JP2022106604A - 管材固定台座 - Google Patents
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Abstract
【課題】 配管とブラケットとの離間状況に柔軟に対応することが可能な管材固定台座を提供する。【解決手段】本発明に係る管材固定台座1は、2種類の増設台座11a,11bを任意に組み合わせてなる増設台座群11と、該増設台座群に積み重ねられる台座本体12とで構成してある。増設台座群11は、最下段の増設台座、図1及び図2であれば、増設台座11aの下面がブラケット2の載置面7に当接される形で該載置面に設置されるようになっているが、図1では、増設台座11a,11bをそれぞれ一つずつ組み合わせて構成した例を示してある。台座本体12は、U字状管材固定具4の各雄ネジ5,5がそれぞれ挿通されるボルト孔14,14が各端に形成された基部15と、該基部の中央近傍から立設された支持部17とで構成してあり、該支持部の先端には、配管3の外周面18に当接される管材側当接面16が設けてある。【選択図】 図1
Description
本発明は、主として各種配管をU字状管材固定具を用いてブラケットや架台あるいは振れ止めに取り付ける際に用いられる管材固定台座に関する。
空気調和設備工事や衛生設備工事においては、用途や目的に応じてさまざまな配管が用いられており、材質で分類すると概ね金属管と樹脂管に大別される。
例えば、給水管には、ポリエチレンや硬質ポリ塩化ビニルで内面を被覆したライニング鋼管や、硬質ポリ塩化ビニル管、ポリエチレン管などの樹脂管が用いられており、給湯管には、ステンレス鋼管や耐熱性硬質ポリ塩化ビニルライニング鋼管が用いられている。
これらの配管を建物内に設置するにあたっては、横走り管であれば、吊りバンドで天井や上階スラブから吊持するほか、壁面に取り付けられたブラケットや床面に設置された門型架台に載せた上、これらのブラケットや架台にUボルトで固定し、立ち上がり管であれば、立てバンドで壁に固定するほか、壁面に取り付けられた振れ止めにUボルトで固定する。
Uボルトを用いて配管を固定するには、ブラケットや門型架台あるいは振れ止め(以下、単にブラケットと呼ぶことがある)の上に配管を載せ、かかる状態で該配管を跨ぐようにUボルトを配管に配置した上、該Uボルトの各端に形成された雄ネジをブラケットのボルト孔にそれぞれ挿通し、しかる後、該雄ネジにナットを螺合する。
ここで、施工上の制約からブラケットを配管の敷設高さに合わせて設置することができず、その結果として配管とブラケットとが離間してしまう場合や、業者間のコミュニケーション不足に起因して配管敷設予定の高さにブラケットが設置されていない場合があり、このような状況では、配管がブラケットから離間するため、それらの間に台座を介在させる必要があるが、それらの離間寸法は現場や施工場所によってまちまちである。
そのため、ブラケットを別の場所に設置し直したり、配管とブラケットとの間に介在させるスペーサーを現地で急遽製作したりといった、いわゆる現地対応を余儀なくされ、設備工事の大きな負担となっていた。
ちなみに、配管をブラケットの上に載せる際、該ブラケットに台座を載せ、その台座の上に配管を載せることがあるが、これは、配管をブラケット上で安定させたり、配管とブラケットとの間を断熱したりすることが目的であるため、上述したような状況に柔軟に対応することは困難であった。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、管材とブラケットとがさまざまな寸法で離間している場合において、それらの離間状況に柔軟に対応することが可能な管材固定台座を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る管材固定台座は請求項1に記載したように、ブラケット、門型架台、振れ止め等の固定側部材と管材との間に設置されるとともに、該設置状態で前記管材を跨ぐように配置されたU字状管材固定具の各雄ネジが前記固定側部材に設けられた固定側ボルト孔にそれぞれ挿通できるようになっている管材固定台座において、
前記固定側部材の載置面に設置され前記各雄ネジが挿通される増設側ボルト孔が各端近傍に形成されてなる単独の又は段重ねされる複数の増設台座と、該増設台座に積み重ねられる台座本体とを備えるとともに、該台座本体を、前記各雄ネジがそれぞれ挿通される本体側ボルト孔が各端に形成された基部と該基部の中央近傍から立設され先端に前記管材の外周面に当接される管材側当接面が設けられた支持部とで構成したものである。
前記固定側部材の載置面に設置され前記各雄ネジが挿通される増設側ボルト孔が各端近傍に形成されてなる単独の又は段重ねされる複数の増設台座と、該増設台座に積み重ねられる台座本体とを備えるとともに、該台座本体を、前記各雄ネジがそれぞれ挿通される本体側ボルト孔が各端に形成された基部と該基部の中央近傍から立設され先端に前記管材の外周面に当接される管材側当接面が設けられた支持部とで構成したものである。
また、本発明に係る管材固定台座は、前記増設台座が単独の増設台座で構成される場合に該単独の増設台座と前記台座本体とを、それらのうちの一方に形成された凹部と他方に形成された凸部による嵌合によって連結されるように構成したものである。
また、本発明に係る管材固定台座は、前記増設台座が複数の増設台座で構成される場合に該複数の増設台座のうち、隣り合う2つの増設台座同士及び前記台座本体に最も近い側の増設台座と該台座本体とを、それらのうちの一方に形成された凹部と他方に形成された凸部による嵌合によって連結されるように構成したものである。
また、本発明に係る管材固定台座は、前記単独の又は段重ねされる複数の増設台座と前記台座本体とを、熱可塑性エラストマーで形成したものである。
本発明に係る管材固定台座においては、U字状管材固定具の各雄ネジが挿通される増設側ボルト孔が各端近傍に形成されてなる単独の又は段重ねされる複数の増設台座と、該増設台座に積み重ねられる台座本体とを備えており、台座本体は、各雄ネジがそれぞれ挿通される本体側ボルト孔が各端に形成された基部と該基部の中央近傍から立設され先端に管材の外周面に当接される管材側当接面が設けられた支持部とで構成してある。
このようにすると、増設台座が単独の増設台座で構成される場合においては、さまざまな厚みサイズの増設台座を用意しておき、これらから任意の厚みの増設台座を選択して台座本体と組み合わせることにより、現場の管材敷設高さに合わせた高さ調整が可能となる。
また、増設台座が、段重ねされる複数の増設台座で構成される場合においては、さまざまな厚みサイズの増設台座を用意しておき、これらから任意の厚みの増設台座を任意の数で組み合わせて選択した上、これらを台座本体と組み合わせることにより、現場の管材敷設高さに合わせた全高調整をより細かく行うことが可能となる。
増設台座及び台座本体は任意の樹脂材料で形成することができるが、これらを熱可塑性エラストマーで形成したならば、優れた断熱性を発揮しつつ、管材からの荷重を確実に支持可能な構成とすることができる。
管材は、主として空気調和設備工事や衛生設備工事に用いる各種配管が該当するが、かかる配管以外にも、例えばパイプ類を固定するのに本発明に係る管材固定台座を用いることができるのであれば、これらのパイプ類も管材に該当する。
U字状管材固定具は、Uボルトがその典型例となるが、U字状に形成され各端に雄ネジが設けられていて管材を固定するための用に供されるものであればすべて包摂されるものであって、特に、横断面が円形で全体がU字状をなし各端近傍に雄ネジがそれぞれ形成されてなるボルト本体と、該ボルト本体とその内側空間に挿通配置される管材との間で荷重伝達を行うための荷重伝達部とを備えるとともに、該荷重伝達部を、ボルト本体の周面のうち、少なくとも上記内側空間の側に被覆され又は該ボルト本体であって上記内側空間の側に取り付けられる環状基部と、該環状基部から管材の材軸方向に突設するように該環状基部に連続一体に形成されるとともに管材の外周面に当接する帯状当接面が内側空間の側に位置する形で形成されてなる環状延設部とで構成されたものが包摂される。
増設台座が単独の増設台座で構成される場合において、単独の増設台座及び台座本体は、増設側ボルト孔や本体側ボルト孔にU字状管材固定具の各雄ネジが共通に挿通されるため、特段の連結手段を用いて相互に連結される必要はなく、単に積み重ねるようにしてもかまわない、すなわち非連結の状態であってもかまわないが、これらを相互連結するようにしたならば、相互の位置ずれを防止できるほか、予め段積みされた増設台座及び台座本体にU字状管材固定具の各雄ネジをまとめて挿通することができるので、固定作業時の作業性が向上する。
相互連結する手段は任意であり、例えば両面テープを用いた連結を採用することができるが、単独の増設台座及び台座本体のうち、それらの一方に形成された凹部と他方に形成された凸部による嵌合によって連結されるように構成したならば、相互の位置決めが容易になるのみならず、増設台座と台座本体とを連結したり取り外したりといった操作を簡単に行うことができるため、現場の管材敷設高さに合わせた最適サイズの増設台座を効率よく選定することが可能となる。
また、増設台座が、段重ねされる複数の増設台座で構成される場合において、複数の増設台座及び台座本体は、本体側ボルト孔や増設側ボルト孔にU字状管材固定具の各雄ネジが共通に挿通されるため、特段の連結手段を用いて相互に連結される必要はなく、単に積み重ねるようにしてもかまわない、すなわち非連結の状態であってもかまわないが、相互連結するようにすれば、位置ずれを防止できるほか、予め段積みされた複数の増設台座及び台座本体にU字状管材固定具の各雄ネジをまとめて挿通することができるので、固定作業時の作業性が向上する。
複数の増設台座を相互連結し、あるいはそれらと台座本体とを相互連結する手段は任意であり、例えば両面テープを用いた連結を採用することができるが、複数の増設台座のうち、隣り合う2つの増設台座同士及び台座本体に最も近い側の増設台座と該台座本体とを、それらの一方に形成された凹部と他方に形成された凸部による嵌合によって連結されるように構成したならば、複数の増設台座相互の位置決めや台座本体に最も近い側の増設台座と該台座本体との位置決めが容易になるのみならず、増設台座同士あるいは増設台座と台座本体とを連結したり取り外したりといった操作を簡単に行うことができるため、現場の管材敷設高さに合わせた最適サイズの増設台座を効率よく選定することが可能となる。
以下、本発明に係る管材固定台座の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係る管材固定台座1とその配置状況を示した斜視図である。これらの図でわかるように、本実施形態に係る管材固定台座1は、固定側部材としてのブラケット2と管材である配管3との間に設置されるとともに、該設置状態で配管3を跨ぐように配置されたU字状管材固定具4の各雄ネジ5,5がブラケット2に設けられた固定側ボルト孔6,6にそれぞれ挿通できるようになっており、配管3は、雄ネジ5,5に螺合されたナット8,8を締め付けることにより、管材固定台座1が介在された状態でブラケット2に固定される。
管材固定台座1は、2種類の増設台座11a,11bを任意に組み合わせてなる単独又は段重ねされる複数の増設台座としての増設台座群11と、該増設台座群に積み重ねられる台座本体12とで構成してあるが、図1及び図2には、増設台座11a,11bをそれぞれ一つずつ組み合わせて増設台座群11を構成した例を示してあり、該増設台座群は、最下段の増設台座、図1及び図2の例で言えば、増設台座11aがブラケット2の載置面7に当接される形で該載置面に設置されるようになっている。
なお、増設台座群11には、後述するように増設台座11aだけを単独で、あるいは増設台座11bだけを単独で用いる場合も含まれるものとする。
増設台座11a,11bや台座本体12は、それぞれポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂材料を用いた射出成形で形成することができるが、特に、熱可塑性エラストマーで成形されるのが望ましい。
増設台座11a,11bは、いずれも各端が半円状に形成された短冊状をなし、平面形状を同一にすることで段重ねできるようになっているが、増設台座11bの厚みtbは、増設台座11aの厚みtaよりも小さくしてある。
増設台座11a,11bには、U字状管材固定具4の各雄ネジ5,5が挿通される増設側ボルト孔13a,13a、増設側ボルト孔13b,13bを、平面位置が同一となるように各端近傍にそれぞれ設けてある。
台座本体12は、U字状管材固定具4の各雄ネジ5,5がそれぞれ挿通される本体側ボルト孔14,14が各端に形成された基部15と、該基部の中央近傍から立設された支持部17とで構成してあり、該支持部の先端には、配管3の外周面18に当接される管材側当接面16が設けてある。
台座本体12は、対象となる配管3の径に対応するよう、管材側当接面16の湾曲率や本体側ボルト孔14,14の離間距離を適宜定めてある。
同様に、増設台座11aや増設台座11bについても、増設側ボルト孔13a,13aや増設側ボルト孔13b,13bの各離間距離を適宜定めてある。
U字状管材固定具4は、横断面が円形で全体がU字状をなし各端近傍に上述した雄ネジ5,5が形成されてなるボルト本体22と、該ボルト本体と配管3との間で荷重伝達を行うことができるように構成された荷重伝達部23とを備え、該荷重伝達部は、環状基部26及び環状延設部27からなる。
環状基部26は、ボルト本体22の周面のうち、雄ネジ5,5の形成部位を除いて、ボルト本体22の全周が被覆されるよう円筒状に形成してある。
環状延設部27は、環状基部26から配管3が挿通される内側空間の側にて該配管の材軸方向に沿って互いに反対側に、図1で言えば左斜め下及び右斜め上方向に延びていて、全体としては配管3の材軸を中心とした半円筒状をなし、環状基部26と連続一体に形成してある。
環状延設部27は、環状基部26とともに、ボルト本体22をインサートとして、ポリプロピレン、ポリエチレン、熱可塑性エラストマー等の樹脂材料を用いた射出成形で形成することができる。
なお、配管3が金属管であって、荷重伝達部23をポリプロピレン、ポリエチレン、熱可塑性エラストマー等の樹脂材料からなる電気絶縁材料で形成した場合においては、荷重伝達部23は、電気絶縁部材としての機能を発揮し、配管3をブラケット2から電気的に絶縁する。
環状延設部27のうち、配管3が挿通される内側空間に面する半円筒状内面が帯状当接面30として形成してあり、該帯状当接面が配管3の外周面に当接するようになっている。
環状延設部27は、帯状当接面30の幅(配管3の材軸方向に沿った寸法)が小さすぎると、荷重分散作用が十分に発揮できず、大きすぎると、帯状当接面10の側方縁部近傍で荷重伝達が十分に行われないおそれがあるため、帯状当接面10の幅は例えば、ボルト本体22の外径の1.5倍以上でかつ4倍以下となるように形成されるのが望ましく、2.5倍~3.5倍とするのがさらに望ましい。
本実施形態に係る管材固定台座1を用いて配管3を横走り管としてブラケット2に固定するには、管材固定台座1をその増設台座群11がブラケット2の載置面7に当接される形で該載置面に載置するとともに、配管3の外周面18が台座本体12を構成する支持部17の管材側当接面16に当接されるようにして、該配管を管材固定台座1を介してブラケット2の上に載せる。
ここで、本実施形態では、2種類の増設台座11a,11bを任意に組み合わせてなる増設台座群11で単独又は複数の増設台座を構成してあり、段積みした状態での全高が小さい順に増設台座群11の組み合わせを列挙すると、taがtbの2倍である場合には、図3に示すように、
(1) 増設台座11bのみ(図3(a))
(2) 増設台座11b×2枚(図3(b)、増設台座11aのみと同一高さ)
(3) 増設台座11b+増設台座11a(図3(c)、増設台座11b×3枚と同一高さ)
(4) 増設台座11a×2枚(図3(d)、増設台座11b×4枚と同一高さ)
となる。
(1) 増設台座11bのみ(図3(a))
(2) 増設台座11b×2枚(図3(b)、増設台座11aのみと同一高さ)
(3) 増設台座11b+増設台座11a(図3(c)、増設台座11b×3枚と同一高さ)
(4) 増設台座11a×2枚(図3(d)、増設台座11b×4枚と同一高さ)
となる。
したがって、配管3の材軸がブラケット2の載置面7からH1の高さとなるように該配管を保持したい場合には(1)の構成を、同じくH2の高さとなるように該配管を保持したい場合には(2)の構成を、H3の高さとなるように該配管を保持したい場合には(3)の構成を、H4の高さとなるように該配管を保持したい場合には(4)の構成をそれぞれ採用すればよい。
以下の説明では、(3)の構成(図1、図3(c))を用いるものとする。
図1に示したように、管材固定台座1をその増設台座11aの下面(台座本体12が配置された側とは逆の面)がブラケット2の載置面7に当接されるように該ブラケットに載置する形で、配管3とブラケット2との間に管材固定台座1を挟み込んだならば、次に、配管3を跨ぐようにしてU字状管材固定具4をブラケット2の上方から落とし込み、該U字状管材固定具のボルト本体22に設けられた雄ネジ5,5を、管材固定台座を構成する台座本体12の本体側ボルト孔14,14、増設台座11bの増設側ボルト孔13b,13b、増設台座11aの増設側ボルト孔13a,13aとブラケット2に設けられた固定側ボルト孔6,6にそれぞれ挿通するとともに、U字状管材固定具4を構成する環状延設部27の帯状当接面30を配管3の外周面に当接させる。
最後に、雄ネジ5,5の各先端にナット8,8をそれぞれ螺合し、これらを締め付けることで、配管3をブラケット2に固定する。
以上説明したように、本実施形態に係る管材固定台座1によれば、厚みが相異なる2種類の増設台座11a,11bを任意に組み合わせてなる増設台座群11を台座本体12と組み合わせるようにしたので、現場の配管敷設高さに合わせた高さ調整をきめ細かく行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る管材固定台座1によれば、増設台座群11及び台座本体12を熱可塑性エラストマーで形成したので、優れた断熱性を発揮しつつ、配管3からの荷重を確実にブラケット2で支持することが可能となる。
本実施形態では、2種類の増設台座11a,11bを任意に組み合わせることで、単独の又は段重ねされる複数の増設台座を構成したが、これに代えて、厚みがそれぞれ異なる3種類以上の増設台座を任意に組み合わせることで、単独の又は段重ねされる複数の増設台座を構成するようにしてもかまわないし、逆に、増設台座11a又は増設台座11bのみで増設台座を構成してもかまわない。
また、本実施形態では、U字状管材固定具としてボルト本体22と荷重伝達部23とを備えてなるU字状管材固定具4を用いることを前提としたが、これに代えて、図4に示すように、一般的なUボルト41の使用を前提としてもかまわない。
また、本実施形態では、台座本体12の本体側ボルト孔14,14、増設台座11bの増設側ボルト孔13b,13b、増設台座11aの増設側ボルト孔13a,13aをそれぞれ丸孔としたが、U字状管材固定具との関係でボルト孔に遊びが必要な場合には、これらに代えて、図5に示すように、長孔である本体側ボルト孔14′,14′が形成された台座本体12′、同じく増設側ボルト孔13b′,13b′が形成された増設台座11b′、同じく増設側ボルト孔13a′,13a′が形成された増設台座11a′としてもかまわない。
また、本実施形態では、増設台座11a,11b及び台座本体12を相互に連結する構成とはせず単に積み重ねるだけの構成としたが、これに代えて、隣り合う2つの増設台座同士及び台座本体に最も近い側の増設台座と該台座本体とを、それらのうちの一方に形成された凹部と他方に形成された凸部による嵌合によって連結されるように構成してもかまわない。
図6は、かかる連結構成を図5の変形例に適用した例であって、台座本体12′の下面に凹部61を設けて該凹部に嵌合する凸部62を増設台座11b′の上面に設けるとともに、増設台座11b′の下面に凹部63を設けて該凹部に嵌合する凸部64を増設台座11a′の上面に設けた構成としてある。
かかる変形例によれば、複数の増設台座及び台座本体を予め相互連結しておくことができるため、配管固定作業がスムーズになるとともに、それらが互いに位置ずれを起こすことによって増設台座や台座本体に不測の変形が生じ、それに起因してU字状管材固定具による締付けに緩みが生じて配管3にガタツキが生じる等の不具合が生じる懸念をなくすことも可能となる。
1 管材固定台座
2 ブラケット(固定側部材)
3 配管(管材)
4、41 U字状管材固定具
5 雄ネジ
6 固定側ボルト孔
7 載置面
11 増設台座群(複数の増設台座)
11a,11b,11a′,11b′ 増設台座
12,12′ 台座本体
13a,13a′ 増設側ボルト孔
13b,13b′ 増設側ボルト孔
14,14′ 本体側ボルト孔
15 基部
16 管材側当接面
17 支持部
18 配管3の外周面
61,63 凹部
62,64 凸部
2 ブラケット(固定側部材)
3 配管(管材)
4、41 U字状管材固定具
5 雄ネジ
6 固定側ボルト孔
7 載置面
11 増設台座群(複数の増設台座)
11a,11b,11a′,11b′ 増設台座
12,12′ 台座本体
13a,13a′ 増設側ボルト孔
13b,13b′ 増設側ボルト孔
14,14′ 本体側ボルト孔
15 基部
16 管材側当接面
17 支持部
18 配管3の外周面
61,63 凹部
62,64 凸部
Claims (4)
- ブラケット、門型架台、振れ止め等の固定側部材と管材との間に設置されるとともに、該設置状態で前記管材を跨ぐように配置されたU字状管材固定具の各雄ネジが前記固定側部材に設けられた固定側ボルト孔にそれぞれ挿通できるようになっている管材固定台座において、
前記固定側部材の載置面に設置され前記各雄ネジが挿通される増設側ボルト孔が各端近傍に形成されてなる単独の又は段重ねされる複数の増設台座と、該増設台座に積み重ねられる台座本体とを備えるとともに、該台座本体を、前記各雄ネジがそれぞれ挿通される本体側ボルト孔が各端に形成された基部と該基部の中央近傍から立設され先端に前記管材の外周面に当接される管材側当接面が設けられた支持部とで構成したことを特徴とする管材固定台座。 - 前記増設台座が単独の増設台座で構成される場合に該単独の増設台座と前記台座本体とを、それらのうちの一方に形成された凹部と他方に形成された凸部による嵌合によって連結されるように構成した請求項1記載の管材固定台座。
- 前記増設台座が複数の増設台座で構成される場合に該複数の増設台座のうち、隣り合う2つの増設台座同士及び前記台座本体に最も近い側の増設台座と該台座本体とを、それらのうちの一方に形成された凹部と他方に形成された凸部による嵌合によって連結されるように構成した請求項1記載の管材固定台座。
- 前記単独の又は段重ねされる複数の増設台座と前記台座本体とを、熱可塑性エラストマーで形成した請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の管材固定台座。
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-
2021
- 2021-01-07 JP JP2021001720A patent/JP2022106604A/ja active Pending
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