JP2022087436A - モータユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載された電動パワーステアリングシステムにおいて、ステアリングギアボックスへの接合面を中心とした重心の振れを低減する。【解決手段】ステアリングギアボックス200に片持ち状態で固定されるモータユニット300は、ステアリングギアボックス200とモータユニット300とを締結する締結具の一例として挙げられるブラケット360を備えている。そして、モータユニット300に対するブラケット360の固定点FPは、ステアリングギアボックス200から見て、モータユニット300の重心CGより遠位に位置している。【選択図】図4

Description

本発明は、電動パワーステアリングシステムのステアリングギアボックスに取り付けられるモータユニットに関する。
車両に搭載された電動パワーステアリングシステムにおいて、ドライバによるステアリングホイールの操作力をアシストするモータユニットは、特開2020-1477号公報(特許文献1)に記載されるように、モータハウジングの端部がステアリングギアボックスに対して片持ち状態で取り付けられている。
特開2020-1477号公報
ステアリングギアボックスに対してモータユニットが片持ち状態で取り付けられていると、車両走行やモータ作動による振動などによって、ステアリングギアボックスへの接合面を中心としてモータユニットの重心が振れてしまうおそれがある。モータユニットが振れてしまうと、出力軸の両端部を回転可能に軸支している一対のベアリングの負荷が増大し、例えば、異音発生や早期摩耗などが発生してしまう。
そこで、本発明は、車両に搭載された電動パワーステアリングシステムにおいて、ステアリングギアボックスへの接合面を中心とした重心の振れを低減可能な、モータユニットを提供することを目的とする。
ステアリングギアボックスに片持ち状態で固定されるモータユニットは、ステアリングギアボックスとモータユニットとを締結する締結具を備えている。そして、モータユニットに対する締結具の固定点は、ステアリングギアボックスから見て、モータユニットの重心より遠位に位置している。
本発明によれば、車両に搭載された電動パワーステアリングシステムにおいて、ステアリングギアボックスへの接合面を中心としたモータユニットの重心の振れを低減することができる。
電動ステアリングシステムの一例を示す斜視図である。 モータユニットの一例を示す縦断面図である。 モータユニットの取付構造の概要を示す斜視図である。 モータユニットの取付構造の概要を示す側面図である。 モータユニットの取付構造の一例を示す断面図である。 モータユニットの取付構造の一例を示す斜視図である。 モータユニットの取付構造の第1変形例を示す斜視図である。 モータユニットの取付構造の第2変形例を示す斜視図である。 モータユニットの取付構造の第3変形例を示す斜視図である。 ブラケットに弾性変形部を形成した一例の斜視図である。 ブラケットに弾性変形部を形成した他の例の斜視図である。 ブラケットに弾性変形部を形成した他の例の斜視図である。 ブラケットに弾性変形部を形成した他の例の斜視図である。 ブラケットに弾性変形部を形成した他の例の斜視図である。 ブラケットに弾性変形部を形成した他の例の斜視図である。 モータユニットの取付構造の第4変形例を示す側面図である。 モータユニットの取付構造の第5変形例を示す側面図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、乗用車、バス、トラック、建設機械などの車両に搭載された、電動パワーステアリングシステム100の一例を示している。
電動パワーステアリングシステム100は、ラックアンドピニオン式のステアリングギアボックス200と、ドライバによるステアリングホイールの操作力をアシストするモータユニット300と、を備えている。
ステアリングギアボックス200は、ステアリングシャフトを介してステアリングホイールが連結された入力軸210と、入力軸210の先端部に固定されたピニオン(図示せず)と、左右方向に延びつつピニオンと噛み合うラック(図示せず)と、ピニオン及びラックを収容するギアハウジング220と、を備えている。ラックの両端部には、タイロッド230が夫々連結され、その先端部にステアリングナックルのナックルアームに連結されるタイロッドエンド240が連結されている。また、ギアハウジング220の両端部には、その内部に雨水や埃などの異物が侵入することを抑止すべく、左右方向に伸縮可能なゴムブーツ250が夫々取り付けられている。さらに、入力軸210の中間部には、ドライバによるステアリングホイールの操作力としての操舵トルクを検出するトルクセンサ260が取り付けられている。
ギアハウジング220の所定箇所には、ギアハウジング220の軸線に対してモータユニット300の軸線が略平行になる状態で、モータユニット300を取り付けるための取付部270が形成されている。取付部270は、例えば、モータユニット300の接合面の外形に倣った突出面に形成され、その内部にモータユニット300の回転駆動力を減速しつつラックに伝達する、減速機及びボールナットギア(図示せず)が配設されている。
モータユニット300は、ブラシモータやブラシレスモータなどのモータ320と、モータ320を回転駆動するパワーデバイス、プロセッサ及びその周辺回路などの電子部品が実装された電子制御装置340と、を備えている。電子制御装置340は、モータ320の背面、即ち、ステアリングギアボックス200への接合面とは反対側に位置する背面に一体的に取り付けられている。そして、モータ320の出力軸は、ギアハウジング220の取付部270に配設された減速機及びボールナットギアに連結され、これを介して回転駆動力をラックに伝達できるようになっている。なお、電子制御装置340は、モータユニット300と別体であってもよい。
モータユニット300のモータ320は、図2に示すように、回転駆動力を取り出す出力軸322と、出力軸322の中間部に圧入固定された永久磁石からなるロータ324と、ロータ324の半径外方に配置されたコア326と、コア326の複数のティースに夫々巻き回された巻線328と、これらを収容するモータハウジング330と、を備えている。
モータハウジング330は、軸方向に二分割可能な、第1のハウジング330A及び第2のハウジング330Bを含んで構成されている。
第1のハウジング330Aは、軸方向の一端が開口した有底円筒形状をなし、その内周面に巻線328が巻き回されたコア326が圧入固定されている。ここで、「有底円筒形状」とは、見た目で底壁部を有する円筒形状であると認識できる程度でよく、例えば、その外周面に補強用のリブや取付用のボスなどが形成されていてもよい(以下、形状については同様)。また、第1のハウジング330Aの底壁部には、その開口端に向かって立ち上がる円筒形状のボス330A1が形成され、ここに出力軸322の一端部を回転可能に軸支するベアリング332が圧入固定されている。
第2のハウジング330Bは、第1のハウジング330Aの開口端を閉止する円板形状をなし、その一面から第1のハウジング330Aの底壁部へと向かって立ち上がる円筒形状のボス330B1が形成されている。また、第2のハウジング330Bの他面には、ここから外方へと向かって立ち上がり、ステアリングギアボックス200の取付部270の先端開口に嵌合する、円筒形状のボス330B2が形成されている。そして、第2のハウジング330Bのボス330B1には、出力軸322の他端部を回転可能に軸支するベアリング334が圧入固定されている。なお、第1のハウジング330A及び第2のハウジング330Bは、Oリング330Cを介在した状態で結合されている。
モータユニット300の電子制御装置340は、パワーデバイス、マイクロコンピュータ及び周辺回路などの電子部品が実装された回路基板342と、回路基板342の電子部品と電気的に接続しつつ回路基板342と一体化された少なくとも1つのコネクタ344と、回路基板342を収容するカバー346と、を含んで構成されている。
回路基板342は、例えば、モータハウジング330の第1のハウジング330Aの底壁部に形成されたボス(図示せず)に対して着脱可能に締結され、モータ320のコア326に巻き回された巻線328と電気的に接続されている。コネクタ344は、図示しないバッテリから給電する給電線、トルクセンサ260の出力信号及び車速信号を入力する信号線などが内包されたハーネスと着脱可能に接続される。カバー346は、有底円筒形状をなし、その開口端側がモータハウジング330の第1のハウジング330Aの外周面に形成された凹溝に圧入固定されている。また、カバー346の底壁部には、回路基板342と一体化されたコネクタ344が外部に露出するように、コネクタ344の外形に倣った開口が形成されている。なお、カバー346は、その内部に水分や埃などの異物が侵入しないようにすべく、例えば、液体パッキンなどを使用して、モータハウジング330の第1のハウジング330A及びコネクタ344とのシールを確保してもよい。
電動パワーステアリングシステム100において、ドライバによってステアリングホイールが操作されると、ステアリングシャフトを介して入力軸210が回転し、その先端部に固定されたピニオンが回転してラックが左方又は右方にスライドする。ラックが左方又は右方にスライドすると、タイロッド230及びタイロッドエンド240を介して、そのスライド力がステアリングナックルのステアリングアームに伝達され、キングピンの軸周りに操舵輪が回転して操舵される。
また、電子制御装置340は、トルクセンサ260によって検出された操舵トルクに応じてステアリングホイールの操作方向(回転方向)を特定するとともに、操舵トルク及び車速に応じてドライバの操作力をアシストするモータ320の操作量を演算する。そして、電子制御装置340は、モータ320の操作量に応じたモータ電流をコア326に巻き回した巻線328に供給し、モータ320の出力軸322を回転駆動させて操作力をアシストする。このとき、電子制御装置340は、モータ320に併設された回転角センサ(図示せず)からの出力信号を使用して、モータ320をフィードバック制御する。
ところで、モータユニット300は、ステアリングギアボックス200の取付部270に対して片持ち状態で取り付けられているため、車両走行やモータ作動による振動などによって、ステアリングギアボックス200への接合面を中心として重心が振られてしまう。モータユニット300が振られてしまうと、出力軸322の両端部を回転可能に軸支している一対のベアリング332及び334の負荷が増大し、例えば、異音発生や早期摩耗などが発生してしまう。
そこで、図3及び図4に示すように、ステアリングギアボックス200とモータユニット300とを締結する少なくとも1つのブラケット360を使用し、ステアリングギアボックス200から見て、モータユニット300に対するブラケット360の固定点FPをモータユニット300の重心CGより遠位に位置(オフセット)させる。ここで、ブラケット360は、モータユニット300に対する固定点FPに加えて、ステアリングギアボックス200に対する固定点を有している。また、ブラケット360が、締結具の一例として挙げられる。
具体的には、図5及び図6に示すように、ステアリングギアボックス200の取付部270の開口端部の外周面には、そこから半径方向へと向かって延びる、平面視で矩形形状をなす取付ボス270Aが少なくとも1つ一体的に形成されている。取付ボス270Aには、その板厚方向、即ち、モータユニット300の出力軸322と平行に延びる雌ねじ270A1が形成されている。また、モータ320の第1のハウジング330Aの外周面であって、ステアリングギアボックス200から見て、モータユニット300の重心CGよち遠位の位置には、そこから半径外方へと延びた後、ステアリングギアボックス200から離れる方向に屈曲して延びる、側面視でL字形状のフック330A2が一体的に形成されている。なお、ステアリングギアボックス200の取付ボス270Aとモータユニット300のフック330A2は、ステアリングギアボックス200に対してモータユニット300が締結位置に配置された状態において、モータユニット300の軸方向から見て同位置に夫々形成されている。
ブラケット360は、側面視でL字形状をなした金属板からなり、ステアリングギアボックス200の取付ボス270Aと接合する矩形形状の第1の板材360Aと、第1の板材360Aの一端部から垂直に延びてモータユニット300のフック330A2と係止する矩形形状の第2の板材360Bと、を有している。第1の板材360Aには、これがステアリングギアボックス200の取付ボス270Aに接合した状態において、取付ボス270Aの雌ねじ270A1と同心に、ワッシャが一体化されたボルト380の軸部が貫通する貫通孔360A1が形成されている。また、第2の板材360Bの先端部には、モータユニット300のフック330A2が係止する、第2の板材360Bの板材方向へと延びる矩形形状の開口360B1が形成されている。この開口360B1は、ここにモータユニット300のフック330A2を貫通させた状態で、ブラケット360をステアリングギアボックス200に向けて締結位置までスライドさせたとき、開口360B1の長手方向の一端部がフック330A2に接触する大きさ及び位置に形成されている。従って、ブラケット360の開口360B1の一端部が、モータユニット300に対する固定点FPとなる。
ステアリングギアボックス200にモータユニット300を取り付ける場合、ステアリングギアボックス200の取付部270に対してモータユニット300を締結位置に配置し、モータユニット300のフック330A2にブラケット360の開口360B1を貫通させる。そして、ブラケット360をステアリングギアボックス200へと向かってスライドさせ、ブラケット360の開口360B1の一端部をフック330A2に接触させる。この状態で、ブラケット360の貫通孔360A1にボルト380の先端部を挿入し、ステアリングギアボックス200の取付ボス270Aに形成された雌ねじ270A1にボルト380の軸部を螺合させる。ここで、モータユニット300に対してブラケット360を仮止めした後、これをステアリングギアボックス200に接合させるようにしてもよい。なお、図示の例では、ボルト380として、ワッシャ付きの六角穴付きボルトを使用しているが、このようなボルトに限らないことに留意されたい。
このようにすれば、ステアリングギアボックス200に対するモータユニット300の固定点FPは、ブラケット360によって、ステアリングギアボックス200から見てモータユニット300の重心CGより遠位に位置するようになる。このため、車両走行やモータ作動による振動などによって、ステアリングギアボックス200への接合面を中心としてモータユニット300の重心CGが揺れようとしても、ブラケット360によって重心CGの揺れが抑えられる。従って、車両に搭載された電動パワーステアリングシステム100において、ステアリングギアボックス200への接合面を中心としたモータユニット300の重心CGの揺れを低減することができる。そして、ステアリングギアボックス200に対するモータユニット300の揺れが低減することから、モータユニット300の出力軸322の両端部を回転可能に軸支する一対のベアリング332及び334の負荷が低減し、例えば、異音発生や早期摩耗などを抑制することができる。
さらに、車種の違いなどによって、ステアリングギアボックス200に対するモータユニット300の締結位置が異なる場合、例えば、ブラケット360をクランク形状、二股形状などにすることで対応することができる。この場合、ステアリングギアボックス200に対するモータユニット300の取付強度は、ブラケット360によって確保可能であるため、ブラケット360の強度を考慮してこれを設計することで容易に対応することができる。
ところで、モータユニット300の重心CGは、モータユニット300の構造が比較的複雑であるため、容易に特定できない可能性がある。この場合、モータユニット300の重心CGは、出力軸322が延びる方向について、重量物であるコア326の幾何学的な中央点、即ち、コア326の軸方向の中央点に位置すると見做してもよい。このようにすれば、モータユニット300の重心CGが真の重心から多少ずれる可能性があるが、モータユニット300の重量の大部分を占めるコア326の幾何学的な中央点を特定することで、モータユニット300の重心CGを容易に特定することができる。なお、モータユニット300においてコア326が重量の大部分を占めるため、モータユニット300の真の重心からの重心CGのずれは無視することができる。
また、モータユニット300の重心CGは、出力軸322が延びる方向について、出力軸322の両端部を回転自由に軸支する一対のベアリング332及び334の幾何学的な中央点、即ち、一対のベアリング332及び334の設置位置の中央点に位置すると見做してもよい。このようにすれば、出力軸322を回転可能に軸支する一対のベアリング332及び334の負荷を分散して低減することが可能となり、例えば、ベアリング332及び334の寿命を延ばすことができる。
図7~図15は、ステアリングギアボックス200とモータユニット300との締結構造の様々な変形例を示している。なお、以下の説明においては、先の実施形態とは異なる構成についてのみ説明し、共通する構成については省略又は最小限とする。必要があれば先の実施形態の説明を参照されたい。
図7に示す第1変形例では、モータハウジング330の第1のハウジング330Aの外周面に、フック330A2に代えて、ねじ400の先端部が螺合する雌ねじ(図示せず)が形成されている。また、ブラケット360の第2の板材360Bの先端部には、開口360B1に代えて、ねじ400の軸部が貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、ブラケット360の第1の板材360Aは、ボルト380を介してステアリングギアボックス200の取付ボス270Aに締結されるとともに、ブラケット360の第2の板材360Bは、ねじ400を介してモータユニット300のモータハウジング330に締結される。
図8に示す第2変形例では、ステアリングギアボックス200の取付部270の開口端部に、取付ボス270Aに代えて、その外周面から半径方向へと延びた後、モータユニット300から離れる方向に屈曲して延びるフック270Bが一体的に形成されている。また、モータハウジング330の第1のハウジング330Aの外周面には、第1の変形例と同様に、ねじ400の先端部が螺合する雌ねじ(図示せず)が形成されている。さらに、ブラケット360は、平坦な矩形形状の金属製の板材360Cからなり、その一端部にステアリングギアボックス200のフック270Bが係止する開口360C1が形成されるとともに、その他端部にねじ400の軸部が貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、ブラケット360の一端部は、開口360C1を介してステアリングギアボックス200のフック270Bに係止されるとともに、ブラケット360の他端部は、ねじ400を介してモータユニット300のモータハウジング330に締結される。
図9に示す第3変形例では、ステアリングギアボックス200の取付部270及びモータハウジング330の第1のハウジング330Aに、上述したフック270B及び330A2が夫々形成されている。また、ブラケット360は、平坦な矩形形状の金属製の板材360Dからなり、その両端部にステアリングギアボックス200のフック270B及びモータユニット300のフック330A2が夫々係止する、開口360D1及び360D2が夫々形成されている。そして、ブラケット360の一端部は、開口360D1を介してステアリングギアボックス200のフック270Bに係止されるとともに、ブラケット360の他端部は、開口360D2を介してモータユニット300のフック330A2に係止される。
図9に示す第3変形例において、図10に示すように、ブラケット360の板材360D中間部、即ち、ステアリングギアボックス200に対する固定点とモータユニット300に対する固定点FPとの間に弾性変形部360Eを形成するようにしてもよい。弾性変形部360Eとしては、図示するように、ブラケット360の板材360Dの中間部の一部を板面の垂直方向に屈曲させて突出することで形成することができる。このようにすれば、弾性変形部360Eを弾性変形させてブラケット360の板材360Dを伸ばすことで、その両端部に形成された開口360D1及び360D2を容易にフック270B及び330A2に係止させることができる。また、ブラケット360によってステアリングギアボックス200とモータユニット300とを締結した状態で、ステアリングギアボックス200に対してモータユニット300が揺れようとしたとき、ブラケット360の弾性変形部360Eが弾性変形して揺れを吸収することができる。なお、弾性変形部360Eは、図11に示すように、図5及び図6に示したブラケット360などにも形成することもできる。
ブラケット360の弾性変形部360Eは、図5及び図6に示すブラケット360を前提として、図12に示すように、第2の板材360Bの中間部に孔を形成し、その形成部分の強度を低下させることで実現してもよい。この場合、孔の形状は、図示の円孔に限らず、三角形、四角形などの任意の形状とすることができる。また、ブラケット360の弾性変形部360Eは、図13に示すように、第2の板材360Bの中間部の一部の両端を切り欠いて実現したり、図14に示すように、第2の板材360Bの中間部の一部の板厚を薄くして実現したりしてもよい。さらに、ブラケット360の弾性変形部360Eは、図7に示す第1変形例のブラケット360を前提として、図15に示すように、第2の板材360Bの中間部の一部をクランク形状に折り曲げて実現してもよい。
図16に示す第4変形例では、ブラケット360を使用せずに、ステアリングギアボックス200に形成された取付ボス270A、及びモータハウジング330の第1のハウジング330Aに形成された取付ボス330A3を使用して、ステアリングギアボックス200に対してモータユニット300が締結される。具体的には、モータハウジング330の第1のハウジング330Aの外周面には、ステアリングギアボックス200から見てモータユニット300の重心CGより遠位の位置からステアリングギアボックス200の取付ボス270Aへと向かって延びる取付ボス330A3が形成されている。取付ボス330A3は、モータハウジング330の軸方向に延び、そこにはワッシャが一体化されたボルト420の軸部が貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、モータユニット300の取付ボス330A3の開口端からボルト420の先端部が挿入され、ボルト420は貫通孔を通ってステアリングギアボックス200の取付ボス270Aの雌ねじ270A1に螺合される。ここで、ステアリングギアボックス200の取付ボス270A及びモータユニット300の取付ボス330A3が、締結具の一例として挙げられる。
図17に示す第5変形例では、ブラケット360を使用せずに、ステアリングギアボックス200に形成された取付ボス270C、及びモータハウジング330の第1のハウジング330Aに形成された取付ボス330A4を使用して、ステアリングギアボックス200に対してモータユニット300が締結される。具体的には、ステアリングギアボックス200の取付部270には、その外周面から半径外方へと向かって延びた後、モータユニット300に向かって屈曲して延びる、側面視でL字形状の取付ボス270Cが形成されている。取付ボス270Cは、モータハウジング330の軸方向に延び、その端面から内部へと向かって延び、ワッシャが一体化されたボルト420の先端部が螺合する雌ねじ(図示せず)が形成されている。また、モータハウジング330の第1のハウジング330Aの外周面には、そこから半径外方へと向かって延びる、平面視で矩形形状の取付ボス330A4が形成されている。取付ボス330A4には、ボルト440の軸部が貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、モータユニット300の取付ボス330A4の開口端からボルト420の先端部が挿入され、ボルト420は貫通孔を通ってステアリングギアボックス200の取付ボス270Cの雌ねじ270A1に螺合される。ここで、ステアリングギアボックス200の取付ボス270C及びモータユニット300の取付ボス330A4が、締結具の一例として挙げられる。
以上説明した第1変形例~第5変形例であっても、ステアリングギアボックス200に対してモータユニット300を締結することができる。この場合、ステアリングギアボックス200から見て、モータユニット300の固定点がモータ320の重心CGより遠位に位置するため、先の実施形態と同様な作用及び効果を奏することができる。
なお、当業者であれば、様々な上記実施形態の技術的思想について、その一部を省略したり、その一部を適宜組み合わせたり、その一部を周知技術に置換したりすることで、新たな実施形態を生み出せることを容易に理解できるであろう。
その一例を挙げると、モータユニット300は、ステアリングギアボックス200のラックと平行な状態で締結される構成に限らず、そのラックと所定角度を持って交差する状態で締結されていてもよい。また、ステアリングギアボックス200は、ラックアンドピニオン式に限らず、ボールアンドナット式などであってもよい。
200 ステアリングギアボックス
270A 取付ボス(締結具)
270B フック
270C 取付ボス(締結具)
300 モータユニット
322 出力軸
324 ロータ
326 コア
328 巻線
330 モータハウジング
332 ベアリング
334 ベアリング
330A2 フック
330A3 取付ボス(締結具)
330A4 取付ボス(締結具)
360 ブラケット(締結具)
360E 弾性変形部
380 ボルト
400 ねじ
420 ボルト(締結具)
CG 重心
FP 固定点

Claims (7)

  1. ステアリングギアボックスに片持ち状態で固定されるモータユニットであって、
    前記ステアリングギアボックスと前記モータユニットとを締結する締結具を備え、
    前記モータユニットに対する前記締結具の固定点は、前記ステアリングギアボックスから見て、前記モータユニットの重心より遠位に位置している、
    モータユニット。
  2. 前記締結具は、前記ステアリングギアボックスに対する固定点、及び前記モータユニットに対する固定点を有する少なくとも1つのブラケットを含んでいる、
    請求項1に記載のモータユニット。
  3. 前記ブラケットの各固定点は、ボルト、ねじ又はフックを介して、前記ステアリングギアボックス及び前記モータユニットに夫々固定された、
    請求項2に記載のモータユニット。
  4. 前記ブラケットは、前記ステアリングギアボックスに対する固定点と前記モータユニットに対する固定点との間に弾性変形部を有している、
    請求項2又は請求項3に記載のモータユニット。
  5. 前記締結具は、前記ステアリングギアボックスに形成された取付ボスと、前記モータユニットに設けられた取付ボスと、前記ステアリングギアボックスの取付ボスと前記モータユニットの取付ボスとを締結するボルトと、を含んでいる、
    請求項1に記載のモータユニット。
  6. 前記モータユニットは、回転駆動力を取り出す出力軸と、前記出力軸の両端部を回転可能に軸支する一対のベアリングと、前記出力軸の中間部に固定された永久磁石からなるロータと、前記ロータの半径外方に配置されたコアと、前記コアに巻き回された巻線と、これらを収容するモータハウジングと、を備え、
    前記出力軸が延びる方向について、前記コアの幾何学的な中央点を前記モータユニットの重心と見做す、
    請求項1~請求項5のいずれか1つに記載のモータユニット。
  7. 前記モータユニットは、回転駆動力を取り出す出力軸と、前記出力軸の両端部を回転可能に軸支する一対のベアリングと、前記出力軸の中間部に固定された永久磁石からなるロータと、前記ロータの半径外方に配置されたコアと、前記コアに巻き回された巻線と、これらを収容するモータハウジングと、を備え、
    前記出力軸が延びる方向について、前記一対のベアリングの幾何学的な中央点を前記モータユニットの重心と見做す、
    請求項1~請求項5のいずれか1つに記載のモータユニット。
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