JP2022110242A - 通信ネットワーク及び障害判定機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障や輻輳による通信障害の判定を適正に行うことができる通信ネットワーク及び障害判定機器を提供する。【解決手段】通信ネットワークは、通信網と、端末機器と、障害判定機器4とを備える。通信網は、通信可能なネットワークを構成する。端末機器は、通信網に接続され当該通信網に接続される機器に対して、生存を確認するための生存確認用パケット、及び、生存確認用パケットとは異なるパケットであり生存確認用パケットよりも通信の優先度が高いデータ通信用パケットを送信可能に構成される。障害判定機器4は、通信部41と、障害判定部44とを含んで構成される。通信部41は、端末機器から通信網を介して生存確認用パケット及びデータ通信用パケットを受信可能に構成される。障害判定部44は、通信部41により受信した生存確認用パケット及びデータ通信用パケットに基づいて通信障害を判定可能に構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、通信ネットワーク及び障害判定機器に関する。
従来、通信ネットワークとして、例えば、特許文献1には、複数の機器を通信可能に接続する通信装置が記載されている。この通信装置は、例えば、予め定められた時間の経過後に、各機器の間における経路の切り替え、信号の伝送の開始、及び、信号の伝送の停止を実行することで、互いに処理時間が異なる機器同士を通信可能に接続している。
特開2019-153940号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の通信装置は、例えば、ヘルスチェック信号を用いて通信障害を判定しているが、ヘルスチェック信号が欠落した場合でも通信障害を判定できることが望まれている。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、通信障害の判定を適正に行うことができる通信ネットワーク及び障害判定機器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る通信ネットワークは、通信可能なネットワークを構成する通信網と、前記通信網に接続され当該通信網に接続される機器に対して、生存を確認するための生存確認用パケット、及び、前記生存確認用パケットとは異なるパケットであり前記生存確認用パケットよりも通信の優先度が高いデータ通信用パケットを送信可能に構成される端末機器と、前記通信網に接続され前記通信網を介して前記端末機器から受信した前記生存確認用パケット及び前記データ通信用パケットに基づいて通信障害を判定可能に構成される障害判定機器と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る障害判定機器は、通信可能なネットワークを構成する通信網に接続され当該通信網に接続される機器に対して、生存を確認するための生存確認用パケット、及び、前記生存確認用パケットとは異なるパケットであり前記生存確認用パケットよりも通信の優先度が高いデータ通信用パケットを送信可能に構成される端末機器から前記通信網を介して前記生存確認用パケット及び前記データ通信用パケットを受信可能に構成される通信部と、前記通信部により受信した前記生存確認用パケット及び前記データ通信用パケットに基づいて通信障害を判定可能に構成される障害判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る通信ネットワーク及び障害判定機器は、生存確認用パケットに加えて当該生存確認用パケットよりも優先度の高いデータ通信用パケットも用いて端末機器の通信障害を判定することができるので、この結果、通信障害の判定を適正に行うことができる。
図1は、実施形態に係る通信ネットワークの構成例を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る通信ネットワークの通信例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る端末機器の構成例を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係る障害判定機器の構成例を示すブロック図である。 図5は、実施形態に係る通信ネットワークの正常動作例を示すシーケンス図である。 図6は、比較例に係る通信ネットワークの障害判定例を示すシーケンス図である。 図7は、実施形態に係る通信ネットワークの障害判定例(輻輳)を示すシーケンス図である。 図8は、実施形態に係る通信ネットワークの障害判定例(故障)を示すシーケンス図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図面を参照しながら実施形態に係る通信ネットワーク100について説明する。通信ネットワーク100は、例えば、車両に構築されたネットワークであり、当該車両に搭載された複数の機器を相互に通信可能に接続するものである。そして、通信ネットワーク100は、例えば、Ethernet(登録商標) OAM(Operations Administration Maintenance)や、AUTOSAR(AUTomotive Open System Architecture) NM(Network Management)等のように、複数の機器の生存確認を行う機能を有する。以下、通信ネットワーク100について詳細に説明する。
通信ネットワーク100は、図1に示すように、通信網1と、複数の中継機器2と、複数の端末機器3と、障害判定機器4とを備える。
通信網1は、通信可能なネットワークを構成するものであり、複数の機器を通信可能に接続する。通信網1は、複数の通信線を備え、例えば、一方の端末機器3と他方の端末機器3とを中継機器2を介して通信線により通信可能に接続する。また、通信網1は、複数の端末機器3と障害判定機器4とを中継機器2を介して通信線により通信可能に接続する。
複数の中継機器2は、機器と機器との間の通信を中継するものである。複数の中継機器2は、通信網1に接続され、例えば、複数の端末機器3の間に設けられ、端末機器3同士の通信を中継する。また、複数の中継機器2は、複数の端末機器3と障害判定機器4との間に設けれ、複数の端末機器3と障害判定機器4との間における通信を中継する。
複数の端末機器3は、各種処理を実行するものである。複数の端末機器3は、通信網1に接続され、当該通信網1に接続される障害判定機器4に対して、生存を確認するための生存確認用パケット(生存確認用フレーム)P1を送信可能に構成される。また、複数の端末機器3は、通信網1に接続される他の端末機器3及び障害判定機器4に対して、映像データや音声データ等のコンテンツデータを構成するデータ通信用パケットP2を送信可能に構成される。それぞれの端末機器3は、図3に示すように、通信部31と、受信処理部32と、データ通信パケット生成部33と、タイマ部34と、生存確認パケット生成部35とを備える。
通信部31は、情報を送受信可能なものである。通信部31は、通信網1及び受信処理部32に接続され、通信網1を介して他の端末機器3から受信したデータ通信用パケットP2を受信処理部32に出力する。通信部31は、データ通信パケット生成部33に接続され、当該データ通信パケット生成部33から出力されるデータ通信用パケットP2を、通信網1を介して他の端末機器3及び障害判定機器4に送信する。通信部31は、生存確認パケット生成部35に接続され、当該生存確認パケット生成部35から出力される生存確認用パケットP1を、通信網1を介して障害判定機器4に送信する。
受信処理部32は、受信したパケットを処理するものである。受信処理部32は、通信部31に接続され、当該通信部31から出力された他の端末機器3のデータ通信用パケットP2を上位の処理部に出力する。
データ通信パケット生成部33は、データ通信用パケットP2を生成するものである。ここで、データ通信用パケットP2とは、生存確認用パケットP1とは異なるパケットであり、映像データや音声データ等のコンテンツデータを構成するパケットである。データ通信用パケットP2は、予め通信の優先度が設定されており、生存確認用パケットP1よりも通信の優先度が高く設定されている。
データ通信用パケットP2は、パケットのデータ構成として複数のフィールドを含んでいる。複数のフィールドは、例えば、送信先及び送信元を表すMACアドレスフィールド、通信の優先度を表す優先度フィールド、上位のプロトコルを識別するためのタイプフィールド等を含んで構成される。データ通信パケット生成部33は、MACアドレスフィールドに所定のMACアドレスを設定し、優先度フィールドに生存確認用パケットP1よりも高い優先度を設定し、タイプフィールドに上位のプロトコルの種類を設定してデータ通信用パケットP2を生成する。データ通信パケット生成部33は、通信部31に接続され、生成したデータ通信用パケットP2を通信部31に出力する。なお、データ通信用パケットP2は、上記のデータ構成に限定されず、特定の端末機器3からデータ通信用パケットP2が送信されたことを確認できるデータ構成であればよい。
タイマ部34は、定期でパケット生成指令を出力するものである。タイマ部34は、例えば、生存確認パケット生成部35に接続され、パケット生成指令を生存確認パケット生成部35に定期に出力する。タイマ部34は、例えば、一定の時間間隔で0から1つずつカウント値を増加させるカウンタ部と、カウンタ部により増加されたカウント値が基準値に到達するとパケット生成指令を出力する出力部と、出力部によりパケット生成指令を出力すると当該カウント値をリセットするリセット部とを有する。タイマ部34は、カウンタ部により増加されたカウント値が基準値に到達すると、出力部によりパケット生成指令を生存確認パケット生成部35に出力し、リセット部によりカウント値をリセットする。このように、タイマ部34は、カウント値の基準値に基づいて予め定められた一定周期M(図5参照)でパケット生成指令を定期に生存確認パケット生成部35に出力する。
生存確認パケット生成部35は、生存確認用パケットP1を生成するものである。ここで、生存確認用パケットP1とは、データ通信用パケットP2とは異なるパケットであり、端末機器3の生存を確認するためのパケットである。生存確認用パケットP1は、予め通信の優先度が設定されており、データ通信用パケットP2よりも通信の優先度が低く設定されている。
生存確認用パケットP1は、パケットのデータ構成として複数のフィールドを含んでいる。複数のフィールドは、例えば、送信先及び送信元を表すMACアドレスフィールド、通信の優先度を表す優先度フィールド、上位のプロトコルを識別するためのタイプフィールド等を含んで構成される。生存確認パケット生成部35は、MACアドレスフィールドに所定のMACアドレスを設定し、優先度フィールドにデータ通信用パケットP2よりも低い優先度を設定し、タイプフィールドに上位のプロトコルの種類を設定して生存確認用パケットP1を生成する。なお、生存確認用パケットP1は、上記のデータ構成に限定されず、特定の端末機器3から生存確認用パケットP1が送信されたことを確認できるデータ構成であればよい。
生存確認パケット生成部35は、タイマ部34に接続され、当該タイマ部34から出力されるパケット生成指令に基づいて生存確認用パケットP1を生成する。生存確認パケット生成部35は、例えば、タイマ部34からパケット生成指令が出力されたタイミングで生存確認用パケットP1を生成する。この場合に、生存確認パケット生成部35は、タイマ部34から一定周期M(図5参照)で定期に出力されるパケット生成指令に基づいて定期の生存確認用パケットP1を生成する。生存確認パケット生成部35は、通信部31に接続され、生成した生存確認用パケットP1を通信部31に出力する。
次に、障害判定機器4について説明する。障害判定機器4は、端末機器3の通信障害を判定するものである。障害判定機器4は、通信網1に接続され、当該通信網1を介して端末機器3から受信した生存確認用パケットP1及びデータ通信用パケットP2に基づいて通信障害を判定可能に構成される。障害判定機器4は、図4に示すように、通信部41と、前処理部42と、受信処理部43と、障害判定部44とを備える。
通信部41は、情報を受信可能なものである。通信部41は、通信網1及び前処理部42に接続され、通信網1を介して他の端末機器3から受信した生存確認用パケットP1及びデータ通信用パケットP2を前処理部42に出力する。
前処理部42は、受信パケットを処理するものである。前処理部42は、通信部41、受信処理部43、及び障害判定部44に接続されている。前処理部42は、通信部41から出力された生存確認用パケットP1から送信元のMACアドレスを取得し、取得した送信元のMACアドレスを障害判定部44に出力する。また、前処理部42は、通信部41から出力されたデータ通信用パケットP2から送信元のMACアドレスを取得し、取得した送信元のMACアドレスを障害判定部44に出力する。
前処理部42は、通信部41から出力されたデータ通信用パケットP2からプロトコルの種類を取得し、取得したプロトコルの種類に基づいてデータ通信用パケットP2を受信処理部43に転送する。前処理部42は、例えば、プロトコルの種類が上位のプロトコルを表す場合、データ通信用パケットP2を受信処理部43に転送し、プロトコルの種類が上位のプロトコルを表さない場合、データ通信用パケットP2を受信処理部43に転送しない。なお、データ通信用パケットP2は、基本的には、プロトコルの種類が上位のプロトコルを表すので、受信処理部43に転送される。
前処理部42は、通信部41から出力された生存確認用パケットP1からプロトコルの種類を取得し、取得したプロトコルの種類に基づいて生存確認用パケットP1を受信処理部43に転送する。前処理部42は、例えば、プロトコルの種類が上位のプロトコルを表す場合、生存確認用パケットP1を受信処理部43に転送し、プロトコルの種類が上位のプロトコルを表さない場合、生存確認用パケットP1を受信処理部43に転送しない。なお、生存確認用パケットP1は、基本的には、プロトコルの種類が上位のプロトコルを表さないので、受信処理部43に転送されない。
受信処理部43は、受信したパケットを処理するものである。受信処理部43は、前処理部42に接続され、当該前処理部42から転送されたデータ通信用パケットP2を上位の処理部に出力する。
障害判定部44は、通信障害を判定するものである。障害判定部44は、前処理部42に接続され、当該前処理部42から出力される生存確認用パケットP1の送信元のMACアドレスに基づいて、生存確認用パケットP1の受信を判定する。障害判定部44は、例えば、前処理部42から生存確認用パケットP1の送信元のMACアドレスが出力された場合、送信元のMACアドレスを表す端末機器3から生存確認用パケットP1を受信したと判定する。一方で、障害判定部44は、前処理部42から生存確認用パケットP1の送信元のMACアドレスが出力されなかった場合、送信元のMACアドレスを表す端末機器3から生存確認用パケットP1を受信していないと判定する。
また、障害判定部44は、前処理部42から出力されるデータ通信用パケットP2の送信元のMACアドレスに基づいて、データ通信用パケットP2の受信を判定する。障害判定部44は、例えば、前処理部42からデータ通信用パケットP2の送信元のMACアドレスが出力された場合、送信元のMACアドレスを表す端末機器3からデータ通信用パケットP2を受信したと判定する。一方で、障害判定部44は、前処理部42からデータ通信用パケットP2の送信元のMACアドレスが出力されなかった場合、送信元のMACアドレスを表す端末機器3からデータ通信用パケットP2を受信していないと判定する。
障害判定部44は、このような送信元のMACアドレスの受信に基づいて、端末機器3ごとに通信障害を判定する。ここで、通信障害とは、通信網1の輻輳や端末機器3の故障がある。通信網1の輻輳は、通信網1に流れるデータ通信用パケットP2の増加によって優先度の低い生存確認用パケットP1が欠落し、優先度の高いデータ通信用パケットP2の通信は可能であるが生存確認用パケットP1が一時的に途絶える状態である。端末機器3の故障は、端末機器3が故障し、故障した端末機器3からの生存確認用パケットP1及びデータ通信用パケットP2が完全に途絶え、故障した端末機器3との通信が完全に不可になる状態である。
障害判定部44は、端末機器3ごとに一定周期Mで送信される生存確認用パケットP1に基づいて通信障害を判定する。障害判定部44は、例えば、端末機器3から生存確認用パケットP1を受信した場合、端末機器3が正常であると判定し、端末機器3から生存確認用パケットP1を受信しなかった場合、端末機器3に通信障害が発生していると判定する。
障害判定部44は、例えば、予め定められた一定期間において特定の端末機器3から生存確認用パケットP1を受信した場合、特定の端末機器3に通信障害が発生していないと判定する。このとき、障害判定部44は、生存確認用パケットP1に基づいて通信障害が発生していないことを確認できているので、端末機器3から受信するデータ通信用パケットP2に基づいて通信障害を判定しない。一方で、障害判定部44は、予め定められた一定期間において特定の端末機器3から生存確認用パケットP1を受信していない場合、特定の端末機器3に通信障害が発生していると判定する。この場合、障害判定部44は、通信障害が通信網1の輻輳であるのか、或いは端末機器3の故障であるのかを判別するために、生存確認用パケットP1を受信していない特定の端末機器3からデータ通信用パケットP2を受信しているか否かを判定する。障害判定部44は、当該特定の端末機器3からデータ通信用パケットP2を受信した場合、通信障害が通信網1の輻輳であると判定する。一方で、障害判定部44は、当該特定の端末機器3からデータ通信用パケットP2を受信していない場合、通信障害が端末機器3の故障であると判定する。
次に、通信ネットワーク100の正常動作例について説明する。図5は、実施形態に係る通信ネットワーク100の正常動作例を示すシーケンス図である。図5に示すように、通信ネットワーク100において、端末機器3Aは、一定周期Mで生存確認用パケットP1aを障害判定機器4に送信し、端末機器3Bは、一定周期Mで生存確認用パケットP1bを障害判定機器4に送信している。障害判定機器4は、予め定められた一定期間において特定の端末機器3A(3B)から生存確認用パケットP1a(P1b)を受信した場合、特定の端末機器3A(3B)に通信障害が発生していないと判定する。このとき、障害判定機器4は、生存確認用パケットP1a(P1b)に基づいて通信障害が発生していないことを確認できているので、端末機器3A(3B)から受信するデータ通信用パケットP2に基づいて通信障害を判定しない。
次に、比較例に係る通信ネットワークの障害判定例について説明する。図6は、比較例に係る通信ネットワークの障害判定例を示すシーケンス図である。図6に示すように、比較例に係る通信ネットワークにおいて、端末機器3Aは、一定周期Mで生存確認用パケットP1aを障害判定機器8に送信し、端末機器3Bは、一定周期Mで生存確認用パケットP1bを障害判定機器8に送信している。比較例に係る障害判定機器8は、予め定められた一定期間T1において特定の端末機器3A(3B)から生存確認用パケットP1a(P1b)を受信した場合、特定の端末機器3A(3B)が故障していないと判定する。一方で、比較例に係る障害判定機器8は、例えば、一定期間T1において特定の端末機器3Bから生存確認用パケットP1bを受信しなかった場合、特定の端末機器3Bが故障していると判定する。障害判定機器8は、図6に示すように、時刻t1で特定の端末機器3Bから生存確認用パケットP1bを受信してから一定期間T1経過後の時刻t2までの間に生存確認用パケットP1bを受信しなかった場合、特定の端末機器3Bが故障していると判定する。このとき、比較例に係る通信ネットワークは、通信網1に流れるデータ通信用パケットP2の増加によって優先度の低い生存確認用パケットP1bが欠落し、生存確認用パケットP1bが一時的に途絶える輻輳が発生している場合、特定の端末機器3Bが故障していると誤判定してしまうことになる。なお、図6では、生存確認用パケットP1a、P1bを表す実線の矢印は、生存確認用パケットP1a、P1bが障害判定機器8に届いていることを表し、生存確認用パケットP1bを表す破線の矢印は、生存確認用パケットP1bが障害判定機器8に届いていないことを表している。また、データ通信用パケットP2を表す実線の矢印は、データ通信用パケットP2が障害判定機器8に届いていることを表している。
次に、実施形態に係る通信ネットワーク100の障害判定例(輻輳)について説明する。図7は、実施形態に係る通信ネットワーク100の障害判定例(輻輳)を示すシーケンス図である。図7に示すように、実施形態に係る通信ネットワーク100において、端末機器3Aは、一定周期Mで生存確認用パケットP1aを障害判定機器4に送信し、端末機器3Bは、一定周期Mで生存確認用パケットP1bを障害判定機器4に送信している。実施形態に係る障害判定機器4は、予め定められた一定期間T2において特定の端末機器3A(3B)から生存確認用パケットP1a(P1b)を受信した場合、特定の端末機器3A(3B)に通信障害が発生していないと判定する。一方で、障害判定機器4は、例えば、一定期間T2において特定の端末機器3Bから生存確認用パケットP1bを受信しなかった場合、特定の端末機器3Bに通信障害が発生していると判定する。障害判定機器4は、例えば、図7に示すように、時刻t1で特定の端末機器3Bから生存確認用パケットP1bを受信してから一定期間T2経過後の時刻t3までの間に生存確認用パケットP1bを受信しなかった場合、特定の端末機器3Bに通信障害が発生していると判定する。このとき、障害判定部44は、通信障害が通信網1の輻輳であるのか、或いは端末機器3の故障であるのかを判別するために、生存確認用パケットP1bを受信していない特定の端末機器3Bからデータ通信用パケットP2を受信しているか否かを判定する。障害判定部44は、例えば、図7に示すように、一定期間T3において、特定の端末機器3Bからデータ通信用パケットP2を受信した場合、通信障害が通信網1の輻輳であると判定する。なお、一定期間T2は、例えば、生存確認用パケットP1を送信する一定周期Mと同等の期間とすることが考えられるが、これに限定されず、例えば、一定周期Mよりも長い期間(例えば、一定周期Mを1.5倍した期間)としてもよい。
一方で、障害判定部44は、例えば、図8に示すように、時刻t1で特定の端末機器3Bから生存確認用パケットP1bを受信してから一定期間T2経過後の時刻t3までの間に生存確認用パケットP1bを受信しなかった場合に、一定期間T3において、特定の端末機器3Bからデータ通信用パケットP2を受信しなかった際、通信障害が端末機器3の故障であると判定する。図8は、実施形態に係る通信ネットワーク100の障害判定例(故障)を示すシーケンス図である。なお、図7、図8では、生存確認用パケットP1a、P1bを表す実線の矢印は、生存確認用パケットP1a、P1bが障害判定機器4に届いていることを表し、生存確認用パケットP1bを表す破線の矢印は、生存確認用パケットP1bが障害判定機器4に届いていないことを表している。また、データ通信用パケットP2を表す実線の矢印は、データ通信用パケットP2が障害判定機器8に届いていることを表し、データ通信用パケットP2を表す破線の矢印は、データ通信用パケットP2が障害判定機器8に届いていないことを表す。なお、一定期間T3は、例えば、生存確認用パケットP1を送信する一定周期Mと同等の期間とすることが考えられるが、これに限定されず、例えば、一定周期Mよりも長い期間としてもよいし、一定周期Mよりも短い期間としてもよい。
以上のように、実施形態に係る通信ネットワーク100は、通信網1と、端末機器3と、障害判定機器4とを備える。通信網1は、通信可能なネットワークを構成する。端末機器3は、通信網1に接続され当該通信網1に接続される機器に対して、生存を確認するための生存確認用パケットP1、及び、生存確認用パケットP1とは異なるパケットであり生存確認用パケットP1よりも通信の優先度が高いデータ通信用パケットP2を送信可能に構成される。障害判定機器4は、通信部41と、障害判定部44とを含んで構成される。通信部41は、端末機器3から通信網1を介して生存確認用パケットP1及びデータ通信用パケットP2を受信可能に構成される。障害判定部44は、通信部41により受信した生存確認用パケットP1及びデータ通信用パケットP2に基づいて通信障害を判定可能に構成される。
この構成により、通信ネットワーク100は、生存確認用パケットP1に加えて当該生存確認用パケットP1よりも優先度の高いデータ通信用パケットP2も用いて端末機器3の通信障害を判定することができる。そして、通信ネットワーク100は、例えば、通信網1に輻輳が発生して通信の優先度の低い生存確認用パケットP1が欠落した場合に、欠落した生存確認用パケットP1の代わりに通信の優先度の高いデータ通信用パケットP2を用いて端末機器3の通信障害を判定することができる。このように、通信ネットワーク100は、生存確認用パケットP1が欠落してもデータ通信用パケットP2を用いて端末機器3の通信障害を判定できるので、通信障害の判定を適正に行うことができる。例えば、通信ネットワーク100は、端末機器3から生存確認用パケットP1を受信しない場合に、当該端末機器3からデータ通信用パケットP2を受信した際、当該端末機器3が動作していると判定することができる。また、通信ネットワーク100は、端末機器3から生存確認用パケットP1及びデータ通信用パケットP2の両方を受信しない場合、当該端末機器3が動作していないと判定することができる。
上記通信ネットワーク100において、障害判定機器4は、端末機器3から生存確認用パケットP1を受信しなかった場合、端末機器3から受信したデータ通信用パケットP2に基づいて通信障害を判定し、端末機器3から生存確認用パケットP1を受信した場合、端末機器3から受信したデータ通信用パケットP2に基づいて通信障害を判定しない。この構成により、通信ネットワーク100は、生存確認用パケットP1を受信しなかった場合、生存確認用パケットP1の代わりにデータ通信用パケットP2に基づいて通信障害を判定するので、生存確認用パケットP1のみに基づいて通信障害を判定する場合と比較して、通信障害の判定を適正に行うことができる。このように、通信ネットワーク100は、場合によっては生存確認用パケットP1の代わりにデータ通信用パケットP2を用いて端末機器3の生存を確認するので、例えば、通信トラフィックが増加するなどの通信状況が変化した場合でも、端末機器3の生存確認を適正に行うことができる。また、通信ネットワーク100は、生存確認用パケットP1を受信した場合にデータ通信用パケットP2に基づいて通信障害を判定しないので、演算負荷を軽減できる。
上記通信ネットワーク100において、障害判定機器4は、端末機器3から生存確認用パケットP1を受信せず、かつ、端末機器3からデータ通信用パケットP2を受信した場合、通信障害が通信網1の輻輳であると判定する。一方で、障害判定機器4は、端末機器3から生存確認用パケットP1を受信せず、かつ、端末機器3からデータ通信用パケットP2を受信しない場合、通信障害が端末機器3の故障であると判定する。この構成により、通信ネットワーク100は、通信網1に輻輳が発生して通信の優先度の低い生存確認用パケットP1が欠落した場合に、端末機器3からデータ通信用パケットP2を受信した際、端末機器3の故障ではなくて通信網1に輻輳が発生したと判定することができる。これにより、通信ネットワーク100は、輻輳により生存確認用パケットP1が欠落した際に、誤って端末機器3が故障したと判定することを抑制できるので、誤って端末機器3を停止して使用不可にすることを抑制できる。また、通信ネットワーク100は、端末機器3から生存確認用パケットP1及びデータ通信用パケットP2の両方を受信しなかった場合、端末機器3の故障であると判定することができる。これにより、通信ネットワーク100は、通信障害が発生した際に、端末機器3の故障と通信網1の輻輳とを区別して判定することができる。このように、通信ネットワーク100は、生存確認用パケットP1及びデータ通信用パケットP2の2つのパラメータに基づいて通信障害を判定することで、多様な通信障害(端末機器3の故障や通信網1の輻輳)を判定することができる。
なお、上記説明では、障害判定機器4は、生存確認用パケットP1を受信した場合、データ通信用パケットP2に基づいて通信障害を判定しない例について説明したが、これに限定されず、生存確認用パケットP1を受信した場合に、生存確認用パケットP1及びデータ通信用パケットP2の両方に基づいて通信障害を判定してもよい。
また、複数の端末機器3は、障害判定機器4に生存確認用パケットP1を送信し、他の端末機器3に生存確認用パケットP1を送信しない例について説明したが、これに限定されず、生存確認用パケットP1をブロードキャストして他の端末機器3にも送信してもよい。この場合、生存確認用パケットP1を受信した他の端末機器3は、生存確認用パケットP1を特に利用しないため、受信処理部32により、生存確認用パケットP1を上位の処理部に出力しない処理を行う。
1 通信網
3 端末機器
4 障害判定機器
41 通信部
44 障害判定部
P1 生存確認用パケット
P2 データ通信用パケット

Claims (4)

  1. 通信可能なネットワークを構成する通信網と、
    前記通信網に接続され当該通信網に接続される機器に対して、生存を確認するための生存確認用パケット、及び、前記生存確認用パケットとは異なるパケットであり前記生存確認用パケットよりも通信の優先度が高いデータ通信用パケットを送信可能に構成される端末機器と、
    前記通信網に接続され前記通信網を介して前記端末機器から受信した前記生存確認用パケット及び前記データ通信用パケットに基づいて通信障害を判定可能に構成される障害判定機器と、を備えることを特徴とする通信ネットワーク。
  2. 前記障害判定機器は、前記端末機器から前記生存確認用パケットを受信しなかった場合、前記端末機器から受信した前記データ通信用パケットに基づいて前記通信障害を判定し、前記端末機器から前記生存確認用パケットを受信した場合、前記端末機器から受信した前記データ通信用パケットに基づいて前記通信障害を判定しない請求項1に記載の通信ネットワーク。
  3. 前記障害判定機器は、前記端末機器から前記生存確認用パケットを受信せず、かつ、前記端末機器から前記データ通信用パケットを受信した場合、前記通信障害が前記通信網の輻輳であると判定し、前記端末機器から前記生存確認用パケットを受信せず、かつ、前記端末機器から前記データ通信用パケットを受信しない場合、前記通信障害が前記端末機器の故障であると判定する請求項1に記載の通信ネットワーク。
  4. 通信可能なネットワークを構成する通信網に接続され当該通信網に接続される機器に対して、生存を確認するための生存確認用パケット、及び、前記生存確認用パケットとは異なるパケットであり前記生存確認用パケットよりも通信の優先度が高いデータ通信用パケットを送信可能に構成される端末機器から前記通信網を介して前記生存確認用パケット及び前記データ通信用パケットを受信可能に構成される通信部と、
    前記通信部により受信した前記生存確認用パケット及び前記データ通信用パケットに基づいて通信障害を判定可能に構成される障害判定部と、
    を備えることを特徴とする障害判定機器。
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