JP2022120803A - 勾配補剛された電極対を備える人工筋肉及びこれを含む人工筋肉組立体 - Google Patents
勾配補剛された電極対を備える人工筋肉及びこれを含む人工筋肉組立体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】電極対を備える人工筋肉及び該人工筋肉を作動するための方法を提供すること。
【解決手段】電極領域及び拡張可能な流体領域を有するハウジングと、ハウジングの電極領域に位置付けられる、第1の電極及び第2の電極を含む電極対と、ハウジング内に収容される誘電流体と、ハウジングと第1の電極及び第2の電極のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる補剛部材とを含む人工筋肉が提供される。補剛部材は、電極領域の側端から拡張可能な流体領域へ向かう方向にハウジングの剛性を増大させる。電極対は、非作動状態から作動状態への作動が、誘電流体を拡張可能な流体領域へ方向付けるように、非作動状態と作動状態との間で作動可能である。
【選択図】図1
【解決手段】電極領域及び拡張可能な流体領域を有するハウジングと、ハウジングの電極領域に位置付けられる、第1の電極及び第2の電極を含む電極対と、ハウジング内に収容される誘電流体と、ハウジングと第1の電極及び第2の電極のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる補剛部材とを含む人工筋肉が提供される。補剛部材は、電極領域の側端から拡張可能な流体領域へ向かう方向にハウジングの剛性を増大させる。電極対は、非作動状態から作動状態への作動が、誘電流体を拡張可能な流体領域へ方向付けるように、非作動状態と作動状態との間で作動可能である。
【選択図】図1
Description
本明細書は、概して、デバイスの少なくとも1つの面における集中的な膨張のための装置及び方法、より詳細には、電極対を利用してデバイスを膨張させるように流体を方向付けるための装置及び方法に関する。
現在のロボット技術は、多くの場合構造化環境において、タスクを実施するためのサーボモータなど、剛体構成要素に依拠する。この剛性は、多くのロボット用途において、少なくとも部分的に、サーボモータ及び他の剛体ロボットデバイスの重量対動力比によって引き起こされる、制限を生じさせる。ソフトロボティクスの分野は、人工筋肉及びソフトアクチュエータを使用することによって、これらの制限を改善する。人工筋肉は、生物学的な筋肉の多用途性、性能、及び信頼性を模倣しようとする試みである。一部の人工筋肉は、流体アクチュエータに依拠するが、流体アクチュエータは、加圧ガス又は液体の供給を必要とし、流体輸送は、流路及び管の系を通じて発生しなければならず、人工筋肉の速度及び効率を制限する。他の人工筋肉は、熱活性型高分子ファイバを使用するが、これらは、制御が困難であり、低効率で動作する。
1つの特定の人工筋肉設計は、E.Acome、S.K.Mitchell、T.G.Morrissey、M.B.Emmett、C.Benjamin、M.King、M.Radakovitz、及びC.Keplingerによる、“Hydraulically amplified self-healing electrostatic actuators with muscle-like performance”という表題の論文(Science 05 Jan2018:Vol.359、Issue 6371、pp.61-65)に説明されている。これらの油圧増幅自己修復静電(HASEL)アクチュエータは、静電及び油圧力を使用して様々な作動モードを達成する。HASELアクチュエータ人工筋肉は、作動されると圧縮して流体を拡張可能な流体領域内へ押し込む、均一の剛性を有するハウジングを含む。しかしながら、ハウジングは、ハウジングの均一の剛性に起因して、拡張可能な流体領域から離れる方向に圧縮して流体を方向付け得る。
したがって、人工が流体を拡張可能な流体領域内へより効果的に方向付けるように作動されるように、勾配剛性を有する改善された人工筋肉が必要とされている。
1つの実施形態において、人工筋肉は、電極領域及び拡張可能な流体領域を有するハウジングと、ハウジングの電極領域に位置付けられる、第1の電極及び第2の電極を含む電極対と、ハウジング内に収容される誘電流体と、ハウジングと第1の電極及び第2の電極のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる補剛部材であって、電極領域の側端(opposite edge)から拡張可能な流体領域へ向かう方向にハウジングの剛性を増大させる補剛部材と、を含み、電極対は、非作動状態から作動状態への作動が、誘電流体を拡張可能な流体領域内へ方向付けるように、非作動状態と作動状態との間で作動可能である。
別の実施形態において、人工筋肉は、電極領域及び拡張可能な流体領域を有するハウジングと、ハウジングの電極領域に位置付けられる、第1の電極及び第2の電極を含む電極対と、ハウジング内に収容される誘電流体と、ハウジングと第1の電極及び第2の電極の各々との間に位置付けられる一対の補剛部材であって、電極領域の側端から拡張可能な流体領域へ向かう方向にハウジングの剛性を増大させる、一対の補剛部材と、を含み、電極対は、非作動状態から作動状態への作動が、拡張可能な流体領域に近位の電極対間の距離が減少される前に、電極領域の側端に近位の電極対間の距離を減少させるように、非作動状態と作動状態との間で作動可能である。
さらに別の実施形態において、人工筋肉を作動させるための方法は、人工筋肉の電極対に電気的に結合される電源を使用して電圧を提供することであって、人工筋肉が、電極領域及び拡張可能な流体領域を有するハウジングと、ハウジングの電極領域に位置付けられる、第1の電極及び第2の電極を含む電極対と、ハウジング内に収容される誘電流体と、ハウジングと第1の電極及び第2の電極のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる補剛部材であって、電極領域の側端から拡張可能な流体領域へ向かう方向にハウジングの剛性を増大させる、補剛部材と、を含む、電圧を提供することと、非作動状態から作動状態への作動が、誘電流体を拡張可能な流体領域内へ方向付けるように、非作動状態と作動状態との間で電極を作動させることと、を含む。
本明細書に説明される実施形態によって提供されるこれら及び追加の特徴は、図面と併せて、以下の詳細な説明を考慮してさらに完全に理解されるものとする。
図面に明記される実施形態は、本質的に例証的及び例示的であり、請求項によって規定される主題を制限することは意図されない。例証的な実施形態の以下の詳細な説明は、以下の図面と併せて読まれるときに理解され得、同様の構造体は同様の参照番号により示される。
本明細書に説明される実施形態は、人工筋肉、及び人工筋肉を動作させる方法を対象とする。本明細書に説明される人工筋肉は、選択的な、オンデマンドで膨張した拡張可能な流体領域を提供するために、人工筋肉の領域を選択的に上げ下げするように作動可能である。人工筋肉は、ハウジング及び電極対を含む。誘電流体は、ハウジング内に収容され、ハウジングは、電極領域及び拡張可能な流体領域を含み、電極対は電極領域に位置付けられる。電極対は、ハウジングの電極領域に位置付けられる、第1の電極及び第2の電極を含む。補剛部材は、ハウジングと第1の電極及び第2の電極のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる。補剛部材は、電極領域の側端から拡張可能な流体領域へ向かう方向にハウジングの剛性を増大させる。拡張可能な流体領域へ向かう方向に延びる増大する剛性を有するハウジングは、電極対が作動され、拡張可能な流体領域の方へジッピングしているときに、拡張可能な流体領域の反対側のハウジングの端部が最初に圧縮されることを結果としてもたらす。電極対は、非作動状態から作動状態への作動が、誘電流体を拡張可能な流体領域内へ方向付けるように、非作動状態と作動状態との間で作動可能である。これは、拡張可能な流体領域を拡張し、オンデマンドで人工筋肉の一部分を上昇させる。人工筋肉及び人工筋肉の動作の様々な実施形態が、本明細書内にさらに詳細に説明される。可能な場合はいつでも、同じ参照番号が、同じ又は同様の部分に言及するために図面全体にわたって使用される。
これより図1~図4を参照すると、人工筋肉100が示される。図1に示されるように、人工筋肉100は、ハウジング102と、第1の電極106及び第2の電極108を含む電極対104と、第1の電極106に固定される第1の電気絶縁体層110と、第2の電極108に固定される第2の電気絶縁体層112とを含む。人工筋肉100はまた、ハウジング102と第1の電極106及び第2の電極108のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる1つ又は複数の補剛部材を含む。示されるように、第1の補剛部材113及び第2の補剛部材115は、ハウジング102と第1の電極106との間に位置付けられ、第3の補剛部材117及び第4の補剛部材119は、ハウジング102と第2の電極108との間に位置付けられる。
いくつかの実施形態において、ハウジング102は、第1の内面114及び第2の内面116などの一対の対向する内面、並びに第1の外面118及び第2の外面120などの一対の対向する外面を含む、ワンピースのモノリシック層である。いくつかの実施形態において、ハウジング102の第1の内面114及び第2の内面116は、ヒートシール性である。他の実施形態において、ハウジング102は、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124など、一対の個々に製作されたフィルム層であり得る。故に、第1のフィルム層122は、第1の内面114及び第1の外面118を含み、第2のフィルム層124は、第2の内面116及び第2の外面120を含む。
続く説明の全体を通して、ワンピースのハウジングとは対照的に、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124を含むハウジング102について言及がなされ得る。しかしながら、いずれの配置も企図されるということを理解されたい。いくつかの実施形態において、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124は、概して、同じ構造体及び組成物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124は各々、エラストマ材料を備える。いくつかの実施形態において、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124は各々、二軸配向ポリプロピレンを備える。実施形態において、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124の各々は、1.5ミル、2ミル、2.5ミル、3ミル、3.5ミル、4ミル、4.5ミルなど、1ミル~5ミル、又はそれらのうちいずれか2つの値を終点として有する任意の範囲の総厚を有する。示されないが、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124の各々は、一対の二軸配向ポリプロピレン層を備え得る。1つの例の実施形態において、各二軸配向ポリプロピレン層は、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124各々に3ミルの総厚をもたらすために、1.5ミルの厚さを有し得る。
第1の電極106及び第2の電極108は各々、第1のフィルム層122と第2のフィルム層124との間に位置付けられる。いくつかの実施形態において、第1の電極106及び第2の電極108は各々、例えば、Mylar(登録商標)など、アルミニウム被覆ポリエステルである。加えて、第1の電極106及び第2の電極108のうちの一方は、負に帯電した電極であり、第1の電極106及び第2の電極108のうちの他方は、正に帯電した電極である。本明細書に論じられる目的のため、どちらか一方の電極106、108は、人工筋肉100の他方の電極106、108が負に帯電される限り、正に帯電され得る。
第1の電極106は、フィルムを向いた面126、反対側の内面128、第1の端部121、及び反対側の第2の端部123を有する。第1の電極106は、第1の端部121と第2の端部123との間に延びる長さL1を有する。加えて、第1の電極106は、第1の端子130を含み、この第1の端子130は、第1の端子130が第1の電極106を作動させるために電源に接続され得るように、第1の電極106の第1の端部121から第1のフィルム層122の縁を過ぎて延びる。具体的には、端子130は、図9に示されるように、作動システム300の電源及び制御器に、直接的又は直列に、結合される。同様に、第2の電極108は、フィルムを向いた面148、反対側の内面150、第1の端部125、及び反対側の第2の端部127を有する。第2の電極108は、第1の端部125と第2の端部127との間に延びる長さL2を有する。第2の電極108は、第2の端子152を含み、この第2の端子152は、第2の端子130が第2の電極108を作動させるために作動システム300の電源及び制御器に接続され得るように、第2の電極108の第1の端部125から第2のフィルム層124の縁を過ぎて延びる。
上に記されるように、第1の補剛部材113及び第2の補剛部材115は、第1のフィルム層122と第1の電極106との間に位置付けられる。本明細書内にさらに詳細に論じられるように、第1の補剛部材113及び第2の補剛部材115は、第1のフィルム層122の剛性を徐々に、又は漸増的に増大させるために勾配剛性を提供し、これが、電極対104が作動されるとき第1の電極106の第1の端部121から第1の電極106の第2の端部123へ向かう方向における第1のフィルム層122のジッピング運動を結果としてもたらす。具体的には、第1の補剛部材113は、第1の端部129及び反対側の第2の端部131を有し、これらの間の長さL3を画定する。追加的に、第2の補剛部材115は、第1の端部133及び反対側の第2の端部135を有し、これらの間の長さL4を画定する。第1の電極106の長さL1は、第1の補剛部材113の長さL3よりも大きいということを理解されたい。追加的に、第2の補剛部材115の長さL4は、第1の電極106の長さL1と第1の補剛部材113の長さL3との間である。示されるように、第1の補剛部材113は、第1のフィルム層122と第2の補剛部材115との間に位置付けられ、第2の補剛部材115は、第1の補剛部材113と第1の電極106との間に位置付けられる。さらに、第1の補剛部材113の第2の端部131及び第2の補剛部材115の第2の端部135は、組み立てられると、第1の電極106の第2の端部123と整列される。
第3の補剛部材117及び第4の補剛部材119に関して、第3の補剛部材117は、第1の端部137及び反対側の第2の端部139を有し、これらの間の長さL5を画定する。追加的に、第4の補剛部材119は、第1の端部141及び反対側の第2の端部143を有し、これらの間の長さL6を画定する。第2の電極108の長さL2は、第3の補剛部材117の長さL5よりも大きいということを理解されたい。追加的に、第4の補剛部材119の長さL6は、第2の電極108の長さL2と第3の補剛部材117の長さL5との間である。本明細書内にさらに詳細に論じられるように、第3の補剛部材117及び第4の補剛部材119は、第2のフィルム層124の剛性を徐々に、又は漸増的に増大させるために勾配剛性を提供し、これが、電極対104が作動されるとき第2の電極108の第1の端部125から第2の電極108の第2の端部127へ向かう方向における第2のフィルム層124のジッピング運動を結果としてもたらす。示されるように、第3の補剛部材117は、第2のフィルム層124と第4の補剛部材119との間に位置付けられ、第4の補剛部材119は、第3の補剛部材117と第2の電極108との間に位置付けられる。さらに、第3の補剛部材117の第2の端部139及び第4の補剛部材119の第2の端部143は、組み立てられると、第2の電極108の第2の端部127と整列される。
好ましい実施形態において、補剛部材113、115、117、119は各々、1ミル、1.5ミル、2ミルなどの1ミル~2ミルの厚さ、又はそれらのいずれか2つの値を終端として有する任意の範囲の厚さを有する二軸配向ポリプロピレン層である。実施形態において、第1の補剛部材113及び第2の補剛部材115のうちの一方のみが、第1のフィルム層122と第1の電極106との間に提供される。さらに、実施形態において、第1の補剛部材113及び第2の補剛部材115は、それらの第1の端部におけるモノリシック部材の厚さがそれらの反対側の第2の端部におけるモノリシック部材の厚さよりも小さいような、ワンピースのモノリシック部材であり得る。厚さは、第1の電極106の第2の端部123へ向かうなど、第1の端部から第2の端部へ向かう長さ方向において、徐々に増加するか、又は漸増的に増加し得る。同様に、実施形態において、第3の補剛部材117及び第4の補剛部材119のうちの一方のみが、第2のフィルム層124と第2の電極108との間に提供される。さらに、実施形態において、第3の補剛部材117及び第4の補剛部材119は、それらの第1の端部におけるモノリシック部材の厚さがそれらの反対側の第2の端部におけるモノリシック部材の厚さよりも小さいように、ワンピースのモノリシック部材であり得る。厚さは、第2の電極108の第2の端部127へ向かうなど、第1の端部から第2の端部へ向かう長さ方向において、徐々に増加するか、又は漸増的に増加し得る。
依然として図1を参照すると、第1の電気絶縁体層110は、第1の端部145及び反対側の第2の端部147を含む。同様に、第2の電気絶縁体層112は、第1の端部149及び反対側の第2の端部151を有する。第1の電気絶縁体層110の第1の端部145及び第2の電気絶縁体層112の第1の端部149は各々、組み立てられると、第1の電極106の第1の端部121及び第2の電極108の第1の端部125と整列される。いくつかの実施形態において、第1の電気絶縁体層110及び第2の電気絶縁体層112は、概して、同じ構造体及び組成物を含むということを理解されたい。そのようなものとして、いくつかの実施形態において、第1の電気絶縁体層110及び第2の電気絶縁体層112は各々、接着面182、184及び反対側の非シール性面186、188をそれぞれ含む。いくつかの実施形態において、第1の電気絶縁体層110及び第2の電気絶縁体層112は各々、第1の電極106の内面128及び第2の電極108の内面150にそれぞれ接着される高分子テープである。
これより図2を参照すると、人工筋肉100の平面図は、ハウジング102の外周囲を過ぎて延びる第1の電極106の第1の端子130及び第2の電極108の第2の端子152、すなわち、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124を伴った、組み立てられた形態で示される。示されるように、第2の電極108は、第1の電極106の上に積層され、したがって、他の構成要素がこの図では隠されるため、第2のフィルム層124、第3の補剛部材117、第4の補剛部材119、及び第2の電極108のみが例証される。
これより図3を参照すると、組み立てられた形態では、第1の電極106、第2の電極108、第1の電気絶縁体層110、及び第2の電気絶縁体層112は、第1のフィルム層122と第2のフィルム層124との間に挟まれる。追加的に、第1の補剛部材113及び第2の補剛部材115は、第1のフィルム層122と第1の電極106との間に位置付けられ、第3の補剛部材117及び第4の補剛部材119は、第2のフィルム層124と第2の電極108との間に位置付けられる。第1のフィルム層122は、第1の電気絶縁体層110及び第2の電気絶縁体層112を囲むエリアにおいて第2のフィルム層124に対して部分的にシールされる。具体的には、第1のフィルム層122は、第2のフィルム層124に対してシールされて、第1の電気絶縁体層110及び第2の電気絶縁体層112を囲むシール部分190を画定する。いくつかの実施形態において、第1のフィルム層122は、第2のフィルム層124に対してヒートシールされる。しかしながら、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124は、接着剤又は同種のものを使用するなど、任意の好適な様式でシールされ得る。
第1の電気絶縁体層110及び第2の電気絶縁体層112は、第1のフィルム層122の一部分が第2のフィルム層124の反対部分に対してシールするのを防ぐバリアを提供し、以て非シール部分192を形成する。ハウジング102の非シール部分192は、電極対104が提供される電極領域194、及び、電極領域194に隣接する拡張可能な流体領域196を含む。示されないが、ハウジング102は、第1の電気絶縁体層110及び第2の電気絶縁体層112の幾何学的形状に適合し、人工筋肉100のサイズ、すなわち、シール部分190のサイズを低減するために、切断され得る。
誘電流体198は、非シール部分192内に提供され、第1の電極106と第2の電極108との間を自由に流れる。「誘電」流体は、本明細書で使用される場合、伝導なしに電気力を伝送する媒体又は物質であり、そのようなものとして、低い電気伝導性を有する。いくつかの非限定的な例となる誘電流体としては、ペルフルオロアルカン、変圧器油、及び脱イオン水が挙げられる。誘電流体198は、針又は他の好適な注入デバイスを使用して、人工筋肉100の非シール部分192内へ注入され得るということを理解されたい。
人工筋肉100は、非作動状態と作動状態との間で作動可能である。非作動状態では、図3に示されるように、第1の電極106及び第2の電極108は、第1の電極106の第2の端部123及び第2の電極108の第2の端部127の近位で互いから部分的に離間される。第1の電極106の第1の端部121及び第2の電極108の第1の端部125は、ハウジング102がシールされていることに起因して、互いに対して所定の位置に留まる。作動状態では、図4に示されるように、第1の電極106及び第2の電極108は、互いと接触状態になり、また互いに対して平行に配向されて、誘電流体198を拡張可能な流体領域196内へと強いる。これにより、誘電流体198が拡張可能な流体領域196内へ流れ、拡張可能な流体領域196を膨張させる。具体的には、第1の補剛部材113及び第2の補剛部材115は、第1のフィルム層122を、拡張可能な流体領域196へ向かう方向において電極領域194内で次第により剛性にさせるということを理解されたい。同様に、第3の補剛部材117及び第4の補剛部材119は、第2のフィルム層124を、拡張可能な流体領域196へ向かう方向において電極領域194内で次第により剛性にさせる。そのようなものとして、電極対104の作動中、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124の最も剛性でない部分、すなわち、いかなる補剛部材113、115、117、119も有しない部分は、最初、電極対104の作動によって互いの方へ引き付けられる。続いて、最も剛性でない部分よりも大きい剛性を有する第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124の隣接部分、すなわち、それらの間に第2の補剛部材115又は第4の補剛部材119のみを含む部分が、互いの方へ引き付けられる。そして、最も大きい剛性を有する第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124の残りの部分、すなわち、それらの間に補剛部材113、115、117、119の各々を含む部分が、図4に示されるように、互いの方へ引き付けられる。第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124の剛性を拡張可能な流体領域196へ向かう方向に増大させることは、電極が、第1の電極106の第1の端部121及び第2の電極108の第1の端部125から第1の電極106の第2の端部123及び第2の電極108の第2の端部127の方へ「ジッピング」することを促進するということを理解されたい。
再び図3を参照すると、人工筋肉100は、非作動状態で示される。電極対104は、ハウジング102の非シール部分192の電極領域194内に提供される。非作動状態では、第1の電極106及び第2の電極108は、互いから部分的に離間され、互いに対して非平行である。第1のフィルム層122が第2のフィルム層124に対してシールされていることに起因して、第1の電極106の第1の端部121及び第2の電極108の第1の端部125は、互いと接触状態になる。故に、誘電流体198は、第1の電極106と第2の電極108との間に提供され、以て、拡張可能な流体領域196の近位で第1の電極106の第2の端部123及び第2の電極108の第2の端部127を分離させる。別の言い方をすると、第1の電極106の第2の端部123と第2の電極108の第2の端部156との間の距離は、第1の電極106の第1の端部121と第2の電極108の第1の端部125との間の距離よりも大きい。いくつかの実施形態において、第1の電極106及び第2の電極108は、可撓性であり得る。非作動状態では、拡張可能な流体領域196は、高さH1を有する。
作動されるとき、図4に示されるように、第1の電極106及び第2の電極108は、上で論じられるように第1の電極106の第1の端部121及び第2の電極108の第1の端部125から、互いの方へジッパリングし、以て、誘電流体198を拡張可能な流体領域196内へ押し込む。示されるように、作動状態にあるとき、第1の電極106及び第2の電極108は、互いに対して平行である。作動状態では、誘電流体198は、拡張可能な流体領域196内へ流れて、拡張可能な流体領域196を膨張させる。そのようなものとして、第1のフィルム層122及び第2のフィルム層124は、反対方向に拡張する。作動状態では、拡張可能な流体領域196は、高さH2を有し、これは、非作動状態にあるときの拡張可能な流体領域196の高さH1よりも大きい。示されないが、電極対104は、非作動状態と作動状態との間の位置へ部分的に作動され得るということに留意されたい。これは、必要に応じて、拡張可能な流体領域196の部分膨張、及び調節を可能にする。
第1の電極106及び第2の電極108を互いの方へ動かすために、電圧が、電源によって印加される。いくつかの実施形態において、最大10kVの電圧が、誘電流体198を通じて電場を誘導するために電源から提供され得る。第1の電極106と第2の電極108との間の結果として生じる引力が、誘電流体198を拡張可能な流体領域196内へ押し込む。拡張可能な流体領域196内の誘電流体198からの圧力は、第1のフィルム層122及び第1の電気絶縁体層110を変形させ、第2のフィルム層124及び第2の電気絶縁体層112を反対の第2の軸方向に変形させる。第1の電極106及び第2の電極108に供給されている電圧が中止されると、第1の電極106及び第2の電極108は、非作動状態におけるそれらの最初の非平行位置へと戻る。
さらには、第1の電極106及び第2の電極108のサイズは、誘電流体198の変位の量に比例する。したがって、拡張可能な流体領域196内でより大きい変位が所望されるほど、電極対104のサイズは、拡張可能な流体領域196のサイズに対して増大される。拡張可能な流体領域196のサイズは、第1の電極106の長さL1及び第2の電極108の長さL2と比較した、第1の電気絶縁体層110及び第2の電気絶縁体層112の長さにおける差によって画定されるということを理解されたい。故に、拡張可能な流体領域196内の変位の度合いは、代替的に、又は追加的に、第1の電気絶縁体層110及び第2の電気絶縁体層112の長さを増大又は低減することによって制御される。
これより図5~8を参照すると、人工筋肉200が示される。図5に示されるように、人工筋肉200は、個々の層が略プラス記号形状の幾何学的形状を有することを除き、本明細書に論じられる人工筋肉100と実質的に同様である。そのようなものとして、人工筋肉200は、ハウジング202と、第1の電極206及び第2の電極208を含む電極対204と、第1の電極206に固定される第1の電気絶縁体層210と、第2の電極208に固定される第2の電気絶縁体層212とを含む。人工筋肉200はまた、ハウジング202と第1の電極206及び第2の電極208のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる1つ又は複数の補剛部材を含む。示されるように、第1の補剛部材213及び第2の補剛部材215は、ハウジング202と第1の電極206との間に位置付けられ、第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219は、ハウジング202と第2の電極208との間に位置付けられる。
いくつかの実施形態において、ハウジング202は、第1の内面214及び第2の内面216などの一対の対向する内面、並びに第1の外面218及び第2の外面220などの一対の対向する外面を含む、ワンピースのモノリシック層である。いくつかの実施形態において、ハウジング202の第1の内面214及び第2の内面216は、ヒートシール性である。他の実施形態において、ハウジング202は、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224など、一対の個々に製作されたフィルム層であり得る。故に、第1のフィルム層222は、第1の内面214及び第1の外面218を含み、第2のフィルム層224は、第2の内面216及び第2の外面220を含む。
続く説明の全体を通して、ワンピースのハウジングとは対照的に、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224を含むハウジング202について言及がなされ得る。いずれの配置も企図されるということを理解されたい。いくつかの実施形態において、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224は、概して、同じ構造体及び組成物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224は各々、二軸配向ポリプロピレンを備える。実施形態において、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層232の各々は、3ミルの総厚を有する。示されないが、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層232の各々は、一対の二軸配向ポリプロピレン層を備え得る。実施形態において、各二軸配向ポリプロピレン層は、1ミル、1.5ミル、2ミルなどの1ミル~2ミルの厚さ、又はそれらのいずれか2つの値を終端として有する任意の範囲の厚さを有する。実施形態において、各二軸配向ポリプロピレン層は、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層232各々に3ミルの総厚をもたらすために、1.5ミルの厚さを有する。
第1の電極206及び第2の電極208は各々、第1のフィルム層222と第2のフィルム層224との間に位置付けられる。いくつかの実施形態において、第1の電極206及び第2の電極208は各々、例えば、Mylar(登録商標)など、アルミニウム被覆ポリエステルである。加えて、第1の電極206及び第2の電極208のうちの一方は、負に帯電した電極であり、第1の電極206及び第2の電極208のうちの他方は、正に帯電した電極である。本明細書に論じられる目的のため、どちらか一方の電極206、208は、人工筋肉200の他方の電極206、208が負に帯電される限り、正に帯電され得る。
第1の電極206は、フィルムを向いた面226及び反対側の内面228を有する。加えて、第1の電極206は、第1の端子230を含み、この第1の端子230は、第1の端子130が第1の電極206を作動させるために電源に接続され得るように、第1の電極206から第1のフィルム層222の縁を過ぎて延びる。具体的には、端子は、図9に示されるように、作動システム300の電源及び制御器に、直接的又は直列に、結合される。同様に、第2の電極208は、フィルムを向いた面248及び反対側の内面250を有する。第2の電極208は、第2の端子252を含み、この第2の端子252は、第2の端子130が第2の電極208を作動させるために作動システム300の電源及び制御器に接続され得るように、第2の電極208から第2のフィルム層224の縁を過ぎて延びる。
第1の電極206は、2つ以上のタブ部分232及び2つ以上のブリッジ部分240を含む。各ブリッジ部分240は、隣接するタブ部分232の間に位置付けられて、これらの隣接するタブ部分232を相互接続する。各タブ部分232は、第1の電極206の中心軸線Cからタブ部分232の対向する第2の端部236まで半径方向に延びる第1の端部234を有し、第2の端部236は、第1の電極206の外周囲238の一部分を画定する。各ブリッジ部分240は、第1の電極206の中心軸線Cから第1の電極206の外周囲238の別の部分を画定するブリッジ部分240の対向する第2の端部244まで延びる第1の端部242を有する。各タブ部分232は、タブ長さA1を有し、各ブリッジ部分240は、第1の電極206の中心軸線Cから半径方向に延びるブリッジ長さA2を有する。タブ長さA1は、タブ部分232の第1の端部234から第2の端部236までの距離を画定し、ブリッジ長さA2は、ブリッジ部分240の第1の端部242から第2の端部244までの距離を画定する。各タブ部分232のタブ長さA1は、各ブリッジ部分240のブリッジ長さA2よりも長い。いくつかの実施形態において、ブリッジ長さA2は、タブ長さA1の30%~40%など、タブ長さA1の20%~50%である。
いくつかの実施形態において、2つ以上のタブ部分232は、タブ部分232の1つ又は複数の対で配置される。タブ部分232の各対は、互いと径方向に対向して配置された2つのタブ部分232を含む。いくつかの実施形態において、第1の電極206は、第1の電極206の対辺又は両端に位置付けられる2つのみのタブ部分232を含み得る。いくつかの実施形態において、図5に示されるように、第1の電極206は、4つのタブ部分232、及び隣接するタブ部分232を相互接続する4つのブリッジ部分240を含む。この実施形態では、4つのタブ部分232は、二対のタブ部分232が互いに対して径方向に対向するように配置される。さらには、示されるように、第1の端子230は、タブ部分232のうちの1つの第2の端部236から延び、それと一体に形成される。
第1の電極206のように、第2の電極208は、少なくとも一対のタブ部分254及び2つ以上のブリッジ部分262を含む。各ブリッジ部分262は、隣接するタブ部分254の間に位置付けられて、これらの隣接するタブ部分254を相互接続する。各タブ部分254は、第2の電極208の中心軸線Cからタブ部分254の対向する第2の端部258まで半径方向に延びる第1の端部256を有し、第2の端部258は、第2の電極208の外周囲260の一部分を画定する。第1の電極206及び第2の電極108が互いと同軸であることに起因して、第1の電極106の中心軸線C及び第2の電極108の中心軸線Cは同じである。各ブリッジ部分262は、第2の電極208の中心軸線Cから第2の電極208の外周囲260の別の部分を画定するブリッジ部分262の対向する第2の端部266まで延びる第1の端部264を有する。各タブ部分254は、タブ長さA3を有し、各ブリッジ部分262は、第2の電極208の中心軸線Cから半径方向に延びるブリッジ長さA4を有する。タブ長さA3は、タブ部分254の第1の端部256から第2の端部258までの距離を画定し、ブリッジ長さA4は、ブリッジ部分262の第1の端部264から第2の端部266までの距離を画定する。タブ長さA3は、各ブリッジ部分262のブリッジ長さA4よりも長い。いくつかの実施形態において、ブリッジ長さA4は、タブ長さA3の30%~40%など、タブ長さA3の20%~50%である。
いくつかの実施形態において、2つ以上のタブ部分254は、タブ部分254の1つ又は複数の対で配置される。タブ部分254の各対は、互いと径方向に対向して配置された2つのタブ部分254を含む。いくつかの実施形態において、第2の電極208は、第1の電極206の対辺又は両端に位置付けられる2つのみのタブ部分254を含み得る。いくつかの実施形態において、図5に示されるように、第2の電極208は、4つのタブ部分254、及び隣接するタブ部分254を相互接続する4つのブリッジ部分262を含む。この実施形態では、4つのタブ部分254は、二対のタブ部分254が互いに対して径方向に対向するように配置される。さらには、示されるように、第2の端子252は、タブ部分254のうちの1つの第2の端部258から延び、それと一体に形成される。
これより図5を参照すると、第1の電極206及び第2の電極208のうちの少なくとも一方には、タブ部分232の第1の端部234とブリッジ部分240の第1の端部242との間に中央開口部が形成されている。示されるように、第1の電極206が、中央開口部246を有する。しかしながら、第1の電極206は、中央開口部268が第2の電極208内に提供されるとき、中央開口部246を含む必要がないということを理解されたい。代替的に、第2の電極208は、中央開口部246が第1の電極206内に提供されるとき、中央開口部268を含む必要がない。
上に記されるように、第1の補剛部材213及び第2の補剛部材215は、第1のフィルム層222と第1の電極206との間に位置付けられる。本明細書により詳細に論じられるように、第1の補剛部材213及び第2の補剛部材215は、第1のフィルム層222の剛性を徐々に又は漸増的に増大させるために勾配剛性を提供する。示されるように、第1の補剛部材213は、第1のフィルム層222と第2の補剛部材215との間に位置付けられ、第2の補剛部材215は、第1の補剛部材213と第1の電極206との間に位置付けられる。
第1の補剛部材213及び第2の補剛部材215は各々、第1の電極206に全体的に対応する幾何学的形状を有する。故に、第1の補剛部材213は、タブ部分221、及び隣接するタブ部分221の間に延びて外周囲225を画定するブリッジ部分223を含む。同様に、第2の補剛部材215は、タブ部分227、及び隣接するタブ部分227の間に延びて外周囲231を画定するブリッジ部分229を含む。しかしながら、第1の補剛部材213及び第2の補剛部材215は、第1の電極206よりも寸法的に小さい。具体的には、第2の補剛部材215は、第1の電極206よりも寸法的に小さく、第1の補剛部材213は、第2の補剛部材215よりも寸法的に小さい。第1の電極206が中央開口部246を有する実施形態において、第1の補剛部材213は、中央開口部233を有し、第2の補剛部材215は、中央開口部235を有し、各々が第1の電極206の中央開口部246と同軸である。
第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219に関しては、上に記されるように、第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219は、第2のフィルム層224と第2の電極208との間に提供される。本明細書により詳細に論じられるように、第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219は、第2のフィルム層224の剛性を徐々に又は漸増的に増大させるために勾配剛性を提供する。示されるように、第3の補剛部材217は、第2のフィルム層224と第4の補剛部材219との間に位置付けられ、第4の補剛部材219は、第3の補剛部材217と第2の電極208との間に位置付けられる。
第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219は各々、第2の電極208に全体的に対応する幾何学的形状を有する。故に、第3の補剛部材217は、タブ部分237、及び隣接するタブ部分237の間に延びて外周囲241を画定するブリッジ部分239を含む。同様に、第4の補剛部材219は、タブ部分243、及び隣接するタブ部分243の間に延びて外周囲247を画定するブリッジ部分245を含む。しかしながら、第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219は、第2の電極208よりも寸法的に小さい。具体的には、第4の補剛部材219は、第2の電極208よりも寸法的に小さく、第3の補剛部材217は、第4の補剛部材219よりも寸法的に小さい。第2の電極208が中央開口部268を有する実施形態において、第3の補剛部材217は、中央開口部249を有し、第4の補剛部材219は、中央開口部251を有し、各々が第2の電極208の中央開口部268と同軸である。
実施形態において、補剛部材213、215、217、219は各々、1ミル、1.5ミル、2ミルなどの1ミル~2ミルの厚さ、又はそれらのいずれか2つの値を終端として有する任意の範囲の厚さを有する二軸配向ポリプロピレン層である。実施形態において、第1の補剛部材213及び第2の補剛部材215のうちの一方のみが、第1のフィルム層222と第1の電極206との間に提供される。さらに、実施形態において、第1の補剛部材213及び第2の補剛部材215は、中央開口部の反対側の端におけるモノリシック部材の厚さが、中央開口部におけるモノリシック部材の厚さよりも小さいような、ワンピースのモノリシック部材であり得る。厚さは、反対端から中央開口部へ向かう長さ方向において徐々に増大するか、漸増的に増大し得る。同様に、実施形態において、第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219のうちの一方のみが、第2のフィルム層224と第2の電極208との間に提供される。さらに、実施形態において、第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219は、中央開口部の反対側の端におけるモノリシック部材の厚さが、中央開口部におけるモノリシック部材の厚さよりも小さいような、ワンピースのモノリシック部材であり得る。厚さは、反対端から中央開口部へ向かう長さ方向において徐々に増大するか、漸増的に増大し得る。
依然として図5を参照すると、第1の電気絶縁体層210及び第2の電気絶縁体層212は、それぞれ第1の電極206及び第2の電極208に全体的に対応する幾何学的形状を有する。故に、第1の電気絶縁体層210及び第2の電気絶縁体層212は各々、第1の電極206及び第2の電極208の同じ部分に対応するタブ部分270、272、及びブリッジ部分274、276を有する。さらに、第1の電気絶縁体層210及び第2の電気絶縁体層212は各々、第1の電極206及び第2の電極208の上に位置付けられるとき、それぞれ第1の電極106の外周囲238及び第2の電極108の外周囲260に対応する外周囲278、280を有する。
いくつかの実施形態において、第1の電気絶縁体層210及び第2の電気絶縁体層212は、概して、同じ構造体及び組成物を含むということを理解されたい。そのようなものとして、いくつかの実施形態において、第1の電気絶縁体層210及び第2の電気絶縁体層212は各々、接着面282、284及び反対側の非シール性面286、288をそれぞれ含む。いくつかの実施形態において、第1の電気絶縁体層210及び第2の電気絶縁体層212は各々、第1の電極206の内面228及び第2の電極208の内面250にそれぞれ接着される高分子テープである。
これより図6を参照すると、人工筋肉200の平面図は、ハウジング202の外周囲を過ぎて延びる第1の電極206の第1の端子230及び第2の電極208の第2の端子252、すなわち、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224を伴った、組み立てられた形態で示される。示されるように、第2の電極208は、第1の電極206の上に積層され、したがって、他の構成要素がこの図では隠されるため、第2のフィルム層224、第3の補剛部材217、第4の補剛部材219、及び第2の電極208のみが例証される。
これより図7を参照すると、組み立てられた形態では、第1の電極206、第2の電極208、第1の電気絶縁体層210、及び第2の電気絶縁体層212は、第1のフィルム層222と第2のフィルム層224との間に挟まれる。追加的に、第1の補剛部材213及び第2の補剛部材215は、第1のフィルム層222と第1の電極206との間に位置付けられ、第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219は、第2のフィルム層224と第2の電極208との間に位置付けられる。第1のフィルム層222は、第1の電極206の外周囲238及び第2の電極208の外周囲260を囲むエリアにおいて、第2のフィルム層224に対して部分的にシールされる。具体的には、いくつかの実施形態において、第1のフィルム層222は、第2のフィルム層224に対してシールされて、第1の電極206及び第2の電極208を囲むシール部分290を画定する。いくつかの実施形態において、第1のフィルム層222は、第2のフィルム層224に対してヒートシールされる。しかしながら、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224は、接着剤又は同種のものを使用するなど、任意の好適な様式でシールされ得る。
第1の電気絶縁体層210及び第2の電気絶縁体層212は、第1のフィルム層222の一部分が第2のフィルム層224の反対部分に対してシールするのを防ぐバリアを提供し、以て非シール部分292を形成する。ハウジング202の非シール部分292は、電極対204が提供される電極領域294、及び、電極領域294によって囲まれる拡張可能な流体領域296を含む。第1の電極206及び第2の電極208の中央開口部246、268、並びに補剛部材の中央開口部は、拡張可能な流体領域296を画定し、互いの上に軸方向に積層されるように配置される。示されないが、ハウジング202は、第1の電気絶縁体層210及び第2の電気絶縁体層212の幾何学的形状に適合し、人工筋肉200のサイズ、すなわち、シール部分290のサイズを低減するために、切断され得る。
誘電流体198などの誘電流体298は、非シール部分292内に提供され、第1の電極206と第2の電極208との間を自由に流れる。本明細書に論じられる人工筋肉100と同様に、人工筋肉200は、非作動状態と作動状態との間で作動可能である。非作動状態では、図7に示されるように、第1の電極206及び第2の電極208は、それらの中央開口部246、268、及びタブ部分232、254の第1の端部234、256の近位で互いから部分的に離間される。タブ部分232、254の第2の端部236、258は、ハウジング202が第1の電極206の外周囲238及び第2の電極208の外周囲260においてシールされていることに起因して、互いに対して所定の位置に留まる。作動状態では、図8に示されるように、第1の電極206及び第2の電極208は、互いと接触状態になり、また互いに対して平行に配向されて、誘電流体298を拡張可能な流体領域296内へと強いる。これにより、誘電流体298が、第1の電極206及び第2の電極208の中央開口部246、268を通って流れて、拡張可能な流体領域296を膨張させる。具体的には、第1の補剛部材213及び第2の補剛部材215は、第1のフィルム層222を、拡張可能な流体領域296へ向かう方向において電極領域294内で次第により剛性にさせるということを理解されたい。同様に、第3の補剛部材217及び第4の補剛部材219は、第2のフィルム層224を、拡張可能な流体領域296へ向かう方向において電極領域294内で次第により剛性にさせる。そのようなものとして、電極対204の作動中、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224の最も剛性でない部分、すなわち、いかなる補剛部材213、215、217、219も有しない部分は、最初、電極対204の作動によって互いの方へ引き付けられる。続いて、最も剛性でない部分よりも大きい剛性を有する第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224の隣接部分、すなわち、それらの間に第2の補剛部材215又は第4の補剛部材219のみを含む部分が、互いの方へ引き付けられる。そして、最も大きい剛性を有する第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224の残りの部分、すなわち、それらの間に補剛部材213、215、217、219の各々を含む部分が、図8に示されるように、互いの方へ引き付けられる。第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224の剛性を拡張可能な流体領域296へ向かう方向に増大させることは、電極が、第1の電極206及び第2の電極208のタブ部分232、254の第2の端部236、258から第1の電極206及び第2の電極208のタブ部分232、254の第1の端部234、256の方へ「ジッピング」することを促進するということを理解されたい。
これより図7を参照すると、人工筋肉200は、非作動状態で示される。電極対204は、ハウジング202の非シール部分292の電極領域294内に提供される。第1の電極206の中央開口部246及び第2の電極208の中央開口部268は、拡張可能な流体領域296内に同軸に整列される。非作動状態では、第1の電極206及び第2の電極208は、互いから部分的に離間され、互いに対して非平行である。第1のフィルム層222が電極対204の周りで第2のフィルム層224に対してシールされていることに起因して、タブ部分232、254の第2の端部236、258は、互いと接触状態になる。故に、誘電流体298は、第1の電極206と第2の電極208との間に提供され、以て、拡張可能な流体領域196の近位でタブ部分232、254の第1の端部234、256を分離させる。別の言い方をすると、第1の電極206のタブ部分232の第1の端部234と第2の電極208のタブ部分254の第1の端部256との間の距離は、第1の電極206のタブ部分232の第2の端部236と第2の電極208のタブ部分254の第2の端部258との間の距離よりも大きい。いくつかの実施形態において、第1の電極206及び第2の電極208は、可撓性であり得る。故に、図7に示されるように、第1の電極206及び第2の電極208は、それらのタブ部分232、254の第2の端部236、258が、互いに対して近いままであり得るが、中央開口部246、268の近位で互いから離間されるように、凸状である。非作動状態では、拡張可能な流体領域296は、高さB1を有する。
作動されるとき、図8に示されるように、第1の電極206及び第2の電極208は、それらのタブ部分232、254の第2の端部244、258から互いの方へジッパリングし、以て、誘電流体298を拡張可能な流体領域296内へ押し込む。示されるように、作動状態にあるとき、第1の電極206及び第2の電極208は、互いに対して平行である。作動状態では、誘電流体298は、拡張可能な流体領域296内へ流れて、拡張可能な流体領域296を膨張させる。そのようなものとして、第1のフィルム層222及び第2のフィルム層224は、反対方向に拡張する。作動状態では、拡張可能な流体領域296は、高さB2を有し、これは、非作動状態にあるときの拡張可能な流体領域296の高さB1よりも大きい。示されないが、電極対204は、非作動状態と作動状態との間の位置へ部分的に作動され得るということに留意されたい。これは、必要に応じて、拡張可能な流体領域296の部分膨張、及び調節を可能にする。
第1の電極206及び第2の電極208を互いの方へ動かすために、電圧が、電源によって印加される。いくつかの実施形態において、最大10kVの電圧が、誘電流体298を通じて電場を誘導するために電源から提供され得る。第1の電極206と第2の電極208との間の結果として生じる引力が、誘電流体298を拡張可能な流体領域296内へ押し込む。拡張可能な流体領域296内の誘電流体298からの圧力は、第1のフィルム層222及び第1の電気絶縁体層210を第1の電極206の中心軸線Cに沿って第1の軸方向に変形させ、第2のフィルム層224及び第2の電気絶縁体層212を第2の電極208の中心軸線Cに沿って反対の第2の軸方向に変形させる。第1の電極206及び第2の電極208に供給されている電圧が中止されると、第1の電極206及び第2の電極208は、非作動状態におけるそれらの最初の非平行位置へと戻る。
本明細書に開示される本実施形態、具体的には、相互接続するブリッジ部分274、276を伴うタブ部分232、254は、タブ部分232、254を含まないHASELアクチュエータなどのアクチュエータに勝るいくつかの改善点を提供するということを理解されたい。第1の電極206及び第2の電極208の各々にそれぞれ二対のタブ部分232、254を含む人工筋肉200の実施形態は、人工筋肉200の全体的な質量及び厚さを低減し、作動中に必要とされる電圧の量を低減し、均一の半径方向に延びる幅を有するドーナツ形状の電極を含む既知のHASELアクチュエータと比較して、作動後の結果として生じる力の量を低減することなく、人工筋肉200の総体積を減少させる。より詳細には、人工筋肉200のタブ部分232、254は、ドーナツ形状の電極を含むHASELアクチュエータを比較して、人工筋肉200の局所的かつ均一の油圧作動を提供することによって、増加された作動動力を結果としてもたらすジッピング前面を提供する。具体的には、一対のタブ部分232、254は、ドーナツ形状のHASELアクチュエータと比較して2倍の量の単位容積あたりのアクチュエータ動力を提供する一方、二対のタブ部分232、254は、4倍の量の単位容積あたりのアクチュエータ動力を提供する。タブ部分232、254を相互接続するブリッジ部分274、276はまた、作動中、隣接するタブ部分232、254間の距離を維持することによって、タブ部分232、254のバックリングを制限する。ブリッジ部分274、276が、タブ部分232、254と一体的に形成されることから、ブリッジ部分274、276はまた、遮断リスクの増加をもたらす付着場所を排除することによって、タブ部分232、254間の漏出を防ぐ。
動作中、人工筋肉200が電圧を提供することによって作動されるとき、拡張可能な流体領域296の拡張は、アクチュエータ容積の立方センチメートル(cm3)あたり3ニュートンミリメートル(N.mm)以上の力、例えば、cm3あたり4N.mm以上、cm3あたり5N.mm以上、cm3あたり6N.mm以上、cm3あたり7N.mm以上、cm3あたり8N.mm以上、又は同種のものなど、をもたらす。電圧を提供することは、例えば、電源がバッテリである実施形態においては、電圧を生成すること、例えば、電源が電力アダプタである実施形態においては、電圧を変換すること、又は電圧を印加のために準備するための任意の他の既知の技術若しくはまだ開発されていない技術を含み得る。1つの例において、人工筋肉100が9.5キロボルト(kV)の電圧により作動されるとき、人工筋肉200は、結果として生じる5Nの力をもたらす。別の例において、人工筋肉200が10kVの電圧により作動されるとき、人工筋肉200は、500グラム荷重で440%ひずみをもたらす。
さらには、第1の電極206及び第2の電極208のサイズは、誘電流体298の変位の量に比例する。したがって、拡張可能な流体領域296内でより大きい変位が所望されるほど、電極対204のサイズは、拡張可能な流体領域296のサイズに対して増大される。拡張可能な流体領域296のサイズは、第1の電極206及び第2の電極208における中央開口部246、268によって画定されるということを理解されたい。故に、拡張可能な流体領域296内の変位の度合いは、代替的に、又は追加的に、中央開口部246、268のサイズを増大又は低減することによって制御され得る。
これより図9を参照すると、人工筋肉100、200などの人工筋肉を動させるための作動システム300は、非作動状態と作動状態との間で提供され得る。このように、作動システム300は、制御器302、オペレーティングデバイス304、電源306、及び通信経路308を含み得る。作動システム300の様々な構成要素がこれより説明される。
制御器302は、様々な構成要素が通信可能に結合されるプロセッサ310及び非一時的な電子メモリ312を備える。いくつかの実施形態において、プロセッサ310及び非一時的な電子メモリ312及び/又は他の構成要素は、単一のデバイス内に含まれる。他の実施形態において、プロセッサ310及び非一時的な電子メモリ312及び/又は他の構成要素は、通信可能に結合される複数のデバイス間に分散され得る。制御器302は、機械可読命令のセットを記憶する非一時的な電子メモリ312を含む。プロセッサ310は、非一時的な電子メモリ312に記憶された機械可読命令を実行する。非一時的な電子メモリ312は、機械可読命令がプロセッサ310によってアクセスされるように機械可読命令を記憶することができるRAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、又は任意のデバイスを備え得る。したがって、本明細書に説明される作動システム300は、予めプログラムされたハードウェア要素として、又はハードウェア及びソフトウェア構成要素の組み合わせとして、任意の従来のコンピュータプログラミング言語で実装され得る。非一時的な電子メモリ312は、1つのメモリモジュール又は複数のメモリモジュールとして実装され得る。
いくつかの実施形態において、非一時的な電子メモリ312は、作動システム300の機能を実行するための命令を含む。命令は、ユーザコマンドに基づいて人工筋肉100、200を動作させるための命令を含み得る。
プロセッサ310は、機械可読命令を実行することができる任意のデバイスであってもよい。例えば、プロセッサ310は、集積回路、マイクロチップ、コンピュータ、又は任意の他のコンピューティングデバイスであってもよい。非一時的な電子メモリ312及びプロセッサ310は、作動システム300の様々な構成要素及び/又はモジュール間の信号相互接続性を提供する通信経路308に結合される。したがって、通信経路308は、任意の数のプロセッサを互いと通信可能に結合し、通信経路308に結合されたモジュールが分散コンピューティング環境において動作することを可能にし得る。具体的には、モジュールの各々は、データを送信及び/又は受信し得るノードとして動作し得る。本明細書で使用される場合、用語「通信可能に結合」は、結合された構成要素が、例えば、導電媒質を介した電気信号、空気を介した電磁信号、光導波路を介した光信号、及び同種のものなど、データ信号を互いと交換することができることを意味する。
図9に概略的に描写されるように、通信経路308は、制御器302のプロセッサ310及び非一時的な電子メモリ312を作動システム300の複数の他の構成要素と通信可能に結合する。例えば、図9に描写される作動システム300は、オペレーティングデバイス304及び電源306と通信可能に結合されたプロセッサ310及び非一時的な電子メモリ312を含む。
オペレーティングデバイス304は、ユーザが人工筋肉100、200の動作を制御することを可能にする。いくつかの実施形態において、オペレーティングデバイス304は、スイッチ、トグル、ボタン、又はユーザ動作を提供するための制御の任意の組み合わせであり得る。非限定的な例として、ユーザは、オペレーティングデバイス304の制御を第1の位置へ活性化させることによって、人工筋肉100、200を作動状態へと作動させ得る。第1の位置にある間、人工筋肉100、200は、作動状態に留まる。ユーザは、オペレーティングデバイス304の制御を第1の位置から第2の位置へと動作させることによって、人工筋肉100、200を非作動状態へ切り替え得る。
オペレーティングデバイス304は、通信経路308がオペレーティングデバイス304を作動システム300の他のモジュールに通信可能に結合するように、通信経路308に結合される。オペレーティングデバイス304は、人工筋肉100、200のある特定の動作構成に関するユーザ命令を受信するためのユーザインターフェースを提供し得る。加えて、ユーザ命令は、特定の条件でのみ人工筋肉100、200を動作させるための命令を含み得る。
電源306(例えば、バッテリ)は、電力を人工筋肉100、200に提供する。いくつかの実施形態において、電源306は、充電式直流電源である。電源306は、人工筋肉100、200に電力を提供するための単一の電源又はバッテリであり得るということを理解されたい。電力アダプタ(示されない)が、提供されて、電源306を介して人工筋肉100、200に電力を提供するためのワイヤリングハーネス又は同種のものを介して電気的に結合され得る。実際、電源306は、1つのレベル(例えば、第1の電圧、電力レベル、又は電流)で電力を受信し、第2のレベル(例えば、第2の電圧、電力レベル、又は電流)で電力を出力することができるデバイスである。
いくつかの実施形態において、作動システム300は、ディスプレイデバイス314も含む。ディスプレイデバイス314は、通信経路308がディスプレイデバイス314を作動システム300の他のモジュールに通信可能に結合するように、通信経路308に結合される。ディスプレイデバイス314は、人工筋肉100、200の作動状態に応答した通知、又は人工筋肉100、200の作動状態における変化の指標を出力し得る。さらには、ディスプレイデバイス314は、光学情報を提供することに加えて、ディスプレイデバイス314の面、又はディスプレイデバイス314に隣接する面に対する触覚入力の存在及び場所を検出する、タッチスクリーンであり得る。したがって、ディスプレイデバイス314は、オペレーティングデバイス304を含み、ディスプレイデバイス314によって光学出力が提供された際に直接的に機械的入力を受信し得る。
いくつかの実施形態において、作動システム300は、ネットワーク320を介して作動システム300をポータブルデバイス318に通信可能に結合するためのネットワークインターフェースハードウェア316を含む。ポータブルデバイス318は、限定するものではないが、スマートフォン、タブレット、パーソナルメディアプレイヤ、又はワイヤレス通信機能を含む任意の他の電気デバイスを含み得る。提供される場合、ポータブルデバイス318は、オペレーティングデバイス304の代わりに、ユーザコマンドを制御器302に提供する役割を果たし得るということを理解されたい。そのようなものとして、ユーザは、オペレーティングデバイス304の制御を利用することなく人工筋肉100、200を制御するためのプログラムを制御又は設定することができてもよい。故に、人工筋肉100、200は、ネットワーク320を介して制御器302とワイヤレスで通信するポータブルデバイス318を介して遠隔で制御され得る。
上記から、本明細書に規定されるのは、電極対、及び電極対の反対側の端又は電極対の中央部分における拡張可能な流体領域へ向かう人工筋肉の増大する剛性を提供するための1つ又は複数の補剛部材を有する、人工筋肉である。これは、人工筋肉が、オンデマンドで誘電流体を拡張可能な流体領域内へ方向付けるために内向けにジッピングすることを確実にする。
用語「実質的に」及び「約」は、任意の定量比較、値、測定値、又は他の表現に起因し得る本質的な不確実性の程度を表すために本明細書において利用され得るということに留意されたい。これらの用語はまた、定量的表現が、問題となる主題の基本機能における変化を結果としてもたらすことなく、述べられた参照から変化し得る度合いを表すために本明細書において利用される。
特定の実施形態が本明細書に例証及び説明されているが、様々な他の変更及び修正が特許請求された主題の範囲から逸脱することなくなされ得るということを理解されたい。さらには、特許請求された主題の様々な態様が本明細書に説明されているが、そのような態様は、組み合わせて利用される必要はない。したがって、添付の特許請求の範囲は、特許請求された主題の範囲内にあるすべてのそのような変更及び修正を網羅することが意図される。
Claims (20)
- 人工筋肉であって、
電極領域及び拡張可能な流体領域を有するハウジングと、
前記ハウジングの前記電極領域に位置付けられる、第1の電極及び第2の電極を含む電極対と、
前記ハウジング内に収容される誘電流体と、
前記ハウジングと前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる補剛部材であって、前記電極領域の側端から前記拡張可能な流体領域へ向かう方向に前記ハウジングの剛性を増大させる、補剛部材と、
を備え、
前記電極対は、非作動状態から作動状態への作動が、前記誘電流体を前記拡張可能な流体領域へ方向付けるように、前記非作動状態と前記作動状態との間で作動可能である、
人工筋肉。 - 前記ハウジングと前記第1の電極及び前記第2の電極の各々との間に位置付けられる補剛部材をさらに備える、請求項1に記載の人工筋肉。
- 前記ハウジングと前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる一対の補剛部材をさらに備え、前記一対の補剛部材の第1の補剛部材が、第1の長さを有し、前記一対の補剛部材の第2の補剛部材が、前記第1の長さよりも大きい第2の長さを有し、前記第1の補剛部材が、前記ハウジングと前記第2の補剛部材との間に位置付けられる、請求項1に記載の人工筋肉。
- 前記ハウジングと前記第1の電極及び前記第2の電極の各々との間に位置付けられる一対の補剛部材をさらに備え、前記一対の補剛部材の第1の補剛部材が、第1の長さを有し、前記一対の補剛部材の第2の補剛部材が、前記第1の長さよりも大きい第2の長さを有し、前記第1の補剛部材が、前記ハウジングと前記第2の補剛部材との間に位置付けられる、請求項2に記載の人工筋肉。
- 前記ハウジングは、エラストマ材料を備える可撓性ハウジングである、請求項1に記載の人工筋肉。
- 前記ハウジングは、二軸配向ポリプロピレン層を備える、請求項5に記載の人工筋肉。
- 前記ハウジングは、一対の二軸配向ポリプロピレン層を備える、請求項6に記載の人工筋肉。
- 各補剛部材は、二軸配向ポリプロピレン層を備える、請求項4に記載の人工筋肉。
- 前記第1の電極及び前記第2の電極は各々、2つ以上のタブ部分及び2つ以上のブリッジ部分を備え、前記2つ以上のブリッジ部分の各々は、隣接するタブ部分を相互接続し、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくとも一方は、前記2つ以上のタブ部分の間に位置付けられ、前記拡張可能な流体領域を一周する、中央開口部を備える、請求項1に記載の人工筋肉。
- 人工筋肉であって、
電極領域及び拡張可能な流体領域を有するハウジングと、
前記ハウジングの前記電極領域に位置付けられる、第1の電極及び第2の電極を含む電極対と、
前記ハウジング内に収容される誘電流体と、
前記ハウジングと前記第1の電極及び前記第2の電極の各々との間に位置付けられる一対の補剛部材であって、前記電極領域の側端から前記拡張可能な流体領域へ向かう方向に前記ハウジングの剛性を増大させる、一対の補剛部材と、を備え、
前記電極対は、非作動状態から作動状態への作動が、前記拡張可能な流体領域に近位の前記電極対間の距離が減少される前に、前記電極領域の前記側端に近位の前記電極対間の距離を減少させるように、前記非作動状態と前記作動状態との間で作動可能である、人工筋肉。 - 前記一対の補剛部材の第1の補剛部材は、第1の長さを有し、前記一対の補剛部材の第2の補剛部材は、前記第1の長さよりも大きい第2の長さを有し、前記第1の補剛部材は、前記ハウジングと前記第2の補剛部材との間に位置付けられる、請求項10に記載の人工筋肉。
- 前記ハウジングは、一対の二軸配向ポリプロピレン層を備える、請求項10に記載の人工筋肉。
- 各補剛部材は、二軸配向ポリプロピレン層を備える、請求項10に記載の人工筋肉。
- 前記第1の電極及び前記第2の電極は各々、2つ以上のタブ部分及び2つ以上のブリッジ部分を備え、前記2つ以上のブリッジ部分の各々は、隣接するタブ部分を相互接続し、前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくとも一方は、前記2つ以上のタブ部分の間に位置付けられ、前記拡張可能な流体領域を一周する、中央開口部を備える、請求項10に記載の人工筋肉。
- 補剛部材の各々は、2つ以上のタブ部分及び2つ以上のブリッジ部分を備え、前記2つ以上のブリッジ部分の各々は、隣接するタブ部分を相互接続し、前記補剛部材の少なくとも1つは、前記2つ以上のタブ部分の間に位置付けられ、前記拡張可能な流体領域を一周する、中央開口部を備える、請求項14に記載の人工筋肉。
- 人工筋肉を作動させるための方法であって、
人工筋肉の電極対に電気的に結合される電源を使用して電圧を提供することであって、前記人工筋肉が、
電極領域及び拡張可能な流体領域を有するハウジングと、
前記ハウジングの前記電極領域に位置付けられる、第1の電極及び第2の電極を含む前記電極対と、
前記ハウジング内に収容される誘電流体と、
前記ハウジングと前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくとも一方との間に位置付けられる補剛部材であって、前記電極領域の側端から前記拡張可能な流体領域へ向かう方向に前記ハウジングの剛性を増大させる、補剛部材と、を備える、電圧を提供することと、
前記電圧を、前記人工筋肉の前記電極対に印加し、以て、前記電極対を非作動状態から作動状態へ作動させ、その結果として、前記誘電流体が、前記ハウジングの前記拡張可能な流体領域へ方向付けられ、前記拡張可能な流体領域を拡張することと、
を含む、方法。 - 前記ハウジングは、第1のフィルム層及び第2のフィルム層を備え、前記第1のフィルム層及び前記第2のフィルム層を互いに対して部分的にヒートシールして前記ハウジングのシール部分を画定し、前記ハウジングが、前記シール部分に囲まれた非シール部分をさらに備え、前記ハウジングの前記電極領域及び前記拡張可能な流体領域は、前記非シール部分に配設される、請求項16に記載の方法。
- 一対の補剛部材は、前記ハウジングと前記第1の電極及び前記第2の電極の各々との間に位置付けられ、前記一対の補剛部材の第1の補剛部材が、第1の長さを有し、前記一対の補剛部材の第2の補剛部材が、前記第1の長さよりも大きい第2の長さを有し、前記第1の補剛部材が、前記ハウジングと前記第2の補剛部材との間に位置付けられる、請求項16に記載の方法。
- 前記ハウジング及び前記一対の補剛部材は各々、二軸配向ポリプロピレン層を備える、請求項18に記載の方法。
- 前記拡張可能な流体領域を拡張することは、アクチュエータ容積のcm3あたり4N.mmよりも大きい力をもたらす、請求項16に記載の方法。
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