JP2022077424A - スパッタ装置及びスパッタ方法 - Google Patents

スパッタ装置及びスパッタ方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022077424A
JP2022077424A JP2020188284A JP2020188284A JP2022077424A JP 2022077424 A JP2022077424 A JP 2022077424A JP 2020188284 A JP2020188284 A JP 2020188284A JP 2020188284 A JP2020188284 A JP 2020188284A JP 2022077424 A JP2022077424 A JP 2022077424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
abnormality
unit
temperature
detection unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020188284A
Other languages
English (en)
Inventor
翔太 石橋
Shota Ishibashi
宏至 戸島
Hiroshi Toshima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2020188284A priority Critical patent/JP2022077424A/ja
Priority to US17/523,783 priority patent/US11705315B2/en
Publication of JP2022077424A publication Critical patent/JP2022077424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3476Testing and control
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/34Sputtering
    • C23C14/35Sputtering by application of a magnetic field, e.g. magnetron sputtering
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/54Controlling or regulating the coating process
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3402Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering using supplementary magnetic fields
    • H01J37/3405Magnetron sputtering
    • H01J37/3408Planar magnetron sputtering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3488Constructional details of particle beam apparatus not otherwise provided for, e.g. arrangement, mounting, housing, environment; special provisions for cleaning or maintenance of the apparatus
    • H01J37/3497Temperature of target

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】成膜処理の異常を防ぐことができるスパッタ装置及びスパッタ方法を提供する。【解決手段】基板12を格納する真空容器11と、一面が前記真空容器内に臨むターゲット46と、前記真空容器内にプラズマを形成するためのガスを供給するガス供給部35と、前記プラズマを形成して前記ターゲットをスパッタし、前記基板に成膜するために当該ターゲットに電力を供給する電源部71と、前記ターゲットの温度に起因して発生する異常を検出するための異常検出部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、スパッタ装置及びスパッタ方法に関する。
半導体装置の製造工程で用いられるスパッタ装置は、真空容器内に成膜材料からなるターゲットを配置し、ターゲットの下面側に電界を形成してプラズマを発生させ、プラズマのイオンによりターゲットをスパッタするように構成されている。
特許文献1には、ターゲットをスパッタするにあたり、当該ターゲットの背後に小型可動磁石を設けることでスパッタによる浸食領域を移動させ、それにより当該ターゲットの局所的で過剰な加熱又は融解を避けることができると記載されている。
特表2004-534153号公報
本開示は、スパッタ装置において、成膜処理の異常を防ぐことができる技術を提供する。
本開示のスパッタ装置は、基板を格納する真空容器と、
一面が前記真空容器内に臨むターゲットと、
前記真空容器内にプラズマを形成するためのガスを供給するガス供給部と、
前記プラズマを形成して前記ターゲットをスパッタし、前記基板に成膜するために当該ターゲットに電力を供給する電源部と、
前記ターゲットの温度に起因して発生する異常を検出するための異常検出部と、
を備える。
本開示によれば、スパッタ装置において、成膜処理の異常を防ぐことができる技術を提供する。
本開示に係るマグネトロンスパッタ装置の縦断面図である。 正常な状態のターゲット電極を示す模式図である。 ターゲットの剥がれが発生したターゲット電極を示す模式図である。 マグネトロンスパッタ装置に設けられる制御部を示す構成図である。 電流検出値に基づく異常の検出を説明するタイムチャートである。 トルク検出値に基づく異常の検出を説明するタイムチャートである。
本開示の一実施の形態に係るスパッタ装置であるマグネトロンスパッタ装置1について、図面を参照しながら説明する。図1は前記マグネトロンスパッタ装置1の縦断側面図である。図中11は例えばアルミニウムにより構成され、接地された真空容器である。図中12は真空容器11の側壁に開口された基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)ウエハ100の搬送口であり、開閉機構13により開閉される。
真空容器11内には載置部である円形のステージ21が設けられ、ウエハ100が水平に載置される。ステージ21の裏面中央部には垂直方向に伸びる軸部22の一端が接続されている。軸部22の他端は真空容器11の底部に設けられる軸受部14を介して真空容器11の外部へ延出され、回転機構23に接続されている。この回転機構23により軸部22を介してステージ21が鉛直軸回りに回転自在に構成される。
ステージ21の内部には図示しないヒータが設けられ、成膜処理時においてウエハ100が所定の温度に加熱される。また、このステージ21には当該ステージ21と図示しない真空容器11の外部の搬送機構との間でウエハ100を受け渡すための図示しない突出ピンが設けられている。
真空容器11の下方には排気口31が開口している。この排気口31には排気管32の一端が接続され、排気管32の他端は排気ポンプ33に接続されている。図中34は排気管32に介設された排気量調整機構である。真空容器11の側壁の上部側には、プラズマ発生用のガス供給部であるガスノズル35が設けられており、ガスノズル35は、例えばArなどの不活性ガスが貯留されたガス供給源36に接続されている。図中37は、マスフローコントローラからなる流量調整部であり、ガス供給源36からガスノズル35へのArガスの供給量を制御する。
真空容器11の天井には矩形状の開口部41が形成されており、真空容器11の内部側の前記開口部41の縁部には、この縁部に沿って絶縁部材42が設けられている。この絶縁部材42に沿って保持部43が設けられており、この保持部43の内周側において、前記開口部41を塞ぐように平面視矩形で板状のターゲット電極40が設けられている。当該ターゲット電極40は、ウエハ100に対して斜めに配置され、その長辺がウエハ100の内方側から外方側へ向かうにつれて下るように設けられている。
ターゲット電極40は、成膜材料をなすターゲット46と、流路形成部45と、接着層47と、により構成されている。ターゲット46が真空容器11内に臨み、流路形成部45が真空容器11の外側に臨み、接着層47を介してこれらのターゲット46及び流路形成部45が接着されている。ターゲット46は例えばチタン(Ti)、タングステン(W)、タンタル(Ta)などの材質により構成されている。接着層47は例えばインジウムにより構成されている。流路形成部45は、例えばその内部を一端側から他端側へ蛇行するように形成された冷媒の流路60を備えており、例えば流路60を形成するための溝が形成された銅製の厚板に対して、当該溝の上側を塞ぐように他の銅製の板が貼り合わされることで形成されている。
流路60の一端側には、チラー61により温調された上記の冷媒、具体的には例えば冷却水を流路60に供給する冷媒の供給路である冷却水供給管62が接続されている。また流路60の他端側には、流路60を流れた冷却水をチラー61に戻すための冷媒の排出路である冷却水排出管63が接続されている。これにより冷却水が流路60の一端側から進入し、他端側から排出されてチラー61に戻る循環路が形成されている。そして、冷却水はチラー61に戻る度に所定の温度になるように温度調整される。
また、冷却水供給管62には、チラー61から流路60に供給される冷却水の温度を検出する第1の温度検出部64が設けられている。また冷却水排出管63には、流路60から排出されチラー61に戻される冷却水の温度を検出する第2の温度検出部65が設けられている。第1の温度検出部64及び第2の温度検出部65の役割について、詳しくは後述する。
また流路形成部45には電源部71が接続されている。電源部71は、ターゲット電極40に一定の電力を供給するように制御され、真空容器11内に電界を発生させる。この電源部71と流路形成部45とを接続する導電路72には、ターゲット電極40に供給される電流値を検出するためのパラメータ検出部である電流検出部73が設けられている。この電流検出部73の役割についても、後に詳しく述べる。なお、この例ではターゲット電極40には電源部71により負の直流電圧が印加されるが、直流電圧に代わり交流電圧を印加してもよい。
またウエハ100から見てターゲット電極40の背面側には、マグネット配列体51が設けられている。マグネット配列体51はターゲット46に並行な矩形の支持板52と、磁気回路を構成する複数のマグネット53とを備えている。支持板52の下面から前記マグネット53が支持板52の厚さ方向に伸び出し、その下端が流路形成部45に近接している。
図1に示すように支持板52の上部にはブラケット54が設けられ、移動機構55に接続されている。移動機構55は例えばターゲット電極40の長さ方向に伸びるネジ軸56Aを備えたボールネジ56と、このネジ軸56Aを軸回りに回転させる回転機構であるモータ57とにより構成される。ボールネジ56はブラケット54に螺合している。そしてモータ57が正回転及び逆回転することにより、マグネット配列体51がターゲット電極40の上面に沿って、ターゲット46の一端側(上端側)と他端側(下端側)との間で往復移動する。これによりターゲット46の面内のスパッタ量の分布を制御し、ターゲット46の局所的なスパッタが防止されるように構成されている。
モータ57は、図示しない電源部から供給される電流量によって回転速度が変更される。そして、マグネット配列体51が往復移動路を繰り返し移動するにあたり、往復移動路中の同じ位置においては、その移動速度は一定となるようにモータ57の動作が制御される。つまり往復移動路中のある位置について見たときに、異なるウエハ100を処理する場合であっても、また、一つのウエハ100の処理中の異なるタイミングであっても、マグネット配列体51は一定の速度で当該位置を移動する。なお、例えばこの往復移動路において、加減速が必要な両端部以外の各位置におけるマグネット配列体51の速度についても、一定となるようにモータ57の動作が制御される。当該モータ57は負荷検出部であるトルク検出部58を介してボールネジ56に接続され、ネジ軸56Aを回転させる際の当該モータ57のトルクが検出可能とされている。
続いて、上述のマグネトロンスパッタ装置1におけるウエハ100の処理について説明する。まず真空容器11の搬送口12を開き、図示しない外部の搬送機構及び突き上げピンの協働作業により、ステージ21にウエハ100を受け渡す。次いで、搬送口12が閉じられ、真空容器11内にArガスが供給されると共に、排気量調整機構34により排気量が制御され、真空容器11内が所望の圧力の真空雰囲気とされる。ターゲット46の流路60には冷却水が通流されて、ターゲット46の温度調整がなされた状態となっている。
そして、ステージ21が鉛直軸回りに回転すると共に移動機構55によりマグネット配列体51がターゲット46上を往復移動する。そして、電源部71からターゲット電極40に負の直流電圧が印加されて、ターゲット電極40の周囲に電界が生じ、この電界により加速された電子がArガスに衝突することによりArガスが電離する。Arガスが電離することにより新たな電子が発生する。その一方で、マグネット53によって、当該マグネット53が位置するターゲット46の表面に沿って磁場が形成される。
そして、ターゲット46近傍の電界と前記磁場によって前記電子は加速され、ドリフトする。そして、加速によって十分なエネルギーを持った電子が、さらにArガスと衝突し、電離を起こしてプラズマを形成し、プラズマ中のArイオンがターゲット46をスパッタする。また、このスパッタにより生成された二次電子は前記水平磁場に捕捉されて再び電離に寄与し、こうして電子密度が高くなり、プラズマが高密度化される。
上記のようにスパッタされたターゲット46の粒子がウエハ100に付着し、ウエハ100に成膜される。そして、電源部71の電源がオンになってから所定の時間経過すると、この電源がオフになりプラズマの発生が停止し、Arガスの供給が停止し、ウエハ100が搬入時とは逆の動作で真空容器11内から搬出される。以降、後続のウエハ100が順次マグネトロンスパッタ装置1に搬送されて、既述した処理と同様の処理が行われる。
ところでこのようなスパッタ装置においては、スループットを高くすることが求められている。そのためにターゲット電極40への供給電力を比較的大きくして、既述したArイオンの電離を促進し、成膜レート(単位時間あたりの成膜量)が比較的高くなるようにすることが考えられる。具体的な一例として、ターゲット46への供給電力/ターゲット46の面積が50W/cm以上となるように電力供給を行うことが検討されている。
しかしながら熱伝導率が比較的低い材料、例えば既に挙げたTi、W、Taなどをターゲット46の構成材料として用いたとすると、上記のように高い電力供給により生じた熱がターゲット46に留まりやすい。つまり、ターゲット46の流路60を通流する冷却水とターゲット46との間での熱交換が十分に行われず、ターゲット46が比較的高い温度になってしまう。そのようにターゲット46の温度が上昇すると、ターゲット46が溶融してウエハ100に落下してしまうおそれや、ターゲット46を構成する粒子の粒径の大きさが変化することにより、当該ターゲット46中に空隙が生じてしまうおそれが有る。経験則として、そのように空隙が生じた状態でスパッタが行われると、ウエハ100に形成される膜中においてパーティクルが混入する傾向が高くなることが知られている。
上記の第1の温度検出部64、第2の温度検出部65、電流検出部73、トルク検出部58の各々は、上記のターゲット46の温度に起因して発生する異常(溶融、構成粒子の粒径変化)を間接的に検出し、ウエハ100への処理が異常となってしまうことを防止するために設けられている。
上記の検出部のうちの第1の温度検出部64、第2の温度検出部65及びトルク検出部58による異常の検出は、ターゲット46が高温になることによって、流路形成部45からの剥がれが起きる場合が有ることを利用したものである。このターゲット46の剥がれについて、図2、図3を用いて説明する。図2、図3は、夫々ターゲット46が剥がれていない正常な状態のターゲット電極40と、ターゲット46が剥がれる異常が発生している状態のターゲット電極40を示している。ターゲット46が高温になることで接着層47の一部が溶融する。そして、ターゲット46において接着層47の溶融が起きた部位は当該ターゲット46の自重により屈曲し、流路形成部45から離れる。
図2に示す正常な状態のターゲット電極40では、ターゲット46の背面全体が接着層47を介して流路形成部45に接し、当該背面全体が冷却水により冷却される。一方、図3に示すようにターゲット46の剥がれが生じたターゲット電極40では、当該剥がれにより正常な状態に比べて、流路形成部45とターゲット46との接触面積が小さい。そのためターゲット46の背面全体を冷却することができず、冷却水によるターゲット46の抜熱量が少なくなり、冷却水排出管63を通流する冷却水の温度は比較的低くなる。
そこで第1の温度検出部64により冷却水供給管62におけるターゲット46の熱を奪う前の冷却水の温度を検出すると共に、第2の温度検出部65により冷却水排出管63におけるターゲット46の熱を奪うことで昇温した冷却水の温度を検出する。より具体的に述べると、第2の温度検出部65が検出する第2の温度検出値と第1の温度検出部64が検出する第1の温度検出値と、の差分値を取得する。この差分値については、既述のようにターゲット46の剥がれが起きて抜熱量が変化するとそれに応じて変化する。即ち、当該差分値に基づいて、当該ターゲット46が高温になったことによる剥がれを検出することができ、この剥がれが起きたときに、上記したターゲット46の溶融及び粒径異常も発生しているとみなして、当該溶融及び粒径異常の発生の有無を検出することができる。
なお、チラー61から冷却水供給管62に供給される冷却水の温度の変動が比較的小さければ第1の温度検出部64を設けず、第2の温度検出部65のみによる検出値を用いて当該異常の検出を行うことができる。つまり、第1の温度検出部64はより精度の高い異常の検出を行うために設けられており、当該第1の温度検出部64を設けなくてもよい。
続いて、トルク検出部58の役割について詳しく説明する。レンツの法則により、金属に対してマグネットを近づけると、その金属の周囲にも磁力線が発生し、マグネットはその磁力線による磁場に抗して移動する。従って、既述したようにターゲット46が剥がれた場合には、剥がれた部位についてはマグネット配列体51から遠ざかるためマグネット53の作用を受けにくくなる。そのためこの剥がれた部位の近傍をマグネット配列体51が通過する際は、当該剥がれた部位は磁場の形成への関与が小さく、主に銅板である流路形成部45によって磁場が形成される。そのように磁場を形成する金属が小さく(薄く)なることで当該磁場の作用としても小さくなる。
そして、既述したように往復移動路中の各位置を、決められた速度でマグネット配列体51は通過するように制御される。そのためターゲット46の剥がれが生じると、マグネット配列体51がその剥がれた箇所の近傍を通過するときのモータ57のトルクは、剥がれが生じる前に取得されるトルクよりも小さくなる。従って、第1の温度検出部64及び第2の温度検出部65の検出値を用いる場合と同様、トルク検出部58の検出値を用いることで、ターゲット46の剥がれ、ひいては上記のターゲット46の溶融及び粒径異常についての発生の有無を検出することができる。
続いて、電流検出部73の役割を述べる。上記したように電源部71は一定の電力をターゲット46に供給するが、その際のターゲット46へ供給される電流値が比較的高いことと、ターゲット46の溶融の発生とが相関する。これはターゲット46の溶融が発生すると、当該ターゲット46からの二次電子(ターゲット46のスパッタにより放出される電子)の量が増大することに起因すると考えられる。従って、電流検出部73の検出結果から、ターゲット46の溶融についての異常の発生の有無を検出することができる。
上記の第1の温度検出部64、第2の温度検出部65、電流検出部73、トルク検出部58の各検出値が例えばディスプレイである表示部に出力され、作業者がその表示を見ることで、既述したターゲット46の温度に起因して発生する異常の有無を検出するようにしてもよい。そして作業者は必要に応じて装置の動作を停止させたり、ウエハ100の搬入を停止させたりする作業を行うことで、ウエハ100の処理が異常となってしまうことを防ぐことができる。
ただし、これ以降は、第1の温度検出部64、第2の温度検出部65、電流検出部73、トルク検出部58の各々の検出値に対応する検出信号が、図1に示すマグネトロンスパッタ装置1の制御部9に出力され、当該制御部9によりターゲット46の温度に起因して発生する異常が検出される例を説明する。
図4は、コンピュータである制御部9を示すブロック図である。第1~第3の検出機構である制御部9はCPU91と、メモリ92と、プログラム93とを備えている。図中90はバスであり、CPU91、メモリ92、プログラム93を格納する格納部94、第1の温度検出部64、第2の温度検出部65、電流検出部73、トルク検出部58が当該バス90に各々接続されている。
プログラム93によって制御部9からマグネトロンスパッタ装置1の各部に制御信号が送られる。この制御信号により、既述したマグネット配列体51の移動、ステージ21の回転、Arガスの供給、電源部71のオンオフなどの各動作が制御され、既述したウエハ100の成膜処理を行うことができるように、プログラム93については命令が組まれている。またこのプログラム93により、上記したターゲット46の温度に起因して発生する異常の検出も行われる。即ちプログラム93は、第1~第3の検出機構を含んでいる。プログラム93は記憶媒体93Aに格納された状態で格納部94に収まり、制御部9にインストールされる。この記憶媒体93Aは、例えばコンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)、メモリーカード、DVDである。
メモリ92には、第1及び第2の温度検出部64、65による各検出値が記憶される温度データ記憶部92Aと、電流検出部73による検出値が記憶される電流データ記憶部92Bと、トルク検出部58による検出値が記憶されるトルクデータ記憶部92Cと、が設けられる。電流データ記憶部92Bと、トルクデータ記憶部92Cと、は、第1の記憶部と、第2の記憶部と、に相当する。後述するように、上記の電流検出部73による異常の検出及びトルク検出部58による異常の検出には、ある時点で取得された検出値と、それよりも以前の他の時点で取得された検出値とが利用される。従って、少なくとも電流データ記憶部92B及びトルクデータ記憶部92Cには、互いに異なる時点で取得された複数の検出値が記憶される。
また、上記のバス90にはアラーム出力部95が接続されている。後述する異常の判定結果に応じて、当該アラーム出力部95が動作するように制御信号が出力される。具体的には、例えば音声や画面表示によるアラームが出力され、異常が発生している旨が作業員に報知される。
以下、各検出部を用いた異常の検出方法の例について説明する。先ず、第1及び第2の温度検出部64、65を用いた異常の検出について説明する。上記したようにウエハ100を処理するために電源部71から電力が供給されてプラズマが形成される期間中の任意のタイミングにおいて、制御部9は第1の温度検出部64、第2の温度検出部65から各々出力される検出信号を取得する。そして、第1の温度検出部64から得られた第1の温度検出値T1、第2の温度検出部65から得られた第2の温度検出値T2がメモリ92に格納され、その差分値(T2-T1)が算出される。ターゲット46の剥がれが起きている場合には、上記したように排出管中の冷却水の第2の温度検出値T2が比較的低くなるので、差分値(T2-T1)は比較的小さい値となる。制御部9は、この差分値(T2-T1)について予め設定された閾値と比較し、当該閾値よりも高ければ正常と判定する。そして、閾値以下であれば異常有りと判定する。
続いて電流検出部73を用いた異常の検出について説明する。既述したようにターゲット46が熱によって溶融すると、ターゲット電極40に供給される電流は増加する。ただし、ターゲット電極40に供給される電流は、そのような異常が発生していなくてもマグネトロンスパッタ装置1が稼働を続けて、ターゲット46が消耗することによっても上昇する傾向がある。従って、このようなターゲット46の消耗による電流の増加とは区別されるように、ターゲット46の溶融に起因する電流の増加が検出される。
図5は説明の理解を容易にするために、マグネトロンスパッタ装置1でウエハ100を処理する度に上記の電流検出部73による電流検出を行ったとする場合における当該電流の経時変化を概略的に示すグラフである。ウエハ100は概ね一定の間隔で当該マグネトロンスパッタ装置1に搬入されて処理されるものとする。処理が行われる度にターゲット46は緩やかに消耗し、それによって検出される電流値は検出回数を重ねる毎に緩やかに上昇していく。処理が繰り返されてターゲット46に蓄熱され、温度が上昇すると当該ターゲット46が溶融する。そしてこの溶融が起こると、検出される電流値は急激に上昇する。
そこで制御部9は、例えばウエハ100(第1のウエハ100とする)について処理の開始後の任意のタイミングで電流検出部73によりパラメータである電流値を取得し、メモリ92に格納する。そして、以降に装置に搬入されたウエハ100(第2のウエハ100とする)を処理する際に同様のタイミングで電流検出部73により電流値を取得し、メモリ92に格納する。そして、第2のウエハ100処理時の電流値-第1のウエハ100処理時の電流値を差分値として算出する。制御部9は、この差分値について予め設定された閾値と比較し、当該閾値よりも小さければ正常とする。そして、閾値以上であれば異常有りと判定する。上記のようにターゲット46の消耗によっても電流値が変化するため、この閾値はターゲット46の溶融によって起こる急激な上昇に見合うように比較的大きな値に設定される。
なお、ウエハ100の処理毎に電流値を取得して上記のように差分値を取得して閾値と比較してもよいし、複数回処理を行う毎に電流値を取得してその差分値を閾値と比較してもよい。つまり上記した第1のウエハ100、第2のウエハ100は続けて装置に搬入されるウエハ100であってもよいし、そうでなくてもよい。また例えば、一の期間で取得された数回の電流値の平均値と、その後の他の期間で取得された数回の電流値の平均値との差分値を算出し、閾値と比較してもよい。このように取得した検出値の取り扱いは、任意に設定することができる
続いてトルク検出部58を用いた異常の検出について説明する。既述したようにターゲット46の剥がれにより、検出されるトルクは低下する。ただし、そのような異常が発生していなくても、マグネトロンスパッタ装置1が稼働を続けて、ターゲット46が消耗することによっても当該ターゲット46が形成する磁界の作用が弱まり、当該トルクは次第に低下する傾向がある。従って、このようなターゲット46の消耗によるトルクの変化とは区別されるように、ターゲット46の剥がれに起因するトルクの低下が検出される。
図6は説明の理解を容易にするために、マグネトロンスパッタ装置1でウエハ100を処理する度に上記のトルク検出部58によるトルク検出を行ったとする場合における当該トルクの経時変化を概略的に示すグラフである。ここでもウエハ100は概ね一定の間隔で当該マグネトロンスパッタ装置1に搬入されて処理されるものとする。処理が行われる度にターゲット46は緩やかに消耗し、それによって検出されるトルクは検出回数を重ねる毎に緩やかに低下していく。そのように繰り返し処理が行われ、ターゲット46に蓄熱して当該ターゲット46の温度が上昇すると、ターゲット46の剥がれが起こる。そのように剥がれが起こることで、急激にトルクが低下する。
そこで制御部9は、例えばウエハ100(第1のウエハ100とする)について処理の開始後の任意のタイミングでトルク検出部58によりトルクの検出値を取得し、メモリ92に格納する。そして、以降に装置に搬入されたウエハ100(第2のウエハ100とする)を処理する際に同様のタイミングでトルク検出部58によりトルクの検出値を取得し、メモリ92に格納する。そして第1のウエハ100処理時の検出値-第2のウエハ100処理時の検出値を算出する。制御部9は、この差分値について予め設定された閾値と比較し、当該閾値よりも小さければ正常とする。そして、閾値以上であれば異常有りと判定する。上記のようにターゲット46の消耗によってもトルクが変化するため、この閾値はターゲット46の剥がれによって起こる急激な低下に見合うように比較的大きな値に設定される。
なお、既述の電流値を用いた異常の検出と同様、閾値と比較するための差分値を算出するためのトルクの取得のタイミングは処理毎であることには限られないし、異なる期間の平均値の差分を閾値と比較してもよい。そのようにトルクについても取得された検出値の取り扱いは任意に設定することができる。なお各検出値について、ウエハ別に取得する例を述べたが、一つのウエハ100の処理中における異なるタイミングで取得し、差分値を閾値と比較するようにしてもよい。
ところで、ターゲット46の剥がれが起きた場合、その剥がれが起きた箇所付近をマグネット配列体51が通過するときのトルクは正常時に比べて低下することになる。しかし、剥がれが起きた箇所から比較的離れた位置をマグネット配列体51が通過するときのトルクは正常時に比べて変化しないことが考えられる。そこで異常の検出の精度を高めるために、往復移動路における複数位置をマグネット配列体51が通過する際のトルクを取得する。そして取得した位置毎に、既述したように第1のウエハ100の処理時の検出値、第2のウエハ100の処理時の検出値を用いて、異常の検出を行うようにしてもよい。
以上の第1及び第2の温度検出部64、65、電流検出部73、トルク検出部58、による各々の検出結果のうち、一つあるいは複数が異常と判定された場合には、プログラム93は既述した温度に起因する異常が発生しているものと判定し、アラームを出力する。なお、このアラームの出力と共に装置の稼働を停止させてもよい。
以上に述べたようにマグネトロンスパッタ装置1によれば、異常検出部を構成する第1の温度検出部64、第2の温度検出部65、電流検出部73、トルク検出部58を各々用いてターゲット46の温度に起因する異常を検出することができる。それにより、ウエハ100に行われる処理が異常となることを防ぐことができる。なお、ターゲット46の温度に起因する異常としては溶融及び粒径変化であるものとし、それらを検出するためにターゲット46の剥がれの有無を検出するものとして説明してきた。しかし、このターゲット46の剥がれそのものを温度に関する異常として検出する目的で本技術を用いてもよい。
ところで電流検出部73による異常判定について、任意のタイミングで検出したときに、その検出値が比較的高ければ異常であるものとしてもよい。同様にトルク検出部58によって検出されるトルクついて、任意のタイミングで測定したときに、その測定値が比較的低ければ異常であるものとしてもよい。つまり、メモリ92には各々異なるタイミングで取得された測定値を記憶することには限られない。なお、これまで説明してきた制御部9が行うとした各異常の検出方法については、既述したように作業員が表示部を見ることで行うようにしてもよい。
またマグネトロンスパッタ装置は、マグネット配列体51を直線状に往復移動させる構成に限られない。例えば、ターゲット46の面方向に対して直交する方向に延びる回転軸がモータ57により回転し、その回転軸を回転中心としてマグネット配列体が回転してターゲット46の表面側(下面側)の磁界を変化させる構成であってもよい。その場合であってもモータ57のトルクを測定したり、あるいは回転軸のトルクを検出したりするようにトルク検出部を設ければよい。
またモータ57の負荷としてトルクと、当該モータ57に供給される電流とは相関する。従って、トルクの代りに当該電流を検出することで異常を検出してもよい。
またターゲット電極40に供給される電流検出部73を設けることに代えて、ターゲット電極40に印加される電圧の電圧値を検出する電圧検出部を設けてもよい。ターゲット電極40には、一定の電力が供給されるように制御されているためターゲット電極40に供給される電流が上昇すると電圧が低下する。従ってターゲット46が溶融したときには電流が上昇するため、上昇に応じて電圧が下降する。従って図5で述べたように電流の変化を検出する場合と同様、電圧の変化を検出し、電圧の変化量が閾値よりも大きくなったことをもってターゲット46の溶融を検出することができる。
また本開示に係るスパッタ装置は、マグネット配列体51を備えたマグネトロンスパッタ装置に限定されない。例えばマグネット配列体51を備えず、ターゲット電極に印加する電力により真空容器内に電界を発生させて、不活性ガスをプラズマ化してそのプラズマ中のイオンによりターゲットをスパッタするスパッタ装置でもよい。その場合であっても、上記の第1の温度検出部64、第2の温度検出部65、電流検出部73による異常の検出が可能である。
以上に検討したように、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 マグネトロンスパッタ装置
11 真空容器
35 ガスノズル
21 ステージ
46 ターゲット
58 トルク検出部
64 第1の温度検出部
65 第2の温度検出部
73 電流検出部
100 ウエハ

Claims (9)

  1. 基板を格納する真空容器と、
    一面が前記真空容器内に臨むターゲットと、
    前記真空容器内にプラズマを形成するためのガスを供給するガス供給部と、
    前記プラズマを形成して前記ターゲットをスパッタし、前記基板に成膜するために当該ターゲットに電力を供給する電源部と、
    前記ターゲットの温度に起因して発生する異常を検出するための異常検出部と、
    を備えるスパッタ装置。
  2. 前記ターゲットの他面側には冷媒の流路形成部が設けられ、
    前記異常検出部は、当該流路に接続される前記冷媒の排出路における当該冷媒の温度を検出する一の温度検出部を備える請求項1記載のスパッタ装置。
  3. 前記温度検出部は、前記流路に接続される前記冷媒の供給路における当該冷媒の温度を検出する他の温度検出部を備える請求項2記載のスパッタ装置。
  4. 前記一の温度検出部による検出値と、前記他の温度検出部による検出値と、に基づいて、前記異常の有無を検出する第1の検出機構が設けられる請求項3記載のスパッタ装置。
  5. 前記異常検出部はパラメータとして、前記電源部により前記ターゲットに供給される電流値か、あるいは前記電源により前記ターゲットに印加される電圧値を検出するパラメータ検出部を備える請求項1ないし4のいずれか一つに記載のスパッタ装置。
  6. 前記パラメータを記憶する第1の記憶部が設けられ、
    前記第1の記憶部に記憶される互いに異なる時点で取得された前記パラメータに基づいて、前記異常の有無を検出する第2の検出機構が設けられる請求項5記載のスパッタ装置。
  7. マグネトロンスパッタを行うために、前記ターゲットの他面側に設けられるマグネット配列体と、
    前記ターゲットの他面に沿って前記マグネット配列体を移動させる移動機構と、を備え、
    前記異常検出部は、前記移動機構の負荷を検出するための負荷検出部を備える請求項1ないし6のいずれか一つに記載のスパッタ装置。
  8. 前記負荷についてのパラメータを記憶する第2の記憶部が設けられ、
    前記第2の記憶部に記憶される互いに異なる時点で取得された前記負荷のパラメータに基づいて、前記異常の有無を検出する第3の検出機構が設けられる請求項7記載のスパッタ装置。
  9. 真空容器に基板を格納する工程と、
    ガス供給部により前記真空容器内にプラズマを形成するためのガスを供給する工程と、
    電源部により前記基板に成膜するために当該ターゲットに電力を供給して前記プラズマを形成し、一面が前記真空容器内に臨むターゲットをスパッタする工程と、
    異常検出部により前記ターゲットの温度に起因して発生する異常を検出する工程と、
    を備えるスパッタ方法。
JP2020188284A 2020-11-11 2020-11-11 スパッタ装置及びスパッタ方法 Pending JP2022077424A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020188284A JP2022077424A (ja) 2020-11-11 2020-11-11 スパッタ装置及びスパッタ方法
US17/523,783 US11705315B2 (en) 2020-11-11 2021-11-10 Sputtering apparatus and sputtering method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020188284A JP2022077424A (ja) 2020-11-11 2020-11-11 スパッタ装置及びスパッタ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022077424A true JP2022077424A (ja) 2022-05-23

Family

ID=81453588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020188284A Pending JP2022077424A (ja) 2020-11-11 2020-11-11 スパッタ装置及びスパッタ方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11705315B2 (ja)
JP (1) JP2022077424A (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4414087A (en) * 1983-01-31 1983-11-08 Meckel Benjamin B Magnetically-assisted sputtering method for producing vertical recording media
CH669609A5 (ja) * 1986-12-23 1989-03-31 Balzers Hochvakuum
JP3901263B2 (ja) * 1996-11-01 2007-04-04 キヤノンアネルバ株式会社 スパッタリング装置
KR100291330B1 (ko) * 1998-07-02 2001-07-12 윤종용 반도체장치제조용스퍼터링설비및이를이용한스퍼터링방법
JP2002220661A (ja) * 2001-01-29 2002-08-09 Sharp Corp スパッタリング装置に用いられるバッキングプレートおよびスパッタリング方法
SE521095C2 (sv) 2001-06-08 2003-09-30 Cardinal Cg Co Förfarande för reaktiv sputtring
WO2004001094A1 (en) * 2002-06-19 2003-12-31 Tosoh Smd, Inc. Sputter target monitoring system
WO2013179548A1 (ja) * 2012-05-31 2013-12-05 東京エレクトロン株式会社 マグネトロンスパッタ装置、マグネトロンスパッタ方法及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US11705315B2 (en) 2023-07-18
US20220148863A1 (en) 2022-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9150960B2 (en) Methods and apparatus for sputtering using direct current
US8298379B2 (en) Method and apparatus for extending chamber component life in a substrate processing system
US20110005920A1 (en) Low Temperature Deposition of Amorphous Thin Films
TWI426144B (zh) Sputtering apparatus and sputtering film forming method
TWI400350B (zh) Target support plate assembly
US11289305B2 (en) Deposition method and deposition apparatus
US9209001B2 (en) Sputtering apparatus and sputtering method
JP2022077424A (ja) スパッタ装置及びスパッタ方法
WO2013179548A1 (ja) マグネトロンスパッタ装置、マグネトロンスパッタ方法及び記憶媒体
CN111556905A (zh) 溅射方法及溅射装置
JP2016011445A (ja) スパッタリング方法
JP4931013B2 (ja) パルススパッタ装置およびパルススパッタ方法
US6342132B1 (en) Method of controlling gas density in an ionized physical vapor deposition apparatus
JP6927777B2 (ja) 成膜方法及びスパッタリング装置
JP7390922B2 (ja) カソードユニットおよび成膜装置
KR20070074020A (ko) 스퍼터링 증착 장치 및 스퍼터링 증착 방법
EP0869543A2 (en) Method and apparatus for reducing the first wafer effect
KR20200051947A (ko) 스퍼터링 장치
JP7129365B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
US20220415634A1 (en) Film forming apparatus, processing condition determination method, and film forming method
JP6579796B2 (ja) ミラートロンスパッタ装置
TWI417407B (zh) 通氣槽改良之濺鍍靶材組成件及含有此濺鍍靶材組成件之裝置
JPH059722A (ja) スパツタ装置
TW202307927A (zh) 物理氣相沉積設備的腔體
TW202200815A (zh) 濺鍍標靶部件、濺鍍設備及濺鍍方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240510