JP2022049509A - 測色装置、記録装置、測色方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像部のガンマの影響を受けずに、当該撮像部により撮像される画像の測色精度を向上させることができる測色装置、記録装置、測色方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】本発明は、撮像部のガンマを取得する取得部と、前記ガンマの逆関数を算出する逆関数算出部と、前記逆関数に基づいて、前記撮像部により測色対象を撮像して得られる画像データの所定領域に対してガンマ補正を行う補正部と、ガンマ補正を行った前記所定領域の輝度値の平均値を算出する平均値算出部と、前記平均値に基づいて、前記所定領域の測色値を算出する測色値算出部と、を備える。【選択図】図7
Description
本発明は、測色装置、記録装置、測色方法、およびプログラムに関する。
特許文献1には、分光器を用いずにカメラ(撮像部の一例)を用いて撮像画像の測色を行うことにより、安価かつ容易に、当該撮像画像の測色精度を向上させる技術が開示されている。また、特許文献2には、デジタルカメラ(撮像部の一例)のガンマを補正することにより、デジタルカメラ(撮像部の一例)の入射光量と出力値との関係を線形にして、デジタルカメラにより撮像される撮像画像の測色を高精度に行えるようにする技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、カメラのガンマの影響によって、撮像画像の測色精度が低下する場合がある。また、特許文献2記載の技術は、デジタルカメラに光を入射する光源の光量を段階的に変換させて、デジタルカメラのガンマを求めなければならず、デジタルカメラのガンマの補正に工数がかかる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮像部のガンマの影響を受けずに、当該撮像部により撮像される画像の測色精度を向上させることができる測色装置、記録装置、測色方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、撮像部のガンマを取得する取得部と、前記ガンマの逆関数を算出する逆関数算出部と、前記逆関数に基づいて、前記撮像部により測色対象を撮像して得られる画像データの所定領域に対してガンマ補正を行う補正部と、ガンマ補正を行った前記所定領域の輝度値の平均値を算出する平均値算出部と、前記平均値に基づいて、前記所定領域の測色値を算出する測色値算出部と、を備える。
本発明によれば、撮像部のガンマの影響を受けずに、当該撮像部により撮像される画像の測色精度を向上させることができる、という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、測色装置、記録装置、測色方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
まず、図1乃至図3を参照しながら、本実施の形態に係る画像形成装置100(記録装置の一例)の機械的構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の内部を透視して示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置の内部の機械的構成を示す上面図である。図3は、本実施の形態に係る画像形成装置のキャリッジに搭載される記録ヘッドの配置例を説明する図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置100は、主走査方向(図中矢印A方向)に往復移動して、副走査方向(図中矢印B方向)に間欠的に搬送される記録媒体16に対して画像を形成するキャリッジ5を備える。キャリッジ5は、主走査方向に沿って延設された主ガイドロッド3により支持されている。また、キャリッジ5には連結片5aが設けられている。連結片5aは、主ガイドロッド3と平行に設けられた副ガイド部材4に係合し、キャリッジ5の姿勢を安定化させる。
キャリッジ5には、図2に示すように、イエロー(Y)インクを吐出する記録ヘッド6y、マゼンタ(M)インクを吐出する記録ヘッド6m、シアン(C)インクを吐出する記録ヘッド6c、およびブラック(Bk)インクを吐出する複数の記録ヘッド6k(以下、記録ヘッド6y,6m,6c,6kを総称する場合は、記録ヘッド6という。)が搭載されている。記録ヘッド6は、その吐出面(ノズル面)が下方(記録媒体16側)に向くように、キャリッジ5に搭載されている。
記録ヘッド6にインクを供給するためのインク供給体であるカートリッジ7は、キャリッジ5には搭載されず、画像形成装置100内の所定の位置に配置されている。カートリッジ7と記録ヘッド6とは図示しないパイプで連結されており、このパイプを介して、カートリッジ7から記録ヘッド6に対してインクが供給される。
キャリッジ5は、駆動プーリ9と従動プーリ10との間に張架されたタイミングベルト11に連結されている。駆動プーリ9は、主走査モータ8の駆動により回転する。従動プーリ10は、駆動プーリ9との間の距離を調整する機構を有し、タイミングベルト11に対して所定のテンションを与える役割を持つ。キャリッジ5は、主走査モータ8の駆動によりタイミングベルト11が送り動作されることにより、主走査方向に往復移動する。キャリッジ5の主走査方向の移動は、例えば図2に示すように、キャリッジ5に設けられたエンコーダセンサ41がエンコーダシート40のマークを検知して得られるエンコーダ値に基づいて制御される。
また、本実施の形態に係る画像形成装置100は、記録ヘッド6の信頼性を維持するための維持機構21を備える。維持機構21は、記録ヘッド6の吐出面の清掃やキャッピング、記録ヘッド6からの不要なインクの排出などを行う。
記録ヘッド6の吐出面と対向する位置には、図2に示すように、プラテン板22が設けられている。プラテン板22は、記録ヘッド6から記録媒体16上にインクを吐出する際に、記録媒体16を支持するためのものである。本実施の形態に係る画像形成装置100は、キャリッジ5の主走査方向の移動距離が長い広幅機である。このため、プラテン板22は、複数の板状部材を主走査方向(キャリッジ5の移動方向)に繋いで構成している。記録媒体16は、図示しない副走査モータによって駆動される搬送ローラにより挟持され、プラテン板22上を、副走査方向に間欠的に搬送される。
記録ヘッド6は、複数のノズル列を備えており、プラテン板22上を搬送される記録媒体16上にノズル列からインクを吐出することで、記録媒体16に画像を形成する。本実施の形態では、キャリッジ5の1回の走査で記録媒体16に形成できる画像の幅を多く確保するため、図3に示すように、キャリッジ5に、上流側の記録ヘッド6と下流側の記録ヘッド6とを搭載している。また、ブラックのインクを吐出する記録ヘッド6kは、カラーのインクを吐出する記録ヘッド6y,6m,6cの2倍の数だけキャリッジ5に搭載している。また、記録ヘッド6y,6mは左右に分離して配置されている。これは、キャリッジ5の往復動作で色の重ね順を合わせ、往路と復路とで色が変わらないようにするためである。なお、図3に示す記録ヘッド6の配列は一例であり、図3に示す配列に限定されるものではない。
本実施の形態に係る画像形成装置100を構成する上記の各構成要素は、外装体1の内部に配置されている。外装体1にはカバー部材2が開閉可能に設けられている。画像形成装置100のメンテナンス時やジャム発生時には、カバー部材2を開けることにより、外装体1の内部に設けられた各構成要素に対して作業を行うことができる。
本実施の形態に係る画像形成装置100は、記録媒体16を副走査方向に間欠的に搬送し、記録媒体16の副走査方向の搬送が停止している間に、キャリッジ5を主走査方向に移動させながら、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド6のノズル列からプラテン板22上の記録媒体16上にインクを吐出して、記録媒体16に画像を形成する。
特に、画像形成装置100の出力特性を調整するためのキャリブレーションを実施する場合には、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド6のノズル列からプラテン板22上の記録媒体16上にインクを吐出して、記録媒体16にパッチ画像200(測色対象の一例)を形成する。パッチ画像200は、基準色のパッチを画像形成装置100が出力することで得られる画像であり、画像形成装置100の出力特性を反映している。したがって、パッチ画像200の測色値とそれに対応する基準色の標準色空間における表色値との差分に基づいて色変換パラメータを生成し、この色変換パラメータを用いて色変換を行った後の画像データに基づいて画像を出力することで、画像形成装置100は再現性の高い画像を出力することができる。
本実施の形態に係る画像形成装置100は、記録媒体16に出力したパッチ画像200を測色するための測色装置を備える。測色装置は、画像形成装置100により記録媒体16に形成された測色対象のパッチ画像200を被写体とし、このパッチ画像200と後述する基準チャート400とを同時に撮像する撮像部(撮像装置)42を備える。測色装置は、撮像部42の撮像によって得られるパッチ画像200および基準チャート400の画像データに基づいて、パッチ画像200の測色値を算出する。なお、この測色装置は、パッチ画像200の測色値を算出する機能だけでなく、撮像部42の撮像によって得られる画像データを用いて、画像形成装置100が出力する画像の位置ずれ量を算出する機能や、撮像部42の撮像によって得られる画像データを用いて、画像形成装置100が出力する画像のドット径を算出する機能も備える。
撮像部42は、図2に示すように、キャリッジ5に対して固定されて設けられ、キャリッジ5と一体となって主走査方向に往復移動する。そして、撮像部42は、記録媒体16に形成された画像(パッチ画像200の測色時は測色対象となるパッチ画像200)を被写体とし、この被写体と対向する位置に移動したときに、被写体とその比較対象となる基準チャート400とを同時に撮像する。なお、ここでの同時に撮像とは、被写体と基準チャート400とを含む1フレームの画像データを取得することを意味する。つまり、画素ごとのデータ取得に時間差があっても、1フレーム内に被写体と基準チャート400とを含む画像データを取得すれば、被写体と基準チャート400とを同時に撮像したことになる。
図4-1乃至図4-4は、本実施の形態にかかる画像形成装置が備える撮像部の具体例を示す図である。図4-1は、撮像部42の縦断面図(図4-2中のX1-X1線断面図)、図4-2は、撮像部42の内部を透視して示す上面図、図4-3は、筐体の底面部を図4-1中のX2方向から見た平面図である。
撮像部42は、枠体422と基板423とを組み合わせて構成された筐体421を備える。枠体422は、筐体421の上面となる一端側が開放された有底筒状に形成されている。基板423は、枠体422の開放端を閉塞して筐体421の上面を構成するように、締結部材424によって枠体422に締結され、枠体422と一体化されている。
筐体421は、その底面部421aが所定の間隙dを介してプラテン板22上の記録媒体16と対向するように、キャリッジ5に固定される。記録媒体16と対向する筐体421の底面部421aには、記録媒体16に形成された被写体(パッチ画像200)を筐体421の内部から撮影可能にするための開口部425が設けられている。
筐体421の内部には、画像を撮像するセンサユニット430、光路長変更部材460が設けられている。センサユニット430は、CCDセンサまたはCMOSセンサなどの2次元イメージセンサ431と、センサユニット430の撮像範囲の光学像を2次元イメージセンサ431のセンサ面に結像する結像レンズ432とを備える。2次元イメージセンサ431は、センサ面が筐体421の底面部421a側に向くように、例えば、基板423の内面(部品実装面)に実装されている。結像レンズ432は、その光学特性に応じて定められる位置関係を保つように2次元イメージセンサ431に対して位置決めされた状態で固定されている。
ここで、上記光路長変更部材460について詳述する。撮像部42は、開口部425を閉止する状態で、該開口部425を通した記録媒体Pと2次元イメージセンサ431との光路中に光路長変更部材460が配設されており、光路長変更部材460は、屈折率n(nは、任意の値)の透過部材が用いられている。光路長変更部材460は、図4-2に示すように、開口部425よりも大きい外形形状を有し、枠体422内に配置されている。光路長変更部材460の固定位置は、図4-2に示したように枠体422の内部の開口部425の位置に限るものではなく、開口部425と2次元イメージセンサ431との光路中であれば、例えば、枠体422の撮像面側の位置、枠体422の内側であって開口部425から離れた位置等であってもよい。なお、屈折率nの光路長変更部材460を光が通過すると、該光は、光路長変更部材460の屈折率nに応じて光路長が延びて、画像が浮き上がった状態で2次元イメージセンサ431に入射され、この画像の浮上がり量Cは、光路長変更部材460の長さをLpとすると、以下に示す式(1)により求めることができる。
C=Lp(1-1/n)・・・(1)
また、基準チャート400以外の撮像部42の焦点面の焦点距離L、すなわち、光路長変更部材460及び開口部425を通して撮像される記録媒体16の表面までの焦点距離Lは、次式(2)により求めることができる。
また、基準チャート400以外の撮像部42の焦点面の焦点距離L、すなわち、光路長変更部材460及び開口部425を通して撮像される記録媒体16の表面までの焦点距離Lは、次式(2)により求めることができる。
L=Lc+Lp(1-1/n)・・・(2)
ここで、Lcは、結像レンズ432の撮像対象側の頂部と基準チャート400との間の距離、nは、光路長変更部材460の屈折率である。
ここで、Lcは、結像レンズ432の撮像対象側の頂部と基準チャート400との間の距離、nは、光路長変更部材460の屈折率である。
したがって、例えば、光路長変更部材460の屈折率nを1.5とした場合、L=Lc+Lp(1-1/1.5)=Lc+Lp(1/3)となり、光路長変更部材460の長さLpの約1/3だけ光路長を長くすることができる。なお、Lp=9[mm]とすると、L=Lc+3[mm]となり、基準チャート400の結像位置と、記録媒体Pの撮像面の焦点位置を一致させることができ、基準チャート400と記録媒体16の撮像面を共役関係に設定することができる。
筐体421の底面部421aのセンサユニット430と対向する内面側には、底面部421aに設けられた開口部425と隣り合うようにして、基準チャート400が形成されたチャート板410が配置されている。チャート板410は、例えば、基準チャート400が形成された面とは逆側の面を接着面として、筐体421の底面部421aの内面側に接着材などにより接着され、筐体421に対して固定された状態で保持されている。基準チャート400は、被写体(パッチ画像200)の比較対象として、センサユニット430により被写体(パッチ画像200)とともに撮像されるものである。つまり、センサユニット430は、筐体421の底面部421aに設けられた開口部425を介して筐体421の外部の被写体(パッチ画像200)を撮像すると同時に、筐体421の底面部421aの内面側に配置されたチャート板410上の基準チャート400を、被写体(パッチ画像200)の比較対象として撮像する。なお、基準チャート400の詳細については後述する。
また、筐体421の内部には、センサユニット430が被写体(パッチ画像200)と基準チャート400とを同時に撮像する際に、これら被写体(パッチ画像200)および基準チャート400を照明する照明光源426が設けられている。照明光源426としては、例えばLEDが用いられる。本実施の形態においては、照明光源426として2つのLEDを用いる。照明光源426として用いるこれら2つのLEDは、例えば、センサユニット430の2次元イメージセンサ431とともに、基板423の内面に実装される。ただし、照明光源426は、被写体(パッチ画像200)と基準チャート400とを照明できる位置に配置されていればよく、必ずしも基板423に直接実装されていなくてもよい。
また、本実施の形態では、図4-2に示すように、照明光源426として用いる2つのLEDを基板423側から筐体421の底面部421a側に垂直に見下ろしたときの底面部421a上の投影位置が、開口部425と基準チャート400との間の領域内となり、且つ、センサユニット430を中心として対称となる位置となるように、これら2つのLEDが配置されている。換言すると、照明光源426として用いる2つのLEDを結ぶ線がセンサユニット430の結像レンズ432の中心を通り、且つ、この2つのLEDを結ぶ線に対して線対称となる位置に、筐体421の底面部421aに設けられた開口部425と基準チャート400とが配置される。照明光源426として用いる2つのLEDをこのように配置することにより、被写体(パッチ画像200)と基準チャート400とを、概ね同一の条件にて照明することができる。
ところで、筐体421の内部に配置された基準チャート400と同一の照明条件により筐体421の外部の被写体(パッチ画像200)を照明するには、センサユニット430による撮像時に外光が被写体(パッチ画像200)に当たらないようにして、照明光源426からの照明光のみで被写体(パッチ画像200)を照明する必要がある。被写体(パッチ画像200)に外光が当たらないようにするには、筐体421の底面部421aと記録媒体16との間の間隙dを小さくし、被写体(パッチ画像200)に向かう外光が筐体421によって遮られるようにすることが有効である。ただし、筐体421の底面部421aと記録媒体16との間の間隙dを小さくしすぎると、記録媒体16が筐体421の底面部421aに接触してしまい、画像の撮像を適切に行えなくなる虞がある。そこで、筐体421の底面部421aと記録媒体16との間の間隙dは、記録媒体16の平面性を考慮して、記録媒体16が筐体421の底面部421aに接触しない範囲で小さな値に設定することが望ましい。例えば、筐体421の底面部421aと記録媒体16との間の間隙dを1mm~2mm程度に設定すれば、記録媒体16が筐体421の底面部421aに接触することなく、記録媒体16に形成された被写体(パッチ画像200)に外光が当たることを有効に防止できる。
なお、照明光源426からの照明光を被写体(パッチ画像200)に適切に照射するには、筐体421の底面部421aに設けた開口部425の大きさを被写体(パッチ画像200)よりも大きくし、開口部425の端縁で照明光が遮られることで生じる影が被写体(パッチ画像200)に映り込まないようにすることが望ましい。
また、筐体421の底面部421aと記録媒体16との間の間隙dを小さくすれば、センサユニット430から被写体(パッチ画像200)までの光路長と、センサユニット430から基準チャート400までの光路長との差を、センサユニット430の被写界深度の範囲内とすることもできる。本実施の形態の撮像部42は、筐体421の外部の被写体(パッチ画像200)と筐体421の内部に設けられた基準チャート400とをセンサユニット430により同時に撮像する構成である。したがって、センサユニット430から被写体(パッチ画像200)までの光路長とセンサユニット430から基準チャート400までの光路長との差がセンサユニット430の被写界深度の範囲を超えていると、被写体(パッチ画像200)と基準チャート400との双方に焦点の合った画像を撮像することができない。
センサユニット430から被写体(パッチ画像200)までの光路長とセンサユニット430から基準チャート400までの光路長との差は、概ね、筐体421の底面部421aの厚みに間隙dを加えた値となる。したがって、間隙dを十分に小さな値とすれば、センサユニット430から被写体(パッチ画像200)までの光路長とセンサユニット430から基準チャート400までの光路長との差を、センサユニット430の被写界深度の範囲内として、被写体(パッチ画像200)と基準チャート400との双方に焦点の合った画像を撮像することができる。例えば、間隙dを1mm~2mm程度に設定すれば、センサユニット430から被写体(パッチ画像200)までの光路長とセンサユニット430から基準チャート400までの光路長との差を、センサユニット430の被写界深度の範囲内とすることができる。
なお、センサユニット430の被写界深度は、センサユニット430の絞り値や結像レンズ432の焦点距離、センサユニット430と被写体との間の距離などに応じて定まる、センサユニット430に固有の特性である。本実施の形態の撮像部42においては、筐体421の底面部421aと記録媒体16との間の間隙dを例えば1mm~2mm程度の十分に小さな値としたときに、センサユニット430から被写体(パッチ画像200)までの光路長と、センサユニット430から基準チャート400までの光路長との差が被写界深度の範囲内となるように、センサユニット430が設計されている。
ところで、上述した撮像部42の照明系の他の構成例として、図4-4に示すような構成例としてもよい。すなわち、図4-4に示すように、照明光源426を結像レンズ432の周囲に4つ配置する。
次に、図5を参照しながら、撮像部42の筐体421の内部に配置されるチャート板410上の基準チャート400について詳細に説明する。図5は、本実施の形態にかかる画像形成装置が有する基準チャートの具体例を示す図である。
図5に示す基準チャート400は、測色用のパッチを配列した測色用のパッチ列401~404を有する。
測色用のパッチ列は、YMCの1次色のパッチを階調順に配列したパッチ列401と、RGBの2次色のパッチを階調順に配列したパッチ列402と、3次色のパッチを配列したパッチ列403と、グレースケールのパッチを階調順に配列したパッチ列(無彩色の階調パターン)404と、を含む。
測色用のパッチ列401~404を構成する各パッチは、標準色空間であるL*a*b*色空間における表色値(L*a*b*値)が予め計測されており、パッチ画像200を測色する際の基準値となる。なお、基準チャート400に設ける測色用のパッチ列401~404の構成は図5に示す例に限定されるものではなく、任意のパッチ列を適用することが可能である。例えば、可能な限り色範囲が広く特定できるパッチを用いることも可能である。また、YMCKの1次色のパッチ列401や、グレースケールのパッチ列404は、画像形成装置100に使用されるインクの測色値のパッチで構成することも可能である。また、RGBの2次色のパッチ列402は、画像形成装置100で使用されるインクで発色可能な測色値のパッチで構成することも可能である。あるいは、Japan Color等の測色値が定められた基準色票を用いることも可能である。
次に、図6を参照しながら、本実施の形態に係る画像形成装置100の制御機構の概略構成について説明する。図6は、本実施の形態にかかる画像形成装置の制御機構の概略構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる画像形成装置100の制御機構は、上位CPU107、ROM118、RAM119、主走査ドライバ109、記録ヘッドドライバ111、測色制御部50、紙搬送部112、副走査ドライバ113、記録ヘッド6、エンコーダセンサ41、および撮像部42を備える。記録ヘッド6、エンコーダセンサ41、および撮像部42は、上述したようにキャリッジ5に搭載されている。
上位CPU107は、記録媒体16に形成する画像のデータや駆動制御信号(パルス信号)を各ドライバに供給し、画像形成装置100の全体の制御を司る。具体的には、上位CPU107は、主走査ドライバ109を介して、キャリッジ5の主走査方向の駆動を制御する。また、上位CPU107は、記録ヘッドドライバ111を介して、記録ヘッド6によるインクの吐出タイミングを制御する。また、上位CPU107は、副走査ドライバ113を介して、搬送ローラや副走査モータを含む紙搬送部112の駆動を制御する。
エンコーダセンサ41は、エンコーダシート40のマークを検知して得られるエンコーダ値を上位CPU107に出力する。上位CPU107は、エンコーダセンサ41からのエンコーダ値を基に、主走査ドライバ109を介して、キャリッジ5の主走査方向の駆動を制御する。
撮像部42は、上述したように、記録媒体16に形成されたパッチ画像200の測色時に、パッチ画像200と筐体421の内部に配置されたチャート板410上の基準チャート400とをセンサユニット430で同時に撮像し、パッチ画像200および基準チャート400を含む画像データを測色制御部50に出力する。
測色制御部50は、撮像部42から取得したパッチ画像200および基準チャート400の画像データに基づいて、パッチ画像200の測色値(標準色空間における表色値)を算出する。測色制御部50が算出したパッチ画像200の測色値は、上位CPU107に送られる。測色制御部50は、撮像部42とともに、測色装置を構成している。
また、測色制御部50は、撮像部42に対して各種設定信号やタイミング信号、光源駆動信号などを供給し、撮像部42による画像の撮像を制御する。各種設定信号は、センサユニット430の動作モードを設定する信号や、シャッタスピード、AGCのゲインなどの撮像条件を設定する信号を含む。これら設定信号は、測色制御部50が上位CPU107から取得して、撮像部42に供給する。また、タイミング信号は、センサユニット430による撮像のタイミングを制御する信号であり、光源駆動信号は、センサユニット430の撮像範囲を照明する照明光源426の駆動を制御する信号である。これらタイミング信号および光源駆動信号は、測色制御部50が生成して、撮像部42に供給する。
ROM118は、例えば、上位CPU107で実行する処理手順等のプログラムや各種制御データなどを格納する。RAM119は、上位CPU107のワーキングメモリとして利用される。
次に、図7を参照しながら、測色装置の制御機構について具体的に説明する。図7は、測色装置の制御機構の一構成例を示すブロック図である。
測色装置は、撮像部42と測色制御部50とを備える。撮像部42は、上述したセンサユニット430と照明光源426とに加え、さらに、画像処理部45と、インターフェース部46と、を備える。
画像処理部45は、センサユニット430により撮像した画像データを処理するものであり、AD変換部451、シェーディング補正部452、ホワイトバランス補正部453、γ補正部454、および画像フォーマット変換部455を備える。
AD変換部451は、センサユニット430が出力するアナログ信号をAD変換する。
シェーディング補正部452は、センサユニット430の撮像範囲に対する照明光源426からの照明の照度ムラに起因する画像データの誤差を補正する。
ホワイトバランス補正部453は、画像データのホワイトバランスを補正する。
γ補正部454は、センサユニット430の感度のリニアリティを補償するように画像データを補正する。
画像フォーマット変換部455は、画像データを任意のフォーマットに変換する。
インターフェース部46は、測色制御部50から送られた各種設定信号、タイミング信号および光源駆動信号を撮像部42が取得し、また、撮像部42から測色制御部50へ画像データを送るためのインターフェースである。
測色制御部50は、フレームメモリ51と、演算部53と、タイミング信号発生部54と、光源駆動制御部55と、記憶部56とを備える。
フレームメモリ51は、撮像部42から送られた画像データを一時的に記憶するメモリである。記憶部56は、基準チャート400を構成する複数の色を、それぞれデバイスに依存しない所定の色空間の測色値として記憶する。
演算部53は、測色値算出部531と、位置ずれ量算出部532と、ドット径算出部533と、RGB値検索部534と、線形変換マトリックス算出部535とを備える。
測色値算出部531は、撮像部42のセンサユニット430が、測色対象のパッチ画像200と基準チャート400とを同時に撮像したときに、この撮像によって得られるパッチ画像200および基準チャート400の画像データとに基づいて、パッチ画像200の測色値を算出する。測色値算出部531が算出したパッチ画像200の測色値は、上位CPU107へと送られる。また、測色値算出部531は、線形変換マトリックスを基に、被写体のRGB値を、前記所定の色空間の被写体のRGB値に対応する測色値に変換する。なお、測色値算出部531による処理の具体例については、詳細を後述する。
位置ずれ量算出部532は、画像形成装置100により記録媒体16に所定の位置ずれ計測用の画像が出力され、撮像部42のセンサユニット430が、筐体421の内部に配置された基準チャート400と画像形成装置100が出力した位置ずれ計測用の画像とを同時に撮像したときに、この撮像によって得られる位置ずれ計測用の画像の画像データと、基準チャート400の画像データとに基づいて、画像形成装置100が出力する画像の位置ずれ量を算出する。位置ずれ量算出部532が算出した画像の位置ずれ量は、上位CPU107へと送られる。なお、位置ずれ量算出部532による処理の具体例については、詳細を後述する。
ドット径算出部533は、画像形成装置100により記録媒体16に所定のドット径計測用の画像が出力され、撮像部42のセンサユニット430が、筐体421の内部に配置された基準チャート400と画像形成装置100が出力したドット径計測用の画像とを同時に撮像したときに、この撮像によって得られるドット径計測用の画像の画像データと、基準チャート400の画像データとに基づいて、画像形成装置100が出力する画像のドット径を算出する。ドット径算出部533が算出した画像のドット径は、上位CPU107へと送られる。なお、ドット径算出部533による処理の具体例については、詳細を後述する。
RGB値検索部534は、RGB色空間上において被写体のRGB値を内包する多面体の頂点を構成する基準チャート400の少なくとも4点のRGB値を検索する。
線形変換マトリックス算出部535は、基準チャート400の4点のRGB値を、この4点のRGB値に対応する記憶部56に記憶された測色値に変換する線形変換マトリックスを算出する。また、基準チャート400は、黒単色のグレースケールを含み、線形変換マトリックス算出部535は、撮像部42で撮像して取得した実際のグレースケールのRGB値が理想のグレースケールのRGB値となるように、基準チャート400のRGB値を補正する。
タイミング信号発生部54は、撮像部42のセンサユニット430による撮像のタイミングを制御するタイミング信号を発生して、撮像部42に供給する。
光源駆動制御部55は、撮像部42の照明光源426を駆動するための光源駆動信号を生成して、撮像部42に供給する。
次に、図8~13を用いて、測色装置を用いたパッチ画像200の測色値の算出方法の一例について説明する。図8は、本実施の形態にかかる画像形成装置の撮像部により撮像するストライプ画像の一例を示す図である。図9は、本実施の形態にかかる画像形成装置が有する撮像部に入射されるストライプ画像からの理想的な反射光量の一例を示す図である。図8および図9において、縦軸は、ストライプ画像の縦方向の位置を表し、横軸は、ストライプ画像の横方向の位置を表す。図10は、本実施の形態にかかる画像形成装置が有する撮像部のガンマの一例を示す図である。図10において、横軸は、被写体から撮像部42に入射される入射光量(受光光量、反射光量、入力値)を表し、縦軸は、撮像部42により撮像される画像データの出力値を表す。また、図10の横軸が表す入射光量は、0~1で正規化している。
撮像部42によって、図8に示すストライプ画像を撮像した場合、撮像部42のレンズのMTF(Modulation Transfer Function)によって、撮像部42に入射されるストライプ画像からの反射光量は、図9に示すように、理想的には、ストライプ画像のエッジがぼけた、平均が0.5の正弦波となる。しかしながら、撮像部42のガンマ(センサガンマ)は、図10に示す理想値のように、理想的には、入力値に対して出力値が線形に変化することが好ましいが、実際には、図10に示すセンサ読取値のように、入力値と出力値との関係は非線形に変化するガンマ特性となる。
図11は、従来の撮像部により検出するストライプ画像からの反射光量の一例を示す図である。図12は、本実施の形態にかかる画像形成装置が有する撮像部により検出する反射光量の一例を示す図である。図11および図12において、縦軸は、ストライプ画像の縦方向の位置を表し、横軸は、ストライプ画像の横方向の位置を表す。
従来の撮像部は、上述したように、そのガンマ特性が非線形に変化する。そのため、従来の撮像部によって図8に示すストライプ画像を撮像した場合、当該従来の撮像部によって検出する反射光量は、図11に示すように、その平均が、本来の値(例えば、0.5)とならず、当該本来の値とは異なる値(例えば、0.618)となる。そのため、従来の撮像部により撮像される画像データ(ムラのある画像)の予め設定された面積の輝度値の平均値を求め、当該平均値に基づいて測色値を算出すると、その測色値が実際の色からずれてしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態では、画像形成装置100は、撮像部42のガンマの逆関数(図10に示すガンマの逆関数)に基づいて、撮像部42によりパッチ画像200を撮像して得られる画像データの所定領域に対してガンマ補正を行い、ガンマ補正を行った所定領域の輝度値の平均値を算出し、平均値に基づいて、所定領域の測色値を算出する。これにより、図12に示すように、撮像部42によって検出する反射光量の平均値を本来の値(例えば、0.5)に近い値(例えば、0.52)とすることができる。その結果、撮像部42により撮像される画像データの所定領域の輝度値の平均値を求め、当該平均値に基づいて測色値を算出した場合に、その測色値が実際の色からずれる可能性を低減できる。
具体的には、撮像部42は、記録媒体16に形成されたパッチ画像200の測色時に、パッチ画像200と、筐体421の内部に配置されたチャート板410の基準チャート400と、をセンサユニット430によって同時に撮像する。そして、撮像部42は、パッチ画像200および基準チャート400を含む画像データをγ補正部454に出力する。
γ補正部454(取得部の一例)は、撮像部42のガンマを取得する。本実施の形態では、γ補正部454は、撮像部42によって基準チャート400(基準色票の一例)を撮像して得られる画像データに基づいて、撮像部42のガンマを取得する。これにより、リアルタイムでガンマ補正を行うことができるので、環境によるガンマの変動や撮像部42の部品の劣化の影響を受けずに、撮像部42のガンマを補正することができる。
その際、γ補正部454は、撮像部42によってグレースケールの色票の一例であるパッチ列404(図5参照)を撮像して得られる画像データに基づいて、撮像部42のガンマを補正することも可能である。これにより、撮像部42により基準チャート400を撮像して得られる画像データにRGBの3色の成分を含めることができるので、撮像部42の3色のガンマを取得することができる。また、本実施の形態では、γ補正部454は、撮像部42により撮像される1フレームの画像データに基づいて、撮像部42のガンマを取得しても良い。これにより、短時間で撮像部42のガンマを取得することができる。
次いで、γ補正部454(逆関数算出部の一例)は、取得したガンマの逆関数を算出する。本実施の形態では、γ補正部454は、図10に示すように、撮像部42のガンマの理想値および撮像部42の実際のガンマ(センサ読取値)に基づいて、撮像部42のガンマの逆関数を算出する。また、本実施の形態では、γ補正部454は、撮像部42のガンマに対して補完処理を行い、補完処理を行ったガンマの逆関数を算出する。これにより、撮像部42のガンマを取得するための基準チャート400のパッチの数を減らすことができる。
そして、γ補正部454(補正部の一例)は、撮像部42のガンマの逆関数に基づいて、撮像部42によりパッチ画像200を撮像して得られる画像データの所定領域に対してガンマ補正を行う。ここで、所定領域は、パッチ画像200における予め設定される領域であるこれにより、撮像部42のガンマの影響を軽減した所定領域の画像データを取得することができるので、パッチ画像200の測色値の算出精度を向上させることができる。その後、γ補正部454は、ガンマ補正を行った所定領域の画像データを測色制御部50に出力する。
図13は、本実施の形態にかかる画像形成装置の撮像部によりパッチ画像を撮像して得られる画像データの一例を示す図である。本実施の形態では、γ補正部454は、図13に示すように、パッチ画像200の画像データの予め設定されている面積の領域である所定領域1301に対してガンマ補正を行う。
測色制御部50の測色値算出部531(平均値算出部の一例)は、撮像部42のセンサユニット430によってパッチ画像200および基準チャート400を同時に撮像した場合に、γ補正部454によりガンマ補正を行った所定領域の輝度値の平均値を算出する。そして、測色値算出部531(測色値算出部の一例)は、所定領域の輝度値の平均値に基づいて、所定領域の測色値を算出する。これにより、撮像部42のガンマの影響を軽減した所定領域の画像データを取得することができるので、パッチ画像200の測色値の算出精度を向上させることができる。すなわち、撮像部42のガンマの影響を受けずに、当該撮像部42により撮像される画像の測色精度を向上させることができる。
次に、図14を用いて、本実施の形態にかかる画像形成装置100におけるパッチ画像200の測色値の算出処理の流れの一例を説明する。図14は、本実施の形態にかかる画像形成装置におけるパッチ画像の測色値の算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
撮像部42は、記録媒体16に形成されたパッチ画像200の測色時に、測色対象の一例であるパッチ画像200と筐体421の内部に配置されたチャート板410の基準チャート400とをセンサユニット430によって同時に撮像する(ステップS1401)。
γ補正部454は、撮像部42により基準チャート400を撮像して得られる画像データに基づいて、撮像部42のガンマを取得する(ステップS1402)。次に、γ補正部454は、取得したガンマの逆関数を算出する。さらに、γ補正部454は、算出したガンマの逆関数に基づいて、撮像部42によりパッチ画像200を撮像して得られる画像データの所定領域に対してガンマ補正を行う(ステップS1403)。そして、γ補正部454は、γ補正を行った所定領域の画像データを測色制御部50に出力する。
測色制御部50の測色値算出部531は、γ補正部454によりガンマ補正を行った所定領域の輝度値の平均値を算出し、所定領域の輝度値の平均値に基づいて、所定領域の測色値を算出する。
このように、本実施の形態にかかる画像形成装置100によれば、撮像部42のガンマの影響を軽減した所定領域の画像データを取得することができるので、パッチ画像200の測色値の算出精度を向上させることができる。すなわち、撮像部42のガンマの影響を受けずに、当該撮像部42により撮像される画像の測色精度を向上させることができる。
なお、本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムは、上述した各部(画像処理部45、演算部53)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはプロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、画像処理部45および演算部53が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置100を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
42 撮像部
45 画像処理部
50 測色制御部
53 演算部
430 センサユニット
454 γ補正部
531 測色値算出部
45 画像処理部
50 測色制御部
53 演算部
430 センサユニット
454 γ補正部
531 測色値算出部
Claims (8)
- 撮像部のガンマを取得する取得部と、
前記ガンマの逆関数を算出する逆関数算出部と、
前記逆関数に基づいて、前記撮像部により測色対象を撮像して得られる画像データの所定領域に対してガンマ補正を行う補正部と、
ガンマ補正を行った前記所定領域の輝度値の平均値を算出する平均値算出部と、
前記平均値に基づいて、前記所定領域の測色値を算出する測色値算出部と、
を備える測色装置。 - 前記取得部は、前記撮像部により基準色票を撮像して得られる画像データに基づいて、前記ガンマを取得する、請求項1に記載の測色装置。
- 前記逆関数算出部は、前記ガンマに対して補完処理を行い、補完処理を行った前記ガンマの前記逆関数を算出する、請求項1または2に記載の測色装置。
- 前記取得部は、前記撮像部により撮像される1フレームの画像データに基づいて、前記ガンマを取得する、請求項1から3のいずれか一に記載の測色装置。
- 前記基準色票は、グレースケールの色票である、請求項2に記載の測色装置。
- 請求項1から5のいずれか一に記載の測色装置を有する記録装置。
- 測色装置で実行される測色方法であって、
撮像部のガンマを取得する工程と、
前記ガンマの逆関数を算出する工程と、
前記逆関数に基づいて、前記撮像部により測色対象を撮像して得られる画像データの所定領域に対してガンマ補正を行う工程と、
ガンマ補正を行った前記所定領域の輝度値の平均値を算出する工程と、
前記平均値に基づいて、前記所定領域の測色値を算出する工程と、
を含む測色方法。 - コンピュータを、
撮像部のガンマを取得する取得部と、
前記ガンマの逆関数を算出する逆関数算出部と、
前記逆関数に基づいて、前記撮像部により測色対象を撮像して得られる画像データの所定領域に対してガンマ補正を行う補正部と、
ガンマ補正を行った前記所定領域の輝度値の平均値を算出する平均値算出部と、
前記平均値に基づいて、前記所定領域の測色値を算出する測色値算出部と、
として機能させるためのプログラム。
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JP2020155742A JP2022049509A (ja) | 2020-09-16 | 2020-09-16 | 測色装置、記録装置、測色方法、およびプログラム |
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