JP2022163451A - 蛍光体およびそれを使用した発光装置 - Google Patents

蛍光体およびそれを使用した発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高出力光源下での輝度飽和による発光輝度の低下が少なく、青緑色波長領域の発光特性に優れた蛍光体を提供する。【解決手段】蛍光体は、下記組成式(1)Lu3-x-zCezErxAl5-yAyO12・・・(1)で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、Aは、Ga、Mg、Siのいずれか一つであり、0<x≦2.85、0.25≦yかつ、0<z≦0.12の範囲である。【選択図】なし

Description

本発明は、青色系の励起光を吸収し、青緑色の蛍光を発する蛍光体、およびこの蛍光体を用いた発光装置に関する。
発光ダイオード(以下、LED)等の半導体発光素子は、小型で消費電力が少なく、高輝度の発光を安定に行うことができるという利点を有しており、白熱灯等の照明器具に替わって、白色光を発するLEDからなる発光装置を用いた照明器具が多く使用されている。白色光を発するLEDとしては、例えば、青色LEDとYAl12:Ceの組成式で示されるCe賦活YAG系の黄色蛍光体とを組み合わせたものが知られている。
上記構成の発光装置では、青色LEDの素子にCe賦活YAG蛍光体と樹脂を混合した材料を塗布することで、LEDの青色光とCe賦活YAG蛍光体とから発せられる黄色光との混色により白色光を実現している。ただし、この構成では、Ce賦活YAG蛍光体の発光特性に起因して青白く発色し、演色性に欠けるという問題がある。この問題を改善するものとして、青色LEDと黄色蛍光体とに加えて、緑色蛍光体や赤色蛍光体を複数組み合わせて白色光を発光する手法も用いられている。このような構成にすると不足している波長を互いに補い、可視光成分をより多く含んだ発光が得られる。
一方、近年、演色性に対するニーズは用途によって多様化しており、より細かく色度を調整するための蛍光体が求められている。その一つに、黄色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体に加えて、さらに青緑色蛍光体を追加することで演色性を向上させる、という要求がある。これは、LED照明のみならず、プロジェクター等に用いられるレーザーダイオード(LD)と蛍光体ホイールとを用いた光源でも同様である。
一般的な青緑色蛍光体として、例えば特許文献1に、青色LEDとEu賦活SiAlON系蛍光体とを組み合わせることにより、発光波長が約500nmとなる青緑色領域の発光を実現可能な蛍光体が開示されている。
特開2005-112922号公報
しかしながら特許文献1の蛍光体には、以下の課題がある。
例えば、励起光源として青色LD等の高出力励起光源を適用し、高輝度、高演色光源を実現しようとする場合、上記特許文献1に記載の蛍光体では発光中心として発光寿命の長いEuを賦活している。このため、高出力光源下では輝度飽和により発光輝度を大きくすることができず、高出力化が困難である。輝度飽和とは、光源の出力に対して蛍光体からの発光輝度が比例しない現象であり、発光する元素の発光寿命が長いほど輝度飽和が起こりやすいことが知られている。前述のCe賦活YAG系蛍光体であれば、EuよりCeの発光寿命が短いため、輝度飽和が起こりにくい。また、特許文献1のEuが賦活される母相は酸窒化物蛍光体であり、その製造プロセス、特に合成反応を行う焼成工程の管理や大型の製造装置が必要であるなど、プロセスが複雑になる。例えば、原料にSiを用いた場合、高温で熱分解するため、焼成時には高圧環境を伴う炉が必要となり、安定的な品質を確保することが難しい。また焼成中はアンモニアといった雰囲気下で行う場合もあり、危険を伴うプロセスとなる場合がある。一方、酸化物蛍光体であれば高圧環境などは不要で、使用する材料に依存するが大気中での合成も可能である。このような理由から、青緑色領域に発光ピークを有する新たなCe賦活酸化物蛍光体が求められている。
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、高出力光源下での輝度飽和による発光輝度の低下が少なく、高演色性を示すことができる蛍光体、即ち、発光ピーク波長480nm以上525nm未満を示すCeを賦活した酸化物蛍光体を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る蛍光体は、下記組成式(1)
Lu3-x-zCeErAl5-y12・・・(1)
で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、
Aは、Ga、Mg、Siのいずれか一つであり、
0<x≦2.85、0.25≦yかつ、
0<z≦0.12である。
また、本発明に係る発光装置は、上記蛍光体と、400nm以上450nm以下に発光ピーク波長を有する光源と、
を備えている。
本発明に係る蛍光体によれば、その発光ピーク波長は480nm以上525nm未満であるため、可視光領域内の青緑色の波長領域において高い演色性を示す。また、発光中心元素としてCeを用いているため、高出力光源の照射下での輝度飽和が少ない。従って、例えば450nmを発光ピーク波長とする青色発光の光源との組み合わせにおいて、高輝度および高演色な発光装置を得ることができる。また、Ceを賦活する母相に酸化物を使用しているため、複雑なプロセスを採ることなく安定した品質の蛍光体を提供することができる。
実施の形態1に係る蛍光体の母結晶の結晶構造の模式図である。 実施の形態1に係る蛍光体の発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる組成範囲を表す図である。 実施の形態1に係るLED発光装置の断面構成を示す概略断面図である。 実施の形態1に係るLD発光装置の断面構成を示す概略断面図である。 実施の形態2に係る蛍光体の発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる組成範囲を表す図である。 実施の形態3に係る蛍光体の発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる組成範囲を表す図である。 実施例1-1~実施例1-23および比較例1-1~比較例1-3の蛍光体材料の粉末における組成式(2)のx、y、zの値と発光ピーク波長の一覧を示す表1である。 実施例2-1~実施例2-13および比較例2-1~比較例2-5の蛍光体材料の粉末における組成式(3)のx、y、zの値と発光ピーク波長の一覧を示す表2である。 実施例3-1~実施例3-6および比較例3-1~比較例3-5の蛍光体材料の粉末における組成式(4)のx、y、zの値と発光ピーク波長の一覧を示す表3である。
第1の態様に係る蛍光体は、下記組成式(1)Lu3-x-zCeErAl5-y12・・・(1)で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、Aは、Ga、Mg、Siのいずれか一つであり、0<x≦2.85、0.25≦yかつ、0<z≦0.12である。
第2の態様に係る蛍光体は、上記第1の態様において、AはGaであり、0.15≦x≦2.85、0.25≦y≦4.75かつ、y≧-3.75x+3.06であってもよい。
第3の態様に係る蛍光体は、上記第1の態様において、AはMgであり、0.15≦x≦2.85、0.25≦y≦1.25かつ、y≦0.56x+0.42であってもよい。
第4の態様に係る蛍光体は、上記第1の態様において、AはSiであり、1.5≦x≦2.85かつ0.25≦y≦0.5であってもよい。
第5の態様に係る発光装置は、上記第1から第4の何れかの態様に係る蛍光体と、400nm以上450nm以下に発光ピーク波長を有する光源と、を備える。
以下、本開示の各実施の形態に係る蛍光体及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する構成要素については同一の符号を付し、それらの説明は適宜省略する。
まず始めに各実施の形態に共通する本開示に係る蛍光体の特徴について説明する。
蛍光体の光学特性は、母結晶と発光中心の種類とで決定する。例えば、一般的に緑色蛍光体として知られているLuAl12:Ceは、母結晶として立方晶系に属するガーネット構造の結晶であり、発光中心はCeである。図1にこのガーネット型結晶1の模式図を示す。Luサイト2とAlサイト3に入る陽イオンに対して、Oサイト4の酸素イオンが配位しており、Luサイト2では12面体配位、Alサイト3に対しては、8面体配位と4面体配位との2種類がある。本実施の形態1においても、母結晶はガーネット構造を有するLuAl12結晶であり、図1におけるLuサイト2の一部がCeで置換され、またLuサイト2、Alサイト3の一部がさらに別の元素で置換された蛍光体となっている。尚、発光中心となるCeについては、全体としての添加量が微量であり、全ての結晶格子に存在しているわけではないため図示していない。Luサイト2、およびAlサイト3の一部を置換することにより、発光中心であるCe周辺の結晶場が変化する。すると、Ce周辺の結晶場の変化に伴い、Ceのバンドギャップが大きくなり、発光波長が短波長側にシフトする。
このような各実施の形態における共通要素は下記組成式(1)で表すことができる。
本開示に係る蛍光体は、
Lu3-x-zCeErAl5-y12・・・(1)
で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、
Aは、Ga、Mg、Siのいずれか一つであり、
0<x≦2.85、0.25≦yかつ、
0<z≦0.12であることを特徴とする。
0<xであるのは、Luサイト2を置換するErの組成比が0であると、上記で示した発光元素であるCeに対する結晶場の影響が小さくなり発光ピーク波長に与える影響も小さくなるためである。
x≦2.85であるのは、Luサイト2を置換するErの組成比が2.85より大きいと、熱的に不安定になるためである。具体的には、LuAl12結晶は温度上昇によって発光輝度が低下する温度消光という現象が比較的起きにくい蛍光体とされているが、Erの置換量が多くなるとその温度消光の影響が発現しやすくなるためである。
0.25≦yであるのは、Alサイト3を置換する元素Aの組成比が0.25未満であると、上記で示した発光元素であるCeに対する結晶場の影響が小さくなり発光ピーク波長に与える影響も小さくなるためである。
また、0<z≦0.12であるのは、発光を得るためにはCeを含む必要があるため、zの値は0より大きい。zの値は、発光強度増大の観点から、望ましくは0.0001以上、より望ましくは0.003以上である。蛍光体が発光し得る限り、zの値の最大値に特に制限はない。しかし、zの値が大きくなりすぎる場合には、濃度消光により発光強度が低下する。そのため、zの値を0.12以下とすることにより、発光強度の低下を抑制できる。また、zの値は発光強度増大の観点から、望ましくは0.1以下である。
(実施の形態1)
<蛍光体>
実施の形態1に係る蛍光体は、
下記組成式(2)
Lu3-x-zCeErAl5-yGa12・・・(2)
で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、
式(2)中のx、yおよびzはそれぞれErの組成比、Gaの組成比、Ceの組成比であり、
xおよびyは、0.15≦x≦2.85、0.25≦y≦4.75かつy≧-3.75x+3.06を同時に満たし、zは、0<z≦0.12の範囲である。
組成式(2)において、発光を得るためにはCeを含む必要があるため、zの値は0より大きい。zの値は、発光強度増大の観点から、望ましくは0.0001以上、より望ましくは0.003以上である。蛍光体が発光し得る限り、zの値の最大値に特に制限はない。しかし、zの値が大きくなりすぎる場合には、濃度消光により発光強度が低下する。そのため、zの値を0.12以下とすることにより、発光強度の低下を抑制できる。また、zの値は発光強度増大の観点から、望ましくは0.1以下である。
<蛍光体の製造方法>
以下、実施の形態1における蛍光体材料の製造方法について説明する。
(1)まず、原材料の粉末を用意する。原材料としては、ルテチウム(Lu)、エルビウム(Er)、セリウム(Ce)、アルミニウム(Al)およびガリウム(Ga)の原材料として、酸化ルテチウム、酸化エルビウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、および酸化ガリウムを準備する。原材料はこれら酸化物でなくとも、炭酸塩などを始めとする金属塩化合物とすることも可能である。
(2)次いで、これらの原材料の粉末について所定量を計量し、十分に混合する。混合方法は、溶液中での湿式混合でも、乾燥粉末の乾式混合でもよい。混合には工業的に用いられるボールミル、媒体攪拌ミル、遊星ミル、振動ミル、ジェットミル、攪拌機等を用いることができる。前記混合粉末の0.1重量%から10重量%相当、フラックスとしてフッ化バリウム(BaF)やフッ化ストロンチウム(SrF)を混合することもできる。フラックスは、焼成中に融解し、各原料の拡散を促進して反応性を高める効果を有する。
(3)次に、上記のようにして準備した混合粉末を焼成する。焼成には電気炉を使用することができ、例えばアルミナ製の坩堝中に混合粉末を入れて、アルミナ坩堝ごと1200℃以上1700℃以下で1時間以上12時間以下の時間で加熱し焼成する。焼成後は冷却し、解砕、酸によるフラックス洗浄などの工程を経て、蛍光体材料の粉末を得ることができる。
<発光特性の評価>
実施例1-1~実施例1-23および比較例1-1~比較例1-3の蛍光体材料の粉末の発光スペクトルを、積分球を使用した分光蛍光光度計を用いて測定する。合成した蛍光体材料の粉末を積分球内の所定の位置に設置し、測定装置に付属の青色LED光源から発せられる青色光を蛍光体材料の粉末に照射し、発光スペクトルを測定することで、発光ピーク波長を得る。
(判定基準)
発光スペクトルにおいて、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満であるものを、青緑色領域における発光特性が優れたものとして○、発光ピーク波長が525nm以上であるものを、青緑色領域における発光特性が不十分なものとして×とする。
実施例1-1~実施例1-23および比較例1-1~比較例1-3の蛍光体材料の粉末における組成式(2)のx、y、zの値と発光ピーク波長の一覧を図7の表1に示す。
図7の表1に示すように、ErとGaとの組成比を調整することによって、実施例1-1~実施例1-23の発光ピーク波長は、480nm以上525nm未満となり、判定は全て〇となる。これは、Luサイト2をEr、Alサイト3をGaで置換することによって、置換の無いLuAl12結晶と比較して発光イオンであるCeに与えうる結晶場としての影響が変化したためであると考えられる。
比較例1-1~比較例1-3の発光ピーク波長は、525nm以上となり、判定は×となる。
図2は、実施の形態1に係る蛍光体の発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となるEr組成比とGa組成比との関係を表す図である。横軸はEr組成比であり、組成式(2)のxにあたる。縦軸はGa組成比であり、組成式(2)のyにあたる。〇部は実施例1-1~実施例1-23における発光ピーク波長が480nm以上525nm未満である箇所を表している。×部は比較例1-1~比較例1-3における発光ピーク波長が525nm以上である箇所を表している。図2に示されるように、Er組成比とGa組成比との関係において、蛍光体の発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる境界が存在する。この境界に沿った近似直線を求めると、それぞれ、x≧0.15、x≦2.85、y≧0.25、y≦4.75、y≧-3.75x+3.06であることが分かる。つまり、Er組成比とGa組成比とが、図2において近似直線で囲まれる実線部の領域内部に存在すれば、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる。即ち、組成式(2)
Lu3-x-zCeErAl5-yGa12・・・(2)
で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、式(2)中のx、yおよびzはそれぞれErの組成比、Gaの組成比、Ceの組成比であり、xおよびyは、0.15≦x≦2.85、0.25≦y≦4.75かつy≧-3.75x+3.06を同時に満たし、zは、0<z≦0.12の範囲であれば、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる。
ここで表1および図2のzの値は全て0.09で固定している。Ceは発光中心となる元素であるため、発光輝度への影響は大きいものの、発光ピーク波長への影響は小さいため、0<z≦0.12の範囲であれば、z=0.09でなくとも同様の結果が得られる。
<発光装置>
図3に、本開示の発光装置の一例として、組成式(2)で示す蛍光体と、光源としてLED素子を備えたLED発光装置について説明する。図3は、実施の形態1に係るLED発光装置の断面構成を示す概略断面図である。図3に示すように、LED発光装置10は、LED素子11が支持体12上に、出射面が支持体12と接する面とならないよう、はんだ13を介して固定されている。さらにLED素子11はボンディングワイヤ14によって、支持体12に配置された電極15と電気的に接続されている。またLED素子11は、LED波長変換部材16によって覆われており、LED波長変換部材16は、LED封止体17と青緑色蛍光体18とに加えて、緑色蛍光体19、黄色蛍光体20、赤色蛍光体21を含む。
LED素子11には、例えば、紫外から青色領域で発光するものが用いられ、波長400nm以上450nm以下に発光スペクトルのピークを有するものが用いられる。
本実施の形態では、LED発光装置10は、面実装が可能な構造を備えているため、支持体12は基板である。例えば、LED素子11で発生した熱を効率的に外部へ放熱することができるよう、支持体12は高い熱伝導率を有する基板を用いることができる。例えば、アルミナや窒化アルミニウムなどからなるセラミック基板を支持体12として用いることができる。
LED波長変換部材16中のLED封止体17には、シリコーン樹脂が使用されている。シリコーン樹脂は、例えば、耐変色性が高いジメチルシリコーンを含んでいる。また、耐熱性の高いメチルフェニルシリコーン等もシリコーン樹脂として用いることができる。シリコーン樹脂は1種類の化学式で規定されるシロキサン結合による主骨格を持つ単独重合体であってもよい。また、2種類以上の化学式で規定されるシロキサン結合を有する構造単位を含む共重合体や2種類以上のシリコーンポリマーのアロイであってもよい。
LED波長変換部材16中の蛍光体は、LED素子11からの出射光を、より長波長の光に波長変換する。LED波長変換部材16に含まれる蛍光体は、本実施の形態では青緑色蛍光体18に加えて、緑色蛍光体19、黄色蛍光体20、赤色蛍光体21を全て含んでいるが、青緑蛍光体18以外の蛍光体は少なくとも1種が混合されて構成されていればよい。青緑色蛍光体18としては、実施の形態1の蛍光体を用いることができる。緑色蛍光体19としては、例えば、CaSiOl2:Eu、β-SiAlON:Eu等を用いることができる。黄色蛍光体20としては、例えば、YAl12:Ce、α-SiAlON:Eu等を用いることができる。また、赤色蛍光体21としては、例えば、CaAlSiN:Eu等を用いることができる。
図3では、特に、LED波長変換部材16が、青緑色蛍光体18に加えて、緑色蛍光体19、黄色蛍光体20、赤色蛍光体21の4種を混合して構成された場合を説明する。4種の蛍光体の混合比率は、所望の白色光の色調や、各蛍光体の発光強度などに応じて、適宜調整することが可能である。青緑色蛍光体18に加えて、緑色蛍光体19、黄色蛍光体20、赤色蛍光体21の4種の蛍光体は、例えば、封止体100重量部に対して、3重量部以上70重量部以下の割合でLED封止体17に含まれている。含有量が3重量部よりも少ない場合、十分な強度の蛍光が得られないため、所望の波長の光を発光するLED発光装置10を実現できなくなる場合がある。4種の蛍光体の重量比は、所望する白色光の色調と、それぞれの蛍光体の発光強度に応じて適宜決定することができる。
尚、青緑色蛍光体18と他の色の蛍光体とを組み合わせることによって、LED発光装置10を、白色以外の色を発するLED発光装置10として構成することもできる。
また、実施の形態1の青緑色蛍光体18以外の緑色蛍光体19、黄色蛍光体20および赤色蛍光体21は、公知方法に従って製造することができる。
図4に、本開示の発光装置の一例として、組成式(2)の蛍光体と、光源としてLD素子を備えたLD発光装置について説明する。図4は、LD発光装置の一実施形態を示す概略模式図である。図4に示すように、LD発光装置30は、LD素子31と、入射光学系32と、LD波長変換部材33とを備える。また、LD波長変換部材33は、バインダー34と、図3と同様の青緑色蛍光体18に加えて、緑色蛍光体19、黄色蛍光体20、赤色蛍光体21を含む。
<LD素子>
LD素子31は、LEDよりも高い光パワー密度の光を出射することができる。よって、LD素子31の使用により高出力な発光装置を構成することができる。LD素子31の光パワー密度は、LD発光装置30の高出力化の観点から、例えば、0.5W/mm以上である。また、光パワー密度は、2W/mm以上であってもよく、3W/mm以上であってもよく、10W/mm以上であってもよい。一方で、光パワー密度が高すぎると、光が照射された蛍光体からの発熱量が増大して、LD発光装置30に悪影響を及ぼすおそれがある。よって、光パワー密度は、150W/mm以下であってもよく、100W/mm以下であってもよく、50W/mm以下であってもよく、20W/mm以下であってもよい。
LD素子31には、例えば、紫外から青色領域で発光するものが用いられ、波長400nm以上450nm以下に発光スペクトルのピークを有するものが用いられる。例えば、青紫光を出射するLD素子、青色光を出射するLD素子を使用することができる。本実施の形態では、LD素子31が、青色光を射出する場合について説明する。
<LD波長変換部材>
LD波長変換部材33中のバインダー34は、例えば、樹脂、ガラス、または透明結晶などの媒体である。バインダー34は、単一の材質であってもよく、場所により異なる材質であってもよい。
LD波長変換部材33中の蛍光体は、LD素子31からの出射光を、より長波長の光に波長変換する。LD波長変換部材33の蛍光体は、本実施の形態では青緑色蛍光体18に加えて、緑色蛍光体19、黄色蛍光体20、赤色蛍光体21を全て含んでいるが、青緑蛍光体18以外の蛍光体は少なくとも1種が混合されて構成されていればよい。青緑色蛍光体18としては、実施の形態1の蛍光体を用いることができる。緑色蛍光体19、黄色蛍光体20および赤色蛍光体21としては、図3で例示したものを使用することができる。図4では、特に、LD波長変換部材33が、青緑色蛍光体18に加えて、緑色蛍光体19、黄色蛍光体20、赤色蛍光体21の4種を混合して構成された場合を説明する。4種の蛍光体の混合比率は、所望の白色光の色調や、各蛍光体の発光強度などに応じて、適宜調整することが可能である。
LD素子31から射出された青色光は、入射光学系32を通り、LD波長変換部材33中の青緑色蛍光体18、緑色蛍光体19、黄色蛍光体20、赤色蛍光体21により、それぞれ、青緑色光、緑色光、黄色光、赤色光に変換される。LD素子31から射出され、上記4種の蛍光体で吸収されなかった青色光と、青緑色光、緑色光、黄色光、赤色光とを混合して、白色光となる。
上述のように、図3、図4の発光装置によれば、実施の形態1の蛍光体を用いるため、高い演色性および色再現性を実現できる。
(実施の形態2)
<蛍光体>
実施の形態2に係る蛍光体は、
下記組成式(3)
Lu3-x-zErCeAl5-yMg12・・・(3)
で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、
式(3)中のx、yおよびzはそれぞれErの組成比、Mgの組成比、Ceの組成比であり、
xおよびyは、0.15≦x≦2.85、0.25≦y≦1.25かつy≦0.56x+0.42を同時に満たし、zは、0<z≦0.12の範囲である。
本実施の形態2においても、母結晶はガーネット構造を有するLuAl12結晶であり、図1におけるLuサイト2、Alサイト3の一部を置換した蛍光体となっている。つまり、Luサイト2はErとCe、Alサイト3はMgで置換される。
組成式(3)において、発光を得るためにはCeを含む必要があるため、zの値は0より大きい。zの値は、発光強度増大の観点から、望ましくは0.0001以上、より望ましくは0.003以上である。蛍光体が発光し得る限り、zの値の最大値に特に制限はない。しかし、zの値が大きくなりすぎる場合には、濃度消光により発光強度が低下する。そのため、zの値を0.12以下とすることにより、発光強度の低下を抑制できる。また、zの値は発光強度増大の観点から、望ましくは0.1以下である。
<蛍光体の製造方法>
以下、実施の形態2における蛍光体材料の製造方法について説明する。
(1)まず、原材料の粉末を用意する。原材料としては、ルテチウム(Lu)、エルビウム(Er)、セリウム(Ce)、アルミニウム(Al)およびマグネシウム(Mg)の原材料として、酸化ルテチウム、酸化エルビウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、および酸化マグネシウムを準備する。原材料はこれら酸化物でなくとも、炭酸塩などを始めとする金属塩化合物とすることも可能である。
(2)次いで、これらの原材料の粉末について所定量を計量し、十分に混合する。混合方法は、溶液中での湿式混合でも、乾燥粉末の乾式混合でもよい。混合には工業的に用いられるボールミル、媒体攪拌ミル、遊星ミル、振動ミル、ジェットミル、攪拌機等を用いることができる。前記混合粉末の0.1重量%から10重量%相当、フラックスとしてフッ化バリウム(BaF)やフッ化ストロンチウム(SrF)を混合することもできる。フラックスは、焼成中に融解し、各原料の拡散を促進して反応性を高める効果を有する。
(3)次に、上記のようにして準備した混合粉末を焼成する。焼成には電気炉を使用することができ、例えばアルミナ製の坩堝中に混合粉末を入れて、アルミナ坩堝ごと1200℃以上1700℃以下で1時間以上12時間以下の時間で加熱し焼成する。焼成後は冷却し、解砕、酸によるフラックス洗浄などの工程を経て、蛍光体材料の粉末を得ることができる。
<発光特性の評価>
実施例2-1~実施例2-13および比較例2-1~比較例2-5の蛍光体材料の粉末の発光スペクトルを、積分球を使用した分光蛍光光度計を用いて測定する。合成した蛍光体材料の粉末を積分球内の所定の位置に設置し、測定装置に付属の青色LED光源から発せられる青色光を蛍光体材料の粉末に照射し、発光スペクトルを測定することで、発光ピーク波長を得る。
(判定基準)
発光スペクトルにおいて、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満であるものを、青緑色領域における発光特性が優れたものとして○、発光ピーク波長が525nm以上であるものを、青緑色領域における発光特性が不十分なものとして×とする。
実施例2-1~実施例2-13および比較例2-1~比較例2-5の蛍光体材料の粉末における組成式(3)のx、y、zの値と発光ピーク波長の一覧を図8の表2に示す。
図8の表2に示すように、ErとMgとの組成比を調整することによって、実施例2-1~実施例2-13の蛍光体材料の粉末の発光ピーク波長は、480nm以上525nm未満となり、判定は全て〇となる。これは、Luサイト2をEr、Alサイト3をMgで置換することによって、置換の無いLuAl12結晶と比較して発光イオンであるCeに与えうる結晶場としての影響が変化したためであると考えられる。
比較例2-1~比較例2-5の蛍光体材料の粉末の発光ピーク波長は、525nm以上となり、判定は×となる。
図5は、実施の形態2に係る蛍光体の発光ピーク波長480nm以上525nm未満となるEr組成比とMg組成比の関係を表す図である。横軸はEr組成比であり、組成式(3)のxにあたる。縦軸はMg組成比であり、組成式(3)のyにあたる。〇部は実施例2-1~実施例2-13における発光ピーク波長が480nm以上525nm未満である箇所を表している。×部は比較例2-1~比較例2-5における発光ピーク波長が525nm以上である箇所を表している。図5に示されるように、Er組成比とMg組成比との関係において、蛍光体の発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる境界が存在する。この境界に沿った近似直線を求めると、それぞれ、x≧0.15、x≦2.85、y≧0.25、y≦1.25、y≦0.56x+0.42であることが分かる。つまり、Er組成比とMg組成比とが、図5において近似直線で囲まれる実線部の領域内部に存在すれば、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる。即ち、組成式(3)
Lu3-x-zCeErAl5-yMg12・・・(3)
で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、式(3)中のx、yおよびzはそれぞれErの組成比、Mgの組成比、Ceの組成比であり、xおよびyは、xおよびyは、0.15≦x≦2.85、0.25≦y≦1.25かつy≦0.56x+0.42を同時に満たし、zは、0<z≦0.12の範囲であれば、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる。
ここで図8の表2および図5のzの値は全て0.09で固定している。Ceは発光中心となる元素であるため、発光輝度への影響は大きいものの、発光ピーク波長への影響は小さいため、0<z≦0.12の範囲であれば、z=0.09でなくとも同様の結果が得られる。
<発光装置>
本実施の形態3に係る発光装置は、実施の形態1に係る図3、図4に示す発光装置と同一の構成であるため説明は省略する。ただし、青緑色蛍光体18には実施の形態2で示した蛍光体を用いる。
(実施の形態3)
<蛍光体>
実施の形態3の蛍光体は、
下記組成式(4)
Lu3-x-zErCeAl5-ySi12・・・(4)
で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、
式(4)中のx、yおよびzはそれぞれErの組成比、Siの組成比、Ceの組成比であり、
xおよびyは、1.5≦x≦2.85かつ0.25≦y≦0.5を同時に満たし、zは、0<z≦0.12の範囲である。
本実施の形態3においても、母結晶はガーネット構造を有するLuAl12結晶であり、図1におけるLuサイト2、Alサイト3の一部を置換した蛍光体となっている。つまり、Luサイト2はErとCe、Alサイト3はSiで置換される。
組成式(4)において、発光を得るためにはCeを含む必要があるため、zの値は0より大きい。zの値は、発光強度増大の観点から、望ましくは0.0001以上、より望ましくは0.003以上である。蛍光体が発光し得る限り、zの値の最大値に特に制限はない。しかし、zの値が大きくなりすぎる場合には、濃度消光により発光強度が低下する。そのため、zの値を0.12以下とすることにより、発光強度の低下を抑制できる。また、zの値は発光強度増大の観点から、望ましくは0.1以下である。
<蛍光体の製造方法>
以下、実施の形態3における蛍光体材料の製造方法について説明する。
(1)まず、原材料の粉末を用意する。原材料としては、ルテチウム(Lu)、エルビウム(Er)、セリウム(Ce)、アルミニウム(Al)およびケイ素(Si)の原材料として、酸化ルテチウム、酸化エルビウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、および酸化ケイ素を準備する。原材料はこれら酸化物でなくとも、炭酸塩などを始めとする金属塩化合物とすることも可能である。
(2)次いで、これらの原材料の粉末について所定量を計量し、十分に混合する。混合方法は、溶液中での湿式混合でも、乾燥粉末の乾式混合でもよい。混合には工業的に用いられるボールミル、媒体攪拌ミル、遊星ミル、振動ミル、ジェットミル、攪拌機等を用いることができる。前記混合粉末の0.1重量%から10重量%相当、フラックスとしてフッ化バリウム(BaF)やフッ化ストロンチウム(SrF)を混合することもできる。フラックスは、焼成中に融解し、各原料の拡散を促進して反応性を高めるため効果を有する。
(3)次に、上記のようにして準備した混合粉末を焼成する。焼成には電気炉を使用することができ、例えばアルミナ製の坩堝中に混合粉末を入れて、アルミナ坩堝ごと1200℃以上1700℃以下で1時間以上12時間以下の時間で加熱し焼成する。焼成後は冷却し、解砕、酸によるフラックス洗浄などの工程を経て、蛍光体材料の粉末を得ることができる。
<発光特性の評価>
実施例3-1~実施例3-6および比較例3-1~比較例3-5の蛍光体材料の粉末の発光スペクトルを、積分球を使用した分光蛍光光度計を用いて測定する。合成した蛍光体材料の粉末を積分球内の所定の位置に設置し、測定装置に付属の青色LED光源から発せられる青色光を蛍光体材料の粉末に照射し、発光スペクトルを測定することで、発光ピーク波長を得る。
(判定基準)
発光スペクトルにおいて、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満であるものを、青緑色領域における発光特性が優れたものとして○、発光ピーク波長が525nm以上であるものを、青緑色領域における発光特性が不十分なものとして×とする。
実施例3-1~実施例3-6および比較例3-1~比較例3-5の蛍光体材料の粉末における組成式(4)のx、y、zの値と発光ピーク波長の一覧を図9の表3に示す。
図9の表3に示すように、ErとSiとの組成比を調整することによって、実施例3-1~実施例3-6の蛍光体材料の粉末の発光ピーク波長は、480nm以上525nm未満となり、判定は全て〇となる。これは、Luサイト2をEr、Alサイト3をSiで置換することによって、置換の無いLuAl12結晶と比較して発光イオンであるCeに与えうる結晶場としての影響が変化したためであると考えられる。
比較例3-1~比較例3-5の蛍光体材料の粉末の発光ピーク波長は、525nm以上となり、判定は×となる。
図6は、実施の形態2に係る蛍光体の発光ピーク波長480nm以上525nm未満となるEr組成比とSi組成比の関係を表す図である。横軸はEr組成比であり、組成式(4)のxにあたる。縦軸はSi組成比であり、組成式(4)のyにあたる。〇部は実施例3-1~実施例3-6における発光ピーク波長が480nm以上525nm未満である箇所を表している。×部は比較例3-1~比較例3-5における発光ピーク波長が525nm以上である箇所を表している。図6に示されるように、Er組成比とSi組成比との関係において、蛍光体の発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる境界が存在する。この境界に沿った近似直線を求めると、それぞれ、x≧1.5、x≦2.85、y≧0.25、y≦0.5であることが分かる。つまり、Er組成比とSi組成比とが、図6において近似直線で囲まれる実線部の領域内部に存在すれば、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる。即ち、組成式(4)
Lu3-x-zErCeAl5-ySi12・・・(4)
で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、式(4)中のx、yおよびzはそれぞれErの組成比、Siの組成比、Ceの組成比であり、xおよびyは、1.5≦x≦2.85かつ0.25≦y≦0.5を同時に満たし、zは、0<z≦0.12の範囲であれば、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満となる。
ここで図9の表3および図6のzの値は全て0.09で固定している。Ceは発光中心となる元素であるため、発光輝度への影響は大きいものの、発光ピーク波長への影響は小さいため、0<z≦0.12の範囲であれば、z=0.09でなくとも同様の結果が得られる。
<発光装置>
本実施の形態3に係る発光装置は、実施の形態1に係る図3、図4に示す発光装置と同一の構成であるため説明は省略する。ただし、青緑色蛍光体18には実施の形態3で示した蛍光体を用いる。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
本発明に係る蛍光体は、発光ピーク波長が480nm以上525nm未満の範囲であり、青緑色領域の発光量が多く、かつ高出力光源照射下での発光率低下を抑制できる蛍光体である。そこで、青色発光の光源に適用した場合、演色性に優れた発光装置を構成することができ、照明用光源等として好適に使用することができる。
1 ガーネット型結晶
2 Luサイト
3 Alサイト
4 Oサイト
10 LED発光装置
11 LED素子
12 支持体
13 はんだ
14 ボンディングワイヤ
15 電極
16 LED波長変換部材
17 LED封止体
18 青緑色蛍光体
19 緑色蛍光体
20 黄色蛍光体
21 赤色蛍光体
30 LD発光装置
31 LD素子
32 入射光学系
33 LD波長変換部材
34 バインダー

Claims (5)

  1. 下記組成式(1)
    Lu3-x-zCeErAl5-y12・・・(1)
    で表されるガーネット型の結晶構造を有する材料を含み、
    Aは、Ga、Mg、Siのいずれか一つであり、
    0<x≦2.85、0.25≦yかつ、
    0<z≦0.12である、蛍光体。
  2. 前記AはGaであり、
    0.15≦x≦2.85、0.25≦y≦4.75かつ、y≧-3.75x+3.06
    である、
    請求項1に記載の蛍光体。
  3. 前記AはMgであり、
    0.15≦x≦2.85、0.25≦y≦1.25かつ、y≦0.56x+0.42
    である、
    請求項1に記載の蛍光体。
  4. 前記AはSiであり、
    1.5≦x≦2.85かつ0.25≦y≦0.5
    である、
    請求項1に記載の蛍光体。
  5. 請求項1~4の何れか1つに記載の前記蛍光体と、
    400nm以上450nm以下に発光ピーク波長を有する光源と、
    を備えている、発光装置。
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