JP2022157362A - ソーナーシステム、目標方位・距離補正方法、及びプログラム - Google Patents

ソーナーシステム、目標方位・距離補正方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ラインアレイからの受信データで特定した目標の方位誤差及び距離誤差を低減可能とする。【解決手段】複数の受信素子で構成されるラインアレイの深度方向の傾きを検出し、前記ラインアレイからの受信データによって特定された目標の方位及び距離に対して、前記えい航式ソーナーの深度方向の傾きによって生じる誤差を補正する。【選択図】図5

Description

本発明はソーナーシステム、目標方位・距離補正方法、及びプログラムに関する。
ソーナーは音波を用いて水中の物体等の位置を特定する装置であり、受信した音波を電気信号に変換する受信素子(受波器)を複数並べたアレイで受信した信号に基づき水中の音響情報を得る。えい航式ソーナーは、艦船等のプラットフォームから延びるケーブルの先に複数の受信素子が直線状に並んだラインアレイが一般的である。えい航式ソーナーのうち可変深度ソーナー(Variable Depth Sonar: VDS)は水中の音波受信状況に応じてえい航深度が可変であることに利点がある。
特許文献1には、ソーナー(ソナー)装置が、ブイモニタ装置に吊下された複数のハイドロフォンのアレイと、前記ハイドロフォンの最下部に装着されたセンサ部を備え、前記センサ部は、前記ハイドロフォンの最下部の深度、水温、塩分及び方位傾度を検出し、検出情報は、水中物体からのソナー情報とともに信号処理部に送信され、前記ソナー情報に重複され送信アンテナから位置計測装置本体に送信される構成が開示されている。深度データ、方位傾度データはハイドロフォン及び水中物体の位置計測精度向上のために使われる。
特開平07-198844号公報
ラインアレイを艦船等でえい航する一般的なえい航式ソーナーでは、例えば図1(A)に指向性イメージ12として模式的に示すように、受信指向性が円錐状(コニカルビーム)となる。すなわち、えい航式ソーナー10のラインアレイを構成する受信素子列での受信信号を整相加算処理等して形成した受信ビームは指向性イメージ12のように円錐状に広がったビームパタンとなる。なお、図1(A)は、海中のえい航式ソーナー10を西(紙面に垂直に表側:Y軸負側)から東(紙面に垂直に裏側:Y軸正側)に向かってみた側面(X-Z面)を模式的に示す模式側面図である。図1(A)では、北側をX軸正側、南側をX軸負側とし、海面側をZ軸正側、海底側をZ軸負側としている。図1(B)は、図1(A)に示した海中のえい航式ソーナー10と目標11(水中物体)を上(Z軸正方向)から見た模式平面図である。
図1(A)に示すように、水中物体である目標11の深度(目標深度14)がえい航式ソーナー10の深度であるえい航式ソーナー深度13と異なる場合、図1(B)に示すように、目標11の観測方位15と実際の方位16とで誤差が生じる。例えば目標11の深度(目標深度14)がえい航式ソーナー深度13よりも深い場合、えい航式ソーナー深度13(Z軸座標=0)でのX-Y面への円錐状の受信ビームパタンの投影である逆2等辺三角形(指向性イメージ12)の左斜辺に対応する方位が観測方位15とされるが、目標11の実際の方位16は該逆2等辺三角形の左斜辺の方位よりも内側にある。
図2(A)は、えい航式ソーナー10自体が、海流などの外力等により深度方向に傾いた場合を模式的に示している。図2(A)は、図1(A)と同様、海中のえい航式ソーナー10を西から東(Y軸負方向から正方向)に向かってみたX-Z面を模式的に示す模式側面図である。えい航式ソーナー10のラインアレイがY軸を中心にピッチ角α傾いており、円錐状の指向性イメージ12も同様にピッチ角α傾いている。ここで、ピッチ角αは、Y軸を中心に反時計回りを正としている。なお、進行方向(X軸正値の北側)に対して90度の正横では、ビームはつぶれた形(円盤状)となる(指向性イメージ12A)。なお、図2(A)において、3次元座標系XYZ(左手系)の原点は、えい航式ソーナー10の音響中心(例えばラインアレイの中心)であり、X軸は北側を正、南側を負とし、Y軸は西側(紙面に垂直に表側)を負、東側(紙面に垂直に裏側)と正とし、Z軸は海面側を正、海底側を負としている。
図2(B)は、図2(A)に示した海中のえい航式ソーナー10と目標11(水中物体)を上(Z軸正方向)から見た模式平面図である。Y軸を中心にピッチ角α傾いたラインアレイからの受信データに基づく受信ビームは、指向性イメージ12として示すように、Y軸を中心に3次元座標系XYZを角度α回転させた3次元座標系X’YZ’(左手系)において、X’軸を中心軸とし円錐型に広がるビームパタンとなる。実際の目標11は、図2(A)に示すように、3次元座標系XYZにおいて、X=0のY-Z面上に位置しているにもかかわらず、図2(B)の例では、ラインアレイからの受信データに基づき観測される目標11Aは、指向性イメージ12をX’-Y面に投影した逆二等辺三角形(高さ=a)の左端となる。すなわち、観測される目標11Aは、X’軸の値がaのY-Z’面上で観測され、観測方位15は逆2等辺三角形(指向性イメージ12)の頂角の半分となる。このように、観測方位15と実際の方位16とで誤差が生じ、観測される目標11Aと実際の目標11との間で距離に誤差が生じる。これらの誤差は、ソーナーの測的性能に悪影響を及ぼす。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたものであって、その目的は、ラインアレイからの受信データで特定される目標の方位誤差及び距離誤差を低減可能とするソーナーシステム、目標方位・距離補正方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、複数の受信素子で構成されるラインアレイの深度方向の傾きを検出する手段を備え、さらに、前記ラインアレイからの受信データによって特定される目標の方位及び距離に対して、前記ラインアレイの深度方向の傾きによって生じる誤差を補正する方位・距離補正手段を備えたソーナーシステムが提供される。
本発明によれば、複数の受信素子で構成されるラインアレイの深度方向の傾きを検出し、前記ラインアレイからの受信データによって特定される目標の方位及び距離に対して、前記えい航式ソーナーの深度方向の傾きによって生じる誤差を補正する、目標方位・距離補正方法が提供される。
本発明によれば、ソーナーシステムのコンピュータに、複数の受信素子で構成されるラインアレイの深度方向の傾きを検出し、前記ラインアレイからの受信データによって特定される目標の方位及び距離に対して、前記えい航式ソーナーの深度方向の傾きによって生じる誤差を補正する補正処理を実行させるプログラムが提供される。さらに、本発明によれば、上記プログラムを記憶したコンピュータ可読型記録媒体(例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、又は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の半導体ストレージ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等が提供される。
本発明によれば、ラインアレイからの受信データで特定された目標の方位誤差及び距離誤差を低減することができる。
(A)、(B)は関連技術を模式的に説明する図である。 (A)、(B)は関連技術を模式的に説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態の装置構成の一例を説明する図である。 本発明の実施形態の装置構成の一例を説明する図である。 本発明の実施形態の方法を説明する図である。 本発明の一実施例を示す図である。 本発明の実施形態の構成を例示する図である。
本発明の実施形態について説明する。図3は、本発明の実施形態を説明する図である。図3(A)は、図2(A)と同様、えい航式ソーナー20の音響中心位置を、3次元座標系XYZ(左手系)の原点とし、X軸は北側を正、南側を負とし、Y軸は西側(紙面に垂直に表側)を負、東側(紙面に垂直に裏側)と正とし、Z軸は海面側を正、海底側を負としている。図3(A)は、Y軸負側から見たX-Z面を模式的に示している。図3(B)は、図3(A)のZ軸の正側からみたX-Y面を模式的に示している。なお、3次元座標系XYZ(左手系)は単に説明のためのものであり、右手系であってもよいことは勿論である。また、えい航式ソーナー20の進行方向が、北側に制限されることを意味するものでないことは勿論である。
えい航式ソーナー20と送信音源を備えた艦船に搭載されソーナーシステムのコントローラとして機能するコンピュータ装置は、えい航式ソーナーに対し、捜索対象の目標(水中物体)の深度情報である捜索対象深度24を、不図示の操作用端末等から予め設定する。
えい航式ソーナー20には姿勢情報(ラインアレイの前後方向の角度(ピッチ角))を検出するセンサ(例えば、姿勢センサ等)が取り付けられている。コンピュータ装置は、センサからの姿勢情報に基づき、該ラインアレイの深度方向の傾き(図3(A)ではY軸周りのピッチ角)であるアレイピッチ角αを算出する。例えば、深度センサをえい航式ソーナー20ラインアレイの異なる位置に複数取り付ける。コンピュータ装置は、任意の時刻の深度情報からえい航式ソーナー20の深度方向に傾く角度(アレイピッチ角)を得ることができるものとする。
コンピュータ装置は、えい航式ソーナー20のラインアレイからの受信データによって特定される目標(水中物体)の方位及び距離に対して、捜索対象深度24及びアレイピッチ角αから、補正を行い、方位及び距離の誤差を低減する。すなわち、コンピュータ装置は、捜索対象深度24とアレイピッチ角αを用いて、えい航式ソーナー20のラインアレイからの受信データによって特定される目標の方位及び距離から、えい航式ソーナー20の音響中心位置を原点とした、目標の位置の3次元座標(XYZ座標)を求める。
コンピュータ装置は、求めた3次元座標から2次元座標(X-Y面)に水平に投影した方位及び距離を、目標の位置として出力する。
上記処理を行うことで、コンピュータ装置は、えい航式ソーナー20のラインアレイの指向性が円錐状(コニカルビーム)であることにより生じる誤差を補正する。
図4は、本発明の実施形態を説明する図である。図4において、えい航式ソーナー104は、図3のえい航式ソーナー20に対応しており、複数の受信素子(不図示)が直線状に接続されたラインアレイからなり、各受信素子は、水中物体から反射した音波を受信して電気信号に変換する。えい航式ソーナー104において、ラインアレイの長手方向に沿って互いに所定距離(L)離間して、少なくとも2つの深度センサ106A、106Bが取り付けられている。
送信制御装置101は、送信音源102の制御を行うと共に、その制御情報を受信処理装置103に送信する。送信制御装置101は、表示装置105から受信した音波の波形や送信時間等の情報から電気信号を発生させ、送信音源102に出力する。また送信制御装置101は、受信処理装置103に音波の波形や送信時間等の情報を出力する。
送信音源102は、音波を発生される装置であり、送信制御装置101から送られてきた電気信号(送信信号波形)を音響信号に変換し音波を水中に送信する。
えい航式ソーナー104は、送信音源102から送波された音波に対して目標(水中物体)から反射された音響信号を受信素子列(ラインアレイ)で受信し電気信号に変換して受信処理装置103に送信する。また、えい航式ソーナー104は、深度センサで検出した2点の深度情報を例えば予め定められた周期で受信処理装置103に送信する。えい航式ソーナー104からの受信信号、及び深度情報はえい航用のケーブル(不図示)を介して艦船に搭載されソーナーシステムの受信処理装置103に送信される。
受信処理装置103は、送信制御装置101からの送信情報(例えば送信タイミング、送信波形のレプリカ信号等)と、えい航式ソーナー104の受信素子列で受信した受信信号とえい航式ソーナー104の深度センサ106A、106Bで検出した深度情報と、捜索対象深度とから、目標の方位及び距離情報を補正する演算を行い、演算結果を表示装置105に出力する。受信処理装置103は、捜索対象深度とラインアレイの深度方向の傾き角を用いて、該えい航式ソーナー104の受信素子列(ラインアレイ)からの受信データによって特定される目標の方位及び距離から、えい航式ソーナー104の音響中心位置を原点とした、目標の位置の3次元座標(XYZ座標)を求め、3次元座標から2次元座標面(X-Y面)に水平に投影した方位及び距離を目標の位置として出力する。
表示装置105(端末装置)は、受信処理装置103が出力したデータを、画像情報等に変換して表示する。また表示装置105は、送信音源102から送信する音波の情報(波形情報、送信タイミング等)を設定して送信制御装置101に送信するとともに、捜索対象深度を入力する機能を有する。表示装置105の不図示の入力装置から、担当者は、送信音源102で送信する音波の波形や送信時間等の情報を入力するとともに捜索対象深度を入力する。
図5は、受信処理装置103で行う処理を説明する機能構成図である。図5において、整相処理部1032は、えい航式ソーナー104のラインアレイを構成するN個の受信素子1~受信素子NからのN個の受信データ1031を入力して整相処理を行い、整相処理結果を信号処理部1033へ出力する。
信号処理部1033は、整相処理部1032から受信した整相処理結果に対し、相関処理等を用いて目標(水中物体)の反響音(エコー)を抽出する。
送信音源102の送信時刻、位置及びえい航式ソーナー104の位置が既知であることから、幾何学的に反響音(エコー)の方位及び距離を算出する。
信号処理部1033は、目標の方位θT’及び距離rT’、捜索対象深度dss、アレイピッチ角αから、えい航式ソーナー20の音響中心位置を原点とした目標の位置の3次元座標(図3(A)の3次元座標系XYZでの座標)を求める。
えい航式ソーナー104(ラインアレイ)に、少なくとも2つの深度センサ106A、106Bを備え、その間の間隔がL[m]であるとする。えい航式ソーナー20の音響中心位置に関するラインアレイのピッチ角(アレイピッチ角)がαである場合に、深度センサ106Aでの深度がd[m](正:海底方向)、深度センサ106Bでの深度がd[m](d>d)であるとすると、深度センサ106A、106Bの水平軸に対する傾きがαであることから、深度の差=d-d=Lsin(α)より、アレイピッチ角αは次式(1)で与えられる。
Figure 2022157362000002
・・・(1)
方位・距離補正部1034では、式(1)からアレイピッチ角αを算出する。方位・距離補正部1034は、深度センサ106A、106Bの情報と捜索対象深度24(図3(A))から、えい航式ソーナーの音響中心位置を基準(0m)とした捜索対象深度dssを算出する。
えい航式ソーナー20(ラインアレイのN個の受信素子)からのN個の受信データで特定される目標21の方位θT’及び距離rT’は、図3(A)の3次元座標系X’YZ’で求めた値である。3次元座標系X’YZ’は、3次元座標系XYZを、Y軸を中心としてピッチ角α回転したものである。3次元座標系X’YZ’において目標21の位置(x’, y’, z’)は以下で与えられる。
Figure 2022157362000003

Figure 2022157362000004

Figure 2022157362000005

・・・(2)
ただし、φは次式で与えられる。
Figure 2022157362000006
・・・(3)
式(2)において、目標21の方位θT’は、X’-Y面においてX’軸から反時計周りの角度である。なお、左手系座標では、X’-Y面においてX’軸から反時計周りの角度は負であるが、説明の簡単のため、方位θT’は正値とする。図3(A)において、目標21を原点(えい航式ソーナー20の音響中心位置)から長さ(距離)rT’のベクトルと考え、該ベクトルのX’軸への投影(射影)値x’はrT’cos(θT’)で与えられ、角度φは、X’軸への投影rT’cos(θT’)に直交する成分(長さrT’sin(θT’)のベクトル)のY-Z’面への投影がY軸となす角度とみなせる。したがって、Y軸への投影値y’(西側が負)は、-rT’sin(θT’)・cos(φ)、Z軸への投影値z’は、-rT’sin(θT’)・sin(φ)で与えられる。
式(3)において、逆正弦関数sin-1における分子は目標21の距離rT’のX’軸への投影値rT’cos(θT’)をZ軸(負側)へ投影した値(rT’cos(θT’)・sin(α)>0)に捜索対象深度dss(<0)を加算した値である。分母はrT’sin(θT’)にcos(α)を乗算した値であり、分子が負値であり、角度φを非負値としているため、マイナス符号を付してある。
方位・距離補正部1034は、3次元座標系X’YZ’での目標21の位置(x', y', z')に対して、Y軸周りに-α度回転する変換行列R(-α):

Figure 2022157362000007
・・・(4)
を施してXYZ座標系での座標値に変換する。
Figure 2022157362000008

・・・(5)
式(5)から、
Figure 2022157362000009

Figure 2022157362000010

Figure 2022157362000011
・・・(6)
方位・距離補正部1034は、上式(6)により目標21の3次元座標系XYZでの座標(x,y,z)を算出する。
続いて、方位・距離補正部1034は、3次元座標系XYZでの目標21の位置座標(x,y,z)から、次式(7)、(8)により、2次元座標面であるX-Y面に投影した座標(x、y)である方位θ(図3(B)の25)と距離r(図3(B)の26)を求める。
Figure 2022157362000012
・・・(7)
Figure 2022157362000013
・・・(8)
なお、式(7)では、方位θを非負値としているため、tan-1の計算において、目標21の位置のY座標の値:y(負値)を-yとしているが、図3(B)の25で示す方位θを負値としてする場合、式(7)の(-y/x)は、(y/x)となる。
方位・距離補正部1034は、2次元X-Y面に投影された目標21Aの方位θ及び距離rを最終的な処理結果として出力する。
本実施形態によれば、捜索対象深度24及びえい航式ソーナー20のアレイピッチ角αを用いることにより、えい航式ソーナー104で特定した目標21(水中物体)の方位及び距離を補正し、誤差を低減することができる。
図6は、本実施形態の方法を説明する図である。受信処理装置103は、ラインアレイの受信データから目標の方位・距離を算出する(ステップS11)。
受信処理装置103は、ラインアレイの姿勢情報(深度センサ、姿勢センサからのセンシング情報)からラインアレイのピッチ角(深度方向の傾き)であるアレイピッチ角αを算出する(ステップS12)。なお、ステップS11、S12はいずれが先であってもよい。
受信処理装置103は、設定入力された捜索対象深度24とアレイピッチ角αを用いて、ラインアレイの受信データから特定される目標の方位及び距離から、えい航式ソーナー20の音響中心位置を原点とした目標の位置の3次元座標(XYZ座標)を演算処理によって求める(ステップS13)。
受信処理装置103は、ステップS13で求めた3次元座標から2次元座標(X-Y面)に投影した方位25と距離26を、目標21の位置として出力する(ステップS14)。
図7は、一実施例を説明する図である。捜索対象深度24を100m(えい航式ソーナー深度基準)、アレイピッチ角を10°の場合に得られたえい航式ソーナー探知情報(方位、距離)に対して実施形態を適用した場合の効果を示したものである。図7において、グラフは、えい航式ソーナーの音響中心位置を原点とし、えい航式ソーナーで得られた探知方位、距離、及び、本発明を適用して補正した探知方位・距離を平面座標に展開したものである。
えい航式ソーナーと目標との間に深度差がある場合、えい航式ソーナーの指向性(コニカルビーム)により、実際の方位は観測方位よりも原点側に寄ることとなるが、その性質が補正されていることが分かる。捜索対象深度は、操作端末等によってだけでなく、予め記憶装置等に記憶しておき任意に読み出す方式によっても可能である。
図8は、本発明の実施の形態を説明する図であり、受信処理装置103をコンピュータ装置110に実装した場合の構成を説明する図である。図8を参照すると、コンピュータ装置110は、プロセッサ111と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置112と、表示装置105と、えい航式ソーナー104や表示装置105と通信接続するためのインタフェース114と、を備えている。プロセッサ111はDSP(Digital Signal Processor)であってもよい。記憶装置112に格納されたプログラム113を読み出して実行することで、プロセッサ111は、図5の受信処理装置103の整相処理部1032、信号処理部1033、方位・距離補正部1034の各処理を実行する。なお、コンピュータ装置110は、図4の送信制御装置101の機能を実装するようにしてもよい。
上記実施形態では、えい航式ソーナーの深度方向の傾きは、2つの深度センサを用いた例としたが、複数の深度センサを搭載して算出する方法によっても可能である。また、加速度センサ等、姿勢情報を得ることのできるセンサであれば利用することが可能である。また、図4では、艦艇からえい航されるラインアレイの実施例を示したが、本発明は受信指向性が円錐状となるラインアレイである場合に広く用いることができる。
なお、上記の特許文献1の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施の形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10、20 えい航式ソーナー
11、11A、21、21A 目標
12、12A、22 指向性イメージ
13、23 えい航式ソーナー深度
14 目標深度
15 観測方位
16 実際の方位
24 捜索対象深度
25 方位
26 距離
101 送信制御装置
102 送信音源
103 受信処理装置
104 えい航式ソーナー
105 表示装置
110 コンピュータ装置
111 プロセッサ
112 記憶装置
113 プログラム
114 インタフェース
106A、106B 深度センサ
1031 受信データ
1032 整相処理部
1033 信号処理部
1034 方位・距離補正部

Claims (9)

  1. 複数の受信素子で構成されるラインアレイの深度方向の傾きを検出する手段を備え、さらに、
    前記ラインアレイからの受信データによって特定される目標の方位及び距離に対して、前記ラインアレイの深度方向の傾きによって生じる誤差を補正する方位・距離補正手段を備えたソーナーシステム。
  2. 前記ラインアレイがえい航式ソーナーのラインアレイであり、
    前記目標の捜索対象深度を入力する手段を備え、
    前記方位・距離補正手段は、前記ラインアレイからの受信データによって特定される前記目標の方位及び距離に対して、予め設定入力された前記捜索対象深度を用いて、前記えい航式ソーナーの音響中心位置の深度と前記目標の深度との差によって生じる誤差を、補正する、請求項1記載のソーナーシステム。
  3. 前記えい航式ソーナーに互いに離間した少なくとも2つの深度センサを備え、
    前記方位・距離補正手段は、
    前記深度センサで検出された深度情報から深度方向の傾きであるアレイピッチ角を算出し、
    前記捜索対象深度と前記アレイピッチ角を用いて、前記ラインアレイからの受信データによって特定される前記目標の方位及び距離から、前記えい航式ソーナーの音響中心位置を原点とした前記目標の位置の3次元座標を求め、
    前記3次元座標から2次元座標に投影した方位及び距離を出力する、請求項2記載のソーナーシステム。
  4. 複数の受信素子で構成されるラインアレイの深度方向の傾きを検出し、
    前記ラインアレイからの受信データによって特定される目標の方位及び距離に対して、前記えい航式ソーナーの深度方向の傾きによって生じる誤差を補正する、目標方位・距離補正方法。
  5. 前記ラインアレイがえい航式ソーナーのラインアレイであり、
    前記目標の捜索対象深度の設定値を入力し、
    前記ラインアレイからの受信データによって特定される前記目標の方位及び距離に対して、前記えい航式ソーナーの音響中心位置の深度と前記目標の深度との差によって生じる誤差を、予め設定入力された前記捜索対象深度を用いて、補正する、請求項4記載の目標方位・距離補正方法。
  6. 前記えい航式ソーナーに互いに離間した少なくとも2つの深度センサを同一高さに取り付け、
    前記深度センサで検出された深度情報から深度方向の傾きであるアレイピッチ角を算出し、
    前記捜索対象深度と前記アレイピッチ角を用いて、前記ラインアレイからの受信データによって特定される前記目標の方位及び距離から、前記えい航式ソーナーの音響中心位置を原点とした前記目標の位置の3次元座標を求め、
    前記3次元座標から2次元座標に投影した方位及び距離を目標の位置として出力する、請求項5記載の目標方位・距離補正方法。
  7. ソーナーシステムのコンピュータに、
    複数の受信素子で構成されるラインアレイの深度方向の傾きを検出する処理と、
    前記ラインアレイからの受信データによって特定される目標の方位及び距離に対して、前記ラインアレイの深度方向の傾きによって生じる誤差を補正する補正処理と、
    を実行させるプログラム。
  8. 前記ラインアレイがえい航式ソーナーのラインアレイであり、
    前記補正処理は、前記ラインアレイからの受信データによって特定される前記目標の方位及び距離に対して、前記えい航式ソーナーの音響中心位置の深度と前記目標の深度との差によって生じる誤差を、予め設定入力された前記目標の捜索対象深度を用いて、補正する、請求項7記載のプログラム。
  9. 前記補正処理は、前記えい航式ソーナーに互いに離間して取り付けられた少なくとも2つの深度センサで検出された深度情報から深度方向の傾きであるアレイピッチ角と、前記捜索対象深度を用いて、前記ラインアレイからの受信データによって特定される前記目標の方位及び距離から、前記えい航式ソーナーの音響中心位置を原点とした前記目標の位置の3次元座標を求め、
    前記3次元座標から2次元座標に投影した方位及び距離を目標の位置として出力する、請求項8記載のプログラム。
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