JP2022169146A - ケーブル付きコネクタ - Google Patents

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佑介 小島
Yusuke Kojima
和明 浜田
Kazuaki Hamada
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/648Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding  
    • H01R13/655Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding   with earth brace

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】ケーブルのバレル部からの脱落を抑制することができるケーブル付きコネクタを提供することを目的とする。【解決手段】ケーブル付きコネクタ1は、電線11と、電線11を包囲するシース13と、複数の角部16を有する多角筒状をなし、シース13の端末部を包囲するスリーブ14と、電線11とシース13との間に介在するとともに、シース13の端末部から露出してスリーブ14の外側に折り返された折り返し部12Aを有している編組線12と、を備えるケーブル10と、ケーブル10に接続されたコネクタハウジング20と、コネクタハウジング20を覆う覆い部42と、ケーブル10において折り返し部12Aが配された端末部10Aに圧着されるバレル部44と、バレル部44からシース13に向かって延びる複数の突部51、52、53とを備えるシールド部材30と、を備える。【選択図】図4

Description

本明細書によって開示される技術は、ケーブル付きコネクタに関する。
シールド電線の端末部に外導体端子が接続された端子付きシールド電線が知られている(特許文献1参照)。シールド電線は、複数の被覆電線と、これらの被覆電線を一括して覆う編組線と、編組線のさらに外周を覆うシースとを備えている。シールド電線の端末部においては、シースが皮剥ぎされて、編組線の端末部がシースから露出している。シースから露出された編組線の端末部は、折り返されてシースの外側に重ねられた折り返し部となっている。シースの端末部の外側であって、且つ、折り返し部の内側には、金属製のスリーブが配されている。外導体端子は、バレル部を備えており、バレル部は、シースの端末部に、折り返し部の外側から圧着されている。
外導体端子は、バレル部から内側に突出する突部を備えている。このような構成によれば、シールド電線に引っ張り力が加えられた場合に、スリーブが突部に当接することによって、シールド電線がバレル部から脱落することが抑制される。
特開2018-147564号公報
上記のような端子付きシールド電線において、外導体端子のシールド電線に対する固着力を増大させるために、例えば、バレル部をシールド電線に強くかしめることが考えられる。しかし、かしめ力が強くなりすぎると、通信性能の悪化や断線等が懸念される。
本明細書によって開示されるケーブル付きコネクタは、電線と、前記電線を包囲するシースと、複数の角部を有する多角筒状をなし、前記シースの端末部を包囲するスリーブと、前記電線と前記シースとの間に介在するとともに、前記シースの端末部から露出して前記スリーブの外側に折り返された折り返し部を有している編組線と、を備えるケーブルと、前記ケーブルに接続されたコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングを覆う覆い部と、前記ケーブルにおいて前記折り返し部が配された端末部に圧着されるバレル部と、前記バレル部から前記シースに向かって延びる複数の突部とを備えるシールド部材と、を備える。
本明細書によって開示されるケーブル付きコネクタによれば、ケーブルのバレル部からの脱落を抑制することができる。
図1は、実施形態のケーブル付きコネクタの斜視図である。 図2は、実施形態のケーブル付きコネクタの分解斜視図である。 図3は、実施形態の第2シールド部材の斜視図である。 図4は、実施形態のケーブル付きコネクタの背面図である。 図5は、図4のA-A線断面図である。 図6は、実施形態において、スリーブの1つの角部が1つの突部に重なっている状態を模式的に示す図 図7は、図6に示す状態からスリーブが25°回転された状態を模式的に示す図 図8は、図6に示す状態からスリーブが41°回転された状態を模式的に示す図 図9は、図6に示す状態からスリーブが65°回転された状態を模式的に示す図
[実施形態の概要]
(1)本明細書によって開示されるケーブル付きコネクタは、電線と、前記電線を包囲するシースと、複数の角部を有する多角筒状をなし、前記シースの端末部を包囲するスリーブと、前記電線と前記シースとの間に介在するとともに、前記シースの端末部から露出して前記スリーブの外側に折り返された折り返し部を有している編組線と、を備えるケーブルと、前記ケーブルに接続されたコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングを覆う覆い部と、前記ケーブルにおいて前記折り返し部が配された端末部に圧着されるバレル部と、前記バレル部から前記シースに向かって延びる複数の突部とを備えるシールド部材と、を備える。
上記の構成によれば、スリーブの角部および角部の近傍部分は確実にバレル部に近い位置に配されるから、突部がスリーブに係止されやすくなる。これにより、ケーブルのバレル部からの脱落を効果的に抑制することができる。
(2)上記(1)のケーブル付きコネクタにおいて、複数の前記角部のうちいずれかに、前記複数の突部のいずれかが係止されていても構わない。
このような構成によれば、ケーブルのバレル部からの脱落を確実に抑制することができる。
(3)上記(1)または(2)のケーブル付きコネクタにおいて、前記複数の突部が、順に並んで配置される第1突部と、第2突部と、第3突部とを含み、前記第1突部と前記第2突部の間隔が、前記第2突部と前記第3突部との間隔と異なっていても構わない。
このような構成によれば、バレル部がスリーブに対してどのような向きで圧着されたとしても、いずれかの突部をいずれかの角部に確実に係止させることができる。
[実施形態の詳細]
本明細書によって開示される技術の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態>
実施形態を、図1から図9を参照しつつ説明する。本実施形態のケーブル付きコネクタ1は、図1および図2に示すように、電線11を備えるケーブル10と、電線11の端末に接続されるコネクタハウジング20と、ケーブル10の端末部10Aに圧着されてコネクタハウジング20を覆うシールド部材30と、を備えている。
[ケーブル10]
ケーブル10は、図2に示すように、複数(本実施形態では2本)の電線11と、複数の電線11を一括して覆う編組線12と、編組線12の外周を覆うシース13と、シース13の端末部を包囲するスリーブ14とを備えている。
各電線11は、詳細に図示はしないが、金属製の芯線と、この芯線の外周を包囲する絶縁性の合成樹脂からなる絶縁被覆を備える。芯線を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。
編組線12は、導電性を有する複数の線材がメッシュ状に編み込まれて筒状とされた部材である。導電性の線材は、例えば、金属製の線材であってもよく、合成樹脂製の素線の表面に金属箔が貼付された線材であってもよい。金属製の線材、または合成樹脂製の祖先の表面に貼付される金属箔を構成する金属は、銅、銅合金等必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態においては、銅又は銅合金製の線材が用いられている。
シース13は、絶縁性の合成樹脂からなる。ケーブル10の端末部10Aにおいては、シース13が皮剥ぎされており、電線11の端末部と編組線12の端末部とが、シース13から露出している。電線11の端末部には、図示しない端子金具が接続されている。シース13から露出された編組線12の端末部は、シース13側に折り返されてシース13の外側に重ねられた折り返し部12Aとなっている。
スリーブ14は、シース13の端末部に外側から圧着されており、折り返し部12Aの内側に配されている。スリーブ14は金属製であって、六角筒状をなしており、6つの側壁15と、6つの角部16とを有している。スリーブ14は、圧着の際に多少の歪みが生じる場合もあるが、概ね正六角形状であり、6つの側壁15は、概ね等しい幅を有しており、6つの角部16は、スリーブ14の周方向に沿って概ね等間隔に配置されている。スリーブ14を構成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。本実施形態においては銅又は銅合金が用いられている。
[コネクタハウジング20]
コネクタハウジング20は、合成樹脂製であって、図2に示すように、概ね直方体状をなしている。コネクタハウジング20の内部には、電線11の端末部と、電線11の端末部に接続された接続された端子金具とが収容されている。
[シールド部材30]
シールド部材30は、金属製であって、図1および図2に示すように、第1シールド部材31と、第2シールド部材41とを備えている。
第1シールド部材31は、金属板材を打ち抜き加工および曲げ加工することによって形成される。この第1シールド部材31は、図2に示すように、角筒状の筒部32と、筒部32の一端から延びる第1連結部33と、第1連結部33から延びる板状の舌片34とを備える。筒部32の内部には、コネクタハウジング20が収容される。
第2シールド部材41は、金属板材を打ち抜き加工および曲げ加工することによって形成される。この第2シールド部材41は、図2および図3に示すように、第1シールド部材31の筒部32を覆う覆い部42と、覆い部42から延びる第2連結部43と、第2連結部43から延びてケーブル10の端末部10Aに圧着されるバレル部44と、バレル部44から延びる複数の突部51、52、53とを備えている。
覆い部42は、図1および図2に示すように、筒部32の一面に沿って配される矩形板状の天板42Aと、天板42Aの2つの側縁からそれぞれ延びる2つの側板42Bとを備えている。2つの側板42Bは、第2シールド部材41が第1シールド部材31に組み付けられていない単体の状態では、図2に示すように、天板42Aから真っ直ぐに延びており、第2シールド部材41が第1シールド部材31に組み付けられた状態では、図1に示すように、筒部32に沿うように屈曲される。
バレル部44は、図1および図4に示すように、ケーブル10の端末部10Aに、折り返し部12Aの外側から巻き付けられるようにして圧着される。バレル部44は、図3に示すように、ハーフパイプ状をなす基部45と、基部45から延びる2つの第1圧着片46と、同じく基部45から延びる第2圧着片47とを備えている。2つの第1圧着片46のそれぞれは、帯状をなし、基部45の2つの側縁45E1、45E2のうち一方の側縁45E1から延びている。2つの第1圧着片46は、互いに間隔を空けて配置されている。第2圧着片47は、帯状をなし、基部45の他方の側縁45E2から延びている。2つの第1圧着片46のそれぞれの先端部は、内側に向かって折り返されており、この折り返された部分は第1開き止め片46Aとなっている。第2圧着片47の先端部も、内側に向かって折り返されており、この折り返された部分は第2開き止め片47Aとなっている。
バレル部44がケーブル10の端末部10Aに圧着されていない状態では、図3に示すように、第1圧着片46と第2圧着片47とが基部45から真っ直ぐに延びており、バレル部44が全体としてU字状をなしている。バレル部44がケーブル10の端末部10Aに圧着された状態では、図1および図4に示すように、バレル部44がケーブル10の端末部10Aに巻き付けられて、全体として略円筒状をなす。第2圧着片47は、2つの第1圧着片46の間に位置する。また、舌片34が、第1圧着片46および第2圧着片47と折り返し部12Aとの間に配され、第1開き止め片46Aと第2開き止め片47Aが舌片34の両側に配される。
複数の突部51、52、53は、基部45からシース13に向かって延びる板片であって、ケーブル10がバレル部44から脱落することを規制する。突部51、52、53は、図3に示すように、基部45において、覆い部42および第2連結部43とは反対側の端縁から延びている。
図3および図4に示すように、本実施形態では、第2シールド部材41は、6つの突部51、52、53を備えており、そのうち2つは、第1突部51であり、他の2つは、第2突部52であり、残りの2つは、第3突部53である。
第1突部51のうち一方は、第1圧着片46に最も近接して配されており、他方は、第2圧着片47に最も近接して配されている。2つの第2突部52は、2つの第1突部51の間に配されている。2つの第3突部53は、2つの第2突部52の間に、隣り合って配されている。
突部51、52、53は、図4および図5に示すように、スリーブ14の端縁に係止可能な長さを有しており、先端がシース13の表面に接触している。なお、図5において、電線11については、詳細な断面形状を示さず、全体を模式的に示している。第1突部51の中央位置と、これと隣り合う第2突部52の中央位置との距離で表される、隣り合う第1突部51と第2突部52との間隔P1と、第2突部52の中央位置と、これと隣り合う第3突部53の中央位置との距離で表される、隣り合う第2突部52と第3突部53との間隔P2とは、互いに異なっている。また、隣り合う第1突部51と第2突部52との間隔P1は、スリーブ14の隣り合う2つの角部16の間隔Psよりも小さく、隣り合う第2突部52と第3突部53との間隔P2も、スリーブ14の隣り合う2つの角部16の間隔Psよりも小さくなっている。
ケーブル10に対して、バレル部44から脱落する方向に引っ張り力が加えられた場合には、スリーブ14とシース13との間、およびスリーブ14と編組線12との間に働く摩擦力によって、シース13は、スリーブ14から脱落する方向に移動しようとする力に抵抗するが、大きな引っ張り力がケーブル10に対して加えられた場合には、スリーブ14がシース13とともにバレル部44から脱落する方向に移動しようとし、突部51、52、53を押圧する。
突部51、52、53に対して垂直方向に力が加えられ、突部51、52、53が開き変形(図5の矢印方向へ変形)しようとする際の力のモーメントMは、下記式(1)で表される。
M=FR…(1)
式(1)中、Rは、回転軸から力の作用点までの距離である。回転軸は、突部51、52、53のそれぞれと基部45との境界線であり、力の作用点は、突部51、52、53のそれぞれとスリーブ14との接触位置である。また、Fは、突部51、52、53のそれぞれに加えられる力の大きさである。
言い換えると、突部51、52、53が開き変形するために必要な力の大きさFは、回転軸から力の作用点までの距離Rに反比例する。
ここで、バレル部44を圧着する際には、スリーブ14の圧縮変形や、編組線12の余長部分の偏在などにより、バレル部44とスリーブ14との間隔に変動が生じやすい。バレル部44とスリーブ14との間隔が大きい箇所で突部51、52、53がスリーブ14に接触する場合には、回転軸から力の作用点までの距離Rが比較的大きくなってしまうため、突部51、52、53が、より小さい力で開き変形しやすくなってしまう。これを避けるため、突部51、52、53のそれぞれにおけるスリーブ14との接触位置(作用点)は、基部45にできるだけ近いことが好ましい。
スリーブ14が多角形状であると、スリーブ14の角部16およびその近傍部分は確実に基部45に近い位置に配され、ここに突部51、52、53が係止されやすくなる。これにより、突部51、52、53が小さい力で開き変形することを抑制でき、ケーブル10のバレル部44からの脱落を抑制することができる。
また、上記したように、隣り合う第1突部51と第2突部52との間隔P1と、隣り合う第2突部52と第3突部53との間隔P2とは、互いに異なっている。これにより、バレル部44がスリーブ14に対してどのような向きで圧着されたとしても、いずれかの突部51、52、53をいずれかの角部16またはその近傍に確実に係止させることができる。その理由は、以下のようである。
隣り合う第1突部51と第2突部52との間隔P1と、隣り合う第2突部52と第3突部53との間隔P2とが、互いに異なっている構成として、図6から図9に示すように、第1突部51の中心位置と、バレル部44の中心位置と、第1突部51と隣り合う第2突部52の中心位置とがなす角度aが約40°であり、第2突部52の中心位置と、バレル部44の中心位置と、第2突部52と隣り合う第3突部53の中心位置とがなす角度bが約35°であるモデルを考える。なお、以下では各角部16を区別する場合には、符号に添え字A、B、C、Dを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。スリーブ14は概ね正六角筒状であるので、1つの角部16Aと、バレル部44の中心位置と、角部16Aに隣り合う他の角部16Bとがなす角度は概ね60°であり、他の隣り合う2つの角部16についても同様である。
図6に示すように、角部16Aが1つの第1突部51の一端(図6の左下の第1突部51の下端)に重なっている状態を0°とし、スリーブ14を時計回りに回転させることを考える。角部16Aに対して一方の隣(図7の右上側)に角部16Bが位置し、角部16Aに対して他方の隣(図9の左下側)に角部16Cが位置し、角部16Cに対して角部16Aと反対側の隣に角部16Dが位置している。図7に示すように、スリーブ14を図6の状態から25°回転させると、角部16Aは第1突部51の他端に達するが、角部16Bが第3突部53に重なる。さらに、スリーブ14を図6の状態から41°回転させると、図8に示すように、角部16Bが第3突部53から外れるが、角部16Aが第2突部52に重なる。さらにスリーブ14を図6の状態から65°回転させると、図9に示すように、角部16Aが第2突部52から外れるが、角部16Cが第1突部51に重なる。
スリーブ14が図6の状態から60°回転された状態では、角部16C、角部16A、および角部16Dが、図6に示す角部16A、角部16B、および角部16Cと、それぞれ同じ位置にある。したがって、スリーブ14がこの状態からさらに60°(図6の状態から120°)回転されるまでの間において、角部16C、角部16B、および角部16Dと突部51、52、53との位置関係は、上記した角部16A、角部16B、および角部16Cと突部51、52、53との位置関係と同様に考えることができる。さらに、スリーブ14を180°、240°、300°、360°回転させる場合についても、同様に考えることができる。
以上より、バレル部44がスリーブ14に対してどのような向きで圧着されたとしても、いずれかの突部51、52、53がいずれかの角部16に確実に係止する。なお、例えば、突部51、52、53の幅が図6から図9に示す例よりも狭い場合であっても、いずれかの突部51、52、53がいずれかの角部16の近傍には確実に係止すると考えることができる。
[ケーブル付きコネクタ1の組み立て工程]
本実施形態に係るケーブル付きコネクタ1の組み立て工程の一例について説明する。
まず、ケーブル10の端末処理が行われる。ケーブル10の端末部10Aにおいて、シース13が皮剥ぎされることにより、電線11の端末部と編組線12の端末部とがシース13から露出される。編組線12が所定の長さに切断され、編組線12から電線11が露出される。次に、電線11の端末部において、所定の長さで絶縁被覆が皮剥ぎされることにより、芯線が絶縁被覆から露出される。次に、シース13の端末部に円筒状の金属部材が外嵌され、かしめ付けれることで、六角筒状のスリーブ14とされる。次に、編組線12においてシース13から露出した端末部が、折り返されることによりスリーブ14の外側に被せられて折り返し部12Aとなる。次に、端子金具が電線11の端末部に接続される。次に、端子金具およびケーブル10の端末部10Aにコネクタハウジング20が組み付けられる。
次に、コネクタハウジング20に、シールド部材30が組み付けられる。まず、第1シールド部材31がコネクタハウジング20に組み付けられる。筒部32の内部にコネクタハウジング20が収容され、舌片34が、折り返し部12Aに外側から重ねられる。
次に、第2シールド部材41が組み付けられる。2つの側板42Bが筒部32に沿って屈曲され、覆い部42が筒部32を覆う。バレル部44が、ケーブル10の端末部10Aと、端末部10Aに重ねられた舌片34の外側から巻き付けられるようにして圧着される。このようにして、ケーブル付きコネクタ1の組み立てが完了する。
[作用効果]
以上のように本実施形態によれば、ケーブル付きコネクタ1は、電線11と、電線11を包囲するシース13と、複数の角部16を有する多角筒状をなし、シース13の端末部を包囲するスリーブ14と、電線11とシース13との間に介在するとともに、シース13の端末部から露出してスリーブ14の外側に折り返された折り返し部12Aを有している編組線12と、を備えるケーブル10と、ケーブル10に接続されたコネクタハウジング20と、コネクタハウジング20を覆う覆い部42と、ケーブル10において折り返し部12Aが配された端末部10Aに圧着されるバレル部44と、バレル部44からシース13に向かって延びる複数の突部51、52、53とを備えるシールド部材30と、を備える。
上記の構成によれば、スリーブ14の角部16および角部16の近傍部分は確実にバレル部44に近い位置に配されるから、突部51、52、53がスリーブ14に係止されやすくなる。これにより、ケーブル10のバレル部44からの脱落を効果的に抑制することができる。
また、ケーブル付きコネクタ1において、複数の角部16のうちいずれかに、複数の突部51、52、53のいずれかが係止されている。このような構成によれば、ケーブル10のバレル部44からの脱落を確実に抑制することができる。
また、ケーブル付きコネクタ1において、複数の突部51、52、53が、順に並んで配置される第1突部51と、第2突部52と、第3突部53とを含み、第1突部51と第2突部52との間隔P1が、第2突部52と第3突部53との間隔P2と異なっている。このような構成によれば、バレル部44がスリーブ14に対してどのような向きで圧着されたとしても、いずれかの突部51、52、53をいずれかの角部16に確実に係止させることができる。
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では、スリーブ14が六角筒状であったが、スリーブの形状は六角筒状に限られず、例えば三角筒状、四角筒状、五角筒状であっても構わない。
(2)上記実施形態では、スリーブ14の6つの角部16は、概ね等間隔に配されていたが、スリーブが有する角部は、等間隔に配置されていなくても構わない。
(3)上記実施形態では、突部51、52、53は、先端がシース13の表面に接触していたが、突部は、スリーブに係止可能な長さを有していれば、シースに接触していなくても構わない。
1:ケーブル付きコネクタ
10:ケーブル
10A:端末部
11:電線
12:編組線
12A:折り返し部
13:シース
14:スリーブ
15:側壁
16:角部
16A:角部
16B:角部
16C:角部
20:コネクタハウジング
30:シールド部材
31:第1シールド部材
32:筒部
33:第1連結部
34:舌片
41:第2シールド部材
42:覆い部
42A:天板
42B:側板
43:第2連結部
44:バレル部
45:基部
45E1、45E2:側縁
46:第1圧着片
46A:第1開き止め片
47:第2圧着片
47A:第2開き止め片
51:第1突部
52:第2突部
53:第3突部
P1:第1突部51と第2突部52との間隔
P2:第2突部52と第3突部53との間隔
Ps:隣り合う2つの角部16の間隔
a:角度
b:角度

Claims (3)

  1. 電線と、
    前記電線を包囲するシースと、
    複数の角部を有する多角筒状をなし、前記シースの端末部を包囲するスリーブと、
    前記電線と前記シースとの間に介在するとともに、前記シースの端末部から露出して前記スリーブの外側に折り返された折り返し部を有している編組線と、を備えるケーブルと、
    前記ケーブルに接続されたコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングを覆う覆い部と、前記ケーブルにおいて前記折り返し部が配された端末部に圧着されるバレル部と、前記バレル部から前記シースに向かって延びる複数の突部とを備えるシールド部材と、を備える、ケーブル付きコネクタ。
  2. 複数の前記角部のうちいずれかに、前記複数の突部のいずれかが係止されている、請求項1に記載のケーブル付きコネクタ。
  3. 前記複数の突部が、順に並んで配置される第1突部と、第2突部と、第3突部とを含み、
    前記第1突部と前記第2突部の間隔が、前記第2突部と前記第3突部との間隔と異なっている、請求項1または請求項2に記載のケーブル付きコネクタ。
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