JP2022164328A - 画像形成装置 - Google Patents

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悠介 池上
Yusuke Ikegami
颯太 柳原
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Abstract

【課題】カバーを開いたときに、現像ローラを接触位置にある状態とすることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、現像ローラを感光ドラムに接触する接触位置と感光ドラムから離間した離間位置との間で移動させるカム150と、セクタギヤ210と、前後に直動する直動部材220とを備える。直動部材220は、現像ローラが離間位置にある状態からのカバーの閉鎖位置から開放位置への移動に連動して前方に移動するとき、ラックギヤ部222がセクタギヤ210のギヤ歯部211Aと噛み合ってセクタギヤ210およびカム150を回転させ、現像ローラを離間位置から接触位置に移動させる。直動部材220は、現像ローラが接触位置にある状態からのカバーの閉鎖位置から開放位置への移動に連動して前方に移動するとき、ラックギヤ部222がセクタギヤ210の欠歯部211Bと向かい合ってギヤ歯部211Aと噛み合うことなく移動する。【選択図】図14

Description

本発明は、現像ローラが、感光ドラムに接触する接触位置と、感光ドラムから離間した離間位置との間で移動可能な画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として、現像ローラが、感光ドラムに接触する接触位置と、感光ドラムから離間した離間位置との間で移動可能なものが知られている(特許文献1)。この技術では、現像ローラが離間位置にある状態でカバーを開いていくと、カムフォロワが回動してカムフォロワの接触部がカムの第1カム部から外れ、これによって、カムフォロワが現像カートリッジを押圧する位置から押圧しない位置にスライド移動して退避し、これによって、現像カートリッジが有する現像ローラが離間位置から接触位置に移動するようになっている。
特開2021-015140号公報
ところで、本願発明者等は、従来とは異なる構造で、カバーを開いたときに、現像ローラを接触位置にある状態とすることができる構造を考案した。
本発明は、カバーを開いたときに、現像ローラを接触位置にある状態とすることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するための画像形成装置は、開口を有する筐体と、開口を閉鎖する閉鎖位置と開口を開放する開放位置との間で移動可能なカバーと、感光ドラムと、感光ドラムにトナーを供給するための現像ローラと、現像ローラを、感光ドラムに接触する接触位置と、感光ドラムから離間した離間位置との間で移動可能な離間機構と、を備える。
離間機構は、回転可能なカムであって、現像ローラを接触位置と離間位置との間で移動させるためのカムと、カムの回転に連動して回転するセクタギヤであって、ギヤ歯が形成されたギヤ歯部と、ギヤ歯が形成されていない欠歯部とを有するセクタギヤと、カバーの閉鎖位置と開放位置との間の移動に連動して、カバーが閉鎖位置にあるときの位置である第1位置と、カバーが開放位置にあるときの位置である第2位置との間を直動する直動部材であって、ギヤ歯部と噛み合い可能なラックギヤ部を有する直動部材と、を備える。
直動部材は、現像ローラが離間位置にある状態からのカバーの閉鎖位置から開放位置への移動に連動して第1位置から第2位置に移動するとき、ラックギヤ部がギヤ歯部と噛み合ってセクタギヤおよびカムを回転させ、現像ローラを離間位置から接触位置に移動させ、現像ローラが接触位置にある状態からのカバーの閉鎖位置から開放位置への移動に連動して第1位置から第2位置に移動するとき、ラックギヤ部が欠歯部と向かい合ってギヤ歯部と噛み合うことなく移動する。
このような構成によれば、カバーを開いたときに、現像ローラを接触位置にある状態とすることができる。
前記した画像形成装置において、離間機構は、直動部材に対して揺動可能な揺動部材であって、直動部材とともに直動する揺動部材を備え、セクタギヤは、欠歯部が直動部材と対向している状態で直動部材とともに直動する揺動部材が接触可能な被接触部を有し、揺動部材は、カバーの閉鎖位置から開放位置への移動に連動して直動部材が第1位置から第2位置に移動するときに被接触部に接触した場合、揺動して退避することでセクタギヤを回転させず、カバーの開放位置から閉鎖位置への移動に連動して直動部材が第2位置から第1位置に移動するときに被接触部に接触した場合、被接触部を押してセクタギヤを回転させ、ギヤ歯部とラックギヤ部を噛み合わせ、直動部材は、第2位置から第1位置に移動するときにラックギヤ部とギヤ歯部が噛み合った場合、セクタギヤおよびカムを回転させ、現像ローラを接触位置から離間位置に移動させる構成とすることができる。
これによれば、カバーを閉じてくと、揺動部材によってセクタギヤのギヤ歯部と直動部材のラックギヤ部を噛み合わせることができる。そして、カバーをさらに閉じてくことで、セクタギヤとカムが回転し、これによって、現像ローラを接触位置から離間位置に移動させることができる。一方、カバーを開くときに揺動部材が被接触部に接触した場合には、揺動部材が揺動して退避することでセクタギヤを回転させないので、現像ローラを接触位置にある状態に維持したままとすることができる。
前記した画像形成装置は、筐体に対して開口を通って移動可能なドロワであって、感光ドラムと、感光ドラムを支持する側壁とを有し、側壁に第2開口を有するドロワと、現像ローラを有し、ドロワに着脱可能な現像カートリッジと、を備え、離間機構は、カムの回転により、現像ローラが接触位置にあるときの位置である待機位置と、現像ローラが離間位置にあるときの位置である突出位置との間を現像ローラの回転軸線方向に沿ってスライド移動するカムフォロワであって、突出位置にある場合に第2開口に入って現像カートリッジを押圧し、待機位置にある場合に第2開口から抜けるカムフォロワを備え、現像カートリッジは、待機位置から突出位置へ移動したカムフォロワによって押圧された場合に現像ローラが離間位置となる位置に移動し、突出位置から待機位置へ移動したカムフォロワによって押圧されなくなった場合に現像ローラが接触位置となる位置に移動するように、ドロワに支持されている構成とすることができる。
これによれば、カバーを開いた後の現像ローラが接触位置にある状態では、カムフォロワが待機位置にあるので、カムフォロワをドロワの側壁の第2開口から抜けた状態とすることができる。これにより、筐体に対してドロワを移動させたり、ドロワに現像カートリッジを着脱したりすることができる。
前記した画像形成装置において、セクタギヤは、直動部材が第1位置にあるとき、直動部材のギヤ歯が形成されていない部分と対向し、ギヤ歯部がラックギヤ部と噛み合っていない構成とすることができる。
これによれば、カバーが閉じられた状態では、セクタギヤおよびカムの回転が可能となる。これにより、カバーが閉じられた状態で、カムを回転させて現像ローラを接触位置と離間位置との間で移動させる制御が可能となる。
前記した画像形成装置において、カムは、円板部と、円板部の外周に形成された第1ギヤ部とを有し、セクタギヤは、ギヤ歯部および欠歯部を有するセクタギヤ部と、第1ギヤ部と噛み合う第2ギヤ部とを有する2段ギヤである構成とすることができる。
これによれば、セクタギヤがカムに形成される場合と比較して、離間機構の設計の自由度を高めることができる。また、セクタギヤとカムの間にアイドルギヤが配置される場合と比較して、離間機構を小型化することができる。
前記した画像形成装置において、離間機構は、カムフォロワを突出位置から待機位置へ向けて付勢するバネをさらに備える構成とすることができる。
前記した画像形成装置において、カムは、カムフォロワに接触可能な第1カム部であって、カムフォロワを突出位置と待機位置との間で案内する第1カム部と、第1カム部とともに回転する第2カム部とを有し、画像形成装置は、駆動力を現像ローラに伝達する伝達状態と、駆動力を現像ローラに伝達しない切断状態とで切替可能なクラッチと、第2カム部に案内されて揺動するレバーであって、クラッチを伝達状態と切断状態とに切り替え可能なレバーと、をさらに備える構成とすることができる。
前記した画像形成装置において、クラッチは、遊星歯車機構を有し、レバーは、第2カム部に案内されることにより、遊星歯車機構の1つの要素に係合してクラッチを伝達状態とする伝達位置と、遊星歯車機構の1つの要素から離脱してクラッチを切断状態とする非伝達位置との間を揺動可能である構成とすることができる。
本発明によれば、カバーを開いたときに、現像ローラを接触位置にある状態とすることができる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 ドロワ、カムおよびカムフォロワの斜視図である。 現像カートリッジの斜視図(a)と、側面図(b)である。 現像カートリッジの周辺の構成を示す図であり、カムフォロワが待機位置に位置するときを示す図(a)と、突出位置に位置するときを示す図(b)である。 ドロワのサイドフレームの内面を示す図である。 カムを第1面側から見た斜視図(a)と、第2面側から見た斜視図(b)である。 カム、カムフォロワ、クラッチおよびレバーの側面図であり、現像ローラが接触位置に位置するときを示す図(a)と、離間位置に位置するときを示す図(b)である。 駆動伝達機構を左側から見た側面図である。 駆動伝達機構を右側から見た側面図である。 クラッチをサンギヤ側から見た分解斜視図(a)と、キャリア側から見た分解斜視図(b)である。 レバーの分解斜視図(a)と、第1レバーが回転規制部により回転が規制されている状態を示す図(b)と、第1レバーが第2レバーに対して揺動した状態を示す図(c)である。 カムが逆回転したときに伝達位置にあるレバーの第1レバーが第2レバーに対して揺動した状態を示す図である。 直動部材が第1位置に位置し、現像ローラが離間位置に位置した状態の離間機構を示す図である。 カム、セクタギヤ、直動部材および揺動部材を拡大して示した図である。 直動部材が第1位置に位置し、現像ローラが接触位置に位置した状態の離間機構を示す図である。 直動部材が第1位置から第2位置に向けて移動する途中で揺動部材がセクタギヤの突起に接触して退避位置に揺動した状態を示す図である。 直動部材が第2位置に位置した状態の離間機構を示す図である。 直動部材が第2位置から第1位置に向けて移動する途中で揺動部材がセクタギヤの突起に接触した状態を示す図である。 揺動部材が突起を押してセクタギヤを回転させ、セクタギヤのギヤ歯部と直動部材のラックギヤ部を噛み合わせた状態を示す図である。 ギヤ歯部とラックギヤ部が噛み合った後に直動部材の移動によってラックギヤとカムが回転している状態を示す図である。 直動部材が第1位置に位置した状態を示す図である。
図1に示すように、実施形態に係る画像形成装置1は、カラープリンタであり、筐体10と、カバー11と、シート供給部20と、画像形成部30と、制御部2とを主に備えている。なお、本明細書において、便宜上、前後等の方向は、シートトレイ21が引き出される図1の左を前として説明する。すなわち、図1の左側を前、右側を後、上下をそのまま上下とし、図1の紙面手前側を右、紙面奥側を左とする。
筐体10は、前側に、第1開口10Aを有する。本実施形態では、第1開口10Aが「開口」に相当する。カバー11は、実線で示した第1開口10Aを閉鎖する閉鎖位置と、仮想線で示した第1開口10Aを開放する開放位置との間で移動可能である。筐体10には、図示しないカバー11の開閉状態を検出するカバーセンサが設けられており、制御部2は、カバーセンサの信号に基づいて、カバー11の開閉状態を判定することが可能である。
シート供給部20は、筐体10内の下部に設けられ、シートSを収容するシートトレイ21と、シートトレイ21からシートSを画像形成部30に供給する供給機構22とを備えている。シートトレイ21は筐体10から前側に引き出して取り外し可能に構成されている。供給機構22は、筐体10内の前部に設けられ、給紙ローラ23と、分離ローラ24と、分離パッド25と、レジストレーションローラ27とを備えている。本明細書のシートSは、画像形成装置1が画像を形成することができる媒体であって、普通紙、封筒、葉書、薄紙、厚紙、光沢紙、樹脂シート、シール等を含む。
シート供給部20では、シートトレイ21内のシートSが給紙ローラ23により送り出された後、分離ローラ24と分離パッド25との間でシートSが1枚ずつに分離される。その後、シートSは、回転が停止した状態のレジストレーションローラ27によって先端位置が規制された後、レジストレーションローラ27が回転することで画像形成部30に供給される。
また、シート供給部20においては、給紙センサ28Aと、レジ前センサ28Bと、レジ後センサ28Cとが設けられている。給紙センサ28Aは、シートSの搬送方向における給紙ローラ23および分離ローラ24のすぐ下流側に設けられている。レジ前センサ28Bは、搬送方向におけるレジストレーションローラ27の上流側に設けられている。レジ後センサ28Cは、搬送方向におけるレジストレーションローラ27の下流側に設けられている。
画像形成部30は、露光装置40と、複数の感光ドラム50を有するドロワ90(図2参照)と、複数の現像カートリッジ60と、搬送装置70と、定着器80とを備えている。
露光装置40は、図示しないレーザダイオード、偏向器、レンズおよびミラーを有している。露光装置40は、複数の感光ドラム50を露光する複数のレーザ光を発して、感光ドラム50の表面を走査するように構成されている。
感光ドラム50は、イエローに対応した第1感光ドラム50Yと、マゼンタに対応した第2感光ドラム50Mと、シアンに対応した第3感光ドラム50Cと、ブラックに対応した第4感光ドラム50Kとを含む。なお、本明細書および図面において、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応して設けられている部材には、色を区別して示す場合に、それぞれ、Y,M,C,Kを付して示す。一方、色を区別しないで説明する場合には、符号にY,M,C,Kを付さず、名称も第1、第2等を省略する。
現像カートリッジ60は、各感光ドラム50に対応して設けられている。具体的には、現像カートリッジ60は、第1感光ドラム50Yにトナーを供給するための第1現像ローラ61Yを有する第1現像カートリッジ60Yと、第2感光ドラム50Mにトナーを供給するための第2現像ローラ61Mを有する第2現像カートリッジ60Mと、第3感光ドラム50Cにトナーを供給するための第3現像ローラ61Cを有する第3現像カートリッジ60Cと、第4感光ドラム50Kにトナーを供給するための第4現像ローラ61Kを有する第4現像カートリッジ60Kとを含む。
第1現像ローラ61Y、第2現像ローラ61M、第3現像ローラ61Cおよび第4現像ローラ61Kは、シートSの移動方向の上流側から下流側に向かってこの順に配置されている。
各現像カートリッジ60は、図1に実線で示した、現像ローラ61が対応する感光ドラム50に接触する接触位置にある位置と、図1に仮想線で示した、現像ローラ61が対応する感光ドラム50から離間する離間位置にある位置との間で移動可能である。
図2に示すように、感光ドラム50は、ドロワ90に回転可能に支持されている。また、ドロワ90は、現像カートリッジ60を着脱可能に支持する。すなわち、現像カートリッジ60は、ドロワ90に着脱可能である。ドロワ90は、筐体10のカバー11(図1参照)を開くことで形成される第1開口10Aを通って、筐体10に対して移動可能である。また、ドロワ90は、筐体10に対して着脱可能である。
ドロワ90は、感光ドラム50の軸方向に離れて配置された、側壁の一例である一対のサイドフレーム91と、一対のサイドフレーム91の前部同士を連結する連結フレーム92と、一対のサイドフレーム91の後部同士を連結する連結フレーム93とを有している。一対のサイドフレーム91は、右側のサイドフレーム91Rと、左側のサイドフレーム91Lとを含む。ドロワ90には、各感光ドラム50に対向して配置された、感光ドラム50を帯電させるための帯電器52(図1参照)が設けられている。
詳細な構造の図示は省略するが、一対のサイドフレーム91は、感光ドラム50の端部を支持する。ドロワ90は、一方のサイドフレーム91、ここでは、左側のサイドフレーム91Lに第2開口91Aを有する。第2開口91Aは、サイドフレーム91Lの上縁に、下方に凹む切欠として形成されている。これにより、第2開口91Aは、サイドフレーム91Lを左右に貫通しており、後述するカムフォロワ170が入ることが可能になっている。
画像形成装置1は、現像ローラ61を、複数の感光ドラム50のうち対応する感光ドラム50に接触する接触位置と、当該感光ドラム50から離間した離間位置との間で移動可能な離間機構5を備える。離間機構5は、現像ローラ61の回転軸線61X(図1参照)と平行な軸周りに回転可能なカム150(150Y,150M,150C,150K)と、支持軸179と、カムフォロワ170と、第1バネ176とを備える。本実施形態では、第1バネ176が「バネ」に相当する。
カム150は、現像ローラ61の回転軸線方向(以下、単に「回転軸線方向」という。)に突出する第1カム部152を有する。
支持軸179は、左右に長く延びるシャフトである。支持軸179は、筐体10内に配置された支持プレート102(図9参照)に設けられている。
カムフォロワ170は、支持軸179と係合し、回転軸線方向に沿ってスライド移動可能である。カムフォロワ170は、第1カム部152と接触可能な接触部172を有する。カムフォロワ170は、カム150の第1カム部152の端面であるカム面152Fに接触する。カムフォロワ170は、カム150の回転により第1カム部152に案内されて、図4(a)に示す待機位置と、図4(b)に示す突出位置との間をスライド移動する。待機位置は、現像ローラ61が接触位置にあるときの位置であり、突出位置は、現像ローラ61が離間位置にあるときの位置である。
カムフォロワ170は、突出位置にある場合に第2開口91Aに入って現像カートリッジ60を押圧し現像ローラ61を離間位置に位置させ、待機位置にある場合に第2開口91Aから抜けて現像ローラ61を接触位置に位置させる。
図2に戻り、カム150と、カムフォロワ170とは、各現像カートリッジ60に対応して設けられている。カム150およびカムフォロワ170は、左側のサイドフレーム91Lの左右方向外側に配置されている。カム150およびカムフォロワ170の詳細な構造については後述する。
ドロワ90は、サイドフレーム91R,91Lの上部に、後述するスライド部材64に当接する被当接部94が設けられている。被当接部94は、例えば、感光ドラム50の軸方向と平行な第1方向と、感光ドラム50が並ぶ第2方向との両方に直交する第3方向(上下方向)に沿った軸回りに回転可能なローラからなる。
また、ドロワ90は、各現像カートリッジ60に対応して設けられた、押圧部材95を備えている。押圧部材95は、各現像カートリッジ60ごとに、感光ドラム50の軸方向の両端部に設けられている。押圧部材95は、バネ95A(図4(a),(b)参照)により後方へ向けて付勢されており、ドロワ90に現像カートリッジ60が装着されると、現像カートリッジ60の突起63Dを押圧して、現像ローラ61を対応する感光ドラム50に接触させるようになっている。
図3(a),(b)に示すように、現像カートリッジ60(60Y,60M,60C,60K)は、トナーを収容するケース63と、スライド部材64と、カップリング65を有する。
ケース63は、一方の側面に、回転軸線方向に突出する突出部として、第1突出部63Aおよび第2突出部63Bを有する。第1突出部63Aは、現像ローラ61の回転軸線61Xと同軸に配置され、回転軸線方向に突出している。第2突出部63Bは、第1突出部63Aから所定距離離れて配置されている。本実施形態では、第2突出部63Bは、第1突出部63Aの上方に配置されている。第1突出部63Aおよび第2突出部63Bは、ともに、回転軸線方向に平行な軸線周りに回転可能なローラである。図示は省略するが、ケース63は、他方の側面にも、一方の側面と対称な位置に第1突出部63Aと第2突出部63Bが設けられている。
また、ケース63は、側面の前側の上部に、押圧部材95により押圧される突起63Dを有している。突起63Dは、ケース63の、回転軸線方向における両端部に設けられている。
カップリング65は、後述するカップリング軸119と係合して、カップリング軸119から回転駆動力が入力される。
スライド部材64は、ケース63に対して回転軸線方向にスライド移動可能な部材である。スライド部材64は、カムフォロワ170に押圧されることで回転軸線方向にスライド移動可能である。
図4(a),(b)に示すように、スライド部材64は、シャフト191と、第1当接部材192と、第2当接部材193とを備える。第1当接部材192は、シャフト191の一端に固定され、第2当接部材193は、シャフト191の他端に固定されている。
シャフト191は、ケース63に形成された、回転軸線方向に延びる孔に貫通して配置され、ケース63にスライド移動可能に支持されている。
第1当接部材192は、回転軸線方向における端面である押圧面192Aと、回転軸線方向に対して傾斜した斜面192Bとを有する。押圧面192Aは、カムフォロワ170により押圧される面である。斜面192Bは、スライド部材64がカムフォロワ170により回転軸線方向に押圧された場合に、ドロワ90の被当接部94に当接して、現像カートリッジ60をシートSの移動方向に平行な方向へ向けて付勢し、現像カートリッジ60を移動させる。斜面192Bは、シャフト191の一端から他端に向かうにつれて、第2方向における感光ドラム50から対応する現像ローラ61に向かう方向(前方)に位置するように傾斜している。
第2当接部材193は、第1当接部材192の斜面192Bと同様に傾斜した斜面193Bを有している。斜面193Bもスライド部材64がカムフォロワ170により回転軸線方向に押圧された場合に、ドロワ90の被当接部94に当接して、現像カートリッジ60をシートSの移動方向に平行な方向へ向けて付勢し、現像カートリッジ60を移動させる。
第1当接部材192とケース63の間には、スライド部材64を回転軸線方向の一方、ここでは、左側に向けて付勢するバネ194が配置されている。バネ194は、圧縮コイルバネであり、コイル内にシャフト191が通るようにシャフト191の外側に配置されている。
現像カートリッジ60は、図4(a)に示す待機位置から図4(b)に示す突出位置へ移動したカムフォロワ170によって押圧された場合に、当接部材192,193の斜面192B,193Bがドロワ90の被当接部94に当接することによって、現像ローラ61が離間位置となる位置、具体的には、前方に移動するように、ドロワ90に支持されている。また、現像カートリッジ60は、突出位置から待機位置へ移動したカムフォロワ170によって押圧されなくなった場合に、押圧部材95によって突起63Dが押圧されることで、現像ローラ61が接触位置となる位置、具体的には、後方に移動するように、ドロワ90に支持されている。
図5に示すように、ドロワ90は、一方のサイドフレーム91Lの内側の面に、支持面としての第1支持面96Aおよび第2支持面96Bを有する。第1支持面96Aおよび第2支持面96Bは、現像ローラ61が接触位置から離間位置に移動するときに、第1突出部63Aおよび第2突出部63Bをそれぞれ下から支持する。第1支持面96Aおよび第2支持面96Bは、シートSの移動方向に延びている。第1支持面96Aは、第1突出部63Aを支持するように配置されている。第1支持面96Aは、現像カートリッジ60をドロワ90に装着するときの現像ローラ61の案内と上下方向の位置決めの機能を兼ねている。第2支持面96Bは、第2突出部63Bを支持するように第1支持面96Aの上方に配置されている。図示は省略するが、ドロワ90は、他方のサイドフレーム91Rの内側の面にも、一方のサイドフレーム91Lと左右対称な第1支持面96Aおよび第2支持面96Bを有している。
現像ローラ61が感光ドラム50に接触する接触位置に位置するとき、図5の第1現像カートリッジ60Y、第2現像カートリッジ60Mおよび第3現像カートリッジ60Cのように第1突出部63Aが第1支持面96Aにおける後寄りに位置する。一方、現像ローラ61が感光ドラム50から離間する離間位置に位置するとき、図5の第4現像カートリッジ60Kのように第1突出部63Aが第1支持面96Aにおける前寄りに位置する。離間機構5は、現像ローラ61を接触位置から離間位置に移動させるときに、現像ローラ61をシートSの移動方向の下流側から上流側へ向けて移動させる。
図1に戻り、搬送装置70は、シートトレイ21と感光ドラム50との間に設けられている。搬送装置70は、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、無端状のベルトからなる搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74とを備えている。搬送ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72との間に張設され、外側の面が各感光ドラム50に対向配置されている。各転写ローラ74は、各感光ドラム50との間で搬送ベルト73を挟持するように搬送ベルト73の内側に配置されている。搬送装置70は、上側の外周面にシートSを載せた状態で搬送ベルト73を移動させることでシートSを搬送し、このときに、複数の感光ドラム50のトナー像をシートSに転写する。
定着器80は、感光ドラム50および搬送装置70の後方に設けられている。定着器80は、加熱ローラ81と、加熱ローラ81に対向して配置された加圧ローラ82とを備えている。定着器80の上方には搬送ローラ15が設けられ、搬送ローラ15の上方には排出ローラ16が設けられている。
画像形成部30では、まず、各感光ドラム50の表面が、帯電器52により一様に帯電された後、露光装置40から照射される光により露光される。これにより、各感光ドラム50上に画像データに基づく静電潜像が形成される。
また、現像カートリッジ60内のトナーは現像ローラ61の表面に担持され、現像ローラ61が感光ドラム50に対向して接触するときに、感光ドラム50上に形成された静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム50上でトナー像が形成される。
次に、搬送ベルト73上に供給されたシートSが各感光ドラム50と各転写ローラ74との間を通過することで、各感光ドラム50上に形成されたトナー像がシートS上に転写される。そして、シートSが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、シートS上に転写されたトナー像がシートSに熱定着される。
定着器80から排出されたシートSは、搬送ローラ15および排出ローラ16によって筐体10の上面の排紙トレイ13に蓄積される。
図6(a),(b)に示すように、カム150は、回転することにより、対応する現像ローラ61を接触位置と離間位置との間で移動させるための部材である。カム150は、円板部151と、第1ギヤ部150Gと、第1カム部152と、第2カム部153と、位相検出壁154とを有している。
円板部151は、略円板形状を有し、支持プレート102(図9参照)に回転可能に支持されている。円板部151は、軸線方向に貫通する1つの位置決め孔159を有している。位置決め孔159は、各カム150を支持プレート102に支持させる際に、図示しない組付治具に設けられたピンを挿すことで、各カム150の位相を所定の位相にした状態で組み付けることを容易にするための孔である。組付治具は、4つのピンを有しており、各ピンを各カム150の位置決め孔159に挿すことで、各カム150が、設計上の所定の向きを向くようになっている。
第1ギヤ部150Gは、円板部151の外周に形成されている。
第1カム部152は、現像ローラ61を動かすための端面カムであり、円板部151の一方の面である第1面151Aから回転軸線方向に突出している。第1カム部152は、カム150の回転軸線を中心とする円周方向に延びる形状を有している。第1カム部152は、回転軸線方向における端面にカム面152Fを有する。
カム面152Fは、カムフォロワ170を待機位置と突出位置との間で案内するための面であり、カムフォロワ170に接触可能である。カム面152Fは、第1保持面F1と、第2保持面F2と、第1案内面F3と、第2案内面F4とを有する。第1保持面F1は、カムフォロワ170を待機位置に保持する。第2保持面F2は、カムフォロワ170を突出位置に保持する。第1案内面F3は、第1保持面F1と第2保持面F2を繋ぐ、第1保持面F1に対して傾斜した面である。第2案内面F4は、第2保持面F2と第1保持面F1を繋ぐ、第1保持面F1に対して傾斜した面である。なお、図7等において、第1カム部152に付したドットハッチは、第2保持面F2を表す。
第2カム部153は、後述するレバー160と協働してクラッチ120を操作してクラッチ120の伝達・切断を切り換える部分である。第2カム部153は、円板部151の他方の面である第2面151Bから回転軸線方向に突出する板カムである。第2カム部153は、円板部151の側面のうち、第1カム部152が配置された側面とは反対側の側面から突出している。第2カム部153は、回転軸線方向から見て円弧状に延びている。第2カム部153は、円板部151と一体に形成されている。このため、第2カム部153は、第1カム部152とともに回転する。
位相検出壁154は、離間センサ4C,4K(図9参照)の発光素子が発する光を遮る、カム150の回転軸線を中心とする円周方向に延びる壁である。位相検出壁154は、第1カム部152よりも回転中心に近い位置において、円板部151の第1面151Aから軸方向に突出している。つまり、位相検出壁154は、円板部151の側面のうち、第1カム部152が配置された側面と同じ側面から突出している。位相検出壁154は、第1カム部152の内周面152Sよりも内側に配置されている。位相検出壁154は、カム150の回転方向の位相を示すための、第1スリット154Aと第2スリット154Bとを有する。
第1スリット154Aは、現像ローラ61が離間位置にあるときに離間センサ4C,4Kの発光素子が発する光を通過させる。第2スリット154Bは、現像ローラ61が接触位置にあるときに離間センサ4C,4Kの発光素子が発する光を透過させる。第2スリット154Bは、第1スリット154Aと円周方向の大きさが異なる。具体的には、第2スリット154Bの円周方向の大きさは、第1スリット154Aと円周方向の大きさよりも大きい。第1スリット154Aと第2スリット154Bは、およそ、カム150の回転軸線を挟んで反対側に位置する。
図7に示すように、カムフォロワ170は、スライド軸部171と、接触部172と、バネ掛け部174とを有する。
スライド軸部171は、筐体10に固定された支持軸179(図4参照)にスライド移動可能に支持されている。スライド軸部171は、回転軸線方向にスライド移動可能である。
接触部172は、スライド軸部171から延出して設けられている。接触部172の、回転軸線方向の端面は、第1カム部152のカム面152Fに対向し、カム面152Fに接触可能である。
バネ掛け部174は、スライド軸部171から離れる方向に延びている。本実施形態では、バネ掛け部174は、一例として前方に延びている。
第1バネ176は、引張バネである。第1バネ176の一端は、バネ掛け部174に引っ掛けられている。第1バネ176の他端は、支持プレート102における、バネ掛け部174よりも下の位置に引っ掛けられている。これにより、第1バネ176は、カムフォロワ170を、支持プレート102に近づく方、すなわち、突出位置から待機位置へ向けて付勢する。
図9に示すように、各カム150Y,150M,150C,150Kは、第1カム部152のカム150の回転方向の長さがカム150Yだけが他よりも長い点が異なるだけで、他の構成は略同じである。
筐体10には、ブラックとシアンに対応して、離間センサ4C,4Kが設けられている。離間センサ4C,4Kは、カム150C,150Kの位相を検知可能な位相センサである。離間センサ4C,4Kは、発光素子と受光素子を有するフォトインタラプタからなる。一例として、離間センサ4C,4Kは、発光素子と受光素子の間に第1スリット154Aまたは第2スリット154Bが位置して、発光素子が発した光を受光素子が受光したときに制御部2に信号を出力し、発光素子と受光素子の間に位相検出壁154が入って発光素子が発した光を遮り、受光素子が光を受光しないときに制御部2に信号を出力しない。
第1スリット154Aおよび第2スリット154Bは、それぞれ、現像ローラ61が離間位置にある場合および接触位置にある場合に離間センサ4C,4Kの発光素子が発する光が通過する。このため、離間センサ4C,4Kは、各現像ローラ61が離間位置にあり、発光素子が発する光が第1スリット154Aを通って受光素子で受光した場合に、制御部2に信号を出力する。また、離間センサ4C,4Kは、各現像ローラ61が接触位置にあり、発光素子が発する光が第2スリット154Bを通って受光素子で受光した場合に、制御部2に信号を出力する。別の言い方をすると、離間センサ4C,4Kは、現像ローラ61が離間位置にあるときに第1スリット154Aを検出可能であり、かつ、現像ローラ61が接触位置にあるときに第2スリット154Bを検出可能な位置に設けられる。
なお、カム150Y,150Mにも位相検出壁154と同様の形状が設けられているが、カム150Y,150Mに対応する離間センサは設けられていない。
次に、現像ローラ61を駆動・停止するための構成と、現像ローラ61を感光ドラム50に対して接触・離間させるように動かすための構成の詳細について説明する。
図8に示すように、画像形成装置1は、現像ローラ61を駆動するモータ3と、モータ3から現像ローラ61に駆動力を伝達する駆動伝達機構100とを備えている。前記したカム150は、駆動伝達機構100と機械的に接続されている。駆動伝達機構100は、現像ローラ61が離間位置にある場合において、現像ローラ61に駆動力を伝達しないように構成されている。
モータ3は、現像ローラ61およびカム150を駆動する駆動源である。モータ3は、正回転および正回転とは逆の逆回転が可能であり、制御部2により回転が制御される。
駆動伝達機構100は、モータ3の駆動力を現像ローラ61に伝達するための駆動伝達ギヤ列100Dを含んでなり、駆動伝達ギヤ列100Dの駆動力の伝達を制御するための駆動制御ギヤ列100Cと機械的に接続されている。駆動制御ギヤ列100Cは、モータ3からの駆動力を各カム150に伝達可能であり、モータ3が正回転する場合にカム150を正回転させ、モータ3が逆回転する場合にカム150を逆回転させる。図8および図9において、駆動伝達ギヤ列100Dの各ギヤ同士の噛み合いは、太い実線で示し、駆動制御ギヤ列100Cの各ギヤ同士の噛み合いは、太い破線で示す。
駆動伝達ギヤ列100Dは、2つの第1アイドルギヤ110(110A,110B)と、3つの第2アイドルギヤ113A,113B,113Cと、第3アイドルギヤ115(115Y,115M,115C,115K)と、4つのクラッチ120と、4つのカップリングギヤ117(117Y,117M,117C,117K)とを含んでなる。駆動伝達ギヤ列100Dを構成する各ギヤは、支持プレート102または図示しないフレームに支持されており、感光ドラム50の軸方向に平行な回転軸周りに回転可能である。
モータ3は、回転駆動する出力軸3Aを有している。出力軸3Aには、図示しないギヤが設けられている。
第3アイドルギヤ115Y,115M,115C,115Kは、各色に対応して設けられ、前から後ろに向かってこの順に配置されている。
4つのクラッチ120は、それぞれ同じ構成を有している。各クラッチ120は、第3アイドルギヤ115Y,115M,115C,115Kの1つと噛み合って、第3アイドルギヤ115から駆動力を受ける。クラッチ120の構成については後述する。
各カップリングギヤ117は、クラッチ120の1つと噛み合っている。各カップリングギヤ117は、同軸で一体に回転するカップリング軸119(図9参照)を有している。カップリング軸119は、カバー11の開閉に連動して軸方向に移動可能に構成されている。具体的には、カップリング軸119は、カバー11を閉めると現像カートリッジ60のカップリング65(図3(a)参照)と係合し、カバー11を開くとカップリング65から外れる。
このような駆動伝達ギヤ列100Dにより、イエローのカップリングギヤ117Yは、モータ3から、第1アイドルギヤ110A、第2アイドルギヤ113A、第3アイドルギヤ115Yおよびクラッチ120を介して駆動力が伝達される。また、マゼンタのカップリングギヤ117Mは、モータ3から、第1アイドルギヤ110A、第2アイドルギヤ113A、第3アイドルギヤ115Mおよびクラッチ120を介して駆動力が伝達される。また、シアンのカップリングギヤ117Cは、モータ3から、第1アイドルギヤ110B、第2アイドルギヤ113B、第3アイドルギヤ115Cおよびクラッチ120を介して駆動力が伝達される。また、ブラックのカップリングギヤ117Kは、モータ3から、第1アイドルギヤ110B、第2アイドルギヤ113B、第3アイドルギヤ115C、第2アイドルギヤ113C、第3アイドルギヤ115Kおよびクラッチ120を介して駆動力が伝達される。
図9に示すように、駆動制御ギヤ列100Cは、2つの第4アイドルギヤ131(131A,131B)と、2つの第5アイドルギヤ132(132A,132B)と、YMC電磁クラッチ140AおよびK電磁クラッチ140Kと、2つの第6アイドルギヤ133(133A,133B)と、第7アイドルギヤ134と、第8アイドルギヤ135と、第9アイドルギヤ136と、第10アイドルギヤ137と、カム150(150Y,150M,150C,150K)とを含んでなる。駆動制御ギヤ列100Cを構成する各ギヤは、支持プレート102または図示しないフレームに支持されており、感光ドラム50の軸方向に平行な回転軸周りに回転可能である。
2つの第5アイドルギヤ132は、第4アイドルギヤ131Aの前側に配置された第5アイドルギヤ132Aと、第4アイドルギヤ131Bの後側に配置された第5アイドルギヤ132Bとを含む。各第5アイドルギヤ132A,132Bは、第4アイドルギヤ131A,131Bと噛み合っている。
YMC電磁クラッチ140Aは、イエロー、マゼンタおよびシアンのカム150に駆動力を伝達する系列の駆動制御ギヤ列100Cの、駆動力の伝達・切断を切り換える。すなわち、YMC電磁クラッチ140Aは、カム150Y,150M,150Cの回転・停止を切り替え可能である。YMC電磁クラッチ140Aは、大径ギヤ140Lと、大径ギヤ140Lよりも歯数が少ない小径ギヤ140Sとを備える。YMC電磁クラッチ140Aは、第5アイドルギヤ132Aの前側に配置され、大径ギヤ140Lが第5アイドルギヤ132Aと噛み合っている。YMC電磁クラッチ140Aは、通電すること(ONとすること)により、大径ギヤ140Lと小径ギヤ140Sが一体に回転し、通電を止めると(OFFとすると)、大径ギヤ140Lが空転して小径ギヤ140Sが回転しない。
K電磁クラッチ140Kは、YMC電磁クラッチ140Aと同じ構成を有している。K電磁クラッチ140Kは、ブラックのカム150に駆動力を伝達する系列の駆動制御ギヤ列100Cの、駆動力の伝達・切断を切り換える。K電磁クラッチ140Kは、大径ギヤ140Lと、大径ギヤ140Lよりも歯数が少ない小径ギヤ140Sとを備える。K電磁クラッチ140Kは、第5アイドルギヤ132Bの後側に配置され、大径ギヤ140Lが第5アイドルギヤ132Bと噛み合っている。
2つの第6アイドルギヤ133は、YMC電磁クラッチ140Aの前側に配置された第6アイドルギヤ133Aと、K電磁クラッチ140Kの後側に配置された第6アイドルギヤ133Bとを含む。各第6アイドルギヤ133は、YMC電磁クラッチ140AまたはK電磁クラッチ140Kの小径ギヤ140Sと噛み合っている。
第7アイドルギヤ134は、第6アイドルギヤ133Aとカム150Yの間に配置されている。第7アイドルギヤ134は、第6アイドルギヤ133Aと、カム150Yの第1ギヤ部150Gとに噛み合っている。
第8アイドルギヤ135は、カム150Yとカム150Mの間に配置されている。第8アイドルギヤ135は、カム150Yの第1ギヤ部150Gとカム150Mの第1ギヤ部150Gとに噛み合っている。
第9アイドルギヤ136は、カム150Mとカム150Cの間に配置されている。第9アイドルギヤ136は、カム150Mの第1ギヤ部150Gとカム150Cの第1ギヤ部150Gとに噛み合っている。
第10アイドルギヤ137は、第6アイドルギヤ133Bとカム150Kの間に配置されている。第10アイドルギヤ137は、第6アイドルギヤ133Bと、カム150Kの第1ギヤ部150Gとに噛み合っている。
このような駆動制御ギヤ列100Cにより、イエローのカム150Yは、モータ3から、第1アイドルギヤ110A、第4アイドルギヤ131A、第5アイドルギヤ132A、YMC電磁クラッチ140A、第6アイドルギヤ133Aおよび第7アイドルギヤ134を介して駆動力が伝達される。また、マゼンタのカム150Mは、イエローのカム150Yから、第8アイドルギヤ135を介して駆動力が伝達される。また、シアンのカム150Cは、マゼンタのカム150Mから、第9アイドルギヤ136を介して駆動力が伝達される。そして、YMC電磁クラッチ140Aに通電することにより、カム150Y,150M,150Cは同時に回転し、YMC電磁クラッチ140Aの通電を止めることにより、カム150Y,150M,150Cは、ともに停止する。
一方、ブラックのカム150Kは、モータ3から、第1アイドルギヤ110B、第4アイドルギヤ131B、第5アイドルギヤ132B、K電磁クラッチ140K、第6アイドルギヤ133Bおよび第10アイドルギヤ137を介して駆動力が伝達される。そして、K電磁クラッチ140Kに通電することにより、カム150Kは回転し、K電磁クラッチ140Kの通電を止めることにより、カム150Kは停止する。
次に、クラッチ120の構成とその機能について説明する。
図10(a),(b)に示すように、クラッチ120は、遊星歯車機構を有してなる。クラッチ120は、モータ3からの駆動力を現像ローラ61に伝達する伝達状態と、モータ3からの駆動力を現像ローラ61に伝達しない切断状態とで切替可能に構成されている。具体的に、クラッチ120は、1つの軸を中心に回転可能な要素であるサンギヤ121、リングギヤ122およびキャリア123と、キャリア123に支持されるプラネタリギヤ124とを備えて構成されている。
サンギヤ121は、ギヤ部121Aと一体に回転する円板部121Bと、円板部121Bの外周に設けられた複数の爪部121Cとを有する。爪部121Cは、尖った先端を有し、この尖った先端が周方向において、一方の回転方向に傾いている。
リングギヤ122は、内周面に設けられたインナーギヤ122Aと、外周面に設けられた入力ギヤ122Bとを有する。
キャリア123は、プラネタリギヤ124を回転可能に支持する4つの軸部123Aを有する。また、キャリア123は、外周面に出力ギヤ123Bが設けられている。
プラネタリギヤ124は、4つ設けられ、それぞれ、キャリア123の軸部123Aに回転可能に支持されている。プラネタリギヤ124は、サンギヤ121のギヤ部121Aに噛み合っているとともにリングギヤ122のインナーギヤ122Aに噛み合っている。
クラッチ120は、入力ギヤ122Bが第3アイドルギヤ115(図8参照)と噛み合い、出力ギヤ123Bがカップリングギヤ117(図8参照)と噛み合っている。そして、サンギヤ121が回転しないように止められた状態では、入力ギヤ122Bに入力された駆動力を出力ギヤ123Bに伝達できる伝達状態となる。一方、サンギヤ121が回転できる状態では、入力ギヤ122Bに入力された駆動力を出力ギヤ123Bに伝達できない切断状態となる。クラッチ120が切断状態かつ出力ギヤ123Bに負荷が掛かっている状態で入力ギヤ122Bに駆動力が入力された場合は、出力ギヤ123Bは回転せず、サンギヤ121が空転する。
図9に示すように、駆動伝達機構100は、カム150の第2カム部153に案内されて揺動するレバー160をさらに備える。レバー160は、支持プレート102に固定された支持軸102Aに揺動可能に支持されている。なお、レバー160は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応して設けられている。
レバー160は、クラッチ120を伝達状態と切断状態とに切り替え可能な部材である。レバー160は、カム150と協働することにより、遊星歯車機構の要素であるサンギヤ121、リングギヤ122およびキャリア123のうちの1つの要素であるサンギヤ121に係合してサンギヤ121が回転しないように規制し、クラッチ120を伝達状態とし、サンギヤ121から離脱してクラッチ120を切断状態とする機能を有する。レバー160は、カム150が正回転する場合には、クラッチ120を伝達状態と切断状態とに切り替え、カム150が逆回転する場合には、クラッチ120を切断状態に維持する。
具体的に、図11(a)に示すように、レバー160は、第1レバー161と、第2レバー162と、第2バネ163とを有する。
第1レバー161は、支持軸102Aの中心軸である揺動軸X2の周りで揺動可能であり、第2カム部153に接触可能である。第1レバー161は、支持軸102Aに嵌合する孔161Bを有する回転支持部161Aと、回転支持部161Aから延びる第1アーム161Cと、回転支持部161Aから第1アーム161Cとは反対側に突出した突起161Dとを有する。
第2レバー162は、揺動軸X2の周りで揺動可能である。第2レバー162は、クラッチ120の1つの要素であるサンギヤ121に係合可能である。第2レバー162は、第1レバー161と組み合わされ、図11(b)、(c)に示すように、第1レバー161に対しても、揺動軸X2周りで相対的に揺動可能である。逆に言えば、第1レバー161は、第2レバー162に対して揺動軸X2周りで揺動可能なように第2レバー162に組み合わされている。図11(c)のように、第1レバー161が第2バネ163の付勢力に抗して第2レバー162に対して揺動した位置を「揺動位置」とする。
第2レバー162は、支持軸102Aに嵌合する孔162Bを有する回転支持部162Aと、回転支持部162Aから延びる第2アーム162Cと、回転規制部162Dと、バネ掛け部162Eとを有する。回転規制部162Dは、第2アーム162Cから揺動軸X2が延びる方向に突出している。回転規制部162Dは、図11(b)に示すように、突起161Dが接触することによって、第2レバー162の第1レバー161に対する一方向の回転を規制する。
第2バネ163は、トーションバネであり、第1レバー161を、第2レバー162に対して、突起161Dが回転規制部162Dに当接する方向に向けて付勢している。別の言い方をすれば、第2バネ163は、第2レバー162に設けられた回転規制部162Dが第1レバー161の突起161Dに接触することにより第1レバー161が第2レバー162に対して回転しないように付勢する。
レバー160は、第1レバー161と第2レバー162が組み合わされた状態において、第2アーム162Cの先端が、サンギヤ121の円板部121Bの外周面に向けて延びている。そして、図7に示すように、バネ掛け部162Eには、第3バネ169の一端が引っ掛けられている。第3バネ169は、引っ張りバネであり、第3バネ169の他端は、支持プレート102の図示しないバネ掛け部に引っ掛けられている。これにより、第3バネ169は、第2レバー162を図の時計回りに付勢している。すなわち、第3バネ169は、第2レバー162の第2アーム162Cをサンギヤ121(円板部121B)の外周面に向けて揺動させる方向に付勢する。第2アーム162Cは、サンギヤ121の外周面の爪部121Cに係合することでサンギヤ121の回転を規制することが可能である。
レバー160は、第1アーム161Cの先端部が、第2カム部153の外周面と接触可能である。レバー160は、第2カム部153に案内されることにより、図7(a)に示すような、クラッチ120を伝達状態とする伝達位置と、図7(b)に示すような、クラッチ120を切断状態とする非伝達位置との間を揺動可能である。図7(a)に示すように、レバー160は、第1レバー161の先端部が第2カム部153から離間し、第2レバー162の先端部が遊星歯車機構の1つの要素であるサンギヤ121の爪部121Cに係合してクラッチ120を伝達状態とする。また、図7(b)に示すように、レバー160は、第1レバー161の先端部が第2カム部153と接触して押し動かされることで、第2レバー162の先端部がサンギヤ121の爪部121Cから離脱してクラッチ120を切断状態とする。
また、図12に示すように、レバー160は、第2レバー162の先端部がサンギヤ121の爪部121Cに係合している伝達位置にある状態で、カム150が図の反時計回りに逆回転し、第1レバー161が第2カム部153に押されると、第1レバー161が第2バネ163の付勢力に抗して第2レバー162に対して相対的に揺動し、揺動位置に位置する。このように、第1レバー161が第2レバー162に対して相対的に揺動できることにより、カム150を逆回転させたときにレバー160に無理な力が掛からないようになっている。
制御部2は、画像形成装置1の動作を制御する装置である。制御部2は、CPU、ROM、RAM、入出力部等を有し、予め記憶されたプログラムを実行することで各処理を実行する。制御部2は、モータ3の駆動を制御したり、電磁クラッチ140A,140KのON・OFFを制御してカム150の動作を制御したりすることで、現像ローラ61の駆動・停止や、現像ローラ61の対応する感光ドラム50に対する接触・離間を制御する。
ここで、制御部2の処理の一例について説明する。
画像形成装置1は、画像形成を実行する前の待機状態において、すべての現像ローラ61が離間位置に位置している。このとき、図7(b)に示すように、カムフォロワ170は、接触部172がカム150の第2保持面F2に接触する突出位置に位置する。
印刷ジョブが入力されて画像形成を実行する場合、制御部2は、モータ3を正回転させるとともに、画像形成に用いるトナーの色に応じてYMC電磁クラッチ140AやK電磁クラッチ140KをONとしてカム150を図の時計回りに回転させる。これにより、カムフォロワ170の接触部172は、第2保持面F2から第2案内面F4に案内され、第2案内面F4上を摺接して、図7(a)に示すように、第1保持面F1に接触する。これにより、カムフォロワ170が第1バネ176の付勢力によって突出位置から待機位置にスライド移動し、現像ローラ61が離間位置から接触位置に移動する。現像ローラ61が接触位置に移動したら、制御部2は、YMC電磁クラッチ140AやK電磁クラッチ140KをOFFとして、カム150を停止させる。
現像ローラ61による現像が終了した場合、制御部2は、YMC電磁クラッチ140AやK電磁クラッチ140KをONとし、カム150を図の時計回りに再び回転させる。これにより、接触部172は、第1保持面F1から第1案内面F3に案内され、第1案内面F3上を摺接して、図7(b)に示すように、第2保持面F2に接触する。これにより、カムフォロワ170が待機位置から突出位置にスライド移動し、現像ローラ61が接触位置から離間位置に移動する。現像ローラ61が離間位置に移動したら、制御部2は、YMC電磁クラッチ140AやK電磁クラッチ140KをOFFとして、カム150を停止させる。
図13に示すように、離間機構5は、カム150(150Y,150M,150C,150K)やカムフォロワ170のほか、セクタギヤ210と、直動部材220と、揺動部材230と、第4バネ240とをさらに備えている。セクタギヤ210は、YMCセクタギヤ210Aと、Kセクタギヤ210Kとを含み、揺動部材230は、YMC揺動部材230Aと、K揺動部材230Kとを含む。
図14に示すように、セクタギヤ210(210A,210K)は、それぞれ、セクタギヤ部211と、第2ギヤ部212とを有する2段ギヤである。セクタギヤ部211は、外周に、ギヤ歯部211Aと、欠歯部211Bとを有する。ギヤ歯部211Aは、セクタギヤ部211の外周のうちのギヤ歯が形成された部分であり、欠歯部211Bは、セクタギヤ部211の外周のうちのギヤ歯が形成されていない部分である。第2ギヤ部212は、外周全体にギヤ歯が形成されている。
セクタギヤ210は、カム150の回転に連動して回転する。具体的には、図13に示すように、YMCセクタギヤ210Aは、第2ギヤ部212がカム150Mの第1ギヤ部150Gと噛み合っている。これにより、YMCセクタギヤ210Aは、カム150Y,150M,150Cが回転したときに、カム150Y,150M,150Cとともに回転するようになっている。また、YMC電磁クラッチ140A(図9参照)をOFFとした状態において、YMCセクタギヤ210Aが回転すると、カム150Y,150M,150Cが回転するようになっている。
Kセクタギヤ210Kは、第2ギヤ部212がカム150Kの第1ギヤ部150Gと噛み合っている。これにより、Kセクタギヤ210Kは、カム150Kが回転したときに、カム150Kとともに回転するようになっている。また、K電磁クラッチ140K(図9参照)をOFFとした状態において、Kセクタギヤ210Kが回転すると、カム150Kが回転するようになっている。
図14に戻り、セクタギヤ210(210A,210K)は、それぞれ、被接触部の一例としての突起213をさらに有している。突起213は、略円柱形状を有し、セクタギヤ部211から回転軸線方向に突出している。突起213は、回転軸線方向から見て、セクタギヤ210の回転中心から離れた位置、具体的には、セクタギヤ210の周縁部に位置している。より具体的には、突起213は、セクタギヤ210の周縁部のうち、欠歯部211Bの周方向における中央付近と対応する位置に位置している。
図15に示すように、突起213は、欠歯部211Bが直動部材220と対向している状態で、直動部材220とともに前後に直動する揺動部材230が接触可能である。すなわち、突起213は、欠歯部211Bが直動部材220と対向している状態で、揺動部材230が前後に直動したときの移動軌跡(一点鎖線参照)上に位置するように設けられている。YMCセクタギヤ210Aの突起213は、YMC揺動部材230Aが接触可能であり、Kセクタギヤ210Kの突起213は、K揺動部材230Kが接触可能である。
直動部材220は、カバー11の閉鎖位置と開放位置との間の移動に連動して、図13や図15に示す第1位置と、図17に示す第2位置との間を感光ドラム50が並ぶ方向である前後方向に直動するように、筐体10に支持されている。第1位置は、カバー11が閉鎖位置にあるときの直動部材220の位置であり、第2位置は、カバー11が開放位置にあるときの直動部材220の位置である。
直動部材220は、カバー11と図示しないリンクを介して連結されている。直動部材220は、カバー11が閉鎖位置から開放位置に移動して開かれると、第1位置から前方の第2位置へ移動する。また、直動部材220は、カバー11が開放位置から閉鎖位置に移動して閉じられると、第2位置から後方の第1位置へ移動する。
図14に示すように、直動部材220は、セクタギヤ210のセクタギヤ部211と対向する面、具体的には、上面に、第1対向面221と、ラックギヤ部222と、第2対向面223とを有する。第1対向面221、ラックギヤ部222および第2対向面223は、YMCセクタギヤ210AおよびKセクタギヤ210Kに対応して、直動部材220に2組設けられている。
第1対向面221および第2対向面223は、ギヤ歯が形成されていない部分である。直動部材220の第1位置から第2位置へ向かう移動方向において、第1対向面221は、ラックギヤ部222の下流側、具体的には、ラックギヤ部222の前側に位置し、第2対向面223は、ラックギヤ部222の上流側、具体的には、ラックギヤ部222の後側に位置している。
ラックギヤ部222は、ギヤ歯が形成された部分であり、セクタギヤ210のギヤ歯部211Aと噛み合い可能である。ラックギヤ部222は、第1対向面221と第2対向面223との間に設けられている。
セクタギヤ210のセクタギヤ部211は、直動部材220が第1位置にあるとき、直動部材220の第1対向面221と対向している。すなわち、セクタギヤ210は、カバー11が閉鎖位置にあるとき、ギヤ歯部211Aがラックギヤ部222と噛み合っていない。これにより、カバー11が閉じられた状態では、セクタギヤ210およびカム150の回転が可能となる。これにより、カバー11が閉じられた状態で、カム150を回転させて現像ローラ61を接触位置と離間位置との間で移動させる制御が可能となる。
また、図17に示すように、セクタギヤ210のセクタギヤ部211は、直動部材220が第2位置にあるとき、直動部材220の第2対向面223と対向する。すなわち、セクタギヤ210は、カバー11が開放位置にあるときも、ギヤ歯部211Aがラックギヤ部222と噛み合わない。
図14に戻り、揺動部材230は、直動部材220に支持されており、直動部材220とともに前後方向に直動する。また、揺動部材230は、直動部材220に対して揺動可能である。具体的には、揺動部材230は、直動部材220に固定された支持軸239に揺動可能に支持されている。揺動部材230は、回動軸線方向に延びる軸線周りに、実線で示す押圧位置と、仮想線で示す退避位置との間で揺動可能である。
揺動部材230(230A,230K)は、それぞれ、支持軸239に嵌合する孔を有する揺動支持部231と、接触部232と、アーム233とを有する。
接触部232は、揺動支持部231から延びている。本実施形態では、一例として、接触部232は、揺動支持部231から上方に延び、揺動部材230が押圧位置にある状態で、直動部材220の上面よりも上に突出している。接触部232は、揺動部材230の直動方向に対して傾斜した斜面232Aと、揺動部材230の直動方向に対して略直交する押圧面232Bとを有する。直動部材220の第1位置から第2位置へ向かう移動方向において、斜面232Aは、接触部232の下流側、具体的には、接触部232の前側に位置し、押圧面232Bは、接触部232の上流側、具体的には、接触部232の後側に位置している。
斜面232Aは、揺動部材230が押圧位置にある状態で、直動部材220の第1位置から第2位置へ向かう移動方向の上流側から下流側に向かうにつれて、直動部材220に近づくように傾斜している。具体的には、斜面232Aは、揺動部材230が押圧位置にある状態で、後側から前側に向かうにつれて、下方に位置するように傾斜している。斜面232Aは、直動部材220の第1位置から第2位置への直動とともに揺動部材230が直動するときに、セクタギヤ210の突起213と接触可能である。また、押圧面232Bは、直動部材220の第2位置から第1位置への直動とともに揺動部材230が直動するときに、セクタギヤ210の突起213と接触可能である。
アーム233は、揺動支持部231から、接触部232とは異なる方向、本実施形態では、一例として下方に延びている。アーム233は、直動部材220に設けられた揺動規制部224に接触することによって、揺動部材230の図の反時計回りの揺動を規制する。
第4バネ240は、圧縮バネである。第4バネ240の一端は、直動部材220の揺動規制部224に保持されている。第4バネ240は、圧縮された状態で、第4バネ240の他端が揺動部材230に接触し、揺動部材230を図の反時計回りに付勢している。これにより、第4バネ240は、揺動部材230を、仮想線で示す退避位置から、実線で示す押圧位置へ向けて付勢する。
次に、カバー11を開閉するときの離間機構5の動作について説明する。
まず、現像ローラ61が離間位置にある状態からのカバー11の閉鎖位置から開放位置への移動に伴う、離間機構5の動作について説明する。
画像形成装置1は、印刷ジョブが入力されて画像形成を実行する場合、カム150を所定時間回転させて現像ローラ61を離間位置から接触位置に移動させて現像ローラ61による現像を実行する。そして、現像ローラ61による現像が終了した場合、カム150を再び所定時間回転させて現像ローラ61を接触位置から離間位置に移動させる。画像形成が正常に終了した場合、すべての現像ローラ61は離間位置にあり、図13に示すように、カムフォロワ170は、接触部172がカム150の第2保持面F2に保持される突出位置にある。また、このとき、セクタギヤ210(210A,210K)は、ギヤ歯部211Aが直動部材220の第1対向面221と対向している。
現像ローラ61が離間位置にある状態において、カバー11を閉鎖位置から開放位置へ移動させると、直動部材220は、カバー11の移動に連動して、第1位置から前方の第2位置に移動する。このとき、直動部材220のラックギヤ部222がセクタギヤ210のギヤ歯部211Aと噛み合って、セクタギヤ210を図の時計回りに回転させ、これによって、セクタギヤ210と噛み合うカム150を図の反時計回りに回転させる。
これにより、カムフォロワ170の接触部172は、第2保持面F2から第1案内面F3に案内され、第1案内面F3上を摺接して、図16に示すように、第1保持面F1に接触する。これにより、カムフォロワ170が第1バネ176の付勢力によって突出位置から待機位置にスライド移動し、現像ローラ61を離間位置から接触位置に移動させることができる。
現像ローラ61が接触位置に移動した後、ギヤ歯部211Aとラックギヤ部222との噛み合いが外れ、欠歯部211Bがラックギヤ部222の後部と対向することで、セクタギヤ210とカム150の回転が停止する。揺動部材230(230A,230K)は、セクタギヤ210の突起213と接触し、図の時計回りに揺動して退避位置に退避する。揺動部材230は、突起213を通過すると、第4バネ240の付勢力によって図の反時計回りに揺動して押圧位置に戻る。
その後、図17に示すように、カバー11が開放位置に到達して完全に開かれ、直動部材220が第2位置に到達すると、欠歯部211Bが直動部材220の第2対向面223と対向する状態となる。
次に、現像ローラ61が接触位置にある状態からのカバー11の閉鎖位置から開放位置への移動に伴う、離間機構5の動作について説明する。
現像ローラ61が接触位置にある画像形成の実行中において、シートSが筐体10内に詰まる等した場合、制御部2は、モータ3を停止させる。この場合、図15に示すように、カムフォロワ170は、接触部172がカム150の第1保持面F1に保持される待機位置にある。また、このとき、セクタギヤ210(210A,210K)は、欠歯部211Bが直動部材220の第1対向面221と対向している。
現像ローラ61が接触位置にある状態において、カバー11を閉鎖位置から開放位置へ移動させると、直動部材220は、カバー11の移動に連動して、第1位置から前方の第2位置に向けて移動する。このとき、直動部材220のラックギヤ部222がセクタギヤ210の欠歯部211Bと向かい合っているため、ラックギヤ部222がギヤ歯部211Aと噛み合うことなく、直動部材220が第1位置から第2位置に向けて移動する。
揺動部材230(230A,230K)は、カバー11の閉鎖位置から開放位置への移動に連動して直動部材220が第1位置から第2位置に向けて移動するときに、直動部材220とともに前方に向けて直動し、途中で斜面232Aが突起213に接触する。図16に示すように、揺動部材230は、突起213に接触した場合、図の時計回りに揺動して退避位置に退避することで、セクタギヤ210およびカム150を回転させず、突起213を通過する。突起213を通過した揺動部材230は、第4バネ240の付勢力によって退避位置から押圧位置に戻る。
その後、図17に示すように、カバー11が開放位置に到達して完全に開かれ、直動部材220が第2位置に到達すると、欠歯部211Bが直動部材220の第2対向面223と対向する状態となる。
以上の場合において、カムフォロワ170は、カム150が回転しないことで、接触部172が第1保持面F1に保持される待機位置にある状態に維持され、現像ローラ61は、接触位置にある状態に維持される。
次に、カバー11の開放位置から閉鎖位置への移動に伴う、離間機構5の動作について説明する。
図17に示すように、カバー11が開放位置にあり、直動部材220が第2位置にある場合、セクタギヤ210は、欠歯部211Bが直動部材220の第2対向面223と対向する。
この状態において、カバー11を開放位置から閉鎖位置へ移動させると、直動部材220は、カバー11の開放位置から閉鎖位置への移動に連動して第2位置から後方の第1位置に向けて移動する。揺動部材230は、直動部材220が第2位置から第1位置に向けて移動するときに、直動部材220とともに後方に向けて直動し、図18に示すように、途中で押圧面232Bが突起213に接触する。
揺動部材230は、突起213に接触した場合、図19に示すように、突起213を押して、セクタギヤ210を図の反時計回りに回転させ、セクタギヤ210のギヤ歯部211Aと直動部材220のラックギヤ部222とを噛み合わせる。ラックギヤ部222とギヤ歯部211Aが噛み合った場合、直動部材220は、セクタギヤ210を図の反時計回りに回転させ、これによって、セクタギヤ210と噛み合うカム150を図の時計回りに回転させる。
これにより、カムフォロワ170の接触部172は、第1保持面F1から第1案内面F3に案内され、第1案内面F3上を摺接して、図20に示すように、第2保持面F2に接触する。これにより、カムフォロワ170が待機位置から突出位置にスライド移動し、現像ローラ61を接触位置から離間位置に移動させることができる。
図21に示すように、現像ローラ61が離間位置に移動した後、ラックギヤ部222がセクタギヤ部211を通過してラックギヤ部222とギヤ歯部211Aとの噛み合いが外れることで、セクタギヤ210とカム150の回転が停止する。その後、カバー11が閉鎖位置に到達して完全に閉じられると、直動部材220は、第1位置に到達する。
以上のような本実施形態によれば、カバー11を開いたときに、現像ローラ61を接触位置にある状態とすることができる。詳しくは、現像ローラ61が離間位置にある状態からカバー11を開いていくと、直動部材220のラックギヤ部222がセクタギヤ210のギヤ歯部211Aと噛み合い、セクタギヤ210とカム150が回転し、これによって、現像ローラ61を離間位置から接触位置に移動させることができる。
また、現像ローラ61が接触位置にある状態からカバー11を開いていくときは、直動部材220のラックギヤ部222がセクタギヤ210のギヤ歯部211Aと噛み合わないので、セクタギヤ210とカム150が回転せず、現像ローラ61を接触位置にある状態に維持したままとすることができる。このように、現像ローラ61が接触位置にある状態からカバー11を開いていくときには、セクタギヤ210やカム150、現像ローラ61が無駄に動くのを抑制することができる。
カバー11を開いた後の現像ローラ61が接触位置にある状態では、カムフォロワ170が待機位置にあるので、カムフォロワ170をドロワ90のサイドフレーム91Lの第2開口91Aから抜けた状態とすることができる。これにより、筐体10に対してドロワ90を移動させたり、筐体10から引き出されたドロワ90に現像カートリッジ60を着脱したりすることができる。
現像カートリッジ60をドロワ90に装着し、ドロワ90を筐体10に装着した後、カバー11を閉じてくと、揺動部材230によってセクタギヤ210のギヤ歯部211Aと直動部材220のラックギヤ部222を噛み合わせることができる。そして、カバー11をさらに閉じてくことで、セクタギヤ210とカム150が回転し、これによって、現像ローラ61を接触位置から離間位置に移動させることができる。
一方、カバー11を開くときに揺動部材230がセクタギヤ210の突起213に接触した場合には、揺動部材230が揺動して退避することでセクタギヤ210を回転させないので、現像ローラ61を接触位置にある状態に維持したままとすることができる。
また、セクタギヤ210(210A,210K)が、セクタギヤ部211と、カム150の第1ギヤ部150Gと噛み合う第2ギヤ部212とを有する2段ギヤであるので、セクタギヤがカムに形成される場合と比較して、例えば、筐体10内における直動部材220の配置の自由度を高めることができる。これにより、離間機構5の設計の自由度を高めることができる。また、セクタギヤ210とカム150の間にアイドルギヤが配置される場合と比較して、離間機構5を小型化することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように適宜変形して実施することができる。
例えば、直動部材220は、カバー11の開閉に連動してカップリング軸119を回転軸線方向に移動させる機能を有していてもよい。
また、前記実施形態では、離間機構5は、カム150の第1ギヤ部150Gと、セクタギヤ210の第2ギヤ部212とが直接噛み合う構成であったが、これに限定されず、例えば、離間機構は、カムとセクタギヤの間に1つ以上のアイドルギヤを備える構成であってもよい。また、前記実施形態では、カム150とセクタギヤ210が別の部材であったが、これに限定されず、一体の部材であってもよい。例えば、セクタギヤは、カムに形成されていてもよい。
また、前記実施形態では、ドロワ90のサイドフレーム91L(側壁)に形成された第2開口91Aが上方に開いた切欠(凹部)であったが、これに限定されない。例えば、第2開口は、側壁に形成された貫通孔であってもよい。
また、前記実施形態では、バネとしての第1バネ176が引張バネであったが、これに限定されない。すなわち、バネは、カムフォロワを突出位置から待機位置へ向けて付勢することができれば引張バネ以外のバネであってもよい。
また、前記実施形態では、離間機構5は、カム150がカムフォロワ170を介して現像カートリッジ60に作用することで現像ローラ61を接触・離間させる構成であったが、これに限定されない。例えば、離間機構は、カムフォロワを備えず、カムが直接現像カートリッジに作用することで現像ローラを接触・離間させる構成であってもよい。
また、前記実施形態では、レバー160が係合・離脱する遊星歯車機構の1つの要素としてサンギヤ121を例示したが、これに限定されない。例えば、レバーが係合・離脱する遊星歯車機構の1つの要素は、リングギヤであってもよいし、キャリアであってもよい。
また、前記実施形態では、クラッチ120、レバー160、カム150の第2カム部153により、モータ3からの駆動力を現像ローラ61に伝達する状態と伝達しない状態とに切り替えたが、これに限定されない。例えば、クラッチ、レバー、第2カム部を備えず、カムの回転とは無関係に、電磁クラッチ等により駆動力を現像ローラに伝達する状態と伝達しない状態とに切り替える構成であってもよい。
また、前記実施形態では、感光ドラム50がドロワ90を介して筐体10に支持される構成であったが、これに限定されない。例えば、ドロワを備えず、感光ドラムが筐体に直接支持される構成であってもよい。
また、前記実施形態では、現像カートリッジ60がドロワ90に着脱可能であり、ドロワ90を介して筐体10に支持される構成であったが、これに限定されない。例えば、現像カートリッジが筐体に着脱可能であり、筐体に直接支持される構成であってもよい。
また、前記実施形態では、画像形成装置1として、複数の感光ドラム50と、複数の現像ローラ61を備えるカラープリンタを例示したが、これに限定されない。例えば、画像形成装置は、1つの感光ドラムと、1つの現像ローラを備えるモノクロプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、複写機や複合機等であってもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 画像形成装置
5 離間機構
10 筐体
10A 第1開口
11 カバー
50 感光ドラム
61 現像ローラ
150 カム
210 セクタギヤ
211A ギヤ歯部
211B 欠歯部
220 直動部材
222 ラックギヤ部

Claims (8)

  1. 開口を有する筐体と、
    前記開口を閉鎖する閉鎖位置と前記開口を開放する開放位置との間で移動可能なカバーと、
    感光ドラムと、
    前記感光ドラムにトナーを供給するための現像ローラと、
    前記現像ローラを、前記感光ドラムに接触する接触位置と、前記感光ドラムから離間した離間位置との間で移動可能な離間機構と、を備える画像形成装置であって、
    前記離間機構は、
    回転可能なカムであって、前記現像ローラを前記接触位置と前記離間位置との間で移動させるためのカムと、
    前記カムの回転に連動して回転するセクタギヤであって、ギヤ歯が形成されたギヤ歯部と、ギヤ歯が形成されていない欠歯部とを有するセクタギヤと、
    前記カバーの前記閉鎖位置と前記開放位置との間の移動に連動して、前記カバーが前記閉鎖位置にあるときの位置である第1位置と、前記カバーが前記開放位置にあるときの位置である第2位置との間を直動する直動部材であって、前記ギヤ歯部と噛み合い可能なラックギヤ部を有する直動部材と、を備え、
    前記直動部材は、
    前記現像ローラが前記離間位置にある状態からの前記カバーの前記閉鎖位置から前記開放位置への移動に連動して前記第1位置から前記第2位置に移動するとき、前記ラックギヤ部が前記ギヤ歯部と噛み合って前記セクタギヤおよび前記カムを回転させ、前記現像ローラを前記離間位置から前記接触位置に移動させ、
    前記現像ローラが前記接触位置にある状態からの前記カバーの前記閉鎖位置から前記開放位置への移動に連動して前記第1位置から前記第2位置に移動するとき、前記ラックギヤ部が前記欠歯部と向かい合って前記ギヤ歯部と噛み合うことなく移動することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記離間機構は、前記直動部材に対して揺動可能な揺動部材であって、前記直動部材とともに直動する揺動部材を備え、
    前記セクタギヤは、前記欠歯部が前記直動部材と対向している状態で前記直動部材とともに直動する前記揺動部材が接触可能な被接触部を有し、
    前記揺動部材は、
    前記カバーの前記閉鎖位置から前記開放位置への移動に連動して前記直動部材が前記第1位置から前記第2位置に移動するときに前記被接触部に接触した場合、揺動して退避することで前記セクタギヤを回転させず、
    前記カバーの前記開放位置から前記閉鎖位置への移動に連動して前記直動部材が前記第2位置から前記第1位置に移動するときに前記被接触部に接触した場合、前記被接触部を押して前記セクタギヤを回転させ、前記ギヤ歯部と前記ラックギヤ部を噛み合わせ、
    前記直動部材は、前記第2位置から前記第1位置に移動するときに前記ラックギヤ部と前記ギヤ歯部が噛み合った場合、前記セクタギヤおよび前記カムを回転させ、前記現像ローラを前記接触位置から前記離間位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記筐体に対して前記開口を通って移動可能なドロワであって、前記感光ドラムと、前記感光ドラムを支持する側壁とを有し、前記側壁に第2開口を有するドロワと、
    前記現像ローラを有し、前記ドロワに着脱可能な現像カートリッジと、を備え、
    前記離間機構は、前記カムの回転により、前記現像ローラが前記接触位置にあるときの位置である待機位置と、前記現像ローラが前記離間位置にあるときの位置である突出位置との間を前記現像ローラの回転軸線方向に沿ってスライド移動するカムフォロワであって、前記突出位置にある場合に前記第2開口に入って前記現像カートリッジを押圧し、前記待機位置にある場合に前記第2開口から抜けるカムフォロワを備え、
    前記現像カートリッジは、前記待機位置から前記突出位置へ移動した前記カムフォロワによって押圧された場合に前記現像ローラが前記離間位置となる位置に移動し、前記突出位置から前記待機位置へ移動した前記カムフォロワによって押圧されなくなった場合に前記現像ローラが前記接触位置となる位置に移動するように、前記ドロワに支持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記セクタギヤは、前記直動部材が前記第1位置にあるとき、前記直動部材のギヤ歯が形成されていない部分と対向し、前記ギヤ歯部が前記ラックギヤ部と噛み合っていないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記カムは、円板部と、前記円板部の外周に形成された第1ギヤ部とを有し、
    前記セクタギヤは、前記ギヤ歯部および前記欠歯部を有するセクタギヤ部と、前記第1ギヤ部と噛み合う第2ギヤ部とを有する2段ギヤであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記離間機構は、前記カムフォロワを前記突出位置から前記待機位置へ向けて付勢するバネをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記カムは、
    前記カムフォロワに接触可能な第1カム部であって、前記カムフォロワを前記突出位置と前記待機位置との間で案内する第1カム部と、
    前記第1カム部とともに回転する第2カム部とを有し、
    画像形成装置は、
    駆動力を前記現像ローラに伝達する伝達状態と、駆動力を前記現像ローラに伝達しない切断状態とで切替可能なクラッチと、
    前記第2カム部に案内されて揺動するレバーであって、前記クラッチを前記伝達状態と前記切断状態とに切り替え可能なレバーと、をさらに備えることを特徴とする請求項3または請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記クラッチは、遊星歯車機構を有し、
    前記レバーは、前記第2カム部に案内されることにより、前記遊星歯車機構の1つの要素に係合して前記クラッチを前記伝達状態とする伝達位置と、前記遊星歯車機構の前記1つの要素から離脱して前記クラッチを前記切断状態とする非伝達位置との間を揺動可能であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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