JP2022073132A - 車両用記録制御装置および車両用記録制御方法 - Google Patents

車両用記録制御装置および車両用記録制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022073132A
JP2022073132A JP2020182925A JP2020182925A JP2022073132A JP 2022073132 A JP2022073132 A JP 2022073132A JP 2020182925 A JP2020182925 A JP 2020182925A JP 2020182925 A JP2020182925 A JP 2020182925A JP 2022073132 A JP2022073132 A JP 2022073132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
video data
event
unit
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020182925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7512847B2 (ja
Inventor
清史 田端
Seishi Tabata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JVCKenwood Corp
Original Assignee
JVCKenwood Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JVCKenwood Corp filed Critical JVCKenwood Corp
Priority to JP2020182925A priority Critical patent/JP7512847B2/ja
Priority to EP21885785.2A priority patent/EP4216179A4/en
Priority to CN202180058643.XA priority patent/CN116057588A/zh
Priority to PCT/JP2021/035354 priority patent/WO2022091666A1/ja
Publication of JP2022073132A publication Critical patent/JP2022073132A/ja
Priority to US18/302,017 priority patent/US20230260289A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7512847B2 publication Critical patent/JP7512847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】車両の駐車中のイベントに関係する他車両を特定可能な映像の記録を適切に行うこと。【解決手段】車両の周囲を撮影する撮影部210が撮影した映像データを取得する映像データ取得部120と、車両が駐車していることを検出する駐車検出部123と、車両の駐車中に、車両の近傍で移動する動体を検出する動体検出部132と、動体が車両の近傍に存在する他車両であることを映像データより検出する他車両検出部124と、車両に対するイベントを検出するイベント検出部125と、車両が駐車したことを駐車検出部123で検出した後、他車両検出部124が他車両を検出した場合に、他車両が検出された映像データを一時保存し、車両の駐車中にイベント検出部125がイベントを検出した場合、検出したイベントに起因する映像データと他車両が検出された映像データとを関連付けて保存する記録制御部126と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用記録制御装置および車両用記録制御方法に関する。
車両に取り付けられて車両の周辺を撮影し、衝撃を検出することにより車両に対するイベントを検出し、イベント発生時の映像を記録するドライブレコーダが普及している(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-28760号公報
駐車場などで駐車する場合や駐車中においては、車両同士の接触が発生することがある。しかし、車両の駐車中には、車両同士の接触によるイベントが検出された場合に保存される映像では、接触した他車両の特定が困難な場合もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、駐車中のイベントに関係する他車両を特定可能な映像の記録を適切に行うことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用記録制御装置は、車両の周囲を撮影する撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、前記車両が駐車していることを検出する駐車検出部と、前記車両の駐車中に、前記車両の近傍で移動する動体を検出する動体検出部と、前記動体検出部が動体を検出した場合に、検出した動体が前記車両の近傍に存在する他車両であることを前記映像データ取得部が取得した映像データより検出する他車両検出部と、前記車両に対するイベントを検出するイベント検出部と、前記車両が駐車したことを前記駐車検出部で検出した後、前記他車両検出部が他車両を検出した場合、他車両が検出された映像データを一時保存し、前記車両の駐車中に前記イベント検出部がイベントを検出した場合、検出したイベントに起因する映像データと他車両が検出された映像データとを関連付けて保存する記録制御部と、を備える。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用記録制御装置が実行する車両用記録制御方法は、車両の周囲を撮影する撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得ステップと、前記車両が駐車していることを検出する駐車検出ステップと、前記車両の駐車中に、前記車両の近傍で移動する動体を検出する動体検出ステップと、前記動体検出ステップで動体を検出した場合に、検出した動体が前記車両の近傍に存在する他車両であることを前記映像データ取得ステップで取得した映像データより検出する他車両検出ステップと、前記車両に対するイベントを検出するイベント検出ステップと、前記車両が駐車したことを前記駐車検出ステップで検出した後、前記他車両検出ステップにより他車両を検出した場合、他車両が検出された映像データを一時保存し、前記車両の駐車中に前記イベント検出ステップでイベントを検出した場合、検出したイベントに起因する映像データと他車両が検出された映像データとを関連付けて保存する記録制御ステップと、を含む。
本発明に係る車両用記録制御装置および車両用記録制御方法は、駐車中のイベントに関係する他車両を特定可能な映像の記録を適切に行うことができる、という効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係る車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、車両に搭載される撮影部の配置位置についての説明図である。 図3は、映像データのループ記録についての概念図である。 図4は、第1実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、車両が駐車した状態を示す説明図である。 図6は、駐車中の車両の近傍に動体が存在する状態を示す説明図である。 図7は、駐車中の車両の近傍に位置に他車両が停止した状態を示す説明図である。 図8は、他車両が検出された際の映像データについての説明図である。 図9は、他車両が車両に接触した状態についての説明図である。 図10は、車両の駐車中にイベントが検出された際の映像データについての説明図である。 図11は、第2実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、第3実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る車両用記録制御装置および車両用記録制御方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
<車両用記録装置>
図1は、第1実施形態に係る車両用記録装置10の構成例を示すブロック図である。図2は、車両1に搭載される撮影部210の配置位置についての説明図である。車両用記録装置10は、いわゆるドライブレコーダであり、車両1から供給される電力により駆動する。車両用記録装置10は、車両に載置されているものに加えて、可搬型で車両において利用可能な装置であってもよい。
車両用記録装置10は、撮影部210と、CANインターフェース220と、加速度センサ230と、動体センサ240と、記録部250と、操作部260と、表示部270と、GNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム)受信部280と、地図情報記憶部290と、車両用記録制御装置(以下、「制御装置」という。)100とを有する。
撮影部210は、車両用記録装置10が搭載される車両1の周辺を撮影し、電気信号として出力可能なカメラになっている。第1実施形態では、撮影部210は、車両1の前方および後方を撮影する第1撮影部211と、車両1の左右側方に備えられた第2撮影部216とを備えている。第1撮影部211は、車両1の前方を撮影する前方カメラ212と、車両1の後方を撮影する後方カメラ213とを有しており、第2撮影部216は、車両1の左側方を撮影する左側方カメラ217と、車両1の右側方を撮影する右側方カメラ218とを有している。
このうち、第1撮影部211が有する前方カメラ212は、車両1の車室内のフロントガラス付近に車両1の前方を向いて配置され、車両1の前方を中心とした周辺を撮影する。第1撮影部211が有する後方カメラ213は、車両1の車室内の後方に車両1の後方を向いて配置され、車両1の後方を中心とした周辺を撮影する。これらの前方カメラ212および後方カメラ213は、ドライブレコーダとして用いられるカメラになっている。
第2撮影部216が有する左側方カメラ217は、車両1の左側面に左側後方を向いて配置されて、車両1の左側の後方を撮影する。第2撮影部216が有する右側方カメラ218は、車両1の右側面に右側後方を向いて配置されて、車両1の右側の後方を撮影する。左側方カメラ217および右側方カメラ218は、サイドモニタ(電子サイドミラー)用のカメラ、または俯瞰映像表示用のカメラのいずれであってもよい。これらのように構成される撮影部210は、撮影した映像データを制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。
CANインターフェース220は、CAN(Controller Area Network)を介して各種車両情報を取得するためのインターフェースである。車両情報には、例えば、エンジンの動作状態や、車速情報、サイドブレーキ情報などの車両の走行状態に関する情報が含まれている。
加速度センサ230は、車両用記録装置10が搭載される車両1に対するイベントを検出することが可能なセンサになっており、検出結果を制御装置100のイベント検出部125に出力する。加速度センサ230は、例えば3軸方向の加速度を検出するセンサである。3軸方向とは、車両1の前後方向、左右方向、および上下方向である。加速度センサ230は、3軸方向の加速度によって、車両1に対する衝撃が検出可能になっている。
動体センサ240は、車両1の近傍で移動する動体の検出に用いるセンサになっており、検出結果を制御装置100の動体検出部132に出力する。動体センサ240は、例えば、車両1の前側のバンパや後ろ側のバンパのそれぞれに複数配置され、車両1の周囲の障害物を超音波により検出する障害物センサが用いられる。動体センサ240は、当該動体センサ240により検出した障害物が、駐車中の車両1に対して相対的に移動していることを検出することにより、車両1の近傍で移動する動体を検出することが可能になっている。
なお、動体センサ240は、超音波以外の手段により、車両1の近傍で移動する動体を検出するものであってもよい。動体センサ240は、例えば、赤外線等の電磁波を用いて、車両1の近傍で移動する動体を検出可能に構成されていてもよい。また、動体センサ240は、撮影部210を用い、撮影部210が撮影した映像データに基づいて動体を検出してもよい。
記録部250は、車両用記録装置10におけるデータの一時記憶や保存などに用いられる。記録部250は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、メモリカードなどの記録媒体である。または、図示しない通信装置を介して無線接続される外部記録部であってもよい。記録部250は、制御装置100の記録制御部126から出力された制御信号に基づいて、映像データ取得部120によって取得した映像データ300を記録する。
操作部260は、車両用記録装置10に対する各種操作を受付可能なインターフェースになっている。操作部260は、例えば、映像データの再生指示を行う操作や、削除指示を行う操作などを受け付ける。また、操作部260は、手動によるイベント記録を行う操作の受付が可能になっている。操作部260は、入力された操作情報を、制御装置100の操作制御部128に出力する。
表示部270は、一例としては、車両用記録装置10に固有の表示装置、または、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部270は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。第1実施形態では、表示部270は、車両1の運転者前方の、ダッシュボード、インストルメントパネル、センターコンソールなどに配置されている。表示部270は、制御装置100の表示制御部129から出力された映像信号に基づいて、映像を表示する。表示部270は、撮影部210が撮影している映像、または、記録部250に記録された映像を表示する。
GNSS受信部280は、複数の測位衛星から発射される電波を受信する。GNSS受信部280は、受信した電波の信号を制御装置100の位置情報取得部130へ出力する。
地図情報記憶部290は、地図情報を記憶する。地図情報は、例えば、駐車場の情報を含む。地図情報記憶部290は、記憶している地図情報を制御装置100の地図情報取得部131へ出力する。地図情報記憶部290は、図示しない通信機能を介して地図情報を取得する外部サーバ等の記憶装置であってもよい。
制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。制御装置100は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。このため、制御装置100は、本発明にかかる車両用記録制御方法を実行する。また、制御装置100は、本発明にかかるプログラムを実行するコンピュータである。制御装置100には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは制御装置100におけるデータの一時記憶などに用いられる。制御装置100は、バス110に接続された、映像データ取得部120と、バッファメモリ121と、映像データ処理部122と、駐車検出部123と、他車両検出部124と、イベント検出部125と、動体検出部132と、記録制御部126と、再生制御部127と、操作制御部128と、表示制御部129と、位置情報取得部130と、地図情報取得部131とを有する。
映像データ取得部120は、車両1の周囲を撮影した映像データを取得する。より詳しくは、映像データ取得部120は、車両1の周囲を撮影する撮影部210が出力した映像データを取得する。また、車両用記録装置10は、撮影部210を複数有しているため、映像データ取得部120は、複数の撮影部210が撮影した映像データをそれぞれ取得することが可能になっている。つまり、映像データ取得部120は、第1撮影部211が撮影した映像データと、第2撮影部216が撮影した映像データとをそれぞれ取得することが可能になっている。
バッファメモリ121は、制御装置100が備える内部メモリであり、映像データを一時的に記憶するメモリになっている。バッファメモリ121は、例えば、映像データ取得部120が取得した一定時間分の映像データを、更新しながら一時的に記録するメモリである。
映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データ(以下、「一時映像データ」という。)を、例えばH.264やMPEG-4(Moving Picture Experts Group)などの任意の方式のコーデックで符号化された、例えばMP4形式などの任意のファイル形式に変換する。映像データ処理部122は、一時映像データから、一定時間分の動画データを1つのファイルとした映像データを生成する。詳しくは、映像データ処理部122は、一時映像データより、記録順に所定の時間の映像データを1ファイルとして生成し、所定の時間の映像データからなるファイルを、撮影部210での撮影時間に応じて複数生成する。この場合における所定の時間は、操作部260への入力操作により設定された時間(例えば、60秒間)が用いられる。映像データ処理部122は、このように生成した映像データを記録制御部126へ出力する。また、映像データ処理部122は、生成した映像データを表示制御部129へ出力する。なお、1つのファイルとして生成される映像データの時間は、一例として60秒としたが、これには限定されない。また、ここで言う映像データとは、撮影部210が撮影した映像に加えて音声が含まれたデータであってもよい。
駐車検出部123は、CANインターフェース220より取得する車両情報に基づいて、車両1が駐車状態にあることを検出する。車両1が駐車状態にあるとは、シフトポジションが「パーキング」となったことやサイドブレーキが操作されたこと、例えば5秒以上の時間、速度がゼロとなったこと、エンジン停止などである。または、ユーザ操作など任意のトリガによって、車両1が駐車状態にあるとしてもよい。また、駐車検出部123は、車両1が停止した位置が、地図情報取得部131が取得した地図情報を参照することによって、駐車場であることを示している場合に、車両1が駐車状態にあることを検出してもよい。
他車両検出部124は、映像データ取得部120が取得した映像データから、他車両を検出する。即ち、他車両検出部124は、映像データ取得部120が取得した映像データに基づいて、車両1の周囲に存在する他の車両である他車両を検出する。
イベント検出部125は、車両1に対するイベントを検出する。イベント検出部125が車両1に対するイベントを検出する方法は任意であるが、一例としてイベント検出部125は、加速度センサ230の検出結果に基づいて、イベントを検出する。この場合、イベント検出部125は、加速度センサ230の出力から、車両1に加わった加速度に基づき、所定の閾値以上の加速度が加わった場合に、車両1に対してイベントが発生したと判断する。つまり、イベント検出部125は、加速度センサ230が、所定の閾値以上の加速度を検出した場合に、イベントとして検出する。イベント検出部125がイベントとして検出する加速度の閾値は、停止中の車両1に他の物体が接触することで発生する加速度を検出可能な値になっており、例えば、0.2Gなどの値に設定される。
動体検出部132は、車両1の駐車中に、車両1の近傍で移動する動体を検出する。動体検出部132は、駐車検出部123により車両1が駐車中であることを検出された状態において、動体センサ240から出力される情報に基づいて、駐車中の車両1の近傍で移動する動体の検出を行う。
図3は、映像データのループ記録についての概念図である。図3において、記録制御部126は、映像データ処理部122でファイル化された映像データ300を、記録部250に記録させる制御を行う。記録制御部126は、ループ記録を行うことが設定されている場合は、ループ記録処理を実行し、映像データ処理部122でファイル化された映像データ300を、上書き可能な映像データ300として、記録部250に記録する。より詳しくは、記録制御部126は、ループ記録処理の実行中は、映像データ処理部122が生成した映像データ300を記録部250に記録し続け、記録部250の容量が一杯になった場合、最も古い映像データ300に新しい映像データ300を上書きして記録する。
再生制御部127は、操作部260への入力操作により選択された映像データを再生する。再生制御部127は、操作制御部128から出力された、操作部260の操作に応じた選択操作および再生操作の制御信号に基づいて、記録部250に記録された映像データを再生するよう制御する。
操作制御部128は、操作部260が受け付けた操作の操作情報を取得し、操作情報に基づいた操作制御を実行する。操作制御部128は、例えば、映像データの再生情報を取得して、再生制御部127に映像データを再生させる。また、操作制御部128は、映像データの消去操作を示す消去操作情報を取得して、記録制御部126に映像データを消去させる。
表示制御部129は、表示部270における映像データの表示を制御する。つまり、表示制御部129は、撮影部210が撮影している映像、または、記録部250に記録された映像データの再生によって表示部270で表示する映像信号を出力する。これにより、表示制御部129は、表示部270に映像データを表示させる。
位置情報取得部130は、GNSS受信部280が受信した電波に基づいて、車両1の現在の位置情報を公知の方法によって算出する。
地図情報取得部131は、位置情報取得部130により取得した車両1の現在の位置情報に応じて、地図情報記憶部290より地図情報を取得する。これにより、地図情報取得部131は、車両1の現在の位置情報と地図情報とを照らし合わせ、取得した地図情報上における車両1の現在の位置を特定する。
<車両用記録装置における処理>
次に、図4を用いて、制御装置100における処理の流れについて説明する。図4は、第1実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。
車両用記録装置10の使用の開始は、例えば、車両1のエンジン等の動力がオンになることで、車両用記録装置10に電力が供給された場合などである。車両1が駐車していないときは、車両用記録装置10は、公知のドライブレコーダとしての機能を実行する。車両用記録装置10が動作している間、図4の処理は、定期的に実行される。図4の処理が開始した場合、制御装置100は、車両1が駐車したか否かの判定を行う(ステップS101)。つまり、制御装置100は、車両用記録装置10を搭載する車両1が駐車したか否か、言い換えると、車両1が駐車していることを、駐車検出部123により判定する。図5は、車両1が駐車した状態を示す説明図である。車両1が、例えば、図5に示すように、任意の駐車区画Pに駐車を行い、駐車のための動作が完了した場合、車速が0km/hになり、制動状態になるようにサイドブレーキが操作され、シフトポジションが「パーキング」の位置に操作される。駐車検出部123は、CANインターフェース220より、車両情報を取得し、CANインターフェース220より取得した車両情報が、これらのように車両1が駐車したことを示す状態であるか否かに基づいて、車両1は駐車したか否かの判定を行う。
なお、駐車検出部123は、CANインターフェース220より取得する車両情報以外の情報に基づいて、駐車したか否かの判定を行ってもよい。駐車検出部123は、例えば、GNSS受信部280が受信した電波に基づいて位置情報取得部130で車両1の現在の位置情報を取得し、地図情報取得部131によって取得する地図情報により、車両1の現在の位置が駐車場であると判断できる場合、その位置で車両1が停止した際には、車両1は駐車したと判定してもよい。つまり、制御装置100は、車両1が駐車場に駐車していることを検出する。
駐車検出部123での判定によって、車両1は駐車していないと判定された場合(ステップS101:No判定)は、制御装置100は、図4の処理を終了し、図4の処理が再度実行開始された際に、ステップS101から再び開始する。
駐車検出部123での判定によって、車両1が駐車したと駐車検出部123で判定した場合(ステップS101:Yes判定)、駐車監視を開始する(ステップS102)。駐車監視とは、車両1を駐車させた状態において、加速度センサ230と動体センサ240とを作動させることにより、加速度センサ230によりイベントの発生を検出し、動体センサ240により車両1の周囲を移動する動体を検出する。
次に、制御装置100は、動体検出部132によって、動体を検出したか否かを判定する(ステップS103)。図6は、駐車中の車両1の近傍に動体Mが存在する状態を示す説明図である。例えば、図6に示すように、車両1が駐車をしている駐車区画Pに隣接する区画Pに、他の車両である他車両Vが駐車をしようとする場合、他車両Vは、自己の車両1の近傍を移動する。車両用記録装置10が有する動体センサ240は、車両1の近傍に存在する物体の有無と、車両1の近傍に物体が存在する場合は物体との距離を継続的に検出し、検出結果を動体検出部132に出力する。このため、車両1の近傍に他車両Vが存在する場合、動体センサ240は、他車両Vとの距離を検出し、検出結果を動体検出部132に出力する。また、動体センサ240は、他車両Vとの距離を継続的に検出するため、他車両Vが移動することにより、動体センサ240と他車両Vとの距離が時間の経過と共に変化する場合は、動体センサ240は、変化する他車両Vとの距離を、継続的に動体検出部132に出力する。
動体センサ240での検出結果を受けた動体検出部132は、動体センサ240から出力された距離が時間の経過と共に変化していることに基づいて、駐車中の車両1の近傍に、車両1に対して相対移動をする動体Mが存在することを検出する。また、動体センサ240は、車両1に複数が配置されているため、複数の動体センサ240によって検出する、車両1の近傍に位置する物体との距離のそれぞれの変化を総合することにより、動体検出部132は、車両1の近傍で移動する動体Mの検出を行う。
動体検出部132によって動体を検出したと判定された場合(ステップS103:Yes判定)は、動体は近傍他車両であるか否かを判定する(ステップS104)。詳しくは、動体検出部132により動体を検出した場合は、撮影部210での撮影を開始し、映像データを映像データ取得部120で取得する。その際に、映像データ取得部120は、複数の撮影部210が撮影した映像データを取得する。他車両検出部124は、映像データ取得部120で取得した映像データに基づいて、動体は車両1の近傍に存在する他車両であるか否かの検出を行う。つまり、他車両検出部124は、動体検出部132が動体を検出した場合に、検出した動体が車両1の近傍に存在する他車両であることを、映像データ取得部120が取得した複数の映像データより検出する。
他車両検出部124での他車両の検出は、例えば、車両認識辞書を用いて行う。車両認識辞書は、映像データに映っている動体が車両であることを照合可能な辞書として、制御装置100の内部メモリに予め記憶されている。他車両検出部124は、動体検出部132によって動体を検出することにより、撮影を開始した撮影部210で撮影した複数の映像データを、それぞれ車両認識辞書に照合することにより、映像データより他車両の検出を行う。
図7は、駐車中の車両1の近傍に位置に他車両Vが停止した状態を示す説明図である。他車両検出部124は、映像データ取得部120が取得した複数の映像データより、他車両Vの検出を行うことにより、例えば、図7に示すように、動体検出部132が検出した動体Mが、車両1の近傍の位置に停止した他車両Vであることを検出する。つまり、車両1の駐車を行う際には車両1を駐車した駐車区画Pに隣接する駐車区画P(図5参照)には、他車両が駐車されておらず、車両1の駐車後に動体Mである他車両Vの駐車が行われ、車両1の近傍の位置に他車両Vが停止した場合、他車両検出部124は、映像データ取得部120が取得した映像データより、他車両Vを検出する。また、車両1の駐車を行う際に、車両1を駐車した駐車区画Pに、他車両が既に駐車されていた場合であって、車両1の駐車中に他車両が出庫し、別の車両が入庫した際も同様に検出される。
なお、他車両検出部124は、映像データの映像に映った全ての他車両を検出する必要はなく、車両1の近傍に存在する他車両を検出すればよい。他車両検出部124は、特に、車両1の駐車位置に対して駐車位置が隣接する他車両のような、撮影部210で撮影した映像内において、例えば20%以上の面積割合など、所定以上の面積割合を占める他車両を認識するのが好ましい。また、他車両検出部124は、検出した他車両の位置が映像内で停止またはほぼ停止した場合に、検出した他車両が停止したと判断する。
動体検出部132で検出した動体は、車両1の近傍に存在する他車両であることが他車両検出部124により検出され、動体は他車両であると判定された場合(ステップS104:Yes判定)、他車両映像を一時保存する(ステップS105)。図8は、他車両が検出された際の映像データ300についての説明図である。記録制御部126は、車両1が駐車したことを駐車検出部123で検出した後、映像データ取得部120が取得した映像データ300より、他車両検出部124によって他車両を検出した場合には、他車両が検出された映像データ300を他車両映像データ310として扱う旨の設定を行い、一時保存する。つまり、駐車中の車両1の近傍を移動する動体が検出されることにより、映像データ取得部120で複数の映像データ300を取得した場合において、映像データ300に映った動体が他車両であることを他車両検出部124で検出した場合は、記録制御部126は、他車両が検出された映像データ300を他車両映像データ310として記録部250に一時保存する。これにより、記録制御部126は、複数の撮影部210が撮影した映像データ300のうち、他車両が検出された映像データ300を一時保存する。ここでいう一時保存とは、他車両が検出された際の映像データ300に対して、他車両が検出されているフラグを付与したり、イベント映像データに関連付けられて保存、または一時保存が解除されるまで、上書を禁止するなどの処理がなされる。
また、車両1の駐車中において、他車両が検出された映像データを他車両映像データとして記録部250に一時保存した後は、撮影部210での撮影は、そのまま継続してもよく、撮影を停止してもよい。図8は、他車両映像データ310を一時保存した後、撮影部210での撮影を停止した場合の概念図として図示している。
次に、制御装置100は、イベント検出部125によって、車両1に対するイベントを検出したか否かを判定する(ステップS106)。詳しくは、イベント検出部125は、加速度センサ230で検出した加速度が、予め設定された閾値以上であるか否かに基づいて、イベントの発生を検出する。即ち、イベント検出部125は、加速度センサ230が検出した加速度が閾値未満である場合は、車両1に対するイベントは検出しない。一方、イベント検出部125は、加速度センサ230が検出した加速度が閾値以上である場合は、車両1に対して大きな衝撃が発生し、車両1に対してイベントが発生したことを検出する。
図9は、他車両Vが車両1に接触した状態についての説明図である。駐車中の車両1は、自らは移動しないため、駐車中の車両1に対するイベントとしては、例えば、図9に示すように、他車両Vが車両1に接触することが挙げられる。他車両Vが車両1に接触するケースとしては、例えば、図7に示すような、車両1が駐車した駐車区画Pに隣接する駐車区画Pに駐車されていた他車両Vが、出庫する際に図9に示すように、車両1に接触するケースが考えられる。また、他のケースとしては、例えば、他車両Vが駐車区画Pに対して入庫する際に、図9に示すように、車両1に接触するケースも考えられる。
イベント検出部125が、車両1に対してイベントが発生したことを検出した場合(ステップS106:Yes判定)、イベントに起因した所定期間の映像および一時保存された他車両映像を関連付けて保存する(ステップS107)。図10は、車両1の駐車中にイベントが検出された際の映像データ300についての説明図である。第1実施形態に係る車両用記録装置10は、イベント検出部125でイベントの発生を検出した場合、撮影部210での撮影を開始し、映像データ300を映像データ取得部120で取得する。つまり、車両用記録装置10は、他車両映像データ310を一時保存した後、撮影部210での撮影を停止するため、撮影部210での撮影の停止中にイベント検出部125でイベントの発生を検出した際には、撮影部210での撮影を再開し、映像データ300を映像データ取得部120で取得する。これにより、車両1の駐車中に発生したイベントを検出した直後の映像データ300を記録することができる。
また、記録制御部126は、このようにイベントを検出した直後に撮影された映像データ300のうち、イベント発生時から所定期間の映像データ300を、イベント映像データ320として設定して保存する。この場合における所定時間は、車両1に発生したイベントの原因を検証するのに要する時間として想定される時間になっており、例えば、イベント検出から60秒などが設定されている。
さらに、記録制御部126は、車両1の駐車中にイベント検出部125がイベントを検出した場合、検出したイベントに起因する映像データであるイベント映像データ320と、他車両映像データ310とを関連付けて保存する。具体的には、記録制御部126は、イベント映像データ320の再生を行う際に、他車両映像データ310も容易に再生することができるように、イベント映像データ320と他車両映像データ310とを関連付ける。
例えば、記録制御部126は、イベント映像データ320を再生した際に、他車両映像データ310が連続的に再生されるようにしたり、他車両映像データ310を再生した際にイベント映像データ320が分割画面、またはピクチャインピクチャとして同時に再生されるように、双方の映像データを関連付ける。
イベント映像データ320と、他車両映像データ310とを関連付けて保存することとは、例えば、イベント映像データ320と他車両映像データ310とが、同時または連続的に再生されるように、双方の映像データを上書禁止として保存する。または、イベント映像データ320と他車両映像データ310とが連続的に再生されるように、結合した映像データとして上書禁止として保存する。
なお、図10は、図8と同様に、車両1が駐車したときに、ループ記録による映像データ300の記録が停止するとともに、他車両を検出したことで一時保存された他車両映像データ310と、イベント検出によって保存されたイベント映像データ320とを概念的に示す図である。記録制御部126は、イベント映像データ320と他車両映像データ310を関連付けて保存する。
ステップS107の処理が終了した後、駐車検出部123は、駐車が終了したか否かを判定する(ステップS108)。つまり、制御装置100は、車両用記録装置10を搭載する車両1の駐車が終了したか否かを、駐車検出部123により判定する。駐車検出部123は、車両1のエンジン等の動力がオンになり、車両用記録装置10に電力が供給されたことで、駐車が終了したことを判断する。また、駐車検出部123は、CANインターフェース220より車両情報を取得し、シフトポジションが「パーキング」以外の位置に操作されたり、サイドブレーキによる制動状態が解除されたり、車速が0km/hより大きくなったかを判定することにより、車両1の駐車が終了したか否かの判定を行ってもよい。
駐車検出部123での判定より、車両1の駐車が終了したと判定された場合(ステップS108:Yes判定)、制御装置100は、図4の処理を終了する。この場合、ステップS105で一時保存された他車両映像データは、一時保存が解除され、消去または上書対象となる。また、ステップS105で一時保存された他車両映像データは、イベントが検出されず(ステップS106:No判定)、駐車が終了していない状態で(ステップS108:No判定)、再度、動体が検出された場合(ステップS103:Yes判定)、以前の他車両映像データの一時保存を解除し、新たな他車両映像データを一時保存する。
また、駐車検出部123での判定より、車両1の駐車が終了していないと判定された場合(ステップS108:No判定)、ステップS103に戻り、動体が検出されたか否かを判定する。
また、ステップS106での判定で、イベント検出部125が、車両1に対してイベントが発生したことを検出しない場合(ステップS106:No判定)、ステップS108に進み、駐車が終了したか否かを判定する(ステップS108)。
また、ステップS103での判定で、動体を検出しないと判定される場合(ステップS103:No判定)、または、ステップS104での判定で、検出した動体は車両1の近傍に位置する他車両であるとの検出が行われないと判定される場合(ステップS104:No判定)は、イベント検出部125によって、車両1に対するイベントを検出したか否かを判定する(ステップS109)。つまり、加速度センサ230での加速度の検出結果に基づいて、予め設定された閾値以上であるか否かに基づいて、イベント検出部125によってイベントの発生を検出する。
イベント検出部125が、車両1に対してイベントが発生したことを検出した場合(ステップS109:Yes判定)は、イベントに起因した所定期間の映像を保存する(ステップS110)。
ステップS110において、イベント映像データを保存後、駐車検出部123は、駐車が終了したか否かを判定する(ステップS111)。つまり、制御装置100は、車両用記録装置10を搭載する車両1の駐車が終了したか否かを、ステップS108の処理と同様に判定する。
駐車検出部123での判定より、車両1の駐車が終了したと判定された場合(ステップS111:Yes判定)、制御装置100は、図4の処理を終了する。また、駐車検出部123での判定より、車両1の駐車が終了していないと判定された場合(ステップS111:No判定)、ステップS103に戻り、動体が検出されたか否かを判定する。
また、ステップS109での判定で、イベント検出部125が、車両1に対してイベントが発生したことを検出しない場合(ステップS109:No判定)、ステップS111に進み、駐車が終了したか否かを判定する(ステップS111)。
<効果>
上述したように、第1実施形態では、駐車中の車両1の近傍で移動する動体を動体検出部132で検出した際において、検出した動体が、車両1の近傍を移動する他車両であることを、映像データに基づいて他車両検出部124で検出した場合に、他車両が検出された他車両映像データを一時保存する。さらに、他車両映像データを一時保存した後、車両1の駐車中にイベント検出部125がイベントを検出した場合、検出したイベントに起因する映像データであるイベント映像データと、他車両映像データとを関連付けて保存する。これにより、駐車中の車両1にイベントが発生した場合でも、イベント映像データと他車両映像データとを参照することにより、イベントの発生原因となった他車両を特定可能な映像の記録を適切に行うことができる。例えば、駐車中の車両1に対して、他車両が接触することによりイベントが発生した際に、他車両がそのまま走行し、当て逃げをした場合でも、他車両が検出された他車両映像データを参照することにより、当て逃げした他車両を適切に特定することができる。
また、映像データ取得部120は、複数の撮影部210が撮影した映像データを取得し、記録制御部126は、複数の撮影部210が撮影した映像データのうち、他車両が検出された他車両映像データを一時保存するため、より確実に他車両を検出することができる。つまり、車両1の近傍を移動する動体が検出された際に、車両1の周囲の広い範囲に亘って動体を撮影することができ、車両1の周囲の広い範囲に亘って、他車両の検出を行うことができる。これにより、車両1の駐車中に、車両1に近付いてきた他車両をより確実に検出することができ、イベントが発生した際に、イベントの発生原因となった他車両をより適切に特定することができる。
また、他車両検出部124は、動体検出部132が検出した動体が、車両1の近傍の位置に停止した他車両であることを検出するため、車両1を駐車した後に、車両1の近傍に駐車した他車両を検出することができる。このため、車両1に接触し易く、イベント発生の原因になり易い車両を、より確実に検出することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る車両用記録装置10は、第1実施形態に係る車両用記録装置10と同様の構成であるが、他車両のナンバープレートの検出を行う点が異なる。他の構成および処理は第1実施形態と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
第2実施形態に係る車両用記録装置10では、車両1の駐車中に車両1の近傍を移動する動体が、車両1の近傍に存在する他車両であることを検出する際に、他車両に備えられるナンバープレートの検出を行う。つまり、第2実施形態では、他車両検出部124は、映像データ取得部120が取得した映像データから他車両と、他車両のナンバープレートとを検出する。
図11は、第2実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS104において、動体検出部132で検出した動体は、車両1の近傍に存在する他車両であることが他車両検出部124により検出されることで、動体は他車両であると判定された場合(ステップS104:Yes判定)、近傍他車両のナンバープレートを検出したか否かを判定する(ステップS121)。つまり、映像データ取得部120が取得した映像データに基づいて他車両の検出を行う他車両検出部124は、映像データ取得部120が取得した映像データから他車両を検出し、さらに、他車両に取り付けられるナンバープレートの検出を行う。即ち、他車両検出部124は、他車両が検出された映像データにおける他車両をさらに検出し、他車両が検出された映像データ中にナンバープレートが含まれているか否かを検出する。
車両1の近傍を移動する他車両のナンバープレートを他車両検出部124で検出した場合(ステップS121:Yes判定)、ナンバープレートが検出された他車両映像を一時保存する(ステップS105)。つまり、記録制御部126は、映像データ取得部120が取得した映像データのうち、他車両と共に他車両のナンバープレートが検出された映像データを、他車両映像データとして一時保存する。
次に、制御装置100は、イベント検出部125によって、車両1に対するイベントを検出したか否かを判定する(ステップS106)。この判定により、イベント検出部125が、車両1に対してイベントが発生したことを検出した場合(ステップS106:Yes判定)は、イベントに起因した所定期間の映像および、ステップS105で一時保存された他車両映像を関連付けて保存する(ステップS107)。
また、ステップS103での判定で、動体Mを検出しないと判定される場合(ステップS103:No判定)、または、ステップS104での判定で、検出した動体Mは車両1の近傍に位置する他車両Vであるとの検出が行われないと判定される場合(ステップS104:No判定)、または、ステップS121での判定で、車両1の近傍を移動する他車両Vのナンバープレートを他車両検出部124で検出しない場合(ステップS121:No判定)は、イベント検出部125によって、車両1に対するイベントを検出したか否かを判定する(ステップS109)。つまり、映像データ取得部120が取得した映像データ300に基づいて、動体Mは車両1の近傍に存在する他車両であることを検出できても、他車両のナンバープレートを検出できなかった場合(ステップS121:No判定)は、ステップS109に進み、車両1に対するイベントを検出したか否かの判定を行う。
<効果>
上述したように、第2実施形態では、他車両検出部124は、映像データ取得部120で取得した映像データから、動体が他車両であることを検出するのみでなく、他車両のナンバープレートの検出も行い、ナンバープレートが検出された映像データを、他車両映像データとして一時保存する。このため、車両1の駐車中に車両1の近傍で移動する他車両を、ナンバープレートに記載されている情報に基づいてより確実に特定することができる。これにより、駐車中の車両1にイベントが発生した場合でも、イベント映像データと、ナンバープレートが検出された他車両映像データとを参照することにより、イベントの原因をより確実に特定することができる。即ち、駐車中の車両1に接触した他車両を、他車両映像データに映っているナンバープレートに記載されている情報に基づいて、より確実に特定することができる。この結果、より適切に車両1の駐車中のイベントに関係する他車両を特定可能な映像の記録を行うことができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る車両用記録装置10は、第1実施形態に係る車両用記録装置10と同様の構成であり、保存した映像データの再生方法を特定する点に特徴がある。他の構成は第1実施形態と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
第3実施形態に係る車両用記録装置10では、第1実施形態および第2実施形態で例示したように、他車両映像データとイベント映像データが関連付けられて保存されている映像データの再生を行う。映像データの再生は、操作部260に対して再生指示の入力操作が行われることにより実行する。
なお、記録部250に保存された映像データの再生は、車両用記録装置10による再生に加えて、例えば、PC(Personal Computer)等の他の装置により再生を行ってもよい。
次に、図12を用いて、イベント映像データを再生する際における処理の流れについて説明する。図12は、第3実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。イベント映像データの再生についての処理手順では、再生制御部127は、操作制御部128からイベント映像データの再生指示が有るか否かを判定する(ステップS201)。
イベント映像データの再生指示が無いと判定された場合(ステップS201:No判定)、制御装置100は、イベント映像データの再生についての処理を終了する。イベント映像データの再生指示が有ると判定された場合(ステップS201:Yes判定)、再生制御部127は、再生指示されたイベント映像データに、他車両映像データが関連付けられているか否かを判定する(ステップS202)。
再生制御部127での判定により、再生指示があったイベント映像データに他車両映像データが関連付けられていると判定された場合(ステップS202:Yes判定)は、イベント映像データおよび他車両映像データの再生を開始する(ステップS203)。
ステップS203で開始されるイベント映像データおよび他車両映像データの再生は、例えば、イベント映像データと他車両映像データとを同一画面内で同時に再生したり、イベント映像データと他車両映像データとを連続して再生したりすることにより、双方の映像データを再生する。または、イベント映像データを再生した際に、他車両映像データが存在することを示すことで他車両映像データの再生を促すことにより、他車両映像データの再生を可能とする。
次に、イベント映像データおよび他車両映像データの再生が終了したか否かを再生制御部127で判定し(ステップS204)、再生が終了していない場合(ステップS204:No判定)、再生が終了するまで再生し続ける。再生の終了とは、イベント映像データおよび他車両映像データの再生が終了することに加えて、ユーザの操作による再生終了も含まれる。
イベント映像データおよび他車両映像データの再生が終了したと判定された場合(ステップS204:Yes判定)、制御装置100は、イベント映像データの再生についての処理を終了する。
ステップS202での判定により、再生指示があったイベント映像データに他車両映像データが関連付けられていないと判定された場合(ステップS202:No判定)、イベント映像データの再生を開始する(ステップS205)。
イベント映像データの再生開始後、再生制御部127は、再生を開始したイベント映像データの再生が終了したか否かを判定し(ステップS204)、再生が終了していない場合(ステップS204:No判定)は、再生が終了するまで再生し続ける。イベント映像データの再生が終了した場合(ステップS204:Yes判定)は、イベント映像データの再生についての処理を終了する。
<効果>
上述したように、第3実施形態では、車両1の駐車中に検出されたイベントの発生時の映像データであるイベント映像データの再生指示を行った場合、イベント映像データに他車両映像データが関連付けられている場合、イベント映像データに加えて他車両映像データも再生されるため、イベントに関連する他車両を、より適切に特定することができる。この結果、車両1の駐車時における車両用記録装置10の有用性を高めることができる。
これまで本発明に係る車両用記録装置10について説明したが、上述した第1実施形態~第3実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
図示した車両用記録装置10の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。即ち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
車両用記録装置10の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
1 車両
10 車両用記録装置
100 車両用記録制御装置
110 バス
120 映像データ取得部
121 バッファメモリ
122 映像データ処理部
123 駐車検出部
124 他車両検出部
125 イベント検出部
126 記録制御部
127 再生制御部
128 操作制御部
129 表示制御部
130 位置情報取得部
131 地図情報取得部
132 動体検出部
210 撮影部
211 第1撮影部
212 前方カメラ
213 後方カメラ
216 第2撮影部
217 左側方カメラ
218 右側方カメラ
220 CANインターフェース
230 加速度センサ
240 動体センサ
250 記録部
260 操作部
270 表示部
280 GNSS受信部
290 地図情報記憶部

Claims (5)

  1. 車両の周囲を撮影する撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、
    前記車両が駐車していることを検出する駐車検出部と、
    前記車両の駐車中に、前記車両の近傍で移動する動体を検出する動体検出部と、
    前記動体検出部が動体を検出した場合に、検出した動体が前記車両の近傍に存在する他車両であることを前記映像データ取得部が取得した映像データより検出する他車両検出部と、
    前記車両に対するイベントを検出するイベント検出部と、
    前記車両が駐車したことを前記駐車検出部で検出した後、前記他車両検出部が他車両を検出した場合、他車両が検出された映像データを一時保存し、前記車両の駐車中に前記イベント検出部がイベントを検出した場合、検出したイベントに起因する映像データと他車両が検出された映像データとを関連付けて保存する記録制御部と、
    を備える車両用記録制御装置。
  2. 前記映像データ取得部は、撮影方向が異なる複数の前記撮影部が撮影した映像データを取得し、
    前記記録制御部は、複数の前記撮影部が撮影した映像データのうち少なくとも他車両が検出された映像データを一時保存する、
    請求項1に記載の車両用記録制御装置。
  3. 前記他車両検出部は、前記映像データ取得部が取得した映像データから他車両と、前記他車両のナンバープレートとを検出し、
    前記記録制御部は、前記他車両検出部が他車両と前記他車両のナンバープレートが検出された映像データを一時保存し、検出したイベントに起因する映像データと他車両および前記他車両のナンバープレートが検出された映像データとを関連付けて保存する、
    請求項1または2に記載の車両用記録制御装置。
  4. 前記他車両検出部は、前記動体検出部が検出した動体が、前記車両の近傍の位置に停止した他車両であることを検出する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用記録制御装置。
  5. 車両の周囲を撮影する撮影部が撮影した映像データを取得する映像データ取得ステップと、
    前記車両が駐車していることを検出する駐車検出ステップと、
    前記車両の駐車中に、前記車両の近傍で移動する動体を検出する動体検出ステップと、
    前記動体検出ステップで動体を検出した場合に、検出した動体が前記車両の近傍に存在する他車両であることを前記映像データ取得ステップで取得した映像データより検出する他車両検出ステップと、
    前記車両に対するイベントを検出するイベント検出ステップと、
    前記車両が駐車したことを前記駐車検出ステップで検出した後、前記他車両検出ステップにより他車両を検出した場合、他車両が検出された映像データを一時保存し、前記車両の駐車中に前記イベント検出ステップでイベントを検出した場合、検出したイベントに起因する映像データと他車両が検出された映像データとを関連付けて保存する記録制御ステップと、
    を車両用記録制御装置が実行する車両用記録制御方法。
JP2020182925A 2020-10-30 2020-10-30 車両用記録制御装置および車両用記録制御方法 Active JP7512847B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020182925A JP7512847B2 (ja) 2020-10-30 2020-10-30 車両用記録制御装置および車両用記録制御方法
EP21885785.2A EP4216179A4 (en) 2020-10-30 2021-09-27 VEHICLE RECORDING CONTROL APPARATUS AND VEHICLE RECORDING CONTROL METHOD
CN202180058643.XA CN116057588A (zh) 2020-10-30 2021-09-27 车辆用记录控制装置以及车辆用记录控制方法
PCT/JP2021/035354 WO2022091666A1 (ja) 2020-10-30 2021-09-27 車両用記録制御装置および車両用記録制御方法
US18/302,017 US20230260289A1 (en) 2020-10-30 2023-04-18 On-vehicle recording control device and on-vehicle recording control method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020182925A JP7512847B2 (ja) 2020-10-30 2020-10-30 車両用記録制御装置および車両用記録制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022073132A true JP2022073132A (ja) 2022-05-17
JP7512847B2 JP7512847B2 (ja) 2024-07-09

Family

ID=81604795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020182925A Active JP7512847B2 (ja) 2020-10-30 2020-10-30 車両用記録制御装置および車両用記録制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7512847B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5012527B2 (ja) 2008-01-17 2012-08-29 株式会社デンソー 衝突監視装置
JP2015088794A (ja) 2013-10-28 2015-05-07 株式会社デンソー 車両周辺映像記録システム、ソナー制御装置
JP7112191B2 (ja) 2017-10-24 2022-08-03 株式会社デンソーテン 画像処理装置及び画像処理方法
JP7051369B2 (ja) 2017-10-24 2022-04-11 株式会社デンソーテン 画像処理装置及び画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7512847B2 (ja) 2024-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11769358B2 (en) Vehicle recording control device, vehicle recording device, vehicle recording control method, and computer program
WO2020136941A1 (ja) 車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法およびプログラム
US11995927B2 (en) On-vehicle recording control apparatus, on-vehicle recording apparatus, on-vehicle recording control method, and non-transitory computer-readable recording medium
US20230260289A1 (en) On-vehicle recording control device and on-vehicle recording control method
JP7259661B2 (ja) 車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法およびプログラム
JP6769504B2 (ja) 車両用記録制御装置、車両用撮影装置、車両用記録制御方法およびプログラム
JP2022073132A (ja) 車両用記録制御装置および車両用記録制御方法
US20210337160A1 (en) Recording control device, recording control system, recording control method, and computer program
JP7006815B2 (ja) 記録再生装置、記録再生方法、およびプログラム
JP7512846B2 (ja) 車両用記録制御装置および車両用記録制御方法
JP7351111B2 (ja) 車両用記録制御装置、記録制御方法およびプログラム
JP2009230343A (ja) ドライブレコーダー装置
JP6959587B2 (ja) 車両用記録制御装置、および車両用記録制御方法
JP7287010B2 (ja) 車両用表示制御装置、車両用撮影装置、車両用表示制御方法およびプログラム
JP7452169B2 (ja) 車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法及びプログラム
JP2020067885A (ja) 記録再生制御装置、記録再生制御システム、記録再生制御方法、および記録再生制御プログラム
JP7192678B2 (ja) 車両用記録制御装置、記録制御方法およびプログラム
JP6787423B2 (ja) 記録再生制御装置、再生制御装置、記録再生方法およびプログラム
JP2022158154A (ja) 車両用記録制御装置
JP2024047113A (ja) 車両用記録制御装置および車両用記録制御方法
JP2024017152A (ja) 車両用記録制御装置および記録制御方法
JP2022060202A (ja) 記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240610