JP2022150713A - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】純度が高い緑色光を含む照明光を出射できる光源装置及びプロジェクターを提供する。【解決手段】照明光を出射する光源装置は、青色光を出射する第1光源と、緑色光を出射する第2光源と、第1光源から出射された青色光の波長を変換して蛍光を生成する波長変換素子と、を備え、照明光は、青色光成分、緑色光成分及び赤色光成分を含み、青色光成分は、第1光源から出射された青色光を含み、緑色光成分は、第2光源から出射された緑色光を含み、赤色光成分は、蛍光において590nm以上の波長を有する赤色光を含む。【選択図】図3

Description

本開示は、光源装置及びプロジェクターに関する。
従来、光源装置から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、形成した画像を投射するプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターに用いられる光源装置として、光源から出射された励起光を蛍光に変換して出射する波長変換素子を備える光源装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の波長変換素子は、複数の蛍光体粒子を含有する蛍光体層を有する。蛍光体粒子は、蛍光体材料と、発光中心となる賦活剤とを含有する粒子である。賦活剤としては、例えばCe、Eu、Pr、Cr、Gd及びGaが挙げられ、蛍光体材料としては、YAG蛍光体材料が挙げられる。
特開2020-154031号公報
しかしながら、励起光として青色光が入射した場合に、賦活剤としてCeを含有するYAG:Ce蛍光体材料から出射される蛍光には、緑色光成分が多く、赤色光成分が少ない。すなわち、YAG:Ce蛍光体材料から出射される蛍光は、約550nmにピークを有し、約750nmに達するまで略直線状に光量が低下する分光特性を有する。このため、例えば590nmにて蛍光を、緑色光と赤色光とに分けた場合には、緑色光の実際の色度座標値が黄色光寄りの座標値となる。このような波長変換素子を有する光源装置をプロジェクターに採用した場合、形成する画像の種類によっては、ユーザーの所望の色味を再現できなくなる可能性がある。
純度が高い緑色光を含む照明光を出射できる光源装置が要望されてきた。
本開示の第1態様に係る光源装置は、照明光を出射する光源装置であって、青色光を出射する第1光源と、緑色光を出射する第2光源と、前記第1光源から出射された青色光の波長を変換して蛍光を生成する波長変換素子と、を備え、前記照明光は、青色光成分、緑色光成分及び赤色光成分を含み、前記青色光成分は、前記第1光源から出射された青色光を含み、前記緑色光成分は、前記第2光源から出射された緑色光を含み、前記赤色光成分は、前記蛍光において590nm以上の波長を有する赤色光を含む。
本開示の第2態様に係るプロジェクターは、上記第1態様に係る光源装置と、前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、を備える。
第1実施形態におけるプロジェクターの構成を示す模式図。 第1実施形態における光源装置の構成を示す模式図。 第1実施形態における拡散素子、反射素子及び波長変換素子を示す断面図。 第2実施形態におけるプロジェクターが備える光源装置の構成を示す模式図。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、後述する光源装置4から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、形成した画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する。プロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2と、外装筐体2内に配置される画像投射装置3と、を備える。この他、図示を省略するが、プロジェクター1は、プロジェクター1の動作を制御する制御装置、プロジェクター1を構成する電子部品に電力を供給する電源装置、及び、プロジェクター1を構成する冷却対象を冷却する冷却装置を備える。
[外装筐体の構成]
外装筐体2は、プロジェクター1の外装を構成する。外装筐体2は、画像投射装置3、制御装置、電源装置及び冷却装置を収容する。外装筐体2は、図示しない天面部及び底面部と、正面部21、背面部22、左側面部23及び右側面部24とを有し、略直方体形状に形成されている。
正面部21は、後述する投射光学装置36の一部を露出させる開口部211を有しており、投射光学装置36によって投射される画像は、開口部211を通過する。また、正面部21は、プロジェクター1内の冷却対象を冷却した冷却気体が外装筐体2の外部に排出される排気口212を有する。更に、右側面部24は、外装筐体2外の気体を冷却気体として内部に導入する導入口241を有する。
[画像投射装置の構成]
画像投射装置3は、画像情報に応じた画像を形成して投射する。画像投射装置3は、光源装置4、均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33、画像形成装置34、光学部品用筐体35及び投射光学装置36を備える。
光源装置4は、光を出射する。光源装置4の構成は、後に詳述する。
均一化装置31は、光源装置4から出射された光を均一化する。均一化装置31によって均一化された光は、色分離装置32及びリレー装置33を経て、画像形成装置34の後述する光変調装置343の変調領域を照明する。均一化装置31は、2つのレンズアレイ311,312、偏光変換素子313及び重畳レンズ314を備える。
色分離装置32は、均一化装置31から入射される光を赤、緑及び青の各色光に分離する。色分離装置32は、2つのダイクロイックミラー321,322と、ダイクロイックミラー321によって分離された青色光を反射させる反射ミラー323と、を備える。なお、ダイクロイックミラー322は、緑色光と赤色光とを分離する。ダイクロイックミラー322の透過波長は、590nm以上である。このため、590nm未満の波長を有する緑色光は、ダイクロイックミラー322にて反射され、590nm以上の波長を有する赤色光は、ダイクロイックミラー322を通過してリレー装置33に入射する。
リレー装置33は、青色光の光路及び緑色光の光路より長い赤色光の光路に設けられ、赤色光の損失を抑制する。リレー装置33は、入射側レンズ331、リレーレンズ333、反射ミラー332,334を備える。
なお、本実施形態では、赤色光の光路にリレー装置33を設けているが、これに限らず、例えば他の色光より光路が長い色光を青色光とし、青色光の光路上にリレー装置33を設ける構成としてもよい。
画像形成装置34は、入射される赤、緑及び青の各色光を変調し、変調された各色光を合成して、投射光学装置36によって投射される画像を形成する。画像形成装置34は、入射される各色光に応じて設けられる3つのフィールドレンズ341、3つの入射側偏光板342、3つの光変調装置343及び3つの出射側偏光板344と、1つの色合成装置345と、を備える。
光変調装置343は、光源装置4から出射された光を画像情報に応じて変調する。3つの光変調装置343は、赤色光を変調する光変調装置343R、緑色光を変調する光変調装置343G、及び、青色光を変調する光変調装置343Bを含む。本実施形態では、光変調装置343は、透過型の液晶パネルによって構成されており、入射側偏光板342、光変調装置343及び出射側偏光板344によって液晶ライトバルブが構成される。
色合成装置345は、光変調装置343B,343G,343Rによって変調された各色光を合成して画像を形成する。本実施形態では、色合成装置345は、クロスダイクロイックプリズムによって構成されているが、これに限らず、例えば複数のダイクロイックミラーによって構成することも可能である。
光学部品用筐体35は、均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33及び画像形成装置34を内部に収容する。なお、画像投射装置3には、設計上の光軸である照明光軸Axが設定されており、光学部品用筐体35は、照明光軸Axにおける所定位置に均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33及び画像形成装置34を保持する。光源装置4及び投射光学装置36は、照明光軸Axにおける所定位置に配置される。
投射光学装置36は、画像形成装置34から入射される画像を被投射面上に拡大投射する。すなわち、投射光学装置36は、光変調装置343B,343G,343Rによって変調された光を投射する。投射光学装置36は、例えば筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
[光源装置の構成]
図2は、光源装置4の構成を示す模式図である。
光源装置4は、図2に示すように、第1光源41、第2光源42、光合成部材43、角度変換素子44、反射部材45、集光素子46、拡散素子47、反射素子48及び波長変換素子49を備える。
光源装置4は、均一化装置31に照明光を出射する。光源装置4が出射する照明光は、青色光成分、緑色光成分及び赤色光成分を含む白色光である。詳しくは後述するが、青色光成分は、第1光源41から出射された青色光を含む。緑色光成分は、第2光源42から出射された緑色光を含む。赤色光成分は、波長変換素子49から出射された蛍光FLから分離した赤色光を含む。
以下の説明では、互いに直交する三方向を+X方向、+Y方向及び+Z方向とする。+X方向を光源装置4が照明光を出射する方向とする。また、図示を省略するが、+X方向とは反対方向を-X方向とし、+Y方向とは反対方向を-Y方向とし、+Z方向とは反対方向を-Z方向とする。
[第1光源の構成]
第1光源41は、+Z方向に沿って青色光BLを出射する。第1光源41は、第1固体発光素子411、第1光源支持基板412、第1平行化レンズ413及び第1アフォーカル光学素子414を有する。
第1固体発光素子411は、波長変換素子49が含有する蛍光体を励起させる励起光である青色光BLを出射する固体光源である。詳述すると、第1固体発光素子411は、半導体レーザーであり、第1固体発光素子411が出射する青色光BLは、例えばピーク波長が455nmのレーザー光である。なお、第1固体発光素子411は、複数設けられていてもよい。
第1光源支持基板412は、第1固体発光素子411を支持する。第1光源支持基板412は、熱伝導性を有する金属製部材であり、第1光源支持基板412には、図示しない放熱部材が熱的に接続される。このため、第1固体発光素子411の熱は、第1光源支持基板412を介して放熱部材に伝達される。
第1平行化レンズ413は、第1固体発光素子411から出射された青色光BLを平行化する。
第1アフォーカル光学素子414は、第1平行化レンズ413によって平行化された青色光BLを縮径する。第1アフォーカル光学素子414は、第1平行化レンズ413から入射する青色光BLを集光する第1レンズ415と、第1レンズ415によって集光された青色光BLを平行化する第2レンズ416とにより構成されている。なお、第1アフォーカル光学素子414は無くてもよい。
[第2光源の構成]
第2光源42は、+X方向に沿って緑色光GLを出射する。詳述すると、第2光源42は、第1光源41による青色光BLの出射方向に交差する方向に緑色光GLを出射する。第2光源42は、第2固体発光素子421、第2光源支持基板422、第2平行化レンズ423及び第2アフォーカル光学素子424を有する。
第2固体発光素子421は、緑色光GLを出射する固体光源である。詳述すると、第2固体発光素子421は、半導体レーザーであり、第2固体発光素子421が出射する緑色光GLは、500nm以上、540nm以下のレーザー光である。好ましくは、第2固体発光素子421が出射する緑色光GLは、510nm以上、530nm以下のレーザー光であり、本実施形態では、ピーク波長が525nmのレーザー光である。なお、第2固体発光素子421は、複数設けられていてもよい。
第2光源支持基板422、第2平行化レンズ423及び第2アフォーカル光学素子424は、第1光源支持基板412、第1平行化レンズ413及び第1アフォーカル光学素子414と同様の構成及び機能を有する。
すなわち、第2光源支持基板422は、第2固体発光素子421を支持する。第2光源支持基板422は、熱伝導性を有する金属製部材であり、図示しない放熱部材に第2固体発光素子421の熱を伝達する。
第2平行化レンズ423は、第2固体発光素子421から出射された緑色光GLを平行化する。
第2アフォーカル光学素子424は、第2平行化レンズ423によって平行化された緑色光GLを縮径する第1レンズ425と、第1レンズ425によって縮径された緑色光GLを平行化する第2レンズ426とにより構成されている。なお、第2アフォーカル光学素子424は無くてもよい。
[光合成部材の構成]
光合成部材43は、第1光源41から出射された青色光BLの光路と、第2光源42から出射された緑色光GLの光路との交差部分に設けられ、青色光BLと緑色光GLとを合成する。詳述すると、光合成部材43は、第1光源41から出射された青色光BLを+Z方向に通過させ、青色光BLが光合成部材43を通過する+Z方向に、第2光源42から+X方向に出射された緑色光GLを反射して、青色光BLと緑色光GLとを合成する。光合成部材43は、青色光BLを通過させ、緑色光GLを反射するダイクロイックミラーによって構成されている。
以下、光合成部材43によって青色光BL及び緑色光GLが合成された光を、合成光SLという。
[角度変換素子の構成]
角度変換素子44は、光合成部材43に対して+Z方向に配置されている。角度変換素子44は、光合成部材43から入射する合成光SLに干渉して、合成光SLの進行方向に数度以下のばらつきを持たせる。合成光SLの進行方向にばらつきが生じることによって、波長変換素子49の波長変換層491における1点に合成光SLが集光して、波長変換層491が損傷することを抑制する。
このような角度変換素子44は、例えば、光入射側から見て矩形状に形成された放物面状の凹面が+Z方向に対する直交面において縦横に配列された構成を有するものでもよい。或いは、角度変換素子44は、球面状の凹面、或いは、角錐状の凹面が縦横に配列されたものでもよい。すなわち、角度変換素子44は、入射される光束に対する高調波の干渉が最小となる構成を有していればよい。
[反射部材の構成]
反射部材45は、角度変換素子44に対する+Z方向に配置されている。反射部材45は、反射部451及び透過部452を有する。
反射部451は、角度変換素子44から入射する合成光SLを-X方向に反射して集光素子46に入射させる。-Z方向から見て反射部451の寸法は、角度変換素子44から出射された合成光SLの全てが入射可能な最小の寸法である。
透過部452は、-Z方向から見て反射部451の外側に設けられている。本実施形態では、透過部452は、反射部451を支持する透光性基板である。
透過部452は、反射素子48にて反射されて拡散素子47及び集光素子46を介して-X方向から入射する緑色光GLを+X方向に透過する。透過部452は、波長変換素子49から反射素子48、拡散素子47及び集光素子46を介して-X方向から入射する青色光BLを+X方向に透過する。透過部452は、波長変換素子49にて生成されて反射素子48、拡散素子47及び集光素子46を介して-X方向から入射する赤色光RLを+X方向に透過する。このため、反射部材45から+X方向に出射される光は、青色光BL、緑色光GL及び赤色光RLを含む。
このような透過部452を有する反射部材45は、緑色光GL、青色光BL及び赤色光RLを合成して+Z方向に出射する光合成部材ということができる。そして、透過部452を+X方向に透過した各色光は、光源装置4から出射される照明光を構成する。
[集光素子の構成]
集光素子46は、反射部451にて反射された合成光SLを波長変換素子49に集光する。また、集光素子46は、拡散素子47から+X方向に入射する赤色光RL、緑色光GL及び青色光BLを平行化して、透過部452に出射する。
図2の例では、集光素子46は、1つのレンズによって構成されている。しかしながら、集光素子46を構成するレンズの数は、適宜変更可能である。
[拡散素子の構成]
図3は、XZ平面に沿う拡散素子47、反射素子48及び波長変換素子49の断面を示す図である。
拡散素子47は、入射される光を拡散して出射する。拡散素子47は、図2及び図3に示すように、反射部材45にて反射された合成光SLの光路において集光素子46と反射素子48との間に設けられている。詳述すると、拡散素子47は、波長変換素子49に対する合成光SLの入射側に、波長変換素子49との隙間が例えば0.1mm程度となるように配置される。
拡散素子47において+X方向の面は、合成光SLが入射する入射面471である。すなわち、拡散素子47は、合成光SLが入射する入射面471を有する。
入射面471は、合成光SLの入射側から見て微小な凹曲面472がアレイ状に複数配列された構成を有する。凹曲面472のピッチは、例えば略0.1mmであり、凹曲面472の最大傾斜角は、略20°である。
このような複数の凹曲面472が設けられた入射面471には、反射防止層473が形成されている。すなわち、拡散素子47は、反射防止層473を有する。
入射面471に入射される合成光SLは、複数の凹曲面472によって、最大略13°の入射角度が加算されて、拡散素子47の内部に入射する。また、拡散素子47の外部に出射される光は、複数の凹曲面472によって拡散されて出射される。
本実施形態では、拡散素子47は、石英ガラス等のガラスによって形成された透光性部材であり、+X方向に沿う拡散素子47の寸法は、略0.3mmである。複数の凹曲面472は、透光性部材において入射面471となる面をエッチングすることによって形成可能である。しかしながら、これに限らず、拡散素子47は、樹脂等の他の材料によって形成されていてもよく、複数の凹曲面472の形成方法は、他の方法でもよい。
[反射素子の構成]
反射素子48は、拡散素子47から入射する合成光SLのうち、一部の光を透過させ、他の光を反射させるものであり、誘電体多層膜によって形成されている。具体的に、反射素子48は、入射する合成光SLのうち、緑色光GLを反射し、青色光BLを透過する。すなわち、反射素子48は、522nm以上、528nm以下の波長帯の緑色光を反射し、450nm以上、460nm以下の波長帯の青色光、及び、略530nm以上の波長帯の黄色光を透過させる。このため、反射素子48は、入射する525nmの波長を有する緑色光の略全てを反射し、590nm以上の波長を有する赤色光を透過する。
反射素子48によって反射された緑色光GLは、拡散素子47に入射され、入射面471に設けられた複数の凹曲面472によって拡散される。拡散された緑色光GLは、最大約60°の角度をもつ散乱光として集光素子46に入射されて平行化される。これにより、集光素子46から反射部材45に向かって出射される緑色光GLは、反射部材45の反射部451に入射時の光線幅よりも広い光線幅の光となって平行化される。
なお、反射素子48において合成光SLの入射側には、略455nmの波長を有する青色光のうち、略2割の青色光を反射する反射層を設けてもよい。この場合、反射素子48によって、入射される合成光SLのうち一部の青色光BLを反射することによって、白色光の色度を調節できる。
一方、反射素子48は、s偏光の青色光BL及びs偏光の緑色光GLを反射し、p偏光の青色光BL及びp偏光の緑色光GLを透過する構成としてもよい。
また、本実施形態では、反射素子48は、拡散素子47において波長変換素子49側の平坦面である面474に設けられている。しかしながら、これに限らず、複数の凹曲面472を有する入射面471に設けられていてもよく、波長変換素子49の入射面492に微細な凸面を形成した後に設けられてもよい。更に、反射素子48は、拡散素子47と波長変換素子49との間に、独立して設けられていてもよい。
[波長変換素子の構成]
波長変換素子49は、第1波長帯の第1光を第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光に変換する。具体的に、波長変換素子49には、反射素子48から入射する青色光BLの波長を変換し、変換した変換光である蛍光FLを出射する。本実施形態では、波長変換素子49は、青色光BLの入射側に蛍光FLを出射する反射型の波長変換素子である。
なお、蛍光FLは、例えばピーク波長が500~700nmの光であり、緑色光及び赤色光を含む。蛍光FLは、第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光の一例である。
波長変換素子49は、波長変換層491、反射層493及び基板494を有する。
波長変換層491は、青色光BLの波長よりも長い波長を有する蛍光FLを生成する蛍光体を含む。具体的に、波長変換層491は、YAGを含む蛍光体(YAG蛍光体)と賦活剤であるCeとを含有する波長変換層によって生成される蛍光の色度よりも赤寄りの色度を有する蛍光を生成する蛍光体を含有する。例えば、波長変換層491は、YGdAGを含む蛍光体(YGdAG蛍光体)と、賦活剤としてのCeとを含有する。また例えば、波長変換層491は、LaSi11を含む蛍光体(LSN蛍光体)と、賦活剤としてのCeとを含有する。また例えば、波長変換層491は、YAG及びCrを含む蛍光体(Cr+YAG蛍光体)と、賦活剤としてのCeとを含有する。なお、波長変換層491は、直径が1μm以下の気孔が体積比で1%以上含まれていてもよい。
波長変換層491における+Z方向の面は、反射素子48を透過した青色光BLが入射する入射面492である。すなわち、波長変換素子49は、青色光BLが入射する入射面492を有する。
なお、反射素子48が緑色光GLの一部を通過させる場合には、反射素子48を通過した緑色光GLは、波長変換層491に入射される。また、波長変換層491から出射されて反射素子48にて反射された緑色光GLは、波長変換層491に再度入射する。波長変換層491に含有される蛍光体が、緑色光によって励起される蛍光体である場合には、波長変換層491に入射される緑色光GLによって励起される。この場合、波長変換層491は、黄色から赤の範囲のスペクトルの光を生成する。このときの波長変換層491の発光効率は高くなる。また、このとき、波長変換層491によって生成される530nm以下の光は僅かであり、全体の明るさ及び色への影響は無視できる。なお、530nm以下の光は、再吸収されて、当該光の一部は赤色に変換される場合もある。
反射層493は、波長変換層491に対して青色光BLの入射側とは反対側に設けられる。すなわち、反射層493は、波長変換層491と基板494との間に設けられている。反射層493は、波長変換層491から入射する光を+X方向に反射する。
基板494は、波長変換層491及び反射層493を支持する。基板494は、例えば熱伝導性を有するAg等の金属によって形成されており、波長変換層491にて生じた熱を、図示しない放熱部材に伝達させる。放熱部材は、反射層493及び基板494を介して伝達される波長変換層491の熱を放熱して、波長変換層491を冷却する。
[光源装置から出射される照明光]
上記のように、反射部材45の反射部451によって反射された合成光SLは、拡散素子47を介して反射素子48に入射される。反射素子48に入射された合成光SLのうち、青色光BLは、反射素子48を通過して、波長変換素子49に入射され、緑色光GLは、反射素子48にて拡散素子47側に反射される。拡散素子47に入射された緑色光GLは、拡散素子47の外部に出射されるときに、拡散素子47の入射面471に設けられた複数の凹曲面472によって散乱光となって+X方向に出射される。散乱光となった緑色光GLは、集光素子46によって平行化され、反射部材45の透過部452を+X方向に通過する。
反射素子48を通過した少なくとも一部の青色光BLは、波長変換素子49の波長変換層491に入射して、蛍光FLに変換される。蛍光FLは、上記のように、緑色光GL及び赤色光RLを含む。
波長変換層491にて生成された緑色光GLは、波長変換層491から外部に直接出射されるか、或いは、反射層493によって反射されて、波長変換層491の外部に出射される。波長変換層491から外部に出射された緑色光GLは、反射素子48にて反射されて再び波長変換層491に入射する。この緑色光によって波長変換層491に含有された蛍光体が励起される場合には、上記のように、赤色光RLが生成される。
波長変換層491にて生成された赤色光RLは、波長変換層491から散乱光として外部に出射される。波長変換層491から出射された赤色光RLは、反射素子48を透過し、拡散素子47を+X方向に通過する過程にて更に散乱される。拡散素子47にて散乱された赤色光RLは、集光素子46にて平行化され、反射部材45の透過部452を+X方向に通過する。
ここで、本実施形態では、波長変換層491における+Z方向の寸法は、入射された青色光BLのうち、略2割の青色光を外部に出射する寸法である。すなわち、波長変換層491に入射された青色光BLのうち、2割の青色光BLは、波長変換層491によって蛍光FLに変換されることなく、波長変換層491の外部に出射される。
このような青色光BLは、波長変換層491から出射される赤色光RLと同様に、反射素子48を+Z方向に通過して拡散素子47に入射される。拡散素子47に入射された青色光BLは、拡散素子47によって散乱される。拡散素子47にて散乱された青色光BLは、集光素子46にて平行化され、反射部材45の透過部452を+X方向に通過する。
このように、透過部452を通過した赤色光RL、緑色光GL及び青色光BLは、光源装置4から白色光として出射される。光源装置4から出射された白色光は、照明光として均一化装置31に入射される。
このため、光源装置4が出射する照明光は、青色光成分、緑色光成分及び赤色光成分を含む。そして、青色光成分は、第1光源41から出射された青色光BLを含み、緑色光成分は、第2光源42から出射された緑色光GLを含み、赤色光成分は、波長変換素子49から出射された蛍光FLに含まれる赤色光RLが含む。蛍光FLに含まれる赤色光RLは、反射素子48及びダイクロイックミラー322を通過可能な590nm以上の波長を有する赤色光RLを含む。
[蛍光体による発光特性]
ここで、YAG蛍光体、YGdAG蛍光体及びLSN蛍光体のそれぞれに青色光を照射した場合の発光特性について説明する。なお、各蛍光体は、賦活剤としてCeが添加されたものとする。
青色光を照射したYAG蛍光体は、略530nmにピークを有し、波長が大きくなるに従って略直線的に強度が低下する波長特性の蛍光を出射する。
このため、YAG蛍光体から出射された蛍光のうち、590nm未満の光を緑色光とし、590nm以上の光を赤色光として分離した場合、緑色光の強度及び赤色光の強度のバランスは、例えば画像形成に対して良好なバランスとなる。
しかしながら、分離された緑色光は、550nm以上、590nm未満の黄色光を含む緑色光となる。すなわち、分離された緑色光は、黄色味を帯びた緑色光となり、緑色光の純度が低い。
一方、YAG蛍光体にて生成された蛍光から分離された緑色光及び赤色光と、固体発光素子から出射された青色光とを合成した白色光の色度は、目標値に近い値となる。しかしながら、緑色光の純度を高めるために、当該白色光に、固体発光素子から出射された緑色光を更に合成した場合、白色光の色度が緑側に寄ってしまうという問題がある。
一方、青色光が照射されたYGdAG蛍光体は、略545nmにピークを有し、波長が大きくなるに従って略直線的に強度が低下する波長特性の蛍光を出射する。また、青色光が照射されたLSN蛍光体は、略560nmにピークを有し、波長が大きくなるに従って略直線的に強度が低下する波長特性の蛍光を出射する。すなわち、YGdAG蛍光体によって生成される蛍光の波長特性、及び、LSN蛍光体によって生成される蛍光の波長特性は、YAG蛍光体によって生成される蛍光の波長特性が高波長側にシフトした波長特性となる。
このため、YGdAG蛍光体又はLSN蛍光体から出射された蛍光のうち、590nm未満の光を緑色光とし、590nm以上の光を赤色光として分離すると、YAG蛍光体を用いた場合に比べ、緑色光の強度が低下し、赤色光の強度が増加する。この場合、赤色光の強度に対して、緑色光の強度が低下する。
これに対し、YGdAG蛍光体又はLSN蛍光体を含有する波長変換層から出射された蛍光から分離される赤色光と、第2光源42から出射された緑色光とを合成することによって、緑色光の強度と赤色光の強度とのバランスを調整できる他、緑色光の純度を高めることができる。そして、これら赤色光及び緑色光に、第1光源41から出射された青色光を合成することによって、白色光の色度を目標値に合わせることができる。
なお、LSN蛍光体を含有する波長変換層491は、例えば、粒径が20μm以上、30μm以下のLSN粉末蛍光体を、低融点ガラス上で焼成してバルク状にし、反射層493上に固定することによって製造される。低融点ガラスは、融点が600℃以下のガラスである。
一方、賦活剤であるCeに加えてCrを含有するYAG蛍光体(Cr+YAG蛍光体)は、青色光が照射されると、略550nmに最大ピークを有し、波長が大きくなるに従って略直線的に強度が低下するとともに、略690nmに2つ目のピークを有する波長特性の蛍光を出射する。
このため、Cr+YAG蛍光体から出射された蛍光のうち、590nm未満の光を緑色光とし、590nm以上の光を赤色光として分離すると、YAG蛍光体を用いた場合に比べて、緑色光の強度が低下し、赤色光の強度が増加する。この場合、赤色光の強度に対して、緑色光の強度が低下する。
これに対し、YGdAG蛍光体又はLSN蛍光体を用いた場合と同様に、Cr+YAG蛍光体を含有する波長変換層から出射された蛍光から分離される赤色光と、第2光源42から出射された緑色光とを合成することによって、緑色光の強度と赤色光の強度とのバランスを調整できる他、緑色光の純度を高めることができる。そして、これら赤色光及び緑色光に、第1光源41から出射された青色光を合成することによって、白色光の色度を目標値に合わせることができる。
なお、Cr+YAG蛍光体は、略350nm以上、460nm以下の波長帯の光、及び、510nm以上、600nm以下の波長帯の光によって励起される。このようなCr+YAG蛍光体の励起スペクトルでは、略410nmに最大ピークを有し、略略555nmに2つ目のピークを有する。このため、Cr+YAG蛍光体は、青色光だけでなく、緑色光によっても励起される。このため、Cr+YAG蛍光体に入射された場合でもCr+YAG蛍光体を励起させないために、第2光源42の第2固体発光素子421は、略510nmにピークを有する緑色のレーザー光を出射することが好ましい。
このように、青色光が照射される波長変換層491が、YGdAG蛍光体、LSN蛍光体及びCr+YAG蛍光体のうち少なくとも1つの蛍光体と、Ce等の賦活剤とを含有することによって、白色光の色度を目標値に合わせることができる他、緑色光の純度を高めることができる。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1は、以下の効果を奏する。
プロジェクター1は、光源装置4と、光源装置4から出射された光を変調する光変調装置343と、光変調装置343によって変調された光を投射する投射光学装置36と、を備える。
光源装置4は、光変調装置343を照明する照明光を出射する。光源装置4は、青色光BLを出射する第1光源41と、緑色光GLを出射する第2光源42と、第1光源41から出射された青色光BLの波長を変換して蛍光FLを生成する波長変換素子49と、を備える。光源装置4から出射される照明光は、青色光成分、緑色光成分及び赤色光成分を含む。青色光成分は、第1光源41から出射された青色光を含む。緑色光成分は、第2光源42から出射された緑色光GLを含む。赤色光成分は、蛍光FLにおいて590nm以上の波長を有する赤色光RLを含む。
このような構成によれば、照明光に含まれる青色光成分を、純度の高い青色光とすることができ、照明光に含まれる緑色光成分を、純度の高い緑色光とすることができる。また、照明光に含まれる赤色光成分は、590nm以上の波長を有する赤色光であることから、赤色光成分も純度の高い赤色光とすることができる。従って、照明光に含まれる各色光を、純度が高い色光とすることができる。また、これにより、プロジェクター1が投射する画像の色再現性を高めることができる。
光源装置4では、波長変換素子49は、YGdAGを含む蛍光体(YGdAG蛍光体)と、賦活剤であるCeとを含有してもよい。
ここで、YGdAG蛍光体とCeとを含有する波長変換素子49から出射される蛍光FLのピーク波長は、YAGを含む蛍光体(YAG蛍光体)とCeとを含有する波長変換素子から出射される蛍光のピーク波長に比べて大きい。このため、YGdAG蛍光体を含有する波長変換素子49から出射される蛍光FLの光量と、YAG蛍光体を含有する波長変換素子から出射される蛍光の光量とが同じである場合には、波長変換素子49から出射される蛍光FLにおける赤色光RLの光量を増やすことができる。
光源装置4では、波長変換素子49は、LaSi11を含む蛍光体(LSN蛍光体)と、賦活剤であるCeとを含有してもよい。
このような構成によれば、LSN蛍光体とCeとを含有する波長変換素子49から出射される蛍光FLのピーク波長は、YAG蛍光体とCeとを含有する波長変換素子から出射される蛍光のピーク波長に比べて大きい。このため、LSN蛍光体を含有する波長変換素子49から出射される蛍光FLの光量と、YAG蛍光体を含有する波長変換素子から出射される蛍光の光量とが同じである場合には、波長変換素子49から出射される蛍光FLにおける赤色光RLの光量を増やすことができる。
光源装置4では、波長変換素子49は、YAG及びCrを含む蛍光体(Cr+YAG蛍光体)と、賦活剤であるCeとを含有していてもよい。
ここで、Cr+YAG蛍光体とCeとを含有する波長変換素子49から出射される蛍光FLにおける赤色光成分の光量は、YAG蛍光体とCeとを含有する波長変換素子から出射される蛍光における赤色光成分の光量よりも大きい。このため、Cr+YAG蛍光体を含有する波長変換素子49から出射される蛍光FLの光量と、YAG蛍光体を含有する波長変換素子から出射される蛍光の光量とが同じである場合には、波長変換素子49から出射される蛍光FLにおける赤色光RLの光量を増やすことができる。
光源装置4は、光合成部材43、拡散素子47及び反射素子48を備える。光合成部材43は、第1光源41から出射された青色光BLと、第2光源42から出射された緑色光GLとを合成した合成光SLを出射する。拡散素子47は、波長変換素子49に対して合成光SLの入射側に設けられ、入射する光を拡散させる。反射素子48は、拡散素子47と波長変換素子49との間に設けられ、入射する緑色光GLの少なくとも一部を反射させる。
このような構成によれば、第2光源42から出射されて、拡散素子47によって拡散された緑色光GLを光源装置4から出射される照明光に含めることができる。従って、純度の高い緑色光を照明光に含ませることができる。
光源装置4では、波長変換素子49は、波長変換層491及び反射層493を有する。波長変換層491は、合成光SLのうち青色光BLを蛍光FLに変換する。反射層493は、波長変換層491に対する青色光BLの入射側とは反対側に設けられ、入射する光を反射する反射層493と、を有する。波長変換層491は、入射される青色光BLのうち、一部の青色光BLを出射する。
このような構成によれば、波長変換素子49にて生じた蛍光FLを、反射素子48を介して拡散素子47に入射させ、拡散素子47にて拡散させることができる。また、波長変換層491は、入射される青色光BLの一部を出射するので、波長変換層491から出射された青色光BLを、反射素子48を介して拡散素子47に入射させ、拡散素子47にて拡散させることができる。従って、光源装置4から出射される照明光における照度分布を均一化できる。なお、本実施形態では、反射素子48を用いたが、波長変換層491の中に波長の2倍つまり1μmよりも小さな直径を有する気孔を体積比で1%以上、望ましくは、2%以上含有させてもよい。当該気孔によってミー散乱を生じさせ、青色光BLが蛍光FLに波長変換される前に、青色光BLの一部を乱反射させ、青色光BLの光入射方向に反射させることで、反射素子48の機能を代替でき、その場合は、反射素子48を省略できる。
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1と同様の構成を備えるが、光源装置の構成が異なる。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
[光源装置の構成]
図4は、本実施形態に係るプロジェクターが備える光源装置5の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係る光源装置4に代えて、図4に示す光源装置5を備える他は、第1実施形態に係るプロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
光源装置5は、光源装置4と同様に、光変調装置343を照明する照明光を均一化装置31に出射する。光源装置5は、第1光源41、波長変換素子51、第1平行化素子52、第2光源53、集光素子54、拡散装置55、第2平行化素子56、光合成素子57及び反射素子58を有する。
光源装置5には、第1光源41による青色光の出射方向に沿う第1照明光軸と、第1照明光軸と交差する第2照明光軸とが設定されている。第1照明光軸は、+X方向に沿う光軸であり、第2照明光軸は、+Z方向に沿う光軸である。
第1光源41、波長変換素子51、第1平行化素子52及び光合成素子57は、第1照明光軸上に配置されている。
第2光源53、集光素子54、拡散装置55、第2平行化素子56、光合成素子57及び反射素子58は、第2照明光軸上に配置されている。
光合成素子57は、第1照明光軸と第2照明光軸との交差部分に配置されている。
[波長変換素子の構成]
波長変換素子51は、第1光源41から出射された青色光BLによって励起され、青色光BLとは波長帯が異なる蛍光FLを出射する。波長変換素子51においても、青色光BLは、第1波長帯の第1光の一例であり、蛍光FLは、第1波長帯とは異なる第2波長帯の第2光の一例である。
波長変換素子51は、波長変換層511、反射層512及び基板513を有する。波長変換素子51は、青色光BLの入射順に、基板513、反射層512、波長変換層511が配置されるように、第1照明光軸上に配置される。
波長変換層511において、青色光BLの一部は、蛍光FLに変換され、青色光BLの残りは、第1平行化素子52側に出射される。波長変換層511は、YGdAG蛍光体、LSN蛍光体及びCr+YAG蛍光体の少なくとも1つの蛍光体と、賦活剤としてのCeとを含有する。このため、波長変換層511から出射される蛍光FLは、主に黄色光YL及び赤色光RLを含む他、僅かな量の緑色光GLを含む蛍光である。
なお、+X方向に沿う波長変換層511の寸法は、波長変換層511に入射された青色光BLのうち、蛍光FLに変換されない青色光が、波長変換層511から散乱されて出射される程度の寸法である。本実施形態では、+X方向に沿う波長変換層511の寸法は、波長変換層511に入射した青色光BLのうち2割の青色光BLが出射される程度の寸法である。
波長変換層511がLSN蛍光体を含有する場合、波長変換層511は、例えば、粒径が10μm以上、30μm以下のLSN蛍光体粉末をホウ酸ガラス又は低融点ガラスにより焼結し、基板513上に塗布することによって構成される。
反射層512は、基板513と波長変換層511との間に配置される。反射層512は、透過波長が530nm以下である誘電体多層膜によって形成されている。反射層512は、第1光源41から波長変換層511に入射する青色光BLを透過し、波長変換層511にて生成されて-X方向に入射される蛍光FLを+X方向に反射する。
なお、波長変換層511にて散乱されて出射される青色光BLのうち、反射層512に入射される青色光BLは、基板513を介して第1光源41から入射される青色光BLの角度に比べて大きな角度で反射層512に入射される。このため、反射層512を構成する誘電体多層膜の透過波長が530nm以下であることによって、反射層512を基板513側に進行する青色光BLに対する誘電体多層膜の透過波長は、より低い波長にずれる。このため、基板513側に反射層512を通過する青色光の光量を低減でき、より多くの青色光を波長変換層511から第1平行化素子52に入射させることができる。
基板513は、少なくとも青色光BLを透過する透光性基板によって形成されており、本実施形態ではサファイア基板である。基板513は、波長変換層511及び反射層512を支持するとともに、波長変換層511から反射層512を介して伝達される熱を放熱する。なお、基板513において青色光BLの入射領域以外の領域に接続され、基板513から伝達される熱を放熱する放熱部材が設けられていてもよい。
[第1平行化素子の構成]
第1平行化素子52は、波長変換素子51に対して+X方向に配置されている。第1平行化素子52は、波長変換素子51から+X方向に出射された青色光BL及び蛍光FLを平行化する。第1平行化素子52によって平行化された青色光BL及び蛍光FLは、+X方向に沿って光合成素子57に入射する。
[第2光源の構成]
第2光源53は、+Z方向に沿って緑色光GLを出射する。すなわち、第2光源53は、第1光源41による青色光BLの出射方向に交差する方向に緑色光GLを出射する。第2光源53は、第2固体発光素子421、第2光源支持基板422及び第2平行化レンズ423を有する。すなわち、第2光源53は、第2アフォーカル光学素子424を備えない他は、第2光源42と同様の構成及び機能を備える。すなわち、第2光源53は、第2固体発光素子421、第2光源支持基板422及び第2平行化レンズ423を有する。
第2固体発光素子421は、波長変換素子51から出射される蛍光FLと合成される緑色光GLを、+Z方向に出射する。
[集光素子、拡散装置及び第2平行化素子の構成]
集光素子54は、第2光源53から出射された緑色光GLを拡散装置55に集光する。
拡散装置55は、集光素子54から入射される緑色光GLを拡散させる。拡散装置55は、緑色光GLを拡散させつつ透過させる拡散素子551と、第2照明光軸に沿う回転軸を中心として拡散素子551を回転させるモーター等の駆動素子552と、を有する。駆動素子552が拡散素子551を回転させることによって、緑色光GLにスペックルノイズが発生することを抑制できる。なお、拡散素子551は、石英ガラスの表面を深さ略10μm前後、幅略100μmにエッチングしたものを例示できる。
第2平行化素子56は、拡散装置55から入射する緑色光GLを平行化する。第2平行化素子56にて平行化された緑色光GLは、+Z方向に沿って光合成素子57に入射される。
[光合成素子の構成]
光合成素子57は、第1光源41から出射された青色光BLの一部と、波長変換素子51にて生成された蛍光FLと、第2光源53から出射された緑色光GLとを合成する。詳述すると、光合成素子57は、波長変換素子51を通過して第1平行化素子52から入射する青色光BLと、波長変換素子51にて生成されて第1平行化素子52から入射する蛍光FLと、第2平行化素子56から入射する緑色光GLと、を合成する。
具体的に、光合成素子57は、緑色光に相当する波長帯の光を反射し、他の波長帯の光を透過するバンドパスフィルターであり、誘電体多層膜が透光性基板に設けられた構成を有する。このため、第1平行化素子52から入射する青色光BLと、第1平行化素子52から入射される蛍光FLのうち緑色光GLを除く黄色光YL及び赤色光RLとを+X方向に通過させ、第2平行化素子56から入射する緑色光GLを+X方向に反射する。すなわち、第1光源41から出射された青色光BLに由来する青色光BL、黄色光YL及び赤色光RLと、第2光源53から出射された緑色光GLとが、光合成素子57によって合成されて、光源装置5から出射される。
[反射素子の構成]
反射素子58は、光合成素子57に対して+Z方向に配置されている。反射素子58は、光合成素子57に+X方向に入射して+Z方向に反射された緑色光GLを光合成素子57に向かって反射する。すなわち、光合成素子57は、蛍光FLに含まれる緑色光GLを光合成素子57に反射する。
反射素子58から光合成素子57に入射した緑色光GLは、波長変換素子51の波長変換層511に入射し、波長変換層511に含まれる蛍光体を励起させる。なお、上記のように、蛍光体の種類によって、蛍光体は、緑色光GLでは励起されない。
なお、光合成素子57は、第1平行化素子52から入射する蛍光FLに含まれる緑色光の少なくとも一部を+X方向に透過させてもよい。この場合は、反射素子58を省略してもよい。
このような光源装置5は、光合成素子57から+X方向に出射された各色光を含む照明光を出射する。このため、光源装置5が出射する照明光は、青色光成分、緑色光成分及び赤色光成分を含む。青色光成分は、第1光源41から出射された青色光BLを含み、緑色光成分は、第2光源53から出射された緑色光GLを含み、赤色光成分は、波長変換素子51から出射された蛍光FLに含まれる赤色光RLを含む。蛍光FLに含まれる赤色光RLは、光合成素子57及びダイクロイックミラー322を通過可能な590nm以上の波長を有する赤色光を含む。
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏する。
光源装置5は、波長変換素子51から出射された光と第2光源53から出射された緑色光GLとを合成する光合成素子57を備える。波長変換素子51は、波長変換層511及び反射層512を有する。波長変換層511は、第1光源41から出射された青色光BLを蛍光FLに変換する。反射層512は、第1光源41と波長変換層511との間に設けられ、第1光源41から出射された青色光BLを透過し、波長変換層511から入射する蛍光FLを反射する。波長変換層511は、蛍光FLと、第1光源41から出射された青色光BLの一部とを光合成素子57に向けて出射する。
このような構成によれば、第1光源41から出射された青色光BLと、蛍光FLに含まれる赤色光RLと、第2光源42から出射された緑色光GLとを光合成素子57にて合成して出射できる。従って、純度の高い色光を含む照明光を光源装置5から出射できる。
[実施形態の変形]
本開示は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形及び改良等は、本開示に含まれるものである。
上記第1実施形態では、反射素子48の構成によっては、光源装置4から出射される照明光の緑色光成分に、第2光源42から出射された緑色光GLの他、波長変換素子49から出射された蛍光FLに含まれる緑色光が含まれるとした。上記第2実施形態では、光合成素子57の構成によっては、光源装置5から出射される照明光の緑色光成分に、波長変換素子51にて生じた蛍光FLに含まれる緑色光が含まれるとした。しかしながら、これに限らず、光源装置4,5から出射される照明光の緑色光成分は、第2光源42,53から出射された緑色光であってもよい。すなわち、光源装置4,5から出射される照明光の緑色光成分に、蛍光FL由来の緑色光が含まれていても、含まれていなくてもよい。
上記各実施形態では、波長変換素子49,51の波長変換層491,511は、YGdAG蛍光体、LSN蛍光体及びCr+YAG蛍光体のうちの1つの蛍光体と賦活剤であるCeとを含有するとした。しかしながら、これに限らず、波長変換素子が含有する蛍光体は、他の蛍光体であってもよく、波長変換素子は、複数種類の蛍光体を含有していてもよい。また、賦活剤は、Ceに限らず、例えばEu、Pr、Cr、Gd及びGaの少なくとも1つであってもよい。
上記第1実施形態では、光源装置4は、光合成部材43によって、第1光源41から出射された青色光BLと、第2光源42から出射された緑色光GLとを合成した合成光SLを生成し、合成光SLを拡散素子47及び反射素子48に入射させ、合成光SLに含まれる青色光BLを波長変換素子49に入射させるとした。しかしながら、これに限らず、光合成部材43によって第1光源41から出射された青色光BLと第2光源42から出射された緑色光GLとを合成させずに、青色光BLを波長変換素子49に入射させ、波長変換素子49から出射された青色光BL及び蛍光FLと、第2光源42から出射された緑色光GLとを合成してもよい。
すなわち、光合成部材43、拡散素子47及び反射素子48は無くてもよい。
上記第1実施形態では、波長変換素子49は、波長変換層491、反射層493及び基板494を有するとした。しかしながら、これに限らず、光源装置4は、光源装置5と同様に、青色光BLの入射方向に沿って蛍光FLを出射する透過型の波長変換素子を備えていてもよい。すなわち、光源装置4を構成する光学部品、及び、光学部品のレイアウトは、上記に限定されない。このため、角度変換素子44、反射部材45及び集光素子46のうち、少なくとも1つは無くてもよく、他の光学部品に置き換えられてもよい。
上記第2実施形態では、光源装置5は、波長変換素子51から出射された蛍光FL及び青色光BLと、第2光源53から出射された緑色光GLとを合成する光合成素子57を備えるとした。また、波長変換素子51は、第1光源41から出射された青色光BLを蛍光FLに変換する波長変換層511と、第1光源41と波長変換層511との間に設けられ、第1光源41から出射された青色光BLを透過し、波長変換層511から入射する蛍光FLを反射する反射層512と、を有するとした。更に、波長変換層511は、蛍光FLと、第1光源41から出射された青色光BLの一部とを光合成素子57に向けて出射するとした。しかしながら、これに限らず、波長変換素子51は、青色光BLを出射せず、蛍光FLのみを出射してもよい。この場合、光合成素子57をクロスダイクロイックプリズムとし、クロスダイクロイックプリズムに対して-X方向から第1光源41から出射された青色光BLの一部、又は、他の光源から出射された青色光を入射させてもよい。この場合、クロスダイクロイックプリズムが、+X方向に沿って入射する蛍光FLを+X方向に透過し、第2光源53から+Z方向に出射された緑色光GLを+X方向に反射し、-Z方向から入射する青色光を+X方向に反射することによって、各色光が含まれる合成光を照明光として出射できる。
すなわち、光源装置5を構成する光学部品、及び、光学部品のレイアウトは、上記に限定されない。
上記各実施形態では、プロジェクターは、3つの光変調装置343(343R,343G,343B)を備えるとした。しかしながら、これに限らず、2つ以下、あるいは、4つ以上の光変調装置を備えたプロジェクターにも、本開示を適用可能である。
上記各実施形態では、画像投射装置3は、図1に示した構成及びレイアウトを備えるものとして説明した。しかしながら、これに限らず、画像投射装置3の構成及びレイアウトは、上記に限定されない。
上記各実施形態では、光変調装置343は、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶パネルを備えるとした。しかしながら、これに限らず、光変調装置343は、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを備えるものでもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えばDMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置であってもよい。
上記各実施形態では、本開示の光源装置4,5をプロジェクターに適用した例を挙げた。しかしながら、これに限らず、本開示の光源装置は、例えば照明器具及び自動車等のヘッドライト等に採用可能である。
[本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
本開示の第1態様に係る光源装置は、照明光を出射する光源装置であって、青色光を出射する第1光源と、緑色光を出射する第2光源と、前記第1光源から出射された青色光の波長を変換して蛍光を生成する波長変換素子と、を備え、前記照明光は、青色光成分、緑色光成分及び赤色光成分を含み、前記青色光成分は、前記第1光源から出射された青色光を含み、前記緑色光成分は、前記第2光源から出射された緑色光を含み、前記赤色光成分は、前記蛍光において590nm以上の波長を有する赤色光を含む。
このような構成によれば、光源装置から出射される照明光のうち、青色光成分は、第1光源から出射された青色光を含み、緑色光成分は、第2光源から出射された緑色光を含む。これによれば、照明光に含まれる青色光成分を、純度の高い青色光とすることができ、照明光に含まれる緑色光成分を、純度の高い緑色光とすることができる。また、照明光に含まれる赤色光成分は、590nm以上の波長を有する赤色光であることから、赤色光成分も純度の高い赤色光とすることができる。従って、照明光に含まれる各色光を、純度が高い色光とすることができる。
上記第1態様では、前記波長変換素子は、YGdAGを含む蛍光体と、賦活剤であるCeとを含有していてもよい。
ここで、YGdAGを含む蛍光体(YGdAG蛍光体)と賦活剤であるCeとを含有する波長変換素子から出射される蛍光のピーク波長は、YAGを含む蛍光体(YAG蛍光体)とCeとを含有する波長変換素子から出射される蛍光のピーク波長に比べて高い。このため、YGdAG蛍光体を含有する波長変換素子から出射される蛍光の光量と、YAG蛍光体を含有する波長変換素子から出射される蛍光の光量とが同じである場合には、波長変換素子から出射される蛍光における赤色光の光量を増やすことができる。
上記第1態様では、前記波長変換素子は、LaSi11を含む蛍光体と、賦活剤であるCeとを含有していてもよい。
このような構成によれば、LaSi11を含む蛍光体(LSN蛍光体)と賦活剤であるCeとを含有する波長変換素子から出射される蛍光のピーク波長は、YAG蛍光体とCeとを含有する波長変換素子から出射される蛍光のピーク波長に比べて高い。このため、YGdAG蛍光体を含有する波長変換素子と同様に、LSN蛍光体を含有する波長変換素子から出射される蛍光の光量と、YAG蛍光体を含有する波長変換素子から出射される蛍光の光量とが同じである場合には、波長変換素子から出射される蛍光における赤色光の光量を増やすことができる。
上記第1態様では、前記波長変換素子は、YAG及びCrを含む蛍光体と、賦活剤であるCeとを含有していてもよい。
ここで、YAG及びCrを含む蛍光体(Cr+YAG蛍光体)とCeとを含有する波長変換素子から出射される蛍光における赤色光成分の光量は、YAG蛍光体とCeとを含有する波長変換素子から出射される蛍光における赤色光成分の光量よりも大きい。このため、YGdAG蛍光体又はLSN蛍光体を含有する波長変換素子と同様に、Cr+YAG蛍光体を含有する波長変換素子から出射される蛍光の光量と、YAG蛍光体を含有する波長変換素子から出射される蛍光の光量とが同じである場合には、波長変換素子から出射される蛍光における赤色光の光量を増やすことができる。
上記第1態様では、前記第1光源から出射された青色光と、前記第2光源から出射された緑色光とを合成した合成光を出射する光合成部材と、前記波長変換素子に対して前記合成光の入射側に設けられ、入射する光を拡散させる拡散素子と、前記拡散素子と前記波長変換素子との間に設けられ、入射する緑色光の少なくとも一部を反射させる反射素子と、を備えてもよい。
このような構成によれば、第2光源から出射されて、拡散素子によって拡散された緑色光を光源装置から出射される照明光に含めることができる。従って、純度の高い緑色光を照明光に含ませることができる。
上記第1態様では、前記波長変換素子は、前記合成光のうち青色光を前記蛍光に変換する波長変換層と、前記波長変換層に対する青色光の入射側とは反対側に設けられ、入射する光を反射する反射層と、を有し、前記波長変換層は、入射される青色光のうち、一部の青色光を出射していてもよい。
このような構成によれば、波長変換素子にて生じた蛍光を、反射素子を介して拡散素子に入射させ、拡散素子にて拡散させることができる。また、波長変換層は、入射される青色光の一部を出射するので、波長変換層から出射された青色光を、反射素子を介して拡散素子に入射させ、拡散素子にて拡散させることができる。従って、光源装置から出射される照明光における照度分布を均一化できる。
上記第1態様では、前記波長変換素子から出射された光と前記第2光源から出射された緑色光とを合成する光合成素子を備え、前記波長変換素子は、前記第1光源から出射された青色光を前記蛍光に変換する波長変換層と、前記第1光源と前記波長変換層との間に設けられ、前記第1光源から出射された青色光を透過し、前記波長変換層から入射する前記蛍光を反射する反射層と、を有し、前記波長変換層は、前記蛍光と、前記第1光源から出射された青色光の一部とを前記光合成素子に向けて出射してもよい。
このような構成によれば、第1光源から出射された青色光と、蛍光に含まれる赤色光と、第2光源から出射された緑色光とを光合成素子にて合成して出射できる。従って、純度の高い色光を含む照明光を光源装置から出射できる。
本開示の第2態様に係るプロジェクターは、上記第1態様に係る光源装置と、前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、を備える。
このような構成によれば、第1態様に係る光源装置と同様の効果を奏することができ、これにより、投射する画像の色再現性を高めることができる。
1…プロジェクター、343(343R,343G,343B)…光変調装置、36…投射光学装置、4,5…光源装置、41…第1光源、411…第1固体発光素子、412…第1光源支持基板、413…第1平行化レンズ、414…第1アフォーカル光学素子、415…第1レンズ、416…第2レンズ、42…第2光源、421…第2固体発光素子、422…第2光源支持基板、423…第2平行化レンズ、424…第2アフォーカル光学素子、425…第1レンズ、426…第2レンズ、43…光合成部材、44…角度変換素子、45…反射部材、451…反射部、452…透過部、46…集光素子、47…拡散素子、471…入射面、472…凹曲面、473…反射防止層、48…反射素子、49…波長変換素子、491…波長変換層、492…入射面、493…反射層、494…基板、5…光源装置、51…波長変換素子、511…波長変換層、512…反射層、513…基板、52…第1平行化素子、53…第2光源、54…集光素子、55…拡散装置、551…拡散素子、552…駆動素子、56…第2平行化素子、57…光合成素子、58…反射素子、BL…青色光、FL…蛍光、GL…緑色光、RL…赤色光、SL…合成光。

Claims (8)

  1. 照明光を出射する光源装置であって、
    青色光を出射する第1光源と、
    緑色光を出射する第2光源と、
    前記第1光源から出射された青色光の波長を変換して蛍光を生成する波長変換素子と、を備え、
    前記照明光は、青色光成分、緑色光成分及び赤色光成分を含み、
    前記青色光成分は、前記第1光源から出射された青色光を含み、
    前記緑色光成分は、前記第2光源から出射された緑色光を含み、
    前記赤色光成分は、前記蛍光において590nm以上の波長を有する赤色光を含むことを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置において、
    前記波長変換素子は、YGdAGを含む蛍光体と、賦活剤であるCeとを含有することを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1に記載の光源装置において、
    前記波長変換素子は、LaSi11を含む蛍光体と、賦活剤であるCeとを含有することを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1に記載の光源装置において、
    前記波長変換素子は、YAG及びCrを含む蛍光体と、賦活剤であるCeとを含有することを特徴とする光源装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光源装置において、
    前記第1光源から出射された青色光と、前記第2光源から出射された緑色光とを合成した合成光を出射する光合成部材と、
    前記波長変換素子に対して前記合成光の入射側に設けられ、入射する光を拡散させる拡散素子と、
    前記拡散素子と前記波長変換素子との間に設けられ、入射する緑色光の少なくとも一部を反射させる反射素子と、を備えることを特徴とする光源装置。
  6. 請求項5に記載の光源装置において、
    前記波長変換素子は、
    前記合成光のうち青色光を前記蛍光に変換する波長変換層と、
    前記波長変換層に対する青色光の入射側とは反対側に設けられ、入射する光を反射する反射層と、を有し、
    前記波長変換層は、入射される青色光のうち、一部の青色光を出射することを特徴とする光源装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光源装置において、
    前記波長変換素子から出射された光と前記第2光源から出射された緑色光とを合成する光合成素子を備え、
    前記波長変換素子は、
    前記第1光源から出射された青色光を前記蛍光に変換する波長変換層と、
    前記第1光源と前記波長変換層との間に設けられ、前記第1光源から出射された青色光を透過し、前記波長変換層から入射する前記蛍光を反射する反射層と、を有し、
    前記波長変換層は、前記蛍光と、前記第1光源から出射された青色光の一部とを前記光合成素子に向けて出射することを特徴とする光源装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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