JP2022161536A - ベルトコンベア鋼車、及び掘削ズリ搬送方法 - Google Patents

ベルトコンベア鋼車、及び掘削ズリ搬送方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022161536000001
【課題】本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわち小断面トンネルの発破掘削を行う際に従来技術に比してより効率的に掘削ズリ搬送作業を行うことができるベルトコンベア鋼車とこれを用いた掘削ズリ搬送方法を提供することである。
【解決手段】本願発明のベルトコンベア鋼車は、トンネル掘削によって生じた掘削ズリを積載して、搬送レール上を移動し得る鋼車であって、掘削ズリを収容し得るズリ収容体とコンベア用レール、移動ベルトコンベアを備えたものである。このうち移動ベルトコンベアは、コンベア用レール上をスライド移動できるものである。移動ベルトコンベア上に載置された掘削ズリは、移動ベルトコンベアによって運搬され、移動ベルトコンベアの一端からズリ収容体内に投入される。
【選択図】図1

Description

本願発明は、トンネル掘削によって生じた岩塊や岩砕、土砂等(以下、これらを総称して「掘削ズリ」という。)を鋼車によって搬送する技術に関するものであり、より具体的には、2以上の鋼車に掘削ズリを搭載して搬送することができる搬送技術に関するものである。
近時、温室効果ガスの排出を抑制することができるという点において、再生可能エネルギーによる発電方式が注目されている。この再生可能エネルギーは、太陽光をはじめ、中小水力や風力、地熱、木質バイオマスといった文字どおり再生することができるエネルギーであり、温室効果ガスの排出を抑え、また国内で生産できることから、有望な低炭素エネルギーとして期待されている。
中でも出力10,000kW以下の小水力発電は、比較的簡易な設備で発電することができるうえ、太陽光発電とは異なり昼夜を問わず発電することができ、さらに地域密着型の事業となるケースが多いため雇用促進といった地域の活性化につながるなど、多様な効果を望むことができることから今後は需要が増大することが予想され、実際、小水力発電を行うための導水路トンネルの建設がここ数年で急増している。導水路トンネルは、一般的に小断面であり、地山強度によってはTBM(Tunnel Boring Machine)を用いた掘削を行うこともあるが、多くの場合は発破を伴うNATM(New Austrian Tunneling Method)工法によって掘削される。
NATMによるトンネル掘削は、火薬装填のための削孔、発破、掘削ズリの搬送、支保工の構築(吹付コンクリートや鋼製支保工、ロックボルト)といった一連の作業(サイクル)を繰り返し実施することで掘進していく工法である。つまり、切羽付近では種々の作業が順次行われ、しかも作業ごとに使用する機械が異なることから機械の入れ替え作業が避けられない。また発破によって生じた掘削ズリを坑外に搬送する方法にはいくつかの種類があり、ダンプトラック等に積載して掘削ズリを搬送する「タイヤ式」や、坑内に設置した連続ベルトコンベアシステムによって掘削ズリを搬送する「ベルトコンベア式」、同じく坑内に敷設したレールを利用して掘削ズリを搬送する「レール式」などが挙げられる。
導水路トンネルのように小断面のトンネルを掘削する場合、当然ながら小さい(狭い)空間での作業が強いられることから使用する機械も小型化が要求される。そのため、タイヤ式による搬送を採用すると、1台当たりの掘削ズリ積載量が制限されることから作業効率が著しく劣化する。またベルトコンベア式を採用すると、発破によって生じた掘削ズリを細かく破砕するための破砕機(移動式クラッシャー)が必要になるが、ほとんどの小断面のトンネルではこの破砕機の配置が不可能であり、仮に配置できたとしても破砕機に掘削ズリを投入することはできないといった不都合が生じる。したがって、小断面のトンネルではレール式による搬送方法が主流であり、レール(軌条)上の掘削ズリ搭載車(以下、「ズリ鋼車」という。)を機関車(バッテリーロコ)が牽引して坑口側に掘削ズリを搬送している。なお、小断面のトンネルでは空間の制約から1条のレール敷設(いわゆる単線)が余儀なくされ、他の作業で使用する機械も同じレール上を移動する形式のものを利用することもある。
従来のレール式搬送方法では、1台の鋼車と1台の機関車の組み合わせにより掘削ズリを搬送していた。より詳しくは、切羽側に配置される1台の鋼車を、坑口側に配置される機関車に連結し、この鋼車に掘削ズリが満載されると鋼車と機関車からなる組み合わせ(以下、「搬送体」という。)が坑口に向かって移動していくわけである。これは、掘削ズリ積込み機(シャフローダなど)が小型化する結果、掘削ズリの搬送長(リーチ長さ)が短くなり、2台以上のズリ鋼車を連結すると坑口側に置かれたズリ鋼車に掘削ズリが届かないためである。なお、トンネル掘削延長が長くなると、当然ながら1セットの搬送体では切羽側での待ち時間(いわば遊び)が長くなってしまうため、この場合は2セット以上の搬送体が導入される。
1セットの搬送体が切羽まで移動して掘削ズリを搭載して搬送し、また異なる搬送体が入れ替わりで切羽まで移動することを繰り返すのでは、極めて効率が悪い。掘削ズリ搬送に時間が掛かると、トンネル掘削のサイクルタイムを押し上げることとなり、延いてはトンネル工事にかかる期間も長期化することとなる。また、異なる搬送体どうしは坑内ですれ違う必要があることから、坑内には所定間隔(300m程度)で複線区間を設けなければならない。この複線区間は、トンネル断面を拡幅した領域であり、本来の目的(例えば導水)にとって直接的には必要ないいわば間接工事であって、その構築にかかる費用や時間は可能な限り低減されることが望ましい。
このように小断面トンネルのレール式搬送方法には、非効率な掘削ズリ搬送作業という問題や、複線区間(拡幅区間)の構築といった問題が指摘されており、これらの問題を解決する技術が切望されていた。そこで特許文献1では、掘削ズリ搬送用のコンベアをコンベア受け台車とズリ鋼車で支持することとし、ズリ鋼車の移動に応じてコンベア受け台車が伸縮するという技術を提案している。
特開2001-152789号公報
特許文献1に開示される技術によれば、1台の機関車に連結された複数台のズリ鋼車によって掘削ズリを搬送することができるため、従来技術に比して効率的に掘削ズリ搬送作業を行うことができる。しかしながら特許文献1の技術では、切羽付近にコンベアを常設する必要があるうえに、伸縮式のコンベア受け台車も切羽付近に常設しなければならない。つまり、特許文献1が前提としているTBMによるトンネル掘削では実施することができても、切羽付近で頻繁に作業機械が入れ替わる発破掘削ではその採用が極めて困難である。
本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわち小断面トンネルの発破掘削を行う際に従来技術に比してより効率的に掘削ズリ搬送作業を行うことができるベルトコンベア鋼車と、これを用いた掘削ズリ搬送方法を提供することである。
本願発明は、ズリ鋼車にスライド式のベルトコンベアを設けることで、機関車による2以上のズリ鋼車の牽引を可能とする、という点に着目してなされたものであり、これまでにない発想に基づいて行われた発明である。
本願発明のベルトコンベア鋼車は、トンネル掘削によって生じた掘削ズリを積載して、搬送レール上を移動し得る鋼車であって、掘削ズリを収容し得るズリ収容体とコンベア用レール、移動ベルトコンベアを備えたものである。このうちコンベア用レールは、搬送レールの軸方向に配置されてズリ収容体の上部に固定されるもので、移動ベルトコンベアは、コンベア用レール上をスライド移動できるものである。移動ベルトコンベア上に載置された掘削ズリは、移動ベルトコンベアによって運搬され、移動ベルトコンベアの一端からズリ収容体内に投入される。
本願発明のベルトコンベア鋼車は、ズリ収容体の上部であって、コンベア用レールに略直交(直交を含む)して配置されるガイドレールをさらに備えたものとすることもできる。なお、移動ベルトコンベアが設置されたコンベア用レールは、ガイドレールに沿ってスライド可能である。
本願発明のベルトコンベア鋼車は、移動ベルトコンベアが坑口側に向かって上り勾配となるようにコンベア用レールに設置されたものとすることもできる。
本願発明の掘削ズリ搬送方法は、坑口側から切羽側に向かって機関車、本願発明のベルトコンベア鋼車、普通鋼車の順で連結された搬送装置が搬送レール上を移動することでトンネル掘削によって生じた掘削ズリを坑口側に搬送する方法であって、ベルトコンベア前進工程とベルトコンベア鋼車投入工程、ベルトコンベア後退工程、普通鋼車投入工程を備えた方法である。このうちベルトコンベア前進工程では、移動ベルトコンベアを切羽側に移動させる。またベルトコンベア鋼車投入工程では、掘削ズリ積込み機で掘削ズリを移動ベルトコンベア上に載置することによって、移動ベルトコンベアが掘削ズリを坑口側に運搬するとともに、移動ベルトコンベアの坑口側端からベルトコンベア鋼車のズリ収容体内に掘削ズリを投入する。ベルトコンベア後退工程では、移動ベルトコンベアを坑口側に移動させ、普通鋼車投入工程では、掘削ズリ積込み機で普通鋼車のズリ収容体内に掘削ズリを投入する。そして機関車が掘削ズリを搭載したベルトコンベア鋼車と普通鋼車を牽引しながら、搬送レール上を坑口側に移動する。
本願発明の掘削ズリ搬送方法は、ズリ収容体を転倒させることによって積載した掘削ズリを排出する掘削ズリ排出工程を、さらに備えた方法とすることもできる。この場合のベルトコンベア鋼車は、ズリ収容体の上部であってコンベア用レールに略直交(直交を含む)して配置されるガイドレールを有している。なお掘削ズリ排出工程では、移動ベルトコンベアを搭載した状態のコンベア用レールを、ガイドレールに沿ってズリ収容体の転倒方向とは異なる方向にあらかじめ移動させたうえで、ズリ収容体を転倒させる。
本願発明のベルトコンベア鋼車、及び掘削ズリ搬送方法には、次のような効果がある。
(1)効率的なズリ搬出作業を実現することで、トンネル掘削作業全体のサイクルアップを図ることができ、延いてはトンネル工事にかかる期間も短縮することができる。
(2)異なる搬送体どうしが坑内ですれ違う機会が従来に比して低減されることから、複線区間(拡幅区間)の設置間隔を広げることができ、すなわち構築する複線区間を少なくすることができる。
(3)ズリ鋼車の連結や切り離し作業が従来に比して低減されることから、施工現場における労働災害が発生するリスクを低減することができる。
本願発明のベルトコンベア鋼車を用いて掘削ズリを坑口方向に運搬する状況を模式的に示す側面図。 (a)は本願発明のベルトコンベア鋼車を模式的に示す側面図、(b)は本願発明のベルトコンベア鋼車を模式的に示す平面図、(c)は本願発明のベルトコンベア鋼車を模式的に示す正面図。 (a)は前進スライドする移動ベルトコンベアを模式的に示す側面図、(b)は後退スライドする移動ベルトコンベアを模式的に示す側面図。 (a)は傾斜して配置された移動ベルトコンベアが前進スライドする状況を模式的に示す側面図、(b)は傾斜して配置された移動ベルトコンベアが後退スライドする状況を模式的に示す側面図。 断面軸方向に見たとき中折れ形状となる移動ベルトコンベアを模式的に示す側面図。 ズリ収容体を転倒させることで内部の掘削ズリを排出する状況を模式的に示す側面図。 (a)は可動側壁と移動ベルトコンベアが干渉した状態を模式的に示す側面図、(b)はガイドレールが設けられたズリ収容体を模式的に示す平面図、(c)は移動ベルトコンベアを可動側壁から遠ざかる方向にスライド移動させた状態を模式的に示す側面図、(d)は移動ベルトコンベアを可動側壁から遠ざけたままズリ収容体が転倒した状態を模式的に示す側面図。 願発明の掘削ズリ搬送方法の主な工程の流れを示すフロー図。 ベルトコンベア鋼車のズリ収容体内に掘削ズリを投入するまでの主な工程を示すステップ図。 ベルトコンベア鋼車のズリ収容体内の掘削ズリを排出するまでの主な工程を示すステップ図。 坑口側から切羽側に向かって機関車、2台のベルトコンベア鋼車、普通鋼車の順で連結された搬送装置を用いて、掘削ズリを坑口方向に運搬する状況を模式的に示す側面図。
本願発明のベルトコンベア鋼車、及び掘削ズリ搬送方法の実施の例を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明のベルトコンベア鋼車100を用いて、トンネル掘削によって生じる掘削ズリを坑口方向に運搬する状況を模式的に示す側面図である。この図に示すように本願発明のベルトコンベア鋼車100は、その上部にベルトコンベアを備えている。なお、このベルトコンベアは、トンネル軸方向(坑口と切羽を結ぶ方向)にスライド移動することができることから、便宜上ここでは「移動ベルトコンベア130」ということとする。そして、坑口側から切羽側に向かって機関車BL、ベルトコンベア鋼車100、従来用いられている通常の鋼車(以下、「普通鋼車SC」という。)の順で連結された一連の機体(以下、「搬送装置」という。)が、搬送レール(軌条)RLを走行することによって掘削ズリを坑口方向に運搬する。より詳しくは、掘削ズリ積込み機SL(シャフローダなど)がベルトコンベア鋼車100と普通鋼車SCに掘削ズリを積み込み、それぞれ概ね満載されると機関車BLが坑口方向に自走し、すなわち機関車BLに牽引されたベルトコンベア鋼車100と普通鋼車SCの掘削ズリが坑口方向に運ばれるわけである。
1.ベルトコンベア鋼車
はじめに、本願発明のベルトコンベア鋼車100について詳しく説明する。なお、本願発明の掘削ズリ搬送方法は、本願発明のベルトコンベア鋼車100を用いて掘削ズリを搬送する方法である。したがって、まずは本願発明のベルトコンベア鋼車100について説明し、その後に本願発明の掘削ズリ搬送方法について説明することとする。
図2は、本願発明のベルトコンベア鋼車100を模式的に示す図であり、(a)はベルトコンベア鋼車100をトンネル軸方向と直交する軸方向(以下、「横断軸方向」という。)に見た側面図、(b)はベルトコンベア鋼車100を上方から見た平面図、(c)はベルトコンベア鋼車100をトンネル軸方向に見た正面図である。なお図2(b)では、便宜上、移動ベルトコンベア130を省略している。
図2に示すようにベルトコンベア鋼車100は、鋼車部110とコンベア用レール120、移動ベルトコンベア130を含んで構成されるもので、鋼車部110の上部にコンベア用レール120が固定されており、このコンベア用レール120に沿ってスライド移動できるように移動ベルトコンベア130がコンベア用レール120に設置されている。この鋼車部110は、掘削ズリを収容することができるズリ収容体111や、搬送レールRL上を移動するための車輪112などを含む車体であり、従来用いられている通常の鋼車(つまり、普通鋼車SC)を利用することができる。また移動ベルトコンベア130は、坑口側プーリーと切羽側のプーリー、これらプーリー間を巡回する無端ベルト、無端ベルトを巡回させる動力手段などを含んで構成され、掘削ズリ積込み機SLによって無端ベルト上に載置された掘削ズリを坑口方面に搬送することができるものである。
図2(a)に示すようにコンベア用レール120は、略水平(水平を含む)であってトンネル軸方向となるように配置され、鋼車部110の先端(切羽側端)を超える位置まで延びるような寸法(長さ)で設計するとよい。もちろん、車部110の先端と後端(坑口側端)の両端を超える位置まで延びるような寸法とすることもできる。このコンベア用レール120は鋼車部110の上部に固定され、したがってベルトコンベア鋼車100に対してコンベア用レール120が移動することはない。
一方、移動ベルトコンベア130は、トンネル軸方向となるように配置され、しかもコンベア用レール120に沿って(つまり、トンネル軸方向に)スライド移動できるように、コンベア用レール120に設置される。図2(c)では、2本のL字状(断面視)のコンベア用レール120で移動ベルトコンベア130を挟持する構造であり、移動ベルトコンベア130の横断軸方向(図では左右方向)の移動は拘束されるが、トンネル軸方向(図では紙面奥行方向)の移動は自由となっている。なお、移動ベルトコンベア130がコンベア用レール120に沿ってスライド移動可能な構造であれば、図2(c)に示す構造にかかわらず従来用いられている種々の手法を利用して移動ベルトコンベア130をコンベア用レール120に設置することができる。ただし、移動ベルトコンベア130が無制限にスライド移動するとコンベア用レール120から離脱するため、コンベア用レール120に離脱防止用のストッパを設けるとよい。また、後述するようにズリ収容体111を転倒させるときに移動ベルトコンベア130がコンベア用レール120から離脱するおそれがあるため、移動ベルトコンベア130の上方への移動も拘束する構造にするとよい。
移動ベルトコンベア130は、油圧ジャッキや電動モータといった動力を利用してスライド移送させる機械式とすることもできるし、作業者がチェーンブロックなどを用いてスライド移送させる人力式とすることもできる。あるいは、移動ベルトコンベア130が動力と車輪を備えることとし、動力によって回転した車輪がコンベア用レール120を走行する自走式を採用することもできる。移動ベルトコンベア130は、コンベア用レール120に沿ってスライド移動可能であると説明したが、切羽側と坑口側の両方向に移動することができる。便宜上ここでは、切羽側にスライド移動することを「前進スライド」、坑口側にスライド移動することを「後退スライド」ということとする。図3(a)は前進スライドする移動ベルトコンベア130を模式的に示す側面図であり、図3(b)は後退スライドする移動ベルトコンベア130を模式的に示す側面図である。
図2や図3では、移動ベルトコンベア130を略水平(水平を含む)に配置するとともに、その略水平姿勢を維持したままスライド移動する構成としているが、これに限らず移動ベルトコンベア130を傾斜して配置することもできる。図4(a)は傾斜して配置された移動ベルトコンベア130が前進スライドする状況を模式的に示す側面図であり、図3(b)は傾斜して配置された移動ベルトコンベア130が後退スライドする状況を模式的に示す側面図である。この場合、図4に示すように移動ベルトコンベア130が坑口側に向かって上り勾配(切羽側に向かって下り勾配)となるように配置するとよい。なお移動ベルトコンベア130は、鉛直面においては傾斜しているものの、水平面に投影した軸方向はトンネル軸方向となるように配置される。
仮に、コンベア用レール120も移動ベルトコンベア130に応じた傾斜で配置した場合、移動ベルトコンベア130が前進スライドすると地面近くに降下していき、逆に後退スライドするとトンネル天端近くまで上昇してしまう。そのため図4に示すように、コンベア用レール120は略水平(水平を含む)に配置し、そのうえで移動体140を利用するとよい。この移動体140は、横断軸方向に見た形状がクサビ状であり、しかも移動ベルトコンベア130の配置姿勢(つまり、傾斜姿勢)とコンベア用レール120の配置姿勢(つまり、略水平姿勢)からなる挟角を有する形状を呈している。
また移動体140は、コンベア用レール120に沿って(つまり、トンネル軸方向に)スライド移動(前進スライドと後退スライド)できるように、コンベア用レール120に設置される。なお、移動体140がスライド移動する構造は、移動ベルトコンベア130と同様のスライド移動構造(機械式や人力式、自走式)とすることができる。そして移動ベルトコンベア130は、移動体140に固定される。すなわち、移動体140を介していわば間接的に移動ベルトコンベア130がコンベア用レール120に設置されることによって、移動体140のスライド移動とともに移動ベルトコンベア130もスライド移動するわけである。
図3や図4では、移動ベルトコンベア130を直線状(横断軸方向視)としているが、これに限らず中間で屈折する中折れ形状とすることもできる。図5は、横断軸方向に見たとき中折れ形状となる移動ベルトコンベア130を模式的に示す側面図である。この図に示すように、移動ベルトコンベア130を中折れ形状とする場合は、切羽側を傾斜姿勢とし、坑口側を略水平姿勢にするとよい。ただしその傾斜姿勢は、坑口側に向かって上り勾配(切羽側に向かって下り勾配)となるような傾斜にするとよい。つまり、図3に示す移動ベルトコンベア130を坑口側に配置するとともに、図4に示す移動ベルトコンベア130を切羽側に配置したうえで、これらを連結した移動ベルトコンベア130とするわけである。
ベルトコンベア鋼車100や普通鋼車SCが所定の場所(例えば、坑外の土捨て場)まで搬送されると、そのズリ収容体111内に収容された掘削ズリは排出される。このとき、通常は図6に示すようにズリ収容体111を転倒させることで、内部の掘削ズリを排出する。ズリ収容体111の一方の側面(図では左側面)には可動側壁113が設けられており、ズリ収容体111を回転させない状態では内部の掘削ズリがこぼれないよういわば閉じ蓋の機能を担っている。そして、ズリ収容体111を可動側壁113側(図では反時計回り)に転倒(回転)させると、可動側壁113はこのズリ収容体111の挙動とは異なり上方に若干移動する。これにより、可動側壁113による閉じ蓋機能は解除され、すなわち可動側壁113が配置されていた側面が開口部となってズリ収容体111内の掘削ズリが排出される。
ところが、本願発明のベルトコンベア鋼車100はズリ収容体111の上部にコンベア用レール120や移動ベルトコンベア130が配置されており、ズリ収容体111を転倒させたときに図7(a)に示すように可動側壁113と移動ベルトコンベア130が干渉するおそれがある。この干渉を回避するには、ズリ収容体111の上部にガイドレール150を設けるとよい。このガイドレール150は、コンベア用レール120を横断軸方向に案内するレール(軌条)であり、したがってコンベア用レール120と略直交(直交を含む)するように配置される。つまり、移動ベルトコンベア130をガイドレール150に沿ってスライド移動させることで、移動ベルトコンベア130を可動側壁113から遠ざけ、相互の干渉を回避するわけである。
ガイドレール150は、例えば図7(b)に示すように、ズリ収容体111の切羽側(図では左側)に外側ガイドレール151と内側ガイドレール152を設置し、さらにズリ収容体111の坑口側(図では右側)に外側ガイドレール151と内側ガイドレール152を設置した構成とすることができる。コンベア用レール120の下面に設けられた突起を外側ガイドレール151と内側ガイドレール152との間に挿入すれば、この突起がガイドレール150(外側ガイドレール151と内側ガイドレール152)によって横断軸方向に案内され、すなわちコンベア用レール120とその上に載置された移動ベルトコンベア130が横断軸方向に案内される。なおガイドレール150は、可動側壁113と移動ベルトコンベア130との干渉を回避するために設置するものであるから、定位置にある移動ベルトコンベア130が可動側壁113から遠ざかるスライド移動を実現するように、その配置や寸法を設計するとよい。
ズリ収容体111にガイドレール150を設置した場合、次のような手順でズリ収容体111内の掘削ズリを排出するとよい。ベルトコンベア鋼車100が所定の場所まで搬送されると、図7(c)に示すように、コンベア用レール120と移動ベルトコンベア130をガイドレール150に沿って可動側壁113から遠ざかる方向にスライド移動させる。そして移動ベルトコンベア130が可動側壁113から十分離れると、図7(d)に示すように、ズリ収容体111を転倒させることで内部の掘削ズリを排出する。このとき、移動ベルトコンベア130が可動側壁113の方向に移動しないように、ガイドレール150に移動ベルトコンベア130を固定するためのストッパを設けるとよい。
2.掘削ズリ搬送方法
続いて、本願発明の掘削ズリ搬送方法ついて説明する。なお、本願発明の掘削ズリ搬送方法は、ここまで説明したベルトコンベア鋼車100を用いて掘削ズリを搬送する方法である。したがって、ベルトコンベア鋼車100について説明した内容と重複する説明は避け、本願発明の掘削ズリ搬送方法に特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、「1.ベルトコンベア鋼車」で説明したものと同様である。
図8は本願発明の掘削ズリ搬送方法の主な工程の流れを示すフロー図であり、図9はベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に掘削ズリを投入するまでの主な工程を示すステップ図、図10はベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内の掘削ズリを排出するまでの主な工程を示すステップ図である。図9(a)に示すように、坑口側から切羽側に向かって機関車BL、ベルトコンベア鋼車100、普通鋼車SCの順で連結された搬送装置が、切羽近くまで到達すると(図8のStep201)、ベルトコンベア鋼車100と普通鋼車SC搬送との連結を解除する(図8のStep202)。そして図9(b)に示すように、機関車BLが切羽側に自走することによって、ベルトコンベア鋼車100を普通鋼車SCに近づける(図8のStep203)。ベルトコンベア鋼車100が普通鋼車SCに十分近づくと、図9(c)に示すようにベルトコンベア鋼車100の移動ベルトコンベア130を前進スライドさせる(図8のStep204)。
移動ベルトコンベア130を前進スライドさせると、ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に掘削ズリを投入していく(図8のStep205)。より詳しくは、掘削ズリ積込み機SLが移動ベルトコンベア130上に掘削ズリを載置すると、移動ベルトコンベア130の無端ベルトが回転(図では時計回りの回転)することによって掘削ズリをベルトコンベア鋼車100側(つまり、坑口側)に搬送し、移動ベルトコンベア130の坑口側端まで移動してきた掘削ズリがズリ収容体111内に投入される。このとき、ズリ収容体111内で掘削ズリが一様に(偏ることなく)搭載されるように、ベルトコンベア鋼車100を徐々に坑口側に移動しながら掘削ズリを投入していくとよい。図9(d)に示すベルトコンベア鋼車100は、掘削ズリの投入開始からある程度の時間が経過しているため、当初から相当程度の距離で坑口側に移動している。
ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に掘削ズリが概ね満載されると、図10(e)に示すように、移動ベルトコンベア130を後退スライドさせる(図8のStep206)。そして、図10(f)に示すように機関車BLが切羽側に自走することによってベルトコンベア鋼車100を普通鋼車SCに近づけ(図8のStep207)、ベルトコンベア鋼車100と普通鋼車SC搬送を連結する(図8のStep208)。ベルトコンベア鋼車100と普通鋼車SC搬送を連結すると(あるいはベルトコンベア鋼車100と普通鋼車SC搬送との連結に並行して)、普通鋼車SCのズリ収容体内に掘削ズリを投入していく(図8のStep209)。より詳しくは、掘削ズリ積込み機SLが普通鋼車SCのズリ収容体内に掘削ズリを直接投入していく。このとき、ズリ収容体内で掘削ズリが一様に(偏ることなく)搭載されるように、普通鋼車SCを徐々に坑口側に移動しながら掘削ズリを投入していくとよい。図10(g)に示す普通鋼車SCは、掘削ズリの投入開始からある程度の時間が経過しているため、当初から相当程度の距離で坑口側に移動している。
ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に掘削ズリが概ね満載され、さらに普通鋼車SCのズリ収容体内にも掘削ズリが概ね満載されると、搬送装置が所定の場所(例えば、坑外の土捨て場)まで移動する(図8のStep210)。そして、図10(f)に示すようにベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内の掘削ズリを排出するとともに、普通鋼車SC0のズリ収容体内の掘削ズリも排出する(図8のStep211)。なおベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内の掘削ズリを排出するにあたっては、既述したように、コンベア用レール120と移動ベルトコンベア130をガイドレール150に沿って可動側壁113から遠ざかる方向にスライド移動させたうえで、ズリ収容体111を転倒させるとよい。
ここまで、1台のベルトコンベア鋼車100を連結した搬送装置の例で説明してきたが、本願発明の掘削ズリ搬送方法は、2台以上のベルトコンベア鋼車100を連結した搬送装置を用いて掘削ズリを搬送する方法とすることもできる。図11は、坑口側から切羽側に向かって機関車BL、2台のベルトコンベア鋼車100、普通鋼車SCの順で連結された搬送装置を用いて、掘削ズリを坑口方向に運搬する状況を模式的に示す側面図である。以下、この図に示す搬送装置を用いて掘削ズリを搬送する手順について説明する。なお便宜上ここでは、図11のうち坑口側にあるベルトコンベア鋼車100のことを「後方ベルトコンベア鋼車100」と、切羽側にあるベルトコンベア鋼車100のことを「前方ベルトコンベア鋼車100」ということとする。
図11に示す搬送装置が切羽近くまで到達すると(図8のStep201)、前方ベルトコンベア鋼車100と普通鋼車SC搬送との連結を解除し(図8のStep202)、前方ベルトコンベア鋼車100を普通鋼車SCに近づけ(図8のStep203)、前方ベルトコンベア鋼車100の移動ベルトコンベア130を前進スライドさせる(図8のStep204)。さらに、後方ベルトコンベア鋼車100と前方ベルトコンベア鋼車100との連結を解除し、後方ベルトコンベア鋼車100を前方ベルトコンベア鋼車100に近づけ、後方ベルトコンベア鋼車100の移動ベルトコンベア130を前進スライドさせる。
前方ベルトコンベア鋼車100と後方ベルトコンベア鋼車100の移動ベルトコンベア130を前進スライドさせると、後方ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に掘削ズリを投入していく。より詳しくは、掘削ズリ積込み機SLが前方ベルトコンベア鋼車100の移動ベルトコンベア130上に掘削ズリを載置すると、この移動ベルトコンベア130の無端ベルトが回転することによって掘削ズリを坑口側に搬送し、後方ベルトコンベア鋼車100の移動ベルトコンベア130上に掘削ズリを引き渡す。そして、この移動ベルトコンベア130の無端ベルトが回転することによって掘削ズリを坑口側に搬送し、移動ベルトコンベア130の坑口側端まで移動してきた掘削ズリが後方ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に投入される。
後方ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に掘削ズリが概ね満載されると、後方ベルトコンベア鋼車100の移動ベルトコンベア130を後退スライドさせる。そして、今度は前方ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に掘削ズリを投入していく。より詳しくは、掘削ズリ積込み機SLが前方ベルトコンベア鋼車100の移動ベルトコンベア130上に掘削ズリを載置すると、この移動ベルトコンベア130の無端ベルトが回転することによって掘削ズリを坑口側に搬送し、移動ベルトコンベア130の坑口側端まで移動してきた掘削ズリが前方ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に投入される。なお、3台以上のベルトコンベア鋼車100を連結した場合は、連結した台数分だけ上記した工程を繰り返すとよい。
後方ベルトコンベア鋼車100と前方ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内に掘削ズリが概ね満載され、さらに普通鋼車SCのズリ収容体内にも掘削ズリが概ね満載されると、搬送装置が所定の場所(例えば、坑外の土捨て場)まで移動する(図8のStep210)。そして、図10(f)に示すように後方ベルトコンベア鋼車100と前方ベルトコンベア鋼車100のズリ収容体111内の掘削ズリを排出するとともに、普通鋼車SC0のズリ収容体内の掘削ズリも排出する(図8のStep211)。
本願発明のベルトコンベア鋼車、及び掘削ズリ搬送方法は、導水路トンネルや導坑先進工法による側壁導坑のほか、鉄道トンネルや道路トンネルなど様々な用途のトンネル掘削に利用でき、また採石場など岩盤を掘削して搬送するあらゆる状況で利用することができる。本願発明が小水力発電のための導水路トンネルに利用でき、すなわち温室効果ガス排出の低減に寄与することを考えれば、本願発明は産業上利用できるばかりでなく社会的にも大きな貢献を期待し得る発明といえる。
100 本願発明のベルトコンベア鋼車
110 (ベルトコンベア鋼車の)鋼車部
111 (鋼車部の)ズリ収容体
112 (鋼車部の)車輪
113 (鋼車部の)可動側壁
120 (ベルトコンベア鋼車の)コンベア用レール
130 (ベルトコンベア鋼車の)移動ベルトコンベア
140 (ベルトコンベア鋼車の)移動体
150 (ベルトコンベア鋼車の)ガイドレール
151 (ガイドレールの)外側ガイドレール
152 (ガイドレールの)内側ガイドレール
BL 機関車
RL 搬送レール
SC 普通鋼車
SL 掘削ズリ積込み機

Claims (7)

  1. トンネル掘削によって生じた掘削ズリを積載して、搬送レール上を移動し得る鋼車であって、
    掘削ズリを収容し得るズリ収容体と、
    前記搬送レールの軸方向に配置され、前記ズリ収容体の上部に固定されるコンベア用レールと、
    前記コンベア用レール上をスライド可能な移動ベルトコンベアと、を備え、
    前記移動ベルトコンベア上に載置された掘削ズリは、該移動ベルトコンベアによって運搬され、該移動ベルトコンベアの一端から前記ズリ収容体内に投入される、
    ことを特徴とするベルトコンベア鋼車。
  2. 前記ズリ収容体の上部であって、前記コンベア用レールに直交、又は略直交して配置されるガイドレールを、さらに備え、
    前記移動ベルトコンベアが設置された前記コンベア用レールは、前記ガイドレールに沿ってスライド可能である、
    ことを特徴とする請求項1記載のベルトコンベア鋼車。
  3. 前記移動ベルトコンベアが、坑口側に向かって上り勾配となるように、前記コンベア用レールに設置された、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のベルトコンベア鋼車。
  4. 坑口側から切羽側に向かって機関車、ベルトコンベア鋼車、普通鋼車の順で連結された搬送装置が搬送レール上を移動することで、トンネル掘削によって生じた掘削ズリを坑口側に搬送する方法であって、
    前記普通鋼車は、掘削ズリを収容し得るズリ収容体を有し、
    前記ベルトコンベア鋼車は、前記ズリ収容体と、前記搬送レールの軸方向に配置され該ズリ収容体の上部に固定されるコンベア用レールと、該コンベア用レール上をスライド可能な移動ベルトコンベアと、を有し、
    前記移動ベルトコンベアを切羽側に移動させるベルトコンベア前進工程と、
    掘削ズリ積み込み機で掘削ズリを前記移動ベルトコンベア上に載置することによって、該移動ベルトコンベアが掘削ズリを坑口側に運搬するとともに、該移動ベルトコンベアの坑口側端から前記ベルトコンベア鋼車の前記ズリ収容体内に掘削ズリを投入するベルトコンベア鋼車投入工程と、
    前記移動ベルトコンベアを坑口側に移動させるベルトコンベア後退工程と、
    掘削ズリ積み込み機で前記普通鋼車の前記ズリ収容体内に掘削ズリを投入する普通鋼車投入工程と、を備え、
    前記機関車が、掘削ズリを搭載した前記ベルトコンベア鋼車と前記普通鋼車を牽引しながら、前記搬送レール上を坑口側に移動する、
    ことを特徴とする掘削ズリ搬送方法。
  5. 前記ベルトコンベア鋼車投入工程では、前記普通鋼車との連結が解除された前記ベルトコンベア鋼車が、坑口側に移動しながら前記ズリ収容体内に掘削ズリを投入する、
    ことを特徴とする請求項4記載の掘削ズリ搬送方法。
  6. 前記搬送装置が、2以上の前記ベルトコンベア鋼車を含んで構成され、
    前記ベルトコンベア鋼車ごとに、前記ベルトコンベア前進工程と、前記ベルトコンベア鋼車投入工程と、前記ベルトコンベア後退工程と、を繰り返し行い、
    切羽側から数えて2番目以降の前記ベルトコンベア鋼車に係る前記ベルトコンベア鋼車投入工程では、切羽側の他の前記ベルトコンベア鋼車の前記移動ベルトコンベアから、当該ベルトコンベア鋼車の前記移動ベルトコンベアに、掘削ズリが受け渡される、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の掘削ズリ搬送方法。
  7. 前記ベルトコンベア鋼車が、前記ズリ収容体の上部であって、前記コンベア用レールに直交、又は略直交して配置されるガイドレールを、有し、
    前記ズリ収容体を転倒させることによって、積載した掘削ズリを排出する掘削ズリ排出工程、をさらに備え、
    前記掘削ズリ排出工程では、前記移動ベルトコンベアが設置された前記コンベア用レールを、前記ガイドレールに沿って前記ズリ収容体の転倒方向とは異なる方向にあらかじめ移動させる、
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の掘削ズリ搬送方法。
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