JP2022132709A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤担持体による現像剤搬送量を安定化できる現像装置を提供する。【解決手段】現像装置34は、マグネットローラ76aおよび現像スリーブ76を有する現像ローラ76とドクターブレード78とを備える。ドクターブレードは、現像スリーブの外周面の法線に対して現像スリーブの回転方向における上流側に傾き、かつ、その傾きに沿って現像スリーブに対して離接する方向に移動可能に設けられる。また、ドクターブレードの規制端78aは、マグネットローラの磁極S1の法線磁力が最大となる周方向位置Wよりも下流側に配置される。【選択図】図7

Description

この発明は現像装置および画像形成装置に関し、特にたとえば、像担持体に形成された静電潜像をトナーによって現像する、現像装置および画像形成装置に関する。
従来の現像装置の一例が特許文献1に開示される。特許文献1の現像装置は、感光体(像担持体)上の静電潜像を二成分現像剤に含まれるトナーによって現像する現像装置であって、複数の磁石(マグネット部材)とこれら磁石に対して回転可能な非磁性スリーブ(スリーブ部材)とを有する現像ローラ(現像剤担持体)、および現像剤を現像ローラ上で薄層に形成するための層厚規制部材を備える。そして、現像ローラの磁石を現像ローラの軸に対して回転させたり、層厚規制部材の位置を現像ローラの接線方向に移動させたり、層厚規制部材の磁性板を現像ローラの法線方向に移動させたりすることで、現像ローラと層厚規制部材との間に作られる磁界を変化させて、層厚規制部材通過後の現像剤量を調整する。
特開2005-345913号公報
特許文献1の技術では、磁力のみに注目して現像剤の搬送量を調整しているが、現像剤の搬送量は磁力に対して非常に鋭敏に反応するので、磁力のみでの調整は制御が難しい。また、特許文献1には、層厚規制部材の位置を現像ローラの接線方向に移動させることが記載されているが、層厚規制部材と現像剤担持体との間隙を一定に保ちながら層厚規制部材を接線方向に移動させることは困難であり、現像剤の搬送量が不安定になる恐れがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、現像装置および画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、現像剤担持体による現像剤の搬送量を安定化させることができる、現像装置および画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、像担持体に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像装置であって、マグネット部材とマグネット部材に対して回転可能に外嵌されるスリーブ部材とを有し、スリーブ部材の外周面に担持した現像剤に含まれるトナーを像担持体に供給する現像剤担持体、およびスリーブ部材の外周面に担持された現像剤の層厚を規制する板状の層厚規制部材を備え、マグネット部材は、層厚規制部材と対向する位置に設けられる規制極を含み、層厚規制部材は、スリーブ部材の外周面の法線に対して当該スリーブ部材の回転方向における上流側に傾き、かつ、当該傾きに沿ってスリーブ部材に対して離接する方向に移動可能に設けられ、層厚規制部材の規制端は、当該層厚規制部材がスリーブ部材から最も離れた位置である最離間位置に配置された状態において、規制極の法線磁力が最大となる周方向位置よりもスリーブ部材の回転方向における下流側に配置される、現像装置である。
第1の発明によれば、層厚規制部材の規制端とスリーブ部材の外周面との間隙の大きさの調整に連動させて、この間隙における規制極の接線磁力の大きさを変化させることができる。すなわち、間隙が大きい場合には、接線磁力による押込み力が小さくなって、現像剤を低ストレスで搬送することができる。また、間隙が小さくなるに従い、それを補填するように接線磁力による押込み力が大きくなるので、現像剤の搬送量を安定化させることができる。
さらに、層厚規制部材の機械的な調整量に対する現像剤の搬送量の変化を小さくすることができるので、機械的公差に強くなり、延いては現像剤の搬送量を安定化させることができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、最離間位置に配置された状態の層厚規制部材の規制端と対向する周方向位置におけるスリーブ部材の外周面の法線に対する層厚規制部材の傾斜角度は、1.0度以上12.0度以下に設定される。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、層厚規制部材がスリーブ部材から最も近い位置である最接近位置に配置された状態における当該層厚規制部材の規制端の規制極の法線磁力が最大となる周方向位置に対するずれ角度は、5.0度以下に設定される。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明に係る現像装置を備える画像形成装置である。
この発明によれば、層厚規制部材の規制端とスリーブ部材の外周面との間隙の大きさの調整に連動させて、この間隙における規制極の接線磁力の大きさを変化させることができるので、現像剤の搬送量を安定化させることができる。また、層厚規制部材の機械的な調整量に対する現像剤の搬送量の変化を小さくすることができるので、機械的公差に強くなり、現像剤の搬送量を安定化させることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1実施例の画像形成装置の内部構造を示す概略断面図である。 図1の画像形成装置が備える現像装置を示す斜視図である。 図2の現像装置を示す断面図である。 図2の現像装置のドクターブレード周辺部分を模式的に示す図解図である。 図4のドクターブレードの取付構造を模式的に示す図解図である。 現像ローラの磁極S1の磁力の大きさを模式的に示す図解図である。 現像ローラに対するドクターブレードの配置態様を模式的に示す図解図である。 この発明の第2実施例の画像形成装置が備える現像装置のドクターブレード周辺部分を模式的に示す図解図である。 図8のドクターブレードの取付構造を模式的に示す図解図である。 この発明の第3実施例の画像形成装置が備える現像装置のドクターブレード周辺部分を模式的に示す図解図である。 図10のドクターブレードの取付構造を模式的に示す図解図である。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。詳細は後述するように、画像形成装置10は、現像装置34を備えており、電子写真方式によって用紙(記録媒体)に多色または単色の画像を形成する。
先ず、画像形成装置10の基本構成について概略的に説明する。なお、この第1実施例では、画像形成装置10を操作するユーザの立ち位置に対向する面、つまり操作パネルが設けられる側の面を前面(正面)として画像形成装置10およびその構成部材の前後方向(奥行方向)を規定する。また、画像形成装置10およびその構成部材の左右方向(横方向)は、ユーザから画像形成装置10を見た状態を基準として規定する。
図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成部30等を備える装置本体12、およびその上方に配置される画像読取装置14を含む。
画像読取装置14は、透明材によって形成される原稿載置台16を備える。原稿載置台16の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー18が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー18には、原稿載置トレイ20に載置された原稿を画像読取位置22に対して1枚ずつ自動的に給紙するADF(自動原稿送り装置)24が設けられる。また、図示は省略するが、また、原稿載置台16の前面側には、ユーザによる印刷指示等の入力操作を受け付ける操作パネルが設けられる。この操作パネルには、タッチパネルディスプレイ等のディスプレイおよび各種の操作ボタン等が適宜設けられる。
また、画像読取装置14には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取部26が内蔵される。画像読取部26は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
装置本体12には、CPUやメモリ等を含む制御部(図示せず)および画像形成部30等が内蔵される。制御部は、ユーザによる操作パネルへの入力操作などに応じて、画像形成装置10の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させる。
画像形成部30は、露光ユニット32、現像装置(現像ユニット)34、感光体ドラム36、クリーナユニット38、帯電器40、中間転写ユニット42、転写ローラ44および定着ユニット46等を備え、給紙トレイ48等から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ50に排出する。用紙上に画像を形成するための画像データとしては、画像読取部26で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
なお、画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像装置34、感光体ドラム36、クリーナユニット38および帯電器40のそれぞれは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。
感光体ドラム36は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、図示しない駆動部によって軸線回りに回転可能とされる。帯電器40は、この感光体ドラム36の表面を所定の電位に帯電させる部材である。また、露光ユニット32は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成され、帯電された感光体ドラム36の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム36の表面に形成する。クリーナユニット38は、中間転写ベルト54へのトナー像の転写後において、感光体ドラム36の表面に残留したトナーを除去して回収する。
現像装置34は、感光体ドラム36の表面に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって現像(顕像化)する装置であって、感光体ドラム36にトナーを供給する現像ローラ76等を備える。また、現像装置34の現像槽80内には、トナーおよびキャリアから成る現像剤(二成分現像剤)が収容され、この現像剤に含まれるトナーが、現像ローラ76を介して感光体ドラム36に供給される。現像装置34の具体的構成については、後述する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト54、駆動ローラ56、従動ローラ58および4つの中間転写ローラ60等を備え、感光体ドラム36の上方に配置される。中間転写ベルト54は、各感光体ドラム36に接触するように設けられており、中間転写ローラ60を用いて、各感光体ドラム36に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト54に順次重ねて転写することによって、中間転写ベルト54上に多色のトナー像が形成される。また、駆動ローラ56の近傍には、転写ローラ44が配置されており、中間転写ベルト54と転写ローラ44との間のニップ域を用紙が通過することによって、中間転写ベルト54に形成されたトナー像が用紙に転写される。
定着ユニット46は、ヒートローラおよび加圧ローラを備え、転写ローラ44の上方に配置される。ヒートローラは、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラと加圧ローラとの間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
このような装置本体12内には、給紙トレイ48等から搬送される用紙をレジストローラ62、転写ローラ44および定着ユニット46を経由させて排紙トレイ50に送るための第1用紙搬送路L1が形成される。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、片面印刷が終了して定着ユニット46を通過した後の用紙を、転写ローラ44の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に戻すための第2用紙搬送路L2が形成される。この第1用紙搬送路L1および第2用紙搬送路L2には、用紙に対して補助的に推進力を与えるための複数の搬送ローラ64が適宜設けられる。
続いて、図2および図3を参照して、現像装置34の構成について説明する。図2および図3に示すように、現像装置34は、第1搬送部材72、第2搬送部材74、現像ローラ(現像剤担持体)76およびドクターブレード(層厚規制部材)78等を備え、これらは現像ハウジング70によって所定の配置態様で一体的に保持される。
具体的に説明すると、現像ハウジング70の内部には、現像槽80が形成される。現像槽80は、前後方向に延びる細長い箱状に形成されている。この現像槽80の内部には、各々の回転軸が並行するように、第1搬送部材72および第2搬送部材74が設けられると共に、トナーとキャリアとを混合した現像剤が収容される。ただし、現像剤については図示を省略してある。また、現像槽80内には、第1搬送部材72と第2搬送部材74との間に、現像槽80の内部空間を仕切る矩形板状の境界壁82が設けられる。これにより、現像槽80には、第1搬送部材72によって現像剤が搬送される第1搬送路84が形成されると共に、第2搬送部材74によって現像剤が搬送される第2搬送路86が形成される。第1搬送路84と第2搬送路86とは、現像槽80の長手方向両端部において連通している。
第1搬送部材72および第2搬送部材74は、円柱状の回転軸(スクリュー軸)の外周面に螺旋羽根が形成されたオーガスクリューである。第1搬送部材72および第2搬送部材74は、現像剤を撹拌しながら搬送することによって、現像槽80内において現像剤を所定方向に循環させる。また、第2搬送部材74は、現像槽80内の現像剤を現像ローラ76に向けて搬送する(汲み上げる)ための部材でもある。すなわち、第2搬送部材74は、現像剤を現像ローラ76に汲み上げる撹拌搬送部材である。
また、現像槽80の内部には、第2搬送部材74の斜め上方に現像ローラ76が設けられる。現像ローラ76は、現像剤担持体として機能し、感光体ドラム36と対向する位置に配置される(図1参照)。現像ローラ76は、マグネットローラ76aと現像スリーブ76bとを含む。
マグネットローラ76aは、複数の棒磁石である磁極が放射状に配置される多極着磁型のマグネット部材であり、現像ハウジング70によって回転不能に支持される。この実施例では、マグネットローラ76aは、5つの磁極、すなわち、磁極N1、磁極S1、磁極N2、磁極N3および磁極S2を有している。ここで、磁極S1は、規制極とも呼ばれ、ドクターブレード78と対向する位置に配置される。磁極N1は、現像極とも呼ばれ、感光体ドラム36と対向する位置に配置される。また、磁極N2は、汲み上げ極とも呼ばれ、第2搬送部材74と対向する位置に配置される。
現像スリーブ76bは、非磁性材料を用いて形成される円筒状のスリーブ部材であり、マグネットローラ76aに外嵌される。現像スリーブ76bは、現像ハウジング70によって回転自在に支持され、図示しない駆動手段によって回転される。現像スリーブ76bの外径は、たとえば18mmである。
このような現像ローラ76は、第2搬送部材74によって汲み上げられた現像槽80内の現像剤を現像スリーブ76bの外周面(表面)に担持して、担持した現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム36の外周面(表面)に供給する。
また、現像ハウジング70内には、現像ローラ76の現像スリーブ76bの外周面に対して所定の間隙を有するように、ドクターブレード78が設けられる。ドクターブレード78は、現像ローラ76の軸線方向に延びる矩形板状の部材である。このドクターブレード78によって、現像スリーブ76bの外周面に担持される現像剤の層厚、つまり現像ローラ76が感光体ドラム36に向けて搬送する現像剤の搬送量が所定の値に規制される。
具体的には、図4および図5に示すように、ドクターブレード78は、その規制端78aと現像スリーブ76bの外周面との間隙の大きさを調整可能に、ドクター固定板90によって固定支持される。なお、ドクターブレード78の規制端78aとは、現像スリーブ76bの外周面と最も近い(つまり現像剤の層厚を規制する)ドクターブレード78の端縁のことを言う。ただし、規制端78aは、面取りされたR形状であっても構わない。
この第1実施例では、ドクター固定板90は、現像ローラ76の軸線方向に延びる矩形板状に形成され、このドクター固定板90には、長手方向に所定間隔で形成される複数のねじ穴90aが形成される。一方、ドクターブレード78には、ドクター固定板90に形成される複数のねじ穴90aと対応する位置に、短手方向(つまり現像ローラ76の軸線方向と交差する方向)に長い長孔78bが形成される。そして、この長孔78bを介してねじ等の固定部材92をねじ穴90aに締結することで、ドクターブレード78は、ドクター固定板90との当接面に沿ってスライド移動可能に、ドクター固定板90に固定支持される。すなわち、ドクターブレード78は、現像スリーブ76bに対して離接する方向に移動可能に設けられ、現像スリーブ76bから最も離れた位置である最離間位置Zと現像スリーブ76bに最も近い位置である最接近位置Yとの間で移動可能である。
そして、この第1実施例では、ドクターブレード78およびドクター固定板90は、規制端78aを通る現像スリーブ76bの外周面の法線Xに対して、現像スリーブ76bの回転方向における上流側に傾くように設けられる。このようにドクターブレード78を現像スリーブ76bに対して傾けて設けることで、規制端78aに向かうに従ってドクターブレード78と現像スリーブ76bとの間の距離が徐々に小さくなるので、現像剤が適切に案内されて、現像剤の搬送量の安定性が向上する。なお、上述のドクターブレード78の現像スリーブ76bに対する離接移動は、この傾きに沿って行われる。
さらに、ドクターブレード78の規制端78aは、ドクターブレード78が最離間位置Zに配置された状態において、磁極S1(規制極)の法線磁力が最大となる周方向位置Wよりも現像スリーブ76bの回転方向における下流側にずらして配置される。このようにドクターブレード78の規制端78aを周方向位置Wの下流側にずらして配置することで、現像剤が磁極S1から接線方向の磁力(接線磁力)、つまり搬送方向に作用する磁力を受けるようになるので、現像剤の搬送性が上がり、延いては現像剤の搬送量の安定性が向上する。
図6には、現像ローラ76の磁極S1の磁力の大きさを模式的に示し、図7には、現像ローラ76に対するドクターブレード78の配置態様を模式的に示す。ただし、図6および図7では、説明を分かり易くするため、ドクターブレード78の傾きおよびドクターブレード78と現像ローラ76との間隙を実際よりも大きくして示している。
図6に示すように、磁極S1の磁力は、周方向位置Wから離れるに従って、法線方向の磁力(法線磁力)が小さくなる一方で、接線磁力は大きくなる。このため、この第1実施例のように、ドクターブレード78を現像スリーブ76bの法線方向に対して傾け、かつ、ドクターブレード78の規制端78aを周方向位置Wよりも下流側にずらして配置する配置態様を採用することで、ドクターブレード78の規制端78aと現像スリーブ76bの外周面との間隙の大きさを調整すれば、これと連動してこの間隙における接線磁力も変化し、磁力による現像剤の押込み力も変化するようになる。すなわち、間隙を大きくすれば、接線磁力が小さくなって現像剤の押込み力が小さくなり、間隙を小さくすれば、接線磁力が大きくなって現像剤の押込み力が大きくなる。
したがって、ドクターブレード78の規制端78aと現像スリーブ76bの外周面との間隙が大きい場合、つまりそれほど押込み力が必要ない場合には、接線磁力による押込み力があまり作用しないので、現像剤にかかる負荷が減り、ライフの向上に繋がる。一方、ドクターブレード78の規制端78aと現像スリーブ76bの外周面との間隙が小さくなるに従い、つまり現像剤がその間隙を通り難くなるほど、それを補填するように接線磁力による押込み力が大きくなるので、現像剤の搬送量が安定化される。
また、間隙の調整の観点からも、ドクターブレード78の機械的な調整量(移動量)に対する現像剤の搬送量の変化が小さくなるので、機械的公差に強くなり、延いては現像剤の搬送量の安定性向上に繋がる。
また、図7を参照して、最離間位置Zに配置された状態のドクターブレード78の規制端78aと対向する周方向位置における現像スリーブ76bの外周面の法線Xに対するドクターブレード78の傾斜角度θ1は、1.0度以上12.0度以下に設定されることが好ましく、3.0度以上9.0度以下に設定されることがより好ましい。傾斜角度θ1が小さ過ぎると、磁極S1の接線磁力による現像剤の押込み力の変化量が小さくなって、ドクターブレード78の規制端78aと現像スリーブ76bの外周面との間隙を小さくしたときに、適切な押込み力が生じないからである。一方、傾斜角度θ1が大き過ぎると、現像剤の詰りが発生する恐れが生じるからである。
さらに、この傾斜角度θ1の大きさは、ドクターブレード78が最接近位置Yに配置されたときに、磁極S1の法線磁力が最大となる周方向位置Wから規制端78aが離れ過ぎることがないように設定される。周方向位置Wから離れ過ぎると、逆に磁極S1の接線磁力が小さくなって現像剤の押込み力も小さくなってしまうからである。この発明者らによる検証実験によれば、磁極S1の法線磁力が最大磁力から2.4%低下する範囲までは、接線磁力による現像剤の押込み力が適切に作用することが確認されている。したがって、最接近位置Yに配置された状態におけるドクターブレード78の規制端78aの磁極S1の法線磁力が最大となる周方向位置Wに対するずれ角度(中心角)θ2は、磁極S1の法線磁力が最大磁力から2.4%低下するまでの範囲に相当する、5.0度以下に設定することが好ましい。
以上のように、この第1実施例によれば、ドクターブレード78を現像スリーブ76bの法線方向Xに対して傾け、かつ、ドクターブレード78の規制端78aを周方向位置Wよりも下流側にずらして配置したので、ドクターブレード78の規制端78aと現像スリーブ76bの外周面との間隙の大きさの調整に連動させて、この間隙における接線磁力の大きさを変化させることができる。すなわち、間隙が大きい場合には、接線磁力による押込み力が小さくなって、現像剤を低ストレスで搬送することができる。また、間隙が小さくなるに従い、それを補填するように接線磁力による押込み力が大きくなるので、現像剤の搬送量を安定化させることができる。
また、この第1実施例によれば、ドクターブレード78の機械的な調整量に対する現像剤の搬送量の変化が小さくなるので、機械的公差に強くなり、延いては現像剤の搬送量を安定化させることができる。
[第2実施例]
次に、図8および図9を参照して、この発明の第2実施例である画像形成装置10が備える現像装置34について説明する。この第2実施例では、ドクターブレード78を現像スリーブ76bに対して離接可能に保持する保持構造が上述の第1実施例と異なる。その他の部分については同様であるので、上述の第1実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
第2実施例では、ドクター固定板90は、現像ローラ76の軸線方向に延び、かつ現像ローラ76側に向かって開口する溝状に形成される。ドクターブレード78は、引張コイルばね等の付勢部材94によってドクター固定板90と連結され、現像ローラ76から離れる方向に付勢力を受けつつ、ドクター固定板90の溝部内面に沿ってスライド移動可能に保持される。また、ドクター固定板90には、ねじ等の押込み部材96が設けられ、押込み部材96によるドクターブレード78の押し込み量を調整することで、ドクターブレード78が位置決めされる。
この第2実施例においても、第1実施例と同様の作用効果を奏し、現像剤の搬送量を安定化させることができる。
[第3実施例]
続いて、図10および図11を参照して、この発明の第3実施例である画像形成装置10が備える現像装置34について説明する。この第3実施例では、ドクター固定板90の形状が上述の第2実施例と異なる。その他の部分については第2実施例と同様であるので、上述の第1実施例および第2実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
第3実施例では、第2実施例のようにドクター固定板90を溝状に形成してドクターブレード78の全体をドクター固定板90によって挟み込む代わりに、ドクター固定板90が平板状に形成されると共に、ドクターブレード78の長手方向両端部を案内するガイド溝98が設けられる。
この第3実施例においても、第1実施例と同様の作用効果を奏し、現像剤の搬送量を安定化させることができる。
なお、上述の各実施例では、画像形成装置10として、複写機、ファクシミリおよびプリンタ等を組み合わせた複合機を例示したが、画像形成装置10は、複写機、ファクシミリおよびプリンタ等のいずれか、またはこれらの少なくとも2つを組み合わせた複合機であってもよい。また、画像形成装置10は、モノクロ機であってもよい。
また、上で挙げた具体的な数値および部品形状などは、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …画像形成装置
12 …装置本体
30 …画像形成部
34 …現像装置
36 …感光体ドラム(像担持体)
76 …現像ローラ(現像剤担持体)
76a …マグネットローラ(マグネット部材)
76b …現像スリーブ(スリーブ部材)
78 …ドクターブレード(層厚規制部材)

Claims (4)

  1. 像担持体に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像装置であって、
    マグネット部材と前記マグネット部材に対して回転可能に外嵌されるスリーブ部材とを有し、前記スリーブ部材の外周面に担持した現像剤に含まれる前記トナーを前記像担持体に供給する現像剤担持体、および
    前記スリーブ部材の外周面に担持された前記現像剤の層厚を規制する板状の層厚規制部材を備え、
    前記マグネット部材は、前記層厚規制部材と対向する位置に設けられる規制極を含み、
    前記層厚規制部材は、前記スリーブ部材の外周面の法線に対して当該スリーブ部材の回転方向における上流側に傾き、かつ、当該傾きに沿って前記スリーブ部材に対して離接する方向に移動可能に設けられ、
    前記層厚規制部材の規制端は、当該層厚規制部材が前記スリーブ部材から最も離れた位置である最離間位置に配置された状態において、前記規制極の法線磁力が最大となる周方向位置よりも前記回転方向における下流側に配置される、現像装置。
  2. 前記最離間位置に配置された状態の前記層厚規制部材の規制端と対向する周方向位置における前記スリーブ部材の外周面の法線に対する前記層厚規制部材の傾斜角度は、1.0度以上12.0度以下に設定される、請求項1記載の現像装置。
  3. 前記層厚規制部材が前記スリーブ部材に最も近い位置である最接近位置に配置された状態における当該層厚規制部材の規制端の前記規制極の法線磁力が最大となる周方向位置に対するずれ角度は、5.0度以下に設定される、請求項1または2記載の現像装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の現像装置を備える、画像形成装置。
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