JP2022178839A - コンデンサの冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンデンサ内部のコンデンサ素子で発生する熱を、効率よく、冷却することが可能なコンデンサの冷却構造を提供する。【解決手段】複数のコンデンサ素子3a,3bと、コンデンサ素子3a,3bを並列させて収容するコンデンサケース2と、コンデンサ素子3a,3bに電気的に接続されるバスバー4とを備え、コンデンサ素子3a,3bで発生する熱をコンデンサケース2の外部に放散して、コンデンサ素子3a,3bの温度を低下させるコンデンサの冷却構造において、全てのコンデンサ素子3a,3bに対して電気的に絶縁されるとともに、隣接して並列する二つのコンデンサ素子3a,3bの間に挟まれて、それら二つのコンデンサ素子3a,3bに熱伝達可能なように配置された冷却板6を設ける。【選択図】図5
Description
この発明は、例えば、インバータやコンバータなどの電力変換装置に用いられるコンデンサの温度を低下させる、もしくは、温度の上昇を抑制するコンデンサの冷却構造に関するものである。
特許文献1には、インバータやコンバータなどの電力変換装置に用いられるコンデンサの取り付け構造であって、複数個のコンデンサを良好に冷却するとともに、実装密度を向上させることを目的とするコンデンサの取り付け構造に関する発明が記載されている。この特許文献1に記載されたコンデンサの取り付け構造では、複数個のコンデンサが並列に配置されるとともに、隣合うコンデンサ同士の間に、コンデンサ取り付け部材が配置されている。コンデンサ取り付け部材は、コンデンサに密着するように挟み込まれた状態で、コンデンサに取り付けられている。そして、コンデンサ取り付け部材は、放熱用のヒートシンク等に固定されており、コンデンサで発生する熱が、コンデンサ取り付け部材を介して、ヒートシンク等に伝わるように構成されている。
上記の特許文献1に記載されたコンデンサの取り付け構造では、複数のコンデンサを並べて配置し、隣り合うコンデンサ同士の間に挟み込んで取り付けたコンデンサ取り付け部材とヒートシンクとを熱的に接続している。それにより、コンデンサの実装密度の向上と冷却性能の向上との両立を図っている。特許文献1に記載されたコンデンサのように、電力変換装置に用いられるコンデンサ(例えば、平滑コンデンサやフィルタコンデンサ)は、要求される静電容量が大きいため、通常、複数個の素子(コンデンサ素子)が並列に配置されている。コンデンサの種類としては、フィルムコンデンサが多く採用されている。フィルムコンデンサのコンデンサ素子は、金属の電極を蒸着させたプラスチックフィルム(誘電体)を、ロール状に巻き込んで形成されている。蒸着される金属製の電極は、湿度の影響を受けて劣化しやすい。そのため、フィルムコンデンサのコンデンサ素子は、ケースに収容され、例えば、エポキシ樹脂やウレタン樹脂などによるポッティング加工が施されている。
上記のようなフィルムコンデンサを採用して、特許文献1に記載されているようなコンデンサの取り付け構造を構成した例を、図1、図2に示してある。この従来技術によるコンデンサの取り付け構造100では、複数のコンデンサ(フィルムコンデンサ)101が並列に配置されている。図1に示す例では、二つのコンデンサ101が並列に配置されている。コンデンサ101は、コンデンサケース102、コンデンサ素子103、および、ポッティング材104から構成されている。具体的には、樹脂製のコンデンサケース102の中に、並列する二つのコンデンサ素子103が収容されている。ポッティング材104は、例えば、エポキシ樹脂が用いられ、コンデンサ素子103を収容したコンデンサケース102の中に充填されている。すなわち、コンデンサ素子103は、コンデンサケース102の中で、ポッティング材104に覆われて密閉されている。そして、取り付け構造100では、コンデンサ取り付け部材105によって、コンデンサ101が固定されている。コンデンサ取り付け部材105は、例えば、不等辺山形綱(アングル)のような断面がL字形状の部材であり、アルミニウム合金や銅合金などの熱伝導率が高い金属材料によって形成されている。コンデンサ取り付け部材105は、長辺側のウェブ部105aが、互いに隣接する二つのコンデンサ101にそれぞれ密着するように挟み込まれた状態で、それら二つのコンデンサ101にそれぞれ取り付けられている。コンデンサ取り付け部材105の短辺側のフランジ部105bは、ヒートシンク106に固定されている(すなわち、コンデンサ取り付け部材105とヒートシンク106とが熱的に接続されている)。
上記のように、特許文献1に記載されたコンデンサの取り付け構造は、コンデンサ101の冷却性能を向上させるために、熱伝導率が高い金属製のコンデンサ取り付け部材105を用いて、コンデンサ101の熱をヒートシンク106に逃がすように構成されている。但し、図2に矢印で示すように、コンデンサ素子103の内部で発生した熱は、コンデンサ取り付け部材105に伝達されるまでには、いずれも樹脂製のポッティング材104およびコンデンサケース102を通過しなければならない。一般に、樹脂材料は、例えば金属材料等と比較して、相対的に熱伝導率が低い。そのため、特許文献1に記載されたコンデンサの取り付け構造や、図1、図2で示す構成では、コンデンサ素子で発生した熱を、効率よく、ヒートシンクに伝達させることができず、その結果、コンデンサの冷却性能を十分に向上させることができない可能性がある。
この発明は、上記のような技術的課題に着目して考え出されたものであり、コンデンサ内部のコンデンサ素子で発生する熱を、効率よく、効果的に、冷却することが可能なコンデンサの冷却構造を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、複数の、あるいは、少なくとも二つに分割されたコンデンサ素子と、複数の前記コンデンサ素子を並列させて収容するコンデンサケースと、前記コンデンサ素子に電気的に接続される電気伝導部材とを備え、前記コンデンサ素子で発生する熱を前記コンデンサケースの外部に放散して、前記コンデンサ素子の温度を低下させる、もしくは、前記コンデンサ素子の温度の上昇を抑制するコンデンサの冷却構造において、全ての前記コンデンサ素子に対して電気的に絶縁されるとともに、隣接して並列する二つの前記コンデンサ素子の間に挟まれて、それら並列する二つの前記コンデンサ素子のそれぞれに、熱伝達可能なように配置された冷却部材を備えていることを特徴とするものである。
また、この発明は、前記コンデンサケース内で、前記コンデンサ素子および前記冷却部材ならびに前記電気伝導部材の一部を覆って密閉する被覆部材を備えていてもよく、この発明における前記冷却部材は、前記被覆部材よりも熱伝導率が高い材料で形成されていてもよい。
また、この発明における前記冷却部材は、前記コンデンサ素子に対向して、前記コンデンサ素子から熱が伝達される吸熱部と、前記吸熱部と一体に形成され、前記吸熱部から熱が伝達されるとともに、前記コンデンサケースに対向または接触して、前記コンデンサケースに熱を伝達する放熱部とを有しており、前記コンデンサ素子の熱を、前記冷却部材(すなわち、前記吸熱部および前記放熱部)を介して、前記コンデンサケースの外部に放散する(例えば、前記コンデンサ素子の熱を、前記冷却部材から前記コンデンサケースに伝達するとともに、前記コンデンサケースから前記コンデンサケースの外部に放散する、あるいは、前記コンデンサ素子の熱を、前記冷却部材から、直接、前記コンデンサケースの外部に放散する)ように構成されていてもよい。
また、この発明は、前記コンデンサケース内で、前記コンデンサ素子および前記吸熱部ならびに前記電気伝導部材の一部を覆って密閉する被覆部材を備えていてもよく、この発明における前記冷却部材は、前記被覆部材よりも熱伝導率が高い材料で形成されていてもよい。
そして、この発明における前記電気伝導部材は、前記コンデンサ素子に対向して、前記コンデンサ素子から熱が伝達される延伸部を有していてもよい。
この発明のコンデンサの冷却構造では、コンデンサケース内に収容され、コンデンサ本体の構成要素となるコンデンサ素子が、コンデンサケース内に、複数、並列に配置される。言い換えると、コンデンサ素子が、少なくとも二つに分割され、コンデンサケース内に並列して収容される。そして、この発明のコンデンサの冷却構造では、互いに隣接する二つのコンデンサ素子の間に挟み込まれ、それら二つのコンデンサ素子のそれぞれに対して熱伝達可能に配置した冷却部材が設けられている。冷却部材は、例えば、アルミニウム合金や銅合金など、相対的に熱伝導率が高い素材によって形成される。また、冷却部材は、コンデンサ素子に対して電気的に絶縁されている。そのような冷却部材を挟んでコンデンサ素子を配置することにより、コンデンサ素子で発生した熱は、コンデンサ素子から冷却部材に移動する。すなわち、冷却部材が、いわゆる“冷やし金”のように機能し、コンデンサ素子が冷却される。その結果、コンデンサ素子の中心付近に熱がとどまることなく、コンデンサ素子の内部で熱が拡散されて、コンデンサ素子の温度、特に、コンデンサ素子の中心付近の局所的な最高温度が低下する。コンデンサ素子で発生する最高温度が低下することにより、コンデンサ素子の温度が耐熱上限温度を超過してしまうことを、効果的に回避できる。したがって、この発明のコンデンサの冷却構造によれば、コンデンサケース内部のコンデンサ素子で発生する熱を、効率よく、効果的に、冷却することができる。ひいては、コンデンサの耐久性および信頼性を向上させることができる。
この発明の実施形態を、図を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は、この発明を具体化した場合の一例に過ぎず、この発明を限定するものではない。
この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造で対象にするコンデンサは、例えば、ハイブリッド車両、電気自動車、あるいは、燃料電池自動車などに搭載されるインバータやコンバータ等の電力変換装置に用いられる。一例として、図3に、ハイブリッド車両(図示せず)に搭載されるパワーコントロールユニットPCUの電力変換装置(図示せず)に用いられるコンデンサ1を示してある。この図3に示すパワーコントロールユニットPCUの電気回路図において、電気回路図の中央付近に組み込まれているコンデンサ1は、いわゆる“平滑コンデンサ”であり、交流電流を整流して直流電流に変換する際に、脈流を平均化して、ハイブリッド車両に供給する電圧の変動を抑制する。一方、図3の電気回路図の左側に組み込まれているコンデンサ1は、いわゆる“フィルタコンデンサ”であり、ハイブリッド車両の電源電圧を昇圧する際に発生するリプル電流を除去する。前述したように、ハイブリッド車両等の電力変換装置に用いられる“平滑コンデンサ”や“フィルタコンデンサ”は、いずれも、小型化、かつ、高耐電圧化が要求される。そのため、それら“平滑コンデンサ”および“フィルタコンデンサ”には、“フィルムコンデンサ”が多く採用されている。“フィルムコンデンサ”は、例えば、樹脂によるポッティング加工が施されるため、構造的に内部の熱が外部に放出されにくい。また、上記のような“平滑コンデンサ”や“フィルタコンデンサ”は、いずれも、定格電圧および定格電流が大きいため、コンデンサ内部の発熱量が大きい。そのため、コンデンサ1の温度を低下させる、あるいは、コンデンサ1の発熱を抑制すること、すなわち、コンデンサ1の冷却性能を向上させることが肝要である。
そこで、この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造は、後述する“冷却部材”を設け、コンデンサ1で発生する熱を効率よく外部に放出して、コンデンサ1の冷却性能を向上させるように構成されている。
図4、図5、図6に、この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造を適用したコンデンサ1の一例を示してある。図4、図5、図6に示すコンデンサ1は、主要な構成要素として、コンデンサケース2、複数のコンデンサ素子3、バスバー(電気伝導部材)4、ポッティング材(被覆部材)5、および、冷却板(冷却部材)6を備えている。なお、図5、図6は、図4に示すコンデンサ1を、図4における平面Bで切断した断面を示している。
コンデンサケース2は、コンデンサ1の外殻を形成するものであり、後述する複数のコンデンサ素子3を並列させて収容している。コンデンサケース2は、内部のコンデンサ素子3を保護するため、また、コンデンサ素子3と外部との電気的な絶縁性を確保するために、例えば、PPS(ポリ・フェニレン・サルファイド)樹脂を材料にして形成されている。コンデンサケース2は、例えば、アルミシートのような熱伝導率が高い放熱シート7を介して、例えば、インバータケース8のような、外部の構造物に固定されている。
コンデンサ素子3は、コンデンサ1の中核となる構成要素であり、コンデンサ1の機能を担っている。この発明の実施形態におけるコンデンサ1は、コンデンサケース2内に並列させた複数のコンデンサ素子3を有している。言い換えると、少なくとも二つに分割されたコンデンサ素子3によって、コンデンサ1が構成されている。図5、図6に示す実施形態では、第1コンデンサ素子3a、および、第2コンデンサ素子3bの、二つのコンデンサ素子3が設けられている。言い換えると、コンデンサ素子3は、第1コンデンサ素子3aと第2コンデンサ素子3bとに分割して構成されている。後述するように、第1コンデンサ素子3a、および、第2コンデンサ素子3bは、それぞれ、コンデンサケース2内で、冷却板6を挟み込んで、並列して配置されている。
バスバー4は、この発明の実施形態における“電気伝導部材”に相当する部材であり、複数のコンデンサ素子3に部分的に接触して配置され、それら複数のコンデンサ素子3に電気的に接続されている。すなわち、バスバー4は、複数のコンデンサ素子3を互いに電気的に接続している。それと同時に、バスバー4は、複数のコンデンサ素子3と、パワーコントロールユニットPCUの電気回路(図示せず)とを電気的に接続している。図4に示す実施形態では、P電極側のバスバー4a、および、N電極側のバスバー4bの、二つのバスバー4が設けられている。それらバスバー4a,4bにより、第1コンデンサ素子3aと第2コンデンサ素子3bとが電気的に接続されている。それとともに、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bと、パワーコントロールユニットPCUの電気回路とが電気的に接続されている。
また、バスバー4は、上記のように“電気伝導部材”であり、例えば、銅(タフピッチ銅、無酸素銅)や、アルミニウム合金等を材料にして形成されている。したがって、バスバー4は、電気伝導率が良好であるとともに、熱伝導率も相対的に大きい金属材料によって形成されている。この発明の実施形態では、そのような熱伝導率が大きいバスバー4の特性を利用し、コンデンサ素子3で発生する熱を、バスバー4からコンデンサケース2の外部に放出するように構成されている。そのために、バスバー4は、延伸部4c,4d,4e,4fを有している。
図4、図5、図6に示すように、P電極側のバスバー4aに、延伸部4c,4dが形成されている。延伸部4cは、第1コンデンサ素子3aの外側(図5、図6の左側)の側面3cに対向して、側面3cに密着するように配置されている。したがって、第1コンデンサ素子3aの側面3cから、バスバー4aの延伸部4cに熱が伝達される。延伸部4dは、第1コンデンサ素子3aの前面3dおよび第2コンデンサ素子3bの前面(図示せず)に対向して、それら前面3dおよび第2コンデンサ素子3bの前面にそれぞれ密着するように配置されている。したがって、第1コンデンサ素子3aの前面3dおよび第2コンデンサ素子3bの前面から、それぞれ、バスバー4aの延伸部4dに熱が伝達される。延伸部4c,4dに伝達された熱は、それぞれ、バスバー4aの本体を伝わり、バスバー4aの接続部4gから、例えば、電気回路内のパワー半導体(図示せず)の冷却器(図示せず)に伝達される。すなわち、バスバー4aによって、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bが冷却される。
同様に、図4、図5、図6に示すように、N電極側のバスバー4bに、延伸部4e,4fが形成されている。延伸部4eは、第2コンデンサ素子3bの外側(図5、図6の右側)の側面3eに対向して、側面3eに密着するように配置されている。したがって、第2コンデンサ素子3bの側面3eから、バスバー4bの延伸部4eに熱が伝達される。延伸部4fは、第1コンデンサ素子3aの後面(図示せず)および第2コンデンサ素子3bの後面(図示せず)に対向して、それら第1コンデンサ素子3aの後面および第2コンデンサ素子3bの後面にそれぞれ密着するように配置されている。したがって、第1コンデンサ素子3aの後面および第2コンデンサ素子3bの後面から、それぞれ、バスバー4bの延伸部4fに熱が伝達される。延伸部4e,4fに伝達された熱は、それぞれ、バスバー4bの本体を伝わり、バスバー4bの接続部4hから、例えば、電気回路内のパワー半導体(図示せず)の冷却器(図示せず)に伝達される。すなわち、バスバー4bによって、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bが冷却される。
図7に、上記のような延伸部4c,4d,4e,4fを設けていない従来の構成を示してある。図7に示す従来の構成と比較して、バスバー4a,4bに、それぞれ、延伸部4c,4d,4e,4fを設けることにより、当然、第1コンデンサ素子3aとバスバー4aとの間の接触面積、および、第2コンデンサ素子3bとバスバー4bとの間の接触面積が増加する。そのため、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bからバスバー4a,4bに伝達される熱量が増大する。したがって、バスバー4a,4bに延伸部4c,4d,4e,4fを設けることにより、コンデンサ素子3の冷却性能を向上させることができる。なお、図7は、この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造を適用しない、従来技術の構成を示す図であるが、この発明の実施形態に対する比較例として、この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造と同じ構成、あるいは、この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造の各部の構成に相当する構成については、上記の図4、図5、図6で用いたこの発明の実施形態におけるコンデンサ1の各部の構成と同じ参照符号を付けてある。
ポッティング材5は、この発明の実施形態における“被覆部材”に相当する部材であり、コンデンサケース2内で、コンデンサ素子3、および、バスバー4の一部、ならび、後述する冷却板(冷却部材)6を覆って密閉している。バスバー4の一部は、バスバー4がコンデンサケース2から出ている箇所を除いた部分、すなわち、バスバー4aの接続部4gを除いた部分、および、バスバー4bの接続部4hを除いた部分である。ポッティング材5は、上記のように、コンデンサケース2内で、コンデンサ素子3、および、バスバー4の一部、ならび、冷却板6を密閉するための、いわゆるポッティング加工で用いられるものであり、例えば、エポキシ樹脂やウレタン樹脂等を材料にして形成されている。
冷却板6は、この発明の実施形態における“冷却部材”に相当する板状の部材であり、隣接して並列する二つのコンデンサ素子3の間に挟まれて、それら隣接して並列する二つのコンデンサ素子3のそれぞれに、熱伝達可能なように、配置されている。図5、図6に示す実施形態では、隣接して並列する第1コンデンサ素子3aと第2コンデンサ素子3bとの間に挟まれて、第1コンデンサ素子3aの内側(図5、図6の右側)の側面3fに対向し、かつ、第2コンデンサ素子3bの内側(図5、図6の左側)の側面3gに対向するように配置されている。したがって、冷却板6は、それら第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bのそれぞれに対して、側面3fおよび側面3gからそれぞれ熱が伝達されるように配置されている。また、冷却板6は、全てのコンデンサ素子3に対して、電気的に絶縁されている。すなわち、図5、図6に示す実施形態では、冷却板6は、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bに対して、電気的に絶縁されている。上記のように、冷却板6は、樹脂材料を用いたポッティング加工によって、コンデンサ素子3に対して電気的に絶縁されている。それと同時に、冷却板6は、バスバー4や、その他の部材に対しても、電気的に絶縁されている。そして、冷却板6は、上記のような樹脂製のポッティング材(被覆部材)5よりも、熱伝導率が高い材料によって形成されている。例えば、冷却板6は、アルミニウム合金や銅合金等の金属を材料にして形成されている。
この発明の実施形態におけるコンデンサ1は、コンデンサケース2内で、コンデンサ素子3が樹脂製のポッティング材5によって覆われている。前述したように、樹脂材料は、相対的に熱伝導率が低いので、コンデンサ素子3で発生した熱は、ポッティング材5を通過しにくい。そのため、従来の構成では、コンデンサ素子3内部の中心付近で熱が滞留しやすい。コンデンサ素子3の中心付近で熱が滞留してしまうと、コンデンサ素子3の表面から熱が放出されにくくなり、その結果、コンデンサ1の冷却性能が低下してしまう。そこで、この発明の実施形態では、上記のように、コンデンサ素子3を、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bの少なくとも二つに分割して構成し、それら分割した二つの第1コンデンサ素子3aと第2コンデンサ素子3bとの間に、冷却板6を設けている。第1コンデンサ素子3aと第2コンデンサ素子3bとの間に、金属製で熱伝導率が高い冷却板6を配置することにより、第1コンデンサ素子3aの内部、および、第2コンデンサ素子3bの内部で発生した熱が、それぞれ、冷却板6に伝達される。すなわち、冷却板6が、いわゆる“冷やし金”のように機能し、コンデンサ素子3が冷却される。理論上、冷却板6の温度が上昇して、コンデンサ素子3の内部の温度と平衡状態になるまで、コンデンサ素子3の熱が冷却板6に伝達される。冷却板6の熱は、ポッティング材5、コンデンサケース2、および、放熱シート7を介して、インバータケース8に伝達される。すなわち、冷却板6によって、コンデンサ素子3が冷却される。
図8に、前述の図7で示した従来の構成におけるコンデンサ素子3(第1コンデンサ素子3a、第2コンデンサ素子3b)の発熱時の温度分布を示してある。図8の温度分布図における点C1が、第1コンデンサ素子3aの温度が最高になる部位であり、図8の温度分布図における点C2で示す部位が、第2コンデンサ素子3bの温度が最高になる部位である。この図8の温度分布図に示すように、従来の構成では、コンデンサ素子3全体としての中心付近で、コンデンサ素子3の温度が高くなっている。そのため、コンデンサ素子3の周辺に配置されているコンデンサケース2やバスバー4に対してコンデンサ素子3の熱が伝達されにくく、コンデンサ素子3の冷却性能は芳しくない。
これに対して、上記の図4、図5、図6で示すこの発明に実施形態におけるコンデンサ1におけるコンデンサ素子3(第1コンデンサ素子3a、第2コンデンサ素子3b)の発熱時の温度分布を、図9に示してある。図9の温度分布図における点D1が、第1コンデンサ素子3aの温度が最高になる部位であり、図9の温度分布図における点D2で示す部位が、第2コンデンサ素子3bの温度が最高になる部位である。この図9の温度分布図に示すように、この発明に実施形態におけるコンデンサ1では、冷却板6によって第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bが冷却されるため、第1コンデンサ素子3aの内部および第2コンデンサ素子3bの内部で、それぞれ、熱が拡散され、それら第1コンデンサ素子3aの内部の温度分布および第2コンデンサ素子3bの内部の温度分布が、いずれも、緩やかになっている。また、点D1および点D2で発生しているコンデンサ素子3の最高温度は、上記の図8で示した点C1および点C2で発生しているコンデンサ素子3の最高温度よりも、それぞれ、10%程度低下している。したがって、図4、図5、図6で示すこの発明に実施形態におけるコンデンサ1では、コンデンサ素子3の中心付近に滞留する熱が拡散されて、コンデンサ素子3の周辺に配置されているコンデンサケース2やバスバー4に対してコンデンサ素子3の熱が伝達されやすくなる。そのため、冷却性能が良好なコンデンサ1を構成することができる。
図10、図11に、この発明の実施形態における“冷却部材”の他の構成例を示してある。なお、以下の図10、図11で図示して説明するコンデンサ1において、上述した図4、図5、図6で示したコンデンサ1と構成や機能が同じ部材もしくは部品等については、図4、図5、図6で用いた参照符号と同じ参照符号を付けてある。
図10に示す冷却板11は、この発明の実施形態における“冷却部材”に相当する断面がL字形状の部材であり、吸熱部11a、および、放熱部11bを有している。なお、冷却板11、すなわち、吸熱部11a、および、放熱部11bは、いずれも、上述した冷却板6と同様に、全てのコンデンサ素子3に対して、電気的に絶縁されている。すなわち、図10に示す実施形態では、吸熱部11a、および、放熱部11bは、いずれも、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bに対して、電気的に絶縁されている。それと同時に、吸熱部11a、および、放熱部11bは、いずれも、バスバー4や、その他の部材に対して、電気的に絶縁されている。そして、吸熱部11a、および、放熱部11bは、いずれも、前述したような樹脂製のポッティング材(被覆部材)5よりも、熱伝導率が高い材料によって形成されている。例えば、吸熱部11a、および、放熱部11bは、いずれも、アルミニウム合金や銅合金等の金属を材料にして形成されている。
吸熱部11aは、隣接して並列する二つのコンデンサ素子3の間に挟まれ、それら隣接して並列する二つのコンデンサ素子3のそれぞれに対向して、それら二つのコンデンサ素子3から熱が伝達される。図10に示す実施形態では、吸熱部11aは、隣接して並列する第1コンデンサ素子3aと第2コンデンサ素子3bとの間に挟まれて、第1コンデンサ素子3aの内側(図10の右側)の側面3fに対向し、かつ、第2コンデンサ素子3bの内側(図10の左側)の側面3gに対向するように配置されている。したがって、吸熱部11aは、それら第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bのそれぞれに対して、側面3fおよび側面3gからそれぞれ熱が伝達されるように配置されている。
放熱部11bは、上記の吸熱部11aと一体に形成され、吸熱部11aから熱が伝達されるとともに、コンデンサケース2に対向または接触して、コンデンサケース2に熱を伝達する。吸熱部11aおよび放熱部11bは、いずれも、板状に形成されており、それぞれの端部が直角に突き合わされて、それら吸熱部11aと放熱部11bとが一体に形成されている。したがって、図10に示す実施形態では、冷却板11は、断面がL字形状の部材になっている。また、図10に示す実施形態では、放熱部11bは、コンデンサケース2に埋め込まれて配置されるとともに、コンデンサケース2の板厚部分を貫通して、インバータケース8に接触している。すなわち、放熱部11bは、コンデンサケース2に接触するとともに、インバータケース8にも接触し、それらコンデンサケース2およびインバータケース8に熱を伝達する。すなわち、コンデンサ素子3の熱は、冷却板11からコンデンサケース2に伝達されるとともに、コンデンサケース2からコンデンサケース2の外部に放散される。あるいは、コンデンサ素子3の熱は、冷却板11から、直接、コンデンサケース2の外部に放散される。
したがって、この発明の実施形態における“冷却部材”を、上記の冷却板11のように構成することにより、上述した冷却板6と同様に、吸熱部11aによって第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bを冷却する。それとともに、それら第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bから吸収した吸熱部11aの熱を、放熱部11bから、コンデンサケース2、および、外部のインバータケース8などに伝達することができる。すなわち、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bから吸収した熱を、コンデンサケース2の外部に放散することができる。そのため、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bを、効率よく、効果的に、冷却することができる。
図11に示す冷却板12は、この発明の実施形態における“冷却部材”に相当する断面がT字形状の部材であり、吸熱部12a、放熱部12b、および、放熱部12cを有している。なお、冷却板12、すなわち、吸熱部12a、放熱部12b、および、放熱部12cは、いずれも、上述した冷却板6と同様に、全てのコンデンサ素子3に対して、電気的に絶縁されている。すなわち、図11に示す実施形態では、吸熱部12a、放熱部12b、および、放熱部12cは、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bに対して、電気的に絶縁されている。それと同時に、吸熱部12a、放熱部12b、および、放熱部12cは、いずれも、バスバー4や、その他の部材に対して、電気的に絶縁されている。そして、吸熱部12a、放熱部12b、および、放熱部12cは、いずれも、前述したような樹脂製のポッティング材(被覆部材)5よりも、熱伝導率が高い材料によって形成されている。例えば、吸熱部12a、放熱部12b、および、放熱部12cは、いずれも、アルミニウム合金や銅合金等の金属を材料にして形成されている。
吸熱部12aは、隣接して並列する二つのコンデンサ素子3の間に挟まれ、それら隣接して並列する二つのコンデンサ素子3のそれぞれに対向して、それら二つのコンデンサ素子3から熱が伝達される。図11に示す実施形態では、吸熱部12aは、隣接して並列する第1コンデンサ素子3aと第2コンデンサ素子3bとの間に挟まれて、第1コンデンサ素子3aの内側(図11の右側)の側面3fに対向し、かつ、第2コンデンサ素子3bの内側(図11の左側)の側面3gに対向するように配置されている。したがって、吸熱部12aは、それら第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bのそれぞれに対して、側面3fおよび側面3gからそれぞれ熱が伝達されるように配置されている。
放熱部12b、および、放熱部12cは、いずれも、上記の吸熱部12aと一体に形成され、吸熱部12aから熱が伝達されるとともに、コンデンサケース2に対向または接触して、コンデンサケース2に熱を伝達する。吸熱部12a、放熱部12b、および、放熱部12cは、いずれも、板状に形成されており、吸熱部12aの端部に対して、放熱部12b、および、放熱部12cのそれぞれの端部が、いずれも、直角に突き合わされて、それら吸熱部12aと放熱部12bと放熱部12cとが一体に形成されている。したがって、図11に示す実施形態では、冷却板12は、断面がT字形状の部材になっている。また、図11に示す実施形態では、放熱部12b、および、放熱部12cは、いずれも、コンデンサケース2に埋め込まれて配置されるとともに、コンデンサケース2の板厚部分を貫通して、インバータケース8に接触している。すなわち、放熱部12b、および、放熱部12cは、いずれも、コンデンサケース2に接触するとともに、インバータケース8にも接触し、それらコンデンサケース2およびインバータケース8に熱を伝達する。すなわち、コンデンサ素子3の熱は、冷却板12からコンデンサケース2に伝達されるとともに、コンデンサケース2からコンデンサケース2の外部に放散される。あるいは、コンデンサ素子3の熱は、冷却板12から、直接、コンデンサケース2の外部に放散される。
したがって、この発明の実施形態における“冷却部材”を、上記の冷却板12のように構成することにより、上述した冷却板6と同様に、吸熱部12aによって第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bを冷却する。それとともに、それら第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bから吸収した吸熱部12aの熱を、放熱部12b、および、放熱部12cから、コンデンサケース2、および、外部のインバータケース8などに伝達することができる。すなわち、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bから吸収した熱を、コンデンサケース2の外部に放散することができる。そのため、第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bを、より一層、効率よく、効果的に、冷却することができる。
以上のように、この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造では、コンデンサケース2内に収容され、コンデンサ1の構成要素となるコンデンサ素子3が、コンデンサケース2内に、複数、並列に配置される。言い換えると、コンデンサ素子3が、少なくとも二つに分割され、コンデンサケース2内に並列して収容される。そして、この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造では、互いに隣接する第1コンデンサ素子3aと第2コンデンサ素子3bとの間に挟み込まれ、それら第1コンデンサ素子3aおよび第2コンデンサ素子3bのそれぞれに対して熱伝達可能に配置した冷却板6,11,12が設けられている。冷却板6,11,12は、例えば、アルミニウム合金や銅合金など、相対的に熱伝導率が高い素材によって形成される。また、冷却板6,11,12は、コンデンサ素子3に対して電気的に絶縁されている。そのような冷却板6,11,12を挟んでコンデンサ素子3を配置することにより、コンデンサ素子3で発生した熱は、コンデンサ素子3から冷却板6,11,12に移動する。すなわち、冷却板6,11,12(特に、冷却板6、冷却板11の吸熱部11a、および、冷却板12の吸熱部12a)が、いわゆる“冷やし金”のように機能し、コンデンサ素子3が冷却される。その結果、コンデンサ素子3の中心付近に熱がにとどまることなく、コンデンサ素子3の内部で熱が拡散され、コンデンサ素子3の温度、特に、コンデンサ素子3の中心付近の局所的な最高温度が低下する。コンデンサ素子3で発生する最高温度が低下することにより、コンデンサ素子3の温度が耐熱上限温度を超過してしまうことを、効果的に回避できる。
したがって、この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造によれば、コンデンサケース2内部のコンデンサ素子3で発生する熱を、効率よく、効果的に、冷却することができる。ひいては、この発明の実施形態におけるコンデンサの冷却構造を適用するコンデンサ1の耐久性および信頼性を向上させることができる。
1 コンデンサ
2 コンデンサケース
3 コンデンサ素子
3a(複数のコンデンサ素子の)第1コンデンサ素子
3b(複数のコンデンサ素子の)第2コンデンサ素子
3c(第1コンデンサ素子の外側の)側面
3d(第1コンデンサ素子の)前面
3e(第2コンデンサ素子の外側の)側面
3f(第1コンデンサ素子の内側の)側面
3g(第2コンデンサ素子の内側の)側面
4 バスバー(電気伝導部材)
4a(P電極側の)バスバー
4b(N電極側の)バスバー
4c(P電極側のバスバーの)延伸部
4d(P電極側のバスバーの)延伸部
4e(N電極側のバスバーの)延伸部
4f(N電極側のバスバーの)延伸部
4g(P電極側のバスバーの)接続部
4h(N電極側のバスバーの)接続部
5 ポッティング材(被覆部材)
6 冷却板(冷却部材)
7 放熱シート
8 インバータケース
11 冷却板(冷却部材)
11a(冷却板の)吸熱部
11b(冷却板の)放熱部
12 冷却板(冷却部材)
12a(冷却板の)吸熱部
12b(冷却板の)放熱部
12c(冷却板の)放熱部
PCU パワーコントロールユニット
100 [従来技術]コンデンサの取り付け構造
101 [従来技術]コンデンサ(フィルムコンデンサ)
102 [従来技術]コンデンサケース
103 [従来技術]コンデンサ素子
104 [従来技術]ポッティング材
105 [従来技術]コンデンサ取り付け部材
105a[従来技術](コンデンサ取り付け部材の)ウェブ部
105b[従来技術](コンデンサ取り付け部材の)フランジ部
106 [従来技術]ヒートシンク
2 コンデンサケース
3 コンデンサ素子
3a(複数のコンデンサ素子の)第1コンデンサ素子
3b(複数のコンデンサ素子の)第2コンデンサ素子
3c(第1コンデンサ素子の外側の)側面
3d(第1コンデンサ素子の)前面
3e(第2コンデンサ素子の外側の)側面
3f(第1コンデンサ素子の内側の)側面
3g(第2コンデンサ素子の内側の)側面
4 バスバー(電気伝導部材)
4a(P電極側の)バスバー
4b(N電極側の)バスバー
4c(P電極側のバスバーの)延伸部
4d(P電極側のバスバーの)延伸部
4e(N電極側のバスバーの)延伸部
4f(N電極側のバスバーの)延伸部
4g(P電極側のバスバーの)接続部
4h(N電極側のバスバーの)接続部
5 ポッティング材(被覆部材)
6 冷却板(冷却部材)
7 放熱シート
8 インバータケース
11 冷却板(冷却部材)
11a(冷却板の)吸熱部
11b(冷却板の)放熱部
12 冷却板(冷却部材)
12a(冷却板の)吸熱部
12b(冷却板の)放熱部
12c(冷却板の)放熱部
PCU パワーコントロールユニット
100 [従来技術]コンデンサの取り付け構造
101 [従来技術]コンデンサ(フィルムコンデンサ)
102 [従来技術]コンデンサケース
103 [従来技術]コンデンサ素子
104 [従来技術]ポッティング材
105 [従来技術]コンデンサ取り付け部材
105a[従来技術](コンデンサ取り付け部材の)ウェブ部
105b[従来技術](コンデンサ取り付け部材の)フランジ部
106 [従来技術]ヒートシンク
Claims (5)
- 複数のコンデンサ素子と、複数の前記コンデンサ素子を並列させて収容するコンデンサケースと、前記コンデンサ素子に電気的に接続される電気伝導部材とを備え、前記コンデンサ素子で発生する熱を前記コンデンサケースの外部に放散して、前記コンデンサ素子の温度を低下させるコンデンサの冷却構造において、
前記コンデンサ素子に対して電気的に絶縁されるとともに、隣接して並列する二つの前記コンデンサ素子の間に挟まれて、前記コンデンサ素子に熱伝達可能なように配置された冷却部材を備えている
ことを特徴とするコンデンサの冷却構造。
- 請求項1に記載のコンデンサの冷却構造において、
前記コンデンサケース内で、前記コンデンサ素子および前記冷却部材ならびに前記電気伝導部材の一部を覆って密閉する被覆部材を備え、
前記冷却部材は、前記被覆部材よりも熱伝導率が高い材料で形成されている
ことを特徴とするコンデンサの冷却構造。
- 請求項1に記載のコンデンサの冷却構造において、
前記冷却部材は、前記コンデンサ素子に対向して、前記コンデンサ素子から熱が伝達される吸熱部と、前記吸熱部と一体に形成され、前記吸熱部から熱が伝達されるとともに、前記コンデンサケースに対向または接触して、前記コンデンサケースに熱を伝達する放熱部とを有しており、
前記コンデンサ素子の熱を、前記冷却部材を介して、前記コンデンサケースの外部に放散する
ことを特徴とするコンデンサの冷却構造。
- 請求項3に記載のコンデンサの冷却構造において、
前記コンデンサケース内で、前記コンデンサ素子および前記吸熱部ならびに前記電気伝導部材の一部を覆って密閉する被覆部材を備え、
前記冷却部材は、前記被覆部材よりも熱伝導率が高い材料で形成されている
ことを特徴とするコンデンサの冷却構造。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載のコンデンサの冷却構造において、
前記電気伝導部材は、前記コンデンサ素子に対向して、前記コンデンサ素子から熱が伝達される延伸部を有している
ことを特徴とするコンデンサの冷却構造。
Priority Applications (1)
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JP2021085924A JP2022178839A (ja) | 2021-05-21 | 2021-05-21 | コンデンサの冷却構造 |
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JP2021085924A JP2022178839A (ja) | 2021-05-21 | 2021-05-21 | コンデンサの冷却構造 |
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JP2021085924A Pending JP2022178839A (ja) | 2021-05-21 | 2021-05-21 | コンデンサの冷却構造 |
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- 2021-05-21 JP JP2021085924A patent/JP2022178839A/ja active Pending
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