JP2022058144A - Crawler belt type traveling body and traveling device - Google Patents
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Abstract
Description
本開示内容は、履帯式走行体および走行装置に関する。 The present disclosure relates to a track-type traveling body and a traveling device.
近年、様々な使用環境や用途において、従来の人手で行われていた作業の支援や人が対応できない環境での作業を行うための移動型のロボット(走行装置)が活用されている。このような走行装置において、劣悪な路面環境や限られたスペースでの走行にも対応できるように、走行機構には、高い機動性と信頼性が求められる。 In recent years, mobile robots (traveling devices) for supporting work that has been conventionally performed manually and for performing work in an environment that cannot be handled by humans have been utilized in various usage environments and applications. In such a traveling device, the traveling mechanism is required to have high mobility and reliability so that it can cope with a poor road surface environment and traveling in a limited space.
また、走行時の安定性を高めるため、履帯式(クローラ式)の走行体を備えた走行装置が知られている。例えば、特許文献1には、姿勢を安定させて走行させるために、インホイールモータを内蔵した起動輪と二つの転輪によって形成される三角形の履帯式の走行ユニットを用いる内容が開示されている。さらに、走行装置に補助的な機構を取り付けることで、走行装置の転倒を防止し、段差乗り越え性能を向上させる技術も知られている(例えば、特許文献2)。
Further, in order to improve the stability during traveling, a traveling device provided with a track type (crawler type) traveling body is known. For example,
しかしながら、従来の方法では、走行装置の転倒を防止するための補助的な機構を設けることで、走行装置のサイズが大きくなってしまうとともに、新たに部材を取り付けるための複雑な設計が必要になるという課題があった。 However, in the conventional method, by providing an auxiliary mechanism for preventing the traveling device from tipping over, the size of the traveling device becomes large and a complicated design for attaching a new member is required. There was a problem.
上述した課題を解決すべく、請求項1に係る発明は、履帯と、前記履帯に駆動力を与える駆動輪と、前記駆動輪の下方に配置された少なくとも二つの転輪と、を備え、前記駆動輪と前記転輪との間に前記履帯を掛け回した履帯式走行体であって、前記履帯式走行体の走行方向の少なくとも後方位置に取り付けられた補助部材を備え、側面視における前記二つの転輪の転輪軸を結ぶ第1の直線と平行であり、前記補助部材における先端部を含む第2の直線と路面との交点と、前記第2の直線と前記第1の直線の中心位置から前記第2の直線への垂線との交点との距離Mは、下記(式1)の条件を満たす履帯式走行体である。
本発明によれば、簡易な構成の補助部材を取り付けることで、走行装置の走行時の安定性を高める履帯式走行体を提供することができるという効果を奏する。 According to the present invention, by attaching an auxiliary member having a simple structure, it is possible to provide a track-type traveling body that enhances the running stability of the traveling device.
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the invention will be described with reference to the drawings. In the description of the drawings, the same elements are designated by the same reference numerals, and duplicate description will be omitted.
●実施形態●
●走行装置
図1(A)は、走行装置の外観斜視図である。走行装置1は、履帯式走行体10a,10bおよび本体50によって構成される。
● Embodiment ●
● Traveling device FIG. 1 (A) is an external perspective view of the traveling device. The
履帯式走行体10a,10bは、走行装置1の移動手段となるユニットである。また、履帯式走行体10a,10bは、金属またはゴム製のベルトを用いた履帯(クローラ)式の走行体である。履帯式の走行体は、自動車のようなタイヤで走行する走行体と比較して接地面積が広く、例えば、足場の悪い環境においても、安定した走行を行うことができる。また、タイヤで走行する走行体は、回転動作を行う際に旋回スペースを必要とするのに対して、履帯式の走行体を備えた走行装置は、いわゆる超信地旋回を行うことができるため、限られたスペースでも回転動作をスムーズに行うことができる。また、履帯式走行体10a,10bは、走行方向の後方に、それぞれ補助部材6a,6bを有している。履帯式走行体10a,10bの詳細な構成については後述する。
The track-
本体50は、履帯式走行体10a,10bを走行可能な状態で支持する支持体であるとともに、走行装置1を駆動させるための制御を行う制御装置である。また、本体50は、履帯式走行体10a,10bを駆動させるための電力を供給する、後述のバッテリ530を搭載する。
The
図1(B)は、走行装置の前面図(P矢視図)である。走行装置1の本体50は、非常停止ボタン31、状態表示ランプ33および蓋部35を備える。非常停止ボタン31は、走行装置1の周辺にいる人が、走行中の走行装置1を停止させる際に押下する操作手段である。
FIG. 1B is a front view (P arrow view) of the traveling device. The
状態表示ランプ33は、走行装置1の状態を通知するための通知手段である。状態表示ランプ33は、例えば、バッテリ残量の低下等の走行装置1の状態が変化した場合、周囲の人に、走行装置1の状態変化を知らせるために点灯する。また、状態表示ランプ33は、例えば、走行装置1の走行を妨げる障害物の存在等が検知された場合等、異常発生のおそれがある場合に点灯する。なお、図1は、走行装置1に状態表示ランプ33が二つ備えられている例を示すが、状態表示ランプ33の数は、一つであってもよく、三つ以上であってもよい。また、通知手段は、状態表示ランプ33のみならず、スピーカから発せられる警告音等によって走行装置1の状態を通知する構成であってもよい。
The
蓋部35は、本体50の上面に設けられ、本体50の内部を覆っている。また、蓋部35は、本体50の内部の通気を行うための通気口を有する通気部35aを有する。
The
また、二つの履帯式走行体10a,10bは、本体50を挟んで、後述の履帯11aと履帯11bとが略平行になるように、すなわち走行装置1が走行可能な状態で設置される。なお、履帯式走行体の数は、二つに限定されるものではなく、三つ以上であってもよい。例えば、走行装置1は、三つの履帯式走行体を平行に三列に整列させる等、走行装置1が走行可能な状態で設置されてもよい。また、例えば、走行装置1は、四つの履帯式走行体を自動車のタイヤのように前後左右に配列させてもよい。
Further, the two crawler belt
図1(C)は、走行装置の側面図(Q矢視図)である。履帯式走行体10aは、後述する駆動輪13と二つの転輪15a,15bによって形成された三角形の形状を有する。三角形の形状の履帯式走行体10aは、例えば、走行体の前後のサイズに制約がある場合、前後の限られたサイズの中で接地面積を大きくすることができるので、走行時の安定性を向上させることができる。一方で、下側(転輪側)よりも上側(駆動輪側)の方が長い、いわゆる戦車タイプのクローラは、前後のサイズの制約がある場合には全体的に接地面積が小さくなって不安定になる。このように、履帯式走行体10aは、比較的に小型の走行装置1の走行性を高める場合に有効である。
FIG. 1C is a side view (Q arrow view) of the traveling device. The track-
ここで、図2および図3を用いて、走行装置1が走行している様子を概略的に説明する。図2および図3は、走行装置の走行状態の一例を示す図である。走行装置1は、図1に示されているような履帯式走行体10a,10bを備えることにより、図2に示されているような不整地Jおよび図3に示されている階段Sにおいても安定して走行することができる。
Here, a state in which the traveling
履帯式の走行体は、不整地Jの走行路面の凹凸等の起伏または階段S等の段差によって、安定した走行ができずに転倒してしまう場合がある。そこで、走行装置1は、履帯式走行体10の走行方向の後方位置に補助部材6を取り付けることで、走行時の転倒を防止することができる。
The track-type traveling body may not be able to travel stably due to undulations such as unevenness of the traveling road surface of the rough terrain J or steps such as stairs S, and may fall over. Therefore, the traveling
また、例えば、階段Sの段差が大きい場合、走行装置は、段差を乗り越えられないことがある。従来の走行装置では、専用の補助機構を設けて段差の乗り越えをアシストする機構を設けるものが知られているが、そのような補助機構を設けるには、走行体に特別な設計を行う必要があり、製作コストを掛かるものであった。さらに、専用の補助機構を設けることによって走行体のサイズが大きくなってしまうという課題もあった。そこで、走行装置1は、簡易な構成の補助部材6を履帯式走行体10に取り付け可能に設けることで、履帯式走行体10のその他の構成を変更せずに、不整地Jの走行路面の凹凸等の起伏または階段S等の段差等による転倒を防止し、走行時の安定性を高めることができる。
Further, for example, when the step of the stairs S is large, the traveling device may not be able to get over the step. It is known that conventional traveling devices are provided with a dedicated auxiliary mechanism to assist in overcoming a step, but in order to provide such an auxiliary mechanism, it is necessary to specially design the traveling body. There was a production cost. Further, there is a problem that the size of the traveling body becomes large by providing the dedicated auxiliary mechanism. Therefore, the traveling
○ハードウエア構成○
続いて、図4を用いて、実施形態に係る走行装置のハードウエア構成について説明する。なお、図4に示されているハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
○ Hardware configuration ○
Subsequently, the hardware configuration of the traveling device according to the embodiment will be described with reference to FIG. In the hardware configuration shown in FIG. 4, components may be added or deleted as needed.
図4は、走行装置のハードウエア構成の一例を示す図である。走行装置1は、図1に示されているように、走行装置1の処理または動作を制御する本体50を備える。本体50は、ラジコン受信部501、CPU(Central Processing Unit)502、メモリ503、通信I/F(Interface)506、バッテリ530、走行制御用モータドライバ540、姿勢制御用モータドライバ550、および姿勢制御用モータ555a,555bを備える。また、ラジコン受信部501、CPU502、メモリ503、通信I/F506、バッテリ530、走行制御用モータドライバ540および姿勢制御用モータドライバ550は、システムバス510を介して接続している。システムバス510は、上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等であり、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する。
FIG. 4 is a diagram showing an example of the hardware configuration of the traveling device. As shown in FIG. 1, the traveling
ラジコン受信部501は、走行装置1の操作者が使用するPC等の送信機から送信される動作指示信号を受信する。CPU502は、走行装置1全体の制御を行う。CPU502は、メモリ503に格納された、プログラムP1または走行装置1を動作させるのに必要な各種データを読み出し、処理を実行することで、走行装置1の各機能を実現する演算装置である。
The radio
メモリ503は、CPU502が実行するプログラムP1をはじめ、走行装置1を動作させるのに必要な各種データを記憶する。プログラムP1は、メモリ503に予め組み込まれて提供される。
The
なお、プログラムP1は、インストール可能な形式、または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-RまたはDVD(Digital Versatile Disc)等のCPU502(コンピュータ)で読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、プログラムP1は、インターネット等の通信ネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、通信ネットワーク経由で走行装置1にダウンロードさせることにより提供されるように構成してもよい。また、プログラムP1は、インターネット等の通信ネットワーク経由で提供または配布されるように構成してもよい。プログラムP1が外部から提供される場合、CPU502は、通信I/F506を介してプログラムP1を読み込む。
The program P1 is an installable or executable file that can be read by a CPU 502 (computer) such as a CD-ROM, flexible disk (FD), CD-R or DVD (Digital Versatile Disc). It may be configured to be recorded on a medium and provided. Further, the program P1 may be stored on a computer connected to a communication network such as the Internet, and may be provided by being downloaded by the traveling
また、走行装置1は、CPU502をプログラムP1に従って動作させる代わりに、プログラムP1が実行するのと同じ演算機能および制御機能を有する専用のASIC(Application Specific Integrated Circuit)を実装することによって、ハードウエア的に動作させてもよい。
Further, instead of operating the
通信I/F506は、通信ネットワークを経由して、他の機器または装置との通信(接続)を行う通信インターフェースである。通信I/F506は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)等の通信インターフェースである。なお、通信I/F506は、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Zigbee(登録商標)、またはミリ波無線通信等の通信インターフェースを備えてもよい。また、走行装置1は、NFC(Near Field communication)またはBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を行うための通信インターフェースを備えていてもよい。
The communication I /
バッテリ530は、走行装置1の処理または動作に必要な電力を供給する電力供給ユニットである。バッテリ530は、例えば、インホイールモータ14a,14bおよび姿勢制御用モータ555a,555bに対して電力を供給する。
The
走行制御用モータドライバ540は、インホイールモータ14a,14bに対して、モータ駆動信号をそれぞれ供給することによって、インホイールモータ14a,14bを駆動させる。
The travel
インホイールモータ14a,14bは、履帯式走行体10aの駆動輪13a、履帯式走行体10bの駆動輪13bの内部にそれぞれ設置されており、駆動輪13a,13bに回転力を伝達する。インホイールモータ14a,14bは、駆動輪13a,13bに対して、走行装置1を前進させる正方向の回転、または走行装置1を後退させる負方向の回転を与える。さらに、インホイールモータ14a,14bは、一方の駆動輪13a(または13b)のみを正方向または負方向に回転させて、他方の駆動輪13b(または13a)を停止させることによって、走行装置1を信地旋回させる。また、インホイールモータ14a,14bは、一方の駆動輪13a(または13b)を正方向に回転させて、他方の駆動輪13b(または13a)を負方向に回転させることによって、走行装置1を超信地旋回させる。
The in-
姿勢制御用モータドライバ550は、姿勢制御用モータ555a,555bに対して、モータ駆動信号をそれぞれ供給することによって、姿勢制御用モータ555a,555bを駆動させる。姿勢制御用モータ555a,555bは、例えば、姿勢制御用モータドライバ550からの制御信号に応じて、後述するリンク19の高さを上下に変更することで、アイドラ18a,18bの高さを調整する。また、姿勢制御用モータ555a,555bは、例えば、本体50の姿勢を制御することによって、走行装置1の転倒を防止する。
The attitude
なお、走行装置1は、ラジコン受信部501に受信された動作指示に応じて走行する構成に限られず、自律走行またはライントレース等の技術を用いて走行する構成であってもよい。また、走行装置1は、通信ネットワークを介して送信された動作指示信号を通信I/F506で受信することで、遠隔地にいるユーザから遠隔操作によって走行する構成であってもよい。
The traveling
●履帯式走行体
続いて、図5乃至図17を用いて、走行装置1を構成する履帯式走行体10a,10bについて説明する。まず、図5乃至図7を用いて、履帯式走行体10a,10bの全体構成について説明する。なお、走行装置1は、図1に示されているように、二つの履帯式走行体10a,10bを備えるが、以下の説明では、これらの構成は同一であるため、履帯式走行体10の構成として説明する。図5乃至図7は、履帯式走行体の構成の一例を示す図である。図5乃至図7は、図1(C)と同様の方向から見た、履帯式走行体10の側面図である。
● Track-type traveling body Next, the track-
図5に示されているように、履帯式走行体10は、履帯11、駆動輪13、転輪15a,15b、アイドラ18a,18b、リンク19、側板20a、テンショナ25および補助部材6を備える。また、図6は、図5に示されている履帯式走行体10から側板20aを取り外した状態を示す図である。図6に示されている履帯式走行体10は、さらに、インホイールモータ14、モータ軸141、側板20b、側板支持体27a,27b,27c,27d、転輪軸151a,151b、アイドラ軸181a,181bおよびリンク軸191を備える。
As shown in FIG. 5, the track-
履帯11は、クローラとも呼ばれて、金属またはゴムによって形成されている。履帯11は、駆動輪13と転輪15a,15bに掛け回される。履帯11は、駆動輪13の回転方向に従って移動しながら、転輪15a,15bを従動させることによって、履帯式走行体10を回転させる。また、履帯11は、表面に複数の突起部111a,111bを有する。履帯11の外側の突起部111aは、例えば、路面上の石等の小さな障害物を安定して乗り越えて走行するために設けられている。また、内側の突起部111bは、例えば、駆動輪13または転輪15a,15bからの脱輪を防止するために設けられている。
Tracks 11, also called crawlers, are made of metal or rubber. The track 11 is hung around the
駆動輪13は、履帯11に対して、履帯式走行体10を回転させるための駆動力を伝達する。履帯式走行体10は、インホイールモータ14が駆動輪13に伝達した駆動力(回転力)を、履帯11を介して、転輪15a,15bに伝達する。
The
インホイールモータ14は、駆動輪13の内部に内蔵されており、駆動輪13に回転力を伝達する。インホイールモータ14は、駆動軸となるモータ軸141を中心にして回転駆動する。インホイールモータ14の回転軸(モータ軸141)は、駆動輪13の回転軸(駆動軸)となり、インホイールモータ14の回転力によって駆動輪13が回転する。そして、インホイールモータ14の回転力は、駆動力として履帯11に伝達される。具体的には、インホイールモータ14は、駆動輪13に対して、走行装置1を前進させる正方向の回転、または走行装置1を後退させる負方向の回転を与える。
The in-
また、インホイールモータ14は、駆動輪13に内蔵されることで構造を簡略化することができ、例えば、駆動チェーンまたはギア等の部品を用いないことで、それらの部品に起因する故障等のリスクを低減することができる。さらに、インホイールモータ14は、駆動輪13に内蔵させることで、履帯式走行体10の外周付近で駆動力を出すことができるため、トルクを大きくすることができる。
Further, the structure of the in-
転輪15a,15bは、履帯式走行体10に回転自在に取り付けられている。転輪15a,15bは、履帯11を介して駆動輪13から伝達された駆動力(回転力)によって、転輪軸151a,151bを回転軸として回転する。
The
ここで、駆動輪13と転輪15aと転輪15bは、側面視において、三角形を形成する。履帯11は、駆動輪13と転輪15aと転輪15bとに掛け回されて、転輪15aと転輪15bの間の範囲が接地する。すなわち、インホイールモータ14が内蔵された駆動輪13は、路面に接地しない。これにより、履帯式走行体10は、例えば、水溜まりを走行した場合であってもインホイールモータ14が浸水することはないため、インホイールモータ14に対して特別な防水機構を設ける必要がない。
Here, the
また、図4に示されているように、駆動輪13と転輪15a,15bの径は異なる。走行体は、要求されるサイズの制限や走行性等の要因を踏まえてレイアウト設計する必要がある。一般的に、モータは径が小さいほどモータの厚み(幅)における単位幅当たりのトルクが下がる傾向にある。そのため、インホイールモータを内蔵した駆動輪は、要求されるトルク性能に対応できるようなモータ径以上の径を有する必要がある。したがって、履帯式走行体10は、走行装置1または履帯式走行体10のサイズ制限を満たすとともに、要求される走行性能を満たすようなレイアウトとして、上方に設置された駆動輪13の径を、転輪15a,15bの径よりも大きくなるように設計する。なお、走行体は、サイズが制限される中で転輪の径も大きくすると、接地面積が小さくなり走行安定性が損なわれる。そのため、履帯式走行体10は、駆動輪13の径を踏まえて比較的小さい径の転輪15a,15bを採用する利点もある。
Further, as shown in FIG. 4, the diameters of the
アイドラ18a,18bは、二つの転輪15a,15bの間に設けられ、履帯11に従動して回転する車輪である。アイドラ18a,18bは、アイドラ軸181a,181bを回転軸としてそれぞれ回転する。また、リンク19は、アイドラ18aおよびアイドラ18bを支持する支持体である。
The
側板20a,20bは、履帯式走行体10において、駆動輪13、転輪15a,15b、およびアイドラ18a,18bを支持する。履帯式走行体10は、二つの側板20a,20bを用いて、駆動輪13および転輪15a,15b等を支持する両持ち構造になっている。二つの側板20a,20bは、複数の側板支持体27a,27b,27c,27dによって支持される。側板20a,20bは、モータ軸141を用いて、駆動輪13を支持する。また、側板20a,20bは、転輪軸151a,151bを用いて、転輪15a,15bをそれぞれ支持する。さらに、側板20a,20bは、アイドラ18a,18bを支持するリンク19のリンク軸191を介して、アイドラ18a,18bを支持する。
The
テンショナ25は、バネ等の弾性部材で形成されており、インホイールモータ14および駆動輪13の回転軸であるモータ軸141に接続される。テンショナ25は、駆動輪13が履帯11の内側に押し当たるように設置されて、履帯11にテンションを与える。テンショナ25は、走行時に、駆動輪13から履帯11に与えるテンションを調整する役割を担う。テンショナ25は、例えば、履帯式走行体10の静止時のテンションを基準として、基準となるテンションを走行時に略一定に保つための役割を担う。履帯式走行体10は、テンショナ25によって履帯11のたるみが調整されることによって、履帯11による正常な駆動力の伝達を維持する。また、履帯式走行体10は、テンショナ25によって履帯11にテンションを与えることで、履帯11の脱輪を防止することができる。
The
補助部材6は、履帯式走行体10の転倒を防止するとともに、路面に存在する段差の乗り越え性能を向上させるために履帯式走行体10に取り付けられた部材である。補助部材6は、静止状態において、路面または履帯11の底辺と略平行になるように側板20aに取り付けられる。補助部材6は、バー61および補助輪65を含む。
The
バー61は、補助部材6の本体となり、走行時に履帯式走行体10の重量を支えられるような強度(剛性)を有する剛体によって形成されている。バー61は、例えば、C型ステン等の金属である。補助部材6は、バー61によって、側板20aに取り付けられる。
The
補助輪65は、バー61の先端部に取り付けられており、補助部材6が接地する際に自在に回転する小型の車輪である。補助輪65は、第1の補助輪の一例である。履帯型走行体10は、補助部材6の先端に補助輪65を設けることで、補助部材6の先端が接地した場合であっても、滑らかに走行することができる。また、履帯式走行体10は、補助部材6の先端に補助輪65を設けることで、補助部材6の先端で路面を荒らすことを防止することができる。
The
ここで、補助輪65の車輪径は、走行時に路面の凹凸等によって車輪が嵌って動けなくなることを防ぐために、例えば、想定される路面の凹凸の大きさの2倍程度であることが好ましい。また、補助輪65の車輪径は、特に路面の凹凸を決定できない場合、例えば、履帯式走行体10のサイズに合わせて、アイドラ18a,18bの車輪径と同程度または一回り小さいサイズにしてもよい。
Here, the wheel diameter of the
図7は、履帯式走行体10から補助部材6を取り外した状態を示す図である。側板20aは、転輪軸151aの上部に、補助部材6を取り付けるための複数の取付部207a1を含む取付領域Ra1、および複数の取付部207a2を含む取付領域Ra2を有する。同様に、側板20aは、転輪軸151bの上部に、補助部材6を取り付けるための複数の取付部207a3を含む取付領域Ra3、および複数の取付部207a4を含む取付領域Ra4を有する。それぞれの取付領域Ra1,Ra2,Ra3,Ra4に含まれる複数の取付部207(207a1,207a2,207a3,207a4)は、路面または履帯式走行体10の底辺と略平行に配列している。
FIG. 7 is a diagram showing a state in which the
履帯式走行体10は、後方位置の取付領域Ra1または取付領域Ra2に、バー61をねじ止め等で固定して取り付けることで、履帯式走行体10に含まれる他の構成を変更することなく、簡単に補助部材6の取り付けまたは取り外しを行うことができる。また、履帯式走行体10は、取付位置の高さが異なる取付領域Ra1およびRa2のいずれかに補助部材6を設置することで、補助部材6の設置高さを調整することができる。
The track-
ここで、図6および図7に示されているように、補助部材6が取り外された履帯式走行体10は、駆動輪13を中心に、走行方向の前後に略対称の構造を有する。より詳細には、履帯式走行体10は、図6および図7に示されているようなX軸方向から見た側面視において、二つの転輪15a,15bの転輪軸を結ぶ直線に対するインホイールモータ14のモータ軸141からの垂線に対しておおよそ線対称の構造である。
Here, as shown in FIGS. 6 and 7, the track-
例えば、狭いスペースで走行する走行装置は、前進後進や超信地旋回を頻繁に行う必要がある。この場合、走行装置は、履帯の形状、または駆動輪、転輪もしくはテンショナ等の配置が前後に非対称だと、前進後進で駆動特性が変わったり、超信地旋回時に中心回転できなかったりする場合がある。そこで、履帯式走行体10は、レイアウト(構造)を前後に略対称にすることによって、走行装置1の走行時の安定性の向上や制御の簡略化を図ることができる。また、履帯式走行体10は、走行装置1の左右を意識せずに取り付けることができるため、部品点数の削減等を図ることができる。
For example, a traveling device traveling in a narrow space needs to frequently move forward and backward and make a super-credit turn. In this case, if the shape of the crawler belt or the arrangement of the drive wheels, wheels, tensioners, etc. is asymmetrical in the front-rear direction, the drive characteristics of the traveling device may change when moving forward or backward, or the center rotation may not be possible during super-credit turning. There is. Therefore, by making the layout (structure) of the track-
また、図7に示されているように、履帯式走行体10は、走行方向が変わったとしても、取付領域Ra1および取付領域Ra2のいずれかに補助部材6を取り付けることで、走行方向の後方位置に補助部材6を簡単に付け替えることができる。なお、補助部材6は、履帯式走行体10の後方のみでなく、履帯式走行体10の前方にも取り付けられる構成であってもよい。
Further, as shown in FIG. 7, the track-
○補助部材の構成○
続いて、図8乃至図17を用いて、履帯式走行体10に取り付けられた補助部材6の詳細な構成について説明する。図8は、補助部材の構成の一例を示す図である。図8に示されているように、履帯式走行体10は、走行方向に対する後方位置に、補助部材6を備える。補助部材6は、側板20aに取り付けられ、履帯式走行体10の後方に伸びるように設けられている。また、補助部材6は、図8に示されているようなX軸方向から見た側面視において、二つの転輪15a,15bの転輪軸151a,151bを結ぶと直線と平行に設けられている。さらに、上述のように、補助部材6は、バー61およびバー61の先端部に取り付けられた補助輪65を有する。
○ Composition of auxiliary members ○
Subsequently, with reference to FIGS. 8 to 17, a detailed configuration of the
ここで、図8に示されているように、補助部材6の延長線上に位置する履帯式走行体10の中心部から補助部材6の先端部までの長さを、補助部材6の長さLとする。また、補助部材6の延長線上に位置する履帯式走行体10の中心部は、図8に示されているようなX軸方向から見た側面視における二つの転輪15a,15bの転輪軸151a,151bを結ぶ直線W(図8に示されている第1の直線)と平行であり、補助部材6における先端部を含む直線(図8に示されている第2の直線)と、第1の直線の中心位置から第2の直線への垂線(図8に示されている中心線)との交点である。また、補助部材6の延長線上に位置する履帯式走行体10の中心部は、第2の直線と、第1の直線の中心位置と駆動輪13のモータ軸141とを結ぶ直線(図8に示されている中心線)との交点である。さらに、補助部材6の延長線上に位置する履帯式走行体10の中心部は、第2の直線と、履帯式走行体10の重心位置Gから第1の直線の中心位置への垂線(図8に示されている中心線)との交点である。
Here, as shown in FIG. 8, the length from the center of the track-
また、図8に示されている重心位置Gは、X軸方向から見た側面視における履帯式走行体10のX軸方向の重心位置を示す。さらに、補助部材6の延長線上に位置する履帯式走行体10の中心部から、中心線上における履帯11の接地面までの長さを、補助部材6の設置高さhとする。すなわち、補助部材6の設置高さhは、補助部材6の先端部の設置高さとなる。補助部材6は、履帯式走行体10のサイズを考慮しつつ、履帯式走行体10の段差の乗り越え性能等の走行性を向上させるため、補助部材6の長さLと設置高さhを最適に設計する必要がある。
Further, the center of gravity position G shown in FIG. 8 indicates the position of the center of gravity of the cuff-
ここで、図9を用いて、補助部材6が取り外された状態における履帯式走行体の走行状態について説明する。図9(A)に示されているような一方の転輪が持ち上げられた状態において、履帯式走行体10の底面と路面との角度をθと表す。補助部材6が取り外された状態での履帯式走行体は、角度θが最大登坂角よりも小さい範囲において走破可能であり、走行時に路面の凹凸または段差等の影響により、最大登坂角θを超えて傾くと、転倒するおそれがある。そこで、履帯式走行体は、図8に示されているような補助部材6を取り付けることで、転倒を防止する手法が考えられる。しかしながら、図9(B)に示されているように、補助部材の長さが短すぎる場合、最大登坂角θ傾いた際に補助部材の先端部が路面に接地しないため、補助部材を取り付けたことによる転倒防止効果を発揮することができない。そこで、履帯式走行体10は、補助部材6を取り付けることによる転倒防止効果を発揮するために、最低限の長さの補助部材を取り付ける必要がある。
Here, with reference to FIG. 9, the running state of the track-type traveling body in the state where the
図10を用いて、履帯式走行体10に取り付けられる補助部材6の長さLおよび設置高さhの関係について説明する。図10は、履帯式走行体における補助部材の長さと設置高さの関係の一例を説明するための図である。図10は、履帯式走行体10を、補助部材が取り外された状態で最大登坂角θ傾けた状態を示す。
With reference to FIG. 10, the relationship between the length L and the installation height h of the
図10において、Mは、補助部材6の延長線上に位置する履帯式走行体10の中心部と路面との距離である。より具体的には、側面視における二つの転輪15a,15bの転輪軸151a,151bを結ぶ直線(第1の直線)と平行であり、補助部材6における先端部を含む直線(第2の直線)と路面との交点と、第2の直線と第1の直線の中心位置から第2の直線への垂線との交点との距離である。
In FIG. 10, M is the distance between the center of the track-
また、H’は、側面視における履帯式走行体10の中心線上における、補助部材6の延長線上に位置する履帯式走行体10の中心部と路面との距離である。より具体的には、H’は、第2の直線と第1の直線の中心位置から第2の直線への垂線(図8に示されている中心線)との交点と、中心線と路面との交点との距離である。
Further, H'is a distance between the center of the track-
さらに、h’は、側面視における履帯式走行体10の中心線上における、履帯11の接地面と路面との距離である。すなわち、距離H’は、補助部材6の設置高さhと距離h’の和(H’=h+h’)となる。さらに、距離h’は、図9に示されているような第1の直線に対応する二つの転輪15a,15bの転輪軸151a,151b間の長さWと最大登坂角θを用いて、h’=Wtanθ/2と表すことができる。
Further, h'is the distance between the ground contact surface and the road surface of the crawler belt 11 on the center line of the crawler belt
また、θは、上述のように補助部材6が取り外された状態における履帯式走行体の最大登坂角である。ここで、Mに対応する線分は、第1の直線および履帯式走行体10の底辺と略平行に設けられているため、Mに対応する線分(辺)と路面との成す角度もθとなる。
Further, θ is the maximum climbing angle of the track-type traveling body in the state where the
図10に示されている履帯式走行体10は、転輪15aが履帯11を介して接地するとともに補助部材6が接地する状態で、転輪15bが角度θ持ち上げられた状態である。すなわり、履帯式走行体10は、以下の(式1)の条件を満たすような補助部材6を備えることで、補助部材6を設けることによる走行時の転倒防止性能を向上させることができる。
In the track-
このように、履帯式走行体10には、(式1)の条件を満たすような補助部材6が取り付けられればよい。履帯式走行体10は、補助部材6が取り外された状態における履帯式走行体が最大登坂角θ傾いた際に、補助部材6の先端部が路面に接地するような状態になる。すなわち、(式1)の条件を満たすような補助部材6が取り付けられることにより、第2の直線と路面との成す角θは、補助部材6が取り外された状態における履帯式走行体の最大登坂角よりも小さくなる。このように、履帯式走行体10に取り付ける補助部材6の長さLを設計する際に、(式1)における距離Mと設置高さhを適切に決定することで、履帯式走行体10は、補助部材6を取り付けることによる転倒防止効果を発揮することができる。
As described above, the track-
また、補助輪65の車輪半径をr、バー61の補助輪65の車輪軸までの長さL’とした場合、補助部材6の長さLは、r+L’(L=r+L’)となる。すなわち、図11に示されているように、距離Mは、L’+r/tanθ(Mtanθ=L’+r)と表すことができる。したがって、履帯式走行体10は、以下の(式2)の条件を満たすような補助部材6を備えた場合でも、補助部材6を設けることによる走行時の転倒防止性能を向上させることができる。
Further, when the wheel radius of the
(式2)は、上記(式1)と比較して、補助輪65の車輪半径rのパラメータが追加されるが、車輪半径rは、長さL’および設置高さhと同様に、履帯式走行体10の走行環境による制約を受ける設計値である。そのため、履帯式走行体10は、(式2)を用いて、車輪半径r、長さL’および設置高さhを一つの関係式として表すことで、補助部材6の設置条件を、直接的に決定することができる。
In (Equation 2), the parameter of the wheel radius r of the
このように、履帯式走行体10は、補助部材6の長さLおよび設置高さhを走行環境に応じて適切に設計することにより、走行時の転倒を防止することができ、走行装置の走行時の安定性を高めることができる。また、履帯式走行体10は、補助部材6が長すぎたり、設置位置が低すぎたりすると、例えば、旋回動作を行う際に補助部材6が邪魔になって旋回不能になる場合がある。そこで、履帯式走行体10は、走行環境における周囲の障害物と補助部材6が接触しないように、長さLおよび設置高さhを考慮した補助部材6を取り付ける。
As described above, the track-
ここで、走行装置が段差を乗り越える際の履帯式走行体の状態について説明する。図12は、走行装置が段差を乗り越える際の履帯式走行体の状態の一例を説明するための図である。図12は、上記(式1)および(式2)の条件を満たすような補助部材6が取り付けられた状態において、履帯式走行体10が高さHの段差Fを乗り越える際の状態を示す。履帯式走行体10は、転輪15aが履帯11を介して接地するとともに、補助部材6が接地した状態で、転輪15b側で履帯11の突起部111aが段差Fの頂点に引っ掛かる場合に、段差Fを乗り越えることができる。すなわち、履帯式走行体10には、水平路面において、補助部材6と補助部材6側の転輪15aが接地している状態で、他方の転輪15b側の履帯11の突起部111aが段差Fの上面角である頂点に引っ掛かる程度の高さまで持ち上げられるような状態となりえる長さLおよび設置高さhの補助部材6が取り付けられる必要がある。
Here, the state of the track-type traveling body when the traveling device gets over the step will be described. FIG. 12 is a diagram for explaining an example of the state of the track-type traveling body when the traveling device gets over the step. FIG. 12 shows a state in which the track-
履帯式走行体10は、取り付けられた補助部材6の長さLの違いによって、段差Fを乗り越える際の走行性能に違いが生じる。図13は、補助部材の長さの違いによる履帯式走行体の状態と段差との関係の一例を説明するための図である。図13(A)は、履帯式走行体が高さHの段差Fを乗り越えられる状態を示す。一方で、図13(B)は、履帯式走行体が高さHの段差Fを乗り越えられない状態を示す。
In the track-
図13(A)の場合、履帯式走行体は、図12の場合と同様に、履帯の突起部が段差Fの頂点に引っ掛かるため、履帯の引っ掛かりを利用して段差Fを乗り越えることができる。一方で、図13(B)の場合、補助部材の長さが長すぎるため、補助部材と一方の転輪の接地する際に、履帯の突起部は、段差Fの頂点に引っ掛からない。また、図13(B)に示されているような履帯式走行体は、これ以上走行すると、後方側の転輪が浮いて空転し、段差Fを乗り越えることができずに転倒してしまう。すなわち、全長の長い補助部材は、段差を乗り越える際に履帯式走行体が後方に傾くと、先端部がすぐに接地してしまうため、履帯式走行体の段差の乗り越えをアシストできなくなってしまう。さらに、履帯式走行体に備えられた補助部材は、全長が長すぎる場合、走行時に周囲の障害物と接触するおそれもある。 In the case of FIG. 13A, in the track-type traveling body, the protrusion of the track is caught on the apex of the step F as in the case of FIG. 12, so that the track F can be used to get over the step F. On the other hand, in the case of FIG. 13B, since the length of the auxiliary member is too long, the protrusion of the track does not get caught on the apex of the step F when the auxiliary member and one of the wheels are in contact with the ground. Further, when the track-type traveling body as shown in FIG. 13B is further traveled, the wheels on the rear side float and slip, and the track F cannot be overcome and falls. That is, if the track-type traveling body is tilted backward when the auxiliary member having a long overall length is climbed over the step, the tip portion of the auxiliary member immediately touches the ground, so that it becomes impossible to assist the track-type traveling body in climbing over the step. Further, if the total length of the auxiliary member provided on the track-type traveling body is too long, the auxiliary member may come into contact with surrounding obstacles during traveling.
このように、補助部材が長すぎる場合、履帯式走行体の走行安定性を低下させてしまうおそれがあるため、補助部材6の長さLは、履帯式走行体10の走行環境に存在する不整地の凹凸または階段等の段差Fを乗り越えられるような適切な長さに設計する必要がある。すなわち、履帯式走行体10は、上記(式1)および(式2)の条件を満たすとともに、走行環境に存在する段差Fの高さに応じた長さLの最大値を考慮することで、路面の凹凸または段差等の走行環境の状態に応じた最適な長さLの補助部材6を備えることが好ましい。これにより、履帯式走行体10は、走行時の転倒を防止することができるとともに、段差乗り越え性能を向上させることができる。一例として、補助部材6の長さは、履帯式走行体10の全長の略半分程度の長さとすることが好ましい。
As described above, if the auxiliary member is too long, the running stability of the track-type traveling body may be deteriorated. Therefore, the length L of the
ここで、図14を用いて、補助部材6の長さL、設置高さhおよび段差Fの段差高さHの値の一例について説明する。図14は、履帯式走行体における補助部材の長さと設置高さおよび段差の高さの一例を示す図である。図14は、建築基準法における階段の蹴上の寸法等に基づいて、段差Fの高さHを230mmとして設定した場合の例である。
Here, an example of the values of the length L of the
上記(式2)を用いて補助部材6の長さL、設置高さhの値を検討すると、転輪軸151a,151b間の長さWが412mm(W=412)であり、H=230と設定した場合、補助部材6の長さLは、518mm(L=518)となり、設置高さhは、164mm(h=164)となる。なお、図14に示されている補助部材6の長さL、設置高さhの値は、一例であり、段差Fの段差高さH、および転輪軸151a,151b間の長さW等に基づく履帯式走行体10のサイズに応じて、走行環境に沿った最適な値を決定することができる。
When the values of the length L and the installation height h of the
図15は、履帯式走行体の想定転倒角の一例を説明するための図である。想定転倒角とは、走行体の慣性等を考慮しない静的な状態において、履帯式走行体10がこれ以上傾くと転倒すると想定される角度である。想定転倒角φは、90°以下、好ましくは80°以下である。
FIG. 15 is a diagram for explaining an example of the assumed fall angle of the track-type traveling body. The assumed fall angle is an angle that is assumed to fall when the track-
図15に示されているように、履帯式走行体10の重心位置をGとすると、想定転倒角φは、重心位置Gと補助部材6の先端とを結ぶ直線が水平面に対して垂直になった際の履帯式走行体10の角度となる。すなわち、想定転倒角φは、X軸方向から見た側面視における履帯式走行体10の重心位置Gと補助部材6の先端部とが垂直方向に位置する際の補助部材6の接地面と履帯式走行体10の底辺との成す角度である。また、上述のように、補助部材6が履帯式走行体10の底辺と略平行に設けられている場合、想定転倒角φは、側面視における履帯式走行体10の重心位置Gと補助部材6の先端部とが垂直方向に位置する際の補助部材6の接地面と補助部材6との成す角度ともなる。
As shown in FIG. 15, assuming that the position of the center of gravity of the band-
ここで、図15に示されているように、側面視における履帯式走行体10の重心位置Gと補助部材6の先端部とが垂直方向に位置する際の重心位置Gと補助部材6の接地面との距離をNとすると、想定転倒角φ≦90°の条件を満たすためには、補助部材6の長さL≧距離Nとなる。すなわち、履帯式走行体は、距離Nより長い長さLの補助部材6を設けることにより、履帯式走行体10の転倒を防止することができる。
Here, as shown in FIG. 15, the contact between the center of gravity position G and the
また、履帯式走行体10は、転倒を防止するため、補助部材6を重心位置Gよりも低い位置に設置することが好ましい。すなわち、補助部材6の設置高さhは、履帯式走行体10の重心位置Gよりも低い位置となる。したがって、履帯式走行体10には、重心位置Gの位置を考慮した設置高さhの範囲で設計された、長さLおよび設置高さhの補助部材6が取り付けられる。このように、履帯式走行体10は、想定転倒角φを考慮して補助部材6を取り付けることで、走行時の転倒を防止することができる。
Further, in the track-
図16は、履帯式走行体の復元力について説明するための図である。図16(A)および(B)に示されているように、履帯式走行体10は、補助部材6のバー61が段差Fに接触することで、履帯式走行体10に復元力が働き、段差Fを乗り越える際の安定性を担保する。履帯式走行体10は、バー61と段差Fとの接触を利用した復元力によって、段差Fを乗り越える際の安定した走行が可能となる。
FIG. 16 is a diagram for explaining the restoring force of the track-type traveling body. As shown in FIGS. 16A and 16B, in the track-
○補助部材の変形例
次に、上述の補助部材6の変形例について説明する。図17は、補助部材の構成の変形例を示す図である。図17に示されている補助部材6Aは、バー61の先端部だけでなく、バー61の中間部にも補助輪が取り付けられている。
○ Deformation example of auxiliary member Next, a modification of the
補助部材6Aは、上述の補助部材6の構成に加えて、バー61の中間部に補助輪66を含む。補助輪66は、第2の補助輪の一例である。履帯式走行体10は、バー61の中間部にも補助輪66を設けることで、例えば、バー61の中間部が路面の突起物等に接触している場合であっても、より滑らかに走行することができる。また、補助輪66の車輪径は、補助輪65よりも小さい方が好ましい。なお、補助部材6Aに含まれる補助輪66の数は、一つに限られず、バー61の中間部に複数設けられてもよい。
The
●走行装置の適用例
上述した履帯式走行体10を備えた走行装置1は、使用用途に応じた機能を実現するための装置または部材を本体50に取り付けることによって、様々な利用シーンで使用することができる。走行装置1は、例えば、旋回性の高さを活かして、通路の狭い工場または倉庫等の拠点において物品の運搬等の軽作業を行う作業用ロボットとして使用される。このような作業用ロボットの場合、走行装置1には、例えば、運搬用の荷台や軽作業用の可動アームが取り付けられる。
● Application example of the traveling device The traveling
また、走行装置1は、例えば、災害現場でのレスキュー用途もしくは復興支援用途、農業用途、建設現場、または屋外の工場、プラントもしくはその他の施設等でも使用される。このような用途において、例えば、瓦礫やごみが散乱して路面が荒れた環境において、走行装置1は、履帯式走行体10の走行安定性等の特性を活かして、走行中の不具合の発生リスクを低減することができる。
Further, the traveling
さらに、走行装置1は、撮影装置や表示装置を備えることで、走行装置1の拠点内のユーザと遠隔地にいるユーザとの双方向のコミュニケーション(遠隔通信)を実現するテレプレゼンスロボットとしても使用される。テレプレゼンスロボットを使用することで、拠点内の装置の管理もしくは保守作業等、または拠点内に位置する人の位置もしくは動線の確認等を遠隔で行うことができる。さらに、走行装置1は、遠隔地にいるユーザからの遠隔操作に応じて走行する構成であってもよい。
Further, the traveling
●実施形態の効果
以上説明したように、走行装置1は、上記(式1)または(式2)の条件を満たすような長さLおよび設置高さhの補助部材6が取り付けられた履帯式走行体10を備えることで、転倒を防止した安定した走行を実現することができる。また、走行装置1は、路面の凹凸または段差等の走行環境の状態に応じた最適な長さLの補助部材6が取り付けられた履帯式走行体10を備えることで、走行時の転倒を防止することができるとともに、段差乗り越え性能を向上させることができる。さらに、走行装置1は、履帯式走行体10が想定転倒角φ以下の角度になるように補助部材6を設置することで、走行装置1の走行時の転倒を防止することができる。また、走行装置1は、容易に取り外し可能な簡易な構成の補助部材6を履帯式走行体10に取り付けることで、履帯式走行体10のその他の構成を変更せずに、走行時の安定性を高めることができる。
● Effects of the Embodiment As described above, the traveling
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る履帯式走行体は、履帯11と、履帯11に駆動力を与える駆動輪13と、駆動輪13の下方に配置された少なくとも二つの転輪15a,15bと、を備え、駆動輪13と転輪15a,15bとの間に履帯11を掛け回した履帯式走行体10である。履帯式走行体10は、履帯式走行体10の走行方向の少なくとも後方位置に取り付けられた補助部材6を備え、側面視における二つの転輪15a,15bの転輪軸151a,151bを結ぶ第1の直線と平行であり、補助部材6における先端部を含む第2の直線と路面との交点と、第2の直線と第1の直線の中心位置から第2の直線への垂線との交点との距離Mは、下記(式1)の条件を満たす。
As described above, the crawler belt type traveling body according to the embodiment of the present invention includes a crawler belt 11, a
これにより、履帯式走行体10は、簡易な構成の補助部材を取り付けることで、走行装置の走行時の安定性を高めることができる。また、履帯式走行体10は、(式1)における距離Mと設置高さhを適切に決定することで、補助部材6を取り付けることによる転倒防止効果を発揮することができる。
As a result, the track-
また、本発明の一実施形態に係る履帯式走行体において、補助部材6は、剛性を有するバー61と、バー61の先端部に取り付けられた補助輪65(第1の補助輪の一例)とを有する。また、補助部材6Aは、バー6の中間部に取り付けられた補助輪66(第2の補助輪の一例)を有する。これにより、履帯式走行体10は、補助部材6の先端部が接地した場合であっても、滑らかに走行することができる。また、履帯式走行体10は、補助部材6の先端で路面を荒らすことを防止することができる。さらに、履帯式走行体10は、バー61の中間部にも補助輪66を設けることで、例えば、バー61の中間部が路面の突起物等に接触している場合であっても、より滑らかに走行することができる。
Further, in the track-type traveling body according to the embodiment of the present invention, the
さらに、本発明の一実施形態に係る履帯式走行体において、バー61の補助輪65(第1の補助輪の一例)の車輪軸までの長さL’は、下記(式2)の条件を満たす。
これにより、履帯式走行体10は、(式2)を用いて、車輪半径r、長さL’および設置高さhを一つの関係式として表すことで、補助部材6の設置条件を、直接的に決定することができる。
As a result, the track-
また、本発明の一実施形態に係る履帯式走行体において、側面視における履帯式走行体10の重心位置Gと補助部材6の先端部とが垂直方向に位置する際の補助部材6の接地面と履帯式走行体10の底辺との成す角は、90°以下である。また、補助部材6における先端部の設置高さhは、履帯式走行体10の重心位置Gより低い。これにより、履帯式走行体10は、想定転倒角φを考慮して補助部材6を設置することで、走行装置1の走行時の転倒を防止することができる。
Further, in the track-type traveling body according to the embodiment of the present invention, the ground contact surface of the
さらに、本発明の一実施形態に係る履帯式走行体において、補助部材6は、履帯式走行体10の静止状態において、路面と略平行に設けられている。また、履帯式走行体10は、駆動輪13および転輪15a,15bを支持する側板20aを備え、側板20aは、補助部材6を取り付けるための複数の取付部207a1(または207a2)が路面と略平行に配列された取付領域Ra1(またはRa2)を有する。これにより、履帯式走行体10は、容易に取り外し可能な簡易な構成の補助部材6を取り付けることで、履帯式走行体10のその他の構成を変更せずに、走行時の安定性を高めることができる。また、履帯式走行体10は、走行方向が変わったとしても、取付領域Ra1および取付領域Ra2のいずれかに補助部材6を取り付けることで、走行方向の後方位置に補助部材6を簡単に付け替えることができる。
Further, in the track-type traveling body according to the embodiment of the present invention, the
また、本発明の一実施形態に係る走行装置は、履帯式走行体10と、少なくとも二つの履帯式走行体10(10a,10b)を走行可能な状態で支持する本体50と、を備える。これにより、走行装置1は、本体50を含めた走行装置1の安定性の向上を図ることができる。
Further, the traveling device according to the embodiment of the present invention includes a track-
●補足●
これまで本発明の一実施形態に係る履帯式走行体および走行装置について説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更または削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
● Supplement ●
Although the track-type traveling body and the traveling device according to one embodiment of the present invention have been described so far, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and additions, changes, deletions, etc. of other embodiments may be made. It can be changed within the range that can be conceived by those skilled in the art, and is included in the scope of the present invention as long as the action and effect of the present invention are exhibited in any of the embodiments.
1 走行装置
6(6a,6b)、6A 補助部材
10(10a,10b) 履帯式走行体
11 履帯
13 駆動輪
14 インホイールモータ
15a,15b 転輪
18a,18b アイドラ
19 リンク
20a,20b 側板
61 バー
65 補助輪(第1の補助輪の一例)
66 補助輪(第2の補助輪の一例)
111a 突起部
141 モータ軸(駆動軸の一例)
151a,151b 転輪軸
207a1,207a2,207a3,207a4 取付部
Ra1,Ra2,Ra3,Ra4 取付領域
1 Traveling device 6 (6a, 6b), 6A Auxiliary member 10 (10a, 10b) Track type traveling body 11
66 Training wheels (an example of the second training wheels)
151a, 151b Wheelset shaft 207a1, 207a2, 207a3, 207a4 Mounting part Ra1, Ra2, Ra3, Ra4 Mounting area
Claims (8)
前記履帯に駆動力を与える駆動輪と、
前記駆動輪の下方に配置された少なくとも二つの転輪と、を備え、
前記駆動輪と前記転輪との間に前記履帯を掛け回した履帯式走行体であって、
前記履帯式走行体の走行方向の少なくとも後方位置に取り付けられた補助部材を備え、
側面視における前記二つの転輪の転輪軸を結ぶ第1の直線と平行であり、前記補助部材における先端部を含む第2の直線と路面との交点と、前記第2の直線と前記第1の直線の中心位置から前記第2の直線への垂線との交点との距離Mは、下記(式1)の条件を満たす履帯式走行体。
The driving wheels that give driving force to the tracks and
With at least two wheels located below the drive wheels,
A crawler-type traveling body in which the crawler belt is hung between the drive wheel and the rolling wheel.
It is provided with an auxiliary member attached at least at a rear position in the traveling direction of the track-type traveling body.
It is parallel to the first straight line connecting the rolling shafts of the two rolling wheels in the side view, the intersection of the second straight line including the tip portion of the auxiliary member and the road surface, the second straight line and the first straight line. The distance M from the center position of the straight line to the intersection with the perpendicular line to the second straight line is a track-type traveling body that satisfies the following condition (Equation 1).
前記駆動輪および前記転輪を支持する側板を備え、
前記側板は、前記補助部材を取り付けるための複数の取付部が路面と略平行に配列された取付領域を有する履帯式走行体。 The track-type traveling body according to claims 1 to 6.
A side plate that supports the drive wheels and the wheels is provided.
The side plate is a track-type traveling body having a mounting area in which a plurality of mounting portions for mounting the auxiliary member are arranged substantially parallel to the road surface.
少なくとも二つの前記履帯式走行体を走行可能な状態で支持する本体と、
を備える走行装置。 The track-type traveling body according to any one of claims 1 to 7.
A main body that supports at least two track-type running bodies in a runnable state,
A traveling device equipped with.
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2021
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