JP2022135438A - 距離画像撮像装置及び距離画像撮像方法 - Google Patents

距離画像撮像装置及び距離画像撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置内の光学的な構成を変えず、また装置の小型化、低背化、高精細化及び量子効率の向上を妨げずに、正確な距離画像を撮像する距離画像撮像装置を提供する。【解決手段】本発明は、測定空間に光パルスを照射する光源部と、測定空間から入射した光に応じた電荷を発生する光電変換素子と、フレーム周期において電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部を備える複数の画素回路と、光パルスの照射に同期した所定の蓄積タイミングで、電荷蓄積部に転送トランジスタのオンオフ処理を行い電荷を振分けて蓄積させる画素駆動回路とを有する受光部と、電荷蓄積部に蓄積された電荷の第1電荷量で決定される電荷量により、測定空間における被写体と受光部との距離を計算する距離演算部とを備え、距離演算部が第1電荷量から、転送トランジスタのオンオフ処理によって振り分けて蓄積した電荷以外の蓄積電荷であるノイズ電荷による第2電荷量を減算して距離の計算を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、距離画像撮像装置及び距離画像撮像方法に関する。
従来から、光の速度が既知であることを利用し、光の飛行時間に基づいて被写体との距離を測定するタイム・オブ・フライト(Time of Fright以下「ToF」と記す)方式の距離画像撮像装置がある(例えば、特許文献1参照)。
ToF方式距離画像撮像装置は、光を照射する光源部と、距離を測定するための光を検出する画素回路が二次元の行列状(アレイ状)に複数配置された画素アレイを含む撮像部を備えている。上記画素回路の各々は、光の強度に対応する電荷を発生する光電変換素子(例えば、フォトダイオード)を構成要素として有している。
この構成により、ToF方式距離画像撮像装置は、測定空間(三次元空間)において、自身と被写体との間の距離の情報や、被写体の画像を取得(撮像)することができる。
また、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末に用いるため、距離画像撮像装置の筐体(撮像装置)の小型化、低背化(薄型化)が求められている。
一方、距離画像撮像装置の撮像する画像をより高精細化するため、撮像部における画素数の増加が求められている。
このため、上記画素アレイの中で端部に配置されている画素回路に入射する入射光の入射角が、中央近傍に配置された画素回路に入射する入射光の入射角に比較して大きくなる。
画素回路に入射する入射光の入射角が大きくなるに従い、画素回路における光電変換素子のみでなく、当該光電変換素子の周辺の回路、例えば電荷を蓄積する電荷蓄積部などに照射される。
そして、光電変換素子のみでなく周辺回路(電荷蓄積部も含む)においても、光電効果により照射される光に対応した電荷(以下、ノイズ電荷)が発生し、これらが電位の高い電荷蓄積部に流入する。
これにより、光電変換素子から電荷蓄積部に転送され、測距に用いられる電荷に対して、周辺回路からのノイズ電荷が加わるため、電荷蓄積部に蓄積された電荷に基づいて計算される距離の精度を低下させる。
そのため、上述したノイズ電荷の発生を抑制するための対策として、画素回路において光電変換素子以外の周辺回路に入射光を入射させない構成としている。
例えば、画素回路内の光電変換素子以外の周辺回路への光の入射を抑制する対策としては、画素回路の各々の上部にマイクロレンズを形成し、当該マイクロレンズにより光を集光して、集光した光を光電変換素子に対して入射させる構成が用いられている。これにより、画素回路に対する入射光がマイクロレンズにより集光され、光電変換素子に対してのみ照射され、他の周辺回路への光の照射を抑制する。
また、他の画素回路内の光電変換素子以外の周辺回路への光の入射を抑制する対策としては、画素回路直上の層に金属パターンによる遮光層を設け、光電変換素子以外の回路部分を遮光する構成が、FSI(Front Side Illuminated)方式のCMOSイメージセンサにおいて採用されている。
特開2015-29054号公報
しかしながら、マイクロレンズによる集光においては、距離画像撮像装置の低背化要求により、距離画像撮像装置を薄くするに従い、マイクロレンズの厚さも対応して薄くする必要がある。
このため、マイクロレンズは、光電変換素子に入射光を集光するために充分な曲率が設けられずに、光電変換素子のみに光が照射されるような集光を行うことが困難となってきている。
また、上述した遮光層を設ける構成は、FSI方式においては光電変換素子とマイクロレンズとの間に、画素回路における配線の配線層が配置されているため、この配線層の金属パターンを用いて遮光のための金属パターンを形成することができる。
一方、BSI(Back Side Illuminated)方式においては、画素回路が形成される半導体基板の表面から光を入射するのではなく、当該半導体基板の裏面から光を入射する構成となっている。
このため、回路が構成されないために配線層が半導体基板の裏面に存在せず、BSI方式の構成においては、FSI方式のように、配線層における金属パターンを用いて、遮光のための金属パターンを形成することができない。
また、BSI方式の構成においては、特許文献1のように、入射光に対する感度を向上させる目的で、量子効率を高めるために、散乱・反射させる構造を設けて半導体基板内における光の光路長を長くする構成を採用している場合がある。
この構成の場合、マイクロレンズによって集光された光が、半導体基板内で散乱されるため、より多くの光が周辺回路に入射し、光電変換素子以外の周辺回路においてノイズ電荷がより発生する原因となる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、装置内の光学的な構成を変えることなく、また装置の小型化、低背化、高精細化及び量子効率の向上を妨げることなく、より正確な距離画像を撮像する距離画像撮像装置及び距離画像撮像方法を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明の距離画像撮像装置は、測定空間に光パルスを照射する光源部と、前記測定空間から入射した光に応じた電荷を発生する光電変換素子と、フレーム周期において前記電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部を備える複数の画素回路と、前記光パルスの照射に同期した所定の蓄積タイミングで、前記電荷蓄積部の各々に転送トランジスタそれぞれのオンオフ処理を行い前記電荷を振分けて蓄積させる画素駆動回路とを有する受光部と、前記電荷蓄積部の各々に蓄積された前記電荷の第1電荷量により、前記測定空間における被写体と前記受光部との距離を計算する距離演算部とを備え、前記距離演算部が前記第1電荷量の各々から、前記光電変換素子以外で発生した電荷であるノイズ電荷の第2電荷量を減算して前記距離の計算を行うことを特徴とする。
本発明の距離画像撮像装置は、前記フレームのいずれかを前記第2電荷量の取得を行うノイズ電荷量取得フレームとし、当該ノイズ電荷量取得フレームにおいて、前記光源部から前記光パルスが照射された後、前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオフとして、前記光電変換素子から前記電荷蓄積部に電荷の振分けを行わない状態において、当該電荷蓄積部に蓄積される電荷量を前記第2電荷量とし、前記ノイズ電荷量取得フレーム以降のフレームにおいて、前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオンオフして、前記電荷を前記電荷蓄積部の各々に振分けて蓄積させて、前記第1電荷量とすることを特徴とする。
本発明の距離画像撮像装置は、フレームの各々を分割して第1サブフレームと第2サブフレームとを生成し、前記第1サブフレームにおいて、前記光源部から前記光パルスが照射された後、前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオフとして、前記光電変換素子から前記電荷蓄積部に電荷の蓄積を行わない状態において、当該電荷蓄積部に蓄積される電荷量を前記第2電荷量とし、前記第2サブフレームにおいて、前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオンオフして、前記電荷を前記電荷蓄積部の各々に振分けて蓄積させて、前記第1電荷量とすることを特徴とする。
本発明の距離画像撮像装置は、前記フレームが前記電荷蓄積部の各々に前記電荷を振分けて蓄積する蓄積期間と、当該電荷蓄積部のそれぞれから蓄積された電荷量を読み出す読出期間とから構成されており、前記蓄積期間を短縮することにより、前記第1サブフレーム及び前記第2サブフレームの各々を構成することを特徴とする。
本発明の距離画像撮像装置は、測定空間に光パルスを照射する光源部と、前記測定空間から入射した光に応じた電荷を発生する光電変換素子と、フレーム周期において前記電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部を備える複数の画素回路と、前記光パルスの照射に同期した所定の蓄積タイミングで、前記電荷蓄積部の各々に転送トランジスタそれぞれのオンオフ処理を行い前記電荷を振分けて蓄積させる画素駆動回路とを有する受光部と、前記電荷蓄積部の各々に蓄積された前記電荷の第1電荷量によって決定される電荷量により、前記測定空間における被写体と前記受光部との距離を計算する距離演算部とを備え、前記距離演算部が前記第1電荷量の各々から、前記転送トランジスタのオンオフ処理によって振り分けて蓄積した電荷以外の蓄積電荷であるノイズ電荷による第2電荷量を減算して前記距離の計算を行うことを特徴とする。
本発明の距離画像撮像装置は、前記距離演算部が、前記第1ノイズ電荷量取得フレーム及び前記第2ノイズ電荷量取得フレームの各々における前記振分けの第1振分回数に対して、前記第2ノイズ電荷量取得フレーム以降の前記フレームの各々における前記振分けの第2振分回数が変化した場合、前記第2振分回数を前記第1振分回数で除算した除算結果を調整係数として、当該調整係数を前記第4電荷量に乗算して第5電荷量を算出し、前記第3電荷量に前記第5電荷量を加算して、前記第2電荷量を補正して前記距離の算出に用いることを特徴とする。
本発明の距離画像撮像装置は、前記光源部から照射される光パルスが、近赤外波長帯域の光の所定幅のパルスであることを特徴とする。
本発明の距離画像撮像装置は、前記画素回路の構造がBSI(Back Side Illumination:裏面照射)構造であることを特徴とする。
本発明の距離画像撮像装置は、前記画素回路が3個以上の電荷蓄積部を有することを特徴とする。
本発明の距離画像撮像装置は、電荷蓄積部の各々に前記電荷を振分けて蓄積させる期間以外おいて、光電変換素子から電荷を排出する一個以上の電荷排出トランジスタが前記画素回路に設けられていることを特徴とする。
本発明の距離画像撮像方法は、光電変換素子と複数の電荷蓄積部からなる複数の画素回路の各々と、光源部と、画素駆動回路と、距離演算部とを備える距離画像撮像装置を制御する距離画像撮像方法であり、前記光源部が、測定空間に光パルスを照射する過程と、前記画素回路が、フレーム周期において、前記測定空間から入射した光に応じて前記光電変換素子が発生した電荷を前記電荷蓄積部に蓄積する過程と、前記画素駆動回路が、前記光パルスの照射に同期した所定の蓄積タイミングで、前記電荷蓄積部の各々に転送トランジスタそれぞれのオンオフ処理を行い前記電荷を振分けて蓄積させる画素駆動過程と、前記距離演算部が、前記電荷蓄積部の各々に蓄積された前記電荷の第1電荷量によって決定される電荷量より、前記測定空間における被写体と前記受光部との距離を計算する距離演算過程とを含み、前記距離演算部が前記第1電荷量の各々から、前記転送トランジスタのオンオフ処理によって振り分けて蓄積した電荷以外の蓄積電荷であるノイズ電荷による第2電荷量を減算して前記距離の計算を行うことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、装置内の光学的な構成を変えることなく、また装置の小型化、低背化、高精細化及び量子効率の向上を妨げることなく、より正確な距離画像を撮像する距離画像撮像装置及び距離画像撮像方法を提供することができる。
本図1は、本発明の第1の実施形態の距離画像撮像装置の概略構成を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態の距離画像撮像装置における距離画像センサ32に配置された画素回路321の構成の一例を示した回路図である。 光電変換素子PDで生成された電荷を電荷蓄積部CSの各々に転送するタイミングチャートを示す図である。 本実施形態における画素回路321の各トランジスタの配置(レイアウトパターン)の一例を示す図である。 第2の実施形態における電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷の電荷量を取得する処理を説明する図である。 ノイズ電荷量取得モードにおける電荷蓄積部CSに対する電荷の蓄積処理を説明する概念図である。 測距離電荷量取得モードにおける電荷蓄積部CSに対する電荷の蓄積処理を説明する概念図である。 第2の実施形態における電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷の電荷量を取得する処理を説明する図である。 第3の実施形態における電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷の電荷量を取得する処理を説明する図である。 第3の実施形態における測距離電荷量取得モードにおける電荷蓄積部CSにおける反射光RLに対応したノイズ電荷を説明する概念図である。 第3の実施形態による距離画像撮像装置1における距離画像センサ32と被写体Sとの距離の算出の処理の動作例を示すフローチャートである。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の距離画像撮像装置の概略構成を示したブロック図である。図1に示した構成の距離画像撮像装置1は、光源部2と、受光部3と、距離画像処理部4とを備える。なお、図1には、距離画像撮像装置1において距離を測定する対象物である被写体Sも併せて示している。距離画像撮像素子は、例えば、受光部3における距離画像センサ32(後述)である。
光源部2は、距離画像処理部4からの制御に従って、距離画像撮像装置1において距離を測定する対象の被写体Sが存在する撮影対象の空間に光パルスPOを照射する。光源部2は、例えば、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)などの面発光型の半導体レーザーモジュールである。光源部2は、光源装置21と、拡散板22とを備える。
光源装置21は、被写体Sに照射する光パルスPOとなる近赤外の波長帯域(例えば、波長が850nm~940nmの波長帯域)のレーザー光を発光する光源である。光源装置21は、例えば、半導体レーザー発光素子である。光源装置21は、タイミング制御部41からの制御に応じて、パルス状のレーザー光を発光する。
拡散板22は、光源装置21が発光した近赤外の波長帯域のレーザー光を、被写体Sに照射する面の広さに拡散する光学部品である。拡散板22が拡散したパルス状のレーザー光が、光パルスPOとして出射され、被写体Sに照射される。
受光部3は、距離画像撮像装置1において距離を測定する対象の被写体Sによって反射された光パルスPOの反射光RLを受光し、受光した反射光RLに応じた画素信号を出力する。受光部3は、レンズ31と、距離画像センサ32とを備える。
レンズ31は、入射した反射光RLを距離画像センサ32に導く光学レンズである。レンズ31は、入射した反射光RLを距離画像センサ32側に出射して、距離画像センサ32の受光領域に備えた画素回路に受光(入射)させる。
距離画像センサ32は、距離画像撮像装置1に用いられる撮像素子である。距離画像センサ32は、二次元の受光領域に複数の画素回路321、画素回路321の各々を制御する画素駆動回路322とを備える。
上記画素回路321は、1つの光電変換素子(例えば、後述する光電変換素子PD)と、この1つの光電変換素子に対応する複数の電荷蓄積部(例えば、後述する電荷蓄積部CS1からCS4)と、それぞれの電荷蓄積部に電荷を振り分ける構成要素とが設けられている。
距離画像センサ32は、タイミング制御部41からの制御に応じて、光電変換素子が発生した電荷をそれぞれの電荷蓄積部に振り分ける。また、距離画像センサ32は、電荷蓄積部に振り分けられた電荷量に応じた画素信号を出力する。距離画像センサ32には、複数の画素回路が二次元の行列状に配置されており、それぞれの画素回路の対応する1フレーム分の画素信号を出力する。
距離画像処理部4は、距離画像撮像装置1を制御し、被写体Sまでの距離を演算する。
距離画像処理部4は、タイミング制御部41と、距離演算部42と、測定制御部43とを備える。
タイミング制御部41は、測定制御部43の制御に応じて、距離の測定に要する様々な制御信号を出力するタイミングを制御する。ここでの様々な制御信号とは、例えば、光パルスPOの照射を制御する信号や、反射光RLを複数の電荷蓄積部に振り分ける信号、1フレームあたりの振り分け回数を制御する信号などである。振り分け回数とは、電荷蓄積部CS(図3参照)に電荷を振り分ける処理を繰返す回数である。
距離演算部42は、測定制御部43の制御に応じて、距離画像センサ32から出力された画素信号に基づいて、被写体Sまでの距離を演算した距離情報を出力する。距離演算部42は、複数の電荷蓄積部CSに蓄積された電荷量に基づいて、光パルスPOを照射してから反射光RLを受光するまでの遅延時間Tdを算出する。距離演算部42は、算出した遅延時間Tdに応じて、距離画像撮像装置1から被写体Sまでの距離を演算する。
測定制御部43は、フレーム周期で繰返されるフレームの各々のモードを、電荷ノイズを取得するフレームであるノイズ電荷量取得モードと、測距離を行う通常のフレームとする測距電荷量取得モードとを選択する。
そして、測定制御部43は、ノイズ電荷量取得モードと測距離電荷量取得モードとの各々のモードに対応して、タイミング制御部41におけるタイミングの制御、距離演算部42における演算の制御を行う(後に詳述する)。ここで、ノイズ電荷とは、光電変換素子以外の領域において、測定空間からの入射光(背景光及び反射光)により発生し、電荷蓄積部CSに蓄積される電荷である。すなわち、ノイズ電荷は、転送トランジスタGのオンオフ処理によって振り分けて蓄積される電荷以外の蓄積電荷である。
すなわち、本実施形態による距離画像撮像装置は、電荷蓄積部CSに蓄積される電荷により、被写体と距離画像センサ32との距離を算出する。このため、計算測距の計算において、光電変換素子から所定のタイミングで読み出される電荷とは関係なく、各フレームにおいて読み出す時点まで、背景光などによるノイズ電荷が電荷蓄積部CSに蓄積されるため、計算される距離の精度が低下する。
このような構成によって、距離画像撮像装置1では、光源部2が被写体Sに照射した近赤外の波長帯域の光パルスPOが被写体Sによって反射された反射光RLを受光部3が受光し、距離画像処理部4が、被写体Sと距離画像撮像装置1との距離を測定した距離情報を出力する。
なお、図1においては、距離画像処理部4を内部に備えた構成の距離画像撮像装置1を示しているが、距離画像処理部4は、距離画像撮像装置1の外部に備える構成要素であってもよい。
ここで、距離画像センサ32における画素回路321の構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態の距離画像撮像装置における距離画像センサ32に配置された画素回路321の構成の一例を示した回路図である。図2の画素回路321は、4つの画素信号読み出し部RU1からRU4を備えた構成例である。
画素回路321は、1つの光電変換素子PDと、電荷排出トランジスタGD(後述するGD1、GD2)と、対応する出力端子Oから電圧信号を出力する4つの画素信号読み出し部RU(RU1からRU4)とを備える。画素信号読み出し部RUのそれぞれは、転送トランジスタGと、フローティングディフュージョンFDと、電荷蓄積容量Cと、リセットトランジスタRTと、ソースフォロアトランジスタSFと、選択トランジスタSLとを備える。フローティングディフュージョンFDと電荷蓄積容量Cとは、電荷蓄積部CSを構成している。
図2に示した画素回路321において、出力端子O1から電圧信号を出力する画素信号読み出し部RU1は、転送トランジスタG1(転送MOSトランジスタ)と、フローティングディフュージョンFD1と、電荷蓄積容量C1と、リセットトランジスタRT1と、ソースフォロアトランジスタSF1と、選択トランジスタSL1とを備える。画素信号読み出し部RU1では、フローティングディフュージョンFD1と電荷蓄積容量C1とによって電荷蓄積部CS1が構成されている。画素信号読み出し部RU2、RU3及びRU4も同様の構成である。
光電変換素子PDは、入射した光を光電変換して、入射した光(入射光)に応じた電荷を発生させ、発生させた電荷を蓄積する埋め込み型のフォトダイオードである。本実施形態においては、入射光は測定対象の空間から入射される。
画素回路321では、光電変換素子PDが入射光を光電変換して発生させた電荷を4つの電荷蓄積部CS(CS1からCS4)のそれぞれに振り分け、振り分けられた電荷の電荷量に応じたそれぞれの電圧信号を、画素信号処理回路325に出力する。
また、距離画像センサ32に配置される画素回路の構成は、図2に示したような、4つの画素信号読み出し部RU(RU1からRU4)を備えた構成に限定されるものではなく、画素信号読み出し部RUが1個以上の複数の画素信号読み出し部RUを備えた構成の画素回路でもよい。
上記距離画像撮像装置1の画素回路321の駆動において、光パルスPOが照射時間Toで照射され、遅延時間Td遅れて反射光RLが距離画像センサ32に受光される。画素駆動回路322は、タイミング制御部41に制御により、光パルスPOの照射に同期させて、光電変換素子PDに発生する電荷を、転送トランジスタG1、G2、G3、G4に対して、蓄積駆動信号TX1からTX4をそれぞれのタイミングにより供給して振り替えて、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4の順に蓄積させる。
そして、画素駆動回路322は、リセットトランジスタRT及び選択トランジスタSLの各々を、駆動信号RST、SELそれぞれにより制御し、電荷蓄積部CSに蓄積された電荷を、ソースフォロアトランジスタSFにより電気信号に変換し、生成された電気信号を端子Oを介して距離演算部42に出力する。
また、画素駆動回路322は、タイミング制御部41に制御により、駆動信号RSTDにより、光電変換素子PDにおいて発生された電荷を電源VDDに流して放電する(電荷を消去する)。
図3は、光電変換素子PDで生成された電荷を電荷蓄積部CSの各々に転送するタイミングチャートを示す図である。
図3のタイミングチャートにおいて、縦軸はパルスのレベルを示し、横軸は時間を示している。光パルスPO及び反射光RLの時間軸における相対関係と、転送トランジスタG1からG4の各々に供給する蓄積駆動信号TX1からTX4それぞれのタイミングと、電荷排出トランジスタGDに供給する駆動信号RSTDのタイミングとを示している。
タイミング制御部41は、光源部2に対して光パルスPOを測定空間に対して照射させる。これにより、光パルスPOが被写体に反射し、反射光RLとして受光部3に受光される。そして、光電変換素子PDは、背景光及び反射光RLの各々に対応した電荷を発生する。画素駆動回路322は、光電変換素子PDの発生した電荷を、電荷蓄積部CS1からCS4の各々に対して転送するため、転送トランジスタG1からG4の各々のオンオフを制御する。
すなわち、画素駆動回路322は、蓄積駆動信号TX1からTX4の各々を、所定の時間幅(照射時間Toと同一の幅)の「H」レベルの信号として、転送トランジスタG1からG4それぞれに供給する。
画素駆動回路322は、例えば、光電変換素子PDから電荷を電荷蓄積部CS1に転送する転送経路上に設けられた転送トランジスタG1をオン状態にする。これにより、光電変換素子PDにより光電変換された電荷が、転送トランジスタG1を介して電荷蓄積部CS1に蓄積される。その後、画素駆動回路322は、転送トランジスタG1をオフ状態にする。これにより、電荷蓄積部CS1への電荷の転送が停止される。このようにして、垂直走査回路322は、電荷蓄積部CS1に電荷を蓄積させる。他の電荷蓄積部CS2、CS3及びCS4においても同様である。
このとき、電荷蓄積部CSに電荷の振り分けを行なう電荷蓄積期間(フレームにおける電荷蓄積部CSの各々に電荷を蓄積する期間)において、蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3、TX4の各々が、転送トランジスタG1、G2、G3、G4それぞれに供給される蓄積周期が繰返される。
そして、転送トランジスタG1、G2、G3及びG4の各々を介して、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれに、光電変換素子PDから入射光に対応した電荷が転送される。電荷蓄積期間に複数の蓄積周期が繰返される。
これにより、電荷蓄積期間における電荷蓄積部CS1、CS2、CS3及びCS4の各々の蓄積周期毎に、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれに電荷が蓄積される。
また、画素駆動回路322は、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3及びCS4の各々の蓄積周期を繰返す際、電荷蓄積部CS4に対する電荷の転送(振替)が終了した後、光電変換素子PDから電荷を排出する排出経路上に設けられた電荷排出トランジスタGDに対して、「H」レベルの駆動信号RSTDを供給してオンさせる。
これにより、電荷排出トランジスタGDは、電荷蓄積部CS1に対する蓄積周期が開始される前に、直前の電荷蓄積部CS4の蓄積周期の後に光電変換素子PDに発生した電荷を破棄する(すなわち、光電変換素子PDをリセットさせる)。すなわち、電荷排出トランジスタGDは、一個あるいは複数個(一個以上)設けられ、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3及びCS4の各々の各々に、光電変換素子PDから、入射光により発生した電荷を振分けて蓄積させる期間以外おいて、光電変換素子PDから電荷を排出する。
そして、画素駆動回路322は、受光部3内に配置された全ての画素回路321の各々から、それぞれ電圧信号を画素回路321の行(横方向の配列)単位で、順次A/D変換処理などの信号処理を行なう。
その後、画素駆動回路322は、信号処理を行った後の電圧信号を、受光部3において配置された列の順番に、順次、距離算出部42に対して出力させる。
上述したような、画素駆動回路322による電荷蓄積部CSへ電荷の蓄積と光電変換素子PDが光電変換した電荷の破棄とが、1フレームに渡って繰り返し行われる。これにより、所定の時間区間に距離画像撮像装置1に受光された光量に相当する電荷が、電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積される。画素駆動回路322は、電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積された、1フレーム分の電荷量に相当する電気信号を、距離演算部42に出力する。
光パルスPOを照射するタイミングと、電荷蓄積部CS(CS1からCS4)のそれぞれに電荷を蓄積させるタイミングとの関係から、電荷蓄積部CS1には、光パルスPOを照射する前の背景光などの外光成分に相当する電荷量が保持される。また、電荷蓄積部CS2、CS3及びCS4には、反射光RL、及び外光成分に相当する電荷量が振り分けられて保持される。電荷蓄積部CS2及びCS3、あるいは電荷蓄積部CS3及びCS4に振り分けられる電荷量の配分(振り分け比率)は、光パルスPOが被写体Sに反射して距離画像撮像装置1に入射されるまでの遅延時間Tdに応じた比率となる。
図1に戻り、距離演算部42は、この原理を利用して、以下の(1)あるいは(2)式により、遅延時間Tdを算出する。
Td=To×(Q3-Q1)/(Q2+Q3-2×Q1) …(1)
Td=To+To×(Q4-Q1)/(Q3+Q4-2×Q1) …(2)
ここで、Toは光パルスPOが照射された期間、Q1は電荷蓄積部CS1に蓄積された電荷量、Q2は電荷蓄積部CS2に蓄積された電荷量、Q3は電荷蓄積部CS3に蓄積された電荷量、Q4は電荷蓄積部CS4に蓄積された電荷量を示す。距離演算部42は、例えば、Q4=Q1である場合、(1)式で遅延時間Tdを算出し、一方、Q2=Q1である場合、(2)式で遅延時間Tdを算出する。
(1)式においては、電荷蓄積部CS2及びCS3には反射光により発生された電荷が蓄積されるが、電荷蓄積部CS4には蓄積されない。一方、(2)式においては、電荷蓄積部CS3及びCS4には反射光により発生された電荷が蓄積されるが、電荷蓄積部CS2には蓄積されない。
なお、(1)式あるいは(2)式では、電荷蓄積部CS2、CS3及びCS4に蓄積される電荷量のうち、外光成分に相当する成分が、電荷蓄積部CS1に蓄積された電荷量と同量であることを前提とする。
距離演算部42は、(1)式あるいは(2)式で求めた遅延時間に、光速(速度)を乗算させることにより、被写体Sまでの往復の距離を算出する。
そして、距離演算部42は、上記で算出した往復の距離を1/2とする(遅延時間Td×c(光速度)/2)ことにより、距離画像センサ32(すなわち、距離画像撮像装置1)から被写体Sまでの距離を求める。
図4は、本実施形態における画素回路321の各トランジスタの配置(レイアウトパターン)の一例を示す図である。
この図4のレイアウトパターンは、図3の画素回路321(すなわち、図2の画素回路321)のレイアウトパターンを示している。
また、図4においては、 転送トランジスタG1、G2、G3及びG4と、ソースフォロアトランジスタSF1、SF2、SF3及びSF4と、選択トランジスタSL1、SL2、SL3及びSL4と、リセットトランジスタRT1、RT2、RT3及びRT4と、電荷排出トランジスタGD1及びGD2と、光電変換素子PDとの各々のパターンの配置が示されている。上述したトランジスタの各々は、すべて、p型の半導体基板上に形成されたnチャネル型のMOSトランジスタである。
例えば、リセットトランジスタRT1は、p型の半導体基板上において、ドレインRT1_D(n拡散層(n型不純物の拡散層))と、ソースRT1_S(n拡散層)とゲートRT1_Gとの各々で構成されている。
また、コンタクトRT1_Cは、リセットトランジスタRT1のドレインRT1_D(n拡散層)と、ソースRT1_S(n拡散層)との各々の拡散層に設けられた、不図示の配線と接続するコンタクトを示すパターンである。他の転送トランジスタG1からG4、ソースフォロアトランジスタSF1からSF4、選択トランジスタSL1からSL4、リセットトランジスタRT2からRT4、電荷排出トランジスタGD1及びGD2も同様の構成をしている。
光電変換素子PDは、長方形の形状で形成されており、長辺PDL1と、長辺PDL1に平行に対向するPDL2と、短辺PDS1と、短辺PDS1に平行に対向するPDS2とから成る。
また、転送トランジスタG1は、ドレインとしてのフローティングディフュージョンFD1と、ゲートG1_Gと、ソース(光電変換素子PDのn拡散層)とから形成されている。ここで、フローティングディフュージョンFD1は、転送トランジスタG1のドレインとしての拡散層(n拡散層)であり、光電変換素子PDからの電荷を蓄積する。
また、ドレインG1_Dは、コンタクトG1_Cにより不図示の配線を介して、ソースフォロアトランジスタSF1のゲートSF1_G、及びリセットトランジスタRT1のソースRT1_Sの各々に接続されている。他の転送トランジスタG2、G3及びG4の各々も転送トランジスタG1と同様の構成である。
図4においては、画素回路321の半導体基板上における各トランジスタの各々の配置を示すものであり、配線パターン及び電荷蓄積容量(C1からC4)の各々は省いて示されている。したがって、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3及びCS4の各々は、フローティングディフュージョンFD1、FD2、FD3、FD4それぞれの位置に配置されている。
図4において、例えば、電荷蓄積部CSにおけるフローティングディフュージョンFD1と、電荷蓄積部CS1の近傍にある転送トランジスタG1、選択トランジスタSL1、ソースフォロアトランジスタSF1及びリセットトランジスタRT1の各々とは、pn接合を有しており、入射光が照射されることにより、ノイズ電荷となる電荷を発生する。
そして、電荷蓄積部CS1がリセットトランジスタにより電源VRDの電圧にリセットされており、電位が高い状態となっているため、電位の違いによる電界によりノイズ電荷が電荷蓄積部CS1に注入されることになる。
この結果、電荷蓄積部CS1にノイズ電荷が蓄積される。また、電荷蓄積部CSに電荷を蓄積している期間と、それぞれの電荷が電荷蓄積部CSから読み出されるまで、入射光が継続的に全ての電荷蓄積部CS1からCS4の各々に照射されるため、電荷蓄積部CSに蓄積される電荷量におけるノイズ電荷の比率が高くなる。
また、上述した電荷蓄積部CS1と同様に、電荷蓄積部CS2からCS3の各々も、自身と、自身の近傍にある他のトランジスタが発生するノイズ電荷が流入して蓄積されることになる。
そのため、上記(1)式及び(2)式で計算される距離は、計算に用いる電荷量Q1、Q2、Q3及びQ4にノイズ電荷が混入することにより精度が低下してしまう。
本実施形態においては、図5に示すように、電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷の電荷量の検出処理を行う。図5は、本実施形態における電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷の電荷量を取得する処理を説明する図である。図5において、インテグレーションタイムがフレームにおける電荷蓄積部CSに電荷を蓄積する期間であり、すでに説明した光電変換素子PDから電荷蓄積部CSに対する電荷の振分け処理が所定数の蓄積周期毎に繰返される。リードタイムがフレームにおける電荷蓄積部CSに蓄積された電荷の電荷量を読み出す期間であり、距離画像センサ32における画素回路321の各々の電荷蓄積部CSに蓄積された電荷の電荷量が順次読み出され、距離演算部42へ出力される。
測定制御部43は、タイミング制御部41を制御して、画素駆動回路322からの蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3及びTX4の各々と、駆動信号RSTDとの出力タイミングを、ノイズ電荷量取得モード及び測距電荷量取得モードとで変更する制御を行う。
ここで、ノイズ電荷量取得モードは、測距が開始された際に、1フレーム目で行われる処理のモードを示し、電荷蓄積部CS1からCS4の各々に蓄積される、ノイズ電荷の電荷量QNS1からQNS4それぞれを求めるモードである。
一方、測距電荷量取得モードは、電荷蓄積部CS1からCS4の各々に蓄積される、反射光RLを含む入射光により光電変換素子PDが発生した電荷の電荷量を取得するモードである。
そして、測定制御部43は、距離画像撮像装置1において測距が開始された際で、最初の1フレーム目における画素駆動回路322の動作をノイズ電荷量取得モードとし、以降の2フレーム目から画素駆動回路322の動作を測距離電荷量取得モードとするように、タイミング制御部41を制御する。
図6は、ノイズ電荷量取得モードにおける電荷蓄積部CS(CS1、CS2、CS3、CS4)に対する電荷の蓄積処理を説明する概念図である。
図6(a)は、ノイズ電荷量取得モードにおける、光パルスPOの発光と、蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3及びTX4の各々と、駆動信号RSTDとのタイミングを示すタイミングチャートである。図6(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は信号レベル(Hレベル(ON)あるいはLレベル(OFF))を示している。
図6(b)は、光電変換素子PDと、転送トランジスタG1、GS2、GS3及びGS4と、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4との構成の概念を示す、図4を簡略化した概念図である。
図6(a)に示すように、ノイズ電荷量取得モードにおいては、インテグレーションタイム、すなわち電荷蓄積期間における全ての蓄積周期において、蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3、TX4の全てがLレベルとされているため、転送トランジスタG1、G2、G3、G4それぞれがオフ状態を維持する。
また、このとき、光パルスPOは蓄積周期毎において所定の時間に照射され、駆動信号RSTDがHレベルとされており、電荷排出トランジスタGD1及びGD2はオン状態が維持されている。
これにより、光電変換素子PDが発生した電荷は、全て電源VDDに排出される。そして、転送トランジスタG1、G2、G3及びG4の各々がオフ状態のため、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれには、光電変換素子PDからの電荷が蓄積されない。
したがって、電荷蓄積部CSに蓄積される電荷は、入射光(背景光及び反射光RL)によって、電荷蓄積部CSにおいて生成される電荷と、電荷蓄積部CS近傍の回路において生成される電荷とのノイズ電荷である。
そして、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3及びCS4の各々には、インテグレーションタイムにおいて、ノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4それぞれのノイズ電荷が蓄積される。
また、画素駆動回路322は、リードタイムにおいて、画素回路321の各々から、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれのノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4を読出し、所定の電気信号として距離演算部42に対して出力する。ここで、説明の簡略化のため、以下の説明においてもノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4として説明する。
距離演算部42は、図示しない記憶部(例えば、距離画像処理部4内に備えられている)に対して、画素回路321毎にノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4を書き込んで記憶させる。
上述した処理により、ノイズ電荷量取得モードが終了する。
図7は、測距離電荷量取得モードにおける電荷蓄積部CS(CS1、CS2、CS3、CS4)に対する電荷の蓄積処理を説明する概念図である。
図7(a)は、測距離電荷量取得モードにおける、光パルスPOの発光と、蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3及びTX4の各々と、駆動信号RSTDとのタイミングを示すタイミングチャートである。図7(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は信号レベル(Hレベル(ON)あるいはLレベル(OFF))を示している。
図7(b)は、光電変換素子PDと、転送トランジスタG1、G2、G3、G4と、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4との構成の概念を示す、図4を簡略化した概念図である。
図7(a)に示すように、測距離電荷量取得モードにおいては、インテグレーションタイム、すなわち電荷蓄積期間における全ての蓄積周期において、蓄積駆動信号TX1からTX4の各々が所定のタイミングでHレベル/Lレベルとなるように制御され、転送トランジスタG1、G2、G3、G4それぞれがオンオフ制御され、光電変換素子PDから電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれへの電荷の振分けが行われる。
また、このとき、光パルスPOは蓄積周期毎において所定の時間に照射され、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4への電荷の振分け期間において駆動信号RSTDがLレベルとされており、電荷排出トランジスタGD1及びGD2はオフ状態が維持されている。
これにより、光電変換素子PDが発生した電荷は、転送トランジスタG1、G2、G3及びG4の各々により、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれに転送されて、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4に電荷が蓄積さる。
したがって、電荷蓄積部CSに蓄積される電荷の電荷量Qには、光電変換素子PDから振分けられる電荷に対して、入射光(背景光及び反射光RL)によって、電荷蓄積部CSにおいて生成される電荷と、電荷蓄積部CS近傍の回路において生成される電荷とのノイズ電荷とが混入されている。
すなわち、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3及びCS4の各々において蓄積される電荷量Q1、Q2、Q3、Q4には、それぞれノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4が混入している。
また、画素駆動回路322は、リードタイムにおいて、画素回路321の各々から、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれに蓄積されている電荷量Q1、Q2、Q3、Q4を読出し、所定の電気信号として距離演算部42に対して出力する。ここで、説明の簡略化のため、以下の説明においても電荷量Q1、Q2、Q3、Q4として説明する。
距離演算部42は、距離画像センサ32から供給される電荷量Q1、Q2、Q3、Q4の各々により、すでに説明したように、(1)式または(2)式を用いて、距離画像センサ32(すなわち、画素回路321の各々)と被写体Sとの間の距離に対応した遅延時間Tdを算出する。
このとき、距離演算部42は、画素回路321毎に対応して、記憶部に記憶されているノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4の各々を読出す。
そして、距離演算部42は、電荷量Q1、Q2、Q3及びQ4の各々から、ノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4それぞれを減算し、補正電荷量QC1、QC2、QC3、QC4を算出する。
すなわち、補正電荷量QC1(=Q1-QNS1)は、電荷量Q1からノイズ電荷量QNS1を除いた、光電変換素子PSから振分け処理により供給されて、電荷蓄積部CS1に蓄積された電荷量である。同様に、補正電荷量QC2(=Q2-QNS2)は、電荷量Q2からノイズ電荷量QNS2を除いた、光電変換素子PSから振分け処理により供給されて、電荷蓄積部CS2に蓄積された電荷量である。補正電荷量QC3(=Q3-QNS3)は、電荷量Q3からノイズ電荷量QNS3を除いた、光電変換素子PSから振分け処理により供給されて、電荷蓄積部CS3に蓄積された電荷量である。補正電荷量QC4(=Q4-QNS4)は、電荷量Q4からノイズ電荷量QNS4を除いた、光電変換素子PSから振分け処理により供給されて、電荷蓄積部CS4に蓄積された電荷量である。
そして、距離演算部42は、(1)式または(2)式に対して、上記補正電荷量QC1、QC2、QC3、QC4の各々を以下に示すように代入して、遅延時間Tdを算出する。
Td=To×(QC3-QC1)/(QC2+QC3-2×QC1) …(1)’
Td=To+To×(QC4-QC1)/(QC3+QC4-2×QC1)…(2)’
そして、2フレーム以降の各フレームにおける距離の計算においては、記憶部に記憶されているノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4の各々を読出し、電荷量Q1、Q2、Q3、Q4それぞれから減算し、補正電荷量QC1、QC2、QC3、QC4を逐次求めて、(1)’式または(2)’式を用いて距離の計算を行う。
上述した構成により、本実施形態によれば、ノイズ電荷量取得モードのフレームにおいて予め電荷蓄積部CS(CS1、CS2、CS3及びCS4)の各々と、当該電荷蓄積部CSの近傍の回路において、入射光により発生して電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷のノイズ電荷量QNSを取得しておき、以降の測距離電荷量取得モードのフレームにおいて、光電変換素子PSから振分け処理により電荷蓄積部CSの各々に振分けられて蓄積された電荷量Qの各々からノイズ電荷量QNSを減算し、電荷蓄積部CSに蓄積される電荷量Qに混入したノイズ電荷を除去し、光電変換素子PDにおいて入射光により発生した補正電荷量QCを抽出することにより、ノイズ電荷の影響による精度の低下を抑止して、高い精度で被写体Sと距離画像センサ32との距離を算出することができる。
また、本実施形態において、距離画像撮像装置1が測距を開始した際、最初のフレームをノイズ電荷量取得モードのフレームとする構成を説明したが、連続する所定のフレーム数のフレーム群における最初のフレームをノイズ電荷量取得モードのフレームとする構成としてもよい。例えば、連続する100フレームをフレーム群とすると、フレーム群の最初のフレームをノイズ電荷量取得モードのフレームとし、2番目から99のフレームを測距離電荷量取得モードのフレームとする。記憶部におけるノイズ電荷量の情報は、新たに取得されたノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4それぞれにより上書きされる。
あるいは、一定時間毎(例えば、5秒毎、1分毎など)に、ノイズ電荷量取得モードのフレームを挿入して、測距の処理を行うようにしてもよい。
また、本実施形態において、距離画像センサ32における画素回路321全てにおけるノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4を記憶部に記憶していたが、記憶部の容量を低減させるため、画素回路321における電荷蓄積部CS1、CS2、CS4、CS4の各々のノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4の平均値を算出し、平均値を全ての電荷蓄積部CS1、CS2、CS4、CS4のノイズ電荷として用いる構成としてもよい。
また、距離画像センサ32における画素回路321の各々を、所定数の画素回路321からなる画素回路グループに分割し、距離画像センサ32における画素回路321を分割し、それぞれのグループの画素回路321におけるいずれかの画素回路321のノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4を代表値として用いたり、それぞれの平均値を求めてグループにより用いる構成としてもよい。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
第2の実施形態は、図1から図4に示す第1の実施形態と構成は同様である。以下、第2の実施形態について、第1の実施形態と異なる動作の説明を行う。
図8は、本実施形態における電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷の電荷量を取得する処理を説明する図である。
図8において、インテグレーションタイムがフレームにおける電荷蓄積部CSに電荷を蓄積する期間であり、すでに説明した光電変換素子PDから電荷蓄積部CSに対する電荷の振分け処理が繰返される。リードタイムがフレームにおける電荷蓄積部CSに蓄積された電荷の電荷量を読み出す期間であり、距離画像センサ32における画素回路321の各々の電荷蓄積部CSに蓄積された電荷の電荷量が順次読み出される。本実施形態において、フレームが33.3msec(ミリ秒)のフレーム幅であり、1秒間に30フレームのフレーム周期である(30fps(frames per second))。
第2の実施形態においては、図8に示すようにフレームの各々を、第1サブフレームと第2サブフレームとに分割して、第1サブフレームでノイズ電荷量取得モードの処理を行ない、第2サブフレームで測距離電荷量取得モードの処理を行う。ノイズ電荷量取得モードの処理及び測距離電荷量取得モードの処理は、第1の実施形態と同様である。
第1サブフレーム及び第2サブフレームの各々において、それぞれインテグレーションタイム及びリードタイムとが設けられている。
第1サブフレームにおけるインテグレーションタイムにおいて、ノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4を取得し、リードタイムで読み出して、距離画像処理部4に対して出力する。これにより、距離演算部42は、入力されるノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4を、記憶部に書き込んで記憶させる。
そして、第2サブフレームにおけるインテグレーションタイムにおいて、電荷量Q1、Q2、Q3、Q4を取得し、リードタイムで読み出して、距離画像処理部4に対して出力する。
これにより、距離演算部42は、入力される電荷量Q1、Q2、Q3、Q4の各々から、ノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4それぞれを減算し、補正電荷量QC1、QC2、QC3、QC4を求める。
また、距離演算部42は、求めた補正電荷量QC1、QC2、QC3、QC4により、(1)’式または(2)’式により、距離画像センサ32から被写体Sまでの距離を算出するための遅延時間Tdを求める。
ここで、リードタイムは、距離画像センサ32における画素回路321の各々から、ノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3、QNS4、あるいは電荷量Q1、Q2、Q3、Q4を読み出すため、時間を短縮することができない。
このため、電荷蓄積部CSから電荷を読み出すリードタイムの時間を維持するため、電荷蓄積部CSに対して電荷の蓄積を行うインテグレーションの時間を短縮する(蓄積周期数を低減する)構成となる。
上述した構成により、本実施形態によれば、同一フレームにおいて、ノイズ電荷量の取得と距離の測定とを行うため、短い時間(例えば秒単位)で環境光の変化が起こる場合、入射光により発生するノイズ電荷量QNSを、リアルタイムに電荷量Qから除去することができ、環境光の変化に対応してノイズ電荷の影響を抑制することが可能となり、測定する距離の精度を向上させることができる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。
第3の実施形態は、図1から図4に示す第1の実施形態と構成は同様である。以下、第3の実施形態について、第1の実施形態と異なる動作の説明を行う。
図9は、本実施形態における電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷の電荷量を取得する処理を説明する図である。図9において、インテグレーションタイムがフレームにおける電荷蓄積部CSに電荷を蓄積する期間であり、すでに説明した光電変換素子PDから電荷蓄積部CSに対する電荷の振分け処理が繰返される。リードタイムがフレームにおける電荷蓄積部CSに蓄積された電荷の電荷量を読み出す期間であり、距離画像センサ32における画素回路321の各々の電荷蓄積部CSに蓄積された電荷の電荷量が順次読み出される。
本実施形態においては、図9に示すように、測定制御部43の制御により、ノイズ電荷量取得モードのフレームとして、第1ノイズ電荷量取得モードのフレーム(第1フレーム)と、第2ノイズ電荷量取得モードのフレーム(第2フレーム)との2種類が用いられている。また、測距離電荷量取得モードのフレームは、第3フレーム以降のフレームである。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、距離画像の撮像が開始された際、初めの1フレーム及び2フレームをノイズ電荷量取得モードとする構成としてもよいし、周期的、あるいは時間的に複数の測距離電荷量取得モードの時系列のフレームのブロック間に第1ノイズ電荷量取得モード及び第2ノイズ電荷量取得モードを実行する構成としてもよい。
本実施形態において、第1ノイズ電荷量取得モードは、入射光として背景光のみにより発生して、電荷蓄積部CSに蓄積される第1ノイズ電荷量の取得を行うモードである。
第2ノイズ電荷量取得モードは、入射光として背景光及び反射光RLにより発生して、電荷蓄積部CSに蓄積される第2ノイズ電荷量(第1及び第2実施形態におけるノイズ電荷量に対応)の取得を行うモードである。そして、3フレーム以降が、距離画像を取得する測距離電荷量取得モードのフレームである。
図10は、測距離電荷量取得モードにおける電荷蓄積部CSにおける反射光RLに対応したノイズ電荷を説明する概念図である。
図10は、測距離電荷量取得モードにおける、光パルスPOの発光と、反射光RLと、蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3及びTX4の各々と、駆動信号RSTDと、ノイズ電荷量QNSP(QNSP1、QNSP2、QNSP3、QNSP4)の発生とのタイミングを示すタイミングチャートである。ノイズ電荷量QNSPは、電荷蓄積部CSに蓄積される反射光RLにより発生するノイズ電荷の電荷量である。すなわち、ノイズ電荷量QNSP1は、電荷蓄積部CS1に蓄積される反射光RLによるノイズ電荷の電荷量である。また、ノイズ電荷量QNSP2は、電荷蓄積部CS2に蓄積される反射光RLによるノイズ電荷の電荷量である。ノイズ電荷量QNSP3は、電荷蓄積部CS3に蓄積される反射光RLによるノイズ電荷の電荷量である。ノイズ電荷量QNSP4は、電荷蓄積部CS4に蓄積される反射光RLによるノイズ電荷の電荷量である。
図10に示すように、測距離電荷量取得モードにおいては、インテグレーションタイム、すなわち電荷蓄積期間における全ての蓄積周期において、蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3及びTX4の各々が所定のタイミングでHレベル/Lレベルとなるように制御され、転送トランジスタG1、G2、G3、G4それぞれがオンオフ制御され、光電変換素子PDから電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれへの電荷の振分けが行われる。
また、このとき、光パルスPOは蓄積周期毎において所定の時間に照射され、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4への電荷の振分け期間において駆動信号RSTDがLレベルとされており、電荷排出トランジスタGD1及びGD2はオフ状態が維持されている。
このとき、ノイズ電荷量QNSP1、QNSP2、QNSP3及びQNSP4の各々は、測距離電荷量取得モードのフレームそれぞれによる振分け回数により変化する。
これにより、光電変換素子PDが発生した電荷は、転送トランジスタG1、G2、G3及びG4の各々により、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれに転送されて、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4に蓄積される電荷に、反射光RLにより発生したノイズ電荷と、背景光により発生したノイズ電荷とが混入されている。
この反射光RLにより発生するノイズ電荷量QNSP1、QNSP2、QNSP3及びQNSP4の各々は、反射率が大きく異なる被写体が撮像された際、オートエクスポージャの機能により、振分け回数が変化する毎に取得する必要がある。
このため、オートエクスポージャによる振分け回数の変更の発生を予測することができないため、頻繁にノイズ電荷量取得モードのフレームを実行する必要がある。
しかしながら、ノイズ電荷量取得モードのフレームを頻繁に処理することにより、時間軸における距離画像の分解能が低下してしまうため、本実施形態においては、以下に説明する方法により、オートエクスポージャによる振分け回数の変更に対応する。
図9の第1ノイズ電荷量取得モードの第1フレームにおいて、インテグレーションタイムでは、第1の実施形態と同様に、ノイズ電荷量取得モードの処理が行われる。
しかしながら、測定制御部43は、第1ノイズ電荷量取得モードにおいて、第1の実施形態のノイズ電荷量取得モードと異なり、光パルスPOの発光を光源部2に対して行わせずに、入射光を背景光のみとし、背景光により発生して、電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷のノイズ電荷量QNSNを取得する。すなわち、距離演算部42は、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3及びCS4の各々における、ノイズ電荷量QNSN1、QNSN2、QNSN3及びQNSN4それぞれを、距離画像センサ32から取得する。
そして、距離演算部42は、取得したノイズ電荷量QNSN1、QNSN2、QNSN3及びQNSN4の各々を、第1ノイズ電荷量取得モードで取得したノイズ電荷量(第1ノイズ電荷量)として記憶部に書き込んで記憶させる。
また、測定制御部43は、第2ノイズ電荷量取得モードにおいて、第1の実施形態のノイズ電荷量取得モードと同様に、光パルスPOの発光を光源部2に対して行わせて、入射光を背景光及び反射光RLとし、背景光及び反射光RLにより発生して、電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷のノイズ電荷量QNSを取得する。すなわち、距離演算部42は、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3及びCS4の各々における、ノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3及びQNS4それぞれを、距離画像センサ32から取得する。
そして、距離演算部42は、取得したノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3及びQNS4の各々を、第2ノイズ電荷量取得モードで取得したノイズ電荷量(第2ノイズ電荷量)として記憶部に書き込んで記憶させる。
また、距離演算部42は、第2ノイズ電荷量QNS1、QNS2、QNS3及びQNS4の各々から、第1ノイズ電荷量QNSN1、QNSN2、QNSN3、QNSN4のそれぞれを減算し、第3ノイズ電荷量QNSP1(=QNS1-QNSN1)、QNSP2(=QNS2-QNSN2)、QNSP3(=QNS3-QNSN4)、QNSP4(=QNS4-QNSN4)を求める。
第3ノイズ電荷量QNSP1、QNSP2、QNSP3及びQNSP4の各々は、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、CS4それぞれにおける、光パルスPOのみにより発生したノイズ電荷のノイズ電荷量である。ここで、第3ノイズ電荷量QNSP1、QNSP2、QNSP3及びQNSP4の各々は、第2ノイズ電荷量取得モードにおける振分け回数、すなわち光源部2が光パルスPOを発光させた回数である発光回数に対応して、反射光RLにより生成されたノイズ電荷のノイズ電荷量である。
そして、距離演算部42は、算出した第3ノイズ電荷量QNSP1、QNSP2、QNSP3及びQNSP4の各々を、記憶部に書き込んで記憶させる。
測定制御部43は、3フレーム以降の測距離電荷量取得モードのフレームにおいて、第1の実施形態の測距離電荷量取得モードのフレームと同様に、光パルスPOの発光を光源部2に対して行わせて、入射光を背景光及び反射光RLとし、背景光及び反射光RLにより光電変換素子PDに発生した電荷が振分けられ、電荷蓄積部CSに蓄積される電荷(ノイズ電荷を含む)の電荷量Qを取得する。すなわち、距離演算部42は、電荷蓄積部CS1、CS2、CS3及びCS4の各々における、光電変換素子PDが生成した電荷が振分けられた電荷量Q1、Q2、Q3及びQ4それぞれを、距離画像センサ32から取得する。
そして、距離演算部42は、取得した電荷量Q1、Q2、Q3及びQ4の各々から、第1の実施形態と同様にノイズ電荷量を減算して、補正電荷量QC1、QC2、QC3、QC4のそれぞれを算出する。
本実施形態において、補正電荷量QC1、QC2、QC3及びQC4の各々を求める際、測距離電荷量取得モードのフレームにおけるインテグレーションタイムにおける振分け回数に基づいて、第3ノイズ電荷量QNSP1、QNSP2、QNSP3、QNSP4それぞれが調整される。
すなわち、測距離撮像装置がオートエクスポージャ(自動露光)機能を有している場合、測定制御部43は、インテグレーションタイムにおける振分け回数を反射光RLの強度により、電荷蓄積部CSのいずれかが飽和しないように変更する。
このため、第3ノイズ電荷量QNSP1、QNSP2、QNSP3及びQNSP4の各々は、振分け回数(光パルスの発光回数)により逐次変化する。
距離演算部42は、測距離電荷量取得モードのフレームにおいて距離を算出する際、記憶部に記憶されている予め算出した第3ノイズ電荷量QNSP1、QNSP2、QNSP3及びQNSP4を読み出す。
そして、距離演算部42は、第2ノイズ電荷量取得モードの第2フレームにおける振分け回数により、距離を算出する対象の測距離電荷量取得モードのフレームにおける振分け回数を除算し、調整係数kを算出する。
距離演算部42は、求めた調整係数kを、第3ノイズ電荷量QNSP1、QNSP2、QNSP3及びQNSP4の各々に乗算し、調整第3ノイズ電荷量kQNSP1、kQNSP2、kQNSP3及びkQNSP4を算出する。
そして、距離演算部42は、第1ノイズ電荷量QNSN1、QNSN2、QNSN3及びQNSN4の各々に対して、調整第3ノイズ電荷量kQNSP1、kQNSP2、kQNSP3及、kQNSP4それぞれを加算して、第4ノイズ電荷量QN1(=QNSN1+kQNSP1)、QN2(=QNSN2+kQNSP2)、QN3(=QNSN3+kQNSP3)、QN4(=QNSN4+kQNSP4)を算出する。
また、距離演算部42は、電荷量Q1、Q2、Q3及びQ4の各々から、第4ノイズ電荷量QN1、QN2、QN3、QN4のそれぞれを減算し、補正電荷量QC1、QC2、QC3、QC4を算出する。
そして、距離演算部42は、第1の実施形態と同様に、(1)’式または(2)’式により、被写体Sと距離画像センサ32との距離を求める際に用いる遅延時間Tdの算出を、上記補正電荷量QC1、QC2、QC3及びQC4の各々を用いて行う。
上述した構成により、本実施形態によれば、第1及び第2ノイズ電荷量取得モードのフレームにおいて予め電荷蓄積部CS(CS1、CS2、CS3及びCS4)の各々と、当該電荷蓄積部CSの近傍の回路において、入射光により発生して電荷蓄積部CSに蓄積されるノイズ電荷の第1ノイズ電荷量QNSN及び第3ノイズ電荷量QNSPの各々を求めておき、測距離電荷量取得モードのフレームの各々における振分け回数に対応した調整係数kにより、当該フレームの各々の調整第3ノイズ電荷量kQNSPを算出し、第1ノイズ電荷量QNSNと調整第3ノイズ電荷量kQNSPとを加算し、加算結果の第4ノイズ電荷量QNを電荷量Qから減算して、補正電荷量QC1、QC2、QC3及びQC4の各々を求めて、調整時間の算出を行うため、オートエクスポージャの機能による振分け回数に対応した第4ノイズ電荷量QNに基づく補正電荷量QC1、QC2、QC3、QC4により遅延時間Tdが得られるため、高い精度で被写体Sと距離画像センサ32との距離を算出することができる。
また、本実施形態によれば、第1及び第2ノイズ電荷量取得モードにおいて、第1フレーム及び第2フレームにおいて、第1ノイズ電荷量QNSN及び第3ノイズ電荷量QNSPの各々を求めているため、フレーム毎の振分け回数に対応したノイズ電荷量を得ることができるため、第2の実施形態のように、フレーム毎にノイズ電荷量を求める処理を行う必要がなくなり、かつフレーム毎の振分け回数に対応したノイズ電荷量を求めることが可能となり、計測する距離の精度を容易に向上することができる。
図11は、第3の実施形態による距離画像撮像装置1における距離画像センサ32と被写体Sとの距離の算出の処理の動作例を示すフローチャートである。以下の説明において、距離画像センサ32における画素回路321の各々において、画素回路321(すなわち、距離画像センサ32)から、被写体Sまでの距離の計算が行われる。
ステップS101:
測定制御部43は、距離画像撮像装置1が距離測定を開始した場合、タイミング制御部41に対して、第1ノイズ電荷量取得モードの処理を行わせる指示を出力する。
タイミング制御部41は、第1フレームにおいて、背景光のみにより発生するノイズ電荷のノイズ電荷量QNSNを取得するための、蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3及びTX4と、駆動信号RSTDとを距離画像センサ32へ出力する。
これにより、距離画像センサ32は、第1フレームにおいて取得した第1ノイズ電荷量QNSN(QNSN1、QNSN2、QNSN3、QNSN4)を、距離演算部42に対して出力する。
ステップS102:
測定制御部43は、第1フレームが終了した後、タイミング制御部41に対して、第2ノイズ電荷量取得モードの処理を行わせる指示を出力する。
タイミング制御部41は、第2フレームにおいて、光源部2に対して光パルスPOを放射させ、背景光及び反射光RLにより発生するノイズ電荷のノイズ電荷量QNS(QNS1、QNS2、QNS3、QNS4)を取得するための、蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3及びTX4と、駆動信号RSTDとを距離画像センサ32へ出力する。
これにより、距離画像センサ32は、第2フレームにおいて取得した第2ノイズ電荷量QNSを、距離演算部42に対して出力する。
ステップS103:
そして、距離演算部42は、第2ノイズ電荷量QNSの各々から、第1ノイズ電荷量QNSNそれぞれを減算し、第3ノイズ電荷量QNSP(QNSP1、QNSP2、QNSP3、QNSP4)を算出する。
距離演算部42は、第1ノイズ電荷量QNSNともに、第3ノイズ電荷量QNSPを、画素回路321単位により電荷蓄積部CS(CS1、CS2、CS3、CS4)毎に記憶部に書き込んで記憶させる。
ステップS104:
測定制御部43は、第2フレームが終了した後、タイミング制御部41に対して、測距離電荷量取得モードの処理を行わせる指示を出力する。
タイミング制御部41は、第3フレーム(すなわち、第3フレーム以降のフレーム)において、光源部2に対して光パルスPOを放射させ、被写体Sと距離画像センサ32との距離を計測するため、光電変換素子PDから各電荷蓄積部CSに対して電荷を振分ける制御として、蓄積駆動信号TX1、TX2、TX3及びTX4と、駆動信号RSTDとを距離画像センサ32へ出力する。
これにより、距離画像センサ32は、第3フレームにおいて取得した電荷量Q(Q1、Q2、Q3、Q4)の各々を、距離演算部42に対して出力する。
ステップS105:
距離演算部42は、測距離を行う対象の第3フレームの振分け回数を、第2フレームにおける振分け回数により除算し、調整係数kを算出する。
ステップS106:
距離演算部42は、記憶部から第3ノイズ電荷量QNSPを読み出し、当該第3ノイズ電荷量QNSPの各々に調整係数kを乗じて、調整第3ノイズ電荷量kQNSP(kQNSP1、kQNSP2、kQNSP3、kQNSP4)それぞれを算出する。
ステップS107:
距離演算部42は、記憶部から第1ノイズ電荷量QNSNの各々を読み出し、読み出した第1ノイズ電荷量QNSNそれぞれと、調整第3ノイズ電荷量kQNSPとを加算し、第4ノイズ電荷量QN(QN1、QN2、QN3、QN4)を算出する。
ステップS108:
距離演算部42は、算出した第4ノイズ電荷量QNの各々を、電荷量Qのそれぞれから減算し、補正電荷量QC(QC1、QC2、QC3、QC4)を算出する。
ステップS109:
距離演算部42は、求めた補正電荷量QCを用いて、(1)’式または(2)’式により、遅延時間Tdを算出する。
ステップS110:
距離演算部42は、求めた遅延時間Tdに高速を乗じて、「2」で除算することにより、距離画像センサ32から被写体Sまでの距離を算出する。
ステップS111:
測定制御部43は、測距離を終了する制御信号が入力されたか否かの判定を行う。
このとき、測定制御部43は、測距離の処理を終了する制御信号が入力された場合に処理を終了し、一方、測距離の処理を終了する制御信号が入力されていない場合に処理をステップS104へ進める。
上述した第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態の構成として、TOF技術による距離画像撮像装置を説明したが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、RGB-IR(Red Green Blue-Infrared)センサなどのフォトダイオードが一つの電荷蓄積部を供給する構造を有するセンサにおいても適用が可能である。
また、入射光によりフォトダイオードで生成された電荷を電荷蓄積部に蓄積する構成であれば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサあるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどにも適用が可能である。
1…距離画像撮像装置
2…光源部
3…受光部
31…レンズ
32…距離画像センサ(距離画像撮像素子)
321…画素回路
322…画素駆動回路
4…距離画像処理部
41…タイミング制御部
42…距離演算部
43…測定制御部
CS1,CS2,CS3,CS4…電荷蓄積部
FD1,FD2,FD3,FD4…フローティングディフュージョン
G1,G2,G3,G4…転送トランジスタ
GD…電荷排出トランジスタ
ML…マイクロレンズ
PD…光電変換素子
PO…光パルス
RT1,RT2,RT3,RT4…リセットトランジスタ
S…被写体
SF1,SF2,SF3,SF4…ソースフォロアトランジスタ
SL1,SL2,SL3,SL4…選択トランジスタ

Claims (11)

  1. 測定空間に光パルスを照射する光源部と、
    前記測定空間から入射した光に応じた電荷を発生する光電変換素子と、フレーム周期において前記電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部を備える複数の画素回路と、前記光パルスの照射に同期した所定の蓄積タイミングで、前記電荷蓄積部の各々に転送トランジスタそれぞれのオンオフ処理を行い前記電荷を振分けて蓄積させる画素駆動回路とを有する受光部と、
    前記電荷蓄積部の各々に蓄積された前記電荷の第1電荷量によって決定される電荷量により、前記測定空間における被写体と前記受光部との距離を計算する距離演算部と
    を備え、
    前記距離演算部が前記第1電荷量の各々から、前記転送トランジスタのオンオフ処理によって振り分けて蓄積した電荷以外の蓄積電荷であるノイズ電荷による第2電荷量を減算して前記距離の計算を行う
    ことを特徴とする距離画像撮像装置。
  2. 前記フレームのいずれかを前記第2電荷量の取得を行うノイズ電荷量取得フレームとし、
    当該ノイズ電荷量取得フレームにおいて、前記光源部から前記光パルスが照射された後、
    前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオフとして、前記光電変換素子から前記電荷蓄積部に電荷の振分けを行わない状態において、当該電荷蓄積部に蓄積される電荷量を前記第2電荷量とし、
    前記ノイズ電荷量取得フレーム以降のフレームにおいて、
    前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオンオフして、前記電荷を前記電荷蓄積部の各々に振分けて蓄積させて、前記第1電荷量とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の距離画像撮像装置。
  3. フレームの各々を分割して第1サブフレームと第2サブフレームとを生成し、
    前記第1サブフレームにおいて、前記光源部から前記光パルスが照射された後、
    前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオフとして、前記光電変換素子から前記電荷蓄積部に電荷の蓄積を行わない状態において、当該電荷蓄積部に蓄積される電荷量を前記第2電荷量とし、
    前記第2サブフレームにおいて、
    前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオンオフして、前記電荷を前記電荷蓄積部の各々に振分けて蓄積させて、前記第1電荷量とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の距離画像撮像装置。
  4. 前記フレームが前記電荷蓄積部の各々に前記電荷を振分けて蓄積する蓄積期間と、当該電荷蓄積部のそれぞれから蓄積された電荷量を読み出す読出期間とから構成されており、
    前記蓄積期間を短縮することにより、前記第1サブフレーム及び前記第2サブフレームの各々を構成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の距離画像撮像装置。
  5. 前記光源部から前記光パルスが照射されない状態で、前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオフとして、前記光電変換素子から前記電荷蓄積部に電荷の蓄積を行わない状態において、当該電荷蓄積部に蓄積される電荷量を第3電荷量として取得するフレームを第1ノイズ電荷量取得フレームとし、
    前記光源部から前記光パルスが照射された後、前記画素駆動回路が前記転送トランジスタをオフとして、前記光電変換素子から前記電荷蓄積部に電荷の蓄積を行わない状態において、当該電荷蓄積部に蓄積される電荷量を前記第2電荷量として取得するフレームを第2ノイズ電荷量取得フレームとし、
    前記距離演算部が、前記第2電荷量から前記第3電荷量を減算し、前記光電変換素子以外で前記光パルスにより生成される電荷の電荷量である第4電荷量を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の距離画像撮像装置。
  6. 前記距離演算部が、
    前記第1ノイズ電荷量取得フレーム及び前記第2ノイズ電荷量取得フレームの各々における前記振分けの第1振分回数に対して、前記第2ノイズ電荷量取得フレーム以降の前記フレームの各々における前記振分けの第2振分回数が変化した場合、前記第2振分回数を前記第1振分回数で除算した除算結果を調整係数として、当該調整係数を前記第4電荷量に乗算して第5電荷量を算出し、
    前記第3電荷量に前記第5電荷量を加算して、前記第2電荷量を補正して前記距離の算出に用いる
    ことを特徴とする請求項5に記載の距離画像撮像装置。
  7. 前記光源部から照射される光パルスが、近赤外波長帯域の光の所定幅のパルスである
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の距離画像撮像装置。
  8. 前記画素回路の構造がBSI(Back Side Illumination:裏面照射)構造である
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の距離画像撮像装置。
  9. 前記画素回路が3個以上の電荷蓄積部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の距離画像撮像装置。
  10. 電荷蓄積部の各々に前記電荷を振分けて蓄積させる期間以外おいて、光電変換素子から電荷を排出する一個以上の電荷排出トランジスタが前記画素回路に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の距離画像撮像装置。
  11. 光電変換素子と複数の電荷蓄積部からなる複数の画素回路の各々と、光源部と、画素駆動回路と、距離演算部とを備える距離画像撮像装置を制御する距離画像撮像方法であり、
    前記光源部が、測定空間に光パルスを照射する過程と、
    前記画素回路が、フレーム周期において、前記測定空間から入射した光に応じて前記光電変換素子が発生した電荷を前記電荷蓄積部に蓄積する過程と、
    前記画素駆動回路が、前記光パルスの照射に同期した所定の蓄積タイミングで、前記電荷蓄積部の各々に転送トランジスタそれぞれのオンオフ処理を行い前記電荷を振分けて蓄積させる画素駆動過程と、
    前記距離演算部が、前記電荷蓄積部の各々に蓄積された前記電荷の第1電荷量によって決定される電荷量より、前記測定空間における被写体と前記受光部との距離を計算する距離演算過程と
    を含み、
    前記距離演算部が前記第1電荷量の各々から、前記転送トランジスタのオンオフ処理によって振り分けて蓄積した電荷以外の蓄積電荷であるノイズ電荷による第2電荷量を減算して前記距離の計算を行う
    ことを特徴とする距離画像撮像方法。
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