JP2022160298A - 医用画像処理装置及びその作動方法 - Google Patents

医用画像処理装置及びその作動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】観察対象の本来の色合いを大きく損ねることなく、濃淡情報のわずかな差を強調することができる医用画像処理装置及びその作動方法を提供する。【解決手段】B/G(X1)、G/R(Y1)及び第1G画像信号G(L1)を参照して、第1G画像信号G(L1)が上限値を超える画素について、B/G(X1)、G/R(Y1)を表すSaを第1色方向D1に変化させ、且つ、第1G画像信号G(L1)が下限値未満となる画素について、)B/G(X1)、G/R(Y1)を表すSbを第2色方向D2に変化させることによって、B/G(X2)、G/R(Y2)を取得する。【選択図】図6

Description

本発明は、観察対象における色強調処理を行う医用画像処理装置及びその作動方法に関する。
近年の医療分野では、光源装置、内視鏡、プロセッサ装置を備える内視鏡システムが広く用いられている。内視鏡システムでは、内視鏡から観察対象に照明光を照射し、その照明光で照明中の観察対象を内視鏡の撮像素子で撮像して得られるRGB画像信号に基づいて、観察対象の画像をモニタ上に表示する。
内視鏡による観察対象の画像では、色や形状などをに基づいて、診断が行われている。これに関して、特許文献1では、正常部と異常部との色の差を拡張する処理を行うことによって、正常部と異常部とのわずかな色の違いを強調することが行われている。また、特許文献2では、明るい範囲と暗い範囲とが混在する撮像対象を撮像した場合においても、明るい範囲と暗い範囲とでたとえば正常粘膜のカラーバランスを維持させることが行われている。なお、内視鏡分野とは異なるが、特許文献3では、デジタルカメラなどで得られた撮像画像の画像信号から色相領域毎に明るさ情報を取得し、取得された明るさ情報に基づいて露出制御が行うことによって、撮像画像の彩度を最適化することも行われている。
特許第5932894号公報 特許第6580778号公報 特開2013-77879号公報
画像強調を行う方法としては、明るさ、色合いを独立の性質として扱って強調することが一般的である。具体的には、カラーのRGB画像をLab、HSV、LHSなどの色空間に投影し、明るさ、色相、彩度を独立事象として制御することが一般的であった。そのような場合、画像強調する対象として、血液濃度や色素濃度などの濃淡情報を強調する場合には、明るさ又はコントラストを調整することが一般的である。しかしながら、濃淡情報の差がわずかしかない場合には、明るさ又はコントラストの調整だけでは、視認性の改善が不十分であった。
一方、濃淡情報を強調する場合に、ヒートマップのように色合いとは無関係の情報の変化を用いる疑似カラー表示を利用することが考えられる。この場合、濃淡情報のわずかな差を区別しやすいように色を割り当てることで、濃淡情報を強調することができるが、本来の色合いを失ってしまうため、疑似カラー表示からは濃淡以外の情報を判断することが難しくなる。
本発明は、観察対象の本来の色合いを大きく損ねることなく、濃淡情報のわずかな差を強調することができる医用画像処理装置及びその作動方法を提供することを目的とする。
本発明の医用画像処理装置は、プロセッサを備え、プロセッサが、カラーの第1医用画像を取得し、カラーの第1医用画像を構成する各画素について、画像信号値から色の3属性の1つである明るさに関する第1明るさ情報を取得し、色の3属性から明るさを除いて残る色情報に関する第1色情報を取得し、第1色情報及び第1明るさ情報を参照して、第1明るさ情報が予め定められている上限値を超える場合には、第1色情報を第1色方向に変化させ、且つ、第1明るさ情報が予め定められている下限値未満となる場合には、第1色情報を、第1色方向と補色又は反対色の関係となる第2色方向に変化させることによって、第2色情報を取得し、第1色情報と第2色情報とを、第1色情報に基づいて設定される第1合成係数に従って合成することによって合成色情報を取得し、第1明るさ情報を、第1色情報に基づいて設定される明るさ変換係数に従って変換することで、第2明るさ情報を取得し、第1明るさ情報と第2明るさ情報とを、第1色情報に基づいて設定される第2合成係数に従って合成して、合成明るさ情報を取得し、合成明るさ情報と、合成色情報に基づいて、画素信号値を変更したカラーの第2医療画像に変換する。
第1色方向が示す色は黄色で、第2色方向が示す色は青色であることが好ましい。第1合成係数、及び、第2合成係数は、第1色情報が予め定められた範囲となる第1色域内では色情報に応じて値が定まり、第1色域外では固定値となることが好ましい。第1合成係数、及び、第2合成係数は、第1色域内では0よりも大きく、且つ、色情報に応じて定まる第1距離又は第1角度に応じて変化させ、第1色域外では0とすることが好ましい。
プロセッサが、第2色情報が予め定められた範囲内となる第2色域内で、色情報に応じて定まる第2距離又は第2角度を変化させることによって、第3色情報を取得することが好ましい。第1色情報は、カラーの第1医用画像の赤色信号Rとカラーの第1医用画像の緑色信号Gとの比であるR/Gとカラーの第1医用画像の青色信号と緑色信号Gとの比であるB/Gであること、カラーの第1医用画像から得らえる色差信号Cr、Cbであること、カラーの第1医用画像から得られる色相と彩度であること、及び、カラーの第1医用画像から得られるCIE1976Laのうちaであることのうちのいずれかであることが好ましい。
第1色域は、濃度が高い血液の色に対応する色域であることが好ましい。第1色域は、色素散布された粘膜の色に対応する色域であることが好ましい。
本発明の医用画像処理装置の作動方法は、プロセッサが、カラーの第1医用画像を取得するステップと、カラーの第1医用画像を構成する各画素について、画像信号値から色の3属性の1つである明るさに関する第1明るさ情報を取得し、色の3属性から明るさを除いて残る色情報に関する第1色情報を取得するステップと、第1色情報及び第1明るさ情報を参照して、第1明るさ情報が予め定められている上限値を超える場合には、第1色情報を第1色方向に変化させ、且つ、第1明るさ情報が予め定められている下限値未満となる場合には、第1色情報を、第1色方向と補色又は反対色の関係となる第2色方向に変化させることによって、第2色情報を取得するステップと、第1色情報と第2色情報とを、第1色情報に基づいて設定される第1合成係数に従って合成することによって合成色情報を取得するステップと、第1明るさ情報を、第1色情報に基づいて設定される明るさ変換係数に従って変換することで、第2明るさ情報を取得するステップと、第1明るさ情報と第2明るさ情報とを、第1色情報に基づいて設定される第2合成係数に従って合成して、合成明るさ情報を取得するステップと、合成明るさ情報と、合成色情報に基づいて、画像信号値を変更したカラーの第2医療画像に変換するステップとを有する。
本発明によれば、観察対象の本来の色合いを大きく損ねることなく、濃淡情報のわずかな差を強調することができる。
第1実施形態の内視鏡システムの外観図である。 第1実施形態の内視鏡システムの機能を示すブロック図である。 紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rの発光スペクトルを示すグラフである。 第1色情報がB/G比、G/R比である場合における濃淡情報強調処理部の機能を示すブロック図である。 第1色情報がB/G比、G/R比である場合における第1色変化処理部の機能を示すブロック図である。 第1色情報がB/G比、G/R比である場合における第1色変化処理部における処理前と処理後を示す説明図である。 第1色情報がB/G比、G/R比である場合における第1色域を示す説明図である。 第1合成係数の分布を示す説明図である。 濃度が高い血液の色に対応する色域を示す説明図である。 青色色素が散布された粘膜の色に対応する色域を示す説明図である。 色情報合成部の機能を示すブロック図である。 第2色変化処理部の機能を示すブロック図である。 第2色域を示す説明図である。 第2距離R2inと第2距離R2outとの関係を示すグラフである。 第2角度θ2inと第2角度θ2outとの関係を示すグラフである。 明るさ情報取得部、明るさ情報合成部、及びカラー画像変換部の機能を示す説明図である。 特殊光観察モードの一連の流れを示すフローチャートである。 第1色情報が色差信号Cr,Cbである場合の濃淡情報強調処理部の機能を示すブロック図である。 第1色情報が色差信号Cr,Cbである場合における第1色変化処理部における処理前と処理後を示す説明図である。 第1色情報が色差信号Cr,Cbである場合における第1色域を示す説明図である。 第1色情報が色相H、彩度Sである場合の濃淡情報強調処理部の機能を示すブロック図である。 第1色情報が色相H、彩度Sである場合における第1色変化処理部における処理前と処理後を示す説明図である。 第1色情報が色相H、彩度Sである場合における第1色域を示す説明図である。 第2実施形態の内視鏡システムの機能を示すブロック図である。 通常光の発光スペクトルを示すグラフである。 特殊光の発光スペクトルを示すグラフである。 第3実施形態の内視鏡システムの機能を示すブロック図である。 回転フィルタを示す平面図である。 第2合成係数の分布を示すグラフである。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態の内視鏡システム10は、内視鏡12と、光源装置13と、プロセッサ装置14と、ディスプレイ15と、ユーザーインターフェース16とを有する。内視鏡12は、光源装置13と光学的に接続され、且つ、プロセッサ装置14と電気的に接続される。光源装置13は、照明光を内視鏡12に供給する。
内視鏡12は、観察対象に照明光を照明し、観察対象を撮像して内視鏡画像を取得するために用いられる。内視鏡12は、観察対象の体内に挿入される挿入部12aと、挿入部12aの基端部分に設けられた操作部12bと、挿入部12aの先端側に設けられた湾曲部12c及び先端部12dとを有している。湾曲部12cは、操作部12bを操作することにより湾曲動作する。先端部12dは、照明光を観察対象に向けて照射し、且つ、観察対象からの反射光を受光して観察対象を撮像する。先端部12dは、湾曲部12cの湾曲動作によって所望の方向に向けられる。操作部12bには、モードの切り替え操作に用いるモード切替スイッチ12fと、観察対象の静止画の取得指示に用いられる静止画取得指示スイッチ12gと、ズームレンズ21bの操作に用いられるズーム操作部12hとが設けられている。
プロセッサ装置14は、ディスプレイ15及びユーザーインターフェース16と電気的に接続される。プロセッサ装置14は、内視鏡12からの内視鏡画像を受信する。ディスプレイ15は、プロセッサ装置14で処理された観察対象の画像又は情報等を出力表示する。ユーザーインターフェース16は、キーボード、マウス、タッチパッド、マイク等を有し、機能設定等の入力操作を受け付ける機能を有する。拡張プロセッサ装置17は、プロセッサ装置14に電気的に接続されている。
内視鏡システム10は、通常観察モードと、特殊光観察モードとを備えており、モード切替スイッチ12fによって切り替えられる。通常観察モードは、白色光などの通常光を観察対象に照明して得られる通常画像をディスプレイ15に表示するモードである。特殊光観察モードは、青色狭帯域光などを含む特殊光を観察対象に照明して得られ、明るい部分と暗い部分の濃淡部分を強調した濃淡強調画像をディスプレイ15に表示するモードである。なお、本実施形態では、濃淡強調画像については、特殊光を観察対象に照明して得られる後述の特殊画像信号に基づいて生成するが、特殊光に代えて、通常光など特殊光以外の様々な波長域を有する照明光を観察対象に照明して得られる画像信号に基づいて生成してもよい。
図2に示すように、光源装置13は、V-LED(Violet Light Emitting Diode)20a、B-LED(Blue Light Emitting Diode)20b、G-LED(Green Light Emitting Diode)20c、及び、R-LED(Red Light Emitting Diode)20dを有する光源部20と、4色のLED20a~20dの駆動を制御する光源制御部21、及び4色のLED20a~20dから発せられる4色の光の光路を結合する光路結合部23を備えている。光路結合部23で結合された光は、挿入部12a内に挿通されたライトガイド24及び照明レンズ33を介して、被検体内に照射される。なお、LEDの代わりに、LD(Laser Diode)を用いてもよい。
ライトガイド24は、内視鏡12及びユニバーサルコード(内視鏡12と光源装置13及びプロセッサ装置14とを接続するコード)内に内蔵されており、光路結合部23で結合された光を内視鏡12の先端部12dまで伝搬する。なお、ライトガイド41としては、マルチモードファイバを使用することができる。一例として、コア径105μm、クラッド径125μm、外皮となる保護層を含めた径がφ0.3~0.5mmの細径なファイバケーブルを使用することができる。
内視鏡12の先端部12dには、照明光学系30と撮像光学系31が設けられている。照明光学系30は照明レンズ33を有しており、この照明レンズ33を介して、ライトガイド24からの光が観察対象に照射される。撮像光学系31は、対物レンズ35及び撮像センサ36を有している。観察対象からの反射光は、対物レンズ35を介して、撮像センサ36に入射する。これにより、撮像センサ36に観察対象の反射像が結像される。
撮像センサ36はカラーの撮像センサであり、被検体の反射像を撮像して画像信号を出力する。この撮像センサ36は、CCD(Charge Coupled Device)撮像センサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)撮像センサ等であることが好ましい。本発明で用いられる撮像センサ36は、R(赤)、G(緑)及びB(青)の3色のRGB画像信号を得るためのカラーの撮像センサ、即ち、Rフィルタが設けられたR画素、Gフィルタが設けられたG画素、Bフィルタが設けられたB画素を備えた、いわゆるRGB撮像センサである。R画素はR画像信号を出力し、G画素はG画像信号を出力し、B画素はB画像信号を出力する。
撮像センサ36は、通常観察モードの場合においては、通常光によって照明された観察対象を撮像することにより、通常画像信号を出力する。また、撮像センサ36は、特殊光観察モードの場合においては、特殊光によって照明された観察対象を撮像することにより、特殊画像信号を出力する。
なお、撮像センサ36としては、RGBのカラーの撮像センサの代わりに、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びG(緑)の補色フィルタを備えた、いわゆる補色撮像センサであっても良い。補色撮像センサを用いる場合には、CMYGの4色の画像信号が出力されるため、補色-原色色変換によって、CMYGの4色の画像信号をRGBの3色の画像信号に変換する必要がある。また、撮像センサ36はカラーフィルタを設けていないモノクロ撮像センサであっても良い。この場合、光源制御部21は青色光B、緑色光G、及び赤色光Rを時分割で点灯させて、撮像信号の処理では同時化処理を加える必要がある。
撮像センサ36から出力される画像信号は、CDS/AGC回路40に送信される。CDS・AGC回路40は、アナログ信号である画像信号に相関二重サンプリング(CDS(Correlated Double Sampling))や自動利得制御(AGC(Auto Gain Control))を行う。CDS/AGC回路40を経た画像信号は、A/D変換器(A/D(Analog /Digital)コンバータ)42により、デジタル画像信号に変換される。A/D変換されたデジタル画像信号は、プロセッサ装置14に入力される。
プロセッサ装置14は、画像信号入力部45と、DSP(Digital Signal Processor)46と、ノイズ除去部47と、信号切替部48と、通常画像処理部49と、濃淡情報強調処理部50と、映像信号生成部51とを備えている。
画像信号入力部45には、内視鏡12からのデジタルの画像信号が入力される。DSP46は、受信した画像信号に対して、欠陥補正処理、オフセット処理、ゲイン処理、マトリクス処理、ガンマ変換処理、又はデモザイク処理等の各種信号処理を施す。欠陥補正処理では、撮像センサ36の欠陥画素の信号が補正される。オフセット処理では、欠陥補正処理が施された画像信号から暗電流成分が除かれ、正確な零レベルが設定される。ゲイン処理では、オフセット処理後の画像信号に特定のゲインを乗じることにより信号レベルが整えられる。
ゲイン処理については、通常観察モードと特殊光観察モードで異なっている。通常観察モードのゲイン処理については、通常画像信号のR画像信号、G画像信号、及び、B画像信号に対して、通常観察用のRゲイン係数、Gゲイン係数、及び、Bゲイン係数がそれぞれ掛け合わされる。特殊光観察モードのゲイン処理については、特殊画像信号のR画像信号、G画像信号、及び、B画像信号に対して、特殊観察用のRゲイン係数、Gゲイン係数、及び、Bゲイン係数がそれぞれ掛け合わされる。
ゲイン処理後の画像信号には、色再現性を高めるためのマトリクス処理が施される。マトリクス処理についても、通常観察モードと特殊光観察モードで異なっている。通常観察モードのマトリクス処理については、通常画像信号に対して、通常観察用のマトリクス処理が施される。特殊光観察モードのマトリクス処理については、特殊画像信号に対して、特殊観察用のマトリクス処理が施される。
その後、ガンマ変換処理によって明るさや彩度が整えられる。マトリクス処理後の画像信号には、デモザイク処理(等方化処理、同時化処理とも言う)が施され、各画素で不足した色の信号が補間によって生成される。このデモザイク処理によって、全画素がRGB各色の信号を有するようになる。
ノイズ除去部47は、DSP46でガンマ補正等が施された画像信号に対してノイズ除去処理(例えば移動平均法やメディアンフィルタ法等)を施すことによって、画像信号からノイズを除去する。ノイズが除去された画像信号は、信号切替部48に送信される。
信号切替部48は、モード切替SW13aにより、通常観察モードにセットされている場合には、通常画像信号を通常画像処理部49に送信し、特殊光観察モードにセットされている場合には、特殊画像信号を濃淡情報強調処理部50に送信する。
通常画像処理部49は、通常画像信号に対して、通常観察用の画像処理を施す。通常観察用の画像処理には、通常観察用の構造強調処理などが含まれる。通常観察用の画像処理が施された通常画像信号は、通常画像として、通常画像処理部49から映像信号生成部51に入力される。濃淡情報強調処理部50は、特殊画像信号に基づいて、濃淡強調画像を生成する。濃淡情報強調処理部50の詳細については後述する。濃淡強調画像は、映像信号生成部51に入力される。
映像信号生成部51は、通常画像処理部49又は濃淡情報強調処理部50から入力された通常画像又は濃淡強調画像を、ディスプレイ15で表示可能な画像として表示するための映像信号に変換する。この映像信号に基づいて、ディスプレイ15は、通常画像又は濃淡強調画像を表示する。
図3に示すように、光源装置13に設けられたV-LED20a、B-LED20b、G-LED20c、及びR-LED20dからなる光源部20は、以下に示す発光スペクトルの光を発する。V-LED20aは、中心波長405±10nm、波長範囲380~420nmの紫色光Vを発生する。B-LED20bは、中心波長460±10nm、波長範囲420~500nmの青色光Bを発生する。G-LED20cは、波長範囲が480~600nmに及ぶ緑色光Gを発生する。R-LED20dは、中心波長620~630nmで、波長範囲が600~650nmに及ぶ赤色光Rを発生する。
光源制御部21は、通常観察モードにおいて、V-LED20a、B-LED20b、G-LED20c、及びR-LED20dを点灯する。したがって、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光Rの4色の光が混色した光が、通常光として、観察対象に照射される。また、光源制御部21は、通常観察モード時には、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光R間の光量比がVc:Bc:Gc:Rcとなるように、各LED20a~20dを制御する。一方、光源制御部21は、特殊光観察モード時には、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光R間の光量比がVs:Bs:Gs:Rsとなるように、各LED20a~20dを制御する。
なお、本明細書において、光量比は、少なくとも1つの半導体光源の比率が0(ゼロ)の場合を含む。したがって、各半導体光源のいずれか1つまたは2つ以上が点灯しない場合を含む。例えば、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光R間の光量比が1:0:0:0の場合のように、半導体光源の1つのみを点灯し、他の3つは点灯しない場合も、光量比を有するものとする。
濃淡情報強調処理部50は、図4に示すように、画像取得部60、色及び明るさ情報取得部61、第1色変化処理部62、合成係数設定部63、色情報合成部65、第2色変化処理部66、明るさ情報取得部67、明るさ情報合成部68、及び、カラー画像変換部69を備えている。
プロセッサ装置14には、濃淡情報強調処理部の各種処理に関するプログラムがプログラム用メモリに組み込まれている。プロセッサによって構成される制御部(図示しない)によってプログラムが実行されることによって、画像取得部60、色及び明るさ情報取得部61、第1色変化処理部62、合成係数設定部63、色情報合成部65、第2色変化処理部66、明るさ情報取得部67、明るさ情報合成部68、及び、カラー画像変換部69の機能が実現する。
画像取得部60は、カラーの第1医用画像として、特殊画像信号のR画像信号、G画像信号、及びB画像信号を取得する。画像取得部60で取得した特殊画像信号のうちR画像信号を第1R画像信号とし、G画像信号を第1G画像信号とし、B画像信号を第1B画像信号とする。画像取得部60は、特殊画像信号を色及び明るさ情報取得部61に送信する。
なお、画像取得部60で取得する画像としては、内視鏡12によって得られるカラーの内視鏡画像である特殊画像信号の第1R画像信号、第1G画像信号、及び第1B画像信号の他、超音波診断装置で得られるカラーの超音波画像など各種の医用装置で得られるカラーの第1医用画像であってもよい。したがって、本発明の医用画像処理装置には、本実施形態に示す内視鏡用のプロセッサ装置14の他、超音波画像を処理する超音波用のプロセッサ装置が含まれることとなる。
色及び明るさ情報取得部61は、特殊画像信号を構成する各画素について、画像信号値から色の3属性の1つである明るさに関する第1明るさ情報を取得し、色の3属性から明るさを除いて残る色情報に関する第1色情報を取得する。色及び明るさ情報取得部61は、第1色情報を取得するための信号比算出部61aを有する。色及び明るさ情報取得部61において、信号比算出部61aで第1色情報を取得する場合には、第1明るさ情報は、特殊画像信号のうち画素毎の明るさを表すのに適した画像信号とすることが好ましい。本実施形態では、第1明るさ情報を、特殊画像信号の第1G画像信号とし、他の明るさ情報(第2明るさ情報)と区別するために、以下G(L1)(図5参照)と表記する。
信号比算出部61aは、Log変換済みの第1G画像信号と第1B画像信号に基づいて差分処理(logG-logB =logG/B=-log(B/G))することにより、B/G比(-log(B/G)のうち「-log」を省略したものを「B/G比」と表記する)を算出する。また、信号比算出部61aは、Log変換済みの第1R画像信号と第1G画像信号に基づいて差分処理(logR-logG=logR/G=-log(G/R))することにより、G/R比を算出する。G/R比については、B/G比と同様、-log(G/R)のうち「-log」を省略したものを表している。信号比算出部61aで算出したB/G比、及び、G/R比を、第1色情報とする。以下、信号比算出部61aで算出したB/G比、及び、G/R比を、他の色情報(第2、第3色情報)と区別するために、B/G比(X1)、G/R比(Y1)(図5参照)と表記することとする。
なお、B/G比及びG/R比は、B画像信号、G画像信号、及びR画像信号において同じ位置にある画素の画素値から画素毎に求める。また、B/G比及びG/R比は画素毎に求める。また、B/G比は、血管深さ(粘膜表面から特定の血管がある位置までの距離)に相関があることから、血管深さが異なると、それに伴ってB/G比も変動する。また、G/R比は、血液量(ヘモグロビンインデックス)と相関があることから、血液量に変動が有ると、それに伴ってG/R比も変動する。また、B/G比、G/R比に代えて、カラーの第1医用画像から得られるCIE1976Laのaを用いてもよい。この場合、Laのうち、aが第1色情報に対応し、Lが第1明るさ情報に対応することになる。
第1色変化処理部62は、第1色情報及び第1明るさ情報を参照して、第1明るさ情報が予め定められている上限値を超える場合には、第1色情報を第1色方向に変化させ、且つ、第1明るさ情報が予め定められている下限値未満となる場合には、第1色情報を、第1色方向と補色又は反対色の関係となる第2方向に変化させることによって、第2色情報を取得する。
具体的には、図5及び図6に示すように、第1色変化処理部62は、G画像信号G(L1)の画素値が上限値を超える画素Paについては、画素Paに対応するB/G比及びG/R比を表す値Saを第1色方向D1に変化させる。第1色方向D1に変化後のB/G比及びG/R比を表す値をSaとする。なお、第1色方向D1の変化は、B/G比及びG/R比を極座標変換した空間で、動径と角度を変化させて行うことが好ましい。
また、第1色変化処理部62は、G画像信号G(L1)の画素値を参照し、明るさを示す画素値が下限値未満となる画素Pbについては、画素Paに対応するB/G比及びG/R比を表す値Sbを第2色方向D2に変化させる。第2色方向D2に変化後のB/G比及びG/R比を表す値をSbとする。第1色変化処理部62で第1方向D1の変化で得られるB/G比、G/R比を、B/G比(X2)、G/R比(Y2)とする。これにより、濃度が高い血液の色に対応する色域、又は、色素散布された粘膜の色に対応する色域などの濃淡情報の色変化を強調するための濃淡強調用の色変化を実現することができる。
なお、明るい部分の色と暗い部分の色の両方が存在する濃淡領域を強調するためには、第1色方向D1が示す色は、第2色方向D2が示す色と補色又は反対色であることが好ましい。例えば、第1色方向が示す色は黄色で、第2色方向が示す色は青色であることが好ましい。色自体の明るさは、黄色は明るく感じるため、画素Paのような明るい画素領域の場合は、明るさ増加のために、黄色方向に変化させることが好ましい。これに対して、青色は暗く感じるため、画素Pbのような暗い画素領域の場合は、明るさ抑制のために、青色方向に変化させることが好ましい。このように、明るい部分と暗い部分の濃淡の変化を、色相又は彩度など色合いの組み合わせを加味して表現することで、濃淡の変化を認知しやすくする。
合成係数設定部63は、第1色情報に基づいて、第1色情報と後述の第2色情報との合成に用いる第1合成係数、又は、第1明るさ情報と後述の第2明るさ情報との合成に用いる第2合成係数を設定する。第1合成係数、及び、第2合成係数は、第1色情報が予め定められた範囲となる第1色域内では色情報に応じて値が決まり、第1色域外では固定値となることが好ましい。
具体的には、図7に示すように、B/G比、G/R比で形成される信号比空間において、第1色域は、第1中心XC1、YC1、第1中心XC1、YC1からの第1距離R1、又は、第1中心XC1、YC1が通る第1中心線CL1との第1角度θ1で、定義される。
第1合成係数f1及び第2合成係数f2は、第1色域内では0よりも大きく、且つ、第1距離R1又は第1角度θ1に応じて変化させ、第1色域外では0とすることが好ましい。例えば、図8に示すように、第1合成係数f1は、第1中心XC1、YC1を一番大きくし、第1中心XC1、YC1から離れるほど小さくすることが好ましい。一方、図29に示すように、第2合成係数f2は、第1中心XC1、YC1を一番大きくし、第1中心XC1、YC1から離れるほど大きくすることが好ましい。
なお、第1色域が、出血領域のように、濃度が高い血液の色に対応する色域である場合には、B/G比及びG/R比からなる信号比空間の第1象限に、第1色域を定めることが好ましい。この場合、図9に示すように、第1色域72は、信号比空間の第1象限において、第1距離R1により定められる距離領域72aと第1角度θ1により定められる角度領域72bの重複領域とすることが好ましい。また、第1色域が、インジゴカルミンなど青系色素の色素が散布された粘膜の色に対応する色域である場合には、信号比空間の第3象限に第1色域を定めることが好ましい。この場合、図10に示すように、第1色域73は、信号比空間の第3象限において、第1距離R1により定められる距離領域73aと第1角度θ1により定められる角度領域73bの重複領域とすることが好ましい。
色情報合成部65は、第1色情報と第2色情報とを第1合成係数f1に従って合成することによって合成色情報を取得する。具体的には、図11に示すように、第2色情報であるB/G比(X2)、G/R比(Y2)の画素毎の値に対して第1合成係数f1を掛け合わせて得られるf1×B/G比(X2)、f1×G/R比(Y2)に、B/G比(X1)、G/R比(Y1)の画素毎の値を足し合わせることによって、合成色情報が得られる。即ち、B/G比(X2)、G/R比(Y2)のうち、0よりも大きい領域内係数が掛け合わされた部分が、B/G比(X1)、G/R比(Y1)に加算されることになる。なお、色情報合成部65で得られるB/G比、G/R比を、B/G比(MX)、G/R比(MY)とする。
第2色変化処理部66は、第2色情報が予め定められた範囲内となる第2色域内で、色情報に応じて定まる第2距離又は第2角度を変化させることによって、第3色情報を取得する。図12に示すように、第2色変化処理部66では、B/G(MX)、G/R(MY)から形成される信号比空間において、第2距離R2又は第2角度θ2を変化させることによって、B/G比(X3)、G/R比(Y3)を取得する。
第2距離R2又は第2角度θ2で定められる第2色域は、予め定めた色強調対象の色の差を強調するための領域である。色強調対象としては、例えば、委縮性胃炎などの病変によって正常部との色の差が生ずる領域(委縮粘膜、深層血管、発赤など)が含まれることが好ましい。第2色変化処理部66では、色相又は彩度の変化を非線形に拡張又は収縮することで、濃淡の違いに相関付けた色の変化が更に強調されるため、濃淡情報を分かりやすくすることができる。
第2色域は、図13に示すように、信号比空間において、第1色域と同様、第2中心XC2、YC2からの第2距離R2、又は、第2中心XC2、XC2を通る第2中心線CL2からの第2角度θ2によって、定義される。第2色変化処理部66では、第2距離R2又は第2角度θ2を変化させるために、B/G比(MX)、G/R比(MY)を極座標変換させる必要がある。
第2距離R2を変化させる第2距離変化処理は、以下のように行うことが好ましい。図14に示すように、第2色域内に含まれる座標の第2距離R2inの入力に対して、第2距離R2outを出力する。第2距離R2が小さいほど、彩度が低く、第2距離R2が大きくなるほど、彩度が高いことを表している。第2距離変化処理は、入出力の関係を表すS字の変換カーブTRが用いられる。
第2距離変化処理では、第2色域において、第2距離R2が小さい低彩度範囲LRにおいては、出力値R2outを入力値R2inよりも小さくする一方で、高彩度範囲HRにおいては、出力値R2outを入力値R2inよりも大きくする。これにより、低彩度範囲に含まれる観察対象の彩度をより低くする一方で、高彩度範囲に含まれる観察対象の彩度をより高くすることができる。このような彩度強調により、複数の観察対象範囲の間の彩度差を大きくすることができる。なお、第2色域外では、出力値R2outは入力値R2inと同じである。
第2角度θ2を変化させる第2角度変化処理は、以下のように行うことが好ましい。図15に示すように、第2色域内に含まれる座標の第2角度θ2inの入力に対して、第2角度θ2outを出力する。第2角度θ2が0から離れるほど、第2中心XC2、XC2との色相の違いが大きくなる。第2角度変化処理処理は、入出力の関係を表すS字の変換カーブTAが用いられる。
第2角度変化処理では、第2色域において、マイナス側の第2角度θ2が示す色相範囲RAにおいては、出力値θ2outを入力値θ2inよりも小さくする一方で、プラス側の第2角度θ2が示す色相範囲RBにおいては、出力値θ2outを入力値θ2inよりも大きくする。これにより、マイナス側の色相範囲RAに含まれる観察対象とプラス側の色相範囲RBに含まれる観察対象との色相の違いを大きくすることができる。なお、第2色域外では、出力値θ2outは入力値θ2inと同じである。
図16に示すように、明るさ情報取得部67は、第1明るさ情報を、第1色情報に基づいて設定される明るさ変換係数に従って変換することで、第2明るさ情報を取得する。明るさ変換係数Tcは、第1合成係数f1と同様であることが好ましい。具体的には、G画像信号G(L1)の画素毎の画素値に対して明るさ変換係数Tcを掛け合わせることによって、第2明るさ情報であるG画像信号G(L2)を算出する(G(L2)=Tc×G(L1))。
明るさ情報合成部68は、第1明るさ情報と第2明るさ情報とを、第1色情報に基づいて設定される第2合成係数に従って合成して合成明るさ情報を取得する。具体的には、G画像信号G(L2)の画素毎の画素値に第2合成係数f2を掛け合わせた値に対して、第1明るさ情報であるG画像信号(L1)の画素毎の画素値を足し合わせることによって、合成明るさ情報であるG画像信号G(LM)を算出する(G(L1)+f2×G(L2)。
カラー画像変換部69は、第3色情報と合成明るさ情報とに基づいて、カラーの第2医用画像に変換する。具体的には、G画像信号G(LM)とB/G比(X3)とに基づく演算を行うことにより、B/G比(X3)を第2B画像信号に変換する。また、G画像信号G(LM)とG/R比(Y3)とに基づく演算を行うことにより、G/R比(Y3)を第2R画像信号に変換する。G画像信号G(LM)は、特別な変換を施すことなく、第2G画像信号として出力する。これら第2B画像信号、第2G画像信号、第3画像信号が、カラーの第2医用画像となる。カラー画像変換部69は、カラーの第2医用画像を濃淡強調画像として出力する。
次に、特殊光観察モードの一連の流れについて、図17のフローチャートに沿って説明する。モード切替スイッチ12fを操作して、特殊光観察モードに切り替える。これにより、特殊光が観察対象に照明される。観察対象を撮像センサ36で撮像することにより、特殊画像信号が得られる。画像取得部60は、カラーの第1医用画像として、特殊画像信号の第1R画像信号、第1G画像信号、第1B画像信号を取得する。
色及び明るさ情報取得部61は、特殊画像信号の第1R画像信号、第1G画像信号、第1B画像信号から、第1色情報としてB/G比(X1)、G/R比(Y1)を取得する。また、色及び明るさ情報取得部61は、第1明るさ情報として第1G画像信号G(L1)を取得する。
第1色変化処理部62は、B/G比(X1)、G/R比(Y1)及び第1G画像信号G(L1)を参照して、第1G画像信号G(L1)が上限値を超える場合には、B/G比(X1)、G/R比(Y1)を表す値を第1色方向(黄色方向)に変化させ、且つ、第1G画像信号G(L1)が下限値未満となる場合には、B/G比(X1)、G/R比(Y1)を表す値を第2色方向(青色方向)に変化させる。これにより、第2色情報としてB/G比(X2)、G/R比(Y2)を取得する。
色情報合成部65は、B/G比(X1)、G/R比(Y1)とB/G比(X2)、G/R比(Y2)とを、予め設定した第1合成係数f1に従って合成することによって、合成色情報としてB/G比(MX)、G/R比(MY)を取得する。カラー画像変換部69は、B/G比(MX)、G/R比(MY)に基づいて、カラーの第2医用画像に変換する。カラーの第2医用画像は、濃淡強調画像としてディスプレイ15に表示される。以上の一連の処理は、特殊光観察モードが継続する間、繰り返し行われる。
なお、上記実施形態では、信号比算出部61aで算出したB/G比(X1)、G/R比(Y1)及び第1G画像信号G(L1)を用いて、濃淡強調画像を取得しているが、その他の第1色情報及び第1明るさ情報を用いて、濃淡強調画像を取得するようにしてもよい。
例えば、カラーの第1医用画像から、第1色情報として色差信号Cr、Cbを取得し、第1明るさ情報として輝度信号Yを取得してもよい。図18に示すように、色差信号Cr及びCbと輝度信号Yの取得は、輝度色差信号変換部61bで行われる。輝度色差信号変換部61bで色差信号Cr、Cb及び輝度信号Yを取得すること以外については、B/G比、G/R比を用いる上記実施形態と同様である。したがって、色差信号Cb、CrがB/G比、G/R比に対応し、輝度信号Yが第1G画像信号に対応することとなる。
なお、色差信号Cr、Cb及び輝度信号Yを用いる場合においては、図19に示すように、第1色変化処理部62は、輝度信号Yの画素値を参照し、明るさを示す画素値が上限値を超える画素Paについては、画素Paに対応する色差信号Cr、Cbを表す値Saを第1色方向D1に変化させる。第1色方向D1に変化後の色差信号Cr、Cbを表す値をSaとする。なお、第1色方向の変化は、色差信号Cr、Cbを極座標変換した空間で、動径と角度を変化させて行うことが好ましい。
また、第1色変化処理部62は、輝度信号Yの画素値を参照し、明るさを示す画素値が下限値未満となる画素Pbについては、画素Pbに対応する色差信号Cr、Cbを表す値Sbを第2色方向D2に変化させる。第2色方向D2に変化後の色差信号Cr、Cbを表す値をSbとする。
なお、濃度が高い血液の色に対応する色域を第1色域とする場合には、Cr、Cb空間のうち、第2象限に第1色域72を定めることが好ましい。第1色域72は、図20に示すように、Cr、Cb空間の第2象限において、第1距離R1により定められる距離領域72aと第1角度θ1により定められる角度領域72bの重複領域とすることが好ましい。
また、カラーの第1医用画像から、第1色情報として色相H(Hue)、彩度S(Saturation)を取得し、第1明るさ情報として明度V(Value)を取得してもよい。図21に示すように、色相H及び彩度Sと明度Vの取得は、HSV変換部61cで行われる。HSV変換部61cで色相H及び彩度Sと明度Vを取得すること以外については、B/G比、G/R比を用いる上記実施形態と同様である。したがって、色相H及び彩度SがB/G比、G/R比に対応し、明度Vが第1G画像信号に対応することとなる。
なお、色相H及び彩度Sと明度Vを用いる場合においては、図22に示すように、第1色変化処理部62は、明度Vの画素値を参照し、明るさを示す画素値が上限値を超える画素Paについては、画素Paに対応する色相H及び彩度Sを表す値Saを第1色方向D1に変化させる。第1色方向D1に変化後の色相H及び彩度Sを表す値をSaとする。
また、第1色変化処理部62は、明度Vの画素値を参照し、明るさを示す画素値が下限値未満となる画素Pbについては、画素Pbに対応する色相H及び彩度Sを表す値Sbを第2色方向D2に変化させる。第2色方向D2に変化後の色相H及び彩度Sを表す値をSbとする。
なお、濃度が高い血液の色に対応する色域を第1色域とする場合には、HS空間のうち、第2象限に第1色域72を定めることが好ましい。第1色域72は、図23に示すように、HS空間において、濃度が高い血液の色に対応する色域の色相範囲と彩度範囲を有する領域とすることが好ましい。
[第2実施形態]
第2実施形態では、第1実施形態で示した4色のLED20a~20dの代わりに、レーザ光源と蛍光体を用いて観察対象の照明を行う。それ以外については、第1実施形態と同様である。
図24に示すように、第2実施形態の内視鏡システム100では、光源装置13において、4色のLED20a~20dの代わりに、中心波長445±10nmの青色レーザ光を発する青色レーザ光源(図24では「445LD」と表記)104と、中心波長405±10nmの青紫色レーザ光を発する青紫色レーザ光源(図24では「405LD」と表記)106とが設けられている。これら各光源104及び106の半導体発光素子からの発光は、光源制御部108により個別に制御されており、青色レーザ光源104の出射光と、青紫色レーザ光源106の出射光の光量比は変更自在になっている。
光源制御部108は、通常観察モードの場合には、青色レーザ光源104を駆動させる。これに対して、特殊光観察モードの場合には、青色レーザ光源104と青紫色レーザ光源106の両方を駆動させる。以上の各光源104及び106から出射されるレーザ光は、集光レンズ、光ファイバ、又は合波器などの光学部材(いずれも図示せず)を介して、ライトガイド24に入射する。
なお、青色レーザ光又は青紫色レーザ光の半値幅は±10nm程度にすることが好ましい。また、青色レーザ光源104及び青紫色レーザ光源106は、ブロードエリア型のInGaN系レーザダイオードが利用でき、また、InGaNAs系レーザダイオードやGaNAs系レーザダイオードを用いることもできる。また、上記光源として、発光ダイオード等の発光体を用いた構成としてもよい。
照明光学系30には、照明レンズ33の他に、ライトガイド24からの青色レーザ光又は青紫色レーザ光が入射する蛍光体110が設けられている。蛍光体110に、青色レーザ光が照射されることで、蛍光体110から蛍光が発せられる。また、一部の青色レーザ光は、そのまま蛍光体110を透過する。青紫色レーザ光は、蛍光体110を励起させることなく透過する。蛍光体110を出射した光は、照明レンズ33を介して、観察対象に照射される。
ここで、通常観察モードにおいては、主として青色レーザ光が蛍光体110に入射するため、図25に示すような、青色レーザ光、及び青色レーザ光により蛍光体110から励起発光する蛍光を合波した通常光が、観察対象に照射される。一方、特殊光観察モードにおいては、青紫色レーザ光と青色レーザ光の両方が蛍光体110に入射するため、図26に示すような、青紫色レーザ光である励起光と、青色レーザ光、及び青色レーザ光により蛍光体110から励起発光する蛍光を合波した特殊光が、観察対象に照射される。
なお、蛍光体110は、青色レーザ光の一部を吸収して、緑色~黄色に励起発光する複数種の蛍光体(例えばYAG系蛍光体、或いはBAM(BaMgAl1017)等の蛍光体)を含んで構成されるものを使用することが好ましい。本構成例のように、半導体発光素子を蛍光体110の励起光源として用いれば、高い発光効率で高強度の白色光が得られ、白色光の強度を容易に調整できる上に、白色光の色温度及び色度の変化を小さく抑えることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、第1実施形態で示した4色のLED20a~20dの代わりに、キセノンランプなどの広帯域光源と回転フィルタを用いて観察対象の照明を行う。また、カラーの撮像センサ36に代えて、モノクロの撮像センサで観察対象の撮像を行う。また、プロセッサ装置14においては、信号切替部48は設けられておらず、ノイズ除去部47から出力された画像信号は、通常画像処理部49及び通常画像処理部49に直接接続された濃淡情報強調処理部50に入力される。
第3実施形態では、通常観察モードの場合には、通常画像処理部49が作動し、濃淡情報強調処理部50は、通常画像処理部49から出力される通常画像をそのまま映像信号生成部51に送信する。一方、特殊光観察モードの場合には、濃淡情報強調処理部59が作動し、通常画像処理部49は、ノイズ除去部47から出力される特殊画像信号をそのまま濃淡情報強調処理部50に送信する。上記以外については、第1実施形態と同様である。
図27に示すように、第3実施形態の内視鏡システム200では、光源装置13において、4色のLED20a~20dに代えて、広帯域光源202、回転フィルタ204、及びフィルタ切替部205が設けられている。また、撮像光学系30bには、カラーの撮像センサ36の代わりに、カラーフィルタが設けられていないモノクロの撮像センサ206が設けられている。
広帯域光源202はキセノンランプ、白色LEDなどであり、波長域が青色から赤色に及ぶ白色光を発する。回転フィルタ204は、内側に設けられた通常観察モード用フィルタ208と、外側に設けられた特殊光観察モード用フィルタ209とを備えている(図28参照)。フィルタ切替部205は、回転フィルタ204を径方向に移動させるものであり、モード切替SW13aにより通常観察モードにセットされたときに、回転フィルタ204の通常観察モード用フィルタ208を白色光の光路に挿入し、特殊光観察モードにセットされたときに、回転フィルタ204の特殊光観察モード用フィルタ209を白色光の光路に挿入する。
図28に示すように、通常観察モード用フィルタ208には、周方向に沿って、白色光のうち青色光を透過させるBフィルタ208a、白色光のうち緑色光を透過させるGフィルタ208b、及び白色光のうち赤色光を透過させるRフィルタ208cが設けられている。したがって、通常観察モード時には、回転フィルタ204が回転することで、青色光、緑色光、及び赤色光が交互に観察対象に照射される。
特殊光観察モード用フィルタ209には、周方向に沿って、白色光のうち特定波長の青色狭帯域光を透過させるBnフィルタ209aと、白色光のうち緑色光を透過させるGフィルタ209c、白色光のうち赤色光を透過させるRフィルタ209dが設けられている。したがって、特殊光観察モード時には、回転フィルタ204が回転することで、青色狭帯域光、緑色光、赤色光が交互に観察対象に照射される。青色狭帯域光に基づく画像信号は、特殊画像信号のB画像信号として用いられる。緑色光に基づく画像信号は、特殊画像信号のG画像信号として、赤色光に基づく画像信号は、特殊画像信号のR画像信号として用いられる。
なお、上記実施形態では、第1色変化処理部62又は第2色変化処理部66については、入力値(B/G比、G/R比などの2種類の色情報)が入力された場合に、対応付けられた出力値(B/G比、G/R比などの2種類の色情報)を出力する二次元LUT(Look Up Table)を用いるようにしてもよい。
上記実施形態において、通常画像処理部49、濃淡情報強調処理部50、映像信号生成部51、画像取得部60、色及び明るさ情報取得部61、第1色変化処理部62、合成係数設定部63、色情報合成部65、第2色変化処理部66、明るさ情報取得部67、明るさ情報合成部68、カラー画像変換部69、信号比算出部61a、輝度色差信号変換部61b、HSV変換部61c、光源制御部108などの処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA (Field Programmable Gate Array) などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、各種の処理を実行するために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた形態の電気回路(circuitry)である。また、記憶部のハードウェア的な構造はHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid Stage Drive)等の記憶装置である。
10 内視鏡システム
12 内視鏡
12a 挿入部
12b 操作部
12c 湾曲部
12d 先端部
12f モード切替スイッチ
12g 静止画取得指示スイッチ
12h ズーム操作部
13 光源装置
14 プロセッサ装置
15 ディスプレイ
16 ユーザーインターフェース
20 光源部
20a V-LED
20b B-LED
20c G-LED
20d R-LED
21 光源制御部
23 光路結合部
24 ライトガイド
30 照明光学系
31 撮像光学系
33 照明レンズ
35 対物レンズ
36 撮像センサ
40 CDS/AGC回路
42 A/D変換器
45 画像信号入力部
46 DSP
47 ノイズ除去部
48 信号切替部
49 通常画像処理部
50 濃淡情報強調処理部
51 映像信号生成部
60 画像取得部
61 色及び明るさ情報取得部
61a 信号比算出部
61b 輝度色差信号変換部
61c HSV変換部
62 第1色変化処理部
63 合成係数設定部
65 色情報合成部
66 第2色変化処理部
67 明るさ情報取得部
68 明るさ情報合成部
69 カラー画像変換部
72、73 第1色域
72a、73a 距離領域
72b、73b 角度領域
100 内視鏡システム
104 青色レーザ光源
106 青紫色レーザ光源
108 光源制御部
110 蛍光体
200 内視鏡システム
202 広帯域光源
204 回転フィルタ
205 フィルタ切替部
206 撮像センサ
208 通常観察モード用フィルタ
208a Bフィルタ
208b Gフィルタ
208c Rフィルタ
209 特殊光観察モード用フィルタ
209a Bnフィルタ
209b Gフィルタ
209c Rフィルタ
Sa、Sa
Sb、Sb
D1 第1色方向
D2 第2色方向
XC1、YC1 第1中心
R1 第1距離
θ1 第1角度
CL1 第1中心線
XC2、YC2 第2中心
R2 第2距離
θ2 第2角度
CL2 第2中心線
TR、TA S字の変換カーブ
LR 低彩度範囲
HR 高彩度範囲
RA マイナス側の色相範囲
RB プラス側の色相範囲

Claims (9)

  1. プロセッサを備え、
    前記プロセッサが、
    カラーの第1医用画像を取得し、
    前記カラーの第1医用画像を構成する各画素について、画像信号値から色の3属性の1つである明るさに関する第1明るさ情報を取得し、前記色の3属性から明るさを除いて残る色情報に関する第1色情報を取得し、
    前記第1色情報及び前記第1明るさ情報を参照して、前記第1明るさ情報が予め定められている上限値を超える場合には、前記第1色情報を第1色方向に変化させ、且つ、前記第1明るさ情報が予め定められている下限値未満となる場合には、前記第1色情報を、前記第1色方向と補色又は反対色の関係となる第2色方向に変化させることによって、第2色情報を取得し、
    前記第1色情報と前記第2色情報とを、前記第1色情報に基づいて設定される第1合成係数に従って合成することによって合成色情報を取得し、
    前記第1明るさ情報を、前記第1色情報に基づいて設定される明るさ変換係数に従って変換することで、第2明るさ情報を取得し、
    前記第1明るさ情報と前記第2明るさ情報とを、前記第1色情報に基づいて設定される第2合成係数に従って合成して、合成明るさ情報を取得し、
    前記合成明るさ情報と、前記合成色情報に基づいて、前記画素信号値を変更したカラーの第2医療画像に変換する医用画像処理装置。
  2. 前記第1色方向が示す色は黄色で、前記第2色方向が示す色は青色である請求項1記載の医用画像処理装置。
  3. 前記第1合成係数、及び、前記第2合成係数は、前記第1色情報が予め定められた範囲となる第1色域内では前記色情報に応じて値が定まり、前記第1色域外では固定値となる請求項1または2記載の医用画像処理装置。
  4. 前記第1合成係数、及び、前記第2合成係数は、前記第1色域内では0よりも大きく、且つ、前記色情報に応じて定まる第1距離又は第1角度に応じて変化させ、前記第1色域外では0とする請求項3記載の医用画像処理装置。
  5. 前記プロセッサが、
    前記第2色情報が予め定められた範囲内となる第2色域内で、色情報に応じて定まる第2距離又は第2角度を変化させることによって、第3色情報を取得する請求項1ないし4いずれか1項記載の医用画像処理装置。
  6. 前記第1色情報は、前記カラーの第1医用画像の赤色信号Rと前記カラーの第1医用画像の緑色信号Gとの比であるR/Gと前記カラーの第1医用画像の青色信号と前記緑色信号Gとの比であるB/Gであること、前記カラーの第1医用画像から得らえる色差信号Cr、Cbであること、前記カラーの第1医用画像から得られる色相と彩度であること、及び、前記カラーの第1医用画像から得られるCIE1976Laのうちaであることのうちのいずれかである請求項1ないし5いずれか1項記載の医用画像処理装置。
  7. 前記第1色域は、濃度が高い血液の色に対応する色域である請求項3記載の医用画像処理装置。
  8. 前記第1色域は、色素散布された粘膜の色に対応する色域である請求項3記載の医用画像処理装置。
  9. プロセッサが、
    カラーの第1医用画像を取得するステップと、
    前記カラーの第1医用画像を構成する各画素について、画像信号値から色の3属性の1つである明るさに関する第1明るさ情報を取得し、前記色の3属性から明るさを除いて残る色情報に関する第1色情報を取得するステップと、
    前記第1色情報及び前記第1明るさ情報を参照して、前記第1明るさ情報が予め定められている上限値を超える場合には、前記第1色情報を第1色方向に変化させ、且つ、前記第1明るさ情報が予め定められている下限値未満となる場合には、前記第1色情報を、前記第1色方向と補色又は反対色の関係となる第2色方向に変化させることによって、第2色情報を取得するステップと、
    前記第1色情報と前記第2色情報とを、前記第1色情報に基づいて設定される第1合成係数に従って合成することによって合成色情報を取得するステップと、
    前記第1明るさ情報を、前記第1色情報に基づいて設定される明るさ変換係数に従って変換することで、第2明るさ情報を取得するステップと、
    前記第1明るさ情報と前記第2明るさ情報とを、前記第1色情報に基づいて設定される第2合成係数に従って合成して、合成明るさ情報を取得するステップと、
    前記合成明るさ情報と、前記合成色情報に基づいて、前記画像信号値を変更したカラーの第2医療画像に変換するステップとを有する医用画像処理装置の作動方法。


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