JP2022125850A - 水素製造システム、水素製造方法 - Google Patents

水素製造システム、水素製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の水電解スタックを用いて水素を製造する水素製造システムにおいて、水電解スタックの劣化を効果的に抑制することができる技術を提供する。【解決手段】水素製造システム1において、電力分配制御システム14は、水電解スタックの劣化のしやすさを示す劣化特性に基づき水電解スタックの稼働ローテーション計画を策定する。この稼働ローテーション計画により水電解スタックの動作状態は、優先的に電力を受ける稼働優先スタック、長い期間停止する停止優先スタック又は中間稼働スタックのうちいずれかに割り当てられる。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の水電解スタックによって水素を製造する水素製造システムに関する。
水素エネルギーの普及に向け、水素価格の低減が求められている。水素価格を低減するためには、水素の製造に要するコストの低減が必要である。水素の製造は、例えば水の電気分解(以下、水電解と表記)などの方法により行われる。水素製造コストは設備コスト(CAPEX:capital expense)と運用コスト(OPEX:operating expense)に大別される。OPEXは、水電解に用いる電力の調達コストやシステム保守コストなどからなる。CAPEXを低減するには、以下の取り組みが必要となる。
・設備価格の低減
・設備稼働率の向上(水素製造量の増加)
・設備の耐用年数の向上(設備償却費の低減)
近年、再生可能エネルギーを活用した水素製造が注目されているが、再生可能エネルギーの発電量は、風力や天候の影響で変動するので、水素製造設備の稼働率向上が課題となる。対策として、蓄電池により電力を平準化した上で水素を製造することが考えられるが、蓄電池の導入により設備価格が増大し、CAPEX低減は困難となる。したがって、蓄電池を用いることなく、CAPEXを低減できる技術が求められる。
水素製造システムの耐用年数を向上させるためには、構成部品である水電解セルの劣化抑制が必要となる。水電解方式には、アルカリ電解、PEM(Proton Exchange Membrane)電解、AEM(Anion Exchange Membrane)電解などの方式がある。以下ではPEM電解セルの劣化抑制について述べる。
非特許文献1によれば、水電解セルの劣化は以下の特徴がある:
(a)高出力の運転を長時間(1000時間程度)保持すると劣化率が非常に大きい(つまり途中で出力を下げる間欠運転が望ましい);
(b)間欠運転の際、高出力と中間出力との間で遷移するよりも、高出力とゼロ出力との間で遷移する方が劣化抑制できる;
(c)間欠運転の際、出力サイクルの周期を短くすると(頻繁にON/OFFすると)早く劣化する。
複数の水電解スタックを用いてメガワットクラスの水素製造システムを構成する技術は多く存在する。また特許文献1は、水電解スタックのON/OFFを個別制御する技術を記載している。例えば再生可能エネルギーの電力変動に追従して、電力が大きい時には動作スタック数を多くする。特許文献1にはさらに、特定のスタックのみを酷使することによる短寿命化を防止するために、スタックの劣化状態を監視しながら、動作させるスタックを選択する技術が開示されている。
特開2020-084259号公報
C. Rakousky et al., J. Power Sources 342, 38 (2017).
水電解システムに入力する電力として、系統電力と再生可能エネルギー電力の2通りが想定される。系統電力を用いて水電解システムを常時定格稼働させると、上記(a)の要因により、早期劣化が懸念される。一方で再生可能エネルギー電力は、風況や天候の影響により間欠的であり、かつ、出力がゼロまで低下せず、定格(最大出力)よりも小さい中間的な発電量となる頻度が高い。このような電力を水電解システムに対して入力した場合、高出力と中間出力との間で出力が頻繁に往復するので、上記(b)(c)の要因による劣化が懸念される。
再生可能エネルギー電力を水電解システムに対して入力する際に、特許文献1のように水電解スタックを個別にON/OFFすることを考える。再生可能エネルギー電力の短時間変動に追従して水電解スタックをON/OFFすることは、水電解スタックの応答性が十分ではない可能性があるので、必ずしも有用ではない。また、再生可能エネルギー電力を用いると水電解スタックの稼働率が下がる課題があるので、水電解スタックの上限出力を制限することによって稼働率を上げる場合がある。このような場合は水電解スタックの稼働率が全体的に高まるので、OFFすることができる水電解スタックの個数が減り、ON/OFF制御による劣化抑制を十分に実施することができない。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、複数の水電解スタックを用いて水素を製造する水素製造システムにおいて、水電解スタックの劣化を効果的に抑制することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る水素製造システムは、水電解スタックの動作状態として、稼働優先スタック、停止優先スタック、中間稼働スタック、のうちいずれかを割り当てる。
本発明に係る水素製造システムによれば、水電解スタックの劣化を効果的に抑制することができる。
実施形態1に係る水素製造システム1の構成図である。 再生可能エネルギーの発電量の経時変化の1例である。 実施形態において稼働計画策定部141が策定する稼働ローテーションの1例である。 図3の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。 図3の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。 図3の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。 水電解スタックの劣化率を試験した結果を示す表である。 6台の水電解スタック11を運用する場合における稼働ローテーション計画の1例を示す。 図6の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。 図6の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。 図6の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。 太陽光発電の発電量の経時変化を示す1例である。 図8の供給電力を従来手順にしたがって水電解スタックへ分配した場合において稼働スタックに対して分配される電力の経時変化を示す。 電力供給が図8のように変動するときにおける稼働ローテーション計画の1例である。 図10の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。 図10の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。 図10の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。 実施形態2に係る水素製造システム1の構成図である。 実施形態3に係る水素製造システム1の構成図である。 実施形態4に係る水素製造システム1の構成図である。 実施形態5に係る水素製造システム1の構成図である。 実施形態5において従来手順にしたがって各水電解スタックの動作状態を割り当てた場合における稼働ローテーションを示す。 実施形態5における水素製造システム1の稼働ローテーションを示す。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る水素製造システム1の構成図である。水素製造システム1は、再生可能エネルギーや送配電系統が供給するAC(交流)電力を用いて水素を製造するシステムである。水素製造システム1は、供給される電力を用いて水電解スタック11を稼働させることにより、水素を製造する。水素製造システム1は、水電解スタック11、DC/DCコンバータ12、AC/DC整流器13、電力分配制御システム14を備える。
水電解スタック11は、水を電気分解することによって水素を製造する。図1においては、2つの水電解スタック11が直列接続され、さらに2つの水電解スタック11を1つのペアとして3つのペアが並列接続されている。水電解スタック11が製造した水素は、輸送設備や貯蔵設備へ出力される。
AC/DC整流器13は、水素製造システム1に対して供給される交流電力をDC(直流)電力に変換し、DC/DCコンバータ12へ出力する。DC/DCコンバータ12は水電解スタック11に対して電力を供給することにより、水電解スタック11の動作状態を制御する。
電力分配制御システム14は、DC/DCコンバータ12に対して動作指令を出力することにより、DC/DCコンバータ12を介して水電解スタック11の動作状態を制御する。電力分配制御システム14は、稼働計画策定部141、スタック動作割当部142、電力分配指令部143、劣化特性データ管理部144、劣化率試算部145を備える。
稼働計画策定部141は、水電解スタック11の稼働ローテーション計画を策定する。ここでいう稼働ローテーションとは、各水電解スタック11の動作状態として、後述する稼働優先スタック/停止優先スタック/中間稼働スタックのうちいずれかを割り当てる順番のことである。スタック動作割当部142は、稼働計画策定部141が策定した稼働ローテーション計画にしたがって、各水電解スタック11の動作状態を決定する。電力分配指令部143は、水電解スタック11がその動作状態にしたがって動作するように、DC/DCコンバータ12に対して電流指令値を与える。
劣化特性データ管理部144は、水電解スタック11の劣化特性を記述した劣化特性データを保持している。稼働計画策定部141は、この劣化特性にしたがって稼働ローテーション計画を策定することができる。劣化率試算部145は、その計画にしたがって水電解スタック11を稼働させたと仮定したときにおける各水電解スタック11の劣化率を試算する。
図2は、再生可能エネルギーの発電量の経時変化の1例である。ここでは風力発電の発電量を例示した。従来の運転制御においては、水電解スタックの稼働率を上げるために、図2のように水電解スタックの上限出力を制限する場合がある。これにより稼働率は向上するが、他方で停止状態にすることができる水電解スタックの個数が減る。例えば8台の水電解スタックに対して図2のような電力を均等に供給した場合、水電解スタックの稼働率は84.8%となった。
図3は、本実施形態において稼働計画策定部141が策定する稼働ローテーションの1例である。ここでは8台の水電解スタック11を2台ずつペアにして動作状態を割り当てた例を示した。稼働計画策定部141は、水電解スタック11の動作状態として、(a)稼働優先スタック、(b)停止優先スタック、(c)中間稼働スタック、のうちいずれかを割り当てる。図3においては、稼働優先=>停止優先=>中間稼働=>中間稼働の順で動作状態を割り当て、中間稼働スタック以外は重複しないように動作状態をローテーションさせる例を示した。
稼働優先スタックは、他の水電解スタック11と比較して、電力を優先的に分配するスタックである。停止優先スタックは、他の水電解スタック11と比較して、電力供給を停止することを優先するスタックである。中間稼働スタックはこれらの中間の電力供給を受けるスタックである。例えば水素製造システム1が受け取る電力をまず稼働優先スタックと停止優先スタックに対して全て割り当てた後、残りの電力があれば中間稼働スタックへ割り当てる。
図4A~図4Cは、図3の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。稼働優先スタックに対して最も優先的に電力が分配され、停止優先スタックは電力を供給しないことを最優先する。中間稼働スタックはこれらの中間の電力供給を受ける。
図5は、水電解スタックの劣化率を試験した結果を示す表である。これらは非特許文献1が記載しているものであり、5つのモードにおいてそれぞれ劣化率(電圧上昇率)を試験した結果を示している。まずこれらの試験結果から分かる水電解スタックの特徴について説明し、次に同様の試験を本実施形態において実施した場合の試算結果を示す。ただし本実施形態は水電解スタックを用い、非特許文献1は単独の水電解セルを用いているので、数値の絶対値は互いに異なることを付言しておく。
モードBのように電流密度2A/cmを維持すると、劣化率は最も高い194μV/hとなっている。したがって高出力の運転を長時間(1000時間程度)保持すると劣化率が非常に大きい(つまり途中で出力を下げる間欠運転が望ましい)ことが分かる。
モードCのように電流密度を2A/cmと1A/cmとの間で遷移させると劣化率は65μV/hであるのに対して、モードDのように電流密度を2A/cmと0A/cmとの間で遷移させると劣化率は16μV/hである。したがって間欠運転する際には、高出力と中間出力との間で遷移するよりも、高出力とゼロ出力との間で遷移する方が劣化抑制できることが分かる。
モードEは、2A/cmの出力を10分間継続した後に0A/cmの出力を10分間継続する。したがって出力サイクルが他のモードと比較して極端に短い(例:モードCとDは6時間+6時間のサイクル)。モードEの劣化率は50μV/hであり、モードDの劣化率は16μV/hである。したがって出力サイクルを短くすると、早く劣化することが分かる。
従来のように各水電解スタックに対して均等に電力を分配する運用手順を用いる場合、水電解スタックは高出力と中間出力との間で遷移するので、モードCに相当する動作をすることになる。そのうえで特許文献1のようにスタックのON/OFFを頻繁に切り替えると、モードEに相当する動作をすることになる。そうすると従来の運用手順においては、モードCの劣化率(65μV/h)に加えて、モードサイクルを6hから10minへ短縮することによりモードDとEとの間の差分(50-16=34μV/h)に相当する劣化率が重畳されると推定される。すなわち従来の運用手順における劣化率は約99μV/h程度であると推定される。
本実施形態における稼働優先スタックは、高出力で運転した後に停止優先スタックを割り当てる点において、モードDに相当するので、これによる劣化は16μV/hが6h継続することになる。本実施形態における停止優先スタックは、高出力とゼロ出力との間を頻繁に往復するので、モードEに相当し、これによる劣化は50μV/hが6h継続することになる。本実施形態における中間稼働スタックは、高出力と中間出力との間で遷移することに加えてON/OFFを頻繁に切り替えるので、上記のように劣化率は99μV/hであり、これが6h×2継続する。したがって本実施形態における劣化率は、各動作モードを平均すると66μV/hとなり、従来と比較して劣化率を33%低減することができる。
図6は、6台の水電解スタック11を運用する場合における稼働ローテーション計画の1例を示す。各スタックペアに対して稼働優先=>停止優先=>中間稼働の順で動作状態を割り当て、ペア間において動作状態が重複しないようにした。
図7A~図7Cは、図6の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。図3~図4Cの例(第1例)と同様に劣化率を試算すると、55μV/hとなり、従来に比べて劣化率を44%低減することができる。本例(第2例)において第1例よりも劣化抑制効果が大きい理由は、劣化率の低い稼働優先スタックや停止優先スタックの台数の割合が相対的に高くなったからであると考えられる。
ただし第1例と第2例それぞれの稼働率を比較すると、第2例においては稼働優先スタックの稼働率が低下し(図4Aと図7Aの比較)、停止優先スタックの稼働率が上昇している(図4Bと図7Bの比較)。これにより、例えば稼働優先スタックの劣化率はモードD相当とみなす近似の精度が低下する可能性がある。すなわち同じ稼働優先スタックであっても、第1例より第2例のほうが劣化率が高い可能性がある。したがって、各々の入力電力データに対する劣化率を事前評価、あるいは運転時に取得しながら稼働ローテーションを策定することが有効である。
具体的には、例えば劣化率試算部145が各水電解スタック11の劣化率を現在の稼働ローテーション計画の下で試算し、稼働計画策定部141は、各水電解スタック11間の劣化率の差分ができる限り小さくなるようにローテーション計画を策定すればよい。必ずしも各水電解スタック11の劣化率を厳密に等しくする必要はなく、少なくともスタック間の劣化率の差分が縮小するのであれば、その限りにおいて相応の効果を発揮することができる。
図8は、太陽光発電の発電量の経時変化を示す1例である。1日の中で時間帯による発電量の変動、また、雲の影響による発電量低下が起こっていることがわかる。以下ではこの電力を水素製造システム1に対して供給する場合について考察する。
図9は、図8の供給電力を従来手順にしたがって水電解スタックへ分配した場合において稼働スタックに対して分配される電力の経時変化を示す。太陽光発電のように、時間帯による発電量変化が大きい場合は、図2のように上限値によって出力をフィルタリングすることによって水電解システムの稼働率を上げることが難しい。そこで、まず従来制御の例として、特許文献1のように、時間帯(発電量)に応じて水電解スタックをON/OFFさせる場合の電力分配の結果を試算した。ここでは8台の水電解スタックに対して均等に電力を分配した。図9はその結果を示す。
図9に示す稼働スタックの平均稼働率は58.1%と低く、また、高出力と中間出力との間の頻繁な往復が見られるので早期劣化が懸念される。したがって、従来のようにON/OFFさせるスタック台数を制御する手法は、水電解スタックの劣化を抑制することが困難であることが分かる。
図10は、電力供給が図8のように変動するときにおける稼働ローテーション計画の1例である。稼働計画策定部141は、水素製造システム1に対して供給される電力が閾値を下回る期間においては、図3や図6で説明した稼働ローテーションに代えて、完全にOFFする(電力供給を遮断する)水電解スタック11を割り当てる。これを停止スタックと呼ぶ。例えば図10の0~2hの期間においては、供給電力が少ないので4台の水電解スタック11のみを運用し、8~10hにおいては供給電力がさらに少ないので2台のみを運用することとした。
いずれの水電解スタック11をOFFにするかについては、例えば各水電解スタック11の稼働率がなるべく均一になるようにすればよい。ある程度の期間にわたって平均した稼働率がなるべく均一になればよく、必ずしも稼働率が厳密に常時均一となるようにする必要はない。また必ずしも、供給電力が低下した期間全体にわたって停止スタックを割り当てる必要はなく、低電力機関のうち少なくとも一部において停止スタックを割り当てれば、その限りにおいて劣化を抑制する効果を発揮できる。
図11A~図11Cは、図10の稼働ローテーション計画にしたがって各水電解スタック11を運用したとき各水電解スタック11に対して供給される電力の経時変化を示す。稼働優先スタックは、図9と比較して稼働率が向上し、高出力と中間出力との間で遷移する頻度が減少しているので、従来制御よりも劣化率が低減することが期待される。
図9の従来制御手法の試算においては、入力電力の変動に対してリアルタイム(秒単位)に水電解スタックのON/OFF台数を変更している。これに対し、図10の稼働ローテーションは「2時間毎のON/OFF制御」に加えて「DC/DCコンバータ12による電流分配制御」により水電解スタック11の運転状態を制御できるので、変動追従性の観点でも利点がある。
以上より、太陽光発電のように時間帯に依存した変動のある再生可能エネルギーが供給される場合であっても、本実施形態の制御手法を用いることにより、水電解スタック11の劣化抑制が可能である。
<実施の形態1:まとめ>
本実施形態1に係る水素製造システム1は、水電解スタック11の動作状態を、稼働優先スタック=>停止優先スタック=>中間稼働スタックの順に割り当てる。これにより、従来のように水電解スタック11の稼働率を均等にする運転制御やON/OFFを頻繁に繰り返す運転制御と比較して、水電解スタック11の劣化を抑制することができる。
本実施形態1に係る水素製造システム1は、供給される電力が少ない期間においては、水電解スタック11の動作状態として、上記に加えて停止スタックを割り当てる。これにより、例えば太陽光発電のように経時変動が大きい電力供給を受ける場合であっても、水電解スタック11の劣化を効果的に抑制できる。
<実施の形態2>
図12は、本発明の実施形態2に係る水素製造システム1の構成図である。本実施形態2においては、実施形態1で説明した構成に加えて、発電量予測部21を備える。発電量予測部21は、水素製造システム1の一部として構成してもよいし、水素製造システム1とは別の機能部として構成してもよい。
発電量予測部21は、公知の手法にしたがって、再生可能エネルギーの発電量を予測する。例えば、(a)気象データ22(天候、風況、などの気象条件を記述したデータ)を用いて予測する、(b)再生可能エネルギー発電設備から発電量に関するデータをリアルタイムで取得する、(c)これらの組み合わせ、などが考えられる。
電力分配制御システム14は、発電量予測部21から予測発電量を受信し、これにしたがって各水電解スタック11の動作状態を割り当てる。例えば、発電量が多い時には、稼働優先スタックの台数を増やす。台数を維持したまま発電量が増加すると、停止優先スタックに分配される電力が増加し、高出力と中間出力との間の遷移が増えて劣化が促進される懸念があるからである。また、実施形態1の太陽光発電の場合のように、時間帯により発電量低下が予想される場合には、図10のように水電解スタック11のON/OFFを制御してもよい。これらの制御により、再生可能エネルギー発電量の変動に追従しながら水電解スタック11の劣化を抑制することができる。
<実施の形態3>
図13は、本発明の実施形態3に係る水素製造システム1の構成図である。本実施形態3においては、実施形態1で説明した構成に加えて、劣化モニタリング部3を備える。劣化モニタリング部3は、水素製造システム1の一部として構成してもよいし、水素製造システム1とは別の機能部として構成してもよい。
劣化モニタリング部3は、例えば水電解スタック11の出力電流と出力電圧を電力分配制御システム14から受け取り、これを用いて、水電解スタック11の劣化度(State Of Health:SOH)を計算する。電力分配制御システム14は、その劣化度にしたがって各水電解スタック11の動作状態を割り当てる。
電力分配制御システム14は例えば、SOHが低下した水電解スタック11は、他の水電解スタック11と比較して、劣化率の大きい運転を実施する回数(例えば中間稼働スタックを割り当てる回数)を少なくするように、動作状態を割り当てる。これにより、特定のスタックのみが早期に劣化して交換が必要になる事態を回避することができるので、交換に伴う保守コストを削減することが可能となる。
<実施の形態4>
図14は、本発明の実施形態4に係る水素製造システム1の構成図である。本実施形態4においては、実施形態1で説明した構成に加えて、マネジメントシステム41と分配器42を備える。マネジメントシステム41と分配器42は、水素製造システム1の一部として構成してもよいし、水素製造システム1とは別の機能部として構成してもよい。
本実施形態において、分配器42は、マネジメントシステム41からの指示にしたがって、再生可能エネルギー発電設備43が発電した電力を、水電解スタック11に対して供給するかそれとも需要家44へ売電する(すなわち受け取った電力を送配電系統へ出力する)かを切り替える。マネジメントシステム41は、例えば両者間の分配比率を分配器42に対して指示する。
マネジメントシステム41はさらに、需要家44から各種エネルギー(電力、熱、水素など)の需要データを収集し、そのデータにしたがって、エネルギー流通を制御する。例えば、電力需要やそれを反映したエネルギーのスポット価格を予測し、電力需要が大きいときは売電比率を高め、電力需要が小さいときは水素を製造する、などの制御を実施することができる。これらエネルギーの供給量についても同様にデータを収集し、需要と供給のバランスにしたがって上記制御を実施してもよい。
水素製造システム1に対して供給される電力量が多いときは、停止優先スタックを割り当てることができる個数が相対的に減少する。このようなときは、分配器42が需要家44へ売電する比率を上げてもよい(換言すると、発電量が下がればそれに応じて売電比率を下げる)。これにより、水電解スタック11へ供給される電力が下がるので、停止優先スタックを割り当てることができる個数は増加する。その結果として、水電解スタック11の劣化を抑制することができる。
<実施の形態5>
図15は、本発明の実施形態5に係る水素製造システム1の構成図である。本実施形態5において、水素製造システム1は送配電系統5から電力供給を受ける。したがって再生可能エネルギー電力を受け取る場合とは異なり、水電解スタック11に対して定電流負荷がかかるので、これによる劣化を考慮する必要がある。その他の構成は実施形態1~4と同じである。
図16Aは、従来手順にしたがって各水電解スタックの動作状態を割り当てた場合における稼働ローテーションを示す。数値は水電解スタックに対して供給する電流密度(A/cm)である。各スタックに対して均等に電力が分配されている。
図16Bは、本実施形態における水素製造システム1の稼働ローテーションを示す。定格電流が2.0A/cmであるとすれば、電流値が1.8A/cmのスタックは概ね稼働優先スタックに相当し、1.0A/cmのスタックは概ね停止優先スタックに相当する。したがって、図16Bの各スタックの動作状態としてこれらを割り当てることにより実施形態1と同様の効果を発揮できる。あるいは、送配電系統5が供給する電力の経時変動が少ない点を考慮して、稼働優先スタックや停止優先スタックのように水電解スタック11へ供給する電力を上下させず、図16Bに示す電流値を固定してそのまま水電解スタック11へ供給してもよい。供給される電力の種類に応じて、いずれを用いるかを切り替えるようにしてもよい。
図16Aの従来制御における劣化率は、図5のモードBにおける劣化率を線形補間して、78μV/hと試算した。図16Bにおける劣化率は、モードCにおける劣化率を線形補間して、52μV/hと試算した。したがって従来制御と比較して、劣化率を33%低減できる。したがって、系統電力のように経時変動が小さい電力を受け取る場合であっても、水電解スタック11の劣化を抑制できる。
<本発明の変形例について>
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
非特許文献1の劣化試験において、電流密度ゼロの時にも水電解セルには1.4V以上の電圧が印加されているとの記載がある。これは水の電気分解の理論電圧(1.23V)よりやや高く、電解反応が開始される付近の電圧値である。もし運転中に電圧を0Vまで低下させると、逆電流が流れ、水電解セルを劣化させる恐れがある。したがって本発明においては、水電解スタック11に流れる電流がゼロとなる時であっても、水電解スタック11に対して電解反応の開始付近の電圧を印加できるように、水電解スタック11に対する電力供給経路の入口にDC/DCコンバータ12を配置した。同様の役割は、少なくとも2通り以上の電圧出力が可能な電力変換器によって代替することが可能である。したがってDC/DCコンバータ12に代えて、そのような電力変換器を配置してもよい。
本発明は、水電解の逆反応である燃料電池にも適用できる。その場合、水電解スタック11は燃料電池スタックに置き換わり、電力分配制御システム14は発電分担制御システムに置き換わり、電力と水素の流れは逆向きとなる。
以上の実施形態において、電力分配制御システム14およびその各機能部は、これらの機能を実装した回路デバイスなどのハードウェアによって構成することもできるし、これらの機能を実装したソフトウェアをプロセッサなどの演算装置が実行することによって構成することもできる。発電量予測部21、劣化モニタリング部3、マネジメントシステム41、についても同様である。
1:水素製造システム
11:水電解スタック
12:DC/DCコンバータ
13:AC/DC整流器
14:電力分配制御システム
21:発電量予測部
3:劣化モニタリング部
41:マネジメントシステム

Claims (14)

  1. 複数の水電解スタックによって水素を製造する水素製造システムであって、
    前記水電解スタックに対して供給する電力を制御する電力変換器、
    前記電力変換器を制御することにより各前記水電解スタックに対して分配する電力を制御する電力分配制御部、
    を備え、
    前記電力分配制御部は、前記水電解スタックの劣化のしやすさを示す劣化特性に基づき前記水電解スタックの稼働ローテーション計画を策定する稼働計画策定部を備え、
    前記電力分配制御部は、前記稼働ローテーション計画における前記水電解スタックの動作状態を割り当てるスタック動作割当部を備え、
    前記スタック動作割当部は、前記水電解スタックの動作状態として、
    所定期間にわたって他の前記水電解スタックよりも優先的に電力分配を受ける稼働優先スタック、
    所定期間にわたって他の前記水電解スタックよりも優先的に長く停止する停止優先スタック、
    各前記水電解スタックに対して供給される電力の総和から前記稼働優先スタックへ供給される電力を差し引くとともに前記停止優先スタックへ供給される電力を差し引いた電力の分配を受ける中間稼働スタック、
    のうちいずれかを割り当てる
    ことを特徴とする水素製造システム。
  2. 前記スタック動作割当部は、前記稼働ローテーション計画において、前記複数の水電解スタックのうち第1スタックの動作状態として、前記稼働優先スタック、前記停止優先スタック、および前記中間稼働スタックを第1順序で順次割り当て、
    前記スタック動作割当部は、前記稼働ローテーション計画において、前記複数の水電解スタックのうち前記第1スタックとは異なる第2スタックの動作状態として、前記稼働優先スタック、前記停止優先スタック、および前記中間稼働スタックを前記第1順序とは異なる第2順序で順次割り当てる
    ことを特徴とする請求項1記載の水素製造システム。
  3. 前記スタック動作割当部は、前記稼働ローテーション計画において、前記第1スタックの動作状態を、前記稼働優先スタック、前記停止優先スタック、前記中間稼働スタックの順で割り当て、
    前記スタック動作割当部は、前記第1スタックに対して前記稼働優先スタックを割り当てたときは前記第2スタックに対して前記稼働優先スタック以外の動作状態を割り当て、
    前記スタック動作割当部は、前記第1スタックに対して前記停止優先スタックを割り当てたときは前記第2スタックに対して前記停止優先スタック以外の動作状態を割り当てる
    ことを特徴とする請求項2記載の水素製造システム。
  4. 前記電力分配制御部は、前記稼働ローテーション計画を実施した場合における前記水電解スタックの劣化率を、前記水電解スタックの劣化特性にしたがって計算する、劣化率計算部を備え、
    前記スタック動作割当部は、前記計算した劣化率の各前記水電解スタック間の差分が小さくなるように、前記稼働ローテーション計画を割り当てる
    ことを特徴とする請求項1記載の水素製造システム。
  5. 前記スタック動作割当部は、前記水電解スタックの動作状態として、前記稼働優先スタック、前記停止優先スタック、前記中間稼働スタック、および、所定期間にわたって停止する停止スタックのうちいずれかを割り当て、
    前記スタック動作割当部は、前記水電解スタックに対して供給される電力が閾値未満となる低電力期間が生じる場合は、前記低電力期間のうち少なくとも一部において、各前記水電解スタックのうちいずれかの動作状態として前記停止スタックを割り当てる
    ことを特徴とする請求項1記載の水素製造システム。
  6. 前記水電解スタックは、電力値が経時変動する変動電源から電力を受け取り、
    前記電力分配制御部は、前記変動電源の発電量を予測した結果を受け取り、
    前記電力分配制御部は、前記予測した発電量にしたがって、前記稼働優先スタックを割り当てる前記水電解スタックの個数を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の水素製造システム。
  7. 前記電力分配制御部は、前記予測した発電量が第1発電量であるときは、第1個数の前記水電解スタックに対して前記稼働優先スタックを割り当て、
    前記電力分配制御部は、前記予測した発電量が前記第1発電量よりも小さい第2発電量であるときは、前記第1個数よりも少ない第2個数の前記水電解スタックに対して前記稼働優先スタックを割り当てる
    ことを特徴とする請求項6記載の水素製造システム。
  8. 前記電力分配制御部は、前記水電解スタックの劣化状態を取得し、
    前記電力分配制御部は、前記取得した劣化状態にしたがって、前記水電解スタックの動作状態を割り当てる
    ことを特徴とする請求項1記載の水素製造システム。
  9. 前記電力分配制御部は、前記取得した劣化状態が第1劣化状態である前記水電解スタックについては、所定期間内において前記中間稼働スタックを割り当てる回数を第1回数以内に抑制し、
    前記電力分配制御部は、前記取得した劣化状態が前記第1劣化状態よりも劣化度の小さい第2劣化状態である前記水電解スタックについては、所定期間内において前記中間稼働スタックを割り当てる回数を前記第1回数よりも多くする
    ことを特徴とする請求項8記載の水素製造システム。
  10. 前記水素製造システムはさらに、前記変動電源から供給される供給電力を前記水電解スタックへ供給するかまたは送配電系統へ出力するかを切り替える分配器を備え、
    前記水素製造システムはさらに、前記分配器が前記水電解スタックと前記送配電系統との間で前記供給電力を分配する比率を電力需要にしたがって制御するマネジメントシステムを備える
    ことを特徴とする請求項6記載の水素製造システム。
  11. 前記電力分配制御部は、前記変動電源の発電量を予測した結果を受け取り、
    前記マネジメントシステムは、前記予測した発電量が第1発電量であるときは、前記供給電力のうち第1比率の部分を前記送配電系統へ出力するように前記分配器を制御し、
    前記マネジメントシステムは、前記予測した発電量が前記第1発電量よりも小さい第2発電量であるときは、前記供給電力のうち前記第1比率よりも小さい第2比率の部分を前記送配電系統へ出力するように前記分配器を制御する
    ことを特徴とする請求項10記載の水素製造システム。
  12. 前記マネジメントシステムは、前記電力需要が第1電力量であるときは、前記供給電力のうち第1比率の部分を前記送配電系統へ出力するように前記分配器を制御し、
    前記マネジメントシステムは、前記電力需要が前記第1電力量よりも小さい第2電力量であるときは、前記供給電力のうち前記第1比率よりも小さい第2比率の部分を前記送配電系統へ出力するように前記分配器を制御する
    ことを特徴とする請求項10記載の水素製造システム。
  13. 前記マネジメントシステムは、熱需要、前記熱需要に対して供給される熱供給量、水素需要、および、前記水素製造システムが供給する水素供給量にしたがって、前記比率を制御する
    ことを特徴とする請求項10記載の水素製造システム。
  14. 複数の水電解スタックによって水素を製造する水素製造方法であって、
    前記水電解スタックに対して供給する電力を制御する電力変換器を制御することにより各前記水電解スタックに対して分配する電力を制御するステップを有し、
    前記電力変換器を制御するステップは、
    前記水電解スタックの劣化のしやすさを示す劣化特性に基づき前記水電解スタックの稼働ローテーション計画を策定するステップ、
    前記稼働ローテーション計画における前記水電解スタックの動作状態を割り当てるステップ、
    を有し、
    前記水電解スタックの動作状態を割り当てるステップにおいては、前記水電解スタックの動作状態として、
    所定期間にわたって他の前記水電解スタックよりも優先的に電力分配を受ける稼働優先スタック、
    所定期間にわたって他の前記水電解スタックよりも優先的に長く停止する停止優先スタック、
    各前記水電解スタックに対して供給される電力の総和から前記稼働優先スタックへ供給される電力を差し引くとともに前記停止優先スタックへ供給される電力を差し引いた電力の分配を受ける中間稼働スタック、
    のうちいずれかを割り当てる
    ことを特徴とする水素製造方法。
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