JP2022124463A - 倉庫 - Google Patents

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JP2022124463A
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洋二 齋田
Yoji Saida
亮一 津田
Ryoichi Tsuda
乙 塚田
Oto Tsukada
拓矢 大村
Takuya Omura
伸之 有山
Nobuyuki Ariyama
政美 高木
Masami Takagi
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Abstract

【課題】建屋の構成部材を大断面化することなく、大型化が可能な倉庫を提供すること。【解決手段】倉庫1は、床11、複数の内部柱12、および屋根14を備える建屋10と、建屋10の内部空間20に設けられたラック30A、30Bと、を備える。建屋10の内部空間20は、外周部に設けられて屋根14の横架材15を支持するラック30Aが配置されたビル式ラックエリア21と、内周部に設けられて屋根14の横架材15から分離されたラック30Bが配置されたユニット式ラックエリア22と、スタッカクレーンが通行する通路23と、に区画されている。中央のユニット式ラックエリア22Aの所定箇所には、屋根14の横架材15を支持する平面視でI字形状の間柱40が配置され、間柱40は、一対の内部柱12と、一対の内部柱12同士を連結する連結部材41と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、建屋と、建屋の内部空間に設けられたラックと、を備える倉庫に関する。
従来より、ユニット(自立)式ラック構造の自動ラック倉庫がある。このような自動ラック倉庫は、例えば、床、柱、屋根からなる建屋と、この建屋の内部空間に配置されたラックと、を備える。このラックは、互いに略平行に複数配置されている。ラック同士の間は、ラックから荷物を取り出すスタッカクレーンが走行可能な通路となっている。
近年、物流量の効率化が進み、在庫拠点として大型の自動ラック倉庫が要請されている。この場合、上述のようなユニット式ラック構造では、屋根が大型化するため、屋根の横架材や柱といった構造部材を大断面化する必要があった。
そこで、ラックの上端部で屋根を支持するビル式ラック構造が提案されている(特許文献1~3参照)。
特許文献1では、ラック群を、第1グループのラック群と、第1グループのラックよりも軸部の剛性が大きい第2グループのラック群とで構成し、第2グループのラック群の上端部を屋根の梁に連結したラック倉庫が提案されている。
特許文献2では、ラックとラックを覆う建屋との間に、粘弾性ダンパーまたは粘性ダンパーと摩擦ダンパーとからなる制振装置を介装した倉庫が提案されている。
しかしながら、特許文献1、2のようにラックの上端部で屋根を支持した場合、大型の屋根を支持するために、ラックの構成部材を大断面とする必要があった。
また、特許文献3には、自動倉庫の建屋内部を、建屋の一部を構成する支柱を備えた構造物一体型ラックと、建屋と無関係な状態(建屋に掛かる力を負担しない状態)で立設される自立ラックと、で構成することが示されている。
しかしながら、特許文献3の自動倉庫では、構造物一体型ラックは建屋の外周部に設けられ、建屋の内部側は全て自立ラックとなっている。よって、外周部に位置する構造物一体型ラック同士の間が長スパンになると、自動倉庫の屋根を構成する横架材を大断面とする必要があった。
特開平10-236618号公報 特開2013-159450号公報 特開平11-236109号公報
本発明は、建屋の構成部材を大断面化することなく、大型化が可能な倉庫を提供することを目的とする。
本発明者らは、建物内部に物品収納棚(ラック)が設置される倉庫として、屋根の横架材から分離されて自立したユニット式ラックを含んで構成するとともに、ユニット式ラックが配置されるユニット式ラックエリア内に、横架材を支持する間柱を配置することで、倉庫内に設置可能な棚数を極力減らすことなく、倉庫の大型化が実現可能となる点に着眼して、本発明に至った。
第1の発明の倉庫(例えば、後述の倉庫1)は、床(例えば、後述の床11)、複数の内部柱(例えば、後述の内部柱12)、および屋根(例えば、後述の屋根14)を備える建屋(例えば、後述の建屋10)と、当該建屋の内部空間(例えば、後述の内部空間20)に設けられたラック(例えば、後述のラック30A、30B)と、を備える倉庫であって、前記建屋の内部空間の少なくとも一部は、前記屋根の横架材(例えば、後述の横架材15)から分離されたラック(例えば、後述のラック30B)が配置されたユニット式ラックエリア(例えば、後述のユニット式ラックエリア22)と、スタッカクレーンが通行する通路(例えば、後述の通路23)と、に区画され、前記ユニット式ラックエリアの所定箇所には、前記屋根の横架材を支持する間柱(例えば、後述の間柱40)が配置され、当該間柱は、前記複数の内部柱と、当該内部柱同士を連結する連結部材(例えば、後述の連結部材41)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、屋根の横架材から分離されたラックが配置されるユニット式ラックエリアに、内部柱同士を連結して構成される間柱を配置し、この間柱で屋根の横架材を支持した。よって、屋根の横架材を支える支点間距離が短くなるため、屋根の横架材を大断面化する必要がなく、倉庫の大規模化が可能となる。
また、ユニット式ラックエリアに間柱を配置したので、間柱を設置するためのスペースをラックエリアとは別に確保する必要がないから、建屋の内部空間を有効に利用して、建屋内部に多くのラックを配置できる。また、間柱が通路にはみ出さないから、スタッカクレーンが通路を円滑に走行でき、ラックから荷物を円滑に取り出すことができる。
第2の発明の倉庫は、前記建屋の内部空間は、梁間方向外周部に設けられて前記屋根の横架材(例えば、後述の横架材15)を支持するラック(例えば、後述のラック30A)が配置されたビル式ラックエリア(例えば、後述のビル式ラックエリア21)と、梁間方向内周部に設けられて前記屋根の横架材から分離されたラック(例えば、後述のラック30B)が配置されたユニット式ラックエリア(例えば、後述のユニット式ラックエリア22)と、スタッカクレーンが通行する通路(例えば、後述の通路23)と、に区画され、前記ユニット式ラックエリアの所定箇所には、前記屋根の横架材を支持する平面視でI字形状の間柱が配置されることを特徴とする。
この発明によれば、屋根の横架材を建屋外周部のラックと建屋内周部に設けられる間柱とで支持することで、屋根の横架材を建屋外周部のラックのみで支持する場合に比べて、屋根の横架材を支える支点間距離が短くなるため、屋根の横架材を大断面化する必要がなく、倉庫の大規模化が可能となる。
また、建屋内周部の間柱と建屋外周部のビル式ラックエリアのラックとで屋根の横架材を支持したので、構造安全性に優れた倉庫を実現できる。
第3の発明の倉庫は、前記建屋の内部空間の全面は、前記屋根の横架材から分離されたラック(例えば、後述のラック30B)が配置されたユニット式ラックエリア(例えば、後述のユニット式ラックエリア22)と、スタッカクレーンが通行する通路と、に区画され、前記ユニット式ラックエリアの前記建屋内部の中央部および外壁沿いのうち少なくとも一方の所定箇所には、前記屋根の横架材を支持する間柱が配置され、当該間柱は、前記複数の内部柱と、当該内部柱同士を連結する連結部材と、を備えることを特徴とする。
ここで、間柱は、複数の内部柱と連結部材とを含んで構成され、例えば、平面視で、略I字形状、略C字形状、略E字形状、略T字形状である。
この発明によれば、ユニット式ラックエリアの建屋内部の中央部および外壁沿いの所定箇所に、屋根の横架材を支持する間柱を配置した。よって、屋根の横架材を建屋外周部のラックのみで支持する場合に比べて、屋根の横架材を支える支点間距離が短くなるため、屋根の横架材を大断面化する必要がなく、倉庫の大規模化が可能となる。
第4の発明の倉庫は、前記各間柱は、一対の内部柱を含んで構成され、当該一対の内部柱は、同一のユニット式ラックエリア(例えば、後述のユニット式ラックエリア22A)に設けられて、前記ラックに連結されていることを特徴とする。
この発明によれば、間柱を構成する一対の内部柱を同一のユニット式ラックエリアに配置したので、内部柱を設置するためのスペースをラックエリアとは別に確保する必要がないから、建屋の内部空間を有効に利用して、建屋内部に多くのラックを配置できる。また、間柱が通路にはみ出さないから、スタッカクレーンが通路を円滑に走行でき、ラックから荷物を円滑に取り出すことができる。
さらに、間柱とラックの支柱とを所定高さ毎にブレースなどで連結すれば、間柱がブレースの高さ位置で支柱に支持されることになる。よって、間柱が全長に亘ってブレースで支柱に連結されない場合に比べて、ブレース同士の間隔が間柱の座屈時の支点間距離となるから、間柱の座屈強度が高められるとともに、間柱の構造的安定性を高めることができる。
第5の発明の倉庫は、前記ユニット式ラックエリアに設けられるラックは、前記間柱に連結されるラックと、当該間柱に連結されるラックから分離して配置されたラックと、で構成されることを特徴とする。
この発明によれば、ユニット式ラックエリアにおいて、間柱に連結されるラックと、間柱に連結されないラックと、を分離して配置した。よって、間柱に連結されるラックについてのみ、剛性を高くすればよいので、大規模な倉庫を低コストで実現できる。
本発明によれば、建屋の構成部材を大断面化することなく、大型化が可能な倉庫を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る倉庫の模式的な平面図である。 図1の倉庫のA-A断面図である。 図1の倉庫のB-B断面図である。 図1の倉庫の破線Cで囲んだ部分の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る倉庫の間柱の平面図である。 第2実施形態に係る倉庫の間柱の側面図である。 図5および図6の倉庫の破線Dで囲んだ部分の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る倉庫の模式的な平面図である。 本発明の第4実施形態に係る倉庫の模式的な平面図である。 図9の倉庫のE-E断面図である。 本発明の変形例に係る倉庫の一部の模式的な平面図である。 本発明の別の変形例に係る倉庫の一部の模式的な平面図である。
本発明は、自動倉庫内のラックを、ラックを構成する支柱が屋根の横架材を支えるビル式ラックと、屋根の横架材から分離されて自立したユニット式ラックと、で構成するとともに、ユニット式ラックが配置されるユニット式ラックエリア内に、横架材を支持する間柱を配置したラック式の自動倉庫である。すなわち、間柱は、横架材を支持する構造用柱部材であり、横架材を直接支持する複数の内部柱と、この内部柱同士を連結する梁材に相当する連結部材と、を備えている。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る倉庫1の模式的な平面図である。図2は、図1の倉庫1のA-A断面図である。図3は、図1の倉庫1のB-B断面図である。図4は、図1の倉庫1の破線Cで囲んだ部分の拡大図である。
倉庫1は、スタッカクレーンが通路23に敷設されたレールを走行して、ラック30A、30Bから荷物36を取り出す自動倉庫である。
倉庫1は、図2に示すように、箱状の建屋10と、建屋10の内部空間20に設けられたラック30A、30Bと、を備える。建屋10は、床11、内部柱12、外壁13、および屋根14を備えている。この屋根14は、梁間方向に延びる横架材15で支持されている。以下、建屋10の梁間方向をX方向とし、建屋10の桁行方向をY方向とする。
建屋10の内部空間20は、X方向(梁間方向)両端側の外周部に設けられてY方向に延びるビル式ラックエリア21と、ビル式ラックエリア21同士の間の内周部に設けられてY方向に延びるユニット式ラックエリア22と、Y方向に延びてスタッカクレーンが通行する通路23と、に区画されている。すなわち、各通路23はY方向に直線状に延びており、この通路23の両脇にラックエリア21、22が配置される。
ラック30A、30Bは、ビル式ラックエリア21に配置されて屋根14の横架材15を支持するビル式ラックであるラック30Aと、ユニット式ラックエリア22に配置されて屋根14の横架材15から分離されたユニット式ラックであるラック30Bと、で構成される。
図4に示すように、屋根の横架材から分離されたラック30Bは、支柱31と、支柱31同士を連結する水平繋ぎ32、水平ブレース33、垂直ブレース(背面ブレース)34と、を備えている。これにより、上下方向および水平方向に並んで複数の棚35が形成されており、この棚35に箱状の荷物36が収納されている。
なお、屋根の横架材を支持するラック30Aは、ラック30Bと同様の構成であるが、支柱31の上端が横架材15に接合されて、支柱31で横架材15を支持する点が、ラック30Bと異なる。
ラック30Aの支柱31は、屋根14の横架材15を支持するため、倉庫の立地条件(地盤の固さ、風圧力、積雪量等)を考慮しつつ、地震時に作用する荷重を負担できるように設計する必要がある。
これに対して、ラック30Bの支柱31は、屋根14の横架材15に接合されていないため、ラック30Bの荷重のみを負担できればよく、設計が容易で、支柱31の細径化が可能である。
中央のユニット式ラックエリア22Aの所定間隔おきの3箇所には、複数の内部柱12と連結部材41とを含んで構成されて平面視で略I字形状をなす間柱40が分散配置されている。具体的には、図4に示すように、間柱40は、平面視において、ラック30BのY方向(桁行方向)のラック幅1つ分、X方向(梁間方向)にラック幅2つ分のスペース30Cに配置される。これにより、スペース30Cの両側には、横架材15から分離されたラック30Bが配置される。
各間柱40は、一対の内部柱12と、内部柱12同士を連結する連結部材41と、を備える。各間柱40を構成する一対の内部柱12は、同一のユニット式ラックエリア22Aに設けられている。また、内部柱12および連結部材41は、角形鋼管で形成されている。
屋根14を構成する横架材15は、ラック30Aに加えて、これら間柱40に支持されている。この間柱40の上端部は、屋根14の横架材15に直接接合されている。なお、これに限らず、間柱40を、水平方向の振動を減衰する粘弾性ダンパーやオイルダンパーを介して、屋根14の横架材15に接合してもよい。
また、この間柱40は、屋根14の横架材15に接合されているが、ラック30Bの支柱31とは連結されていない。よって、間柱40は、ラック30Bの荷重を負担していないため、設計が容易であり、細径化が可能となっている。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)ラック30Bが配置される中央のユニット式ラックエリア22Aに間柱40を配置し、この間柱40で屋根14の横架材15を支持した。よって、屋根14の横架材15を支える支点間距離が短くなるため、屋根14の横架材15を、建屋外周部のみで支持する場合に比べて、屋根14の横架材15を大断面化する必要がなく、倉庫1の大規模化が可能となる。
ラック30Bが配置される中央のユニット式ラックエリア22Aに間柱40を配置したので、間柱40を設置するためのスペースをラックエリアとは別に確保する必要がないから、建屋10の内部空間20を有効に利用して、建屋10の内部に多くのラックを配置できる。また、間柱40が通路にはみ出さないから、スタッカクレーンが通路23を円滑に走行でき、ユニット式ラックエリア22Aのラック30Bから荷物36を円滑に取り出すことができる。
また、ユニット式ラックエリア22Aにおいて、所定間隔おきに、横架材15を支持する間柱40を配置することで、ユニット式ラックエリア22Aとは別に、横架材を支持する間柱を設置するスペースを設ける必要がなく、倉庫1内に設置可能な棚数を極力減らすことなく、倉庫1の大型化が可能である。
(2)屋根14の横架材15を間柱40とビル式ラックエリア21のラック30Aとで支持することで、屋根14の横架材15を、建屋外周部のみで支持する場合に比べて、屋根14の横架材15を大断面化する必要がなく、倉庫1の大規模化が可能となる。
また、建屋内周部の間柱40とビル式ラックエリア21のラック30Aとで屋根14の横架材15を支持したので、構造安全性に優れた倉庫1を実現できる。
(3)間柱40を構成する一対の内部柱12を同一の中央のユニット式ラックエリア22Aに配置したので、建屋10の内部空間20を有効に利用して、建屋10の内部に多くのラックを配置できる。
〔第2実施形態〕
本実施形態では、間柱40を、ラック30Bを構成する支柱31に連結した点が、第1実施形態と異なる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る倉庫1Aの間柱40の平面図である。図6は、間柱40の側面図である。図7(a)は、図5および図6の倉庫1Aの破線Dで囲んだ部分の斜視図である。
間柱40を構成する内部柱12とラック30Bの支柱31とは、所定高さ毎に支持ブレース42で連結されている。具体的には、支柱31には、柱固定金物50が取り付けられている。この柱固定金物50は、基端側に設けられた蝶番51で開閉可能な一対の挟持部材52と、この一対の挟持部材52の先端部同士を連結するボルト53およびナット54とを備える。一方の挟持部材52には、フック55が設けられている。
ラック30Bの支柱31に支持ブレース42を取り付ける手順は、以下のようになる。図7(b)に示すように、まず、柱固定金物50の一対の挟持部材52を開いて支柱31を挟み込み、この状態で、挟持部材52の先端部同士をボルト53およびナット54で締結することで、柱固定金物50を支柱31に取り付ける。その後、柱固定金物50のフック55に、支持ブレース42を取り付ける。
本実施形態によれば、上述の(1)~(3)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(4)間柱40とラック30Bの支柱31とを所定高さ毎に支持ブレース42で連結したので、間柱40が支持ブレース42の高さ位置で支柱31に支持されることになる。よって、間柱が全長に亘ってブレースで支柱に連結されない場合に比べて、支持ブレース42同士の間隔が間柱40の座屈時の支点間距離となるから、間柱40の座屈強度が高められるとともに、間柱40の構造的安定性を高めることができる。
〔第3実施形態〕
図8は、本発明の第3実施形態に係る倉庫1Bの平面図である。
本実施形態では、中央のユニット式ラックエリア22Aに設けられるラック30Bが、間柱40に連結されるラック61と、この間柱40に連結されるラック61から分離して配置されたラック62と、で構成される点が、第2実施形態と異なる。
このラック61とラック62との間には、ラック30BのY方向(桁行方向)に、ラック幅1つ分のスペースが設けられている。
本実施形態によれば、上述の(1)~(4)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(5)中央のユニット式ラックエリア22Aのラック30Bを、間柱40に連結されるラック61と、間柱40に連結されないラック62と、に分離して配置した。よって、地震時のラック61の変位を、ラック61とラック62との間のスペースで吸収できる。また、このスペースに腕木や受桟を取り付けて棚を構成すれば、荷物の保管量の減少を抑制できる。また、ラック30Bをラック61とラック62とに分離して配置することによって、間柱40に連結されるラック61についてのみ、剛性を高くすればよいので、大規模な倉庫を低コストで実現できる。
〔第4実施形態〕
図9は、本発明の第4実施形態に係る倉庫1Cの平面図である。図10は、図9の倉庫1CのE-E断面図である。
本実施形態では、ビル式ラックエリアが設けられておらず、建屋10の内部空間20のラックの配置、間柱の配置、および間柱の平面形状が、第1実施形態と異なる。
すなわち、建屋10の内部空間20は、Y方向に延びるユニット式ラックエリア22と、Y方向に延びてスタッカクレーンが通行する通路23と、に区画されている。すなわち、各通路23はY方向に直線状に延びており、この通路23の両脇にラックエリア22が配置される。また、建屋10のX方向(梁間方向)両端部の外壁13沿いのユニット式ラックエリア22Bと外壁13との間には、スペース70が形成されている。
外壁13に沿って配置された間柱40、80、81を構成する内部柱12は、外壁13を支持している。なお、これに限らず、内部柱12とは別に、外壁を支持する外周柱を設けてもよい。この場合、内部柱を含む間柱と横架材とで倉庫の全体架構を形成した後、建屋内部に比較的自由にユニット式ラックやビル式ラックを設置することが可能となる。
建屋10のX方向(梁間方向)中央部のユニット式ラックエリア22Aの所定間隔おきの4箇所には、複数の内部柱12と連結部材41とを含んで構成されて平面視で略I字形状をなす間柱40が分散配置されている。
建屋10のX方向(梁間方向)両端部の外壁13沿いのユニット式ラックエリア22Bには、平面視で略C字形状をなす間柱80が分散配置されている。平面視で略C字形状の間柱80は、間柱40と同様の構造であり、4本の内部柱12と、内部柱12同士を連結する連結部材41と、を備える。ここで、略C字形状の間柱80の両端の内部柱12は、平面視において、ラック30BのY方向(桁行方向)のラック幅1つ分、X方向(梁間方向)のラック幅1つ分のスペース71に配置される。
また、建屋10のY方向(桁行方向)の図9中上側のスペース72には、平面視で略E字形状の間柱81および略I字形状の間柱40が設けられている。具体的には、スペース72のY方向(梁間方向)中央部には、平面視で略E字形状の間柱81が配置され、この間柱81の両側には、平面視で略I字形状の間柱40が所定間隔おきに配置されている。平面視で略E字形状の間柱81は、間柱40と同様の構造であり、6本の内部柱12と、内部柱12同士を連結する連結部材41と、を備える。
また、建屋10のY方向(桁行方向)の図9中下側のスペース73には、単独の内部柱12および略I字形状の間柱40が設けられている。具体的には、スペース73のY方向(梁間方向)両端部には、平面視で略I字形状の間柱40が配置され、これら間柱40同士の間には、単独の内部柱12が所定間隔おきに配置されている。
本実施形態によれば、上述の(1)、(3)、(4)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(6)中央部のユニット式ラックエリア22Aの所定箇所に、屋根14の横架材15を支持する間柱40を配置し、さらに、外壁沿いのユニット式ラックエリア22Bの所定箇所に、屋根14の横架材15を支持する間柱80を配置した。よって、屋根の横架材を建屋外周部のラックのみで支持する場合に比べて、屋根14の横架材15を支える支点間距離が短くなるため、屋根14の横架材15を大断面化する必要がなく、倉庫1の大規模化が可能となる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上述の各実施形態では、内部柱12を角形鋼管で形成したが、これに限らず、H形鋼、コンクリート充填鋼管、鉄筋コンクリートなどで形成してもよい。
また、上述の第1から第3実施形態では、間柱40を、X方向(梁間方向)の中央部付近に1列配置したが、これに限らず、2列以上配置してもよい。
また、上述の第4実施形態では、建屋10のY方向(桁行方向)の図9中上側のスペース72に、複数の内部柱12と連結部材41とを含んで構成されて平面視で略E字形状をなす間柱81を配置したが、これに限らず、図11に示すように、平面視で略C字形状をなす間柱80を配置してもよいし、図12に示すように、平面視で略T字形状をなす間柱82を配置してもよい。ここで、間柱82は、間柱40と同様の構造であり、4本の内部柱12と、内部柱12同士を連結する連結部材41と、を備える。
また、上述の第4実施形態では、間柱40、80、81を建屋10の中央部および外壁13沿いに配置したが、これに限らず、建屋の中央部のみ、あるいは、外壁沿いのみに配置してもよい。
また、上述の第1から第3実施形態では、ビル式ラックエリア21には間柱を設けていないが、これに限らず、ビル式ラックエリア21に、平面視で略I字形状の間柱40、平面視で略C字形状の間柱80、平面視で略E字形状の間柱81、平面視で略T字形状の間柱82を設けてもよい。
1、1A、1B、1C…倉庫 10…建屋 11…床 12…内部柱 13…外壁
14…屋根 15…横架材
20…内部空間 21…ビル式ラックエリア 22…ユニット式ラックエリア
22A…X方向中央部のユニット式ラックエリア
22B…X方向両端部のユニット式ラックエリア
23…通路
30A…屋根の横架材を支持するラック(ビル式ラック)
30B…屋根の横架材から分離されたラック(ユニット式ラック)
30C…X方向中央部のユニット式ラックエリア内の間柱が配置されるスペース
31…支柱 32…水平繋ぎ 33…水平ブレース 34…垂直ブレース
35…棚 36…荷物
40…平面視で略I字形状の間柱 41…連結部材 42…支持ブレース
50…柱固定金物 51…蝶番 52…挟持部材 53…ボルト
54…ナット 55…フック
61…間柱に連結されるラック 62…間柱に連結されるラックから分離されたラック
70…ユニット式ラックエリアと外壁との間のスペース
71…X方向両端部のユニット式ラックエリア内の間柱が配置されるスペース
72…内部空間のY方向上側のスペース 73…内部空間のY方向下側のスペース
80…平面視で略C字形状の間柱 81…平面視で略E字形状の間柱
82…平面視で略T字形状の間柱

Claims (5)

  1. 床、複数の内部柱、および屋根を備える建屋と、当該建屋の内部空間に設けられたラックと、を備える倉庫であって、
    前記建屋の内部空間の少なくとも一部は、前記屋根の横架材から分離されたラックが配置されたユニット式ラックエリアと、スタッカクレーンが通行する通路と、に区画され
    前記ユニット式ラックエリアの所定箇所には、前記屋根の横架材を支持する間柱が配置され、
    当該間柱は、前記複数の内部柱と、当該内部柱同士を連結する連結部材と、を備えることを特徴とする倉庫。
  2. 前記建屋の内部空間は、梁間方向外周部に設けられて前記屋根の横架材を支持するラックが配置されたビル式ラックエリアと、梁間方向内周部に設けられて前記屋根の横架材から分離されたラックが配置されたユニット式ラックエリアと、スタッカクレーンが通行する通路と、に区画され、
    前記ユニット式ラックエリアの所定箇所には、前記屋根の横架材を支持する平面視でI字形状の間柱が配置されることを特徴とする請求項1に記載の倉庫。
  3. 前記建屋の内部空間は、前記屋根の横架材から分離されたラックが配置されたユニット式ラックエリアと、スタッカクレーンが通行する通路と、に区画され、
    前記ユニット式ラックエリアの前記建屋内部の中央部および外壁沿いのうち少なくとも一方の所定箇所には、前記屋根の横架材を支持する間柱が配置され、
    当該間柱は、前記複数の内部柱と、当該内部柱同士を連結する連結部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の倉庫。
  4. 前記各間柱は、一対の内部柱を含んで構成され、
    当該一対の内部柱は、同一のユニット式ラックエリアに設けられて、前記ラックに連結されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の倉庫。
  5. 前記ユニット式ラックエリアに設けられるラックは、前記間柱に連結されるラックと、当該間柱に連結されるラックから分離して配置されたラックと、で構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の倉庫。
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