JP2022139593A - 運転者視認状況確認装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の視認角度の情報を位置情報と関連付けて取得し記憶することにより、車両の実走行経路における位置と関連で運転者の視認状況を顧みることができるよう改良された運転者視認状況確認装置を提供する。【解決手段】車両14の位置情報を取得する位置情報取得部としてのナビゲーション装置30と、運転者の視線情報を取得する視線情報取得部としてのカメラセンサ26と、視線情報に基づいて運転者の視認角度の情報を取得する視認角度情報取得部としての電子制御装置24と、車両の位置情報に基づいて車両の実走行経路を記録すると共に、視認角度の情報が取得されたときの車両の位置と関連付けて運転者の視認角度の情報を記録する記録部としての記憶装置40、18と、記録部に記録された情報に基づいて実走行経路及び運転者の視認角度を表示する表示部としての通信端末装置22と、を含む運転者視認状況確認装置10。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車などの車両の運転者視認状況確認装置に係る。
自動車などの車両において、運転者の運転を評価する運転評価装置が知られている。例えば、下記の特許文献1には、車載機により検出される運転者の視線検出データを蓄積し、蓄積された視線検出データに基づいて基準値データを演算し、基準値データと視線検出データとのずれに基づいて運転者の運転を評価するよう構成された運転評価装置が記載されている。また、評価に当たり、基準値データと視線検出データとのずれをグラフ化することも記載されている。下記の特許文献1に記載された運転評価装置によれば、基準値データと視線検出データとのずれに基づいて運転者の運転を評価することができる。
特開2019-159925号公報
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記公開公報に記載された運転評価装置においては、車両の実走行経路における位置と関連付けて運転者の視認角度を求めることができず、車両の実走行経路における位置と関連で運転者の視認状況を顧みることができない。よって、上記公開公報に記載された運転評価装置には、この点において改善の余地がある。
本発明の主要な課題は、運転者の視認角度の情報を位置情報と関連付けて取得し記憶することにより、車両の実走行経路における位置と関連で運転者の視認状況を顧みることができるよう改良された運転者視認状況確認装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
本発明によれば、車両(14)の位置情報を取得する位置情報取得部(ナビゲーション装置30、視認制御ECU24)と、運転者の視線情報を取得する視線情報取得部(カメラセンサ26)と、視線情報取得部により取得された視線情報に基づいて運転者の視認角度(αb)の情報を取得する視認角度情報取得部(視認制御ECU24)と、車両の位置情報に基づいて車両の実走行経路(60)を記録すると共に、視認角度の情報が取得されたときの車両の位置と関連付けて運転者の視認角度の情報を記録する記録部(記憶装置40)と、車両が走行していない状況において、記録部に記録された情報に基づいて実走行経路(60)及び運転者の視認角度(αb)を表示する表示部(通信端末装置22、ナビゲーション装置30)と、を含む運転者視認状況確認装置(10)が提供される。
上記の構成によれば、運転者の視線情報に基づいて運転者の視認角度の情報が取得され、車両の位置情報に基づいて車両の実走行経路が記録されると共に、視認角度の情報が取得されたときの車両の位置と関連付けて運転者の視認角度の情報が記録部に記録される。更に、車両が走行していない状況において、記録部に記録された情報に基づいて実走行経路及び運転者の視認角度が表示される。
よって、車両が走行していない状況において、表示部に表示された実走行経路及び運転者の視認角度を見ることができるので、車両の実走行経路における位置と関連で運転者の視認状況を顧みることができる。従って、車両の実走行経路が表示されず、運転者の視認角度のみが表示される場合に比して、車両の実走行経路における位置と関連で運転者の視認行動の妥当性などの評価、反省を容易に且つ的確に行うことができる。
〔発明の態様〕
本発明の一つの態様においては、運転者視認状況確認装置(10)は、更に、クラウド(16)に設置され記憶装置(18)を備えたデータサーバ(20)と、データサーバと無線通信する通信部(無線通信装置42)とを含み、通信部は、記録部(記憶装置40)に記録された情報をデータサーバへ送信し、データサーバは受信した情報を記憶装置(18)に格納するよう構成される。
上記態様によれば、記録部に記録された情報がクラウドに設置されたデータサーバへ無線通信により送信され、データサーバの記憶装置に格納される。よって、記録部に記録された情報を、クラウドに設置されたデータサーバへ無線通信により送信し、データサーバの記憶装置に格納することができる。
本発明の他の一つの態様においては、表示部(通信端末装置22)は、データサーバ(20)と無線通信する第一の制御装置(56)と第一のディスプレイ(58)とを含み、第一の制御装置は、データサーバから記憶装置(18)に格納された情報を無線通信により取得し、実走行経路(60)及び運転者の視認角度(αb)を第一のディスプレイに表示するよう構成される。
上記態様によれば、記憶装置に格納された情報がデータサーバから無線通信により取得され、第一のディスプレイに実走行経路及び運転者の視認角度が表示される。よって、表示部の第一の制御装置によってデータサーバと無線通信することにより、いつでも、またどこでも、車両の実走行経路及び運転者の視認角度を第一のディスプレイに表示し、確認することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、運転者視認状況確認装置(10)は、更に、運転者の視認角度(αb)が予め設定された第一の基準値(αs)未満であるときに車両(14)の周囲の画像情報(76)を取得する画像情報取得部(カメラセンサ28)を含み、記録部(記憶装置40)は、画像情報が取得されたときの車両の位置と関連付けて画像情報を記録するよう構成される。
上記態様によれば、運転者の視認角度が予め設定された第一の基準値未満であるときには、車両の周囲の画像情報が取得され、画像情報が取得されたときの車両の位置と関連付けて画像情報が記録される。よって、運転者の視認角度が第一の基準値未満であるときには、車両の周囲の画像情報を取得し、画像情報を取得したときの車両の位置と関連付けて画像情報を記録することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、第一のディスプレイ(58)は、運転者の視認角度(αb)をシンボル(72A~72C)にて表示するよう構成され、画像情報(76)が取得された位置のシンボル(72B、72C)は、画像情報が取得されていない位置のシンボル(72A)とは異なる第一の特定のシンボルである。
上記態様によれば、運転者の視認角度がシンボルにて第一のディスプレイに表示され、画像情報が取得された位置のシンボルは、画像情報が取得されていない位置のシンボルとは異なる。よって、運転者の視認角度がシンボルにて第一のディスプレイに表示されるので、視認角度が例えば数値にて表示される場合に比して、運転者の視認行動の妥当性などの評価、反省を容易に行うことができる。また、画像情報が取得された位置のシンボルは、画像情報が取得されていない位置のシンボルとは異なるので、画像情報が取得されているか否かを容易に判断することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、第一のディスプレイ(58)は、第一のディスプレイに表示された第一のシンボル(72B、72C)及びこれに対応する特定のシンボル(エクスクラメーション・マーク74)の少なくとも一方が指定されると、対応する画像情報(76)を表示するよう構成される。
上記態様によれば、第一のディスプレイに表示された第一のシンボルに対応する特定のシンボルが指定されると、対応する画像情報が表示される。よって、第一のディスプレイに表示された特定のシンボルを指定することにより、対応する画像情報を表示し、運転者の視認角度が第一の基準値未満であったときの車両の周囲の状況を容易に確認することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、運転者視認状況確認装置(10)は、位置情報取得部(ナビゲーション装置30、視認制御ECU24)及び表示部(通信端末装置22、ナビゲーション装置30)の機能の一部を達成するナビケーション装置(30)を含み、ナビケーション装置は、記録部(記憶装置40)及びデータサーバ(20)の少なくとも一方と通信する第二の制御装置(36)と第二のディスプレイ(38)とを含む。
上記態様によれば、ナビケーション装置は、第二の制御装置により記録部及びデータサーバの少なくとも一方と通信することができる。よって、通信端末装置などを使用しなくても、記録部又はデータサーバと通信することができる。
本発明の他の一つの態様においては、第二の制御装置(36)は、記録部(記憶装置40)及びデータサーバ(20)の少なくとも一方に記録された情報を通信により取得し、実走行経路(60)及び運転者の視認角度(αb)を第二のディスプレイ(38)に表示するよう構成される。
上記態様によれば、記録部又はデータサーバに記録された情報が通信により取得され、実走行経路及び運転者の視認角度が第二のディスプレイに表示される。よって、ナビケーション装置の第二のディスプレイに実走行経路及び運転者の視認角度を表示することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、運転者視認状況確認装置(10)は、更に、運転者の視認角度(αb)が予め設定された第二の基準値(αs)未満であるときに車両(14)の周囲の画像情報(76)を取得する画像情報取得部(カメラセンサ28)を含み、記録部(記憶装置40)は、画像情報が取得されたときの車両の位置と関連付けて画像情報を記録するよう構成される。
上記態様によれば、運転者の視認角度が予め設定された第二の基準値未満であるときには、車両の周囲の画像情報が取得され、画像情報が取得されたときの車両の位置と関連付けて画像情報が記録部に記録される。よって、運転者の視認角度が第二の基準値未満であるときには、車両の周囲の画像情報を取得し、画像情報を取得したときの車両の位置と関連付けて画像情報を記録することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、第二のディスプレイ(38)は、運転者の視認角度(αb)をシンボル(72A~72C)にて表示するよう構成され、画像情報(76)が取得された位置のシンボル(72B、72C)は、画像情報が取得されていない位置のシンボル(72A)とは異なる第二の特定のシンボルである。
上記態様によれば、運転者の視認角度がシンボルにて第二のディスプレイに表示され、画像情報が取得された位置のシンボルは、画像情報が取得されていない位置のシンボルとは異なる。よって、運転者の視認角度がシンボルにて第二のディスプレイに表示されるので、視認角度が例えば数値にて表示される場合に比して、運転者の視認行動の妥当性などの評価、反省を容易に行うことができる。また、画像情報が取得された位置のシンボルは、画像情報が取得されていない位置のシンボルとは異なるので、画像情報が取得されているか否かを容易に判断することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、第二のディスプレイ(38)は、第二のディスプレイに表示された第二の特定のシンボル(72B、72C)及びこれに対応する特定のシンボル(エクスクラメーション・マーク74)の少なくとも一方が指定されると、対応する画像情報(76)を表示するよう構成される。
上記態様によれば、第二のディスプレイに表示された第二のシンボルに対応する特定のシンボルが指定されると、対応する画像情報が表示される。よって、第二のディスプレイに表示された特定のシンボルを指定することにより、対応する画像情報を表示し、運転者の視認角度が第二の基準値未満であったときの車両の周囲の状況を容易に確認することができる。
更に、本発明の他の一つの態様においては、視認角度情報取得部(視認制御ECU24)は、所定の時間毎に運転者の視認角度(α)を演算し、予め設定された各地図区画(46)について演算した複数の視認角度について、古いほど小さい重みを付与する重み平均値を演算し、重み平均値を当該地図区画についての運転者の視認角度(αb)とすることにより、地図区画毎に運転者の視認角度を取得するよう構成される。
上記態様によれば、所定の時間毎に運転者の視認角度が演算され、予め設定された各地図区画について演算された複数の視認角度について、古いほど小さい重みを付与する重み平均値が演算される。更に、重み平均値が当該地図区画についての運転者の視認角度とされることにより、地図区画毎に運転者の視認角度が取得される。よって、古いほど小さい重みを付与する重み平均値として各地図区画についての運転者の視認角度を演算することができ、地図区画毎に運転者の視認角度を取得することができる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いられる名称及び/又は符号が括弧書きで添えられている。しかし、本発明の各構成要素は、括弧書きで添えられた名称及び/又は符号に対応する実施形態の構成要素に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明による運転者視認状況確認装置の実施形態を示す概略構成図である。 実施形態における運転者視認状況記録制御のルーチンを示すフローチャートである。 実施形態における運転者視認状況表示制御のルーチンを示すフローチャートである。 十字路について地図区画及び運転者の視認角度の基準値αsの例を示す図である。 車両の実走行経路及び種々の確認領域における運転者の視認角度αbのシンボルの例を示す図である。 図5に示されたエクスクラメーション・マークが指定されたときに表示される画像情報の例を示す図である。 運転者の視認角度αが120degである場合について、α・exp(-Δt/τ)の変化の一例を示す図である。
以下に添付の図を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
<構成>
図1に示されているように、実施形態にかかる運転者視認状況確認装置10は、車載の制御装置12を備えた車両14に適用されている。視認状況確認装置10は、更にクラウド16に設置され記憶装置18を備えたデータサーバ20と、通信端末装置22とを含んでいる。車載の制御装置12は、視認制御電子制御ユニット24を含み、電子制御ユニットはECU(Electric Control Unit)と略称される。視認制御ECU24は、マイクロコンピュータ(図示せず)を含み、マイクロコンピュータは、CPU24A、ROM24B、RAM24C、及びインターフェース(I/F)24Dなどを含んでいる。
視認制御ECU24には、図1には示されていない運転者の顔を撮影するカメラセンサ26と、車両14の周囲を撮影するカメラセンサ28と、ナビゲーション装置30と、車両センサ32と、が接続されている。カメラセンサ26により撮影された運転者の顔の情報は視認制御ECU24に入力され、ECU24のCPU24Aは、運転者の顔の情報に基づいて運転者の視線を特定する。よって、カメラセンサ26及びECU24は、運転者の視線情報を取得する視線情報取得部として機能する。
カメラセンサ28は、複数のカメラを含んでいてよく、車両14の周囲、例えば少なくとも車両14の前方を含む少なくとも約180°の角度範囲、好ましくは360°の範囲を撮影する。カメラセンサ28により撮影された車両14の周囲の画像情報は、ECU24に入力される。よって、カメラセンサ28は、車両14の周囲の画像情報を取得する画像情報取得部として機能する。
ナビゲーション装置30は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機34と、制御装置36と、ディスプレイ38とを備えている。GNSS受信機34は、車両14の現在地を検出するための「人工衛星からの信号(例えば、GNSS信号)」を受信し、GNSS信号に基づいて車両14の現在地(例えば、緯度及び経度)を取得する。よって、ナビゲーション装置30のGNSS受信機34は、車両14の位置情報を取得する位置情報取得部として機能する。
車両センサ32は、車速Vを検出する車速センサ、操舵角を検出する操舵角センサ、制動操作量としてのマスタシリンダ圧力を検出する圧力センサのように、車両14の走行状態を検出するセンサ及び運転者の運転操作量を検出するセンサの総称である。なお、車速Vは、GNSS受信機34により検出される車両14の現在地の変化速度として演算されてもよい。
更に、ECU24には、記憶装置40及び無線通信装置42が接続されている。記憶装置40は、情報の読み書きが可能なハードディスクドライブのような記憶装置である。無線通信装置42は、ネットワーク44を介してデータサーバ20と無線通信し、これにより後に詳細に説明するように、データサーバ20と種々のデータを送受信する通信部として機能する。
ECU24のCPU24Aは、運転者の視線の左右方向(車両14の横方向)への変化角度を運転者の視認角度αとして演算する。CPU24Aは、運転者の視認角度αの情報を取得する視認角度情報取得部として機能する。なお、運転者の顔の情報に基づく運転者の視線の特定及び運転者の視線に基づく視認角度の演算は、当技術分野において公知の任意の要領にて行われてよい。視認角度αは、単位がdeg又はradの値であってよく、或いは標準の首振り角度に対する比のような無次元の値であってもよい。
ECU24のCPU24Aは、GNSS受信機34により取得された車両14の位置情報に基づいて車両の実走行経路を演算する。記憶装置40は、車両の実走行経路の情報を記録すると共に、視認角度αの情報が取得されたときの車両14の位置と関連付けて運転者の視認角度αの情報を記録する記録部として機能する。
特に、図示の実施形態においては、CPU24Aは、後述の図2に示されたフローチャートのサイクルタイムである所定の時間毎に視認角度αを演算し、例えば図4に示された3m×3mの大きさの一つの地図区画(地図メッシュ)46内において演算された視認角度αの平均値を当該地図区画46における運転者の視認角度αbとする。記憶装置40は、地図区画の位置情報、例えば地図区画の同定番号の情報と紐付けて(関連付けて)運転者の視認角度αbの情報を記録する。なお、図4において、細い破線は、地図区画46の境界線48を示している。
視認角度αの平均値αbは、一つの地図区画46において早く演算された視認角度αほど重みが小さく設定された重み平均値であることが好ましい。例えばτを時定数とし、一つの地図区画46において視認角度αが最初に演算された時点からの経過時間をΔtとして、重み平均値の演算に供される値がα・exp(-Δt/τ)とされてよい。図7は、αが120degである場合について、重み付け後の視認角度α・exp(-Δt/τ)の変化の一例を示している。図7から、後に演算された視認角度ほど重み平均値に対する寄与度合が高くなることが解る。
データサーバ20は、種々のデータを記憶する記憶装置18と、管理サーバ50とを含んでいる。管理サーバ50は、記憶装置18に記憶されたデータの検索及び読み出しを行う。記憶装置18は、各地図区画46の情報を記憶すると共に、運転者の視認角度αの大小を判定するための基準値αsを記憶している。図4のカッコ内の数値は、十字路52における各地図区画46に予め設定された基準値(単位はdeg)の例を示している。なお、基準値αsは、十字路の領域、丁字路の領域、Y字路の領域のように、運転者が大きい視認角度にて安全確認をする必要がある領域(「確認領域」という)について地図区画46毎に予め設定されている。
ECU24のCPU24Aは、車両14が確認領域の地図区画46を走行するときには、演算した運転者の視認角度αbが当該地図区画46の基準値αs未満であるか否かを判定する。CPU24Aは、視認角度αbが基準値αs未満であると判定すると、カメラセンサ28により車両14の周囲を写真撮影し、撮影した地図区画46の位置の情報と共に、車両周囲の写真画像の情報を記憶装置40に記憶する。
ECU24の無線通信装置42は、車両14の走行が終了すると、車両14のID番号と共に、車両の実走行経路の情報、各地図区画46の視認角度αbの情報を、ネットワーク44を介してデータサーバ20へ送信する。なお、無線通信装置42は、車両14の周囲の写真画像の情報がある場合には、車両14の周囲の写真画像の情報及び対応する地図区画46の位置情報も、ネットワーク44を介してデータサーバ20へ送信する。
通信端末装置22は、受信機を内蔵する制御装置56と、ディスプレイ58とを含んでおり、例えばスマートホン、タブレット、パソコンなどであってよい。受信機は、ネットワーク44を介してデータサーバ20と無線通信し、これにより後に詳細に説明するように、データサーバ20と種々の情報を送受信する。制御装置56は、ユーザからの要望があると、データサーバ20から受信した情報をディスプレイ58に表示する。
図5は、ディスプレイ58に表示される車両14の実走行経路及び運転者の視認角度αbの大きさの一例を示している。図5において、S及びGは、それぞれ車両14の出発地及び終着地を示しており、太い実線60は、車両14の実走行経路を示し、細い実線62は、車両14が走行していない接道を示している。符号64は左側から合流するY字路の領域を示し、符号66は十字路の領域を示し、符号68及び70は丁字路の領域を示している。
更に、図5において、矩形のシンボル72A~72Cの長さは、視認角度αの大きさを示し、実走行経路60に対し右側及び左側シンボルの長さは、それぞれ運転者の右側及び左側への視認角度αbの大きさを示している。特に、白抜きの矩形のシンボル72Aは、視認角度αbが右側及び左側の何れにおいても基準値αs以上であることを示している。塗りつぶしの矩形のシンボル72Bは、視認角度αbが右側及び左側の少なくとも一方において基準値αs未満であることを示している。破線の矩形のシンボル72Cは、基準値αsの大きさを示している。更に、「!」(エクスクラメーション・マーク)74は、シンボル72Bに対応する地図区画46においてカメラセンサ28により撮影された車両14の周囲の写真画像の情報があることを示している。
図1には示されていないが、通信端末22は、エクスクラメーション・マーク74を指定するためのタッチペン、マウス、リモートタッチのような入力装置を含んでいる。よって、ディスプレイ58は、タッチパネル式のディスプレイであってよい。制御装置56は、エクスクラメーション・マーク74が指定されると、図6の部分拡大図に示されているように、カメラセンサ28により撮影された車両14の周囲の写真画像76をポップアップ式に表示する。
なお、写真画像76が入力装置によって指定されると、「拡大」、「全画面表示」、「閉じる」などの操作メニューが表示され、表示された操作メニューが指定されると、対応する写真画像76の処理が行われるようになっていてよい。更に、写真画像76が入力装置によって指定されると、「追加情報の表示」のメニューが表示され、表示されたメニューが指定されると、確認領域の地図区画46毎に車速Vの変化、操舵角などの情報が表示されるようになっていてよい。
ECU24のROM24Bは、図2に示されたフローチャートに対応する運転者視認状況記録制御のプログラムを記憶している。CPU24Aは、ROMから制御プログラムをRAMに読み出し、後に詳細に説明するように、図2に示されたフローチャートに従って運転者視認状況記録制御を実行する。
<運転者視認状況記録制御>
次に、図2に示されたフローチャートを参照して実施形態における運転者視認状況記録制御のルーチンについて説明する。なお、図2に示されたフローチャートによる制御は、図1には示されていないイグニッションスイッチがオンであるときに、CPU24Aによって所定の時間毎に繰返し実行される。また、イグニッションスイッチがオフに切換えられても、ステップ110が完了するまで、ECU24への電源が維持される。
まず、ステップ10においては、CPUは、例えば車速Vが基準値Vc(正の定数)以上であるか否かを判定することにより、車両14が走行を開始したか否かを判定する。CPUは、車両14が走行を開始していないと判定したときには、ステップ10を再度実行する。これに対し、CPUは、車両14が走行を開始したと判定したときには、制御をステップ20へ進める。
ステップ20においては、CPUは、車両14のID番号と共に、車両が走行を開始した旨の情報を、無線通信装置42及びネットワーク44を介してデータサーバ20へ送信する。なお、データサーバ20の管理サーバ50は、車両が走行を開始した旨の情報を受信すると、ID番号についての、換言すれば車両14について情報の格納エリアを記憶装置18に確保する。
ステップ30においては、CPUは、車両14が図5に示された領域64~70のような確認領域の地図区画46を走行しているか否かを判定する。CPUは、車両14が確認領域の地図区画を走行していないと判定したときには、制御をステップ50へ進める。これに対し、CPUは、車両14が確認領域の地図区画を走行していると判定したときには、制御をステップ40へ進める。
ステップ40においては、CPUは、車両14が現在走行している地図区画46について設定されている視認角度αbの基準値αsを、無線通信装置42及びネットワーク44を介してデータサーバ20から取得する。更に、CPUは、地図区画46の位置情報と紐付けて基準値αsの情報を記憶装置40に記憶する。
ステップ50においては、CPUは、カメラセンサ26により撮影された運転者の顔の情報に基づいて運転者の視線を特定し、運転者の視線の左右方向への変化角度として運転者の視認角度αを演算する。更に、CPUは、運転者の顔が撮影された時刻の情報と共に運転者の視認角度αの情報をRAM24Cに記憶する。
ステップ60においては、CPUは、車両14が現在走行中の地図区画46を脱出して次の地図区画へ移動する状況であるか否かを判定する。CPUは、車両14が地図区画46を脱出して次の地図区画へ移動する状況ではないと判定したときには、制御をステップ50へ戻す。これに対し、CPUは、車両14が地図区画46を脱出して次の地図区画へ移動する状況であると判定したときには、制御をステップ70へ進める。
ステップ70においては、CPUは、脱出前の一つ地図区画46内において演算された運転者の視認角度αの重み平均値として、当該地図区画における運転者の視認角度αbを上述の要領にて演算する。更に、CPUは、地図区画の位置の情報と紐づけて運転者の視認角度αbの情報を記憶装置40に記憶する。
ステップ80においては、CPUは、運転者の視認角度αbが基準値αs(ステップ40において取得)より小さいか否かを判定する。なお、基準値αsは、視認角度αbが演算された地図区画46について設定された基準値である。CPUは、視認角度αbが車両14の左側及び右側の何れについても基準値αs以上であると判定したときには、制御をステップ100へ進める。これに対し、CPUは、視認角度αbが車両14の左側及び右側の少なくとも一方について基準値αsより小さいと判定したときには、制御をステップ90へ進める。
ステップ90においては、CPUは、カメラセンサ28により車両14の周囲を写真撮影する。更に、CPUは、写真撮影が行われた地図区画46の位置情報と紐付けて車両14の周囲の画像情報を記憶装置40に記憶する。よって、運転者の視認角度αbが基準値αs未満であるときには、車両14の周囲の画像情報を取得し、画像情報を取得したときの車両の位置情報と関連付けて画像情報を記憶装置40に記憶することができる。
ステップ100においては、CPUは、車両14の走行が終了したか否かを判定する。CPUは、車両14の走行が終了していないと判定したときには、制御をステップ30へ戻す。これに対し、CPUは、車両14の走行が終了したと判定したときには、制御をステップ110へ進める。
ステップ110においては、CPUは、車両14のID番号と共に、車両の走行が終了した旨の情報を、無線通信装置42及びネットワーク44を介してデータサーバ20へ送信する。また、CPUは、車両14のID番号と共に、記憶装置40に記憶されている車両14の実走行経路60、運転者の視認角度αbなどの情報を、無線通信装置42及びネットワーク44を介してデータサーバ20へ送信する。よって、記憶装置40に記録された情報を、クラウド16に設置されたデータサーバ20へ無線通信により送信し、データサーバの記憶装置18に格納することができる。
なお、データサーバ20の管理サーバ50は、受信した運転者の視認角度αbなどの情報を、記憶装置18の車両14のID番号に対応する記憶エリアに記憶する。また、車両14の実走行経路60などの情報は、データサーバ20へ送信された後に記憶装置40から削除されてもよいが、記憶装置40に保存されたままでもよい。
<運転者視認状況表示制御>
次に、図3に示されたフローチャートを参照して実施形態における運転者視認状況表示制御のルーチンについて説明する。なお、図3に示されたフローチャートによる運転者視認状況表示制御は、通信端末装置22の図1には示されていないスイッチがオンであり、所定の表示開始操作が行われたときに、制御装置56によって所定の時間毎に繰返し実行される。また、所定の表示終了操作が行われると、或いは通信端末装置22の電源が遮断されと、図3に示されたフローチャートによる制御が終了する。
まず、ステップ210においては、制御装置56は、図1には示されていない入力装置が操作されることにより車両14の実走行経路60などの表示が要求されているか否かを判定する。制御装置56は、実走行経路などの表示の要求がないと判定したときには、ステップ210を再度実行する。これに対し、制御装置56は、実走行経路などの表示の要求があると判定したときには、制御をステップ220へ進める。
ステップ220においては、制御装置56は、ネットワーク44を介してデータサーバ20と無線通信し、記憶装置18から車両14のID番号と共に実走行経路60、運転者の視認角度αbなどの情報を取得する。更に、制御装置56は、例えば図5に示されているように、ディスプレイ58に車両14の実走行経路60を表示すると共に、各地図区画46における運転者の視認角度αbを示す矩形のシンボル72Aを表示する。なお、運転者の視認角度αbが基準値αsより小さい地図区画46があるときには、塗りつぶしの矩形のシンボル72B及び破線の矩形のシンボル72Cが表示されると共に、当該地図区画についてエクスクラメーション・マーク74が表示される。
ステップ230においては、制御装置56は、エクスクラメーション・マーク74が指定されたか否か、即ち写真画像の表示要求があるか否かを判定する。制御装置56は、写真画像の表示要求がないと判定したときには、図3に示されたフローチャートによる運転者視認状況表示制御を一旦終了する。これに対し、制御装置56は、写真画像の表示要求があると判定したときには、制御をステップ240へ進める。
ステップ240においては、制御装置56は、例えば図5に示されているように、写真が撮影された場所が解るよう、写真画像76をポップアップ式に表示する。なお、写真画像76と共に写真画像に対する「拡大表示」などの上述のメニューが同時に表示されてもよい。
実施形態における運転者視認状況表示制御によれば、通信端末装置22の制御装置56によってデータサーバ20と無線通信することにより、いつでも、またどこでも、車両14の実走行経路60及び運転者の視認角度αbを示すシンボルをディスプレイ58に表示し、確認することができる。
<ナビゲーション装置30による表示>
ナビゲーション装置30のディスプレイ38は、タッチパネル式のディスプレイであり、ナビゲーション装置30は、車両14の走行が終了すると、例えばディスプレイ38に「走行経路の表示」のアイコンが表示されるようになっていてよい。「走行経路の表示」のアイコンがタッチにより指定されると、ナビゲーション装置30の制御装置36は、上述の通信端末22の制御装置56と同様に機能する。
例えば、「走行経路の表示」のアイコンがタッチにより指定されると、制御装置36は、ネットワーク44を介してデータサーバ20と無線通信し、記憶装置18から車両14のID番号と共に実走行経路60、運転者の視認角度αbなどの情報を取得する。更に、制御装置36は、ディスプレイ36に車両14の実走行経路60を表示すると共に、各地図区画46における運転者の視認角度αbを示す矩形のシンボル72Aを表示する。なお、運転者の視認角度αbが基準値αsより小さい地図区画46があるときには、塗りつぶしの矩形のシンボル72B及び破線の矩形のシンボル72Cが表示されると共に、当該地図区画についてエクスクラメーション・マーク74が表示される。
また、エクスクラメーション・マーク74がタッチにより指定されると、制御装置36は、写真が撮影された場所が解るよう、写真画像76をポップアップ式に表示する。なお、写真画像76と共に写真画像に対する「拡大表示」などの上述のメニューが同時に表示されてもよい。
なお、ナビゲーション装置30の制御装置36は、「走行経路の表示」のアイコンがタッチにより指定されると、記憶装置40と通信し、該記憶装置に記憶されている運転者の視認角度αbなどの情報を取得し、ディスプレイ36に表示するようになっていてもよい。
以上の説明から解るように、本実施形態によれば、地図区画46毎に運転者の視認角度αbが演算される(ステップ30~70)。視認角度αbが車両14の左側及び右側の少なくとも一方について基準値αsより小さいと判定されたときには、車両14の周囲が写真撮影され、写真撮影が行われた地図区画46の位置情報と紐付けて車両14の周囲の画像情報が記憶装置40に記憶される(ステップ80、90)。更に、車両14の走行が終了すると、記憶装置40に記憶されている車両14の実走行経路60、運転者の視認角度αbなどの情報が、無線通信装置42及びネットワーク44を介してデータサーバ20へ送信される(ステップ110)。
また、通信端末装置22の入力装置が操作されることにより車両14の実走行経路60などの表示が要求されると、記憶装置18から実走行経路60、運転者の視認角度αbなどの情報が取得される。更に、例えば図5に示されているように、ディスプレイ58に車両14の実走行経路60が表示されると共に、各地図区画46における運転者の視認角度αbを示す矩形のシンボル72A~72Cが表示される(ステップ210、220)。
よって、車両14の走行が終了すると、通信端末装置22のディスプレイ58に車両14の実走行経路60及び各地図区画46における運転者の視認角度αbを示す矩形のシンボル72A~72Cを表示することができる。また、表示された実走行経路60及び運転者の視認角度αbを示す矩形のシンボル72A~72Cを見ることができるので、車両の実走行経路における位置と関連で運転者の視認角度を顧みることができる。よって、車両の実走行経路が表示されず、運転者の視認角度のみが表示される場合に比して、車両の実走行経路における位置と関連で運転者の視認行動の妥当性などの評価、反省を容易に且つ的確に行うことができる。
また、本実施形態によれば、運転者の視認角度αbがシンボル72A~72Cにてディスプレイ58、38に表示されるので、視認角度が例えば数値にて表示される場合に比して、運転者の視認行動の妥当性などの評価、反省を容易に行うことができる。また、画像情報76が取得された位置のシンボル72B、72Cは、画像情報が取得されていない位置のシンボル72Aとは異なるので、視認角度αbが基準値αs未満であるか否か及び画像情報が取得されているか否かを容易に判断することができる。
更に、実施形態によれば、ディスプレイ58、38に表示された第一のシンボル72B、72Cに対応する特定のシンボルとしてのエクスクラメーション・マーク74が指定されると、対応する画像情報76が表示される。よって、ディスプレイ58、38に表示されたエクスクラメーション・マーク74を指定することにより、対応する画像情報76を表示し、運転者の視認角度αbが基準値αs未満であったときの車両14の周囲の状況を容易に確認することができる。
更に、実施形態によれば、ナビケーション装置30は、制御装置36により記憶装置40及びデータサーバ20の少なくとも一方と通信することができるので、通信端末装置22などを使用しなくても、記憶装置40又はデータサーバ20と通信することができる。また、記憶装置40又はデータサーバ20の記憶装置18に記録された情報が通信により取得されるので、ナビケーション装置30のディスプレイ38に実走行経路60及び運転者の視認角度αbを示すシンボルを表示することができる。
更に、実施形態によれば、所定の時間(図2に示されたフローチャートのサイクルタイム)毎に運転者の視認角度αが演算され、予め設定された各地図区画46について演算された複数の視認角度について、古いほど小さい重みを付与する重み平均値が演算される。更に、重み平均値が当該地図区画についての運転者の視認角度とされることにより、地図区画毎に運転者の視認角度αbが取得される。よって、古いほど小さい重みを付与する重み平均値として各地図区画についての運転者の視認角度を演算することができ、地図区画毎に運転者の視認角度を取得することができる。
以上においては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば、上述の実施形態においては、カメラセンサ28は、例えば少なくとも車両14の前方を含む少なくとも約180°の角度範囲、好ましくは360°の範囲を撮影するようになっている。しかし、車両14の左右のうち、運転者の視認角度αbが基準値αsより小さい側のみが、例えば120°~180°の角度範囲について撮影されるよう修正されてもよい。
また、上述の実施形態においては、運転者の視認角度αbが基準値αsより小さいときには、エクスクラメーション・マーク74が表示され、該マークが指定されると、カメラセンサ28により撮影された車両14の周囲の写真画像76がポップアップ式に表示される。しかし、エクスクラメーション・マーク74の表示が省略され、シンボル72B又は72Cが指定されると、車両14の周囲の写真画像76がポップアップ式に表示されるようになっていてもよい。
また、上述の実施形態においては、運転者の視認角度αbが基準値αsより小さいときには、カメラセンサ28により車両14の周囲が写真撮影され、要望があれば表示される。しかし、カメラセンサ28による車両14の周囲の写真撮影及び写真画像の表示は省略されてもよい。
更に、上述の実施形態においては、通信端末22の制御装置56は、ネットワーク44を介してデータサーバ20と無線通信し、記憶装置18から車両14のID番号と共に実走行経路60、運転者の視認角度αbなどの情報を取得する。更に、制御装置56は、ディスプレイ58に車両14の実走行経路60を表示すると共に、各地図区画46における運転者の視認角度αbを示す矩形のシンボル72Aを表示する。
しかし、図1において仮想線にて示されているように、通信端末22の制御装置56が無線通信装置42又はナビゲーション装置30と例えばブルートゥース(登録商標)にて無線通信し、これらを経て記憶装置40に記憶されている情報を取得することにより、実走行経路60などを表示するようになっていてもよい。
更に、上述の実施形態においては、運転者の視認角度αの大小を判定するための基準値αsは、運転者が大きい視認角度にて安全確認をする必要がある確認領域について、地図区画46毎に予め設定されている。車両14及び他の車両が確認領域を通過する度に、運転者の視認角度αbの情報がデータサーバ16へ送信され、受信サーバ50が受信した視認角度αbを考慮して基準値αsを更新するようになっていてもよい。
更に、上述の実施形態においては、実走行経路60、運転者の視認角度αbなどの情報は、車両14の走行が終了した後に、ディスプレイ58又は36に表示される。しかし、例えば車速Vがゼロで図には示されていない変速装置のシフトレンジがPレンジ又はNレンジである場合のように、車両14が走行していない状況であれば、車両の走行が終了していなくても、情報の表示が行われてもよい。
更に、上述の実施形態においては、カメラセンサ28により撮影される画像は静止画であるが、動画が撮影され、エクスクラメーション・マーク74が.指定されると、動画が表示されてもよい。
10…運転者視認状況確認装置、14…車両、16…クラウド、18…記憶装置、20…データサーバ、22…通信端末装置、24…視認制御ECU、26,28…カメラセンサ、30…ナビゲーション装置、34…制御装置、36…ディスプレイ、40…記憶装置、42…無線通信装置、46…地図区画、56…制御装置、58…ディスプレイ、60…実走行経路、72A~72C…矩形のシンボル、76…写真画像

Claims (12)

  1. 車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、運転者の視線情報を取得する視線情報取得部と、前記視線情報取得部により取得された視線情報に基づいて前記運転者の視認角度の情報を取得する視認角度情報取得部と、前記車両の位置情報に基づいて前記車両の実走行経路を記録すると共に、前記視認角度の情報が取得されたときの車両の位置と関連付けて前記運転者の視認角度の情報を記録する記録部と、前記車両が走行していない状況において、前記記録部に記録された情報に基づいて前記実走行経路及び前記運転者の視認角度を表示する表示部と、を含む運転者視認状況確認装置。
  2. 請求項1に記載の運転者視認状況確認装置において、前記運転者視認状況確認装置は、更に、クラウドに設置され記憶装置を備えたデータサーバと、前記データサーバと無線通信する通信部とを含み、前記通信部は、前記記録部に記録された情報を前記データサーバへ送信し、前記データサーバは受信した情報を前記記憶装置に格納するよう構成された、運転者視認状況確認装置。
  3. 請求項2に記載の運転者視認状況確認装置において、前記表示部は、前記データサーバと無線通信する第一の制御装置と第一のディスプレイとを含み、前記第一の制御装置は、前記データサーバから前記記憶装置に格納された情報を無線通信により取得し、前記実走行経路及び前記運転者の視認角度を前記第一のディスプレイに表示するよう構成された、運転者視認状況確認装置。
  4. 請求項3に記載の運転者視認状況確認装置において、前記運転者視認状況確認装置は、更に、前記運転者の視認角度が予め設定された第一の基準値未満であるときに前記車両の周囲の画像情報を取得する画像情報取得部を含み、前記記録部は、前記画像情報が取得されたときの前記車両の位置と関連付けて前記画像情報を記録するよう構成された、運転者視認状況確認装置。
  5. 請求項4に記載の運転者視認状況確認装置において、前記第一のディスプレイは、前記運転者の視認角度をシンボルにて表示するよう構成され、前記画像情報が取得された位置のシンボルは、前記画像情報が取得されていない位置のシンボルとは異なる第一の特定のシンボルである、運転者視認状況確認装置。
  6. 請求項5に記載の運転者視認状況確認装置において、前記第一のディスプレイは、前記第一のディスプレイに表示された前記第一のシンボル及びこれに対応する特定のシンボルの少なくとも一方が指定されると、対応する画像情報を表示するよう構成された、運転者視認状況確認装置。
  7. 請求項1に記載の運転者視認状況確認装置において、前記運転者視認状況確認装置は、前記位置情報取得部及び前記表示部の機能の一部を達成するナビケーション装置を含み、前記ナビケーション装置は、前記記録部及び前記データサーバの少なくとも一方と通信する第二の制御装置と第二のディスプレイとを含む、運転者視認状況確認装置。
  8. 請求項7に記載の運転者視認状況確認装置において、前記第二の制御装置は、前記記録部及びデータサーバの少なくとも一方に記録された情報を通信により取得し、前記実走行経路及び前記運転者の視認角度を前記第二のディスプレイに表示するよう構成された、運転者視認状況確認装置。
  9. 請求項8に記載の運転者視認状況確認装置において、前記運転者視認状況確認装置は、更に、前記運転者の視認角度が予め設定された第二の基準値未満であるときに前記車両の周囲の画像情報を取得する画像情報取得部を含み、前記記録部は、前記画像情報が取得されたときの前記車両の位置と関連付けて前記画像情報を記録するよう構成された、運転者視認状況確認装置。
  10. 請求項9に記載の運転者視認状況確認装置において、前記第二のディスプレイは、前記運転者の視認角度をシンボルにて表示するよう構成され、前記画像情報が取得された位置のシンボルは、前記画像情報が取得されていない位置のシンボルとは異なる第二の特定のシンボルである、運転者視認状況確認装置。
  11. 請求項10に記載の運転者視認状況確認装置において、前記第二のディスプレイは、前記第二のディスプレイに表示された前記第二のシンボル及びこれに対応する特定のシンボルの少なくとも一方が指定されると、対応する画像情報を表示するよう構成された、運転者視認状況確認装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の運転者視認状況確認装置において、前記視認角度情報取得部は、所定の時間毎に前記運転者の視認角度を演算し、予め設定された各地図区画について演算した複数の視認角度について、古いほど小さい重みを付与する重み平均値を演算し、前記重み平均値を当該地図区画についての前記運転者の視認角度とすることにより、地図区画毎に前記運転者の視認角度を取得するよう構成された、運転者視認状況確認装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024101225A1 (ja) * 2022-11-07 2024-05-16 株式会社村田製作所 ナビゲーションシステム

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