JP2022053795A - 二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】落下安全性をより向上させた二次電池を提供する。
【解決手段】二次電池は、可撓性を有する外装部材と、外装部材の内部に収納される電池素子と、外装部材の内部から外部まで延在し、電池素子に対向する対向部を含み、対向部が電池素子に対向する対向面と対向面の反対側の反対面と対向面および反対面に連結された連結面とを有する第1配線部材と、外装部材の内部に配置され、一端部が電池素子に接続され、他端部が反対面にて対向部に接続され、連結面および反対面の順に沿うように屈曲した屈曲部を含む少なくとも1以上の第2配線部材と、屈曲部の連結面と対向する第1面、又は第1面の反対側の第2面の1つ以上に少なくとも設けられた第1絶縁部材とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】二次電池は、可撓性を有する外装部材と、外装部材の内部に収納される電池素子と、外装部材の内部から外部まで延在し、電池素子に対向する対向部を含み、対向部が電池素子に対向する対向面と対向面の反対側の反対面と対向面および反対面に連結された連結面とを有する第1配線部材と、外装部材の内部に配置され、一端部が電池素子に接続され、他端部が反対面にて対向部に接続され、連結面および反対面の順に沿うように屈曲した屈曲部を含む少なくとも1以上の第2配線部材と、屈曲部の連結面と対向する第1面、又は第1面の反対側の第2面の1つ以上に少なくとも設けられた第1絶縁部材とを備える。
【選択図】図4
Description
本技術は、二次電池に関する。
近年、携帯電話機などの多様な電子機器の普及に伴って、小型、軽量および高エネルギー密度の電源として二次電池の開発が進められている。二次電池の各構成は、電池特性に影響を及ぼすため、様々な検討が行われている(例えば、特許文献1参照)。
このような可撓性を有する外装部材を用いた二次電池では、落下等の外的負荷を受けた際の安全性をより高めることが望まれる。
よって、落下安全性をより向上させることが可能な二次電池を提供することが望ましい。
本技術の一実施形態に係る二次電池は、可撓性を有する外装部材と、外装部材の内部に収納される電池素子と、外装部材の内部から外部まで延在し、電池素子に対向する対向部を含み、対向部が電池素子に対向する対向面と対向面の反対側の反対面と対向面および反対面に連結された連結面とを有する第1配線部材と、外装部材の内部に配置され、一端部が電池素子に接続され、他端部が反対面にて対向部に接続され、連結面および反対面の順に沿うように屈曲した屈曲部を含む少なくとも1以上の第2配線部材と、屈曲部の連結面と対向する第1面、又は第1面の反対側の第2面の1つ以上に少なくとも設けられた第1絶縁部材とを備える。
本技術の一実施形態に係る二次電池によれば、外装フィルム10の内部において、リード部が電池素子に対向し、正極タブ及び負極タブは、屈曲部を有し、リード部の上面にてリード部と接続されている。ここで、正極タブの屈曲部の第1面又は第2面には正極絶縁テープが設けられ、負極タブの屈曲部の第1面又は第2面には負極絶縁テープが設けられる。これによれば、二次電池は、リード部の先端によって外装フィルムが損傷を受ける可能性を低減することができる。
なお、本技術の効果は、必ずしもここで説明された効果に限定されるわけではなく、後述する本技術に関連する一連の効果のうちのいずれの効果でもよい。
以下、本技術における実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下で説明する実施形態は本技術の一具体例であって、本技術が以下の態様に限定されるわけではない。また、本技術の各構成要素の配置、寸法、及び寸法比等についても、各図に示す様態に限定されるものではない。
なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
説明は以下の順序で行う。
1.二次電池
1-1.構成
1-2.動作
1-3.製造方法
1-4.作用および効果
2.変形例
3.二次電池の用途
1.二次電池
1-1.構成
1-2.動作
1-3.製造方法
1-4.作用および効果
2.変形例
3.二次電池の用途
<1.二次電池>
まず、本技術の一実施形態に係る二次電池について説明する。
まず、本技術の一実施形態に係る二次電池について説明する。
ここで説明する二次電池は、正極、負極および電解液を備え、電極反応物質の吸蔵放出を利用して電池容量を得る二次電池である。二次電池では、充電途中に負極の表面に電極反応物質が析出することを防止するために、負極の充電容量は、正極の放電容量よりも大きくなっている。すなわち、負極の単位面積当たりの電気化学容量は、正極の単位面積当たりの電気化学容量よりも大きくなっている。
電極反応物質は、特に限定されないが、アルカリ金属およびアルカリ土類金属などの軽金属である。アルカリ金属は、リチウム、ナトリウムおよびカリウムなどである。アルカリ土類金属は、ベリリウム、マグネシウムおよびカルシウムなどである。
以下では、電極反応物質がリチウムである場合を例に挙げる。リチウムの吸蔵放出を利用して電池容量を得る二次電池は、いわゆるリチウムイオン二次電池であり、リチウムイオン二次電池では、リチウムがイオン状態で吸蔵および放出される。
<1-1.構成>
図1は、本技術の一実施形態に係る二次電池の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示した電池素子20の構成を示す斜視図である。図3は、正極21および負極22のそれぞれの構成を示す断面図である。図4および図5は、図1に示した二次電池の構成を示す断面図である。なお、図3では、互いに共通する構成を有する正極21および負極22をまとめて示している。図4では、図1のA-A線に沿った断面を示し、図5では、図1のB-B線に沿った断面を示している。
図1は、本技術の一実施形態に係る二次電池の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示した電池素子20の構成を示す斜視図である。図3は、正極21および負極22のそれぞれの構成を示す断面図である。図4および図5は、図1に示した二次電池の構成を示す断面図である。なお、図3では、互いに共通する構成を有する正極21および負極22をまとめて示している。図4では、図1のA-A線に沿った断面を示し、図5では、図1のB-B線に沿った断面を示している。
以下の説明では、図4および図5に正対して上下方向を二次電池の高さ方向とし、左右方向を二次電池の厚み方向とする。また、二次電池の高さ方向において、図4および図5に正対して上方向を二次電池の上側とし、下方向を二次電池の下側とする。
二次電池は、図1~図5に示すように、外装フィルム10と、電池素子20と、正極配線200と、負極配線300と、正極シーラント70と、負極シーラント80と、正極絶縁テープ151と、負極絶縁テープ161とを備える。正極配線200は、正極リード30および正極タブ52を含み、かつ負極配線300は、負極リード40および負極タブ62を含む。
二次電池では、外装フィルム10の内部に電池素子20が収納されると共に、電池素子20に正極配線200および負極配線300が接続される。正極配線200および負極配線300の各々は、外装フィルム10の内部から外部に向かって互いに共通する方向に延在される。
すなわち、本実施形態に係る二次電池は、電池素子20を収納するための外装部材として外装フィルム10を用いたラミネートフィルム型の二次電池である。二次電池は、扁平な立体的形状を有する。
[外装フィルム]
外装フィルム10は、可撓性(または柔軟性)を有する外装部材であり、より具体的には、図1、図4および図5に示すように、中空の袋状の部材である。外装フィルム10は、高分子材料および金属材料などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。
外装フィルム10は、可撓性(または柔軟性)を有する外装部材であり、より具体的には、図1、図4および図5に示すように、中空の袋状の部材である。外装フィルム10は、高分子材料および金属材料などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。
具体的には、外装フィルム10は、内側から融着層、金属層および表面保護層の3層が順に積層されたラミネートフィルムである。融着層は、熱融着法などを用いて融着可能なポリプロピレンなどの高分子材料を含む高分子フィルムである。金属層は、アルミニウムなどの金属材料を含む金属箔である。表面保護層は、ナイロンなどの高分子材料を含む高分子フィルムである。ただし、ラミネートフィルムである外装フィルム10の層数は、特に限定されず、2層または4層以上でもよい。また、外装フィルム10は、多層に限定されず単層でもよい。
外装フィルム10は、正極配線200を突出させるための開口部10K1を有し、かつ負極配線300を突出させるための開口部10K2を有する。開口部10K1は、正極配線200が開口部10K1を経由して外装フィルム10の外部に延出された状態にて正極シーラント70により封止される。また、開口部10K2は、負極配線300が開口部10K2を経由して外装フィルム10の外部に延出された状態にて負極シーラント80により封止される。
[電池素子]
電池素子20は、充放電反応を進行させる素子であり、図1~図5に示すように、外装フィルム10の内部に収納されている。電池素子20は、正極21と、負極22と、セパレータ23と、液状の電解質である電解液とを含んでいる。ただし、図1~図5では、電解液の図示を省略している。
電池素子20は、充放電反応を進行させる素子であり、図1~図5に示すように、外装フィルム10の内部に収納されている。電池素子20は、正極21と、負極22と、セパレータ23と、液状の電解質である電解液とを含んでいる。ただし、図1~図5では、電解液の図示を省略している。
正極21および負極22は、セパレータ23を介して巻回されている。具体的には、正極21および負極22は、セパレータ23を介して互いに積層された状態にて巻回されている。すなわち、電池素子20は、セパレータ23を介して巻回された正極21および負極22を含む巻回電極体である。なお、正極21、負極22およびセパレータ23のそれぞれの巻回数は、特に限定されず、任意に設定可能である。
ただし、正極21の高さは、セパレータ23の高さより小さくなっている。これは、正極21に起因する短絡を防止するためである。また、負極22の高さは、セパレータ23の高さよりも小さく、かつ正極21の高さよりも大きくなっている。これは、負極22に起因する短絡を防止すると共に、充放電時におけるリチウムの析出に起因する正極21と負極22との短絡を防止するためである。
正極21は、電池素子20を構成する一方の電極である。正極21は、正極集電体21Aおよび正極活物質層21Bを含む。正極集電体21Aは、アルミニウムなどの金属材料を含む金属箔である。正極活物質層21Bは、正極集電体21Aの片面だけに設けられてもよく、正極集電体21Aの両面に設けられてもよい。
正極活物質層21Bは、リチウムを吸蔵放出する正極活物質を含む。具体的には、正極活物質は、リチウム含有遷移金属化合物などのリチウム含有化合物のうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。リチウム含有遷移金属化合物は、リチウムと共に1種類または2種類以上の遷移金属元素を構成元素として含む酸化物、リン酸化合物、ケイ酸化合物およびホウ酸化合物などである。正極活物質層21Bは、さらに正極結着剤および正極導電剤などを含んでもよい。
負極22は、電池素子20を構成する他方の電極である。負極22は、負極集電体22Aおよび負極活物質層22Bを含む。負極集電体22Aは、銅などの金属材料を含む金属箔である。負極活物質層22Bは、負極集電体22Aの片面だけに設けられてもよく、負極集電体22Aの両面に設けられてもよい。
負極活物質層22Bは、リチウムを吸蔵放出する負極活物質を含む。具体的には、負極活物質は、炭素材料および金属系材料などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。炭素材料は、黒鉛などであり、金属系材料は、リチウムと合金を形成可能である金属元素および半金属元素のうちのいずれか1種類または2種類以上を構成元素として含む材料である。金属系材料は、ケイ素およびスズなどを含んでもよい。金属系材料は、単体でもよく、合金でもよく、化合物でもよく、それらの2種類以上の混合物でもよい。負極活物質層22Bは、さらに負極結着剤および負極導電剤などを含んでもよい。
セパレータ23は、正極21と負極22との間に介在する絶縁性の多孔質膜である。セパレータ23は、正極21と負極22との短絡を防止しながらリチウムを通過させることができる。セパレータ23は、ポリエチレンなどの高分子材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。
電解液は、溶媒および電解質塩を含み、正極21、負極22およびセパレータ23の各々に含浸される。溶媒は、炭酸エステル系化合物、カルボン酸エステル系化合物およびラクトン系化合物などの非水溶媒(有機溶剤)のうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。電解質塩は、リチウム塩などの軽金属塩のうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。
図3に示すように、巻回電極体である電池素子20では、正極活物質層21Bが正極集電体21Aの一部に設けられていると共に、負極活物質層22Bが負極集電体22Aの一部に設けられている。
具体的には、正極21の巻外側の端部では、正極集電体21Aに正極活物質層21Bが設けられておらず、正極集電体21Aは、巻外側の端部に露出部21AHを有する。これにより、正極21は、巻外側の端部にて正極集電体21Aだけが巻回されている箔巻構造を有する。
同様に、負極22の巻外側の端部では、負極集電体22Aに負極活物質層22Bが設けられておらず、負極集電体22Aは、巻外側の両端部に露出部22AHを有する。これにより、負極22は、巻外側の端部にて負極集電体22Aだけが巻回されている箔巻構造を有する。
[正極配線および負極配線]
正極配線200は、外装フィルム10の内部から開口部10K1を経由して外装フィルム10の外部まで延在しており、電池素子20のうちの正極21に接続されている。負極配線300は、外装フィルム10の内部から開口部10K2を経由して外装フィルム10の外部まで延在しており、電池素子20のうちの負極22に接続されている。
正極配線200は、外装フィルム10の内部から開口部10K1を経由して外装フィルム10の外部まで延在しており、電池素子20のうちの正極21に接続されている。負極配線300は、外装フィルム10の内部から開口部10K2を経由して外装フィルム10の外部まで延在しており、電池素子20のうちの負極22に接続されている。
[正極リード]
図1および図4に示すように、正極リード30は、外装フィルム10の内部から開口部10K1を経由して外装フィルム10の外部まで延在する第1配線部材である。
図1および図4に示すように、正極リード30は、外装フィルム10の内部から開口部10K1を経由して外装フィルム10の外部まで延在する第1配線部材である。
正極リード30は、リード部30A,30Bを含み、外装フィルム10の内部において、扁平形状の電池素子20の厚み方向に屈曲している。正極リード30の一端部は、外装フィルム10の内部において、溶接などによって正極タブ52の他端部に接続されており、正極リード30の他端部は、外装フィルム10の外部に延出されている。
リード部30Aは、外装フィルム10の内部から開口部10K1を経由して外装フィルム10の外部まで延在する部分である。リード部30Bは、外装フィルム10の内部において、電池素子20に対向しながらリード部30Aの延在方向と交差する電池素子20の厚み方向に延在する対向部である。
リード部30Bは、下面M1、上面M2および側面M3を有している。下面M1は、リード部30Bが電池素子20に対向する面(対向面)であり、上面M2は、下面M1の反対側の面(反対面)である。側面M3は、下面M1と上面M2との間に位置すると共に、下面M1および上面M2の各々を連結する面(連結面)である。
なお、リード部30Bが電池素子20に対向していれば、リード部30Bの下面M1は、電池素子20の上面20Mに対して平行となっていてもよく、上面20Mに対して傾斜していてもよい。電池素子20の上面20Mに対する下面M1の傾斜角度は、リード部30Bと電池素子20との対向関係が担保される角度であれば、特に限定されない。
正極リード30は、正極集電体21Aと同様にアルミニウムなどの金属材料を含む。ただし、正極リード30は、正極集電体21Aと同じ金属材料を含んでもよく、正極集電体21Aと異なる金属材料を含んでもよい。
[負極リード]
負極リード40は、上記した正極リード30の構成と同様の構成を有する。すなわち、図1および図5に示すように、負極リード40は、外装フィルム10の内部から開口部10K2を経由して外装フィルム10の外部まで延在する第1配線部材である。
負極リード40は、上記した正極リード30の構成と同様の構成を有する。すなわち、図1および図5に示すように、負極リード40は、外装フィルム10の内部から開口部10K2を経由して外装フィルム10の外部まで延在する第1配線部材である。
負極リード40は、リード部40A,40Bを含み、外装フィルム10の内部において、扁平形状の電池素子20の厚み方向に屈曲している。負極リード40の一端部は、外装フィルム10の内部において、溶接などによって負極タブ62の他端部に接続されており、負極リード40の他端部は、外装フィルム10の外部に延出されている。
リード部40Aは、外装フィルム10の内部から開口部10K2を経由して外装フィルム10の外部まで延在する部分である。リード部40Bは、外装フィルム10の内部において、電池素子20に対向しながらリード部40Aの延在方向と交差する電池素子20の厚み方向に延在する対向部である。
リード部40Bは、下面N1、上面N2および側面N3を有している。下面N1は、リード部40Bが電池素子20に対向する面(対向面)であり、上面N2は、下面N1の反対側の面(反対面)である。側面N3は、下面N1と上面N2との間に位置すると共に、下面N1および上面N2の各々を連結する面(連結面)である。
なお、リード部40Bが電池素子20に対向していれば、リード部40Bの下面N1は電池素子20の上面20Mに対して平行となっていてもよく、上面20Mに対して傾斜していてもよい。電池素子20の上面20Mに対する下面N1の傾斜角度は、リード部40Bと電池素子20との対向関係が担保される角度であれば、特に限定されない。
負極リード40は、負極集電体22Aと同様に銅などの金属材料を含む。ただし、負極リード40は、負極集電体22Aと同じ金属材料を含んでもよく、負極集電体22Aと異なる金属材料を含んでもよい。
[正極タブ]
図4に示すように、正極タブ52は、外装フィルム10の内部に配置されている第2配線部材である。具体的には、正極タブ52は、電池素子20の正極21と、正極リード30のリード部30Bとを接続する。
図4に示すように、正極タブ52は、外装フィルム10の内部に配置されている第2配線部材である。具体的には、正極タブ52は、電池素子20の正極21と、正極リード30のリード部30Bとを接続する。
正極タブ52の一端部は、巻外側にて電池素子20の正極21(正極集電体21A)に接続されている。一方、正極タブ52の他端部は、溶接等を用いて、上面M2にて正極リード30のリード部30Bと接合されている。
正極タブ52は、リード部30Bの表面に沿うように屈曲し、側面M3および上面M2に順に沿うように屈曲した屈曲部52Aを含む。具体的には、正極タブ52は、電池素子20と接続して二次電池の高さ方向に延在する第1延在部52Bと、リード部30Bの上面M2と接続して二次電池の厚み方向に延在する第2延在部52Cと、略直角に屈曲することで第1延在部52Bおよび第2延在部52Cを連結する屈曲部52Aとを含む。
正極タブ52は、正極集電体21Aと同様にアルミニウムなどの金属材料を含む。ただし、正極タブ52は、正極集電体21Aと同じ金属材料を含んでもよく、正極集電体21Aと異なる金属材料を含んでもよい。
なお、正極タブ52と正極21との接続位置は、上記に限定されない。正極タブ52は、図に正対して右側にて正極集電体21A(露出部21AH)に接続されてもよく、図に正対して左側にて正極集電体21Aに接続されてもよい。ただし、正極タブ52の長さをより短くするためには、正極タブ52は、図4に正対して右側、すなわち正極リード30の一端部の先端に近い側にて正極集電体21Aに接続されていることが好ましい。さらに、正極タブ52は、箔巻構造を有する正極21の巻内側の端部(露出部21AH)に接続されてもよい。
[負極タブ]
図5に示すように、負極タブ62は、上記した正極タブ52の構成と同様の構成を有する。すなわち、負極タブ62は、外装フィルム10の内部に配置されている第2配線部材である。具体的には、負極タブ62は、電池素子20の負極22と、負極リード40のリード部40Bとを接続する。
図5に示すように、負極タブ62は、上記した正極タブ52の構成と同様の構成を有する。すなわち、負極タブ62は、外装フィルム10の内部に配置されている第2配線部材である。具体的には、負極タブ62は、電池素子20の負極22と、負極リード40のリード部40Bとを接続する。
負極タブ62の一端部は、巻外側にて電池素子20の負極22(負極集電体22A)に接続されている。一方、負極タブ62の他端部は、溶接等を用いて、上面N2にて負極リード40のリード部40Bと接合されている。
負極タブ62は、リード部40Bの表面に沿うように屈曲し、側面N3および上面N2に順に沿うように屈曲した屈曲部62Aを含む。具体的には、負極タブ62は、電池素子20と接続して二次電池の高さ方向に延在する第1延在部62Bと、リード部40Bの上面N2と接続して二次電池の厚み方向に延在する第2延在部62Cと、略直角に屈曲することで第1延在部62Bおよび第2延在部62Cを連結する屈曲部62Aとを含む。
負極タブ62は、負極集電体22Aと同様に銅などの金属材料を含む。ただし、負極タブ62は、負極集電体22Aと同じ金属材料を含んでもよく、負極集電体22Aと異なる金属材料を含んでもよい。
負極タブ62と負極22との接続位置は、上記に限定されない。負極タブ62は、図に正対して右側にて負極集電体22A(露出部22AH)に接続されてもよく、図に正対して左側にて負極集電体22Aに接続されてもよい。ただし、負極タブ62の長さをより短くするためには、負極タブ62は、図5に正対して右側、すなわち負極リード40の一端部の先端に近い側にて負極集電体22Aに接続されていることが好ましい。さらに、負極タブ62は、箔巻構造を有する負極22の巻内側の端部(露出部22AH)に接続されてもよい。
[正極シーラント]
図4に示すように、正極シーラント70は、開口部10K1を封止することにより、外装フィルム10の内部に外気が侵入することを防止する。具体的には、正極シーラント70は、開口部10K1において外装フィルム10と正極リード30との間に挿入される。正極シーラント70は、正極リード30の周囲を被覆するために、いわゆるチューブ状に設けられてもよい。また、正極シーラント70が設けられる領域は、外装フィルム10の外部まで拡張されてもよい。
図4に示すように、正極シーラント70は、開口部10K1を封止することにより、外装フィルム10の内部に外気が侵入することを防止する。具体的には、正極シーラント70は、開口部10K1において外装フィルム10と正極リード30との間に挿入される。正極シーラント70は、正極リード30の周囲を被覆するために、いわゆるチューブ状に設けられてもよい。また、正極シーラント70が設けられる領域は、外装フィルム10の外部まで拡張されてもよい。
正極シーラント70は、高分子材料などの絶縁性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。高分子材料は、正極リード30に対して密着性を有するポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレンおよび変性ポリプロピレンなどのポリオレフィンであってもよい。
上記したように、外装フィルム10が熱融着可能な融着層を含む場合、正極シーラント70は、融着層と同様に熱融着可能な高分子材料を含むことで、開口部10K1にて外装フィルム10と熱融着されることが好ましい。これによれば、二次電池は、外装フィルム10と正極シーラント70との熱融着を利用することで、開口部10K1に正極リード30が存在する場合でも開口部10K1を封止しやすくすることができる。
[負極シーラント]
図5に示すように、負極シーラント80は、上記した正極シーラント70と同様の構成を有する。すなわち、負極シーラント80は、開口部10K2を封止することにより、外装フィルム10の内部に外気が侵入することを防止する。具体的には、負極シーラント80は、開口部10K2において外装フィルム10と負極リード40との間に挿入される。負極シーラント80は、負極リード40の周囲を被覆するために、いわゆるチューブ状に設けられてもよい。また、負極シーラント80が設けられる領域は、外装フィルム10の外部まで拡張されてもよい。
図5に示すように、負極シーラント80は、上記した正極シーラント70と同様の構成を有する。すなわち、負極シーラント80は、開口部10K2を封止することにより、外装フィルム10の内部に外気が侵入することを防止する。具体的には、負極シーラント80は、開口部10K2において外装フィルム10と負極リード40との間に挿入される。負極シーラント80は、負極リード40の周囲を被覆するために、いわゆるチューブ状に設けられてもよい。また、負極シーラント80が設けられる領域は、外装フィルム10の外部まで拡張されてもよい。
負極シーラント80は、高分子材料などの絶縁性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。高分子材料は、負極リード40に対して密着性を有するポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレンおよび変性ポリプロピレンなどのポリオレフィンであってもよい。
上記したように、外装フィルム10が熱融着可能な融着層を含む場合、負極シーラント80は、融着層と同様に熱融着可能な高分子材料を含むことで、開口部10K2にて外装フィルム10と熱融着されることが好ましい。これによれば、二次電池は、外装フィルム10と負極シーラント80との熱融着を利用することで、開口部10K2に負極リード40が存在する場合でも開口部10K2を封止しやすくすることができる。
[正極絶縁テープ]
正極絶縁テープ151は、外装フィルム10の内部、かつ電池素子20の外部に配置されている第1絶縁部材である。
正極絶縁テープ151は、外装フィルム10の内部、かつ電池素子20の外部に配置されている第1絶縁部材である。
図4に示すように、正極絶縁テープ151は、リード部30Bの側面M3に対応するように、正極タブ52の屈曲部52Aに配置される。正極絶縁テープ151は、正極タブ52の屈曲部52Aのうち、リード部30Bの側面M3と対向する第1面に配置されてもよい。
正極絶縁テープ151は、正極リード30と、正極タブ52及び外装フィルム10との間に介在することで、正極リード30(リード部30B)の先端(すなわち、下面M1又は上面M2と側面M3とにより形成される角部)によって正極タブ52及び外装フィルム10が損傷を受ける可能性を低減することができる。これによれば、正極絶縁テープ151は、二次電池が落下等した際に、正極タブ52又は外装フィルム10が破損することを抑制し、二次電池の落下安全性を向上させることができる。
正極絶縁テープ151は、高分子材料などの絶縁性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。高分子材料は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリイミドなどである。
正極絶縁テープ151は、正極タブ52に粘着剤を介して接着されてもよい。粘着剤の種類は、特に限定されないが、アクリル系粘着剤およびゴム系粘着剤などのうちのいずれか1種類または2種類以上を用いることができる。または、正極絶縁テープ151は、粘着テープであってもよく、正極タブ52に熱融着されていてもよい。正極絶縁テープ151は、OPS(登録商標)テープなどの配向ポリスチレンを基材に用いた粘着テープ(いわゆる、配向ポリスチレンテープ)、又はホットメルトテープ(熱可塑性エラストマー樹脂をベースとしたフィルム状テープ)等などであってもよい。
[負極絶縁テープ]
負極絶縁テープ161は、上記した正極絶縁テープ151と同様の構成を有している。すなわち、負極絶縁テープ161は、外装フィルム10の内部、かつ電池素子20の外部に配置されている第1絶縁部材である。
負極絶縁テープ161は、上記した正極絶縁テープ151と同様の構成を有している。すなわち、負極絶縁テープ161は、外装フィルム10の内部、かつ電池素子20の外部に配置されている第1絶縁部材である。
図5に示すように、負極絶縁テープ161は、リード部40Bの側面N3に対応するように、負極タブ62の屈曲部62Aに配置される。負極絶縁テープ161は、負極タブ62の屈曲部62Aのうち、リード部40Bの側面N3と対向する第1面に配置されてもよい。
負極絶縁テープ161は、負極リード40と、負極タブ62及び外装フィルム10との間に介在することで、負極リード40(リード部40B)の先端(すなわち、下面N1又は上面N2と側面N3とにより形成される角部)によって負極タブ62及び外装フィルム10が損傷を受ける可能性を低減することができる。これによれば、負極絶縁テープ161は、二次電池が落下等した際に、負極タブ62又は外装フィルム10が破損することを抑制することができるため、二次電池の落下安全性を向上させることができる。
負極絶縁テープ161は、高分子材料などの絶縁性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。高分子材料は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリイミドなどである。
負極絶縁テープ161は、負極タブ62に粘着剤を介して接着されてもよい。粘着剤の種類は、特に限定されないが、アクリル系粘着剤およびゴム系粘着剤などのうちのいずれか1種類または2種類以上を用いることができる。または、負極絶縁テープ161は、粘着テープであってもよく、負極タブ62に熱融着されていてもよい。負極絶縁テープ161は、OPS(登録商標)テープなどの配向ポリスチレンを基材に用いた粘着テープ(いわゆる、配向ポリスチレンテープ)、又はホットメルトテープ(熱可塑性エラストマー樹脂をベースとしたフィルム状テープ)等などであってもよい。
[補助絶縁テープ]
補助絶縁テープ133,143は、外装フィルム10の内部、かつ電池素子20の内部に配置されている。補助絶縁テープ133,143は、電池素子20のうちの互いに隣り合う導電性部品の間に介在されることにより、導電性部品同士を電気的に絶縁する。図4および図5では、一例として、2個の補助絶縁テープ133,143を示す。
補助絶縁テープ133,143は、外装フィルム10の内部、かつ電池素子20の内部に配置されている。補助絶縁テープ133,143は、電池素子20のうちの互いに隣り合う導電性部品の間に介在されることにより、導電性部品同士を電気的に絶縁する。図4および図5では、一例として、2個の補助絶縁テープ133,143を示す。
図4に示すように、補助絶縁テープ133は、正極タブ52を周囲の構成から電気的に絶縁する。補助絶縁テープ133は、電池素子20の巻外側の端部近傍にて正極タブ52とセパレータ23との間に介在して設けられる。
図5に示すように、補助絶縁テープ143は、負極タブ62を周囲の構成から電気的に絶縁する。補助絶縁テープ143は、電池素子20の巻外側の端部近傍において負極タブ62とセパレータ23との間に介在して設けられる。
補助絶縁テープ133,143は、高分子材料などの絶縁性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでもよい。高分子材料は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリイミドなどである。
<1-2.動作>
充電時の二次電池では、電池素子20の正極21からリチウムが放出されると共に、電解液を介してリチウムが負極22に吸蔵される。また、放電時の二次電池では、電池素子20の負極22からリチウムが放出されると共に、電解液を介してリチウムが正極21に吸蔵される。これらの充放電時には、リチウムは、イオン状態で吸蔵および放出される。
充電時の二次電池では、電池素子20の正極21からリチウムが放出されると共に、電解液を介してリチウムが負極22に吸蔵される。また、放電時の二次電池では、電池素子20の負極22からリチウムが放出されると共に、電解液を介してリチウムが正極21に吸蔵される。これらの充放電時には、リチウムは、イオン状態で吸蔵および放出される。
<1-3.製造方法>
[正極の作製]
まず、正極活物質と、必要に応じて正極結着剤および正極導電剤などとを混合することで正極合剤としたのち、正極合剤を有機溶剤などに投入することにより、ペースト状の正極合剤スラリーを調製する。次に、正極集電体21Aの両面に正極合剤スラリーを塗布することにより、正極活物質層21Bを形成する。正極活物質層21Bは、ロールプレス機などを用いてその後圧縮成型されてもよい。さらに、正極活物質層21Bは、加熱されてもよく、複数回繰り返し圧縮成型されてもよい。これにより、正極集電体21Aの両面に正極活物質層21Bが形成された正極21が作製される。
[正極の作製]
まず、正極活物質と、必要に応じて正極結着剤および正極導電剤などとを混合することで正極合剤としたのち、正極合剤を有機溶剤などに投入することにより、ペースト状の正極合剤スラリーを調製する。次に、正極集電体21Aの両面に正極合剤スラリーを塗布することにより、正極活物質層21Bを形成する。正極活物質層21Bは、ロールプレス機などを用いてその後圧縮成型されてもよい。さらに、正極活物質層21Bは、加熱されてもよく、複数回繰り返し圧縮成型されてもよい。これにより、正極集電体21Aの両面に正極活物質層21Bが形成された正極21が作製される。
[負極の作製]
上記した正極21の作製手順と同様の手順により、負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bを形成する。具体的には、負極活物質と、必要に応じて負極結着剤および負極導電剤などとを混合することで負極合剤としたのち、負極合剤を有機溶剤などに投入することにより、ペースト状の負極合剤スラリーを調製する。次に、負極集電体22Aの両面に負極合剤スラリーを塗布することにより、負極活物質層22Bを形成する。負極活物質層22Bは、その後圧縮成型されてもよい。これにより、負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bが形成された負極22が作製される。
上記した正極21の作製手順と同様の手順により、負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bを形成する。具体的には、負極活物質と、必要に応じて負極結着剤および負極導電剤などとを混合することで負極合剤としたのち、負極合剤を有機溶剤などに投入することにより、ペースト状の負極合剤スラリーを調製する。次に、負極集電体22Aの両面に負極合剤スラリーを塗布することにより、負極活物質層22Bを形成する。負極活物質層22Bは、その後圧縮成型されてもよい。これにより、負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bが形成された負極22が作製される。
[電解液の調製]
溶媒に電解質塩を投入し、溶媒中に電解質塩を分散または溶解させることで、電解液を調製する。
溶媒に電解質塩を投入し、溶媒中に電解質塩を分散または溶解させることで、電解液を調製する。
[二次電池の組み立て]
まず、溶接法などを用いて、正極21(正極集電体21A)に正極タブ52を接続し、負極22(負極集電体22A)に負極タブ62を接続する。なお、溶接法は、レーザ溶接法および抵抗溶接法などのうちのいずれか1種類または2種類以上を用いることができる。
まず、溶接法などを用いて、正極21(正極集電体21A)に正極タブ52を接続し、負極22(負極集電体22A)に負極タブ62を接続する。なお、溶接法は、レーザ溶接法および抵抗溶接法などのうちのいずれか1種類または2種類以上を用いることができる。
続いて、セパレータ23を介して正極21および負極22を交互に積層させたのち、正極21、負極22およびセパレータ23の積層体を巻回することにより、電池素子20を作製する。このとき、電池素子20の作製時(巻回時)において、巻回途中の適切な位置に補助絶縁テープ133,143を挿入する。
続いて、正極タブ52の一端部と、正極リード30(リード部30B)の一端部とを接続し、負極タブ62の一端部と、負極リード40(リード部40B)の一端部とを接続する。これにより、電池素子20に正極配線200(正極リード30および正極タブ52)および負極配線300(負極リード40および負極タブ62)のそれぞれが接続される。
続いて、外装フィルム10の内部に、正極配線200および負極配線300のそれぞれが接続された電池素子20を収納する。このとき、リード部30Bの側面M3に対応する正極タブ52の屈曲部52Aに正極絶縁テープ151を配置し、リード部40Bの側面N3に対応する負極タブ62の屈曲部62Aに負極絶縁テープ161を配置する。これによれば、二次電池が落下等した際に、リード部30B,40Bの先端の角部が外装フィルム10に与える損傷を正極絶縁テープ151及び又は負極絶縁テープ161にて緩和することができる。したがって、落下による二次電池の外装フィルム10の破れ等が抑制されるため、二次電池の落下安全性がより向上する。
続いて、外装フィルム10の内部に電解液を注入したのち、熱融着法を用いて開口部にて互いに対向している外装フィルム10同士を接合する。
このとき、開口部10K1にて外装フィルム10と正極配線200との間に正極シーラント70を挿入すると共に、開口部10K2にて外装フィルム10と負極配線300との間に負極シーラント80を挿入する。これにより、開口部10K1が正極シーラント70を介して封止され、開口部10K2が負極シーラント80を介して封止される。
以上の工程により、外装フィルム10の内部に電池素子20が封入され、電池素子20とそれぞれ電気的に接続された正極配線200および負極配線300が外装フィルム10から外部に突出したラミネートフィルム型の二次電池が完成する。
<1-4.作用および効果>
本実施形態に係る二次電池では、外装フィルム10の内部において、リード部30B,40Bが電池素子20に対向し、正極タブ52は、屈曲部52Aを有し、リード部30Bの上面M2にてリード部30Bと接続されており、かつ負極タブ62は、屈曲部62Aを有し、リード部40Bの上面N2にてリード部40Bと接続されている。ここで、正極タブ52の屈曲部52Aの第1面又は第2面には正極絶縁テープ151が設けられ、負極タブ62の屈曲部62Aの第1面又は第2面には負極絶縁テープ161が設けられる。これによれば、本実施形態に係る二次電池は、正極リード30(リード部30B)の先端、及び負極リード40(リード部40B)の先端によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性を低減することができるため、落下安全性をより高めることができる。
本実施形態に係る二次電池では、外装フィルム10の内部において、リード部30B,40Bが電池素子20に対向し、正極タブ52は、屈曲部52Aを有し、リード部30Bの上面M2にてリード部30Bと接続されており、かつ負極タブ62は、屈曲部62Aを有し、リード部40Bの上面N2にてリード部40Bと接続されている。ここで、正極タブ52の屈曲部52Aの第1面又は第2面には正極絶縁テープ151が設けられ、負極タブ62の屈曲部62Aの第1面又は第2面には負極絶縁テープ161が設けられる。これによれば、本実施形態に係る二次電池は、正極リード30(リード部30B)の先端、及び負極リード40(リード部40B)の先端によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性を低減することができるため、落下安全性をより高めることができる。
なお、上記では、二次電池は、正極絶縁テープ151および負極絶縁テープ161の双方を備えているものとして説明した。しかしながら、二次電池は、正極絶縁テープ151および負極絶縁テープ161のうちのいずれか一方だけを備えていてもよい。この場合においても、二次電池は、正極絶縁テープ151および負極絶縁テープ161の双方が設けられていない場合と比較して落下安全性を高めることができる。
<2.変形例>
次に、上記した二次電池の変形例に関して説明する。二次電池の構成は、以下で説明するように、適宜、変更可能である。
次に、上記した二次電池の変形例に関して説明する。二次電池の構成は、以下で説明するように、適宜、変更可能である。
[変形例1]
二次電池は、正極タブ52の第1面に設けられた正極絶縁テープ151に替えて、正極タブ52の第1面の反対側の第2面に正極絶縁テープ153を備えてもよい。図6は、変形例1に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
二次電池は、正極タブ52の第1面に設けられた正極絶縁テープ151に替えて、正極タブ52の第1面の反対側の第2面に正極絶縁テープ153を備えてもよい。図6は、変形例1に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
図6に示すように、正極絶縁テープ153は、正極タブ52の屈曲部52Aのうち、リード部30Bの側面M3と対向する第1面の反対側の第2面に配置されてもよい。このような場合、正極絶縁テープ153は、正極リード30と、外装フィルム10との間に介在することができるため、正極リード30(リード部30B)の先端(すなわち、下面M1又は上面M2と側面M3とにより形成される角部)によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性を低減することができる。
正極絶縁テープ153が屈曲部52Aの第2面に配置される場合、正極絶縁テープ153は、正極タブ52に接着されると共に外装フィルム10に接着されることが好ましい。これによれば、正極絶縁テープ153は、外装フィルム10に対して、正極タブ52および正極リード30の位置を固定することができる。したがって、正極絶縁テープ153は、二次電池が落下等した際の正極タブ52および正極リード30の動きを抑制することができるため、正極タブ52および正極リード30が損傷する可能性を低減させることができる。
ここで、正極21に関して説明したことは、図5に示した負極22に関しても同様である。すなわち、二次電池は、負極タブ62の第1面に設けられた負極絶縁テープ161に替えて、負極タブ62の第1面の反対側の第2面に負極絶縁テープを備えてもよい。
[変形例2]
二次電池は、正極タブ52の第1面の反対側の第2面に正極絶縁テープ153を備え、正極絶縁テープ153は、二次電池の高さ方向に延在する第1延在部52B、及び二次電池の厚み方向に延在する第2延在部52Cの各々に延在して設けられてもよい。図7は、変形例2に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
二次電池は、正極タブ52の第1面の反対側の第2面に正極絶縁テープ153を備え、正極絶縁テープ153は、二次電池の高さ方向に延在する第1延在部52B、及び二次電池の厚み方向に延在する第2延在部52Cの各々に延在して設けられてもよい。図7は、変形例2に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
図7に示すように、正極絶縁テープ153は、屈曲部52Aから、電池素子20と接続して二次電池の高さ方向に延在する第1延在部52B、及びリード部30Bの上面M2と接続して二次電池の厚み方向に延在する第2延在部52Cの各々まで延在して設けられてもよい。このような場合、正極絶縁テープ153は、より広い範囲に広がって正極リード30と、外装フィルム10との間に介在することで、正極リード30(リード部30B)の先端(すなわち、下面M1又は上面M2と側面M3とにより形成される角部)によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性をより低減することができる。
また、このような場合、正極絶縁テープ153は、正極タブ52に接着されると共に外装フィルム10に接着されることが好ましい。これによれば、正極絶縁テープ153は、外装フィルム10に対して、正極タブ52および正極リード30の位置をより強固に固定することができる。
具体的には、第1延在部52Bに延在された正極絶縁テープ153は、外装フィルム10に対する正極タブ52の位置をより強固に固定することができる。したがって、第1延在部52Bに延在された正極絶縁テープ153は、二次電池が落下等した際の正極タブ52の動きをさらに抑制することができるため、正極タブ52が正極リード30にて切断されてしまう可能性をより低減させることができる。また、第2延在部52Cに延在された正極絶縁テープ153は、外装フィルム10に対する正極リード30の位置をより強固に固定することができる。したがって、第2延在部52Cに延在された正極絶縁テープ153は、二次電池が落下等した際の正極リード30の動きをさらに抑制することができるため、正極リード30が正極タブ52から剥がれてしまう可能性をより低減させることができる。
ここで、正極21に関して説明したことは、図5に示した負極22に関しても同様である。すなわち、二次電池は、負極タブ62の第1面の反対側の第2面に負極絶縁テープを備え、負極絶縁テープは、二次電池の高さ方向に延在する第1延在部62B、及び二次電池の厚み方向に延在する第2延在部62Cの各々に延在して設けられてもよい。
てもよい。
てもよい。
[変形例3]
二次電池は、正極タブ52の第1面に設けられた正極絶縁テープ151と、正極タブ52の第1面の反対側の第2面に設けられ、第1延在部52B及び第2延在部52Cの各々に延在する正極絶縁テープ153とを備えてもよい。図8は、変形例3に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
二次電池は、正極タブ52の第1面に設けられた正極絶縁テープ151と、正極タブ52の第1面の反対側の第2面に設けられ、第1延在部52B及び第2延在部52Cの各々に延在する正極絶縁テープ153とを備えてもよい。図8は、変形例3に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
図8に示すように、正極絶縁テープ151は、正極タブ52の屈曲部52Aのうちリード部30Bの側面M3と対向する第1面に設けられる。また、正極絶縁テープ153は、正極タブ52の屈曲部52Aのうち第1面の反対側の第2面に設けられ、二次電池の高さ方向に延在する第1延在部52B、及び二次電池の厚み方向に延在する第2延在部52Cの各々に延在して設けられる。
これによれば、正極絶縁テープ151は、正極リード30と、正極タブ52及び外装フィルム10との間に介在することで、リード部30Bの先端によって正極タブ52及び外装フィルム10が損傷を受ける可能性を低減することができる。また、正極絶縁テープ153は、より広い範囲に広がって正極リード30と、外装フィルム10との間に介在することができるため、リード部30Bの先端によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性を低減することができる。
さらに、正極絶縁テープ153は、正極タブ52に接着されると共に外装フィルム10に接着されることで、外装フィルム10に対して、正極タブ52および正極リード30の位置を固定することができる。このような場合、正極絶縁テープ153は、二次電池が落下等した際の正極タブ52及び正極リード30の動きを抑制することができるため、正極タブ52が正極リード30にて切断されたり、正極リード30が正極タブ52から剥がれたりする可能性を低減させることができる。
ここで、正極21に関して説明したことは、図5に示した負極22に関しても同様である。すなわち、二次電池は、負極タブ62の第1面に設けられた負極絶縁テープ161と、負極タブ62の第1面の反対側の第2面に設けられ、第1延在部62B及び第2延在部62Cの各々に延在する負極絶縁テープとを備えてもよい。
[変形例4]
二次電池の正極21は、複数の正極タブ51,52を備え、複数の正極タブ51,52を介して正極リード30と接続されてもよい。図9は、変形例4に係る正極21の構成を示す断面図である。図10は、変形例4に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
二次電池の正極21は、複数の正極タブ51,52を備え、複数の正極タブ51,52を介して正極リード30と接続されてもよい。図9は、変形例4に係る正極21の構成を示す断面図である。図10は、変形例4に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
図9に示すように、巻回電極体である電池素子20では、正極活物質層21Bが正極集電体21Aの一部に設けられている。具体的には、正極21の巻内側および巻外側のそれぞれの端部では、正極集電体21Aに正極活物質層21Bが設けられておらず、正極集電体21Aは、両端部に露出部21AHを有する。これにより、正極21は、巻内側および巻外側のそれぞれの端部にて正極集電体21Aだけが巻回されている箔巻構造を有する。
このような電池素子20を用いた二次電池の正極21についての断面構成を図10に示す。
図10に示すように、外装フィルム10の内部に、複数の正極タブ51,52が配置される。正極タブ51,52は、複数設けられることで、電池素子20(正極21)の電気抵抗(集電抵抗)をより低下させることができる。
正極タブ51,52のそれぞれの一端部は、電池素子20の正極21(正極集電体21A)に接続されている。一方、正極タブ51,52のそれぞれの他端部は、互いに接触している。
正極タブ51は、箔巻構造を有する正極21の巻内側の端部(露出部21AH)に接続され、かつ正極タブ52は、箔巻構造を有する正極21の巻外側の端部(露出部21AH)に接続されてもよい。このような場合、正極タブ51,52の各々は、図9に示す正極集電体21Aの延在方向の中心に対して左右対称な位置にて、正極集電体21A(露出部21AH)に接続されるため、正極集電体21Aによる集電性をより均一化することができる。したがって、二次電池は、正極21における充放電反応をより均一に進行させやすくすることができる。
正極タブ51は、下面M1、側面M3および上面M2に順に沿うように屈曲し、上面M2にてリード部30Bに接続され、かつ正極タブ52は、リード部30Bの表面に沿うように屈曲し、側面M3および上面M2に順に沿うように屈曲した屈曲部52Aを含む。
正極タブ52の屈曲部52Aの第2面には、正極絶縁テープ153が設けられる。正極絶縁テープ153は、屈曲部52Aから二次電池の高さ方向に延在する第1延在部52Bまで延在して設けられてもよい。正極絶縁テープ153は、より広い範囲に広がって正極リード30と、外装フィルム10との間に介在することで、正極リード30(リード部30B)の先端によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性を低減することができる。また、正極絶縁テープ153は、正極タブ52に接着されると共に外装フィルム10に接着されることが好ましい。これによれば、正極絶縁テープ153は、外装フィルム10に対して、正極タブ52の位置を固定することができる。したがって、正極絶縁テープ153は、二次電池が落下等した際の正極タブ52側の動きを抑制することで、正極タブ52が正極リード30にて切断される可能性を低減させることができる。
なお、正極絶縁テープ90は、リード部30Bと正極タブ51との間に下面M1に沿うように配置される。正極絶縁テープ90は、下面M1に沿いながら、リード部30Bと電池素子20との間までさらに配置される。正極絶縁テープ90は、正極リード30と電池素子20との間に介在することで、電池素子20(負極22)から正極リード30を電気的に絶縁することができる。これによれば、正極絶縁テープ90は、正極リード30と電池素子20との短絡を防止することができる。正極絶縁テープ90は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリイミドを含む高分子材料などの絶縁性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含む。
正極絶縁テープ90は、正極リード30(リード部30B)に接着されていると共に、正極タブ51に接着されていることが好ましい。このような場合、正極絶縁テープ90は、リード部30Bおよび正極タブ51の双方に対して位置が固定されるため、二次電池が振動および衝撃などの外的負荷を受けた場合でも、意図した位置からずれにくくなる。したがって、二次電池は、リード部30Bと正極タブ51との間に正極絶縁テープ90が介在する状態を維持しやすくなるため、正極リード30と電池素子20(負極22)との短絡が発生する可能性をより低減することができる。
正極絶縁テープ90は、リード部30Bおよび正極タブ51のそれぞれに粘着剤を介して接着されていてもよい。粘着剤の種類は、特に限定されないが、アクリル系粘着剤およびゴム系粘着剤などのうちのいずれか1種類または2種類以上を用いることができる。または、正極絶縁テープ90は、両面粘着テープであってもよい。もしくは、正極絶縁テープ90は、リード部30Bおよび正極タブ51のそれぞれに熱融着されていてもよい。
補助絶縁テープ131,132,133は、正極タブ51,52を周囲の構成から電気的に絶縁する。具体的には、補助絶縁テープ131は、電池素子20の巻内側の端部近傍にて正極タブ51と負極集電体22Aとの間に介在して設けられ、正極タブ51に沿って延在する。補助絶縁テープ132は、電池素子20の巻内側の端部近傍にて正極集電体21Aとセパレータ23との間に介在して設けられ、正極タブ51に沿って延在する。補助絶縁テープ133は、電池素子20の巻外側の端部近傍にて正極タブ52とセパレータ23との間に介在して設けられる。補助絶縁テープ131,132,133の各々は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートおよびポリイミドを含む高分子材料などの絶縁性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいてもよい。
変形例4に係る二次電池では、正極21に複数の正極タブ51,52が設けられ、複数の正極タブ51,52の各々が正極リード30に接続される。このような場合でも、二次電池は、正極タブ52の屈曲部52Aに正極絶縁テープ151を設けることにより、同様の効果を得ることができる。
ここで、正極21に関して説明したことは、図5に示した負極22に関しても同様である。すなわち、二次電池の負極22は、複数の負極タブ61,62を備え、複数の負極タブ61,62を介して負極リード40と接続されてもよい。
[変形例5]
二次電池は、複数の正極タブ51,52を備え、屈曲部52Aから二次電池の厚み方向に延在する第2延在部52Cまで延在し、屈曲部52Aの第2面に設けられた正極絶縁テープ153を備えてもよい。図11は、変形例5に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
二次電池は、複数の正極タブ51,52を備え、屈曲部52Aから二次電池の厚み方向に延在する第2延在部52Cまで延在し、屈曲部52Aの第2面に設けられた正極絶縁テープ153を備えてもよい。図11は、変形例5に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
図11に示すように、変形例5に係る二次電池は、変形例4に係る二次電池に対して、正極絶縁テープ153が屈曲部52Aから第2延在部52Cまで延在して設けられる点が異なる。
具体的には、正極絶縁テープ153は、屈曲部52Aから二次電池の厚み方向に延在する第2延在部52Cまで延在して設けられてもよい。正極絶縁テープ153は、より広い範囲に広がって正極リード30と、外装フィルム10との間に介在することで、正極リード30(リード部30B)の先端によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性を低減することができる。また、正極絶縁テープ153は、正極タブ52に接着されると共に外装フィルム10に接着されることが好ましい。これによれば、正極絶縁テープ153は、外装フィルム10に対して、正極リード30の位置を固定することができる。したがって、正極絶縁テープ153は、二次電池が落下等した際の正極リード30側の動きを抑制することで、正極リード30が正極タブ52から剥がれる可能性を低減させることができる。
ここで、正極21に関して説明したことは、図5に示した負極22に関しても同様である。すなわち、二次電池の負極22は、複数の負極タブ61,62を備え、屈曲部62Aから二次電池の厚み方向に延在する第2延在部62Cまで延在し、屈曲部62Aの第2面に設けられた負極絶縁テープを備えてもよい。
[変形例6]
二次電池は、複数の正極タブ51,52を備え、屈曲部52Aから第1延在部52Bまで延在する正極絶縁テープ153Aと、屈曲部52Aから第2延在部52Cまで延在する正極絶縁テープ153Bとを備えてもよい。図12は、変形例6に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
二次電池は、複数の正極タブ51,52を備え、屈曲部52Aから第1延在部52Bまで延在する正極絶縁テープ153Aと、屈曲部52Aから第2延在部52Cまで延在する正極絶縁テープ153Bとを備えてもよい。図12は、変形例6に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
図12に示すように、変形例6に係る二次電池は、変形例4に係る二次電池に対して、屈曲部52Aから第1延在部52Bまで延在する正極絶縁テープ153Aに加えて、屈曲部52Aから第2延在部52Cまで延在する正極絶縁テープ153Bがさらに設けられる点が異なる。
変形例6に係る二次電池は、正極絶縁テープ153A,153Bがより広い範囲に広がって正極リード30と、外装フィルム10との間に介在するため、リード部30Bの先端によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性をさらに低減することができる。また、屈曲部52Aでは正極絶縁テープ153A,153Bが重畳して設けられるため、変形例6に係る二次電池は、正極リード30(リード部30B)の先端によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性をさらに低減することができる。
具体的には、正極絶縁テープ153Aは、正極絶縁テープ153Bに重畳して、屈曲部52Aから二次電池の高さ方向に延在する第1延在部52Bまで延在して設けられてもよい。正極絶縁テープ153Aは、正極タブ52に接着されると共に外装フィルム10に接着されることが好ましい。これによれば、正極絶縁テープ153Aは、外装フィルム10に対して、正極タブ52の位置を固定することができる。したがって、正極絶縁テープ153Aは、二次電池が落下等した際の正極タブ52側の動きを抑制することで、正極タブ52が正極リード30にて切断される可能性を低減させることができる。
正極絶縁テープ153Bは、正極絶縁テープ153Aに重畳して、屈曲部52Aから二次電池の厚み方向に延在する第2延在部52Cまで延在して設けられてもよい。正極絶縁テープ153Bは、正極タブ52に接着されると共に外装フィルム10に接着されることが好ましい。これによれば、正極絶縁テープ153Bは、外装フィルム10に対して、正極リード30の位置を固定することができる。したがって、正極絶縁テープ153Bは、二次電池が落下等した際の正極リード30側の動きを抑制することで、正極リード30が正極タブ52から剥がれる可能性を低減させることができる。
ここで、正極21に関して説明したことは、図5に示した負極22に関しても同様である。すなわち、二次電池の負極22は、複数の負極タブ61,62を備え、屈曲部62Aから第1延在部62Bまで延在する負極絶縁テープと、屈曲部62Aから第2延在部62Cまで延在する負極絶縁テープとを備えてもよい。
[変形例7]
二次電池は、複数の正極タブ51,52を備え、屈曲部52Aから第1延在部52B及び第2延在部52Cの各々に延在する正極絶縁テープ154を備えてもよい。図13は、変形例7に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
二次電池は、複数の正極タブ51,52を備え、屈曲部52Aから第1延在部52B及び第2延在部52Cの各々に延在する正極絶縁テープ154を備えてもよい。図13は、変形例7に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
図13に示すように、変形例7に係る二次電池は、変形例4に係る二次電池に対して、第1延在部52Bに延在する正極絶縁テープ153に替えて、屈曲部52Aから第1延在部52B及び第2延在部52Cの各々に延在する正極絶縁テープ154が設けられる点が異なる。これによれば、正極絶縁テープ154は、より広い範囲に広がって正極リード30と、外装フィルム10との間に介在するため、リード部30Bの先端によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性をさらに低減することができる。
正極絶縁テープ154は、正極タブ52に接着されると共に外装フィルム10に接着されることが好ましい。これによれば、正極絶縁テープ154は、外装フィルム10に対して、正極タブ52及び正極リード30の位置を固定することができる。したがって、正極絶縁テープ154は、二次電池が落下等した際の正極タブ52及び正極リード30の動きを抑制することができるため、正極タブ52が正極リード30にて切断されたり、正極リード30が正極タブ52から剥がれたりする可能性を低減させることができる。
ここで、正極21に関して説明したことは、図5に示した負極22に関しても同様である。すなわち、二次電池の負極22は、複数の負極タブ61,62を備え、屈曲部62Aから第1延在部62B及び第2延在部62Cの各々に延在する負極絶縁テープを備えてもよい。
[変形例8]
二次電池は、複数の正極タブ51,52を備え、電池素子20の巻内側の端部近傍にて正極タブ51に沿って屈曲部52A近傍まで延在する補助絶縁テープ131,132を備えてもよい。図14~図16は、変形例8に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
二次電池は、複数の正極タブ51,52を備え、電池素子20の巻内側の端部近傍にて正極タブ51に沿って屈曲部52A近傍まで延在する補助絶縁テープ131,132を備えてもよい。図14~図16は、変形例8に係る二次電池の断面構成を示す断面図である。
図14に示すように、変形例8に係る二次電池は、変形例4に係る二次電池に対して、さらに補助絶縁テープ131,132が屈曲部52A近傍まで延在して設けられてもよい。また、図15に示すように、変形例8に係る二次電池は、変形例6に係る二次電池に対して、さらに補助絶縁テープ131,132が屈曲部52A近傍まで延在して設けられてもよい。さらに、図16に示すように、変形例8に係る二次電池は、変形例7に係る二次電池に対して、さらに補助絶縁テープ131,132が屈曲部52A近傍まで延在して設けられてもよい。
具体的には、補助絶縁テープ131は、電池素子20の巻内側の端部近傍にて正極タブ51と負極集電体22Aとの間に介在して設けられ、正極タブ51に沿って屈曲部52A近傍まで延在する。補助絶縁テープ132は、電池素子20の巻内側の端部近傍にて正極集電体21Aとセパレータ23との間に介在して設けられ、正極タブ51に沿って屈曲部52A近傍まで延在する。これによれば、補助絶縁テープ131,132は、正極リード30(リード部30B)の先端を覆うように下面M1及び側面M3に沿って設けられるため、リード部30Bの先端によって外装フィルム10が損傷を受ける可能性をさらに低減することができる。
図14に示す正極絶縁テープ153、図15に示す正極絶縁テープ153A,153B、及び図16に示す正極絶縁テープ154については、各変形例にて説明した通りであるため、ここでの説明は省略する。
ここで、正極21に関して説明したことは、図5に示した負極22に関しても同様である。すなわち、二次電池は、複数の負極タブ61,62を備え、電池素子20の巻内側の端部近傍にて負極タブ61に沿って屈曲部62A近傍まで延在する補助絶縁テープを備えてもよい。
[変形例9]
図9~図16では、正極21に2本の正極タブ51,52が接続される例について説明したが、正極タブの数は、複数であれば特に限定されない。正極21に接続される正極タブは3本以上でもよい。また、負極22に接続される負極タブの数も、複数であれば特に限定されないため、3本以上でもよい。これらの場合においても、同様の効果を得ることができる。
図9~図16では、正極21に2本の正極タブ51,52が接続される例について説明したが、正極タブの数は、複数であれば特に限定されない。正極21に接続される正極タブは3本以上でもよい。また、負極22に接続される負極タブの数も、複数であれば特に限定されないため、3本以上でもよい。これらの場合においても、同様の効果を得ることができる。
この場合には、正極タブの数が多くなるほど二次電池(電池素子20)の電気抵抗(集電抵抗)が低下するため、二次電池の電池特性をより向上させることができる。二次電池(電池素子20)の電気抵抗が低下することに起因した効果は、負極タブの数が多くなる場合に関しても同様に得ることができる。
[変形例10]
上記実施形態では、セパレータ23は、多孔質膜であるとして説明した。しかしながら、セパレータ23は、高分子化合物層を含む積層膜であってもよい。
上記実施形態では、セパレータ23は、多孔質膜であるとして説明した。しかしながら、セパレータ23は、高分子化合物層を含む積層膜であってもよい。
具体的には、セパレータ23は、上記した多孔質膜である基材層と、基材層の片面または両面に設けられた高分子化合物層とを含む。高分子化合物層は、物理的強度に優れていると共に、電気化学的に安定なポリフッ化ビニリデンなどの高分子化合物を含む。これによれば、セパレータ23は、正極21および負極22のそれぞれに対する密着性を向上させることができるため、電池素子20の内部での位置ずれを抑制することができる。したがって、二次電池は、電解液の分解反応などが発生した場合でも、膨れの発生を抑制することができる。
なお、基材層および高分子化合物層のうちの一方または双方は、複数の粒子を含んでいてもよい。複数の粒子の種類は、無機粒子および樹脂粒子などの粒子のうちのいずれか1種類または2種類以上であってもよい。これによれば、二次電池は、発熱時に複数の粒子にて放熱することができるため、耐熱性および安全性を向上させることができる。無機粒子は、特に限定されないが、酸化アルミニウム(アルミナ)、窒化アルミニウム、ベーマイト、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン(チタニア)、酸化マグネシウム(マグネシア)および酸化ジルコニウム(ジルコニア)などの粒子である。
なお、高分子化合物層を含む積層膜のセパレータ23は、高分子化合物および有機溶剤などを含む前駆溶液を調製したのち、基材層の片面または両面に前駆溶液を塗布することで作製することができる。
このようなセパレータ23を用いた場合でも、正極21と負極22との間においてリチウムが移動可能になるため、二次電池は、同様の効果を得ることができる。
[変形例11]
上記実施形態では、電解質は、液状の電解液であるとして説明した。しかしながら、電解質は、ゲル状の電解質層であってもよい。
上記実施形態では、電解質は、液状の電解液であるとして説明した。しかしながら、電解質は、ゲル状の電解質層であってもよい。
ゲル状の電解質層を用いた電池素子20では、セパレータ23および電解質層を介して正極21および負極22が互いに積層されたのち、正極21、負極22、セパレータ23および電解質層が巻回されている。これによれば、電解質層は、正極21とセパレータ23との間に介在していると共に、負極22とセパレータ23との間に介在している。
電解質層は、電解液と共に高分子化合物を含んでおり、高分子化合物により電解液を保持している。電解液の構成は、上記した通りである。高分子化合物は、ポリフッ化ビニリデンなどを含んでいる。電解質層は、電解液、高分子化合物および有機溶剤などを含む前駆溶液を調製したのち、正極21および負極22のそれぞれの片面または両面に前駆溶液を塗布することで形成することができる。
このような電解質層を用いた場合でも、正極21と負極22との間において電解質層を介してリチウムが移動可能になるため、二次電池は、同様の効果を得ることができる。
<3.二次電池の用途>
二次電池の用途(適用例)は、特に限定されない。電源として用いられる二次電池は、電子機器および電動車両などの主電源として用いられてもよく、補助電源として用いられてもよい。主電源とは、他の電源の有無に関係なく、優先的に用いられる電源であり、補助電源は、主電源の代わりに用いられる電源、または主電源から切り替えられる電源である。
二次電池の用途(適用例)は、特に限定されない。電源として用いられる二次電池は、電子機器および電動車両などの主電源として用いられてもよく、補助電源として用いられてもよい。主電源とは、他の電源の有無に関係なく、優先的に用いられる電源であり、補助電源は、主電源の代わりに用いられる電源、または主電源から切り替えられる電源である。
二次電池の用途の具体例は、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、ノート型パソコン、ヘッドホンステレオ、携帯用ラジオおよび携帯用情報端末などの電子機器、バックアップ電源およびメモリーカードなどの記憶用装置、電動ドリルおよび電動鋸などの電動工具、電子機器などに搭載される電池パック、ペースメーカおよび補聴器などの医療用電子機器、電気自動車(ハイブリッド自動車を含む。)などの電動車両、ならびに非常時などに備えて電力を蓄積しておく家庭用または産業用のバッテリシステムなどの電力貯蔵システムである。これらの用途では、1個の二次電池が用いられてもよいし、複数個の二次電池が用いられてもよい。
電池パックは、単電池を用いて構成されてもよく、組電池を用いて構成されてもよい。電動車両は、二次電池を駆動用電源として作動(走行)する車両であり、二次電池以外の駆動源を併せて備えたハイブリッド自動車であってもよい。家庭用の電力貯蔵システムは、電力貯蔵源である二次電池に蓄積された電力を利用して家庭用の電気製品などを稼働させることが可能である。
ここで、二次電池の適用例の一例に関して具体的に説明する。以下で説明する適用例の構成は、あくまで一例であるため、適宜、変更可能である。
図17は、電池パックのブロック構成を示す。ここで説明する電池パックは、1個の二次電池を用いた電池パック(いわゆるソフトパック)であり、スマートフォンに代表される電子機器などに搭載される。
電池パックは、図17に示すように、電源410と、回路基板420とを備える。回路基板420は、電源410に接続されていると共に、正極端子210、負極端子310および温度検出端子430を含む。
電源410は、1個の二次電池を含む。二次電池では、正極配線200が正極端子210に接続されていると共に、負極配線300が負極端子310に接続されている。電源410は、正極端子210および負極端子310を介して外部と接続可能であり、正極端子210および負極端子310を介して充放電可能である。回路基板420は、制御部440と、スイッチ部450と、PTC素子460と、温度検出部470とを含む。ただし、PTC素子460は省略されてもよい。
制御部440は、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)およびメモリなどを含み、電池パック全体の動作を制御する。制御部440は、必要に応じて電源410の使用状態の検出および制御を行う。
なお、制御部440は、電源410(二次電池)の電圧が過充電検出電圧または過放電検出電圧に到達した場合、スイッチ部450を切断することにより、電源410の電流経路に充電電流が流れないようにすることができる。過充電検出電圧および過放電検出電圧は、特に限定されない。一例を挙げると、過充電検出電圧は、4.2V±0.05Vであり、過放電検出電圧は、2.4V±0.1Vである。
スイッチ部450は、充電制御スイッチ、放電制御スイッチ、充電用ダイオードおよび放電用ダイオードなどを含み、制御部440の指示に応じて電源410と外部機器との接続の有無を切り換える。スイッチ部450は、金属-酸化物-半導体を用いた電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)などを含む。充放電電流は、スイッチ部450のON抵抗に基づいて検出される。
温度検出部470は、サーミスタなどの温度検出素子を含み、温度検出端子430を用いて電源410の温度を測定すると共に、温度の測定結果を制御部440に出力する。温度検出部470により測定される温度の測定結果は、異常発熱時に制御部440が電源410の充放電制御を行う場合、および残容量の算出時に制御部440が電源410の残容量の補正処理を行う場合などに用いられる。
以下では、実施例及び比較例を参照しながら、本実施形態に係る二次電池について、より詳細に説明する。なお、以下に示す実施例は、本実施形態に係る二次電池の実施可能性及び効果を示すための一例であり、本技術が以下の実施例に限定されるわけではない。
(実施例1~10および比較例1)
以下の手順によって、実施例1~10および比較例1に係るラミネートフィルム型の二次電池を作製した。
以下の手順によって、実施例1~10および比較例1に係るラミネートフィルム型の二次電池を作製した。
まず、正極活物質、正極結着剤および正極導電剤を混合することで正極合剤とした後、正極合剤を有機溶剤に投入することにより、ペースト状の正極合剤スラリーを調製した。調製した正極合剤スラリーを正極集電体(アルミニウム箔)の両面に塗布し、加熱乾燥することにより、正極活物質層を形成した。その後、ロールプレス機を用いて正極活物質層を圧縮成型することで正極を作製した。
次に、負極活物質、負極結着剤および負極導電剤を混合することで負極合剤とした後、負極合剤を有機溶剤に投入することにより、ペースト状の負極合剤スラリーを調製した。調製した負極合剤スラリーを負極集電体(銅箔)の両面に塗布し、加熱乾燥することにより、負極活物質層を形成した。その後、ロールプレス機を用いて負極活物質層を圧縮成型することで負極を作製した。
続いて、溶媒に電解質塩を投入し、溶媒中に電解質塩を溶解させることで、電解液を調製した。
その後、溶接法を用いて、正極の正極集電体に正極タブ(アルミニウム箔)を接合した。また、負極の負極集電体に負極タブ(銅箔)を接合した。続いて、セパレータを介して正極および負極を交互に積層させたのち、正極、負極およびセパレータの積層体を巻回することにより、電池素子を作製した。
さらに、溶接法を用いて、正極タブの一端部を正極リード(ニッケル箔)に接合させ、負極タブの一端部を負極リード(ニッケル箔)に接合させた。これにより、電池素子に、正極リードおよび正極タブを含む正極配線、ならびに負極リードおよび負極タブを含む負極配線のそれぞれが接合された。
正極配線及び負極配線の各々に対して、表1に示す材質の正極絶縁テープおよび負極絶縁テープを表1に示す位置に設けた後、外装フィルムの内部に、正極配線および負極配線のそれぞれが接続された電池素子を収納した。続いて、外装フィルムの内部に電解液を注入したのち、熱融着法を用いて、開口部にて互いに対向している外装フィルム同士を接合した。以上の工程により、ラミネートフィルム型の二次電池を作製した。
実施例1~10及び比較例1に係る二次電池における正極絶縁テープおよび負極絶縁テープの材質及び配置を下記の表1に示す。表1において、「内側角部」とは、正極タブ及び負極タブの屈曲部のうちリード部と対向する第1面を表す。「外側角部」とは、正極タブ及び負極タブの屈曲部のうちリード部と対向する第1面の反対側の第2面を表す。「外側延長部」とは、正極タブ及び負極タブの第2面において、屈曲部から二次電池の高さ方向に延在する第1延在部及び二次電池の厚み方向に延在する第2延在部の各々に延在した領域を表す。
すなわち、実施例1における正極絶縁テープの配置は、図4で示した配置に対応する。実施例2、4、6における正極絶縁テープの配置は、図6で示した配置に対応する。実施例3、5、7における正極絶縁テープの配置は、図7で示した配置に対応する。実施例8~10における正極絶縁テープの配置は、図8で示した配置に対応する。
また、実施例1~10及び比較例1に係る二次電池に対して落下試験を行った結果を下記の表1に示す。落下試験は、電圧が4.4Vに到達するまで二次電池を充電した後、充電後の二次電池を高さ10mから地面に自由落下させる作業を30回行い、落下の衝撃に起因して不具合が発生したか否かを目視にて確認することで行った。「不具合」とは、正極タブ又は負極タブが切断される「タブ切れ」、外装フィルムが破損する「ラミ破れ」、及び正極タブと正極リードとの接合又は負極タブと負極リードとの接合が外れる「タブ剥がれ」である。上記の判断作業を100回繰り返し、各不具合が発生しなかった落下回数をそれぞれ50回単位(端数切り捨て)で計測した。
なお、表1において、「PET」とはポリエチレンテレフタレートテープを表し、「ホットメルト」とはホットメルトテープを表し、「OPS」とはOPS(登録商標)テープを表す。
表1の結果からわかるように、実施例1~10に係る二次電池は、比較例1に係る二次電池に対して、ラブ切れ及びタブ剥がれの不具合が発生するまでの落下回数は同程度以上であるものの、ラミ破れの不具合が発生するまでの落下回数が大幅に増加している。したがって、実施例1~10に係る二次電池は、落下安全性を向上させることが可能である。
また、実施例1、8~10に係る二次電池は、実施例2~7に係る二次電池に対して、タブ切れの不具合が発生するまでの落下回数が大幅に増加している。したがって、正極タブ及び負極タブの屈曲部のうちリード部と対向する第1面に絶縁テープが設けられることによって、二次電池は、リード部による正極タブ及び負極タブの切断をより抑制することが可能である。
さらに、実施例3、5、7~10に係る二次電池は、実施例1~2、4、6に係る二次電池に対して、タブ剥がれの不具合が発生するまでの落下回数が大幅に増加している。したがって、正極タブ及び負極タブの屈曲部から第1延在部及び第2延在部の各々に延在した領域に絶縁テープを延長させて設けることによって、二次電池は、リード部と正極タブ及び負極タブとの接合が外れてしまうことをより抑制することが可能である。
加えて、実施例8~10の落下試験の結果を比較すると、二次電池は、絶縁テープとしてPETテープを用いるよりもOPS(登録商標)テープなどの配向ポリスチレンテープ、又はホットメルトテープを用いたほうがタブ剥がれの不具合の発生を抑制することができることがわかる。
以上、一実施形態および実施例を挙げながら本技術に関して説明したが、その技術の構成は、一実施形態および実施例において説明された構成に限定されないため、種々に変形可能である。
具体的には、上記では、電池素子の素子構造が巻回型(巻回電極体)である場合に関して説明したが、電池素子の素子構造は、特に限定されない。電池素子の素子構造は、電極(正極および負極)が積層された積層型(積層電極体)および電極(正極および負極)がジグザグに折り畳まれた九十九折り型などの他の素子構造でもよい。
また、上記では、電極反応物質がリチウムである場合に関して説明したが、電極反応物質は、特に限定されない。具体的には、電極反応物質は、上記したように、ナトリウムおよびカリウムなどの他のアルカリ金属でもよく、ベリリウム、マグネシウムおよびカルシウムなどのアルカリ土類金属でもよい。このほか、電極反応物質は、アルミニウムなどの他の軽金属でもよい。
本明細書中に記載された効果は、あくまで例示であるため、本技術の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されない。よって、本技術に関して、他の効果が得られてもよい。
10…外装フィルム、10K1,10K2…開口部、20…電池素子、21…正極、21A…正極集電体、21AH,22AH…露出部、21B…正極活物質層、22…負極、22A…負極集電体、22B…負極活物質層、23…セパレータ、30…正極リード、30A,30B,40A,40B…リード部、40…負極リード、51,52…正極タブ、52A,62A…屈曲部、52B,62B…第1延在部、52C,62C…第2延在部、61,62…負極タブ、70…正極シーラント、80…負極シーラント、131,132,133,143…補助絶縁テープ、90,151,153,153A,153B,154…正極絶縁テープ、161…負極絶縁テープ、200…正極配線、300…負極配線、M1,N1…下面、M2,N2…上面、M3,N3…側面。
Claims (11)
- 可撓性を有する外装部材と、
前記外装部材の内部に収納される電池素子と、
前記外装部材の内部から外部まで延在し、前記電池素子に対向する対向部を含み、前記対向部が前記電池素子に対向する対向面と前記対向面の反対側の反対面と前記対向面および前記反対面に連結された連結面とを有する第1配線部材と、
前記外装部材の内部に配置され、一端部が前記電池素子に接続され、他端部が前記反対面にて前記対向部に接続され、前記連結面および前記反対面の順に沿うように屈曲した屈曲部を含む少なくとも1以上の第2配線部材と、
前記屈曲部の前記連結面と対向する第1面、又は前記第1面の反対側の第2面の1つ以上に少なくとも設けられた第1絶縁部材と
を備える、二次電池。 - 前記第1絶縁部材は、前記第2面に設けられる、
請求項1に記載の二次電池。 - 前記第1絶縁部材は、前記屈曲部から前記反対面の上の前記第2配線部材まで延在している、
請求項2に記載の二次電池。 - 前記第1絶縁部材は、前記屈曲部から前記電池素子の側面まで延在している、
請求項2または請求項3に記載の二次電池。 - さらに、
前記反対面の上の前記第2配線部材から前記屈曲部まで延在し、前記屈曲部にて前記第1絶縁部材と重畳して設けられた第2絶縁部材を備える、
請求項4に記載の二次電池。 - 前記電池素子は、セパレータを介して正極および負極を巻回することで構成される、
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の二次電池。 - 前記第2配線部材は、複数設けられ、
複数の前記第2配線部材は、巻外側及び巻内側の各々で前記電池素子と接続する、
請求項6に記載の二次電池。 - 前記巻内側で前記電池素子と接続する前記第2配線部材は、前記対向面、前記連結面および前記反対面に沿うように屈曲して前記対向部と接続する、
請求項7に記載の二次電池。 - さらに、
前記巻内側で前記電池素子と接続する前記第2配線部材の前記対向面および前記連結面に沿う領域に設けられた第3絶縁部材を備える、
請求項8に記載の二次電池。 - 前記第1絶縁部材は、接着性を有する、
請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の二次電池。 - リチウムイオン二次電池である、
請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の二次電池。
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JP2020160612A Pending JP2022053795A (ja) | 2020-09-25 | 2020-09-25 | 二次電池 |
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2020
- 2020-09-25 JP JP2020160612A patent/JP2022053795A/ja active Pending
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