JP2022141055A - ガスエンジン駆動式空気調和装置の制御装置 - Google Patents

ガスエンジン駆動式空気調和装置の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガスエンジン駆動式空気調和装置(ガスエンジン駆動式空気調和装置の洗浄装置)の部品点数を削減可能な制御装置を提供する。【解決手段】 制御装置100は、 ガス状の冷媒、液状の冷媒、冷凍機油及び異物を含む混合流体を導入し、前記混合流体の異物を除去するストレーナーと、液状の冷媒及び冷凍機油を貯留するとともに、ガス状の冷媒をアキュムレーター17に供給する分離装置とを備えた洗浄装置が、冷媒管の中間部に設けられた状態において、ガスエンジンの駆動を開始し、前記圧力センサーによる前記ガス状の冷媒の圧力の検出結果に基づいて、前記ストレーナーに貯留された異物の量が上限値に達したか否かを判定する第1判定機能、及び前記温度センサーによる前記ガス状の冷媒の温度の検出結果に基づいて、前記分離装置内に貯留された液状の流体の量が上限値に達したか否かを判定する第2機能のうちの少なくとも一方の機能を有する。【選択図】 図4

Description

本発明は、冷媒管を洗浄する(冷凍機油及び異物を除去する)機能を有するガスエンジン駆動式空気調和装置の制御装置に関する。
例えば、下記特許文献1に記載されているように、室外機及び室内機に冷媒を循環させて室内空気の温度を調整する空気調和装置(冷凍サイクル装置(以下、「従来装置」と称呼する。))が知られている。従来装置の室外機が故障した場合、室内機及び冷媒管は引き続き使用され、室外機のみが交換される。その際、冷媒管内に残存している冷凍機油(交換前の室外機用の冷凍機油)が、洗浄装置(冷凍機油を貯留する装置)を用いて除去される。洗浄装置は、室内機から室外機へ冷媒を帰還させるための冷媒管の中間部に接続される。従来装置の制御装置は、圧縮機(ガスエンジン)を駆動して、室外機と室内機との間において冷媒を循環させる。冷媒とともに冷凍機油が洗浄装置に導入される。
洗浄装置は、冷凍機油を貯留するタンクを有する。洗浄装置は、冷媒と冷凍機油とを分離して、冷凍機油のみをタンクに貯留し、冷媒を圧縮機へ向けて送出する。従来装置は、さらに、タンク内の冷凍油の量を検出する油量センサーを備える。従来装置の制御装置は、油量センサーの検出結果を監視している。制御装置は、タンク内の冷凍機油量が、その貯留量の上限値に達したことを検出すると、圧縮機(ガスエンジン)の駆動を一時的に停止する。この場合、作業者は、タンク内の冷凍機油をタンクから排出させた後、洗浄作業を再開する。
特開2013-24505号公報
上記従来装置において、油量センサーが比較的高価であり、ガスエンジン駆動式空気調和装置(洗浄装置)の部品コストが高い。
本発明は、ガスエンジン駆動式空気調和装置(ガスエンジン駆動式空気調和装置の洗浄装置)の部品点数を削減可能な制御装置を提供することを目的とする。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明に係る制御装置(100)は、
ガス状の冷媒を圧縮する圧縮機(11)と、
前記圧縮機を駆動するガスエンジンと、
液状の冷媒とガス状の冷媒とを分離して、前記液状の冷媒を貯留し、前記ガス状の冷媒を前記圧縮機に供給するアキュムレーター(17)と、
前記圧縮機に導入されるガス状の冷媒の圧力及び温度をそれぞれ検出する圧力センサー(41)及び温度センサー(42)と、
を備えたガスエンジン駆動式空気調和装置(1)に適用される。
ガス状の冷媒、液状の冷媒、冷凍機油及び異物を含む混合流体を導入し、前記混合流体の異物を除去するストレーナーと、液状の冷媒及び冷凍機油を貯留するとともに、前記ガス状の冷媒を前記アキュムレーターに供給する分離装置とを備えた洗浄装置が、冷媒管の中間部に設けられた状態において、制御装置(100)は、前記ガスエンジンの駆動を開始し、前記圧力センサーによる前記ガス状の冷媒の圧力の検出結果に基づいて、前記ストレーナーに貯留された異物の量が上限値に達したか否かを判定する第1判定機能、及び前記温度センサーによる前記ガス状の冷媒の温度の検出結果に基づいて、前記分離装置内に貯留された液状の流体の量が上限値に達したか否かを判定する第2機能のうちの少なくとも一方の機能を有する。
洗浄作業中に、ストレーナー内の異物が増加してくると、ストレーナーをガス状の冷媒が通過し難くなる。そのため、圧縮機の入力ポートに導入される冷媒の圧力が低下してくる。そこで、本発明の制御装置は、圧力センサーの検出結果に基づいて、圧縮機の入力ポート側の冷媒(以下、「吸入ガス」と称呼する。)の圧力が所定値より小さくなったことを検出すると、ストレーナー内の異物の量が上限値に達した(異物の除去(濾過)機能が低下した)と判定して、ガスエンジンの動作を停止させる。
また、分離装置内の液状の流体(凍機油及び液状の冷媒)の貯留量が、分離装置の上限値に到達する前の状態では、ガス状の冷媒のみがアキュムレーターに送出される。つまり、この状態では、アキュムレーター内において液状の冷媒は増加しない。一方、分離装置内の冷凍機油及び液状の冷媒の量が上限値に達すると、分離装置内に導入された流体(ガス状の冷媒、液状の冷媒(及び冷凍機油)を含む流体)が、アキュムレーターへそのまま送出される。この流体は、アキュムレーター内に導入されると、アキュムレーターによって、ガス状の冷媒とその他の成分とに遠心分離される。そして、ガス状の冷媒が、圧縮機へ送出され、その他の成分がアキュムレーター内に貯留される。すなわち、アキュムレーター内に液状の冷媒が貯留されていく。そして、アキュムレーター内の液状の冷媒の量が増加してくると、圧縮機へガス状の冷媒を供給するための冷媒管に液状の冷媒が少し流入し、ガス状の冷媒と混合される。これにより、ガス状の冷媒の温度が低下する。すなわち、温度センサーにより検出される温度値が低下し始める。そこで、本発明の制御装置は、圧縮機に吸入される冷媒の温度が所定値より小さくなったことを検出すると、分離装置内の混合流体の貯留量が上限値に達した(混合流体が分離装置からあふれ出した)と判定して、ガスエンジンの動作を停止させる。
上記のように、本発明において、吸入ガスの圧力値に基づいて、洗浄装置内の異物の堆積量が上限値に達したか否かを判定している。また、本発明において、吸入ガスの温度値に基づいて、分離装置内の液状の流体の貯留量が上限値に達したか否かを判定している。ここで、上記の圧力センサー及び温度センサーは、主として、通常運転(冷房運転又は暖房運転)において吸入ガスの圧力及び温度を検出するために設けられている。本発明では、洗浄作業において、これらのセンサーのいずれか一方又は両方の検出結果に基づいて、ガスエンジンを制御する。すなわち、本発明によれば、ストレーナー内の異物の堆積量を検出する専用のセンサーを洗浄装置に設けた場合に比べて、ガスエンジン駆動式空気調和装置(洗浄装置)の部品点数を削減できる。また、分離装置内の冷凍機油の貯留量を検出する専用のセンサーを洗浄装置に設けた場合に比べて、空気調和装置(洗浄装置)の部品点数を削減できる。
本発明の一実施形態及び第2実施形態に係る空気調和装置の概略構成を示す回路図である。 アキュムレーターの構造を示す断面図である。 洗浄プログラムのフローチャートである。 第1プログラムのフローチャートである。 第2プログラムのフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る制御装置100が適用されたガスエンジン駆動式空気調和装置1(以下、単に「空気調和装置1」と称呼する。)について説明する。空気調和装置1は、図1に示すように、室外機10及び室内機20を備える。さらに、空気調和装置1は、室外機10及び室内機20の間における冷媒の循環経路としての冷媒管30を備える。つまり、室外機10及び室内機20の各構成部品が、冷媒管30を構成する複数の管(後述する、冷媒管31、冷媒管32、ホットガスバイパス管33など)で接続されている。加えて、空気調和装置1は、室外機10及び室内機20を制御する制御装置100を備える。制御装置100は、室外機10及び室内機20を構成する各装置を制御する。室外機10及び室内機20を構成する各種装置の構造及び機能は、周知の空気調和装置の室外機及び室内機を構成する各種装置の構造及び機能と略同一である。そこで、以下、室外機10及び室内機20の構成要素の概略を説明する。
室外機10は、圧縮機11、オイルセパレーター12、四方切替弁13、室外熱交換器14、流量調整弁15、レシーバー16及びアキュムレーター17を備える。圧縮機11は、図示しないガスエンジンに接続されていて、ガスエンジンによって駆動される。圧縮機11の摺動部が冷凍機油を用いて潤滑されている。圧縮機11は入力ポート及び出力ポートを有する。圧縮機11は、入力ポートから低圧のガス状の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して出力ポートから吐出する。オイルセパレーター12は、圧縮機11から吐出された冷媒に含まれる冷凍機油を分離して貯留する。
四方切替弁13は4個のポートP1~P4を有する。四方切替弁13は、ポートP1とポートP4とが連通し、且つポートP2とポートP3とが連通した第1の状態と、ポートP1とポートP2とが連通し、且つポートP3とポートP4とが連通した第2の状態とを切り替え可能である。
室外熱交換器14は、放熱フィンを備えた複数のパイプを備える。室外熱交換器14は、2つのポートを備える。一方のポートに導入された冷媒が前記複数のパイプを通って他方のポートから吐出される。
室外熱交換器14は、図示しないファン(送風機)を含む。このファンにより、外気が室外熱交換器14の放熱フィンに吹き付けられる。これにより、室外熱交換器14を流通する冷媒と外気との間で熱交換が生じる。
流量調整弁15は、冷媒管30を流れる冷媒の流量を調整する。レシーバー16は、液化した冷媒を一時的に貯留する。
アキュムレーター17は、ガス状の冷媒と液状の冷媒とが混合した混合冷媒を、ガス状の冷媒と液状の冷媒とに分離して、液状の冷媒を貯留し、ガス状の冷媒のみを圧縮機11に帰還させる。アキュムレーター17は、図2に示すように、容器171と、U字形状を呈するパイプ172を含む。容器171は、鉛直方向に延びる筒状を呈する。その上蓋部171aに冷媒の入力ポートと出力ポートが設けられている。パイプ172は、容器171内に収容されている。パイプ172の直線部172a,172bが鉛直方向に一致するように配置され、湾曲部172cが容器171の底部側へ向けられている。直線部172aの上端部が、容器171の上蓋部171aの下方に位置していて、容器171内にて開放されている。一方、直線部172bの上端部が、出力ポートに接続されている。湾曲部172cの側面部には、小孔THが設けられている。
再び図1を参照すると、室内機20は、室内熱交換器21及び膨張弁22を備える。室内熱交換器21の構成は、室外熱交換器14の構成と略同一である。室内熱交換器21を冷媒が流通する際、冷媒と室内空気との間で熱交換が生じる。膨張弁22は、冷媒を減圧させる。
上記の空気調和装置1の各構成部品は、以下のように接続されている。圧縮機11の出力ポートと四方切替弁13のポートP1とがオイルセパレーター12を介して接続されている。四方切替弁13のポートP4と室外熱交換器14の一方のポートとが接続されている。四方切替弁13のポートP3とアキュムレーター17の入力ポートとが接続されている。また、アキュムレーター17の出力ポートと圧縮機11の入力ポートとが接続されている。
また、室外熱交換器14の他方のポート(四方切替弁13に接続されたポートとは反対側)と流量調整弁15とが接続されている。流量調整弁15と膨張弁22とが、レシーバー16を介して接続されている。レシーバー16と膨張弁22とを接続するパイプを「冷媒管31」と称呼する。また、室内熱交換器21の一方のポートが、膨張弁22に接続されている。また、室内熱交換器21の他方のポートが、四方切替弁13のポートP2に接続されている。室内熱交換器21の他方のポートと四方切替弁13のポートP2と接続するパイプを「冷媒管32」と称呼する。
また、ホットガスバイパス管33により、室外熱交換器14及び室内熱交換器21がバイパスされている。具体的には、ホットガスバイパス管33の一端が、アキュムレーター17の側面部における下部から内部へ挿入されている(図2参照)。一方、ホットガスバイパス管33の他端が、四方切替弁13とオイルセパレーター12との中間点(分岐点30a)に接続されている(図1参照)。ホットガスバイパス管33にはホットガスバイパス開閉弁33aが介装されている。
また、空気調和装置1は、各部の温度、圧力などをそれぞれ検出するセンサー40を備える。センサー40は、例えば、アキュムレーター17の出力ポート付近の冷媒の圧力及び温度をそれぞれ検出する圧力センサー41及び温度センサー42を含む。
制御装置100は、演算装置、メモリ、タイマーなどからなるマイクロコンピュータを備える。制御装置100は、ユーザーが、空調モード(冷房モード又は暖房モード)、目標の室温、風量などを設定する際に用いるスイッチ、表示装置などを備えた操作パネルを含む。これらの設定情報は、制御装置100のマイクロコンピュータに入力される。制御装置100は、上記の設定情報、各種センサーから取得した温度情報及び圧力情報などに基づいて、室温及び風量が目標値に一致するように、室外機10(例えば、ガスエンジンの回転数)及び室内機20を制御する。
冷房モードにおいて、四方切替弁13の切換状態が第1の状態に設定される。この場合、冷媒は、下記のように循環する。圧縮機11から吐出された高圧のガス状の冷媒は、オイルセパレーター12に導入される。
オイルセパレーター12から吐出された冷媒が、四方切替弁13を経由して、室外熱交換器14に導入される。室外熱交換器14に導入された高圧のガス状の冷媒は室外熱交換器14内を流通する間に外気に熱を放出して凝縮する。
外気に熱を放出して凝縮した冷媒は一部液化して室外熱交換器14から排出される。そして、膨張弁22で膨張することにより低圧化され、室内機20の室内熱交換器21に導入される。室内熱交換器21に導入された冷媒は室内熱交換器21内を流通する間に室内空気の熱を奪って一部蒸発する。このとき冷媒が室内空気の熱を奪うことによって室内空気が冷やされる。
室内空気の熱を奪って一部蒸発した冷媒は室内熱交換器21から排出され、アキュムレーター17に導入される。室内熱交換器21から吐出された冷媒は、上記の混合冷媒である。この混合冷媒が冷媒管31を流通してアキュムレーター17に至る。アキュムレーター17に混合冷媒が導入されると、前記混合冷媒が、アキュムレーター17の側壁部の内面に沿って旋回する旋回流を構成する。このようにして、アキュムレーター17において、混合冷媒がガス状の冷媒と液状の冷媒とに遠心分離され、ガス状の冷媒のみが圧縮機11に吸い込まれる。一方、前記分離された液状の冷媒は、アキュムレーター17の底部に貯留される。
一方、暖房モードにおいて、四方切替弁13の切換状態が第2の状態に設定される。この場合、冷媒は、下記のように循環する。圧縮機11から吐出された高圧のガス状の冷媒は、オイルセパレーター12に導入される。
オイルセパレーター12から吐出された冷媒は、室内熱交換器21に導入される。室内熱交換器21に導入された高圧のガス状の冷媒は室内熱交換器21内を流通する間に室内空気に熱を放出して凝縮する。このとき冷媒から放出された熱によって室内空気が暖められる。室内空気に熱を放出して凝縮した冷媒は室内熱交換器21から排出される。
そして、冷媒はレシーバー16を経て室外熱交換器14に導入される。室外熱交換器14内を流通する間に外気の熱を奪って蒸発し、室外熱交換器14から排出される。室外熱交換器14から排出された冷媒(混合冷媒)は、四方切替弁13を経由して、アキュムレーター17に導入される。冷房運転時と同様に、アキュムレーター17にて、混合冷媒がガス状の冷媒と液状の冷媒とに分離される。そして、ガス状の冷媒のみが圧縮機11に吸い込まれ、液状の冷媒がアキュムレーター17に貯留される。
ここで、圧縮機11の入力ポート側の冷媒(以下、「吸入ガス」と称呼する。)の圧力が予め規定された下限値を下回る場合がある。空気調和装置1は、上記のような、吸入ガスの圧力値の過低下を回避するための機能を備える。
具体的には、制御装置100は、圧力センサー41の検出結果PL(吸入ガスの圧力値)が前記下限値を下回ったことを検出すると、ガスエンジンの回転数を上昇させる。これにより、吸入ガスの圧力値が前記下限値よりも高い値に保たれる。以下、当該機能を第1低圧回避機能と称呼する。
また、制御装置100は、圧力センサー41の検出結果PL(吸入ガスの圧力値)が前記下限値を下回ったことを検出すると、ホットガスバイパス開閉弁33aを開く。これにより、圧縮機11から吐出された高温・高圧のガス状の冷媒(ホットガス)の一部が、ホットガスバイパス管33を通って、アキュムレーター17に導入される。これにより、アキュムレーター17内の冷媒が加熱され、吸入ガスの圧力値が前記下限値より高い値に保たれる。以下、当該機能を第2低圧回避機能と称呼する。
ところで、室外機10が故障して、新しい室外機10に交換された場合に、冷媒管30内に残存している冷凍機油及び異物を除去するための洗浄装置50が冷媒管32の中間部に取り付けられる。洗浄装置50は、タンク51、閉鎖弁52,53,54、ストレーナー55及び排出弁56を備える。タンク51は、箱状部材であり、その上蓋部511に入力ポート511a及び出力ポート511bが設けられている。閉鎖弁52は、冷媒管32の中間部に設けられる。冷媒管32のうち、閉鎖弁52の両側にそれぞれ位置する部位と、タンク51の入力ポート511a及び出力ポート511bが、それぞれバイパス管34,35を介して接続される。閉鎖弁53及び閉鎖弁54が、バイパス管34及びバイパス管35の中間部に設けられている。ストレーナー55は、タンク51と閉鎖弁53との間に設けられている。すなわち、ストレーナー55の入力ポート551が、バイパス管34を介して閉鎖弁53に接続されている。一方、ストレーナー55の出力ポート552が、タンク51の入力ポート511aに接続されている。
排出弁56は、排出管36を介して、タンク51の底部に接続されている。排出弁56を開くことにより、タンク51内に貯留された冷凍機油をタンク51外へ排出することができる。
次に、冷媒管30内に残存している冷凍機油及び異物を除去する作業(以下、「洗浄作業」と称呼する。)の手順について説明する。まず、作業者は、閉鎖弁52を閉じ、閉鎖弁53及び閉鎖弁54を開く。つぎに、作業者は、空気調和装置1の動作モードを所定の洗浄モードに設定する。すると、制御装置100は、冷房モードと略同一のモードにて圧縮機11、各種弁の制御を開始して、室外機10及び室内機20の間において冷媒を循環させる。ここで、洗浄モードにおいて、制御装置100は、上記の第1低圧回避機能及び第2低圧回避機能を停止させる。冷媒が循環される過程において、室内機20から排出される混合冷媒には、冷凍機油及び異物が含まれている。以下、この混合冷媒を「混合流体」と称呼する。この混合流体がストレーナー55を介してタンク51へ導入される。その際、混合流体に含まれる異物(固形物)が、ストレーナー55によって捕獲(濾過)される。
タンク51に導入された流体(混合流体から異物が除去された流体)がタンク51内にて遠心分離され、液状の冷媒及び冷凍機油が、タンク51に貯留され、ガス状の冷媒が、出力ポート511bからアキュムレーター17へ送出される。なお、冷凍機油がタンク51の底部側に溜まり、その上側に液状の冷媒が溜まる。
制御装置100は、洗浄作業を開始してから所定の時間が経過する(洗浄作業が終了する)と、ガスエンジンの駆動を停止する。この状態で、作業者は、閉鎖弁53及び閉鎖弁54を閉じ、閉鎖弁52を開く。そして、作業者は、タンク51をバイパス管34,35から取り外す。
洗浄作業中に、ストレーナー55内の異物が増加してくると、ストレーナー55を混合流体が流通し難くなるので、圧縮機11の入力ポートに導入される冷媒の圧力が低下してくる。制御装置100は、圧力センサー41の検出結果に基づいて、冷媒の圧力が所定値より小さくなったことを検出すると、「ストレーナー55内の異物の量が上限値に達した(ストレーナー55の異物の濾過機能が低下した)」と判定して、ガスエンジンの駆動を停止する。この場合、作業者は、ストレーナー55を交換し、その後、洗浄作業を再開する。
また、タンク51内の冷凍機油及び液状の冷媒の貯留量が上限値に達する前の状態では、タンク51から、ガス状の冷媒のみがアキュムレーター17に送出される。つまり、この状態では、アキュムレーター17の容器171内において液状の冷媒が増加しない。一方、タンク51内の冷凍機油及び液状の冷媒の量が増加してきて上限値に達すると、液状の冷媒(及び冷凍機油)がガス状の冷媒とともに、タンク51からアキュムレーター17内へ送出される。つまり、液状の冷媒(及び液状の冷媒)がタンク51からあふれ出す。この液状の冷媒(及び冷凍機油)が、アキュムレーター17内に導入されると、アキュムレーター17によって、ガス状の冷媒とその他の成分とに遠心分離される。そして、ガス状の冷媒が、パイプ172の直線部172aの開口端から圧縮機11へ送出され、その他の成分が容器171に貯留される。すなわち、容器171内に液状の冷媒(及び冷凍機油)が貯留されていく。そして、その液面がパイプ172に設けられた小孔THの位置に達すると、少量の液状の冷媒が、小孔THからパイプ172内へ進入する。よって、直線部172aの上端(開口端)からパイプ172内へ導入されたガス状の冷媒と、小孔THからパイプ172内へ導入された液状の冷媒とが混合される。これにより、吸入ガスの温度が低下する。すなわち、温度センサー42から出力される温度値が低下する。制御装置100は、圧縮機11に吸入される冷媒の温度と低圧相当温度との差が所定値より小さくなったことを検出すると、「タンク51内の冷凍機油及び液状の冷媒の貯留量が上限値に達した」と判定して、ガスエンジンの駆動を停止する。この場合、作業者は、タンク51に貯留された冷凍機油を排出させ、その後、洗浄作業を再開する。
上記の洗浄作業における制御装置100の動作を、図3を参照して具体的に説明する。空気調和装置1の動作モードが洗浄モードに設定されると、制御装置100は、ステップ300から洗浄処理を開始する。つぎに、制御装置100は、ステップ301にて、低圧回避機能(第1低圧回避機能及び第2低圧回避機能)を停止させる。つぎに、制御装置100は、ステップ302にて、各種弁の動作モードを冷房モードにおける動作モードと同一のモードに設定し、ガスエンジンの駆動を開始する。つぎに、制御装置100は、ステップ303にて、タイマーを用いて、経過時間Δtの計測を開始する。つぎに、制御装置100は、ステップ304にて、経過時間Δtが所定の時間tth(たとえば、「15分」)に達したか否かを判定する。経過時間Δtが所定の時間tthに達したとき(ステップ304:Yes)、制御装置100は、ステップ305にて、ガスエンジンの駆動を停止し、ステップ306にて洗浄処理を終了する。
一方、ステップ304にて、経過時間Δtが、未だ所定の時間tthに達していないとき(ステップ304:No)、制御装置100は、ステップ307にて、下記条件Aが満たされたか否かを判定する。
(条件A)圧力センサー41の検出結果PLが所定値PLth(たとえば、「0.28Mpa」)以下である。
条件Aが満たされた場合(ステップ307:Yes)、制御装置100は、ステップ308にて、ストレーナー55内の異物の堆積量がその上限値に達したことを表す情報(文字、図形、音声など)を作業者に提示し、ステップ305に進む。
一方、ステップ307において、条件Aが満たされない場合(ステップ307:No)、制御装置100は、ステップ309にて、下記条件Bが満たされたか否かを判定する。
(条件B)温度センサー42の検出結果Tと低圧相当温度TLとの差が、所定の温度Tth(例えば、「3℃」)以下である状態が所定時間tL(例えば、「5分間」)を超えて継続した
条件Bが満たされた場合(ステップ309:Yes)、制御装置100は、ステップ310にて、タンク51内の冷凍機油及び液状の冷媒の貯留量がその上限値を超えたことを表す情報(文字、図形、音声など)を作業者に提示して、ステップ305に進む。
一方、条件Bが満たされない場合(ステップ309:No)、制御装置100は、ステップ304に戻る。
上記実施形態において、圧力センサー41の検出結果PLに基づいて、ストレーナー55内の異物の堆積量が上限値に達したか否かを判定している。よって、ストレーナー55内の異物の堆積量を検出する専用のセンサーを洗浄装置50に設けた場合に比べて、空気調和装置1(洗浄装置50)の部品点数を削減できる。また、上記実施形態において、温度センサー42の検出結果Tと低圧相当温度TLとの差の値及びその状態の継続時間に基づいて、タンク51内の冷凍機油及び液状の冷媒の貯留量が上限値に達したか否かを判定している。よって、タンク51内の冷凍機油の貯留量を検出する専用のセンサーを洗浄装置50に設けた場合に比べて、空気調和装置1(洗浄装置50)の部品点数を削減できる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、図3に示した洗浄プログラムは、図4及び図5にそれぞれ示したような、第1プログラム(ストレーナー―55内の異物の堆積量が上限に達したか否かを判定するプログラム)と第2プログラム(タンク51内の流体の貯留量が上限に達したか否かを判定するプログラム)とに分割され、これらの2つのプログラムが同時又は交互に実行されてもよい。また、第1プログラム及び第2プログラムのうちのいずれか一方のみが実行されてもよい。
1…ガスエンジン駆動式空気調和装置、10…室外機、11…圧縮機、17…アキュムレーター、20…室内機、30…冷媒管、33…ホットガスバイパス管、41…圧力センサー、42…温度センサー、50…洗浄装置、51…タンク、55…ストレーナー、100…制御装置

Claims (1)

  1. ガス状の冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機を駆動するガスエンジンと、
    液状の冷媒とガス状の冷媒とを分離して、前記液状の冷媒を貯留するとともに、前記ガス状の冷媒を前記圧縮機に供給するアキュムレーターと、
    前記圧縮機に導入されるガス状の冷媒の圧力及び温度をそれぞれ検出する圧力センサー及び温度センサーと、
    を備えたガスエンジン駆動式空気調和装置に適用される制御装置であって、
    ガス状の冷媒、液状の冷媒、冷凍機油及び異物を含む混合流体を導入し、前記混合流体の異物を除去するストレーナーと、液状の冷媒及び冷凍機油を貯留するとともに、前記ガス状の冷媒を前記アキュムレーターに供給する分離装置とを備えた洗浄装置が、冷媒管の中間部に設けられた状態において、前記ガスエンジンの駆動を開始し、前記圧力センサーによる前記ガス状の冷媒の圧力の検出結果に基づいて、前記ストレーナーに貯留された異物の量が上限値に達したか否かを判定する第1判定機能、及び前記温度センサーによる前記ガス状の冷媒の温度の検出結果に基づいて、前記分離装置内に貯留された液状の流体の量が上限値に達したか否かを判定する第2機能のうちの少なくとも一方の機能を有する、ガスエンジン駆動式空気調和装置の制御装置。
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