖学的形状特性に対応する機械的および解剖学的形状特性を有する左心房および中隔;前記患者の上大静脈の解剖学的形状から逸脱し、かつ右心房と前記患者非依存性フレーム中の第1の開口部との間に延展する部分にインターフェースする上大静脈;前記患者の下大静脈の解剖学的形状から逸脱し、かつ右心房と前記患者非依存性フレーム中の第2の開口部との間に延展する部分にインターフェースする下大静脈;および前記患者の肺静脈の解剖学的形状から逸脱し、かつ左心房と前記患者非依存性フレーム中の第3の開口部との間に延展する部分にインターフェースする上部肺静脈、を含む。
本開示の他の態様によれば、ハウジングを有するステーション;ハウジング中に形成され、患者の心臓の少なくとも部分の患者固有のモデルを含む患者固有のカートリッジを受け入れるように構成されたタンクであって、前記タンクが、前記タンクの底面を形成する第1の表面、および反対側の第2の表面を有する、底壁を含む、タンク;前記ハウジング内で前記ハウジング上の食道アクセスポートと前記タンクの第1のポートとの間で延展する食道アクセスシステム;血管アクセスポートを持つ第1の端部、および前記タンク中の第2のポートに流体的にカップリングされるように構成された第2の端部を含む血管アクセスシステム;および前記タンクの底壁の反対側の第2の表面に隣接するハウジング内に配置された脊椎影シミュレーションカード、を含む、外科シミュレーション装置が提供される。
本開示の他の態様によれば、ハウジング、前記ハウジング中に形成されたタンク、および前記ハウジングとカップリングされた血管アクセスシステムを有するステーションを有する外科シミュレーション装置を提供すること;前記タンク中に、患者の心臓の少なくとも部分の患者固有のモデルを含む患者固有のカートリッジを提供すること;イメージング装置を、前記ハウジング内で前記ハウジングの食道アクセスポートから食道アクセスシステムを通って、前記タンク中の第1のポートを通って、および前記患者固有のカートリッジの下のタンクの底面のくぼみの中へ、挿入すること;および前記血管アクセスシステムの血管アクセスポートから、血管アクセスシステムの主管腔を通って、前記タンク中の第2のポートを介して患者固有のモデルの部分の中へ、外科的要素を挿入すること、含む方法が提供される。
本開示の他の態様によれば、特定の患者の器官の解剖学的および音響的特徴を複製する患者固有のカートリッジ;前記患者固有のカートリッジを受け入れるように構成されたタンクを含むステーション;前記ステーションとカップリングされ、かつ外科的アクセスポートから前記タンクのアクセスポートまで延展する内腔を含む外科的アクセスシステムであって、前記内腔が、一般的な患者の血管をシミュレートするように構成されている、外科的アクセスシステム;および前記ステーション内でイメージングアクセスポートから前記タンクまで延展するイメージングアクセスシステムであって、前記イメージングアクセスシステムが、前記一般的な患者内のイメージングアクセス経路をシミュレートするように構成された管腔を含む、イメージングアクセスシステム、を含む、外科シミュレーション装置が提供される。
本開示の態様によれば、画像アクセスシステムは、一般的な患者の食道を模倣し、経食道心エコー検査プローブへのアクセスを提供する。
主題技術の種々の構成が、本開示から当業者に容易に明らかになることが理解され、ここで、主題技術の種々の構成が、例示として示され、説明される。実現されるように、主題技術は、他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、すべて主題技術の範囲から逸脱することなく、他の種々の点で改変可能である。したがって、要約、図面、および詳細な説明は、本質的に例示的なものと見なされるべきであり、限定的なものと見なされるべきではない。
本開示の上記および関連する目的、特徴、および利点は、以下の図と併せて解釈される場合、以下の詳細な説明を参照することによってより完全に理解されるであろう。
図1は、本開示の態様による、物理的シミュレータ装置でシミュレートし得る種々の介入心臓処置を例示する。 図2は、本開示の態様による、物理的シミュレータ装置を含む例示的なカテーテル法(Cath)ラボを例示する。 図3は、本開示の態様による、患者の表現にオーバーレイされた物理シミュレータデバイスを例示する。 図4は、種々の手順のための経中隔穿刺のための心臓の中隔上の種々の位置を例示する。 図5Aは、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのさらなる詳細を例示する。 図5Bは、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのさらなる詳細を例示する。 図6は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの斜視図を例示する。 図7は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのステーションの断面側面図を例示する。 図8は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのステーションの、患者の表現と整列され、その上に重ねられた側面図を示す。 図9は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの食道アクセスシステムの断面側面図を例示する。 図10は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのステーションの断面側面図を例示する。 図11は、本開示の態様による、患者固有のカートリッジを含む物理シミュレータデバイスの側面図を例示する。 図12は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの管腔の断面端面図を例示する。 図13は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの食道アクセスシステムの部分の斜視図を例示する。 図14は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの部分の上面図を例示する。 図15Aは、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの血管アクセスデバイスの分解斜視図および斜視図を例示する。 図15Bは、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの血管アクセスデバイスの分解斜視図および斜視図を例示する。 図16Aは、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの血管アクセスデバイスの側面図および上面図を例示する。 図16Bは、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの血管アクセスデバイスの側面図および上面図を例示する。 図17は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの断面上面図を例示する。 図18は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのステーションのアクセスポートの斜視図を例示する。 図19は、本開示の態様による、図18のアクセスポートの貫通穴を例示する。 図20は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのステーションのハウジングの斜視図を例示する。 図21は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのステーションのハウジングの別の斜視図を例示する。 図22は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのステーションのタンクの音響コーティングを例示する。 図23は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのタンク内の音響コーティングありおよびなしで得られた超音波画像を示す。 図24は、本開示の態様による、物理シミュレータ装置のステーションのタンクの断面側面図を例示する。 図25は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの患者固有のカートリッジの斜視図を例示する。 図26Aは、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの別の患者固有のカートリッジの斜視図および上面図を例示する。 図16Bは、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの別の患者固有のカートリッジの斜視図および上面図を例示する。 図27は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの患者固有のカートリッジの患者固有のモデルの卵円窩の特徴を例示する。 図28は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのタンク内に配置された超音波デバイスを使用して取得し得る、物理シミュレータデバイスのタンク内の患者固有のモデルの超音波画像を示す。 図29は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの患者固有のカートリッジの患者固有のモデルの左心耳を例示する。 図30は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの患者固有のカートリッジの患者固有のモデルによってモデル化し得る患者の心臓の部分を例示する。 図31は、本開示の態様による、患者非依存性フレームを有する患者固有のカートリッジの斜視図を示す。 図32は、本開示の態様による、患者固有のカートリッジの患者非依存性フレームの斜視図を例示する。 図33は、本開示の態様による、患者非依存性フレームとカップリングされた患者固有のモデルを有する患者固有のカートリッジの斜視図を示す。 図34は、本開示の態様による、患者非依存性フレームとカップリングされた別の患者固有のモデルを有する患者固有のカートリッジの別の斜視図を示す。 図35は、本開示の態様による、患者固有のモデルを例示する。 図36は、本開示の態様による、種々の異なる患者固有のモデルとカップリングされた患者固有のカートリッジの患者非依存性フレームの別の斜視図を示す。 図37は、本開示の態様による、患者非依存性フレームとカップリングするための患者固有のモデルのカップリング部分を例示する。 図38Aはそれぞれ、本開示の態様による、患者非依存性フレームとカップリングするための、患者固有のモデルのずれた患者部分および対応するカップリング部分を例示する。 図38Bはそれぞれ、本開示の態様による、患者非依存性フレームとカップリングするための、患者固有のモデルのずれた患者部分および対応するカップリング部分を例示する。 図39は、本開示の態様による、患者非依存性フレームとカップリングするための、患者固有のモデルのずれた患者部分および対応するカップリング部分の別の例を例示する。 図40は、本開示の態様による、患者非依存性フレームとカップリングするための患者固有の心臓モデルを製造するためのプロセスの種々の態様を例示する。 図41は、本開示の態様による、患者の心臓の部分における手術器具の透視画像を例示する。 図42は、本開示の態様による、患者の心臓の患者固有のモデルにおける手術器具の透視画像を例示する。 図43は、本開示の態様による、患者の心臓の患者固有のモデルの壁の部分の断面図を例示する。 図44は、本開示の態様による、患者の心臓の患者固有のモデルのコーティングされた壁の部分の断面図を例示する。 図45は、本開示の態様による、患者の心臓の患者固有のモデルの壁にX線反応性材料を注入するためのプロセスを例示する。 図46は、本開示の態様による、脊髄シャドウカードの斜視図を例示する。 図47は、本開示の態様による、脊髄シャドウカードを備えた物理シミュレータデバイスのステーションの側面図を例示する。 図48は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの流体流動システムの概略図を例示する。 図49は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの別の流体流動システムの概略図を例示する。 図50は、本開示の態様による、物理シミュレータ装置の流体加熱システムの概略図を例示する。 図51は、本開示の態様による、物理シミュレータ装置用の付属流体ヒーターの斜視図を例示する。 図52は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイス用の付属流体ヒーターの取り付け部材の断面図を例示する。 図53Aは、本開示の態様による、物理シミュレータデバイス用の別のアクセサリ流体ヒーターの斜視図を例示する。 図53Bは、本開示の態様による、図53Aの付属流体ヒーターの取り付け部分の断面図を例示する。 図53Cは、本開示の態様による、図53Aの付属流体ヒーターの取り付け部分および加熱要素の断面図を例示する。 図54は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイス用のフラッシュシステムの斜視図を例示する。 図55は、本開示の態様による、図54のフラッシュシステムとカップリングするための物理シミュレータデバイスの流体フローシステムの部分のそれぞれの開放および閉鎖配置の概略図を例示する。 図56は、本開示の態様による、図54のフラッシュシステムとカップリングするための物理シミュレータデバイスの流体フローシステムの部分のそれぞれの開放および閉鎖配置の概略図を例示する。 図57は、本開示の態様による、図54のフラッシュシステムとカップリングするための物理シミュレータデバイスの流体フローシステムのYパイプの断面図を例示する。 図58は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのステーションのタンクへの設置中の患者固有のカートリッジの概略側面図を例示する。 図59は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスのステーションのタンクに設置された患者固有のカートリッジの概略側面図を例示する。 図60は、本開示の態様による、患者固有のカートリッジのフレーム上の固定部材の概略斜視図を例示する。 図61は、本開示の態様による、ステーションのタンクの側壁上の固定部材の概略斜視図を例示する。 図62は、本開示の態様による、ステーションのタンクの側壁上の固定部材と、患者固有のカートリッジのフレームの対応する固定部材との間の固定相互作用の概略側面図を例示する。 図63は、本開示の態様による、ステーションのタンクのアクセスポートと患者固有のカートリッジのフレームの遠位支持体との間の固定相互作用の概略側面図を例示する。
(詳細な説明)
以下の詳細な説明では、本開示の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が示される。しかしながら、本開示の実装形態は、特定の詳細のいくつかがなくても実施され得ることが当業者には明らかであろう。他の例では、開示を曖昧にしないように、周知の構造および技術は詳細に示されていない。
インターベンショナル心臓専門医は、カテーテルベースの治療をリアルタイムで案内するための主要なツールとして透視室を用いて作業する。構造的心臓病(SHD)への介入は鼓動している心臓で行われるため、外科医による直接の目視検査以外の手段で関連する構造を視覚化することが重要である。3次元経食道心エコー検査(TEE)による心臓イメージングの進歩は、複雑な心臓の形態を示し、経皮的治療の計画と調整に必要な介入前の正確な測定を実施するのに特に役立つことが証明されている。
仮想および物理シミュレータは、アクションが患者の転帰に影響を与える前に手順をトレーニングする機会を提供し、初心者のオペレーター期間中のリスクから患者を隔離する。シミュレータを使用すると、従来の見習いモデルと比較して、トレーニング時間が短縮され、より構造化された包括的なスキルの習得が容易になる。しかしながら、トレーニングおよび/または計画用の既存のシミュレーションデバイスは、現実的な生体力学的動作を再現しない、および/または生体組織の視覚的側面に近い視覚的側面を備えた超音波イメージングでは表示されない。
したがって、正確な手法で、および生体組織の視覚的側面に近い視覚的側面を備えた超音波画像で可視的な手法で、心血管壁と手術器具との間の相互作用(例、摩擦、フィードバック力等)を機械的に複製し得る、構造的心臓病介入のトレーニングおよび計画を支援し得る物理シミュレータデバイスの必要性が存在する。
過去数年間で、主に経カテーテル大動脈弁置換術、僧帽弁介入、および経カテーテル左心耳閉鎖の採用により、構造的心臓病(SHD)への関心が爆発的に高まっている。
心臓の構造的介入は、特別に設計されたカテーテル、ガイド、シース、および埋め込みツールを使用して実施される。例えば、図1は、2016 Mayo Clinic2016(登録商標)グラフィックの一部を示し、これは、特別に設計されたカテーテル、ガイド、シース、および埋め込みツールの1以上を、下大静脈110から患者の心臓100の右心房101の中へ、次いで中隔112を通る経中隔穿刺を介して左心房102の中へ挿入することによって部分的に実施される、8つの構造的心臓介入(AHとラベル付け)を例示する。図1に示されるように、これらの介入は、左心房102と左心室104との間の僧帽弁、肺静脈114、および/または左心房付属器116(例として)の問題を操作および/または対処するために実施され得る。
成功した介入(例、図1に示されるタイプのもの)を害を及ぼすことなく実施するために、これらのツールを高精度で使用することが必須である。例えば、経中隔穿刺は、異なる手順のために、中隔112上の異なる場所に形成され得る。この理由およびその他の理由により、SHDの介入は複雑であり、多くのガイドラインでは、1人ではなく学際的なSHDチームの実装を推奨している。SHDチームは通常、心臓専門医と心臓介入医、心臓外科医、心臓血管画像専門医、麻酔科医、および専門看護師で構成されている。介入する専門家の行動は、画像専門家によって提供される画像に大きく依存する。画像専門家は、介入者に関連する構造と、手順をガイドするために最適なビューを知る必要がある。心エコー検査と透視画像で同時に構造を特定することは複雑であり、誤解を招きやすい。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、図1に示されるもの等のSHD手順のためのトレーニングおよび計画ツールを提供し、それは介入心臓病学手順のためのトレーニングと術前計画をよりよく助ける。例えば、特定の患者の解剖学的構造および心臓壁の機械的挙動を正確に複製し、超音波画像化を使用して画像化されると、超音波画像下の患者の対応する生体組織の対応する視覚的側面に近い視覚的側面を有する画像を生成する物理的シミュレーションデバイスが開示される。以下でさらに詳細に説明するように、物理シミュレータデバイスは、患者固有の心臓モデルを配置し得るタンクを有するハウジング、ハウジング内の食道アクセスシステム、およびハウジングとカップリングされた血管アクセスシステムを含むステーションを含み得る。患者固有のカートリッジをタンクの中へ配置し得る。カートリッジには、患者非依存性フレームと、現実的な生体力学的特性を備えたマルチマテリアルの患者固有の心臓モデルが含まれる。これは、対応する生体組織の対応する側面に近い側面で超音波イメージングで表示される。シミュレータシステム(例、ステーションとカートリッジを含む)は、人間の右心房と左心房の特性(例、形状、音響インピーダンス、生体力学)を模倣し、患者がいない非滅菌手術部屋(例、Cathラボ)の環境に適合するように配置し得る。
例えば、図2は、物理シミュレータ装置202(例、Cathラボテーブル210でサポートされる)、画像化システム204(例、透視システム)、超音波システム208(例、超音波)およびディスプレイ206を含むシミュレータシステムを実装するCathラボ200を例示し、その上に、タンク内のカートリッジの超音波および透視画像等の画像が例示され、物理シミュレータ装置202のステーションを見ることができる。
物理シミュレータ装置202の詳細は、図3に示される。図3では、物理シミュレータ装置202は、人体の描写399上に重ねて示されるので、物理シミュレータ装置202の種々の特徴と患者の身体との間の整列を見ることができる。特に、図3は、物理シミュレータデバイス202が、特定の患者の心臓の少なくとも部分の機械的および音響的特徴を模倣する患者固有のカートリッジ308を受け入れるように配置されたタンク306を有するステーション300を含み得ることを示す。
示されるように、タンク306は、患者の口および大腿静脈穿刺位置に対する患者の心臓の相対的な位置に従って、食道アクセスポート304および血管アクセスポート310に対して配置される。このようにして、物理シミュレータデバイス202の配置は、操作される器官(例、心臓)、超音波アクセスポイント(例、患者の口)、および血管アクセスポート(例、大腿静脈に沿った)の相対的な位置を模倣する。例えば、図3はまた、物理シミュレータデバイス202が、ステーション300とカップリングされ、血管アクセスシステム302が大腿静脈の部分、右外静脈および共通腸骨静脈312を模倣することを可能にする湾曲を有する血管アクセスシステム302、およびカートリッジ308内のシミュレートされた患者の心臓の右心房につながる大静脈314をどのように含むかを示す。
いくつかの実装形態では、カートリッジ308とステーション300の組合せは、左心耳(LAA)閉鎖介入に必要なすべての解剖学的部分の機能を達成することを目的としている。ステーション300およびカートリッジ308のフレームは、標準的な解剖学的部分(例、一般的な患者の)を表し得、カートリッジ308の患者固有のモデルは、患者固有の解剖学的部分を表し得る。
この例では、LAA閉鎖介入は、大腿静脈レプリカ(例、標準的な患者の一部分)のポート310での穿刺から始まり、次いで、ガイドワイヤが、レプリカを介して、カートリッジ308によってシミュレートされた心臓の右心房レプリカに取り付けられる。カテーテルは、システムの患者固有の部分を含むカートリッジ308に入る。
LAAにアクセスするには、心臓専門医は、卵円窩内のLAA手順の特定の場所でカートリッジ308の複製中隔を通過する必要がある。例えば、図4は、LAA処置のための経中隔穿刺のための卵円窩400上の位置408を例示するMayo Clinic(登録商標)画像の部分である。卵円窩400上の他の場所は、経中隔開存卵円孔閉鎖の場所404、弁周囲漏出クローザーの場所402、経皮的左心室補助装置の配置の場所406、および肺静脈介入のための場所410等の他の手順のための経中隔穿刺のためにも示される。
カートリッジ308は、卵円窩の位置および形状が患者固有である、患者固有のモデルを含む。外力に対するモデル化された卵円窩の機械的応答(例、外科用器具によって及ぼされる力)等の患者固有のモデルの機械的特徴は、同じ力に反応する、患者の心臓の対応する組織の機械的応答を模倣するために患者固有であり得る。モデルの部分(例、卵円窩)の厚さおよび/または材料特性は、以下でさらに詳細に説明するように、所望の患者固有の機械的特徴を生成するように配置し得る。LAAの例では、カテーテルが左心房に入ると、心臓専門医はガイドワイヤをカートリッジ308の患者固有の上部肺静脈レプリカ内に押し込む。次いで、外科医はカテーテルを引っ張り、複製された肺静脈とLAAで終了し、デバイスを展開する。
図3に示されるように、シミュレートされた手順の間、カートリッジ308は、ステーション300内に配置されたタンク306内に配置され、タンク306内の流体307(例、水または血液模倣流体)に沈められ、その結果、シミュレートされた組織および介入ツールは、超音波イメージングの下で見ることができる(以下でさらに詳細に説明する)。ステーション300はまた、以下でさらに詳細に説明されるように、循環、フラッシング、濾過、加熱、および/またはそうでなければ血液模倣流体307を操作するための流体制御システムを含み得る。
図5Aおよび5Bは、シミュレートされたLAA手順中の物理シミュレータデバイス202の特徴の追加の図を示す(例、X線画像下でのシステムの態様の外観を表すシミュレートされた透視図)。例えば、図5Aでは、超音波プローブ505(例、経食道心エコー(TEE)超音波プローブ)、ガイドワイヤ507、および操作コンポーネント501(例、物理シミュレータデバイス202を通して流体を移動させるためのポンプ)を見ることができる。この例では、超音波装置505は、ステーション内の食道アクセスシステムを介して、タンク306内のカートリッジ308の下に挿入されている。ガイドワイヤ507は、血管アクセス装置302を介して、患者固有のカートリッジ308の部分に挿入されている。
図5Bでは、カートリッジ308は、シミュレートされたLAA116’を閉じるために、シミュレートされた隔壁112’中の経中隔穿刺511を通過したLAA閉鎖デバイス502のための送達デバイスとともに見ることができる。送達装置上の位置マーカー500も見ることができる。
図6は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイス202の斜視図を例示する。図6の例では、ステーション300のハウジング309は、血管アクセスシステム302等の外科的アクセスデバイスとカップリングされているのを見ることができる。この例では、血管アクセスシステム302の近位端にある血管アクセスポート310を見ることができる。ステーション300のハウジング309内のタンク306も見ることができる。
ステーション300および/または血管アクセスシステム302は、シミュレートされた介入に関与する特定の標準的な(すなわち、患者固有ではない)解剖学的部分を表すように構成され得る。ステーション300の主な機能は、カートリッジ308(例、患者固有の心臓モデルを含む)を解剖学的に適切な位置に保持し、流体をカートリッジ308を通して循環させて血流をシミュレートし、解剖学的に現実的な血管および食道へのアクセスを提供することである。
血管アクセスシステム302によって提供されるシミュレートされた血管アクセスは、右大腿静脈、腸骨静脈、および下大静脈アクセスをシミュレートする。シミュレートされた食道アクセスは、ハウジング309内に配置することができ、例えば、シミュレートされた手順を画像化するための経食道心エコー(TEE)超音波プローブの挿入および配置のための経路を提供する。ポンプ(例、図5の構成要素501の1つとして実施される)は、心臓を通る血流をシミュレートして、練習中に使用されるカテーテルを通して導入された造影剤の現実的な分散を可能にし、手術中に外科医が経験する流体力を複製する。ポンプはまた、ステーション300の流体後処置をパージし得る。
ステーション300および血管アクセスデバイス302は、図3に示されるように、すべての構成要素がベッド上の患者の対応する解剖学的位置に配置された状態で、Cathラボ患者ベッド上に配置可能であるように設計される。よって、以下でさらに詳細に説明するように、ステーション300は、ポンプ(例、ポンプ501)を取り囲むメインハウジング309、タンク306(カートリッジを配置し得る)、複製食道アクセスシステム(本明細書ではTEEアプローチシステムとも呼ばれる)等の画像アクセスシステム、およびカテーテル挿入経路チャネルを含む。
本明細書に開示される種々の例は、心臓処置用のシミュレータ装置に関連して説明されるが、身体的特徴の他の器官の手順をシミュレートするための物理的シミュレータ装置はまた、臓器へのイメージングコンポーネントのアクセスをシミュレートするため、ステーション、タンク、器官に対応する患者固有のカートリッジ、器官への介入的アクセスをシミュレートするための外科的アクセス装置、および画像アクセス装置を備えて提供され得ることを理解されたい。例えば、物理シミュレータデバイス202は、特定の患者の器官(例、心臓、肺、胃、膀胱、骨、リンパ節、喉頭、咽頭、筋血管系、脊柱、腸、結腸、直腸、または眼)の解剖学的および音響的特徴を複製する患者固有のカートリッジ308、患者固有を受け入れるように構成されたタンク306を含むステーション300、カートリッジ308、ステーション300に結合され、外科用アクセスポート310からタンク306のアクセスポート718まで延びる管腔1700を含む外科用アクセスシステム302、一般的な患者の血管をシミュレートするように構成された管腔1700、およびステーション300内で画像アクセスポート304からタンク306まで延びる画像アクセスシステム700を含む外科シミュレーションデバイスとして実装され得、画像アクセスシステムは、一般的な患者内の画像アクセス経路をシミュレートするように構成された管腔900を含む。
図7は、食道アクセスシステム700として実装された画像アクセスシステムを備えたステーション300の断面側面図を例示する。図7の例では、食道アクセスシステム700は、ハウジング309内で、ハウジング309上の画像化アクセスポート304の近位端710から、ハウジング内の遠位端714まで延びる。示されるように、遠位端714は、TEEデバイス等の画像化デバイスが画像化アクセスポート304からタンク内に延長されることを可能にするタンク306内のポートを形成する。画像化アクセスポート304の近位膜711、および遠位食道アクセスシステム700の第1のパイプ部材702と第2のパイプ部材704との間の界面にある膜712を含めることができる。図7はまた、ステーション300のハウジング309が、血管アクセスシステム302を取り付けることができるアクセスポート706をどのように含み得、食道アクセスシステム700の遠位端714に形成されたポートとは反対の、タンク306への追加のポート718を含み得るかを示す。ポート718は、以下でさらに詳細に説明されるように、患者固有のカートリッジ308上の上大静脈(SVC)インターフェースとインターフェースするように構成され得る。
人間工学的および密封の理由により、複製された食道アクセスシステム/TEEアプローチシステム700は、患者の食道708の形状、サイズ、および角度に関して完全に解剖学的でなくてもよい。代わりに、TEEアプローチシステム700の標準化されたアプローチを使用し得る。臨床医が、実際の手順中にTEEプローブが配置される位置に対応するステーション300内の位置にTEEプローブ505を配置することを可能にし、同様であるが、完全にシミュレートされていない触覚フィードバックが臨床医に提供される。
例えば、図8は、一般的な患者の食道708と側面図で整列され、その表現に重ね合わされたステーション300を示し、画像化アクセスポート304が一般的な患者の口800と一般にどのように整列され、パイプセクション702および704が一般的な患者の食道708の経路を近似し、および患者の心臓802の下になったであろう位置でタンク306の底につながるかを示す。。このようにして、図1のシミュレートされた食道アクセスシステム700は、図7は、漏れがなく、画像装置のナビゲーションのリアリズムに影響を与えることなく、良好な人間工学を提供し得る。
図9および10は、改善された人間工学を備えた現実的なナビゲーションを提供する食道アクセスシステム700のために選択された特定の設計パラメータを示す。そのようなパラメータは、複製された食道チャネル900のそれぞれの近位端および遠位端に曲率半径(例、67mm)を有する第1および第2の屈曲部904および906、近位屈曲部と遠位屈曲部との間の導管903の長さ(例、125mm)、および導管903とステーション内のタンクの底部との間に形成される角度(例、150度)を含む。これらの寸法は特定の実装形態に有用で適切であることが証明されているが、制限とは見なされず、例えば、特定の患者、例えば子供のための手順を計画または実践するために使用され得る特殊なステーションでは異なり得る。背の高い患者、肥満の患者等、その胴体の形状は平均的な成人患者とは大幅に異なり得る。図9および10では、以下でさらに詳細に説明するように、ステーション300の流体流れ制御システム909の部分も示される。
図11は、ステーション300内の食道アクセスシステム700の別の図を示し、カートリッジ308がタンク306に取り付けられ、インターフェースポート718で、ハウジング内の血管アクセスポート706とカップリングされている。図12は、例示的な非限定的な寸法を備えた、複製された食道チャネル900の一次導管903の断面を示す。
図7〜11に例示されるように、食道アクセスシステム700は、ハウジング309内の第1および第2のパイプセクション702および704、ハウジング309の食道アクセスポート304から第2のパイプセクション704まで延びる第1のパイプセクション702、および第1のパイプセクション702からタンク306内の第1のポート(遠位端714)まで延びる第2のパイプセクション704を含み得る。第1のパイプセクション702は、近位端に第1の屈曲部904と、第2のパイプセクション704は、第2のベンド906を含む。第2のベンド906は、実質的に真っ直ぐな導管903とタンクの底面(例、図14の底面1402を参照)との間に130度から170度の間の角度を形成し得る。食道アクセスシステム700はまた、食道アクセスポート304に第1の膜711と、第1のパイプセクション702と第2のパイプセクション704との間のインターフェースに第2の膜712とを含み得る。
患者の体内では、TEEプローブが食道に沿ってスライドし、操作中にプローブの位置を維持するのに役立つ。ステーション食道システム700は解剖学的ではないので、システムは、プローブを現実的な方法で保持するために、この食道の「キャッチ」を再現する機能を含む。例えば、食道アクセスシステム700は、図13に示されるように、タンク306に向かう途中(例、食道アクセスシステム700の近位端にあるステーション300の上部にある近位膜711、およびタンクの直前の遠位膜712)に配置された2つの交換可能な膜(例、ラテックス膜)を組み合わせることができる。これらの2つの膜711および712は、すべてのプローブと互換性を持たせるために簡単に変更され得る(例えば、異なるブランド、縮小サイズ等)。
図14は、患者固有の心臓モデルが除去された、ステーションタンク306の上面図を示す。図14に示すように、凹部1400は、タンク306の底面1402に形成され、その中に、TEEプローブは、食道アクセスシステム700の遠位端714のタンクポートから延びることができる。図14に示されるように、凹部1400は、プローブ505よりも幅が広く、臨床医が、現実的な動きの制約を伴う現実的な方法でタンク306内のプローブ位置を調整する能力を可能にする。
図14はまた、アクセスポート718がタンク306の側壁1491上にどのように形成され得るかを示す。示されるように、アクセスポート1404および1408等の追加のアクセスポートは、タンク306の対向する側壁1489上に提供され得る。アクセスポート1404は、患者固有のカートリッジ308上のシミュレートされた下大静脈インターフェースとインターフェースするように配置され得る。アクセスポート1408は、患者固有のカートリッジ308上のシミュレートされた上部肺静脈インターフェースとインターフェースするように配置され得る。
図14はまた、流体開口部1406、1410、および1412等の1以上の流体開口部をタンク306に提供して、タンク306に取り付けられた患者固有のカートリッジ308の周りの血液シミュレーション流体307の流れを可能にする方法を示す(例、流体307に加えて、および/またはその代わりに、アクセスポート1404、1408、および718を介してカートリッジ308の患者固有の構造に流入および/または流出する)。流体開口部1406、1410、および1412は、以下でさらに詳細に説明するように、流体制御システム909に流体的に結合することができ(例、図9および10を参照)、いくつかの実装形態において図14に示す位置とは異なる位置に配置し得る。アクセスポート1404、1408、および718はまた、あるいは、以下でさらに詳細に説明されるように、流体制御システム909(例、図9および10を参照)に流体的にカップリングされ得る。
図15Aおよび15Bは、それぞれ、ステーション300とカップリングし、ステーション300から離れて延びる血管アクセスシステム302の斜視分解および斜視図を示す。血管アクセスシステム302は、右大腿静脈から臨床医がライブ手順で経験するであろう下大静脈への血管経路の解剖学的および特定の生体力学的特徴を複製する。
図15に見られるように、血管アクセスシステム302の近位端1500(例、シミュレートされた手順中に臨床医の近位に構成されるように構成された端部)は、患者の右大腿静脈へのカテーテルの導入(例、大腿静脈内および皮膚を通して)をシミュレートするためにカテーテルによって穿刺することができるシーリング膜1502(例、ラテックスシール)を含む。図15Bに示されるように、近位端1500に形成された血管アクセスポート310は、特定のカテーテル挿入が困難な患者に必要とされる可能性があるイントロデューサの使用を可能にするのに十分な幅である。図15Aに見られるように、シーリング膜1502は、血管アクセスシステム302の近位端1500を覆うシールキャップ1504を取り外すことによって交換可能である。シーリング膜1502自体は、適切なシール配置を確実にするために、血管アクセスシステムの近位端の一部から上方に延びるポスト1508と整列されるいくつかの整列穴1506を含み得る。
図15Aおよび15Bに示されるように、血管アクセスシステム302の下側は、主シャフト1510から下向きに延びるいくつかのフランジ1517を含み、Cathラボ患者テーブル上の高さで血管系アクセスシステムを支持し(例、図2の表210を参照)、それは平均的な患者にとって解剖学的に適切であろう。
血管アクセスシステム302は、一緒とカップリングされた複数の構成要素から構築し得る。アセンブリは、いくつかの実装形態では、作業面(Cathラボテーブル等)でのデバイスの安定性を向上させ、デバイスの片持ち梁の可能性を低減し、デバイスの耐久性を向上させるために半剛性である。主シャフト1510は、血管アクセスシステム302の内部管腔(図15Aおよび15Bでは見えない)を含み、これは、管腔の長さの大部分、またはいくつかの実装形態では、実質的に一定の直径を有し得る。
図16Aおよび16Bは、それぞれ、血管アクセスシステム302の側面図および上面図を示す。図15および16Bに示されるように、血管アクセスシステム302(例、主シャフト1510および内腔)は、右心房への右大腿静脈、腸骨静脈および下大静脈の経路を実質的に複製する湾曲(例、第1または近位曲線1611および第2または遠位曲線1613を含む)を有する。
図17は、アクセスポート706でステーション300のハウジング309とカップリングされた血管アクセスシステム302の上面断面図を示す。アクセスシステム302は、ハウジング309のアクセスポート706にねじ込まれ、メインシャフト1510内からタンク306の内部までの管腔1700内部間の流体アクセスを提供し得る。患者固有の心臓モデルを備えた患者固有のカートリッジ308がタンク306に取り付けられている場合(図17に示されるように)、血管アクセスシステム302とハウジング309のアクセスポート706との間のカップリングは、内部管腔1700と、患者の右心房の部分をシミュレートする患者固有モデルの部分との間の流体カップリングを提供する。
図18は、血管アクセスシステム302と、ステーション300のタンク306に設置されたカートリッジ308との間の接続のために、ハウジング309に形成されたアクセスポート706の拡大図を示す。図18に示されるように、アクセスポート706は、ハウジング309内のデュアルルーメンパイプ1800として実装され得、中央ルーメン1805は、ステーションタンク306内の心臓モデルへのカテーテルアクセスを可能にし、流体が血管アクセスシステム302に流入すること(例、メインルーメン1700へ)を可能にする。中央管腔1805を取り囲み、貫通穴1804のアレイを介して中央管腔1805に流体的にカップリングされる外側トロイダルチャンバ1802を設けることができる。
穴1804(図19に断面図で詳細に示される)は、ステーション300のタンク306から、例えば、水平から60度で角度を付けられ得るが、角度は、他の実装形態では50度から75度の間であり得る。タンク306から離れた穴1804のこの角度付け(例、挿入中に手術器具がタンクに向かって移動した方向と反対の方向)は、中央管腔1805を介してタンクに挿入されているカテーテル、ガイドワイヤ、または他の外科用器具が穴に引っ掛からないことを確実にするのに役立つ。図示の実装形態では、穴1804は、1.5mmの直径を有するが、他の実装形態では、1.0〜2.0mmの範囲であり得る。トロイダルチャンバ1802は、戻り流体チャネル1702によってタンク306に流体的にカップリングされている。したがって、血管アクセスシステム302または複製された右心房に過剰な流体圧力が蓄積されると、流体は穴1804およびいくつかの実装形態では、穴アレイは、中央管腔1805の壁の上半分のみを占める。他の実装形態では、中央管腔1805の壁面の多かれ少なかれ、貫通穴によって占められる。
図20および21は、ステーション300のハウジング309の2つの異なる斜視図を示し、タンク306を異なる角度で示す。図20および21には、食道アクセスシステム700の近位端710のためのハウジング309中の開口部2002も見られる。
図20は、タンク306から血管アクセスシステム302への通路(例、アクセスポート706の中央管腔1805)に接続するインターフェースポート718を示す。
図20および21に示されるように、タンク306の内部は、音響遮蔽2006でコーティングされ得る。音響遮蔽2006の斜視図もまた、図22に示される。音響シールド2006は、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴムから構築され得るが、同様の音響特性を有する他のポリマーコーティングが代わりに使用され得る。音響遮蔽2006は、1MHz<F<10MHzの周波数範囲(例、医療用超音波イメージングの周波数範囲)、または4MHz<F<8MHzの周波数範囲(例、TEE:経食道エコー法の周波数範囲)で音響エネルギーの吸収を提供し得る。図23は、遮蔽の影響を示すために、音響遮蔽2006を有するタンクで得られた第1の画像2300と、音響遮蔽を有さないタンクで得られた第2の画像2302を含む2つの超音波画像を示す。
図24は、音響シールド2006を備えたタンク306の断面図を示す。図24には、食道アクセスシステム700の遠位端714、管腔900を通過した後にTEEプローブが配置され得る陥凹1400、血管アクセスシステム302に結合するためのアクセスポート706、および心臓モデルのシミュレートされた肺静脈に流体を導入するための流体チャネル2402も見える(図24には示さず)。示されるように、凹部1400は、タンク306の底壁2400中の凹部であり得る。
いくつかの研究は、心臓の物理モデルが治療戦略を評価するために便利に使用できることを示す。これまでのほとんどの研究は、射出成形金型または積層造形技術を使用して得られたモデルで、1つの材料のみを使用して実施されてきました。本開示のシステムおよび方法は、ステーション300のタンク306のインターフェースポート718に取り付けるように配置され、多材料であるという利点を有する患者固有の心臓モデルを備えた患者固有のカートリッジ308を利用する。例えば、心臓モデルは、患者固有の解剖学的構造から生体力学的簡略化モデルに直接導き出され、異方性血管壁材料の生体力学的挙動に近づき、いくつかの実装形態では、エコーグラフィーの下で表示される。
図25は、フレーム2500および心臓モデル2502を含む患者固有のカートリッジ308の例を示す。心臓モデル2502のうち、以下のコンポーネントの1以上、およびいくつかの実装形態では、すべてが患者固有である:複製された中隔112’、中隔の複製された卵円窩400’(例、複製された卵円窩400’の位置と生体力学の両方は、テンティングと穿刺に患者固有であり得る)、複製された左肺静脈2505の複製された上部2.5cm〜5cm(例、3cm)および左肺静脈2505を左心房2504から分離する拍車(***とも呼ばれる)、複製された左心房付属器116’(例、LAA 116およびその骨梁の位置(位置および生体力学の両方を含む)は、患者固有であり得る)、および複製された僧帽弁リング2503(例えば、複製された僧帽弁リングの位置は、患者固有であり得る)。
いくつかの実装形態では、心臓モデル2502は、右心房の複製部分2506および左心房2504の非患者固有部分のいずれかのための患者固有または標準化された部分のいずれかを含み得る。
患者固有のカートリッジ308等の患者固有の物理的心臓シミュレーションデバイスを製造するための方法は、MRI、CT等の通常の医療画像モダリティから関心領域をセグメント化すること;セグメント化された画像から3D幾何学モデルを作成し、3D幾何学モデルを標準(患者非依存性)フレームに統合し、関心のある解剖学的領域の3D有限要素モデルを作成し、生体力学的心臓血管のデータベースから現実的な材料特性を割り当てること、組織モデル、2番目の3D有限要素モデルの作成、目標ベースの設計最適化アルゴリズムを2番目の3D有限要素モデルに適用して、最初の3D有限要素モデルの動作を複製できる印刷可能な材料の分布を割り当てること、およびフレームを備えたマルチマテリアルモデルを印刷(例、付加的な製造技術を使用して)することこのプロセスのより詳細な説明は、PCT出願国際公開第WO/2018/050915号および国際公開第/2018/051162号に記載されており、これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
図25の例では、フレーム2500は、患者の右心房に対応する部分2506、患者の左心房に対応する部分2504、患者の左心房付属器の形状および生体力学を有する左心房、および患者の肺静脈2505(左心房付属器の後ろに位置する)に対応する部分から離れている患者の左心房付属器116に対応する部分116’を含む心臓モデル2502を保持する。患者固有の卵円窩に対応する400フィートの部分は、右心房を左心房から分離する。いくつかの実装形態では、右心房に対応する部分2506は、患者固有である必要はなく、標準的な形状および材料組成を有し得る。
図26Aおよび26Bは、それぞれ、別の実装形態による、フレーム2500に組み込まれた別の例示的な心臓モデル2502の斜視図および上面図を例示する。図25に示されるモデルとは対照的に、図26Aおよび26Bに示される心臓モデル2502は、複製された右心房2506の上面部分に窓2600を含む。ウィンドウ2600、(例えば)材料の欠如によって形成されたもの、は、計画/練習手順中に複製された右心房2506への視覚的アクセスの両方を提供し、心臓モデル2502を製造する時間、複雑さ、材料、およびコストを低減する。また、デバイスの超音波の側面を改善する(例、右心房の上部壁によって生成される非現実的な超音波効果を回避することによって)。また、図26Aおよび26Bに示されるモデル2502は、図25には見られない複製された大動脈弁輪2602を含む。図26Bでは、複製された卵円窩400’は、右心房モデル部分2506に形成された窓2600を通してはっきりと見ることができ、練習/計画手順中の透視の必要性を回避する。最後に、ウィンドウ2600は、超音波画像にアーティファクトを導入する可能性がある複製された右心房2506から気泡が逃げるための手段を提供する。
図25、26A、および26Bのすべてのフレーム2500は、心臓モデル2502を依然として支持している(しかし過剰支持していない)一方で、超音波アーティファクトの導入を回避するために手順に関連する解剖学的構造の周りで湾曲するように形作られている。フレーム2500はまた、すべての患者に使用される標準寸法を有し、その結果、カートリッジ308は、ステーション300のタンク306内に安全に配置され得、ステーションの流体制御システム909の流体チャネルは、モデルを通る適切な流体の流れを確保するための、モデル2502の右心房および肺静脈部分2506および2505に接続されたモデル流体ポートと嵌合する。例えば、図26Aに示されるように、フレーム2500は、患者固有モデル2502、およびそれぞれ、タンク306のアクセスポート718、1404、および1408に接続したシミュレートされた上大静脈インターフェース、下大静脈インターフェース、および上部肺静脈インターフェースにそれぞれ対応する開口部2690、2611、および2613を含み得る。
いくつかの実装形態では、標準フレーム2500は、モデルの左心房部分から右心房を分離する中隔112’および卵円窩400’以外の、心臓モデル2502の右心房部分2506を含む。概して、人工組織の厚さは、約0.5cmから約2.5cmの範囲であり得る。
複製された卵円窩400’の生体模倣力学を提供するために、いくつかの実装形態では、追加の構造補強がモデル構造に導入される。追加の構造により、手順中にモデルの卵円窩400’のバイオリアリスティックなテンティングとパンクチャリングが可能になる。例えば、図27は、2つの画像2700Aおよび2700Bを示しており、それぞれ、心臓モデル2502に含まれる例示的なモデル卵円窩400’の図を示す。画像2700Aは、モデル卵円窩400’の外面2702の図を示す。画像2700Bは、モデル卵円窩400’の内部構造の図を示す。概観すると、モデル卵円窩400’は、例えば、2つの外層(例、1つは右心房に面し、1つは左心房に面する)を含む3つの構造層、および内側補強層2707から構築し得る。強化層2707は、ハニカム構造のアレイを含む。
患者固有のモデル2502の厚さおよび他の材料および/または機械的特性は、患者固有の柔軟な中隔および患者固有の柔軟な卵円窩の両方を提供するように選択および配置され得る。より具体的には、患者固有のモデル2502の種々の部分の柔軟性は、特定の患者の解剖学的構造の形状、および中隔構造全体の機械的特性の両方に基づいている。当業者によって理解されるように、卵円窩は中隔の部分であり、心房中隔の下部後部における、主に薄い線維組織で構成される、楕円形/円形のくぼみ(例、全体中隔領域の平均30%で)として定義される。
例えば、患者固有のモデル2502のシミュレートされた卵円窩400’を形成するために、シミュレートされた卵円窩は、例えば、20.8±6.2mmの上下の直径、例えば、15.7±6.2mmおよび厚さは、例えば、0.68±0.27mmに等しく、これは、中隔の解剖学的構造全体の中で最も低い。次いで、前方または後方に移動すると、厚さが増加し、平均値は、例えば、約1.8±0.7mmである。特に、シミュレートされた中隔112’は、上大静脈入口2609に隣接する卵円窩400’より上で最も厚く(例、平均3.4mm)、例、窩の前の狭い峡部および最も下の部分で、平均して1.8mmの厚さ;例、窩のすぐ下の領域で、平均して2.4mm、なり得る。
シミュレートされた卵円窩400’に、適切な患者固有のテンティングに向けた適切な柔軟性を提供すると同時に、シミュレートされた手順中に外科医により現実的な穿刺機械的フィードバックを提供するために、シミュレートされた中隔の厚さおよび材料特性を調整し得る。中隔の外側部分から中心(卵円窩)に向かって移動する勾配ゾーンを作成し、それらの場所でのモデルの材料および/または厚さの配置によって、モデル壁の柔軟性とコンプライアンスを徐々に増加させる(例えば、図27に示す半径方向Rと反対の方向に)。例えば、シミュレートされた左心房組織の厚さと材料特性は、以下の式1のひずみエネルギー関数に基づいて選択し得る。
Figure 2022501643
式中、IおよびIは、ひずみの不変量であり、cijは、以下の表1に示される定数等の材料定数である。
Figure 2022501643
シミュレートされたセプタム112’の機械的特徴は、特に超弾性特性をもたらす階層的な微細構造を持つ心房中隔繊維に関して、生物学的軟組織を模倣するように配置されている。シミュレートされたセプタム112’のこれらの機械的特徴により、患者固有のカートリッジ308は、臨床医のトレーニングおよび/または患者固有のリハーサルのために、患者の実際の経中隔テンティングおよび穿刺を模倣し得る。シミュレートされたセプタム112’の機械的特徴は、ほぼ等方性で超弾性になるように配置し得る。よって、いくつかの実装形態では、患者固有のモデル2502のシミュレートされた卵円窩400’は、卵円窩の中心からの半径方向距離の増加とともに柔軟性が減少する柔軟性勾配を伴う等方性および超弾性であり得る。
図27はまた、内側補強層2707に含まれ得、患者固有のモデルのシミュレートされた中隔112’および卵円窩400’の患者固有の柔軟性およびテンティング特性を提供するように配置され得る(例、周囲の層の厚さおよび材料特性と共に)ハニカム2709のより詳細な形状を示すダイヤグラム2700Cを含む。例えば、各ハニカム2709は、形状が六角形であり得、直径Dは、約5.0mmから約6.0mmの範囲である。ハニカムは、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)から製造し得る。セル間の距離(d)(すなわち、各ハニカムのエッジの面内厚さ)は、約0.4から約0.5mmの範囲であり得る。ハニカムの面外厚さ(内層全体の厚さに対応する)は、約0.3から約0.4(例、0.36)mmである。ハニカム構造は、例えば、約0.6〜5MPaのヤング率を有するAgilusポリジェット材料で満たし得る。対照的に、ハニカムを形成するABSは、約1〜2GPaのヤング率を有し得る。モデル卵円窩400’の内層および外層は、Agilusから形成することもでき、約0.30mmから0.35mm(例、0.32)の厚さを有する。モデルの卵円窩400’は、患者の特定の解剖学的構造に基づいて変化し得るが、合わせて約1mmの厚さになり得る。
心臓モデル2502の残りの患者固有の部分は、実際の患者の解剖学的構造と実質的に同様の形状および生体力学的特性を有する組織を得るために、上記の最適化プロセス(PCT出願国際公開第2018/050915号および国際公開第2018/051162号でさらに議論される)を使用して決定された材料の組み合わせから作製することができる。通常の複製された解剖学的壁の厚さは、約0.5から約2.5cmの範囲である。いくつかの実装形態では、参照によりその全体が本明細書にさらに組み込まれる米国特許出願第16/417151号にさらに記載されるように、材料は、実際の特定の患者のものと実質的に同様の超音波の態様を達成するようにさらに選択され得る。
例えば、患者固有モデル2502の患者固有部分を製造することは、特定の患者内の器官(例、患者の心臓)の医用画像データを取得することを含み得る。次に、医用画像データを処理して、器官の体積モデルを含む1以上のデータファイルを生成し得る。データファイルの生成は、積層造形システムによって堆積される1以上の材料の構成を指定する1以上の材料データファイルを受信することを含み得る。次いで、患者固有のモデルは、より低い音響インピーダンス特性を有する少なくとも1つの第1の材料と、より高い音響インピーダンス特性を有する第2の材料とを分配することによって生成され得る。
器官の医用画像データは、X線ラジオグラフィー、X線回転血管造影、MRI、CTスキャン、超音波画像(2Dまたは3D)、またはポジトロン放出断層撮影および単一光子放出コンピュータ断層撮影等の核医学機能画像技術等の一般的な医用画像モダリティを使用して取得し得る。医用画像データは、特定の患者内の器官またはより大きな器官の部分について取得し得る。例えば、器官は、心臓、心臓の部分、または動脈であり得る。医用画像データはまた、複製される器官に機械的フィードバックを及ぼす可能性のある骨、関節、脂肪組織、腺、または膜等、画像化される器官の周囲または近接に位置する器官に関連するデータを含み得る。
医用画像データを処理して、患者固有のモデル2502として複製される特定の器官の体積モデルを生成し得る。体積モデルは、医用画像データを、複製される器官の解剖学的特徴を記述する3次元データモデルに変換することによって生成し得る。解剖学的特性としては、種々の直線寸法、体積寸法、厚さ、および組織のエコー源性等、複製される器官の他の特性が挙げられ得る。そのような特性は、収集された医用画像データから直接(例、超音波画像から)、または体躯中の種々の組織の代表的な組織特性に関する参照情報を格納する解剖学的知識の1以上のデータベースまたは他の電子データソースを参照することによって間接的に導き出すことができる。体積モデルは、体積モデルによってモデル化された空間領域(例、器官または器官の部分によって囲まれる空間)を分割する複数の基本体積要素またはボクセルを定義するノードの3次元セットを含む。基本体積要素は、四面体、ピラミッド、三角柱、六面体、球、または卵形の形状として定義できます。体積モデルは、医用画像データに取り込まれた、複製される器官の三次元表面メッシュから生成され得る。いくつかの実装形態では、体積モデルは、表面メッシュ上で体積モデル生成を実施することによって生成され得る。いくつかの実装形態では、体積モデルは、医用画像データに対して有限要素体積モデル生成を実施することによって生成される。いくつかの実装形態では、体積モデルはさらに処理されて、複製される器官の変形された体積モデルを生成する。これらの実装では、変形された体積モデルは、特定の患者のインビボ器官組織を取り巻く1以上の器官組織によって特定の患者のインビボ器官組織に課せられる負荷と制約を複製する。
ノードの三次元セットと、画像化された器官に関連する基本的な体積要素またはボクセルを定義することにより、複数の材料を各ボクセルに割り当てることができ、その結果、1以上の場所のインビボ器官組織の積層造形システムは、患者固有のモデル2502の対応する場所に正確に複製される。割り当てられた材料は、より高い音響インピーダンス材料、より低い音響インピーダンス材料、または異なる音響インピーダンスを有する材料の混合物または懸濁液等、異なる音響インピーダンス値の材料を含み得る。
材料の割り当ては、コスト関数を使用して実施され、体積モデルの特定のボクセルまたはボクセルのクラスターに対応する場所に堆積するために選択された1つ以上の材料の組み合わせの目的のエコー源特性(医用画像データに基づいて、または代表的な組織特性データを格納する電子データベースまたはデータソースから決定される)と結果として生じるエコー源特性の間のエラーを最小限にする。いくつかの実装形態では、コスト関数は、追加のコスト関数、例えば、複製される器官の弾性材料特性または他の機械的材料特性に関連する誤差を最小化するためのコスト関数を含み得る。これらの実装形態では、材料の割り当ては、機械的材料特性とエコー源性材料特性との間の誤差の合計を最小化するために共同検索を使用してコスト関数を解くことによって達成され得る。いくつかの実装形態では、重みは、所望のアプリケーションに基づいて、それぞれの構成コスト関数に適用され得る。例えば、患者固有のモデル2502においてエコー源性を正確にシミュレートすることがそれほど重要でない場合、機械的材料特性に関連するコスト関数により高い重みを適用することが望ましくなり得る。あるいは、患者固有のモデル2502でエコー源性を正確にシミュレートすることが重要な状況では、エコー源性材料特性に関連するコスト関数をより高く重み付けすることが重要となり得る。上記のように共同検索を実施した後、最終的な体積モデルが生成され得る。
いくつかの実装形態では、共同検索方法の代わりに、機械的特性コスト関数を使用して、事前に決定された数の最適なエコー源性(音響)特性モデルを評価して、全体的に最適なモデルを選択し得た。加えて、または代わりに、所定の数の最適な機械的特性モデルを、エコー源性コスト関数を使用して評価して、全体的な最適なモデルを特定し得る。いくつかの実装形態では、コスト関数が、体積モデルの側面に特定の材料が割り当てられないようにするための制約を含み得る。例えば、犠牲材料から形成されたより低い音響インピーダンス材料が1以上のより高い音響インピーダンス材料内に完全にカプセル化されることを要求するように制約が実施され得る。
コスト関数を適用した結果として決定された各ボクセルに割り当てられる対象材料は、対象材料のデータベースから選択し得る。いくつかの実装形態では、特定の材料は、所与の領域(例、クラスター)または体積モデルの複数の基本体積要素のコスト関数を最小化した結果に基づいて選択され得る。
いくつかの実装形態では、医用画像データの処理は、医用画像データを取得するために使用される特定の医用画像モダリティに固有のデータまたはファイル形式からの医療画像データを、添加剤製造システムと互換性のあるデータまたはファイル形式に変換することを含む。例えば、医用画像データは、処理され、1以上のSTLデータファイルまたは他の積層造形システムと互換性のあるファイル形式に変換され得る。STLファイルフォーマットは、1以上のデータファイルに含まれる体積モデルに基づいて3D患者固有モデル2502を生成するために積層造形システムによって利用され得る。
1以上の材料データファイルは、積層造形システムによって堆積される1以上の材料の構成を指定し得る。1以上の材料データファイルは、処理された画像データに基づいて添加剤製造システムによって堆積される複数のエコー源性および非エコー源性材料(またはより高い音響インピーダンスおよびより低い音響インピーダンス材料)の配置または構成を定義し得る。例えば、1以上の材料データファイルに含まれる体積モデルの各ボクセルに割り当てられた複数の材料に基づいて、積層造形システムは、患者固有のモデル2502を形成するために1以上の層に堆積される1以上の材料の配置を決定し得る。
添加剤製造システムは、より低い音響インピーダンス特性を有する少なくとも1つの材料と、より高い音響インピーダンス特性を有する第2の材料とを分配することによって、患者固有のモデル2502を形成し得る。添加剤製造システムは、複数の材料を分配して、患者固有のモデル2502を形成する。複数の材料は、少なくとも1つのより低い音響インピーダンス材料およびより高い音響インピーダンス材料を含む。2つの材料は、より低い音響インピーダンス材料内のより高い音響インピーダンス材料の懸濁液として、またはより高い音響インピーダンス材料およびより低い音響インピーダンス材料の別々の堆積物として同時に分配され得る。1以上の材料データファイルに含まれる体積モデルの各ボクセルに割り当てられた材料の構成に基づいて、積層造形システムは、複製される器官の体積モデルで定義された特定の基本体積要素に対して決定された適切な材料をディスペンスする。例えば、積層造形システムは、以下に基づいてエコー源性の低い領域または領域であると決定された体積モデル内の同じ場所にマッピングまたは対応する、患者固有のモデル2502内の場所に少なくとも1つの低エコー源性材料の量を分配する。医用画像データ。同様に、超エコー源性材料(例、より高密度の高音響インピーダンス材料を有する懸濁液)は、よりエコー源性があると判断された体積モデル内の同じ場所に対応する患者固有モデル2502内の場所で積層造形システムによって分配され得る。
ボクセルと特定の材料堆積との間に1対1の対応がある必要がない。ボクセルは、添加剤製造デバイスで処理して、独立した材料堆積の適切なセットを決定できる論理構造である。例えば、部分の体積モデルは、患者固有のモデル2502を印刷するために使用される3Dプリンタの印刷解像度よりも低い解像度で生成され得る。そのような状況では、3Dプリンタは、単一のボクセルを生成するために材料の複数の堆積を行い得る。例えば、いくつかの実装形態では、各ボクセルは、3x3x3、4x4x4、5x5x5、または他のサイズの材料堆積物の直方体に対応し得る。他の実装形態では、ボクセルは、直方体の堆積ではなく、卵形または他の形状の堆積に変換され得る。患者固有のモデル2502を製造するために使用される3Dプリンタは、各ボクセルに割り当てられたエコー源性値を、所与の対応する直方体または卵形の堆積内の材料堆積の適切なパターンに変換し得る。他の実装形態では、各ボクセルは単一の材料堆積に対応し、堆積を行うために使用される機器に応じて、球形、卵形、長方形、または他の規則的または不規則な形状を有し得る。より低い音響インピーダンス特性を有する少なくとも1つの材料およびより高い音響インピーダンス特性を有する第2の材料は、鋳造、3D印刷、異種材料の機械的リンケージ、および材料堆積製造を使用する積層造形システムによって分配され得る。添加剤製造システムは、バインダージェッティング、指向性エネルギーデポジション、マテリアルジェッティング、パワーベッドフュージョン、熱溶解積層モデリング、レーザー焼結、ステレオリソグラフィー、光重合、連続的液体界面の製造等、種々の添加剤製造プロセスを利用して患者固有のモデル2502を形成し得る。いくつかの実装形態では、PolyJet Matrix(登録商標)テクノロジー(Stratasys, Ltd.、Eden Prairie、MN)を使用する3Dプリンタを使用して、1以上の場所でのエコー源性での弾性および音響インピーダンス特性が異なる複数の材料を同時にディスペンスして、弾性が変化する患者固有のモデル2502を形成し得る。いくつかの実装形態では、より高い音響インピーダンス特性を有する少なくとも1つの材料は、1.18〜1.21g/cmの重合密度を有するPolyJet材料等の重合材料を含む。いくつかの実装形態では、より低い音響インピーダンスは、水と同様の音響特性を有するヒドロゲルを含む。いくつかの実装形態では、低音響インピーダンス材料は、水、ゲル、イオン、または生体分子等の非重合材料を含む。
図27の例では、患者固有のモデル2502は、患者の心臓の卵円窩の柔軟性に対応する柔軟性を有する卵円窩400’を含む(例、以下のように、その中心から同じ増加する半径方向の距離での患者の卵円窩の減少する柔軟性への半径方向距離の増加とともに減少する柔軟性)。
図28は、超音波下での例示的な心臓モデルカートリッジ308の3つの画像2800A、2800B、および2800Cを示し、モデルの生体模倣超音波応答を示す。特に、画像2800Aおよび2800Bは、穿刺器具からの圧力がセプタムに加えられる前後のモデルセプタムを示す(画像2800Bのテンティングを引き起こする)。画像2800Cは、閉塞前後のモデルLAAを示す。種々のシナリオにおいて、外科シミュレーションデバイス202は、ハウジング309を有するステーション300、ハウジング309内に形成されたタンク306、およびハウジング309とカップリングされた血管アクセスシステム302を有する外科シミュレーションデバイス202を提供することによって使用され得る。タンク306内に、患者の心臓の少なくとも部分の患者固有のモデル2502を含み、内の食道アクセスシステム700を通して画像化デバイス(例、TEEプローブ505)を挿入する、患者固有のカートリッジ308。ハウジング309は、ハウジング309の食道アクセスポート304から、タンク306の第1のポート(端部714)を通って、患者固有のカートリッジ308の下のタンク306の底面1402のくぼみ1400に入る。そして、外科的要素(例、ガイドワイヤ、ツール等)を、血管アクセスシステム302の血管アクセスポート310から、血管アクセスシステム302の主管腔1700を通して、患者の部分に挿入する。次いで、画像化デバイスを操作して、超音波画像2800A、2800B、または2800Cなどの画像をキャプチャし、患者固有のモデルの様々な部分へ、それを通して、その周りに、またはその中で外科的要素を操作するのを助けることができる。
図29は、本明細書に開示されるステーション300およびカートリッジ308を使用して実施されることが企図される例示的な手順の間に閉塞される、複製された左心耳116’への例示的なエントリを示す。図29に見ることができるように、複製された左心耳116’の内面2900は、小さなくぼみ2902の微細パターンを含み得る。図29に示されるくぼみ2902は、形状が円形であるが、他の規則的または不規則な幾何学的形状も使用され得る。各くぼみ2902は、直径が約0.1mmから1.0mmの間であり得、深さが0.1mmから2.0mmの間であり得る。微細パターンは、心耳閉塞者がシミュレートされた組織に固定する能力を向上させる。種々の実装形態では、微細パターンは、モデルの左心房付属器116’の中へ約1.0cmから約2.5.cmまで延展し得る。
図30は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイスの患者固有のカートリッジの患者固有のモデルによってモデル化し得る患者の心臓の部分を示す。例えば、図30は、冠状静脈洞口(CS Os)3002、右心房(RA)、下大静脈(IVC)などの他の心臓構造と比較した、患者の卵円窩3000とその上のさまざまな潜在的な穿刺位置を示し、図27に関連して上で説明したシミュレートされた卵円窩400’の柔軟性勾配の半径方向Rに対応する、患者の負の柔軟性勾配の半径方向R’を指示する。
例えば、図26Aおよび26Bに関連して上で説明したように、患者固有のカートリッジ308は、フレーム2500に結合された患者固有のモデル2502を含み得る。いくつかの実装形態では、フレーム2500は、種々の異なる患者固有のモデルを運ぶことができる患者非依存性フレームである。図31は、本開示の態様による、患者に依存しないフレームを有する患者固有のカートリッジの斜視図を示す。図31に示すように、患者固有のモデル2502は、患者固有の部分(例えば、シミュレートされた右心房2506、シミュレートされた左心房2504、シミュレートされた大動脈弁輪2602、および左心房付属器116’を含む)を含み得、その中で、形状、機械的特性、音響特性、および/または他の特性は、特定の患者の同じ特性に対応する。患者固有のモデル2502はまた、インターフェースするために、形状、サイズ、配向、および/または機械的特性において、患者の対応する特性から逸脱し得るインターフェース部分3100、3102、および3103などのインターフェース部分を含み得る。図31に示されるように、患者に依存しないフレーム2500は、基部3108、近位部分3112、および開口部2609を取り囲む遠位支持体3110(例、患者固有のカートリッジ308用の上大静脈インターフェースに対応する)を含み得る。示されるように、インターフェース部分3100は、患者固有モデル2502の患者固有部分とフレーム2500の開口部2609との間に延びる。インターフェース部分3100、3102、および3103は、患者の解剖学的形状から逸脱し得るが、隣接する患者固有のモデル2502の一体的に形成された部分であり得る。
図32は、患者固有のモデルが除去された、図31の患者非依存性フレーム2500の斜視図を例示する。図32に示されるように、近位部分3112は、2つの追加の開口部2611および2613を含み得る。図32に示されるように、湾曲した支持構造3202はまた、フレーム上で患者固有のモデル2502を支持および/または配向するために近位部分3112から延展し得る。
図33は、患者非依存フレーム2500と配向でカップリングされた患者固有モデル2502を有する患者固有カートリッジ308の斜視図を例示し、その中で、患者固有モデル2502の上部肺静脈インターフェース部分3102は、患者固有モデル2502の患者固有部分とフレーム2500の開口部2613との間に延展する。インターフェース部分3100、3102、および3103は、患者固有の部分の患者固有の形状から逸脱することが許されるので、各患者固有のモデル2502は、解剖学的、機械的、および/または音響的に特定の患者に対応する特徴を含むように配置され、同時に同じ患者非依存性フレーム2500とカップリングし、これによりコストが削減され、シミュレータデバイス202の使いやすさが向上する。
例えば、図34は、患者非依存性フレーム2500とカップリングされた別の患者固有モデル2502を有する患者固有カートリッジ308を例示する。図34に示されるように、患者固有モデル2502の患者固有部分は、図33のものとは異なり、その結果、図33の部分3100、3102、および3103とは異なる形状のインターフェース部分3100’、3102’、および3103’が生じ、同じ標準モデル2500の同じ標準開口部2609、2611、および2613へのインターフェースを可能にする。
図35は、モデルの患者固有の部分を強調した、患者固有のモデル2502を例示し、これには、シミュレートされた右心房2506、大動脈2602、左心房2504、および左心房付属器116’が含まれ得る。図36は、3つの異なる患者固有のモデル2502A、2502B、および2502Cを例示し、各々が異なる患者固有の特徴(例、患者固有の右心房2506、大動脈2602、左心房2504、および左心房付属器116’)を有し、特定の患者の対応する特徴の解剖学的、機械的、および音響的特徴、および各々が異なるインターフェース部分3100、3102、および3103を有し、異なる患者固有の特徴が同じ標準フレーム2500とインターフェースすることを可能にする。
示されるように、3つの異なる患者固有のモデル2502A、2502B、および2502Cは、患者非依存性フレーム2500とカップリングして、3つの異なる患者固有のカートリッジ308A、308B、および308Cを形成し得る。
例えば、図37は、患者固有のモデル2502が、患者の解剖学的形態から逸脱し、患者固有の部分と開口部2613との間に延びる一体的に形成された上部肺静脈インターフェース(カップリング)部分3102をどのように有し得るかを示す。インターフェース部分3102は、患者固有モデル2502の補足部分であるが、患者固有部分およびインターフェース部分3102は、共通の製造プロセス(例、付加的な製造プロセス)で形成し得る。
例えば、図31〜37に例示されるように、外科用シミュレータデバイス202用の患者固有のカートリッジ308は、第1、第2、および第3の開口部2690、2611、および2613を有する患者非依存性フレーム2500(本明細書では標準フレームと呼ばれることもある)、および患者固有の心臓モデル2502を含み得る。患者固有の心臓モデル2502は、患者の左心房102および中隔112の機械的および解剖学的形状特性に対応する機械的および解剖学的形状特性を有する右心房2506、左心房2504および中隔112’、患者の上大静脈の解剖学的形状から逸脱し、右心房2506と患者に依存しないフレーム2500の第1の開口部2609との間に延びる上大静脈インターフェース部分3100;患者の下大静脈の解剖学的形状から逸脱し、右心房2506と患者非依存フレーム2500の第2の開口部2611との間に延びる下大静脈インターフェース部分3103、および、患者の肺静脈の解剖学的形状から逸脱し、左心房2504と患者に依存しないフレーム2500の第3の開口部2613との間に延展する上部肺静脈インターフェース部分3102を含み得る。患者固有の心臓モデル2502はまた、患者の左心耳116の機械的および解剖学的形状特性に対応する機械的および解剖学的形状特性を有する左心耳116’を含み得る。
図38Aおよび38Bはそれぞれ、標準フレーム2500と整列しない、整列されていない患者固有の上大静脈および下大静脈インターフェース部分3802および3800、ならびに患者非依存性フレーム2500の開口部2609および2611とカップリングするための3802および3800の患者固有の形態から逸脱する患者固有モデルの対応するインターフェース部分3100および3102を例示する。図39は、位置がずれている患者固有の上大静脈および下大静脈のインターフェース部分3802および3800(製造されない)、開口部2609および2611に結合された対応するインターフェース部分3100および3102、およびモデルの右心房に開口部2600を形成するために、製造後に取り外すか、製造から除外することができるモデルの追加の部分3900の別の図を例示する。
図40は、本開示の態様による、患者非依存性(標準)フレーム2500とカップリングするための患者固有の心臓モデル2502を製造するためのプロセスの種々の態様を示す。図40に示されるように、特定の患者固有モデル2502の製造プロセスの設計段階中に、仮想患者固有モデルは、患者固有の上大静脈部分3802、患者固有の下大静脈部分3800、および患者固有の上部肺静脈部分4003を含み得、これは、標準フレーム2500の開口部2609、2611、および2613とずれていたであろう。これらの患者固有の特徴は、患者の実際の心臓構造のサイズ、形状、向き、厚さ、および/または他の特性の画像および/または他の測定値に基づいて生成し得る。示されるように、仮想患者固有モデルと3つの平面4000、4002、および4004との間の3つのインターフェースが識別され得る。それぞれの平面4000、4002、および4004を超えて延びる部分3800、3802、および4003は取り外し可能であり、インターフェース部分3011、3102、および3103は、識別された平面インターフェースと標準フレーム開口部2609、2611、および2613の既知の位置との間に延びるように設計することができる。これらのインターフェース部分3011、3102、および3103が仮想モデルに設計されると、これらの部分を含む患者固有のモデル全体を生成し得る(例、積層造形、成形、または他の適切な製造プロセスにおいて)。
図31、33、35、36、39、および40に示される種々の例に示されるように、患者固有のカートリッジ308は、患者固有のモデル2502をタンク306とカップリングするように構成されたフレーム2500を提供し得る。フレーム2500は、タンク内の第1、第2、および第3のアクセスポート718、1404、および1408と整列するように構成された第1、第2、および第3の開口部2690、2611、および2613を含み得る。これらの例に示されるように、患者固有モデル2502は、患者の心臓の対応する部分の解剖学的形状に対応する患者固有の部分、ならびに患者の心臓の対応する部分の解剖学的形状から逸脱して、患者固有の部分と、第1、第2、および第3の開口部2609、2611、および2613との間に延展する第1、第2、および第3のインターフェース部分3100、3103、および3102を含み得る。第1、第2、および第3のインターフェース部分3100、3103、および3102は、それぞれ、患者固有のモデルの上大静脈インターフェース部分、下大静脈インターフェース部分、および上肺静脈インターフェース部分に対応し得る。患者固有のモデル2502は、窓2600を有するシミュレートされた右心房2506を含み得る。
本明細書で論じられる種々の例は、対応する患者の心臓構造の音響的特徴を模倣する音響的特徴を患者固有のモデル2502に提供することの利点を説明する(例、シミュレートされた外科手術中の超音波画像化のために)。いくつかの状況では、患者の解剖学的構造の特徴が他の画像技術に対する種々の解剖学的特徴の応答を模倣する物理シミュレータデバイスを提供できることも有益であり得る。
例えば、部分の心臓インターベンション中に、外科医がガイドワイヤまたは他の外科用デバイスの位置をより正確に理解するのを助けるために、x線イメージングを実施し得る。図41は、例えば、患者の心臓内に設置されているLAA閉鎖装置502の透視画像を例示し、患者の心臓の影4102および患者の脊椎の影4104を見ることができる。これらの影は、かすかなものであるが、超音波プローブ505を用いた超音波画像化に加えて、外科医にとって有用となり得る。図42に示されるように、患者固有のモデル2502および/またはステーション300の他の部分がx線インタラクティブ機能を備えていない限り、超音波プローブ505およびガイドワイヤ507は、デバイス202の透視画像4200、画像4200で見ることができる。影4102および4104を含まない。これらの透視影特徴を含めるために、患者固有のモデル2502および/またはステーション300の部分に、X線インタラクティブ特徴を提供し得る。
図43は、患者の心臓の患者固有のモデル2502の壁の部分の断面図を例示する。図1に示すように。図43に示されるように、患者固有のモデル2502の壁は、内側ポリマー(例、PolyJet)層4302、外側ポリマー(例、PolyJet)層4300、および内層4302と4300との間に挿入されたヒドロゲル層4303から(例、三次元印刷プロセスにおいて)形成され得る。例えば、内層4302および外層4300は、ヒドロゲル層4303をカプセル化するポリジェット材料(例、Stratasys樹脂)から形成され得る。種々の実装形態では、ヒドロゲル層4303は、犠牲支持材料として使用され得るか、またはx線減衰液などの注入された水性液体を吸収するために使用され得る。層4300、4302、および/または4303は、患者の心臓構造の解剖学的特徴を機械的および/または音響的に模倣するように配置され得る。
図41の心臓影4102と同様の心臓影を生成する患者固有のモデル2502を提供するために、患者固有のモデル2502は、x線インタラクティブ材料を備え得る。例えば、図44に示すように、患者固有のモデル2502は、外側のポリマー層4300(および/または内側の層4302)上にX線相互作用コーティング4400(例、ヨウ素コーティングなどのX線減衰コーティング、硫酸バリウム塗料などのバリウムコーティング、リン酸カルシウムコーティング、放射線不透過性インク、金属コーティング、親水性コーティング、および/またはそれらの任意の組み合わせ)を備えていてもよい。
追加で、または代わりに、ヒドロゲル層4033は、X線相互作用材料(例、カルシウム、ヨウ素、および/またはイオヘキソール等のバリウムを含む造影剤)を注入され得る。図45は、本開示の態様による、患者の心臓の患者固有のモデルの壁にX線減衰材料等のX線反応性材料を注入するためのプロセスを例示する。図45に示すように、層4303にX線減衰水性液体を注入して、患者固有のモデル2502用のX線減衰内部層4502を形成し得る。注入されたX線減衰水性液体は、ヒドロゲル層4033の内部に拡散して、モデル2502全体にわたる均一なX線吸収特性は、図41に関連して上記のハートシャドウを再現する。患者固有のモデル2502のX線減衰材料のコーティングおよび/または注入は、モデルの後処理中に実施し得る(例えば、モデルを生成するための積層造形プロセスの後)。図45の例では、患者固有のモデル2502は、外層4300、内層4302、および外層と内層との間に挿入されたX線減衰材料4502とを有する少なくとも1つの壁部分を含む。
図44および/または45に関連して上記で説明した特徴は、ステーション300およびその中に取り付けられたカートリッジ308のx線画像化の下で、患者固有のモデル2502に図41の心臓の影4102と同様の心臓の影を生成させる透視機能を患者固有のカートリッジ308に提供し得る。
図46は、本開示の態様による、X線画像化の下で、図41の脊髄影4104と同様の脊髄影を生成するためにステーション300に提供され得る脊髄影カード4600の斜視図を示す。脊椎の影は、カテーテルが右心房内のどこにあるかを推定するために、臨床医による手技中に使用される。カテーテルがどの椎骨上にあるかを知ることにより、外科医は、例えば、経中隔穿刺を開始するためにそれらが中隔の前にあるかどうかを理解し得る。
図46に示すように、脊椎シャドウカード4600は、基板4602および基板上に形成された脊椎シミュレーション特徴4604を含み得る。脊椎シミュレーション特徴4604は、基板4602上に印刷、埋め込み、エッチング、またはその他の方法で形成され得る。例えば、脊椎シミュレーション特徴4604は、x線透明基板4602上に印刷された放射線不透過性インクであり得る。脊椎シミュレーション特徴4604は、患者固有のものであってもよく、一般的な患者の影の幾何学的形状を表してもよい(例、右心房でのカテーテルナビゲーション中に少なくとも0度のC−ARM蛍光透視装置に対して)。
図47は、物理シミュレータデバイス202のステーション300の側面図を示し、脊椎シャドウカード4600が、タンク306の底壁4700の下のステーション内にどのように配置され得るかを示す。この配置では、脊椎シミュレーションカードは、隣接するタンクの外側に配置される。タンクの底壁に、ステーション300のx線画像は、脊椎シミュレーション特徴4604によって引き起こされるシミュレートされた脊椎影を含むであろう。
図47に例示されるように、ハウジング309を有するステーション300、ハウジング内に形成され、少なくとも部分の患者固有モデル2502を含む患者固有カートリッジ308を受け入れるように構成されたタンク306を含む外科シミュレーションデバイス202が提供され得る。タンク306が、タンクの底面1402を形成する第1の表面を有する底壁4700と、反対側の第2の表面と、ハウジング内で食道アクセスポートとの間で延びる食道アクセスシステム700とを有する、患者の心臓の図。ハウジング上の304およびタンク内の第1のポート714、血管アクセスポート310を備えた第1の端部およびタンク内の第2のポート718に流体結合されるように構成された第2の端部を含む血管アクセスシステム302、および脊椎の影タンクの底壁4700の対向する第2の表面に隣接するハウジング309内に配置されたシミュレーションカード4600。患者固有のモデル2502は、患者の心臓の機械的および音響的特徴に対応する機械的および音響的特徴を含む。食道アクセスシステム700は、患者固有のカートリッジ308の超音波画像化のための超音波プローブ505によるタンク306へのアクセスを可能にするように構成される。
図48〜57は、物理シミュレータ装置202の流体流れ制御システム909の種々の態様を例示する。例えば、図48は、物理シミュレータ装置202の開口部4800および4802を介してタンク306(例、それぞれ、図14の開口部1406および1410に対応する)に流体的に結合された出口パイプ4804および入口パイプ4814を含む流体流れ制御システム909の概略図を例示する。図48の例では、出口パイプ4804は、フィルタ4806と、パイプ4804および4814ならびにタンク306を通る血液シミュレーション流体307の流れを制御するポンプ4808とを含む。図48の例では、入口パイプ4814は、そうでなければ超音波画像化に悪影響を与え得た血液シミュレーション流体307から気泡を除去するための空気空洞4812を有するチャンバ4810を含む。
図49は、追加の開口部4905とフィルタ4806との間に延びる追加の出口パイプ4909と、電源4902とカップリングされたヒーター4900が提供される、流体流制御システム909の別の実装形態の概略図を例示する。ヒーター4900は、電源4902(例、ステーション300内のバッテリー)によって電力を供給されて、血液シミュレーション流体307(例、摂氏約37.5度)を加熱し得る。
図48および49の例では、流体制御システム909は、タンクの第1の開口部(例、4800または4905)に結合された出口パイプ(例、パイプ4804および/または4909)、タンクの第2の開口部(例、開口部4802)に結合された入口パイプ(例、パイプ4814)、および血液シミュレーション流体307を入口パイプ、タンクと出口パイプを通して移動させるように構成されたポンプ4808を含む。流体制御システム909はまた、出口パイプ上にフィルタ4806を含み得る。流体制御システムはまた、ポンプ4808と第2の開口部との間に配置されたヒーター4900を含み得る。流体制御システム909はまた、ポンプと第2の開口部との間、および/またはヒーターと第2の開口部との間に配置された空気空洞4812を有するチャンバ4810を含み得る。
図50は、準備操作中、使用操作中、およびフラッシュ操作中を含む、ステーション300の加熱システムの機能的手順を概略的に例示する。準備操作は、本開示の態様によると、ステーション300に一時的に取り付けられた付属の流体ヒーターの操作を含み得る。
図51は、本開示の態様による、物理シミュレータデバイス202に提供し得る付属の流体ヒーター5100の斜視図を例示する。図51に示すように、一実装形態では、アクセサリヒーター5100は、ステーション300の側壁5110に取り外し可能に取り付けられ、温度センサ5104を保持するように構成され、タンク306内の流体307内に抵抗加熱要素5106を保持するように構成された取り付け構造5102を含み得る。
図52は、ステーション300の側壁5110に取り付けられた取り付け部材5102の断面図を例示する。図52に示されるように、取り付け部材5102は、温度センサ5104および抵抗加熱要素5106を所望の位置に保持しながら、側壁5110の上部を包み込み(例、摩擦嵌合によって固定される)配置され得る。抵抗加熱要素5106は、温度センサ5104を備えたフィードバックループ内のタンク305に提供されて、シミュレートされた外科的処置の前に血液シミュレーション流体307を急速に(例、摂氏37.5度まで)加熱し、その後、流体は、内部ヒーター4900による所望の温度(図49を参照)に保たれる。抵抗加熱要素5106は、外部電源5108によって電力を供給され得る。
図53A、53B、および53Cは、物理シミュレータデバイス202用のアクセサリヒーターの別の実装形態の種々の特徴を例示する。
例えば、図53Aに示すように、ステーション300の対向する側壁5110および5112の周りおよび上を包むように構成された2つの取り付け部分5304、および2つの取り付け部分5304の間に延びるキャップ部分5302を含むアクセサリヒーター5300を提供し得る。
図53Bは、図53Aの付属流体ヒーター5300の取り付け部分5304の断面図を例示する。図53Bに示されるように、取り付け部分5304は、第1の磁石5306を有する第1の垂直延長部5308および第2の磁石5313を有する第2の垂直延長部5310を含み得る。示されるように、タンク306の側壁5112は、磁気的に構成された磁石5309および5311を含み得る。取り付け部分5304の磁石5306および5313と係合して、アクセサリヒーター5300をタンク306に一時的に固定する。側壁5110は、アクセサリヒーター5300の他の取り付け部分5304の磁石と磁気的に係合するために、磁石5309および5311と同様の磁石を含み得る。図53Cに示されるように、抵抗加熱要素5390は、シミュレーションされた外科的処置の前に、キャップ部分5302から血液シミュレーション流体307(取り付け部分5304が側壁5110および5112に取り付けられている場合)に延在して、流体307を急速に加熱する(例えば、37.5℃まで)ことができる。
図54に示されるように、物理シミュレータデバイス202は、ステーション300から血液シミュレーション流体307をフラッシュするためにステーション300とカップリングするように構成されたフラッシュシステム5400を含み得る。図54に示されるように、フラッシュシステム5400は、フラッシュバルブ5402とフラッシュレセプタクル5406との間に延びる外部フラッシュチューブ5404を含み得る。いくつかの実装形態では、フラッシュシステム5400は、外部フラッシュポンプを含み得る(例、図54の場合、フラッシュチューブ5404に示されるように)。追加的または代替的に、ステーション300は、流体を流体チューブ5404に洗い流すために使用することができるポンプを含み得る。
図55は、ステーション300の内部で、流体フローシステム909が、フラッシュバルブ5402の前の出口パイプ4804と入口パイプ4814との間の交差点にYパイプ5500をどのように含み得るかを示す。図55は、フラッシュバルブ5402が閉じられたときの出口パイプ4804および入口パイプ4814内の流体の流れを示す矢印を含む(ヒーター4900、ポンプ4808、およびチャンバ4810などの流体制御システム909の他の特徴は、本説明を明確にするために図55には示されていないことに留意されたい)。対照的に、図56は、フラッシュバルブ5402が開いているときの出口パイプ4804、入口パイプ4814、およびフラッシュチューブ5404内の流体の流れを示す矢印を含む。図55と56は各々、それぞれYパイプ5500の拡大図も含み、システムのフラッシングを容易にするのに役立つベンチュリ効果を作り出すために、Yパイプが、出口パイプ4804とフラッシュ部分5512との間の制限部分5509を、入口パイプ4814への戻りセクション5510との交差点の位置にどのように含み得るかを示す。図57は、Yパイプ5500の狭窄のさらなる詳細を示す断面斜視図を示す。Yパイプ5500の狭窄によって生成されるベンチュリ効果により、ステーション300内のポンプ4808を使用して、ステーション内の流体を循環させることが可能となり、およびステーションをフラッシュするための吸引(aspiration)を生成する。くびれ5509は、パイプ4804の直径を、例えば、約10mmから約8mm、6mm、または4mm(例として)に狭め得る。図54〜57の例では、流体制御システム909は、フラッシュバルブ5402と、タンク306の入口パイプ4814および出口パイプ4804の両方との間に配置されたYパイプ5500を含む。
図58は、物理的シミュレータ装置のステーションのタンクに設置されている間の患者固有のカートリッジの概略側面図を例示する。図58の例では、患者非依存性フレーム2500の遠位支持体3110は、最初に、タンク306の側壁1491のアクセスポート718に対して所定の位置に配置され得、一方、フレーム2500のベース部分3108は、ベース部分3108が接触するまで、タンク306の底壁4700に向かって回転される。図59に示されるように、底壁4700および部分3112は、側壁1489と接触している。
図60は、フレーム2500の部分3112が、磁石6000等の係合機能をどのように含み得るかを示す。図61に示されるように、タンク306の側壁1489は、カートリッジ308をタンク306内に固定するために、フレーム2500上の係合特徴6000と係合するための対応する係合特徴6100を備え得る。図62は、フレーム2500の部分3112とタンク306の側壁1489との間の磁気係合を示す矢印6200を含む。患者非依存性フレーム2500に配置された磁石6000(例、タンク306の側壁の磁石6100と共に)は、プラグを容易にするのに役立つ。および−外科用シミュレータ装置202における患者固有のカートリッジ308の取り付けおよび取り外しを再生する。
図60〜62の例では、フレーム2500は、患者固有のカートリッジ308がタンクに取り付けられたときに、タンク306の底面1402に隣接するように構成されたベース部分3108を含む。フレーム2500はまた、タンク306の第1の側壁1491上のアクセスポート718と整列するように構成された開口2609と、係合するように構成された少なくとも1つの係合部材(例、1以上の磁石6000)を含む近位部分3112とを含む。タンク306の対向する第2の側壁1489上に対応する係合部材(例、1以上の磁石6100)を有する。
図63は、フレーム2500の部分3112とタンク306の側壁1489との間の磁気係合が、フレーム2500の第1の側面をタンク306内の所定の位置に保持するとき、如何にしてアクセスポート718とフレーム2500の遠位部分3110との間の係合がフレーム2500の反対側をタンク306内の所定の位置に保持することができるかを示す。
本明細書に開示される技術を使用する方法の一例として、ハウジング309を有するステーション300、ハウジング309内に形成されたタンク306、およびハウジングとカップリングされた血管アクセスシステム302を有する外科シミュレーションデバイス202を提供することを含む方法が説明される。この方法は、タンク306内に、患者の心臓の少なくとも部分の患者固有のモデル2502を含む患者固有のカートリッジ308を提供することを含み得る。この方法はまた、超音波プローブ505等の画像化デバイスを、ハウジング内の食道アクセスシステム700を通して、ハウジング上の食道アクセスポート304から、タンク内の第1のポート714を通って、凹部1400に挿入することを含み得る。この方法はまた、血管の血管アクセスポート310から外科的要素(例、ガイドワイヤおよび/または1以上の心臓介入デバイス)を挿入することを含み得る。アクセスシステム302は、血管アクセスシステムのメインルーメン1700を介して、タンク306内の第2のポート718を介して患者固有モデル2502の部分に入る。この方法はまた、患者固有のカートリッジを提供する前に含み得る。タンク306内の308、患者固有モデル2502の第1、第2、および第3のインターフェース部分3100、3103、および3102を、パットのフレーム2500内の対応する第1、第2、および第3の開口部2609、2611、および2613とカップリングする。この方法はまた、血液シミュレーション流体307をタンク306および患者固有モデル2502の少なくとも部分を通して循環させることを含み得る(例、流体制御システム909を使用する)。この方法はまた、ステーション300内のヒーター4900で血液シミュレーション流体307を加熱することを含み得る。この方法はまた、ステーション300内のヒーター4900で血液シミュレーション流体307を加熱する前に、ステーション300の少なくとも1つの側壁5110に取り付けるように構成された付属ヒーター(例、付属ヒーター5100または付属ヒーター5300)を備えた血液シミュレーション流体307を予熱することを含み得る。この方法はまた、患者固有のカートリッジがタンク内にある間に、患者固有のモデル2502内または1つの患者固有のモデル2502内のX線減衰材料を使用して患者固有のカートリッジ308の透視画像を取得することを含み得る。
患者固有のモデルは、右心房、中隔、および左心房を含み得、この方法は、タンクの第2のポートを介して、外科要素を患者固有のモデルの右心房に挿入することを含み得る。この方法はまた、外科的要素で患者固有のモデルの中隔を穿刺することを含み得る。この方法はまた、穿刺された中隔を介して患者固有のモデルの左心房にデバイスを通過させることを含み得る。患者固有のモデルはまた、左心耳を含み得、そしてこの方法はまた、デバイスを用いて患者固有のモデルの左心耳を閉塞することを含み得る。患者固有のモデルの中隔、左心房、および左心耳は、それぞれ、患者の中隔、左心房、および左心耳の機械的および音響的特性に対応する機械的および音響的特性を有する。この方法はまた、画像化装置を使用して患者固有のカートリッジの超音波画像を生成することを含み得る。
この明細書は、多くの特定の実装形態の詳細を含むが、これらは発明の範囲または特許請求され得るものの制限として解釈されるべきではなく、特定の発明の特定の実装形態に固有の機能の説明として解釈されるべきである。この仕様で個別の実装形態の文脈で説明される特定の機能は、単一の実装で組み合わせて実装することもできる。逆に、単一の実装形態のコンテキストで説明されている種々の機能は、複数の実装形態で個別に、または任意の適切なサブコンビネーションで実装することもできる。さらに、特徴は特定の組み合わせで上に記載され、最初にそのように特許請求されても、特許請求された組合せからの1以上の特徴は、場合によっては組合せから切り出され得、特許請求された組合せは、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形に向けられ得る。
同様に、操作は本明細書で特定の順序で説明され得るが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような操作が特定の順序または連続した順序で実施されること、または図示されたすべての操作が実施されることを要求することとして理解されるべきではない。
さらに、上記の実装形態における種々のシステムコンポーネントの分離は、すべての実装形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、説明されたコンポーネントおよびシステムは、一般に、単一の製品に一緒に統合されるか、または複数の製品にパッケージ化され得ることを理解されるべきである。
主題の部分の実装形態およびこの仕様に記載されている操作は、デジタル電子回路、またはこの仕様に開示される構造およびそれらの構造的同等物を含む、有形の媒体、ファームウェア、またはハードウェア上に具現化されたコンピュータソフトウェアで、またはそれらの1以上の組み合わせで実装し得る。本明細書に記載される主題の部分の実装は、有形媒体、すなわち、によって実施されるために1以上のコンピュータ記憶媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1以上のモジュール上に具現化される1以上のコンピュータプログラムとして、またはデータ処理装置の動作を制御するため実装し得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶装置、コンピュータ可読記憶基板、ランダムまたはシリアルアクセスメモリアレイまたは装置、あるいはそれらの1以上の組み合わせであり得るか、またはそれらに含まれ得る。コンピュータ記憶媒体はまた、1以上の別個の構成要素または媒体(例、複数のCD、ディスク、または他の記憶装置)であり得るか、またはそれらに含まれ得る。コンピュータの記憶媒体は、有形で一時的でなくあり得る。
「または」への言及は、「または」を使用して説明される任意の用語が、説明される用語の単一、複数、およびすべてのいずれかを示すことができるように、包括的であると解釈され得る。「第1」、「第2」、「第3」等のラベルは、必ずしも順序を示すことを意味するものではなく、一般に、類似または類似のアイテムまたは要素を区別するためにのみ使用される。
本開示に記載された実装に対する種々の改変は、当業者には容易に明らかであり得、本明細書で定義された一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他の実装に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示される実施に限定されることを意図するものではなく、本開示、原理、および本明細書に開示される新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。

Claims (78)

  1. 以下を含む、外科シミュレーション装置:
    患者の心臓の少なくとも部分の患者固有のモデルを含む患者固有のカートリッジであって、前記患者固有のモデルが、前記患者の前記心臓の前記部分の解剖学的形状および機械的挙動を模倣するように構成された少なくとも部分を含む、患者固有のカートリッジ;
    ハウジングを有するステーション;
    前記ハウジング中に形成され、かつ前記患者固有のカートリッジを受け入れるように構成された、タンク;
    前記ハウジング内で前記ハウジング上の食道アクセスポートと前記タンク中の第1のポートとの間で延展している食道アクセスシステム;および
    血管アクセスポートを持つ第1の端部および前記タンク中の第2のポートに流体的にカップリングされるように構成された第2の端部を含む血管アクセスシステム。
  2. 前記タンクの底面中にくぼみをさらに含み、かつ前記タンクの前記第1のポートと整列され、前記くぼみが、経食道心エコー検査プローブよりも幅広い、前記タンクの前記底面に沿った幅を有する、請求項1に記載の外科シミュレーション装置。
  3. 前記心臓の前記部分が、前記心臓の右心房、左心房、回旋枝、大動脈、左心房付属器、および中隔を含む、請求項1に記載の外科的シミュレーション装置。
  4. 前記患者固有のモデルの前記右心房が、一般的な患者の少なくとも大腿静脈、総腸骨静脈、および下大静脈を複製する前記血管アクセスシステム内の内腔に流体的にカップリングされている、請求項3に記載の外科的シミュレーション装置。
  5. 前記血管アクセスシステムが、その近位端にシール膜を含み、かつ前記ステーションが、前記血管アクセスシステムとのインターフェースから前記タンク中の前記第2のポートまで延展するアクセスポートを含む、請求項1に記載の外科シミュレーションデバイス。
  6. 前記アクセスポートが、中央管腔および外側トロイダルチャンバーを含む二重管腔パイプを含む、請求項5に記載の外科シミュレーション装置。
  7. 前記デュアルルーメンパイプが、前記中央ルーメンを前記外側トロイダルチャンバーに流体的にカップリングする貫通穴のアレイをさらに含む、請求項6に記載の外科シミュレーションデバイス。
  8. 前記貫通穴の各々が、前記血管アクセスシステムを介して前記タンクに挿入されている間に手術器具が引っ掛かるのを防ぐために、前記タンクから離れる方向に角度が付けられている、請求項7に記載の外科シミュレーション装置。
  9. 前記ステーションの前記ハウジングが、前記外側のトロイダルチャンバーと前記タンクとを流体的にカップリングする戻り流体チャネルをさらに含む、請求項7に記載の外科シミュレーション装置。
  10. 前記食道アクセスシステムが、前記ハウジング内の第1および第2のパイプセクションを含み、前記第1のパイプセクションが、前記ハウジング上の前記食道アクセスポートから前記第2のパイプセクションまで延展し、かつ前記第2のパイプセクションが、前記第1のパイプセクションから前記タンク中の前記第1のポートまで延展する、請求項1に記載の外科シミュレーション装置。
  11. 前記第1のパイプセクションが、近位端での第1の屈曲部、および前記第1の屈曲部から前記第2のパイプセクションに延展している実質的に真っ直ぐな導管を含む、請求項10に記載の外科シミュレーション装置。
  12. 前記第2のパイプセクションが、第2の屈曲部を含む、請求項11に記載の外科シミュレーション装置。
  13. 前記第2の屈曲部が、前記実質的に真っ直ぐな導管と前記タンクの底面との間に130度と170度との間の角度を形成する、請求項12に記載の外科用シミュレーション装置。
  14. 前記食道アクセスシステムが、前記食道アクセスポートでの第1の膜、および前記第1のパイプセクションと前記第2のパイプセクションとの間のインターフェースでの第2の膜をさらに含む、請求項13に記載の外科シミュレーション装置。
  15. 前記食道アクセスポート、前記血管アクセスポート、および前記タンクが、それぞれ、口、大腿静脈アクセス位置、および一般的な患者の心臓の相対位置を複製するように相対的に配置される、請求項1に記載の外科シミュレーションデバイス。
  16. 前記患者固有のモデルが、前記患者の前記心臓の卵円窩の柔軟性に相当する柔軟性を有する卵円窩を含む、請求項1に記載の外科的シミュレーション装置。
  17. 前記患者固有のモデルの前記卵円窩が、2つの外層および内側の強化層を含み、前記内側の強化層が、ハニカム構造のアレイを含む、請求項16に記載の外科的シミュレーション装置。
  18. 前記患者固有のモデルの前記卵円窩が、その中心からの半径方向の距離が増加するにつれて減少する柔軟性を有する、請求項17に記載の外科的シミュレーション装置。
  19. 前記患者固有のカートリッジが、前記患者固有のモデルを前記タンクとカップリングするように構成されたフレームを含む、請求項1に記載の外科用シミュレーション装置。
  20. 前記フレームが、前記タンク中の第1、第2、および第3のアクセスポートと整列するように構成された第1、第2、および第3の開口部を含む、請求項19に記載の外科シミュレーション装置。
  21. 前記患者固有のモデルが、以下:
    前記患者の前記心臓の前記部分の前記解剖学的形状に対応する患者固有の部分;および
    前記患者の心臓の前記対応する部分の解剖学的形状から逸脱して、前記患者固有の部分と前記第1、第2、および第3の開口部との間に延展する第1、第2、および第3のインターフェースする部分
    を含む、請求項20に記載の外科的シミュレーション装置。
  22. 前記第1、第2、および第3のインターフェースする部分が、それぞれ、前記患者固有モデルの上大静脈にインターフェースする部分、下大静脈にインターフェースする部分、および上肺静脈にインターフェースする部分に対応する、請求項21に記載の外科シミュレーションデバイス。
  23. 前記患者固有のモデルが、窓を持つシミュレートされた右心房を含む、請求項21に記載の外科的シミュレーション装置。
  24. 前記フレームが以下:
    前記患者固有のカートリッジが前記タンク中に取り付けられたときに前記タンクの底面に隣接するように構成されたベース部分;および
    前記タンクの第1の側壁のアクセスポートと整列するように構成された開口部;および
    前記タンクの対向する第2の側壁上の対応する係合部材と係合するように構成された少なくとも1つの係合部材を含む近位部分
    を含む、請求項20に記載の外科シミュレーション装置。
  25. 前記フレームの前記近位部分の前記少なくとも1つの係合部材および前記タンクの前記反対側の第2の側壁上の前記対応する係合部材が各々、磁石を含む、請求項24に記載の外科シミュレーション装置。
  26. 前記患者固有のモデルが、X線減衰コーティングを有する少なくとも1つの壁部分を含む、請求項1に記載の外科的シミュレーション装置。
  27. 前記患者固有のモデルが、外層、内層、および前記外層と前記内層との間に介入されたx線減衰材料を有する、少なくとも1つの壁部分を含む、請求項1に記載の外科シミュレーション装置。
  28. 前記タンクの底壁に隣接した前記タンクの外側に配置された脊髄シミュレーションカードをさらに含む、請求項1に記載の外科用シミュレーション装置。
  29. 前記患者固有のモデルの前記少なくとも部分をタンクを通して血液シミュレーション流体を循環させるように構成された、前記ステーション中の流体制御システムをさらに含む、請求項1に記載の外科シミュレーション装置。
  30. 前記流体制御システムが、以下:
    前記タンク中の第1の開口部とカップリングされた出口パイプ;
    前記タンク中の第2の開口部とカップリングされた入口パイプ;および
    前記血液シミュレーション流体を前記入口パイプ、前記タンク、および前記出口パイプを通して移動させるように構成されたポンプ
    を含む、請求項29に記載の外科シミュレーション装置。
  31. 前記流体制御システムが、前記出口パイプ上のフィルタをさらに含む、請求項30に記載の外科シミュレーション装置。
  32. 前記流体制御システムが、前記ポンプと前記第2の開口部との間に配置されたヒーターをさらに含む、請求項31に記載の外科シミュレーション装置。
  33. 前記流体制御システムが、前記ヒーターと前記第2の開口部との間に配置された空気空洞を有するチャンバーをさらに含む、請求項32に記載の外科シミュレーション装置。
  34. 前記流体制御システムが、フラッシュバルブ、および前記フラッシュバルブと、前記入口パイプと前記出口パイプとの両方との間に配置されたYパイプをさらに含む、請求項33に記載の外科シミュレーション装置。
  35. 外科用シミュレータ装置用の患者固有のカートリッジであって、前記患者固有のカートリッジが、以下:
    第1、第2、および第3の開口部を有する患者非依存性フレーム;並びに
    以下を含む患者固有の心臓モデル:
    右心房;
    患者の左心房および中隔の機械的および解剖学的形状特性に対応する機械的および解剖学的形状特性を有する左心房および中隔;
    前記患者の上大静脈の解剖学的形状から逸脱し、かつ右心房と前記患者非依存性フレーム中の第1の開口部との間に延展する部分にインターフェースする上大静脈;
    前記患者の下大静脈の解剖学的形状から逸脱し、かつ右心房と前記患者非依存性フレーム中の第2の開口部との間に延展する部分にインターフェースする下大静脈;および
    前記患者の肺静脈の解剖学的形状から逸脱し、かつ左心房と前記患者非依存性フレーム中の第3の開口部との間に延展する部分にインターフェースする上部肺静脈
    を含む、外科用シミュレータ装置用の患者固有のカートリッジ。
  36. 前記患者固有の心臓モデルが、前記患者の左心耳の機械的および解剖学的形状特性に対応する機械的および解剖学的形状特性を有する左心耳をさらに含む、請求項35に記載の患者固有のカートリッジ。
  37. 前記左心耳が、その内面上に複数のくぼみを含む、請求項36に記載の患者固有のカートリッジ。
  38. 前記患者固有の心臓モデルが、x線減衰材料を含む部分を少なくとも有する壁を含む、請求項36に記載の患者固有のカートリッジ。
  39. 前記外科用シミュレータ装置中の前記患者非依存性フレームのプラグアンドプレイの取り付けおよび取り外しを容易にするために、前記患者非依存性フレーム上に配置された少なくとも1つの磁石をさらに含む、請求項35に記載の患者固有のカートリッジ。
  40. 前記右心房中の窓をさらに含む、請求項35に記載の患者固有のカートリッジ。
  41. 前記右心房が、前記患者の右心房の機械的および解剖学的形状特性に対応する機械的および解剖学的形状特性を含む、請求項35に記載の患者固有のカートリッジ。
  42. 前記右心房が、一般的な患者の右心房の機械的および解剖学的形状特性に対応する機械的および解剖学的形状特性を含む、請求項35に記載の患者固有のカートリッジ。
  43. 前記患者非依存性フレームが、前記第2の開口部の下から延展する湾曲した支持構造を含む、請求項35に記載の患者固有のカートリッジ。
  44. 前記患者固有の心臓モデルが、前記患者の大動脈弁輪の機械的および解剖学的形状特性に対応する機械的および解剖学的形状特性を有する大動脈弁輪をさらに含む、請求項35に記載の患者固有のカートリッジ。
  45. 以下を含む、外科シミュレーション装置:
    特定の患者の器官の解剖学的および音響的特徴を複製する患者固有のカートリッジ;
    前記患者固有のカートリッジを受け入れるように構成されたタンクを含むステーション;
    前記ステーションとカップリングされ、かつ外科的アクセスポートから前記タンクのアクセスポートまで延展する内腔を含む外科的アクセスシステムであって、前記内腔が、一般的な患者の血管をシミュレートするように構成されている、外科的アクセスシステム;および
    前記ステーション内でイメージングアクセスポートから前記タンクまで延展するイメージングアクセスシステムであって、前記イメージングアクセスシステムが、前記一般的な患者内のイメージングアクセス経路をシミュレートするように構成された管腔を含む、イメージングアクセスシステム。
  46. 前記タンク中の血液シミュレーション流体をさらに含む、請求項45に記載の外科用シミュレーション装置。
  47. 前記血液シミュレーション流体を前記タンクを通して循環させるように配置されたステーション内にポンプをさらに含む、請求項46に記載の外科的シミュレーション装置。
  48. 前記血液シミュレーション流体用のフィルタをさらに含む、請求項47に記載の外科用シミュレーション装置。
  49. 前記血液シミュレーション流体用のステーション内をさらに含む、請求項48に記載の外科的シミュレーション装置。
  50. 前記器官が、心臓を含む、請求項45に記載の外科的シミュレーション装置。
  51. 前記血管が、前記患者の大腿静脈を含む、請求項50に記載の外科的シミュレーション装置。
  52. 前記患者固有のカートリッジが、前記特定の患者の少なくとも中隔、左心房、および大動脈弁輪の解剖学的および音響的特徴を複製する、請求項51に記載の外科的シミュレーション装置。
  53. 前記タンクが、その底面に前記窪みを含み、前記窪みが、シミュレートされたイメージングアクセス経路から超音波プローブを受け取るように構成されている、請求項45に記載の外科シミュレーション装置。
  54. 前記シミュレートされたイメージングアクセス経路が、前記一般的な患者のシミュレートされた食道を含む、請求項53に記載の外科的シミュレーション装置。
  55. 前記ステーションが、脊髄影複製機能を含み、かつ前記患者固有のカートリッジが、x線減衰材料を含む、請求項54に記載の外科的シミュレーション装置。
  56. 以下を含む、外科シミュレーション装置:
    ハウジングを有するステーション;
    ハウジング中に形成され、患者の心臓の少なくとも部分の患者固有のモデルを含む患者固有のカートリッジを受け入れるように構成されたタンクであって、前記タンクが、前記タンクの底面を形成する第1の表面、および反対側の第2の表面を有する、底壁を含む、タンク;
    前記ハウジング内で前記ハウジング上の食道アクセスポートと前記タンクの第1のポートとの間で延展する食道アクセスシステム;
    血管アクセスポートを持つ第1の端部、および前記タンク中の第2のポートに流体的にカップリングされるように構成された第2の端部を含む血管アクセスシステム;および
    前記タンクの底壁の反対側の第2の表面に隣接するハウジング内に配置された脊椎影シミュレーションカード。
  57. 前記患者固有のモデルが、前記患者の心臓の機械的および音響的特徴に対応する機械的および音響的特徴を含む、請求項56に記載の外科的シミュレーション装置。
  58. 前記食道アクセスシステムが、前記患者固有のカートリッジの超音波イメージング用の超音波プローブによるタンクへのアクセスを可能にするように構成される、請求項57に記載の外科シミュレーション装置。
  59. 前記脊椎影シミュレーションカードが、基板および前記基板上の脊椎シミュレーション機能を含む、請求項58に記載の外科的シミュレーション装置。
  60. 前記脊椎シミュレーション機能が、基板の表面に印刷されたx線インタラクティブインクを含む、請求項59に記載の外科シミュレーションデバイス。
  61. 前記脊椎シミュレーション機能が、前記患者の脊椎の1以上の脊椎の形状に対応するパターンを含む、請求項59に記載の外科的シミュレーション装置。
  62. 前記脊椎シミュレーション機能が、一般的な患者の脊椎の1以上の椎骨の形状に対応するパターンを含む、請求項59に記載の外科的シミュレーション装置。
  63. 前記タンクの底壁が、前記タンクの前記第1のポートと整列された凹部を含む、請求項59に記載の外科的シミュレーション装置。
  64. 前記タンク内の第2のポートが、前記患者固有のカートリッジが前記タンクに取り付けられたときに、前記患者固有のモデルの右心房への開口部と整列するように構成される、請求項56に記載の外科シミュレーション装置。
  65. 前記タンクが、前記患者固有のカートリッジが前記タンクに取り付けられたときに、前記患者固有のモデルの2つの追加の開口部と整列するように構成された2つの追加のポートを含む、請求項64に記載の外科シミュレーション装置。
  66. 請求項1〜65に記載のいずれかの組合せを含む外科用シミュレーション装置。
  67. 以下を含む、方法:
    ハウジング、前記ハウジング中に形成されたタンク、および前記ハウジングとカップリングされた血管アクセスシステムを有するステーションを有する外科シミュレーション装置を提供すること;
    前記タンク中に、患者の心臓の少なくとも部分の患者固有のモデルを含む患者固有のカートリッジを提供すること;
    イメージング装置を、前記ハウジング内で前記ハウジングの食道アクセスポートから食道アクセスシステムを通って、前記タンク中の第1のポートを通って、および前記患者固有のカートリッジの下のタンクの底面のくぼみの中へ、挿入すること;および
    前記血管アクセスシステムの血管アクセスポートから、血管アクセスシステムの主管腔を通って、前記タンク中の第2のポートを介して患者固有のモデルの部分の中へ、外科的要素を挿入すること。
  68. 前記タンク中に前記患者固有のカートリッジを提供する前に、前記患者固有のモデルの第1、第2、および第3のインターフェースする部分を、前記患者固有のカートリッジのフレーム中の対応する第1、第2、および第3の開口部とカップリングすることをさらに含む、請求項67に記載の方法。
  69. 血液シミュレーション流体を、前記タンクおよび前記患者固有のモデルの少なくとも部分を通じて循環させることをさらに含む、請求項67に記載の方法。
  70. 前記ステーション中のヒーターで血液シミュレーション流体を加熱することをさらに含む、請求項69に記載の方法。
  71. 前記ステーション中のヒーターで前記血液シミュレーション流体を加熱する前に、前記ステーションの少なくとも1つの側壁とカップリングするように構成された付属ヒーターで血液シミュレーション流体を予熱することをさらに含む、請求項70に記載の方法。
  72. 前記患者固有のモデルが、右心房、中隔、および左心房を含み、かつ前記方法が、外科用要素を、前記タンク中の第2のポートを介して、前記患者固有のモデルの右心房に挿入することをさらに含む、請求項67に記載の方法。
  73. 前記外科的要素で前記患者固有のモデルの隔壁を穿刺することをさらに含む、請求項72に記載の方法。
  74. 前記穿刺された中隔を通じて患者固有のモデルの左心房にデバイスを通過させることをさらに含む、請求項73に記載の方法。
  75. 前記患者固有のモデルが、左心耳をさらに含み、かつ前記方法が、前記患者固有のモデルの左心耳を前記デバイスで閉塞することをさらに含む、請求項74に記載の方法。
  76. 前記患者固有モデルの少なくとも中隔、左心房、および左心耳が、前記患者の中隔、左心房、および左心耳の機械的および音響的特性にそれぞれ対応する機械的および音響的特性を有する、請求項75に記載の方法。
  77. 前記イメージングデバイスを使用して前記患者固有のカートリッジの超音波イメージングを生成することをさらに含む、請求項76に記載の方法。
  78. 前記患者固有のカートリッジが前記タンク中にある間に、前記患者固有のカートリッジの透視イメージングをキャプチャすることをさらに含む、請求項77に記載の方法。
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