JP2022102605A - ジャー容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができるジャー容器を提供する。【解決手段】本発明に係る態様のジャー容器1は、容器本体2と、キャップ3と、伝達機構4と、中皿5と、を備えている。伝達機構4は、キャップ3の開操作時においてキャップ3の係合部31dに周方向で係合し、キャップ3の閉操作時において係合部31dが周方向で乗り越え可能な被係合部42dを備えている。伝達機構4は、伝達機構4に対する中皿5の容器軸回りの回転を規制する規制リブ45を備えている。容器本体2の支柱12は、中皿5に形成されたねじ部73aが噛み合う縦リブ13を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、ジャー容器に関する。
ジャー容器として、上方に開口する開口部を有する有底筒状の容器本体と、容器本体に対する容器軸回りの回転操作に伴い、開口部を開閉可能に容器本体に装着されるキャップと、を備えた構成が知られている(例えば下記特許文献1参照)。この種のジャー容器から内容物を取り出すには、まず容器本体からキャップを取り外し、容器本体の開口部を開放する。その後、開口部を通じて指等を挿し入れ、容器本体内の内容物を掬い取る。
ところで、ジャー容器では、内容物の減少とともに、容器本体の奥まで指等を挿し入れる必要がある。この際、容器本体の内周面等に付着している内容物に、指等が触れて意図せず汚れる可能性がある。また、容器本体の内面(底面や内周面)に付着した内容物が、使い切れずに残ってしまう可能性もある。
そのため、従来技術にあっては、内容物の残量に関わらず簡便な操作で内容物を取り出す点において、未だ改善の余地があった。
そのため、従来技術にあっては、内容物の残量に関わらず簡便な操作で内容物を取り出す点において、未だ改善の余地があった。
本発明は、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができるジャー容器を提供する。
上記課題を解決するために、本開示は以下の態様を採用した。
本開示の一態様に係るジャー容器は、容器軸方向に開口する開口部を有する有底筒状に形成され、容器軸方向に延びる支柱が底壁に形成された容器本体と、前記容器本体に対する容器軸回りの回転操作に伴い、前記開口部を開閉可能に前記容器本体に装着されるキャップと、前記支柱が貫通する貫通孔を有し、前記容器本体内で容器軸方向に移動可能に設けられた中皿と、前記中皿と前記キャップとの間に設けられ、前記中皿と前記キャップとの間で回転操作力の伝達及び遮断を切り替える伝達機構と、を備え、前記伝達機構は、前記キャップの開操作時において前記キャップが有する係合部に容器軸回りの周方向で係合し、前記キャップの閉操作時において前記係合部が前記周方向で乗り越え可能な被係合部を備え、前記支柱及び前記伝達機構の一方の部材は、前記一方の部材に対する前記中皿の容器軸回りの回転を規制する回り止め部を備え、前記支柱及び前記伝達機構の他方の部材は、前記中皿に形成されたねじ部が噛み合う噛合部を備えている。
本開示の一態様に係るジャー容器は、容器軸方向に開口する開口部を有する有底筒状に形成され、容器軸方向に延びる支柱が底壁に形成された容器本体と、前記容器本体に対する容器軸回りの回転操作に伴い、前記開口部を開閉可能に前記容器本体に装着されるキャップと、前記支柱が貫通する貫通孔を有し、前記容器本体内で容器軸方向に移動可能に設けられた中皿と、前記中皿と前記キャップとの間に設けられ、前記中皿と前記キャップとの間で回転操作力の伝達及び遮断を切り替える伝達機構と、を備え、前記伝達機構は、前記キャップの開操作時において前記キャップが有する係合部に容器軸回りの周方向で係合し、前記キャップの閉操作時において前記係合部が前記周方向で乗り越え可能な被係合部を備え、前記支柱及び前記伝達機構の一方の部材は、前記一方の部材に対する前記中皿の容器軸回りの回転を規制する回り止め部を備え、前記支柱及び前記伝達機構の他方の部材は、前記中皿に形成されたねじ部が噛み合う噛合部を備えている。
本態様によれば、キャップが開方向に移動する過程において、係合部が被係合部に周方向で係合すると、キャップの回転操作力が係合部及び被係合部を介して伝達機構に伝達される。これにより、伝達機構がキャップとともに容器本体に対して回転する。
ここで、中皿は、一方の部材との間で回り止め部によって回転が規制され、他方の部材との間でねじ部を介して噛合部に噛み合っている。そのため、中皿は、容器本体に対する伝達機構の回転に伴い、ねじ部が噛合部に噛み合いながら上方に移動する。すなわち、キャップの開操作に伴い、容器本体内の内容物が中皿によって内容物が押し上げられる。そのため、内容物の残量が少なくなっても、内容物を取り出すにあたって、容器本体の開口部を通じて容器本体の奥まで指等を挿し入れる必要がない。その結果、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
ここで、中皿は、一方の部材との間で回り止め部によって回転が規制され、他方の部材との間でねじ部を介して噛合部に噛み合っている。そのため、中皿は、容器本体に対する伝達機構の回転に伴い、ねじ部が噛合部に噛み合いながら上方に移動する。すなわち、キャップの開操作に伴い、容器本体内の内容物が中皿によって内容物が押し上げられる。そのため、内容物の残量が少なくなっても、内容物を取り出すにあたって、容器本体の開口部を通じて容器本体の奥まで指等を挿し入れる必要がない。その結果、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
上記態様のジャー容器において、前記伝達機構は、前記キャップの内側において、前記開口部を閉塞する閉塞壁を備え、前記閉塞壁には、前記閉塞壁を容器軸方向に貫通して、前記容器本体の内外を連通させるとともに、前記中皿の上方への移動に伴い、前記閉塞壁の外側に向けて内容物が通過する繰出孔が形成されていることが好ましい。
本態様によれば、中皿の上方への移動に伴い、容器本体内の内容物が繰出孔を通じて閉塞壁の外部に供給される。そのため、内容物を取り出すにあたって、容器本体の開口部を通じて容器本体の奥まで指等を挿し入れる必要がない。これにより、内容物の取り出し時に指等が意図せず汚れるのを抑制できる。また、容器本体内の内容物を無駄なく使い切ることができる。
特に、本態様では、キャップの開操作に伴い、中皿を上方に移動させることができるので、例えばキャップの開操作後、容器本体内の内容物が繰出孔を通過するのに別の操作を行う必要がない。
その結果、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
本態様によれば、中皿の上方への移動に伴い、容器本体内の内容物が繰出孔を通じて閉塞壁の外部に供給される。そのため、内容物を取り出すにあたって、容器本体の開口部を通じて容器本体の奥まで指等を挿し入れる必要がない。これにより、内容物の取り出し時に指等が意図せず汚れるのを抑制できる。また、容器本体内の内容物を無駄なく使い切ることができる。
特に、本態様では、キャップの開操作に伴い、中皿を上方に移動させることができるので、例えばキャップの開操作後、容器本体内の内容物が繰出孔を通過するのに別の操作を行う必要がない。
その結果、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
上記態様のジャー容器において、前記閉塞壁は、前記閉塞壁の外側において、前記繰出孔の周囲を取り囲む仕切壁を備えていることが好ましい。
本態様によれば、繰出孔を通過した内容物が仕切壁の内側に留まる。そのため、繰出孔を通過した内容物が閉塞壁の上面から零れること等を抑制した上で、内容物を取り出し易い。
本態様によれば、繰出孔を通過した内容物が仕切壁の内側に留まる。そのため、繰出孔を通過した内容物が閉塞壁の上面から零れること等を抑制した上で、内容物を取り出し易い。
本発明の態様によれば、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する実施形態や変形例において、対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1に示すジャー容器1は、有底筒状の容器本体2と、容器本体2に着脱可能に取り付けられる有頂筒状のキャップ3と、伝達機構(一方の部材)4と、中皿5と、を備えている。容器本体2及びキャップ3の各中心軸は、共通の軸線上に配置されている。以下、この共通の軸線をジャー容器1の容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器軸O方向を上下方向という。また、上下方向に沿う容器本体2(収容部10)の底壁10b側を下方といい、キャップ3(外キャップ32)の頂壁32a側を上方という。上下方向から見た平面視で容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。なお、ジャー容器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂を用いた成形品とされている。
(第1実施形態)
図1に示すジャー容器1は、有底筒状の容器本体2と、容器本体2に着脱可能に取り付けられる有頂筒状のキャップ3と、伝達機構(一方の部材)4と、中皿5と、を備えている。容器本体2及びキャップ3の各中心軸は、共通の軸線上に配置されている。以下、この共通の軸線をジャー容器1の容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器軸O方向を上下方向という。また、上下方向に沿う容器本体2(収容部10)の底壁10b側を下方といい、キャップ3(外キャップ32)の頂壁32a側を上方という。上下方向から見た平面視で容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。なお、ジャー容器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂を用いた成形品とされている。
容器本体2は、収容部10と、囲繞筒11と、支柱(他方の部材)12と、を備えている。
収容部10は、周壁10a及び底壁10bを有し、上方に開口する有底筒状に形成されている。収容部10内には、内容物が収容される。なお、本実施形態において、収容部10内に収容される内容物としては、ハンドクリームや化粧料として用いられるクリーム状や半固形状等の内容物であることが好ましい。
収容部10は、周壁10a及び底壁10bを有し、上方に開口する有底筒状に形成されている。収容部10内には、内容物が収容される。なお、本実施形態において、収容部10内に収容される内容物としては、ハンドクリームや化粧料として用いられるクリーム状や半固形状等の内容物であることが好ましい。
支柱12は、底壁10bのうち平面視で容器軸Oと重なり合う部分から上方に延びている。支柱12の外周面には、縦リブ(噛合部)13が形成されている。縦リブ13は、支柱12から径方向の外側に突出するとともに、上下方向に延びている。図示の例において、縦リブ13は、支柱12の上端部を除く全域に亘って上下方向に連続的に延びている。縦リブ13は、支柱12において、周方向に間隔をあけて形成されている。なお、縦リブ13は、径方向に弾性変形可能な程度の寸法に設定されている。
囲繞筒11は、周壁10aの上端部にフランジ部14を介して連なっている。囲繞筒11は、収容部10の周囲を取り囲んでいる。囲繞筒11は、下方に位置するものほど直径が拡大する多段筒状に形成されている。囲繞筒11の上部には、雄ねじ部11aが形成されている。
キャップ3は、内キャップ31と、外キャップ32と、パッキン33と、を備えている。
内キャップ31は、容器軸Oと同軸に配置された有頂筒状に形成されている。内キャップ31のうち、周壁31aの下部には、雌ねじ部31bが形成されている。雌ねじ部31bは、容器本体2に対するキャップ3の周方向の一方側への回転操作に伴い、雄ねじ部11aに螺着される。これにより、キャップ3が容器本体2に取り付けられ、キャップ3が閉位置となる。閉位置において、内キャップ31の頂壁31cは、容器本体2(収容部10)の上端開口部を上方から覆っている。
一方、雌ねじ部31bは、キャップ3が閉位置にあるとき、容器本体2に対するキャップ3の周方向の他方側への回転操作に伴い、雄ねじ部11aとの螺着が解除される。これにより、キャップ3が容器本体2から取り外され、キャップ3が開位置となる。
内キャップ31は、容器軸Oと同軸に配置された有頂筒状に形成されている。内キャップ31のうち、周壁31aの下部には、雌ねじ部31bが形成されている。雌ねじ部31bは、容器本体2に対するキャップ3の周方向の一方側への回転操作に伴い、雄ねじ部11aに螺着される。これにより、キャップ3が容器本体2に取り付けられ、キャップ3が閉位置となる。閉位置において、内キャップ31の頂壁31cは、容器本体2(収容部10)の上端開口部を上方から覆っている。
一方、雌ねじ部31bは、キャップ3が閉位置にあるとき、容器本体2に対するキャップ3の周方向の他方側への回転操作に伴い、雄ねじ部11aとの螺着が解除される。これにより、キャップ3が容器本体2から取り外され、キャップ3が開位置となる。
内キャップ31のうち、周壁31aの上部には、係合部31dが形成されている。図2に示すように、係合部31dは、周壁31aから径方向の内側に向けて突出している。係合部31dは、平面視において、周方向の他方側に向かうに従い周壁31aからの突出量が増加する台形状に形成されている。係合部31dは、周壁31aにおいて周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図3に示すように、係合部31dは、係合面35、摺動面36及び乗り上げ面37を有している。
係合面35は、係合部31dのうち、周方向の他方側を向く面である。係合面35は、径方向に沿って延びる平坦面に形成されている。
摺動面36は、係合部31dのうち、周方向の一方側を向く面である。摺動面36は、周方向の他方側に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜している。
乗り上げ面37は、係合部31dのうち、径方向の内側を向く面である。乗り上げ面37は、周方向に沿って延びている。乗り上げ面37は、係合面35と摺動面36の径方向の内側端部同士を架け渡している。但し、係合面35と摺動面36とが直接連なっていてもよい。
係合面35は、係合部31dのうち、周方向の他方側を向く面である。係合面35は、径方向に沿って延びる平坦面に形成されている。
摺動面36は、係合部31dのうち、周方向の一方側を向く面である。摺動面36は、周方向の他方側に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜している。
乗り上げ面37は、係合部31dのうち、径方向の内側を向く面である。乗り上げ面37は、周方向に沿って延びている。乗り上げ面37は、係合面35と摺動面36の径方向の内側端部同士を架け渡している。但し、係合面35と摺動面36とが直接連なっていてもよい。
図1に示すように、外キャップ32は、容器軸Oと同軸に配置された有頂筒状に形成されている。外キャップ32は、内キャップ31を上方及び径方向の外側から取り囲んでいる。具体的に、外キャップ32の頂壁32aは、内キャップ31の頂壁31cに上方から近接又は当接している。外キャップ32の周壁32b内には、内キャップ31の周壁31aが相対回転不能に取り付けられている。
パッキン33は、内キャップ31の頂壁31cに取り付けられている。パッキン33は、キャップ3が閉位置にあるとき、伝達機構4を介して容器本体2の上端開口縁に密接する。
パッキン33は、内キャップ31の頂壁31cに取り付けられている。パッキン33は、キャップ3が閉位置にあるとき、伝達機構4を介して容器本体2の上端開口縁に密接する。
伝達機構4は、キャップ3と中皿5との間に設けられ、キャップ3と中皿5との間で回転操作力の伝達及び遮断を切り替える。伝達機構4は、容器本体2に対して容器軸O回りに回転可能に取り付けられている。伝達機構4は、回転筒41と、中栓42と、を備えている。
回転筒41は、周壁10aの内周面に沿って配置された容器軸Oと同軸の筒状である。回転筒41は、収容部10内において容器軸O回りに回転可能に配置されている。回転筒41には、規制リブ(回り止め部)45が形成されている。規制リブ45は、径方向の内側に向けて突出するとともに、上下方向に直線状に延びている。本実施形態において、規制リブ45は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、回転筒41の上端部には、径方向の外側に張り出す外フランジ部46が形成されている。外フランジ部46は、容器本体2の上端開口縁に上方から当接している。
中栓42は、容器軸Oと同軸に配置された有頂筒状に形成されている。中栓42は、回転筒41に一体に組み付けられるとともに、容器本体2に対して容器軸O回りに回転可能に取り付けられている。具体的に、中栓42は、取付筒42aと、閉塞壁42bと、を備えている。
取付筒42aは、周壁10aの上端部に装着されている。取付筒42aの内周面には、周溝42cが形成されている。周溝42cは、取付筒42aの内周面上で開口するとともに、取付筒42aの全周に亘って連続的に延びている。周溝42cには、周壁10aの上端部に形成された突条10cが係合している。突条10cは、周壁10aから径方向の外側に突出するとともに、周壁10aの全周に亘って連続的に延びている。これにより、中栓42は、容器本体2に対する上下方向の移動が規制された上で、容器本体2に対する容器軸O回りに回転可能に構成されている。
取付筒42aの外周面には、被係合部42dが形成されている。被係合部42dは、取付筒42aから径方向の外側に向けて突出している。図2に示すように、被係合部42dは、キャップ3が開方向(周方向の他方側)に向けて回転する際に、係合部31dに周方向で係合する。一方、被係合部42dは、キャップ3が閉方向(周方向の一方側)に向けて回転する際に、係合部31dを周方向に乗り越える。
被係合部42dは、平面視において、周方向の一方側に向かうに従い取付筒42aからの突出量が増加する台形状に形成されている。被係合部42dは、取付筒42aにおいて周方向に間隔をあけて複数形成されている。本実施形態において、被係合部42dの数は、係合部31dよりも多い。但し、被係合部42dは、係合部31dと同数であってもよく、係合部31dよりも少なくてもよい。なお、図示の例において、被係合部42dの上下方向の寸法は、係合部31dの上下方向の寸法よりも大きい。
図3に示すように、被係合部42dは、被係合面51、摺動面52及び乗り上げ面53を有している。
被係合面51は、被係合部42dのうち、周方向の一方側を向く面である。被係合面51は、径方向に沿って延びる平坦面に形成されている。
摺動面52は、被係合部42dのうち、周方向の他方側を向く面である。摺動面52は、周方向の一方側に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜している。
乗り上げ面53は、被係合部42dのうち、径方向の外側を向く面である。乗り上げ面53は、周方向に沿って延びている。乗り上げ面53は、被係合面51と摺動面52の径方向の外側端部同士を架け渡している。但し、被係合面51と摺動面52とが直接連なっていてもよい。
被係合面51は、被係合部42dのうち、周方向の一方側を向く面である。被係合面51は、径方向に沿って延びる平坦面に形成されている。
摺動面52は、被係合部42dのうち、周方向の他方側を向く面である。摺動面52は、周方向の一方側に向かうに従い径方向の内側に向けて傾斜している。
乗り上げ面53は、被係合部42dのうち、径方向の外側を向く面である。乗り上げ面53は、周方向に沿って延びている。乗り上げ面53は、被係合面51と摺動面52の径方向の外側端部同士を架け渡している。但し、被係合面51と摺動面52とが直接連なっていてもよい。
図1、図2に示すように、閉塞壁42bは、取付筒42aの上端開口部を閉塞している。したがって、閉塞壁42bは、中栓42が容器本体2に装着された状態において、容器本体2の上端開口部を上方から閉塞している。閉塞壁42bの外周部分において、取付筒42aとの境界部分には、下方に開口する嵌合溝61が形成されている。嵌合溝61は、閉塞壁42bの全周に亘って延びている。嵌合溝61内には、周壁10a及び外フランジ部46がまとめて嵌合されている。嵌合溝61内において、外フランジ部46は、不図示のリブ等によって閉塞壁42bに相対回転不能に構成されている。これにより、回転筒41は、中栓42の回転に伴い、中栓42と一体に回転する。
閉塞壁42bのうち、嵌合溝61よりも径方向の内側に位置する部分には、外周凹部62及び内周凹部63が形成されている。外周凹部62及び内周凹部63は、閉塞壁42bの上面に対して下方に窪んでいる。
外周凹部62は、平面視において、容器軸Oを中心とする環状に形成されている。径方向に沿う断面視において、外周凹部62は、底面62aと、内周側面62bと、外周側面62cと、を備えている。
外周凹部62は、平面視において、容器軸Oを中心とする環状に形成されている。径方向に沿う断面視において、外周凹部62は、底面62aと、内周側面62bと、外周側面62cと、を備えている。
底面62aは、外周凹部62のうち径方向の中央部に位置している。図示の例において、底面62aは、閉塞壁42bの下面に平行な平坦面に形成されている。
内周側面62bは、底面62aの内周縁に連なっている。内周側面62bは、径方向の内側に向かうに従い上方に延びている。
外周側面62cは、底面62aの外周縁に連なっている。外周側面62cは、径方向の外側に向かうに従い上方に延びている。本実施形態において、底面62aに対する外周側面62cの傾斜角度は、底面62aに対する内周側面62bの傾斜角度よりも小さくなっている。
内周側面62bは、底面62aの内周縁に連なっている。内周側面62bは、径方向の内側に向かうに従い上方に延びている。
外周側面62cは、底面62aの外周縁に連なっている。外周側面62cは、径方向の外側に向かうに従い上方に延びている。本実施形態において、底面62aに対する外周側面62cの傾斜角度は、底面62aに対する内周側面62bの傾斜角度よりも小さくなっている。
内周凹部63は、外周凹部62の内側に位置している。内周凹部63は、径方向に沿う断面視において、下方に突の円弧状に形成されている。閉塞壁42bのうち、内周凹部63の内側に位置する部分には、繰出孔65が形成されている。繰出孔65は、閉塞壁42bを上下方向に貫通している。すなわち、閉塞壁42bは、容器本体2の上端開口部を閉塞した上で、繰出孔65通じて容器本体2の内外を連通している。
繰出孔65は、容器軸Oの周囲に周方向に間隔をあけて複数形成されている。繰出孔65は、内容物の取り出し時において、容器本体2内の内容物が通過可能になっている。なお、繰出孔65の大きさや形状、数等は適宜変更が可能である。
閉塞壁42bのうち、外周凹部62と内周凹部63との間に位置する部分は、外周凹部62と内周凹部63との間を仕切る仕切壁67を構成している。仕切壁67は、容器軸Oと同軸に配置された筒状に形成されている。仕切壁67は、繰出孔65を径方向の外側からまとめて取り囲んでいる。なお、キャップ3が閉位置にあるとき、閉塞壁42bの上面には、パッキン33が上方から密接している。
図1に示すように、中皿5は、容器本体2内に上下動可能に保持されている。中皿5は、容器軸Oと同軸に配置された有頂筒状に形成されている。具体的に、中皿5は、押上部71と、外周壁72と、内周壁73と、を備えている。
押上部71は、容器軸Oと同軸に配置された環状に形成されている。すなわち、押上部71における径方向の中央部には、押上部71を上下方向に貫通する貫通孔71aが形成されている。貫通孔71a内には、支柱12が挿入されている。なお、収容部10内に収容される内容物は、周壁10a、支柱12及び押上部71に囲まれた空間内で保持される。
押上部71は、容器軸Oと同軸に配置された環状に形成されている。すなわち、押上部71における径方向の中央部には、押上部71を上下方向に貫通する貫通孔71aが形成されている。貫通孔71a内には、支柱12が挿入されている。なお、収容部10内に収容される内容物は、周壁10a、支柱12及び押上部71に囲まれた空間内で保持される。
外周壁72は、押上部71の外周縁から下方に延びる筒状に形成されている。外周壁72には、径方向の内側に窪む収容溝72aが形成されている。収容溝72aは、外周壁72を上下方向に貫通している。収容溝72a内には、規制リブ45が収容されている。中皿5は、収容溝72aの内面が規制リブ45に周方向で当接することで、回転筒41に対する容器軸O回りの回転が規制されている。なお、外周壁72の外周面と回転筒41の内周面との間は、内容物が通過しない程度に接近していることが好ましい。この場合、外周壁72は、回転筒41に対して上下動可能であれば、回転筒41の内周面に接触していてもよい。
内周壁73は、貫通孔71aの内周縁から下方に延びる筒状に形成されている。すなわち、内周壁73は、支柱12の周囲を取り囲んでいる。なお、内周壁73の内周面と支柱12の外周面との間は、内容物が通過しない程度に接近していることが好ましい。
内周壁73の内周面には、ねじ部73aが形成されている。ねじ部73aは、上下方向に沿って螺旋状に延びる突条である。ねじ部73aは、縦リブ13に噛み合っている。
中皿5は、収容溝72aと規制リブ45との周方向の位置を合わせた状態で、支柱12に対して打栓することで、容器本体2に組み付けられる。中皿5が容器本体2に組み付けられた状態において、ねじ部73aは縦リブ13に食い込んでいる。なお、縦リブ13のうち、ねじ部73aに押し付けられている部分は、持続応力の作用によってクリープ変形(塑性変形)が発生していてもよく、ねじ部73aが通過した際に復元変形してもよい。また、縦リブ13には、ねじ部73aに噛み合うねじ溝部が予め形成されていてもよい。
中皿5は、収容溝72aと規制リブ45との周方向の位置を合わせた状態で、支柱12に対して打栓することで、容器本体2に組み付けられる。中皿5が容器本体2に組み付けられた状態において、ねじ部73aは縦リブ13に食い込んでいる。なお、縦リブ13のうち、ねじ部73aに押し付けられている部分は、持続応力の作用によってクリープ変形(塑性変形)が発生していてもよく、ねじ部73aが通過した際に復元変形してもよい。また、縦リブ13には、ねじ部73aに噛み合うねじ溝部が予め形成されていてもよい。
続いて、上述したジャー容器1の使用方法として、キャップ3の着脱時の作用を説明する。以下の説明では、キャップ3が閉位置にある状態を、ジャー容器1の初期状態とする。
まず、キャップ3を開位置に移動させる。具体的には、キャップ3を開方向(容器本体2に対して周方向の他方側)に回転させる。すると、キャップ3は、周方向の他方側に移動するに従い、容器本体2に対して上方に移動する。
まず、キャップ3を開位置に移動させる。具体的には、キャップ3を開方向(容器本体2に対して周方向の他方側)に回転させる。すると、キャップ3は、周方向の他方側に移動するに従い、容器本体2に対して上方に移動する。
キャップ3が開方向に移動する過程において、係合部31dの係合面35が被係合部42dの被係合面51に周方向で接触する。この状態で、さらにキャップ3を開方向に回転させると、キャップ3の回転操作力が係合部31d及び被係合部42dを介して伝達機構4に伝達されることで、伝達機構4がキャップ3とともに容器本体2に対して回転する。
すると、伝達機構4の回転力は、規制リブ45及び収容溝72aの内面を介して中皿5に伝達される。その結果、中皿5は、伝達機構4及びキャップ3とともに、容器本体2に対して回転する。この際、中皿5は、ねじ部73aによって縦リブ13を径方向の内側に押し潰しながら支柱12の周囲を回転する。ねじ部73aが縦リブ13に常時噛み合うことで、中皿5は容器軸O回りの回転に伴い上方に移動する。本実施形態のように、ねじ部73aが縦リブ13を圧し潰しながら上方に移動することで、例えばねじ部73aに噛み合うねじ溝部を予め形成しておく場合に比べ、支柱12の周辺に存在する内容物を効率的に押し上げることができる。
中皿5が上方に移動すると、収容部10内に収容された内容物が上方に押し上げられる。すると、容器本体2内の内容物が繰出孔65を通じて閉塞壁42bの上面(内周凹部63内)に供給される。
その後、キャップ3が容器本体2から取り外され、キャップ3が開位置に移動する。キャップ3が開位置に移動することで、中栓42が外部に露出する。すなわち、容器本体2の上端開口部が繰出孔65を通じて開放される。この状態で、利用者は、内周凹部63内に供給された内容物を指等で掬い取ることで、内容物を取り出すことができる。特に、本実施形態では、内容物が繰出孔65を通過することで、内周凹部63内で造形片を形成する。そして、各繰出孔65を通過した各造形片は、内周凹部63内で組み合わされることで、造形物を構成する。但し、繰出孔65から供給される内容物は、複数の造形片の集合物(造形物)として判断される場合に限らず、各造形片のそれぞれが独立していてもよい。また、造形物としては、文字からなる造形片の組み合わせでもよく、図形からなる造形片の組み合わせでもよい。また、繰出孔65から供給される内容物は、造形されなくてもよい。
内容物を取り出した後、キャップ3を閉位置に戻すには、容器本体2にキャップ3を被せた状態で、容器本体2に対してキャップ3を閉方向(周方向の一方側)に回転させる。すると、キャップ3は、周方向の一方側への移動に伴い、容器本体2に対して下方に移動する。
キャップ3が閉方向に移動する過程において、係合部31dの摺動面36が被係合部42dの摺動面52が接触する。この状態で、さらにキャップ3を閉方向に回転させると、各摺動面36,52同士及び乗り上げ面37,53同士が順に摺動しながら、キャップ3が閉方向に移動する。その結果、係合部31dが被係合部42dを乗り越える。すなわち、キャップ3を閉操作する際には、伝達機構4に対してキャップ3が相対回転(空回り)することで、伝達機構4は容器本体2に対して回転し難いようになっている。よって、中皿5が上下動せずにキャップ3のみが閉方向に移動する。そのため、容器本体2に対する中皿5の上下方向の位置は、キャップ3が前回開位置となった状態に維持される。そして、次回キャップ3を再び開位置とした場合には、キャップ3が前回開位置となって停止した位置からさらに上方に移動する。これにより、本実施形態のジャー容器1では、開操作の度に中皿5が上方に移動することで、内容物が上方に押し上げられる。なお、キャップ3が開位置の状態で、例えば中栓42を介して伝達機構4を直接回転させてもよい。これにより、キャップ3の開閉操作に関わらず、中皿5を上下動させることができるので、内容物の供給量を微調整することができる。
このように、本実施形態のジャー容器1において、伝達機構4は、キャップ3の開操作時においてキャップ3の係合部31dに周方向で係合し、キャップ3の閉操作時において係合部31dが周方向で乗り越え可能な被係合部42dを備えている。伝達機構4は伝達機構4に対する中皿5の容器軸回りの回転を規制する規制リブ45を備え、支柱12は中皿5に形成されたねじ部73aが噛み合う縦リブ13を備えている。
この構成によれば、伝達機構4の規制リブ45が中皿5の収容溝72a内に収容されていることで、キャップ3の開操作に伴い、伝達機構4を介して中皿5が回転する。中皿5のねじ部73aが支柱12の縦リブ13に噛み合っているので、容器本体2に対する中皿5の回転に伴い、中皿5が上方に移動する。これにより、キャップ3の開操作に伴い、中皿5が容器本体2に対して上方に移動する。すなわち、キャップ3の開操作に伴い、容器本体2内の内容物が中皿5によって内容物が押し上げられる。そのため、内容物の残量が少なくなっても、内容物を取り出すにあたって、容器本体2の上端開口部を通じて容器本体2の奥まで指等を挿し入れる必要がない。これにより、内容物の取り出し時に指等が意図せず汚れるのを抑制できる。また、容器本体内の内容物を無駄なく使い切ることができる。
その結果、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
この構成によれば、伝達機構4の規制リブ45が中皿5の収容溝72a内に収容されていることで、キャップ3の開操作に伴い、伝達機構4を介して中皿5が回転する。中皿5のねじ部73aが支柱12の縦リブ13に噛み合っているので、容器本体2に対する中皿5の回転に伴い、中皿5が上方に移動する。これにより、キャップ3の開操作に伴い、中皿5が容器本体2に対して上方に移動する。すなわち、キャップ3の開操作に伴い、容器本体2内の内容物が中皿5によって内容物が押し上げられる。そのため、内容物の残量が少なくなっても、内容物を取り出すにあたって、容器本体2の上端開口部を通じて容器本体2の奥まで指等を挿し入れる必要がない。これにより、内容物の取り出し時に指等が意図せず汚れるのを抑制できる。また、容器本体内の内容物を無駄なく使い切ることができる。
その結果、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
本実施形態のジャー容器1において、伝達機構4は、キャップ3の内側において、容器本体2の上端開口部を閉塞する閉塞壁42bを備え、閉塞壁42bには、中皿5の上方への移動に伴い、閉塞壁42bの外側に向けて内容物が通過する繰出孔65が形成されている構成とした。
この構成によれば、中皿5の上方への移動に伴い、容器本体2内の内容物が繰出孔65を通じて閉塞壁42bの上面(内周凹部63内)に供給される。そのため、内容物を取り出すにあたって、容器本体2の上端開口部を通じて容器本体2の奥まで指等を挿し入れる必要がない。特に、本実施形態では、キャップ3の開操作に伴い、中皿5を上方に移動させることができるので、例えばキャップ3の開操作後、容器本体2内の内容物が繰出孔65を通過するのに別の操作を行う必要がない。その結果、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
この構成によれば、中皿5の上方への移動に伴い、容器本体2内の内容物が繰出孔65を通じて閉塞壁42bの上面(内周凹部63内)に供給される。そのため、内容物を取り出すにあたって、容器本体2の上端開口部を通じて容器本体2の奥まで指等を挿し入れる必要がない。特に、本実施形態では、キャップ3の開操作に伴い、中皿5を上方に移動させることができるので、例えばキャップ3の開操作後、容器本体2内の内容物が繰出孔65を通過するのに別の操作を行う必要がない。その結果、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
本実施形態のジャー容器1は、閉塞壁42bの外側において、繰出孔65の周囲を取り囲む仕切壁67を備えている構成とした。
この構成によれば、繰出孔65を通過した内容物が仕切壁67の内側に留まる。そのため、繰出孔65を通過した内容物が閉塞壁42bの上面から零れること等を抑制した上で、内容物を取り出し易い。
この構成によれば、繰出孔65を通過した内容物が仕切壁67の内側に留まる。そのため、繰出孔65を通過した内容物が閉塞壁42bの上面から零れること等を抑制した上で、内容物を取り出し易い。
(第2実施形態)
第2実施形態では、回転筒41が楕円形状に形成されている点で上述した第1実施形態と相違している。
図5、図6に示すジャー容器1において、伝達機構4は、回転筒41と、取付筒42aと、を備えている。
回転筒41は、平面視において、容器軸Oを中心とする楕円形状に形成されている。回転筒41のうち、長軸方向の端部は周壁10aの内周面に沿って配置され、短軸方向の端部は周壁10aの内周面から径方向に離間している。回転筒41の上端部には、径方向の外側に張り出すフランジ部102が形成されている。フランジ部102の外周縁は、周壁10aの外側に位置している。
第2実施形態では、回転筒41が楕円形状に形成されている点で上述した第1実施形態と相違している。
図5、図6に示すジャー容器1において、伝達機構4は、回転筒41と、取付筒42aと、を備えている。
回転筒41は、平面視において、容器軸Oを中心とする楕円形状に形成されている。回転筒41のうち、長軸方向の端部は周壁10aの内周面に沿って配置され、短軸方向の端部は周壁10aの内周面から径方向に離間している。回転筒41の上端部には、径方向の外側に張り出すフランジ部102が形成されている。フランジ部102の外周縁は、周壁10aの外側に位置している。
取付筒42aは、フランジ部102の外周縁から下方に延びている。取付筒42aは、平面視において、容器軸Oを中心とする円形状に形成されている。取付筒42aは、周壁10aの上端部に装着されている。取付筒42aの内周面には、周溝42cが形成されている。周溝42cには、周壁10aの突条10cが収容されている。また、取付筒42aの外周面には、被係合部42dが形成されている。
本実施形態の伝達機構4は、回転筒41を通じて上方に開口している。よって、キャップ3が開位置にあるとき、容器本体2は、回転筒41の内側を通じて外部に開放される。
中皿5は、回転筒41の内側に配置されている。中皿5の押上部71は、平面視において回転筒41の内面形状に倣った楕円形状に形成されている。中皿5は、押上部71又は外周壁72が回転筒41の内周面に接触することで、回転筒41に対して相対回転不能に構成されている。したがって、回転筒41の内周面は、回り止め部を構成する。なお、回転筒41及び中皿5の平面視形状は、互いに相対回転不能な構成であれば、楕円形状以外の非真円形状、矩形状や三角形状の多角形状であってもよい。
押上部71の上面のうち、少なくとも外周部分は、径方向に沿う断面視において、径方向の外側から内側に向かうに従い下方に延びる傾斜面71bに形成されている。なお、押上部71の上面は、容器軸Oに直交する平坦面であってもよい。
本実施形態のジャー容器1において、キャップ3を開位置に移動させると、第1実施形態と同様に、係合部31dの係合面35が被係合部42dの被係合面51に周方向で接触する。そのため、係合面35及び被係合面51同士が接触した状態で、さらにキャップ3を開方向に回転させると、キャップ3の回転操作力によって伝達機構4がキャップ3とともに容器本体2に対して回転する。
すると、伝達機構4の回転力が回転筒41を介して中皿5に伝達されることで、中皿5は、伝達機構4及びキャップ3とともに、容器本体2に対して回転する。これにより、中皿5は容器軸O回りの回転に伴い上方に移動する。
中皿5が上方に移動すると、収容部10内に収容された内容物が上方に押し上げられる。その後、キャップ3が容器本体2から取り外され、キャップ3が開位置に移動する。これにより、回転筒41の内側を通じて容器本体2の上端開口部が開放される。キャップ3の開位置において、利用者は回転筒41の内側に指等を挿し入れることで、内容物を掬い取ることで、内容物を取り出すことができる。
本実施形態においても、キャップ3の開操作に伴い、容器本体2内の内容物が中皿5によって内容物が押し上げられる。そのため、内容物の残量が少なくなっても内容物を取り出すにあたって、容器本体2の上端開口部を通じて容器本体2の奥まで指等を挿し入れる必要がない。その結果、内容物の残量に関わらず、内容物を簡便な操作で取り出すことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、支柱(他方の部材)12に噛合部が形成され、伝達機構(一方の部材)4に回り止め部が形成された構成について説明したが、この構成に限られない。伝達機構(他方の部材)4に噛合部が形成され、支柱(一方の部材)12に回り止め部が形成されていてもよい。この場合、中皿は、支柱12との間で回り止め部によって回転が規制され、伝達機構4(回転筒41)との間でねじ部を介して噛合部に噛み合っている。そのため、中皿5は、キャップ3の開操作によって伝達機構4が回転することで、容器本体2に対する伝達機構4の回転に伴い、ねじ部が噛合部に噛み合いながら上方に移動する。
上述した第2実施形態では、回転筒41を楕円形状に形成することで回り止め部として利用した場合について説明したが、この構成を第1実施形態に採用してもよい。一方で、第1実施形態の規制リブ45を第2実施形態に採用してもよい。
例えば、上述した実施形態では、支柱(他方の部材)12に噛合部が形成され、伝達機構(一方の部材)4に回り止め部が形成された構成について説明したが、この構成に限られない。伝達機構(他方の部材)4に噛合部が形成され、支柱(一方の部材)12に回り止め部が形成されていてもよい。この場合、中皿は、支柱12との間で回り止め部によって回転が規制され、伝達機構4(回転筒41)との間でねじ部を介して噛合部に噛み合っている。そのため、中皿5は、キャップ3の開操作によって伝達機構4が回転することで、容器本体2に対する伝達機構4の回転に伴い、ねじ部が噛合部に噛み合いながら上方に移動する。
上述した第2実施形態では、回転筒41を楕円形状に形成することで回り止め部として利用した場合について説明したが、この構成を第1実施形態に採用してもよい。一方で、第1実施形態の規制リブ45を第2実施形態に採用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1:ジャー容器
2:容器本体
3:キャップ
4:伝達機構(一方の部材、他方の部材)
5:中皿
10b:底壁
12:支柱(他方の部材、一方の部材)
13:縦リブ(噛合部)
31d:係合部
41:回転筒(回り止め部)
42b:閉塞壁
42d:被係合部
45:規制リブ(回り止め部)
65:繰出孔
71a:貫通孔
73a:ねじ部
O:容器軸
2:容器本体
3:キャップ
4:伝達機構(一方の部材、他方の部材)
5:中皿
10b:底壁
12:支柱(他方の部材、一方の部材)
13:縦リブ(噛合部)
31d:係合部
41:回転筒(回り止め部)
42b:閉塞壁
42d:被係合部
45:規制リブ(回り止め部)
65:繰出孔
71a:貫通孔
73a:ねじ部
O:容器軸
Claims (3)
- 容器軸方向に開口する開口部を有する有底筒状に形成され、容器軸方向に延びる支柱が底壁に形成された容器本体と、
前記容器本体に対する容器軸回りの回転操作に伴い、前記開口部を開閉可能に前記容器本体に装着されるキャップと、
前記支柱が貫通する貫通孔を有し、前記容器本体内で容器軸方向に移動可能に設けられた中皿と、
前記中皿と前記キャップとの間に設けられ、前記中皿と前記キャップとの間で回転操作力の伝達及び遮断を切り替える伝達機構と、を備え、
前記伝達機構は、前記キャップの開操作時において前記キャップが有する係合部に容器軸回りの周方向で係合し、前記キャップの閉操作時において前記係合部が前記周方向で乗り越え可能な被係合部を備え、
前記支柱及び前記伝達機構の一方の部材は、前記一方の部材に対する前記中皿の容器軸回りの回転を規制する回り止め部を備え、
前記支柱及び前記伝達機構の他方の部材は、前記中皿に形成されたねじ部が噛み合う噛合部を備えているジャー容器。 - 前記伝達機構は、前記キャップの内側において、前記開口部を閉塞する閉塞壁を備え、
前記閉塞壁には、前記閉塞壁を容器軸方向に貫通して、前記容器本体の内外を連通させるとともに、前記中皿の上方への移動に伴い、前記閉塞壁の外側に向けて内容物が通過する繰出孔が形成されている請求項1に記載のジャー容器。 - 前記閉塞壁は、前記閉塞壁の外側において、前記繰出孔の周囲を取り囲む仕切壁を備えている請求項2に記載のジャー容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020217436A JP2022102605A (ja) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | ジャー容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020217436A JP2022102605A (ja) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | ジャー容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022102605A true JP2022102605A (ja) | 2022-07-07 |
Family
ID=82273462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020217436A Pending JP2022102605A (ja) | 2020-12-25 | 2020-12-25 | ジャー容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022102605A (ja) |
-
2020
- 2020-12-25 JP JP2020217436A patent/JP2022102605A/ja active Pending
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