JP2022086170A - 表示装置及び光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ディストーションを低減して解像度を向上させること。【解決手段】表示装置100は、映像素子11からの画像光MLを通過させる投射レンズ21と、投射レンズ21から射出された画像光MLを、光入射面22aから入射させ、内反射面22bで反射させ、光射出面22cから射出させるプリズムミラー22と、プリズムミラー22から射出された画像光MLを瞳位置に向けて反射するシースルーミラー23とを備え、プリズムミラー22とシースルーミラー23とは、基準面に沿って光路を折り曲げて軸外し光学系を形成するように配置され、内反射面22bとシースルーミラー23との間に中間像IMが形成され、基準面に関して、内反射面22bとシースルーミラー23との間において、前側に相対的に屈折力が高い前側領域R1を有し後側に相対的に屈折力が低い領域R2を有する屈折面として光射出面22cを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、虚像の観察を可能にするシースルー型の表示装置及び光学ユニットに関し、特に画像光をシースルーミラーに入射させシースルーミラーからの反射光を観察するタイプの表示装置及び光学ユニットに関する。
シースルー型の表示装置として、斜入射型の2枚のミラーによってジグザクの光路を形成し、表示素子からの画像光をジグザクの光路を介して使用者の眼に入射させるものが存在する(特許文献1参照)。
特開平09-43536号公報
上記特許文献1のようなシースルー型の表示装置では、外界を視認する領域を広く確保する必要があるため、光学部品の配置が制限され、ディストーションが大きくなる傾向があり、結像性能が劣化しやすい。
本発明の一側面における表示装置は、映像素子と、映像素子からの画像光を通過させる投射レンズと、投射レンズから射出された画像光を、光入射面から入射させ、内反射面で反射させ、光射出面から射出させるプリズムミラーと、プリズムミラーから射出された画像光を瞳位置に向けて反射するシースルーミラーとを備え、プリズムミラーとシースルーミラーとは、基準面に沿って光路を折り曲げて軸外し光学系を形成するように配置され、内反射面とシースルーミラーとの間に中間像が形成され、基準面に関して、内反射面とシースルーミラーとの間において、前側に相対的に屈折力が高い領域を有し後側に相対的に屈折力が低い領域を有する屈折面を含む。
第1実施形態の表示装置の装着状態を説明する外観斜視図である。 表示装置の内部構造を説明する側方断面図である。 表示装置の側方断面図と平面構造図とを示す。 プリズムミラーの光射出面等を説明する部分拡大断面図である。 表示像の歪曲補正を説明する図である。 比較例の光学系を説明する側方断面図である。 図6の光学系における表示像の歪曲補正を説明する図である。 変形例のプリズムミラーを説明する部分拡大断面図である。 第2実施形態の表示装置を説明する側方断面図である。 図9の光学系における表示像の歪曲補正を説明する図である。 図9に示す表示装置の変形例を示す。 図9に示す表示装置の別の変形例を示す。 図9に示す表示装置のさらに別の変形例を示す。
〔第1実施形態〕
以下、図1~3等を参照して、本発明に係る第1実施形態の表示装置及びこれに組み込まれる光学ユニットについて説明する。
図1は、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する。)200の装着状態を説明する図であり、HMD200は、これを装着する観察者又は装着者USに虚像としての映像を認識させる。図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、HMD200又は表示装置100を装着した観察者又は装着者USの両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。±Y方向は、鉛直軸又は鉛直方向に平行になっている。
HMD200は、右眼用の第1表示装置100Aと、左眼用の第2表示装置100Bと、表示装置100A,100Bを支持するテンプル状の一対の支持装置100Cとを備える。第1表示装置100Aは、上部に配置される表示駆動部102と、メガネレンズ状で眼前を覆う外観部材103とで構成される。第2表示装置100Bも同様に、上部に配置される表示駆動部102と、メガネレンズ状で眼前を覆う外観部材103とで構成される。支持装置100Cは、表示駆動部102を介して外観部材103の上端側を支持している。第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとは、光学的に左右を反転させたものであり、以後では、右眼用の第1表示装置100Aを代表の表示装置100として説明する。
図2は、表示装置100の光学的構造を説明する側方断面図である。図示のように、表示装置100は、映像素子11と結像光学系12と表示制御回路13とを備える。ただし、本明細書において、表示制御回路13を除いたものも、光学的機能を達成する観点で表示装置100と呼ぶ。映像素子11及び表示制御回路13は、図1に示す表示駆動部102の外枠であるケース51内に支持され、結像光学系12の一部も、表示駆動部102のケース51内に支持されている。
映像素子11は、自発光型の表示デバイスである。映像素子11は、例えば有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)ディスプレイであり、2次元の表示面11aにカラーの静止画又は動画を形成する。映像素子11は、XY面に対してX軸のまわりに若干回転して傾いたxy面に沿って配置されている。映像素子11は、表示制御回路13に駆動されて表示動作を行う。映像素子11は、有機ELディスプレイに限らず、マイクロLEDディスプレイ、又は無機EL、有機LED、レーザーアレイ、量子ドット発光型素子等を用いた表示デバイスに置き換えることができる。映像素子11は、自発光型の画像光生成装置に限らず、LCDその他の光変調素子で構成され、当該光変調素子をバックライトのような光源によって照明することによって画像を形成するものであってもよい。映像素子11として、LCDに代えて、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
結像光学系12は、光学ユニット10として、投射レンズ21と、プリズムミラー22と、シースルーミラー23とを備える。本実施形態において、映像素子11からプリズムミラー22にかけての光路は、シースルーミラー23の上端23eよりも上側に配置されている。より詳細には、映像素子11、投射レンズ21、及びプリズムミラー22は、シースルーミラー23の上端23eよりも上側に配置されている。ただし、投射レンズ21、プリズムミラー22等は、眼EYに入射する画像光MLの光路を遮らない範囲でシースルーミラー23の上端23eよりも部分的に下がった位置に配置されてもよい。つまり、投射レンズ21、プリズムミラー22等は、眼EYに入射する画像光MLの光路を遮らない範囲でシースルーミラー23の上端23eよりも部分的に下がった位置に配置することができる。
投射レンズ21は、映像素子11から射出された画像光MLを通過させ、プリズムミラー22に入射させる。投射レンズ21は、映像素子11から射出された画像光MLを平行光束に近い状態に集光する。投射レンズ21は、単レンズであり、入射面21aと、射出面21bとを有する。プリズムミラー22は、光入射面22aと、内反射面22bと、光射出面22cとを有し、投射レンズ21から射出された画像光MLを光入射面22aに入射させ、内反射面22bで全反射させ、光射出面22cから射出させる。この際、プリズムミラー22は、前方から入射する画像光MLを、入射方向を反転させた方向(プリズムミラー22から見た光源の方向)に対して傾斜した方向に折り返すように射出する。本実施形態のように縦方向に偏心させた光学系の場合、光路に関する前方は、+Z方向に対して上下に45°程度の範囲内にあるものを含み、当該前方(すなわち入射方向を反転させた方向)に対して傾斜した方向は、+Z方向及び-Y方向に対して45°を成す中間方向に対して上下に45°程度の範囲内にあるものを含む。シースルーミラー23は、プリズムミラー22から射出された画像光MLを瞳位置PPに向けて反射する。瞳位置PPは、表示面11a上の各点からの画像光MLが所定の発散状態又は平行状態で表示面11a上の各点の位置に対応する角度方向から重畳するように入射する位置となっている。
投射レンズ21とプリズムミラー22とは、映像素子11とともにケース51に収納されている。ケース51は、遮光性の材料で形成され、映像素子11を動作させる表示制御回路13を支持している。ケース51は、金属材料や樹脂材料で形成される。樹脂材料の場合、内面側に黒色の遮光材を塗布することもできる。ケース51は、遮光性の材料で形成された保持部材又は鏡筒(不図示)を介して映像素子11、投射レンズ21、及びプリズムミラー22を支持する。ケース51は、開口51aを有し、表示駆動部102が外部に向けて画像光MLを射出させることを可能にする。表示駆動部102外に射出された画像光MLは、シースルーミラー23の内側に入射する。
図示の例では、ケース51中に表示制御回路13が配置されているが、ケース51外に表示制御回路13を配置することもできる。映像素子11についても、ケース51中に配置する必要はなく、ケース51に映像素子11用の開口を設け、この開口を介して表示面11aがケース51の内部に臨むように、映像素子11をケース51の外部に固定してもよい。
ケース51は、支持板61を介してシースルーミラー23を支持している。この場合、ケース51を介してシースルーミラー23がプリズムミラー22等に対して安定して支持される。シースルーミラー23と支持板61とは、図1に示す外観部材103に相当する。
結像光学系12は、シースルーミラー23が凹面鏡であることに起因して、軸外し光学系112となっている。本実施形態の場合、投射レンズ21、プリズムミラー22、及びシースルーミラー23は、非軸対称に配置され、非軸対称な光学面を有する。結像光学系12が軸外し光学系112であるとは、結像光学系12を構成する光学要素21,22,23において、複数の反射面又は屈折面への光線の入射の前後で光路が全体として折れ曲がることを意味する。この結像光学系12つまり軸外し光学系112では、紙面に対応する軸外し面(YZ面に平行な面)に沿って光軸AXが延びるように光軸AXの折り曲げが行われている。この結像光学系12では、YZ面に平行な軸外し面内で光軸AXの折り曲げを行うことで、かかる軸外し面に沿って光学要素21,22,23が配列されている。結像光学系12は、縦方向に延びる基準面である軸外し面(YZ面に平行な面)に沿って配置され反射面の前後で互いに傾斜する光軸部分AX1,AX2,AX3を含む。全体としての光軸AXは、映像素子11の中心から射出される主光線の光路に沿って延び、アイポイントに相当するアイリングER又は瞳の中心を通る。光軸AXは、YZ面に平行な横断面で見た場合、複数の光軸部分AX1,AX2,AX3によって、Z字状の配置となっている。つまり、YZ面に平行な軸外し面において、投射レンズ21から内反射面22bまでの光路P1と、内反射面22bからシースルーミラー23までの光路P2と、シースルーミラー23から瞳位置PPまでの光路P3とが、Z字状に2段階で折り返される配置となっている。結像光学系12は、縦配列となっている。基準面である軸外し面(YZ面に平行な面)は、縦のY方向に平行に延びる。この場合、表示装置100を構成する光学要素21,22,23が縦方向に高さ位置を変えて配列されることになり、表示装置100の横幅の増大を防止することができる。
結像光学系12のうち、投射レンズ21から内反射面22bまでの光路P1は、Z方向に平行に近い状態となっている。つまり、光路P1において、光軸部分AX1は、Z方向又は正面方向に対して略平行に延びている。結果的に、投射レンズ21は、Z方向又は正面方向に関して、プリズムミラー22と映像素子11とに挟まれて配置されている。光路P1における光軸部分AX1は、Z方向に向かって、下向きを負として、平均的に-30°~+30°程度の範囲内に収めることが望ましい。光路P1の光軸部分AX1がZ方向に向かって下向き-30°以上の状態とすることで、投射レンズ21や映像素子11がシースルーミラー23と干渉することを回避できる。また、光路P1の光軸部分AX1がZ方向に向かって上向き+30°以下の状態とすることで、投射レンズ21や映像素子11が上部に突起して外観上目立つものとなることを防止することができる。内反射面22bからシースルーミラー23までの光路P2において、光軸部分AX2は、Z方向に向かって、下向きを負として、平均的に-70°~-45°程度の範囲内に収めることが望ましい。光路P2の光軸部分AX2がZ方向に向かって下向き-70°以上の状態とすることで、シースルーミラー23の全体的傾斜が過度に大きくなることを回避することができ、シースルーミラー23の内側にインナーレンズを配置する空間を確保することが容易になる。また、光路P2の光軸AXがZ方向に向かって下向き-45°以下の状態とすることで、プリズムミラー22がシースルーミラー23に対して-Z方向又は背面方向に大きく突出する配置になることを回避することができ、結像光学系12の厚みが増すことを回避することができる。シースルーミラー23から瞳位置PPまでの光路P3は、Z方向に平行に近い状態となっているが、図示の例では、光軸部分AX3は、Z方向に向かって、下向きを負として、-10°程度となっている。つまり、光軸部分AX3を延長した射出光軸EXは、前方の+Z方向に対して10°程度下向きに傾いて延びている。これは、人間の視線が水平方向より下側に約10°傾いた若干の伏し目状態で安定するからである。なお、瞳位置PPに対して水平方向に延びる中心軸HXは、表示装置100を装着した装着者USが直立姿勢でリラックスして正面に向いて水平方向又は水平線を注視した場合を想定したものとなっている。表示装置100を装着する個々の装着者USの眼の配置、耳の配置等を含む頭部の形状や姿勢は、様々であるが、装着者USの平均的な頭部形状又は頭部姿勢を想定することで、着目する表示装置100について、平均的な中心軸HXを設定することができる。以上の結果、プリズムミラー22の内反射面22bにおいて、光軸AXに沿った光線の反射角は、10°~60°程度となる。また、シースルーミラー23において、光軸AXに沿った光線の反射角は、20°~45°程度となる。
図3を参照して、結像光学系12の詳細について説明する。図3中で、領域AR1は、結像光学系12の側方断面図を示し、領域AR2は、結像光学系12の平面視の構造を説明する概念的な図である。
投射レンズ21を構成する光学面である入射面21aと射出面21bとは、YZ面に平行で光軸AXと交差する縦の第1方向D11,D12に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、第1方向D11,D12に直交する横の第2方向D02又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。入射面21aに関する縦の第1方向D11と、射出面21bに関する縦の第2方向D12とは、所定の角度をなしている。
投射レンズ21は、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。投射レンズ21の入射面21aと射出面21bとは、例えば自由曲面である。入射面21aと射出面21bとは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。投射レンズ21において、入射面21aと射出面21bとを自由曲面又は非球面とすることで、収差低減を図ることができ、特に自由曲面を用いた場合、偏芯系の光学性能を高めることが容易となるので、非共軸の軸外し光学系112である結像光学系12の収差を低減することが容易になる。なお、自由曲面は回転対称軸をもたない面であり、自由曲面の面関数としては、各種多項式を用いることができる。また、非球面は、回転対称軸を持ち多項式で表される面であるが、放物面や球面以外の面である。詳細な図示は省略するが、入射面21a及び射出面21b上には、反射防止膜が形成されている。
プリズムミラー22は、ミラーとレンズとを複合させた機能を有する屈折反射光学部材であり、投射レンズ21からの画像光MLを屈折させつつ反射する。より詳細には、プリズムミラー22において、画像光MLは、屈折面である光入射面22aを経て内部に入射し、反射面である内反射面22bによって非正面方向に全反射され、屈折面である光射出面22cを経て外部に射出される。光入射面22aと光射出面22cとは、曲面からなる光学面であり、反射面のみの場合又はこれらを平面とした場合に比較して解像度向上に寄与する。プリズムミラー22を構成する光学面である光入射面22aと内反射面22bと光射出面22cとは、YZ面に平行で光軸AXと交差する縦の第1方向D21,D22,D23に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、第1方向D21,D22,D23に直交する横の第2方向D02又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。
プリズムミラー22は、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。プリズムミラー22の本体の屈折率は、画像光MLの反射角も参酌して内面での全反射が達成されるような値に設定される。プリズムミラー22の本体の屈折率やアッべ数は、投射レンズ21との関係も考慮して設定されることが望ましい。特にプリズムミラー22や投射レンズ21のアッベ数を大きくすることで、全体として残る色分散を少なくすることになる。
プリズムミラー22の光学面、つまり光入射面22aと内反射面22bと光射出面22cとは、例えば自由曲面である。光入射面22aと内反射面22bと光射出面22cとは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。プリズムミラー22において、光学面22a,22b,22cを自由曲面又は非球面とすることで、収差低減を図ることができ、特に自由曲面を用いた場合、偏芯系の光学性能を高めることが容易となる。つまり、非共軸の軸外し光学系112である結像光学系12の収差を低減することが容易になり、解像度を向上させることができる。内反射面22bについては、全反射によって画像光MLを反射するものに限らず、金属膜又は誘電体多層膜からなる反射面とすることもできる。この場合、内反射面22b上に、例えばAl、Agのような金属で形成された単層膜又は多層膜からなる反射膜を蒸着等によって成膜し、或いは金属で形成されたシート状の反射膜を貼り付ける。詳細な図示は省略するが、光入射面22a及び光射出面22c上には、反射防止膜が形成されている。
プリズムミラー22の、基準面である軸外し面(YZ面に平行な面)に垂直な横方向すなわち±X方向の幅w2は、基準面である軸外し面に平行な前後の±Z方向の幅w1よりも大きい。この場合、横方向の画角を広く確保することができる。なお、プリズムミラー22の横方向すなわち±X方向の幅w2は、軸外し面に平行な上下方向すなわち±Y方向の幅w3よりも大きい。ここで、幅w1,w2,w3は、実際の輪郭であってもよいが、光学面22a,22b,22cの有効領域を基準とすることもできる。
シースルーミラー23は、凹の表面ミラーとして機能する湾曲した板状の光学部材であり、プリズムミラー22からの画像光MLを反射する。つまり、シースルーミラー23は、表示駆動部102の射出領域からの画像光MLを瞳位置PPに向けて反射する。シースルーミラー23は、眼EY又は瞳孔が配置される瞳位置PPを覆うとともに瞳位置PPに向かって凹形状を有し、外界に向かって凸形状を有する。シースルーミラー23は、視界のうち画面の有効領域の全体をカバーする凹面透過ミラーである。シースルーミラー23は、収束機能を有するコリメーターであり、表示面11aの各点から射出された画像光MLの主光線であって、表示駆動部102の射出領域の近傍で結像によって一旦広がった画像光MLの主光線を瞳位置PPに収束させる。シースルーミラー23は、板状体23bの表面又は裏面上にミラー膜23cを形成した構造を有するミラー板である。シースルーミラー23の反射面23aは、透過性を有する。シースルーミラー23や反射面23aは、YZ面に平行で光軸AXと交差する縦の第1方向D31に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、第1方向D31に直交する横の第2方向D02又はX方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。
シースルーミラー23の反射面23aは、例えば自由曲面である。反射面23aは、自由曲面に限らず、非球面とすることもできる。シースルーミラー23を自由曲面又は非球面とすることで、収差低減を図ることができ、特に自由曲面を用いた場合、軸外し光学系又は非共軸光学系である結像光学系12の収差を低減することが容易になる。シースルーミラー23は、反射面23aが自由曲面及び非球面のいずれである場合においても、曲面式の原点がシースルーミラー23の有効領域よりも投射レンズ21側又は映像素子11側にシフトした形状を有する。この場合、光学系の設計に過度の負担をかけないで、Z字状の光路を実現するシースルーミラー23の傾斜面を設定することができる。
シースルーミラー23は、反射に際して一部の光を透過させる透過型の反射素子であり、シースルーミラー23の反射面23a又はミラー膜23cは、半透過性を有する反射層によって形成されている。これにより、外界光OLがシースルーミラー23を通過するので、外界のシースルー視が可能になり、外界像に虚像を重ねることができる。この際、ミラー膜23cを支持する板状体23bが数mm程度以下に薄ければ、外界像の倍率変化を小さく抑えることができる。ミラー膜23cの画像光MLや外界光OLに対する反射率は、画像光MLの輝度確保や、シースルーによる外界像の観察を容易にする観点で、想定される画像光MLの入射角範囲において10%以上50%以下とする。シースルーミラー23の基材である板状体23bは、例えば樹脂で形成されるが、ガラス製とすることもできる。板状体23bは、これを周囲から支持する支持板61と同一の材料で形成され、支持板61と同一の厚みを有する。ミラー膜23cは、例えば膜厚を調整した複数の誘電体層からなる誘電体多層膜で形成される。ミラー膜23cは、膜厚を調整したAl、Ag等の金属の単層膜又は多層膜であってもよい。ミラー膜23cは、積層によって形成できるが、シート状の反射膜を貼り付けることによっても形成できる。板状体23bの外側面23oには、反射防止膜が形成されている。
光路について説明すると、映像素子11からの画像光MLは、投射レンズ21に入射して略コリメートされた状態で射出される。投射レンズ21を通過した画像光MLは、プリズムミラー22に入射して光入射面22aを屈折されつつ通過し、内反射面22bによって100%に近い高い反射率で反射され、再度光射出面22cで屈折される。プリズムミラー22からの画像光MLは、シースルーミラー23に入射して反射面23aによって50%程度以下の反射率で反射される。シースルーミラー23で反射された画像光MLは、装着者USの眼EY又は瞳孔が配置される瞳位置PPに入射する。瞳位置PPには、シースルーミラー23やその周囲の支持板61を通過した外界光OLも入射する。つまり、表示装置100を装着した装着者USは、外界像に重ねて、画像光MLによる虚像を観察することができる。
この結像光学系12では、プリズムミラー22の光入射面22aの近傍に、縦方向に関する中間瞳IPaが配置されている(図3の領域AR1参照)。縦方向の中間瞳IPaは、映像素子11の表示面11aの中心から±y方向に延びる縦の線分上の各点からの画像光MLが縦に広がって相互の重複が多くなる箇所を意味する。プリズムミラー22の内部には、縦方向に関する中間瞳IPbが配置されている(図3の領域AR2参照)。横方向の中間瞳IPbは、映像素子11の表示面11aの中心から±x方向に延びる横の線分上の各点からの画像光MLが横に広がって相互の重複が多くなる箇所を意味する。中間瞳IPa,IPbは、アイリングER又は瞳位置PPの共役点に配置される。
中間像IMは、プリズムミラー22とシースルーミラー23との間に形成されている。中間像IMは、シースルーミラー23よりもプリズムミラー22の近くに形成される。このように、シースルーミラー23よりもプリズムミラー22の近くに中間像IMが形成されることにより、シースルーミラー23による拡大の負担を低減して観察される虚像の収差を抑えることができる。中間像IMは、アイリングERよりも光路上流であって表示面11aに対して共役な位置に形成される実像であり、表示面11a上の表示像に対応するパターンを有するが、シャープに結像したものである必要はなく、像面湾曲、ディストーション等の諸収差を示すものであってもよい。
図4は、プリズムミラー22の側方断面である。YZ断面において、プリズムミラー22の光射出面22cは、前側である+Z側と後側である-Z側とで屈折力又はパワーが異なる屈折面となっている。ここで、屈折力は、着目する領域に円弧又は球面を最小二乗法等によってフィッティングさせ、かかるフィッティングによって得られる曲率とプリズムミラー22の本体の屈折率とから決定される。
図3に示すような軸外し型の結像光学系12では、シースルーミラー23が偏芯した状態で配置されており、シースルーミラー23の上部(頭頂部側)と下部(地面側)とに入射する光線は、反射面23aへの入射角が異なるため、斜入射による光線拡大率に差が発生する。具体的には、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1は斜入射状態が強くなり、シースルーミラー23の下部に入射する光線L2は斜入射状態が弱くなる。このため、特に工夫しなければ、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1については、シースルーミラー23の下部に入射する光線L2に比較して、光線角度差が相対的に小さくなりやすく、縦方向に関して拡大率の差が生じたディストーションの大きな光学系となる。ここで、映像素子11の表示面11aに形成する表示像を予め歪を持たせた修正画像とすることで、観察される虚像の歪を低減することができるが、元のディストーションが大きいと、或る程度の解像度劣化すなわち画質劣化も免れ得ない。
一方、本実施形態の場合、図4に示すように、プリズムミラー22の光射出面22cは、YZ断面において、正の屈折力を有する前側領域R1と負の屈折力を有する後側領域R2とを有する。ただし、図示の例では、側領域R2は平坦に近く弱い負の屈折力を有するものとなっている。前側領域R1や後側領域R2は、光軸AXを含むYZ面を挟んで光射出面22c上において対称的に延びる領域RA1,RA2に含まれる。ここで、屈折力は、YZ断面で見た単一面の屈折力であり、球面で近似した場合、光射出面22cの内側における光線の光軸との交点又は像位置までの距離をsとし、プリズムミラー22の本体の屈折率nとし、光射出面22cの外側(つまり空気中)における光線の光軸との交点又は像位置までの距離をs’とした場合に、n/s+1/s’で与えられる。なお、距離sは、虚像が光射出面22cの外側に形成される場合、負の値となる。光射出面22cの着目箇所が外側に向かって凹面であれば、焦点距離は負で表され屈折力も負になる。一方、光射出面22cの着目箇所が外側に向かって凸面であれば、焦点距離は正で表され屈折力も正になる。前側領域R1と後側領域R2との間には、屈折力を殆ど有しない中間領域R3が存在し、中間領域R3には、屈折力の符号の切り替わりに対応して変曲点IBが存在する。以上から明らかなように、本実施形態の場合、光射出面22cが、屈折力が相対的に高い前側領域R1を有するとともに屈折力が相対的に低い後側領域R2を有する。つまり、光射出面22cにおいて前側領域R1の屈折力が後側領域R2の屈折力よりも大きくなっている。結果的に、後側領域R2を通る光線に対する後側領域R2の収束度合いは、前側領域R1を通る光線に対する前側領域R1の収束度合いよりも弱くなっている。このように、前側領域R1の屈折力が後側領域R2の屈折力よりも大きい場合、結像光学系12において、縦のYZ断面に沿って発生する倍率差を抑制することができ、ディストーションの発生を抑制することができるので、観察される虚像に関して画質を向上させることができる。ここで、光射出面22cの前側領域R1及び後側領域R2間に屈折力の差を設けている理由は、光射出面22cが中間瞳IPaから比較的離れた位置に配置されているからであり、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1とシースルーミラー23の下部に入射する光線L2とに対して異なる屈折作用を及ぼすことができるからである。さらに、光射出面22cにおいて、前側領域R1の屈折力を後側領域R2の屈折力よりも大きくすることで、シースルーミラー23の上部(頭頂部側)で斜入射状態が強くなって光線が拡大され倍率が付与されるといったシースルーミラー23の入射位置による影響を相殺するような作用を生じさせ、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1の、表示面11aにおける光線角度差を比較的大きくすることが容易になる。
プリズムミラー22の光入射面22aと光射出面22cとの繋ぎ目では、端部の面同士が平行に近い状態で段違いとなっている。このため、光入射面22aと光射出面22cとの間には、段差を形成する平坦な接続面22jが設けられている。光入射面22aと接続面22jとの境界J1は、鈍角α1で接続される窪みDPとなっており、光射出面22cと接続面22jとの境界J2は鈍角α2で接続される突起PRとなっている。つまり、プリズムミラー22は、基準面に沿ったYZ断面において、光入射面22aと光射出面22cとの境界に鈍角の窪みDPを有する。
以上では、前側領域R1が正の屈折力を有し、後側領域R2が負の屈折力を有するとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、前側領域R1及び後側領域R2がともに正の屈折力を有し、かつ、前側領域R1の屈折力が後側領域R2の屈折力よりも大きい状態とすることができる。この場合、前側領域R1の凸が大きく、後側領域R2は平面に近い凸となる。
図5に示すように、映像素子11の表示面11aに形成する表示像を予め台形歪のような歪を持たせた修正画像DA1とする。つまり、結像光学系12が軸外し光学系112であることから、光学系自体で台形歪のようなディストーションを取りきることは容易でない。よって、映像素子11に表示される画像を、投射レンズ21、プリズムミラー22、及びシースルーミラー23によって形成される歪を相殺する逆の歪を有するものとすることで、結像光学系12を経て瞳位置PPで観察される虚像の投影像IG1の画素配列を、元の表示像DA0に対応する格子パターンとすることができ輪郭を矩形とすることができる。つまり、映像素子11は、投射レンズ21、プリズムミラー22、及びシースルーミラー23によって形成されるディストーションを補正する。結果的に、シースルーミラー23等で発生するディストーションを許容しつつ映像素子11を含めた全体として収差を抑えることができる。これにより、プリズムミラー22等の光学要素の配置やサイズの自由度が高まり、表示装置100の小型化を達成しつつ、表示装置100の光学性能の確保を容易にすることができる。なお、図示の修正画像DA1のアスペクト比は、17:9であり、投影像IG1又は表示像DA0のアスペクト比は、16:9であり、両アスペクトの差は比較的少ない。つまり、実施形態の結像光学系12のディストーションは比較的小さくなっている。この結果、表示面11aに形成する表示像を歪ませてディストーションを補正しても解像度低下の発生を抑えることができる。
図6は、比較例の結像光学系912を示す側方断面図である。この結像光学系912は、図3等に示す結像光学系12と共通する光学要素21,22,23を有し結像光学系12と類似する光学系であるが、プリズムミラー22の光射出面22cが一様な凸面となっている。つまり、光射出面22cは、前側である+Z側と後側である-Z側とで屈折力が略等しい屈折面となっている。この場合、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1は、斜入射状態が強いことに起因して光線角度差が相対的に小さくなってNAが減少し、光線の分布が粗になって倍率が相対的に増加する。
図7は、図6に示す比較例の結像光学系912において、映像素子11の表示面11aに形成する表示像を説明する図である。この場合も、映像素子11の表示面11aに形成する表示像を予め歪を持たせた修正画像DA2とする。ただし、図7に示す修正画像DA2は、光射出面22cが一様な凸面であることに起因して、図5に示す修正画像DA2よりも歪が大きく、縦方向つまりy方向の倍率差の分布が大きいものとなっている。このため、比較例の結像光学系912では、図3等に示す実施形態の結像光学系12と比較して歪補正の負担が増加し、観察される虚像について解像度が低下し画質の劣化が生じる。なお、図示の修正画像DA2のアスペクト比は、20:9であり、投影像IG1又は表示像DA0のアスペクト比は、16:9であり、両アスペクトの差は比較的大きい。つまり、比較例の結像光学系912のディストーションは、実施形態の結像光学系12のディストーションよりも大きくなっている。
図8は、図4に対応する拡大側方断面図であり、プリズムミラー22の形状に変更を加えた例を示している。この場合、光入射面22aと光射出面22cとの繋ぎ目にS字断面の接続面22kが設けられている。接続面22kは、光入射面22aと光射出面22cとを滑らかに繋ぐ曲面であり、光入射面22aに近い位置に変曲点IB2を有し、光射出面22cに近い位置に凹面領域22mを有している。
以上で説明した、第1実施形態の表示装置100は、映像素子11と、映像素子11からの画像光MLを通過させる投射レンズ21と、投射レンズ21から射出された画像光MLを、光入射面22aから入射させ、内反射面22bで反射させ、光射出面22cから射出させるプリズムミラー22と、プリズムミラー22から射出された画像光MLを瞳位置に向けて反射するシースルーミラー23とを備え、プリズムミラー22とシースルーミラー23とは、基準面であるYZ面に沿って光路を折り曲げて軸外し光学系112を形成するように配置され、内反射面22bとシースルーミラー23との間に中間像IMが形成され、基準面に関して、内反射面22bとシースルーミラー23との間において、前側に相対的に屈折力が高い前側領域R1を有し後側に相対的に屈折力が低い後側領域R2を有する屈折面として光射出面22cを含む。これにより中間瞳IPaから比較的離れた位置で光線の角度調整が可能になり、前側を通る光線L1について結像倍率の相対的増加が生じることを抑えて投影像のディストーションを低減し、画質の劣化を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係る表示装置等について説明する。なお、第2実施形態の表示装置は、第1実施形態の表示装置を部分的に変更したものであり、共通部分については説明を省略する。
図9を参照して、第2実施形態の表示装置100について説明する。本実施形態の表示装置100の場合、投射レンズ21が2つのレンズ要素21p,21qからなり、プリズムミラー22とシースルーミラー23との間に、板状の光学素子28が配置されている。光学素子28の屈折率とプリズムミラー22の屈折率とは異なる。これにより、光学素子28とプリズムミラー22等との間で屈折や分散の程度を調整することができ、例えば色消しの達成が容易になる。光学素子28の入射側に設けられている第1面28aは、平坦であるが自由曲面となっており、YZ面に平行な縦方向に関して光軸AXを挟んで非対称性を有し、YZ面に垂直なX方向すなわち横方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。第1面28aには反射防止膜が形成されている。光学素子28の射出側に設けられている第2面28bは、平面であり、反射防止膜が形成されている。光学素子28は、前側である+Z側で厚みが増す楔状プリズム128である。つまり、光学素子28の前端28fの厚みをtaとし、光学素子28の後端28rの厚みをtbとした場合、ta>tbなる関係がなり立っている。なお、前端28fや後端28rの厚みは、第1面28a及び第2面28bの有効領域で考え、光軸AX方向に沿った寸法を比較する。
光学素子28は、プリズムミラー22との組み合わせで結像に寄与するものであり、中間像IMよりもプリズムミラー22側又は映像素子11側に配置されている。
以上の説明では、光学素子28の入射側の第1面28aを自由曲面とし、射出側の第2面28bを平面としているが、第1面28aを平面とし第2面28bを自由曲面としてもよい。さらに、第1面28a及び第2面28bをともに自由曲面とすることができ、第1面28a及び第2面28bをともに平面とすることができる。
プリズムミラー22の光射出面22cは、前側である+Z側と後側である-Z側とで屈折力が異なる屈折面である。光射出面22cにおいて、前側領域R1が正の屈折力を有する面であり後側領域R2が負の屈折力を有する面であるとすると、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1の、表示面11aにおける光線角度差を比較的大きくすることができ、支配的なディストーション成分を除去することができる。その一方で、上記のような光線角度差又は倍率差に対する配慮によって、シースルーミラー23の下部に入射する光線L2については、中間像IMの位置がシースルーミラー23に近づくようにシフトし、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1については、中間像IMの位置がシースルーミラー23から離れるようにシフトする傾向が生じる。この結果、支配的なディストーション成分を除去できても、光射出面22cの修正に応じて内反射面22bや投射レンズ21によって結像を調整する状態が生じ、YZ面に平行な縦方向やこれに垂直な横方向に関して倍率差が生じ、ディストーションの除去が不十分となる傾向が生じる。このようなディストーションの低減については、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1の光路を長くすることが効果的である。このため、プリズムミラー22の光射出面22cに対向する位置に、前端28fが厚く後端28rが薄い楔状プリズム128を配置することで、台形補正のような効果を与えて、全体としてのディストーションをより低減することができる。
楔状プリズム128の意義について、より詳細に説明する。例えば図3に示す第1実施形態の結像光学系12において、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1が中間像IMとして集光する点を避けるように光射出面22cを配置する場合、光射出面22cは、+Z側で+Y側に位置するような傾斜したものとなる。このような場合、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1については、光路長が相対的に減少し、その集光点がシースルーミラー23から離れる方向にシフトし、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1とシースルーミラー23の下部に入射する光線L2との間で倍率差すなわち歪が増加して光学性能つまり解像度の向上が容易でなくなる。これに対し、第2実施形態の結像光学系12のように、プリズムミラー22の光射出面22cに対向して前側である+Z側で厚みが増す楔状プリズム128を配置することで、シースルーミラー23の上部に入射する光線L1について相対的に光路長を伸ばすことができ、その集光点をシースルーミラー23に近づく方向にシフトさせることができる。特に楔状プリズム128の屈折率がプリズムミラー22の屈折率よりも高い場合、上記のような光線L1の集光点をシースルーミラー23に近づく方向にシフトさせる効果が高まり、結果的に結像光学系12の解像度を向上させることが容易になる。本実施形態の場合、プリズムミラー22に対してレンズ要素21qが高屈折率であり、レンズ要素21qに対してレンズ要素21pが低屈折率である。
映像素子11、投射レンズ21、及びプリズムミラー22は、ケース51内に支持され固定されている。ケース51の開口51aは、光学素子28によって封止されている。つまり、ケース51は、内部の映像素子11からプリズムミラー22にかけての光路空間OSを気密又は液密に封止しており、映像素子11、投射レンズ21等を塵や水滴さらには外気から保護している。
以上で説明した、第2実施形態の表示装置100は、プリズムミラー22とシースルーミラー23との間に配置される楔状プリズム128を有するので、プリズムミラー22等に起因するディストーションの発生を抑制するこことができる。
図10は、図6に示す比較例の結像光学系912において、映像素子11の表示面11aに形成する表示像を説明する図である。第2実施形態の場合も、映像素子11の表示面11aに形成する表示像を予め歪を持たせた修正画像DA1とする。ただし、図10に示す修正画像DA1は、プリズムミラー22の光射出面22cに対向して楔状プリズム128を配置していることにより、図5に示す修正画像DA1よりも歪又はティストーションが少ないものとなっている。このため、第2実施形態の表示装置100の結像光学系12では、観察される虚像について解像度が向上し画質の劣化をより少なくすることができる。
図11は、図9に示す表示装置100の変形例を示す。この場合、プリズムミラー22の光射出面22cが平坦となっているが、楔状プリズム128の第1面28aにおいて、前側領域R1が縦のYZ面に関して正の屈折力を有する面となっており、後側領域R2が縦のYZ面に関して負の屈折力を有する面となっている。つまり、第1面28aは、前側領域R1の屈折力が後側領域R2の屈折力よりも大きくなっている屈折面である。なお、楔状プリズム128の第2面28bは平面となっている。
図示を省略するが、図11の楔状プリズム128の第1面28aと第2面28bとを形状的に入れ替えることができる。つまり、第1面28aを平面とし、第2面28bにおいて、前側領域で縦のYZ面に関して正の屈折力を有する面を形成し、後側領域で縦のYZ面に関して負の屈折力を有する面を形成することができる。この場合、第2面28bが前側である+Z側と後側である-Z側とで屈折力又はパワーが異なる屈折面である。或いは、第1面28aと第2面28bとの双方において、前側領域で縦のYZ面に関して正の屈折力を有する面を形成し、後側領域で縦のYZ面に関して負の屈折力を有する面を形成することができる。
図12は、図9に示す表示装置100の別の変形例を示す。この場合、プリズムミラー22の光射出面22cが平坦となっているが、楔状プリズム128の第1面28aは、縦のYZ面に関して全体として凸面となっている。このように楔状プリズム128に凸面を形成することで、楔状プリズム128に屈折力を持たせることができ、結像状態を調整することができる。さらに、楔状プリズム128の第1面28aにおいて、前側領域R1が縦のYZ面に関して強い正の屈折力を有する面となっており、後側領域R2が縦のYZ面に関して弱い正の屈折力を有する面となっている。つまり、第1面28aは、前側領域R1の屈折力が後側領域R2の屈折力よりも大きくなっている屈折面である。なお、楔状プリズム128の第2面28bは平面となっている。
図示を省略するが、図12の楔状プリズム128の第1面28aと第2面28bとを形状的に入れ替えることができる。つまり、第1面28aを平面とし、第2面28bにおいて、前側領域で縦のYZ面に関して強い正の屈折力を有する面を形成し、後側領域で縦のYZ面に関して弱い正の屈折力を有する面を形成することができる。この場合、第2面28bが前側である+Z側と後側である-Z側とで屈折力又はパワーが異なる屈折面である。或いは、第1面28aと第2面28bとの双方において、前側領域で縦のYZ面に関して強い正の屈折力を有する面を形成し、後側領域で縦のYZ面に関して弱い正の屈折力を有する面を形成することができる。
図13は、図9に示す表示装置100のさらに別の変形例を示す。この場合、プリズムミラー22の光射出面22cは、縦のYZ面に関して全体として凸面となっており、楔状プリズム128の第1面28aは、縦のYZ面に関して全体として凹面となっている。このように楔状プリズム128に凹面を形成することで、楔状プリズム128に屈折力を持たせることができ、結像状態を調整することができる。さらに、光射出面22cは、前側領域R1において縦のYZ面に関して強い正の屈折力を有する面となっており、後側領域R2において縦のYZ面に関して弱い正の屈折力を有する面となっている。つまり、光射出面22cは、屈折力が正で相対的に高い前側領域R1と屈折力が正で相対的に低い後側領域R2とを有する。光射出面22cは、前側領域R1の屈折力が後側領域R2の屈折力よりも大きい屈折面である。なお、楔状プリズム128の第2面28bは平面となっている。楔状プリズム128の第1面28aを凹面とし、第2面28bを平面とすることで、楔状プリズム128を軽量化することができる。
図示を省略するが、図13の楔状プリズム128の第1面28aと第2面28bとを形状的に入れ替えることができる。つまり、第1面28aを平面とし、第2面28bを凹面とすることができる。或いは、第1面28aと第2面28bとの双方を凹面とすることができる。
〔変形例その他〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態の表示装置100では、映像素子11として有機EL素子等の自発光型の表示デバイスやLCD及びその他の光変調素子を用いているが、これに代えて、レーザー光源とポリゴンミラー等であるスキャナーとを組みあわせたレーザスキャナーを用いた構成も可能である。つまり、レーザー網膜投影型のヘッドマウントディスプレイに対して本発明を適用することも可能である。
シースルーミラー23の外界側には、シースルーミラー23の透過光を制限することで調光を行う調光デバイスを取り付けることができる。調光デバイスは、例えば電動で透過率を調整する。調光デバイスとして、ミラー液晶、電子シェード等を用いることができる。調光デバイスは、外光照度に応じて透過率を調整するものであってもよい。
以上では、表示装置100が頭部に装着されて使用されることを前提としたが、上記表示装置100は、頭部に装着せず双眼鏡のようにのぞき込むハンドヘルドディスプレイとしても用いることができる。つまり、本発明において、ヘッドマウントディスプレイには、ハンドヘルドディスプレイも含まれる。
具体的な態様における表示装置は、映像素子と、映像素子からの画像光を通過させる投射レンズと、投射レンズから射出された画像光を、光入射面から入射させ、内反射面で反射させ、光射出面から射出させるプリズムミラーと、プリズムミラーから射出された画像光を瞳位置に向けて反射するシースルーミラーとを備え、プリズムミラーとシースルーミラーとは、基準面に沿って光路を折り曲げて軸外し光学系を形成するように配置され、内反射面とシースルーミラーとの間に中間像が形成され、基準面に関して、内反射面とシースルーミラーとの間において、前側に相対的に屈折力が高い領域を有し後側に相対的に屈折力が低い領域を有する屈折面を含む。
上記表示装置では、基準面に関して内反射面とシースルーミラーとの間に前側に相対的に屈折力が高い領域を有し後側に相対的に屈折力が低い領域を有する光学面を含むので、中間瞳から比較的離れた位置で光線の角度調整が可能になり、上記前側を通る光線について結像倍率の相対的増加が生じることを抑えて投影像のディストーションを低減し画質の劣化を抑制することができる。
具体的な側面において、屈折力が高い領域と屈折力が低い領域との間に変曲点を有する。
具体的な側面において、屈折力が高い領域は、正の屈折力を有し、屈折力が低い領域は、負の屈折力を有する。屈折力が高い領域は、結像倍率の相対的増加を抑え、屈折力が低い領域は、結像倍率の相対的減少を抑える。
具体的な側面において、屈折力が高い領域と屈折力が低い領域とは、正の屈折力を有する。この場合、光学面に全体として正の屈折力を持たせつつ、上記前側を通る光線と上記後側を通る光線とについて結像の倍率差が生じることを抑制できる。
具体的な側面において、屈折面は、プリズムミラーの光射出面である。この場合、プリズムミラー自体に投影像のディストーションを低減する機能を持たせることができる。
具体的な側面において、プリズムミラーとシースルーミラーとの間に配置され屈折面を有する光学素子をさらに備える。この場合、プリズムミラーに射出側に配置される光学素子に投影像のディストーションを低減する機能を持たせることになる。
具体的な側面において、光学素子の屈折率とプリズムミラーの屈折率とは異なる。光学素子とプリズムミラー等との間で屈折や分散の程度を調整することができ、例えば色消しの達成が容易になる。
具体的な側面において、光学素子は、前側で厚みが増す楔状プリズムである。楔状プリズムは、プリズムミラー等に起因するディストーションの発生を抑制する。
具体的な側面において、楔状プリズムの屈折率は、プリズムミラーの屈折率よりも高い。この場合、プリズムミラーの形状の自由度を高めつつ解像度を向上させることが容易になる。
具体的な側面において、楔状プリズムは、凸面又は凹面を有する。このように楔状プリズムに凸面又は凹面を形成することで、楔状プリズムに屈折力を持たせることができ、結像状態を調整することができる。
具体的な側面において、プリズムミラーは、基準面に沿った断面において、光入射面と光射出面との境界に鈍角の窪みを有する。
具体的な側面において、基準面は、縦方向に延びる。この場合、表示装置を構成する光学要素が縦方向に配列されることになり、表示装置の横幅の増大を防止することができる。
具体的な側面において、映像素子からプリズムミラーにかけての光路は、シースルーミラーの上端よりも上側に配置されている。この場合、光学ユニットが上置きとなり、表示装置を顔面にフィットさせることが容易となる。
具体的な側面において、プリズムミラーの基準面に垂直な横方向の幅は、基準面に平行な前後方向の幅よりも大きい。この場合、横方向の画角を広く確保することができる。
具体的な側面において、映像素子は、投射レンズ、プリズムミラー、及びシースルーミラーによって形成されるディストーションを補正する。この場合、プリズムミラー等の光学要素の配置やサイズの自由度が高まり、表示装置の小型化を達成しつつ表示装置の光学性能の確保を容易にすることができる。
具体的な態様における表示装置は、映像素子と、映像素子からの画像光を通過させる投射レンズと、投射レンズから射出された画像光を、光入射面から入射させ、内反射面で反射させ、光射出面から射出させるプリズムミラーと、プリズムミラーから射出された画像光を瞳位置に向けて反射するシースルーミラーとを備え、プリズムミラーとシースルーミラーとは、基準面に沿って光路を折り曲げて軸外し光学系を形成するように配置され、内反射面とシースルーミラーとの間に中間像が形成され、プリズムミラーとシースルーミラーとの間に配置される楔状プリズムを有する。
具体的な態様における光学ユニットは、映像素子からの画像光を通過させる投射レンズと、投射レンズから射出された画像光を、光入射面から入射させ、内反射面で反射させ、光射出面から射出させるプリズムミラーと、プリズムミラーから射出された画像光を瞳位置に向けて反射するシースルーミラーとを備え、プリズムミラーとシースルーミラーとは、基準面に沿って光路を折り曲げて軸外し光学系を形成するように配置され、内反射面とシースルーミラーとの間に中間像が形成され、基準面に関して、内反射面とシースルーミラーとの間において、前側に相対的に屈折力が高い領域を有し後側に相対的に屈折力が低い領域を有する屈折面を含む。
11…映像素子、11a…表示面、12…結像光学系、13…表示制御回路、16…光学ユニット、21…投射レンズ、22…プリズムミラー、22a…光入射面、22b…内反射面、22c…光射出面、23…シースルーミラー、23a…反射面、23e…上端、28…光学素子、28f…前端、28r…後端、51…ケース、100A,100B…表示装置、100C…支持装置、102…表示駆動部、103…外観部材、112…軸外し光学系、128…楔状プリズム、AX…光軸、DA0…表示像、DA1…修正画像、ER…アイリング、EY…眼、IB…変曲点、IG1…投影像、IM…中間像、IPa,IPb…中間瞳、L1,L2…光線、ML…画像光、PP…瞳位置、R1…前側領域、R2…後側領域、US…装着者

Claims (17)

  1. 映像素子と、
    前記映像素子からの画像光を通過させる投射レンズと、
    前記投射レンズから射出された画像光を、光入射面から入射させ、内反射面で反射させ、光射出面から射出させるプリズムミラーと、
    前記プリズムミラーから射出された前記画像光を瞳位置に向けて反射するシースルーミラーとを備え、
    前記プリズムミラーと前記シースルーミラーとは、基準面に沿って光路を折り曲げて軸外し光学系を形成するように配置され、
    前記内反射面と前記シースルーミラーとの間に中間像が形成され、
    前記基準面に関して、前記内反射面と前記シースルーミラーとの間において、前側に相対的に屈折力が高い領域を有し後側に相対的に屈折力が低い領域を有する屈折面を含む、表示装置。
  2. 前記屈折力が高い領域と前記屈折力が低い領域との間に変曲点を有する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記屈折力が高い領域は、正の屈折力を有し、前記屈折力が低い領域は、負の屈折力を有する、請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記屈折力が高い領域と前記屈折力が低い領域とは、正の屈折力を有する、請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記屈折面は、前記プリズムミラーの前記光射出面である、請求項1~4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記プリズムミラーと前記シースルーミラーとの間に配置され前記屈折面を有する光学素子をさらに備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記光学素子の屈折率と前記プリズムミラーの屈折率とは異なる、請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記光学素子は、前側で厚みが増す楔状プリズムである、請求項6及び7のいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 前記楔状プリズムの屈折率は、前記プリズムミラーの屈折率よりも高い、請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記楔状プリズムは、凸面又は凹面を有する、請求項8及び9のいずれか一項に記載の表示装置。
  11. 前記プリズムミラーは、前記基準面に沿った断面において、前記光入射面と前記光射出面との境界に鈍角の窪みを有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の表示装置。
  12. 前記基準面は、縦方向に延びる、請求項1~11のいずれか一項に記載の表示装置。
  13. 前記映像素子から前記プリズムミラーにかけての光路は、前記シースルーミラーの上端よりも上側に配置されている、請求項12に記載の表示装置。
  14. 前記プリズムミラーの前記基準面に垂直な横方向の幅は、前記基準面に平行な前後方向の幅よりも大きい、請求項1~13のいずれか一項に記載の表示装置。
  15. 前記映像素子は、前記投射レンズ、前記プリズムミラー、及び前記シースルーミラーによって形成されるディストーションを補正する、請求項1~14のいずれか一項に記載の表示装置。
  16. 映像素子と、
    前記映像素子からの画像光を通過させる投射レンズと、
    前記投射レンズから射出された画像光を、光入射面から入射させ、内反射面で反射させ、光射出面から射出させるプリズムミラーと、
    前記プリズムミラーから射出された前記画像光を瞳位置に向けて反射するシースルーミラーとを備え、
    前記プリズムミラーと前記シースルーミラーとは、基準面に沿って光路を折り曲げて軸外し光学系を形成するように配置され、
    前記内反射面と前記シースルーミラーとの間に中間像が形成され、
    前記プリズムミラーと前記シースルーミラーとの間に配置される楔状プリズムを有する、表示装置。
  17. 映像素子からの画像光を通過させる投射レンズと、
    前記投射レンズから射出された画像光を、光入射面から入射させ、内反射面で反射させ、光射出面から射出させるプリズムミラーと、
    前記プリズムミラーから射出された前記画像光を瞳位置に向けて反射するシースルーミラーとを備え、
    前記プリズムミラーと前記シースルーミラーとは、基準面に沿って光路を折り曲げて軸外し光学系を形成するように配置され、
    前記内反射面と前記シースルーミラーとの間に中間像が形成され、
    前記基準面に関して、前記内反射面と前記シースルーミラーとの間において、前側に相対的に屈折力が高い領域を有し後側に相対的に屈折力が低い領域を有する屈折面を含む、光学ユニット。
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