JP2022086736A - 無線通信装置、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信内容が傍受されることを抑制可能な無線通信装置、及び無線通信方法を提供すること。【解決手段】無線通信装置10は、無線通信装置20との通信が開始される前に、無線通信装置10の動作時刻情報に基づいて、第1ユニークワードを生成し、通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第iユニークワードを生成する生成部11と、第1ユニークワードを含む第1無線フレーム、及び第iユニークワードを含む第i無線フレームを無線通信装置20に送信する送信部12と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、無線通信装置、及び無線通信方法に関する。
送信側の無線通信装置と、受信側の無線通信装置との間で行われるデジタル無線通信では、送受信される無線フレームの開始タイミングを検出できるように、送受信される無線フレームには、フレーム同期用の符号列を示すフレーム同期符号が含まれる。フレーム同期符号は、ユニークワードとも称される。
ここで、受信側の無線通信装置を利用するユーザとは異なる第三者が、通信に使用されるユニークワードを検出してしまうと、無線フレームに含まれるデータも検出可能となり、通信内容が傍受されてしまう虞がある。そこで、第三者に通信内容が傍受されることを抑制するための技術として、ユニークワードを切り替える技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1は、送信側の無線通信装置であるマイクロフォンが、通信モードに応じてユニークワードを切り替えることを開示する。
しかしながら、特許文献1は、通信開始から通信終了までに通信モードが変更されない場合、送信される無線フレームには、同一のユニークワードが付加されることになる。そのため、第三者が、通信モードを把握してしまうと、無線フレームに付加されたユニークワードを検出してしまう虞があり、その結果、通信内容が傍受されてしまうことにつながる。そこで、第三者に通信内容が傍受されてしまうことをさらに抑制するための技術が検討されている(例えば、特許文献2~4)。
特許文献2は、送信側の無線通信装置が、複数のユニークワードパターンを保持し、複数のユニークワードパターンから選択したユニークワードパターンに従って生成されたユニークワードを、各無線フレームに付加することを開示する。特許文献3は、通信システムにおける送信部が、基準ユニークワードパターンと、複数の特殊ユニークワードパターンとに基づき生成したユニークワードを各無線フレームに付加することを開示する。特許文献4は、通信システムにおける送信部が、基準ユニークワードパターンと、特殊ユニークワードパターンとに基づき最初のユニークワードを生成することを開示する。また、特許文献4は、無線フレーム毎に特殊ユニークワードパターンに基づく疑似ランダムパターンを生成し、生成された擬似ランダムパターンと、基準ユニークワードパターンとに基づき2番目以降のユニークワードを生成することを開示する。
特開2012-124847号公報 特開平01-077234号公報 特開平08-195739号公報 特開2002-016589号公報
特許文献2~4に開示された技術では、無線フレーム毎に、無線フレームに付加されるユニークワードを変更する。特許文献2に開示された技術は、複数のユニークワードパターンを使用しているが、ユニークワードパターンは有限個であるため、第三者が、継続的に通信内容を監視することにより、通信に使用されるユニークワードパターンを把握してしまう可能性がある。特許文献3及び4に開示された技術を用いた場合、少なくとも最初に生成されるユニークワードは、通信に依らず固定的な基準ユニークワードパターン及び特殊ユニークワードパターンに基づくため、通信毎に使用されるユニークワードは固定的になってしまう。そのため、特許文献3及び4に開示された技術を用いた場合でも、第三者が、継続的に通信内容を監視することにより、通信に使用されるユニークワードを把握してしまう可能性がある。したがって、特許文献2~4に開示された技術を用いた場合であっても、第三者が、通信内容を傍受してしまう虞がある。
本開示の目的は、上述した課題を解決するためになされたものであり、通信内容が傍受されることを抑制可能な無線通信装置、及び無線通信方法を提供することにある。
本開示の第1の態様にかかる無線通信装置は、
無線通信装置であって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の動作時刻情報に基づいて、第1ユニークワードを生成し、前記通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第iユニークワードを生成する生成部と、
前記第1ユニークワードを含む第1無線フレーム、及び前記第iユニークワードを含む前記第i無線フレームを前記他の無線通信装置に送信する送信部と、を備える。
本開示の第2の態様にかかる無線通信装置は、
無線通信装置であって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の第2動作時刻情報であって、前記他の無線通信装置が第1送信ユニークワードを生成するために使用する第1動作時刻情報に対応する前記第2動作時刻情報に基づいて、前記第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成する生成部と、
前記第1受信ユニークワードに基づいて、前記第1送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する受信部と、を備え、
前記生成部は、前記通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)受信ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、前記他の無線通信装置が生成する第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成し、
前記受信部は、前記第i受信ユニークワードに基づいて、前記第i送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する。
本開示の第1の態様にかかる無線通信方法は、
無線通信装置により実行される無線通信方法であって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の動作時刻情報に基づいて、第1ユニークワードを生成し、
前記通信が開始された場合、前記第1ユニークワードを含む第1無線フレームを前記他の無線通信装置に送信し、
無線フレーム毎に、第(i-1)ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第iユニークワードを生成し、
前記第iユニークワードを含む前記第i無線フレームを前記他の無線通信装置に送信する。
本開示の第2の態様にかかる無線通信方法は、
無線通信装置により実行される無線通信方法であって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の第2動作時刻情報であって、前記他の無線通信装置が第1送信ユニークワードを生成するために使用する第1動作時刻情報に対応する前記第2動作時刻情報に基づいて、前記第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成し、
前記通信が開始された場合、前記第1受信ユニークワードに基づいて、前記第1送信ユニークワードを含む無線フレームを受信し、
無線フレーム毎に、第(i-1)受信ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、前記他の無線通信装置が生成する第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成し、
前記第i受信ユニークワードに基づいて、前記第i送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する。
本開示によれば、通信内容が傍受されることを抑制可能な無線通信装置、及び無線通信方法を提供できる。
実施の形態1にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 実施の形態2にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。 実施の形態2にかかる無線通信装置におけるUW更新の流れを説明するための図である。 実施の形態2にかかる乱数参照系列発生回路の構成例を示す図である。 実施の形態2にかかる乱数テーブルの一例を説明するための図である。 実施の形態2にかかる変換系列発生回路の構成例を示す図である。 実施の形態2にかかる無線通信システムの動作例を示す図である。 実施の形態2にかかる無線通信システムの動作例を示す図である。 実施の形態2にかかる無線通信システムの動作例を示す図である。 実施の形態3における無線通信装置の動作概要を説明するための図である。 実施の形態3にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。 実施の形態3にかかる無線通信システムの動作例を示す図である。 各実施の形態にかかる無線装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示するブロック図である。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の記載及び図面は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、以下の各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
(実施の形態1)
図1を用いて、実施の形態1にかかる無線通信システム100の構成例を説明する。図1は、実施の形態1にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システム100は、無線通信装置10と、無線通信装置20とを備える。無線通信装置10及び20は、それぞれ、無線回線を介して、無線通信装置20及び10とデジタル無線通信を行う。
無線通信装置10は、送信側の無線通信装置として動作し、無線通信装置20は、受信側の無線通信装置として動作する。なお、無線通信装置10は、受信側の無線通信装置としても動作可能であり、無線通信装置20は、送信側の無線通信装置としても動作可能でもよい。そのため、無線通信装置10は、無線通信装置20の後述する受信部を備えてもよく、無線通信装置20は、無線通信装置10の後述する送信部を備えてもよい。また、以降の説明において、送信側の無線通信装置を送信局として記載し、受信側の無線通信装置を受信局として記載することがある。
無線通信装置10は、フレーム同期符号であるユニークワードを、無線フレーム毎に生成し、生成したユニークワードを含む無線フレームを無線通信装置20に送信する。
無線通信装置20は、無線通信装置10から送信される無線フレーム毎に、ユニークワードを生成し、生成したユニークワードに基づいて、無線フレームを受信する。
無線通信装置10は、生成部11と、送信部12とを備える。
生成部11は、無線通信装置20との通信が開始される前に、無線通信装置10の第1動作時刻情報に基づいて、第1送信ユニークワードを生成する。第1送信ユニークワードは、無線通信装置20との通信開始直後に、無線通信装置20に送信される1番目の無線フレームを示す第1無線フレームに付加されるユニークワードである。第1動作時刻情報は、無線通信装置10の動作に使用する動作時刻情報である。第1動作時刻情報は、例えば、基準時刻からの経過時間を動作クロックにより算出して決定される時刻情報でもよい。
なお、後述するが、無線通信装置20も、無線通信装置10から受信する無線フレームを検出するためのユニークワードを生成する。そのため、本開示では、送信側の無線通信装置10が生成するユニークワードと、受信側の無線通信装置20が生成するユニークワードとを区別するために、無線通信装置10が生成するユニークワードを送信ユニークワードとして記載する。また、無線通信装置20が生成するユニークワードを受信ユニークワードとして記載する。送信ユニークワードは、送信側の無線通信装置が生成するユニークワードであり、送信側の無線通信装置が送信する無線フレームに付加されるユニークワードである。また、受信ユニークワードは、受信側の無線通信装置が生成するユニークワードであり、受信側の無線通信装置が受信する無線フレームを検出し、検出した無線フレームを受信するために使用されるユニークワードである。
生成部11は、無線通信装置20との通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)送信ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第i送信ユニークワードを生成する。第i送信ユニークワードは、無線通信装置20との通信が開始された後、i番目に送信される無線フレームを示す第i無線フレームに付加される送信ユニークワードである。生成部11は、第(i-1)送信ユニークワードに基づいて、第i送信ユニークワードを生成することで、無線フレーム毎の送信ユニークワードを更新する。
送信部12は、無線通信装置20との通信が開始された場合、第1送信ユニークワードを含む第1無線フレームを無線通信装置20に送信する。また、送信部12は、第i送信ユニークワードを含む第i無線フレームを無線通信装置20に送信する。
無線通信装置20は、生成部21と、受信部22とを備える。
生成部21は、無線通信装置10との通信が開始される前に、無線通信装置20の第2時刻情報であって、上記第1動作時刻情報に対応する第2動作時刻情報に基づいて、第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成する。第1受信ユニークワードは、第1無線フレームに含まれる第1送信ユニークワードを検出し、第1無線フレームを受信するために使用される受信ユニークワードである。第2動作時刻情報は、無線通信装置20の動作に使用する動作時刻情報である。第2動作時刻情報は、例えば、基準時刻からの経過時間を動作クロックにより算出して決定された時刻情報でもよい。
また、生成部21は、無線通信装置10との通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)受信ユニークワードに基づいて、無線通信装置10が生成する第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成する。第i受信ユニークワードは、無線通信装置10との通信が開始された後、i番目に送信される無線フレームを示す第i無線フレームに付加される第i送信ユニークワードを検出し、第i無線フレームを受信するために使用される受信ユニークワードである。生成部21は、第(i-1)受信ユニークワードに基づいて、第i受信ユニークワードを生成することで、無線フレーム毎の受信ユニークワードを更新する。
受信部22は、無線通信装置10との通信が開始された場合、第1受信ユニークワードに基づいて、第1送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する。受信部22は、第i受信ユニークワードに基づいて、第i送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する。
次に、図2を用いて、無線通信システム100の動作例を説明する。図2は、実施の形態1にかかる無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
生成部11は、無線通信装置20との通信が開始される前に、無線通信装置10の第1動作時刻情報に基づいて、第1送信ユニークワードを生成する(ステップS1-1)。
生成部21は、無線通信装置10との通信が開始される前に、第1動作時刻情報に対応する第2動作時刻情報に基づいて、第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成する(ステップS1-2)。なお、生成部21が、第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成できればよいため、ステップS1-2は、ステップS1-1と同時に実施されてもよく、ステップS1-1と同時に実行されなくてもよい。
送信部12は、無線通信装置20との通信が開始された場合、第1送信ユニークワードを含む第1無線フレームを無線通信装置20に送信する(ステップS1-3)。
受信部22は、無線通信装置10との通信が開始された場合、第1受信ユニークワードに基づいて、第1送信ユニークワードを含む第1無線フレームを受信する(ステップS1-4)。
生成部11は、無線通信装置20との通信が開始された場合、第1送信ユニークワードに基づいて、第2無線フレームのための第2送信ユニークワードを生成する(ステップS2-1)。
生成部21は、無線通信装置10との通信が開始された場合、第1受信ユニークワードに基づいて、第2送信ユニークワードに対応する第2受信ユニークワードを生成する(ステップS2-2)。なお、生成部21が、第2送信ユニークワードに対応する第2受信ユニークワードを生成できればよいため、ステップS2-2は、ステップS2-1と同時に実施されてもよく、ステップS2-1と同時に実行されなくてもよい。
送信部12は、第2送信ユニークワードを含む第2無線フレームを無線通信装置20に送信する(ステップS2-3)。
受信部22は、第2受信ユニークワードに基づいて、第2送信ユニークワードを含む第2無線フレームを受信する(ステップS2-4)。
無線通信装置10及び20は、通信が終了するまで、ステップS2-1~S2-4を、無線フレーム毎に繰り返し実施する。
以上のように、無線通信装置10は、無線通信装置10の第1動作時刻情報を用いて第1送信ユニークワードを生成するため、無線通信装置20との通信を行う度に異なる第1送信ユニークワードを生成できる。また、無線通信装置10は、無線フレーム毎に、送信ユニークワードを更新するため、第三者が、通信内容を傍受することを抑制できる。そのため、第三者が、無線通信装置10と、無線通信装置20との通信を継続して監視したとしても、無線通信装置10と、無線通信装置20との通信で使用される送信ユニークワードを把握できない。したがって、実施の形態1にかかる無線通信装置10によれば、通信内容が傍受されることを抑制できる。
また、無線通信装置20は、第1動作時刻情報に対応する、無線通信装置20の第2動作時刻情報に基づいて、第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成する。無線通信装置20は、第1受信ユニークワードに基づいて、第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成する。そのため、無線通信装置10が無線フレーム毎に、かつ通信毎に異なる送信ユニークワードを生成したとしても、無線通信装置10から送信される無線フレームを受信できる。すなわち、無線通信装置10及び無線通信装置20を含む無線通信システム100よれば、第三者が、通信内容を傍受することを抑制しつつ、正常な通信を行うことができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1を具体的にした実施の形態である。
<無線通信システムの構成例>
図3を用いて、実施の形態2にかかる無線通信システム200の構成例について説明する。図3は、実施の形態2にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システム200は、無線通信装置30と、無線通信装置40とを備える。
無線通信装置30は、実施の形態1における無線通信装置10に対応する。無線通信装置30は、無線回線を介して、無線通信装置40とデジタル無線通信を行う。無線通信装置30は、送信側の無線通信装置である送信局として動作する。なお、無線通信装置30は、受信側の無線通信装置としても動作可能であってもよい。そのため、無線通信装置30は、無線通信装置40が備える受信部を備えてもよい。無線通信装置30は、無線通信装置40に送信する無線フレームを生成し、フレーム同期符号である送信UW(Unique word)を無線フレーム毎に生成する。無線通信装置30は、生成した送信UWを含む無線フレームを無線通信装置40に送信する。
無線通信装置40は、実施の形態1における無線通信装置20に対応する。無線通信装置40は、受信側の無線通信装置である受信局として動作する。なお、無線通信装置40は、送信側の無線通信装置としても動作可能であってもよい。そのため、無線通信装置40は、無線通信装置30が備える送信部を備えてもよい。無線通信装置40は、無線通信装置30から送信される無線フレーム毎に、受信UWを生成し、生成した受信UWを含む無線フレームを受信する。
なお、本実施の形態では、無線通信装置30と、無線通信装置40とは、動作時刻が一定の誤差以下の精度で同期できていることとする。つまり、無線通信装置30が無線通信装置30の動作に使用する動作時刻を示す送信局動作時刻情報と、無線通信装置40が無線通信装置40の動作に使用する動作時刻を示す受信局動作時刻情報との誤差は一定値以下であるとする。
ここで、無線通信装置30及び40の構成例の詳細を説明する前に、無線通信装置30及び40において生成されるUWの生成タイミング及び生成されるUWについて説明する。図4は、実施の形態2にかかる無線通信装置におけるUW更新の流れを説明するための図である。
図4に示す横軸は、時刻を示す軸である。図4の上側には、送信局である無線通信装置30において生成されるUWの生成タイミング及び生成されるUWを示している。図4の下側には、受信局である無線通信装置40において生成されるUWの生成タイミング及び生成されるUWを示している。
図4において、UW(t)は、送信局動作時刻情報が示す動作時刻が時刻tのときに、送信局動作時刻情報に基づいて生成された送信UWであることを示す。また、例えば、UW(t+2)は、送信局動作時刻情報が示す動作時刻が時刻(t+2)のときに、送信局動作時刻情報に基づいて生成された送信UWであるUW(t+2)が2回更新された送信UWを示す。なお、上記内容は、受信UWについても同様である。
通信開始前の状態である待受状態では、無線通信装置30は、送信局動作時刻情報に基づいて、通信開始直後に送信される1番目の無線フレームのための1番目の送信UWに使用し得る送信待受UWを生成する。無線通信装置30は、所定の周期時間毎に、送信待受UWを生成し、送信待受UWを更新する。なお、所定の周期時間は、1秒でもよいし、1分でもよい。
図4において、無線通信装置30が、時刻tに、送信待受UWを生成する場合、無線通信装置30は、時刻tに対応する送信局動作時刻情報に基づいて、UW(t)を送信待受UWとして生成する。無線通信装置30が、時刻(t+1)に、送信待受UWを生成する場合、無線通信装置30は、時刻(t+1)に対応する送信局動作時刻情報に基づいて、UW(t+1)を送信待受UWとして生成する。無線通信装置30が、時刻(t+2)に、送信待受UWを生成する場合、無線通信装置30は、時刻(t+2)に対応する送信局動作時刻情報に基づいて、UW(t+2)を送信待受UWとして生成する。
通信開始後の状態である通信状態において、無線通信装置30は、無線フレーム毎に、(i-1)番目の送信UWに基づいて、i番目の無線フレームのためのi番目の送信UWを生成する。具体的には、通信状態では、無線通信装置30は、通信開始直前に生成した送信待受UWを1番目の送信UWとして使用し、無線フレーム毎に、1番目の送信UWに基づく(i-1)番目の送信UWを更新する。無線通信装置30は、(i-1)番目の送信UWを更新することでi番目の無線フレームのためのi番目の送信UWを生成する。
例えば、時刻(t+2)と、時刻(t+3)との間に通信が開始された場合、無線通信装置30は、通信開始直前の送信待受UWであるUW(t+2)を1番目の送信UWとして使用し、太い点線で示される、1番目の無線フレーム1_1に付加する。無線通信装置30は、1番目の送信UWを含む無線フレーム1_1を無線通信装置40に送信する。なお、説明を便宜的に行うために、図4では、UW及びデータ以外の情報を割愛している。
無線通信装置30は、1番目の送信UWであるUW(t+2)に基づいて、UW(t+2)を更新して、2番目の無線フレームに付加する2番目の送信UWであるUW(t+2)を生成し、送信UWを更新する。無線通信装置30は、2番目の送信UWを、太い点線で示される、2番目の無線フレーム1_2に付加し、無線フレーム1_2を無線通信装置40に送信する。無線通信装置30は、以降同様にして、i番目の無線フレームに付加するi番目の送信UWを、(i-1)番目の送信UWであるUW(t+2)i-2を更新して、i番目の無線フレームに付加するi番目の送信UWを生成する。無線通信装置30は、i番目の送信UWを含むi番目の無線フレームを無線通信装置40に送信する。
待受状態において、無線通信装置40は、受信局動作時刻情報に基づいて、通信開始直後に送信される1番目の無線フレームを受信するための受信UWに使用し得る受信待受UWを生成する。無線通信装置40は、無線通信装置30が送信待受UWを生成するタイミングと同一タイミングで、受信待受UWを生成する。無線通信装置40は、受信待受UWを生成し、受信待受UWを更新する。
無線通信装置40は、受信UWの生成に用いる情報が、送信UWの生成に用いる情報と同一である場合、無線通信装置30が生成する送信UWと同一の受信UWを生成可能に構成される。本実施の形態では、受信局動作時刻情報は、送信局動作時刻情報と一定の誤差以内であり、無線通信装置40は、無線通信装置30と同一の周期時間及び同一の生成タイミングで受信待受UWを生成する。そのため、無線通信装置40は、送信待受UWと同一の受信待受UWを生成する。
図4において、無線通信装置30が、時刻tに、送信待受UWを生成する場合、無線通信装置40は、時刻tに対応する受信局動作時刻情報に基づいて、無線通信装置30が生成する送信UWと同一のUW(t)を受信待受UWとして生成する。無線通信装置30が、時刻(t+1)に、送信待受UWを生成する場合、無線通信装置40は、時刻(t+1)に対応する受信局動作時刻情報に基づいて、無線通信装置30が生成する送信UWと同一のUW(t+1)を受信待受UWとして生成する。無線通信装置30が、時刻(t+2)に、送信待受UWを生成する場合、無線通信装置40は、時刻(t+2)に対応する受信局動作時刻情報に基づいて、無線通信装置30が生成する送信UWと同一のUW(t+2)を受信待受UWとして生成する。
通信状態において、無線通信装置40は、無線フレーム毎に、(i-1)番目の受信UWに基づいて、i番目の無線フレームを受信するためのi番目の受信UWを生成する。具体的には、通信状態において、無線通信装置40は、通信開始直前に生成した受信待受UWを1番目の受信UWとして使用し、無線フレーム毎に、1番目の受信UWに基づく(i-1)番目の受信UWを生成する。無線通信装置40は、(i-1)番目の受信UWを更新することでi番目の無線フレームを受信するためのi番目の受信UWを生成する。なお、無線通信装置40は、i番目の送信UWと同一のi番目の受信UWを生成する。無線通信装置40は、生成した受信UWと同一の送信UWを検出し、受信UWと同一の送信UWを含む無線フレームを受信する。
図4において、通信が開始された場合、無線通信装置40は、通信開始直前の受信待受UWであるUW(t+2)を1番目の受信UWとして使用し、UW(t+2)を検出し、UW(t+2)を含む、1番目の無線フレームを受信する。無線通信装置40は、UW(t+2)を含む無線フレームを受信すると、1番目の受信UWであるUW(t+2)を更新して、UW(t+2)を2番目の受信UWとして生成する。無線通信装置40は、以降同様にして、(i-1)番目の無線フレームを受信すると、(i-1)番目の受信UWであるUW(t+2)i-2を更新して、i番目の無線フレームを受信するためのi番目の受信UWを生成する。無線通信装置40は、i番目の受信UWと同一のi番目の送信UWを検出し、i番目の送信UWを含むi番目の無線フレームを受信する。
このように、待受状態では、無線通信装置30は、送信局動作時刻情報に基づいて、1番目の送信UWを周期的に生成することで、通信毎に異なる1番目の送信UWを生成し、第三者が1番目の無線フレームを傍受してしまうことを抑制する。通信状態に遷移した場合、無線通信装置30は、通信毎に異なる1番目の送信UWを、無線フレーム毎に更新することで、通信毎かつ無線フレーム毎に異なる送信UWを生成し、第三者が2番目以降の無線フレームを傍受してしまうことを抑制する。
また、無線通信装置40は、無線通信装置30が生成する送信UWと同一の受信UWを生成し、通信毎かつ無線フレーム毎に、異なる送信UWを含む無線フレームが送信されたとしても、無線フレームを正常に受信できるように構成される。このように、本実施の形態では、無線通信装置40は、第三者が無線フレームを傍受してしまうことを抑制しつつ、正常な通信を実現する。
<無線通信装置の構成例>
次に、図3に戻り、無線通信装置30の構成例について説明する。無線通信装置30は、記憶部31と、生成部32と、送信部34とを備える。
記憶部31は、無線通信装置30の動作に使用する動作時刻を示す送信局動作時刻情報を記憶する。送信局動作時刻情報は、基準時刻と、無線通信装置30の動作に使用する動作クロックとに基づいて決定されてもよく、動作クロックが、基準時刻からの経過時間を算出し、送信局動作時刻情報を決定してもよい。
送信局動作時刻情報は、26ビットで構成され、日付(月及び日)を構成する9ビットと、時刻(時、分及び秒)を構成する17ビットとを含むように構成されてもよい。送信局動作時刻情報は、例えば、月(1月~12月)を示す4ビット、日(1日~31日)を示す5ビット、時間(0時~23時)を示す5ビット、分(0分~59分)を示す6ビット、及び秒(0秒~59秒)を示す6ビットにより構成されてもよい。
生成部32は、実施の形態1における生成部11に対応する。生成部32は、無線通信装置40との通信が開始される前に、送信局動作時刻情報に基づいて、送信待受UWを生成する。生成部32は、所定の周期時間毎に、送信局動作時刻情報に基づいて、送信待受UWを生成し、周期的に送信待受UWを更新する。送信待受UWは、通信開始直後に送信される1番目の無線フレームに付加される1番目の送信UWとして使用され得る送信UWである。つまり、生成部32は、無線通信装置40との通信が開始される前の待受状態において、所定の周期時間毎に、送信局動作時刻情報に基づいて、送信待受UWを生成し、送信待受UWを更新する。
生成部32は、無線通信装置40との通信が開始された場合、無線フレーム毎に、(i-1)番目の送信UWに基づいて、通信開始からi番目に送信される無線フレームに付加されるi番目の送信UWを生成する。生成部32は、無線通信装置30にデータが入力され、無線通信装置30が通信状態に遷移した場合、無線通信装置40との通信が開始されたと判断する。生成部32は、無線通信装置40との通信が開始された場合、通信が開始される直前に生成した送信待受UWを1番目の送信UWとして使用し、無線フレーム毎に、1番目の送信UWを(i-1)回更新し、i番目の送信UWを生成する。送信待受UWは、1番目の送信UWとして使用されるため、生成部32は、通信が開始される直前に生成した送信待受UWを、無線フレーム毎に(i-1)回更新し、i番目の送信UWを生成するとも言える。
生成部32は、参照系列出力部321と、乱数出力部322と、変換系列出力部323とを含む。
参照系列出力部321は、疑似乱数系列である乱数参照系列を出力可能に構成され、乱数参照系列を乱数出力部322に出力する。待受状態において、参照系列出力部321は、送信局動作時刻情報に基づいて、疑似乱数系列である乱数参照系列を出力する。なお、以降の説明では、動作時刻情報(送信局動作時刻情報又は受信局動作時刻情報)に基づく乱数参照系列を1番目の乱数参照系列として記載する。また、1番目の乱数参照系列に基づく乱数参照系列を2番目の乱数参照系列とし、(i-1)番目の乱数参照系列に基づく乱数参照系列をi番目の乱数参照系列として記載する。
参照系列出力部321は、疑似乱数系列である乱数参照系列を出力する乱数参照系列発生回路50を含み、乱数参照系列発生回路50を用いて乱数参照系列を生成及び出力する。
ここで、図5を用いて、乱数参照系列発生回路50の構成例について説明する。図5は、実施の形態2にかかる乱数参照系列発生回路の構成例を示す図である。
乱数参照系列発生回路50は、シフトレジスタ51と、帰還タップ53と、AND回路55-1~55-Nと、XOR(exclusive or)回路56-1~56-(N-1)とを備える。なお、Nは、2以上の整数である。
シフトレジスタ51は、タップ52-1~52-Nを含む。シフトレジスタ51が備えるタップ数は、送信局動作時刻情報を構成するビット数に対応している。例えば、送信局動作時刻情報が26ビットで構成される場合、Nは26であり、シフトレジスタ51は、タップ52-1~52-26を備える。
シフトレジスタ51は、送信局動作時刻情報を構成する複数のビットの各々を、タップ52-1~52-Nの各々に入力する。例えば、送信局動作時刻情報が26ビットで構成され、シフトレジスタ51が、タップ52-1~52-26を含むとする。月を示す情報が4ビットで構成される場合、シフトレジスタ51は、月を示す4ビットの各々をタップ52-1~52-4に入力する。日を示す情報が5ビットで構成される場合、シフトレジスタ51は、日を示す5ビットの各々をタップ52-5~52-9に入力する。時間を示す情報が5ビットで構成される場合、シフトレジスタ51は、時間を示す5ビットの各々をタップ52-10~52-14に入力する。分を示す情報が6ビットで構成される場合、シフトレジスタ51は、分を示す6ビットの各々をタップ52-15~52-20に入力する。秒を示す情報が6ビットで構成される場合、シフトレジスタ51は、秒を示す6ビットの各々をタップ52-21~52-26に入力する。なお、シフトレジスタ51は、シフトレジスタ51に含まれる若番のタップから順に、秒を示すビット、分を示すビット、時間を示すビット、日を示すビット、及び月を示すビットの各々を入力してもよい。
シフトレジスタ51には、クロック信号が入力され、クロック信号に同期して、タップ52-1~52-Nに入力された送信局動作時刻情報を構成する各ビットの値を順次伝送していく。クロック信号は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックにより供給され、一定の繰り返し周波数で動作する。シフトレジスタ51は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を1つずつ進めることで、タップ52-m(m:1~N-1)の値を、タップ52-(m+1)と、AND回路55-mに伝送(出力)する。また、シフトレジスタ51は、当該クロックのクロック時間を1つずつ進めることで、タップ52-Nの値を、AND回路55-Nに伝送(出力)する。換言すると、シフトレジスタ51は、クロック時間を1つずつ進めることで、シフトレジスタ51を順次シフトしていく。また、シフトレジスタ51は、当該クロックのクロック時間を1つずつ進めることで、タップ52-1~52-Nの値を、参照系列出力部321に出力する。シフトレジスタ51は、クロック時間を1つ進めることで、各タップの値を、乱数参照系列を構成する値P1~PNとして出力する。
帰還タップ53は、タップ52-1~52-Nのうち、シフトレジスタ51にタップ52-1~52-Nのタップ値が帰還されるタップを指定する。帰還タップ53は、例えば、タップ52-1~52-Nのそれぞれに対して、0又は1が設定されるように構成される。帰還タップ53は、AND回路55-1~55-Nのうち、タップ値が帰還されるタップに対応するAND回路に1を入力し、タップ値が帰還されないタップに対応するAND回路に0を入力することで、帰還されるタップを指定する。
AND回路55-1~55-Nは、それぞれ、シフトレジスタ51が備えるタップ52-1~52-Nに対応して設けられる。AND回路55-1~55-Nは、それぞれ、タップ52―1~52-Nから出力された値と、帰還タップ53から出力された値とを入力し、タップ52―1~52-Nから出力された値と、帰還タップ53から出力された値とを乗算する。AND回路55-1~55-(N-1)は、それぞれ、タップ52―1~52-(N-1)から出力された値に帰還タップ53から入力された値が乗算された値をXOR回路56-1~56-(N-1)に出力する。AND回路55-Nは、タップ52―Nから出力された値に帰還タップ53から入力された値が乗算された値をXOR回路56-(N-1)に出力する。
XOR回路56-1~56-(N-1)は、それぞれ、AND回路55-1~55-(N-1)に対応して設けられる。AND回路55-1~55-N及びXOR回路56-1~56-(N-1)は、帰還タップ53が指定した、帰還されるタップから出力された値に対して排他的論理和を演算し、演算した値を帰還する演算回路である。XOR回路56-(N-1)は、AND回路55-Nから出力された値と、AND回路55-(N-1)から出力された値とに対して排他的論理和を演算し、XOR回路56-(N-2)に出力する。XOR回路56-2~56-(N-2)は、それぞれ、XOR回路56-3~56-(N-1)から出力された値と、AND回路55-2~55-(N-2)から出力された値とに対して排他的論理和を演算する。XOR回路56-2~56-(N-2)は、それぞれ、演算結果をXOR回路56-1~56-(N-3)に出力する。XOR回路56-1は、XOR回路56-2から出力された値と、AND回路55-1から出力された値とに対して排他的論理和を演算し、演算結果をタップ52-1に帰還する。
参照系列出力部321は、待受状態において、所定の周期時間毎に、送信待受UWを生成するタイミングで、送信局動作時刻情報を、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力する。参照系列出力部321は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を所定数進め、シフトレジスタ51を所定回数シフトさせる。参照系列出力部321は、シフトレジスタ51を所定回数シフトさせた後に、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、1番目の乱数参照系列を生成し、1番目の乱数参照系列を乱数出力部322に出力する。参照系列出力部321は、1番目の乱数参照系列を出力した後、シフトレジスタ51のタップ52-1~52-Nの各値を保持する。
無線通信装置40との通信が開始された場合、参照系列出力部321は、タップ52-1~52-Nに1番目の乱数参照系列の対応する値が保持された状態で、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を1つ進める。参照系列出力部321は、シフトレジスタ51が1回シフトされた後に、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、2番目の乱数参照系列を生成する。参照系列出力部321は、2番目の乱数参照系列を乱数出力部322に出力する。参照系列出力部321は、2番目の乱数参照系列を出力した後、タップ52-1~52-Nの各値を保持する。
参照系列出力部321は、以降同様に、(i-1)番目の送信UWを生成すると、タップ52-1~52-Nの各値を保持し、無線フレームを生成する前に、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を1つ進める。参照系列出力部321は、シフトレジスタ51が1回シフトされた後に、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、i番目の乱数参照系列を生成する。参照系列出力部321は、i番目の乱数参照系列を乱数出力部322に出力する。参照系列出力部321は、i番目の乱数参照系列を出力した後、タップ52-1~52-Nの各値を保持する。
なお、参照系列出力部321は、送信待受UW及び送信UWを出力した場合、シフトレジスタ51のタップ52-1~52-Nの各値を記憶部31に格納してもよい。そして、参照系列出力部321は、送信UWを生成するタイミングで、記憶部31からタップ52-1~52-Nの各値を取得し、取得した送信UWをシフトレジスタ51に入力してもよい。
図3に戻り、乱数出力部322について説明する。乱数出力部322は、乱数テーブルT1を保持する。乱数出力部322は、参照系列出力部321が出力した1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、1番目の出力値を変換系列出力部323に出力する。また、乱数出力部322は、参照系列出力部321が出力したi番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、i番目の出力値を変換系列出力部323に出力する。
ここで、図6を用いて、乱数テーブルT1について説明する。図6は、実施の形態2にかかる乱数テーブルの一例を説明するための図である。
乱数テーブルT1は、参照系列出力部321が出力し得る、候補となる乱数参照系列が設定された左側の列と、入力された乱数参照系列に対応する出力値が設定された右側の列とを含む。出力値には、例えば、候補となる乱数参照系列に対応する値が設定されており、予め乱数を発生させることで決定される。出力値には、例えば、0及び1のビット列で構成された10ビットの値が設定される。なお、出力値は、10ビットに限られず、26ビット以上のビット数が設定されてもよく、任意のビット数とすることができる。
例えば、参照系列出力部321が「0000・・・0101」を乱数参照系列として出力した場合、乱数出力部322は、参照系列出力部321が出力した「0000・・・0101」を入力する。乱数出力部322は、乱数テーブルT1の左側の列から「0000・・・0101」を検索し、「0000・・・0101」に対応する出力値を乱数テーブルT1の右側の列から決定し、決定した出力値を、変換系列出力部323に出力する。
図3に戻り、変換系列出力部323について説明する。変換系列出力部323は、乱数出力部322が出力した出力値を入力し、疑似乱数系列である変換系列を出力する。変換系列出力部323は、1番目の出力値に基づく1番目の変換系列を、1番目の送信UWとして使用され得る送信待受UWとして出力し、i番目の出力値に基づくi番目の変換系列を、i番目の送信UWとして出力する。
変換系列出力部323は、疑似乱数系列を出力する変換系列発生回路80を含み、変換系列発生回路80を用いて変換系列を生成し、出力する。
ここで、図7を用いて、変換系列発生回路80の構成例について説明する。図7は、実施の形態2にかかる変換系列発生回路の構成例を示す図である。
変換系列発生回路80は、系列長が31ビットであるGOLD系列を出力する回路である。なお、変換系列発生回路80は、M系列を出力する回路でもよく、他の系列を出力する回路でもよく、系列長が31ビット以外の任意の系列長でもよい。変換系列発生回路80は、シフトレジスタ81及び83と、XOR回路85-1~85-3、86-1及び87とを備える。
シフトレジスタ81は、タップ82-1~82-5を含む。シフトレジスタ81は、乱数出力部322が出力した出力値のうち、下位5ビットをタップ82-1~82-5に入力する。シフトレジスタ81は、例えば、乱数出力部322が出力した出力値のうち、下位1~5ビット目のビットを、それぞれタップ82-1~82-5に入力する。
シフトレジスタ83は、タップ84-1~84-5を含む。シフトレジスタ83は、乱数出力部322が出力した出力値のうち、上位5ビットをタップ84-1~84-5に入力する。シフトレジスタ83は、例えば、乱数出力部322が出力した出力値のうち、上位1~5ビット目のビットを、それぞれタップ84-1~84-5に入力する。
シフトレジスタ81及び83には、クロック信号が入力され、クロック信号に同期して、タップ82-1~82-5及び84-1~84-5に入力された値を順次伝送していく。クロック信号は、変換系列発生回路80が有するクロックにより供給され、一定の繰り返し周波数で動作する。
シフトレジスタ81は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を1つずつ進めることで、シフトレジスタ81を順次シフトしていく。シフトレジスタ81は、当該クロックのクロック時間を1つずつ進めることで、タップ82-1の値をタップ82-2に伝送(出力)する。シフトレジスタ81は、クロック時間を1つずつ進めることで、タップ82-2の値を、タップ82-3と、XOR回路85-1とに伝送する。シフトレジスタ81は、クロック時間を1つずつ進めることで、タップ82-3の値を、タップ82-4と、XOR回路85-2とに伝送する。シフトレジスタ81は、クロック時間を1つずつ進めることで、タップ82-4の値を、タップ82-5と、XOR回路85-3とに伝送する。シフトレジスタ81は、クロック時間を1つずつ進めることで、タップ82-5の値を、XOR回路85-3と、XOR回路87とに伝送する。
シフトレジスタ83は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を1つずつ進めることで、シフトレジスタ83を順次シフトしていく。シフトレジスタ83は、当該クロックのクロック時間を1つずつ進めることで、タップ84-1の値を、タップ84-2に伝送する。シフトレジスタ83は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を1つずつ進めることで、タップ84-2の値を、タップ84-3と、XOR回路86-1とに伝送する。シフトレジスタ83は、クロック時間を1つずつ進めることで、タップ84-3の値を、タップ84-4に伝送する。シフトレジスタ83は、クロック時間を1つずつ進めることで、タップ84-4の値を、タップ84-5に伝送する。シフトレジスタ83は、クロック時間を1つずつ進めることで、タップ84-5の値を、XOR回路86-1と、XOR回路87とに伝送する。
XOR回路85-1は、タップ82-2から伝送(出力)された値と、XOR回路85-2から出力された値とに対して排他的論理和を演算し、演算結果をタップ82-1に出力する。XOR回路85-2は、タップ82-3から伝送(出力)された値と、XOR回路85-3から出力された値とに対して排他的論理和を演算し、演算結果をXOR回路85-1に出力する。XOR回路85-3は、タップ82-4及び82-5から伝送(出力)された値に対して排他的論理和を演算し、演算結果をXOR回路85-2に出力する。
XOR回路86-1は、タップ84-2及び84-5から伝送(出力)された値に対して排他的論理和を演算し、演算結果をタップ84-1に出力する。
XOR回路87は、タップ82-5から出力された値と、タップ84-5から出力された値とに対して排他的論理和を演算し、演算結果を変換系列出力部323に出力する。
なお、変換系列発生回路80が備えるXOR回路の数及び配置される位置は、変換系列発生回路80を用いて生成するGOLD系列のために選択された1組のプリファードペアに基づいて決定される。変換系列発生回路80のプリファードペアは、M系列生成多項式が[5,4,3,2]のM系列、及びM系列生成多項式が[5,2]のM系列である。そのため、シフトレジスタ81に対応して設けられるXOR回路の数は3つになる。XOR回路85-3は、タップ82-4の値と、タップ82-5の値とに対して排他的論理和が演算される位置に配置される。XOR回路85-2は、タップ82-3の値と、タップ82-4の値と、タップ82-5の値とに対して排他的論理和の演算が行われる位置に配置される。XOR回路85-1は、タップ82-2の値と、タップ82-3の値と、タップ82-4の値と、タップ82-5の値とに対して排他的論理和の演算が行われる位置に配置される。また、シフトレジスタ83に対応して設けられるXOR回路の数は1つであり、XOR回路86-1は、タップ84-2の値と、タップ84-5の値とに対して排他的論理和の演算が行われる位置に配置される。なお、変換系列発生回路80のプリファードペアは、上記2つのM系列生成多項式に限られないため、変換系列発生回路80は、選択可能な異なるプリファードペアにより構成された回路とすることができる。
変換系列出力部323は、待受状態では、所定の周期時間毎に、送信待受UWを生成するタイミングで、乱数出力部322が出力した1番目の出力値を、変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する。変換系列出力部323は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を1つ進め、シフトレジスタ81及び83を1つシフトさせる。変換系列出力部323は、XOR回路87から出力された値を保持する。変換系列出力部323は、XOR回路87から合計31個の値が出力されるように、クロック時間をさらに30回進め、シフトレジスタ81及び83をさらに30回シフトさせる。変換系列出力部323は、シフトレジスタ81及び83がシフトされる毎に、XOR回路87から出力された値を保持する。変換系列出力部323は、XOR回路87から出力された31個の値を組み合わせてGOLD系列を生成し、生成したGOLD系列を、1番目の送信UWとして使用され得る送信待受UWとして送信部34に出力する。なお、以降の説明では、1番目の出力値に基づき出力されたGOLD系列を1番目のGOLD系列として記載し、i番目の出力値に基づき出力されたGOLD系列をi番目のGOLD系列として記載する。
無線通信装置40との通信が開始された場合、変換系列出力部323は、乱数出力部322が出力したi番目の出力値を、変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する。変換系列出力部323は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を31回進めることで、シフトレジスタ81及び83を31回シフトさせる。変換系列出力部323は、シフトレジスタ81及び83をシフトさせる毎にXOR回路87から出力された値を保持する。変換系列出力部323は、XOR回路87から出力された31個の値を組み合わせてi番目のGOLD系列を生成し、i番目のGOLD系列を、i番目の送信UWとして送信部34に出力する。
図3に戻り、送信部34について説明する。送信部34は、実施の形態1にかかる送信部12に対応する。送信部34は、無線通信装置30が備える、例えば、マイク等の入力装置にデータが入力された場合、又は他の通信装置からデータが入力された場合、無線通信装置30を通信状態に遷移させる。送信部34は、無線通信装置40に送信するデータを無線フレーム毎に分割する。
送信部34は、無線通信装置40との通信が開始される直前で生成した送信待受UWを1番目の送信UWとして使用し、1番目の送信UWと、1番目の無線データのための送信データとを含む1番目の無線フレームを生成する。送信部34は、1番目の無線フレームを無線通信装置40に送信する。送信部34は、i番目の送信UWと、i番目の無線データのための送信データとを含むi番目の無線フレームを生成する。送信部34は、i番目の無線フレームを無線通信装置40に送信する。なお、送信部34は、変調信号のシンボルタイミングを検出するための符号列であるシンボル同期符号を含む無線フレームを無線通信装置40に送信してもよく、シンボル同期符号は、SSW(Symbol Sync Word)と称されてもよい。
次に、無線通信装置40の構成例について説明する。無線通信装置40は、無線通信装置30と基本的に同様の構成をしている。そのため、無線通信装置40の構成例について、無線通信装置30の構成例と共通する記載を適宜割愛して説明する。
無線通信装置40は、記憶部41と、生成部42と、受信部44とを備える。
記憶部41は、無線通信装置40の動作に使用する動作時刻を示す受信局動作時刻情報を記憶する。受信局動作時刻情報は、基準時刻と、無線通信装置40の動作に使用する動作クロックとに基づいて決定されてもよく、動作クロックが、基準時刻からの経過時間を算出し、受信局動作時刻情報を決定してもよい。受信局動作時刻情報は、送信局動作時刻情報に対応する動作時刻情報であり、送信局動作時刻情報と一定の誤差以内である。
受信局動作時刻情報は、26ビットで構成され、日付(月及び日)を構成する9ビットと、時刻(時、分及び秒)を構成する17ビットとを含むように構成されてもよい。受信局動作時刻情報は、例えば、月(1月~12月)を示す4ビット、日(1日~31日)を示す5ビット、時間(0時~23時)を示す5ビット、分(0分~59分)を示す6ビット、及び秒(0秒~59秒)を示す6ビットにより構成されてもよい。
生成部42は、実施の形態1における生成部21に対応する。生成部42は、生成部32が生成する送信UWと同一の受信UWを生成可能に構成される。生成部42は、無線通信装置30との通信が開始される前に、受信局動作時刻情報に基づいて、生成部32が生成する送信待受UWに対応する受信待受UWを生成する。受信待受UWは、通信開始直後に送信される1番目の無線フレームを受信するための1番目の受信UWとして使用され得る受信UWである。本実施の形態では、送信局動作時刻情報と、受信局動作時刻情報とが一定の誤差以内であるため、生成部42は、生成部32が生成する送信UWと同一の受信UWを生成する。生成部42は、所定の周期時間毎に、生成部32が送信待受UWを生成するタイミングで、受信局動作時刻情報に基づいて、受信待受UWを生成し、受信待ち受けUWを周期的に更新する。
生成部42は、無線通信装置30との通信が開始された場合、無線フレーム毎に、(i-1)番目の受信UWに基づいて、通信開始からi番目に送信される無線フレームを受信するためのi番目の受信UWを生成する。生成部42は、無線通信装置40が通信状態に遷移した場合、無線通信装置30との通信が開始されたと判断する。生成部42は、無線通信装置30との通信が開始された場合、通信が開始される直前に生成した受信待受UWを1番目の受信UWとして使用し、無線フレーム毎に、1番目の受信UWを(i-1)回更新し、i番目の受信UWを生成する。受信待受UWは、1番目の受信UWとして使用されるため、生成部42は、通信が開始される直前に生成した受信待受UWを、無線フレーム毎に(i-1)回更新し、i番目の受信UWを生成するとも言える。
生成部42は、参照系列出力部421と、乱数出力部422と、変換系列出力部423とを含む。
参照系列出力部421は、参照系列出力部321と基本的に同様の構成をしている。そのため、参照系列出力部321と同様の記載については適宜割愛して説明する。参照系列出力部421は、疑似乱数系列である乱数参照系列を出力可能に構成され、乱数参照系列を乱数出力部422に出力する。参照系列出力部421は、参照系列出力部321が出力する乱数参照系列と同一の乱数参照系列を生成可能に構成される。
通信が開始される前の待受状態において、所定の周期時間毎に、参照系列出力部421は、受信局動作時刻情報に基づいて、疑似乱数系列である乱数参照系列であって、送信局動作時刻情報に基づく乱数参照系列と同一の乱数参照系列を出力する。参照系列出力部421は、受信局動作時刻情報を入力し、受信局動作時刻情報に基づく1番目の乱数参照系列を乱数出力部422に出力する。
通信が開始され、無線通信装置40が通信状態に遷移した場合、参照系列出力部421は、無線フレーム毎に、(i-1)番目の乱数参照系列に基づくi番目の乱数参照系列を乱数出力部422に出力する。参照系列出力部421は、参照系列出力部321が出力するi番目の乱数参照系列と同一のi番目の乱数参照系列を出力する。
参照系列出力部421は、図5で示した乱数参照系列発生回路50を含み、乱数参照系列発生回路50を用いて乱数参照系列を生成及び出力する。
ここで、図5を参照して、参照系列出力部421の詳細を説明する。参照系列出力部421は、待受状態において、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成するタイミングで、受信局動作時刻情報を、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力する。参照系列出力部421は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を所定数進め、シフトレジスタ51を所定回数シフトさせる。参照系列出力部421は、シフトレジスタ51を所定回数シフトさせた後に、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、1番目の乱数参照系列を生成し、1番目の乱数参照系列を乱数出力部422に出力する。参照系列出力部421は、1番目の乱数参照系列を出力した後、シフトレジスタ51のタップ52-1~52-Nの各値を保持する。
無線通信装置30との通信が開始された場合、参照系列出力部421は、タップ52-1~52-Nに1番目の乱数参照系列の対応する値が保持された状態で、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を1つ進める。参照系列出力部421は、シフトレジスタ51が1回シフトされた後に、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、2番目の乱数参照系列を生成する。参照系列出力部421は、2番目の乱数参照系列を乱数出力部422に出力する。参照系列出力部421は、2番目の乱数参照系列を出力した後、タップ52-1~52-Nの各値を保持する。
参照系列出力部421は、送信待受UWと同一の受信待受UWに基づいて、2番目の受信UWのための乱数参照系列を出力する。そのため、参照系列出力部421は、2番目の送信UWと同一の、2番目の受信UWを出力する。
参照系列出力部421は、以降同様に、(i-1)番目の乱数参照系列を出力した後、タップ52-1~52-Nの各値を保持し、無線フレームを生成する前に、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を1つ進める。参照系列出力部421は、シフトレジスタ51が1回シフトされた後に、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、i番目の乱数参照系列を生成する。参照系列出力部421は、i番目の乱数参照系列を乱数出力部422に出力する。参照系列出力部421は、i番目の乱数参照系列を出力した後、タップ52-1~52-Nの各値を保持する。
図3に戻り、乱数出力部422について説明する。乱数出力部422は、図6で示した、乱数出力部322が保持する乱数テーブルと同一の乱数テーブルT1を保持する。乱数出力部422は、参照系列出力部421が出力した1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、1番目の出力値を変換系列出力部423に出力する。また、乱数出力部422は、参照系列出力部421が出力したi番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、i番目の出力値を変換系列出力部423に出力する。
乱数出力部422は、参照系列出力部321が出力する乱数参照系列と同一の乱数参照系列を入力し、乱数出力部322と同一の乱数テーブルT1を保持するため、乱数出力部422は、乱数出力部322が出力する出力値と同一の出力値を出力する。つまり、乱数出力部422は、乱数出力部322と同一の1番目の出力値を出力し、乱数出力部322と同一のi番目の出力値を出力する。
変換系列出力部423は、変換系列出力部323と基本的に同様の構成をしている。そのため、以降の説明では、変換系列出力部423の構成について、変換系列出力部323の構成と同様である場合適宜割愛しながら説明する。変換系列出力部423は、乱数出力部422が出力した出力値を入力し、疑似乱数系列である変換系列を出力する。変換系列出力部423は、1番目の出力値に基づく1番目の変換系列を、1番目の受信UWとして使用され得る受信待受UWとして出力し、i番目の出力値に基づくi番目の変換系列を、i番目の受信UWとして出力する。
変換系列出力部423は、図7で示した変換系列発生回路80を含み、変換系列発生回路80を用いて変換系列であるGOLD系列を生成及び出力する。
変換系列出力部423は、待受状態では、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成するタイミングで、乱数出力部422が出力した1番目の出力値を、変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する。変換系列出力部423は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を31回進め、シフトレジスタ81及び83を31回シフトさせる。変換系列出力部423は、シフトレジスタ81及び83がシフトされる毎にXOR回路87から出力された値を保持する。変換系列出力部423は、XOR回路87から出力された31個の値を組み合わせて1番目のGOLD系列を生成し、1番目のGOLD系列を、受信待受UWとして受信部44に出力する。
無線通信装置30との通信が開始された場合、変換系列出力部423は、乱数出力部422が出力したi番目の出力値を、変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する。変換系列出力部423は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を31回進めることで、シフトレジスタ81及び83を31回シフトさせる。変換系列出力部423は、シフトレジスタ81及び83をシフトさせる毎にXOR回路87から出力された値を保持する。変換系列出力部423は、XOR回路87から出力された31個の値を組み合わせてi番目のGOLD系列を生成し、i番目のGOLD系列を、i番目の受信UWとして受信部44に出力する。
なお、乱数出力部422は、乱数出力部322の出力値と同一の出力値を出力し、変換系列出力部423は、変換系列出力部323と同一の変換系列発生回路80を備える。そのため、変換系列出力部423は、変換系列出力部323が出力するGOLD系列と同一のGOLD系列を出力する。また、変換系列出力部323及び423は、それぞれ、出力するGOLD系列を送信UW及び受信UWとするため、受信UWは、送信UWと同一となる。
図3に戻り、受信部44について説明する。受信部44は、実施の形態1にかかる受信部22に対応する。受信部44は、通信開始直前で生成した受信待受UWを1番目の受信UWとして使用し、1番目の受信UWに基づいて、1番目の受信UWと同一の1番目の送信UWを検出し、1番目の受信UWを含む1番目の無線フレームを受信する。受信部44は、1番目の送信UWを検出すると、無線通信装置40を通信状態に遷移させる。受信部44は、i番目の受信UWに基づいて、i番目の受信UWと同一のi番目の送信UWを検出し、i番目の受信UWを含むi番目の無線フレームを受信する。
<無線通信システムの動作例>
次に、実施の形態2にかかる無線通信システム200の動作例について説明する。
まず、図8を用いて、実施の形態2にかかる無線通信システム200の全体動作を示す動作例について説明する。図8は、実施の形態2にかかる無線通信システムの動作例を示す図であり、実施の形態2にかかる無線通信システムの全体動作を示すシーケンス図である。図8は、無線通信装置30及び40が起動した後に実行される。
待受状態において、生成部32は、送信局動作時刻情報に基づいて、1番目の無線フレームに付加される1番目の送信UWとして使用され得る送信待受UWを生成し、送信待受UWを更新する(ステップS11)。待受状態において、ステップS11は、所定の周期時間毎に、周期的に繰り返し実行される。
待受状態において、生成部42は、受信局動作時刻情報に基づいて、1番目の無線フレームを受信するための、1番目の受信UWとして使用され得る受信待受UWを生成し、受信待受UWを更新する(ステップS12)。送信局動作時刻情報と、受信局動作時刻情報とは一定の誤差以内であるため、生成部42は、生成部32が送信待受UWを生成するタイミングで、送信待受UWと同一の受信待受UWを生成する。待受状態において、ステップS12は、周期的に繰り返し実行される。
送信部34は、無線通信装置40に送信されるデータを受信した場合、無線通信装置30を通信状態に遷移させ、無線通信装置30が通信状態に遷移する(ステップS13)。
送信部34は、無線通信装置40に送信されるデータを分割し、通信開始直前で生成した送信待受UWを1番目の送信UWとして使用し、1番目の送信UWと、分割されたデータとを含む1番目の無線フレームを無線通信装置40に送信する(ステップS14)。
受信部44は、通信開始直前で生成した受信待受UWを1番目の受信UWとして使用し、1番目の受信UWに基づいて、1番目の受信UWと同一の1番目の送信UWを検出し、1番目の送信UWを含む1番目の無線フレームを受信する(ステップS15)。
受信部44は、1番目の送信UWを検出すると、無線通信装置40を通信状態に遷移させ、無線通信装置40が通信状態に遷移する(ステップS16)。
生成部32は、1番目の送信UWに基づいて、2番目の送信UWを生成する(ステップS17)。ステップS17は、送信部34が1番目の無線フレームを無線通信装置40に送信した後、2番目の無線フレームを生成する前に実行される。
生成部42は、1番目の受信UWに基づいて、2番目の受信UWを生成する(ステップS18)。ステップS18は、受信部44が1番目の送信UWを検出し、2番目の無線フレームが無線通信装置40から送信される前に実行される。生成部42は、送信待受UWと同一の受信待受UWに基づいて、2番目の送信UWと同一の2番目の受信UWを生成する。なお、ステップS18は、ステップS17と同じタイミングで実行されてもよいし、ステップS17と同じタイミングで実行されなくてもよい。
送信部34は、2番目の送信UWと、分割されたデータとを含む2番目の無線フレームを無線通信装置40に送信する(ステップS19)。
受信部44は、2番目の受信UWに基づいて、2番目の受信UWと同一の2番目の送信UWを検出し、2番目の受信UWと同一の2番目の送信UWを含む2番目の無線フレームを受信する(ステップS20)。
以降、無線通信システム200は、ステップS17~S20を、通信が終了するまで繰り返し実行する。また、無線通信装置30及び40は、それぞれ、通信が終了すると、通信状態から待受状態に遷移し、ステップS11及びS12を、次の通信が開始するまで繰り返し実行する。
ステップS17~S20の動作を一般化して記載すると、以下のように記載ができる。
生成部32は、(i-1)番目の送信UWに基づいて、i番目の送信UWを生成する(ステップS17)。ステップS17は、送信部34が(i-1)番目の無線フレームを無線通信装置40に送信した後、i番目の無線フレームを生成する前に実行される。
生成部42は、(i-1)番目の受信UWである受信待受UWに基づいて、i番目の受信UWを生成する(ステップS18)。ステップS18は、受信部44が(i-1)番目の送信UWを検出し、i番目の無線フレームが無線通信装置30から送信される前に実行される。生成部42は、i番目の送信UWと同一のi番目の受信UWを生成する。
送信部34は、i番目の送信UWと、分割されたデータとを含むi番目の無線フレームを無線通信装置40に送信する(ステップS19)。
受信部44は、i番目の受信UWに基づいて、i番目の受信UWと同一のi番目の送信UWを検出し、i番目の受信UWと同一のi番目の送信UWを含むi番目の無線フレームを受信する(ステップS20)。
<ステップS11の詳細>
次に、図9を用いて、図8のステップS11において実行される動作の詳細を説明する。図9は、実施の形態2にかかる無線通信システムの動作例を示す図である。図9は、図8のステップS11において生成部32が実行する動作の詳細を説明するためのフローチャートであり、所定の周期時間毎に、周期的に繰り返し実行される。
参照系列出力部321は、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に送信局動作時刻情報を入力し、1番目の乱数参照系列を乱数出力部322に出力する(ステップS111)。
参照系列出力部321は、送信局動作時刻情報を構成する複数のビットの各々を、タップ52-1~52-Nの各々に入力する。参照系列出力部321は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を所定数進め、シフトレジスタ51を所定回数シフトさせる。参照系列出力部321は、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、1番目の乱数参照系列を生成し、1番目の乱数参照系列を乱数出力部322に出力する。参照系列出力部321は、1番目の乱数参照系列を出力した後、シフトレジスタ51の値を保持する。
乱数出力部322は、1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、1番目の出力値を変換系列出力部323に出力する(ステップS112)。
変換系列出力部323は、1番目の出力値を変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する(ステップS113)。
変換系列出力部323は、乱数出力部322が出力した出力値のうち、下位5ビットをシフトレジスタ81のタップ82-1~82-5に入力する。変換系列出力部323は、乱数出力部322が出力した出力値のうち、上位5ビットをシフトレジスタ83のタップ84-1~84-5に入力する。変換系列出力部323は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を31回進め、シフトレジスタ81及び83を31回シフトさせる。
変換系列出力部323は、XOR回路87から出力された31個の値に基づいて、1番目のGOLD系列を生成し、1番目のGOLD系列を、1番目の送信UWとし使用され得る送信待受UWとして送信部34に出力する(ステップS114)。
<ステップS12の詳細>
次に、図8のステップS12において実行される動作の詳細を説明する。図8のステップS12は、図8のステップS11と基本的に同様であるため、図9を参照して、説明を適宜割愛しながら説明する。図8のステップS12は、所定の周期時間毎に、周期的に繰り返し実行される。なお、ステップS11とステップS12との差分は、ステップS11における送信局動作時刻情報が、受信局動作時刻情報に置き換わり、ステップS11における送信待受UWが、受信待受UWに置き換わっていることである。
参照系列出力部421は、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に受信局動作時刻情報を入力し、1番目の乱数参照系列を乱数出力部322に出力する(ステップS111)。
参照系列出力部421は、受信局動作時刻情報を構成する複数のビットの各々を、タップ52-1~52-Nの各々に入力する。参照系列出力部421は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を所定数進め、シフトレジスタ51を所定回数シフトさせる。参照系列出力部421は、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、1番目の乱数参照系列を生成し、1番目の乱数参照系列を乱数出力部422に出力する。参照系列出力部321は、1番目の乱数参照系列を出力した後、シフトレジスタ51の値を保持する。
乱数出力部422は、1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、1番目の出力値を変換系列出力部423に出力する(ステップS112)。
変換系列出力部423は、1番目の出力値を変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する(ステップS113)。
変換系列出力部423は、乱数出力部422が出力した出力値のうち、下位5ビットをシフトレジスタ81のタップ82-1~82-5に入力する。変換系列出力部423は、乱数出力部422が出力した出力値のうち、上位5ビットをシフトレジスタ83のタップ84-1~84-5に入力する。変換系列出力部423は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を31回進め、シフトレジスタ81及び83を31回シフトさせる。
変換系列出力部423は、XOR回路87から出力された31個の値に基づいて、1番目のGOLD系列を生成し、1番目のGOLD系列を、1番目の受信UWとして使用され得る受信待受UWとして受信部44に出力する(ステップS114)。
<ステップS17の詳細>
次に、図10を用いて、図8のステップS17において、生成部32がi番目の送信UWを生成する動作の詳細を説明する。図10は、実施の形態2にかかる無線通信システムの動作例を示す図である。図10は、図8のステップS17において生成部32が実行する動作の詳細を説明するためのフローチャートである。図10は、無線フレーム毎に、繰り返し実行される。なお、図10は、参照系列出力部321のシフトレジスタ51が、(i-1)番目の乱数参照系列の値を保持している状態で実行される。
参照系列出力部321は、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に保持された(i-1)番目の乱数参照系列に基づくi番目の乱数参照系列を乱数出力部322に出力する(ステップS171)。
参照系列出力部321は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を1つ進め、(i-1)番目の乱数参照系列の値が保持されたシフトレジスタ51を1回シフトさせる。参照系列出力部321は、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、i番目の乱数参照系列を生成し、i番目の乱数参照系列を乱数出力部322に出力する。
乱数出力部322は、i番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、i番目の出力値を変換系列出力部323に出力する(ステップS172)。
変換系列出力部323は、i番目の出力値を変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する(ステップS173)。
変換系列出力部323は、乱数出力部322が出力した出力値のうち、下位5ビットをシフトレジスタ81のタップ82-1~82-5に入力する。変換系列出力部323は、乱数出力部322が出力した出力値のうち、上位5ビットをシフトレジスタ83のタップ84-1~84-5に入力する。変換系列出力部323は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を31回進め、シフトレジスタ81及び83を31回シフトさせる。
変換系列出力部323は、XOR回路87から出力された31個の値に基づいて、i番目のGOLD系列を生成し、i番目のGOLD系列を、i番目の送信UWとして送信部34に出力する(ステップS174)。
<ステップS18の詳細>
次に、図8のステップS18において実行される動作の詳細を説明する。図8のステップS18は、図8のステップS17と基本的に同様であるため、図10を参照して説明を適宜割愛しながら説明する。図8のステップS18は、無線フレーム毎に、繰り返し実行される。なお、ステップS17と、ステップS18との差分は、ステップS17における送信UWが、受信UWに置き換わっていることである。また、図8のステップS18は、シフトレジスタ51が、(i-1)番目の受信UWのための(i-1)番目の乱数参照系列の値を保持している状態で実行される。
参照系列出力部421は、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に保持された(i-1)番目の乱数参照系列に基づくi番目の乱数参照系列を乱数出力部422に出力する(ステップS171)。
参照系列出力部421は、乱数参照系列発生回路50にクロック信号を供給するクロックのクロック時間を1つ進め、(i-1)番目の乱数参照系列の値が保持されたシフトレジスタ51を1回シフトさせる。参照系列出力部421は、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、i番目の乱数参照系列を生成し、i番目の乱数参照系列を乱数出力部422に出力する。
乱数出力部422は、i番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、i番目の出力値を変換系列出力部423に出力する(ステップS172)。
変換系列出力部423は、i番目の出力値を変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する(ステップS173)。
変換系列出力部423は、乱数出力部422が出力した出力値のうち、下位5ビットをシフトレジスタ81のタップ82-1~82-5に入力する。変換系列出力部423は、乱数出力部422が出力した出力値のうち、上位5ビットをシフトレジスタ83のタップ84-1~84-5に入力する。変換系列出力部423は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を31回進め、シフトレジスタ81及び83を31回シフトさせる。
変換系列出力部423は、XOR回路87から出力された31個の値に基づいて、i番目のGOLD系列を生成し、i番目のGOLD系列を、i番目の受信UWとして受信部44に出力する(ステップS174)。
以上のように、無線通信装置30は、無線通信装置40に送信する無線フレーム毎に異なる送信UWを生成するため、第三者が、通信内容を傍受することを抑制できる。また、無線通信装置30は、送信局動作時刻情報を用いて1番目の送信UWとして使用される送信待受UWを生成するため、無線通信装置40との通信を行う度に異なる送信UWを生成できる。1番目の送信UWは、無線通信装置40との通信毎に異なるため、無線通信装置30は、無線通信装置40と通信を行う度に異なるi番目の送信UWを生成できる。そのため、第三者が、無線通信装置30と、無線通信装置40との通信を継続して監視したとしても、無線通信装置30と、無線通信装置40との通信で使用される送信UWを把握できない。したがって、実施の形態2にかかる無線通信装置30によれば、通信内容が傍受されることを抑制できる。
また、無線通信装置40は、受信局動作時刻情報に基づいて、1番目の送信UWとして使用される送信待受UWと同一の、1番目の受信UWとして使用される受信待受UWを生成する。無線通信装置40は、i番目の送信UWと同一のi番目の受信UWを生成する。そのため、無線通信装置30が、無線フレーム毎に、かつ通信毎に異なる送信UWを生成したとしても、無線通信装置30から送信される無線フレームに含まれる送信UWを検出し、無線フレームを受信できる。すなわち、無線通信装置30及び無線通信装置40を含む無線通信システム200よれば、第三者が、通信内容を傍受することを抑制しつつ、正常な通信を行うことができる。
さらに、無線通信装置30及び40は、通信が開始される前の待受状態では、所定の周期時間毎に、送信待受UW及び受信待受UWを周期的に更新する。したがって、実施の形態2にかかる無線通信システム200によれば、実施の形態1よりも通信内容が傍受されることを抑制できる。
またさらに、無線通信装置30及び40は、無線フレーム毎、かつ通信毎に、送信UW及び受信UWを更新することから、第三者は、無線通信装置30及び40の間の通信で使用されるUWを生成することはできない。そのため、第三者は、例えば、無線通信装置30及び40の間の通信に使用するUWを複製した妨害電波を生成できず、さらに、第三者が、通信妨害を目的とした電波を送信したとしても、無線通信装置40は、UWが異なるため、当該電波を受信しない。すなわち、本実施の形態にかかる無線通信システム200を用いることで、第三者は、有効な妨害電波を生成できないことに加えて、有効な妨害電波を送信することもできない。したがって、実施の形態2にかかる無線通信システム200によれば、第三者が、通信内容を傍受してしまうことを抑制するとともに、第三者からの通信妨害による攻撃を回避できる。
(変形例)
実施の形態2において、生成部32は、乱数出力部322を含まない構成としてもよい。つまり、生成部32は、参照系列出力部321と、変換系列出力部323とを含む構成としてもよい。生成部42についても同様に、乱数出力部422を含まず、参照系列出力部421と、変換系列出力部423とを含む構成としてもよい。
この場合、参照系列出力部321は、乱数参照系列発生回路50から出力されるP1~PNのうち、任意の10ビットを選択して、変換系列出力部323に出力する。そして、変換系列出力部323は、選択された10ビットのうち、下位5ビットを、シフトレジスタ81に入力し、上位5ビットをシフトレジスタ83に入力することで実現できる。また、参照系列出力部421は、乱数参照系列発生回路50から出力されるP1~PNのうち、参照系列出力部321が選択した10ビットと同じ10ビットを選択して、変換系列出力部423に出力する。そして、変換系列出力部423は、選択された10ビットのうち、下位5ビットを、シフトレジスタ81に入力し、上位5ビットをシフトレジスタ83に入力することで実現できる。このように、実施の形態2において、生成部32及び42が、それぞれ、乱数出力部322及び422を含まない構成としても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態2の改良例である。なお、実施の形態3は、実施の形態2の変形例が適用されてもよい。
<概要>
まず、実施の形態3の詳細を説明する前に、実施の形態3の概要を説明する。実施の形態2では、送信局動作時刻情報と、受信局動作時刻情報とが一定の誤差以内であり、同一の送信UW及び受信UWが生成されることとして説明した。しかしながら、送信局動作時刻情報と、受信局動作時刻情報との誤差が大きく、送信UW及び受信UWが同一ではないことも想定される。この場合、受信局である無線通信装置は、送信された無線フレームに含まれる送信UWを検出できず、正常な通信が行えなくなってしまう。そこで、本実施の形態では、送信局動作時刻情報と、受信局動作時刻情報との誤差が大きく、送信UW及び受信UWが同一ではない場合であっても正常な通信が行われることを実現する。
図11を用いて、実施の形態3にかかる無線通信装置110及び120の動作概要を説明する。図11は、実施の形態3における無線通信装置の動作概要を説明するための図である。図11は、無線通信装置110及び120において生成されるUWの生成タイミング及び生成されるUWを示している。
図11に示す横軸は、時刻を示す軸である。図11の上側には、送信局である無線通信装置110において生成されるUWの生成タイミング及び生成されるUWを示している。図11の下側には、受信局である無線通信装置120において生成されるUWの生成タイミング及び生成されるUWを示している。なお、図4と同様に、UW(t)0は、動作時刻情報(送信局動作時刻情報又は受信局動作時刻情報)が示す動作時刻が時刻tのときに、生成されたUW(送信UW又は受信UW)であることを示す。また、例えば、UW(t+2)は、動作時刻が時刻(t+2)のときに、送信局動作時刻情報に基づいて生成されたUWであるUW(t+2)が2回更新されたUWを示す。
待受状態において、送信局である無線通信装置110は、実施の形態2と同様に、所定の周期時間毎に、送信局動作時刻情報に基づいて、1番目の送信UWとして使用され得る送信待受UWを生成する。図11に示すように、無線通信装置110は、無線通信装置110の動作に使用する動作時刻が時刻(t+1)、時刻(t+2)、・・・において送信待受UWを生成する。
待受状態において、受信局である無線通信装置120は、所定の周期時間毎に、受信局動作時刻情報に基づいて、1番目の受信UWとして使用される受信待受UWを生成する。
ここで、図11に示すように、無線通信装置120の動作時刻が、無線通信装置110の動作時刻と、Δtの時刻誤差があったとする。この場合、無線通信装置120が、無線通信装置120の動作時刻が時刻(t+1)、時刻(t+2)、・・・において待受待受UWを生成すると、無線通信装置110が生成する送信待受UWと異なる受信待受UWとなってしまう可能性がある。
そこで、無線通信装置120は、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成し、さらに、1周期時間前の動作時刻に対応する受信局動作時刻情報に基づく第1候補UWと、1周期時間後の動作時刻に対応する受信局動作時刻情報に基づく第2候補UWとを生成する。具体的には、図11に示すように、無線通信装置120は、例えば、無線通信装置120の動作時刻が時刻(t+1)において、時刻(t+1)に対応する受信局動作時刻情報に基づく受信待受UWを生成する。さらに、無線通信装置120は、時刻(t+1)の1周期時間前の時刻tに対応する受信局動作時刻情報に基づく第1候補UWを生成し、時刻(t+1)の1周期時間後の時刻(t+2)に対応する受信局動作時刻情報に基づく第2候補UWを生成する。このように、無線通信装置120は、送信UWと同一の受信UWが生成されない場合でも正常に通信が行えるように、待受状態において、所定の周期時間毎に、受信待受UWと、第1候補UWと、第2候補UWとを生成する。そして、無線通信装置120は、通信が開始された場合、受信待受UWと、第1候補UWと、第2候補UWとに基づいて、1番目の送信UWを検出し、1番目の無線フレーム1_1を受信できるように構成される。
また、無線通信装置110は、通信が開始された場合、無線通信装置120が、2番目の送信UWと同一の受信UWを生成できるように、1番目の送信UWの生成に使用した送信局動作時刻情報が設定された、1番目の無線フレーム1_1を送信する。具体的には、無線通信装置110は、通信開始直後の1番目の無線フレーム1_1の制御ヘッダに、1番目の送信UWの生成に使用した送信局動作時刻情報を設定し、当該送信局動作時刻情報を含む1番目の無線フレーム1_1を無線通信装置120に送信する。無線通信装置120は、受信待受UWと、第1候補UWと、第2候補UWとに基づいて、受信した1番目の無線フレーム1_1から、1番目の送信UWの生成に使用した送信局動作時刻情報を取得する。無線通信装置120は、取得した送信局時刻情報に基づいて、2番目の送信UWと同一の受信UWを生成する。
このように、無線通信装置110が、1番目の送信UWの生成に使用した送信局動作時刻情報を無線通信装置120に通知することで、送信UWがどの動作時刻に生成されたものかを無線通信装置120に通知する。また、無線通信装置120は、通知された送信局動作時刻情報に基づいて、送信UWがどの動作時刻に生成されたものであるかを把握できる。無線通信装置120は、通知された送信局動作時刻情報に基づいて、2番目の受信UWが送信UWと同一になるように受信UWを生成することで、動作時刻の誤差があり、送信UWと受信UWとが同一ではなかったとしても正常に通信が行えることを実現する。
<無線通信システムの構成例>
図12を用いて、実施の形態3にかかる無線通信システム400の構成例について説明する。図12は、実施の形態3にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システム400は、無線通信装置110と、無線通信装置120とを備える。無線通信システム400は、実施の形態2にかかる無線通信装置30及び40が、それぞれ、無線通信装置110及び120に置き換わっているが、実施の形態2と基本的に同様である。そのため、無線通信システム400の構成例について説明を割愛する。
<無線通信装置の構成例>
次に、無線通信装置110について説明する。無線通信装置110は、記憶部31と、生成部32と、送信部111とを備える。無線通信装置110は、実施の形態2にかかる送信部34が、送信部111に置き換わった構成である。記憶部31及び生成部32の構成例は、実施の形態2と同様であるため説明を割愛する。
送信部111は、無線通信装置110が備える入力装置にデータが入力された場合、又は他の通信装置からデータが入力された場合、無線通信装置110を通信状態に遷移させる。送信部111は、無線通信装置120に送信するデータを無線フレーム毎に分割する。
送信部111は、通信開始直前に生成された送信待受UWの生成に使用された送信局動作時刻情報を生成部32から取得する。換言すると、送信部111は、通信状態に遷移させる前に生成された1番目の送信UWの生成に使用された送信局動作時刻情報を生成部32から取得する。
送信部111は、送信待受UWを1番目の送信UWとして使用し、1番目の送信UWと、取得した送信局動作時刻情報とを1番目の無線フレームの制御ヘッダに設定する。送信部111は、1番目の送信UWと、取得した送信局動作時刻情報と、1番目の無線フレームのための送信データとを含む1番目の無線フレームを生成する。送信部111は、1番目の無線フレームを無線通信装置120に送信する。送信部111は、i番目の送信UWと、i番目の無線データのための送信データとを含むi番目の無線フレームを生成し、i番目の無線フレームを無線通信装置120に送信する。
次に、無線通信装置120について説明する。無線通信装置120は、記憶部121と、生成部122と、受信部124とを備える。無線通信装置120は、実施の形態2にかかる記憶部41、生成部42及び受信部44が、それぞれ、記憶部121、生成部122及び受信部124に置き換わった構成である。なお、無線通信装置120の構成について、実施の形態2と同様の内容については適宜割愛して説明する。
記憶部121は、受信局動作時刻情報を記憶する。記憶部121は、生成部122が生成する、受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWを記憶する。
生成部122は、無線通信装置110との通信が開始される前に、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成するタイミングで、受信局動作時刻情報に基づいて、送信待受UWに対応する受信待受UWを生成する。無線通信装置110と、無線通信装置120との間で予め定められた動作時刻に、生成部122は、受信局動作時刻情報に基づいて、送信待受UWに対応する受信待受UWを生成する。つまり、無線通信装置110の動作時刻と、無線通信装置120の動作時刻との間の誤差が一定以下であれば、送信待受UWと、受信待受UWとが同一となる動作時刻で、生成部122は、受信局動作時刻情報に基づいて、受信待受UWを生成する。生成部122は、受信待受UWを生成するタイミングにおいて、現在時刻から1周期時間前の受信局動作時刻情報を示す1周期前時刻情報に基づいて、第1候補UWを生成する。生成部122は、現在時刻から1周期時間後の受信局動作時刻情報を示す1周期後時刻情報に基づいて、第2候補UWを生成する。
生成部122は、無線通信装置110との通信が開始された場合、1番目の無線フレームの制御ヘッダに含まれる送信局動作時刻情報を受信部124から取得する。生成部122は、受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWのうち、取得した送信局動作時刻情報に基づく送信UWと同一の受信UWを特定する。生成部122は、特定された受信UWを更新し、2番目の無線フレームのための2番目の受信UWを生成する。生成部122は、3番目以降の受信UWについては、実施の形態2と同様に、無線フレーム毎に、(i-1)番目の受信UWに基づいてi番目の受信UWを生成する。
生成部122は、参照系列出力部1221と、乱数出力部1222と、変換系列出力部1223とを備える。
参照系列出力部1221は、乱数参照系列発生回路50を含み、乱数参照系列発生回路50を用いて乱数参照系列を生成及び出力する。参照系列出力部1221は、受信待受UWを生成するタイミングで、現在時刻から1周期時間前の動作時刻情報を示す1周期前時刻情報と、現在時刻から1周期時間後の動作時刻情報を示す1周期後時刻情報とを算出する。
参照系列出力部1221は、待受状態において、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成するタイミングで、受信局動作時刻情報を、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力する。参照系列出力部1221は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を所定数進め、シフトレジスタ51を所定回数シフトさせる。参照系列出力部1221は、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、受信待受UWを生成するための1番目の乱数参照系列を生成し、受信待受UWを生成するための1番目の乱数参照系列を乱数出力部1222に出力する。
参照系列出力部1221は、待受状態において、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成するタイミングで、1周期前時刻情報を、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力する。参照系列出力部1221は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を所定数進め、シフトレジスタ51を所定回数シフトさせる。参照系列出力部1221は、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、第1候補UWのための1番目の乱数参照系列を生成し、第1候補UWのための1番目の乱数参照系列を乱数出力部1222に出力する。
参照系列出力部1221は、待受状態において、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成するタイミングで、1周期後時刻情報を、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力する。参照系列出力部1221は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を所定数進め、シフトレジスタ51を所定回数シフトさせる。参照系列出力部1221は、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、第2候補UWのための1番目の乱数参照系列を生成し、第2候補UWのための1番目の乱数参照系列を乱数出力部1222に出力する。
参照系列出力部1221は、無線通信装置110との通信が開始され、1番目の無線フレームが受信された場合、1番目の無線フレームの制御ヘッダに含まれる送信局動作時刻情報を受信部124から取得する。参照系列出力部1221は、記憶部121から受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWを読み出し、受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWのうち、取得した送信局動作時刻情報に基づく送信UWと同一の受信UWを特定する。
参照系列出力部1221は、受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWの生成に使用した受信局動作時刻情報が、取得した送信局動作時刻情報と一致するか否かを判定し、取得した送信局動作時刻情報に基づく送信UWと同一の受信UWを特定してもよい。もしくは、参照系列出力部1221は、取得した送信局動作時刻情報に基づいて受信UWを生成することで、受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWのうち、1番目の送信UWと一致する受信UWを特定してもよい。
なお、参照系列出力部1221は、記憶部121に記憶された受信局動作時刻情報を、取得した送信局動作時刻情報に上書きすることで、受信局動作時刻情報を、取得した送信局動作時刻情報に基づいて補正してもよい。参照系列出力部1221は、受信局動作時刻情報を、取得した送信局動作時刻情報に基づいて補正することで、受信局動作時刻情報と、送信局動作時刻情報との誤差が大きくなることを抑制できる。
参照系列出力部1221は、特定した受信UWを乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力する。参照系列出力部1221は、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を1つ進め、シフトレジスタ51を1回シフトさせる。参照系列出力部1221は、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、2番目の乱数参照系列を生成し、2番目の乱数参照系列を乱数出力部1222に出力する。参照系列出力部1221は、2番目の乱数参照系列を出力した後、シフトレジスタ51のタップ52-1~52-Nの各値を保持する。
参照系列出力部1221は、実施の形態2と同様に、3番目以降の受信UWを生成する。参照系列出力部1221は、シフトレジスタ51に(i-1)番目の乱数参照系列が保持された状態で、乱数参照系列発生回路50が有するクロックのクロック時間を1つ進める。参照系列出力部1221は、タップ52-1~52-Nから出力された値P1~PNを組み合わせて、i番目の乱数参照系列を生成し、i番目の乱数参照系列を乱数出力部1222に出力する。参照系列出力部1221は、i番目の乱数参照系列を出力した後、タップ52-1~52-Nの各値を保持する。
乱数出力部1222は、実施の形態2にかかる乱数出力部422に対応し、乱数出力部422と基本的に同様の構成である。そのため、乱数出力部1222の構成について、乱数出力部422と同様である記載は適宜割愛する。乱数出力部1222は、参照系列出力部1221が出力した、受信待受UWのための1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、受信待受UWのための1番目の出力値を変換系列出力部1223に出力する。乱数出力部1222は、参照系列出力部1221が出力した、第1候補UWのための1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、第1候補UWのための1番目の出力値を変換系列出力部1223に出力する。乱数出力部1222は、参照系列出力部1221が出力した、第2候補UWのための1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、第2候補UWのための1番目の出力値を変換系列出力部1223に出力する。また、乱数出力部1222は、参照系列出力部1221が出力したi番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、i番目の出力値を変換系列出力部1223に出力する。
変換系列出力部1223は、実施の形態2にかかる変換系列出力部423に対応し、変換系列出力部423と基本的に同様の構成である。そのため、変換系列出力部1223の構成について、変換系列出力部423と同様である記載は適宜割愛する。
変換系列出力部1223は、待受状態において、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成するタイミングで、乱数出力部1222が出力した、受信待受UWのための1番目の出力値を、変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する。変換系列出力部1223は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を31回進め、シフトレジスタ81及び83を31回シフトさせる。変換系列出力部1223は、シフトレジスタ81及び83がシフトされる毎にXOR回路87から出力された値を保持する。変換系列出力部1223は、XOR回路87から出力された31個の値を組み合わせて1番目のGOLD系列を生成し、1番目のGOLD系列を、受信待受UWとして受信部124に出力する。変換系列出力部1223は、受信待受UWを記憶部121に格納する。
変換系列出力部1223は、待受状態において、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成するタイミングで、乱数出力部1222が出力した、第1候補UWのための1番目の出力値を、変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する。変換系列出力部1223は、受信待受UWと同様にして、XOR回路87から出力された31個の値を組み合わせて1番目のGOLD系列を生成し、1番目のGOLD系列を、第1候補UWとして受信部124に出力する。変換系列出力部1223は、第1候補UWを記憶部121に格納する。
変換系列出力部1223は、待受状態において、所定の周期時間毎に、受信待受UWを生成するタイミングで、乱数出力部1222が出力した、第2候補UWのための1番目の出力値を、変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する。変換系列出力部1223は、受信待受UWと同様にして、XOR回路87から出力された31個の値を組み合わせて1番目のGOLD系列を生成し、1番目のGOLD系列を、第2候補UWとして受信部124に出力する。変換系列出力部1223は、第2候補UWを記憶部121に格納する。
無線通信装置30との通信が開始された場合、変換系列出力部1223は、乱数出力部1222が出力したi番目の出力値を、変換系列発生回路80のシフトレジスタ81及び83に入力する。変換系列出力部1223は、変換系列発生回路80が有するクロックのクロック時間を31回進めることで、シフトレジスタ81及び83を31回シフトさせる。変換系列出力部1223は、シフトレジスタ81及び83をシフトさせる毎にXOR回路87から出力された値を保持する。変換系列出力部1223は、XOR回路87から出力された31個の値を組み合わせてi番目のGOLD系列を生成し、i番目のGOLD系列を、i番目の受信UWとして受信部124に出力する。
受信部124は、1番目の受信UWとして使用される受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWのいずれかを含む無線フレームを1番目の無線フレームとして受信する。受信部124は、受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWに基づいて、1番目の送信UWを検出する。受信部124は、受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWのいずれかと同一の1番目の送信UWを含む無線フレームを1番目の無線フレームとして受信する。受信部124は、1番目の無線フレームの制御ヘッダから、1番目の送信UWの生成に使用された送信局動作時刻情報を取得し、取得した送信局動作時刻情報を生成部122に送信する。受信部124は、1番目の送信UWを検出すると、無線通信装置120を通信状態に遷移させる。受信部124は、i番目の受信UWに基づいて、i番目の受信UWと同一のi番目の送信UWを検出し、i番目の受信UWを含むi番目の無線フレームを受信する。
<無線通信システムの動作例>
次に、図13を用いて、実施の形態3にかかる無線通信システム400の動作例について説明する。図13は、実施の形態3にかかる無線通信システムの動作例を示す図である。図13は、図8に対応する図であり、図8で示した動作と同様の動作を行うステップには、同じ参照符号を付している。図13のうち、図8と同じ参照符号で記載した動作は、実施の形態2と同様であるため適宜割愛して説明する。図13は、無線通信装置110及び120が起動した後に実行される。
待受状態において、生成部32は、送信局動作時刻情報に基づいて、1番目の送信UWとして使用され得る送信待受UWを生成し、送信待受UWを更新する(ステップS11)。待受状態において、ステップS11は、所定の周期時間毎に、周期的に繰り返し実行される。
待受状態において、生成部122は、受信局動作時刻情報に基づく受信待受UWと、1周期前時刻情報に基づく第1候補UWと、1周期後時刻情報に基づく第2候補UWとを生成し、受信待受UW、第1候補UW及び第2候補UWを更新する(ステップS31)。待受状態において、ステップS31は、所定の周期時間毎に、周期的に繰り返し実行される。
参照系列出力部1221は、受信待受UWを生成するタイミングで、現在時刻から1周期時間前の動作時刻情報を示す1周期前時刻情報と、現在時刻から1周期時間後の動作時刻情報を示す1周期後時刻情報とを算出する。
参照系列出力部1221は、受信局動作時刻情報を、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力し、受信待受UWのための1番目の乱数参照系列を出力する。乱数出力部1222は、受信待受UWのための1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、受信待受UWのための1番目の出力値を出力する。変換系列出力部1223は、受信待受UWのための1番目の出力値に基づく1番目のGOLD系列を、受信待受UWとして受信部124に出力する。変換系列出力部1223は、受信待受UWを記憶部121に格納する。
参照系列出力部1221は、1周期前時刻情報を、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力し、第1候補UWのための1番目の乱数参照系列を出力する。乱数出力部1222は、第1候補UWのための1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、第1候補UWのための1番目の出力値を出力する。変換系列出力部1223は、第1候補UWのための1番目の出力値に基づく1番目のGOLD系列を、第1候補UWとして受信部124に出力する。変換系列出力部1223は、第1候補UWを記憶部121に格納する。
参照系列出力部1221は、1周期後時刻情報を、乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力し、第2候補UWのための1番目の乱数参照系列を出力する。乱数出力部1222は、第2候補UWのための1番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、第2候補UWのための1番目の出力値を出力する。変換系列出力部1223は、第2候補UWのための1番目の出力値に基づく1番目のGOLD系列を、第2候補UWとして受信部124に出力する。変換系列出力部1223は、第2候補UWを記憶部121に格納する。
送信部111は、無線通信装置40に送信されるデータを受信した場合、無線通信装置30を通信状態に遷移させ、無線通信装置30が通信状態に遷移する(ステップS13)。
送信部111は、1番目の送信UWと、1番目の送信UWの生成に使用した送信局動作時刻情報と、1番目の無線フレームのための送信データとを含む1番目の無線フレームを無線通信装置120に送信する(ステップS32)。
送信部111は、通信状態に遷移させる前に生成された送信待受UWの生成に使用された送信局動作時刻情報を生成部32から取得する。送信部111は、送信待受UWを1番目の送信UWとして使用し、1番目の送信UWと、生成部32から取得した送信局動作時刻情報とを1番目の無線フレームの制御ヘッダに設定する。送信部111は、1番目の送信UWと、1番目の送信UWの生成に使用した送信局動作時刻情報と、1番目の無線フレームのための送信データとを含む1番目の無線フレームを生成し、当該無線フレームを無線通信装置120に送信する。
受信部124は、通信が開始された場合、受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWに基づいて、1番目の無線フレームを受信する(ステップS33)。
受信部124は、受信待受UWを1番目の受信UWとして使用し、1番目の受信UW、第1候補UW、及び第2候補UWに基づいて、1番目の送信UWを検出する。受信部124は、1番目の受信UW、第1候補UW、及び第2候補UWのいずれかと同一の送信UWを含む無線フレームを、1番目の無線フレームとして受信する。受信部124は、1番目の無線フレームの制御ヘッダから、1番目の送信UWの生成に使用された送信局動作時刻情報を取得し、取得した送信局動作時刻情報を生成部122に送信する。
受信部124は、1番目の送信UWを検出すると、無線通信装置120を通信状態に遷移させる(ステップS16)。
生成部32は、1番目の送信UWに基づいて、2番目の送信UWを生成する(ステップS17)。ステップS17は、送信部34が1番目の無線フレームを無線通信装置40に送信した後、2番目の無線フレームを生成する前に実行される。
生成部122は、1番目の無線フレームから取得された送信局動作時刻情報と、1番目の受信UWと、第1候補UWと、第2候補UWとに基づいて、2番目の受信UWを生成する(ステップS34)。
参照系列出力部1221は、1番目の無線フレームの制御ヘッダに含まれる送信局動作時刻情報を受信部124から取得する。参照系列出力部1221は、1番目の受信UW、第1候補UW、及び第2候補UWのうち、取得した送信局動作時刻情報に基づく送信UWと同一の受信UWを特定する。参照系列出力部1221は、特定した受信UWを乱数参照系列発生回路50のシフトレジスタ51に入力する。参照系列出力部1221は、シフトレジスタ51を1回シフトさせて、2番目の乱数参照系列を生成し、2番目の乱数参照系列を乱数出力部1222に出力する。参照系列出力部1221は、2番目の乱数参照系列を出力した後、シフトレジスタ51のタップ52-1~52-Nの各値を保持する。
乱数出力部1222は、2番目の乱数参照系列を入力し、乱数テーブルT1に基づいて、2番目の出力値を出力する。変換系列出力部1223は、2番目の出力値に基づく2番目のGOLD系列を、2番目の受信UWとして受信部124に出力する。
送信部111は、2番目の送信UWと、送信データとを含む2番目の無線フレームを無線通信装置40に送信する(ステップS19)。
受信部124は、2番目の受信UWに基づいて、2番目の受信UWと同一の2番目の送信UWを検出し、2番目の受信UWと同一の2番目の送信UWを含む2番目の無線フレームを受信する(ステップS20)。
以降、無線通信システム400は、ステップS17~S20を、通信が終了するまで繰り返し実行する。無線通信装置110及び120は、それぞれ、通信が終了すると、待受状態に遷移し、ステップS11及びS31を、次の通信が開始するまで繰り返し実行する。
ステップS17~S20の動作を一般化して記載すると、以下のように記載ができる。
生成部32は、(i-1)番目の送信UWに基づいて、i番目の送信UWを生成する(ステップS17)。ステップS17は、送信部111が(i-1)番目の無線フレームを無線通信装置40に送信した後、i番目の無線フレームを生成する前に実行される。
生成部122は、(i-1)番目の受信UWに基づいて、i番目の受信UWを生成する(ステップS18)。ステップS18は、受信部124が(i-1)番目の送信UWを検出し、i番目の無線フレームが無線通信装置110から送信される前に実行される。なお、生成部122は、1番目の無線フレームから取得された送信局動作時刻情報に基づいて、2番目の送信UWと同一の2番目の受信UWを生成するため、i番目の送信UWと同一のi番目の受信UWを生成する。
送信部111は、i番目の送信UWと、送信データとを含むi番目の無線フレームを無線通信装置120に送信する(ステップS19)。
受信部124は、i番目の受信UWに基づいて、i番目の受信UWと同一のi番目の送信UWを検出し、i番目の受信UWと同一のi番目の送信UWを含むi番目の無線フレームを受信する(ステップS20)。
以上のように、実施の形態2を、実施の形態3のようにしても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、無線通信装置120は、所定の周期時間毎に、受信待受UW、第1候補UW、及び第2候補UWを生成する。そのため、無線通信装置110の動作時刻と、無線通信装置120の動作時刻とに誤差があり、送信UWと同一の受信UWが生成できない場合でも、無線通信装置110と、無線通信装置120とは、正常に通信を行うことができる。
さらに、本実施の形態では、無線通信装置110は、1番目の送信UWの生成に使用した送信局動作時刻情報を含む、1番目の無線フレームを無線通信装置120に送信する。そのため、無線通信装置120は、2番目以降の無線フレームに対して、複数の受信UWを生成せずに、送信UWと同一の受信UWを生成できる。したがって、実施の形態4にかかる無線通信システム400によれば、送信局動作時刻情報と、受信局動作時刻情報との誤差が大きい場合であっても、通信内容が傍受されることを抑制しつつ、正常な通信を行うことができる。
(他の実施の形態)
上述した実施の形態にかかる無線通信装置10、20、30、40、110及び120(以下、無線通信装置10等と称する)は次のようなハードウェア構成を有していてもよい。図14は、各実施の形態にかかる無線装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図14を参照すると、無線通信装置10等は、アンテナ1201-1~1201-L(L:1以上の整数)、ネットワーク・インターフェース1202、プロセッサ1203及びメモリ1204を含む。複数のアンテナ1201-1~1201-L及びネットワーク・インターフェース1202は、他の無線通信装置と通信するために使用される。ネットワーク・インターフェース1202は、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.11 series、IEEE 802.3 series等に準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1203は、メモリ1204からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてフローチャートを用いて説明された無線通信装置10等の処理を行う。プロセッサ1203は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ1203は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1204は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1204は、プロセッサ1203から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1203は、図示されていないI/O(Input/Output)インタフェースを介してメモリ1204にアクセスしてもよい。
図14の例では、メモリ1204は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1203は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1204から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された無線通信装置10等の処理を行うことができる。
図14を用いて説明したように、無線通信装置10等が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1または複数のプログラムを実行する。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
また、本開示は上述した実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
さらに、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
無線通信装置であって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の動作時刻情報に基づいて、第1ユニークワードを生成し、前記通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第iユニークワードを生成する生成部と、
前記第1ユニークワードを含む第1無線フレーム、及び前記第iユニークワードを含む前記第i無線フレームを前記他の無線通信装置に送信する送信部と、を備える無線通信装置。
(付記2)
前記生成部は、
前記動作時刻情報に基づいて、疑似乱数系列である第1参照系列を出力し、無線フレーム毎に、第(i-1)参照系列に基づいて、第i参照系列を出力する参照系列出力部と、
疑似乱数系列である第1変換系列を出力し、無線フレーム毎に、疑似乱数系列である第i変換系列を出力する変換系列出力部と、を備え、
前記変換系列出力部は、前記第1参照系列に基づく前記第1変換系列を、前記第1ユニークワードとして出力し、前記第i参照系列に基づく前記第i変換系列を、前記第iユニークワードとして出力する、付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記生成部は、
乱数テーブルに基づいて、第1出力値及び第i出力値を出力する乱数出力部をさらに備え、
前記乱数出力部は、前記第1参照系列に基づいて前記第1出力値を出力し、無線フレーム毎に、前記第i参照系列に基づいて、前記第i出力値を出力し、
前記変換系列出力部は、前記第1出力値に基づく前記第1変換系列を、前記第1ユニークワードとして出力し、前記第i出力値に基づく前記第i変換系列を、前記第iユニークワードとして出力する、付記2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記参照系列出力部は、
複数のタップを含み、前記動作時刻情報を構成する複数のビットを前記複数のタップに入力するシフトレジスタと、
前記複数のタップのうち、前記シフトレジスタにタップ値が帰還されるタップを指定する帰還タップと、
前記帰還されるタップから出力された値に対して排他的論理和を演算し、前記演算した値を前記シフトレジスタに帰還する演算回路と、を備え、
前記参照系列出力部は、前記シフトレジスタを所定回数シフトさせ、前記複数のタップから出力された値に基づいて前記第1参照系列を出力する、付記2又は3に記載の無線通信装置。
(付記5)
前記送信部は、前記動作時刻情報と、前記第1ユニークワードとを含む前記第1無線フレームを送信する、付記1~4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記6)
前記生成部は、前記通信が開始される前に、前記第1ユニークワードを周期的に更新する、付記1~5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記7)
無線通信装置であって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の第2動作時刻情報であって、前記他の無線通信装置が第1送信ユニークワードを生成するために使用する第1動作時刻情報に対応する前記第2動作時刻情報に基づいて、前記第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成する生成部と、
前記第1受信ユニークワードに基づいて、前記第1送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する受信部と、を備え、
前記生成部は、前記通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)受信ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、前記他の無線通信装置が生成する第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成し、
前記受信部は、前記第i受信ユニークワードに基づいて、前記第i送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する、無線通信装置。
(付記8)
前記生成部は、
前記第2動作時刻情報に基づいて、前記他の無線通信装置が生成する第1送信参照系列に対応する疑似乱数系列である第1受信参照系列を出力し、無線フレーム毎に、第(i-1)受信参照系列に基づいて、前記他の無線通信装置が生成する第i送信参照系列に対応する第i受信参照系列を出力する参照系列出力部と、
前記他の無線通信装置が生成する第1送信変換系列に対応する第1受信変換系列を出力し、無線フレーム毎に、前記他の無線通信装置が生成する第i送信変換系列に対応する第i受信変換系列を出力する変換系列出力部と、を備え、
前記変換系列出力部は、前記第1受信参照系列に基づく前記第1受信変換系列を、前記第1受信ユニークワードとして出力し、前記第i受信参照系列に基づく前記第i受信変換系列を、前記第i受信ユニークワードとして出力する、付記7に記載の無線通信装置。
(付記9)
前記生成部は、
乱数テーブルに基づいて、前記他の無線通信装置が出力する第1送信出力値に対応する第1受信出力値を出力し、無線フレーム毎に、前記他の無線通信装置が出力する第i送信出力値に対応する第i受信出力値を出力する乱数出力部をさらに備え、
前記乱数出力部は、前記第1受信参照系列に基づいて、前記第1受信出力値を出力し、前記第i受信参照系列に基づいて、前記第i受信出力値を出力し、
前記変換系列出力部は、前記第1受信出力値に基づく前記第1受信変換系列を、前記第1受信ユニークワードとして出力し、前記第i受信出力値に基づく前記第i受信変換系列を、前記第i受信ユニークワードとして出力する、付記8に記載の無線通信装置。
(付記10)
前記参照系列出力部は、
複数のタップを含み、前記第2動作時刻情報を構成する複数のビットを前記複数のタップに入力するシフトレジスタと、
前記複数のタップのうち、前記シフトレジスタにタップ値が帰還されるタップを指定する帰還タップと、
前記帰還されるタップの値に対して排他的論理和を演算し、前記演算した値を前記シフトレジスタに帰還する演算回路と、を備え、
前記参照系列出力部は、前記シフトレジスタを所定回数シフトさせ、前記複数のタップから出力された値に基づいて前記第1受信参照系列を出力する、付記8又は9に記載の無線通信装置。
(付記11)
前記生成部は、前記通信が開始される前に、前記第1受信ユニークワードを所定の周期時間で周期的に更新し、前記第2動作時刻情報が示す時刻から前記周期時間前の時刻に対応する第3動作時刻情報に基づく第1候補ユニークワードと、前記第2動作時刻情報が示す時刻から前記周期時間後の時刻に対応する第4動作時刻情報に基づく第2候補ユニークワードと、を周期的に生成し、
前記受信部は、前記第1受信ユニークワード、前記第1候補ユニークワード、及び前記第2候補ユニークワードのいずれかを含む無線フレームを受信する、付記7~10のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記12)
前記受信部は、前記第1受信ユニークワード、前記第1候補ユニークワード、及び前記第2候補ユニークワードのいずれかを含む無線フレームを受信した場合、前記受信された無線フレームに含まれる動作時刻情報を前記第1動作時刻情報として取得し、
前記生成部は、前記第1動作時刻情報に基づいて、前記第1受信ユニークワード、前記第1候補ユニークワード、及び前記第2候補ユニークワードのうち、前記第1送信ユニークワードに対応する受信ユニークワードを特定し、前記特定された受信ユニークワードに基づいて、第2受信ユニークワードを生成する、付記11に記載の無線通信装置。
(付記13)
前記生成部は、前記第1動作時刻情報に基づいて、前記無線通信装置の動作時刻を補正する、付記12に記載の無線通信装置。
(付記14)
無線通信装置により実行される無線通信方法であって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の動作時刻情報に基づいて、第1ユニークワードを生成し、
前記通信が開始された場合、前記第1ユニークワードを含む第1無線フレームを前記他の無線通信装置に送信し、
無線フレーム毎に、第(i-1)ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第iユニークワードを生成し、
前記第iユニークワードを含む前記第i無線フレームを前記他の無線通信装置に送信する、無線通信方法。
(付記15)
無線通信装置により実行される無線通信方法であって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の第2動作時刻情報であって、前記他の無線通信装置が第1送信ユニークワードを生成するために使用する第1動作時刻情報に対応する前記第2動作時刻情報に基づいて、前記第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成し、
前記通信が開始された場合、前記第1受信ユニークワードに基づいて、前記第1送信ユニークワードを含む無線フレームを受信し、
無線フレーム毎に、第(i-1)受信ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、前記他の無線通信装置が生成する第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成し、
前記第i受信ユニークワードに基づいて、前記第i送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する、無線通信方法。
(付記16)
無線通信装置により実行される無線通信プログラムであって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の動作時刻情報に基づいて、第1ユニークワードを生成し、
前記通信が開始された場合、前記第1ユニークワードを含む第1無線フレームを前記他の無線通信装置に送信し、
無線フレーム毎に、第(i-1)ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第iユニークワードを生成し、
前記第iユニークワードを含む前記第i無線フレームを前記他の無線通信装置に送信する、処理を含む無線通信プログラム。
(付記17)
無線通信装置に実行させる無線通信プログラムであって、
無線通信装置により実行される無線通信方法であって、
他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の第2動作時刻情報であって、前記他の無線通信装置が第1送信ユニークワードを生成するために使用する第1動作時刻情報に対応する前記第2動作時刻情報に基づいて、前記第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成し、
前記通信が開始された場合、前記第1受信ユニークワードに基づいて、前記第1送信ユニークワードを含む無線フレームを受信し、
無線フレーム毎に、第(i-1)受信ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、前記他の無線通信装置が生成する第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成し、
前記第i受信ユニークワードに基づいて、前記第i送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する、処理を含む無線通信プログラム。
(付記18)
第1無線通信装置と、第2無線通信装置とを備え、
前記第1無線通信装置は、
前記第2無線通信装置との通信が開始される前に、前記第1無線通信装置の第1動作時刻情報に基づいて、第1送信ユニークワードを生成し、前記通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)送信ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第i送信ユニークワードを生成し、
前記第1送信ユニークワードを含む第1無線フレームを前記第2無線通信装置に送信し、前記第i送信ユニークワードを含む前記第i無線フレームを前記第2無線通信装置に送信し、
前記第2無線通信装置は、
前記通信が開始される前に、前記第2無線通信装置の第2動作時刻情報であって、前記第1動作時刻情報に対応する前記第2動作時刻情報に基づいて、前記第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成し、前記通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)受信ユニークワードに基づいて、前記第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成し、
前記第1受信ユニークワードに基づいて、前記第1無線フレームを受信し、前記第i受信ユニークワードに基づいて、前記第i無線フレームを受信する、無線通信システム。
(付記19)
前記第1無線通信装置は、
前記第1動作時刻情報と、前記第1送信ユニークワードとを含む前記第1無線フレームを送信し、
前記第2無線通信装置は、
前記通信が開始される前に、前記第1受信ユニークワードを所定の周期時間で周期的に更新し、前記第2動作時刻情報が示す時刻から前記周期時間前の時刻に対応する第3動作時刻情報に基づく第1候補ユニークワードと、前記第2動作時刻情報が示す時刻から前記周期時間後の時刻に対応する第4動作時刻情報に基づく第2候補ユニークワードと、を周期的に生成し、
前記第1受信ユニークワード、前記第1候補ユニークワード、及び前記第2候補ユニークワードのいずれかを含む無線フレームを受信する、付記18に記載の無線通信システム。
10、20、30、40、110、120 無線通信装置
11、21、32、42、122 生成部
12、34、111 送信部
22、44、124 受信部
31、41、121 記憶部
321、421、1221 参照系列出力部
322、422、1222 乱数出力部
323、423、1223 変換系列出力部
50 乱数参照系列発生回路
51、81、83 シフトレジスタ
52-1~52-N、82-1~82-5、84-1~84-5 タップ
53 帰還タップ
55-1~55-N AND回路
56-1~56-(N-1)、85-1~85-3、86-1、87 XOR回路
80 変換系列発生回路
100、200、400 無線通信システム
1201-1~1201-L アンテナ
1202 ネットワーク・インターフェース
1203 プロセッサ
1204 メモリ

Claims (10)

  1. 無線通信装置であって、
    他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の動作時刻情報に基づいて、第1ユニークワードを生成し、前記通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第iユニークワードを生成する生成部と、
    前記第1ユニークワードを含む第1無線フレーム、及び前記第iユニークワードを含む前記第i無線フレームを前記他の無線通信装置に送信する送信部と、を備える無線通信装置。
  2. 前記生成部は、
    前記動作時刻情報に基づいて、疑似乱数系列である第1参照系列を出力し、無線フレーム毎に、第(i-1)参照系列に基づいて、第i参照系列を出力する参照系列出力部と、
    疑似乱数系列である第1変換系列を出力し、無線フレーム毎に、疑似乱数系列である第i変換系列を出力する変換系列出力部と、を備え、
    前記変換系列出力部は、前記第1参照系列に基づく前記第1変換系列を、前記第1ユニークワードとして出力し、前記第i参照系列に基づく前記第i変換系列を、前記第iユニークワードとして出力する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記生成部は、
    乱数テーブルに基づいて、第1出力値及び第i出力値を出力する乱数出力部をさらに備え、
    前記乱数出力部は、前記第1参照系列に基づいて前記第1出力値を出力し、無線フレーム毎に、前記第i参照系列に基づいて、前記第i出力値を出力し、
    前記変換系列出力部は、前記第1出力値に基づく前記第1変換系列を、前記第1ユニークワードとして出力し、前記第i出力値に基づく前記第i変換系列を、前記第iユニークワードとして出力する、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記参照系列出力部は、
    複数のタップを含み、前記動作時刻情報を構成する複数のビットを前記複数のタップに入力するシフトレジスタと、
    前記複数のタップのうち、前記シフトレジスタにタップ値が帰還されるタップを指定する帰還タップと、
    前記帰還されるタップから出力された値に対して排他的論理和を演算し、前記演算した値を前記シフトレジスタに帰還する演算回路と、を備え、
    前記参照系列出力部は、前記シフトレジスタを所定回数シフトさせ、前記複数のタップから出力された値に基づいて前記第1参照系列を出力する、請求項2又は3に記載の無線通信装置。
  5. 前記送信部は、前記動作時刻情報と、前記第1ユニークワードとを含む前記第1無線フレームを送信する、請求項1~4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 無線通信装置であって、
    他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の第2動作時刻情報であって、前記他の無線通信装置が第1送信ユニークワードを生成するために使用する第1動作時刻情報に対応する前記第2動作時刻情報に基づいて、前記第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成する生成部と、
    前記第1受信ユニークワードに基づいて、前記第1送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する受信部と、を備え、
    前記生成部は、前記通信が開始された場合、無線フレーム毎に、第(i-1)受信ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、前記他の無線通信装置が生成する第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成し、
    前記受信部は、前記第i受信ユニークワードに基づいて、前記第i送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する、無線通信装置。
  7. 前記生成部は、前記通信が開始される前に、前記第1受信ユニークワードを所定の周期時間で周期的に更新し、前記第2動作時刻情報が示す時刻から前記周期時間前の時刻に対応する第3動作時刻情報に基づく第1候補ユニークワードと、前記第2動作時刻情報が示す時刻から前記周期時間後の時刻に対応する第4動作時刻情報に基づく第2候補ユニークワードと、を周期的に生成し、
    前記受信部は、前記第1受信ユニークワード、前記第1候補ユニークワード、及び前記第2候補ユニークワードのいずれかを含む無線フレームを受信する、請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記受信部は、前記第1受信ユニークワード、前記第1候補ユニークワード、及び前記第2候補ユニークワードのいずれかを含む無線フレームを受信した場合、前記受信された無線フレームに含まれる動作時刻情報を前記第1動作時刻情報として取得し、
    前記生成部は、前記第1動作時刻情報に基づいて、前記第1受信ユニークワード、前記第1候補ユニークワード、及び前記第2候補ユニークワードのうち、前記第1送信ユニークワードに対応する受信ユニークワードを特定し、前記特定された受信ユニークワードに基づいて、第2受信ユニークワードを生成する、請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 無線通信装置により実行される無線通信方法であって、
    他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の動作時刻情報に基づいて、第1ユニークワードを生成し、
    前記通信が開始された場合、前記第1ユニークワードを含む第1無線フレームを前記他の無線通信装置に送信し、
    無線フレーム毎に、第(i-1)ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、第iユニークワードを生成し、
    前記第iユニークワードを含む前記第i無線フレームを前記他の無線通信装置に送信する、無線通信方法。
  10. 無線通信装置により実行される無線通信方法であって、
    他の無線通信装置との通信が開始される前に、前記無線通信装置の第2動作時刻情報であって、前記他の無線通信装置が第1送信ユニークワードを生成するために使用する第1動作時刻情報に対応する前記第2動作時刻情報に基づいて、前記第1送信ユニークワードに対応する第1受信ユニークワードを生成し、
    前記通信が開始された場合、前記第1受信ユニークワードに基づいて、前記第1送信ユニークワードを含む無線フレームを受信し、
    無線フレーム毎に、第(i-1)受信ユニークワード(i:2以上の整数)に基づいて、前記他の無線通信装置が生成する第i送信ユニークワードに対応する第i受信ユニークワードを生成し、
    前記第i受信ユニークワードに基づいて、前記第i送信ユニークワードを含む無線フレームを受信する、無線通信方法。
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