JP2022128356A - 生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラム - Google Patents

生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】絞り込み処理を簡略化する。【解決手段】本開示の生体認証装置は、類似度生成部と、正規化類似度生成部と、絞り込み部とを備える。類似度生成部は、認証対象者の生体情報を予め登録された生体情報である複数の登録生体情報のそれぞれと比較して複数の類似度を生成する。正規化類似度生成部は、生成された複数の類似度の標準偏差に基づいて生成された複数の類似度をそれぞれ正規化した複数の正規化類似度を生成する。絞り込み部は、生成された複数の正規化類似度に基づいて複数の登録生体情報のうちの認証対象者の生体情報と認証を行う候補の絞り込みを行う。【選択図】図1

Description

本開示は、生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラムに関する。
生体認証において指紋や静脈画像等の生体情報を使用して個人を識別する認証装置が使用されている。例えば、登録済みの生体情報である登録生体情報を保持し、認証対象者の生体情報を登録生体情報と照合することにより認証対象者を特定する1:N認証を行う認証装置が使用されている。この1:N認証では、認証対象者を特定した後に認証を行う1:1認証と比較して認証対象者を特定するIDカード等が不要となり、利便性を向上させることができる。
しかし、1:N認証では、多数の登録生体情報と認証対象者の生体情報との認証を行うため、登録生体情報の増加に伴って認証に要する時間が増加するという問題がある。そこで、認証対象者と識別される候補となる登録生体情報の絞り込みを行い、絞り込んだ登録生体情報に対して認証対象者の生体情報の認証を行う方式が使用されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、登録された複数の登録データと入力データとの照合処理を多段処理にて行う。照合1段目において高速ではあるが低精度の照合処理により絞り込みを行う。次に、照合2段目において中速かつ中精度の照合処理により更に絞り込みを行う。最後の照合m段目において前段の複数の照合処理で絞り込まれた少数の登録データに対して低速ではあるが高精度の照合処理を行う。これらの各段の照合処理において、照合速度や精度を最適化する照合パラメータを使用する。
特開2010-092119号公報
しかしながら、上記の従来技術では、各段の照合処理に使用するパラメータをシステム単位で算出する必要があり、システム全体の類似度傾向から外れがちな利用者に対しては、利便性が低下するという問題がある。
そこで、本開示では、絞り込み処理を簡略化する生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラムを提案する。
本開示の生体認証装置は、類似度生成部と、正規化類似度生成部と、絞り込み部とを備える。類似度生成部は、認証対象者の生体情報を登録された生体情報である複数の登録生体情報のそれぞれと比較して複数の類似度を生成する。正規化類似度生成部は、上記生成された複数の類似度の標準偏差に基づいて上記生成された複数の類似度をそれぞれ正規化した複数の正規化類似度を生成する。絞り込み部は、上記生成された複数の正規化類似度に基づいて複数の上記登録生体情報のうちの上記認証対象者の生体情報と認証を行う候補の絞り込みを行う。
また、本開示の生体認証方法は、認証対象者の生体情報を登録された生体情報である複数の登録生体情報のそれぞれと比較して複数の類似度を生成する類似度生成ステップと、上記生成された複数の類似度の標準偏差に基づいて上記生成された複数の類似度をそれぞれ正規化した複数の正規化類似度を生成する正規化類似度生成ステップと、上記生成された複数の正規化類似度に基づいて複数の上記登録生体情報のうちの上記被認証者の生体情報と認証を行う候補の絞り込みを行う絞り込みステップとを含む。
また、本開示の生体認証プログラムは、コンピュータに、認証対象者の生体情報を登録された生体情報である複数の登録生体情報のそれぞれと比較して複数の類似度を生成する類似度生成ステップと、上記生成された複数の類似度の標準偏差に基づいて上記生成された複数の類似度をそれぞれ正規化した複数の正規化類似度を生成する正規化類似度生成ステップと、上記生成された複数の正規化類似度に基づいて複数の上記登録生体情報のうちの上記認証対象者の生体情報と認証を行う候補の絞り込みを行う絞り込みステップとを実行させる。
本開示の生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラムによれば、登録生体情報の絞り込みを簡略化することができる。
図1は、第1の実施形態の生体認証装置を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態の絞り込みを示す図である。 図3Aは、第1の実施形態の絞り込みの効果を示す図である。 図3Bは、第1の実施形態の絞り込みの効果を示す図である。 図4は、第1の実施形態の認証処理を示す図である。 図5は、第2の実施形態の生体認証装置を示すブロック図である。 図6は、第2の実施形態の絞り込みを示す図である。 図7Aは、第2の実施形態の絞り込みの効果を示す図である。 図7Bは、第2の実施形態の絞り込みの効果を示す図である。 図8は、第2の実施形態の認証処理を示す図である。 図9は、第2の実施形態の認証処理を示す図である。 図10は、第2の実施形態の正規化本人類似度更新処理を示す図である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
(1.第1の実施形態)
[生体認証装置の構成]
図1は、第1の実施形態の生体認証装置を示すブロック図である。同図は、生体認証装置100の構成例を表すブロック図である。同図の生体認証装置100は、認証対象者の生体情報に対して登録生体情報の絞り込みを行い、絞り込んだ登録生体情報に対して高精度の認証処理を行う生体認証装置を想定したものである。絞り込み後の登録生体情報が少ないほど認証に要する時間を短縮することができる。高精度の認証処理の時間が短縮されるためである。しかし、絞り込みの結果、絞り込んだ登録生体情報に認証対象者の生体情報が含まれない場合には、本人拒否や他人受け入れ等の認証エラーを生じる。ここで、本人拒否は、認証対象者を本人として識別できない場合を表す。他人受け入れは、他人を認証対象者として識別する場合を表す。そこで、絞り込み後の登録生体情報に認証対象者本人の登録生体情報が含まれる状態を維持しながら絞り込み数を削減する絞り込みを行う。
同図の生体認証装置100は、生体情報生成部110と、登録生体情報保持部120と、類似度生成部130と、正規化類似度生成部140と、絞り込み部150と、認証部160とを備える。
生体情報生成部110は、認証対象者の生体情報を生成するものである。この生体情報生成部110は、認証対象者の生体の画像等を取得して生体情報のデータに変換して出力する。生体情報には、例えば、手の平の静脈の画像を使用することができる。生成された認証対象者の生体情報は、類似度生成部130及び認証部160に出力される。
登録生体情報保持部120は、予め取得したユーザの生体情報である登録生体情報を保持するものである。
類似度生成部130は、生体情報生成部110により生成された認証対象者の生体情報と登録生体情報保持部120に保持された登録生体情報とを比較して類似度を生成するものである。ここで、類似度とは、認証対象者の生体情報及び登録生体情報の類似の度合いを数値化したものである。例えば、類似度は、認証対象者の生体情報の特徴量と登録生体情報の特徴量とが一致する割合に応じて生成することができる。類似度生成部130は、認証対象者の生体情報と全ての登録生体情報との類似度を生成する。すなわち、類似度生成部130は、登録生体情報の個数と同じ個数の類似度を生成する。生成された複数の類似度は、正規化類似度生成部140に出力される。類似度の生成には、公知の方法を適用することができる。この際、他人類似度及び本人類似度の分布が分離される方法を適用すると好適である。他人類似度及び本人類似度の分布の差異に基づく絞り込みが可能となるためである。なお、他人類似度は、異なる人物間の生体情報の類似度を表す。本人類似度は、後述するように、同一人物における異なる生体情報の類似度を表す。
正規化類似度生成部140は、正規化類似度を生成するものである。ここで、正規化類似度とは、複数の類似度の標準偏差に基づいて類似度を正規化したものである。正規化類似度生成部140は、類似度生成部130から出力された複数の類似度の標準偏差を算出する。この算出した標準偏差に基づいて、正規化類似度生成部140は、複数の類似度のそれぞれに対して正規化を行う。この正規化により、類似度の分布に対して統計的な処理を行うことができる。正規化は、類似度の分布の平均と類似度との差分を標準偏差で除算することにより生成することができる。例えば、正規化類似度は、次式により算出することができる。
normalized=|X-Xave|/σ
ここで、Xnormalizedは、正規化類似度を表す。また、Xは、類似度を表す。Xaveは、類似度の平均を表す。σは、類似度の標準偏差を表す。
正規化類似度生成部140は、全ての類似度について正規化類似度を算出し、絞り込み部150に出力する。
絞り込み部150は、登録生体情報のうちの認証対象者の生体情報と認証を行う候補の絞り込みを行うものである。この絞り込み部150は、正規化類似度生成部140から出力された正規化類似度に基づいて絞り込みを行う。具体的には、正規化類似度の分布において絞り込み範囲を生成し、この絞り込み範囲に含まれる正規化類似度に相当する類似度の登録生体情報を絞り込み後の登録生体情報として出力する。絞り込み範囲の詳細については、後述する。絞り込み部150は、絞り込みを行った登録生体情報を認証部160に出力する。
認証部160は、認証対象者を認証するものである。この認証部160は、絞り込み部150により絞り込まれた登録生体情報に基づいて認証対象者の生体情報を識別することにより認証を行う。認証部160は、認証対象者の生体情報を絞り込まれた登録生体情報と照合して一致する登録生体情報を検出した場合に、認証対象者を識別することができる。認証部160は、識別した認証対象者を検出した登録生体情報に対応する人物と認証する。この場合、認証部160は、この登録生体情報に対応する人物の情報を出力することができる。一方、絞り込まれた登録生体情報の中に認証対象者の生体情報と一致する登録生体情報を検出できない場合、認証部160は、認証対象者を認証できない旨を出力する。認証部160における生体情報の識別は、公知の方法により行うことができる。
[絞り込み]
図2は、第1の実施形態の絞り込みを示す図である。同図は、絞り込み部150における絞り込みの一例を表す図である。また、同図は、類似度及び正規化類似度の分布を表す図である。同図の横軸は、類似度を表す。同図の縦軸は、頻度を表す。同図の点線のグラフは、類似度分布301を表す。同図の実線のグラフは、正規化類似度分布302を表す。
同図の「Ave」は、正規化類似度の平均を表す。また、同図の「Nth1」は、絞り込みの閾値を表す。この閾値Nth1を超える類似度となる正規化類似度の範囲を絞り込み範囲303にすることができる。この絞り込み範囲303に含まれる正規化類似度の登録生体情報を絞り込みの結果として出力することができる。閾値Nth1は、正規化類似度の平均AveにΔNth1を加算することにより生成することができる。このΔNth1は、正規化類似度の標準偏差に基づいて生成することができる。例えば、ΔNth1は、正規化類似度の標準偏差に所定の係数を乗算することにより生成することができる。絞り込み範囲303を正規化類似度の標準偏差に基づいて生成することにより、登録生体情報の類似度の分布の外れ値を検出することができる。この外れ値は、被認証者の生体情報に一致する可能性が高い登録生体情報に該当する。
[絞り込みの効果]
図3A及び3Bは、第1の実施形態の絞り込みの効果を示す図である。同図は、図2と同様に類似度及び正規化類似度の分布を表す図である。図3Aは、類似度分布301が比較的狭い範囲に分布する場合の例を表した図である。また、同図は、類似度分布301に認証対象者に該当する登録生体情報の類似度のピーク310が含まれる場合の例を表したものである。類似度分布301が比較的狭い範囲に分布するため、正規化類似度分布302は類似度分布301から相対的に広い分布となる。このため、ΔNth1は類似度分布301に対して小さい値に相当し、閾値Nth1は類似度分布301に対して比較的低い値を設定していることになる。これにより、絞り込み範囲303が類似度分布301に対して比較的広い範囲を設定していることになるため、類似度分布の外れ値であるピーク310に相当するピーク311が絞り込み範囲303に含まれる。認証対象者に該当する登録生体情報が絞り込み後の登録生体情報に含まれることになる。
図3Bは、類似度分布301が比較的広い範囲に分布する場合の例を表した図である。また、同図は、類似度分布301に認証対象者に該当する登録生体情報のピーク312が埋もれた状態の例を表したものである。類似度分布301が比較的広い範囲に分布するため、正規化類似度分布302は類似度分布301から相対的に狭い分布となる。このため、ΔNth1は類似度分布301に対して大きい値に相当し、閾値Nth1は類似度分布301に対して比較的高い値を設定していることになる。これにより、絞り込み範囲303が類似度分布301に対して比較的狭い範囲を設定していることになる。このため、正規化類似度分布302の高い類似度側の裾の部分に他人の正規化類似度のピークが含まれる場合であっても、当該他人の正規化類似度を絞り込み範囲303から除外することができる。なお、類似度分布301に埋もれたピーク312に該当するピーク313は絞り込み範囲303に含まれないため、絞り込み部150は、当該絞り込みの結果を適用しない等の処理を行う必要がある。
[認証処理]
図4は、第1の実施形態の認証処理を示す図である。同図は、生体認証装置100における認証処理の処理手順の一例を表すフローチャートである。まず、類似度生成部130が類似度を生成する(ステップS101)。これは、生体情報生成部110が生成した認証対象者の生体情報と登録生体情報保持部120に保持された登録生体情報とに基づいて行うことができる。なお、ステップS101は、特許請求の範囲に記載の類似度生成ステップの一例である。次に、正規化類似度生成部140が正規化類似度を生成する(ステップS102)。なお、ステップS102は、特許請求の範囲に記載の正規化類似度生成ステップの一例である。次に、絞り込み部150が正規化類似度に基づいて絞り込み範囲を検出する(ステップS103)。
次に、絞り込み部150が絞り込み範囲に対象事例があるか否かを判断する(ステップS104)。これは、絞り込み範囲に認証対象者に該当する登録生体情報が含まれているかを判断することにより行うことができる。具体的には、図3Aにおけるピーク311が含まれているかを判断することにより行うことができる。その結果、絞り込み範囲に認証対象者に該当すると推測できる登録生体情報が含まれている場合には(ステップS104,Yes)、絞り込み範囲にて絞り込みを行い(ステップS105)、ステップS106の処理に移行する。なお、ステップS105は、特許請求の範囲に記載の絞り込みステップの一例である。
一方、ステップS104において、絞り込み範囲に認証対象者と推測できる登録生体情報が含まれていない場合には(ステップS104,No)、絞り込み部150は、絞り込みを行わず、登録生体情報の全体を認証部160に出力する。
ステップS106において、認証部160が絞り込み部150による絞り込みの結果の登録生体情報を使用して認証を行う(ステップS106)。以上の処理により生体認証装置100における認証処理を行うことができる。なお、ステップS104の処理は、図3Bの状態、すなわち、絞り込み範囲303に認証対象者に該当する登録生体情報(ピーク313)が含まれない状態を検出する処理である。
[実施例の効果]
このように、本開示の第1の実施形態の生体認証装置100は、類似度から生成した正規化類似度に基づいて登録生体情報の絞り込みを行う。1段の絞り込みにより認証に必要な登録生体情報を生成することができ、絞り込み処理を簡略化することができる。また、システム全体の類似度傾向から外れがちな利用者における利便性を向上させることができる。
(2.第2の実施形態)
上述の第1の実施形態の生体認証装置100は、正規化類似度に基づいて絞り込みを行っていた。これに対し、本開示の第2の実施形態の生体認証装置100は、本人類似度を使用した絞り込みを更に行う点で、上述の第1の実施形態と異なる。
[認証装置の構成]
図5は、第2の実施形態の生体認証装置を示すブロック図である。同図は、図1と同様に、生体認証装置100の構成例を表すブロック図である。同図の生体認証装置100は、正規化本人類似度生成部170及び正規化本人類似度保持部180を更に備える点で、図1の生体認証装置100と異なる。
正規化本人類似度生成部170は、正規化本人類似度を生成するものである。この正規化本人類似度は、本人類似度を正規化したものである。ここで、本人類似度は、被認証者の生体情報と被認証者の登録生体情報との類似度である。この本人類似度は、複数の被認証者について生体情報及び自身の登録生体情報に基づいて生成することができる。正規化本人類似度生成部170は、この本人類似度に対して図1において説明した正規化を行い、正規化本人類似度を生成する。生成された正規化本人類似度は、正規化本人類似度保持部180に出力される。
正規化本人類似度保持部180は、正規化本人類似度を保持するものである。また、正規化本人類似度保持部180は、保持した正規化本人類似度を絞り込み部150に出力する。なお、正規化本人類似度保持部180は、正規化する前の本人類似度を更に保持することもできる。後述する正規化本人類似度を更新した後に元に戻すためである。
同図の絞り込み部150は、正規化類似度及び正規化本人類似度に基づいて絞り込みを行う。
[絞り込み]
図6は、第2の実施形態の絞り込みを示す図である。同図は、図2と同様に、絞り込み部150における絞り込みの一例を表す図である。同図の絞り込みは、正規化本人類似度を使用して絞り込みを行う点で、図2の絞り込みと異なる。同図の一点鎖線は、正規化本人類似度の分布を表す正規化本人類似度分布320を表す。なお、同図において図2と共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
同図の「Ave2」は、正規化本人類似度の平均を表す。また、同図の「Nth2」は、絞り込みの閾値を表す。この閾値Nth2を超える類似度となる正規化類似度の範囲を絞り込み範囲321にすることができる。閾値Nth2は、正規化本人類似度の平均Ave2からΔNth2を減算することにより生成することができる。このΔNth2は、正規化本人類似度の標準偏差に基づいて生成することができる。例えば、ΔNth2は、正規化本人類似度の標準偏差に所定の係数を乗算することにより生成することができる。このように、正規化本人類似度に基づいて正規化類似度の絞り込み範囲を規定することにより、登録生体情報の絞り込みの範囲を検出することができる。
なお、図5において説明した正規化本人類似度生成部170は、本人類似度から上述の閾値Nth2を生成する構成にすることができる。また、正規化本人類似度保持部180は、閾値Nth2を保持する構成にすることができる。この場合、正規化本人類似度生成部170は閾値Nth2を正規化本人類似度として生成し、正規化本人類似度保持部180は閾値Nth2を正規化本人類似度として保持することとなる。
[絞り込みの効果]
図7A及び7Bは、第2の実施形態の絞り込みの効果を示す図である。図7Aは、図3Bに表したように類似度分布301に認証対象者に該当する登録生体情報のピーク322が埋もれた状態の例を表したものである。正規化本人類似度に基づく絞り込み範囲321を設定することにより、閾値Nth2より低い範囲を認証対象者に該当する登録生体情報が含まれる可能性が低い範囲にすることができ、絞り込みを適用した登録生体情報の個数の増加を軽減することができる。
図7Bは、類似度分布301が類似度の低い範囲に位置していて認証対象者に該当する登録生体情報のピーク324が類似度分布301の外側寄りに埋もれた状態の例を表したものである。類似度分布301を正規化した正規化類似度分布302は、正規化本人類似度分布320との分離度が高くなる。正規化本人類似度に基づく絞り込み範囲321を設定することにより、閾値Nth2より低く図7Aよりも広い範囲を認証対象者に該当する登録生体情報が含まれる可能性が低い範囲にすることができる。これにより、ピーク324に相当するピーク325を絞り込み範囲321に含んだ状態において絞り込み範囲を狭くすることができる。
[認証処理]
図8は、第2の実施形態の認証処理を示す図である。同図は、図4と同様に、生体認証装置100における認証処理の処理手順の一例を表すフローチャートである。同図の認証処理は、正規化本人類似度に基づく絞り込みを更に行う点で、図4の認証処理と異なる。なお、ステップS101-S103、S105及びS106の処理は、図2の処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS104において、絞り込み範囲に認証対象者に該当する登録生体情報が含まれていると推定できない場合には(ステップS104,No)、ステップS111の処理に移行する。
ステップS111において、絞り込み部150は、正規化本人類似度による第2の絞り込み範囲を検出する(ステップS111)。これは、絞り込み部150が、正規化本人類似度保持部180に保持された正規化本人類似度に基づく絞り込み範囲321を検出することにより行うことができる。次に、絞り込み部150は、第2の絞り込み範囲にて絞り込みを行う(ステップS112)。その後ステップS106の処理に移行する。以上の処理により、認証処理を行うことができる。
図9は、第2の実施形態の認証処理を示す図である。同図は、生体認証装置100における認証処理の処理手順の他の例を表すフローチャートである。同図の認証処理は、第2の絞り込み範囲に対して更に絞り込みを行う点で、図8の認証処理と異なる。なお、ステップS101-S106及びS111の処理は、図2及び図8の処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS111の処理の後、ステップS121の処理に移行する。このステップS121において、絞り込み部150は、第2の絞り込み範囲のうち累計閾値以上の範囲にて絞り込みを行う(ステップS121)。ここで、累計閾値は、類似度のうちの最大の類似度の登録生体情報からの累計数に基づく閾値である。この閾値により、絞り込み数の最大値を設定することができる。その後、ステップS106の処理に移行する。
[正規化本人類似度の更新処理]
図10は、第2の実施形態の正規化本人類似度更新処理を示す図である。同図は、本開示の第2の実施形態に係る正規化本人類似度の更新処理の処理手順の一例を示す図である。図5において説明した生体認証装置100は、正規化本人類似度又は正規化本人類似度に基づく閾値を保持する。図10に表した処理は、認証処理の後に認証対象者の生体情報に基づいて正規化本人類似度等を更新する処理の一例を表したものである。
まず、絞り込み及び認証処理(ステップS110)を行う。この絞り込み及び認証処理には、図8又は9に表した処理を適用することができる。次に、正規化本人類似度生成部170が認証対象者の本人類似度を生成する(ステップS131)。次に、正規化本人類似度生成部170が正規化本人類似度を生成する(ステップS132)。これは、正規化本人類似度生成部170が新たに生成した本人類似度を正規化本人類似度生成部170に保持された本人類似度に追加して更新し、更新した本人類似度に基づいて正規化本人類似度を再度生成することにより行うことができる。次に、正規化本人類似度生成部170が正規化本人類似度の更新を行う(ステップS133)。これは、正規化本人類似度生成部170が新たに生成した正規化本人類似度を正規化本人類似度保持部180に保持させることにより行うことができる。
なお、上述の正規化本人類似度の更新の際、更新前の正規化本人類似度等を保存しておくこともできる。この場合、必要に応じて正規化本人類似度を更新前の状態に戻すことができる。
これ以外の生体認証装置100の構成は本開示の第1の実施形態における生体認証装置100の構成と同様であるため、説明を省略する。
[実施例の効果]
このように、本開示の第2の実施形態の生体認証装置100は、正規化した本人類似度に基づく絞り込みを更に行うことにより、絞り込み後の登録生体情報の個数を削減することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
100 生体認証装置
110 生体情報生成部
120 登録生体情報保持部
130 類似度生成部
140 正規化類似度生成部
150 絞り込み部
160 認証部
170 正規化本人類似度生成部
180 正規化本人類似度保持部

Claims (9)

  1. 認証対象者の生体情報を予め登録された生体情報である複数の登録生体情報のそれぞれと比較して複数の類似度を生成する類似度生成部と、
    前記生成された複数の類似度の標準偏差に基づいて前記生成された複数の類似度をそれぞれ正規化した複数の正規化類似度を生成する正規化類似度生成部と、
    前記生成された複数の正規化類似度に基づいて複数の前記登録生体情報のうちの前記認証対象者の生体情報と認証を行う候補の絞り込みを行う絞り込み部と
    を備える生体認証装置。
  2. 前記正規化類似度生成部は、前記生成された複数の類似度の平均と前記生成された複数の類似度との差分を前記標準偏差により除算して正規化する請求項1に記載の生体認証装置。
  3. 前記絞り込み部は、前記生成された複数の正規化類似度の標準偏差に基づく閾値と比較することにより前記絞り込みを行う請求項1に記載の生体認証装置。
  4. 前記絞り込み部は、複数の前記類似度のうちの最大の類似度の登録生体情報からの累計数に基づく前記絞り込みを更に行う請求項1に記載の生体認証装置。
  5. 被認証者の生体情報と複数の前記登録生体情報のうちの前記被認証者の登録生体情報との類似度である本人類似度を保持する本人類似度保持部を更に備え、
    前記絞り込み部は、前記保持された本人類似度の標準偏差に基づいて前記本人類似度を正規化した正規化本人類似度に基づく前記絞り込みを更に行う
    請求項1に記載の生体認証装置。
  6. 前記絞り込み部の絞り込みの後に、前記認証対象者の生体情報の前記本人類似度を生成して前記本人類似度保持部に保持させる本人類似度生成部を更に備える請求項5に記載の生体認証装置。
  7. 前記絞り込みに基づく登録生体情報に基づいて前記認証対象者の生体情報の識別を行う認証部を更に備える請求項1に記載の生体認証装置。
  8. 認証対象者の生体情報を予め登録された生体情報である複数の登録生体情報のそれぞれと比較して複数の類似度を生成する類似度生成ステップと、
    前記生成された複数の類似度の標準偏差に基づいて前記生成された複数の類似度をそれぞれ正規化した複数の正規化類似度を生成する正規化類似度生成ステップと、
    前記生成された複数の正規化類似度に基づいて複数の前記登録生体情報のうちの前記認証対象者の生体情報と認証を行う候補の絞り込みを行う絞り込みステップと
    を含む生体認証方法。
  9. コンピュータに、
    認証対象者の生体情報を予め登録された生体情報である複数の登録生体情報のそれぞれと比較して複数の類似度を生成する類似度生成ステップと、
    前記生成された複数の類似度の標準偏差に基づいて前記生成された複数の類似度をそれぞれ正規化した複数の正規化類似度を生成する正規化類似度生成ステップと、
    前記生成された複数の正規化類似度に基づいて複数の前記登録生体情報のうちの前記認証対象者の生体情報と認証を行う候補の絞り込みを行う絞り込みステップと
    を実行させる生体認証プログラム。
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