JP2022127107A - 管理サーバ及び管理プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】商品の販売に貢献した動画の提供者に対して報酬を適切に付与すること。【解決手段】動画提供者によって作成された商品紹介動画が商品紹介ルールに適合しているか否かを判定し、商品紹介ルールに適合した商品紹介動画を対応する商品と関連付けて登録し、商品紹介動画において商品購入に際して推奨店舗を紹介している場合に、当該推奨店舗情報を当該商品紹介動画と関連付けて登録し、ユーザによる商品紹介動画の視聴が所定条件を満たす場合に視聴完了ＩＤを発行して当該ユーザを特定するユーザＩＤに関連付けて登録し、視聴完了ＩＤを取得したユーザが推奨店舗において商品紹介動画において紹介した商品を購入したことを認定し、視聴完了ＩＤを取得したユーザによる推奨店舗における商品の購入が認定された場合、予め定められた所定の報酬決定ルールに従って動画提供者に対する報酬を決定する管理サーバとする。【選択図】図２

Description

本発明は、商品の販売に貢献した動画の提供者に対して報酬を適切に付与するための管理サーバ及び管理プログラムに関するものである。

従来から、商品販売者は、インターネット等の通信ネットワークを介して商品販売のための広告をＷｅｂサイトに掲載することがある。例えば、特許文献１には、商品を紹介するコンテンツが掲載されたＷｅｂサイトにバナー広告を掲載し、商品販売者が運営するＷｅｂサイトにユーザを誘導するシステムが開示されている。

特開２００１－１１７８４７号公報

ところで、近年、動画提供者のお勧めの商品を紹介する商品紹介動画が配信されることが増えている。視聴者としても商品の特性を動画によって詳細に知ることができるというメリットがあり、また、使用感を動画によって視認できるというメリットがある。このような商品紹介動画がきっかけで商品の購入に至るユーザもいることから、商品紹介動画の動画提供者は商品の販売促進に貢献しているといえるが、その商品紹介動画の貢献を評価して報酬を提示する仕組みは存在しなった。

また、商品紹介動画において特定の店舗での購入を推奨することで、ユーザを特定の店舗に誘導することも可能であるが、そのようなユーザの誘導に対する貢献を評価して報酬を提示する仕組みは存在しなった。

本発明の少なくとも１つの実施形態の目的は、上記課題を解決し、商品の販売に貢献した動画の提供者に対して報酬を適切に付与するための管理サーバ及び管理プログラムを提供することを目的とする。

本発明に係る管理サーバは、商品を紹介する商品紹介動画の作成に関し順守する必要がある所定の商品紹介ルールを商品毎に登録する商品紹介ルール登録手段と、動画提供者によって作成されて送信された前記商品紹介動画を受信し、当該商品紹介動画が前記商品紹介ルールに適合しているか否かを判定し、商品紹介ルールに適合した前記商品紹介動画を対応する前記商品と関連付けて登録する商品紹介動画登録手段と、前記商品紹介動画において商品購入に際して推奨店舗を紹介している場合に、当該推奨店舗情報を当該商品紹介動画と関連付けて登録する推奨店舗登録手段と、ユーザによる前記商品紹介動画の視聴が所定条件を満たす場合に視聴完了ＩＤを発行して当該ユーザを特定するユーザＩＤに関連付けて登録する視聴完了ＩＤ発行手段と、前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザが前記商品紹介動画において紹介された前記推奨店舗において商品を購入したことを認定する推奨店舗購入認定手段と、前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザによって前記視聴完了ＩＤに係る前記商品が前記推奨店舗にて購入されたと前記推奨店舗購入認定手段において認定された場合、予め定められた所定の報酬決定ルールに従って前記動画提供者に対する報酬を決定する報酬決定手段と、前記報酬決定手段により決定された報酬に基づいて処理を実行する報酬処理手段とを含むことを特徴とするものである。

上記の構成としたことで、推奨店舗に対してユーザを誘導してユーザによる商品の購入に貢献した商品紹介動画の動画提供者に対して、報酬を適切に付与することが可能となる。また、適切な報酬を付与することができるので、商品紹介動画の質の向上を期待できる。

また、本発明に係る管理サーバは、前記推奨店舗購入認定手段が、前記商品の購入の際に利用される店舗端末、店舗サーバ、決済手段運営サーバ又は購入時に利用されたユーザ端末から送信される購入者を特定するための識別情報及び商品購入情報を受信し、前記識別情報が示す購入者が所持する前記ユーザＩＤを特定し、当該ユーザＩＤに対して前記視聴完了ＩＤが関連付けて登録されているかを判定することで、前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザが前記推奨店舗において前記商品を購入したことを認定することを特徴としてもよい。

上記の構成をとれば、店舗端末、店舗サーバ、決済手段運営サーバ又は購入時に利用されたユーザ端末から送信される購入者を特定するための識別情報に基づいてユーザを特定することが可能となる。

また、本発明に係る管理サーバは、前記識別情報が、決済手段の利用のために前記ユーザに関連付けて登録された決済手段用ＩＤであり、前記推奨店舗購入認定手段は、同一ユーザに関連付けて登録された前記ユーザＩＤと前記決済手段用ＩＤの対応関係を予め記憶させたデータベースを参照することで、前記決済手段用ＩＤを前記商品の購入に用いたユーザの前記ユーザＩＤを特定するようにしたことを特徴としてもよい。

上記の構成をとれば、ユーザが商品を購入するために用いた決済手段の利用のための決済手段用ＩＤに基づいて、ユーザを特定することが可能となる。

また、本発明に係る管理サーバは、前記推奨店舗購入認定手段が、前記ユーザが前記商品の購入の際に利用した店舗端末又は店舗サーバに対して購入時に提示した前記視聴完了ＩＤ及び商品購入情報を前記店舗端末又は前記店舗サーバから受信することで、前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザが前記推奨店舗において前記商品を購入したことを認定することを特徴としてもよい。

上記の構成をとれば、ユーザが商品の購入の際に店舗端末又は店舗サーバに対して提示した視聴完了ＩＤによって、ユーザが商品紹介動画に関する視聴完了ＩＤを取得後に商品を推奨店舗で購入したことを認定することが可能となる。

また、本発明に係る管理サーバは、前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザによって前記視聴完了ＩＤに係る前記商品が前記推奨店舗にて購入されたと前記推奨店舗購入認定手段において認定された際に、当該ユーザが複数の商品紹介動画に基づいて発行された複数の前記視聴完了ＩＤを取得していた場合、複数の前記商品紹介動画の中から、予め定められた所定の特定ルールに従って当該商品の購入に貢献した１又は２以上の前記商品紹介動画を特定する特定手段を更に含み、前記報酬決定手段は、前記特定手段において特定された１又は２以上の前記商品紹介動画の動画提供者に対する報酬を決定することを特徴としてもよい。

上記の構成をとれば、推奨店舗にユーザを誘導する商品紹介動画を提供した動画提供者が複数存在する場合に、当該商品の購入に貢献した１又は２以上の前記商品紹介動画の動画提供者に対して報酬を付与する構成とすることができるので、報酬を付与する動画提供者の数を制限することができ、これによって商品紹介動画に関する競争が生まれ、結果として商品紹介動画の品質向上が期待できる。

本発明による管理プログラムは、管理サーバに、商品を紹介する商品紹介動画の作成に関し順守する必要がある所定の商品紹介ルールを商品毎に登録する商品紹介ルール登録機能と、動画提供者によって作成されて送信された前記商品紹介動画を受信し、当該商品紹介動画が前記商品紹介ルールに適合しているか否かを判定し、商品紹介ルールに適合した前記商品紹介動画を対応する前記商品と関連付けて登録する商品紹介動画登録機能と、前記商品紹介動画において商品購入に際して推奨店舗を紹介している場合に、当該推奨店舗情報を当該商品紹介動画と関連付けて登録する推奨店舗登録機能と、ユーザによる前記商品紹介動画の視聴が所定条件を満たす場合に視聴完了ＩＤを発行して当該ユーザを特定するユーザＩＤに関連付けて登録する視聴完了ＩＤ発行機能と、前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザが前記商品紹介動画において紹介された前記推奨店舗において商品を購入したことを認定する推奨店舗購入認定機能と、前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザによって前記視聴完了ＩＤに係る前記商品が前記推奨店舗にて購入されたと前記推奨店舗購入認定機能において認定された場合、予め定められた所定の報酬決定ルールに従って前記動画提供者に対する報酬を決定する報酬決定機能と、前記報酬決定機能により決定された報酬に基づいて処理を実行する報酬処理機能とを実現させることを特徴とする。

上記の構成としたことで、推奨店舗に対してユーザを誘導してユーザによる商品の購入に貢献した商品紹介動画の動画提供者に対して、報酬を適切に付与することが可能となる。また、適切な報酬を付与することができるので、商品紹介動画の質の向上を期待できる。

本発明によれば、推奨店舗に対してユーザを誘導してユーザによる商品の購入に貢献した商品紹介動画の動画提供者に対して、報酬を適切に付与することが可能となる。また、適切な報酬を付与することができるので、商品紹介動画の質の向上を期待できる。さらに、商品紹介動画において推奨店舗として紹介された店舗は、商品を購入する顧客を誘導してもらうことで売上げの向上が期待できるため、推奨店舗として紹介される店舗側において報酬の一部又は全部を負担したとしてもメリットがあるといえる。

商品販売サービスを実現するためのシステム全体の構成を表したブロック図である。 管理サーバ１０の構成の一例を表したブロック図である。 本発明に係る管理サーバ１０における視聴完了ＩＤ発行処理の流れを表したフローチャート図である。 本発明に係る管理サーバ１０に基づいて提供される動画配信の一例を説明するための説明図である。 本発明に係る管理サーバ１０における報酬決定処理の流れを表したフローチャート図である。 管理サーバ１０Ｂの構成の他の一例を表したブロック図である。 本発明に係る管理サーバ１０Ｂにおける報酬決定処理の流れを表したフローチャート図である。

［第１の実施の形態］
本発明の第１の実施の形態に係る商品販売サービスは、商品の販売に貢献した商品紹介動画において購入を推奨する店舗を紹介してその紹介した店舗において視聴者であるユーザが商品を購入した場合に、当該商品紹介動画を提供した動画提供者に対する報酬を付与するという点が大きな特徴である。以下において、商品販売サービスを実現するための構成について説明する。なお、「商品」という用語を用いるが、電気製品や自転車、スポーツ用品などの物に限らず、保険や旅行の申し込みなどのサービス、デジタルコンテンツ、観戦チケットなどを含んで商品という用語を用いるものとする。また、有料サービスだけでなく無料サービスへの誘導やアンケートや投票への参加呼びかけ、無料サンプル商品の無料配布などにも活用できる。

以下、図面を参照しながら、本発明に係る商品販売サービスの概要を説明する。図１に示すのは、商品販売サービスを実現するためのシステム全体の構成を表したブロック図である。商品販売サービスを実現するためのシステムは、例えば、管理サーバ１０と、商品販売者の端末３０と、動画提供者の端末４０と、ユーザの端末５０と、決済手段運営サーバ６０と、店舗側サーバ７０と、店舗の端末８０などがインターネットなどの通信ネットワーク２０を介して接続されている。なお、システムの構成はこれに限定されず、単一の端末を複数人が使用する構成としてもよいし、複数のサーバを備える構成としてもよい。

商品販売者の端末３０は、商品の販売者が各種情報を管理サーバ１０に登録するために利用する端末である。

動画提供者の端末４０は、動画提供者が各種情報を管理サーバに登録したり、作成した商品紹介動画を管理サーバ１０にアップロードして登録したりするために利用する端末である。なお、動画のアップロード先は、必ずしも管理サーバ１０である必要はない。

ユーザの端末５０は、少なくとも商品紹介動画を視聴する機能を備えた端末である。

決済手段運営サーバ６０は、決済手段を運営する主体が管理するサーバである。例えば、クレジットカード会社によって運営されるサーバ、電子マネーやポイントプログラムによる決済を管理する会社によって運営されるサーバなどが考えられる。この決済手段運営サーバ６０においては、決済手段を利用するユーザの個人情報と関連付けて決済手段用ＩＤを管理しているものとする。

店舗側サーバ７０及び店舗の端末８０は、商品の販売を担う店舗において各種情報を管理するためのものである。ここで、本発明における「店舗」は、現実空間に所在地を有する実店舗のみならず、ＥＣサイトなどのネットショッピングに特化した店舗も含むものとする。店舗側サーバ７０と店舗の端末８０のそれぞれが管理サーバ１０と独自に通信可能な構成としてもよいし、店舗の端末８０は店舗側サーバ７０と通信可能として店舗側サーバ７０を介して管理サーバ１０と通信する構成としてもよい。なお、店舗の端末８０は、ＰＣ（Personal Computer）、スマートフォン、タブレット端末などの他、ＰＯＳ（Point of sale）端末なども想定される。

また、図１において、商品販売者の単一の端末３０が示されているが、勿論商品販売者の端末３０は、複数台存在してよい。すなわち、複数の商品販売者が、通信ネットワーク２０に接続され管理サーバ１０にアクセス可能なそれぞれの端末３０を用いて、商品販売サービスを利用してよい。同様に複数の動画提供者、複数のユーザが、それぞれの端末４０、端末５０を用いて商品販売サービスを利用してよい。

また、図１において、商品販売サービスの運営主体が管理する管理サーバ１０と、商品販売者の端末３０と、動画提供者の端末４０と、決済手段運営サーバ６０と、店舗側サーバ７０と、店舗の端末８０とが、それぞれ異なる主体によるサーバ又は端末であるように説明しているが、商品販売サービスの運営主体が商品販売者でもある場合も想定されるし、商品販売サービスの運営主体が動画提供者でもある場合も想定されるように、これらの主体が複数の役割を担う場合があるので、図１に示す場合に限定されるものではない。

なお、図１における商品販売者の端末３０、動画提供者の端末４０、及びユーザの端末５０は、ＰＣ（Personal Computer）やスマートフォン、テレビ受像機、タブレット端末などが想定される。

図２は、管理サーバ１０の構成の一例を表したブロック図である。この図２に示すように、管理サーバ１０は、商品紹介ルール登録部１１と、商品紹介動画登録部１２と、推奨店舗登録部１３と、視聴完了ＩＤ発行部１４と、推奨店舗購入認定部１５と、報酬決定部１６と、報酬処理部１７と、記憶部１８とを備えている。

商品紹介ルール登録部１１は、商品を紹介する商品紹介動画の作成に関し順守する必要がある所定の商品紹介ルールを商品毎に登録する機能を有する。商品紹介ルールは、１又は２以上のルールから構成される。商品紹介ルールとして設定される例としては、商品に関し必ず所定の事項について紹介することや所定の表現を用いて紹介すること、所定の順番で紹介することなどが挙げられる。また、商品紹介ルールは、商品が販売された際に付与する報酬の決定方法を含む。このように、商品紹介ルールを定めることで、提供者が提供する商品紹介動画の質を維持することが可能になる。また、複数の動画提供者が、同一の商品を紹介するために、それぞれ商品紹介動画を提供する場合でも、一定の質を維持した状態で競合させることが可能になる。なお、動画提供者は、商品紹介ルールに同意して商品紹介動画を作成することになる。例えば、提供者は、商品説明ルールに同意する旨を示す情報を、自身の端末４０を用いて管理サーバ１０に送信する。

なお、商品紹介ルールは、１の商品における効能や機能、デザイン等の所定の区分け毎に設定してもよい。その場合、動画提供者は、所定の区分け毎にそれぞれの商品紹介ルールに同意し、それぞれの商品紹介ルールに従った複数の商品紹介動画を作成する。例えば、動画提供者は、複数の区分けに対応する商品説明ルールの全てを一括して同意する旨を端末４０から管理サーバ１０に送信するようにしてもよいし、または複数の区分け間で共通する商品説明ルールのみを一括で同意したり、完全に区分け毎に個別に商品説明ルールに同意したりする旨を端末４０から管理サーバ１０に送信するようにしてもよい。

また、商品紹介動画を作成する動画提供者に対する条件を商品紹介ルールとして設定してもよい。動画提供者に対する条件の例としては、商品の属する分野に精通していること等が挙げられる。例えば、商品が運動器具である場合における動画提供者に対する条件として、スポーツジムでのトレーナー経験を３年以上有することとすることが考えられる。また、例えば、商品がワインである場合における動画提供者に対する条件として、ソムリエの資格を有していることとすることが考えられる。このように、動画提供者に対する条件を販売する商品に合わせて設定することで、経験や知識を基にした質の高い商品紹介動画の提供のみを受けることが可能になる。

商品紹介動画登録部１２は、動画提供者によって作成されて送信された商品紹介動画を受信し、当該商品紹介動画が商品紹介ルールに適合しているか否かを判定し、商品紹介ルールに適合した商品紹介動画を対応する商品と関連付けて登録する機能を有する。商品紹介動画は、管理サーバ１０に提供された後、登録される際に商品紹介ルールに従った内容であるかが確認され、紹介した商品との紐づけが行われる。例えば、商品紹介ルールのうち、動画時間が指定された範囲内であるか否か等の確認は自動的に行われるようにしてもよい。一方、商品が所定の順番で説明されているか等については、商品販売者、商品販売サービス運営者、又はサービス運営を委託された第３者により確認される。商品紹介動画登録部１２は、提供された商品紹介動画が商品紹介ルールに従っていることが確認された場合、当該商品紹介動画を管理サーバ１０上に登録する。なお、商品紹介動画は、商品を紹介する提供者自身が必ずしも登場する必要はない。商品紹介動画が商品紹介ルールに従った内容になっているかを確認せずに、例えば商品販売者が当該商品紹介動画に承認をして、商品との紐づけを行ってもよい。

また、商品紹介動画登録部１２は、１の商品紹介動画と複数の商品とを紐づけてもよい。具体的には、商品紹介動画登録部１２は、複数の商品を紹介する商品紹介動画を当該複数の商品と紐づけてもよい。複数の商品を紹介する場合としては、複数の商品がセットで使用されるものであることや、複数の商品を時期毎にユーザへ届ける形式であること、商品が定期購入されるものであること等が挙げられる。このように、商品の販売形態に応じた紹介ができるので、商品についてより魅力的に紹介をすることが可能になる。

推奨店舗登録部１３は、商品紹介動画において商品購入に際して推奨店舗を紹介している場合に、当該推奨店舗情報を当該商品紹介動画と関連付けて登録する機能を有する。推奨店舗とは、商品紹介動画において紹介した商品の販売を行っている店舗のうち、動画提供者が購入を推奨する店舗として商品紹介動画内で紹介した店舗のことをいう。１つの商品紹介動画において紹介する推奨店舗は１つであってもよいし、2以上の推奨店舗を紹介するものであってもよい。推奨店舗の登録は、例えば、商品紹介動画の中で紹介した推奨店舗情報を示すリストを動画提供者が端末４０から管理サーバ１０に送信して、受信した管理サーバ１０の推奨店舗登録部１３において推奨店舗情報を商品紹介動画と関連付けて登録するようにする。

視聴完了ＩＤ発行部１４は、ユーザによる商品紹介動画の視聴が所定条件を満たす場合に視聴完了ＩＤを発行して当該ユーザを特定するユーザＩＤに関連付けて登録する機能を有する。ここで、視聴完了ＩＤとは、ユーザが商品紹介動画を視聴したことを示す情報である。１つの視聴完了ＩＤによって何れのユーザが何れの商品紹介動画を視聴したかを一意に特定できることが好ましい。この視聴完了ＩＤを発行するための所定条件はどのようなものであってもよい。例えば、商品紹介動画を全て視聴する必要はないが、予め設定した所定箇所が視聴されたことをこの視聴完了ＩＤの発行の条件としてもよい。所定箇所は、例えば、商品の主要機能を紹介する内容や商品が有する固有の特徴などを紹介する内容が含まれる個所に設定することが考えられる。このような条件とすることで、所定箇所として設定した対象商品の特徴を紹介した個所を視聴したユーザに対してのみ視聴完了ＩＤを発行することが可能となる。また、所定条件として、例えば、商品紹介動画の再生時間のうちの所定割合以上が再生されたことを条件としてもよい。このような条件とすれば、再生を開始したがすぐに中断してほとんど再生していないような視聴の場合には視聴完了ＩＤが発行されないことになる。視聴完了ＩＤが発行された場合、視聴完了ＩＤを視聴したユーザを特定し得るユーザＩＤに関連付けて登録する。なお、ユーザＩＤは、ユーザを特定可能であればどのようなものであってもよく、本発明のシステムで提供する商品販売サービスの運営主体が発行したＩＤであってもよいし、他の主体が発行したユーザＩＤを利用するものであってもよい。

推奨店舗購入認定部１５は、視聴完了ＩＤを取得したユーザが商品紹介動画において紹介された推奨店舗において商品を購入したことを認定する機能を有する。視聴完了ＩＤを取得したユーザが商品紹介動画において紹介された推奨店舗において商品を購入したことを認定可能であればどのような手段であってもよいが、例えば、商品の購入の際に利用される店舗端末、店舗サーバ、決済手段運営サーバ又はユーザが購入時に利用したユーザ端末から送信される購入者を特定するための識別情報及び商品購入情報を受信し、識別情報が示す購入者が所持するユーザＩＤを特定し、当該ユーザＩＤに対して視聴完了ＩＤが関連付けて登録されているかを判定することで、視聴完了ＩＤを取得したユーザが推奨店舗において商品を購入したと認定する手法が考えられる。ここで、購入者を特定するための識別情報はどのようなものであってもよいが、例えば、店舗において管理している会員証やポイントカードに割り当てるＩＤなどが考えられる。また、識別情報として、クレジットカード、電子マネー、複数の事業者間で共通に使用可能な現金と同様に使用可能なポイントプログラムなどにおけるユーザを識別するためのＩＤなども想定される。また、商品購入情報は、識別情報が示すユーザが購入した商品及び購入した店舗を特定するための情報のことをいう。購入した商品及び購入した店舗を特定可能であればどのような情報であってもよいが、例えば、商品ごとに固有に割り当てられた商品コードや、店舗ごとに割り当てられた店舗コードなどを用いて特定するようにしてもよい。

購入者を特定するための識別情報は、本発明に係るシステムにおいて管理するユーザＩＤとの対応関係を予め記憶させておく必要がある。すなわち、識別情報とユーザＩＤとの対応をデータベースとして記憶させておくことで、商品の購入者のユーザＩＤを特定することが可能となる。データベースの参照の一例としては、例えば、同一ユーザに関連付けて登録されたユーザＩＤと決済手段用ＩＤの対応関係を予め記憶させたデータベースを参照することで、決済手段用ＩＤを商品の購入に用いたユーザのユーザＩＤを特定する場合が考えられる。また、システムにおいて管理している商品コードと、決済手段運営サーバや店舗サーバや店舗端末において管理している商品コードが必ずしも一致しているとは限らないので、商品コードについても対応関係を予め記憶させたデータベースを備えるようにしてもよい。

また、ユーザが商品の購入の際に利用した店舗端末又は店舗サーバに対して購入時に視聴完了ＩＤを取得済みであることを提示する構成とすることも可能である。その場合、推奨店舗購入認定部１５としては、ユーザが商品の購入の際に利用した店舗端末又は店舗サーバに対して提示した視聴完了ＩＤの情報及び商品購入情報を、店舗端末又は店舗サーバから受信することで、視聴完了ＩＤを取得したユーザが推奨店舗において商品を購入したことを認定するようにしてもよい。

報酬決定部１６は、視聴完了ＩＤを取得したユーザによって視聴完了ＩＤに係る商品が推奨店舗にて購入されたと推奨店舗購入認定部１５において認定された場合、予め定められた所定の報酬決定ルールに従って動画提供者に対する報酬を決定する機能を有する。ここで、報酬決定ルールは、動画提供者に対する報酬を決定するためのルールのことをいう。報酬は、どのようなものであってもよいが、例えば、ユーザによって商品が１つ購入される毎に固定の金額を報酬としてもよいし、購入された商品の価格に対する所定割合の金額を報酬としてもよい。また、報酬は、現金以外にも電子マネーや小売業やサービス業のポイント、または現物でもよい。すなわち、動画提供者が何らかのメリットを享受できるものであれば報酬となり得る。なお、動画提供者に付与される報酬を誰が負担して拠出するかについてはどのような方法であってもよいが、例えば、商品販売者、購入に利用された推奨店舗、あるいは、商品販売者と購入に利用された推奨店舗とが共同で負担することが考えられる。

報酬処理部１７は、報酬決定部１６により決定された報酬に基づいて処理を実行する機能を有する。具体的な処理の例としては、動画提供者に対する報酬として決定された金額の振込み、ポイントの付与などが考えられる。

記憶部１８は、管理サーバ１０において行われる様々な処理で必要なデータ及び処理の結果として得られたデータを記憶させる機能を有する。例えば、ユーザＩＤとユーザの個人情報を記憶させたデータベース、同一人物に関するユーザＩＤと識別情報との対応関係を記憶させたデータベース、商品コードの対応関係を記憶させたデータベースなどを管理することが考えられる。

次に、本発明に係る管理サーバ１０における視聴完了ＩＤ発行処理の流れについて説明を行う。図３は、本発明に係る管理サーバ１０における視聴完了ＩＤ発行処理の流れを表したフローチャート図である。この図３に示すように、管理サーバ１０における視聴完了ＩＤ発行処理は、ユーザによる商品紹介動画の再生処理の開始をトリガーとして開始される（ステップＳ１０１）。次に、管理サーバ１０は、商品紹介動画の再生処理が中断されるか否かを判定する（ステップＳ１０２）。商品紹介動画の再生処理が中断されない（Ｓ１０２－Ｎ）限り、管理サーバ１０は、ステップＳ１０１に戻って商品紹介動画の再生処理を継続する。商品紹介動画の再生処理が中断された場合（Ｓ１０２－Ｙ）、管理サーバ１０は、商品紹介動画のうちユーザによって視聴された範囲が所定条件を充足しているかを判定する（ステップＳ１０３）。視聴された範囲が所定条件を充足している場合（Ｓ１０３－Ｙ）、管理サーバ１０は、視聴したユーザに対して視聴完了ＩＤを発行して、ユーザＩＤに対して視聴完了ＩＤを関連付けて登録する（ステップＳ１０４）。視聴された範囲が所定条件を充足していない場合（Ｓ１０３－Ｎ）、ステップＳ１０５へ移行する。そして、管理サーバ１０は、ユーザによる動画再生を再開するか否かの入力を待機する（ステップＳ１０５）。ユーザが動画再生を再開した場合（Ｓ１０５－Ｙ）、ステップＳ１０１に戻る。ユーザが動画再生を中止した場合（Ｓ１０５－Ｎ）、視聴完了ＩＤ発行処理を終了する。なお、この視聴完了ＩＤ発行処理は、必ずしも管理サーバ１０で行う必要はなく、商品紹介動画を格納した外部サーバにおいて視聴完了ＩＤ発行処理が実行される構成としてもよい。

図４は、本発明に係る管理サーバ１０に基づいて提供される動画配信の一例を説明するための説明図である。図４（ａ）は、商品の情報を紹介するサイトの画面の一例を表している。この図４（ａ）に示す例では、商品の情報を掲載するとともに、同一画面上に「購入」ボタンと「動画再生」ボタンを備える。「購入」ボタンを押せば購入手続に移行でき、「動画再生」ボタンを押せば商品紹介動画の再生に移行する。商品に対して商品紹介動画が複数登録されている場合には、商品紹介動画の選択画面に移行するようにしてもよい。

次に、図４（ｂ）は、商品紹介動画の再生画面の一例を表している。商品紹介動画の再生画面には、視聴の一時停止、再生、停止、巻き戻し、早送りなどの一般的な動画再生に必要な操作ボタンの他に、購入手続に移行するための「購入」ボタンを備えている。商品紹介動画の再生した範囲が所定条件を満たした場合には、視聴しているユーザに対して視聴完了ＩＤを発行する。視聴完了ＩＤが発行されたことを動画再生画面において表示するようにしてもよい。なお、この図４（ｂ）に示した動画再生のためのグラフィカルユーザインタフェース（ＧＵＩ）はあくまで一例であり、動画再生用のアプリケーションのＧＵＩはどのようなものであってもよい。なお、視聴完了ＩＤを取得するために視聴が必須の個所まで再生個所をスキップするような操作ボタンを採用することも可能である。

図４（ｃ）は、推奨店舗の表示の一例を表している。例えば、商品紹介動画の再生を停止した後に、この図４（ｃ）に示す画面を表示することで、商品紹介動画の中で紹介していた推奨店舗を改めてテキストで表示するようにしてもよい。また、これらの推奨店舗の表示個所にリンクボタンを設けたり、店舗名をリンク誘導に設定したりすることで、各店舗のサイトに遷移することができるようにしてもよい。また、商品紹介動画の再生を停止した画面にも「このまま購入」ボタンを設けて、購入処理に移行できるようにしてもよい。「購入」ボタンを操作した場合の購入先は、必ずしも推奨店舗である必要はないが、推奨店舗に設定するようにしてもよい。商品紹介動画の中で推奨店舗を紹介したり、この図４（ｃ）に示すように画面上に推奨店舗を表示させて紹介したりすることで、視聴したユーザが推奨店舗を認識することが可能となる。

次に、本発明に係る管理サーバ１０における報酬決定処理の流れについて説明を行う。図５は、本発明に係る管理サーバ１０における報酬決定処理の流れを表したフローチャート図である。この図５に示すように、管理サーバ１０における報酬決定処理は、商品紹介動画において紹介された商品に関するユーザの商品購入情報及び購入者であるユーザの識別情報を取得することで開始される（ステップＳ２０１）。次に、管理サーバ１０は、取得した識別情報に基づいてユーザＩＤを特定し、そのユーザＩＤに対して視聴完了ＩＤが発行されているかを判定する（ステップＳ２０２）。次に、管理サーバ１０は、商品購入情報において示される購入店舗が推奨店舗であるかを判定する（ステップＳ２０３）。そして、管理サーバ１０は、ユーザが視聴完了ＩＤを取得済の状態で推奨店舗にて商品を購入したと判定した場合、所定の報酬決定ルールに基づいて、動画提供者に対する報酬を決定する（ステップＳ２０４）。最後に、管理サーバ１０は、決定された報酬に基づいた処理を実行して（ステップＳ２０５）、報酬決定処理を終了する。なお、この図５に示した各ステップについては、必ずしも管理サーバ１０において実行される必要はなく、決済手段運営サーバ６０、店舗側サーバ７０、店舗の端末８０などの外部のサーバや端末において一部のステップを実行させて、実行結果を管理サーバ１０で受信する構成としてもよい。すなわち、管理サーバ１０として、ユーザが視聴完了ＩＤを取得済の状態で推奨店舗にて商品を購入したと最終的に判定することが可能であれば、その過程の処理は管理サーバ１０以外において実行されてもよい。

以上のように、本発明に係る管理サーバ１０によれば、動画提供者によって作成された商品紹介動画が商品紹介ルールに適合しているか否かを判定し、商品紹介ルールに適合した商品紹介動画を対応する商品と関連付けて登録し、商品紹介動画において商品購入に際して推奨店舗を紹介している場合に、当該推奨店舗情報を当該商品紹介動画と関連付けて登録し、ユーザによる商品紹介動画の視聴が所定条件を満たす場合に視聴完了ＩＤを発行して当該ユーザを特定するユーザＩＤに関連付けて登録し、視聴完了ＩＤを取得したユーザが推奨店舗において商品紹介動画において紹介した商品を購入したことを認定し、視聴完了ＩＤを取得したユーザによる推奨店舗における商品の購入が認定された場合、予め定められた所定の報酬決定ルールに従って動画提供者に対する報酬を決定するようにしたので、推奨店舗に対してユーザを誘導してユーザによる商品の購入に貢献した商品紹介動画の動画提供者に対して、報酬を適切に付与することが可能となる。このような構成とすることで、商品販売者は商品の販売増加が期待でき、推奨店舗として紹介された店舗は売上げの増加が期待でき、動画提供者は報酬が期待できるため、それぞれにメリットがある仕組みを構築することが可能となる。さらに、動画提供者は誘導した店舗において視聴者が商品を購入してくれれば適切な報酬を付与することができるので、商品の魅力が伝わり易いように商品紹介動画を製作しようという動機が生まれるため、結果として、商品紹介動画の質の向上を期待できる。

［第２の実施の形態］
第１の実施の形態においては、１つの商品紹介動画に基づく視聴完了ＩＤを取得したユーザが推奨店舗において商品を購入する場合を例に説明を行ったが、ユーザが商品を購入するまでに、同じ商品に係る複数の商品紹介動画を視聴することも十分に考えられる。その際に、全ての商品紹介動画の動画提供者に対して報酬を支払うようにしてもよいが、その場合には報酬を負担する者の負担が大きくなってしまうという問題が生じる。そのため、報酬を得られる動画提供者の数を制限するために、同じ商品に係る複数の商品紹介動画についてそれぞれ視聴完了ＩＤを取得したユーザが商品を購入した場合に、報酬を得られる１又は２以上の動画提供者を特定する構成としてもよい。以下、第２の実施の形態について図面を用いて説明を行うが、第１の実施の形態と同様に機能する構成については同一符号を付して説明を省略する。

図６は、管理サーバ１０Ｂの構成の他の一例を表したブロック図である。この図６に示す管理サーバ１０Ｂは、第１の実施の形態において説明した管理サーバ１０に加えて、特定部１９をさらに備えることを特徴とする。

特定部１９は、視聴完了ＩＤを取得したユーザによって視聴完了ＩＤに係る商品が推奨店舗にて購入されたと推奨店舗購入認定部１５において認定された際に、当該ユーザが複数の商品紹介動画に基づいて発行された複数の視聴完了ＩＤを取得していた場合、複数の商品紹介動画の中から、予め定められた所定の特定ルールに従って当該商品の購入に貢献した１又は２以上の商品紹介動画を特定する機能を有する。ここで、特定ルールは、同じ商品に係る複数の商品紹介動画についてそれぞれ視聴完了ＩＤを取得したユーザが商品を購入した場合に、報酬を得られる１又は２以上の動画提供者を特定するためのルールのことをいう。報酬を得られる１又は２以上の動画提供者を特定することができれば、どのようなルールであってもよい。

特定ルールは、例えば、最後に閲覧された、最初に閲覧された、または最後から２番目に閲覧された、などのように閲覧順番が特定の順番に該当するものを、報酬を得られる商品紹介動画として特定するものであってもよい。他にも、特定ルールは、２以上の商品紹介動画を、報酬を得られる商品紹介動画として特定するものであってもよい。例えば、視聴順番が最初から所定番目までの商品紹介動画や、視聴順番が最後から所定番目までの商品紹介動画を、報酬を得られる商品紹介動画として特定してもよい。

また、特定ルールは、ユーザが複数の商品紹介動画を視聴していた場合、複数の商品紹介動画のうち視聴時間が最も長い商品紹介動画を、報酬を得られる商品紹介動画として特定するようにしてもよい。これにより、ユーザが最も多くの情報を得たり、最も大きく影響を受けたりした商品紹介動画を評価することができ、例えばユーザが飽きずに視聴し続けられるような商品紹介動画の提供を期待できる。また、特定ルールは、ユーザが複数の商品紹介動画を視聴していた場合、複数の商品紹介動画のうち視聴回数が最も多い商品紹介動画を、報酬を得られる商品紹介動画として特定するようにしてもよい。

また、特定ルールとして、購入者が購入決定に貢献したと考える商品紹介動画を選択可能な構成とし、選択され商品紹介動画の中から所定数（例えば、最大でｎ個（ｎは自然数））の商品紹介動画を、報酬を得られる商品紹介動画として特定するようにしてもよい。購入者による選択の方法としては、例えば、購入者が視聴した商品紹介動画を一覧表にして購入者に提示して、購入者が購入決定に貢献したと考える商品紹介動画を、例えばチェックボックスにチェックを入れて選択したものを選択情報として管理サーバ１０に送信するようにしてもよいし、購入者が貢献したと考える商品紹介動画のＵＲＬを記載した情報を選択情報として管理サーバ１０に送信するようにしてもよい。すなわち、管理サーバ１０において、購入者が貢献したと考える商品紹介動画に関する選択情報を取得可能な方法であればどのような方法であってもよい。

また、購入者が貢献したと考える商品紹介動画として選択可能な個数を所定数（例えば、ｍ個以下（ｍは自然数））に制限してもよい。さらに、選択情報として、複数の商品紹介動画について購入者が貢献度の大きさに応じて順位付けを行った順位情報を含むようにしてもよい。例えば、購入者が選択した個数よりも少ない数の商品紹介動画を販売に貢献した商品紹介動画として特定する必要がある場合（ｍ≧購入者が選択した個数＞ｎの場合）、順位情報において順位の早いものからｎ個の商品紹介動画を商品の販売に貢献した商品紹介動画として特定するようにしてもよい。また、順位情報に基づいて、動画提供者に付与される報酬に差を設けるようにしてもよい。

上述した特定ルールの具体例は、それぞれが組み合わされて用いられてもよい。商品の種類や販売方法などによって、特定ルールの定め方は異なり得る。特定ルールが予め定められることで、複数の提供者間での競争が発生し商品紹介動画の質の向上が期待できる。

特定部１９によって１又は２以上の商品紹介動画が特定された場合、報酬決定部１６においては、特定された１又は２以上の商品紹介動画の動画提供者に対する報酬を決定するようにする。

次に、本発明に係る管理サーバ１０Ｂにおける報酬決定処理の流れについて説明を行う。図７は、本発明に係る管理サーバ１０Ｂにおける報酬決定処理の流れを表したフローチャート図である。この図７に示すように、管理サーバ１０Ｂにおける報酬決定処理は、商品紹介動画において紹介された商品に関するユーザの商品購入情報及び購入者であるユーザの識別情報を取得することで開始される（ステップＳ３０１）。次に、管理サーバ１０Ｂは、取得した識別情報に基づいてユーザＩＤを特定し、そのユーザＩＤに対して視聴完了ＩＤが発行されているかを判定する（ステップＳ３０２）。次に、管理サーバ１０Ｂは、商品購入情報において示される購入店舗が推奨店舗であるかを判定する（ステップＳ３０３）。次に、管理サーバ１０Ｂは、ユーザが同じ商品に関する複数の商品紹介動画についての視聴完了ＩＤを取得している場合、所定の特定ルールに従って、商品の販売に貢献した１又は２以上の商品紹介動画を特定する（ステップＳ３０４）。そして、管理サーバ１０Ｂは、特定された商品紹介動画の視聴完了ＩＤを取得済で推奨店舗にて購入したと判定した場合、所定の報酬決定ルールに基づいて、特定された商品紹介動画の動画提供者に対する報酬を決定する（ステップＳ３０５）。最後に、管理サーバ１０Ｂは、決定された報酬に基づいた処理を実行して（ステップＳ３０６）、報酬決定処理を終了する。なお、この図７に示した各ステップについては、必ずしも管理サーバ１０Ｂにおいて実行される必要はなく、決済手段運営サーバ６０、店舗側サーバ７０、店舗の端末８０などの外部のサーバや端末において一部のステップを実行させて、実行結果を管理サーバ１０で受信する構成としてもよい。すなわち、管理サーバ１０Ｂとして、ユーザが視聴完了ＩＤを取得済の状態で推奨店舗にて商品を購入したと最終的に判定することが可能であれば、その過程の処理は管理サーバ１０Ｂ以外において実行されてもよい。

以上のように、本発明に係る管理サーバ１０Ｂによれば、第１の実施の形態に係る管理サーバ１０に加えて、視聴完了ＩＤを取得したユーザによって視聴完了ＩＤに係る商品が推奨店舗にて購入されたと認定された際に、当該ユーザが複数の商品紹介動画に基づいて発行された複数の視聴完了ＩＤを取得していた場合、複数の商品紹介動画の中から、予め定められた所定の特定ルールに従って当該商品の購入に貢献した１又は２以上の商品紹介動画を特定するようにし、特定された１又は２以上の商品紹介動画の動画提供者に対する報酬を決定するようにしたので、ユーザによる商品の購入に貢献した１又は２以上の商品紹介動画に対してのみ報酬を付与することが可能となる。すなわち、商品紹介動画の動画提供者の間で特定されるための競争が生じるため、結果として、商品紹介動画の質の向上を期待できる。また、報酬を得られる動画提供者の数を制限することができるので、報酬を負担する者の負担を低減することが可能となる。

第１の実施の形態においては、報酬付与に関する制限については設定されていないものとして説明を行ったが、報酬の付与について何らかの制限を設けるようにしてもよい。例えば、商品紹介動画について視聴完了ＩＤを取得したユーザが推奨店舗において商品を購入した場合に商品紹介動画の動画提供者に対して報酬を付与する有効期限を設けるようにしてもよい。また、報酬として金銭やポイントを付与する場合に報酬総額を決定しておいて、報酬総額に達するまでは報酬が付与されるが、報酬総額に到達したらそれ以降は報酬が付与されないようにしてもよい。また、同じユーザに基づく複数回の商品購入の場合には、同一ユーザの購入に対して何回まで報酬を付与するかについての回数制限を設けるようにしてもよい。このように、報酬の付与に対して何らかの制限をかけることで、報酬を負担する者の負担を低減したり、負担の上限を設定したりすることが可能となる。

上記の実施の形態において説明した各種構成は、それぞれ単独で適用する場合のほか、矛盾を生じない限りにおいて適宜組み合わせて適用可能であることはいうまでもない。

１０、１０Ｂ 管理サーバ
１１ 商品紹介ルール登録部
１２ 商品紹介動画登録部
１３ 推奨店舗登録部
１４ 視聴完了ＩＤ発行部
１５ 推奨店舗購入認定部
１６ 報酬決定部
１７ 報酬処理部
１８ 記憶部
１９ 特定部
２０ 通信ネットワーク
３０ 端末（商品販売者）
４０ 端末（動画提供者）
５０ 端末（ユーザ）
６０ 決済手段運営サーバ
７０ 店舗側サーバ
８０ 端末（店舗）

Claims (6)

1. 商品を紹介する商品紹介動画の作成に関し順守する必要がある所定の商品紹介ルールを商品毎に登録する商品紹介ルール登録手段と、
   動画提供者によって作成されて送信された前記商品紹介動画を受信し、当該商品紹介動画が前記商品紹介ルールに適合しているか否かを判定し、商品紹介ルールに適合した前記商品紹介動画を対応する前記商品と関連付けて登録する商品紹介動画登録手段と、
   前記商品紹介動画において商品購入に際して推奨店舗を紹介している場合に、当該推奨店舗情報を当該商品紹介動画と関連付けて登録する推奨店舗登録手段と、
   ユーザによる前記商品紹介動画の視聴が所定条件を満たす場合に視聴完了ＩＤを発行して当該ユーザを特定するユーザＩＤに関連付けて登録する視聴完了ＩＤ発行手段と、
   前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザが前記商品紹介動画において紹介された前記推奨店舗において商品を購入したことを認定する推奨店舗購入認定手段と、
   前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザによって前記視聴完了ＩＤに係る前記商品が前記推奨店舗にて購入されたと前記推奨店舗購入認定手段において認定された場合、予め定められた所定の報酬決定ルールに従って前記動画提供者に対する報酬を決定する報酬決定手段と、
   前記報酬決定手段により決定された報酬に基づいて処理を実行する報酬処理手段とを含む
   ことを特徴とする管理サーバ。
2. 前記推奨店舗購入認定手段は、前記商品の購入の際に利用される店舗端末、店舗サーバ、決済手段運営サーバ又は購入時に利用されたユーザ端末から送信される購入者を特定するための識別情報及び商品購入情報を受信し、前記識別情報が示す購入者が所持する前記ユーザＩＤを特定し、当該ユーザＩＤに対して前記視聴完了ＩＤが関連付けて登録されているかを判定することで、前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザが前記推奨店舗において前記商品を購入したことを認定する
   ことを特徴とする請求項１記載の管理サーバ。
3. 前記識別情報は、決済手段の利用のために前記ユーザに関連付けて登録された決済手段用ＩＤであり、
   前記推奨店舗購入認定手段は、同一ユーザに関連付けて登録された前記ユーザＩＤと前記決済手段用ＩＤの対応関係を予め記憶させたデータベースを参照することで、前記決済手段用ＩＤを前記商品の購入に用いたユーザの前記ユーザＩＤを特定するようにした
   ことを特徴とする請求項２記載の管理サーバ。
4. 前記推奨店舗購入認定手段は、前記ユーザが前記商品の購入の際に利用した店舗端末又は店舗サーバに対して購入時に提示した前記視聴完了ＩＤ及び商品購入情報を前記店舗端末又は前記店舗サーバから受信することで、前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザが前記推奨店舗において前記商品を購入したことを認定する
   ことを特徴とする請求項１記載の管理サーバ。
5. 前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザによって前記視聴完了ＩＤに係る前記商品が前記推奨店舗にて購入されたと前記推奨店舗購入認定手段において認定された際に、当該ユーザが複数の商品紹介動画に基づいて発行された複数の前記視聴完了ＩＤを取得していた場合、複数の前記商品紹介動画の中から、予め定められた所定の特定ルールに従って当該商品の購入に貢献した１又は２以上の前記商品紹介動画を特定する特定手段を更に含み、
   前記報酬決定手段は、前記特定手段において特定された１又は２以上の前記商品紹介動画の動画提供者に対する報酬を決定する
   ことを特徴とする請求項１から請求項４の何れか一項に記載の管理サーバ。
6. 管理サーバに、
   商品を紹介する商品紹介動画の作成に関し順守する必要がある所定の商品紹介ルールを商品毎に登録する商品紹介ルール登録機能と、
   動画提供者によって作成されて送信された前記商品紹介動画を受信し、当該商品紹介動画が前記商品紹介ルールに適合しているか否かを判定し、商品紹介ルールに適合した前記商品紹介動画を対応する前記商品と関連付けて登録する商品紹介動画登録機能と、
   前記商品紹介動画において商品購入に際して推奨店舗を紹介している場合に、当該推奨店舗情報を当該商品紹介動画と関連付けて登録する推奨店舗登録機能と、
   ユーザによる前記商品紹介動画の視聴が所定条件を満たす場合に視聴完了ＩＤを発行して当該ユーザを特定するユーザＩＤに関連付けて登録する視聴完了ＩＤ発行機能と、
   前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザが前記商品紹介動画において紹介された前記推奨店舗において商品を購入したことを認定する推奨店舗購入認定機能と、
   前記視聴完了ＩＤを取得した前記ユーザによって前記視聴完了ＩＤに係る前記商品が前記推奨店舗にて購入されたと前記推奨店舗購入認定機能において認定された場合、予め定められた所定の報酬決定ルールに従って前記動画提供者に対する報酬を決定する報酬決定機能と、
   前記報酬決定機能により決定された報酬に基づいて処理を実行する報酬処理機能とを
   実現させるための管理プログラム。

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