JP2022128032A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乾燥部材からの熱の記録媒体の裏面側への散逸を抑制し、かつ、インク画像の乾燥不良の発生を抑制可能な画像形成装置を提供すること。【解決手段】画像形成装置1は、搬送ユニット10と、画像形成部20と、乾燥部材30と、裏面近接部材40と、を備える。乾燥部材30は、記録媒体Mを加熱することによって記録媒体Mに加熱領域HAを形成する。裏面近接部材40は、搬送方向における上流側の端部に形成された上流端部41を有する。上流端部41は、記録媒体Mの裏面のうち上流端部41と搬送方向における加熱領域HAの上流側の端部H1との間に露出部MAが形成されるように、加熱領域HAの上流側の端部H1よりも搬送方向における下流側に位置している。【選択図】図1
Description
この開示は、画像形成装置に関する。
従来、記録媒体上に形成されたインク画像を乾燥させる乾燥部材を備える画像形成装置が知られている。例えば、特開2009-214399号公報には、記録媒体を搬送する搬送ベルトと、記録媒体上にインク画像を形成するインク打滴部と、記録媒体上に形成されたインク画像に含まれる溶媒を蒸発させる乾燥部と、を備える画像形成装置が開示されている。
特開2009-214399号公報に記載されるような画像形成装置では、乾燥部材によって効率的に溶媒を蒸発させることが好ましい。そこで、乾燥部材からの熱が記録媒体の裏面側に散逸するのを抑制するため、記録媒体の裏面に近接ないし接触する裏面近接部材を配置することが考えられる。しかしながら、そのようにすると、記録媒体を透過した溶媒が記録媒体と裏面近接部材との間において蒸発することによって記録媒体と裏面近接部材との間に蒸気が溜まり、記録媒体の裏面の温度の低下やインク画像の乾燥不良を招く懸念がある。
本開示の目的は、乾燥部材からの熱の記録媒体の裏面側への散逸を抑制し、かつ、インク画像の乾燥不良の発生を抑制可能な画像形成装置を提供することである。
この開示の一局面に従った画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送ユニットと、液体と色材とを含むインクを前記記録媒体に向けて供給することによって前記記録媒体上にインク画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体の搬送方向における前記画像形成部の下流側に設けられており、前記インク画像を加熱することによって前記インク画像に含まれる前記液体を蒸発させる乾燥部材と、前記記録媒体の裏面側で、かつ、前記記録媒体の厚み方向に前記乾燥部材の少なくとも一部と重なる位置に設けられており、前記記録媒体の裏面に接触又は近接する裏面近接部材と、を備え、前記乾燥部材は、前記記録媒体を加熱することによって前記記録媒体に加熱領域を形成し、前記裏面近接部材は、前記搬送方向における上流側の端部に形成された上流端部を有し、前記上流端部は、前記記録媒体の裏面のうち前記上流端部と前記搬送方向における前記加熱領域の上流側の端部との間に露出部が形成されるように、前記加熱領域の上流側の端部よりも前記搬送方向における下流側に位置している。
この開示によれば、乾燥部材からの熱の記録媒体の裏面側への散逸を抑制し、かつ、インク画像の乾燥不良の発生を抑制可能な画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、本発明の一実施形態の画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。この画像形成装置1は、例えば、インクジェット式プリンタである。
図1に示されるように、画像形成装置1は、搬送ユニット10と、画像形成部20と、乾燥部材30と、裏面近接部材40と、ファン50と、制御装置60と、第1補助乾燥部材71と、第2補助乾燥部材72と、を備えている。
搬送ユニット10は、記録媒体Mを搬送する。搬送ユニット10は、繰出しローラ11と、巻取りローラ12と、支持ローラ14と、を有している。繰出しローラ11は、記録媒体Mを繰り出すローラである。巻取りローラ12は、記録媒体Mを巻き取るローラである。記録媒体Mは、繰出しローラ11から巻取りローラ12に向かって(図1において矢印で示される搬送方向に沿って)搬送される。支持ローラ14は、繰出しローラ11と巻取りローラ12との間に配置されており、記録媒体Mを支持している。
記録媒体Mとして、樹脂フィルム(例えば、PETフィルム、PPフィルム、PEフィルム)や、普通紙や、布などが挙げられる。記録媒体Mは、透気性を有することが好ましい。本実施形態では、記録媒体Mとして、連続紙が用いられている。
画像形成部20は、水を含む液体と色材(顔料等)とを含むインクを記録媒体Mに向けて供給することによって記録媒体M上にインク画像22(図1を参照)を形成する。本実施形態の画像形成部20は、水性インクジェット形式である。画像形成部20は、4つの吐出ヘッド(図示略)を有している。各吐出ヘッドは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)及びK(ブラック)の各色のインクを記録媒体M上に供給する。
乾燥部材30は、記録媒体Mの搬送方向における画像形成部20の下流側に設けられている。乾燥部材30は、インク画像22を加熱することによってインク画像22に含まれる液体を蒸発させる。乾燥部材30は、インク画像22に向けて温風を供給してもよいし、赤外線や紫外線等の光エネルギーや他の電磁輻射を照射してもよいし、これらの組み合わせで構成されてもよい。乾燥部材30として、赤外線ヒータ、紫外線ヒータ、ステンレスヒータ等が好ましく用いられる。
図3は、画像形成装置の変形例における露出部の近傍を概略的に示す図である。乾燥部材30がインク画像22に向けて温風を供給する構成である場合、図3に示されるように、画像形成装置1は、その温風を吸い込む吸込み部25を備えていてもよい。吸込み部25は、画像形成部20と乾燥部材30との間に配置される。また、カーテン等により、乾燥部材30による温風や熱が画像形成部20に到達するのを規制することが好ましい。
図1に示されるように、乾燥部材30は、記録媒体Mを加熱することによって記録媒体Mに加熱領域HAを形成する。搬送方向における加熱領域HAの長さは、搬送方向における乾燥部材30の長さよりも大きい。具体的に、搬送方向における加熱領域HAの上流側の端部H1は、搬送方向における乾燥部材30の上流側の端部31よりも搬送方向における上流側に位置しており、搬送方向における加熱領域HAの下流側の端部H2は、搬送方向における乾燥部材30の下流側の端部32よりも搬送方向における下流側に位置している。なお、図1では、記録媒体Mにおける加熱領域HAが斜線で示されている。
裏面近接部材40は、記録媒体Mの裏面に接触又は近接している。裏面近接部材40は、記録媒体Mの裏面側(記録媒体Mを基準として乾燥部材30が配置された側とは反対側)で、かつ、記録媒体Mの厚み方向に乾燥部材30の少なくとも一部と重なる位置に設けられている。裏面近接部材40と記録媒体Mとの距離は、0mm以上20mm以下に設定されることが好ましく、0mm以上5mm以下に設定されることがより好ましい。
裏面近接部材40は、搬送方向における上流側の端部に形成された上流端部41を有している。上流端部41は、記録媒体Mの裏面のうち上流端部41と搬送方向における加熱領域HAの上流側の端部H1との間に露出部MAが形成されるように、加熱領域HAの上流側の端部H1よりも搬送方向における下流側に位置している。図2は、露出部の近傍の底面図である。本実施形態では、搬送方向における乾燥部材30の上流側の端部31は、裏面近接部材40の上流端部41よりも搬送方向における上流側に位置している。ただし、記録媒体Mの裏面に露出部MAが形成されるのであれば、乾燥部材30の上流側の端部31と裏面近接部材40の上流端部41との位置関係は、上記に限られない。
例えば、搬送ユニット10による記録媒体Mの搬送速度が50m/minであり、インクに含まれる水分量が50%であり、画像情報に含まれるカバレッジが20%の場合、搬送方向における露出部MAの長さは、50mmに設定される。
本実施形態では、裏面近接部材40は、記録媒体Mを加熱可能な加熱部材で構成されている。加熱部材として、赤外線ヒータ、紫外線ヒータ、ステンレスヒータ等が好ましく用いられる。裏面近接部材40の温度は、30℃以上180℃以下に設定されることが好ましく、50℃以上100℃以下に設定されることがより好ましい。
図4に示されるように、裏面近接部材40は、近接部材本体42と、ヒータ44と、を有していてもよい。
ファン50は、露出部MAに向かう気流を形成する。本実施形態では、ファン50は、搬送方向における下流側から上流側に向かって前記気流を形成する。ファン50は、裏面近接部材40の近傍に配置されている。ファン50が形成する気流の風速は、2m/s以上10m/s以下であることが好ましく、2m/s以上7m/s以下であることがより好ましい。ファン50は、気流として、40℃~80℃程度の温風を形成してもよい。露出部MAと気流とのなす角は、0度以上90度以下であることが好ましい。なお、前記角は、露出部MAと、気流の中心を通る軸線と、のなす角を意味する。前記角が90度の場合における気流は、主として記録媒体Mの表面側に向かう。
図5に示されるように、画像形成装置1は、ファン50が形成した気流を吸引する吸引部52をさらに備えていてもよい。この場合、ファン50は、記録媒体Mの裏面に沿って搬送方向と反対向きに前記気流を形成することが好ましい。
制御装置60は、各種制御を行う。制御装置60は、ファン制御部61と、加熱制御部64と、を有している。
ファン制御部61は、ファン50の回転数(風速)を制御する。ファン制御部61は、画像形成装置1に送信された画像情報に含まれるカバレッジの増減に応じてファン50の回転数を増減させる。なお、カバレッジは、記録媒体Mに対するインク画像22の占める割合を意味する。
図6に示されるように、ファン制御部61は、カバレッジが例えば30%以上であるか否かを判断する(ステップS11)。その結果、ファン制御部61は、カバレッジが30%以上であれば、前記気流の風速が6m/sとなるようにファン50の回転数を制御し、カバレッジが30%未満であれば、前記気流の風速が2m/sとなるようにファン50の回転数を制御する。なお、ステップS11で判断されるカバレッジの値は、30%に限られない。また、ファン制御部61は、カバレッジが大きくなるにしたがって次第にファン50の回転数を増大させることが好ましい。
ファン制御部61は、露出部MA又は露出部MA近傍の絶対湿度の増減に応じてファン50の回転数を増減させてもよい。絶対湿度は、温度センサ68による測定値及び湿度センサ69による測定値に基づいて算出される。温度センサ68及び湿度センサ69は、露出部MAの近傍に配置されている。
図7に示されるように、ファン制御部61は、絶対湿度が例えば4g/m3以上であるか否かを判断する(ステップS21)。その結果、ファン制御部61は、絶対湿度が4g/m3以上であれば、前記気流の風速が6m/sとなるようにファン50の回転数を制御し、絶対湿度が4g/m3未満であれば、前記気流の風速が2m/sとなるようにファン50の回転数を制御する。なお、ステップS21で判断される絶対湿度の値は、4g/m3に限られない。また、ファン制御部61は、絶対湿度が高くなるにしたがって次第にファン50の回転数を増大させることが好ましい。このようにすれば、露出部MAにおける水分が有効に蒸発する。
本実施形態では、ファン制御部61は、カバレッジ及び前記絶対湿度の双方に基づいてファン50の回転数を制御する。制御装置60は、カバレッジ及び絶対湿度と、それに対応する風速と、の関係を示すテーブル(図8を参照)を記憶する記憶部62を有している。ファン制御部61は、記憶部62に記憶されたテーブルに基づいてファン50の回転数を制御する。
なお、ファン制御部61は、記録媒体Mの透気性に応じてファン50の回転数を制御してもよい。
ファン制御部61は、画像形成部20による記録媒体Mへのインク画像22の形成前はファン50の駆動を停止することが好ましい。
ファン制御部61は、カバレッジが閾値未満であり、かつ、前記絶対湿度が基準値未満の場合、ファン50の駆動を停止させることが好ましい。制御装置60の記憶部62は、カバレッジ及び絶対湿度と、それに対応するファン50の駆動及び停止と、の関係を示すテーブル(図9を参照)を記憶している。本実施形態では、図9に示されるように、カバレッジの閾値は、30%に設定されており、絶対湿度の基準値は、1g/m3に設定されている。ただし、前記閾値及び前記基準値は、上記の例に限られない。
ファン制御部61は、記録媒体Mの印字枚数が所定枚(例えば200枚)以内で、かつ、カバレッジが比較的小さい場合、ファン50を停止してもよい。このようにすれば、余分な電力消費が回避され、装置の立ち上げに要する時間も短縮される。
加熱制御部64は、裏面近接部材40を制御する。加熱制御部64は、カバレッジの増減に応じて裏面近接部材40の加熱温度を昇降させる。加熱制御部64は、カバレッジが大きくなるにしたがって次第に裏面近接部材40の加熱温度を高くすることが好ましい。
加熱制御部64は、露出部MA又は露出部MA近傍の絶対湿度の増減に応じて裏面近接部材40の加熱温度を昇降させてもよい。加熱制御部64は、絶対湿度が高くなるにしたがって次第に裏面近接部材40の加熱温度を高くすることが好ましい。
本実施形態では、加熱制御部64は、カバレッジ及び前記絶対湿度の双方に基づいて裏面近接部材40の加熱温度を制御する。制御装置60の記憶部62は、カバレッジ及び絶対湿度と、それに対応する裏面近接部材40の加熱温度と、の関係を示すテーブル(図10を参照)を記憶している。加熱制御部64は、図10に示されるテーブルに基づいて裏面近接部材40の加熱温度を制御する。これにより、過剰な乾燥に起因する記録媒体Mのカールが抑制される。
図4に示されるように、裏面近接部材40が近接部材本体42とヒータ44とを有する場合、加熱制御部64は、各ヒータ44を個別に制御してもよい。
第1補助乾燥部材71は、搬送方向における乾燥部材30の下流側に設けられており、記録媒体Mを加熱する。第2補助乾燥部材72は、搬送方向における裏面近接部材40の下流側に設けられており、記録媒体Mをその裏面側から加熱する。第1補助乾燥部材71及び第2補助乾燥部材72として、赤外線ヒータ、紫外線ヒータ、ステンレスヒータ等が好ましく用いられる。
以上に説明したように、本実施形態の画像形成装置1では、裏面近接部材40によって乾燥部材30による熱が記録媒体Mの裏面側に散逸することが抑制される。
また、記録媒体Mが加熱領域HAを通過する際、インク画像22は徐々に乾燥するため、加熱領域HAにおける上流部ほど記録媒体Mに含まれる水分が多く、そのため、上流部においてより多くの蒸気が発生する。本実施形態では、裏面近接部材40の上流端部41が搬送方向における加熱領域HAの上流側の端部H1よりも搬送方向における下流側に位置していることにより、前記上流側の端部H1と上流端部41との間に露出部MAが形成されているため、記録媒体Mと裏面近接部材40との間での蒸気の発生及びそれに伴うインク画像22の乾燥不良の発生が抑制される。
上記実施形態において、図11に示されるように、裏面近接部材40は、搬送方向に沿って並ぶ複数の加熱要素40Aを有していてもよい。この場合、加熱制御部64は、カバレッジや記録媒体Mの種類等に基づいて各加熱要素40Aを個別に制御してもよい。
また、図12に示されるように、画像形成装置1は、中間転写体28を備えていてもよい。中間転写体28は、画像形成部20により形成されたインク画像を記録媒体Mに転写する。画像形成装置1は、中間転写体28に接する吸収体29を備えていてもよい。吸収体29は、親水性のスポンジ等からなる。
また、記録媒体Mとして、枚葉紙が用いられてもよい。この場合、所定の間隔で記録媒体Mを支持する支持ローラを設け、記録媒体Mを搬送する。また、記録媒体Mとして連続紙及び枚葉紙のいずれが用いられる場合においても、記録媒体Mのうち画像が形成される領域の外側の部位(搬送方向及び記録媒体Mの厚み方向の双方に直交する方向における縁部)をチャッキングしながら搬送する搬送ベルトで記録媒体Mが搬送されてもよい。この場合の搬送ベルトは、記録媒体Mの裏面を開放する形状を有している。
次に、上記実施形態の実施例及びその比較例について説明する。
(実施例)
記録媒体Mとして、王子製紙製のOKトップコート+(127.9g/m2)を用いた。画像情報におけるカバレッジは、40%とした。
記録媒体Mとして、王子製紙製のOKトップコート+(127.9g/m2)を用いた。画像情報におけるカバレッジは、40%とした。
搬送方向における露出部MAの長さは、30mmとした。露出部MAの温度が50℃で、かつ、露出部MAの湿度が10%に保たれるように、ファン50にて2m/sの気流を搬送方向における下流側から上流側に向けて形成した。
乾燥部材30として、搬送方向における長さが60mmの赤外線ハロゲンヒーターを用いた。
裏面近接部材40として、搬送方向における長さが30mmのステンレスヒーターを用い、このステンレスヒーターの温度は、50℃に保たれた。
以上の画像形成装置1において記録媒体Mにインク画像22としてサンプル画像を形成し、そのサンプル画像の乾燥評価をいわゆるブロッキング試験により実施した。具体的に、サンプル画像上に評価用紙(OKトップコート+)を1枚載置し、その上に1kg/cm2の錘を置いた状態で一晩放置した後、評価用紙にサンプル画像が裏移りしている程度により乾燥評価を行った。
評価は、以下のR1~R5の5段階で行い、R4以上を良好とした。
R1:サンプル画像の半分以上が裏移りしている
R2:R1とR3との間
R3:裏移りが生じており、サンプル画像が薄くなっていることが目視で確認可能
R4:わずかに裏移りが生じているが、サンプル画像が薄くなっていることは確認されない
R5:裏移りが生じていない
R1:サンプル画像の半分以上が裏移りしている
R2:R1とR3との間
R3:裏移りが生じており、サンプル画像が薄くなっていることが目視で確認可能
R4:わずかに裏移りが生じているが、サンプル画像が薄くなっていることは確認されない
R5:裏移りが生じていない
上記実施例では、1500m印字時における評価、及び、3000m印字時における評価は、ともにR5であった。
(比較例1)
露出部MAが形成されないこと(露出部MAの開口率が0%に設定されていること)を除き、上記実施例と同じ条件で評価試験を行った。
露出部MAが形成されないこと(露出部MAの開口率が0%に設定されていること)を除き、上記実施例と同じ条件で評価試験を行った。
この比較例1では、1500m印字時における評価は、R3であり、3000m印字時における評価は、R1であった。
(比較例2)
露出部MAの開口率が50%に設定されていることを除き、上記実施例と同じ条件で評価試験を行った。
露出部MAの開口率が50%に設定されていることを除き、上記実施例と同じ条件で評価試験を行った。
この比較例2では、比較例1と同様に、1500m印字時における評価は、R3であり、3000m印字時における評価は、R1であった。
以上より、露出部MAの形成により、インク画像22の乾燥不良の発生が抑制されることが確認された。
上述した例示的な実施形態及び実施例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
上記実施形態の一局面に従う画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送ユニットと、
液体と色材とを含むインクを前記記録媒体に向けて供給することによって前記記録媒体上にインク画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体の搬送方向における前記画像形成部の下流側に設けられており、前記インク画像を加熱することによって前記インク画像に含まれる前記液体を蒸発させる乾燥部材と、前記記録媒体の裏面側で、かつ、前記記録媒体の厚み方向に前記乾燥部材の少なくとも一部と重なる位置に設けられており、前記記録媒体の裏面に接触又は近接する裏面近接部材と、を備え、前記乾燥部材は、前記記録媒体を加熱することによって前記記録媒体に加熱領域を形成し、前記裏面近接部材は、前記搬送方向における上流側の端部に形成された上流端部を有し、前記上流端部は、前記記録媒体の裏面のうち前記上流端部と前記搬送方向における前記加熱領域の上流側の端部との間に露出部が形成されるように、前記加熱領域の上流側の端部よりも前記搬送方向における下流側に位置している。
液体と色材とを含むインクを前記記録媒体に向けて供給することによって前記記録媒体上にインク画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体の搬送方向における前記画像形成部の下流側に設けられており、前記インク画像を加熱することによって前記インク画像に含まれる前記液体を蒸発させる乾燥部材と、前記記録媒体の裏面側で、かつ、前記記録媒体の厚み方向に前記乾燥部材の少なくとも一部と重なる位置に設けられており、前記記録媒体の裏面に接触又は近接する裏面近接部材と、を備え、前記乾燥部材は、前記記録媒体を加熱することによって前記記録媒体に加熱領域を形成し、前記裏面近接部材は、前記搬送方向における上流側の端部に形成された上流端部を有し、前記上流端部は、前記記録媒体の裏面のうち前記上流端部と前記搬送方向における前記加熱領域の上流側の端部との間に露出部が形成されるように、前記加熱領域の上流側の端部よりも前記搬送方向における下流側に位置している。
この画像形成装置では、裏面近接部材によって乾燥部材による熱が記録媒体の裏面側に散逸することが抑制され、さらに、裏面近接部材の上流端部が搬送方向における加熱領域の上流側の端部よりも搬送方向における下流側に位置していることにより、加熱領域の上流側の端部と裏面近接部材の上流端部との間に露出部が形成されているため、記録媒体と裏面近接部材との間での蒸気の発生及びそれに伴うインク画像の乾燥不良の発生が抑制される。
また、前記搬送方向における前記乾燥部材の上流側の端部は、前記裏面近接部材の前記上流端部よりも前記搬送方向における上流側に位置していることが好ましい。
このようにすれば、加熱領域の上流側の端部と裏面近接部材の上流端部との間により確実に露出部が形成される。
また、前記乾燥部材は、前記インク画像に向けて光エネルギーを照射することが好ましい。
また、前記画像形成装置において、前記露出部に向かう気流を形成するファンをさらに備えることが好ましい。
この態様では、露出部における蒸気の滞留が抑制される。
この場合において、前記ファンは、前記搬送方向における下流側から上流側に向かって前記気流を形成することが好ましい。
この態様では、露出部の下流側に蒸気が流れることが抑制される。
また、前記画像形成装置において、前記ファンの回転数を制御するファン制御部をさらに備えることが好ましい。
前記ファン制御部は、画像情報に含まれるカバレッジの増減に応じて前記ファンの回転数を増減させてもよい。
このようにすれば、露出部における蒸気の滞留がより確実に抑制される。
あるいは、前記ファン制御部は、前記露出部の絶対湿度の増減に応じて前記ファンの回転数を増減させてもよい。
また、前記ファン制御部は、前記画像形成部による前記記録媒体への前記インク画像の形成前は前記ファンの駆動を停止させてもよい。
また、前記ファン制御部は、画像情報に含まれるカバレッジが閾値未満であり、かつ、前記露出部の絶対湿度が基準値未満の場合、前記ファンの駆動を停止させてもよい。
また、前記裏面近接部材は、前記記録媒体を加熱可能な加熱部材で構成されていることが好ましい。
この態様では、記録媒体と裏面近接部材との間での蒸気の発生及びそれに伴うインク画像の乾燥不良の発生がより確実に抑制される。
また、前記画像形成装置において、前記裏面近接部材を制御する加熱制御部をさらに備えることが好ましい。
前記加熱制御部は、画像情報に含まれるカバレッジの増減に応じて前記裏面近接部材の加熱温度を昇降させてもよい。
あるいは、前記加熱制御部は、前記露出部の絶対湿度の増減に応じて前記裏面近接部材の加熱温度を昇降させてもよい。
また、前記画像形成装置において、前記搬送方向における前記裏面近接部材の下流側に設けられており、前記インク画像を乾燥させる他の乾燥部材をさらに備えることが好ましい。
なお、今回開示された実施形態及び実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置、10 搬送ユニット、11 繰出しローラ、12 巻取りローラ、14 支持ローラ、20 画像形成部、22 インク画像、25 吸込み部、28 中間転写体、30 乾燥部材、31 上流側の端部、40 裏面近接部材、41 上流端部、42 近接部材本体、44 ヒータ、50 ファン、52 吸引部、60 制御装置、61 ファン制御部、62 記憶部、64 加熱制御部、68 温度センサ、69 湿度センサ、71 第1補助乾燥部材、72 第2補助乾燥部材、H1 上流側の端部、HA 加熱領域、M 記録媒体、MA 露出部。
Claims (15)
- 記録媒体を搬送する搬送ユニットと、
液体と色材とを含むインクを前記記録媒体に向けて供給することによって前記記録媒体上にインク画像を形成する画像形成部と、
前記記録媒体の搬送方向における前記画像形成部の下流側に設けられており、前記インク画像を加熱することによって前記インク画像に含まれる前記液体を蒸発させる乾燥部材と、
前記記録媒体の裏面側で、かつ、前記記録媒体の厚み方向に前記乾燥部材の少なくとも一部と重なる位置に設けられており、前記記録媒体の裏面に接触又は近接する裏面近接部材と、を備え、
前記乾燥部材は、前記記録媒体を加熱することによって前記記録媒体に加熱領域を形成し、
前記裏面近接部材は、前記搬送方向における上流側の端部に形成された上流端部を有し、
前記上流端部は、前記記録媒体の裏面のうち前記上流端部と前記搬送方向における前記加熱領域の上流側の端部との間に露出部が形成されるように、前記加熱領域の上流側の端部よりも前記搬送方向における下流側に位置している、画像形成装置。 - 前記搬送方向における前記乾燥部材の上流側の端部は、前記裏面近接部材の前記上流端部よりも前記搬送方向における上流側に位置している、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記乾燥部材は、前記インク画像に向けて光エネルギーを照射する、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記露出部に向かう気流を形成するファンをさらに備える、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記ファンは、前記搬送方向における下流側から上流側に向かって前記気流を形成する、請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記ファンの回転数を制御するファン制御部をさらに備える、請求項4又は5に記載の画像形成装置。
- 前記ファン制御部は、画像情報に含まれるカバレッジの増減に応じて前記ファンの回転数を増減させる、請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記ファン制御部は、前記露出部の絶対湿度の増減に応じて前記ファンの回転数を増減させる、請求項6又は7に記載の画像形成装置。
- 前記ファン制御部は、前記画像形成部による前記記録媒体への前記インク画像の形成前は前記ファンの駆動を停止させる、請求項6から8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記ファン制御部は、画像情報に含まれるカバレッジが閾値未満であり、かつ、前記露出部の絶対湿度が基準値未満の場合、前記ファンの駆動を停止させる、請求項6から9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記裏面近接部材は、前記記録媒体を加熱可能な加熱部材で構成されている、請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記裏面近接部材を制御する加熱制御部をさらに備える、請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記加熱制御部は、画像情報に含まれるカバレッジの増減に応じて前記裏面近接部材の加熱温度を昇降させる、請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記加熱制御部は、前記露出部の絶対湿度の増減に応じて前記裏面近接部材の加熱温度を昇降させる、請求項12又は13に記載の画像形成装置。
- 前記搬送方向における前記裏面近接部材の下流側に設けられており、前記インク画像を乾燥させる他の乾燥部材をさらに備える、請求項1から14のいずれかに記載の画像形成装置。
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JP2021026330A Pending JP2022128032A (ja) | 2021-02-22 | 2021-02-22 | 画像形成装置 |
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2021
- 2021-02-22 JP JP2021026330A patent/JP2022128032A/ja active Pending
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