JP2022181711A - 送信装置及び受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放送システムにおいて、TMCC信号を効率良く、かつ拡張性の高い方法で伝送可能とする。【解決手段】階層伝送を行う放送システム1で用いる送信装置100は、放送伝送における制御に用いるTMCC情報を含んで構成されるTMCC信号を生成するTMCC信号生成部120と、1つのフレーム内において、TMCC信号を所定時間区間に配置するとともに、所定時間区間の後に1つ又は複数のサブフレームを配置するTDM手段103bと、少なくとも1つのサブフレームにおいて、1つのチャンネルの伝送帯域内で2以上の階層の信号を周波数分割により配置するFDM手段103aと、を備え、TMCC信号生成部120は、フレーム内のサブフレームの数及び各サブフレーム内の階層の数に応じてビット数が可変なTMCC情報を生成する。【選択図】図3

Description

本発明は、放送システムで用いる送信装置及び受信装置に関する。
地上デジタル放送の高品質化および高機能化に向けて、非特許文献1で規定される現行のISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)方式の特長を継承した次世代地上放送の伝送方式(以下、「地上放送高度化方式」と呼ぶ)の検討が進められている(例えば、特許文献1及び非特許文献2参照)。
ISDB-Tでは、階層伝送により、移動受信サービス及び固定受信サービスを1つのチャンネルで同時に提供している。地上放送高度化方式においても、階層伝送により1つのチャンネル内で複数のサービスやコンテンツを伝送することが想定される。
ここで、ISDB-Tでは、周波数分割多重(FDM)をベースとした階層伝送が可能である。具体的には、1つのチャンネルの伝送帯域を13個のセグメントに分割して、移動受信用及び固定受信用にそれぞれセグメントを割り当てることで、階層伝送を実現している。移動受信階層を中央の1セグメントに設定することで、狭帯域受信を行うことができ、受信装置にとっては省電力受信できることがメリットである。
一方、欧米の放送規格であるDVB-T2やATSC(Advanced Television Systems Committee)3.0では、時分割多重(TDM)をベースとした階層伝送が可能である。具体的には、階層をOFDMシンボル単位で区切り複数のサブフレーム、例えば、移動受信用サブフレーム及び固定受信用サブフレームを設けることができる(例えば、非特許文献3参照)。TDMの場合、サブフレームごとにFFT(Fast Fourier Transform)サイズを変えることができるため、サービスに応じて最適なFFTサイズの設定が可能である。
また、放送システムでは、コンテンツなどの本線系の信号の他に、伝送パラメータ等の制御情報も多重して伝送する必要がある。FDMをベースとするISDB-Tでは、特定のOFDMサブキャリアを制御情報伝送用として割り当てており、フレームを単位として、制御情報を伝送する。ISDB-Tの場合は、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration and Control)信号がこれに相当する。一方、TDMをベースとするDVB-T2やATSC3.0では、フレーム先頭の数シンボルにて制御情報を伝送する。ATSC3.0では、bootstrap、プリアンブル信号がこれに相当する。
特開2018-198426号公報
ARIB STD-B31 一般社団法人 電波産業会 NHKR&D No.172 P2~P47 2018.11 ATSC 3.0 Standard:Physical Layer Protocol A/322:2020 P245-249, https://www.atsc.org/wp-content/uploads/2020/01/A322-2020-Physical-Layer-Protocol.pdf
地上放送高度化方式では、TMCC信号を効率良く、かつ拡張性の高い方法で伝送することが求められている。TMCC信号は、各サブフレーム及び各階層の伝送パラメータを全て伝送する。
このような前提下で、地上放送高度化方式をFDM及びTDMの両多重方法に対応可能な方式とすることを想定する。この方式において、複数サブフレーム及び複数階層の伝送を行う場合と単一サブフレーム単一階層伝送を行う場合とでは、TMCC信号に含まれるTMCC情報自体に大きな差が生じる。そのため、あらゆる伝送パラメータに対応するとともに、将来の拡張性も見据えて、TMCC信号を設計する必要がある。
そこで、本発明は、放送システムにおいて、TMCC信号を効率良く、かつ拡張性の高い方法で伝送可能な送信装置及び受信装置を提供することを目的とする。
第1の態様に係る送信装置は、階層伝送を行う放送システムで用いる送信装置であって、放送伝送における制御に用いるTMCC情報を含んで構成されるTMCC信号を生成するTMCC信号生成手段と、1つのフレーム内において、前記TMCC信号を所定時間区間に配置するとともに、前記所定時間区間の後に1つ又は複数のサブフレームを配置する時分割多重手段と、少なくとも1つのサブフレームにおいて、1つのチャンネルの伝送帯域内で2以上の階層の信号を周波数分割により配置する周波数分割多重手段と、を備える。前記TMCC信号生成手段は、前記フレーム内のサブフレームの数及び各サブフレーム内の階層の数に応じてビット数が可変な前記TMCC情報を生成するTMCC情報生成手段を有する。
第2の態様に係る受信装置は、階層伝送を行う放送システムで用いる受信装置であって、放送伝送における制御に用いるTMCC情報を含んで構成され、フレームの所定時間区間に配置されるTMCC信号を受信する受信手段と、前記フレームにおいて前記所定時間区間の後に配置された1つ又は複数のサブフレームから対象サブフレームを切り出す時分割多重分離手段と、少なくとも1つのサブフレームにおいて、1つのチャンネルの伝送帯域内で周波数分割により配置された2以上の階層の信号を分離する周波数分割多重分離手段と、前記フレーム内のサブフレームの数及び各サブフレーム内の階層の数に応じてビット数が可変な前記TMCC情報を前記TMCC信号から取得するTMCC信号処理手段と、を備える。
本発明によれば、放送システムにおいて、TMCC信号を効率良く、かつ拡張性の高い方法で伝送可能な送信装置及び受信装置を提供できる。
実施形態に係る放送システムにおける伝送帯域を示す図である。 TDM及びFDMのそれぞれの特徴を示す図である。 実施形態に係る放送システムの概略構成を示す図である。 階層信号の信号構成にTDM配置及びFDM配置を用いた場合の信号構成例を示す図である。 階層信号の信号構成にFDM及びTDMの組み合わせを用いた場合の信号構成例を示す図である。 部分受信を行う場合の信号構成例を示す図である。 拡張用フレームを導入した場合の信号構成例を示す図である。 フレーム境界パイロットを用いた場合の信号構成例を示す図である。 実施形態に係る送信装置の一例を示す図である。 実施形態に係るプリアンブル信号生成部の構成例を示す図である。 実施形態に係るプリアンブル信号生成部の動作例を示す図である。 プリアンブルシンボル#1で伝送する制御情報の一例を示す図である。 プリアンブルシンボル#2で伝送する制御情報の一例を示す図である。 プリアンブルシンボル#3で伝送する制御情報の一例を示す図である。 プリアンブルシンボル#4で伝送する制御情報の一例を示す図である。 プリアンブルシンボル#5で伝送する制御情報の一例を示す図である。 実施形態に係るTMCC信号生成部の構成例を示す図である。 実施形態に係るTMCC情報生成部の動作例を示す図である。 実施形態に係る誤り訂正符号化部の動作例を示す図である。 実施形態に係る反復符号化部の動作例を示す図である。 頁数の違いによる、反復回数とシンボル数と関係を示す図である。 部分受信を行う場合のTMCC信号の情報割り当て例を示す図である。 部分受信を行う場合のTMCC信号の情報割り当て例を示す図である。 TMCC情報の「フレーム」情報ブロックに含まれる情報を示す。 TMCC情報の「サブフレーム」情報ブロックに含まれる情報を示す。 TMCC情報の「階層」情報ブロックに含まれる情報を示す。 実施形態に係る受信装置の一例を示す図である。
図面を参照して実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
(1)放送システム
まず、図1乃至図3を参照して、本実施形態に係る放送システムについて説明する。本実施形態に係る放送システムは、地上放送高度化方式に対応したシステムであって、階層伝送を行う地上デジタルテレビジョン放送システムである。
(1.1)放送システムにおける伝送帯域
図1を参照して、本実施形態に係る放送システムにおける伝送帯域について説明する。本実施形態において、1つのチャンネルの全帯域幅が6MHzであるものとする。
図1(a)に示すように、ISDB-Tでは、1つのチャンネルの伝送帯域幅(5.57MHz)を周波数方向に13個のセグメントに分割しており、このうち中央の1セグメントを部分受信帯域αとして移動受信用サービスに、残りの12セグメントを非部分受信帯域βとして固定受信用サービスに割り当てている。移動受信向けの受信装置(すなわち、モバイルデバイス)は、移動受信階層を中央の1セグメントに設定することで、狭帯域受信を行う受信装置が省電力受信を行うことができる。
ここで、移動受信階層は、固定受信階層に比べて高い伝送耐性を持つ伝送パラメータ(例えば、キャリア変調方式、符号化率)が適用される階層である。固定受信階層は、移動受信階層に比べて低い伝送耐性を持つ伝送パラメータが適用される階層であって、移動受信階層に比べて高画質の映像伝送を行うための階層である。移動受信階層はA階層と呼ばれることがあり、固定受信階層はB階層と呼ばれることがある。以下において、最大で3階層(A階層、B階層、C階層)の階層伝送に対応し、階層ごとに異なる伝送パラメータが設定可能である一例について説明する。
図1(b)及び(c)は、地上放送高度化方式の伝送帯域を示す。地上放送高度化方式では、ISDB-Tに比べて伝送帯域を多数のセグメントに分割し、各階層のビットレートをより細かく調整することが検討されている。図1(b)に示すように、地上放送高度化方式における互換モードでは、1つのチャンネルの帯域幅がISDB-Tと同じ5.57MHzである。伝送帯域内のセグメント数は例えば33であり、伝送帯域の両端部分は調整帯域である。図1(c)に示すように、地上放送高度化方式におけるノーマルモードでは、ISDB-Tに比べて伝送帯域幅を拡張し、例えば5.83MHzの伝送帯域幅としている。伝送帯域内のセグメント数は例えば35である。互換モード及びノーマルモードにおいて、部分受信帯域αを中央の1乃至9セグメントの帯域幅とし、それ以外を非部分受信帯域βとすることができる。
このように、地上放送高度化方式では、1つのチャンネルに対応する帯域幅として複数の帯域幅が規定されている。また、地上放送高度化方式では、ISDB-Tの特長を継承し、FDMをベースとした階層伝送を行うことが想定されている。但し、FDMはTDMと比べて劣る点(デメリット)がある。そのため、本実施形態に係る放送システムは、TDM及びFDMの両多重方法に対応可能な放送方式とする。
(1.2)多重方法の概要
図2を参照して、TDM及びFDMのそれぞれの特徴について説明する。
同期性能について、TDMはフレーム先頭(信号先頭)にあるプリアンブル信号により、短時間での信号検出や各種同期(周波数同期、シンボル同期、フレーム同期)が可能である。これに対し、FDMでは、特定のサブキャリア(以下、単に「キャリア」とも呼ぶ)に割り当てられたTMCC信号を使用するため、同期には最低でも1フレーム分の信号が必要である。したがって、初期の信号検出に関する同期性能は、FDMよりもTDMが優れているといえる。よって、本実施形態では、フレームの先頭部分にプリアンブル信号を配置することによりTDMのメリットを活かす放送方式とする。また、本実施形態では、プリアンブル信号に後続する時間位置にTMCC信号を配置し、その後のサブフレーム及び階層の伝送パラメータをTMCC信号により受信装置に通知する放送方式とする。
信号多重の柔軟性について、TDMは、移動受信及び固定受信でそれぞれに適したFFTサイズを選択でき、パラメータの自由度が高い。FFTサイズとは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号の変復調処理に用いられるFFTのサンプル数をいう。例えばFFTサイズが8192の場合は8kFFTというように表記するものとする。例えば、移動受信を8kFFTとし、固定受信を32kFFTとすることができる。これに対し、FDMでは、移動受信及び固定受信で同一のFFTサイズ(例えば、16kFFT)を用いる必要がある。したがって、信号多重の柔軟性については、FDMよりもTDMが優れているといえる。よって、本実施形態では、フレームを複数のサブフレームに分割し、サブフレームごとに個別にFFTサイズを設定可能とすることにより、TDMのメリットを活かす放送方式とする。
省電力化については、TDMは、受信装置側で時間部分受信機を用い、RF回路をオン/オフすることで省電力化が可能である。これに対し、FDMでは、受信装置側で周波数部分受信機を用い、狭帯域受信を行う。帯域幅が狭くなることにより省電力化が可能である。したがって、TDM及びFDMで省電力化の性能は同等であるといえる。本実施形態では、TDM及びFDMを併用可能な放送方式とする。これにより、時間部分受信及び周波数部分受信を併用可能になり、さらなる省電力化を実現できる。
拡張性については、TDMは、サブフレームの追加が容易であり、新規サービスの信号を導入しやすい。これに対し、FDMでは、比較的拡張が困難である。したがって、拡張性については、FDMよりもTDMが優れているといえる。よって、本実施形態では、新規サービスの信号を伝送するサブフレームを追加して拡張用フレームを導入可能とし、TDMのメリットを活かす放送方式とする。
マルチパス特性については、TDMは、受信装置が広帯域で受信するため、周波数選択性フェージングに強い(すなわち、周波数インターリーブの効果が高い)。これに対し、FDMは、固定受信階層では広帯域で受信ができるが、移動受信階層では狭帯域での受信となるため、耐性が弱くなる(すなわち、狭帯域受信では周波数インターリーブの効果が低くなる)。したがって、マルチパス特性については、FDMよりもTDMが優れているといえる。
速度耐性については、低速において、TDMは、時間方向に信号が間欠しており、時間インターリーブの効果を得にくいが、FDMは、時間方向に信号が連続しているため、時間インターリーブの効果が高い。したがって、低速における速度耐性については、TDMよりもFDMが優れているといえる。よって、本実施形態では、低速移動を想定したサービスと対応付けられた階層について、設定により特定のセグメントを占有可能とし、FDMのメリットを活かす放送方式とする。また、速度耐性については、高速において、TDMは、移動受信に適したFFTサイズを使うことができる。FDMでは、使用するFFTサイズに特性が依存する。
このように、FDM及びTDMはそれぞれ異なるメリットがあり、サービスの要求条件に応じて最適な多重方法は異なる。本実施形態では、放送システムにおいて、サービスの要求条件に応じて最適な多重方法を適用可能な放送方式とする。具体的には、TDM及びFDMいずれの多重方法も選択できる放送方式とすることで、放送事業者がサービスに応じて最適な信号多重を選択することができる。
また、本実施形態では、TDMのように複数のサブフレームを時間方向に連続的に多重でき、かつ個々のサブフレーム内では、FDMのようにセグメント単位で階層分割による多重を行える信号構成を導入する。また、本実施形態では、複数のサブフレームを用いたTDMのような信号多重や、1サブフレームで複数の階層を用いたFDMのような信号多重のいずれも対応可能とする。なお、特定のサブフレームのみをFDMによる階層分割する構成も可能とする。
(1.3)放送システムの概略構成
図3を参照して、本実施形態に係る放送システム1の概略構成について説明する。放送システム1は、送信装置100と、受信装置200とを有する。受信装置200には、固定受信向け及び固定受信向けを含む複数種類の受信装置200があってもよい。
(1.3.1)送信装置の概略構成
送信装置100は、制御信号生成手段101と、階層信号生成手段102と、多重手段103と、送信手段104とを有する。
制御信号生成手段101は、放送伝送における同期及び制御に用いる制御信号を生成し、生成した制御信号を出力する。制御信号生成手段101は、制御信号のうちプリアンブル信号を生成するプリアンブル信号生成部110と、制御信号のうちTMCC信号を生成するTMCC信号生成部120とを有する。プリアンブル信号は、フレームの先頭部分に配置される信号である。プリアンブル信号は、受信装置200が同期の確立に用いる信号である。プリアンブル信号は、受信装置200がTMCC信号を受信するために必要な情報を含んで構成される。TMCC信号は、プリアンブル信号に後続する信号、すなわち、フレームの先頭部分の後の時間区間に配置される信号である。TMCC信号は、放送伝送における制御に用いる信号であって、受信装置200が階層信号を受信するために必要なTMCC情報を含んで構成される。
制御信号生成手段101は、部分受信帯域を用いた部分受信(すなわち、狭帯域受信)が有効化されているか否かを示す情報を含む制御信号を生成してもよい。これにより、部分受信のオン/オフが可能になる。例えば、プリアンブル信号により部分受信フラグを伝送する。特性のサブフレーム内の階層のみ、間欠受信かつ部分受信を行うことができ、受信機の消費電力軽減に効果的である。
制御信号生成手段101は、フレーム内のサブフレームの数を示す情報及び各サブフレーム内の階層の数を示す情報を含む制御信号を生成する。例えば、サブフレームはシンボル数単位で指定でき、階層はキャリア数やセグメント数の単位で指定できる。フレーム内のサブフレームの数を示す情報及び各サブフレーム内の階層の数を示す情報を制御信号が含むことにより、受信装置200は、制御信号に基づいて各サブフレーム内の各階層の信号を適切に受信可能になる。制御信号生成手段101は、サブフレームごとに指定されるFFTサイズを示す情報と、各サブフレーム内の階層ごとに指定されるキャリア変調方式及び符号化率を示す情報とを含む制御信号を生成する。FFTサイズやガードインターバル長はサブフレームごとに指定できるため、OFDMシンボル長の異なる信号多重が可能である。また、階層については、FFTサイズやガードインターバル長が一定の下でキャリア変調方式や符号化率を可変設定できる。例えば、TMCC信号は、その後の信号構成に関する伝送パラメータ、例えば、伝送形態(SISO、MISO、MIMO)、サブフレーム数、サブフレーム内階層数、サブフレームシンボル数、各階層のセグメント数、各階層の変調多値数(キャリア変調方式)、時間インターリーブ長、符号化率などのパラメータを含む。
制御信号生成手段101は、拡張用フレームとして用いるサブフレームを設ける場合、当該サブフレームが拡張用フレームであることを示す情報を含む制御信号を生成してもよい。これにより、TDMのメリットを活かしてサービスの拡張が容易になる。例えば、プリアンブル信号又はTMCC信号により拡張用フレームの長さを指定する。拡張用フレームの信号に対応していない受信装置200では、拡張用フレームを無視しつつ、通常のサブフレームは受信できる。
制御信号生成手段101は、階層もしくはサブフレームごとに、SISO伝送、MIMO伝送及びMISO伝送のいずれか1つを指定する情報を含む制御信号を生成してもよい。これにより、伝送形態を階層もしくはサブフレームごとに可変設定できる。
階層信号生成手段102は、それぞれ異なるサービスと対応付けられた複数の階層の信号を生成する。例えば、サービスは、移動受信用サービス及び固定受信用サービスを含む。サービスは、音声サービス及び映像サービスを含んでもよい。本実施形態において、階層信号生成手段102は、2階層(A階層、B階層)又は3階層(A階層、B階層、C階層)の信号を生成するものとする。階層信号生成手段102は、階層ごとに異なる伝送パラメータ(例えば、キャリア変調方式、符号化率)を信号に設定可能である。
多重手段103は、プリアンブル信号生成部110により生成されたプリアンブル信号と、TMCC信号生成部120により生成されたTMCC信号と、階層信号生成手段102により生成された複数の階層の信号とを多重し、多重信号を出力する。多重手段103は、複数の階層に含まれる2以上の階層の信号を1つのチャンネルの伝送帯域内でFDMにより多重するFDM手段103aと、複数の階層に含まれる2以上の階層の信号を1つのフレーム内で時分割多重により多重するTDM手段103bとを有する。多重手段103がFDM手段103a及びTDM手段103bの両手段を有することにより、放送システム1で用いる送信装置100がFDM及びTDMの両方に対応可能になり、放送事業者がサービスの要求条件に応じて最適な多重方法を適用可能になる。
本実施形態において、TDM手段103bは、時間方向においてフレームを複数のサブフレームに分割することによりTDMを行う。FDM手段103aは、少なくとも1つのサブフレームにおいて、周波数方向においてチャンネルの伝送帯域を2以上の階層のセグメントに分割することによりFDMを行う。フレームを時間方向においてサブフレームに分割するとともに、各サブフレーム内で周波数方向に2以上の階層のセグメントに分割することにより、TDM及びFDMを組み合わせることが可能になる。これにより、TDM及びFDMのそれぞれのメリットを活かして効率的な放送伝送が可能になる。
TDM手段103bは、フレームにおける先頭の時間区間(すなわち、フレーム先頭部分)に制御信号を配置する。放送伝送の同期及び制御に用いる制御信号をフレームにおける先頭の時間区間に配置することにより、受信装置200がフレーム先頭で早期に同期を確立できる。
FDM手段103aは、移動受信サービスと対応付けられた特定の階層(例えば、A階層)のセグメントを含むサブフレームにおいて、特定の階層のセグメントを伝送帯域のうちの部分受信帯域内に配置してもよい。これにより、TDMを用いながらも、ISDB-TのようなFDMによる部分受信が可能になる。また、FDM手段103aは、移動受信サービスと対応付けられたTMCC信号を部分受信帯域内に配置してもよい。これにより、TMCC信号の部分受信が可能になる。
TDM手段103bは、複数の階層の信号が配置される少なくとも1つのサブフレームと、拡張用フレームとして用いるサブフレームとをTDMにより多重してもよい。これにより、TDMのメリットを活かしてサービスの拡張が容易になる。
送信手段104は、多重手段103により多重された多重信号を放送波により送信する。送信手段104は、1本の送信アンテナを用いた単一アンテナ伝送を行ってもよいし、2本以上の送信アンテナを用いた複数アンテナ伝送を行ってもよい。本実施形態において、送信手段104が2本の送信アンテナを用いた複数アンテナ伝送に対応しているものとし、一方の送信アンテナと対応付けられた送信系統を「1系」と呼び、他方の送信アンテナと対応付けられた送信系統を「2系」と呼ぶ。そのため、放送システム1では、SISO(Single-Input Single-Output)、MISO(Multiple-Input Single-Output)、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、SFBC(Space-Frequency Block Code)、STBC(Space-Time Block Code)、及びSDM(Space Division Multiplexing)等の様々な伝送方式に対応可能である。なお、STBCでは、時間方向に2つのデータシンボルを組みとして、データキャリアシンボルの複素共役・符号反転を行う。また、SFBCでは、周波数方向に2つのデータシンボルを組みとして、データキャリアシンボルの複素共役・符号反転を行う。
(1.3.2)受信装置の概略構成
受信装置200は、受信手段201と、制御信号処理手段202と、多重分離手段203と、階層信号処理手段204とを有する。
受信手段201は、放送波により送信装置100から多重信号を受信し、受信した多重信号である受信信号を出力する。多重信号は、時間方向において、フレーム先頭部分に配置されたプリアンブル信号と、プリアンブル信号の後の時間区間に配置されるTMCC信号と、TMCC信号の後に配置された1つ又は複数のサブフレーム信号とがTDMにより多重されている。各サブフレームは、周波数方向において、1つ又は複数の階層の信号がFDMにより多重されている。なお、受信手段201は、1本の受信アンテナを用いた単一アンテナ受信を行ってもよいし、2本以上の受信アンテナを用いた複数アンテナ受信を行ってもよい。
制御信号処理手段202は、受信信号に含まれる制御信号を処理する。制御信号生成手段101は、制御信号のうちプリアンブル信号を処理するプリアンブル信号処理部32と、制御信号のうちTMCC信号を処理するTMCC信号処理部33とを有する。プリアンブル信号処理部32は、プリアンブル信号に基づいて同期を確立する。また、プリアンブル信号処理部32は、プリアンブル信号を復調するとともに、プリアンブル信号で伝送される情報に基づいて、TMCC信号を受信及び処理するための伝送パラメータを特定し、特定した伝送パラメータを出力する。TMCC信号処理部33は、プリアンブル信号処理部32により特定された伝送パラメータに基づいてTMCC信号を復調及び復号し、TMCC信号で伝送されるTMCC情報に基づいて、階層信号を受信及び処理するための伝送パラメータを特定し、特定した伝送パラメータを出力する。
多重分離手段203は、TMCC信号処理部33が出力する伝送パラメータに基づいて、受信信号(多重信号)から複数の階層の信号を多重分離し、選択されたサービスと対応付けられた1つ又は複数の階層の信号を出力する。多重分離手段203は、1つのフレーム内でTDMにより多重された階層の信号を分離するTDM分離手段203aと、1つのチャンネルの伝送帯域内でFDMにより多重された階層の信号を分離するFDM分離手段203bとを有する。具体的には、TDM分離手段203aは、選択されたサービスと対応付けられた階層の信号を含む対象サブフレームを切り出す。FDM分離手段203bは、TDM分離手段203aが切り出した対象サブフレームの中から当該階層の信号を取得し、取得した階層信号を出力する。
階層信号処理手段204は、TMCC信号処理部33が出力する伝送パラメータに基づいて、多重分離手段203が出力する階層信号を処理(復調及び復号)することで階層データ(例えば、映像データ)を取得し、取得した階層データを出力する。
(2)信号構成の一例
図4乃至図8を参照して、本実施形態に係る信号構成の一例について説明する。
(2.1)TDM配置、FDM配置
図4を参照して、階層信号の信号構成にTDM配置及びFDM配置を用いた場合の信号構成例について説明する。図4(a)は階層信号の信号構成にTDM配置を用いた場合の信号構成例を示し、図4(b)は階層信号の信号構成にFDM配置を用いた場合の信号構成例を示す。なお、伝送帯域の帯域幅は、ノーマルモードであってもよいし、互換モードであってもよい。
図4(a)に示すように、送信装置100は、プリアンブル信号とTMCC信号と階層信号とをTDMにより配置する。フレーム内のサブフレーム数を「2」とし、各サブフレーム内の階層数を「1」とした場合に、図4(a)に示すような信号構成となる。プリアンブル信号が配置されるフレーム先頭部分は複数のシンボル区間(図4の例では4シンボル)からなる。TMCC信号が配置される時間区間は、プリアンブル信号の直後であって、プリアンブル信号の最後のシンボル区間に、TMCC信号の最初のシンボル区間が連続している。なお、図4の例では、TMCC信号が配置される時間区間は2つのシンボル区間からなる。例えば、TMCC信号の直後のサブフレームはサブフレームAであって、このサブフレームにA階層の信号が配置される。サブフレームAの直後のサブフレームはサブフレームBであって、このサブフレームにB階層の信号が配置される。サブフレームA及びBのそれぞれは複数のシンボル区間からなる。FFTサイズやガードインターバル長をサブフレームA及びBで異なる設定とする場合、サブフレームA及びBはシンボル長が互いに異なる。図4(a)に示す例において、サブフレームAを構成する各シンボル区間の時間長は、サブフレームBを構成する各シンボル区間の時間長よりも短い。
図4(b)に示すように、階層信号の信号構成にFDM配置を用いた場合であっても、プリアンブル信号及びTMCC信号の信号構成は図4(a)と同様である。フレーム内のサブフレーム数を「1」とし、各サブフレーム内の階層数を「2」とした場合に、図4(b)に示すような信号構成となる。各階層は、1つ又は複数のセグメントにより構成される。各階層は、1未満のセグメント(例えば1/3セグメント)単位で指定可能であってもよい。
(2.2)TDM及びFDMの組み合わせ
図5を参照して、階層信号の信号構成にFDM及びTDMの組み合わせを用いた場合の信号構成例について、図4との相違点を主として説明する。
フレーム内のサブフレーム数を「2」とし、1つ目のサブフレームAにおける階層数を「2」とし、他方のサブフレームBにおける階層数を「1」とした場合に、図5に示すような信号構成となる。プリアンブル信号及びTMCC信号の信号構成は図4と同様である。
例えば、サブフレームAは移動受信を想定した階層とし、サブフレームBは固定受信を想定したサービスの階層として、サブフレームA内のA階層では音声のみのコンテンツ、サブフレームAのB階層では映像のみコンテンツなどとして、移動受信の音声サービスのみ高耐性としたい場合などにこのような形態が効果的である。
(2.3)部分受信帯を行う場合の信号構成例
図6を参照して、部分受信を行う場合の信号構成例について説明する。部分受信を有効化する場合、送信装置100は、プリアンブル信号もしくはTMCC信号により部分受信が有効であることを受信装置200に通知する。
送信装置100は、部分受信を有効化する場合、部分受信の対象となる階層の信号を部分受信帯域に収めるように信号配置を行う。また、TMCCC信号についても部分受信帯域内に収めて伝送する必要がある。すなわち、送信装置100は、狭帯域受信を行う帯域幅に部分受信用のTMCC信号を集約する。
プリアンブル信号については、プリアンブル信号系列の位相回転量(時間シフト量)に情報を載せているため、部分受信帯域のみの信号であっても、一定の所要CNが確保できれば受信装置200が復調可能である。そのため、部分受信用にプリアンブル信号の配置を変える必要は必ずしもない。但し、全帯域を受信する場合に比べて所要CNが大きくなるため、必要に応じて、部分受信帯域幅に収まるプリアンブル信号を付与してもよい。図6(a)は狭帯域受信を行う帯域幅に部分受信用のプリアンブル信号を集約しない信号構成であり、図6(b)は狭帯域受信を行う帯域幅に部分受信用のプリアンブル信号を集約する信号構成であり、図6(c)は狭帯域受信を行う帯域幅にのみプリアンブル信号を配置する信号構成である。
(2.4)拡張用フレーム
図7を参照して、拡張用フレームを導入した場合の信号構成例について説明する。拡張用フレームを導入する場合、送信装置100は、TMCC信号におけるサブフレームごとのTMCC情報により、当該サブフレームが拡張用フレームであることを受信装置200に通知する。拡張用フレームの長さはクロック数単位などで指定する。拡張用フレームに対応していない受信装置200は、TMCCより拡張用フレームであることの通知を受けたら、この期間の信号を無視する。
(2.5)フレーム境界パイロット
図8を参照して、フレーム境界パイロットを用いた場合の信号構成例について説明する。
送信装置100は、サブフレーム内の最初のシンボル及び最後のシンボルについて、フレーム境界SP(Scattered Pilot)を配置してもよい。フレーム境界SPは、通常のSPよりもパイロット密度の高いSPであってもよい。複数のサブフレームにより信号が構成される場合、サブフレームの境界における伝送路推定が複雑になる場合があるため、フレーム境界SPを挿入することで、フレーム境界での伝送路推定精度を高めることができる。フレーム境界SPを含ませるかどうかはTMCC信号により指定可能である。また、通常のSPのSP配置についてもTMCC信号により指定可能である。SPに関するパラメータは、サブフレーム内の階層ごとに指定可能であってもよい。また、フレーム境界SPとして挿入されるSPのブースト比は1とすることで、シンボル間にてデータキャリアに割り当てられる電力を一定とできる。
なお、図8に示す信号構成例おいて、サブフレームを構成するシンボル数が「11」である。送信装置100は、TMCC信号におけるサブフレームごとのTMCC情報により、当該サブフレームを構成するシンボル数「11」を受信装置200に通知する。また、図8に示す信号構成例おいて、通常のSPは、周波数方向の配置間隔(Dx)が「3」であり、時間方向の配置間隔(Dy)が「4」である。フレーム境界SPは、時間方向の配置間隔(Dy)が「1」である。
(3)送信装置の一例
図9を参照して、本実施形態に係る送信装置100の一例について説明する。
送信装置100は、プリアンブル信号を生成するプリアンブル信号生成部110と、TMCC信号を生成するTMCC信号生成部120と、サブフレームAを構成するサブフレームA構成部130aと、サブフレームBを構成するサブフレームB構成部130bと、拡張用フレームを構成する拡張用フレーム構成部130cと、フレームを構成するTDMフレーム構成部140と、直交変調部25と、DAC(digital to analog converter)部26とを有する。TDMフレーム構成部140は、上述のTDM手段103bの少なくとも一部を構成する。直交変調部25及びDAC部26は、上述の送信手段104の少なくとも一部を構成する。図9に示す各部は、同一のサンプリングクロックに同期して動作してもよい。
図9において、サブフレームA構成部130a及びサブフレームB構成部130bの2つのサブフレーム構成部を図示しているが、3つ以上のサブフレーム構成部を設けてもよい。各サブフレーム構成部は、同様なブロック構成を有する。サブフレームごとに個別にサブフレーム構成部を設ける一例を図示しているが、1つのサブフレーム構成部を時分割で共用する構成としてもよい。A階層乃至C階層の3つの階層を用いる一例を図示しているが、A階層及びB階層の2つの階層を用いる構成としてもよい。1系及び2系の2つの送信系統を設ける一例を図示しているが、1系統のみの構成としてもよい。
サブフレームA構成部130aは、階層ごとに設けられたエネルギー拡散部11(11a、11b、11c)と、階層ごとに設けられた誤り訂正符号化部12(12a、12b、12c)と、階層ごとに設けられたキャリア変調部13(13a、13b、13c)と、階層ごとに設けられた系統分離部14(14a、14b、14c)とを有する。送信系統を1系統のみとする場合(例えば、SISOを用いる場合)、系統分離部14は不要である。エネルギー拡散部11、誤り訂正符号化部12、及びキャリア変調部13は、上述の階層信号生成手段102の少なくとも一部を構成する。
エネルギー拡散部11(11a、11b、11c)は、対応する階層のデータに対してエネルギー拡散処理を施し、エネルギー拡散処理後の階層データを出力する。誤り訂正符号化部12(12a、12b、12c)は、対応する階層のデータに対して誤り訂正符号化処理を施し、誤り訂正符号化処理後の階層データをFEC(Forward Error Correction)ブロック単位で出力する。誤り訂正符号としては、LDPC(Low Density Parity Check)符号を用いることができる。キャリア変調部13(13a、13b、13c)は、対応する階層のデータに対してキャリア変調処理を施し、当該データをキャリアにマッピングし、キャリア変調処理後の階層データ(キャリアシンボル)を出力する。以下において、キャリア変調処理後の階層データを階層信号と呼ぶ。系統分離部14(14a、14b、14c)は、対応する階層の階層信号を2系統に分離して出力する。
さらに、サブフレームA構成部130aは、系統ごとに設けられた階層合成部15(151、152)と、系統ごとに設けられた帯域分割部16(161、162)と、系統ごとに設けられた時間インターリーブ(IL)部17(171、172)と、系統ごとに設けられた周波数IL部18(181、182)と、系統ごとに設けられた帯域合成部19(191、192)と、系統ごとに設けられたフレーム構成部20(201、202)と、系統ごとに設けられたIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部21(211、212)と、系統ごとに設けられたGI(Guard interval)付加部22(221、222)と、MISO符号化部23と、切替部24とを有する。帯域分割部16(161、162)及び帯域合成部19(191、192)は、上述のFDM手段103aの少なくとも一部を構成する。
階層合成部15(151、152)は、対応する系統の各階層信号に対して階層合成処理を施し、階層合成処理後の各階層信号を出力する。帯域分割部16(161、162)は、階層合成された信号に対して帯域分割処理を施すことにより各帯域に分割し、帯域分割処理後の階層信号を出力する。例えば、C階層信号の一部を、必要に応じて、調整帯域に分割する。時間IL部17(171、172)は、帯域分割された階層信号に対して時間方向(すなわち、各キャリアにおいてシンボルの並び順方向)のインターリーブ処理を施し、時間インターリーブ後の階層信号を出力する。周波数IL部18(181、182)は、時間インターリーブ後の階層信号に対して周波数方向のインターリーブ処理を施し、周波数インターリーブ後の階層信号を出力する。帯域合成部19(191、192)は、周波数インターリーブ後の各帯域の信号を合成し、データセグメントを構成する。フレーム構成部20(201、202)は、入力されたキャリアシンボル(データセグメント)に、パイロット信号(SP)とLch信号とを付加して、OFDMフレームを構成する。IFFT部21(211、212)は、OFDMフレームをIFFT処理して有効シンボル信号を生成する。GI付加部22(221、222)は、IFFT部27が出力する有効シンボル信号の先頭に、有効シンボル信号の末尾の一部分をコピーした信号であるGIを付加する。なお、GIは、マルチパス遅延波の遅延時間がGI長を超えないように設定される。なお、フレーム構成部20、IFFT部21、及びGI付加部22は、OFDM変調部を構成する。MISO符号化部23は、1系の信号に対して時空間符号化(STBC符号化又はSFBC符号化)を行い、2系の信号を生成する。切替部24は、MIMOによる空間分割多重(SDM)の場合は、2系の帯域合成部192からの出力を選択し、MISOの場合は、MISO符号化部23からの出力を選択してフレーム構成部202に出力する。この切り替えは、系統分離部14の処理と連動する。
TDMフレーム構成部140(1401、1402)は、プリアンブル信号生成部110が出力するプリアンブル信号と、TMCC信号生成部120が出力するTMCC信号と、サブフレームA構成部130aが出力するサブフレームA信号と、サブフレームB構成部130bが出力するサブフレームB信号と、拡張用フレーム構成部130cが出力する拡張用フレーム信号とをTDMにより1つのフレームに多重し、多重信号を出力する。
直交変調部25(251,252)は、TDMフレーム構成部140(1401、1402)が出力する信号を直交変調してDAC部26に出力する。DAC部26(261,262)は、直交変調された信号をデジタル/アナログ変換処理し、IF信号出力とする。IF信号出力は所定の変調処理の後、それぞれ異なるアンテナ(送信系統)から出力される。
(4)プリアンブル信号
図10乃至図16を参照して、本実施形態に係るプリアンブル信号について説明する。
(4.1)プリアンブル信号生成部の構成例
図10を参照して、本実施形態に係るプリアンブル信号生成部110の構成例について説明する。
プリアンブル信号生成部110は、系列生成部111と、マッピング部112と、変換部113と、制御情報生成部114と、相対サイクリックシフト部115と、絶対サイクリックシフト部116と、サイクリックシフト部117と、CP付加部118とを有する。
系列生成部111は、Seedに相当する疑似ノイズ(PN)系列により、Rootに相当するZC(Zadoff-Chu)系列を変調して周波数領域においてプリアンブル信号系列を生成する。ZC系列の長さ(NZC)が1889であるものとする。NZCは周波数領域においてキャリア数に相当する。ZC系列zq(k)は次のように表現できる。
Figure 2022181711000002
但し、qを137としており、k=0,1,2,…,NZC-1である。
マッピング部112は、複数の帯域幅のうち放送伝送に用いる1つの帯域幅に応じた数のキャリアにプリアンブル信号系列をマッピングする。例えば、帯域幅Bwは、ノーマルモードの場合は5.830MHzであり、互換モードの場合は5.571MHzである。このように、ノーマルモードの帯域幅(第1帯域幅)と、これよりも狭い互換モードの帯域幅(第2帯域幅)とが規定されている前提下で、マッピング部112は、放送伝送に用いる帯域幅が第2帯域幅である場合、第1帯域幅の両端の所定数のキャリアにゼロをマッピングする。すなわち、マッピング部112は、周波数領域のOFDM信号に対し、互換モードではキャリアの立たない(帯域端の)サブキャリア振幅値を「0」とすることで、互換モードとしての信号を生成する。
変換部113は、マッピング部112がマッピングしたプリアンブル信号系列をIFFTにより周波数領域から時間領域のOFDM信号に変換する。FFTサイズNFFTは2048としている。なお、サンプリング周波数fs(=512/81)は6.3209MHzであり、キャリア間隔fΔ(=fs/NFFT)は3.0864kHzであり、シンボル長Tsは486μsである。
制御情報生成部114は、プリアンブル信号で伝送する制御情報を生成する。プリアンブル信号で伝送する制御情報は、TMCC信号に関する伝送パラメータを含む。プリアンブル信号で伝送する情報の詳細については後述する。
相対サイクリックシフト部115は、プリアンブル信号を構成する各シンボルについて、前のシンボルを基準に相対的なサイクリックシフト処理を施す。絶対サイクリックシフト部116は、プリアンブル信号を構成する各シンボルについて所定のサイクリックシフト処理を施す。
サイクリックシフト部117は、変換部113が出力する時間領域のプリアンブル信号系列に対して、絶対サイクリックシフト部116が出力する制御情報に応じたシフト量の時間シフト処理を行う。すなわち、サイクリックシフト部117は、IFFT後の時間サンプル(既知のOFDM信号)に対して、伝送する制御情報に対応する位相回転を加えることにより、送信するOFDM信号とする。位相回転量は0から2048まで、最大11ビットの伝送が可能であるが、検出誤差を考慮すると、8ビット程度の伝送が現実的である。また、プリアンブル信号の第1シンボル(プリアンブルシンボル#0)は制御情報の乗らない既知シンボルとして、第2シンボル(プリアンブルシンボル#1)以降で制御情報を伝送する。
このように、既知のOFDM信号に対して、送信信号のOFDM信号が時間軸でどれだけシフトしているかという、シフト量(位相回転量)に制御情報を乗せているため、互換モードであってもノーマルモードと同様の手順でOFDM信号を生成できる。また、伝送帯域幅にかかわらず、すなわち、ノーマルモードであるか又は互換モードであるかにかかわらず、受信装置200が同じ処理でプリアンブル信号を復調できる。よって、プリアンブル信号を効率良く、かつ拡張性の高い方法で伝送可能になる。
CP付加部118は、サイクリックシフト部117が出力するOFDM信号(有効シンボル信号)の先頭に、有効シンボル信号の末尾の一部分をコピーした信号であるCPを付加する。その結果、プリアンブル信号が生成される。
このように構成されたプリアンブル信号生成部110において、制御情報生成部114は、規定された複数の帯域幅のうち放送伝送に用いる1つの帯域幅を示す情報を含む制御情報を生成する。これにより、受信装置200は、プリアンブル信号を復調することによりノーマルモード及び互換モードの識別が可能になる。また、制御情報生成部114は、予め定められた部分受信帯域を用いた部分受信が有効化されているか否かを示す情報を含む制御情報を生成する。これにより、受信装置200は、プリアンブル信号を復調することにより部分受信の識別が可能になる。
(4.2)プリアンブル信号生成部の動作例
図11を参照して、本実施形態に係るプリアンブル信号生成部110の動作例について説明する。
(4.2.1)互換モードにおけるプリアンブル信号生成部の動作例
図11(a)に、プリアンブル信号を互換モードに対応させる際の動作を示す。図11(a)に示すように、プリアンブル信号生成部110は、ノーマルモードと同様の手順で互換モードの変調信号を生成していく。例えば、ノーマルモードと同じq及びNZCを用いる。但し、互換モードの帯域幅に対応させるために、マッピング部112は、互換モード時にキャリアの存在しない両端部には「0」を埋めこむ。図11(a)において、ノーマルモードの帯域幅を構成する1889本のキャリアのうち、両端42本のキャリアに「0」を割り当てる一例を示している。受信側(具体的には、プリアンブル信号処理部32)では、時間サンプルの信号にて、位相を変えながら既知信号との相関を計算しピークを求めるが、互換モードとノーマルモードで同様の検出方法にて検波できる。但し、互換モードの場合については、スペクトル両端の情報が欠落しているため、時間信号にした際の誤差が生じ得る。
(4.2.2)部分受信帯域におけるプリアンブル信号生成部の動作例
上述のように、プリアンブル信号は、部分受信帯域のみの信号でも、一定の所要CNが確保できれば受信装置200が復調可能である。そのため、部分受信用に信号を変える必要は必ずしもない。但し、全帯域を受信する場合に比べて所要CNが大きくなるため、必要に応じて、部分受信帯域幅に収まるプリアンブル信号を付与してもよい。
図11(b)に、部分受信帯域用のプリアンブル信号を生成する際の動作を示す。図11(b)に示すように、プリアンブル信号を部分受信帯域内に収めて配置する場合、マッピング部112は、部分受信帯域の帯域幅に応じた数のキャリアにプリアンブル信号系列をマッピングする。これにより、部分受信帯域幅に対応したプリアンブル信号を生成できる。具体的には、マッピング部112は、キャリア数となるNZCとして通常よりも小さな値を用いる。ここでは、部分受信帯域の帯域幅として、通常の1/4である1.5MHzを想定している。この場合、キャリア数も1/4(512本=2048/4)とする必要がある。そのため、キャリア数となるNZCとして512以下の数を選択することで、部分受信帯域内にプリアンブル信号を収めることができる。
図11(c)に、部分受信帯域用のプリアンブル信号を周波数方向に繰り返し配置する際の動作を示す。図11(c)に示すように、マッピング部112は、部分受信帯域外でも、部分受信帯域用のプリアンブルを繰り返して配置する。すなわち、プリアンブル信号生成部110は、プリアンブル信号を部分受信帯域に配置するとともに、プリアンブル信号を非部分受信帯域に繰り返し配置する。これにより、全帯域受信する受信装置200にとっては、耐性を向上させることができる。
(4.3)プリアンブル信号で伝送する制御情報の一例
図12乃至図16を参照して、プリアンブル信号で伝送する制御情報の一例について説明する。ここでは、プリアンブルシンボルが6シンボルより構成される例を示す。先頭のプリアンブルシンボル(プリアンブルシンボル#0)は同期情報のみであり、残りの5シンボル(プリアンブルシンボル#1乃至#5)にて制御情報のビットを伝送する。1シンボルあたりの制御情報のビット数は8ビットであるものとする。
図12に、プリアンブルシンボル#1で伝送する制御情報の一例を示す。図12に示すように、プリアンブルシンボル#1で伝送する制御情報は、「システム識別」の2ビットと、「伝送帯域識別」の2ビットと、「部分受信フラグ」の1ビットと、「緊急警報」の2ビットと、「リザーブ」の1ビットとからなる。受信装置200(プリアンブル信号処理部32)は、伝送帯域識別を読み取ることで、ノーマルモードと互換モードとを識別することができる。また、受信装置200(プリアンブル信号処理部32)は、部分受信フラグを読み取ることで、部分受信に対応した形式になっているかを検知することができる。
図13に、プリアンブルシンボル#2で伝送する制御情報の一例を示す。図13に示すように、プリアンブルシンボル#2で伝送する制御情報は、「TMCC FFTサイズ(すなわち、TMCC信号に適用されるFFTサイズ)」の2ビットと、「TMCC GI比(すなわち、TMCC信号に適用されるGI比)」の3ビットと、「TMCC SISO/MISO(すなわち、TMCC信号に適用される伝送方式)」の3ビットとからなる。このようなTMCC信号の伝送パラメータをプリアンブル信号で伝送することにより、TMCC信号の伝送耐性についても本線系(サブフレーム)の伝送パラメータに応じて柔軟に設定できる。
図14に、プリアンブルシンボル#3で伝送する制御情報の一例を示す。図14に示すように、プリアンブルシンボル#3で伝送する制御情報は、「TMCCキャリア変調(すなわち、TMCC信号に適用されるキャリア変調方式)」の2ビットと、「TMCC頁数」の6ビットとからなる。TMCC頁数とは、TMCC情報を1回伝送するために必要なFECブロック(誤り訂正符号ブロック)の個数をいう。TMCC頁数の詳細については後述する。
図15に、プリアンブルシンボル#4で伝送する制御情報の一例を示す。図15に示すように、プリアンブルシンボル#4で伝送する制御情報は、「TMCC符号反復回数(すなわち、TMCC FECブロックの反復回数)」の4ビットと、「TMCC SP(すなわち、TMCC信号に適用されるSP配置)」の3ビットと、「TMCC SP符号化(すなわち、TMCC信号のSPに適用される符号化方式)」の1ビットとからなる。
図16に、プリアンブルシンボル#5で伝送する制御情報の一例を示す。図16に示すように、プリアンブルシンボル#5で伝送する制御情報は、「ネクストフレーム(次のプリアンブル信号までの時間範囲)」の5ビットと、「リザーブ」の3ビットとからなる。「ネクストフレーム」は、受信装置200(プリアンブル信号処理部32)がTMCC信号を復調するための補助情報として用いられる。
(5)TMCC信号
図17乃至図26を参照して、本実施形態に係るTMCC信号について説明する。
(5.1)TMCC信号生成部の構成例
図17を参照して、本実施形態に係るTMCC信号生成部120の構成例について説明する。
TMCC信号生成部120は、TMCC情報生成部120aと、エネルギー拡散部121と、誤り訂正符号化部122と、反復符号化部123と、キャリア変調部124と、位相回転部125と、周波数IL部126と、パイロット挿入部127と、IFFT部128と、GI付加部129とを有する。
TMCC情報生成部120aは、フレーム内のサブフレームの数及び各サブフレーム内の階層の数に応じてビット数が可変なTMCC情報を生成する。上述のように、複数サブフレーム・複数階層の伝送を行う場合と単一サブフレーム・単一階層伝送を行う場合とでは、TMCC信号で伝送するTMCC情報に大きな差が出てくる。フレーム内のサブフレームの数及び各サブフレーム内の階層の数に応じてTMCC情報のビット数を可変とすることにより、TMCC信号を効率良く、かつ拡張性の高い方法で伝送可能になる。
エネルギー拡散部121は、TMCC情報生成部120aが出力するTMCC情報に対してエネルギー拡散処理を施し、エネルギー拡散処理後のTMCC情報を出力する。誤り訂正符号化部122は、エネルギー拡散処理後のTMCC情報に対して誤り訂正符号化処理(具体的には、LDPC符号化処理)を施し、FECブロックを出力する。反復符号化部123は、誤り訂正符号化部122が出力するFECブロックに対して反復符号化処理を施し、反復符号化処理後のFECブロックを出力する。キャリア変調部124は、反復符号化処理後のFECブロックに対してキャリア変調処理を施すことでTMCCキャリア信号を生成する。TMCC信号のキャリア変調方式にはBPSKもしくはQPSKを想定しているが、16QAMや64QAM等の多値変調を用いることもできる。位相回転部125は、TMCCキャリア信号において同一信号点へのマッピングが連続しないように位相回転を与える。BPSKやQPSKを用いる場合に、同一の信号点(コンスタレーションポイント)に連続して信号が配置されることを防ぐために、既知の位相回転を加えることとしている。ここで回転量は17Π/128×k(kはデータキャリア番号)である。周波数IL部126は、TMCCキャリア信号に対して周波数IL処理を施す。パイロット挿入部127は、周波数IL処理後のTMCCキャリア信号に対してパイロット(SP)を挿入する。IFFT部128は、パイロット挿入後のTMCCキャリア信号に対してIFFT処理を施すことで時間領域のOFDM信号を生成する。GI付加部129は、IFFT部128が出力するOFDM信号に対してGIを付加してTMCC信号を出力する。
(5.2)TMCC信号生成部の動作例
図18を参照して、本実施形態に係るTMCC情報生成部120aの動作例について説明する。
TMCC情報生成部120aは、TMCC情報を「フレーム」、「サブフレーム」、及び「階層」の3つの情報ブロックより構成する。具体的には、TMCC情報生成部120aは、1つのフレーム情報ブロックと、当該フレーム内のサブフレームごとに個別に設けられる1つ又は複数のサブフレーム情報ブロックと、当該サブフレーム内の階層ごとに個別に設けられる1つ又は複数の階層情報ブロックと、によって構成されるTMCC情報を生成する。図18において、「フレーム」情報ブロックが16ビットであり、「サブフレーム」情報ブロックが32ビットであり、「階層」情報ブロックが56ビットである一例を示している。
例えば、TMCC情報生成部120aは、図18(a)に示すように、単一サブフレーム・単一階層で階層信号が構成される場合、「フレーム」、「サブフレーム」、及び「階層」の情報ブロックをそれぞれ1つずつ連結し、合計104ビットのTMCC情報を構成する。図18(b)に示すように、TMCC情報生成部120aは、2つのサブフレームで各サブフレーム内が1階層で構成される場合、「サブフレーム」情報ブロック及び「階層」情報ブロックを2つづつ伝送する(合計192ビット)。図18(c)に示すように、TMCC情報生成部120aは、1サブフレームかつ2階層で構成される場合、「フレーム」及び「サブフレーム」の情報ブロックは各1つずつ、「階層」の情報ブロックを2つ連結してTMCC情報を生成する(合計160ビット)。よって、サブフレーム数及び階層数に応じてTMCC情報を可変長とすることができる。
図19を参照して、本実施形態に係る誤り訂正符号化部122の動作例について説明する。
FECブロックに格納可能な情報ビットは上限が固定であるが、TMCC情報のビット数は可変であるため、FECブロックに格納するTMCC情報のビット数がFECブロックの上限を超えることがあり得る。誤り訂正符号化部122は、TMCC情報のビット数が1つのFECブロックに格納可能な情報ビット数の上限を超える場合、2以上のFECブロックに跨がって当該TMCC情報を割り当てる。例えば、誤り訂正符号にLDPC符号(1224,256)を用いる場合であって、TMCC情報のビット数がFECブロックの情報ビット数の上限である256ビット)よりも多いとき、誤り訂正符号化部122は、頁数(すなわち、FECブロック数)を増やして、複数のFECブロックにTMCC情報を割り当てるとともに、不足分についてはゼロ埋めを行う。図19(a)に頁数が1頁である一例を示し、図19(b)に頁数が2頁である一例を示す。これにより、TMCC情報のビット数が多い場合であっても、TMCC情報を適切に伝送可能になる。
図20を参照して、本実施形態に係る反復符号化部123の動作例について説明する。
反復符号化部123は、伝送耐性を向上させるために、誤り訂正符号化部122が出力するFECブロック(図20(a)参照)を反復して配置する反復符号化処理を行う。図20(b)において、情報ビット及びパリティビットを含む1つのFECブロックが4回反復して配置される一例を示している。上述のように、この反復回数はプリアンブル信号で伝送される。反復されたFECブロックは、反復に必要なシンボル数にて伝送される。
図21を参照して、頁数の違いによる、反復回数とシンボル数と関係について説明する。
誤り訂正符号に(1224,256)を用いる場合、図21(a)に示すような構成のTMCC情報は、図21(b)に示すように、サブフレーム数の増加に応じてTMCC情報のビット数が増加し、サブフレーム数が3になると、頁数は2頁が必要になる。図21(c)に示すように、頁数が「1」である場合及び頁数が「2」である場合のいずれにおいても、反復回数の増加に応じて必要シンボル数が増加する。
図22及び図23を参照して、部分受信を行う場合のTMCC信号の情報割り当て例について説明する。
狭帯域受信を行う受信装置200は、部分受信帯域のみを受信して信号検出を行う必要がある。図22に示すように、TMCC信号生成部120は、TMCC内のFECブロック同期を正確にとるために、FECブロックを割り当てる際に、部分受信帯域内のセグメントから割り当てを開始する。すなわち、TMCC信号生成部120は、部分受信帯域の端にあるセグメントの先頭とTMCC情報のFECブロックの先頭とを一致させるようにTMCC信号を割り当てる。これにより、狭帯域受信を行う受信装置200は、部分受信帯域内の先頭シンボルから復調を行うことが可能である。また、図23に示すように、TMCC信号生成部120は、部分受信帯域のシンボルから優先的に割り当てることもできる。具体的には、TMCC信号生成部120は、TMCC信号が配置される時間区間内のシンボル#0において、部分受信帯域内の一端のセグメントからFECブロックの割当を開始し、部分受信帯域内の他端にFECブロックの途中で到達すると、TMCC信号が配置される時間区間内のシンボル#1に折り返して当該FECブロックの残りを配置する。これにより、狭帯域受信を行う受信装置200がより一層TMCC信号を復調しやすくなる
(5.3)TMCC信号で伝送するTMCC情報の一例
図24乃至図26を参照して、本実施形態に係るTMCC信号で伝送するTMCC情報の一例について説明する。
図24に、TMCC情報の「フレーム」情報ブロックに含まれる情報を示す。図24に示すように、16ビットの「フレーム」情報ブロックは、「更新フラグ」の1ビットと、「パラメータ切り替え指標」の5ビットと、「サブフレーム数」の6ビットと、「リザーブ」の4ビットとからなる。ここで、「更新フラグ」は、TMCC情報が更新されているか否かを示す情報である。「パラメータ切り替え指標」は、伝送パラメータに変更が生じた場合にネクスト情報として新しい伝送パラメータが設定されるが、ネクスト情報へ切り替わる所定フレーム前からの切り替えのカウントダウンの情報である。「サブフレーム数」は、当該フレームに含まれるサブフレームの数を示す情報である。図24において、1つのフレームに含まれるサブフレームの数が1又は2である一例を示しているが、3以上のサブフレーム数に対応可能としてもよい。
図25に、TMCC情報の「サブフレーム」情報ブロックに含まれる情報を示す。図25に示すように、32ビットの「サブフレーム」情報ブロックは、対応するサブフレームの伝送パラメータの情報を含む。具体的には、「サブフレーム」情報ブロックは、「FFTサイズ」の2ビットと、「GI比」の3ビットと、「シンボル数」の11ビットと、「階層数」の6ビットと、「伝送方式(SISO/MISO/MIMO)」の3ビットと、「リザーブ」の7ビットとからなる。「FFTサイズ」及び「GI比」のそれぞれは、複数の候補の中から選択可能になっている。これにより、サブフレームごとに「FFTサイズ」及び「GI比」を可変にすることができる。「シンボル数」は、当該サブフレーム内のシンボル数を示し、「階層」は、当該サブフレーム内の階層数を示す。図25において、1つのサブフレームに含まれる階層の数が1である一例を示しているが、2以上の階層数に対応可能としてもよい。「伝送方式(SISO/MISO/MIMO)」は、当該サブフレームに適用される伝送方式を示す。
図26に、TMCC情報の「階層」情報ブロックに含まれる情報を示す。図26に示すように、56ビットの「階層」情報ブロックは、対応する階層の伝送パラメータの情報を含む。具体的には、「階層」情報ブロックは、「セグメント数」の7ビットと、「キャリア変調」の3ビットと、「UC/NUC」の1ビットと、「符号長」の2ビットと、「符号化率」の4ビットと、「SP配置」の4ビットと、「SP符号化」の1ビットと、「フレーム境界SP(先頭)」の1ビットと、「フレーム境界SP(最後)」の1ビットと、「全キャリアパイロット」の1ビットと、「SPレベル」の3ビットと、「時間IL」の3ビットと、「FECポインタ」の18ビットと、「データキャリアブースト」の3ビットと、「リザーブ」の4ビットとからなる。ここで、「セグメント数」は、当該階層を構成するセグメントの数を示す情報であって、1/3セグメント単位で指定できるようにしている。「キャリア変調」は、当該階層に適用されるキャリア変調方式を示す。「UC/NUC」は、当該階層に適用されるコンスタレーション(I-Qコンスタレーション)が均一(UC)であるか又は不均一(NUC)であるかを示す。「符号長」は、当該階層に適用される誤り訂正符号長がショート、ミドル、及びロングのいずれであるかを示す。「符号化率」は、当該階層に適用される誤り訂正の符号化率を示す。「SP配置」は、当該階層に適用されるSPの配置パターンを示す。「SP符号化」は、SPに対して符号反転方式が適用されているか又はヌル方式が適用されているかを示す。「フレーム境界SP(先頭)」は、当該階層にフレーム境界SP(先頭)が適用されているか否かを示し、「フレーム境界SP(最後)」は、当該階層にフレーム境界SP(最後)が適用されているか否かを示す。「全キャリアパイロット」は、当該階層に全キャリアパイロットが適用されているか否かを示す。「SPレベル」は、当該階層に適用されるSPレベルを示す。「時間IL」は、当該階層に適用される時間インターリーブ長を示す。「FECポインタ」は、当該階層に適用されるFECブロックポインタを示す。「データキャリアブースト」は、当該階層に適用される電力ブースト比を示す。
(6)受信装置の一例
図27を参照して、本実施形態に係る受信装置200の一例について説明する。
受信装置200は、受信部31と、プリアンブル信号処理部32と、TMCC信号処理部33と、対象サブフレーム切り出し部34と、FFT部35と、伝搬路推定部36と、等化部37と、階層分離部38と、階層信号処理手段204とを有する。受信部31は、上述の受信手段201に相当する。プリアンブル信号処理部32及びTMCC信号処理部33は、上述の制御信号処理手段202を構成する。対象サブフレーム切り出し部34は、上述のTDM分離手段203aを構成する。階層分離部38は、上述のFDM分離手段203bを構成する。
受信部31は、プリアンブル信号、TMCC信号、及びサブフレーム信号がTDMで多重化された信号を受信し、受信信号を出力する。なお、受信部31は、ADC(analog to digital converter)部及び直交復調部等を含んで構成される。プリアンブル信号処理部32は、プリアンブル信号を復調して制御情報を取得する。具体的には、プリアンブル信号処理部32は、時間領域のプリアンブル信号系列に適用された時間シフトのシフト量を特定し、特定したシフト量に対応する制御情報を取得する。TMCC信号処理部33は、プリアンブル信号処理部32が取得した制御情報に基づいてTMCC信号を処理(復調及び復号)する。TMCC信号処理部33は、フレーム内のサブフレームの数及び各サブフレーム内の階層の数に応じてビット数が可変なTMCC情報を取得する。対象サブフレーム切り出し部34は、TMCC信号処理部33が取得したTMCC情報に基づいて対象サブフレームのサブフレーム信号(OFDM信号)を切り出す。FFT部35は、GIが除去されたOFDM信号に対してFFT処理を行い、周波数領域の階層信号に変換する。伝搬路推定部36は、配置されているSPに基づいて伝搬路推定を行い、伝搬路推定結果を等化部37に出力する。等化部37は、伝搬路推定結果を用いて階層信号に対して等化処理を行い、元のキャリアシンボルを推定する。階層分離部38は、TMCC信号処理部33が取得したTMCC情報に基づいて、帯域合成されている階層信号を、A階層、B階層、C階層のキャリアシンボルごとに階層分離して出力する。
階層信号処理手段204は、階層ごとに設けられた周波数デインターリーブ(DIL)部39(39a、39b、39c)と、階層ごとに設けられた時間DIL部40(40a、40b、40c)と、階層ごとに設けられたLLR算出部41(41a、41b、41c)と、階層ごとに設けられた誤り訂正復号部42(42a、42b、42c)と、階層ごとに設けられたエネルギー逆拡散部43(43a、43b、43c)とを有する。周波数DIL部39(39a、39b、39c)は、対応する階層のキャリアシンボルに対してキャリア周波数方向のデインターリーブを行う。時間DIL部40(40a、40b、40c)は、周波数デインターリーブしたキャリアシンボルに対して、時間方向のデインターリーブを行い、送信側でインターリーブを行う前の元の配列に戻す。LLR算出部41(41a、41b、41c)は、対応する階層のキャリアシンボルのLLR(Log Likelihood Ratio)を算出する。誤り訂正復号部42(42a、42b、42c)は、LLRに基づいて誤り訂正復号処理を行う。エネルギー逆拡散部43(43a、43b、43c)は、誤り訂正復号処理後の階層信号に対してエネルギー逆拡散処理を施して出力する。
(7)その他の実施形態
上述のプリアンブル信号は、フレーム先頭部分に配置される信号もしくは同期に用いる信号であればよく、同様の構成・機能を有する信号がプリアンブル信号に包含される。そのため、同期信号などの他の名称であってもよい。また、上述のTMCC信号は、放送伝送における制御(各種の設定)に用いる信号であればよく、同様の構成・機能を有する信号がTMCC信号に包含される。そのため、制御信号又は設定信号などの他の名称であってもよい。
上述の各装置(送信装置100、受信装置200)が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROMなどの記録媒体であってもよい。また、上述の各装置(送信装置100、受信装置200)が行う各処理を実行する回路を集積化し、当該装置を半導体集積回路(チップセット、SoC)により構成してもよい。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更などをすることが可能である。
1 :放送システム
11 :エネルギー拡散部
12 :誤り訂正符号化部
13 :キャリア変調部
14 :系統分離部
15 :階層合成部
16 :帯域分割部
17 :時間IL部
18 :周波数IL部
19 :帯域合成部
20 :フレーム構成部
21 :IFFT部
22 :GI付加部
23 :MISO符号化部
24 :切替部
25 :直交変調部
26 :DAC部
27 :IFFT部
31 :受信部
32 :プリアンブル信号処理部
33 :TMCC信号処理部
34 :対象サブフレーム切り出し部
35 :FFT部
36 :伝搬路推定部
37 :等化部
38 :階層分離部
39 :周波数DIL部
40 :時間DIL部
41 :LLR算出部
42 :誤り訂正復号部
43 :エネルギー逆拡散部
100 :送信装置
101 :制御信号生成手段
102 :階層信号生成手段
103 :多重手段
103a :FDM手段
103b :TDM手段
104 :送信手段
110 :プリアンブル信号生成部
111 :系列生成部
112 :マッピング部
113 :変換部
114 :制御情報生成部
115 :相対サイクリックシフト部
116 :絶対サイクリックシフト部
117 :サイクリックシフト部
118 :CP付加部
120 :TMCC信号生成部
120a :TMCC情報生成部
121 :エネルギー拡散部
122 :誤り訂正符号化部
123 :反復符号化部
124 :キャリア変調部
125 :位相回転部
126 :周波数IL部
127 :パイロット挿入部
128 :IFFT部
129 :GI付加部
130a :サブフレームA構成部
130b :サブフレームB構成部
130c :拡張用フレーム構成部
140 :TDMフレーム構成部
200 :受信装置
201 :受信手段
202 :制御信号処理手段
203 :多重分離手段
203a :TDM分離手段
203b :FDM分離手段
204 :階層信号処理手段

Claims (9)

  1. 階層伝送を行う放送システムで用いる送信装置であって、
    放送伝送における制御に用いるTMCC情報を含んで構成されるTMCC信号を生成するTMCC信号生成手段と、
    1つのフレーム内において、前記TMCC信号を所定時間区間に配置するとともに、前記所定時間区間の後に1つ又は複数のサブフレームを配置する時分割多重手段と、
    少なくとも1つのサブフレームにおいて、1つのチャンネルの伝送帯域内で2以上の階層の信号を周波数分割により配置する周波数分割多重手段と、を備え、
    前記TMCC信号生成手段は、前記フレーム内のサブフレームの数及び各サブフレーム内の階層の数に応じてビット数が可変な前記TMCC情報を生成するTMCC情報生成手段を有することを特徴とする送信装置。
  2. 前記TMCC情報生成手段は、1つのフレーム情報ブロックと、当該フレーム内のサブフレームごとに個別に設けられる1つ又は複数のサブフレーム情報ブロックと、当該サブフレーム内の階層ごとに個別に設けられる1つ又は複数の階層情報ブロックと、によって構成される前記TMCC情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記フレーム情報ブロックは、前記フレーム内のサブフレームの数を示す情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記サブフレーム情報ブロックは、対応するサブフレームに含まれる階層の数を示す情報を含む請求項2又は3に記載の送信装置。
  5. 前記TMCC信号生成手段は、前記TMCC情報に対して誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化手段を有し、
    前記誤り訂正符号化手段は、前記TMCC情報のビット数が1つの誤り訂正ブロックに格納可能な情報ビット数の上限を超える場合、2以上の誤り訂正ブロックに跨がって当該TMCC情報を割り当てることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の送信装置。
  6. 前記フレームにおいて前記所定時間区間の前に配置されるプリアンブル信号を生成するプリアンブル信号生成手段をさらに備え、
    前記プリアンブル信号生成手段は、前記TMCC情報がいくつの誤り訂正ブロックに跨がっているかを示す情報を前記プリアンブル信号に含めることを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  7. 前記TMCC信号生成手段は、前記誤り訂正ブロックを反復する反復符号化手段を有し、
    前記プリアンブル信号生成手段は、前記誤り訂正ブロックの反復回数を示す情報を前記プリアンブル信号に含めることを特徴とする請求項6に記載の送信装置。
  8. 前記TMCC信号を部分受信帯域及び非部分受信帯域に割り当てる割当手段をさらに備え、
    前記割当手段は、前記部分受信帯域の端にあるセグメントの先頭と、前記TMCC信号を構成する誤り訂正ブロックの先頭とを一致させるように前記TMCC信号を割り当てることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の送信装置。
  9. 階層伝送を行う放送システムで用いる受信装置であって、
    放送伝送における制御に用いるTMCC情報を含んで構成され、フレームの所定時間区間に配置されるTMCC信号を受信する受信手段と、
    前記フレームにおいて前記所定時間区間の後に配置された1つ又は複数のサブフレームから対象サブフレームを切り出す時分割多重分離手段と、
    少なくとも1つのサブフレームにおいて、1つのチャンネルの伝送帯域内で周波数分割により配置された2以上の階層の信号を分離する周波数分割多重分離手段と、
    前記フレーム内のサブフレームの数及び各サブフレーム内の階層の数に応じてビット数が可変な前記TMCC情報を前記TMCC信号から取得するTMCC信号処理手段と、を備えることを特徴とする受信装置。
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