JP2022061300A - 画像形成装置、画像形成システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像のずれを目立たなくすること。【解決手段】本発明の一態様に係る画像形成装置は、第1方向における複数の位置ごとで前記第1方向に交差する第2方向に移動されながら、所定の部分画像を含む画像を記録媒体に形成する画像形成装置であって、画像データに基づき液体を吐出する液体吐出部と、前記第2方向における前記画像の両端部間を前記画像形成装置が1回移動する間に前記部分画像が形成されるように、前記画像データを変更する変更部とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システム及びプログラムに関する。
従来、紙搬送機構を削除し、記録媒体上でユーザの手等により移動されながら液体を吐出して画像を形成するハンドヘルドプリンタ等の画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置は、第1方向に交差する第2方向に移動されながら、第1方向に沿って複数のノズルが配列するノズル列の各ノズルから液体を吐出して記録媒体に画像を形成する。また第1方向における画像のサイズがノズル列の幅より大きい場合には、第1方向における複数の位置ごとで、第2方向に移動されながら液体を吐出して記録媒体に画像を形成する。
一方、記録媒体上での画像のずれを抑制するために、加速度を発生させる複数のアクチュエータを画像形成装置の移動量に基づいて駆動させ、画像形成装置が移動する方向を力覚提示する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の構成では、画像のずれが目立つ場合がある。
本発明は、画像のずれを目立たなくすることを課題とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、第1方向における複数の位置ごとで前記第1方向に交差する第2方向に移動されながら、所定の部分画像を含む画像を記録媒体に形成する画像形成装置であって、画像データに基づき液体を吐出する液体吐出部と、前記第2方向における前記画像の両端部間を前記画像形成装置が1回移動する間に前記部分画像が形成されるように、前記画像データを変更する変更部とを有する。
本発明によれば、画像のずれを目立たなくすることができる。
実施形態に係る液体吐出システムによる画像形成例を示す図である。 第1実施形態に係るHHPのハードウェア構成例のブロック図である。 第1実施形態に係る制御部のハードウェア構成例のブロック図である。 画像出力器のハードウェア構成例のブロック図である。 第1実施形態に係る液体吐出システムの機能構成例のブロック図である。 ナビゲーションセンサの位置算出方法例を示す図である。 第1実施形態に係る液体吐出システムの動作例のフローチャートである。 比較例に係るHHPによる画像形成の図であり、(a)は画像データの図、(b)は画像データに基づく画像の図、(c)は画像形成結果の図である。 第1実施形態に係るHHPによる画像形成例の図であり、(a)は画像データの図、(b)は画像データに基づく画像例の図、(c)は画像形成結果例の図である。 プレビュー画像の利用例を示す図であり、(a)はプレビュー画像例の図、(b)はマニュアル変更例の図、(c)は画像形成結果例の図である。 第1変形例に係る画像形成例の図であり、(a)は画像データに基づく画像例の図、(b)は画像形成結果例の図である。 第2変形例に係る画像データ例を示す図であり、(a)は変更前の画像データ例の図、(b)は変更後の画像データ例の図である。 第3変形例に係る画像データ例の図であり、(a)は変更前の画像データ例の図、(b)は顔画像データの特定例の図、(c)は変更後の画像データ例の図である。 第2実施形態に係る液体吐出システムの機能構成例のブロック図である。 第2実施形態に係るHHPによる画像形成例の図であり、(a)は比較例に係る画像ずれの図、(b)は画像データの第1変更例の図、(c)は画像データの第2変更例の図である。 第3実施形態に係る液体吐出システムの機能構成例のブロック図である。 第3実施形態に係るHHPによる画像形成例の図であり、(a)は画像形成順の指示例の図、(b)は画像形成結果例の図である。 比較例に係るHHPによる画像形成を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
また以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための画像形成装置を例示するものであって、本発明を以下に示す実施形態に限定するものではない。以下に記載されている構成部品の形状、その相対的配置、パラメータの値等は特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。
実施形態に係る画像形成装置は、第1方向における複数の位置ごとで、第1方向に交差する第2方向に移動されながら、画像データに基づき液体を吐出して、所定の部分画像を含む画像を記録媒体に形成するハンドヘルドプリンタ(以下、HHPという)等の画像形成装置である。なお、画像データは形成対象となる画像を表す情報を意味する。
該画像形成装置は、例えば第1方向における第1の位置で、第2方向に移動されながら第2方向における画像の両端部間の第1の画像を記録媒体に形成する。次に、第1の位置から第1方向に沿ってずれた第2の位置で、再度第2方向に移動されながら第2方向における画像の両端部間の第2の画像を記録媒体に形成する。これを複数回繰り返して、記録媒体上に2次元の画像を形成する。
しかし、画像形成の際に、画像形成装置の第2方向への移動の開始位置又は移動量が第1の画像と第2の画像で異なること、或いは移動される画像形成装置のスリップ又は位置の検出誤差等に起因して、第1の画像と第2の画像の境界で、記録媒体上の画像がずれる場合がある。特に、画像のうちの所定の部分画像が上記の境界を含むと、画像のずれが目立ちやすくなる。この所定の部分画像は、画像のうちの注目を集めやすい一部の画像領域を意味する。例えば、画像のうちの人物の画像を含む一部の画像領域、又は文字画像を含む一部の画像領域等である。以下では、所定の部分画像を「注目領域」と称する。
実施形態に係る画像形成装置は、第2方向における画像の両端部間を画像形成装置が1回移動する間に注目領域が形成されるように、画像データを変更する。
これにより、第2方向における1回の移動で注目領域を形成可能にし、注目領域が第1の画像と第2の画像等の画像の境界を含まないようにすることで、画像のずれを目立たなくする。
以下では、HHPを有する液体吐出システムを一例として実施形態を説明する。HHPは、画像形成装置の一例であり、液体吐出システムは画像形成システムの一例である。
なお、実施形態の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷は何れも同義語とする。また記録媒体は、用紙、記録紙、記録用紙、普通紙、光沢紙、フィルム、布等の被記録媒体を含む。記録媒体の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等で、液体が一時的でも付着可能であればよい。また、記録媒体はシート状の形状に限られず、壁や天井等の構造物、或いは段ボールの側面、底面、上面等であってもよい。また、地面や施設等に固定されている立体物の表面を記録媒体としてもよい。
液体は、液体吐出部から吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料等を含む溶液、懸濁液、エマルジョン等である。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液等の用途で用いることができる。
また液体吐出部は、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータ等を使用するものが含まれる。
[実施形態]
液体吐出システム100は、HHP20と、HHP20に形成対象の画像情報を送信する画像出力器11とを含む。或いは、液体吐出システム100は、HHP20と、画像出力器11で動作するプログラムとを含む。またインク(液体の一例)を吐出するヘッドをIJ記録ヘッドという。IJ記録ヘッドは画像データに基づき液体を吐出する液体吐出部の一例である。
<液体吐出システム100による画像形成例>
図1は、液体吐出システム100による画像形成の一例を説明する図である。図1に示すように、液体吐出システム100は、HHP20と画像出力器11とを有する。
画像出力器11は、HHP20と無線又は有線で通信する機能を有する情報処理装置である。画像出力器11は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、ハンディターミナル、ウェアラブルPC(腕時計型、サングラス型等)、携帯型のゲーム機、カーナビゲーション、デジタルカメラ、プロジェクタ、テレビ会議端末、又はドローン等を含む。
HHP20は、画像出力器11から形成対象の画像データを受信し、画像データと、HHP20の位置情報とに基づいて取得される目標吐出位置でインクを吐出する。
ユーザがHHP20を把持して記録媒体12上をX'軸正方向にフリーハンドで移動させると、HHP20は、目標吐出位置に到達した際にインクを吐出して、形成対象の画像の一部を記録媒体12上に形成する。
HHP20がX'軸正方向における記録媒体12の端部、或いは画像の端部まで移動されて、HHP20のX'軸正方向への移動が終わると、ユーザはHHP20をY'軸正方向に移動させる。Y'軸正方向にずれた位置で、ユーザがHHP20をX'軸正方向に移動させると、HHP20は形成対象の画像の一部を記録媒体12上に形成する。このように、HHP20はX'軸方向及びY'軸方向のそれぞれに複数回移動されることで、形成対象の画像全体を記録媒体12に形成することができる。
但し、図1では、HHP20がX'軸正方向に移動され、その後Y'軸正方向に移動される動作を例示したが、移動方向はこれに限定されるものではない。HHP20はX'軸負方向、又はY'軸負方向に移動されて画像形成を行うこともできる。またHHP20は、X'軸方向への1回目の移動(往路)ではX'軸正方向に移動され、2回目の移動(復路)ではX'軸負方向に移動されてもよい。ここで、X'軸方向は第2方向に対応し、Y'軸方向は第1方向に対応する。なお、HHP20が移動されるという表現は、HHP20が走査されるという表現に置き換えることもできる。
HHP20は、記録媒体12にインクを吐出して画像形成を行うためインクジェットプリンタということができる。吐出する液体はインクに限定されるものではなく、少なくとも吐出時に液状になればよいため液体吐出装置ということもできる。また、画像形成を行うため、HHP20を画像形成装置又は印刷装置といってもよいし、画像を処理するため画像処理装置といってもよい。HHP20は、ユーザが手で持って携帯できるという意味からHMP(Handy Mobile Printer)という場合がある。
また、HHP20は、マルチパスモードで画像形成を行うことができる。ここで、マルチパスモードとは、HHP20を複数回走査して画像形成を行うモードである。
またIJ記録ヘッドはY'軸方向に沿って配列する複数のノズルを含むノズル列を有し、HHP20がX'軸方向への1回の移動で形成可能なY'軸方向における画像の幅は、Y'軸方向におけるノズル列の幅以下である。HHP20は、Y'軸方向におけるノズル列の幅より大きい画像を、マルチパスモードで形成することができる。
<構成例>
(HHP20の構成例)
次に図2を参照して、HHP20のハードウェア構成について説明する。図2は、HHP20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。HHP20が備える制御部25は、HHP20の全体動作を制御する。
図2に示すように、制御部25は、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31のそれぞれに電気的に接続している。
またHHP20は電力により駆動されるため、電源22と電源回路21とを有する。電源回路21は、電源22が生成する電力を、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、IJ記録ヘッド24、制御部25、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31のそれぞれに供給する。また電源回路21は、電源22の電圧を各部に適した電圧に降圧又は昇圧できる。
電源22は主に電池(バッテリ)である。電池は、市販の乾電池又は充電池であっても専用の充電池であってもよい。また太陽電池や商用電源(交流電源)、燃料電池等であってもよい。電源22が充電可能な電池である場合、電源回路21は交流電源の接続を検出して電池の充電回路に接続し、電源22の充電を可能にする。
IJ記録ヘッド駆動回路23は駆動電圧波形データを用いて、IJ記録ヘッド24を駆動するための駆動電圧波形を生成する。吐出されたインクの液滴サイズ等に応じた駆動電圧波形を生成できる。
IJ記録ヘッド24は、インクを吐出するためのヘッドである。IJ記録ヘッド24は、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色のインクを吐出できる。但し、これに限定されるものではなく、ブラック1色を吐出する構成であってもよいし、5色以上のインクを吐出する構成であってもよい。
OPU(Operation panel Unit)26は、HHP20の状態を表示するLED、ユーザがHHP20に画像形成を指示するためのスイッチ等を有する。但し、これに限定されるものではなく、液晶ディスプレイを備えてもよく、更にタッチパネルを備えてもよい。また、音声入力機能を備えてもよい。OPU26は印字ボタン26aを有する。印字ボタン26aは、印字開始の指示を受け付けるボタンである。
通信I/F27は、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像出力器11から画像の受信等を行う。通信I/F27は、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、赤外線、4G(携帯電話)、又はLTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した通信装置である。また、このような無線通信の他、有線LAN、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等を用いた有線通信に対応した通信装置であってもよい。
ROM(Read Only Memory)28は、HHP20のハードウェア制御を行うファームウェア、IJ記録ヘッド24の駆動電圧波形データ(液体を吐出するための電圧変化を規定するデータ)、又はHHP20の初期設定データ等を格納する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)29は、通信I/F(Interface)27が受信した画像の記憶、又はROM28から展開されたファームウェアを格納する。DRAM29は、制御部25がファームウェアを実行する際のワークメモリとなる。
ナビゲーションセンサ30は、所定のサンプリング周期ごとにHHP20の移動量を検出するセンサである。ナビゲーションセンサ30は、例えば、発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)やレーザ等の光源と、記録媒体12を撮像する撮像センサとを有する。HHP20が記録媒体12上で移動されると、ナビゲーションセンサ30は、記録媒体12の微小なエッジを次々に検出する(撮像する)。検出されたエッジ間の距離を解析することで移動量を得ることができる。
実施形態では、HHP20は、HHP20の底面に1つのナビゲーションセンサ30を搭載するが、HHP20は、2つのナビゲーションセンサ30を搭載してもよい。ナビゲーションセンサ30が2つある場合は、HHP20は回転角を検出可能になる。
ジャイロセンサ31は回転角を検出する。なお、ナビゲーションセンサ30として、更に多軸の加速度センサを用いてもよく、HHP20は加速度センサのみでHHP20の移動量を検出してもよい。
ジャイロセンサ31は、記録媒体12の平面に垂直な軸を中心にHHP20が回転した際の角速度を検出するセンサである。制御部25はこの角速度を積分してHHP20の姿勢を算出する。姿勢とは記録媒体12の平面に垂直な軸に対するHHP20の回転角をいう。回転角の基準の一例は印刷の開始時のHHP20の長手方向である。
制御部25は、ナビゲーションセンサ30により検出される移動量及びジャイロセンサ31により検出される角速度を元に、IJ記録ヘッド24に含まれる各ノズルの位置情報、該位置情報に応じて形成する画像の決定、並びに吐出すべきノズルであるか否かの判定等を行う。
また制御部25は、X'軸方向における画像の両端部間をHHP20が1回移動する間に、人物の顔等の注目を集めやすい注目領域が形成されるように、画像データを変更する。この制御部25の構成については、図3を用いて詳述する。
(制御部25の構成例)
図3は、制御部25のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。図3に示すように、制御部25は、SoC50とASIC(Application Specific Integrated Circuit)/FPGA(Field Programmable Gate Array)40とを備える。
SoC50とASIC/FPGA40はバス46及び47を介して通信する。ASIC/FPGA40は、どちらの実装技術で設計されてもよいことを意味し、ASIC/FPGA40以外の他の実装技術で構成されてよい。また、SoC50とASIC/FPGA40を別のチップにすることなく1つのチップや基板で構成してもよい。或いは、3つ以上のチップや基板で実装してもよい。
SoC50は、バス47を介して接続されたCPU33、位置算出回路34、メモリCTL(コントローラ)35、及びROM CTL(コントローラ)36等の構成を有する。なお、SoC50が有する構成要素はこれらに限られない。
また、ASIC/FPGA40は、バス46を介して接続されたImage RAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、IJ記録ヘッド制御部44及びジャイロセンサI/F45を有する。なお、ASIC/FPGA40が有する構成要素はこれらに限定されるものではない。
CPU33は、ROM28からDRAM29に展開されたファームウェア(プログラム)等を実行し、SoC50内の位置算出回路34、メモリCTL35、及びROM CTL36の動作を制御する。また、ASIC/FPGA40内のImage RAM37、DMAC(Direct Memory Access Controller)38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、IJ記録ヘッド制御部44及びジャイロセンサI/F45等の動作を制御する。
位置算出回路34は、ナビゲーションセンサ30が検出するサンプリング周期ごとの移動量及びジャイロセンサ31が検出するサンプリング周期ごとの角速度に基づいて、HHP20の位置情報(例えば座標)を算出する。HHP20の位置情報とは、厳密には、IJ記録ヘッド24(図2参照)に含まれる各ノズルの位置情報である。制御部25はナビゲーションセンサ30の位置情報に基づき、各ノズルの位置情報を算出できる。なお、位置算出回路34の機能を、CPU33が所定のプログラムを実行することで実現してもよい。
制御部25は、所定の原点(画像形成が開始される時のHHP20の初期位置)を基準にナビゲーションセンサ30の位置情報を算出する。また、位置算出回路34は、過去の位置情報と最も新しい位置情報との差に基づいて移動方向や加速度を推定し、次回の吐出タイミングにおけるナビゲーションセンサ30の位置情報を予測する。こうすることで、ユーザの走査に対する遅れを抑制してインクを吐出できる。
メモリCTL35は、DRAM29とのインタフェースであり、DRAM29に対しデータを要求し、取得したファームウェアをCPU33に送出したり、取得した画像をASIC/FPGA40に送出したりする。
ROM CTL36は、ROM28とのインタフェースであり、ROM28に対しデータを要求し、取得したデータをCPU33やASIC/FPGA40に送出する。
回転器39は、インクを吐出するIJ記録ヘッド、IJ記録ヘッド内のノズル位置、及び取り付け誤差等によるIJ記録ヘッドの傾きに応じて、DMAC38が取得した画像を回転させる。DMAC38は回転後の画像をIJ記録ヘッド制御部44へ出力する。
Image RAM37はDMAC38が取得した画像を一時的に格納する。すなわち、HHP20は、ある程度の画像をImage RAM37にバッファリングし、HHP20の位置情報に応じてバッファリングした画像を読み出すことができる。
IJ記録ヘッド制御部44は、画像(Tiff形式等)にディザ処理などを施して大きさと密度で画像を表す点の集合に画像を変換する。これにより、画像は吐出位置と点のサイズのデータとなる。IJ記録ヘッド制御部44は点のサイズに応じた制御信号をIJ記録ヘッド駆動回路23に出力する。
IJ記録ヘッド駆動回路23は上記のように制御信号に対応した駆動波電圧形データを用いて、駆動電圧波形を生成する。
ナビゲーションセンサI/F42は、ナビゲーションセンサ30と通信し、ナビゲーションセンサ30からの情報として移動量dX0及びdY0を受信し、その値を内部レジスタに格納する。
印字/センサタイミング生成部43は、ナビゲーションセンサI/F42とジャイロセンサI/F45が情報を読み取るタイミングを通知し、IJ記録ヘッド制御部44に駆動タイミングを通知する。印字/センサタイミングは、印字又はセンサのタイミングを意味する。情報を読み取るタイミングの周期はインクの吐出タイミングの周期よりも長い。IJ記録ヘッド制御部44は吐出ノズル可否判定を行い、インクを吐出すべき目標吐出位置があればインクを吐出し、目標吐出位置がなければ吐出しないと判定する。
ジャイロセンサI/F45は、印字/センサタイミング生成部43により生成されたタイミングになるとジャイロセンサ31が検出する角速度を取得してその値を内部レジスタに格納する。
割込みコントローラ41は、ナビゲーションセンサI/F42がナビゲーションセンサ30との通信が完了したことを決定して、SoC50へそれを通知するための割込み信号を出力する。CPU33はこの割込みにより、ナビゲーションセンサI/F42が内部レジスタに記憶するΔX'及びΔY'を取得する。その他、エラー等のステータス通知機能も有する。ジャイロセンサI/F45に関しても同様に、割込みコントローラ41はSoC50に対し、ジャイロセンサ31との通信が終了したことを通知するための割込み信号を出力する。
(画像出力器11の構成例)
次に図4を参照して、画像出力器11の構成について説明する。図4は、画像出力器11のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、画像出力器11は、CPU201、フラッシュROM202、RAM203、無線通信モジュール204、アンテナ205、カメラ206、LCD(Liquid Crystal Display)207、タッチパネル208、外部I/F209、マイク210、及びスピーカー211等を有する。これらはバス212に接続され、データのやり取りが可能である。また、画像出力器11はバッテリ213を有し、上記の各デバイスへ電力を供給する。
CPU201は、フラッシュROM202に記憶されたプログラムに従って、各種データの演算処理等により画像出力器11全体を制御する。フラッシュROM202は、画像出力器11全体を制御するプログラム202pを記憶すると共に、各種データを記憶するストレージとしても機能する。ここで、プログラム202pは、HHP20が適切に動作するように開発されたアプリケーションである。
画像出力器11は、CPU201のワークメモリとしてRAM203を使用する。RAM203はフラッシュROM202に記憶されたプログラム202pを読み込み、CPU201はプログラム202pを実行する。
無線通信モジュール204はBluetooth、無線LAN、NFC、又は、赤外線等によりHHP20と通信する。4GやLTEなどの携帯電話回線を利用した音声通信やデータ通信を行ってもよい。
カメラ206は撮像素子から出力された画像信号をA/D(Analog/Digital)変換する。LCD207は、画像出力器11を操作するためのアイコンや、各種のデータを表示する。タッチパネル208はLCD207に重なり合って密着しており、指の接触位置の位置情報を検出する。
外部I/F209は、例えばUSBインタフェースであり、外部機器を接続するためのインタフェースである。マイク210は入力された音声信号をA/D変換する。スピーカー211は音データをD/A(Digital/Analog)変換して可聴信号を出力する。
<機能構成例>
次に、液体吐出システム100の機能構成について、図5を参照して説明する。図5は、液体吐出システム100の機能構成の一例を示すブロック図である。以下では、液体吐出システム100の備える画像出力器11及びHHP20の制御部25のそれぞれの機能構成を説明する。
(画像出力器11)
図5に示すように、画像出力器11は、通信部51と、LCD制御部52と、操作受付部53と、画像形成制御部54と、記憶部55と、画像取得部56と、特定部57と、変更部58と、生成部59とを有する。
画像出力器11は、CPU201がプログラム202pを実行し、図6に示したハードウェアと協働することで、これらの機能を実現する。より具体的には、画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行し、無線通信モジュールを制御すること等で通信部51の機能を実現し、LCD207を制御すること等によりLCD制御部52の機能を実現する。また画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行し、タッチパネル208を制御すること等により操作受付部53の機能を実現する。さらに画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行すること等により、画像形成制御部54、画像取得部56、特定部57、変更部58及び生成部59の各機能を実現する。
なお、プログラム配信用のサーバがプログラム202pを配信してもよい。またHHP20の製造業者が、プログラム202pが記憶されたUSBメモリや光記憶媒体等の可搬性の記憶媒体を配布してもよい。
通信部51は、HHP20との間で各種の情報を送受信する。本実施形態では、画像に関する情報をHHP20に送信する。
LCD制御部52は、LCD207に表示される各種の画面の表示に関する制御を行う。操作受付部53は、ユーザの画像出力器11に対する各種の操作を受け付ける。
画像形成制御部54は、画像の形成に関する制御を行う。すなわち、HHP20との通信、画像の生成、及び画像形成の中断又は再開等に関する制御を行う。
記憶部55は、画像551を記憶する。画像551はどのようなファイルフォーマットでもよいが、例えばTiff、JPEG又はBMP等の画像ファイルである。或いは、PDL(Page Description Language)で記述された画像データ(ポストスクリプト、PDF等)であってもよい。
画像取得部56は、記憶部55を参照して、画像の元となる画像データを取得し、取得した画像データを、通信部51を介してHHP20に送信する。
特定部57は、画像取得部56が取得した画像データのうち、注目領域に対応する部分画像データを特定する。例えば、特定部57は、画像データを構成するX'軸方向に沿う画素列のうち、画像データの輝度値の変化が最も大きい画像列をY'軸方向における中央に含み、Y'軸方向に所定の幅を有する領域を、部分画像データとして特定する。
X'軸方向に沿う輝度値の変化が最も大きい画像列の画像データは、記録媒体に形成される画像のうち、X'軸方向に沿う画像濃度の変化が最も大きい画像領域に対応する画像データである。換言すると、HHP20は、記録媒体に形成する画像のうち、X'軸方向に沿う画像濃度の変化が最も大きい画像領域を、X'軸方向に沿う輝度値の変化が最も大きい画像列の画像データに基づき形成することができる。
但し、部分画像データの特定方法は、上述した方法に限定されるものではない。例えば、画像データに含まれる人物又はキャラクター等の顔又は顔の中の一部、或いは画像データに含まれる物体の大きさ又は物体の中の一部、画像データに含まれる文字の形状又は文字の中の一部、画像データ内で輝度の変化が多い領域等を、画像認識アルゴリズム等により認識して部分画像データを特定することもできる。AI(Artificial Intelligence)技術を適用してもよい。また画像データ内で輝度の変化が少ない領域を非注目領域として特定し、画像データ内の非注目領域以外の領域を部分画像データとして特定することもできる。
変更部58は、X'軸方向における画像の両端部間をHHP20が1回移動する間に注目領域が形成されるように、画像データを変更する。例えば変更部58は、Y'軸方向におけるノズル列の幅に対応する幅を有する複数の領域に画像が分割された際に、画像のうちの部分画像が複数の領域の境界を含まないように、画像データを変更する。
画像データに余白領域を追加したり、画像データから余白領域を削除したりすると、複数の領域に画像を分割した際の境界の位置が変わるため、変更部58は、画像データに対して余白領域の追加又は削減の何れか一方を行うことで、分割した複数の領域の境界を注目領域が含まないように画像データを変更することができる。ここで、余白領域とは、画像データにおいて文字や図形、写真等の情報を含まない領域をいう。
変更部58は、Y'軸方向における画像データの端部で、余白領域の追加又は削減の何れか一方を行うと、複雑な処理を行うことなく画像データを変更できるため、より好適である。
生成部59は、変更部58による変更後の画像データに基づき、HHP20のユーザが確かめるためのプレビュー画像を生成する。生成部59は、生成したプレビュー画像を、LCD制御部52を介してLCD207に表示させる。或いは、生成部59は、通信部51を介して制御部25にプレビュー画像を送信してもよい。この場合には、OPU制御部67は、通信部51が受信したプレビュー画像をOPU26に表示させる。
ユーザは表示されたプレビュー画像を視認し、操作受付部53を介して、画像データに対する所望の変更操作を行うことができる。
(制御部25)
また、図5に示すように、制御部25は、情報取得制御部61と、位置管理部62と、起動処理部63と、通信部64と、画像記憶部65と、吐出制御部66と、OPU制御部67とを有する。制御部25は、図3に示したCPU33がROM28に記憶されたプログラムを実行すること等により、情報取得制御部61、位置管理部62、起動処理部63、通信部64、吐出制御部66、及びOPU制御部67の各機能を実現できる。また図3に示したメモリCTL35等が画像記憶部65の機能を実現できる。
情報取得制御部61は、移動されるHHP20の位置情報を取得する。情報取得制御部61は、ナビゲーションセンサ30、又はジャイロセンサ31等の各種のセンサからセンサが検出した情報を取得するタイミングであるか否かを判断し、情報を取得するタイミングであれば各センサから情報を取得できる。
位置管理部62は、HHP20の画像形成動作を制御するために、HHP20の位置情報を管理する。すなわち、ユーザによる画像形成開始の操作に応じて原点を確定し、初期位置と記録媒体に置かれる向きに基づき、位置算出回路34が算出した各ノズルの位置情報を初期位置と記録媒体に置かれる向きに適した位置情報に変換する。一部の変換において、位置管理部62はHHP20の座標系を画像の座標系に変換する。
起動処理部63は、HHP20の電源がONになった場合、ハードウェアの初期化や各ハードの状態検出等、起動時に必要な処理を行う。OPU制御部67は、OPU26が表示する情報を生成し、OPU26に表示する。
通信部64は、画像出力器11と通信して各種の情報を送受信する。本実施形態では、画像に関する情報を画像出力器11から受信する。画像に関する情報は、画像データを含む。
画像記憶部65はImage RAM37等に構築された画像を記憶する。また画像記憶部65は、通信部64が受信した画像データを記憶できる。
吐出制御部66は、ユーザがHHP20を移動させると、位置管理部62により変換した各ノズルのそれぞれの位置情報と、画像データとに基づいて、IJ記録ヘッド駆動回路23を介したIJ記録ヘッド24の制御を行う。例えば吐出制御部66は、各ノズルのうち、画像形成のために吐出すべきノズルに吐出させ、吐出すべきではないノズルには吐出させないように、IJ記録ヘッド駆動回路23を介してIJ記録ヘッド24を制御する。
<ナビゲーションセンサ30の位置算出方法例>
次に図6を参照して、HHP20の移動中におけるナビゲーションセンサ30の位置算出方法について説明する。
図6は、ナビゲーションセンサ30の位置算出方法の一例を説明する図である。図6は、IJ記録ヘッド24と、IJ記録ヘッド24に設けられたナビゲーションセンサ30の移動前後の様子を示している。
図6において、IJ記録ヘッド24及びナビゲーションセンサ30は移動前を示し、IJ記録ヘッド24'及びナビゲーションセンサ30'は移動後を示す。座標(X0,Y0)は移動前のナビゲーションセンサ30の位置の座標を示し、座標(X0',Y0')は移動後のナビゲーションセンサ30の位置の座標を示す。移動前のナビゲーションセンサ30の位置は、原点に対応する。
また、θは移動前のIJ記録ヘッド24の角度を示し、dθはサンプリング周期ごとの回転角を示す。Lは、各ノズルが配列する方向におけるIJ記録ヘッド24の長さを示す。dX0はX軸方向への移動量、dY0はX軸方向への移動量をそれぞれ示している。
ジャイロセンサ31の出力である角速度ωは、次の(1)式で表すことができ、回転角dθは次の(2)式で算出される。
Figure 2022061300000002
Figure 2022061300000003
現在(時間t=0~N)の角度θは、次の(3)式で算出される。
Figure 2022061300000004
算出された角度θ及び回転角dθを、以下の(4)乃至(7)式に代入することで、座標(X0',Y0')を算出できる。
Figure 2022061300000005
Figure 2022061300000006
Figure 2022061300000007
Figure 2022061300000008
HHP20は、ナビゲーションセンサ30の座標、並びに予め定められたナビゲーションセンサ30とIJ記録ヘッド24の各ノズルとの位置関係の情報に基づき、各ノズルの座標を算出できる。
<液体吐出システム100の動作例>
次に図7を参照して、液体吐出システム100の動作について説明する。図7は、液体吐出システム100の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図2乃至図5の構成図も適宜参照して説明する。
まず、ステップU101において、画像出力器11は、ユーザが電源ボタンを押下することによる電源オンの指示を受け付ける。HHP20は、指示に応答して電源をオンし、HHP20が有する電源は、HHP20への電力供給を開始する。
続いて、ステップS101において、HHP20は各構成部(デバイス)の初期化を実行し、各構成部を立ち上げる。
続いて、ステップS102において、HHP20は初期化が完了したか否かを判定する。
ステップS102で初期化が完了していないと判定された場合には(ステップS102、No)、HHP20はステップS102の動作を再度行う。一方、ステップS102で初期化が完了したと判定された場合には(ステップS102、Yes)、ステップS103において、HHP20は、例えばLEDを点灯させ、ユーザに画像形成が可能な状態であることを通知する。ユーザはこれに応じてHHP20を記録媒体12の近傍で画像の形成を開始する位置に配置する。
続いて、ステップU102において、画像出力器11はユーザの操作に応じて画像形成したい対象の画像を選択する。
続いて、ステップU103において、画像出力器11は画像出力器11が搭載するアプリケーションソフトウェア又はプリンタドライバを用いて印字JOBを実行する。但しTiffやJPEG等の画像データを無線等により直接HHP20に出力することで印字JOBを実行してもよい。
続いて、ステップS104において、HHP20は画像出力器11から画像データを入力し、例えばLEDを点滅させて、画像データを入力したことをユーザに通知する。
続いて、ステップU104において、画像出力器11はユーザの操作に応答して、記録媒体12に対してHHP20で画像形成する初期位置を決定する。
続いて、ステップU105において、特定部57は、画像データのうち、注目領域に対応する部分画像データを特定する。
続いて、ステップU106において、変更部58は、X'軸方向における画像の両端部間をHHP20が1回移動する間に注目領域が形成されるように、画像データを変更する。例えば変更部58は、Y'軸方向におけるノズル列の幅に対応する幅を有する複数の領域に画像を分割した際に、部分画像が複数の領域の境界を含まないように、画像データを変更する。
続いて、ステップU107において、生成部59は、変更部58による変更後の画像データをHHP20のユーザが確かめるためのプレビュー画像を生成する。
続いて、ステップU108において、生成部59は、生成したプレビュー画像を、LCD制御部52を介してLCD207に表示させる。
続いて、ステップU109において、画像出力器11は、操作受付部53を介したユーザの操作等に応じて画像データを変更するか否かを判定する。
ステップU109で変更すると判定された場合には(ステップU109、Yes)、ステップU110において、操作受付部53は、ユーザから受け付けた画像データの変更操作に応じて画像データを変更する。その後、処理はステップU107に戻る。
一方、ステップU109で変更しないと判定された場合には(ステップU109、No)、処理はステップU111に移行する。
続いて、ステップU111において、ユーザが印字開始ボタンを押下することによる画像形成開始の指示を受け付ける。
続いて、ステップU112において、ユーザはフリーハンドでHHP20を記録媒体12上で移動させ、HHP20は移動されながら記録媒体12に画像形成を行う。HHP20は画像形成の指示に応答して、ナビゲーションセンサ30の位置算出に必要な情報を取得するように、各センサのインタフェース部に通知する。
続いて、ステップS1001において、HHP20はナビゲーションセンサ30、ジャイロセンサ31による検出を開始し、検出信号に基づいて取得される情報をDRAM29等のメモリに格納する。
続いて、ステップS105において、ナビゲーションセンサI/F48は、ナビゲーションセンサ30と通信して移動量情報を取得し、またジャイロセンサI/F45はジャイロセンサ31と通信して角速度情報を取得する。
続いて、ステップS106において、HHP20はナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31による検出信号に基づき取得された位置情報を初期位置とし、例えば座標(0,0)を内部レジスタに格納する。
続いて、ステップS107において、HHP20はASIC/FPGA40の印字/センサタイミング生成部43によって時間計測する。
続いて、ステップS108において、HHP20は位置情報を取得するタイミングであるか否かを判定する。
ステップS108で、位置情報を取得するタイミングであると判定された場合には(ステップS108、Yes)、ステップS109において、ジャイロセンサ31は角速度情報を取得し、ナビゲーションセンサ30は移動量情報を取得する。この際、ナビゲーションセンサ30で検出される移動量情報と、ジャイロセンサ31で検出される角速度情報は、原点に対する現在の位置情報を算出するために必要であるため、両者の検出タイミングは同時であることが望ましい。
一方、ステップS108で位置情報を取得するタイミングでないと判定された場合には(ステップS108、No)、HHP20はステップS108の動作を再度行う。
続いて、ステップS110において、HHP20はナビゲーションセンサ30の前回算出した位置情報と、今回取得した移動量情報、及びジャイロセンサ31による角速度情報から各ノズルの現在の位置を算出し、内部レジスタに格納する。
続いて、ステップS111において、HHP20は現在のナビゲーションセンサ30の位置情報と、ナビゲーションセンサ30と各ノズルとの既知の配置情報とに基づき、各ノズルの位置座標を算出する。
続いて、ステップS112において、HHP20は位置情報に基づいてDRAM29から読み出した各ノズル周辺の画像データを、DMAC38及び回転器39によりIJ記録ヘッド24の位置及び傾きに応じて回転させる。
続いて、ステップS113において、HHP20は画像データの座標と各ノズルの座標情報とを比較する。
続いて、ステップS114において、HHP20は予め定めた吐出条件を満たすか否かを判定する。
ステップS114で吐出条件を満たすと判定された場合には(ステップS114、Yes)、ステップS115において、HHP20はIJ記録ヘッド制御部44へ画像データを出力し、インクを吐出して画像形成を行う。また、ステップS114で満たさないと判定された場合には(ステップS114、No)、HHP20はステップS108以降の動作を再度行う。
その後、ステップS116において、HHP20は全データの吐出を完了したか否かを判定する。
ステップS116で完了したと判定された場合には(ステップS116、Yes)、ステップS117において、HHP20はLEDを点灯させ、ユーザに画像形成の完了を通知する。一方、完了していないと判定された場合には(ステップS116、No)、HHP20はステップS108以降の動作を再度行う。
このようにして、HHP20は記録媒体12に画像を形成することができる。なお、全データを吐出しなくてもよいとユーザが判断した場合には、ユーザが印字完了ボタンを押下する操作に応答して画像形成を終了させてもよい。また図7に示したHHP20の動作は、SoC50とASIC/FPGA40との間で適宜役割を分担して行ってもよい。
<画像形成結果例>
次に図8及び図9を参照して、HHP20による画像形成について説明する。まず図8は、比較例に係るHHP20Xによる画像形成を説明する図である。図8(a)は画像データを示す図、図8(b)は画像データに基づく画像を示す図、図8(c)は画像形成結果を示す図である。なお、HHP20Xは、特定部57、変更部58及び生成部59を有さない点を除き、HHP20と同一の構成を有するHHPである。
図8(a)に示すように、画像データ110Xは、顔画像データ111と、文字画像データ112と、物体画像データ113とを含んでいる。
図8(b)は、IJ記録ヘッド24のノズル側からHHP20Xを視た図を示し、また画像データ110Xに基づく画像120Xを示している。画像120Xは、画像データ110Xに基づいて記録媒体に形成される画像を推定したものであり、ずれを含まない画像である。
図8(b)に示すように、画像120Xは、第1の画像120Xaと、第2の画像120Xbとを含んでいる。
第1の画像120Xaは、図8(b)に示すHHP20Xと第1の画像120Xaとの位置関係において、HHP20XがX'軸方向に1回目の移動をした際に記録媒体に形成される画像である。第1の画像120Xaは、顔画像121の一部と、文字画像122の一部と、物体画像123の一部とを含んでいる。第1の画像120XaのY'軸方向における幅300は、ノズル列の幅241に一致する。
第2の画像120Xbは、図8(b)に示すHHP20Xと第1の画像120Xaとの位置関係からY'軸正方向側にHHP20Xをノズル列の幅241だけずらしてから、HHP20XがX'軸方向に2回目の移動をした際に記録媒体に形成される画像である。第2の画像120Xbは、顔画像121の一部と、文字画像122の一部と、物体画像123の一部とを含んでいる。第2の画像120XbもY'軸方向における幅300を有する画像である。
顔画像121、文字画像122及び物体画像123は、HHP20XのX'軸方向への2回の移動で記録媒体に形成される。
ここで、第1の画像120Xaと第2の画像120Xbのそれぞれを形成する際に、HHP20XのX'軸方向への移動の開始位置又は移動量が異なること、或いは移動されるHHP20Xのスリップ又は位置の検出誤差等に起因して、第1の画像120Xaと第2の画像120Xbの境界310Xで、記録媒体上の画像がずれる場合がある。
図8(c)に示す画像130Xは、画像データ110Xに基づいて記録媒体に形成された画像を示している。図8(c)に示すように、顔画像131Xで画像のずれ141Xが生じている。同様に、文字画像132Xで画像のずれ142Xが生じ、物体画像133Xで画像のずれ143Xが生じている。画像のずれ141X、142X及び143Xが生じた位置は、図8(b)における境界310Xの位置である。
顔画像、文字画像及び物体画像がない領域等の注目を集めにくい領域でずれが発生しても、注目を集めにくいため、画像のずれが目立たない。しかし図8(c)のように、顔画像131X、文字画像132X及び物体画像133Xがある領域等の注目領域でずれが発生すると、画像のずれが目立つ場合がある。
一方、図9は、HHP20による画像形成例を説明する図である。図9(a)は画像データを示す図、図9(b)は画像データに基づく画像の一例を示す図、図9(c)は画像形成結果の一例を示す図である。図の見方は図8と同様である。
図9に示すように、画像データ110は、顔画像データ111と、文字画像データ112と、物体画像データ113とを含んでいる。また画像データ110は、顔画像データ111、文字画像データ112及び物体画像データ113のそれぞれの、Y'軸負方向側に余白領域200aを、Y'軸正方向側に余白領域200bをそれぞれ含んでいる。画像データ110は、余白領域200a及び200bを追加した分だけ、図8(a)の画像データ110Xに対してY'軸方向に長い画像データになっている。
図9(b)に示す画像120は、画像データ110に基づいて記録媒体に形成される画像を推定したものであり、ずれを含まない画像である。画像120は、第1の画像120aと、第2の画像120bと、第3の画像120cとを含んでいる。
第1の画像120aは、HHP20のX'軸方向への1回目の移動で形成される画像であり、第2の画像120bは、HHP20のX'軸方向への2回目の移動で形成される画像である。また第3の画像120cは、HHP20のX'軸方向への3回目の移動で形成される画像である。顔画像121、文字画像122及び物体画像123は、HHP20のX'軸方向への3回の移動で記録媒体に形成される。第1の画像120a、第2の画像120b及び第3の画像120cのY'軸方向における幅300は、それぞれノズル列の幅241に一致する。
第1の画像120a、第2の画像120b及び第3の画像120cは、画像120が分割された複数の領域に対応し、またY'軸方向におけるノズル列の幅に対応する幅を有する複数の領域に対応する。
境界310は、第1の画像120aと第2の画像120bの境界であり、境界311は、第2の画像120bと第3の画像120cの境界である。画像データ110がY'軸方向に長くなったことで、HHP20Xの2回の移動で形成される図8(b)の画像120Xと比較して、画像形成のためにHHP20をX'軸方向に移動させる回数が3回に増えている。またY'軸方向における境界310及び境界311の各位置も、図8(b)の境界310Xに対して変化している。
境界310及び境界311の位置の変化により、顔画像121と境界310及び311との位置関係、文字画像122と境界310及び311との位置関係、物体画像123と境界310及び311との位置関係もそれぞれ変化する。
HHP20は、顔画像121、文字画像122及び物体画像123のそれぞれの中で画像の位置ずれが目立たない領域に境界310及び311が配置されるように、余白領域200a及び200bを決定し、画像データに追加する。
より詳しくは、特定部57は、顔画像データ111、文字画像データ112及び物体画像データ113のそれぞれの中で部分画像データを特定する。変更部58は、各部分画像データに基づき形成される注目領域が境界310及び311を含まないように、ノズル列の幅に対応する幅情報に基づいて余白領域200a及び200bを決定する。そして余白領域200a及び200bを追加して、画像データ110X等の変更前の画像データを画像データ110に変更する。これにより、顔画像121、文字画像122及び物体画像123のそれぞれで、画像の位置ずれが目立たないようにする。
図9(c)に示す画像130は、画像データ110に基づいて記録媒体に形成された画像を示している。図9(c)に示すように、画像130は、顔画像131と、文字画像132と、物体画像133とを含む。顔画像131、文字画像132及び物体画像133では、それぞれ境界310及び311の領域で画像のずれが生じるが、変更部58が画像データを変更することで画像の位置ずれが目立たなくなる。
次に図10は、プレビュー画像の利用の一例を説明する図である。(a)はプレビュー画像の一例を示す図、(b)はマニュアル変更の一例を示す図、(c)は画像形成結果の一例を示す図である。
図10(a)に示すように、プレビュー画像120pは、第1の画像120paと、第2の画像120pbと、第3の画像120pcとを含む。第1の画像120pa、第2の画像120pb及び第3の画像120pcは、それぞれノズル列の幅に対応する画像である。プレビュー画像120pは、顔画像121p、文字画像122p及び物体画像123pが、HHP20のX'軸方向への3回の移動で記録媒体に形成されることを示している。境界310pは、第1の画像120paと第2の画像120pbの境界を示し、境界311pは、第2の画像120pbと第3の画像120pcの境界を示す。
生成部59は、変更部58が変更した画像データに基づき、HHP20のユーザが確かめるためのプレビュー画像120pを生成する。プレビュー画像120pは、境界310p及び311pをユーザが視認できるように表示する。
生成部59は、プレビュー画像120pを、通信部64を介して画像出力器11に送信し、LCD制御部52は、通信部51が受信したプレビュー画像120pをLCD207に表示させる。
ユーザは、LCD207に表示されたプレビュー画像120pを視認して、操作受付部53を介して画像データに対する所望の変更操作を行うことができる。図10(b)は、ユーザの操作によりマニュアルで変更された後の画像120'を示している。画像120'は、マニュアル変更された画像データに基づいて記録媒体に形成される画像を推定したものであり、ずれを含まない画像である。変更操作により、画像120'は、第1の画像120a'と、第2の画像120b'とを含むように、プレビュー画像120pに対して変更されている。
図10(c)に示す画像130'は、画像120'に基づいてHHP20が記録媒体に画像形成した画像である。画像130'は、顔画像131'と、文字画像132'と、物体画像133'とを含む。顔画像131'、文字画像132'及び物体画像133'は、図9(c)における顔画像131、文字画像132及び物体画像133と比較して、画像がずれた位置が異なっている。但し、顔画像131、文字画像132及び物体画像133と同様に、画像の位置ずれは目立たなくなっている。
<液体吐出システム100の作用効果>
次に液体吐出システム100の作用効果について説明する。
HHPでは、画像形成の際に、HHPのX'軸方向への移動の開始位置又は移動量が1回目の移動による第1の画像と2回目の移動による第2の画像で異なること、或いは移動されるHHPのスリップ又は位置の検出誤差等に起因して、第1の画像と第2の画像の境界で、記録媒体上の画像がずれる場合がある。例えば、画像のずれは、第1の画像と第2の画像との間での重なりや隙間等を含む。このような画像のずれにより、画像形成の結果で得られる印刷物の仕上がりが、ユーザが満足するものにならない場合がある。
本実施形態に係る液体吐出システム100は、X'軸方向における画像の両端部間をHHP20が1回移動する間に注目領域(所定の部分画像)が形成されるように、画像データを変更する。例えば、Y'軸方向におけるノズル列の幅241に対応する幅を有する複数の領域に画像が分割された際に、画像120のうちの注目領域に対応する部分画像が複数の領域の境界を含まないように変更した画像データ110を取得する。
注目領域は、例えばX'軸方向に沿う画像濃度の変化が最も大きい画像領域を含む。また液体吐出システム100は、画像データに対して余白領域の追加又は削減の何れか一方を行うことで、画像データを変更する。
このようにすることで、X'軸方向における1回の移動で注目領域を形成可能にし、注目領域が第1の画像と第2の画像等の画像の境界を含まないようにすることで、画像のずれを目立たなくすることができる。これにより、HHP20のスリップ等による画像のずれが生じても、画像のずれを目立たなくし、印刷物の仕上がりに対するユーザの満足感を向上させることができる。
また本実施形態では、変更部58による変更後の画像データをHHP20のユーザが確かめるためのプレビュー画像を生成する生成部59を有する。生成部59が生成したプレビュー画像を、LCD制御部52を介してLCD207に表示させることで、ユーザに変更後の画像データを視認させることができる。ユーザが変更後の画像データのさらなる変更を望む場合には、ユーザによる変更操作に応じて画像データをさらに変更することで、よりユーザの要望に沿った画像を形成することができる。なお、生成部59は、通信部51を介してプレビュー画像をHHP20に送信してもよい。OPU制御部67は、OPU26にプレビュー画像を表示させることができる。
また本実施形態では、顔画像データ111、文字画像データ112及び物体画像データ113のそれぞれに対し、同じサイズの余白領域200a及び200bを追加して画像データを変更する例を示したが、これに限定されるものではない。顔画像データ111、文字画像データ112及び物体画像データ113のそれぞれに対し、異なる同じサイズの余白領域200a及び200bを追加してもよい。また余白領域200aと余白領域200bでサイズを異ならせることもできる。
<変形例>
ここで、変更部58による画像データの変更方法は、各種の変形が可能であるため、以下に3つの変形例について説明する。
(第1変形例)
上述した第1実施形態では、変更部58が余白領域200a及び200bを追加することで、画像データを変更する例を示したが、変更部58は余白領域の追加に代え、画像データを倍率変換することで画像データを変更することもできる。
図11は、本変形例に係る画像形成の一例を説明する図であり、(a)は画像データに基づく画像の一例を示す図、(b)は画像形成結果の一例を示す図である。図11(a)は、図9(b)と同じ図であり、図11(b)との対比のために示している。
図11(b)に示す画像120Aは、変更部58により倍率変換された画像データに基づいて記録媒体で形成される画像を推定したものであり、画像のずれを含まない画像である。画像120Aは、顔画像121Aと、文字画像122Aと、物体画像123Aとを含んでいる。顔画像121A、文字画像122A及び物体画像123Aは、それぞれ画像データの倍率の縮小変換により縮小されている。
縮小により幅300に対して画像が小さくなる結果、顔画像121A、文字画像122A及び物体画像123Aは、それぞれHHP20のX'軸方向への2回の移動で形成可能である。またY'軸方向における境界310の位置が変化し、顔画像121と境界310との位置関係、文字画像122と境界310との位置関係、物体画像123と境界310との位置関係もそれぞれ変化している。
HHP20は、顔画像121、文字画像122及び物体画像123のそれぞれの中で画像の位置ずれが目立たない領域に境界310が配置されるように、画像データを倍率変換できる。
換言すると、特定部57は、顔画像データ111、文字画像データ112及び物体画像データ113のそれぞれで部分画像データを特定する。変更部58は、各部分画像データが境界310を含まないように、画像データを倍率変換し、画像データを変更する。これにより、顔画像121、文字画像122及び物体画像123のそれぞれで、境界310に対応する位置での画像の位置ずれを目立たないようにすることができる。
なお、変更部58は、顔画像データ、文字画像データ及び物体画像データの各変換倍率を異ならせることもできる。また変更部58は、上述した第1実施形態と本変形例を組み合わせて画像データを変更してもよい。
(第2変形例)
上述した第1実施形態では、変更部58は、画像データにおけるY'軸方向の端部に余白領域を追加して画像データを変更したが、本変形例では、変更部58は、画像データにおけるY'軸方向の端部以外の領域で画像データの余白領域を削減して画像データを変更する。
図12は、本変形例に係る画像データの一例を説明する図であり、(a)は変更前の画像データを示す図、(b)は変更後の画像データを示す図である。
図12(a)に示すように、変更前の画像データ110aは、第1人物画像データ111aと、第2人物画像データ112aと、第3人物画像データ113aとを含んでいる。第1人物画像データ111a、第2人物画像データ112a及び第3人物画像データ113aのそれぞれは、画像データ要素の一例である。
余白領域幅d1は、X'軸方向における第1人物画像データ111aと第2人物画像データ112aとの間の余白領域の幅である。余白領域幅d2は、X'軸方向における第2人物画像データ112aと第3人物画像データ113aとの間の余白領域の幅である。
図12(b)に示すように、変更後の画像データ110a'も同様に、第1人物画像データ111aと、第2人物画像データ112aと、第3人物画像データ113aとを含んでいる。
変更部58は、余白領域幅d1及びd2を削減して画像データを変更する。図12(b)における余白領域幅d1'は、X'軸方向における第1人物画像データ111aと第2人物画像データ112aとの間の削減後の余白領域の幅である。余白領域幅d2'は、X'軸方向における第2人物画像データ112aと第3人物画像データ113aとの間の削減後の余白領域の幅である。
X'軸方向における複数の画像データ要素間の余白領域を削減することで、複数の要素をより狭い領域に集約したり、部分画像データと境界との位置関係を変化させたりすることができる。
なお本変形例では、X'軸方向における複数の画像データ要素間の余白領域を削減する例を示したが、これに限定されるものではない。変更部58は、X'軸方向における複数の画像データ要素間の余白領域を追加したり、Y'軸方向における複数の画像データ要素間の余白領域を追加又は削減したりすることもできる。
また、変更部58は、上述した第1実施形態と、第1変形例と、本変形例とを適宜組み合わせて画像データを変更することもできる。
(第3変形例)
本変形例では、変更部58は、画像データに含まれる複数の画像データ要素の配置を変更することで、画像データを変更する。
図13は、本変形例に係る画像データの一例を示す図であり、(a)は変更前の画像データ例を示す図、(b)は顔画像データの特定例を示す図、(c)は変更後の画像データ例を示す図である。
図13(a)に示すように、画像データ110bは、複数の画像データ要素の一例として、顔画像データ111b乃至117bを含んでいる。また顔画像データ111b乃至117bは、画像データ110b内で、顔画像データ114bの周囲を囲んで円を描くようにして、顔画像データ114b以外の顔画像データが配置されている。
変更部58は、画像認識アルゴリズム又はAI技術等を適用して、図13(b)に示すように、画像データ11b内で顔画像データ111b乃至117bを特定する。そして、図13(c)に示すように、X'軸方向に沿って配列するように、顔画像データ111b乃至117bの配置を変更する。
図13(c)の例では、変更部58は、顔画像データ111b乃至117bにおける隣接する顔画像データ間の余白領域幅dbが何れも等しくなるように配置している。但し、隣接する顔画像データ間ごとで余白領域幅dbが異なるように配置してもよい。また変更部58は、顔画像データ111b乃至117bの配置の順序も任意の順序にしている。
例えば、Y'軸方向におけるノズル列の幅に対応する幅400の範囲内に含まれるように顔画像データ111b乃至117bを配置すると、顔画像データ111b乃至117bのそれぞれに基づく画像は、何れも複数の領域の境界を含まない。従って、複数の領域の境界位置における画像の位置ずれが目立たないようにすることができる。
また、幅400の範囲内に含まれるように顔画像データ111b乃至117bを配置できない場合にも、顔画像データ111b乃至117bと複数の領域の境界との位置関係を変化させることで、画像の位置ずれが目立たないようにすることができる。
なお、本変形例では、顔画像データ111b乃至117bがX'軸方向に沿って配列する例を示したが、これに限定されるものではない。画像形成時におけるHHP20の移動方向に応じて、Y'軸方向に沿う方向に配列したり、曲線状に配列したりすることもできる。
また、変更部58は、上述した第1実施形態と、第1変形例と、第2変形例と、本変形例とを適宜組み合わせて画像データを変更することもできる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る液体吐出システム100cについて説明する。なお、第1実施形態で説明したものと同じ構成部には同じ部品番号を付し、重複する説明を適宜省略する。この点は、以降で示す他の実施形態の説明においても同様である。
本実施形態では、記録媒体に対して画像形成装置が移動される方向である第2方向の角度を画像形成装置のユーザに指示し、また画像データを回転変換することで画像データを変更する。ユーザが指示に応じた方向に画像形成装置を移動させることで、第2方向における1回の移動で注目領域を形成可能にし、第1の画像と第2の画像等の画像の境界を注目領域が含まないようにすることで、画像のずれを目立たなくする。
図14は、液体吐出システム100cの機能構成の一例を示すブロック図である。図14に示すように、液体吐出システム100cは、画像出力器11cを有する。また画像出力器11cは、変更部58cと、角度指示部60とを有する。
画像出力器11cは、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行すること等により、変更部58c及び角度指示部60の各機能を実現する。
変更部58cは、画像データを回転変換することで、X'軸方向における画像の両端部間をHHP20が1回移動する間に注目領域が形成されるように画像データを変更する。例えば変更部58cは、画像データを徐々に回転しながら、Y'軸方向におけるノズル列の幅に対応する幅を有する複数の領域に画像が分割された際に、画像のうちの注目領域が複数の領域の境界を含まなくなる角度を探索し、記録媒体に対するX'軸方向の角度として決定する。この角度で画像データを回転変換することで画像データを変更する。
角度指示部60は、変更部58cが決定した記録媒体に対するX'軸方向の角度を、HHP20のユーザに指示する。例えば、角度指示部60は、記録媒体に対するX'軸方向の角度の情報を、LCD制御部52を介してLCD207に表示させることで、ユーザに該角度を指示する。ユーザは、指示された角度に沿った方向にHHP20を移動させることができる。
なお、角度指示部60は、角度の情報を、通信部51を介してHHP20に送信してもよい。HHP20のOPU制御部67は、OPU26に角度の情報を表示することができる。
図15は、本実施形態に係る画像形成の一例を示す図であり、(a)は比較例に係る画像ずれの図、(b)は画像データの第1変更例の図、(c)は画像データの第2変更例の図である。
図15(a)に示すように、比較例に係る画像データ110Zは、人物画像データ111Zを含んでいる。また画像130Zは、画像データ110Zに基づいて記録媒体12に形成された画像である。人物画像データ111Zは、画像データ110Zに対して傾いているため、画像130Zも記録媒体12に対して傾いて形成されている。幅400は、画像データ110Zにおいて、Y'軸方向におけるノズル列の幅に対応する幅である。
境界310Zは、第1の画像130Zaと第2の画像130Zbとの間の境界を示し、境界311Zは、第2の画像130Zbと第3の画像130Zcとの間の境界を示す。第1の画像130Za、第2の画像130Zb及び第3の画像130Zcは、それぞれY'軸方向におけるノズル列に対応する幅を有する複数の領域に分割された画像である。
画像130Zでは、境界310Zの位置で画像の位置ずれ140Zが生じ、境界311Zの位置で画像の位置ずれ141Zが生じている。位置ずれ140Z及び141Zは、何れも目立っている。
一方、図15(b)に示すように、本実施形態に係る画像データ110cは、画像データ要素の一例としての人物画像データ111cを含んでいる。また画像130cは、画像データ110cに基づいて記録媒体12に形成された画像である。第1の画像130ca、第2の画像130cb及び第3の画像130ccは、Y'軸方向におけるノズル列の幅に対応する幅300を有する複数の領域に分割された画像である。
変更部58cは、画像130cが第1の画像130ca、第2の画像130cb及び第3の画像130ccの3つの領域に分割された際に、画像130cのうちの注目領域が境界310c及び311cを含まないように、記録媒体に対するX'軸方向の角度θ1を決定する。
そして、変更部58cは角度-θ1で画像データ110cを回転させる。これによりHHP20の移動方向と画像データ110cとの間の角度が変わる。HHP20の移動方向はX'軸と平行な方向である。図15(b)では、HHP20の移動方向に対する画像データ110cの傾きが小さくなるように、画像データ110cの角度が変わっている。なお、図15(b)では、図15(a)と比較して、画像データ110cの角度は変えずに、X'軸方向の角度を変えて表示している。
角度指示部60は、LCD制御部52を介して角度θ1の情報をLCD207に表示させ、記録媒体12に対して角度θ1の方向にHHP20を移動させるように、ユーザに指示する。ユーザがHHP20を角度θ1の方向に移動させながら画像形成することで、記録媒体12に画像130cが形成される。
図15(b)における境界310cは、第1の画像130caと第2の画像130cbとの間の境界を示し、境界311cは、第2の画像130cbと第3の画像130ccとの間の境界を示す。HHP20が角度θ1の方向に移動されながら画像形成したことで、境界310c及び311cと、人物画像データ111cとの位置関係が変化し、境界310c及び311cのそれぞれの位置での画像のずれが目立たなくなっている。
また、図15(c)に示すように、画像データ110c'は、画像データ要素の一例としての人物画像データ111c'を含んでいる。また画像130c'は、画像データ110c'に基づいて記録媒体12に形成された画像である。第1の画像130ca'、第2の画像130cb'及び第3の画像130cc'は、Y'軸方向におけるノズル列の幅に対応する幅300を有する複数の領域に分割された画像である。
変更部58cは、画像130cが第1の画像130ca'、第2の画像130cb'及び第3の画像130cc'の3つの領域に分割された際に、画像130c'のうちの注目領域が境界310c'及び311c'を含まないように、記録媒体に対するX'軸方向の角度θ2を決定する。
そして変更部58cは角度-θ2で画像データ110c'を回転させる。これによりHHP20の移動方向(X'軸方向)と画像データ110c'との間の角度が変わる。図15(c)では、HHP20の移動方向に対する画像データ110c'の傾きが小さくなるように、画像データ110c'の角度が変わっている。
角度指示部60は、LCD制御部52を介して角度θ2の情報をLCD207に表示させ、記録媒体12に対して角度θ2の方向にHHP20を移動させるように、ユーザに指示する。ユーザがHHP20を角度θ2の方向に移動させながら画像形成することで、記録媒体12に画像130c'が形成される。
図15(c)における境界310c'は、第1の画像130ca'と第2の画像130cb'との間の境界を示し、境界311c'は、第2の画像130cb'と第3の画像130cc'との間の境界を示す。HHP20が角度θ2の方向に移動されながら画像形成したことで、境界310c'及び311c'と、人物画像データ111c'との位置関係が変化し、境界310c'及び311c'のそれぞれの位置での画像のずれが目立たなくなっている。
<液体吐出システム100cの作用効果>
以上説明したように、本実施形態では、記録媒体に対してHHP20が移動される方向であるX'軸方向の角度をHHP20のユーザに指示し、また画像データを回転変換することで画像データを変更する。ユーザが指示に応じた方向にHHP20を移動させることで、X'軸方向における1回の移動で注目領域を形成可能にし、第1の画像と第2の画像等の画像の境界を注目領域が含まないようにすることで、画像のずれを目立たなくすることができる。
なお、これ以外の効果は、第1実施形態及び第1乃至第3変形例で説明したものと同様である。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る液体吐出システム100dについて説明する。
本実施形態では、第1方向における複数の位置ごとで行う画像形成装置の第2方向への複数の移動のうち、注目領域を形成するための移動を最初に行うことを画像形成装置のユーザに指示する。ユーザが指示に応じた順序で画像形成装置を移動させることで、注目領域が複数の領域の境界を含まない確度を上げ、画像のずれを目立たなくする。
図16は、液体吐出システム100dの機能構成の一例を示すブロック図である。図16に示すように、液体吐出システム100dは、画像出力器11dを有する。また画像出力器11dは順序指示部70を有する。
順序指示部70は、Y'軸方向における複数の位置ごとで行うHHP20のX'軸方向への複数の移動のうち、注目領域を形成するための移動を最初に行うことをHHP20のユーザに指示する。
例えば、順序指示部70は、変更部58が変更した画像データに基づき生成部59が生成したプレビュー画像内で、HHP20のX'軸方向への複数の移動ごとに形成される複数の画像のうち、最初に移動を行う注目領域を含む画像を指示する。そして、このプレビュー画像を、LCD制御部52を介してLCD207に表示させることで、注目領域を形成するための移動を最初に行うことをHHP20のユーザに指示することができる。
なお、順序指示部70は、プレビュー画像を、通信部51を介してHHP20に送信してもよい。HHP20のOPU制御部67は、OPU26にプレビュー画像を表示することができる。
図17は、本実施形態に係る画像形成の一例を説明する図であり、(a)はY'軸方向における画像形成順の指示の一例を示す図、(b)は画像形成結果の一例を示す図である。
図17(a)は、生成部59が生成したプレビュー画像120pを示している。図の見方は、図10におけるプレビュー画像120pと同様である。図17(a)における形成開始位置320は、HHP20が最初にX'軸方向に移動されながら画像形成を行うための開始位置を示している。
順序指示部70は、形成開始位置320をプレビュー画像120pに表示させることで、最初に移動を行う注目領域を含む画像を指示することができる。図17(b)におけるHHP20は、IJ記録ヘッド24のノズル側とは反対側から視たHHP20を示している。
ユーザは、記録媒体12上で形成開始位置320に対応する位置にHHP20を配置し、印字ボタン26aを押下して、注目領域を含む第2の画像120pb(図17(a)参照)に対応する画像を最初に形成することができる。
<液体吐出システム100dの作用効果>
次に、液体吐出システム100dの作用効果について説明する。
例えば、HHP20によりY'軸負方向からY'軸正方向に向けて順次画像を形成していくと、注目領域を含む画像の形成位置がY'軸方向に沿ってずれ、注目領域を含む画像内に複数の領域の境界が含まれて、画像の位置ずれが目立つ場合がある。
これに対し、本実施形態では、Y'軸方向における複数の位置ごとで行うHHP20のX'軸方向への複数の移動のうち、注目領域を形成するための移動を最初に行うことをHHP20のユーザに指示する。ユーザは、指示に応じた順序で画像形成装置を移動させる。
注目領域を形成するための移動を最初に行うことで、注目領域を含む画像の形成位置がY'軸方向に沿ってずれることを抑制し、注目領域が複数の領域の境界を含まない確度を上げることができる。これにより画像のずれを目立たなくすることができる。
なお、これ以外の効果は、第1及び第2実施形態及び第1乃至第3変形例で説明したものと同様である。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、特定部57、変更部58、生成部59、角度指示部60及び順序指示部70の各機能を画像出力器11が有する構成を例示したが、HHP20の制御部25がこれらの機能の一部又は全部を有する構成にしてもよい。
また上述した各実施形態及び変形例では、液体吐出システム100が備えるHHP20がナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31等のセンサを有し、センサの検出結果に基づきIJ記録ヘッド24がインクを吐出して画像を形成する例を示したが、HHP20の構成はこれに限定されるものではない。例えば、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31の両方を備えないHHPや、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31の何れか一方のみを備えるHHPに対しても適用可能である。
また本実施形態では、記録媒体上をフリーハンド移動(走査)し、画像を形成するフリーハンド画像形成方式のHHPを例示したが、これに限定されるものではない。例えば順番に走査して画像を形成する順次画像形成(Nパス)方式のHHPにも適用可能である。
図18に示す比較例に係るHHP20Yは、ガイド部材80に沿ってHHP20YがX'軸方向に移動されながらインクを吐出して画像を形成するものである。HHP20Yは、1回のX'軸方向への移動による画像形成が終了したら、Y'軸方向に沿ってHHP20がずらされた後、再度HHP20YがX'軸方向に移動されながらインクを吐出して画像を形成する。Y'軸方向に沿ってHHP20がずれされるたびに、ガイド部材80もY'軸方向に沿ってずらされ、HHP20Yはガイド部材80に沿ってX'軸方向に移動される。このような順次画像形成方式のHHP20Yに対しても、上述した各実施形態及び各変形例のそれぞれを適用可能である。
また、実施形態の説明で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、機能ブロック図におけるブロックの分割は一例であり、複数のブロックを一つのブロックとして実現する、一つのブロックを複数に分割する、及び/又は、一部の機能を他のブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数のブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また実施形態は、プログラムも含む。例えば、プログラムは、第1方向における複数の位置で前記第1方向に交差する第2方向に移動されながら、所定の部分画像を含む画像を記録媒体に形成する画像形成装置で動作するプログラムであって、画像データに基づき液体を吐出し、前記第2方向における前記画像の両端部間を前記画像形成装置が1回移動する間に前記部分画像が形成されるように、前記画像データを変更する処理をコンピュータに実行させる。
或いは、プログラムは、第1方向における複数の位置で前記第1方向に交差する第2方向に移動されながら、画像データに基づき液体を吐出し、所定の部分画像を含む画像を記録媒体に形成する画像形成装置に、前記画像データを出力する画像出力器で動作するプログラムであって、前記第2方向における前記画像の両端部間を前記画像形成装置が1回移動する間に前記部分画像が形成されるように、前記画像データを変更する処理をコンピュータに実行させる。
このようなプログラムにより、上述した画像形成装置と同様の効果を得ることができる。
11 画像出力器
12 記録媒体
20 HHP(画像形成装置の一例)
24 IJ記録ヘッド(液体吐出部の一例)
241 ノズル列の幅
25 制御部
26 OPU
30 ナビゲーションセンサ
31 ジャイロセンサ
51 通信部
52 LCD制御部
53 操作受付部
54 画像形成制御部
55 記憶部
551 画像
56 画像取得部
57 特定部
58 変更部
59 生成部
60 角度指示部
61 情報取得制御部
62 位置管理部
63 起動処理部
64 通信部
65 画像記憶部
66 吐出制御部
67 OPU制御部
70 順序指示部
100 液体吐出システム
110 画像データ
111 顔画像データ
112 文字画像データ
113 物体画像データ
120 画像データに基づく画像
120a 第1の画像
120b 第2の画像
120c 第3の画像
120p プレビュー画像
121 顔画像データに基づく顔画像
122 文字画像データに基づく文字画像
123 物体画像データに基づく物体画像
130 記録媒体に形成された画像
130ca 第1の画像
130cb 第2の画像
130cc 第3の画像
131 記録媒体に形成された顔画像
132 記録媒体に形成された文字画像
133 記録媒体に形成された物体画像
300 幅
310,311 複数の領域の境界
320 形成開始位置
d1,d2 余白領域幅
θ1,θ2 角度
X'軸 HHPの移動方向
Y'軸 X'と直交する方向
特開2019-10778号公報

Claims (13)

  1. 第1方向における複数の位置ごとで前記第1方向に交差する第2方向に移動されながら、所定の部分画像を含む画像を記録媒体に形成する画像形成装置であって、
    画像データに基づき液体を吐出する液体吐出部と、
    前記第2方向における前記画像の両端部間を前記画像形成装置が1回移動する間に前記部分画像が形成されるように、前記画像データを変更する変更部と、を有する
    画像形成装置。
  2. 前記液体吐出部は、前記第1方向に複数のノズルが配列するノズル列の各ノズルから前記液体を吐出し、
    前記変更部は、前記第1方向における前記ノズル列の幅に対応する幅を有する複数の領域に前記画像が分割された際に、前記画像のうちの前記部分画像が前記複数の領域の境界を含まないように、前記画像データを変更する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記部分画像は、前記第2方向に沿う画像濃度の変化が最も大きい画像領域を含む
    請求項1、又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記変更部は、前記画像データに対して余白領域の追加又は削減の何れか一方を行うことで、前記画像データを変更する
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記変更部は、前記第1方向における前記画像データの端部で、前記余白領域の追加又は削減の何れか一方を行うことで、前記画像データを変更する
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記変更部は、前記画像データを倍率変換することで、前記画像データを変更する
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記記録媒体に対する前記第2方向の角度を前記画像形成装置のユーザに指示する角度指示部を有し、
    前記変更部は、前記画像データを回転変換することで、前記画像データを変更する
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記変更部は、前記画像データに含まれる複数の画像データ要素の配置を変更することで、前記画像データを変更する
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1方向における複数の位置ごとで行う前記画像形成装置の前記第2方向への複数の移動のうち、前記部分画像を形成するための前記移動を最初に行うことを前記画像形成装置のユーザに指示する順序指示部を有する
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記変更部による変更後の前記画像データを前記画像形成装置のユーザが確かめるためのプレビュー画像を生成する生成部をさらに有する
    請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 第1方向における複数の位置ごとで前記第1方向に交差する第2方向に移動されながら、所定の部分画像を含む画像を記録媒体に形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に画像データを出力する画像出力器と、を有する画像形成システムであって、
    前記画像形成装置は、前記画像データに基づき液体を吐出する液体吐出部を有し、
    前記第2方向における前記画像の両端部間を前記画像形成装置が1回移動する間に前記部分画像が形成されるように、前記画像データを変更する変更部を有する
    画像形成システム。
  12. 第1方向における複数の位置ごとで前記第1方向に交差する第2方向に移動されながら、所定の部分画像を含む画像を記録媒体に形成する画像形成装置で動作するプログラムであって、
    画像データに基づき液体を吐出し、
    前記第2方向における前記画像の両端部間を前記画像形成装置が1回移動する間に前記部分画像が形成されるように、前記画像データを変更する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  13. 第1方向における複数の位置ごとで前記第1方向に交差する第2方向に移動されながら、画像データに基づき液体を吐出し、所定の部分画像を含む画像を記録媒体に形成する画像形成装置に、前記画像データを出力する画像出力器で動作するプログラムであって、
    前記第2方向における前記画像の両端部間を前記画像形成装置が1回移動する間に前記部分画像が形成されるように、前記画像データを変更する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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