JP2022117555A - Camping car - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、乗用自動車等のワンボックスカーをベースにして構成したキャンピングカーに関する The present invention relates to a camper constructed based on a one-box car such as a passenger car.
一般に、キャンピングカーには、仕様がキャンピング専用車として製作されたキャンピングカーと、乗用自動車等のいわゆるワンボックスカーを仕様変更して製作したキャンピングカーが知られている。キャンピング専用車の場合、最初からキャンピング仕様に製作されるが、ワンボックスカーを仕様変更する場合、コストを抑制しつつ如何に優れたキャンピングカー空間に変更できるかがポイントになり、特に、ルーフに関連する仕様変更も重要となる。 In general, campers are known to include campers that are manufactured specifically for camping and campers that are manufactured by changing the specifications of so-called one-box cars such as passenger cars. In the case of a camping-only car, it is manufactured with camping specifications from the beginning, but when changing the specification of a one-box car, the point is how to change it to an excellent camper space while keeping costs down, especially in relation to the roof. It is also important to change specifications to
従来、ルーフの仕様変更に基づくキャンピングカーとしては、特許文献１に記載される昇降ルーフ用テント装置を備えるキャンピングカー（車両）及び特許文献２に記載されるキャンピングカーが知られている。特許文献１のキャンピングカー（車両）は、大きな解放感（開放感）が得られ、しかも、換気機能が大で、夏期において、暑気のために居住性を損なわないテントを備えた車両の提供を目的としたものであり、具体的には、車両の本体ルーフに対して昇降自在な昇降ルーフを備え、この昇降ルーフと本体ルーフとの間に、左右側面部と前後面部とを備えてなるテントを設け、このテントの上端側を昇降ルーフ側に取付固定すると共に下端側を本体ルーフ側に取付固定することによって、テントを昇降ルーフの昇降動作によって伸展・折畳み自在としたテント付車両において、テントの上下方向中間部を、左右一側面部から前後のいずれか一面部を経て左右他側面部に亘って開閉自在とするように構成したものである。また、特許文献２のキャンピングカーは、通勤、買い物などの通常の使用とを兼用できるキャンピングカーの提供を目的としたものであり、具体的には、ワンボックスカー程度の大きさの車両において、車両内における生活空間を確保するために、車両の屋根部分の一部又は全部を通常の走行状態よりも上側に設定し得るように構成したものである。
Conventionally, a camper (vehicle) equipped with a tent device for a liftable roof described in
しかし、上述した従来のキャンピングカー、特に、ルーフを仕様変更したキャンピングカーは、次のような問題点があった。 However, the above-described conventional camper, especially the camper with a modified roof, has the following problems.
第一に、従来の仕様変更は、車両ルーフの上面上方の空間を利用して独立したルームスペースを追加する態様，或いは、車両ルーフの後部の部分的空間をルームスペースに変更する態様により構成するため、独立した室機能を追加することができるものの、追加に伴う全体の構造が大規模化及び大型化し、部品コスト及び製作コストを含む大幅なコストアップを招く。 First, the conventional specification change is configured by adding an independent room space using the space above the upper surface of the vehicle roof, or by changing a partial space in the rear part of the vehicle roof to a room space. Therefore, although it is possible to add independent chamber functions, the overall structure increases in scale and size due to the addition, resulting in a significant increase in costs including parts costs and manufacturing costs.
第二に、独立したルームスペースを追加する発想に基づくため、追加したルームを使用しない場合には、常に、車両に搭載した状態になる。この結果、車両全体が重量アップ及びサイズアップし、走行時の燃費の低下を招くなど、長距離走行の多いキャンピングカーにとって、経済性（省エネルギ性）の悪化は無視できないとともに、合理的なスペースを構築する観点からスペース効率の低下を招く。 Secondly, it is based on the idea of adding an independent room space, so when the added room is not used, it is always installed in the vehicle. As a result, the weight and size of the vehicle as a whole increase, leading to lower fuel consumption during driving. This leads to a decrease in space efficiency from the viewpoint of construction.
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したキャンピングカーの提供を目的とするものである。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a camper that solves the problems existing in the background art.
本発明は、上述した課題を解決するため、ワンボックスカーＣｏをベースにしたキャンピングカー１を構成するに際して、車両ルーフ２の中間部位Ｘｍに、リビングスペースＳｒのフロア部ＦＬの所定位置Ｘｐに起立した人Ｈの収容を許容可能に形成した開口部３と、この開口部３の上方に配し、下降位置Ｐｄで開口部３を閉塞し、かつ上昇位置Ｐｕで開口部３から離間する昇降ルーフ部４と、この昇降ルーフ部４の下面４ｄと開口部３の内縁部３ｅ間を接続する筒状のフレキシブルシート部５と、昇降ルーフ部４と車両ルーフ２を連結し、昇降ルーフ部４を少なくとも下降位置Ｐｄ又は上昇位置Ｐｕに変位可能に支持する支持機構部６とを有する昇降ルーフ機構１０を備えてなることを特徴とする。
In order to solve the above-described problems, the present invention erects at a predetermined position Xp of the floor portion FL of the living space Sr in the intermediate portion Xm of the
この場合、発明の好適な態様により、フロア部ＦＬの所定位置Ｘｐは、サイドドアＤｓを付設した車体開口部Ｍｏに設けた昇降ステップＳｈの近傍の位置を選定することが望ましい。また、フレキシブルシート部５は、ネットＮを有する窓部５ｗを一部に設けることができる。さらに、支持機構部６は、左右に離間した一対のＸアーム機構部６ｐ，６ｑにより構成することができるとともに、この支持機構部６には、少なくとも上昇位置Ｐｕで昇降ルーフ部４の位置を保持するストッパ機構部７を付属させることができる。
In this case, according to a preferred aspect of the invention, it is desirable to select a position near the elevating step Sh provided at the vehicle body opening Mo to which the side door Ds is attached as the predetermined position Xp of the floor portion FL. Further, the
このような構成を有する本発明に係るキャンピングカー１によれば、次のような顕著な効果を奏する。
According to the
（１） 車両ルーフ２の中間部位Ｘｍに、リビングスペースＳｒのフロア部ＦＬの所定位置Ｘｐに起立した人Ｈの収容を許容可能に形成した開口部３を有する昇降ルーフ機構１０を備えるため、リビングスペースＳｒの一部を、起立して一時的に作業等を行う各種用途のスペースに兼用して利用できる。例えば、水着等の着替えのための更衣スペースとして使用すれば、容易かつ迅速に着替えを行うことができる。
(1) Since the intermediate portion Xm of the
（２） 昇降ルーフ機構１０は、リビングスペースＳｒに位置する車両ルーフ２の一部を加工し、小型部品を追加するのみで実現できるため、大幅なコストダウンを実現することができる。しかも、車両全体の重量ダウン及びサイスダウンを図れるため、昇降ルーフ機構１０を付設したことに伴う走行時の燃費の低下はほとんど発生せず、経済性（省エネルギ性）の悪化やスペース効率の低下を回避することができる。
(2) The
（３） 好適な態様により、フロア部ＦＬの所定位置Ｘｐとして、サイドドアＤｓを付設した車体開口部Ｍｏに設けた昇降ステップＳｈの近傍の位置を選定すれば、更衣スペース等を昇降口の近くに設けることができるため、濡れた水着等により車内を濡らしてしまうなどの不具合を最小限に抑えることができるとともに、昇降口の近くに設けるため、他の用途による作業スペース等として使用する場合であってもその利便性を高めることができる。 (3) According to a preferred embodiment, if a position in the vicinity of the elevating step Sh provided in the vehicle body opening Mo to which the side door Ds is attached is selected as the predetermined position Xp of the floor portion FL, a changing space or the like can be provided near the entrance. Since it can be installed in the inside of the car, it is possible to minimize problems such as getting the inside of the car wet with wet swimsuits, etc., and since it is installed near the entrance, it can be used as a work space for other purposes. Even if there is, the convenience can be improved.
（４） 好適な態様により、フレキシブルシート部５に、ネットＮを有する窓部５ｗを一部に設ければ、通気性と透光性を確保できるため、換気や排煙等の他の目的にも利用できるなど、車両ルーフ２の多機能性、更には利便性を高めることができる。
(4) According to a preferred embodiment, if a
（５） 好適な態様により、支持機構部６を、左右に離間した一対のＸアーム機構部６ｐ，６ｑにより構成すれば、Ｘアームによる支持機能を利用できるため、昇降ルーフ部４の昇降変位を安定に行うことができるとともに、上昇位置Ｐｕと下降位置Ｐｄに安定にセッティングできる。しかも、昇降ルーフ部４の上昇位置Ｐｕにおける傾斜角度も容易に設定することができる。
(5) According to a preferred embodiment, if the
（６） 好適な態様により、支持機構部６に、少なくとも上昇位置Ｐｕで昇降ルーフ部４の位置を保持するストッパ機構部７を付属させれば、昇降ルーフ部４を上昇位置Ｐｕに確実に固定可能になるため、昇降ルーフ部４が不意に下降するなどを不具合を回避することができる。
(6) According to a preferred embodiment, if the
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。 Next, preferred embodiments according to the present invention will be presented and explained in detail based on the drawings.
まず、本実施形態に係るキャンピングカー１の理解を容易にするため、キャンピングカー１全体の基本的な概略構成について、図２及び図３を参照して説明する。
First, in order to facilitate understanding of the
例示のキャンピングカー１は、乗用自動車となるワンボックスカーＣｏをベースにしたものであり、ワンボックス形の車両ボディ５１を備える。車室内の前部には、運転席５２ｐと助手席５２ｑを備える。一方、運転席５２ｐと助手席５２ｑを除く、後方をリビングスペースＳｒとして構成し、このリビングスペースＳｒの前部に、Ｌ形のカウンタ５３を備える。このカウンタ５３には、冷蔵庫や電子レンジ等の家電品も含まれる。また、リビングスペースＳｒの後部には、後端に配した後部シート５４，及びこの後部シート５４の前方に配した左右のベンチシート５５ｐ，５５ｑを備えるとともに、各シート５４…に囲まれる位置にテーブル５６を備える。なお、図中、５７は室内機と室外機が一体となったいわゆる一体型エアコン、５８はバッテリ、５９はＤＣ／ＡＣインバータ、６０ｆ，６０ｒは前後に配したソーラーパネルをそれぞれ示す。
The illustrated
他方、車両ボディ５１は、前部に、左右のフロントドアＤｆｐ，Ｄｆｑを有するとともに、左側にスライドタイプのサイドドアＤｓを有し、さらに後端にバックドアＤｂを有する。また、車両ボディ５１の上端は、車両ルーフ２となり、この車両ルーフ２における上述した前後のソーラーパネル６０ｆと６０ｒ間に、本実施形態に係るキャンピングカー１の要部を構成する昇降ルーフ機構１０を付設する。
On the other hand, the
次に、本実施形態に係るキャンピングカー１の要部を構成する昇降ルーフ機構１０の構成について、図１－図９を参照して具体的に説明する。
Next, the configuration of the
昇降ルーフ機構１０は、図１に示すように、車両ルーフ２の中間部位Ｘｍに、リビングスペースＳｒのフロア部ＦＬの所定位置Ｘｐに起立した人Ｈの収容を許容可能に形成した開口部３を設ける。この開口部３の大きさとしては、一辺が６００－７００〔ｍｍ〕程度の矩形が望ましい。そして、開口部３の内縁部３ｅ及びその周囲に位置する車両ルーフ２の上下面は、図６に示すように、プラスチック素材等により形成した化粧パネル材１１により覆う。
As shown in FIG. 1, the
この場合、フロア部ＦＬの所定位置Ｘｐとしては、図１に示すように、サイドドアＤｓを付設した車体開口部Ｍｏに設けた昇降ステップＳｈの近傍の位置を選定することが望ましい。この位置を選定すれば、更衣スペース等を、昇降口の近くに設けることができるため、濡れた水着等により車内を濡らしてしまうなどの不具合を最小限に抑えることができるとともに、昇降口の近くに設けるため、他の用途による作業スペース等として使用する場合であってもその利便性を高めることができる。例えば、この位置は、Ｌ形のカウンタ５３の近傍となるため、カウンタ５３の近傍位置における規定高さを確保できるとともに、カウンタ５３を使用する際の使用者による作業の容易化に寄与できる。
In this case, as the predetermined position Xp of the floor portion FL, as shown in FIG. 1, it is desirable to select a position near the elevating step Sh provided at the vehicle body opening Mo to which the side door Ds is attached. By selecting this location, it is possible to set up a changing space, etc., near the entrance. Therefore, even if it is used as a work space or the like for other purposes, the convenience can be enhanced. For example, since this position is in the vicinity of the L-shaped
なお、前述したように、本実施形態に係るキャンピングカー１は、エアコン５７を装備する。通常、この種のエアコン５７は、車両ルーフ２に取付けることが多いが、本実施形態に係るキャンピングカー１では、エアコン５７を右サイドの窓枠に取付けたため、車両ルーフ２の中間部位Ｘｍを、開口部３を設ける位置として選定することができる。
In addition, as described above, the
一方、この開口部３の上方には、開口部３に対して稍大きい形状に形成した上板部４ｍとこの上板部４ｍの全周縁から下方に折曲形成した枠板部４ｓを一体に有する昇降ルーフ部４を配する。昇降ルーフ部４の形成素材は、金属素材であってもよいし、プラスチック素材であってもよく、その素材は問わない。また、ベースとなるワンボックスカーＣｏの車体色と同一色がデザイン上望ましいが、透明素材により形成することにより、いわゆるサンルーフを兼用させることも可能である。図中、４ｃは、枠板部４ｓの下端縁には取付けたゴム製のシーリングパッキン４ｃを示す。
On the other hand, above the
また、昇降ルーフ部４は、図６及び図７に示すように、車両ルーフ２の上面に取付けた支持機構部６により、少なくとも下降位置Ｐｄ又は上昇位置Ｐｕに変位可能に支持される。これにより、昇降ルーフ部４は、図７に示す下降位置Ｐｄにセッティングすることにより開口部３を閉塞するとともに、図６に示す上昇位置Ｐｕにセッティングすることにより開口部３から所定の高さまで離間する。
6 and 7, the
支持機構部６は、図５に示すように、左右に離間した一対のＸアーム機構部６ｐ，６ｑにより構成する。一方のＸアーム機構部６ｑは、図６に示すように、第一アーム部１５と第二アーム部１６を備え、第一アーム部１５と第二アーム部１６の中間位置を回動軸１７を介して回動自在に結合する。そして、第一アーム部１５の下端と第二アーム部１６の下端をそれぞれ車両ルーフ２の上面に固定した下ベース部１８ｄに対して回動自在に取付けるとともに、第一アーム部１５の上端と第二アーム部１６の上端をそれぞれ昇降ルーフ部４の下面４ｄに固定した上ベース部１８ｕに対して回動自在に取付ける。
As shown in FIG. 5, the
この場合、第一アーム部１５は第一上アーム部１５ｕと第一下アーム部１５ｄを回動部を介して連結するとともに、第二アーム部１６は第二上アーム部１６ｕと第二下アーム部１６ｄを回動部を介して連結してそれぞれ構成する。この際、Ｘアーム機構部６ｑの各部の寸法を選定することにより、昇降ルーフ部４を下降位置Ｐｄにセッティングした際は、図７に示すように、昇降ルーフ部４の上板部４ｍが車両ルーフ２に対して平行に位置するとともに、昇降ルーフ部４を上昇位置Ｐｕにセッティングした際は、図６に示すように、昇降ルーフ部４の上板部４ｍが車両ルーフ２に対して所定角度で傾斜する。また、図１に示すように、フロア部ＦＬの所定位置Ｘｐにおいて人Ｈが起立した際に、余裕を持って起立することができるように、フロア部ＦＬから上昇位置Ｘｕにおける昇降ルーフ部４までの高さＬｒを設定する。なお、図５及び図６において、矢印Ｆｒは車両（キャンピングカー１）の後方を示している。
In this case, the
一方のＸアーム機構部６ｑの構成について説明したが、他方のＸアーム機構部６ｐの構成も、左右対称となる点を除いて、一方のＸアーム機構部６ｑと同様に構成できる。このように、支持機構部６を構成するに際し、左右に離間した一対のＸアーム機構部６ｐ，６ｑにより構成すれば、Ｘアームによる支持機能を利用できるため、昇降ルーフ部４の昇降変位を安定に行うことができるとともに、上昇位置Ｐｕと下降位置Ｐｄに安定にセッティングできる。しかも、昇降ルーフ部４の上昇位置Ｐｕにおける傾斜角度も容易に設定することができる。
Although the configuration of one
また、支持機構部６には、この支持機構部６に付属する図５及び図８に示すストッパ機構部７を備える。このストッパ機構部７は、少なくとも上昇位置Ｐｕで昇降ルーフ部４の位置を保持する保持機能を備える。例示のストッパ機構部７は、図５に示すように、開口部３の内縁部よりも稍小さく形成した矩形状のストッパフレーム２２を備え、このストッパフレーム２２の後端における後シャフト部２２ｓは、昇降ルーフ部４の下面４ｄの後端位置に固定した左右一対の軸支持部２１ｐ，２１ｑにより回動自在に支持される。これにより、図８に示すように、ストッパフレーム２２は後シャフト部２２ｓを支点に回動変位可能となる。さらに、開口部３の内縁部３ｅの後端には、上昇位置Ｐｕにおいて、ストッパフレーム２２の前端における前シャフト部２２ｆを支持可能な湾曲支持部２３を取付けるとともに、昇降ルーフ部４の下面４ｄの前部に、下降位置Ｐｄにおいて、当該前シャフト部２２ｆを保持するホルダ部２４を取付ける。図８中、仮想線で示す前シャフト部２２ｆは、回動変位するストッパフレーム２２の変位途中の状態を示している。
Further, the
このように、支持機構部６に、少なくとも上昇位置Ｐｕで昇降ルーフ部４の位置を保持するストッパ機構部７を付属させれば、昇降ルーフ部４を上昇位置Ｐｕに確実に固定可能になるため、昇降ルーフ部４が不意に下降するなどを不具合を回避することができる。図５，図８及び図９において、２５は、ホルダ部２４に保持された前シャフト部２２ｆを固定するための面ファスナ等を用いた固定バンド、２６は、開口部３の内縁部３ｅの後端に固定したフック部をそれぞれ示すとともに、２７は、開口部３の内縁部３ｅの後端に固定した面ファスナ等を用いた固定バンドを示し、この固定バンド２７により、下降位置Ｐｄの後シャフト部２２ｓ又は湾曲支持部２３に支持される前シャフト部２２ｆを固定することができる。
Thus, if the
さらに、昇降ルーフ部４の下面４ｄと開口部３の内縁部３ｅ間は、図４，図５及び図８に示す筒状のフレキシブルシート部５により連結する。即ち、図４に示すように、矩形筒状のフレキシブルシート部５により、昇降ルーフ部４を上昇位置Ｐｕにセッティングした際における開口部３から昇降ルーフ部４間の空間を覆う。
Further, the lower surface 4d of the elevating
この場合、フレキシブルシート部５は、防水性を有するフレキシブルなシート材により形成するとともに、後面の一部には、図４に示すように、ネットＮを有する窓部５ｗを設ける。このように、フレキシブルシート部５の一部に、ネットＮを有する窓部５ｗを設ければ、通気性と透光性を確保できるため、換気や排煙等の他の目的にも利用できるなど、車両ルーフ２の多機能性、更には利便性を高めることができる。その他、符号２８は、窓部５ｗを覆うことができる遮蔽カーテンを示す。
In this case, the
次に、このような構成を備える昇降ルーフ機構１０の使用方法及び機能について、各図を参照して説明する。
Next, the usage and functions of the
まず、非使用時の昇降ルーフ機構１０について説明する。非使用時の昇降ルーフ機構１０は、図７及び図９に示すように、昇降ルーフ部４は下降位置Ｐｄにセッティングされる。この状態では、昇降ルーフ部４のシーリングパッキン４ｃが、車両ルーフ２の上面（化粧パネル材１１）に当接し、これにより、開口部３は閉塞される。この場合、図５及び図９に示すように、ストッパ機構部７におけるストッパフレーム２２は、昇降ルーフ部４の下面４ｄに重なる位置に変位させ、前シャフト部２２ｆをホルダ部２４に係合させるとともに、この位置に保持されるように、固定バンド２５により固定する。また、支持機構部６は、上下方向において短縮状態となる。
First, the
次に、使用時の昇降ルーフ機構１０について説明する。使用時の昇降ルーフ機構１０は、図６及び図８に示すように、昇降ルーフ部４は上昇位置Ｐｕにセッティングされる。上昇位置Ｐｕにセッティングする場合には、まず、下降位置Ｐｄにおける固定バンド２５，２７による固定を解除する。次いで、昇降ルーフ部４を持ち上げ、上昇位置Ｐｕまで上昇変位させるとともに、上昇位置Ｐｕになったなら、ストッパフレーム２２の前シャフト部２２ｆを湾曲支持部２３に載置する。この際、支持機構部６は、上下方向において伸長状態となる。そして、図８に示すように、前シャフト部２２ｆと湾曲支持部２３は、固定バンド２７により固定する。これにより、昇降ルーフ部４は、上昇位置Ｐｕにセッティングされる。上昇位置Ｐｕにおける昇降ルーフ機構１０の外観は、図４に示すようになる。なお、窓部５ｗは、必要により遮蔽カーテン２８により遮蔽することができる。
Next, the lifting
一方、車室内においては、図１に示すように、リビングスペースＳｒのフロア部ＦＬの所定位置Ｘｐに起立した人Ｈの収容を許容可能になるため、車両ルーフ２の存在に係わらず、不自由なく起立することが可能になる。これにより、リビングスペースＳｒの一部を、人Ｈが起立して一時的に作業等を行う各種用途のスペースに兼用して利用できる。 On the other hand, in the vehicle interior, as shown in FIG. 1, it is possible to accommodate a person H standing at a predetermined position Xp on the floor portion FL of the living space Sr. It becomes possible to stand up without As a result, part of the living space Sr can be used as a space for various purposes in which the person H stands up and temporarily works.
具体的には、海水浴場等において、水着等の着替えのための更衣スペースとして使用可能となり、容易かつ迅速に着替えを行うことができる。しかも、サイドドアＤｓを付設した車体開口部Ｍｏに設けた昇降ステップＳｈの近傍の位置を選定したため、濡れた水着等により車内を濡らしてしまうなどの不具合を最小限に抑えることができるとともに、昇降口の近くに設けるため、他の用途による作業スペース等として使用する場合であってもその利便性を高めることができる。 Specifically, at a beach or the like, it can be used as a changing space for changing clothes such as swimsuits, and can be changed easily and quickly. In addition, since the position near the elevating step Sh provided in the vehicle body opening Mo to which the side door Ds is attached is selected, it is possible to minimize troubles such as the inside of the vehicle getting wet with a wet bathing suit or the like. Since it is provided near the mouth, convenience can be enhanced even when it is used as a work space for other purposes.
よって、このような本実施形態に係るキャンピングカー１によれば、基本構成として、車両ルーフ２の中間部位Ｘｍに、リビングスペースＳｒのフロア部ＦＬの所定位置Ｘｐに起立した人Ｈの収容を許容可能に形成した開口部３と、この開口部３の上方に配し、下降位置Ｐｄで開口部３を閉塞し、かつ上昇位置Ｐｕで開口部３から離間する昇降ルーフ部４と、この昇降ルーフ部４の下面４ｄと開口部３の内縁部３ｅ間を接続する筒状のフレキシブルシート部５と、昇降ルーフ部４と車両ルーフ２を連結し、昇降ルーフ部４を少なくとも下降位置Ｐｄ又は上昇位置Ｐｕに変位可能に支持する支持機構部６とを有する昇降ルーフ機構１０を設けたため、リビングスペースＳｒの一部を、起立して一時的に作業等を行う各種用途のスペースに兼用して利用できる。
Therefore, according to the
この場合、昇降ルーフ機構１０は、リビングスペースＳｒに位置する車両ルーフ２の一部を加工し、小型部品を追加するのみで実現できるため、大幅なコストダウンを実現することができる。しかも、車両全体の重量ダウン及びサイスダウンを図れるため、昇降ルーフ機構１０を付設したことに伴う走行時の燃費の低下はほとんど発生せず、経済性（省エネルギ性）の悪化やスペース効率の低下を回避することができる。また、通気性と透光性を確保できるため、換気や排煙等の他の目的にも利用できるなど、車両ルーフ２の多機能性、更には利便性を高めることができる。
In this case, the elevating
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成，形状，素材，数量，数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更，追加，削除することができる。 Although the preferred embodiments have been described in detail above, the present invention is not limited to such embodiments, and detailed configurations, shapes, materials, quantities, numerical values, etc. do not deviate from the gist of the present invention. Any change, addition, or deletion can be made within the range.
例えば、ワンボックスカーＣｏは、乗用自動車が望ましいが、貨物用自動車であってもよいし、普通車であるか軽自動車であるかは問わない。また、ワンボックスカーＣｏは、全体がワンボックスのタイプが望ましいが、一部にワンボックスを含む車種であってもワンボックスカーＣｏに含む概念である。昇降ルーフ部４は、下降位置Ｐｄと上昇位置Ｐｕにセッティングする場合を示したが、係止機構を設けることにより、その中途でセッティングさせるようにしてもよい。一方、フロア部ＦＬの所定位置Ｘｐとして、サイドドアＤｓを付設した車体開口部Ｍｏに設けた昇降ステップＳｈの近傍の位置を選定することが望ましいが、他の位置を選定する場合を排除するものではない。他方、フレキシブルシート部５は、フレキシブルな一枚のシートが望ましいが、いわゆる蛇腹タイプにより伸縮する場合も含む概念である。さらに、フレキシブルシート部５は、ネットＮを有する窓部５ｗを一部に設けることが望ましいが、必須の要素となるものではない。
For example, the one-box car Co is preferably a passenger car, but it may be a freight car, and it does not matter whether it is an ordinary car or a light car. The one-box car Co is desirably a one-box type as a whole, but the one-box car Co includes even a vehicle type that partially includes a one-box. Although the elevating
また、支持機構部６は、左右に離間した一対のＸアーム機構部６ｐ，６ｑにより構成する場合を例示したが、一方のＸアーム機構部６ｐ（又は６ｑ）のみにより構成する場合を排除しないとともに、他の原理を利用して支持機構部６を構成する場合を排除するものではない。特に、例示の場合、窓部５ｗを後方に設けたため、昇降ルーフ部４を前下がり（後上がり）に傾斜させた場合を示したが、後下がり（前上がり）又は左上がり（若しくは右上がり）に傾斜させてもよいし、傾斜させることなく上下に平行移動させてもよい。平行移動させる場合には、例示のＸアーム機構部６ｐ（又は６ｑ）の各部の寸法変更や単純なＸアーム機能への変更等により容易に実現できるとともに、くの字形の屈曲機構を対称配置した伸縮機構によっても実現可能となるなど、同様の機能を有する他の機構により置換可能である。なお、ストッパ機構部７も同様の機能を有する他の機構により置換可能である。
In addition, although the case where the
本発明は、乗用自動車等のワンボックスカーをベースにして構成する各種キャンピングカーに利用することができる。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can be used for various types of camping cars based on one-box cars such as passenger cars.
１：キャンピングカー，２：車両ルーフ，３：開口部，３ｅ：開口部の内縁部，４：昇降ルーフ部，４ｄ：昇降ルーフ部の下面，５：フレキシブルシート部，５ｗ：窓部，６：支持機構部，６ｐ：Ｘアーム機構部，６ｑ：Ｘアーム機構部，７：ストッパ機構部，１０：昇降ルーフ機構，Ｃｏ：ワンボックスカー，Ｘｍ：車両ルーフの中間部位，Ｘｐ：フロア部の所定位置，Ｓｒ：リビングスペース，Ｓｈ：昇降ステップ，ＦＬ：リビングスペースのフロア部，Ｈ：起立した人，Ｐｄ：下降位置，Ｐｕ：上昇位置，Ｄｓ：サイドドア，Ｍｏ：車体開口部，Ｎ：ネット
1: camping car, 2: vehicle roof, 3: opening, 3e: inner edge of opening, 4: elevating roof, 4d: lower surface of elevating roof, 5: flexible sheet, 5w: window, 6: support Mechanism portion 6p: X
Claims (5)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021014105A JP2022117555A (en) | 2021-02-01 | 2021-02-01 | Camping car |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021014105A JP2022117555A (en) | 2021-02-01 | 2021-02-01 | Camping car |
Publications (1)
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|---|---|
| JP2022117555A true JP2022117555A (en) | 2022-08-12 |
Family
ID=82750320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021014105A Pending JP2022117555A (en) | 2021-02-01 | 2021-02-01 | Camping car |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2022117555A (en) |
-
2021
- 2021-02-01 JP JP2021014105A patent/JP2022117555A/en active Pending
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