JP2022062930A - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、使用後の粉粉しさ、渋み等の不快感を抑制し、使用感を改善できる非水系の歯磨剤組成物を提供することにある。【解決手段】本発明は、(A)無機粉体、(B)カラギーナン、(C)カルボキシメチルセルロース、そのナトリウム塩、カルボキシビニルポリマー、及びキサンタンガムからなる群より選ばれる少なくとも1種又は2種以上、(D)グリセリン、及び(E)ポリエチレングリコールを含有する、水分量が2質量%以下である歯磨剤組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、歯磨剤組成物に関する。
溶媒としての水を用いない非水系歯磨剤は、水系歯磨剤において不安定な成分を安定に配合できる基材として有用である。非水系歯磨剤は、水和熱により発熱する溶媒を含むことにより、唾液との混合により温感実感を付与できる。
特許文献1には、グリセロール等の特定の有機ポリオール、無水ケイ酸等の粒子状研磨剤、キサンタンガムを含む非水性口腔ケア用組成物が記載されている。特許文献2には、カルボキシビニルポリマー、グリセリン等の湿潤剤、ポリエチレングリコール、シリカ研磨剤、ノバミン等の生物活性ガラスを含む非水性組成物がプラーク堆積を抑制又は低減させることが記載されている。特許文献3には、カルボキシビニルポリマー、グリセリン等の無水湿潤剤、ポリエチレングリコール、シリカ、炭酸カルシウム等の研磨剤を含む非水性歯磨き組成物が記載されている。
特表2016-507578号公報 特表2007-515427号公報 特表平10-503189号公報
しかし、非水系歯磨剤に無機粉体(シリカ等)を配合すると、水系歯磨剤に配合する場合と比較して歯磨き後に粉粉しさや渋みが強く感じられるという課題があり、使用感の改善が望まれていた。
本発明の課題は、使用後の粉粉しさ、渋み等の不快感を抑制し、使用感を改善できる非水系の歯磨剤組成物を提供することにある。
本発明は、以下の[1]~[8]を提供する。
[1](A)無機粉体
(B)カラギーナン
(C)カルボキシメチルセルロース、そのナトリウム塩、カルボキシビニルポリマー、及びキサンタンガムからなる群より選ばれる少なくとも1種又は2種以上
(D)グリセリン、及び
(E)ポリエチレングリコール
を含有する、水分量が2質量%以下である歯磨剤組成物。
[2](B)成分の含有量が0.1~1.0質量%である、[1]に記載の歯磨剤組成物。
[3](C)成分の含有量が0.05~0.8質量%である、[1]又は[2]に記載の歯磨剤組成物。
[4](B)成分の含有量の(C)成分の含有量に対する比((B)/(C))が0.1~12である、[1]~[3]のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
[5](A)成分の含有量が8~40質量%である、[1]~[4]のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
[6](A)成分が、シリカ、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、及びゼオライトからなる群より選ばれる少なくとも1種又は2種以上である[1]~[5]のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
[7](D)成分の含有量の(E)成分の含有量に対する比((D)/(E))が1~10である、[1]~[6]のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
[8](D)及び(E)成分の含有量の合計が、20~90質量%である、[1]~[7]のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
本発明によれば、使用後の粉粉しさ、渋み等の不快感が抑制される等使用感が良好であり、磨き始めの口当たりのよさも良好であり、良好な温感を発揮でき、保存中の外観の劣化も抑制される非水系の歯磨剤組成物を提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。まず、歯磨剤組成物に含まれ得る(A)~(E)成分を説明する。
[(A)無機粉体]
本発明の(A)成分は、無機粉体である。(A)成分は、一般に、研磨剤、無機増粘剤、無機顔料等の配合目的で、歯磨剤に使用されている成分である。
無機粉体としては、例えば、シリカ(沈降性シリカ、チタン結合性シリカ、シリカゲル)、アルミノシリケート、ジルコノシリケート)等のシリカ系材料;炭酸カルシウム(軽質、重質);酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、アルミナ等のアルミニウム系材料;無水ケイ酸、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム等のケイ酸系材料;第2リン酸カルシウム・2水和塩又は無水和物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、第8リン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系材料;炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム等のマグネシウム系材料;ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、カルシウム欠損アパタイト等のアパタイト系材料;水酸化カルシウム;硫酸カルシウム、ベントナイト;二酸化チタン、雲母チタン、酸化チタン等のチタン系材料;結晶性ジルコニウムシリケート;ベントナイト等の鉱物等の無機物の粉体が挙げられる。これらのうち、シリカ、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、及びゼオライトが好ましい。シリカは、RDA(Radioactive Dentin Abrasion、放射性象牙質研磨力)が50~250の範囲であるものを使用することが好ましい。RDAは、Hefferrenの方法(Hefferren(1976)Journal of Dental Research、July-August,563-573)に従って測定できる。無機粉体のサイズは、各粉体を構成する無機物の種類によって適宜選択できるが、通常、平均粒子径(体積基準のD50、レーザー回折・散乱法による測定値)0.1~40μm、好ましくは1~30μmの範囲である。平均粒子径は、粒度分布測定装置(例えば、マイクロトラック粒度分布測定装置(日機装社製、Mode117995-10,Type SRA))を用い、検体の濁度(dV値)を0.5に調整して測定でき、後段の実施例において示す平均粒子径はこの方法による測定値である。
(A)成分は、無機粉体から選ばれる1種単独でもよいし、2種以上の組み合わせでもよい。2種以上の組み合わせとしては、例えば、研磨剤用途で用いられ得るシリカ(例えば、RDA50~120、好ましくは70~150、より好ましくは90~120)と、無機増粘剤用途で用いられ得るシリカの組み合わせが挙げられる。
-(A)成分の含有量-
(A)成分の含有量は、組成物の全量に対し、通常、8質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上である。これにより、適度な粘度が付与でき、使用時の清掃実感を得ることができる。上限は、通常、40質量%以下、好ましくは35質量%以下、より好ましくは30質量%以下である。これにより、歯磨剤の粘度の上昇を抑制でき、良好な使用感が発揮され得る。従って、(A)成分の含有量は、通常、8~40質量%、好ましくは10~35質量%、より好ましくは15~30質量%である。
本明細書において、各成分の含有量は、組成物を製造する際の各成分の仕込み量を基準とするものである。
[(B)カラギーナン]
(B)成分は、カラギーナンである。(B)成分を含有することにより、歯磨き後の粉粉しさおよび渋みの改善効果、口当たりの良さ(ブラッシングでの製剤分散性のよさ)、歯磨剤の増粘剤(粘結剤)としての機能(増粘効果)が得られる。カラギーナンは、一般に、κ-、ι-、λ-カラギーナンに分類されるが、いずれも使用でき、好ましくはι-カラギーナンである。
-(B)成分の含有量-
(B)成分の含有量は、組成物の全量に対し、通常、0.1質量%以上、好ましくは0.2質量%以上である。これにより、粉粉しさおよび渋みの改善効果が十分発揮でき、口当たりも十分に良好となり得る。上限は、通常、1.0質量%以下、好ましくは0.8質量%以下、より好ましくは0.6質量%以下である。これにより、歯磨剤の外観が良好となり得る。従って、(B)成分の含有量は、通常、0.1~1.0質量%、好ましくは0.1~0.8質量%、より好ましくは0.2~0.6質量%である。
[(C)粘結剤]
(C)成分は、カルボキシメチルセルロース、そのナトリウム塩、カルボキシビニルポリマー、及びキサンタンガムからなる群より選ばれる少なくとも1種又は2種以上である。(C)成分を含有することにより、歯磨剤の分散効果、増粘効果、歯磨き後の粉粉しさおよび渋みの改善効果、磨き始めの口当たりのなめらかさ向上効果が発揮され得る。
-(C)成分の含有量-
(C)成分の含有量は、組成物の全量に対し、通常、0.05質量%以上、好ましくは0.1質量%以上である。これにより、粉粉しさおよび渋みの改善効果を十分発揮でき、口当たりが良好となり得る。上限は、通常、0.8質量%以下、好ましくは0.7質量%以下である。これにより、歯磨剤の粘度の過剰な上昇を抑制でき、分散性を保持できる。従って、(C)成分の含有量は、通常、0.05~0.8質量%、好ましくは0.1~0.8質量%、より好ましくは0.1~0.7質量%である。
-(B)+(C)-
(B)及び(C)成分の含有量の合計((B)+(C))は、組成物の全量に対し、通常、1.2質量%以下、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは0.7質量%以下である。これにより、歯磨剤の外観劣化を抑制できる。下限は特に制限はないが、通常は0.3質量%以上、好ましくは0.4質量%以上である。
[(D)グリセリン及び(E)ポリエチレングリコール]
(D)及び(E)成分は、それぞれグリセリン及びポリエチレングリコールである。(D)及び(E)成分を含有することにより、歯磨剤の外観劣化防止効果が発揮され得、温感実感を付与できる。
ポリエチレングリコールの平均分子量は、通常650以下、好ましくは630以下、より好ましくは600以下である。下限は、通常150以上、好ましくは250以上である。従って、通常150~650、好ましくは150~630、より好ましくは250~600である。ポリエチレングリコールとしては、例えば、ポリエチレングリコール200(平均分子量190~210)、ポリエチレングリコール300(平均分子量280~320)、ポリエチレングリコール400(平均分子量380~420)、ポリエチレングリコール600(平均分子量570~630)が挙げられ、市販品でもよい。本明細書において、ポリエチレングリコールの平均分子量は、医薬部外品原料規格2006記載の平均分子量である。
-(D)+(E)-
(D)及び(E)成分の含有量の合計((D)+(E))は、組成物の全量に対し、通常、20質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。これにより、外観劣化防止効果を十分に得ることができる。上限は、通常、90質量%以下、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。これにより、歯磨剤の粘度の過剰な低下を抑制し、良好な使用感を保持できる。従って、(D)+(E)は、通常20~90質量%、好ましくは20~85質量%、より好ましくは40~80質量%である。
[含有比率]
-(B)/(C)-
(B)成分の含有量の(C)成分の含有量に対する比((B)/(C))は、通常、0.1以上、好ましくは0.3以上である。これにより、十分な増粘効果を得ることができる。上限は、通常12以下、好ましくは10以下である。これにより、磨き始めの口当たり向上効果を十分に得ることができる。従って、(B)/(C)は、通常、0.1~12、好ましくは0.3~10である。
-(D)/(E)-
(D)成分の含有量の(E)成分の含有量に対する比((D)/(E))は、通常、1以上、好ましくは2以上である。これにより、十分な温感実感を得ることができる。上限は、通常10以下である。これにより、(E)成分由来の苦味が抑制され、良好な使用感を保持できる。また、水溶性成分の溶解性の低下を抑制でき、製剤中に十分に水溶性成分が溶解でき、歯磨剤の外観の低下を抑制できる。従って、(D)/(E)は、通常1~10、好ましくは2~10である。
[水分量]
組成物は、実質的に水分を含まない非水系組成物である。これにより、使用時に口腔内で水分と組成物の各成分(主に(D)、(E)成分)とが接触することで水和熱を発生させることができ、口腔内で温感を発揮できる。水分量は、通常2質量%以下、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下である。水分量は、配合前の原料に含まれる水分量の合計の全原料に対する割合(%)として、または、歯磨剤組成物の乾燥後重量の乾燥前重量との差分の、乾燥前の重量に対する割合(%)として、算出できる。後段の実施例における水分量は、前者の方法により算出した値である。
[任意成分]
歯磨剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、(A)~(E)成分以外の他の成分を含有してもよい。他の成分としては、例えば、界面活性剤、甘味剤、香料、湿潤剤、粘結剤、有機研磨剤、pH調整剤、防腐剤、薬効成分、油性成分、着色剤(色素)等の歯磨剤組成物に配合され得る成分が挙げられるが、これらに限定されない。
-界面活性剤-
界面活性剤としては、例えば、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、アシルアミノ酸塩、アシルタウリン塩、α-オレフィンスルホン酸塩、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸塩、ラウリルスルホ酢酸塩が挙げられる。アルキル基、アシル基は直鎖及び分岐鎖のいずれでもよく、飽和及び不飽和のいずれでもよく、その炭素原子数は通常10~20、好ましくは12~18、より好ましくは12~14である。塩は、薬理学的に許容される塩から選択され得る。薬理学的に許容される塩としては、例えば、塩基付加塩及びアミノ酸塩が挙げられる。その具体例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等の無機塩基塩;トリエチルアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、ピリジニウム塩、ジイソプロピルアンモニウム塩等の有機塩基塩;アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩が挙げられる。中でも、無機塩基塩が好ましく、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩)又はアンモニウム塩がより好ましく、ナトリウム塩が更に好ましい。
アルキル硫酸塩としては、例えば、ラウリル硫酸塩、ミリストイル硫酸塩が挙げられる。アシルアミノ酸塩としては、例えば、ラウロイルサルコシン塩、ミリストイルサルコシン塩等のアシルサルコシン塩;ラウロイルグルタミン酸塩、ミリストイルグルタミン酸塩、パルミトイルグルタミン酸塩等のアシルグルタミン酸塩;N-ラウロイル-N-メチルグリシン塩、ココイルグリシン塩等のアシルグリシン塩;N-ラウロイル-β-アラニン塩、N-ミリスチル-β-アラニン塩、N-ココイル-β-アラニン塩、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニン塩、N-ミリストイル-N-メチル-β-アラニン塩、N-メチル-N-アシルアラニン塩等のアシルアラニン塩;ラウロイルアスパラギン酸塩等のアシルアスパラギン酸塩が挙げられる。アシルタウリン塩としては、例えば、ラウロイルメチルタウリン塩、N-メチル-N-アシルタウリン塩、N-ココイルメチルタウリン塩が挙げられる。α-オレフィンスルホン酸塩としては、テトラデセンスルホン酸塩等の炭素原子数12~18のα-オレフィンスルホン酸塩が挙げられる。アニオン界面活性剤の他の例としては、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウムが挙げられる。
アニオン界面活性剤は、泡立ち、泡質の良さの点で、スルホン酸基を含有することが好ましく、アルキル硫酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩がより好ましい。アニオン界面活性剤の含有量は、好ましくは組成物全体の0.1~2.5質量%、より好ましくは0.6~2.5質量%、更に好ましくは1~2.5質量%である。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン(例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(例えば、コカミドプロピルベタイン)等のベタイン型両性界面活性剤;N-脂肪酸アシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩(例えば、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)、ヤシ油脂肪酸イミダゾリニウムベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン型両性界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルベタインが挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモニウム塩が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(例、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート)、アルキロールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル(例、マルトース脂肪酸エステル)、糖アルコール脂肪酸エステル(例、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステル)、脂肪酸ジエタノールアミド(例、ラウリル酸モノ又はジエタノールアミド)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステルが挙げられる。ポリオキシエチレンアルキルエーテルのアルキル鎖の炭素原子数は、通常、14~18であり、エチレンオキサイド平均付加モル数は、通常、15~30モルである。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のエチレンオキサイド平均付加モル数は、通常20~100モル、好ましくは20~60モルである。ソルビタン脂肪酸エステルの脂肪酸の炭素原子数は、通常12~18である。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの脂肪酸の炭素原子数は、通常16~18であり、エチレンオキサイド平均付加モル数は、通常10~40モルである。アルキロールアミドのアルキル鎖の炭素原子数は、通常12~14である。ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
ノニオン、両性、アニオン、カチオン界面活性剤を含む場合、それぞれの含有量は、通常、組成物全体の0.01~10質量%、好ましくは0.1~5質量%、より好ましくは0.2~3質量%である。
-甘味料-
組成物が甘味剤を含むことにより、使用感をより向上させることができる。甘味剤としては、例えば、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、サッカリン、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ペリラルチン、グリチルリチン、ソーマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル等が挙げられる。甘味剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
-香料-
組成物が香料を含むことにより、使用感をより向上させることができる。香料としては、例えば、ペパーミント油、スペアミント油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム油、レモン油、オレンジ油、ナツメグ油、ラベンダー油、パラクレス油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油等の天然精油;メントール、カルボン、シンナミックアルデヒド、アネトール、1,8-シネオール、メチルサリシレート、オイゲノール、チモール、リナロール、リモネン、メントン、メンチルアセテート、シトラール、カンファー、ボルネオール、ピネン、スピラントール、n-デシルアルコール、シトロネロール、α-テルピネオール、シトロネリルアセテート、シネオール、エチルリナロール、ワニリン等の上記天然精油中に含まれる香料成分;エチルアセテート、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサナール、ヘキセナール、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ベンズアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、フラネオール、N-エチル-p-メンタン-3-カルボキサミド、メンチルラクテート、エチレングリコール-l-メンチルカーボネート等の香料成分;及びいくつかの香料成分や天然精油を組み合わせてなるミント系、フルーツ系、ハーブ系等の各種調合フレーバーが挙げられる。香料は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
-薬用成分-
薬用成分としては、例えば、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノール、グルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、トリクロサン、チモール、ヒノキチオール、塩化リゾチーム等の殺菌又は抗菌剤;デキストラナーゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リテックエンザイム等の酵素;フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ等のフッ化物;ε-アミノカプロン酸、アラントイン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸塩(例えば、グリチルリチン2カリウム塩)、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アズレン、ジヒドロコレステロール等の抗炎症剤;亜鉛、銅塩、スズ塩等の金属塩;縮合リン酸塩、エタンヒドロキシジホスフォネート等の歯石予防剤;ビタミンE(例えば、酢酸トコフェロール)等の血流促進剤;硝酸カリウム、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム等の知覚過敏抑制剤;ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のコーティング剤;ビタミンC(例えば、アスコルビン酸またはその塩)、塩化リゾチーム、塩化ナトリウム等の収斂剤;銅クロロフィル、グルコン酸銅等の水溶性銅化合物;ゼオライト等の歯石予防剤、アラニン、グリシン、プロリン等のアミノ酸類、タイム、オウゴン、チョウジ、ハマメリス等の植物エキス;カロペプタイド、ポリビニルピロリドンを挙げることができる。薬用成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記他の有効成分の含有量は、有効量を適宜設定できる。
-油性成分-
油性成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;高級アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の炭素原子数8~22のアルコール);高級脂肪酸(例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等の炭素原子数8~22の脂肪酸)、オリーブ油、ひまし油、やし油等の植物油;ミリスチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステルが挙げられる。
-研磨剤((A)成分以外)-
研磨剤としては、例えば、ポリメチルメタアクリレート、合成樹脂系研磨剤等の有機研磨剤が挙げられる。研磨剤の含有量は、0~10質量%以下が好ましい。また、(A)成分との合計量が組成物全体の50質量%以下が好ましく、8~50質量%がより好ましい。
-防腐剤-
組成物が防腐剤を含むことにより、製剤の防腐力を確保できる。防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル(例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル)、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。防腐剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
-他の任意成分-
上記以外の任意成分の例としては、例えば、カルナバワックス、ロジン、ライスワックス、マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ、パラフィンワックス等のワックス類;セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ウレタン、シリコン、天然ゴムが挙げられる。これらの成分の含有量は、本発明の効果を妨げない範囲で適宜設定できる。
-湿潤剤-
組成物が任意の湿潤剤を含むことにより、使用感をより向上させることができる。湿潤剤としては、(D)、(E)成分以外の多価アルコールが好ましく、例えば、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトール、キシリトール等の糖アルコール;プロピレングリコール、エチレングリコール等のグリコール;還元でんぷん糖化物が挙げられる。湿潤剤の含有量は、通常、0~20質量%、好ましくは1~10質量%である。
-粘結剤-
任意の粘結剤としては、(B)、(C)成分以外の公知の有機粘結剤、例えば、セルロース系粘結剤(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カチオン化セルロース等)、グアガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、ローカストビーンガム、アルギン酸ナトリウム、モンモリロナイト、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アルギン酸プロピレングリコール等が挙げられる。任意の粘結剤の含有量は、0~0.8質量%が好ましく、0.1~0.4質量%がより好ましい。
-pH調整剤-
組成物がpH調整剤を含むことにより、製剤のpH安定性を確保できる。pH調整剤としては、例えば、フタル酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、リンゴ酸、及び乳酸等の有機酸又はそれらの塩、リン酸(オルトリン酸)等の無機酸又はそれらの塩(例えば、カリウム塩、ナトリウム塩及びアンモニウム塩)、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物が挙げられる。無機酸塩としては、例えば、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムが挙げられる。pH調整剤の含有量は、通常、添加後の組成物のpHが5~9、好ましくは6~8.5になる量である。本明細書において、pH値は、通常、測定開始から25℃、3分後の値であり、東亜電波工業社製のpHメーター(型番Hm-30S)を用いて測定できる。
本発明の組成物は、練歯磨剤、ジェル状歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤、粉歯磨剤等の歯磨剤として利用でき、好ましくは練歯磨剤、ジェル状歯磨剤である。
歯磨剤組成物の剤形は、利用形態に応じて適宜選択することができ、特に限定されない。剤形としては、例えば、ゲル状、ペースト状が挙げられる。
〔組成物の製造方法〕
歯磨剤組成物の製造方法は特に限定されず、剤形に応じて、それぞれの通常の方法で調製され得る。例えば練歯磨剤として利用する場合、溶媒に溶解する成分を調製した後、それ以外の不溶性成分を混合し、必要に応じて脱泡(例えば、減圧等)を行う方法が挙げられる。得られる練歯磨は、容器に収容して製品とすることができる。容器は、形状、材質は特に制限されず、通常の練歯磨剤組成物に使用される容器を使用でき、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなどのプラスチック容器等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、表中の%は特に断らない限り質量%を示す。
[実施例及び比較例に使用した主な原料]
実施例及び比較例において用いた主な原料を下記にまとめて記載する。
(A)シリカ:Solvay社製、Tixosil(登録商標)43(平均粒子径10μm)
:Solvay社製、Tixosil(登録商標)73(平均粒子径9μm)
炭酸カルシウム:白石カルシウム(株)製、平均粒子径4μm
(B)カラギーナン:CPKelco社製、GENUVISCO(登録商標)carrageenan type TPC-1
(C)カルボキシメチルセルロースナトリウム:ダイセルファインケム(株)製、CMC1260
カルボキシビニルポリマー:Lubrizol社製、Carbopol(登録商標)980
キサンタンガム:CPケミカル社製、モナートガムDA
(D)濃グリセリン:阪本薬品工業(株)製、化粧品用濃グリセリン
(E)ポリエチレングリコール:三洋化成工業(株)製、ポリエチレングリコール400
ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル:日本エマルジョン(株)製、605
((A)~(E)以外の成分)
テトラデセンスルホン酸ナトリウム:ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製、KリポランPJ-400CJ
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン:Evonik社製、TEGO Betain CK D
その他の成分については医薬部外品原料規格2006に適合したものを用いた。
実施例1~16及び比較例1~4(歯磨剤)
上述の成分を用いて、下記の調製方法に従って、表1~3に示す配合組成(質量部)を有する歯磨剤組成物を調製した。
[歯磨剤組成物の調製方法]
表1~3に示す原料を常法により配合し、1.5Lニーダー(石山工作所社製)を用い常温で混合し、減圧(圧力4kPa)による脱泡を行い、歯磨剤組成物を得た。
得られた歯磨剤組成物を下記の手順で評価した。評価結果を表1~3に示す。
[評価方法]
-使用後の口内の粉粉しさのなさの評価-
歯磨剤組成物1gを歯ブラシ(クリニカアドバンテージ歯ブラシ、4列コンパクトふつう、ライオン社製:以下の評価で用いる歯ブラシも同様)に載せ、通常の方法でブラッシングした後の、口内の粉粉しさのなさを、下記に示す評点基準によって、5段階で評価した。試験者10名の平均点を算出し、次の評価基準に従って、◎、○、△、×で表に示した。
本明細書において「粉粉しさ」(unpleasant feeling like "powder", in other words,mealy)とは、舌や口腔粘膜上で感じる、ざらつき、きしみ、砂っぽさ等の感覚(unpleasant feeling such as roughness, squeak, sandiness felt on tongue or oral mucous membrane)である。
(評点基準)
5点:口内の粉粉しさを全く感じない
4点:口内の粉粉しさをほとんど感じない
3点:口内の粉粉しさをやや感じる
2点:口内の粉粉しさを強く感じる
1点:口内の粉粉しさを非常に強く感じる
(評点)
◎:平均4.5点以上5.0点以下
○:平均4.0点以上4.5点未満
△:平均3.0点以上4.0点未満
×:平均1.0点以上3.0点未満
-使用後の口内の渋みのなさの評価-
歯磨剤組成物1gを歯ブラシに載せ、通常の方法でブラッシングした後の、口内の渋みのなさを、下記に示す評点基準によって、5段階で評価した。試験者10名の平均点を算出し、次の評価基準に従って、◎、○、△、×で表に示した。
(評価基準)
5点:渋みを全く感じない
4点:渋みをほとんど感じない
3点:渋みをやや感じる
2点:渋みを強く感じる
1点:渋みを非常に強く感じる
(評点)
○:平均4.0点以上5.0点以下
△:平均3.0点以上4.0点未満
×:平均1.0点以上3.0点未満
-磨き始めの口当たりのよさの評価-
歯磨剤組成物1gを歯ブラシに載せ、通常の方法でブラッシングを開始した時の、磨き始めの口当たりのよさを、下記に示す評点基準によって、5段階で評価した。歯磨剤1gを歯ブラシに載せ、1分間ブラッシングした後に、水で口をすすぐ。下記に示す評価基準によって磨き始めの口当たりのよさについて判定した。10人の平均点を算出し、次の基準に従って、◎、○、△、×で表に示した。
本明細書で「磨き始めの口当たりのよさ」とは、磨き始めにペーストが口の中で広がる際、口腔粘膜上で感じるペーストのなめらかさ(ざらつき等のひっかかりのなさ)を意味する。
(評価基準)
5点:磨き始めに、ペーストが口の中で広がるときの口当たりが、とてもなめらかに感じる
4点:磨き始めに、ペーストが口の中で広がるときの口当たりが、なめらかに感じる
3点:磨き始めに、ペーストが口の中で広がるときの口当たりが、なめらかではあるが、僅かにひっかかりがあるように感じる
2点:磨き始めに、ペーストが口の中で広がるときの口当たりが、なめらかでなく、ひっかかりがあるように感じる
1点:磨き始めに、ペーストが口の中で広がるときの口当たりが、全くなめらかでなく、ざらつきを強く感じて使用感に影響があるレベルである
(評点)
○:平均4.0点以上5.0点以下
△:平均3.0点以上4.0点未満
×:平均1.0点以上3.0点未満
-保存後における歯磨剤の外観劣化の評価-
歯磨剤組成物を口径8mmのラミネートチューブに充填し、各組成3本を60℃で1ヶ月間保存し、わら半紙上に直ちに歯磨剤組成物を15cm押出した場合の練り製剤の表面状態の滑らかさの評価として、艶、つぶ、しわ、均一性について以下の基準で評価した。
(評価基準)
4点:表面状態に艶があり、つぶ、しわなどが無く、練り表面が均一で滑らかである
3点:表面状態につぶ、しわが僅かに認められるが、練り表面はほぼ均一で滑らかである
2点:表面状態につぶ又はしわが認められ、練り表面の均一性がない
1点:表面状態に著しくつぶ又はしわが認められ、練り表面が不均一で連続性がない
(評点)表面状態の程度
3本の評価点の平均値を求め、表面状態の度合いを下記基準で判定し、◎及び○のものを、保存後における練り製剤の外観の劣化(表面肌荒れ)を生じない優れた歯磨剤組成物であると判断した。
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
-使用時の温感実感の評価-
歯磨剤組成物1gを歯ブラシに載せ、通常の方法でブラッシングした際の、口内の温感実感を、下記に示す評点基準によって、5段階で評価した。試験者10名の平均点を算出し、次の評価基準に従って、◎、○、△、×で表に示した。ここで、「温感実感」とは、口腔粘膜が温かみを帯びる感覚を意味する。
(評点基準)
5点:ブラッシング開始後すぐに高い温感実感がある
4点:ブラッシング開始後すぐに認知できるほどの温感実感がある
3点:ブラッシング中に認知できる程度の温感実感がある
2点:ブラッシング中にほとんど温感実感が認知できない
1点:全く温感実感がない
(評価基準)
◎:平均4.0点以上5.0点以下
○:平均3.0点以上4.0点未満
△:平均2.5点以上3.0点未満
×:平均1.0点以上2.5点未満
Figure 2022062930000001
Figure 2022062930000002
Figure 2022062930000003
(B)~(E)成分のいずれかを含まない比較例1~4では、使用後の口内の粉粉しさ、渋み、磨き始めの口当たりの評価が低いか、若しくは、外観、温感実感の評価が低かったのに対し、(A)~(E)成分をいずれも含む実施例1~16は、いずれも良好な評価であった。
これらの結果は、本発明の歯磨剤組成物が、良好な使用感が発揮され、また、外観も良好であり、温感を十分に実感できるものであることを示している。

Claims (8)

  1. (A)無機粉体
    (B)カラギーナン
    (C)カルボキシメチルセルロース、そのナトリウム塩、カルボキシビニルポリマー、及びキサンタンガムからなる群より選ばれる少なくとも1種又は2種以上
    (D)グリセリン、及び
    (E)ポリエチレングリコール
    を含有する、水分量が2質量%以下である歯磨剤組成物。
  2. (B)成分の含有量が0.1~1.0質量%である、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
  3. (C)成分の含有量が0.05~0.8質量%である、請求項1又は2に記載の歯磨剤組成物。
  4. (B)成分の含有量の(C)成分の含有量に対する比((B)/(C))が0.1~12である、請求項1~3のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
  5. (A)成分の含有量が8~40質量%である、請求項1~4のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
  6. (A)成分が、シリカ、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、及びゼオライトからなる群より選ばれる少なくとも1種又は2種以上である請求項1~5のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
  7. (D)成分の含有量の(E)成分の含有量に対する比((D)/(E))が1~10である、請求項1~6のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
  8. (D)及び(E)成分の含有量の合計が、20~90質量%である、請求項1~7のいずれか1項に記載の歯磨剤組成物。
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