JP2022140272A - 表示装置、光電変換装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示装置の高フレームレートを保ちつつ、高精細化に有利な技術を提供すること。【解決手段】複数の行および複数の列を構成するように配置された複数の画素と、前記複数の画素へ映像データに応じた信号電圧を供給する複数の第一列信号線と、前記複数の画素へ基準電圧を供給する少なくとも1つの第二列信号線と、が配置された表示装置であって、前記複数の第一列信号線と前記少なくとも1つの第二列信号線とは前記複数の画素の列に沿って配置されており、前記少なくとも1つの第二列信号線は、前記複数の画素のうち少なくとも2つの列の画素に対して共通に接続されている、ことを特徴とする表示装置。【選択図】 図2
Description
本発明は、表示装置、光電変換装置及び電子機器に関する。
有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機EL)膜を用いた表示装置は、各画素に発光素子が設けられ、個別に発光を制御することで画像を表示する。特許文献1では、映像データに応じた信号電圧を付与する第一映像信号線と映像データの基準となる電圧を付与する第二映像信号線を各画素の列に沿って個別に配置している。ここでは、第一画素行と隣接する第二画素行を同時に初期化および閾値補償を行う。その後、逐次所定の映像データを書き込んでいくことで、表示不良の発生を抑制しつつ高精細化を実現する表示装置が提案されている。
上記の例では、2つの映像信号線を各画素間に配置しているので表示装置の高精細化が制限されることがある。本発明の目的は、表示装置の高フレームレートを保ちつつ、高精細化に有利な技術を提供することである。
上記課題に鑑み、本発明の表示装置は、複数の行および複数の列を構成するように配置された複数の画素と、前記複数の画素へ映像データに応じた信号電圧を供給する複数の第一列信号線と、前記複数の画素へ基準電圧を供給する少なくとも1つの第二列信号線と、が配置された表示装置であって、前記複数の画素はそれぞれ、発光素子と、前記発光素子を駆動する駆動トランジスタと、前記第一列信号線からの前記信号電圧を前記駆動トランジスタの制御電極に供給する第一選択トランジスタと、前記第二列信号線からの基準電圧を前記駆動トランジスタの前記制御電極に供給する第二選択トランジスタと、を備え、前記複数の第一列信号線と前記少なくとも1つの第二列信号線とは前記複数の画素の列に沿って配置されており、前記少なくとも1つの第二列信号線は、前記複数の画素のうち少なくとも2つの列の画素に対して、前記第二選択トランジスタを介して共通に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、表示装置の高フレームレートを保ちつつ、高精細化に有利な技術を提供することができる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本開示に係る表示装置の概略構成図である。表示装置1は走査信号線駆動回路80、列信号線駆動回路90、発光素子を含む複数の画素100を有する。前記走査線駆動回路80には複数の走査信号線30が接続され、前記列信号線駆動回路90には複数の列信号線20が接続されている。なお、ここで画素100(i,j)は、複数の行及び複数の列を構成するように配置された画素のうち、i番目の行、j番目の列に配置された画素を表す。
画素の回路の概略と信号線とについて、図2に示す回路図により説明する。列信号線駆動回路90に第一列信号線101、第二列信号線102が接続される。走査線駆動回路80に第一走査信号線105、第二走査信号線106、第三走査信号線107、第四走査信号線108、電源線109が接続される。各線はそれぞれ画素100に含まれる画素回路110内の各トランジスタに結線されている。
ここで画素100(i,j)について説明する。画素100(i,j)、画素100(i,j+1)は第一選択トランジスタ103、画素回路110、第二選択トランジスタ104を有する。第二列信号線102の信号は、共通信号線116を介し、第二選択トランジスタ104の出力が各画素回路110への入力信号となる。
第一列信号線101(j)、101(j+1)には列信号線駆動回路90から映像データに応じた信号の電圧(以下、信号電圧)が供給される。第二列信号線102(j)には列信号線駆動回路90から映像データの基準となる電圧(以下、基準電圧)が供給される。基準電圧は画素のリセット動作や駆動トランジスタの閾値補償に使用される。本実施形態では、第二列信号線102(j)から供給される基準電圧は、行に並んだ画素(例えば、100(i、j)、100(i、j+1)、100(i、j+2)・・・に対して共通に書き込まれる。走査信号線駆動回路80からは画素に対して走査信号線105-108を介して画素を駆動するための信号パルスが供給される。なお、画素回路110は第一保持容量121、第二保持容量122、発光素子123、駆動トランジスタ124、発光制御トランジスタ125、リセットトランジスタ126を備えている。また、ここではトランジスタをP型MOS構造として説明するが、それに限定されるものではない。N型MOS構造のトランジスタを使ってもよいし、それらを組み合わせてもよい。その場合は適宜、回路接続を変更しうる。
図3は、図2の回路の駆動方法を説明するタイミング図である。具体的な駆動としては、時刻T1までに第二列信号線102の電圧VLIN_Rを基準電圧refにする。時刻T1でSEL_ref1を制御して第二選択トランジスタ104を導通(ON)し、駆動トランジスタ124の制御電極(ゲート)と第二保持容量122の一方との接続点に基準電圧refを書き込む。あわせてRES1_Trを制御してリセットトランジスタ126もONし、前記第一保持容量121の一方と第二保持容量122の一方とが接続されるノード1の電荷をディスチャージさせ、電位をリセットする。
時刻T2でILM1_Trを制御して発光制御トランジスタ125をONし、ノード1をプリチャージさせ、時刻T3でILM1_Trを制御して発光制御トランジスタ125をOFFする。これにより保持容量122の端子電圧が静定するまで変化することにより、基準電圧に対する駆動トランジスタ124の閾値電圧の保持が行われる。時刻T4で第二選択トランジスタ104をOFFし、時刻T5でSEL_sig1を制御して第一選択トランジスタ103をONする。これにより、第一列信号線101の電圧VLIN_Dである信号電圧sig1が駆動トランジスタ124のゲートおよび第二保持容量122の一方の接続点に書き込まれる。その後時刻T6で第1選択トランジスタ103をオフにして書き込まれた信号電圧の保持を行い、時刻T7でILM1_Trを制御して発光制御トランジスタ125をONし、発光素子123は発光する。以後、順次、次の行の表示が行われる。
本実施形態では、従来の各画素の列に沿って、一つの列信号線を配置するのに比べて基準電圧と信号電圧を別々の列信号線で書き込むことができるため、列信号線の時定数の影響を最小限にして高フレームレートでの書き込みを行うことができる。加えて、基準電圧を書き込む第二列信号線102を複数の画素で共有することで、各画素の行に沿った配置の間隔を狭めることができ、高精細な表示装置の実現が可能となる。
図4により発光色が異なる画素を単位とした実施形態を説明する、本実施形態では、発光色の異なる画素200として、赤の発光を制御するR画素、緑の発光を制御するG画素、青の発光を制御するB画素を例に説明する。本実施形態ではそれぞれ隣接する画素は別の発光色になるように配列されている。異なる発光色の画素200が1つずつ集まって一つの単位とする。この単位を画素ユニット115と呼ぶ。本実施形態では画素ユニット115は複数並ぶようにストライプ型に配置されているが、配置の仕方はこれに限らない。本実施形態では、画素ユニット115が含む3つの画素200に対して第二列信号線202を一つ配置して、これらを3つの画素200で共有しており、第二選択トランジスタ204で共通信号線216を介して3つの画素200へ基準信号を書き込む。なお、発光色の異なる画素で使用される有機EL膜に用いる材料は、その発光強度がG画素>R画素>B画素の関係になることを前提として、画素ユニット115には緑(G)、青(B)、赤(R)の順に画素が並んでいる。以降の実施形態においてもこの関係を前提として説明する。
図4においては、第二列信号線202は単位ユニット115のうちの緑(G)画素に配置されるとよい。各画素200を等しい間隔でレイアウト配置する際に、第二列信号線202が配置される画素は、それらが配置されない画素に比べて画素内における領域が狭くなりうる。上述した前提である発光強度の関係により、G画素は、R画素やB画素に対して発光素子に流す電流も少なくできるため、発光領域をR画素やB画素に比べて小さくすることが可能である。そこで、G画素に第二列信号線202を配置する。その結果、本例では画素200に含まれる画素回路を等しい間隔で配置しても発光強度の低下を抑制できる。ただし、G画素への配置は一例であり、目的と用途、有機EL膜に使用される材料により、その他の発光色の画素に配置することもできる。本実施形態によれば、第一列信号線101と第二列信号線202を分けることで画素へ信号を高速に書き込みできる。さらに、前記第二列信号線202を画素ユニット115で共通化することにより画素の間隔を狭め、画素レイアウトの面積を小さくできる。これにより、高フレームレートを維持しつつ、高精細化を実現することが可能となる。
図5により、各発光色の画素400に対応して、発光色別に第二選択トランジスタ404および第二列信号線402を共有させた配置を説明する。図5においては、第二選択トランジスタ404および第二列信号線402は、発光をしない光学ブラック画素(OB)や発光表示に使用されない画素を含む有効画素領域外に配置されたダミー画素領域等に配置されるとよい。
本実施形態では、表示装置の複数の画素の最外周の画素にダミー画素を配置し、ダミー画素が配置された領域に第二列信号線402が配置される。図5では400(1,1)~400(1,3)が配置された列をダミー画素とした例を示す。第二列信号線402は、有効画素領域内における各発光色の画素の配置間隔に影響を与えることなくレイアウトが可能となる。なお、基準電圧は発光色別に設けた共通信号線416(ここでは各行に3つ)を介して、各行の同じ発光色の画素に書き込みが行われる。共通信号線416は、第一列信号線101と交差させて、発行色の数だけ配置する必要がある。共通信号線416の配置により、走査信号線105-108や電源線109、共通信号線416と交差する方向に対しての高精細化は図2の実施形態よりも低下しうる。しかし、共通信号線416と並行な方向、つまり行に並んだ画素についての高精細化の低下は抑制しうる。本実施形態においても高フレームレートを維持しつつ、高精細化を実現することが可能となる。また、共通信号線416が発光色の数だけ第一列信号線101と交差するため、信号線間のカップリング容量は上記の実施形態に対して大きくなり、高フレームレート化についての効果は低下しうる。しかし、共通信号線416の数の増加により基準電圧の供給はより良好となりうるので、基準電圧の変動による影響は受けにくくなる。またこの実施形態でも第二列信号線402を複数の配置された画素400のダミー画素領域に各々配置すると高精細化に有利であるが、必ずしもダミー画素領域に配置しなくてもよい。また第二列信号線402を配置する領域は、最外周ではなくても、表示に影響が小さい領域であればよい。
第二列信号線602を、複数の画素600が配置された領域の最外周に配置される例を図6により説明する。本実施形態では、第二列信号線602は発光表示がされる有効画素領域の外の光学ブラック(OB)画素を含むダミー画素が配置された領域に配置しうる。本実施形態では、前記第一列信号線101と交差する行に沿って配置された複数の画素600は、第二列信号線602を共有している。
本実施形態では、表示装置の画素が配置された領域の内の列の最外周の部分にダミー画素を配置し、ダミー画素領域に第二列信号線602を配置しうる。このために、有効画素領域内における各発光色の画素の間隔に影響を与えることなくレイアウトが可能となる。また、前記第一列信号線101と交差する方向に沿って配置される画素600ごとに一つの共通信号線616が配置される。言い換えると、行に配置された複数の画素600毎に、一つの共通信号線616が設けられている。このため、本実施形態の構造は、走査信号線105-108や前記電源線109、共通信号線616と交差する方向および並行する方向に対しての高精細化を実現するのに有利である。特に第二列信号線602をダミー画素が配置された最外周の画素に配置しうるため、高フレームレート化かつ高精細化を実現しやすい。カップリング容量に関しても共通信号線を発光色の数だけ配置する実施形態よりも軽減されるため、高フレームレート化の効果はより大きくしうる。
複数の行及び複数の列を構成するように配置された画素の行に沿って配置された複数の共通信号線616同士を短絡して、第二列信号線を共有する例について図7により説明する。本実施形態は、上述の各実施形態に適用可能である。図7では、図6の実施形態の変形例として説明する。図6では、前記第二列信号線602が、複数の行および複数の列を構成するように配置された画素600の1列目の発光色の画素に配置されている。図7の例では、図6の実施形態に示す構成に加えて隣接する行に配置された共通信号線616同士を、共通信号線616と交差する短絡信号線620により接続して、共通信号線616同士を短絡している。図7は複数行に配置された共通信号線616同士を短絡信号線620で短絡しているが、短絡信号線620は複数の列の画素の間に一つ配置すると第一列信号線に平行な方向での高精細化の実現に有利である。
前記走査信号線105-108や前記電源線109、共通信号線616と並行する方向に対しての高精細化は図8の例と同等の効果となりうる。共通信号線616と交差する方向に対しては共通信号線616を短絡するための短絡信号線620を配置する分だけ高精細化に不利である。しかし、共通信号線616を短絡することで基準電圧の供給については低抵抗化に有利なために、カップリング容量増加の弊害を踏まえても、基準電圧の静定までの時間の影響を低減できうるために、基準電圧の変動に対する耐性を強くしうる。また、短絡信号線620は複数の列について1つ配置し、高精細化の低下を抑制しうる。なお、複数の行に設けた第二選択トランジスタ604を一括でONすることで、基準電圧の静定までの時間を最小限にすることも可能である。
また、図示はしないが、前記第一列信号線101および第一選択トランジスタ103を複数の発光色の画素で共有することでさらなる高精細化も可能となる。
上述の各実施形態に係る画素の駆動タイミングの一例を説明する。本実施形態では上述の各実施形態についてさらなる高フレームレート化を実現しうる駆動方法を説明する。ここでは、図4の構成例に関して、図3のタイミング図を簡略化した図8を用いて説明する。図8は画素200への基準電圧と信号電圧のタイミングを表わしている。図8において、N1、N2、N3はそれぞれ図4の第一列信号線101と並行に並んでいる異なる行に配置された画素200の駆動を表している。具体的には、例えば、N1は画素200(1,1)、200(1,2)、200(1,3)・・・200(1,n)の駆動を表す。N2は画素200(2,1)、200(2,2)、200(2,3)・・・200(2,n)の駆動を表す。N3は画素200(3,1)、200(3,2)・・・200(3,n)の駆動を表す。
駆動は、時刻T1から、N1における画素200(1,1)、200(1,2)、200(1,3)・・・200(1,n)への基準電圧を書き込んだのち、時刻T2から信号電圧を書き込む。時刻T3から、N2における前記画素200(2,1)、200(2,2)、200(2,3)・・・200(2,n)への基準電圧を書き込んだのち、時刻T4から信号電圧を書き込む。時刻T3から画素200(2,1)、・・・200(2,n)へ書き込まれる基準電圧は、時刻T2から画素200(1,1)、・・・200(1,n)へ書き込まれる信号電圧の期間に含まれ、期間が重複している。図8の例では、このように駆動を行うことにより、基準電圧の静定までの時間を信号電圧の期間内に含めることができるので、駆動に要する時間を大幅に短縮することができる。この駆動により、より高フレームレート化しうる。第二列信号線202の配線長が長くなると静定に時間がかかるが、信号電圧の書き込み期間と重複させることにより、静定にかかる時間の影響を低減できる。図4の構成を例に説明したが、他の実施形態でも同じように、信号電圧の書き込み期間と基準電圧の書き込み期間とを重複させることにより、高フレームレートを実現しうる。
表示装置の具体的な配線のレイアウトの一例を図9により説明する。図9は、行列に配置された画素の一部を平面視した図である。ここでは、図4のように3つ並んだ画素を例に図9を説明する。図9に示す素子領域501は画素200に含まれるトランジスタや保持容量、発光素子を配置する領域である。また、画素200を駆動するための配線が配置される。第一列信号線101にあたる画像信号線502、第二列信号線202にあたる基準信号線507、共通信号線616にあたるローカル基準信号線506が配置されている。前記電源線109に接続する電源電圧線503、発光素子の基準電圧となる基準GND線504も配置される。画素200は保持容量121、122を有している。保持容量121、122について、隣接する保持容量による画素200間の干渉低減するために、図9では行に沿って並ぶ画素の間にシールド配線505を配置している。シールド配線は図9の配置に限らない。保持容量を囲むような配置であってもよい。
ここでは、シールド配線505の一部を、基準電圧を供給するための基準信号線507として用いている。画素200への基準電圧の書き込みは、シールド配線505を画素への入力線として利用し、ローカル基準信号線506との接続を組み合わせることで行う。基準信号線5071からの基準電圧がローカル基準信号線506を介して各画素間のシールド配線505に書き込まれる。シールド配線505を介して画素へ基準電圧が供給される。また第二列信号線202はシールド配線と兼用させてもよい。第二列信号線をシールド配線として使用する場合は、第二列信号線の幅は第一列信号線の幅よりも大きくするとよい。通常の配線の幅よりも広い方がより大きなシールドの効果を期待できる。この場合、基準電圧を供給するための追加的な配線数を抑制することができるので、平面視における画素200のレイアウト間隔を低減できる。
次に本実施形態の表示装置を使った機器について図10により説明する。表示装置1000は、上部カバー1001と、下部カバー1009との間に、タッチパネル1003、表示パネル1005、フレーム1006、回路基板1007、バッテリー1008を有してよい。タッチパネル1003および表示パネル1005には、フレキシブルプリント回路FPC1002、1004が接続されている。回路基板1007には、トランジスタ等の回路素子が搭載されている。本実施形態に係る表示装置1は表示パネル1005に適用できる。表示パネル1005は回路基板1007に搭載されたトランジスタにより駆動されうる。バッテリー1008は、表示装置が携帯機器でなければ、設けなくてもよいし、携帯機器であってもこの位置に設ける必要はない。
本実施形態に係る表示装置は、赤色、緑色、青色を有するカラーフィルタを有してよい。カラーフィルタは、当該赤色、緑色、青色がデルタ配列で配置されてよい。本実施形態に係る表示装置は、携帯端末の表示部に用いられてもよい。その際には、表示機能と操作機能との双方を有してもよい。携帯端末としては、スマートフォン等の携帯電話、タブレット、ヘッドマウントディスプレイ等が挙げられる。
本実施形態に係る表示装置は、複数のレンズを有する光学部と、当該光学部を通過した光を受光する撮像素子とを有する撮像装置の表示部に用いられてよい。撮像装置は、撮像素子が取得した情報を表示する表示部を有してよい。また、表示部は、撮像装置の外部に露出した表示部であっても、ファインダ内に配置された表示部であってもよい。撮像装置は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラであってよい。
図11(A)は、本実施形態に係る撮像装置の一例を表す模式図である。撮像装置1100は、ビューファインダ1101、背面ディスプレイ1102、操作部1103、筐体1104を有してよい。ビューファインダ1101に、本実施形態に係る表示装置1を適用できる。その場合、表示装置1は表示部として機能し、撮像する画像のみならず、環境情報、撮像指示等を表示してよい。環境情報には、外光の強度、外光の向き、被写体の動く速度、被写体が遮蔽物に遮蔽される可能性等であってよい。
撮像に適したタイミングはわずかな時間なので、少しでも早く情報を表示した方がよい。したがって、実施形態に係る有機発光素子を用いた発光部を表示装置に用いるとよい。有機発光素子は応答速度が一般に液晶表示装置より速いからである。有機発光素子を用いた表示装置は、表示速度が求められる装置について用いるとよい。
撮像装置1100は、不図示の光学部を有する。光学部は複数のレンズを有しうる。光学部は筐体1104内に収容されている撮像素子に被写体像を結像する。複数のレンズは、その相対位置を調整することで、焦点を調整することができる。この操作を自動で行うこともできる。撮像装置は光電変換装置と呼ばれてもよい。光電変換装置は逐次撮像するのではなく、前画像からの差分を検出する方法、常に記録されている画像から切り出す方法等を撮像の方法として含むことができる。
図11(B)は、本実施形態に係る電子機器の一例を表す模式図である。電子機器1200は、表示部1201と、操作部1202と、筐体1203を有する。筐体1203には、回路、当該回路を有するプリント基板、バッテリー、通信部、を有してよい。操作部1202は、ボタンであってもよいし、タッチパネル方式の反応部であってもよい。操作部は、指紋を認識してロックの解除等を行う、生体認識部であってもよい。通信部を有する電子機器は通信機器ということもできる。電子機器は、レンズと、撮像素子とを備えることでカメラ機能をさらに有してよい。カメラ機能により撮像された画像が表示部に映される。電子機器としては、スマートフォン、ノートパソコン等があげられる。
図12(A)、(B)は、本実施形態の表示装置1を用いた表示装置の一例を表す模式図である。図12(A)は、テレビモニタやPCモニタ等の表示装置であってもよい。表示装置1300は、額縁1301を有し表示部1302を有する。表示部1302に本実施形態に係る表示装置1が適用できる。表示装置1300は額縁1301と表示部1302とを支える土台1303を有している。土台1303は、図12(A)の形態に限られない。額縁1301の下辺が土台を兼ねてもよい。また、額縁1301および表示部1302は、曲がっていてもよい。その曲率半径は、5000mm以上6000mm以下であってよい。
図12(B)は本開示の表示装置1を用いた表示装置の他の例を表す模式図である。図12(B)の表示装置1310は、折り曲げ可能に構成されており、いわゆるフォルダブルな表示装置である。表示装置1310は、第1表示部1311、第2表示部1312、筐体1313、屈曲点1314を有する。第1表示部1311と第2表示部1312とに実施形態に係る表示装置1を適用できる。第1表示部1311と第2表示部1312とは、つなぎ目のない1枚の表示装置であってよい。第1表示部1311と第2表示部1312とは、屈曲点1314で分けることができる。第1表示部1311、第2表示部1312は、それぞれ異なる画像を表示してもよいし、第1および第2表示部とで一つの画像を表示してもよい。
図13を参照して、上述の各実施形態の表示装置1のさらなる機器への適用例について説明する。表示装置1は、例えばスマートグラス、HMD、スマートコンタクトのようなウェアラブルデバイスとして装着可能なシステムに適用できる。このような適用例に使用される撮像表示装置は、可視光を光電変換可能な撮像装置と、可視光を発光可能な表示装置とを有する。
図13(A)により、一例として眼鏡1600(スマートグラス)を説明する。眼鏡1600のレンズ1601の表面側に、CMOSセンサやSPADのような撮像装置1602が設けられている。また、レンズ1601の裏面側には、上述した各実施形態の表示装置1が設けられている。眼鏡1600は、制御装置1603をさらに備える。制御装置1603は、撮像装置1602と各実施形態に係る表示装置1を含む表示装置に電力を供給する電源として機能する。また、制御装置1603は、撮像装置1602と表示装置1の動作を制御する。レンズ1601には、撮像装置1602に光を集光するための光学系が形成されている。
図13(B)により、一例として別の眼鏡1610(スマートグラス)を説明する。眼鏡1610は、制御装置1612を有しており、制御装置1612に、撮像装置1602に相当する撮像装置と、本開示に係る表示装置1が搭載される。レンズ1611には、制御装置1612内の撮像装置と、表示装置1からの表示を投影するための光学系が形成されており、レンズ1611には画像が投影される。制御装置1612は、撮像装置および表示装置1に電力を供給する電源として機能するとともに、撮像装置および表示装置1の動作を制御する。制御装置は、装着者の視線を検知する視線検知部を有してもよい。視線の検知は赤外線を用いてよい。赤外発光部は、表示画像を注視しているユーザーの眼球に対して、赤外光を発する。発せられた赤外光の眼球からの反射光を、受光素子を有する撮像部が検出することで眼球の撮像画像が得られる。このとき平面視における赤外発光部から表示部への光の入射を低減する部位を設けることにより画像品位の低下を低減しうる。
赤外光の撮像により得られた眼球の撮像画像から表示画像に対するユーザーの視線を検出する。眼球の撮像画像を用いた視線検出には任意の手法が適用できる。一例として、角膜での照射光の反射によるプルキニエ像に基づく視線検出方法を用いることができる。より具体的には、瞳孔角膜反射法に基づく視線検出処理が行われる。瞳孔角膜反射法を用いて、眼球の撮像画像に含まれる瞳孔の像とプルキニエ像とに基づいて、眼球の向き(回転角度)を表す視線ベクトルが算出されることにより、ユーザーの視線が検出される。
本開示の表示装置1を備えた表示装置は、受光素子を有する撮像装置を有し、撮像装置からのユーザーの視線情報に基づいて表示装置の表示画像を制御してよい。具体的には、表示装置は、視線情報に基づいて、ユーザーが注視する第一の視界領域と、第一の視界領域以外の第二の視界領域とを決定される。第一の視界領域、第二の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。表示装置の表示領域において、第一の視界領域の表示解像度を第二の視界領域の表示解像度よりも高く制御してよい。つまり、第二の視界領域の解像度を第一の視界領域よりも低くしてよい。
また、表示領域は、第一の表示領域、第一の表示領域とは異なる第二の表示領域とを有し、視線情報に基づいて、第一の表示領域および第二の表示領域から優先度が高い領域を決定される。第一の視界領域、第二の視界領域は、表示装置の制御装置が決定してもよいし、外部の制御装置が決定したものを受信してもよい。優先度の高い領域の解像度を、優先度が高い領域以外の領域の解像度よりも高く制御してよい。つまり優先度が相対的に低い領域の解像度を低くしてよい。
なお、第一の視界領域や優先度が高い領域の決定には、AIを用いてもよい。AIは、眼球の画像と当該画像の眼球が実際に視ていた方向とを教師データとして、眼球の画像から視線の角度、視線の先の目的物までの距離を推定するよう構成されたモデルであってよい。AIプログラムは、表示装置が有しても、撮像装置が有しても、外部装置が有してもよい。外部装置が有する場合は、通信を介して、表示装置に伝えられる。
視認検知に基づいて表示制御する場合、外部を撮像する撮像装置を更に有するスマートグラスに適用できる。スマートグラスは、撮像した外部情報をリアルタイムで表示することができる。
以上説明した通り、本開示に係る有機発光素子を用いた装置を用いることにより、良好な画質で、長時間表示にも安定な表示が可能になる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100・・・画素回路、101・・・第一列信号線、102・・・第二列信号線、103・・・第一選択トランジスタ、104・・・第二選択トランジスタ、105・・・第一走査信号線、106・・・第二走査信号線、107・・・第三走査信号線、108・・・第四走査信号線、109・・・電源線、110・・・副画素回路、116・・・共通信号線、121・・・第一保持容量、122・・・第二保持容量、123・・・発光素子、124・・・駆動トランジスタ、125・・・発光制御トランジスタ、126・・・リセットトランジスタ
Claims (13)
- 複数の行および複数の列を構成するように配置された複数の画素と、前記複数の画素へ映像データに応じた信号電圧を供給する複数の第一列信号線と、前記複数の画素へ基準電圧を供給する少なくとも1つの第二列信号線と、が配置された表示装置であって、
前記複数の画素はそれぞれ、発光素子と、前記発光素子を駆動する駆動トランジスタと、前記第一列信号線からの前記信号電圧を前記駆動トランジスタの制御電極に供給する第一選択トランジスタと、前記第二列信号線からの基準電圧を前記駆動トランジスタの前記制御電極に供給する第二選択トランジスタと、を備え、
前記複数の第一列信号線と前記少なくとも1つの第二列信号線とは前記複数の画素の列に沿って配置されており、
前記少なくとも1つの第二列信号線は、前記複数の画素のうち少なくとも2つの列の画素に対して、前記第二選択トランジスタを介して共通に接続されている、ことを特徴とする表示装置。 - 前記複数の列は、第一の画素を含む第一画素列と、第二の画素を含む第2画素列とを含み、前記第二列信号線の一つは、前記第一の画素及び前記第二の画素に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記複数の画素は、発光色が互いに異なる少なくとも3つの画素を単位として配置されており、
前記第二列信号線は、前記単位に含まれる前記少なくとも3つの画素に対して前記第二選択トランジスタを介して共通に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記単位はストライプ型に配置されており、前記第二列信号線は、前記単位ごとに2つ配置されていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
- 前記複数の画素は、発光色が互いに異なる複数の画素を含み、
前記第二列信号線は前記発光色に対応して設けられており、それぞれ前記第二選択トランジスタを介して前記発光色が同じ画素に共通に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記複数の画素は列に沿って配置されたダミー画素領域を含み、前記第二列信号線は前記ダミー画素領域に配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
- 行に沿って配置された隣接する画素の間に画素間をシールドするためのシールド配線が配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記第二列信号線は前記シールド配線を兼ねることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
- 前記第二列信号線の幅は前記第一列信号線の幅より大きいことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
- 前記第二列信号線は前記第二選択トランジスタを介して、行に沿って配置された複数の共通信号線に接続され、前記複数の共通信号線は、前記第一列信号線と並行に配置された短絡信号線(620)により接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の表示装置。
- 所定の行の画素の前記第一選択トランジスタが前記第一列信号線からの前記信号電圧を前記駆動トランジスタの制御電極に供給する期間と、前記所定の行と異なる行の画素の前記第二選択トランジスタが前記第二列信号線からの基準電圧を前記駆動トランジスタの制御電極に供給する期間とは重複することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の表示装置。
- 複数のレンズを有する光学部と、前記光学部を通過した光を受光する撮像素子と、前記撮像素子が撮像した画像を表示する表示部と、を有し、前記表示部は請求項1乃至11のいずれか1項に記載の表示装置を有することを特徴とする光電変換装置。
- 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の表示装置を有する表示部と、前記表示部が設けられた筐体と、前記筐体に設けられ、外部と通信する通信部と、を有することを特徴とする電子機器。
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