JP2022061648A - シェアオフィスマッチングサービス支援システム - Google Patents

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佳弘 秋山
Yoshihiro Akiyama
勝彦 平松
Katsuhiko Hiramatsu
成記 安武
Shigeki Yasutake
雄也 鈴木
Yuya Suzuki
晃由 久我
Akiyoshi Kuga
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Abstract

【課題】シェアオフィスマッチングサービス支援システムを提供する。【解決手段】施設を所有する施設提供者と、施設を利用したい施設利用者とを仲介するサービス提供者が管理するシェアオフィスマッチングサービス支援システムであって、施設利用者が利用を希望する施設に対する管理項目のうち、少なくとも一部に対応した設備が施設に配置されており、サービス提供者のシステムは、管理項目の管理状況を施設利用者に対して出力する出力部と、設備の仕様と管理項目の仕様とのマッチング度を施設ごとに表示し、施設利用者の施設の選択動作を受け付ける利用者用選択動作認識部と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、シェアオフィスマッチングサービス支援システムに関する。
近年、事業者が働き方改革等の要請に対応するために、自社の資産保有を必要最小限にするアセットライトという概念が模索されており、事業者がシェアオフィス等の賃貸物件を探す需要が高まってきている。また、ビル、ホール、ホテル、カラオケ等の不動産を所有する不動産オーナーにとっても、保有する施設の稼働率を向上させ、また、保有する施設の付加価値を向上させるアセットマネージメントがより重要になってきている。一方で、従来から、不動産を借りようとする借主が、不動産を貸そうとする貸主の不動産物件情報を検索することが可能な、いわゆる不動産物件情報検索システムが存在している。
例えば、特許文献1の不動産情報提供システムは、利用者端末装置からの希望条件に基づいて不動産情報を検索する情報検索手段を含むことが開示されている。また、当該不動産情報提供システムは、選択した物件を対象に、その立体構造画像の指定した部位に対して360度の視点から表示し、拡大または縮小して表示する建物疑似見学手段を含むことが開示されている。さらに、当該不動産情報提供システムは、利用者の家具備品の立体画像を指定した立体構造画像の位置に設定して設置可否を調査する事前設置検査手段を含むことが開示されている。さらに、当該システムは、立体構造画像の指定した部位を選択した色に変えて表示する内外装疑似変更手段と、立体構造画像の出入り口の外形寸法と利用者の家具備品の外形寸法とを比較して搬入可否を調査する事前搬入検査手段とを含むことが開示されている。
特開2003-186969号公報
上記の不動産情報提供システムは、施設利用事業者の従業員の労務管理、セキュリティ管理、健康・安全管理、生産性、業務管理等の施設利用事業者の管理項目が実行可能であるか否かを判定することが困難であった。また、施設提供事業者においても、当該管理項目に対する知見が充分でない場合、管理項目に適合する施設の選定・導入作業をスムーズに実施できない場合があるなどの課題があった。さらに、施設を利用する利用者の評価を管理項目に対応させてシステム的に反映させることが困難である場合があるなどの課題があった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、施設の設備を提供可能な事業者が、施設の利用可能性がある事業者のニーズと施設保有事業者のシーズを適切に適合させ、施設利用者の満足度を向上させことが可能なシェアオフィスマッチングサービス支援システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、施設を所有する施設提供者と、前記施設を利用したい施設利用者とを仲介するサービス提供者が管理するシェアオフィスマッチングサービス支援システムであって、前記施設利用者が利用を希望する前記施設に対する管理項目のうち、少なくとも一部に対応した設備が前記施設に配置されており、前記サービス提供者のシステムは、前記管理項目の管理状況を前記施設利用者に対して出力する出力部と、前記設備の仕様と前記管理項目の仕様とのマッチング度を前記施設ごとに表示し、前記施設利用者の前記施設の選択動作を受け付ける利用者用選択動作認識部と、を含むことが好ましい。
本開示によれば、施設の設備を提供可能な事業者が、施設の利用可能性がある事業者のニーズと施設保有事業者のシーズを適切に適合させ、施設利用者の満足度を向上させことが可能なシェアオフィスマッチングサービス支援システムを提供することが可能になる。
本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムの概要を示す模式図である。 本実施形態に係わる施設提供者の施設の設備構成の一例を示す模式図である。 本実施形態に係わるサービス提供者のシステムの構成の一例を示す模式図である。 本実施形態に係わる施設利用者のシステムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係わる施設利用従業員のシステムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムの一部の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムのその他の一部の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムのさらなるその他の一部の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムの施設管理動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムの施設管理情報の出力動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムの詳細構成の一部を示すブロック図である。
以下、本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示に限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。さらに、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
(シェアオフィスマッチングサービス支援システムの概要)
本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、ビル、ホテル、カラオケ等の施設(不動産)を所有する法人(企業、組合、学校等、および、行政機関を含む)または個人(以上、施設提供者と称する)に対する仲介システムでもある。さらに、シェアオフィスマッチングサービス支援システムは、当該不動産をシェアオフィスまたはサテライトオフィスとして、付帯サービスを伴って仲介するシステムでもある。不動産を所有する法人または個人は空室を保有することを望まないので、当該不動産を長期に使用するユーザを歓迎する傾向にある。しかし、個人がユーザの場合には、不動産の流動性が高まる場合もある。このように、不動産を所有する法人が当該不動産を長期に収益性を向上させて保有させたいというシーズがある。一方で、ビジネスを展開する法人または個人(以上、施設利用者と称する)が、本社、支社、営業所等の機能を固定して保有せずに、ワークワイフバランスの向上、オフィス固定費の削減等を目指して、シェアオフィス等を求める傾向がある。すなわち、ビジネスを展開する法人等は、前記施設(不動産)を所有することなく利用をしたい。このように、ビジネスを展開する法人等は、良質で、法人等の要求を満たすシェアオフィス等の不動産を探している。したがって、不動産を所有する法人等のシーズと、ビジネスを展開する法人等のニーズが適合する可能性が高まっている。しかし、ビジネスを展開する法人等にとって、従業員の労務管理等も重要な社会的責任であり、ビジネスを展開する法人等の要求仕様も多岐にわたる場合がある。これに対して、ビジネスを展開する法人等の要求仕様を満たす商材を有する企業は、不動産を所有する法人等に当該商材を提供し、運営し、当該関係法人等および従業員に商材によるデータを提供し、データ評価による改善を実施することが可能である。
すなわち、不動産を所有する法人等とシェアオフィス等を求める法人等とを、自社が所有する商材によって結び付け、当該商材等を運営、使用、評価等して、付加価値を向上させたサービスを提供するシステムが本実施形態に係わるシステムに該当する。
(シェアオフィスマッチングサービス支援システムの説明)
図1は、本実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システム1000の概要の一例を示す模式図である。シェアオフィスマッチングサービス支援システムは、シェアオフィスマッチングサービス支援システムを提供するサービス提供者システム200S、ビル、ホテル、カラオケ等の不動産施設である施設提供者施設100Fを結びつける。さらに、シェアオフィスマッチングサービス支援システムは、ビジネスを展開する不動産施設を利用する施設利用者システム300S、および、施設利用者300の施設利用従業員システム400Sを結びつけるシステムである。なお、サービス提供者システム200Sはサービス提供者200のシステムであり、施設提供者施設100Fは施設提供者100の施設を示す。また、施設利用者システム300Sは施設利用者のシステムであり、施設利用従業員システム400Sは施設利用従業員400のシステムである。
施設利用従業員システム400Sは、施設利用従業員400の個人情報がICチップに記憶されるICチップ内蔵ICカード、個人情報が記憶されるスマートフォン等の携帯電子機器によって実現されることも可能である。
サービス提供者200は、不動産施設を提供する施設提供者100に対して、施設を利用する施設利用者300の要求仕様に合致する商材を提供し、当該商材を不動産施設に設置する。なお、当該商材の不動産施設への設置は、サービス提供者200の図示しないパートナー企業が実施することも可能である。パートナー企業には、施工企業、メンテナンス企業、デザイン企業、エンジニアリング企業が含まれてもよい。
また、サービス提供者200は、設置した商材を運転・制御し、設置した商材の運転記録を取得する。なお、設置した商材の運転・制御は、パートナー企業であるエンジニアリング企業等の企業が実施することも可能である。さらに、設置した商材の運転記録・収集情報をパートナー企業であるエンジニアリング企業等の企業が一時的に保有することも可能である。
さらに、サービス提供者200は、商材が設置された施設の施設利用従業員400の評価結果を取得し、評価結果と運転記録とを対比させて、施設利用従業員400の満足度が向上する満足度向上プランを作成する。なお、満足度向上プランは、サービス提供者200が契約する銀行等の金融機関、会計事務所、コンサルタント会社等のパートナー企業によって作成され、サービス提供者200から施設利用者300に提供される場合もあり得る。
また、サービス提供者200は、施設利用従業員400が施設を利用している時の設置した商材の運転記録等を施設利用者300に提供する。運転記録等の施設利用者300への提供は、有線または無線で、公衆回線または専用回線を利用して実行されてもよい。
さらに、サービス提供者200は、施設利用者300から、施設利用従業員400が利用する施設に対する改善要求があった場合には、改善要求に適合するように商材のグレードアップや新たな商材を施設提供者100に提案することも可能である。
施設提供者100は、サービス提供者200から商材の提供を受けて、空き施設に当該商材を設置する。施設提供者100は、設置した商材の運転記録等のデータを収集し、サービス提供者200に提供する。設置した商材の運転記録等のデータは、上述したように設置した商材を運転・制御するパートナー企業を経由してサービス提供者200に提供される場合もある。なお、商材を設置した施設の仕様情報は、サービス提供者200に提供され、サービス提供者200は当該仕様情報を施設利用者300に提示することが可能になる。
また、施設提供者100は、商材の保守、点検、修理をサービス提供者200またはパートナー企業に依頼することが可能である。
なお、施設提供者100は、商材を設置することによって、さまざまな認証を取得することも可能になる。例えば、施設提供者100は、CCDS(Connected Consumer Device Security Council)やWELL Health-Safety Rating等の認証を施設に対して取得することも可能である。さらに、施設提供者100は、LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)等の認証を施設に対して取得することも可能である。これらの認証によって、施設の優位性・グレードを向上させ、施設利用者300から選択される機会を増加させ、施設の長期使用や収益性を向上させることも可能になる。
施設利用者300は、サービス提供者200から施設利用者300の従業員が利用可能な施設の紹介を受けることが可能である。サービス提供者200は、商材を設置した施設の仕様情報を施設利用者300に容易に提供可能であるので、施設利用者300は施設を適切に選択することが可能になる。
施設利用者300は、施設利用従業員400の施設利用状況をサービス提供者200から取得することが可能である。施設利用状況はオンラインまたはオフラインでバッチ式にサービス提供者200から施設利用者300に提供可能である。また、施設利用状況は施設利用者300の電子装置に記憶され、また、分類分けして任意の表示装置に表示されることも可能である。例えば、施設利用従業員400の所属部署ごとに、または、利用施設ごとに、施設利用従業員400の施設利用状況が個人ごとに表示されることも可能である。施設利用状況は、施設利用者300またはサービス提供者200のフォーマットにしたがって表示され、経時的な情報として時刻に対応付けて、施設利用者300またはサービス提供者200において記憶される。
施設利用者300は、従業員が利用する施設を選択するにあたり、労働基準法、労働安全衛生法等の労働に関する法規に則った項目を要求仕様として、設定することが可能である。詳細について、図2を用いて後述する。
施設利用従業員400は、施設利用者300が選択した少なくとも一つ以上の施設提供者100の施設から利用する施設を選択することが可能である。選択するために提示される項目については、施設利用者300に提示される項目と同じであっても、異なっていてもよい。また、施設利用従業員400が施設を選択するために提示される項目については、図5を用いて後述する。また、施設利用従業員400は、利用した施設についての評価をすることが可能であり、施設利用評価結果は、サービス提供者200に提供され、サービス提供者200を介して施設利用者300にも提供され得る。なお、施設利用従業員400は、日時によって、または、日ごとに、利用施設をスケジューリングすることも可能である。また、施設利用従業員400の利用施設は、1つの施設提供者100の施設に限定されず、施設利用者300が提供する複数の施設から施設利用従業員400は利用施設を選択することも可能な場合がある。また、施設利用従業員400が利用するスケジューラは、サービス提供者200、施設利用者300、または、パートナー企業から提供されることも可能である。また、施設に設置される設備による環境変化はセンサ等を含む検知装置160によって検知され、設備の運転情報に含まれ、または、検知情報として、サービス提供者200、施設利用者300にも提供され得る。
(シェアオフィスマッチングサービス支援システムの各部の構成例)
(施設提供者100の施設の構成例)
図2は、施設提供者100の施設の一例を示すブロック図である。施設提供者施設100Fは、労務管理設備110、セキュリティ設備120、健康・安全確保設備130、生産性・業務支援設備140、データ収集支援設備150、検知装置160を含む。
(労務管理設備110)
労務管理設備110には、図示しない施設利用従業員400の施設への入退室時刻を記録する入退室時刻計時装置(入退室管理装置、タイムレコーダー等)、施設利用従業員400の施設における勤務時間を計測する勤務時間計測装置が含まれてもよい。入退室時刻計時装置は勤務時間計測装置としての機能を有することも可能である。例えば、施設利用従業員400の施設への出勤時の時刻情報、途中外出時の入退室時刻情報、施設利用従業員400の施設からの退勤時の時刻情報によって、入退室時刻計時装置は勤務時間を演算することも可能である。
また、労務管理設備110には、LPS(Local Positioning system)が含まれてもよい。例えば、施設利用従業員400の移動をLPSで検知し、施設利用従業員400がデスクや会議室等の所定の位置、施設内を移動している状況を検知し、LPSが勤務時間計測装置として機能することも可能である。LPSは任意の形態で実現され得る。例えば、施設の天井にスキャナを配置し、施設利用従業員400が所持する送受信装置または発信装置として機能する携帯電子機器からの信号によって、スキャナが施設利用従業員400の位置を検知可能である。なお、施設の什器を含む3次元または2次元の配置情報はあらかじめLPSの位置検知部に記憶されていることが必要である。
(セキュリティ設備120)
セキュリティ設備120には、図示しない入退室時の個人認証装置、ドア等のゲート装置、施設利用従業員400の離席時の保護処理装置が含まれてもよい。
個人認証装置は、施設利用従業員400が当該施設への入室が許可された従業員であるか否かを判定し、入室が許可された従業員である場合には、左右開閉ドア、回転式ドア、フラッシュドア等のゲート装置の施錠を解錠させる機能を有する。また、個人情報は、ICカード等に搭載されるメモリとしての半導体記憶媒体に記憶されていてもよい。しかし、個人情報は、半導体記憶媒体に記憶された情報に限定されるわけではなく、磁気情報、バーコード等の印刷情報等の任意の形態の情報として、保有されることが可能である。したがって、個人認証装置の個人情報読み取り部は、磁気読み取り装置、光学読み取り装置、非接触型の電磁波送受信装置、接触型の情報読み取り装置等の任意の形態を有することが可能である。
個人認証装置は、施設利用者300が発行する個人情報記録媒体から個人情報を読み取れるタイプの読み取り部を有することが必要である場合がある。しかし、施設提供者100が提供する個人情報記録媒体に施設利用者300またはサービス提供者200が施設利用従業員400の個人情報をあらかじめ書き込み、施設利用従業員400にあらかじめ提供することも可能である。この場合には、施設提供者100は、異なる施設利用者300毎に異なる読み取り部を設置する必要性を低減できる場合がある。
なお、個人情報には、氏名情報、所属情報、個人情報通知先情報等の情報が含まれていてもよい。
また、個人認証装置には上述した入退室時刻計時装置が含まれていてもよい。個人認証装置は、個人情報が読み取られた時刻情報を、個人情報と対応付けて出力する機能を有することも可能である。なお、本実施形態では、個人情報が読み取られた時刻情報と、当該個人情報と対応付けられた情報を個人関連情報と称する場合がある。個人関連情報は、サービス提供者200、パートナー企業を介してサービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。
保護処理装置は、施設利用従業員400が施設内で作業を実施する場合の作業内容を、他の施設利用者から秘匿する機能を有する装置を含む。例えば、施設利用従業員400が施設内で表示部を備えるパソコン等の電子機器を使用する場合に、作業データを表示部または印刷装置に出力することを特定の条件で無効にすることが可能である。
一例として、保護処理装置は、LPSと連携して、施設利用従業員400が自分の利用する電子機器から離れた場合に、当該電子機器を自動ロックすることも可能である。例えば、LPSが施設の什器を含む3次元または2次元の配置情報から施設利用従業員400がデスクに在席していることを検知し、システムがデスクの電子機器をアクセスしていることを検知中に、施設利用従業員400がデスクを離れる場合がある。この場合には、LPSがシステムに離席情報を出力し、システムがデスクの電子機器を自動的にロックすることが可能である。自動ロックには、電子機器の表示部に作業とは無関係の画像情報を表示する動作、電子機器のマンマシンインターフェース部のパスワード以外の入力操作を無効にする動作が含まれてもよい。また、施設利用従業員400がデスクを離れる場合に、電子機器に記憶された作業データをシステムの記憶部に移動させ、電子機器に作業データを残さないように構成されてもよい。
また、例えば、施設利用従業員400が自分の利用するロッカー、キャビネット、デスクの引き出し、サイドワゴン等の施錠可能な少なくとも一部の什器に対して、保護処理装置は施錠することが可能であってもよい。また、施設利用従業員400の個人ごとに施錠可能な上記のすべての什器に対して、保護処理装置は施錠することが可能であってもよい。また、施錠可能な什器には、書類を収納する可能性があるすべての収納容器が含まれることが可能である。
例えば、上述したように、保護処理装置は、LPSと連携して、施設利用従業員400が自分の利用する什器から離れた場合に、当該什器を自動ロックすることも可能である。例えば、LPSが施設の什器を含む3次元または2次元の配置情報から施設利用従業員400が什器にアクセスしていることを検知中に、施設利用従業員400が什器から離れる場合がある。この場合には、LPSがシステムに移動情報を出力し、システムが什器の鍵を自動的にロックすることが可能である。
(健康・安全確保設備130)
健康・安全確保設備130には、検温装置、撮像装置、LPS、換気装置、空気質測定装置、照明装置、照度測定装置、水質測定装置、騒音測定装置、除菌確認装置が含まれる場合がある。
検温装置は、施設に入室しようとするユーザの顔および額を認識し、額の体温を測温することが可能である。検温装置は、赤外線の強度を検知するサーモカメラ等の測温装置であるが、サーモカメラに限定されるわけではなく、任意の接触または非接触の測温装置を検温装置として使用可能であるが、非接触の測温装置であることが好ましい。施設に入室しようとする個人の顔および額が、測温領域として抽出できない場合には、検温装置が、視覚情報および/または音情報で、施設に入室しようとする個人の移動を促し、額の体温を測温するように機能することも可能である。なお、視覚情報および/または音情報は、検温装置とは物理的に分離して配置されるガイド装置によって出力されてもよい。
検温装置によって検温された額の体温が、あらかじめ定められた値よりも大きい値である場合には、ゲート装置を解錠せずに、視覚情報および/または音情報によって、入室できない旨および原因に関する情報を被測定者に認識させるようにすることも可能である。また、検温装置の検温情報は、上述した個人関連情報に含まれて、サービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。
撮像装置は、施設に入室しようとするユーザの顔の全体を可視光によって撮像する機能を有する。撮像装置は、CCDカメラ等の電子カメラであってもよいが、電子カメラに限定されるわけではなく、任意の撮像機構を有する電子装置を撮像装置として使用することが可能である。また、撮像装置は検温装置と連動することも可能である。例えば、撮像装置が施設に入室しようとする個人の顔の全体を抽出できない場合には、撮像装置が視覚情報および/または音情報で、施設に入室しようとする個人の移動を促し、撮像装置および検温装置で、顔の全体を撮像または抽出するように機能可能である。なお、上述したように、視覚情報および/または音情報は、撮像装置および検温装置とは物理的に分離して配置されるガイド装置によって出力されてもよい。
撮像装置は、顔の撮像情報から施設に入室しようとするユーザがマスクを着用しているか否かを認識することも可能である。撮像装置が、マスクを着用していないと判定した場合には、ゲート装置を解錠せずに、視覚情報および/または音情報によって、入室できない旨および原因に関する情報を被測定者に認識させるようにすることも可能である。また、撮像装置は、マスクを着用していないと認識したユーザに対して、マスクの着用を促す、視覚情報および/または音情報を出力することも可能である。撮像装置は、マスクを着用していなかったユーザがマスクを着用した場合に、ゲート装置を解錠するように機能することも可能である。なお、上述した場合と同様に、上述した視覚情報および/または音情報は、撮像装置および検温装置とは物理的に分離して配置されるガイド装置によって出力されてもよい。
また、撮像装置は、施設利用従業員400の顔全体の撮像情報、マスク着用確認情報を、個人関連情報に含ませて、サービス提供者200、施設利用者300にリアルタイム、または、定期的に送信することも可能である。さらに、撮像装置は、施設利用従業員400の顔全体の撮像情報、マスク着用確認情報を、個人関連情報に含ませて、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信することも可能である。また、施設利用従業員400の顔全体の撮像情報およびマスク着用確認情報は、撮像装置とは異なる電子装置によって、個人関連情報に対応付けられて、送信されるべき者または他の電子装置に送信されることも可能である。
また、撮像装置は、顔全体の撮像情報から、あらかじめ顔の撮像情報が登録されている施設を利用可能なユーザか否かを判定する機能を有していてもよい。この場合には、個人認証装置と協働して、ユーザか否かをダブルチェックすることも可能である。また、登録された顔の撮像情報に、氏名情報、所属情報、通知先情報をあらかじめ対応付けておけば、個人認証装置の機能を撮像装置によって代替することも可能である。すなわち、個人認証装置を設置せずに撮像装置によって、認証機能を実行することも可能となる。なお、施設を利用可能なユーザの顔の撮像情報は、撮像装置とは物理的に分離された記憶装置に記憶され、記憶装置を含む電子装置が認証機能を実行することも可能である。
LPSは、施設内におけるユーザの位置情報を取得し、ユーザの状況を推定する機能を有する。LPSは、施設マップ情報とユーザの位置情報からユーザの施設内移動履歴情報を取集することが可能である。例えば、ユーザの施設内移動履歴情報から施設を利用するユーザ同志が濃厚接触者に該当するか否かを判定することも可能である。すなわち、施設利用ユーザが感染症を発症した場合には、感染症を発症したユーザと濃厚接触したユーザを判定することも可能である。この場合には、感染症を発症したユーザの個人情報に感染症発症情報が追加され、感染症を発症したユーザと濃厚接触したユーザの個人情報に濃厚接触者情報が追加されるように構成することも可能である。
一例として、施設利用ユーザが退室時に、検温装置によってあらかじめ定められた値よりも体温が高いと判定された場合に、個人認証装置によって特定されるユーザと感染症発症情報とを対応付けることが可能である。また、感染症発症ユーザの施設内移動履歴情報から濃厚接触したユーザを判定し、濃厚接触ユーザの退室時に、個人認証装置が濃厚接触者情報を出力することも可能である。このように、感染症発症ユーザの感染症発症情報および濃厚接触ユーザの濃厚接触者情報は、サービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。さらに、濃厚接触者情報は施設を利用中の濃厚接触ユーザにリアルタイムに出力されるように構成されてもよい。例えば、濃厚接触者情報は、サービス提供者200の施設運営システム等のシステムから、濃厚接触ユーザが利用するパソコン、スマートフォン等の電子機器に出力されるように構成されることが可能である。
さらに、個人情報に感染症発症情報または濃厚接触者情報が対応付けられているユーザが、施設に入室しようとする場合には、個人認証装置または撮像装置は、ゲート装置の解錠信号を出力しないように構成されることができる。また、感染症発症情報は、施設の入退室時に利用される検温装置によって生成されるばかりではなく、施設外部のシステムにおいて生成されてもよい。施設外部のシステムから施設に関するシステムに記憶される施設利用従業員400の個人情報に感染症発症情報が対応付けられるように構成され、感染症発症情報、および、対応付けらえる濃厚接触者情報によって入室が制限される構成であってもよい。
また、LPSは、施設内移動履歴情報から他の施設利用ユーザとの距離情報および近接時間情報を生成し、距離情報および近接時間情報を感染対策情報として、施設利用従業員400本人、施設利用従業員400の上司に報告するように構成されてもよい。感染対策情報に含まれる距離情報および近接時間情報は、あらかじめ定められた距離および時間を超える情報である場合に、感染対策情報になり得る。あらかじめ定められた距離および時間は、システムにおいて任意の値が設定され得る。
換気装置は、施設の空気を吸気および排気する機能を有する。換気装置は、あらかじめ定められた時間の間に、施設内のすべての空気を清浄化された空気に入れ替えることが好ましい。例えば、換気装置は、あらかじめ定められた時間の間に、施設内のすべての空気をフィルター、放電等によって清浄、または、外部空気を清浄する構成であることが好ましい。換気装置の換気能力は段階的に法律、法令等の法によって段階的に定められる基準に対応していることが好ましい。また、認証制度ごとに換気装置に必要とされる換気能力が決定されている場合がある。換気能力には、単位時間あたりの換気量、施設の単位時間当たりの換気回数等があるが、既定の空気質であることが要求される。また、換気装置の吸気口および排気口の位置についても法または認証制度によってあらかじめ定められている場合がある。さらに、換気能力に応じて、施設において収容できる人員についても法または認証制度によってあらかじめ定められている場合がある。
例えば、建築物衛生法においては、施設の空気について、浮遊粉塵量、CO含有量、CO含有量、温度、相対湿度、気流、ホルムアルデヒドの量の各項目について規定され、換気はこれらの項目に適合するように実行されなければならない。したがって、換気装置は空気質測定装置と連動して、上記各項目を含む空気質が法に規定される値に適合するように、換気動作を実行することが必要となる場合がある。また、参考として、労働安全衛生法では、浮遊粉塵量、CO含有量、CO含有量、室内の空気の流れ、温湿度条件が規定されている。また、WELLにおいては、上記項目の他にも揮発性有機化合物、オゾン、PM2.5、PM10、窒素酸化物、鉛、二酸化硫黄、ベンゼンについても許容レベルが規定されている。
換気装置は、少なくとも浮遊粉塵量、温度、相対湿度の一項目以上を直接制御できることが可能である。また、換気装置は、紫外線照射装置を含み、空気中の微生物等の人体に有害な物質を紫外線によって殺菌、滅菌等することが可能である場合がある。
また、換気装置は、外部空気を取り入れる窓と連動するように構成されることも可能である。例えば、室内の空気質が悪化した場合であって、室外の空気質が良好である場合には、換気装置は窓を開放する機構を有すること、または、施設管理者、施設利用者に窓を開放すべき情報を出力することが可能である。また、施設に設置される外部にアクセスできる窓の面積は、実質使用床面積に対してあらかじめ定められることが可能である。例えば、WELLにおいては、施設に設置される外部にアクセスできる窓の面積は、実質使用床面積に対して少なくとも4%以上であることが必要である。また、窓は、片手と握りこぶしで22N未満の力で開閉可能であることがWELLにおいて規定されている。
空気質測定装置は、浮遊粉塵量、CO含有量、CO含有量、温度、相対湿度、気流、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物、オゾン、PM2.5、PM10、窒素酸化物、鉛、二酸化硫黄、ベンゼン、タバコの煙等の任意の空気中の物質を測定可能である。また、測定されたデータは、サービス提供者200、施設利用者300、施設利用従業員400、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。なお、空気質測定装置は、施設の室内ばかりではなく、室外に設置されることも可能である。例えば、室外において、有害な空気が発生した場合に、外気を取り入れる構成の換気装置がある場合には、システムが当該換気装置を停止することが可能である。また、室外において、有害な空気が発生した場合に、システムが窓を自動的に閉める、または、窓を閉めるべきことを示す情報を、施設管理者、施設利用者に通知することが可能である。
例えば、空気質測定装置がタバコの煙を検知した場合には、換気装置が排煙するばかりではなく、喫煙者に対して喫煙を停止すべきことをシステムは通知することが可能である。例えば、喫煙者が使用する電子装置、または、施設内の表示装置および/または放音装置に、視覚情報および/または音情報によって、喫煙を停止すべきことを出力することが可能である。
照明装置は、労働安全衛生法、JISを含む各種工業・技術規格、消防法、および、各種認証規格に適合する照明能力を備え、配置されることが可能である。例えば、作業面照度の値および均一性、施設水平面照度値および均一性、あらかじめ定められた値以上のグレアの発生を抑制するように照明装置は構成されることが可能である。また、照明装置は色温度および輝度を、施設管理者または利用者が調節可能、または、システムが自動的に調節可能である場合がある。また、照明装置は、隣接空間との輝度があらかじめ定められた割合で変化することを調節可能である。
さらに、照明装置は、サーカディアンリズムに適合した照明を提供可能である場合がある。また、照明装置は、外部からの昼光を一定割合使用して、施設内を照明することが可能である場合がある。また、外部からの昼光を取り入れるための窓面積が規定されている場合がある。これらの窓に対しては日射遮蔽機構があり、施設管理者または利用者がグレアの発生を抑制、または、システムは自動的にグレアの発生を抑制可能である場合がある。さらに、照明装置は、施設を利用する主な年齢層に対応して、輝度および色温度を含む照明特性を調整することが可能である場合がある。なお、照明装置の設定値は、サービス提供者200、パートナー企業を介してサービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。
照度測定装置は、必要に応じて、労働安全衛生法、JISを含む各種工業・技術規格、消防法、および、各種認証規格に適合する照明能力を照明装置が発揮できるように、測定された照度値をシステムにフィードバックする機能を有する。また、測定された照度値は、サービス提供者200、パートナー企業を介してサービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。
照度測定装置は、デスク等の什器、施設の壁面・床面等の施設内の任意の箇所に設置可能である。また、照度測定装置は任意の種類の照度を測定する装置であることが可能である。
水質測定装置は、施設を利用する施設利用従業員が接する可能性がある水の水質を測定する機能を有する。例えば、混濁度、大腸菌、レオネジラ菌を含む微生物の量、鉛、ヒ素、アンチモン、銅、クロム等の溶融金属量、スチレン、塩化ビニル、ベンゼン等の有機汚染物質等の水質関連項目を水質測定装置は測定する。測定された水質関連項目は、サービス提供者200、パートナー企業を介してサービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先に定期的に送信されることも可能である。
騒音測定装置は、施設内機器が発生する騒音、外部から侵入する騒音、施設利用ユーザによる騒音等の騒音レベルを、共有スペース、作業スペース、会議スペース、その他のスペース毎に測定する機能を有する。測定された騒音レベルは、サービス提供者200、パートナー企業を介してサービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。
除菌確認装置は、施設利用ユーザが、除菌設備または除菌スプレー等の除菌器具が設置されている位置において、除菌動作を実施したか否かを判定する機能を有する。例えば、除菌確認装置は、LPSと協働し、施設マップ情報によって認識可能な除菌設備または除菌スプレー等の除菌器具が設置されている位置をユーザが通過する場合に、ユーザが移動速度を遅くしたか、または、立ち止まったかを判定することが可能である。また、除菌確認装置は、施設内に設置された撮像装置によって、施設利用ユーザと除菌設備または除菌スプレー等の除菌器具を認識し、施設利用ユーザが除菌動作を実施したか否かを判定することも可能である。例えば、施設利用ユーザが施設に入室する時、施設利用ユーザが会議室に入室する時に、除菌確認装置は、施設利用ユーザが除菌動作を実施したか否かを判定することが可能である。判定された除菌動作情報は、サービス提供者200、パートナー企業を介してサービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。例えば、除菌動作情報は、除菌動作識別フラグおよび除菌動作の有無を示すフラグを示す情報がパケットとして送受信される構成であってもよい。
(生産性・業務支援設備140)
生産性・業務支援設備140には、バイタル情報取得装置、IT環境調整装置、IT作業支援装置が含まれる場合がある。
バイタル情報取得装置は、施設利用従業員400の顔を含む外見や身振りによって示される表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報、音声情報等の情報を取得する。表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報は、施設利用従業員400が利用施設に入室する場合にバイタル情報取得装置によって取得されることが可能である。表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報は時刻情報および/または位置情報に対応付けられて、上述した個人関連情報に含まれるように構成されてもよい。表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報は、施設利用従業員400本人、施設利用従業員400の上司に通知されることが可能である。また、表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報は施設利用従業員400がソロワークを実施している場合に、施設利用従業員400本人に通知されるように構成されてもよい。さらに、表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報、音声情報は、施設利用従業員400がソロワークを実施している場合に、施設利用従業員400本人、施設利用従業員400の上司に通知されることが可能である。表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報、音声情報は、施設利用従業員400および/または上司の使用するパソコン、スマートフォン等の電子機器において、視覚情報および/または音情報として出力されることが可能である。また、音声情報は文字情報に変換されることも可能である。この場合には、音声情報および/または当該音声情報が変換された文字情報が、施設利用従業員400および/または上司の使用するパソコン、スマートフォン等の電子機器に出力されることが可能である。
なお、会議は、施設利用従業員400だけで実施される必要はなく、当該施設を利用していない従業員が会議に参加することが可能である。例えば、当該施設を利用していない従業員には、施設利用者300が認可した他の施設を利用中の従業員、施設利用者300の本社、支社、営業所等の所を利用中の従業員、在宅の従業員が含まれてもよい。そして、表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報、音声情報は、会議に参加しているすべての参加者のそれぞれが使用するパソコン、スマートフォン等の電子機器に出力されることが可能である。
また、表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報は、施設利用従業員400が利用施設を退室する場合にバイタル情報取得装置によって取得される場合があってもよい。
バイタル情報取得装置は、撮像装置および集音装置を含む構成であってもよい。撮像装置によって、施設利用ユーザの画像情報を取得し、表情情報および脈拍情報を生成することが可能である。なお、表情情報および脈拍情報の生成は、撮像装置と接続された電子機器において実行されてもよい。また、撮像装置は、施設利用ユーザに赤外光等の酸素飽和度を測定するための光を照射し、当該照射光の反射光を受光し、施設利用ユーザの酸素飽和度を測定することが可能である。また、集音装置は、会議室に設置され、会議に参加している参加者の音声情報を集音し、集音された音声情報を集音装置と接続された電子機器において文字情報に変換されるように構成することも可能である。なお、集音装置は、会議に参加している参加者のそれぞれが使用するパソコン、スマートフォン等の電子機器に備えられ、音声情報と個人情報とが対応付けられて、システムに出力される構成とすることも可能である。
IT環境調整装置は、施設利用従業員400が施設利用者300のIT電子機器を使用しているように、利用施設のデスクトップパソコン、モバイルパソコン等の電子機器の動作環境を調整する機能を有することが可能である。IT環境調整装置は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実現可能であり得る。例えば、IT環境調整装置がアプリケーションプログラム等のソフトウェアである場合には、当該ソフトウェアを利用施設のデスクトップパソコン、モバイルパソコン等の電子機器にダウンロードし、実行させることが可能である。ダウンロードされたソフトウェアは、仮想的に施設利用者300のIT電子機器の環境を実現することが可能である。また、IT環境調整装置の機能をハードウェアおよび/またはソフトウェアによってクラウドコンピューティングシステムに組み込ませることによって、仮想的に施設利用者300のIT電子機器の環境を実現することが可能である。また、IT環境調整装置は、施設利用者300のIT電子機器であり、当該IT電子機器で実行されるソフトウェアを含む構成であってもよい。また、施設利用者300のシステムが施設利用者300のシステムと連動し、利用施設のデスクトップパソコン、モバイルパソコン等の電子機器の動作環境を施設利用者300の動作環境と同一または類似するように機能させることも可能である。
また、IT環境調整装置によっても、利用施設のデスクトップパソコン、モバイルパソコン等の電子機器のプロセスの実行速度が、施設利用者300のIT電子機器よりも遅い場合がある。この場合には、施設提供者100が利用施設の電子機器の性能を向上させる、または、高性能の電子機器を導入する必要がある場合も発生し得る。また、電子機器のプロセスの実行速度に関する情報は、サービス提供者200、施設利用者300、施設利用従業員400およびそれぞれのシステムに送信されることも可能である。
IT作業支援装置は、施設利用者300のIT電子機器を使用した作業を支援する機能を有することが可能である。例えば、通信帯域、通信速度、通信優先度等の通信環境を設定・変更する機能を有する。施設利用従業員400が会議に参加する場合に、通信接続が途切れない、または、通信品質をあらかじめ定められたレベル以上に維持することが必要になる場合がある。この場合に、IT作業支援装置は、使用されている通信チャネルの優先度を上げて維持し、遅延が発生しないように空いている通信チャネルを探索し、または、複数の通信チャネルを併用して、通信接続および通信品質を維持する機能を有する。また、使用している通信チャネルに干渉が発生した場合に、IT作業支援装置は、干渉が発生していない通信チャネルをサーチし、干渉未発生通信チャネルを使用するように機能することも可能である。
また、例えば、施設利用従業員400が画像データ等の大容量データを使用する作業をする場合には、IT作業支援装置は、通信速度が速い通信環境をあらかじめ設定しておくことが可能である。また、IT作業支援装置は、施設利用従業員400の作業データに応じて、動的に通信環境を変更することも可能である。例えば、MTU(Maximum Transmission Unit)サイズ、RWIN(Receive Window)サイズ、ソケットバッファサイズを動的に変更させる等の機能をIT作業支援装置が備えることも可能である。また、通信回線の使用量をユーザ毎に動的に変更させる、または、ユーザ毎に通信回線を変更させる等の機能をIT作業支援装置が備えることも可能である。
また、IT作業支援装置は、施設利用従業員400のIT電子機器における作業内容を分析し、完了作業内容情報または作業進捗度情報を出力することも可能である。IT作業支援装置は、上記情報を、サービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。また、施設利用従業員400が作業の進捗状況をまとめるために、作業の進捗状況を示すための情報を施設利用従業員システム400Sに提供することも可能である場合がある。例えば、IT作業支援装置は、施設利用従業員400の作業ごとに進捗度を示す情報を書き込む項目を提示し、書き込まれた情報を含む作業の進捗状況を示すための情報を出力することが可能である。
(データ収集支援設備150)
データ収集支援設備150には、センサ装置、情報関連付け装置が含まれる場合がある。センサ装置は、例えば、労務管理設備110、セキュリティ設備120、健康・安全確保設備130、生産性・業務支援設備140に含まれる装置から出力される情報を検知することが可能である。また、センサ装置の機能は検知装置160によって実現されてもよい。
また、情報関連付け装置は、個人認証装置によって認証されたユーザの個人情報に、労務管理設備110、セキュリティ設備120、健康・安全確保設備130、生産性・業務支援設備140に含まれる装置から出力される情報を関連付けすることが可能である。情報関連付け装置は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実現可能であり得る。すなわち、情報関連付け装置は、システムにハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装されることが可能である。または、情報関連付け装置は、労務管理設備110、セキュリティ設備120、健康・安全確保設備130、生産性・業務支援設備140にハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装されることが可能である。なお、個人情報に関連付けされる情報には時刻情報および/または位置情報が対応付けられるように構成されることも可能である。
なお、情報関連付け装置は、施設を識別するための施設識別情報に、個人情報に対応付けられる個人関連情報、および、施設の照明制御情報、空調制御情報等の運転情報、騒音情報等の情報を関連付けする機能を有することも可能である。
なお、情報関連付け装置によって関連付けされた情報は、サービス提供者200、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。
(サービス提供者200に係わる提供サービスおよび提供商材の構成例)
図3は、サービス提供者200の提供サービス等の一例を示すブロック図である。各ブロックが有する機能によってサービス提供者システム200Sが構築される。
サービス提供者システム200Sは、アセットマネージメント空間パッケージ管理部210、アセットマネージメント空間パッケージ設置・運営部220、マッチング支援部230、データ収集・提供部240を含む。さらに、サービス提供者システム200Sには、データ解析・評価部250、新パッケージ提案部260を含む。
(アセットマネージメント空間パッケージ管理部210)
アセットマネージメント空間パッケージ管理部210は、施設提供者100の施設に設置される設備および電子機器の管理機能を含む。例えば、アセットマネージメント空間パッケージ管理部210は、労務管理設備110、セキュリティ設備120、健康・安全確保設備130、生産性・業務支援設備140、データ収集支援設備150の少なくとも一部または全部の設備、電子機器の管理を含む。また、アセットマネージメント空間パッケージ管理部210には、チラー、エアハンドリングユニット、ファンコイルユニット、換気・空調ダクト、パッケージエアコン、照明器具がさらに含まれることも可能である。さらに、アセットマネージメント空間パッケージ管理部210には、換気器具、加湿器、除湿器、空気清浄機、音響機器、IT電子機器の配線設備、各種設備の電力配線、分電盤、電源ユニット、防災機器、サイネージの管理がさらに含まれることも可能である。アセットマネージメント空間パッケージ管理部210が管理する設備および電子機器は、サービス提供者200の製品に限定されるわけではなく、サービス提供者200以外の者の製品が含まれてもよい。また、アセットマネージメント空間パッケージ管理部210は上記すべての設備および電子機器を含む必要はない。アセットマネージメント空間パッケージ管理部210は、施設利用者300の要求項目、認証機関の認証に適合させるための項目等の必要な要求項目に適合させるために必要な設備および電子機器から構成されるものであり得る。また、場合によっては、アセットマネージメント空間パッケージ管理部210は、施設提供者100が必要と認める要求項目に適合させるために必要な設備および電子機器から構成されるものであり得る。
なお、アセットマネージメント空間パッケージ管理部210には、法、規格、認証規格等の仕様のグレード毎に、あらかじめ必要な設備がセットとして用意されていてもよい。また、セットとなったあらかじめ必要な設備は、施設の床面積の規模ごとに準備されていてもよい。あらかじめ必要な設備がセットとして用意されることによって、施設提供者100の施設にアセットマネージメント空間パッケージを低コストで設置および運営することが可能になる場合がある。例えば、サービス提供者200の商材を使用することによって、商材のインターフェースに余計な電子機器または設備を必要とすることなく、アセットマネージメント空間パッケージを提供できる場合もあるからである。また、商材の運転・運営に関しても共有可能な管理商材を適用し、効率的に商材の運転・運営を実行可能な場合があるからである。
(アセットマネージメント空間パッケージ設置・運営部220)
施設提供者100の施設にアセットマネージメント空間パッケージを設置・運営する者は、サービス提供者200に限定されるわけではない。サービス提供者200と契約したパートナー企業がアセットマネージメント空間パッケージの設置・運営を実施する場合もある。また、パートナー企業には、施工企業、デザイン企業、エンジニアリング企業が含まれてもよい。さらに、アセットマネージメント空間パッケージの保守作業は、サービス提供者200、または、サービス提供者200と契約したパートナー企業が実施することも可能である。
また、サービス提供者200は、設置した商材を運転・制御し、設置した商材の運転記録を取得する。なお、設置した商材の運転・制御は、パートナー企業であるエンジニアリング企業、保守管理企業等の企業が実施することも可能である。さらに、設置した商材の運転記録・収集情報をパートナー企業であるエンジニアリング企業等の企業が一時的に保有することも可能である。
(マッチング支援部230)
マッチング支援部230とは、施設を保有する施設提供者100と、施設を必要としている施設利用者300との間で、最適な施設をマッチングさせるためのマッチング支援サービスを意味する。例えば、マッチング支援部230はハードウェアに実装されたソフトウェアによって実現することも可能である。マッチング支援サービスを実現するためのソフトウェアは、スマートフォン、モバイルパソコン、デスクトップパソコン等の電子機器に実装、または、クラウドコンピューティング等のリソースに実装されて実現可能である。
具体的には、マッチング支援サービスは、図4において説明する施設利用者300の利用しようとする施設に対する要求項目と、施設提供者100の施設の提供サービス項目とを抽出し、抽出された項目の適合度等を提示する機能を有する。適合度は、要求項目と提供サービス項目の仕様が完全にマッチングしない場合であっても、ミスマッチング度を数値化またはミスマッチングの程度を示す情報として、施設提供者100と施設利用者300に提示することが可能である。施設利用者300が要求するすべての要求項目を満たす施設を施設利用者300に提示するだけではなく、要求項目の一部にミスマッチングが発生している施設をミスマッチング度と一緒に施設利用者300に提示することも可能である。
また、ミスマッチングが発生している項目において、要求項目を満たすための施設利用者300のコストがあらかじめ演算され、当該コストが施設利用者300に提示される構成とすることも可能である。要求項目を満たすために施設提供者100の施設に設置される商材の性能仕様変更および性能仕様変更に対するコスト、および、施設に設置されていない商材のコスト、並びに、設置等のコストはあらかじめサービス提供者200において演算可能である。例えば、法、規格、認証規格等の仕様のグレード毎に、上記コストを演算し、施設提供グレードと、仕様グレードとの間に差がある場合には、あらかじめグレードアップするためのコストを施設利用者300が演算し、施設利用者300に提示可能である。特に、商材にサービス提供者200の製品が含まれる場合には、サービス提供者200が上記コストを低減し、他者よりも有利なコストを施設利用者300に提示可能である。
また、マッチング支援サービスは、施設提供者100の提供サービス項目を提示するばかりではなく、提供サービス項目ごとに提供サービスコストを提示することも可能である。例えば、提供サービス項目をグレードアップした場合の初期コストおよびランニングコストを提示可能である。また、提供サービス項目をグレードダウンした場合のランニングコスト等のコストを提示可能である。さらに、提供サービス項目を不必要とした場合の他の提供サービス項目に対するコストの影響を含めたトータルコストを施設利用者300に提示することも可能である。このように、施設利用者300は施設の選定にあたって、要求項目の充足度だけではなくコストの観点からも、その場で施設の選定に必要な判断を実施することが可能になる。
(データ収集・提供部240)
データ収集・提供部240とは、労務管理設備110、セキュリティ設備120、健康・安全確保設備130、生産性・業務支援設備140、データ収集支援設備150から出力される情報を収集し、提供するサービスを意味する。例えば、サービス提供者200が契約するパートナー企業が収集した情報をクラウドコンピューティングにアップロードし、施設利用者300が当該情報をクラウドコンピューティングからダウンロードする構成とすることも可能である。また、施設利用者300とサービス提供者200が専用回線を介して、収集情報を共有する構成とすることも可能である。なお、上述してきたように、サービス提供者200またはパートナー企業の収集情報は、施設利用者300、個人情報通知先情報によって示される通知先、必要に応じて施設利用従業員400にリアルタイム、または、定期的に送信されることも可能である。また、収集情報は一括して記憶されるだけではなく、分散されて記憶される場合もある。また、収集情報は、分割されて記憶される場合もある。例えば、施設利用従業員400または施設利用従業員400の上司には、送信された収集情報が、施設利用従業員400または施設利用従業員400の上司が使用するパソコン、スマートフォン等の電子機器に記憶される場合もある。
(データ解析・評価部250)
データ解析・評価部250は、サービス提供者200またはパートナー企業の電子機器において実行され、サービス提供者200から施設利用者300に提供されることが可能なサービス作業内容である。なお、施設の保守点検、コスト等に関する一部のサービス作業内容は、施設提供者100に提供されることが可能である。この場合のパートナー企業には、サービス提供者200が契約する銀行等の金融機関、会計事務所、コンサルタント会社等が含まれる場合がある。データ解析・評価部250は、収集情報から施設利用者300と契約された要求項目が満たされているか否か、施設提供者100が順守または順守しようとする法、規格、認証規格等の仕様のグレードが満たされているか否か等を解析することを含む。例えば、施設利用者300の要求項目のすべてに対して、満足しているか否かを数値または文字・記号等の任意の態様で、施設利用者300に示すことが可能である。満足しているか否かを示す数値は、収集情報に含まれるセンシング情報または運転制御情報の平均値、統計化した情報、経時変化情報等の任意の形態の情報に処理して可視化した情報として、施設利用者300に提供され得る。また、労務管理設備110、セキュリティ設備120、健康・安全確保設備130、生産性・業務支援設備140、データ収集支援設備150等の収集情報から施設のランニングコストを演算する機能を含む。ランニングコストも、任意の形態の情報に処理して可視化した情報として、施設利用者300に提供され得る。さらに、図5において説明する施設利用従業員400の利用施設に対する満足度、生産性・業務支援設備140等の収集情報から、生産性、業務効率等に関するワークプレイスの価値を可視化することを含む場合がある。例えば、施設利用者300の要求項目の少なくとも一部を含む評価項目に対する、施設利用従業員400の満足度を数値で示す態様のワークプレイスの価値情報を可視化して、施設利用者300に提供することが可能である。
(新パッケージ提案部260)
新パッケージ提案部260は、サービス提供者200またはパートナー企業の電子機器において実行されることが可能なサービス作業内容である。当該サービス作業内容は、データ解析・評価部250におけるサービス作業内容から、施設利用者300および施設利用従業員400の満足度が向上する可能性がある、施設に関するサービス向上プログラムを探索するサービス作業内容である場合がある。例えば、施設利用従業員400の満足度評価結果、及び、バイタル情報の経時変化、並びに、健康・安全確保設備130、生産性・業務支援設備140の収集情報の経時変化から、施設利用従業員400の満足度が向上する可能性がある設備運転パターンを推定する。また、施設利用従業員400が複数である場合には、新パッケージ提案部260は、平均的な満足度が向上する可能性がある設備運転パターンを推定し、提案することが可能である。また、新パッケージ提案部260は、施設利用従業員400の個人ごとに満足度が向上する可能性がある設備を推定し、推定した設備を提案することが可能である。この場合の設備は、特定の施設利用従業員400のために設置される設備であってもよい。例えば、施設利用従業員400のバイタル情報の経時変化から、施設利用従業員400の集中度が上がっていると推定される環境を再現するように、あらたな設備の推定・設備の運転パターンの推定を新パッケージ提案部260は実行可能である。また、施設利用従業員400のバイタル情報の経時変化から、施設利用従業員400の集中度が上がらない場合に、外部または内部のAIによる推定機能を利用して、あらたな設備の推定・設備の運転パターンの推定を新パッケージ提案部260は実行可能である。また、新パッケージ提案部260は、施設利用従業員400の集中度を維持しながら、コストを低減できる可能性がある、あらたな設備の推定・設備の運転パターンの推定を実行することも可能である。
(変更制御部270)
変更制御部270は、新パッケージ提案部260に動作を含み、新パッケージ提案部260において変更提案された情報に基づいて、設備を制御する機能を有する。詳細についは後述する。
(施設利用者300に係わる機能の構成例)
図4は、施設利用者300に係わる機能の一例を示すブロック図である。施設利用者300に係わる機能は施設利用者システム300Sによって実現可能である。施設利用者システム300Sは、労務管理部310、セキュリティ管理部320、健康・安全管理部330、生産性・業務管理部340、従業員満足度管理部350が含まれる場合がある。また、施設利用者システム300Sには、データ・システム評価部360、承認認識部370が含まれる場合もある。
(労務管理部310)
労務管理部310は、施設利用者300の電子機器において実行され、設定された労務管理項目がサービス提供者200の電子機器に提供されることが可能な機能である。労務管理項目には、施設利用従業員400の施設への入退室時刻、施設利用従業員400の施設における勤務時間等の労働基準法等の法、ガイドライン、規格等に関する項目が含まれ得る。なお、設定された労務管理項目を満たすための方法は、施設提供者100およびサービス提供者200が任意の形態で実現することが可能である。なお、従業員を特定するための個人認証機能は、後述するセキュリティ管理部320に含まれてもよい。
また、労務管理項目には、施設の最寄り駅からの所要時間、および、最寄りの医療機関、子育て支援施設、介護サポート施設、飲食施設等の福利厚生施設の有無および施設からの所要時間、飲食物デリバリ等の有無、周辺環境の種類等の項目が含まれてもよい。施設提供者100にとって、保有施設において、コストと一緒に、上記項目を満たすための条件が示されることも可能である。例えば、施設提供者100が、上記項目を満たすあらたな施設を設置する条件が提示されることも可能である。
(セキュリティ管理部320)
セキュリティ管理部320は、施設利用者300の電子機器において実行され、設定されたセキュリティ管理項目がサービス提供者200の電子機器に提供されることが可能な機能である。セキュリティ管理項目には、施設内への入室を許可または不許可とするための個人認証機能、施設への入室と退室を組み合わせて管理するための個人認証機能、施設利用従業員400の作業内容保護機能等の機能が項目として設定されてもよい。なお、個人認証機能を実現するために、個人情報が記録された社員証を利用施設で使用できるように構成することも可能である。また、施設利用ユーザに共通のICカード等の記録媒体に社員証から個人情報を転送し、施設利用ユーザに共通の記録媒体を個人認証に使用する構成にすることも可能である。個人情報の転送作業は、利用施設、施設利用者300の事業所、サービス提供者200の事業所、または、施設利用従業員400の居所において実施されることが可能であってもよい。また、個人情報の転送作業は、利用施設の従業員、施設利用者300、サービス提供者200、または、施設利用従業員400が実施可能であってもよい。また、個人情報の転送は、スマートフォンや携帯電話等の携帯電子機器のアプリケーションによって実行され、当該アプリケーションによって、携帯電子機器が個人認証用の記録媒体に代替する機能を発揮してもよい。
また、作業内容保護機能は、施設利用従業員400が施設内で作業を実施する場合の作業内容を、他の施設利用者から秘匿する機能を含む。例えば、施設利用従業員400が作業を中断して、移動した場合に、作業データを外部からアクセスできないようにする要求機能であってもよい。ただし、パスワード等の入力をトリガとして、施設利用従業員400が作業を再開できることを要求機能に含めることが可能である。
また、セキュリティ管理部320は、CCDSの認証マークを取得するために必要なセキュリティ管理項目を設定することも可能である。この場合には、施設提供者100は、CCDSの認証を施設に対して取得する必要がある。また、CCDSの認証を取得するために必要な設備は、サービス提供者200が施設提供者100に提供することも可能である。CCDS等の認証マークには、セキュリティに対するレベルが複数設定されている場合があり、セキュリティ管理部320は、レベルごとにセキュリティ管理項目の種類およびセキュリティ管理項目のレベルを設定することが可能である。
(健康・安全管理部330)
健康・安全管理部330は、施設利用従業員400の検温および施設内の移動履歴の記録、並びに、利用施設の換気、空気質測定、照明制御、照度測定、水質測定、騒音測定および除菌確認を実施するための管理項目の設定機能が含まれる場合がある。
また、健康・安全管理部330は、WELLHealth-Safety Ratingの認証マークを取得するために必要な健康・安全管理項目を設定することも可能である。この場合には、施設提供者100は、WELL Health-Safety Ratingの認証を施設に対して取得する必要がある。また、WELL Health-Safety Ratingの認証を取得するために必要な設備は、サービス提供者200が施設提供者100に提供することも可能である。WELL Health-Safety Rating等の認証マークには、健康・安全管理に対するレベルが複数設定されている場合がある。また、健康・安全管理部330は、レベルごとに健康・安全管理項目の種類および健康・安全管理項目のレベルを設定することが可能である。
なお、健康・安全管理項目の具体的な項目および実現方法等の詳細については、図2の施設提供者100において説明したので、重複を避けるために詳細な説明を省略する。
(生産性・業務管理部340)
生産性・業務管理部340は、バイタル情報の取得、IT環境の管理、IT作業の管理を実施するための管理項目の設定機能が含まれる場合がある。
なお、生産性・業務管理項目の具体的な項目および実現方法等の詳細については、図2の施設提供者100において説明したので、重複を避けるために詳細な説明を省略する。
(従業員満足度管理部350)
従業員満足度管理部350は、施設利用従業員400の施設に対する評価結果情報に基づいて、従業員の利用施設に対する満足度を管理する機能を有する。施設利用従業員400の施設に対する評価は、施設利用従業員400が利用施設を利用中または退室する時に評価結果が収集されるように構成されてもよい。例えば、個人情報が施設利用従業員400のスマートフォン等の携帯電子機器に入力され、個人認証が実行される形態では、施設利用従業員400が満足度評価項目に満足度を示す数値または文字情報を携帯電子機器に実装されるアプリで入力することも可能である。満足度を示す数値は、連続した数値であってもよいが、満足度をレベル分けして満足度レベルを段階的に示す数値であってもよい。また、携帯電子機器のアプリによって、個人認証が実行され、施設利用従業員400が退室しようとする場合に、満足度評価項目のすべてに施設利用従業員400の評価結果が記載されていない場合には、退室が許可されないようにする構成とすることも可能である。例えば、評価結果が記載されていない場合には、退室するための左右開閉ドア、回転式ドア、フラッシュドア等のゲート装置の施錠信号がゲート装置に出力されない構成とすることも可能である。
また、施設利用従業員400が退室した後に、施設利用従業員400に満足度評価項目に満足度を示す数値または文字情報を入力することを促す任意の情報を施設利用従業員400の携帯電子機器に出力することも可能である。また、この場合にも、満足度評価項目の一部を、施設利用従業員400が施設利用中に入力することも可能である。また、あらかじめ定められた期間を経過しても入力がない満足度評価項目があっても、入力があった満足度評価項目は従業員満足度管理部350に入力され、管理されることが可能である。
また、満足度評価項目は、施設利用従業員400の利用施設の利用回数、利用頻度によって変更することも可能である。例えば、利用施設の立地評価項目、利用施設付近の利用可能な施設に対するアクセス評価項目、生産性・業務支援設備140のIT環境調整装置の対象となる設置されているハードウェア等の評価項目等については、評価頻度を少なくすることが可能である。例えば、施設利用従業員400の利用施設に対する評価が初回だけ実施される評価項目、利用頻度が多い場合に実施されず、利用頻度が少ない場合に実施される評価項目があってもよい。また、評価項目は、施設利用従業員400が利用施設において使用しているパソコン等のIT電子機器から入力されてもよい。さらに、退室場所に評価項目の表示と評価を入力するための電子機器が設置されていてもよい。電子機器が共有されるものである場合には、退室時に施設利用従業員400が入力作業を実施した手の除菌作業が実施されたか否かをLPS、撮像装置等によって検知し、検知結果を個人情報に含ませることも可能である。
なお、評価結果情報が文字情報で入力された場合には、システムにおいて、文字情報から評価対象設備を識別し、評価対象設備に対する評価情報として分類することも可能である。例えば、システムのプログラムは、AI、推論機能、ディープラーニング機能等の必要な機能を外部からアドオンし、文字情報で入力された評価結果情報を、評価対象設備ごとに分類し、評価対象設備に対する機能に関する評価情報に変換することも可能である。また、システムのプログラムは、文字情報で入力された評価結果情報を、関連する複数の設備に対する評価と認識し、各設備に対する機能に関する評価情報に変換することも可能である。さらに、システムのプログラムは、文字情報で入力された評価結果情報から、利用されている施設に設置されていない設備によって、施設利用従業員400の満足度を向上できることを認識でき、当該設備に関する情報を出力することも可能である。
(データ・システム評価部360)
データ・システム評価部360は、施設利用者300の管理項目である、労務管理項目、セキュリティ管理項目、健康・安全管理項目、生産性・業務管理項目、従業員満足度管理項目等が所定の基準等を満たしているか否かを評価する機能である。データ・システム評価部360は、リアルタイム、または、施設利用者300の希望タイミングで実行され得る。また、データ・システム評価部360は、システムの動作機能についても評価・修正動作が可能である。例えば、事業者間のインターフェース機能、データの提供機能についても、データ・システム評価部360は、あらかじめ定められた評価基準に基づいて、評価・修正動作が可能である。
(施設利用従業員400に係わる機能の構成例)
図5は、施設利用従業員400に係わる機能の一例を示すブロック図である。施設利用従業員400に係わる機能は、施設利用従業員システム400Sによって実現することが可能である。施設利用従業員システム400Sには、施設選定部410、施設利用部420、施設評価部430が含まれる場合がある。施設利用従業員システム400Sは、施設利用従業員400が保持する、個人情報が記憶されたスマートフォン、社員証と連動する施設に共通のICカード等の携帯電子機器で実現されることが可能である。
(施設選定部410)
施設選定部410は、さまざまな電子機器に実装されたアプリケーションプログラムによって実施されることが可能である。施設利用者300の従業員は、施設利用者300が選定した施設から、利用施設を選択し、施設利用従業員400となり得る。利用施設は、日時によって異なった施設が、施設利用従業員400によって選択されることも可能である。施設選定部410の機能を実行するアプリは、少なくともサービス提供者200のシステムと直接連動しており、施設利用者300および施設提供者100と直接または間接的に連動することも可能である。
例えば、施設選定部410は、施設利用者300の従業員が所持するスマートフォン等の携帯電子機器にアプリとして実装され、24時間、どこからでも、従業員が利用したい施設の日時を選択することが可能である。また、施設選定部410を実行するアプリは、施設提供者100のスケジューラ、労務管理システムと連動し、施設選定のためのガイド情報がスケジューラや労務管理システム等からアプリに提供されることも可能である。例えば、会議が特定の施設において開催が予定されている場合には、アプリの実行時に、会議の開催施設および日時の情報が、アプリを介して、施設利用者300の携帯電子機器の表示部に表示されることも可能である。また、会議の開催施設および日時の情報は、従業員が当該施設を当該日時に利用することを選択するまで表示部に表示され続けることも可能である。さらに、従業員の選択によって、労務規定または労務契約が満足されない場合には、アプリを介して、表示部に表示されることも可能である。例えば、選択された施設利用時間によっては、就労時間が満たされない場合には、その旨および不足時間が、アプリを介して、表示部に表示されることも可能である。また、アプリが他の従業員の利用施設のスケジュールを提示することが可能であってもよい。また、提示される他の従業員の利用施設のスケジュールは、従業員の属性に基づいて制限されることも可能である。
なお、施設選定部410を実行するアプリケーションプログラムが実装される電子機器の種類には制限が設けられなくともよい。例えば、電子機器は、従業員が使用するスマートフォン、デスクトップパソコン、モバイルパソコン等の任意の電子機器であって、当該アプリに対する適切なパスワードの入力によって動作可能な電子機器であればよい。また、当該電子機器は、施設利用者300の事業所に設置されている電子機器であってもよい。
また、施設選定部410がアプリで実行される場合に、施設選定のためのさまざまな情報が出力されるように構成されてもよい。例えば、施設の最寄り駅からの所要時間、および、最寄りの医療機関、子育て支援施設、介護サポート施設、飲食施設等の福利厚生施設の有無および施設からの所要時間、飲食物デリバリ等の有無、周辺環境の種類等の項目が出力されてもよい。また、施設の外観、施設の内装、施設の利用デスク、施設の会議スペース、施設利用者の評価結果情報の少なくとも一部が表示部に表示されるように構成されることも可能である。
さらに、アプリによって表示される選択項目に従業員が情報を入力することによって、推奨される施設が表示されるように構成されることも可能である。
さらに、従業員は利用したい施設の選択をする場合に、利用したいデスク等の什器およびワークスペースを選択することも可能である。また、従業員が利用したいデスク等の什器に対して個別に環境設定が可能な場合には、従業員が利用する前に設定した環境が整えられるように、アプリから設定することも可能である。例えば、環境設定の一例には、デスク上の照度・色温度等の照明設定、設定温度や湿度等の空調設定、BGMの種類、音量やBGMの有無等の音響設定、芳香の種類や有無等の芳香設定、デスクや机等の什器の高さ設定が挙げられる。これらの環境設定を従業員がアプリから実施し、従業員が利用する時間帯または利用する時間帯の前に、選択された環境に設定されるようにシステムが設備を制御することも可能である。さらに、従業員は利用したい施設の選択をする場合に、什器や電子機器等の備品の選択、また、必要な文房具を含む消耗品の選択をアプリから実行することも可能である。
(施設利用部420)
施設利用部420は、施設利用従業員400が選択した施設を利用する場合に実行されるすべての機能が含まれる。例えば、施設利用従業員400の個人情報が、施設利用従業員400のスマートフォン等の携帯電子機器に記憶されている場合には、労務管理は、当該携帯電子機器と利用施設の労務管理設備110との間で送受信される情報に基づいて実行され得る。また、これらの労務管理情報は、サービス提供者200が関与する施設の運転・制御システムと施設利用者300のシステムとの間でリアルタイム、または、定期的に共有され得る。また、当該携帯電子機器がセキュリティ設備120に関する入退室時の個人認証装置と情報を送受信する場合があり得る。この場合には、セキュリティ管理情報の少なくとも一部が、サービス提供者200が関与する施設の運転・制御システムと施設利用者300のシステムとの間でリアルタイム、または、定期的に共有され得る。また、健康・安全管理は、当該携帯電子機器と利用施設の健康・安全確保設備130との間で送受信される情報に基づいて実行され得る。
(施設評価部430)
上述したように、施設評価部430は、施設利用従業員400が利用施設を利用中または退室する時に実行されるように構成されてもよい。例えば、個人情報が施設利用従業員400のスマートフォン等の携帯電子機器に入力され、個人認証が実行される形態では、施設利用従業員400が満足度評価項目に満足度を示す数値または文字情報を携帯電子機器に実装されるアプリで入力することも可能である。また、携帯電子機器のアプリによって、個人認証が実行され、施設利用従業員400が退室しようとする場合に、満足度評価項目のすべてに施設利用従業員400の評価結果が記載されていない場合には、退室が許可されないようにする構成とすることも可能である。また、評価項目は、施設利用従業員400が利用施設において使用しているパソコン等のIT電子機器から入力されてもよい。さらに、退室場所に評価項目の表示と評価を入力するための電子機器が設置されていてもよい。これらの評価結果情報は、少なくともサービス提供者200のシステムに記憶、または、当該システムがアクセス可能なシステムに記憶されるように構成可能である。
以上の構成によれば、サービス提供者200は、保有または入手可能な商材を施設提供者100の施設に、施設提供者100または施設利用者300の要求に応じて提供するばかりではなく、付加価値を向上させたサービスを提案可能となる。例えば、施設に設置される商材によって、サービス提供者200は、施設の認証マークの取得をアシストし、商材の運転・制御をサポートし、商材の運転・制御結果に係わる情報を収集・提供し、情報を分析・評価して、施設の価値の可視化を実行可能となる。また、サービス提供者200は、シェアオフィス等の利用施設を探す施設利用者300の要求項目と、利用されていない保有施設を提供したい施設提供者100の仕様項目とを適切にマッチングさせるサービスを提供可能となる。
(シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000の動作例)
図6は、シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS601において、サービス提供者200は、施設提供者100に対して、施設を適切に管理するための空間パッケージの提案を実施する。空間パッケージは、アセットマネージメント空間パッケージ管理部210で例示した、複数の商材を含み、空間パッケージが施設に設置されることで、施設利用者300の管理項目に適合することが好ましい。また、施設に設置される空間パッケージによって、CCDSやWELL Health-Safety Rating、LEED等の認証が取得されることが好ましい。また、空間パッケージには、さまざまなレベルがあり、CCDS等の認証レベルに応じて空間パッケージの内容が変わる場合がある。また、空間パッケージに使用される商材はサービス提供者200の商材であっても、サービス提供者200と資本関係がある他の者の商材が含まれてもよい。また、場合によっては、サービス提供者200と資本関係のない他の者の商材が空間パッケージに使用される商材に含まれることがあってもよい。
ステップS602において、サービス提供者200は、施設提供者100の施設に、サービス提供者200と施設提供者100との間で契約された空間パッケージを設置する。空間パッケージの設置作業は、上述したパートナー企業が実施する場合もある。
ステップS603において、サービス提供者200は、空間パッケージが設置された複数の施設を、施設の利用を検討している施設利用者300に提案する。提案は、アプリケーションプログラム等のソフトウェアで実行されることが好ましい。ソフトウェアには、施設利用者300が利用を希望する施設に対する管理項目の要求仕様が入力される。上述したように施設利用者300の管理項目には、労務、セキュリティ、健康・安全、生産性・業務等に対する管理項目があり得て、それらの管理項目の種類はあらかじめソフトウェアに入力されていてもよい。また、あらかじめ入力された管理項目の仕様に適合する設備の有無や設備のスペック等の仕様が、施設利用者300の施設ごとにサービス提供者200によって入力されていてもよい。施設利用者300は、仕様によって示される管理項目に対する達成度やコスト等の選定要因に基づいて、利用施設を選定することも可能になる。
ステップS604において、サービス提供者200は、施設利用者300とサービス提供者200との間で契約された施設に対して、管理項目が満たされるように空間パッケージの状態を検知・計測し、運転・制御する。上述したように、空間パッケージの運転・制御はパートナー企業が実施する場合もある。
ステップS605において、施設利用者300が選定した施設の中から、施設利用者300の従業員が施設を選択し、当該従業員が選択した施設の施設利用従業員400として、当該施設を選択した日時に利用する。
ステップS606において、空間パッケージを運転・制御するシステムは、施設利用従業員400の施設における利用態様や施設の運営態様等に関する情報を収集する。当該情報は、管理項目を管理する設備や施設利用従業員400が使用する携帯電子機器からシステムに出力される場合がある。
ステップS607において、ステップS606において収集された収集情報を、施設利用者300、施設利用従業員400本人、施設利用従業員400の上司等に、視覚情報および/または音情報として出力されることが可能である。また、施設に設置された設備の運転・制御に関する情報は、施設提供者100に出力される場合もある。
ステップS608において、施設利用従業員400が利用した施設に対する評価を、施設の利用中または施設を退室する時に実施する。施設利用従業員400が満足度評価項目に満足度を示す数値または文字情報を携帯電子機器に実装されるアプリで入力することも可能である。また、携帯電子機器のアプリによって、個人認証が実行され、施設利用従業員400が退室しようとする場合に、満足度評価項目のすべてに施設利用従業員400の評価結果が記載されていない場合には、退室が許可されないようにする構成とすることも可能である。また、評価項目は、施設利用従業員400は利用施設において使用しているパソコン等のIT電子機器から入力されてもよい。さらに、退室場所に評価項目の表示と評価を入力するための電子機器が設置されていてもよい。施設利用評価情報は、サービス提供者200のシステムに記憶、または、当該システムがアクセス可能なシステムに記憶される。
ステップS609において、ステップS606において収集された収集情報、および、ステップS608において収取された施設利用評価情報に基づいて、サービス提供者200は、利用施設に関する情報を解析・評価する。利用施設に関する情報の解析・評価は、サービス提供者200と契約したパートナー企業が実施することも可能である。また、上述したように、ステップS606において収集された収集情報の一部は、施設利用者300、施設利用従業員400、施設利用従業員400の上司にリアルタイムまたは定期的に提供済みの場合もある。解析・評価は、施設利用者300の管理項目の達成度とコストが最適になるように実行されてもよい。また、解析・評価には、施設利用評価情報が最適化されるように、施設利用者300の管理項目の仕様の見直し、当該管理項目の仕様実現方法の見直し、当該管理項目の仕様を実行するインターフェースの見直し等の作業が含まれてもよい。また、施設利用者300の新たなコストに対応するように設備を見直す作業が含まれてもよい。上記作業は、サービス提供者200またはパートナー企業の電子機器に実装されるソフトウェアによって単独、または、協働して実行され得る。
ステップS610において、ステップS609において実行された解析・評価に基づいて、空間パッケージに含まれる商材の仕様変更、追加、削除、制御方法の変更、または、空間パッケージごとの変更が、施設利用者300に提供されることが可能になる。また、施設利用者300に提供される解析・評価に基づく改善方法には、改善方法に関するコストも提示されることが可能である。また、改善方法には、認証マークのグレードアップまたはダウンに関するコスト・設備に関する事項が含まれてもよい。
上記ステップによれば、サービス提供者200は、保有または入手可能な商材を施設提供者100の施設に、施設提供者100または施設利用者300の要求に応じて提供するばかりではなく、付加価値を向上させたサービスを提案可能となる。例えば、施設に設置される商材によって、サービス提供者200は、施設の認証マークの取得をアシストし、商材の運転・制御をサポートし、商材の運転・制御結果に係わる情報を収集・提供し、情報を分析・評価して、施設の価値の可視化を実行可能となる。また、サービス提供者200は、シェアオフィス等の利用施設を探す施設利用者300の要求項目と、利用されていない保有施設を提供したい施設提供者100の仕様項目とを適切にマッチングさせるサービスを提供可能でとなる。
(シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000のマッチングサービスの動作例)
図7は、シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000のマッチングサービスの動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS701において、サービス提供者200は、施設利用者300の要求項目を抽出する。施設利用者300の要求項目に含まれる管理項目には、労務、セキュリティ、健康・安全、生産性・業務等に対する管理項目があり得る。また、施設利用者300の要求項目にはCCDSやWELL Health-Safety Rating、LEED等の認証マークの取得が含まれる場合がある。
ステップS702において、サービス提供者200は、施設利用者300の要求項目に対して、施設提供者100の施設に設置されている設備によって実現し得る対応項目を抽出する。施設利用者300の要求項目に対応する、施設側から提供可能な対応項目がすべてあるわけではない場合もある。また、要求項目には仕様があり、対応項目の仕様が要求項目の仕様を超える場合、または、対応項目の仕様が要求項目の仕様を下回る場合がある。単純に、施設提供者100の施設が保有する設備に基づいて、サービス提供者200は、対応項目および対応項目の仕様を抽出することも可能である。しかし、サービス提供者200は、施設利用者300の要求項目に適合するように、保有または入手可能な商材を選択し、施設提供者100の施設に提供することが可能である。このように、ステップS702では、施設にすでに設置されている設備によって実現し得る対応項目を抽出するだけではなく、要求項目に適合する商材を施設提供者100に提案・設置し、対応項目を準備することも可能である。詳細については、図8のフローチャートにおいて説明する。
ステップS703において、サービス提供者200は、施設利用者300の要求項目の仕様と、施設提供者100の施設に設置されている設備によって実現し得る対応項目の仕様を比較・評価する。対応項目の仕様が要求項目の仕様を上回る場合には、肯定的な評価となり、例えば、正の数値が対応付けられる。また、対応項目の仕様が要求項目の仕様を下回る場合には、否定的な評価となり、例えば、負の数値が対応付けられる。サービス提供者200は、施設利用者300の要求項目に対して重みづけを実行した後に、すべての要求項目に対する評価を数値化することも可能になる。
ステップS704において、サービス提供者200は、ステップS703において実行された数値化結果等の評価結果があらかじめ定められたレベル以上の候補施設および該当評価結果を、施設利用者300に提供する。必要に応じて、サービス提供者200は、当該評価結果を施設提供者100に提供することも可能である。また、施設利用者300の要求項目に対応できる対応項目が無い場合には、該当要求項目のすべてが評価結果に含まれて出力されることが可能である。また、施設利用者300の要求項目に対応できない項目が所定個数を超えてある施設は、候補施設とならない場合がある。さらに、施設利用者300が特別に指定する要求項目に対応できない施設は、候補施設とならない場合がある。
ステップS705において、施設利用者300は、候補施設から利用施設を決定または再検討する。施設利用者300が、候補施設から利用施設を決定する場合(ステップS705:YES)には、利用施設の決定処理を終了する。施設利用者300が、候補施設から利用施設を決定できない場合(ステップS705:NO)には、ステップS706に進む。
ステップS706において、サービス提供者200は、施設利用者300の要求項目に未対応の項目について評価する。すなわち、ステップS705において、利用施設の決定に至らなかった原因となる理由が、要求項目に対応できる対応項目が無い場合には、要求項目および要求項目の仕様を満たす設備の選定をする。また、ステップS705において、利用施設の決定に至らなかった原因となる理由が、要求項目に対応できる対応項目のコストである場合には、当該コストの範囲内で要求項目の仕様を満たす設備の選定をする。
ステップS707において、サービス提供者200は、ステップS706において選定した設備のコストを演算する。
ステップS708において、サービス提供者200は、ステップS707において演算した選定設備のコストを施設利用者300に提示する。また、施設利用者300の利用施設に対する総コストがあらかじめ定められている場合には、要求項目に対応している対応項目の施設の設備も見直し、コスト調整を実施する場合もある。この場合には、対応項目の見直しコストと、未対応であった対応項目の仕様を満足する設備のコストを、サービス提供者200は施設利用者300に提示する。
ステップS709において、施設利用者300は、ステップS708における提示結果を参考にして、候補施設から利用施設を決定または再検討する。施設利用者300が、候補施設から利用施設を決定する場合(ステップS709:YES)には、利用施設の決定処理を終了する。施設利用者300が、候補施設から利用施設を決定できない場合(ステップS709:NO)には、ステップS710に進む。
ステップS710において、施設利用者300は、要求項目について再検討を実施し、要求項目および/または要求項目の仕様の変更、削除、または、追加を実施し、ステップS701に戻る。
以上のステップによれば、施設利用者300は要求項目および要求項目の仕様を満たす施設を容易に検索することが可能になる。また、この場合に、施設利用者300は要求項目および要求項目の仕様を満たす設備のコストおよび施設の総コストを容易に比較・検索することが可能になる。その結果、施設利用者300は要求項目および要求項目の仕様について再検討することも可能になり、施設利用者300は簡易に適切な利用施設の検討または決定を実施することが可能になる。
(シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000の空間パッケージ等の提案サービスの動作例)
図8は、シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000の空間パッケージ等の提案サービスの動作の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、施設提供者100が保有する施設に認証マークを取得させる、適切な設備を備えた施設に改造する場合、または、利用されている施設のグレードアップ等に実行される動作を示すフローチャートである。
ステップS801において、サービス提供者200は、施設提供者100の保有施設の設備に関する制御項目を含む施設に関する情報を施設提供者100に提示する。
ステップS802において、サービス提供者200は、施設提供者100の保有施設と競合する可能性がある他の者の競合施設に関する情報を施設提供者100に提示する。
ステップS803において、サービス提供者200は、認証マークのグレード毎の要求項目、利用施設を探している施設利用者300の要求項目、または、施設提供者100を利用している施設利用者300の新たな要求項目を抽出する。サービス提供者200は、抽出された要求項目および当該要求項目の仕様を施設提供者100に提示する。
ステップS804において、サービス提供者200は、施設提供者100の保有施設の設備に関する制御項目を含む施設に関する情報と、ステップS804で抽出された要求項目および当該要求項目の仕様との差分情報を施設提供者100に提示する。
ステップS805において、サービス提供者200は、差分情報を満足させる設備または空間パッケージの導入コストおよびランニングコストを算出し、設備導入コストおよび設備のランニングコストを差分コストとして、施設提供者100に提示する。
ステップS806において、サービス提供者200は、差分項目ごとに、仕様を決定し、決定された仕様に適合する候補設備を抽出し、候補設備ごとに導入コストおよびランニングコストを算出し、施設提供者100に提示する。施設提供者100は、導入する設備または空間パッケージを決定し、仕様を決定する。
ステップS807において、サービス提供者200は、ステップS806において決定された仕様毎のコストを合算し、トータルコストを施設提供者100に提示する。
ステップS808において、施設提供者100は、導入設備または導入パッケージを決定または再検討する。施設提供者100が、導入設備または導入パッケージを決定する場合(ステップS808:YES)には、選択処理を終了し、導入設備または導入パッケージを設置する作業に進む。施設提供者100が、導入設備または導入パッケージを再検討する場合(ステップS808:NO)には、ステップS806に戻り、施設提供者100は再検討を実施する。
以上のステップによれば、施設提供者100は、保有する施設に認証マークを取得する、適切な設備を備えた施設に改造する、または、利用されている施設をグレードアップさせる等の場合に容易に導入設備等を決定することが可能になる。
(シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000の運用に係わる動作例)
図9は、シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000の運用に係わる動作の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、施設利用者300に対して、利用施設において管理項目がどのように管理されているかを示すフローチャートの一例でもあり得る。
ステップS901において、施設利用従業員400が、選択された施設に入室しようとしているか否かが判定される。例えば、施設利用従業員400が個人情報を労務管理設備およびセキュリティ設備に入力したか否かが判定される。施設利用従業員400が、選択された施設に入室しようとしていると判定された場合(ステップS901:YES)には、システムはステップS902に進む。施設利用従業員400が、選択された施設に入室しようとしていないと判定された場合(ステップS901:NO)には、システムはステップS903に進む。
ステップS902において、入力された個人情報に対して、施設の管理レベルに対応した入室管理が実行される。例えば、下位の管理レベルを含むすべての管理レベルにおいて、入力された個人情報から氏名、所属、入室時刻、測定体温が管理され、システムに記憶され、入室が許可される。また、上位の管理レベルにおいては、入室しようとしている施設利用従業員400がマスクを装着しているか否かが管理され、マスクを装着している場合に、入室が許可される。また、上位の管理レベルにおいては、入室しようとしている施設利用従業員400が感染症に罹患した患者の濃厚接触者に該当するか否かが管理され、濃厚接触者に該当する場合には、入室が許可されない。さらに、システムは、上位の管理レベル以上の場合に、入室しようとしている施設利用従業員400の表情。脈拍、酸素飽和度等のバイタル情報を測定し、記録することも可能である。次に、システムはステップS903に進む。
ステップS903において、ステップS902において管理されている項目に対して管理項目が満たされているか否かが判定され、システムがゲート装置を解錠または施錠状態にする。管理項目が満たされており、システムがゲート装置を解錠する場合(ステップS903:YES)には、システムはステップS904に進む。管理項目が満たされておらず、システムがゲート装置を施錠する場合(ステップS903:NO)には、システムはステップS901に戻る。この場合には、システムは入室しようとしていた従業員等の入室希望者に対して、視覚情報および/または音情報によって、入室できない旨および必要に応じてその理由を通知する場合があってもよい。
ステップS904において、システムは施設利用従業員400を施設に入室させるように誘導する。例えば、システムは、施設利用従業員400の入室が許可されたことを、視覚情報および/または音情報によって、施設利用従業員400に通知することが可能である。次に、システムはステップS905に進む。
ステップS905において、システムは施設利用従業員400の施設内における移動管理を開始する。例えば、すべての管理レベルにおいて、システムは、施設利用従業員400の施設内における位置情報を取得し、施設利用従業員400と近接した他の施設利用者、近接時間、および、位置情報を記録・管理する。近接が意味する具体的な距離はシステムにおいて任意の値を設定することが可能である。また、すべての管理レベルにおいて、システムは、施設利用従業員400が位置するエリアにおける換気を管理し、換気情報を記録する。また、システムは、すべての管理レベルにおいて、施設利用従業員400が移動中に適切に除菌作業を実行したか否かを記録・管理する。
ステップS906において、システムは施設利用従業員400が施設内において、ソロワークを開始することを検知すると、管理レベルに応じて管理・記録を開始する。例えば、すべての管理レベルにおいて、システムは施設利用従業員400の体温を継続的に測定し、記録・管理し、施設利用従業員400の健康異常の検知を可能にする。また、施設利用従業員400が利用する電子機器の動作状況や通信接続状況を記録・管理する。通信接続状況が良好ではない場合には、システムは前述した対策を実行し、通信接続状況を改善することも可能である。また、システムは、上位の管理レベル以上の場合に、施設利用従業員400がソロワークを実施しているエリアの空気質を含む環境情報を測定・管理し、測定結果を記録することも可能である。システムは、上位の管理レベル以上の場合に、ソロワークを実施している施設利用従業員400の表情。脈拍、酸素飽和度等のバイタル情報を測定し、記録することも可能である。
ステップS907において、システムは施設利用従業員400が施設内において、会議を開始することを検知したか否かを判定する。システムが、施設利用従業員400が施設内において、会議を開始することを検知した場合(ステップS907:YES)には、ステップS908に進む。システムが、施設利用従業員400が施設内において、会議を開始することを検知しない場合(ステップS907:NO)には、ステップS909に進む。
ステップS908において、システムは施設利用従業員400が施設内において、会議を開始することを検知すると、管理レベルに応じて管理・記録を開始する。例えば、システムはすべての管理レベルにおいて、体温があらかじめ定められ値以上に変化した従業員が会議に参加しようとする場合に、当該従業員の会議への参加を排除する。例えば、システムは、視覚情報および/または音情報によって、当該従業員が会議へ参加できないこと、必要に応じて参加できない理由を通知することが可能である。また、当該従業員が会議へ参加できないこと等の情報は、他の会議へ参加する施設利用従業員400が使用する電子機器、および/または、会議室に設置された電子機器に出力されてもよい。また、例えば、会議に利用施設の外部の従業員等が参加する場合には、システムはすべての管理レベルにおいて、会議で使用される電子機器の通信状況をモニタリングし、適切な通信状況が維持されるように管理し、通信状況を記録する。具体的な通信状況の改善方法は前述したので、記載の重複を避けて、詳述を省略する。
また、例えば、中位以上の管理レベルにおいて、システムは、施設利用従業員400の会議室内における位置情報を取得し、施設利用従業員400と近接した他の施設利用者、近接時間、および、位置情報を記録・管理する。近接が意味する具体的な距離はシステムにおいて任意の値を設定することが可能である。また、中位以上の管理レベルにおいて、システムは、施設利用従業員400が位置する会議室における換気を管理し、換気情報を記録する。また、システムは、中位以上の管理レベルにおいて、施設利用従業員400が会議室の入退室時に適切に除菌作業を実行したか否かを記録・管理する。また、システムは、上位の管理レベルの場合に、施設利用従業員400が会議を実施しているエリアの空気質を含む環境情報を測定・管理し、測定結果を記録することも可能である。さらに、システムは、上位以上の管理レベルの場合に、会議を実施している施設利用従業員400の音声、表情。脈拍、酸素飽和度等のバイタル情報を測定し、記録することも可能である。
ステップS909において、施設利用従業員400が、選択された施設から退室しようとしているか否かが判定される。例えば、施設利用従業員400が個人情報を労務管理設備およびセキュリティ設備に入力したか否かが判定される。施設利用従業員400が、選択された施設に退室しようとしていると判定された場合(ステップS909:YES)には、システムはステップS910に進む。施設利用従業員400が、選択された施設から退室しようとしていないと判定された場合(ステップS909:NO)には、システムはステップS906に戻る。
ステップS910において、入力された個人情報に対して、施設の管理レベルに対応した退室管理が実行される。例えば、下位の管理レベルを含むすべての管理レベルにおいて、入力された個人情報から氏名、所属、退室時刻が管理され、システムに記憶され、退室が許可される。また、上位の管理レベルにおいては、退室しようとしている施設利用従業員400が利用施設に対する評価が実行されたか否かが管理される。評価は、上述したように、施設利用従業員400が利用する電子機器、または、退室エリアに設置された電子機器を利用して、退室前または退室時に実行されることが可能である。システムは、個人情報の入力時に、評価項目のすべてに入力があるか否かをチェックすることが可能である。
ステップS911において、システムは施設利用従業員400を施設から退室できるように誘導する。例えば、システムは、施設利用従業員400の退室が許可されたことを、視覚情報および/または音情報によって、施設利用従業員400に通知することが可能である。
以上のステップによれば、システムは施設利用者300が要求する管理項目に対応して、適切に施設を運営し、運営状況を記録し、施設利用者300が運営状況を確認・評価し、運営方法等に対してフィードバックをかけることも可能になる。
(シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000の運用情報の出力に係わる動作例)
図10は、シェアオフィスマッチングサービス支援システム1000の運用情報の出力に係わる動作の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、施設利用者300等に対して、利用施設において管理項目がどのように通知されているか等を示すフローチャートの一例である。なお、管理項目に関する情報は、施設利用従業員400が使用するスマートフォン、携帯電子機器等の電子機器、施設利用従業員400の上司が使用するスマートフォン、携帯電子機器等の電子機器に通知されることが可能である。また、本実施形態に係わるシステムは、施設利用従業員400が使用する電子機器と施設利用従業員400の上司が使用する電子機器との間で情報の送受信が可能になるインターフェース機能を有することも可能である。
ステップS1001において、施設利用従業員400が、選択された施設に入室しようとしているか否かが判定される。例えば、施設利用従業員400が個人情報を労務管理設備およびセキュリティ設備に入力したか否かが判定される。施設利用従業員400が、選択された施設に入室しようとしていると判定された場合(ステップS1001:YES)には、システムはステップS1002に進む。施設利用従業員400が、選択された施設に入室しようとしていないと判定された場合(ステップS1001:NO)には、システムはステップS1003に進む。
ステップS1002において、入力された個人情報に対して、施設の管理レベルに対応した入室情報の出力が実行される。例えば、下位の管理レベルを含むすべての管理レベルにおいて、入力された個人情報から氏名、所属、入室時刻、測定体温が上司に通知され、システムに記憶され、入室が許可される。また、上位の管理レベルにおいては、入室しようとしている施設利用従業員400がマスクを装着しているか否かが管理され、マスクを装着している場合に、入室が許可される。また、上位の管理レベルにおいては、入室しようとしている施設利用従業員400が感染症に罹患した患者の濃厚接触者に該当するか否かが管理され、濃厚接触者に該当する場合には、入室が許可されない。システムは、上位の管理レベル以上の場合に、入室しようとしている施設利用従業員400の表情。脈拍、酸素飽和度等のバイタル情報を測定し、上司および本人に通知し、記録することも可能である。次に、システムはステップS1003に進む。
ステップS1003において、ステップS1002において管理されている項目に対して管理項目が満たされているか否かが判定され、システムがゲート装置を解錠または施錠状態にする。管理項目が満たされており、システムがゲート装置を解錠する場合(ステップS1003:YES)には、システムはステップS1004に進む。管理項目が満たされておらず、システムがゲート装置を施錠する場合(ステップS1003:NO)には、システムはステップS1001に戻る。この場合には、システムは入室しようとしていた従業員等の入室希望者に対して、視覚情報および/または音情報によって、入室できない旨および必要に応じてその理由を通知する場合があってもよい。
ステップS1004において、システムは施設利用従業員400を施設に入室させるように誘導する。例えば、システムは、施設利用従業員400の入室が許可されたことを、視覚情報および/または音情報によって、施設利用従業員400に通知することが可能である。次に、システムはステップS1005に進む。
ステップS1005において、システムは施設利用従業員400の施設内における移動情報の出力を開始する。例えば、すべての管理レベルにおいて、システムは、施設利用従業員400の施設内における位置情報を取得し、施設利用従業員400と近接した他の施設利用者、近接時間、および、位置情報を上司および本人に通知する。近接が意味する具体的な距離はシステムにおいて任意の値を設定することが可能である。上記情報を認識した施設利用従業員400は感染対策を講じるように、近接時間および/または近接距離を調整することも可能になる。また、上記情報を受信した上司が、施設利用従業員400に感染対策を講じるように情報を通知することがあってもよい。また、すべての管理レベルにおいて、システムは、施設利用従業員400が位置するエリアにおける換気を管理し、換気情報を上司および本人に通知する。また、システムは、すべての管理レベルにおいて、施設利用従業員400が移動中に適切に除菌作業を実行したか否かを上司および本人に通知する。除菌作業を適切に実行していなかったことを認識した施設利用従業員400は、適切に除菌作業を実行するように動作することも可能である。また、上記情報を受信した上司が、施設利用従業員400に除菌作業を実施するように情報を通知することがあってもよい。
ステップS1006において、システムは施設利用従業員400が施設内において、ソロワークを開始することを検知すると、管理レベルに応じて管理情報を出力する。例えば、すべての管理レベルにおいて、システムは施設利用従業員400の体温を継続的に測定し、上司および本人に通知する。また、施設利用従業員400が利用する電子機器の動作状況や通信接続状況を上司および本人に通知する。通信接続状況が良好ではない場合には、システムは前述した対策を実行し、通信接続状況を改善することも可能である。また、システムは、上位の管理レベル以上の場合に、施設利用従業員400がソロワークを実施しているエリアの空気質を含む環境情報を測定し、測定結果を上司および本人に通知することも可能である。システムは、上位の管理レベル以上の場合に、ソロワークを実施している施設利用従業員400の表情。脈拍、酸素飽和度等のバイタル情報を測定し、本人に通知することも可能である。
ステップS1007において、システムは施設利用従業員400が施設内において、会議を開始することを検知したか否かを判定する。システムが、施設利用従業員400が施設内において、会議を開始することを検知した場合(ステップS1007:YES)には、ステップS1008に進む。システムが、施設利用従業員400が施設内において、会議を開始することを検知しない場合(ステップS1007:NO)には、ステップS1009に進む。
ステップS1008において、システムは施設利用従業員400が施設内において、会議を開始することを検知すると、管理レベルに応じて管理情報を出力する。例えば、システムはすべての管理レベルにおいて、会議に体温があらかじめ定められ値以上に変化した従業員が参加しようとする場合に、当該従業員の会議への参加を排除する。例えば、システムは、視覚情報および/または音情報によって、当該従業員が会議へ参加できないこと、必要に応じて参加できない理由を通知することが可能である。また、当該従業員が会議へ参加できないこと等の情報は、他の会議へ参加する施設利用従業員400が使用する電子機器、および/または、会議室に設置された電子機器に出力されてもよい。また、例えば、会議に利用施設の外部の従業員等が参加する場合には、システムはすべての管理レベルにおいて、会議で使用される電子機器の通信状況をモニタリングし、適切な通信状況が維持されるように管理し、通信状況を上司および本人に通知する。具体的な通信状況の改善方法は前述したので、記載の重複を避けて、詳述を省略する。
また、例えば、中位以上の管理レベルにおいて、システムは、施設利用従業員400の会議室内における位置情報を取得し、施設利用従業員400と近接した他の施設利用者、近接時間、および、位置情報を上司および本人に通知する。近接が意味する具体的な距離はシステムにおいて任意の値を設定することが可能である。また、中位以上の管理レベルにおいて、システムは、施設利用従業員400が位置する会議室における換気を管理し、換気情報を上司および本人に通知する。また、システムは、中位以上の管理レベルにおいて、施設利用従業員400が会議室の入退室時に適切に除菌作業を実行したか否かを上司および本人に通知する。また、システムは、上位の管理レベルの場合に、施設利用従業員400が会議を実施しているエリアの空気質を含む環境情報を測定し、測定結果を上司および本人に通知することも可能である。さらに、システムは、上位以上の管理レベルの場合に、会議を実施している施設利用従業員400の音声、表情。脈拍、酸素飽和度等のバイタル情報を測定し、上司および本人に通知することも可能である。
ステップS1009において、施設利用従業員400が、選択された施設から退室しようとしているか否かが判定される。例えば、施設利用従業員400が個人情報を労務管理設備およびセキュリティ設備に入力したか否かが判定される。施設利用従業員400が、選択された施設に退室しようとしていると判定された場合(ステップS1009:YES)には、システムはステップS1010に進む。施設利用従業員400が、選択された施設から退室しようとしていないと判定された場合(ステップS1009:NO)には、システムはステップS1006に戻る。
ステップS1010において、入力された個人情報に対して、施設の管理レベルに対応した退室情報の出力が実行される。例えば、下位の管理レベルを含むすべての管理レベルにおいて、入力された個人情報から氏名、所属、退室時刻が上司および本人に通知され、システムに記憶され、退室が許可される。また、上位の管理レベルにおいては、退室しようとしている施設利用従業員400が利用施設に対する評価が実行されたか否かが上司および本人に通知される。評価は、上述したように、施設利用従業員400が利用する電子機器、または、退室エリアに設置された電子機器を利用して、退室前または退室時に実行されることが可能である。システムは、個人情報の入力時に、評価項目のすべてに入力があるか否かをチェックすることが可能である。
ステップS1011において、システムは施設利用従業員400を施設から退室できるように誘導する。例えば、システムは、施設利用従業員400の退室が許可されたことを、視覚情報および/または音情報によって、施設利用従業員400に通知することが可能である。
以上のステップによれば、システムは施設利用者300が要求する管理項目に対応して、適切に施設が運営されている情報を出力し、施設利用従業員400、施設利用者300および施設利用者300の上司が運営状況を認識することが可能になる。
以上説明したように、施設の設備を提供可能な事業者が、施設の利用可能性がある事業者のニーズと施設保有事業者のシーズを適切に適合させ、施設利用者の満足度を向上させることが可能になる。
以下に、上述した実施形態に係わるシェアオフィスマッチングサービス支援システムの特徴について、図11における動作ブロックも参照して記載する。
本開示の第1の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、施設100Fを所有する施設提供者と、施設を利用したい施設利用者とを仲介するサービス提供者が管理することが好ましい。施設利用者が利用を希望する施設100Fに対する管理項目のうち、少なくとも一部に対応した設備100Eが施設に配置されていることが好ましい。サービス提供者のシステムは、管理項目の管理状況を施設利用者に対して出力する出力部241と、設備の仕様と管理項目の仕様とのマッチング度を施設ごとに表示し、施設利用者の施設の選択動作を受け付ける利用者用選択動作認識部231を含むことが好ましい。
本開示によれば、施設の設備を提供可能な事業者が、施設の利用可能性がある事業者のニーズと施設保有事業者のシーズを適切に適合させ、施設利用者の満足度を向上させることが可能になる。
本開示の第2の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムのマッチング度は、管理項目の仕様を設備100Eの仕様が超えるか否か、若しくは、管理項目の仕様を設備100Eの仕様が超える、または、超えない程度を示すことが好ましい。マッチング度は施設100Fの管理項目ごとに表示されることが好ましい。管理項目を管理可能な設備100Eがない場合、および/または、管理項目の仕様を満たさない設備100Eがある場合には、当該設備に関する管理項目はマッチング度を示す管理項目とは分離されて表示される表示部232を含むことが好ましい。
本開示によれば、施設利用者は、管理項目の仕様が満たされているか否かを、マッチング度が示された管理項目、または、マッチング度とは分離して表示された管理項目によって、容易に認識することが可能になる。
本開示の第3の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、管理項目を管理可能な設備100Eがない場合、および/または、管理項目の仕様を満たさない設備100Eがある場合に、設備選択部233を含むことが好ましい。設備選択部233は管理項目の仕様を満たす設備100Eを選択することが好ましい。設備選択部233は、選択された設備100Eの施設への導入コストおよび選択された設備100Eを含む施設における運営コストが、施設利用者が施設に要求するコストを超える場合には、当該施設に関する情報を表示部232に表示させないことが好ましい。
本開示によれば、管理項目の仕様を満たすように設備を備えさせた施設のコストが、施設利用者の要求するコストを超えた場合には、該当施設は表示されないようになるので、施設利用者は所望の施設を効率よく容易に選択することが可能になる。
本開示の第4の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、管理項目を管理可能な設備100Eがない場合、および/または、管理項目の仕様を満たさない設備100Eがある場合に、設備選択部233を含むことが好ましい。設備選択部233は管理項目の仕様を満たす設備100Eを選択することが好ましい。設備選択部233は、選択された設備の施設への導入コストおよび選択された設備を含む施設における運営コストが、施設利用者が施設に要求するコストを超える場合には、以下の処理を実行することが好ましい。すなわち、設備選択部233は、管理項目の仕様を超える仕様を有する設備に対しては、管理項目の仕様を満たす範囲内の仕様を有するグレードダウンした設備を選択することが好ましい。また、設備選択部233は、選択された設備に関する導入コストおよび運転コストが、施設利用者の要求する施設に対するコスト以内の導入コストおよび運転コストを有する設備を選択し、表示部232に表示することが好ましい。
本開示によれば、施設利用者の要求するコスト以下になるように、施設の設備が選択されることが可能になる場合があるので、施設利用者は、適切な設備を有する可能性がある候補施設を漏れなく認識することが可能になる。
本開示の第5の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、コスト入力部234を含むことが好ましい。コスト入力部234は、管理項目ごとに管理項目に対する施設利用者が要求するコストが入力される、および/または、施設に対する施設利用者が要求するコストが入力されることが好ましい。コスト入力部は、選択された設備の施設への導入コストおよび選択された設備を含む施設における運営コストに対して、管理項目ごと、および/または、施設に対して施設利用者が要求するあらたなコストが入力可能であることが好ましい。
本開示によれば、施設利用者は、施設に要求するコストを自由に変動させることによって、利用可能性がある施設の設備を変更させながら、候補施設を漏れなく表示させて選択することが可能になる場合がある。
本開示の第6の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、出力された管理状況が管理項目の仕様を満たしていない場合に、サービス提供者の設備のグレードの変更、または、設備の変更を選択する変更選択部261を含むことが好ましい。シェアオフィスマッチングサービス支援システムは、選択された情報を提示する表示部232を含むことが好ましい。
本開示によれば、施設利用者は、施設の管理状況を容易に認識し、要求する管理項目の仕様が満たされているかをチェック可能となり、施設の設備に対して適切なフィードバックをかけることが可能になる。
本開示の第7の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムにおけるサービス提供者の設備100Eには、サービス提供者によって仕様が決定され、販売される商材を含むことが好ましい。または、シェアオフィスマッチングサービス支援システムにおけるサービス提供者の設備100Eには、サービス提供者と資本において親子関係のある者によって仕様が決定され、販売される商材を含むことが好ましい。
本開示によれば、施設の設置される設備は、サービス提供者にとって容易に仕様を把握可能であるので、施設提供者および施設提供者に適切な設備を提案可能であり、設備の適切な制御および保守が可能になる。
本開示の第8の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの管理項目には、施設を利用する施設利用者の施設利用従業員に対するセキュリティ設備120を設置することが含まれることが好ましい。セキュリティ設備120には、施設利用従業員の施設の入退室時に使用される認証作業装置、施設利用従業員の施設における作業内容を第三者に取得されないようにする保護処理装置が含まれることが好ましい。
本開示によれば、施設利用者は、施設利用従業員が施設を利用する場合に、施設利用者の事業内容を適切に保護することが可能になる。
本開示の第9の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの保護処理装置は、さらに、施設利用従業員400が利用するロッカー、キャビネットを含む什器を施錠管理することが好ましい。
本開示によれば、施設利用者は、施設利用従業員が施設を利用する場合に、施設利用者の事業に関する資料を第3者から適切に保護することが可能になる。
本開示の第10の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの施設100Fは、施設利用者が要求する、施設利用者を含む組織または第三者組織によって規定されるセキュリティに関する認証規格を満たすことが好ましい。認証規格は、セキュリティ設備120を含む設備100Eによって満たされることが好ましい。
本開示によれば、施設提供者は、施設利用者が要求する管理項目の仕様を満足する施設を容易に提供可能とすることが可能になる。
本開示の第11の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの管理項目には、施設を利用する施設利用者の施設利用従業員に対する健康・安全確保設備130を設置することが含まれることが好ましい。健康・安全確保設備130には、施設利用従業員の検温装置および位置追跡装置、換気装置、照明装置、照度測定装置、除菌確認装置から施設利用者が要求する装置が含まれることが好ましい。
本開示によれば、施設利用者は、施設利用従業員が施設を利用する場合に、施設利用従業員の健康・安全を適切に確保および管理することが可能になる。
本開示の第12の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの施設100Fは、施設利用者が要求する、施設利用者を含む組織または第三者組織によって規定される従業員の健康・安全に対する認証規格を満たすことが好ましい。認証規格は、健康・安全確保設備130を含む設備100Eによって満たされることが好ましい。
本開示によれば、施設提供者は、施設利用者が要求する管理項目の仕様を満足する施設を容易に提供可能とすることが可能になる。
本開示の第13の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの健康・安全確保設備130は、施設利用従業員と施設を利用する他のユーザとがあらかじめ定められた距離以内に位置した場合の近接距離を記録することが好ましい。さらに、健康・安全確保設備130は、施設利用従業員と施設を利用する他のユーザとがあらかじめ定められた距離以内に位置した場合の近接距離が維持された時間を示す近接時間を記録することが好ましい。また、健康・安全確保設備130は、他のユーザが感染症に罹患した場合に、近接距離および近接時間があらかじめ定められた感染基準に適合する場合に、施設利用従業員の個人情報に感染可能者であることを示す感染可能者情報を追加することが好ましい。
本開示によれば、施設利用者は、施設利用従業員が施設を利用する場合に、施設利用従業員が感染症に感染する可能性を適切に判定し、施設利用従業員を適切に保護することが可能になる。
本開示の第14の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの管理項目には、施設を利用する施設利用者の施設利用従業員に対する生産性・業務支援設備140を設置することが含まれることが好ましい。生産性・業務支援設備140には、IT環境調整装置およびIT作業支援装置が含まれることが好ましい。IT環境調整装置は施設利用従業員が施設において使用するIT関連電子機器の作業環境を施設利用者が提供する作業環境に調整することが好ましい。IT作業支援装置は施設利用従業員が施設において使用するIT関連電子機器の通信状況をあらかじめ定められたレベル以上に維持することが好ましい。
本開示によれば、施設利用者は、施設利用従業員が施設を利用する場合に、どの施設においても、施設利用者のシステムで作業するレベルのシームレスな作業環境を施設利用従業員に提供することが可能になる。
本開示の第15の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、施設利用者によって選択された施設の中から、施設利用者の施設利用従業員の施設の選択動作を受け付ける従業員用選択動作認識部411を含むことが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員は、施設利用者の管理項目の仕様に適合する施設から、施設利用従業員にとって適切な施設を選択することが可能になる。
本開示の第16の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、従業員用選択動作認識部411に対するアクセスがある場合に、従業員用選択動作認識部411は以下の動作を実行することが好ましい。すなわち、従業員用選択動作認識部411は、アクセス情報を施設利用従業員が所属する施設利用者のスケジューリングシステム380および/または労務管理システム390に送信することが好ましい。また、スケジューリングシステム380および/または労務管理システム390は、施設利用従業員に関するスケジュールから施設利用従業員が使用する施設利用従業員システム400Sに以下の情報を送信することが好ましい。当該情報には、施設利用従業員のスケジュールに含まれる施設に関する情報、または、スケジュールから施設利用従業員の最寄りの施設に関する情報が含まれることが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業者が利用施設を選択する場合に、施設提供者から施設利用従業者のスケジュールに適合する施設の選択アドバイスを受けることが可能になる場合がる。
本開示の第17の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムに関するスケジューリングシステム380および/または労務管理システム390は、施設利用従業員が使用する施設利用従業員システム400Sに以下の情報を送信することが好ましい。当該情報は、施設利用従業員に関するスケジュールから施設利用従業員の所定の期間の勤務時間、残業時間、勤務すべき残り時間、および、残業可能な残り時間の少なくとも1つ以上の時間情報であることが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業者が利用施設を選択する場合に、施設提供者から施設利用従業者の労務管理に適合するように施設の利用時間を選択することが可能になる場合がる。
本開示の第18の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムに関するスケジューリングシステム380および/または労務管理システム390は、以下の動作実行することが好ましい。すなわち、スケジューリングシステム380および/または労務管理システム390は、施設利用従業員が、所定の期間の勤務時間、残業時間を超えて施設において勤務する場合に、IT環境調整装置の動作を終了させることが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業者が施設を利用する場合に、施設提供者から施設利用従業者の労務管理に適合するように施設の利用をガイドすることが可能になる。
本開示の第19の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの従業員用選択動作認識部411は、施設利用従業員が施設において使用を予約するスペースを認識することが好ましい。従業員用選択動作認識部411は、スペースのための換気装置および/または照明装置を含む環境を調節するための環境調整装置が設置されている場合には、環境調整装置に対する予約設定値を認識することが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業者が施設を利用する場合に、施設利用従業者のパーソナル空間の作業環境をあらかじめ設定し、施設利用従業者がスムーズに作業を開始可能になり、施設利用従業者のモチベーションを向上させることが可能になる場合がある。
本開示の第20の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの従業員用選択動作認識部411によって認識された認識予約情報は、施設利用従業員の管理者が使用するシステムに送信されることが好ましい。管理者のシステムの承認認識部370によって、送信された認識予約情報の承認動作が認識されると、従業員用選択動作認識部によって認識された認識予約情報によって、施設の利用予約、施設に関する設備の利用予約が確定されることが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員は利用施設の予約に対する、施設利用従業員の上司による承認をオンラインによってスムーズに受け、利用施設の予約を確定することが可能になる。また、施設利用従業員の上司も、施設利用従業員のスケジュールをオンラインで容易に管理可能になる。
本開示の第21の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの確定された施設の利用予約は、施設利用従業員が所属する施設利用者のスケジューリングシステム380および/または労務管理システム390と共有されることが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員の施設の利用状況を施設利用者は容易に把握可能となり、施設利用者の労務管理を適切に実行することが可能になる。
本開示の第22の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの健康・安全確保設備130には、施設利用者が要求する装置が含まれることが好ましい。当該装置には、施設の会議スペースまたは共有スペースにおける施設利用従業員の位置追跡装置、換気装置、除菌確認装置が含まれることが好ましい。健康・安全確保設備130は当該装置によって、施設利用従業員に対してあらかじめ定められた感染対策基準に適合するか否かを判断することが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員の会議スペースまたは共有スペースにおける移動履歴、および、感染症予防対策状況によって、施設利用従業員の感染症の罹患可能性を適切および迅速に判定することが可能になる。
本開示の第23の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの健康・安全確保設備130には、空気質測定装置、水質測定装置、騒音測定装置から施設利用者が要求する装置が含まれることが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員が設備を利用している場合の作業環境を詳細にモニタリングすることによって、施設利用従業員の施設に対する評価を適切に認識し、施設利用従業員の作業環境を向上させることが可能になる場合がある。
本開示の第24の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの生産性・業務支援設備140には、バイタル情報取得装置が含まれることが好ましい。バイタル情報取得装置は、施設利用従業員の体温、前記施設利用従業員の顔を含む外見や身振りによって示される表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報、施設の会議スペースまたは共有スペースにおける音声情報の少なくとも1つを取得することが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員が設備を利用している場合の精神および身体状態をモニタリングによって推定し、作業環境状態、作業効率等と対応させることで、施設利用従業員にとって快適な空間を提供することが可能になる場合もある。また、会議の適切な運営状況または共有スペースの適切な活用状況のモニタリングまたは促進を実行することも可能になる場合がある。
本開示の第24の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、施設100Fに対する満足度を評価する満足度評価項目に対して施設利用従業員の満足度が入力される施設利用従業員システム400Sを含むことが好ましい。認証作業装置は、すべての満足度評価項目に満足度が入力されたことを示す情報を施設利用従業員システム400Sから受信後に、施設利用従業員の退室を可能とすることが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員にとって満足度が高い施設を構築するためのフィードバック情報を適切に取得することが可能になる場合がある。
本開示の第26の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムは、認証作業装置によって認証された施設利用従業員400が施設を退室したことをトリガとして、以下の処理を実行することが好ましい。例えば、施設利用従業員400に、施設に対する満足度を評価する満足度評価項目に対する満足度の入力を促す、視覚情報および/または音情報を施設利用従業員システム400Sに出力することが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員にとって満足度が高い施設を構築するためのフィードバック情報を施設利用従業員400が施設を退所した後にも適切に取得することが可能になる場合がある。
本開示の第27の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの健康・安全確保設備130には撮像装置が含まれることが好ましい。撮像装置は、撮像装置が撮像した顔の撮像情報から施設に入室しようとするユーザがマスクを着用しているか否かを判定することが好ましい。撮像装置が、ユーザがマスクを着用していないと判定した場合には、セキュリティ設備120に含まれるゲート装置を解錠せずに、視覚情報および/または音情報によって、入室できないことを示す情報をユーザに認識させるようにすることが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員の健康を確保可能な施設を、サービス提供者が提供することが可能になる。
本開示の第28の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムにおいて、個人情報に感染症発症情報または濃厚接触者情報が対応付けられているユーザが、施設に入室しようとする場合には、認証作業装置は以下の動作を実行することが好ましい。すなわち、認証作業装置は、セキュリティ設備120に含まれるゲート装置の解錠信号を出力しないことが好ましい。
本開示によれば、施設利用従業員の健康を確保可能な施設を、サービス提供者が提供することが可能になる。
本開示の第29の態様に係るシェアオフィスマッチングサービス支援システムの設備100Eは、設備によって管理される管理項目の管理状況を検知する検知装置160を含むことが好ましい。検知装置160の検知結果および施設利用従業員の満足度から、施設利用従業員の満足度を向上させるように管理項目の仕様を変更し、変更された仕様を満たすように設備を制御する変更制御部270を含むことが好ましい。
本開示によれば、施設の設備を提供可能な事業者が、施設の利用可能性がある事業者のニーズと施設保有事業者のシーズを適切に適合させ、施設利用者の満足度を向上させることが可能になる。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。また、さまざまな実施形態の一部または全部を組み合わせて新たな実施形態とすることも可能である。
100 施設提供者
100F 施設提供者施設
100E 設備
200 サービス提供者
200S サービス提供者システム
300 施設利用者
300S 施設利用者システム
400 施設利用従業員
400S 施設利用従業員システム
1000 シェアオフィスマッチングサービス支援システム

Claims (29)

  1. 施設を所有する施設提供者と、前記施設を利用したい施設利用者とを仲介するサービス提供者が管理するシェアオフィスマッチングサービス支援システムであって、
    前記施設利用者が利用を希望する前記施設に対する管理項目のうち、少なくとも一部に対応した設備が前記施設に配置されており、
    前記サービス提供者のシステムは、
    前記管理項目の管理状況を前記施設利用者に対して出力する出力部と、
    前記設備の仕様と前記管理項目の仕様とのマッチング度を前記施設ごとに表示し、
    前記施設利用者の前記施設の選択動作を受け付ける利用者用選択動作認識部と、を含むシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  2. 前記マッチング度は、前記管理項目の仕様を前記設備の仕様が超えるか否か、若しくは、前記管理項目の仕様を前記設備の仕様が超える、または、超えない程度を示し、前記マッチング度は前記施設の前記管理項目ごとに表示され、
    前記管理項目を管理可能な設備がない場合、および/または、前記管理項目の仕様を満たさない設備がある場合には、当該設備に関する管理項目は前記マッチング度を示す管理項目とは分離されて表示される表示部を含む請求項1に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  3. 前記管理項目を管理可能な設備がない場合、および/または、前記管理項目の仕様を満たさない設備がある場合には、前記管理項目の仕様を満たす設備を選択する設備選択部を含み、
    前記設備選択部は、選択された前記設備の前記施設への導入コストおよび選択された前記設備を含む前記施設における運営コストが、前記施設利用者が前記施設に要求するコストを超える場合には、当該施設に関する情報を表示部に表示させない請求項1に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  4. 前記管理項目を管理可能な設備がない場合、および/または、前記管理項目の仕様を満たさない設備がある場合には、前記管理項目の仕様を満たす設備を選択する設備選択部を含み、
    前記設備選択部は、選択された前記設備の前記施設への導入コストおよび選択された前記設備を含む前記施設における運営コストが、前記施設利用者が前記施設に要求するコストを超える場合には、前記管理項目の仕様を超える仕様を有する前記設備に対しては、前記管理項目の仕様を満たす範囲内の仕様を有するグレードダウンした設備を選択し、選択された設備に関する導入コストおよび運転コストが、前記施設利用者の要求する前記施設に対するコスト以内の導入コストおよび運転コストを有する設備を選択し、表示部に表示する請求項1に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  5. 前記管理項目ごとに前記管理項目に対する前記施設利用者が要求するコストが入力される、および/または、前記施設に対する前記施設利用者が要求するコストが入力されるコスト入力部であって、前記コスト入力部は、選択された前記設備の前記施設への導入コストおよび選択された前記設備を含む前記施設における運営コストに対して、前記管理項目ごと、および/または、前記施設に対して前記施設利用者が要求するあらたなコストが入力可能な前記コスト入力部を含む請求項3または4に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  6. 出力された前記管理状況が、前記管理項目の仕様を満たしていない場合に、前記サービス提供者の前記設備のグレードの変更、または、前記設備の変更を選択する変更選択部を含み、選択された情報を提示する表示部を含む請求項1から5のいずれか一項に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  7. 前記サービス提供者の設備には、前記サービス提供者または前記サービス提供者と資本において親子関係のある提供者によって仕様が決定され、販売される商材を含む請求項1から6のいずれか一項に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  8. 前記管理項目には、前記施設を利用する前記施設利用者の施設利用従業員に対するセキュリティ設備を設置することが含まれ、前記セキュリティ設備には、前記施設利用従業員の前記施設の入退室時に使用される認証作業装置、前記施設利用従業員の前記施設における作業内容を第三者に取得されないようにする保護処理装置が含まれる請求項1から7のいずれか一項に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  9. 前記保護処理装置は、さらに、前記施設利用従業員が利用するロッカー、キャビネットを含む什器を施錠管理する請求項8に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  10. 前記施設は、前記セキュリティ設備を含む設備によって、前記施設利用者が要求する、前記施設利用者を含む組織または第三者組織によって規定されるセキュリティに関する認証規格を満たす請求項8に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  11. 前記管理項目には、前記施設を利用する前記施設利用者の施設利用従業員に対する健康・安全確保設備を設置することが含まれ、前記健康・安全確保設備には、前記施設利用従業員の検温装置および位置追跡装置、換気装置、照明装置、照度測定装置、除菌確認装置から前記施設利用者が要求する装置が含まれる請求項1から10のいずれか一項に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  12. 前記施設は、前記健康・安全確保設備を含む設備によって、前記施設利用者が要求する、前記施設利用者を含む組織または第三者組織によって規定される従業員の健康・安全に対する認証規格を満たす請求項11に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  13. 前記健康・安全確保設備は、前記施設利用従業員と前記施設を利用する他のユーザとがあらかじめ定められた距離以内に位置した場合の近接距離、および、前記近接距離が維持された時間を示す近接時間を記録し、前記他のユーザが感染症に罹患した場合に、前記近接距離および前記近接時間があらかじめ定められた感染基準に適合する場合に、前記施設利用従業員の個人情報に感染可能者であることを示す感染可能者情報を追加する請求項12に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  14. 前記管理項目には、前記施設を利用する前記施設利用者の施設利用従業員に対する生産性・業務支援設備を設置することが含まれ、前記生産性・業務支援設備には、IT環境調整装置およびIT作業支援装置が含まれ、前記IT環境調整装置は前記施設利用従業員が前記施設において使用するIT関連電子機器の作業環境を前記施設利用者が提供する作業環境に調整し、前記IT作業支援装置は前記施設利用従業員が前記施設において使用するIT関連電子機器の通信状況をあらかじめ定められたレベル以上に維持する請求項1から13のいずれか一項に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  15. 前記施設利用者によって選択された施設の中から、前記施設利用者の施設利用従業員の前記施設の選択動作を受け付ける従業員用選択動作認識部を含む請求項1から14のいずれか一項に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  16. 前記従業員用選択動作認識部に対するアクセスがある場合に、前記従業員用選択動作認識部はアクセス情報を前記施設利用従業員が所属する前記施設利用者のスケジューリングシステムおよび/または労務管理システムに送信し、前記スケジューリングシステムおよび/または労務管理システムは、前記施設利用従業員に関するスケジュールから、前記スケジュールに含まれる施設に関する情報、または、前記スケジュールから前記施設利用従業員の最寄りの施設に関する情報を、前記施設利用従業員が使用するシステムに送信する請求項15に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  17. 前記スケジューリングシステムおよび/または労務管理システムは、前記施設利用従業員に関するスケジュールから前記施設利用従業員に、所定の期間の勤務時間、残業時間、勤務すべき残り時間、および、残業可能な残り時間の少なくとも1つ以上の時間情報を前記施設利用従業員が使用するシステムに送信する請求項16に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  18. 前記施設利用従業員が所属する前記施設利用者のスケジューリングシステムおよび/または労務管理システムは、前記施設利用従業員が、所定の期間の勤務時間、残業時間を超えて前記施設において勤務する場合に、前記IT環境調整装置の動作を終了させる請求項14に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  19. 前記従業員用選択動作認識部は、前記施設利用従業員が前記施設において使用を予約するスペースを認識し、前記スペースに、前記スペースのための換気装置および/または照明装置を含む環境を調節するための環境調整装置が設置されている場合には、前記環境調整装置に対する予約設定値を認識する請求項15に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  20. 前記従業員用選択動作認識部によって認識された認識予約情報は、前記施設利用従業員の管理者が使用するシステムに送信され、前記管理者のシステムの承認認識部によって、送信された前記認識予約情報の承認動作が認識されると、前記従業員用選択動作認識部によって認識された前記認識予約情報によって、前記施設の利用予約、前記施設に関する設備の利用予約が確定される請求項15から請求項17または請求項19に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  21. 確定された前記施設の利用予約は、前記施設利用従業員が所属する前記施設利用者のスケジューリングシステムおよび/または労務管理システムと共有される請求項20に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  22. 前記健康・安全確保設備には、前記施設の会議スペースまたは共有スペースにおける前記施設利用従業員の位置追跡装置、換気装置、除菌確認装置から前記施設利用者が要求する装置が含まれ、前記健康・安全確保設備は前記施設利用従業員に対してあらかじめ定められた感染対策基準に適合するか否かを判断する請求項11に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  23. 前記健康・安全確保設備には、空気質測定装置、水質測定装置、騒音測定装置から前記施設利用者が要求する装置が含まれる請求項11または請求項22に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  24. 前記生産性・業務支援設備には、バイタル情報取得装置が含まれ、前記バイタル情報取得装置は、施設利用従業員の体温、前記施設利用従業員の顔を含む外見や身振りによって示される表情情報、脈拍情報、酸素飽和度情報、前記施設の会議スペースまたは共有スペースにおける音声情報の少なくとも1つを取得する請求項14に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  25. 前記施設に対する満足度を評価する満足度評価項目に対して施設利用従業員の前記満足度が入力されるシステムを含み、前記認証作業装置は、すべての満足度評価項目に前記満足度が入力されたことを示す情報を前記システムから受信後に、前記施設利用従業員の退室を可能とする請求項8に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  26. 前記認証作業装置によって認証された施設利用従業員が施設を退室したことをトリガとして、施設利用従業員に、前記施設に対する満足度を評価する満足度評価項目に対する前記満足度の入力を促す、視覚情報および/または音情報を前記施設利用従業員のシステムに出力する請求項8に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  27. 前記健康・安全確保設備には撮像装置が含まれ、前記撮像装置は、前記撮像装置が撮像した顔の撮像情報から前記施設に入室しようとするユーザがマスクを着用しているか否かを判定し、前記撮像装置が、前記ユーザがマスクを着用していないと判定した場合には、セキュリティ設備に含まれるゲート装置を解錠せずに、視覚情報および/または音情報によって、入室できないことを示す情報を前記ユーザに認識させるようにする請求項11に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  28. 個人情報に感染症発症情報または濃厚接触者情報が対応付けられているユーザが、前記施設に入室しようとする場合には、前記認証作業装置は、セキュリティ設備に含まれるゲート装置の解錠信号を出力しない請求項8に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
  29. 前記設備は、前記設備によって管理される前記管理項目の管理状況を検知する検知装置を含み、前記検知装置による検知結果および施設利用従業員の満足度から、前記施設利用従業員の前記満足度を向上するように前記管理項目の仕様を変更し、変更された前記仕様を満たすように前記設備を制御する変更制御部を含む請求項25に記載のシェアオフィスマッチングサービス支援システム。
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