JP2022088827A - 太陽電池セル、太陽電池モジュール及び太陽電池セル製造方法 - Google Patents

太陽電池セル、太陽電池モジュール及び太陽電池セル製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光電変換効率が高い太陽電池モジュールを形成できる太陽電池セルを提供すること。【解決手段】本発明の一態様に係る太陽電池セル1は、半導体基板10と、前記半導体基板10の周縁部の受光面側に線状又は帯状に形成され、前記半導体基板10の中央部よりも明度が大きい反射部51,52と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池セル、太陽電池モジュール及び太陽電池セル製造方法に関する。
複数の太陽電池セルを並べた状態で封止した太陽電池モジュールが広く利用されている。複数の太陽電池セルを互いの端部を重ね合わせるようにして配置することで、光電変換に寄与する太陽電池セルの有効領域の合計面積を大きくしたいわゆるシングリング構造を採用する太陽電池モジュールも知られている。また、太陽電池セルの中には、光電変換に寄与する実効領域を大きくするために、電力を取り出すための電極構造を裏面側(受光面と反対側)にのみ形成した裏面電極型の太陽電池セルが存在する。このような裏面電極型の太陽電池セルを上述のシングリング構造で配置した太陽電池モジュールは、実効領域の面積率が大きくなるため、見かけ上の光電変換効率を大きくすることができる。
太陽電池モジュールにおいて、太陽電池セル同士を正確に接続できなければ、太陽電池セルから適切に電力を取り出すことができず、見かけ上の光電変換効率が低下する。比較的光電変換効率に優れる裏面電極型の太陽電池セルは、受光面側から見ると全面が黒色であるため、複数の太陽電池セルを配置する際に、太陽電池セル同士がどの程度重なり合っているかを正確に把握できない場合がある。このような原因により太陽電池セルの位置決めに誤差が生じると、太陽電池セル間の接続を確実に行うことができず、太陽電池モジュールの光電変換効率が予定よりも低くなるおそれがある。
太陽電池モジュールの製造において、太陽電池セルを正確に接続する技術として、特許文献1には、太陽電池セルの表面に色が異なるフィルムを貼着し、この接着フィルムの貼着位置が正しいかどうかを、画像処理技術を用いて個々に確認し、接着フィルムを目印にして太陽電池セルにタブ線を接続する技術が開示されている。
特許第5816466号公報
特許文献1に記載の技術では、接着フィルムに位置を確認する工程が必要となるため、太陽電池モジュールの製造が煩雑となる。また、特許文献1に記載の技術では、接着フィルムの位置決め誤差と接着フィルムに対するタブ線の位置決め誤差とが重なるため、位置決め誤差を十分に小さくできないおそれがある。
そこで、本発明は、光電変換効率が高い太陽電池モジュールを形成できる太陽電池セル及びその製造方法、並びに光電変換効率が高い太陽電池モジュールを提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る太陽電池セルは、半導体基板と、前記半導体基板の周縁部の受光面側に線状又は帯状に形成され、前記半導体基板の中央部よりも明度が大きい反射部と、を備える。
本発明の一態様に係る太陽電池セルにおいて、前記反射部は、端縁に向かって明度が増大してもよい。
本発明の一態様に係る太陽電池セルにおいて、前記反射部は、光を散乱する複数の微粒子によって形成されてもよい。
本発明の一態様に係る太陽電池セルにおいて、前記反射部は、対向する端縁の一方に沿って形成される第1反射部と、他方に沿って形成され、前記第1反射部よりも幅が小さい第2反射部と、を含んでもよい。
本発明の一態様に係る太陽電池セルにおいて、前記半導体基板の裏面側に部分的に積層され、前記半導体基板と導電型が同じ第1半導体層と、前記半導体基板の裏面側に前記第1半導体層と略相補的に積層され、前記半導体基板と導電型が異なる第2半導体層と、前記半導体基板の裏面側にのみ形成される電極構造と、をさらに備え、前記第1半導体層は、前記第2反射部が形成される側の端縁に沿って延在する領域を有してもよい。
本発明の一態様に係る太陽電池モジュールは、前記太陽電池セルを複数備え、前記太陽電池セルの前記反射部が他の前記太陽電池セルの裏面側に重なるよう配置される。
本発明の一態様に係る太陽電池セル製造方法は、半導体ウエハに複数の太陽電池セルの構造を並んで形成する工程と、前記半導体ウエハの表面側にレーザを照射することにより前記半導体ウエハを割断する工程と、を備え、前記レーザを照射する際に、前記半導体ウエハの表面に割断予定線に交差する方向に気体を吹き付ける。
本発明によれば、光電変換効率が高い太陽電池モジュールを形成できる太陽電池セル及びその製造方法、並びに光電変換効率が高い太陽電池モジュールを提供できる。
本発明の一実施形態に係る太陽電池セルの受光面側を示す平面図である。 図1の太陽電池セルのA-A線断面図である。 図1の太陽電池セルの製造におけるレーザスクライビングを示す模式図である。 図1の太陽電池セルを備える太陽電池モジュールの断面図である。 試作した太陽電池セルの外部量子効率の測定結果を示すグラフである。
以下、添付の図面を参照して本発明の各実施形態について説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。また、簡略化のために、部材の図示、符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。
<太陽電池セル>
先ず、本発明の一実施形態に係る太陽電池セル1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る太陽電池セル1の受光面側を示す平面図である。図2は、太陽電池セル1の断面図である。
太陽電池セル1は、方形状の半導体基板10と、前記半導体基板の裏面側に部分的に積層され、半導体基板10と導電型が同じ第1半導体層20と、半導体基板10の裏面側に第1半導体層20と略相補的に積層され、半導体基板10と導電型が異なる第2半導体層30と、半導体基板10の裏面側にのみ形成される電極構造40と、半導体基板10の周縁部の受光面側に線状又は帯状に形成された半導体基板10の中央部よりも明度が大きい反射部(対向する一対の端縁の一方に端縁に沿って形成され、相対的に幅が大きい帯状の第1反射部51、及び他方の端縁に沿って形成され、第1反射部51よりも幅が小さい第2反射部52)と、を備える。
半導体基板10は、単結晶シリコン又は多結晶シリコン等の結晶シリコン材料で形成される。半導体基板10は、例えば結晶シリコン材料にn型ドーパントがドープされたn型の半導体基板とすることができる。n型ドーパントとしては、例えばリン(P)が挙げられる。半導体基板10は、受光面側からの入射光を吸収して光キャリア(電子及び正孔)を生成する光電変換基板として機能する。半導体基板10の材料として結晶シリコンが用いられることにより、暗電流が比較的に小さく、入射光の強度が低い場合であっても比較的高出力(照度によらず安定した出力)が得られる。
第1半導体層20は、例として、半導体基板10の裏面に等間隔に配置される帯状の複数の第1主領域21と、第2反射部52が形成される側の端縁に沿って延在し、複数の第1主領域21を接続する第1接続領域22と、を有する。第2半導体層30は、半導体基板10の裏面に第1主領域21と交互に配置される帯状の複数の第2主領域31と、第1反射部51が形成される側の端縁に沿って延在し、複数の第2主領域31を接続する第2接続領域32と、を有する。第1半導体層20及び第2半導体層30は、半導体基板10内に発生したキャリアのうち、互いに異なる極性のキャリアを誘引して電荷を収集する。
電極構造40は、第1半導体層20の裏面に積層され、第1半導体層20から電荷を取り出す第1電極41と、第2半導体層30の裏面に第1電極41から隔離されて積層され、第2半導体層30から電荷を取り出す第2電極42と、を有する。第1電極41は、第1主領域21にそれぞれ積層される複数の第1フィンガー部43と、第1接続領域22に積層され、複数の第1フィンガー部43の一端を接続する第1バスバー部44と、を有する。第2電極42は、第2主領域31にそれぞれ積層される複数の第2フィンガー部45と、第2接続領域32に積層され、複数の第2フィンガー部45の一端を接続する第2バスバー部46と、を有する。太陽電池セル1は、第1バスバー部44と第2バスバー部46との間に電力を出力する。
本実施系形態において、第1反射部51は、長方形状の半導体基板10の長辺の一方に沿って形成され、第2反射部52は、半導体基板10の長辺の他方に沿って形成されている。本実施系形態の太陽電池セル1において、半導体基板10の一対の短辺には反射部が形成されていない。
反射部51,52は、太陽電池セル1の背景が半導体基板10と同色である場合にも太陽電池セル1の輪郭の少なくとも一部分を容易に認識可能とする。また、第1反射部51は、複数の太陽電池セル1を重ねて配置した場合に、光源側に配置した太陽電池セル1を透過した光を反射して、光源側の太陽電池セル1の内部に戻す。これにより、光源側の太陽電池セル1の外見的な光電変換効率が向上する。
反射部51,52は、例えば光を散乱する複数の微粒子によって形成することができる。具体的には、反射部51,52は、半導体基板10をウエハから切り出す際のレーザスクライビングにおいて生成される半導体基板10の形成材料の酸化物(典型的にはSiO)を半導体基板10の表面に付着させることによって形成することができる。このため、反射部51,52が形成される端部において、半導体基板10の表面側の材料が部分的に除去されていてもよい。また、反射部51,52は、例えばレーザを平行な複数の線状に照射する等の方法により、複数の線状に材料を積層して形成してもよい。
反射部51,52は、それぞれ端縁に向かって明度が増大することが好ましい。これにより、太陽電池セル1の輪郭をより明確にできるとともに、反射部51,52の形成が比較的容易となる。
反射部51,52幅方向の明度の最大値の長手方向の平均値(平均ピーク明度)の下限としては、5.0が好ましく、7.0がより好ましい。一方、平均ピーク明度の上限としては特に限定されず、明度の定義上の最大値である10.0である。なお、「明度」は、JIS-Z8721(1993)に規定される値であり、10μm四方の微小領域ごとに測定されるものとする。
第1反射部51の明度が平均ピーク明度の1/2以上である領域の平均幅の下限としては、500μmが好ましく、1000μmがより好ましい。一方、第1反射部51の明度が平均ピーク明度の1/2以上である領域の平均幅の上限としては、5000μmが好ましく、3000μmがより好ましい。第1反射部51の明度が平均ピーク明度の1/2以上である領域の平均幅を前記下限以上とすることによって、光源側に重ねられる他の太陽電池セル1の光電変換効率を確実に向上することができる。第1反射部51の明度が平均ピーク明度の1/2以上である領域の平均幅を前記上限以下とすることによって、自身に入射する光が減少することによる光電変換効率の低下を抑制することができる。
第2反射部52の明度が平均ピーク明度の1/2以上である領域の平均幅の下限としては、30μmが好ましく、50μmがより好ましい。一方、第2反射部52の明度が平均ピーク明度の1/2以上である領域の平均幅の上限としては、500μmが好ましく、300μmがより好ましい。第2反射部52の明度が平均ピーク明度の1/2以上である領域の平均幅を前記下限以上とすることによって、太陽電池セル1の外縁を容易に判別可能とできる。また、第2反射部52の明度が平均ピーク明度の1/2以上である領域の平均幅を前記上限以下とすることによって、自身に入射する光が減少することによる光電変換効率の低下を抑制することができる。
<太陽電池セル製造方法>
続いて、本発明の一実施形態に係る太陽電池セル製造方法について説明する。上述の太陽電池セル1は、本発明に係る太陽電池セル製造方法によって製造することができる。太陽電池セル1の製造方法の一実施形態は、半導体ウエハW複数の反射部51,52以外の太陽電池セル1の構造(第1半導体層20、第2半導体層30及び電極構造40等)を並んで形成する工程と、図3に示すように、半導体ウエハWの表面側にレーザを照射することにより半導体ウエハWを割断(レーザスクライビング)する工程と、を備える。
太陽電池セル1の構造は、例えば各種の成膜技術、エッチング技術等を用いる公知の方法により形成することができる。半導体ウエハWにおいて、複数の太陽電池セル1は、同じ向きに配向して形成されることが好ましい。これにより、隣接し合う2つの太陽電池セル1の境界線は、一方の太陽電池セル1の第1反射部51が形成される端縁と、他方の太陽電池セル1の第2反射部52が形成される端縁とを画定する。
半導体ウエハWの割断は、割断予定線(隣接し合う2つの太陽電池セル1の境界線)沿って、レーザヘッドLから半導体ウエハWの表面にレーザを照射することにより溝(スクライブライン)Sを形成し、そして、形成された溝が山の頂点となるよう半導体ウエハWに曲げ応力を作用させることで行われる。レーザを照射して半導体ウエハWに割断のためのスクライブラインSを形成するとき、半導体ウエハWの材料の酸化物(典型的には酸化ケイ素)の微粒子が、半導体ウエハWの表面のレーザを照射したスポットの周囲に飛散して付着する。このような微粒子は、光を散乱するため、他の部分よりも白色に近く、明度が大きい反射部51,52を形成する。
レーザを照射する際に、例えばエアノズルNを用いて空気等の気体を半導体ウエハWの表面に、割断予定線に交差する方向に吹き付けることにより、半導体ウエハWの材料の酸化物の飛散をスクライブラインSの一方側に偏重させることができる。したがって、第2反射部52を形成する太陽電池セル1の側から第1反射部51を形成する太陽電池セル1に向かって気体を吹き付けることで、レーザスクライビングによって、幅が大きい第1反射部51と幅が小さい第2反射部52とを同時に形成することができる。なお、半導体ウエハWの裏面にレーザを照射して割断すれば、半導体ウエハWの表面には酸化物が付着しないので、反射部が形成されない。
<太陽電池モジュール>
さらに、本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュール100について説明する。図4は、太陽電池モジュール100の断面図である。太陽電池モジュール100は、太陽電池セル1を複数備える。
太陽電池モジュール100は、それぞれ一定数の太陽電池セル1を一列に接続して形成され、並列して配置される複数のストリング110と、複数のストリング110の表面側に配置される表面保護部材120と、複数のストリング110の裏面側に配置される裏面保護部材130と、表面保護部材120と裏面保護部材130との間の空間に充填される封止材140と、を備える。
ストリング110は、太陽電池セル1の第1反射部51が他の太陽電池セル1の裏面側に重なるよう配置し、太陽電池セル1の集電極間をインターコネクタ111によって接続することで形成される。
ストリング110を形成する際、先に配置した太陽電池セル1の第1反射部51の上に次の太陽電池セル1の第2反射部52側の端部を重ねて配置する。このとき、第1反射部51及び第2反射部52があることで、先に配置した太陽電池セル1の位置及び次の太陽電池セル1の位置を正確に把握することができる。これによって、2つの太陽電池セル1間の配置誤差を極小化できるので、太陽電池セル1間の配置誤差に起因する性能低下が防止される。
また、ストリング110において、重ね合わされた太陽電池セル1の半導体基板10同士が電気的に接続されると短絡が生じて出力が低下する。しかしながら、太陽電池セル1は、表側の太陽電池セル1と当接する領域に絶縁性を有する第1反射部51を有するため、この部分に半導体基板10と同じ導電型を有する第1半導体層20の第1接続領域22及び第1バスバー部44を直接積層しても短絡が生じない。
表面保護部材120は、封止材140を介して、太陽電池セル1の表面を覆うことにより、太陽電池セル1を保護する。表面保護部材120は、板状又はシート状の材料から形成することができ、透光性及び対候性に優れることが好ましい。具体的には、表面保護部材120の材質としては、例えばアクリル樹脂若しくはポリカーボネート樹脂等の透明樹脂、ガラスなどを挙げることができる。また、表面保護部材120の表面は、光の反射を抑制するために、凹凸状に加工されたり、反射防止コーティング層で被覆されてもよい。
裏面保護部材130は、封止材140を介して、太陽電池セル1の裏面を覆って保護する。裏面保護部材130は、表面保護部材120と同様に、板状又はシート状の材料から形成することができ、遮水性に優れることが好ましい。具体的には、裏面保護部材130としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン(PE)、オレフィン系樹脂、含フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂フィルムと、アルミニウム箔等の金属箔との積層体が好適に用いられる。
封止材140は、太陽電池セル1、表面保護部材120及び裏面保護部材130を接着すると共に、太陽電池セル1の周囲の隙間をなくすことで、太陽電池セル1を保護する。特に、封止材140は、太陽電池セル1に水分が接触することを防止する。このため、封止材140としては、例えば、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/α-オレフィン共重合体、エチレン/酢酸ビニル/トリアリルイソシアヌレート(EVAT)、ポリビニルブチラート(PVB)、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、又は、シリコーン樹脂等の透光性を有する熱可塑性樹脂が好適に用いられる。
封止材140は、ストリング110と、表面保護部材120との間及び裏面保護部材130との間にシート状の材料を配置し、この2枚のシート状の材料を熱プレスによって流動化させて、平面視でストリング110の周囲において一体化させることにより形成することができる。
以上のように、太陽電池モジュール100は、ストリング110における太陽電池セル1同士の配置誤差が小さいことによりストリング110の性能低下が防止されるため、総じて光電変換効率が高い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の変更及び変形が可能である。
本発明に係る太陽電池セルは、半導体基板の少なくとも一辺の一部に反射部を備えていればよい。太陽電池セルの形状が一定であれば、半導体基板の一辺の位置及び向きを確認できれば、他の辺の位置及び向きも特定できる。また、本発明に係る太陽電池セルは、他のセルと重ねられない端縁にも幅が小さい反射部を備えてもよい。これにより、太陽電池セルの輪郭をより簡単に認識することができる。
本発明に係る太陽電池セルにおいて、反射部は、例えば塗料の塗布等によって形成してもよい。
本発明に係る太陽電池セルは、上述の実施形態で説明したもの以外の構成要素、例えば、パッシベーション層、反射防止膜、絶縁層等を備えてもよい。また、本発明に係る太陽電池セルは、長方形状のものに限られず、例えば他の太陽電池セルの表面側に重ねられる側の角部を面取りしたような形状であってもよい。
また、本発明に係る太陽電池セルにおいて、第1半導体層、第2半導体層及び電極構造の形状は上述の櫛型のものに限定されない。例として、第1半導体層及び第2半導体層が交互に配置される複数の帯状部のみから形成され、電極構造が帯状部にそれぞれ積層されるフィンガー部とフィンガー部の裏面側に積層して配置されるバスバー部とから形成されてもよい。この場合、第1半導体層の帯状部が第2反射部が形成される側の端縁に沿って延在することが好ましい。
以下に、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例のみに限定されない。
太陽電池セルの実施例として、半導体ウエハの表面にレーザを照射して割断することにより半導体基板の受光面側に反射部を有する太陽電池を試作し、太陽電池セルの比較例として、半導体ウエハの裏面にレーザを照射して割断することにより反射部を有しない太陽電池を試作した。実施例及び比較例の太陽電池セルをそれぞれ端部を重ねて配置し、波長ごとの外部量子効率(EQE)を測定した。
実施例及び比較例の太陽電池セルの外部量子効率の測定結果を図7に示す。図示するように、反射部を形成することによって、波長900nmから1200nmの測定範囲の略全域において効率が向上した。この結果から、太陽電池モジュールの出力電流に換算すると、反射部を設けることによって約0.15%の出力向上が見込まれる。
1 太陽電池セル
10 半導体基板
20 第1半導体層
21 第1主領域
22 第1接続領域
30 第2半導体層
31 第2主領域
32 第2接続領域
40 電極構造
41 第1電極
42 第2電極
43 第1フィンガー部
44 第1バスバー部
45 第2フィンガー部
46 第2バスバー部
51 第1反射部
52 第2反射部
100 太陽電池モジュール
110 ストリング
111 インターコネクタ
120 面保護部材
130 裏面保護部材
140 封止材
W 半導体ウエハ
S スクライブライン
L レーザヘッド
N エアノズル

Claims (7)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の周縁部の受光面側に線状又は帯状に形成され、前記半導体基板の中央部よりも明度が大きい反射部と、
    を備える、太陽電池セル。
  2. 前記反射部は、端縁に向かって明度が増大する、請求項1に記載の太陽電池セル。
  3. 前記反射部は、光を散乱する複数の微粒子によって形成される、請求項1又は2に記載の太陽電池セル。
  4. 前記反射部は、対向する端縁の一方に沿って形成される第1反射部と、他方に沿って形成され、前記第1反射部よりも幅が小さい第2反射部と、を含む、請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池セル。
  5. 前記半導体基板の裏面側に部分的に積層され、前記半導体基板と導電型が同じ第1半導体層と、
    前記半導体基板の裏面側に前記第1半導体層と略相補的に積層され、前記半導体基板と導電型が異なる第2半導体層と、
    前記半導体基板の裏面側にのみ形成される電極構造と、
    をさらに備え、
    前記第1半導体層は、前記第2反射部が形成される側の端縁に沿って延在する領域を有する、請求項4に記載の太陽電池セル。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の太陽電池セルを複数備え、前記太陽電池セルの前記反射部が他の前記太陽電池セルの裏面側に重なるよう配置される、太陽電池モジュール。
  7. 半導体ウエハに複数の太陽電池セルの構造を並んで形成する工程と、
    前記半導体ウエハの表面側にレーザを照射することにより前記半導体ウエハを割断する工程と、
    を備え、
    前記レーザを照射する際に、前記半導体ウエハの表面に割断予定線に交差する方向に気体を吹き付ける、太陽電池セル製造方法。
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