JP2022189334A - 空調システム - Google Patents

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朋寛 東
Tomohiro Azuma
莉 張
Ri Cho
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Abstract

【課題】温度と湿度の調節ができ、簡素な機器構成でヒートポンプを効率よく動作させる。【解決手段】経路切換え手段7による媒体の流通方向、第1膨張弁5、第2膨張弁6の開放状態、絞り状態の動作を制御し、第1熱交換器1、第2熱交換器2、第3熱交換器3で熱交換される流体の潜熱と顕熱を個別に制御し、温度と湿度の調節を行い、簡素な機器構成でヒートポンプを効率よく動作させる。【選択図】図1

Description

本発明は、吸着剤(デシカント)を用いた熱交換器(デシカント熱交換器)、及び、ヒートポンプシステムを用いて温度と湿度の調節を行うと同時に、換気を行う空調システムに関する。
従来から、冷却下で流体を接触させることで流体の水分を吸着すると共に、加熱下で流体を接触させることで吸着した水分を脱着する吸着剤(デシカント)を用いた空調システムが知られている(例えば、特許文献1)。
吸着剤を用いた空調システムと、媒体を圧縮して熱交換器に流通させるヒートポンプシステムとを組み合わせることで、湿度を最適に調整できる空調システムを構築することができる。また、空気温度を調節するための温度調整装置を併用することで、冷房時、暖房時に、湿度を最適に調整できる空調システムを構築することが出来る。
ところで、ヒートポンプシステムでは、冷房運転(例えば、夏季)の場合、蒸発器の冷媒蒸発熱で室内空気を除湿・冷却し、暖房運転(例えば、冬季)の場合、凝縮器の冷媒凝縮熱で室内空気を加熱している。除湿運転時は、冷媒の蒸発温度を低く設定する必要があるため、蒸発器を流通した空気は温度が低くなり、空気を加熱して所定の温度(例えば、20度から25度)に調整する必要があった。また、ヒートポンプシステムで加湿を行う場合には、別途加湿のための機器が必要であった。
近年、室内の飛散物等を減らすことに対する関心が高まってきているのが現状であり、空気の入れ替え(換気)の重要性が着目されている。冷房運転時や暖房運転時においても換気の要望が高まっているのが実情であるが、換気を行うと、冷房効果、暖房効果が低下するのが現状であった。
特開2013-155941号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、温度と湿度の調節ができ、簡素な機器構成でヒートポンプを効率よく動作させることができ、温度と湿度の調節を行うと同時に、換気を行うことができる空調システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の空調装置は、媒体が伝熱管を流通し被空調部位に配される第1熱交換器と、媒体が流通する伝熱管の外側に吸着剤が塗布される第2熱交換器と、前記第2熱交換器の一方側の前記媒体の経路に備えられ、開放状態と絞り状態に動作が制御される第1膨張弁と、前記第2熱交換器の他方側の前記媒体の経路に備えられ、開放状態と絞り状態に動作が制御される第2膨張弁と、媒体を圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段で圧縮された媒体である圧縮媒体の前記第1熱交換器、もしくは、前記第1膨張弁への供給を切換える経路切換え手段とを備え、前記第1熱交換器の一方側に前記第2膨張弁が接続され、前記第1熱交換器の他方側に前記経路切換え手段が接続されると共に、前記経路切換え手段が第3熱交換器を介して前記第1膨張弁に接続され、前記第2熱交換器はケーシングに収容され、前記ケーシングには外部からの外気入口部、前記被空調部位からの還気入口部、外部への排気出口部、前記被空調部位への給気出口部とが備えられ、運転モードの指示、前記被空調部位に送風される流体の湿度の情報、前記被空調部位に送風される流体の温度の情報、前記運転モードの運転時間の情報の少なくとも一つが入力され、入力された情報に基づいて、前記経路切換え手段、前記第1膨張弁、前記第2膨張弁の動作、前記外気入口部、前記還気入口部、前記排気出口部、前記給気出口部の開閉状態の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、経路切換え手段により圧縮媒体を第1熱交換器、もしくは、第3熱交換器(第1膨張弁)に供給する。圧縮媒体が第3熱交換器(第1膨張弁)に供給された場合、第1膨張弁の動作により、第2熱交換器の媒体の温度が制御され、第2熱交換器が媒体を蒸発する蒸発器として動作する状況と(この場合、流体の水分を第2熱交換器の吸着剤に吸着させることができる:除湿)、媒体を凝縮する凝縮器として動作する状況と(この場合、第2熱交換器の吸着剤に吸着された水分を放出させることができる:吸着剤の再生)が得られる。第2膨張弁を絞り状態に動作させることで媒体の温度を低下させ、第1熱交換器を蒸発器として動作させる(冷房)。
圧縮媒体が第1熱交換器に供給された場合、第1熱交換器に高温の媒体が送られ凝縮器として動作する(暖房)。第2膨張弁の絞り状態の動作、及び、開放状態の動作により、第2熱交換器が媒体を蒸発する蒸発器として動作する状況と(この場合、流体の水分を第2熱交換器の吸着剤に吸着させることができる:加湿用の水分補給)、媒体を凝縮する凝縮器として動作する状況と(この場合、第2熱交換器の吸着剤に吸着された水分を放出させることができる:加湿)が得られる。
このため、経路切換え手段の制御により、第1熱交換器で冷房と暖房の温度調節(顕熱の制御)を行い、第1膨張弁、第2膨張弁の動作を制御して、第2熱交換器で除湿、加湿(潜熱の制御)を行うことで、熱交換される流体の潜熱と顕熱を個別に制御することができる。従って、温度と湿度の調節ができ、簡素な機器構成でヒートポンプを効率よく動作させることが可能になる。
そして、温度が調節された状態の冷房、暖房、除湿、加湿の運転と同時に、外気入口部、還気入口部のいずれかからケーシングの内部(第2熱交換器)に流体を流入させ、排気出口部、給気出口部からケーシングの外部(外部、被空調部)に流体を排出させ、吸着剤が塗布された第2熱交換器を介して、温度調節の機器を用いることなく換気を行うことができる。
このため、温度と湿度の調節ができ、簡素な機器構成でヒートポンプを効率よく動作させることができ、温度と湿度の調節を行うと同時に、換気を行うことが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明の空調システムは、請求項1に記載の空調システムにおいて、一つの入口流通穴を有する入口スライド板のスライドにより、前記ケーシングの前記外気入口部と前記入口流通穴、もしくは、前記還気入口部と前記入口流通穴を連通する入口切換え手段と、一つの出口流通穴を有する出口スライド板のスライドにより、前記ケーシングの前記排気出口部と前記出口流通穴、もしくは、前記給気出口部と前記出口流通穴を連通する出口切換え手段とを備え、前記制御手段は、前記入口スライド板、及び、前記出口スライド板のスライド動作を制御して前記外気入口部、前記還気入口部、前記排気出口部、前記給気出口部の開閉状態を制御することを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、入口スライド板のスライド動作を制御し、入口流通穴を外気入口部、もしくは、還気入口部に連通させ、外気、もしくは、還気をケーシングの内部に給気し、出口スライド板のスライド動作を制御し、出口流通穴を排気出口部、もしくは、給気出口部に連通させ、外部、もしくは、被空調部位に排気する。このため、簡素な構成の切換え手段(入口切換え手段、出口切換え手段)により、換気の流通を冷房、暖房、除湿、加湿の運転に応じて任意に制御することができる。
また、請求項3に係る本発明の空調システムは、請求項2に記載の空調システムにおいて、前記運転モードは、水分を前記吸着剤に吸着させる前記第2熱交換器に、前記外気入口部から外気を流通させ、前記第2熱交換器を流通した外気を、前記給気出口部から蒸発器とされる前記第1熱交換器に流通させる除湿・換気・冷房運転モードを有していることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、除湿・換気・冷房運転モードにより、吸着剤が塗布された第2熱交換器を用い、除湿運転、換気運転、冷房運転を実施することができる。
また、請求項4に係る本発明の空調システムは、請求項2もしくは請求項3に記載の空調システムにおいて、水分を前記吸着剤から脱着させる前記第2熱交換器に、前記外気入口部から外気を流通させ、前記第2熱交換器を流通した外気を、前記給気出口部から凝縮器とされる前記第1熱交換器に流通させる加湿・換気・暖房運転モードを有していることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、加湿・換気・暖房運転モードにより、吸着剤が塗布された第2熱交換器を用い、加湿運転、換気運転、暖房運転を実施することができる。
また、請求項5に係る本発明の空調システムは、請求項4に記載の空調システムにおいて、前記第1熱交換器の伝熱管をバイパスさせるバイパス経路を備え、前記第2熱交換器を蒸発器とし、前記第3熱交換器を凝縮器とし、前記媒体を前記第1熱交換器の伝熱管に流通させずに前記バイパス経路を流通させる除霜運転モードとを有していることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、暖房運転モード中に媒体の流れを反転させて、第2熱交換器を蒸発器、第3熱交換器を凝縮器とし、媒体をバイパス経路に通して第1熱交換器(室内熱交換器)をバイパスさせる。第2熱交換器で吸着剤が水分を吸着し、その際に発生した吸着熱を用いて第3熱交換器に付着した霜を取り除くことができる。
また、請求項6に係る本発明の空調システムは、請求項4もしくは請求項5に記載の空調システムにおいて、前記ケーシングには、前記排気出口部に隣接して第2排気出口部が形成され、前記出口切換え手段は、前記出口流通穴と前記第2排気出口部が連通する状態に前記出口スライド板のスライドを行い、前記第3熱交換器は、前記第2排気出口部からの流体が送られる着霜抑制機能を有し、前記運転モードは、水分を前記吸着剤に吸着させる前記第2熱交換器に、前記還気入口部からの還気、もしくは、前記外気入口部からの外気を流通させ、前記第2熱交換器を流通した還気を前記第2排気出口部から前記着霜抑制機能に供給する着霜抑制運転モードを有していることを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、出口スライド板を動作させて出口流通穴と第2排気出口部を連通させ、水分を吸着剤に吸着させる第2熱交換器に、還気入口部から被空調部位からの還気、もしくは、前記外気入口部からの外気を流通させ、第2熱交換器を流通した還気、もしくは、第2熱交換器を流通した外気入口部からの外気、即ち、乾燥空気を第2排気出口部から第3熱交換器の着霜抑制機能に供給し、第3熱交換器の着霜を抑制することができる。
着霜抑制機能としては、例えば、第3熱交換器の上面に備えられ、第2排気出口部から流体が流入する一つの入り口と、入り口から流入した流体を第3熱交換器の長手方向に分配して第3熱交換器に向けて送風する複数の吹出し口とを有する機構を適用することができる。
本発明の空調システムは、温度と湿度の調節ができ、簡素な機器構成でヒートポンプを効率よく動作させることができ、温度と湿度の調節を行うと同時に、換気を行うことが可能になる。
本発明の一実施例に係る空調システムの全体の外観図である。 室外機の平面図である。 本発明の一実施例に係る空調システムの概念的な構成図である。 入口切換え手段を説明する外観図である。 入口スライド板の動作説明図である。 出口切換え手段を説明する外観図である。 出口スライド板の動作説明図である。 着霜制御機能の構成部材を説明する外観図である。 運転モードの各要素の動作を説明する表図である。 除湿・換気・冷房運転モードの概念的な構成図である。 除湿・換気運転モードの概念的な構成図である。 除湿・冷房運転モードの概念的な構成図である。 除湿運転モードの概念的な構成図である。 加湿・換気・暖房運転モードの概念的な構成図である。 加湿・換気モードの概念的な構成図である。 加湿・暖房運転モードの概念的な構成図である。 加湿運転モードの概念的な構成図である。 除霜運転モードの概念的な構成図である。
図1から図8に基づいて本発明の一実施例に係る空調システムの全体の構成を説明する。
図1には本発明の一実施例に係る空調システムの全体を説明する室外機と室内機の概略的な外観の状況、図2には室外機の概略的な平面視の状況、図3には本発明の一実施例に係る空調システムの概念的な系統の構成、図4には入口切換え手段を説明するケーシングの分解斜視の状況、図5には入口スライド板の動作状況、図6には出口切換え手段を説明するケーシングの分解斜視の状況、図7には出口スライド板の動作状況、図8には着霜制御機能の構成部材の機器を説明する外観状況を示してある。
図1、図2に基づいて空調システムの全体の外観状況を説明する。
図に示すように、本発明の空調システムは、媒体が伝熱管を流通する第1熱交換器1を有する室内機11と、媒体が流通する伝熱管の外側に吸着剤が塗布される第2熱交換器2を有する室外機12を備えている。第2熱交換器2はケーシング13に収容されている。また、室外機12には、第3熱交換器3、空気ファン14、及び、媒体を圧縮する圧縮手段としての圧縮機4が備えられている。
室内機11の第1熱交換器1と、室外機12の第2熱交換器2、第3熱交換器3との間では、冷媒配管15を介して冷媒が送られる。また、室内機11(室内)と室外機12の間では、空気配管16を介して空気(還気、給気)の供給ができるようになっている。第3熱交換器3の上面部には、着霜抑制機能を構成する部材の抑制機器17が備えられている。
第2熱交換器2のケーシング13には、外気を取り入れる外気入口部21(OA)、空気配管16の1本に接続される還気入口部22(RA)が備えられている。また、外部に連通する(第3熱交換器3と空気ファン14の間に向けて開口する)排気出口部23(EA)、空気配管16の他の1本が接続される給気出口部24(SA)が備えられている。更に、排気出口部23に隣接して第2排気出口部25(EA2)が形成され、第2排気出口部25(EA2)は抑制機器17の入口部位につなげられている。
具体的には後述するが、外気入口部21(OA)、還気入口部22(RA)は、一つの入口スライド板26が動作する入口切換え手段27により切り換えられる。排気出口部23(EA)、給気出口部24(SA)、第2排気出口部25(EA2)は、一つの出口スライド板28が動作する出口切換え手段29により切り換えられる。このため、簡素な機構で(機構を大型化することなく)、2つの入口の開閉と3つの出口の開閉を制御することができる。
図3に基づいて空調システムの媒体、空気の系統の構成を説明する。
図に示すように、第2熱交換器2の一方側の経路(第1熱交換器1と反対側の媒体の経路)には第1膨張弁5が備えられ、第1膨張弁5は、開放状態(開)と絞り状態(絞)に動作が制御される。また、第2熱交換器2の他方側の経路(第1熱交換器1の側の媒体の経路)には第2膨張弁6が備えられ、第2膨張弁6は、開放状態と絞り状態に動作が制御される。
前述したように、媒体を圧縮する圧縮機4が備えられ、圧縮機4で圧縮された媒体(圧縮媒体)は、経路切換え手段7を介して、第1熱交換器1、もしくは、第1膨張弁5の側(第3熱交換器3)のいずれかに供給が切り換えられる。第1熱交換器1の一方側(第2熱交換器2の側の媒体の経路)には第2膨張弁6が接続され、第1熱交換器1の他方側(第2熱交換器2と反対側の媒体の経路)に経路切換え手段7が接続されている。そして、経路切換え手段7と第1膨張弁5との間には、第3熱交換器3が配されている。
具体的には後述するが、経路切換え手段7は、圧縮機4の出口側につながるポート、圧縮機4の入口側につながるポート、第1熱交換器1につながるポート、第3熱交換器3につながるポートの4つのポートを備えた4方弁で構成されている。そして、4方弁の切換えにより、圧縮機4の出口側の圧縮媒体が第3熱交換器3側に供給されると共に、第1熱交換器1からの媒体が圧縮機4の入口側に供給される状態(冷房を使用する運転モード)にされる。また、4方弁の切換えにより、圧縮機4の出口側の圧縮媒体が第1熱交換器1側に供給されると共に、第3熱交換器3からの媒体が圧縮機4の入口側に供給される状態(暖房を使用する運転モード)にされる。
例えば、第1熱交換器1(第2熱交換器2)で、被空調部位である室内からの還気が熱交換されて冷却された流体が室内に送風されて冷房状態が得られる。もしくは、第1熱交換器1(第2熱交換器2)で、被空調部位である室内からの還気が熱交換されて加熱された流体が室内に送風されて暖房状態が得られる。また、第2熱交換器2に外気が送られて水分が吸着剤に吸着されたり、吸着剤から水分が脱着されたりする。
第1膨張弁5、第2膨張弁6の絞り状態、開放状態の動作の制御、及び、経路切換え手段7の切換え状態の制御は、制御手段9の指令により制御される。制御手段9には、運転モードの指示情報、被空調部位(室内)に送風される流体の湿度の情報、被空調部位(室内)に送風される流体の温度の情報が入力される。また、運転モードの運転時間の情報(例えば、タイマーの情報)が入力される。制御手段9に入力された情報に基づいて、第1膨張弁5、第2膨張弁6の絞り状態、開放状態の動作が制御されると共に、経路切換え手段7の切換え状態が制御される。
尚、図中の符号で、31は、媒体が第1熱交換器1をバイパスするバイパス経路としての室内バイパス路、32は、室内バイパス路31の流路を開閉する室内バイパス弁であり、33は、媒体が第3熱交換器3をバイパスする室外バイパス路、34は、室外バイパス路33の流路を開閉する室外バイパス弁である。室内バイパス弁32、室外バイパス弁34は、制御手段9により開閉動作が制御される。
例えば、運転モードの指示情報に基づいて、冷房、暖房が切り換えられると共に、室内に送風される流体の湿度の情報に基づいて、除湿、加湿が切り換えられ、また、室内に送風される流体の温度情報に基づいて、除湿、加湿が切り換えられる。更に、運転モードの運転時間の情報(除湿の総運転時間)に基づいて、除湿の有無等が切り換えられる。また、必要に応じて、入口切換え手段27、出口切換え手段29が切り換えられ、室内を換気したり、室外熱交換器である第3熱交換器3の霜を除去する運転を行ったりする状態に切り換えられる。
上記の空調システムでは、経路切換え手段7により圧縮媒体が第1熱交換器1、もしくは、第3熱交換器3に供給される。圧縮媒体の流れの方向と、第1膨張弁5、第2膨張弁6の動作の状況(開放状態、絞り状態)とにより、第1熱交換器1、第2熱交換器2が凝縮器、もしくは、蒸発器として動作する。
このため、経路切換え手段7の制御により、第1熱交換器1で冷房と暖房の温度調節(顕熱の制御)を行い、第2熱交換器2で除湿、加湿(潜熱の制御)を行うことで、熱交換される流体の潜熱と顕熱を個別に制御することができる。従って、温度と湿度の調節ができ、簡素な機器構成でヒートポンプを効率よく動作させることが可能になる。
上述した運転モードは、蒸発器とされる第1熱交換器1、水分を吸着剤に吸着させる第2熱交換器2に、室内からの還気を流通させる冷房・除湿運転モードと、蒸発器とされる第1熱交換器1に、室内からの還気を流通させる冷房運転モードと、凝縮器とされる第1熱交換器1、吸着剤から水分を脱着させる第2熱交換器2に、室内からの還気を流通させる暖房・加湿運転モードと、凝縮器とされる第1熱交換器1に、室内からの還気を流通させる暖房運転モードとを有している。
更に、室内の換気を行う除湿・換気・冷房運転モードを有している。即ち、水分を吸着剤に吸着させる第2熱交換器2に外気を流通させ、第2熱交換器2を流通した外気を、蒸発器とされる第1熱交換器1に流通させる除湿・換気・冷房運転モードを有している。
また、室内の換気を行う加湿・換気・暖房運転モードを有している。即ち、水分を吸着剤から脱着させる第2熱交換器2に外気を流通させ、第2熱交換器2を流通した外気を、凝縮器とされる第1熱交換器1に流通させる加湿・換気・暖房運転モードを有している。
そして、暖房運転モード中に媒体を反転させ、第2熱交換器2を蒸発器とし、第3熱交換器3を凝縮器とし、室内バイパス路31に媒体を流通させて第1熱交換器1の伝熱管をバイパスさせる除霜運転モードを有している。即ち、暖房運転モード中に、第2熱交換器2を流通した還気、もしくは、外気より水分を吸着し、その吸着熱を用いて第3熱交換器3の霜を除去する除霜運転モードを有している。
上述した冷房運転モードでは、吸着剤から水分を脱着させる第2熱交換器2に、外気を流通させて水分を気体で排出して吸着剤の再生が行われ、第2熱交換器2に水が溜まることが防止される。また、暖房運転モードでは、水分を吸着剤に吸着させる第2熱交換器2に外気を流通させて水分を吸着して加湿用の水分の補給が行われる。
図4、図5に基づいて入口切換え手段27の構成を説明する。
図4に示すように、外気を取り入れる外気入口部21(OA)、空気配管16の1本に接続される還気入口部22(RA)に対応して、ケーシング13の固定板13aには、入口流通穴としてOA穴、RA穴が形成され、外気入口部21(OA)、還気入口部22(RA)と固定板13aとの間に入口スライド板26が配されている。
入口スライド板26には流通穴26aが形成され、入口スライド板26は入口アクチュエータ35の駆動によりスライド動作(スライド)される。入口アクチュエータ35の駆動により、図5(a)に示すように、外気入口部21(OA)とOA穴が連通する状態に入口スライド板26が動作される。また、図5(b)に示すように、還気入口部22(RA)とRA穴が連通する状態に入口スライド板26が動作される(開閉状態の動作が制御される)。
図6に示すように、外部に連通する(第3熱交換器3と空気ファン14の間に向けて開口する)排気出口部23(EA)、空気配管16の他の1本が接続される給気出口部24(SA)、第2排気出口部25(EA2)に対応して、ケーシング13の固定板13bには、出口流通穴としてEA穴、SA穴、EA2穴が形成され、排気出口部23(EA)、給気出口部24(SA)、第2排気出口部25(EA2)と固定板13bとの間に出口スライド板28が配されている。
出口スライド板28には流通穴28aが形成され、出口スライド板28は出口アクチュエータ36の駆動により、図7(a)に示すように、排気出口部23(EA)とEA穴が連通する状態に出口スライド板28がスライド動作(スライド)される。また、図7(b)に示すように、給気出口部24(SA)とSA穴が連通する状態に出口スライド板28がスライド動作(スライド)される。更に、図7(c)に示すように、第2排気出口部25(EA2)とEA2穴が連通する状態に出口スライド板28がスライド動作(スライド)される(開閉状態の動作が制御される)。
図8に基づいて抑制機器17を説明する。図8(a)は抑制機器17の斜視状態、図8(b)は抑制機器17の平面状態である。
図に示すように、第3熱交換器3の上面部に配される抑制機器17は、長尺状の樋部材37を有し、仕切り38により長手方向に対して多数の区画部39が形成されている。樋部材37には一つの入口穴19が形成され、入口穴19は第2熱交換器2(図2等参照)が収容されるケーシング13(図2等参照)の第2排気出口部25(EA2)(図2等参照)に接続されて第2熱交換器2(図2等参照)を流通した排気流体が送られる。
多数の区画部39にはそれぞれ吹出穴20が設けられている。入口穴19に送られた排気流体は区画部39に分配され、多数の区画部39に分配された排気流体は吹出穴20から第3熱交換器3(図1等参照)の前面に均等に供給される(吹き出される)。
尚、抑制機器17は第2排気出口部25(EA2)(図2等参照)からの排気流体を第3熱交換器3(図1等参照)の前面に均等に供給する機器であるため、入口穴19の配置位置、区画部39の状況等は、図に示した構成に特定されるものではなく、種々の分配機構を適用することができる。
図9から図18に基づいて、上述した空調システムにおける除湿、加湿を伴う運転時における、媒体、空調流体の流れの具体的な状況を説明する。
本実施例の空調システムは、換気だけの換気運転モード、冷房・換気運転モード、調温・換気運転モード(冷却、加熱)、冷房だけの冷房運転モード、暖房・換気運転モード、暖房だけの暖房運転モードを有している。
そして、本実施例の空調システムは、除湿、加湿の運転モードとして、除湿・換気・冷房運転モード、除湿・換気運転モード、除湿・冷房運転モード、除湿運転モード、加湿・換気・暖房運転モード、加湿・換気運転モード、加湿・暖房運転モード、加湿運転モード、除霜運転モードの運転モードを有し、それぞれの運転モードにおいて、第2熱交換器2の吸着剤の水分の吸着、脱着(吸着時、脱着時)を交互に繰り返して運転が実施される。また、第2熱交換器2が収容されるケーシング13の出口スライド板28を操作して、第2排気出口部25から排気を行うことで、着霜を抑制する運転を行うことができる。
図9には運転モードの各要素の動作を説明する表、図10には除湿・換気・冷房運転モードの概念的な構成、図11には除湿・換気運転モードの概念的な構成、図12には除湿・冷房運転モードの概念的な構成、図13には除湿運転モードの概念的な構成、図14には加湿・換気・暖房運転モードの概念的な構成、図15には加湿・換気運転モードの概念的な構成、図16には加湿・暖房運転モードの概念的な構成、図17には加湿運転モードの概念的な構成、図18には徐霜運転モードの概念的な構成を示してある。そして、図10から図17の(a)は吸着時、(b)は脱着時の状況であり、図18の(a)は換気時、図18の(b)は非換気時の状況である。
各図に示すように、経路切換え手段7は、4つのポートを有する四方弁40で構成されている。即ち、経路切換え手段7の四方弁40は、圧縮機4の出口側(圧縮媒体の吐出側)につながる第1ポート41、圧縮機4の入口側(媒体の流入側)につながる第2ポート42、第1熱交換器1につながる第3ポート43、第3熱交換器3につながる第4ポート44の4つのポートを備えている。
四方弁の切換えにより、第1ポート41と第4ポート44を連通させると共に、第2ポート42と第3ポート43を連通させると、圧縮機4の出口側の圧縮媒体が第3熱交換器3側に供給されると共に、第1熱交換器1からの媒体が圧縮機4の入口側に供給される状態にされる(ON)。
四方弁の切換えにより、第1ポート41と第3ポート43を連通させると共に、第2ポート42と第4ポート44を連通させると、圧縮機4の出口側の圧縮媒体が第1熱交換器1側に供給されると共に、第3熱交換器3(第1膨張弁5)からの媒体が圧縮機4の入口側に供給される状態にされる(OFF)。
図9、図10に基づいて除湿・換気・冷房運転モードの状況を説明する。
図9、図10(a)に示すように、吸着時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが外気入口部21(OA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが給気出口部24(SA)に連通し、室内バイパス弁32が閉状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図10(a)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、第3熱交換器3が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、第1熱交換器1が蒸発器として動作する。そして、外気が第2熱交換器2を通して除湿冷却され、室内の第1熱交換器1に送られて室内に給気される。
図9、図10(b)に示すように、脱着時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が絞状態にされ、第1膨張弁5が開状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが還気入口部22(RA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が閉状態にされ、室外バイパス弁34が開状態にされる。
図10(b)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、圧縮媒体が第3熱交換器3をバイパスし、第2熱交換器2が凝縮器として動作し、第1熱交換器1が蒸発器として動作する。そして、室内からの還気が第2熱交換器2を通って吸着剤が再生され、高湿空気が屋外に排気される。
除湿・換気・冷房運転モードでは、室内を冷却しつつ、外気を除湿・冷却して室内に給気することができる。外気を除湿・冷却してから給気することで、室内の快適性を向上させつつ、外気導入が可能となり、快適性を損なうことなく(冷房を維持したまま)換気を行うことができる。
図9、図11に基づいて除湿・換気運転モードの状況を説明する。
図9、図11(a)に示すように、吸着時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが外気入口部21(OA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが給気出口部24(SA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図11(a)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、第3熱交換器3が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、媒体が第1熱交換器1をバイパスする。そして、外気が第2熱交換器2を通して除湿され、室内の第1熱交換器1に送られて室内に給気される。
図9、図11(b)に示すように、脱着時には、経路切換え手段7がOFF状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが還気入口部22(RA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図11(b)に示すように、圧縮媒体が図中反時計回り方向に送られ、圧縮媒体が第1熱交換器1をバイパスし、第2熱交換器2が凝縮器として動作し、第3熱交換器3が蒸発器として動作する。そして、外気が第2熱交換器2を通って吸着剤が再生され、高湿空気が屋外に排気される。
除湿・換気運転モードでは、室内の冷房は行わずに、外気を除湿して室内に給気することができる。室内の冷却を行わないため、必要以上に室内を冷却することなく外気導入が可能であり、快適性を向上しつつ(除湿を維持したまま)換気を行うことができる。
図9、図12に基づいて除湿・冷房運転モードの状況を説明する。
図9、図12(a)に示すように、吸着時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが還気入口部22(RA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが給気出口部24(SA)に連通し、室内バイパス弁32が閉状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図12(a)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、第3熱交換器3が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、第1熱交換器1が蒸発器として動作する。そして、室内からの還気が第2熱交換器2を通して除湿され、室内の第1熱交換器1に送られて冷却され、室内に給気される。
図9、図12(b)に示すように、脱着時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が絞状態にされ、第1膨張弁5が開状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが外気入口部21(OA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が閉状態にされ、室外バイパス弁34が開状態にされる。
図12(b)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、圧縮媒体が第3熱交換器3をバイパスし、第2熱交換器2が凝縮器として動作し、第1熱交換器1が蒸発器として動作する。そして、外気が第2熱交換器2を通って吸着剤が再生され、高湿空気が屋外に排気される。
除湿・冷房運転モードでは、室内の換気は行わずに室内を除湿、冷房する。換気を行わないので、素早く室内を除湿・冷房することができる。
図9、図13に基づいて除湿運転モードの状況を説明する。
図9、図13(a)に示すように、吸着時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが還気入口部22(RA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが給気出口部24(SA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図13(a)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、第3熱交換器3が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、媒体が第1熱交換器1をバイパスする。そして、室内からの還気が第2熱交換器2を通して除湿され、室内の第1熱交換器1に送られて室内に給気される。
図9、図13(b)に示すように、脱着時には、経路切換え手段7がOFF状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが外気入口部21(OA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図13(b)に示すように、圧縮媒体が図中反時計回り方向に送られ、圧縮媒体が第1熱交換器1をバイパスし、第2熱交換器2が凝縮器として動作し、第3熱交換器3が蒸発器として動作する。そして、外気が第2熱交換器2を通って吸着剤が再生され、高湿空気が屋外に排気される。
除湿運転モードでは、室内の冷房は行わずに室内からの還気を除湿して室内に給気する。必要以上に室内を冷却しないので、快適性と省エネ性の向上を図ることができる。
図9、図14に基づいて加湿・換気・暖房運転モードの状況を説明する。
図9、図14(a)に示すように、吸着時には、経路切換え手段7がOFF状態にされ、第2膨張弁6が絞状態にされ、第1膨張弁5が開状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが還気入口部22(RA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が閉状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図14(a)に示すように、圧縮媒体が図中反時計回り方向に送られ、第1熱交換器1が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、第3熱交換器3が蒸発器として動作する。そして、還気の水蒸気が第2熱交換器2の吸着剤に吸着され、水蒸気が除かれた還気が室外に排気される。
図9、図14(b)に示すように、脱着時には、経路切換え手段7がOFF状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが外気入口部21(OA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが給気出口部24(SA)に連通し、室内バイパス弁32が閉状態にされ、室外バイパス弁34が開状態にされる。
図14(b)に示すように、圧縮媒体が図中反時計回り方向に送られ、第1熱交換器1が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が凝縮器として動作し、第3熱交換器3が蒸発器として動作する。そして、外気に第2熱交換器2の吸着剤の水蒸気を脱着し、加湿された空気が第1熱交換器1に送られて加熱され室内に給気される。
加湿・換気・暖房運転モードでは、室内を加熱しつつ、外気を加湿、加熱して室内に給気する。外気を加湿、加熱してから給気することで、室内の快適性を損なうことなく外気導入が可能であり、快適性を向上しつつ(暖房を維持したまま)換気を行うことができる。
尚、図14(a)の吸着時において、出口スライド板28の流通穴28aを第2排気出口部25(EA2)に連通することで(図9中EAに※参照)、第2熱交換器2の吸着剤により水蒸気が吸着されて除湿された外気を、抑制機器17に供給することができる。これにより、第3熱交換器3(室外熱交換器)への霜の付着を抑制することができる(着霜抑制運転モード)。
図9、図15に基づいて加湿・換気運転モードの状況を説明する。
図9、図15(a)に示すように、吸着時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが還気入口部22(RA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図15(a)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、第3熱交換器3が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、媒体が第1熱交換器1をバイパスする。そして、還気の水蒸気が第2熱交換器2の吸着剤に吸着し、水蒸気が除かれた還気が室外に排気される。
図9、図15(b)に示すように、脱着時には、経路切換え手段7がOFF状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが外気入口部21(OA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが給気出口部24(SA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図15(b)に示すように、圧縮媒体が図中反時計回り方向に送られ、圧縮媒体が第1熱交換器1をバイパスし、第2熱交換器2が凝縮器として動作し、第3熱交換器3が蒸発器として動作する。そして、外気に第2熱交換器2の吸着剤の水蒸気を脱着し、加湿された空気が第1熱交換器1に送られて室内に給気される。
加湿・換気運転モードでは、室内の加熱は行わず、外気を加湿、加熱して室内に給気する。室内の加熱を行わないため、室内を必要以上に加熱することなく外気導入が可能であり、快適性を向上しつつ(加湿を維持したまま)換気を行うことができる。
図9、図16に基づいて加湿・暖房運転モードの状況を説明する。
図9、図16(a)に示すように、吸着時には、経路切換え手段7がOFF状態にされ、第2膨張弁6が絞状態にされ、第1膨張弁5が開状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが外気入口部21(OA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が閉状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図16(a)に示すように、圧縮媒体が図中反時計回り方向に送られ、第1熱交換器1が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、第3熱交換器3が蒸発器として動作する。そして、外気の水蒸気が第2熱交換器2の吸着剤に吸着され、水蒸気が除かれた空気が室外に排気される。
図9、図16(b)に示すように、脱着時には、経路切換え手段7がOFF状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが還気入口部22(RA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが給気出口部24(SA)に連通し、室内バイパス弁32が閉状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図16(b)に示すように、圧縮媒体が図中反時計回り方向に送られ、第1熱交換器1が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が凝縮器として動作し、第3熱交換器3が蒸発器として動作する。そして、還気に第2熱交換器2の吸着剤の水蒸気を脱着し、加湿された還気が第1熱交換器1に送られて加熱され、室内に給気される。
加湿・暖房運転モードでは、換気を行わず、還気を加湿、加熱して室内に給気する。換気を行わないため、素早く室内の加湿・暖房を行うことができる。
尚、図16(a)の吸着時において、出口スライド板28の流通穴28aを第2排気出口部25(EA2)に連通することで(図9中EAの※参照)、第2熱交換器2の吸着剤により水蒸気が吸着され除湿された還気を、抑制機器17に供給することができる。これにより、第3熱交換器3(室外熱交換器)への霜の付着を抑制することができる(着霜抑制運転モード)。
図9、図17に基づいて加湿運転モードの状況を説明する。
図9、図17(a)に示すように、吸着時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが外気入口部21(OA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図17(a)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、第3熱交換器3が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、媒体が第1熱交換器1をバイパスする。そして、外気の水蒸気が第2熱交換器2の吸着剤に吸着され、水蒸気が除かれた空気が室外に排気される。
図9、図17(b)に示すように、脱着時には、経路切換え手段7がOFF状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが還気入口部22(RA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが給気出口部24(SA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図17(b)に示すように、圧縮媒体が図中反時計回り方向に送られ、圧縮媒体が第1熱交換器1をバイパスし、第2熱交換器2が凝縮器として動作し、第3熱交換器3が蒸発器として動作する。そして、還気に第2熱交換器2の吸着剤の水蒸気を脱着し、加湿された還気が第1熱交換器1に送られて室内に給気される。
加湿運転モードでは、還気を加湿して室内に給気し、加湿のみを行う。換気を行わないため、素早く室内の加湿を行うことができ、必要以上に室内を加熱しないので、快適性と省エネ性の向上を図ることができる。
図9、図18に基づいて除霜運転モードの状況を説明する。
図9、図18(a)に示すように、換気時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが還気入口部22(RA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図18(a)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、第3熱交換器3が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、媒体が第1熱交換器1をバイパスする。そして、還気の水蒸気が第2熱交換器2の吸着剤に吸着されると共に、蒸発器として使用される第2熱交換器2に熱を与えて還気が排気され、第3熱交換器3は凝縮器として動作し冷媒の凝縮熱によって付着した霜が除去される。
図9、図18(b)に示すように、非換気時には、経路切換え手段7がON状態にされ、第2膨張弁6が開状態にされ、第1膨張弁5が絞状態にされ、入口スライド板26の流通穴26aが外気入口部21(OA)に連通し、出口スライド板28の流通穴28aが排気出口部23(EA)に連通し、室内バイパス弁32が開状態にされ、室外バイパス弁34が閉状態にされる。
図18(b)に示すように、圧縮媒体が図中時計回り方向に送られ、第3熱交換器3が凝縮器として動作し、第2熱交換器2が蒸発器として動作し、媒体が第1熱交換器1をバイパスする。そして、外気の水蒸気が第2熱交換器2の吸着剤に吸着されると共に、蒸発器として使用される第2熱交換器2に熱を与え外気が排気され、第3熱交換器3は凝縮器として動作し冷媒の凝縮熱によって付着した霜が除去される。
除霜運転モードでは、第2熱交換器2で吸着剤が水分を吸着し、その吸着熱を用いて室外熱交換器に付着した霜を除去することができる。更に、吸着剤に吸着された水分を加湿に用いることができるので、無駄が生じない。
上述した空調システムでは、伝熱管に吸着剤が塗布された第2熱交換器2による除・加湿機能を用い、冷却、加熱、換気の有無に応じて、除湿冷房運転、加湿暖房運転、除霜運転の運転モードを適宜設定することができる。そして、それぞれの運転モードにおいて、吸着と脱着を繰り返しながら運転を実施することができる。
このため、上述した空調システムを適用することで、温度と湿度の調節ができ、簡素な機器構成でヒートポンプを効率よく動作させることができ、温度と湿度の調節を行うと同時に、換気を行うことが可能になる。
本発明は、吸着剤(デシカント)を用いた熱交換器(デシカント熱交換器)、及び、ヒートポンプシステムを用いて温度と湿度の調節を行うと同時に、換気を行う空調システムの産業分野で利用することができる。
1 第1熱交換器
2 第2熱交換器
3 第3熱交換器
4 圧縮機
5 第1膨張弁
6 第2膨張弁
7 経路切換え手段
9 制御手段
11 室内機
12 室外機
13 ケーシング
14 空気ファン
15 冷媒配管
16 空気配管
17 抑制機器
19 入口穴
20 吹出穴
21 外気導入部(OA)
22 還気入口部(RA)
23 排気出口部(EA)
24 給気出口部(SA)
25 第2排気出口部(EA2)
26 入口スライド板
27 入口切換え手段
28 出口スライド板
29 出口切換え手段
31 室内バイパス路
32 室内バイパス弁
33 室外バイパス路
34 室外バイパス弁
35 入口アクチュエータ
36 出口アクチュエータ
37 樋部材
38 仕切り
39 区画部
40 四方弁
41 第1ポート
42 第2ポート
43 第3ポート
44 第4ポート

Claims (6)

  1. 媒体が伝熱管を流通し被空調部位に配される第1熱交換器と、
    媒体が流通する伝熱管の外側に吸着剤が塗布される第2熱交換器と、
    前記第2熱交換器の一方側の前記媒体の経路に備えられ、開放状態と絞り状態に動作が制御される第1膨張弁と、
    前記第2熱交換器の他方側の前記媒体の経路に備えられ、開放状態と絞り状態に動作が制御される第2膨張弁と、
    媒体を圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮手段で圧縮された媒体である圧縮媒体の前記第1熱交換器、もしくは、前記第1膨張弁への供給を切換える経路切換え手段とを備え、
    前記第1熱交換器の一方側に前記第2膨張弁が接続され、
    前記第1熱交換器の他方側に前記経路切換え手段が接続されると共に、
    前記経路切換え手段が第3熱交換器を介して前記第1膨張弁に接続され、
    前記第2熱交換器はケーシングに収容され、
    前記ケーシングには外部からの外気入口部、前記被空調部位からの還気入口部、外部への排気出口部、前記被空調部位への給気出口部とが備えられ、
    運転モードの指示、前記被空調部位に送風される流体の湿度の情報、前記被空調部位に送風される流体の温度の情報、前記運転モードの運転時間の情報の少なくとも一つが入力され、入力された情報に基づいて、前記経路切換え手段、前記第1膨張弁、前記第2膨張弁の動作、前記外気入口部、前記還気入口部、前記排気出口部、前記給気出口部の開閉状態の動作を制御する制御手段を備えた
    ことを特徴とする空調システム。
  2. 請求項1に記載の空調システムにおいて、
    一つの入口流通穴を有する入口スライド板のスライドにより、前記ケーシングの前記外気入口部と前記入口流通穴、もしくは、前記還気入口部と前記入口流通穴を連通する入口切換え手段と、
    一つの出口流通穴を有する出口スライド板のスライドにより、前記ケーシングの前記排気出口部と前記出口流通穴、もしくは、前記給気出口部と前記出口流通穴を連通する出口切換え手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記入口スライド板、及び、前記出口スライド板のスライド動作を制御して前記外気入口部、前記還気入口部、前記排気出口部、前記給気出口部の開閉状態を制御する
    ことを特徴とする空調システム。
  3. 請求項2に記載の空調システムにおいて、
    前記運転モードは、
    水分を前記吸着剤に吸着させる前記第2熱交換器に、前記外気入口部から外気を流通させ、前記第2熱交換器を流通した外気を、前記給気出口部から蒸発器とされる前記第1熱交換器に流通させる除湿・換気・冷房運転モードを有している
    ことを特徴とする空調システム。
  4. 請求項2もしくは請求項3に記載の空調システムにおいて、
    水分を前記吸着剤から脱着させる前記第2熱交換器に、前記外気入口部から外気を流通させ、前記第2熱交換器を流通した外気を、前記給気出口部から凝縮器とされる前記第1熱交換器に流通させる加湿・換気・暖房運転モードを有している
    ことを特徴とする空調システム。
  5. 請求項4に記載の空調システムにおいて、
    前記第1熱交換器の伝熱管をバイパスさせるバイパス経路を備え、
    前記第2熱交換器を蒸発器とし、前記第3熱交換器を凝縮器とし、前記媒体を前記第1熱交換器の伝熱管に流通させずに前記バイパス経路を流通させる除霜運転モードとを有している
    ことを特徴とする空調システム。
  6. 請求項4もしくは請求項5に記載の空調システムにおいて、
    前記ケーシングには、前記排気出口部に隣接して第2排気出口部が形成され、
    前記出口切換え手段は、前記出口流通穴と前記第2排気出口部が連通する状態に前記出口スライド板のスライドを行い、
    前記第3熱交換器は、前記第2排気出口部からの流体が送られる着霜抑制機能を有し、
    前記運転モードは、
    水分を前記吸着剤に吸着させる前記第2熱交換器に、前記還気入口部からの還気、もしくは、前記外気入口部からの外気を流通させ、前記第2熱交換器を流通した還気を前記第2排気出口部から前記着霜抑制機能に供給する着霜抑制運転モードを有している
    ことを特徴とする空調システム。
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