JP2022047469A - 成膜装置、成膜システムおよび成膜方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高スループットで成膜を行うことができ、省スペース化が可能な成膜装置、成膜システムおよび成膜方法を提供する。【解決手段】成膜装置は、複数の基板を収容する処理チャンバと、処理チャンバ内に設けられた、基板を載置する複数の基板載置部と、複数の基板載置部を第1の方向に直線的に移動させる基板移動機構と、処理チャンバにスパッタ粒子を放出させるターゲットを有するスパッタ粒子放出部と、スパッタ粒子放出部、および基板移動機構を制御する制御部とを備え、制御部は、基板移動機構により基板を載置した複数の基板載置部を第1の方向に直線的に移動させるように制御しつつ、スパッタ粒子放出部からスパッタ粒子を放出させ、前記基板上に堆積させる。【選択図】図2
Description
本開示は、成膜装置、成膜システムおよび成膜方法に関する。
半導体デバイスといった電子デバイスの製造においては、基板上に膜を形成する成膜処理が行われる。成膜処理に用いられる成膜装置としては、ターゲットからスパッタ粒子を放出させスパッタ粒子を基板に堆積させるスパッタ成膜が知られている。
このようなスパッタ成膜を行う技術として、特許文献1には、2つのターゲットから放出されるスパッタ粒子を、チャンバ内の処理空間で直線的に移動される基板上に堆積させて斜め成膜を行う枚葉式の成膜装置が開示されている。
本開示は、高スループットで成膜を行うことができ、省スペース化が可能な成膜装置、成膜システムおよび成膜方法を提供する。
本開示の一態様に係る成膜装置は、複数の基板を収容する処理チャンバと、前記処理チャンバ内に設けられた、基板を載置する複数の基板載置部と、複数の前記基板載置部を第1の方向に直線的に移動させる基板移動機構と、前記処理チャンバにスパッタ粒子を放出させるターゲットを有するスパッタ粒子放出部と、前記スパッタ粒子放出部、および前記基板移動機構を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記基板移動機構により基板を載置した複数の前記基板載置部を前記第1の方向に直線的に移動させるように制御しつつ、前記スパッタ粒子放出部からスパッタ粒子を放出させ、前記基板上に堆積させる。
本開示によれば、高スループットで成膜を行うことができ、省スペース化が可能な成膜装置、成膜システムおよび成膜方法が提供される。
以下、添付図面を参照して実施形態について具体的に説明する。
<成膜システム>
まず、成膜装置が搭載された成膜システムについて説明する。
図1は成膜装置が搭載された成膜システムを示す概略平面図である。
まず、成膜装置が搭載された成膜システムについて説明する。
図1は成膜装置が搭載された成膜システムを示す概略平面図である。
本実施形態の成膜システム100は、2枚の基板Wに対してスパッタ成膜を行う2枚葉の成膜装置を複数有し、2枚の基板Wに対する成膜処理を連続的に行うものである。基板Wは、特に限定されるものではないが、例えば半導体ウエハを用いることができる。
成膜システム100は、マルチチャンバタイプのシステムであり、3つの成膜装置110と、真空搬送室120と、ロードロック室130と、大気搬送室140と、全体制御部150とを備えている。
真空搬送室120は平面形状が正方形をなし、内部が真空雰囲気に減圧され、正方形の3つの辺に対応する3つの壁部のそれぞれに2つのゲートバルブGを介して成膜装置110が接続されている。また、真空搬送室120の他の辺に対応する壁部にはロードロック室130が2つのゲートバルブG1を介して接続されている。真空搬送室120内には真空搬送装置160が設けられている。
大気搬送室140は、ロードロック室130の真空搬送室120と反対側に2つのゲートバルブG2を介して接続されている。
真空搬送室120内の真空搬送装置160は、成膜装置110、ロードロック室130に対して、基板Wの搬入出を行う。真空搬送装置160は、ベース161と、ベース161に取り付けられた2つの多関節アーム部162と、それらの先端にそれぞれ設けられた2つの基板支持部163とを有する。そして、2つの基板支持部163により、2枚の基板Wを同時に搬送できるようになっている。すなわち、真空搬送装置160は、ロードロック室130との間、および成膜装置110との間で、2枚の基板Wを同時に受け取りまたは受け渡しできるようになっている。
成膜装置110は、2枚の基板Wを収容して成膜処理を行うことが可能に構成されている。成膜装置110は、2つのゲートバルブGに対応して搬入出口が設けられた平面形状が横長矩形状の処理チャンバ10を有し、これら2つの搬入出口を介して2枚の基板Wの搬入出が行われるようになっている。また、処理チャンバ10に隣接して予備室50を有している。成膜装置110の詳細は後述する。
ロードロック室130は、大気搬送室140と真空搬送室120との間でウエハWを搬送する際に、大気圧と真空との間で圧力制御するものである。ロードロック室130内には基板Wを載置する2つの載置台131を有し、2枚の基板Wが同時に収容されるようになっている。
大気搬送室140のロードロック室130と反対側の壁面には、ロードポート(図示せず)が設けられており、ロードポートにはキャリアCが接続されるように構成されている。キャリアCとしては、例えば、FOUP(Front Opening Unified Pod)等を用いることができる。大気搬送室140内は、大気雰囲気となっており、例えば清浄空気のダウンフローが形成される。大気搬送室140の内部には、基板Wを搬送する大気搬送装置(図示せず)が設けられている。大気搬送装置は、ロードロック室130が大気雰囲気でゲートバルブG2が開放された状態で、キャリアCとロードロック室130との間で基板Wの搬送を行う。
全体制御部150は、コンピュータで構成されており、CPUを備えた主制御部と、入力装置、出力装置、表示装置、記憶装置(記憶媒体)を有している。全体制御部150は、成膜システム100の各構成部の動作を制御する上位の制御部であり、各成膜装置110の制御部や、真空搬送装置160や大気搬送室の搬送装置、ゲートバルブG,G1,G2を個別に制御する個別の制御部を制御する。主制御部による各構成部の制御は、記憶装置に内蔵された記憶媒体(ハードディスク、光デスク、半導体メモリ等)に記憶された制御プログラムである処理レシピに基づいてなされる。
このような成膜システム100においては、全体制御部150の処理レシピに基づいて、以下のように動作される。
まず、大気搬送室140内の大気搬送装置(図示せず)によりロードポートに接続されたキャリアCから2枚の基板Wを取り出し、2つのゲートバルブG2を開けて大気雰囲気のロードロック室130に搬入する。そして、ゲートバルブG2を閉じた後、2枚の基板Wが搬入されたロードロック室130を真空搬送室120に対応する真空状態とする。次いで、2つのゲートバルブG1を開けて、ロードロック室130の中の2枚の基板Wを、真空搬送装置160の2つの基板保持部163により取り出し、ゲートバルブG1を閉じる。次いで、いずれかの成膜装置110に対応する2つのゲートバルブGを開けた後、真空搬送装置160の2つの基板保持部163によりその成膜装置110に2枚の基板Wを搬入する。そして、その成膜装置110において、基板保持部163を退避させ、ゲートバルブGを閉じた後、成膜処理が行われる。
成膜装置110での成膜が終了した後、対応するゲートバルブGを開け、真空搬送装置160の基板保持部163が、その成膜装置110から2枚の基板Wを取り出す。そして、ゲートバルブGを閉じた後、ゲートバルブG1を開け、基板保持部163に保持された2枚の基板Wを、ロードロック室130に搬送する。その後、ゲートバルブG1を閉じ、ウエハWが搬入されたロードロック室130を大気雰囲気とした後、ゲートバルブG2を開け、大気搬送装置(図示せず)によりロードロック室130から2枚の基板Wを取り出し、ロードポートのキャリアCに収納する。
以上の処理を複数の基板Wに対して同時並行的に行い、キャリアC内の全てのウエハWについて成膜処理を実施する。
<成膜装置の一例>
次に、成膜装置110の一例について説明する。
図2は成膜装置110の一例を示す縦断面図、図3は図2のIII-III線による水平断面図である。
次に、成膜装置110の一例について説明する。
図2は成膜装置110の一例を示す縦断面図、図3は図2のIII-III線による水平断面図である。
成膜装置110は、2枚の基板Wに対してスパッタ成膜を行う2枚葉の成膜装置である。成膜装置110は、処理チャンバ10と、第1および第2のスパッタ粒子放出部12aおよび12bと、2つの基板載置部14と、基板移動機構16と、スパッタ粒子遮蔽部材18と、排気装置20と、制御部40とを有している。また、成膜装置110は、チャンバ10の横に設けられた予備室50も有している。
処理チャンバ10は、上部が開口されたチャンバ本体10aと、チャンバ本体10aの上部開口を塞ぐように設けられた蓋体10bとを有する。蓋体10bは周面が傾斜面となっている。処理チャンバ10の内部は、成膜処理が行われる処理空間Sとなっている。
上述したように、処理チャンバ10は平面形状が横長矩形状をなし、その一方の長辺に2つの基板搬入出口23が並列に設けられており、基板搬入出口23を介して真空搬送室120との間で基板Wの搬入出が行われる。基板搬入出口23はゲートバルブGにより開閉可能となっている(図3参照)。
処理チャンバ10の底部には排気口21が形成され、上記排気装置20はこの排気口21に接続されている。排気装置20は、圧力制御弁、および真空ポンプを含んでおり、排気装置20により、処理空間Sが所定の真空度まで真空排気されるようになっている。
予備室50は、処理チャンバ10のX方向(長辺方向)端部に連結され、処理チャンバ10と連通している。予備室50は複数の機能を果たし得るように構成されており、図2、図3の例では、基板Wを連続して処理する間に、タイムリーに基板Wを搬出できない等の事情がある場合に、基板Wを保持するバッファ部として機能する場合を示す。本例の場合、予備室50は、上下方向に複数段の基板載置台51が設けられている。基板載置台51は1段であってもよい。
なお、予備室50は、このようなバッファ機能を持たせる以外に、図4に示すように、基板Wを載置する基板載置台52と基板載置台52を回転する回転機構53とを有し、基板Wを回転させる機能を有してもよい。また、予備室50の内部を空の状態として、後述するように、スパッタ粒子を低角で基板Wに入射する場合等に、処理チャンバ10の一部として機能させてもよい。
処理チャンバ10の頂部には、処理空間S内にガスを導入するためのガス導入ポート22が挿入されている。ガス導入ポート22から、スパッタガス、例えば不活性ガスが、処理空間S内に導入される。
第1のスパッタ粒子放出部12aは、ターゲットホルダ26aと、ターゲットホルダ26aに保持されるターゲット30aと、ターゲットホルダ26aに電圧を印加する電源28aと、マグネット29aとを有する。また、第2のスパッタ粒子放出部12bは、ターゲットホルダ26bと、ターゲットホルダ26bに保持されたターゲット30bと、ターゲットホルダ26bに電圧を印加する電源28bと、マグネット29bとを有する。
ターゲットホルダ26aおよび26bは、導電性を有する材料からなり、絶縁性の部材を介して、処理チャンバ10の蓋体10bの傾斜面の、互いに異なる位置に取り付けられている。本例ではターゲットホルダ26aおよび26bは、互いに対向する位置に設けられているが、これに限るものではなく、任意の位置に設けることができる。
ターゲット30aおよび30bは、成膜しようとする膜の構成元素を含む材料からなり、導電性材料であっても誘電体材料であってもよい。ターゲット30aおよび30bは、ターゲットホルダ26aおよび26bに保持され、Y方向の長さが基板Wの直径よりも長く形成される。
電源28aおよび28bは、それぞれターゲットホルダ26aおよび26bに電気的に接続されている。電源28aおよび28bは、ターゲット30aおよび30bが導電性材料である場合には、直流電源であってよく、ターゲット30aおよび30bが誘電性材料である場合には、高周波電源であってよい。電源28aおよび28bが高周波電源である場合には、整合器を介してターゲットホルダ26aおよび26bに接続される。
マグネット29aおよび29bは、ターゲットホルダ26aおよび26bの裏面側に設けられている。マグネット29aおよび29bは、ターゲット30aおよび30bに漏洩磁場を与え、マグネトロンスパッタを行うためのものである。マグネット29aおよび29bは、マグネット駆動部(図示せず)によりターゲットホルダ26aおよび26bの裏面に沿って揺動するように構成されている。
電源28aおよび28bからターゲットホルダ26aおよび26bを介してターゲット30aおよび30bに電圧が印加されることによりターゲット30aおよび30bの周囲でスパッタガスが解離する。このとき、マグネット29aおよび29bの漏洩磁場がターゲット30aおよび30bの周囲に及ぼされることで、ターゲット30aおよび30bの周囲に集中してマグネトロンプラズマが形成される。この状態でプラズマ中の正イオンがターゲット30aおよび30bに衝突し、ターゲット30aおよび30bからその構成元素がスパッタ粒子として放出され、マグネトロンスパッタによりスパッタ粒子が基板W上に堆積される。
なお、ターゲットホルダ26aおよび26bによるターゲット30aおよび30bの配置位置、および向きは任意であり、基板Wに形成されたパターンに応じて設定される。
2つの基板載置部14は、処理チャンバ10のチャンバ本体10a内に設けられ、支持ピン31を介して基板Wを支持するように構成されている。2つの基板載置部14は、処理チャンバ10の長辺方向に沿った水平な一方向であるX方向に沿って配列されており、基板移動機構16によりそれぞれ独立してX方向に直線的に移動可能となっている。したがって、基板載置部14に支持された基板Wは、基板移動機構16により水平面内で直線移動される。基板移動機構16は、2つの基板載置部14にそれぞれ対応して設けられた2つのロボットアーム(多関節アーム部)32と、これら多関節アーム部32を駆動する共通の駆動部33とを有している。駆動部33により2つのロボットアーム(多関節アーム部)32を駆動することによって、2つの基板載置部14が独立して、X方向に沿った共通の移動路を移動する。
2つの基板載置部14に対する基板Wの受け渡しは、ゲートバルブGを開放した状態で、真空搬送室120の真空搬送装置160との間で2つの基板搬入出口23を介して行われる。基板搬入出口23は、上述したように、処理チャンバ10の長辺に沿ったX方向に並列に設けられており、このときの基板Wの搬送方向は、基板載置部14および基板Wの移動方向であるX方向に直交するY方向である。
スパッタ粒子遮蔽部材18は、ターゲット30aおよび30bから放出されるスパッタ粒子を遮蔽するためのものである。スパッタ粒子遮蔽部材18は、基板載置部14の上方に水平に設けられた第1部材18aと、処理チャンバ10の蓋部10bに沿った円錐台状をなす第2部材18bと、第2部材18bの内部を仕切る第3部材18cとを有している。
第1部材18aの中央部には、スパッタ粒子を通過させるスリット状をなす通過孔19が形成されている。通過孔19は、図中の水平な一方向であるY方向を長手方向にして細長く形成されている。通過孔19のY方向の長さは基板Wの直径よりも長く形成される。本例では、互いに対向する位置に設けられたターゲットホルダ26aおよび26bに保持されたターゲット30aおよび30bからスパッタ粒子が放出され、放出されたスパッタ粒子のうち通過孔19を通過したものが基板Wに斜めに入射し、堆積される。
第2部材18bには、ターゲット30aおよび30bに対応する部分のみに孔が形成されている。第1部材18aと第2部材18bとは隙間なく接続されており、スパッタ粒子が漏出することが防止される。
第3部材18cは、第2部材18bの上面の中央から第2部材18bの内部をターゲット30a側とターゲット30b側とで二分するように通過孔19の近傍位置まで垂直に延びている。第3部材18cは、ターゲット30aとターゲット30bとのクロスコンタミを抑制するためのものである。
なお、通過孔19の位置は中央部に限らず、後述するように、基板Wへの入射角度等に応じて適宜の位置に形成することができる。また、ターゲットホルダ26aおよび26b(ターゲット30aおよび30b)は、通過孔19を挟んで、互いに対向する位置に設けられているが、これに限るものではなく、任意の位置に設けることができる。さらに、図2では、ターゲット30aおよび30bから放出されたスパッタ粒子は、いずれも通過孔19を通過するように構成されているが、別々の通過孔を通過させてもよい。
制御部40は、全体制御部150の下位の制御部として機能し、コンピュータからなり、成膜装置110の各構成部、例えば、スパッタ粒子放出部12aおよび12b、基板移動機構16、排気装置20等を制御する。制御部40は、実際にこれらの制御を行うCPUからなる主制御部と、入力装置、出力装置、表示装置、記憶装置とを有している。記憶装置には、成膜装置110で実行される各種処理のパラメータが記憶されており、また、成膜装置110で実行される処理を制御するためのプログラム、すなわち処理レシピが格納された記憶媒体がセットされるようになっている。制御部40の主制御部は、記憶媒体に記憶されている所定の処理レシピを呼び出し、その処理レシピに基づいて成膜装置110に所定の処理を実行させる。
<成膜方法の一例>
次に、以上のように構成される成膜装置における成膜方法の一例について説明する。以下の処理は制御部40の制御により実行される。
次に、以上のように構成される成膜装置における成膜方法の一例について説明する。以下の処理は制御部40の制御により実行される。
最初に、図5を参照して本例の成膜方法における基板Wの動きの概略を説明する。図5は平面および側面の状態を模式的に示している。まず、2枚の基板Wを搬入出口23からチャンバ10内に搬入して基板載置部14に載置する(図5(a))。次に、2枚の基板Wを近接させるとともにチャンバ10のX方向の一方側の成膜開始位置に移動させる(図5(b))。次に、2枚の基板Wを同時にX方向に沿って移動(走査)させつつスパッタ成膜を行う(図5(c))。基板Wが成膜終了位置に達した時点で基板Wの移動を停止して成膜を終了させ(図5(d))、その後、基板Wを搬入出口23に対応する位置に移動させ(図5(e))、基板Wを搬入出口23から搬出する(図5(f))。
次に、本例の成膜方法の詳細について説明する。
図6は本例の成膜方法を実施する際の基板の搬送状態を説明するための図である。
成膜方法を実施する際には、成膜に先立って、処理チャンバ10内の処理空間Sを排気した後、ガス導入ポート22から処理空間Sにスパッタガス、例えば不活性ガスを導入して所定圧力に調圧しておく。
図6は本例の成膜方法を実施する際の基板の搬送状態を説明するための図である。
成膜方法を実施する際には、成膜に先立って、処理チャンバ10内の処理空間Sを排気した後、ガス導入ポート22から処理空間Sにスパッタガス、例えば不活性ガスを導入して所定圧力に調圧しておく。
その状態から、まず、基板載置部14を基板受け渡し位置に位置させる(図6(a))。次いで、ゲートバルブGを開け、真空搬送室120内の真空搬送装置160の2つの基板支持部163に支持された2枚の基板Wを処理チャンバ10内に搬入して基板載置部14に対応する位置に位置させる(図6(b))。このときは図7(a)に示すように、基板Wを支持した基板支持部163を基板載置部14の上方に位置させる。
次いで、基板支持部163の基板Wを基板載置部14に受け渡す(図6(c))。このときは図7(b)に示すように、ロボットアーム(多関節アーム部)32を上昇させることにより、基板支持部163上の基板Wが基板載置部14に受け取られる。
次いで、真空搬送装置160の基板支持部163を真空搬送チャンバ120に戻す(図6(d))。それとともにゲートバルブGを閉じる。
次いで、基板移動機構16により、基板Wが載置された2つの基板載置部14を近接させ、その状態を保ったまま基板載置部14を基板WとともにX方向の一方側の成膜開始位置に移動させる(図6(e))。
次いで、基板移動機構16により基板載置部14に載置された2枚の基板WをX方向に沿った同じ方向に同じ移動路に沿って同時に移動(走査)させつつ基板Wにスパッタ成膜を行う(図6(f))。このときのスパッタ成膜は、このように2枚の基板WをX方向に沿って移動させながら、ターゲット30aおよび30bのいずれか一方、または両方からスパッタ粒子を放出させて基板W上に堆積させる。図6(f)に示すように、基板Wが成膜終了位置まで達した時点で基板Wの移動を停止し、成膜を終了させる。
成膜が終了した後、基板Wを載置した2つの基板載置部14を基板搬入出口23に対応する位置に移動させる(図6(g))。そして、ゲートバルブGを開放し、真空搬送装置160の2つの基板支持部163を、基板Wを載置した2つの基板載置部14に対応する位置に位置させる(図6(h))。このときは図8(a)に示すように、基板支持部163を、基板Wを載置した基板載置部14の下方に位置させる。
次いで、基板載置部14上の基板Wを基板支持部163に受け渡す(図6(i))。このときは図8(b)に示すように、ロボットアーム(多関節アーム部)32を下降させることにより、基板載置部14上の基板Wが基板支持部163に受け取られる。
次いで、基板Wを受け取った基板支持部163を真空搬送チャンバ120に戻す(図6(j))。それとともにゲートバルブGを閉じる。
次に、成膜について詳細に説明する。
上述したように、本実施形態では、2枚の基板Wを同時にX方向に延びる共通の移動路に沿って移動させながら、ターゲット30aおよび30bのいずれか一方、または両方からスパッタ粒子を放出させて基板W上に堆積させる。
上述したように、本実施形態では、2枚の基板Wを同時にX方向に延びる共通の移動路に沿って移動させながら、ターゲット30aおよび30bのいずれか一方、または両方からスパッタ粒子を放出させて基板W上に堆積させる。
例えば図9に示すように、基板WをX方向に沿う矢印Aの方向に移動させながら、スパッタ粒子放出部12bのターゲット30bからスパッタ粒子を斜め下方に放出させる。このとき、スパッタ粒子はスリット状の通過孔19を通過し、2つの基板載置部14上の2枚の基板Wに対して斜めに入射され、堆積される。例えば図10に示すように、凸部61と凹部であるトレンチ62とが交互に形成されたトレンチパターンを有する基板Wに対して、凸部61の上に斜めに膜63が成膜される。
図11に示すように、ターゲット30aからスパッタ粒子を放出させてもよく、この場合もスパッタ粒子は通過孔19を通過し、2つの基板載置部14上の2枚の基板Wに対して図9とは反対側の斜めに入射され、堆積される。例えば図12に示すように、凸部61と凹部であるトレンチ62とが交互に形成されたトレンチパターンを有する基板Wに対して、凸部61の上に図10とは反対側から斜めに膜64が成膜される。
上記いずれの場合にも、基板Wの移動方向は、矢印A方向に限らず、図11に示す、矢印A方向と反対方向の矢印B方向であってもよい。
図13に示すように、ターゲット30aおよび30bの両方からスパッタ粒子を放出させてもよく、この場合もスパッタ粒子は通過孔19を通過し、2つの基板載置部14上の2枚の基板Wに対して斜めに入射され、堆積される。基板Wの移動方向はA方向であってもB方向であってもよい。この場合は、例えば図14に示すように、凸部61と凹部であるトレンチ62とが交互に形成されたトレンチパターンを有する基板Wに対して、基板Wに対して双方向からスパッタ粒子を照射することにより、凸部61の上部に、両側にオーバーハングした状態の膜65を形成することができる。
以上のような成膜は、1回で終了してもよいし、複数回繰り返してもよい。一つのターゲットを用いて複数回繰り返す場合は、同じターゲットを用いて行ってもよいし、異なるターゲットを交互に用いて行ってもよい。また成膜を複数回繰り返す場合は、基板Wの移動方向をA方向またはB方向で同じにしてもよいし、A方向とB方向を交互にしてもよい。
スパッタ粒子遮蔽部材18の通過孔19の位置は任意に設定可能であり、通過孔19の位置によって、スパッタ粒子の基板Wへの入射角度を自由に設定することができ、指向性を調整することができる。例えば、図15に示すように、通過孔19の位置を端部側に設定することにより、基板Wへのスパッタ粒子の入射角を低角にすることができ、スパッタ粒子の指向性を高めることができる。具体的には、図16に示すように、凸部61と凹部であるトレンチ62とが交互に形成されたトレンチパターンを有する基板Wに対して、図10よりも低角でスパッタ粒子を入射させることができ、凸部61の上に、より指向性の高い膜66を形成することができる。また、通過孔の位置により基板Wの移動距離を調整することもできる。
通過孔19の位置を端部側に設定すると、基板Wの移動距離が処理チャンバ10の長さで収まらない場合がある。そのような場合は、図17に示すように、予備室50を処理チャンバ10の一部として用いることができる。
また、上述した図4のように、予備室50に基板Wを回転させる機能を持たせることにより、基板Wに対するスパッタ粒子の入射方向を自在に調整することができる。
本実施形態によれば、2枚の基板Wを処理チャンバ10に搬入し、各基板載置部14に載置された2枚の基板Wを同時にX方向に延びる共通の移動路に沿って移動させながら2枚の基板Wに成膜処理を行う。これにより、2枚の基板Wを同時に処理可能であり、特許文献1のような1枚の基板を移動させながらスパッタ成膜を行う成膜装置よりも高スループットで成膜を行うことができる。しかも、2枚の基板Wを同時に共通の移動路に沿って移動させながら成膜処理を行うので、基板1枚あたりのスペースを小さくでき、省スペース化が図れる。また、2枚の基板Wを並列して設けられた2つの搬入出口23から、基板Wの移動方向であるX方向と直交するY方向に沿って搬入出するので、2枚の基板Wを一括して搬入出可能であり、かつ、省スペース効果をより高めることができる。また、2枚の基板Wを処理チャンバ10に搬入した後、2枚の基板Wを移動方向に対して近接させるので、その分、2枚の基板Wのトータルの移動距離を短くでき、より省スペース化を図ることができる。
特許文献1に記載された成膜装置は、例えば図18に示すような成膜システム200において、真空搬送室220に接続される成膜装置210のように構成され、処理チャンバ211への基板Wの搬入方向は、処理チャンバ211内の基板Wの移動方向である矢印C方向と同じである。なお、符号230はロードロック室、符号240は大気搬送室、符号260は真空搬送装置である。
特許文献1と同じ考え方で2枚葉の成膜装置を設計すると、2枚の基板を搬入出口から搬入した後、2枚の基板をC方向に平行な別々の搬送路に沿って移動させながら成膜する必要があり、装置のフットプリントが大きくならざるを得ない。また、基板ごとにスパッタ粒子放出部(ターゲット)を設ける必要があり、設備的にも大掛かりなものとなってしまう。
これに対し、本実施形態では上述したように、2枚の基板Wを2つの搬入出口23から搬入し、2枚同時にX方向に延びる共通の移動路に沿って移動させながら成膜処理を行うので、特許文献1に比べて省スペース化することができる。また、2枚の基板Wを並列して設けられた2つの搬入出口23から、基板Wの移動方向であるX方向と直交するY方向に沿って搬入出するので、省スペース効果をより高めることができる。このように、成膜装置110を省スペース化できるため、成膜システム100全体の省スペース化も図れる。
また、本実施形態によれば、斜めに配置されたターゲット30a、30bからスリット状の通過孔19を通過させたスパッタ粒子を、基板Wに斜めに入射させて堆積させるので、基板W上に指向性の高い膜を形成することができる。
また、本実施形態の成膜装置110では、2つのスパッタ粒子放出部12aおよび12bを設け、それらに装着されたターゲット30aおよび30bのいずれか一方、または両方からスパッタ粒子を放出させて基板W上に堆積させる。このため、用いるターゲットおよび基板Wの移動方向の組み合わせによって、極めて自由度の高いスパッタ成膜を実現することができる。
さらに、スパッタ粒子を通過させる通過孔19の位置を調整することにより、スパッタ粒子の基板Wへの入射角度および基板Wの移動距離を自由に設定することができる。さらにまた、予備室50を処理チャンバ10の一部として用いることにより、通過孔19の位置を調整して基板Wの移動距離が長くなった場合にも対応することができる。さらにまた、予備室50に基板Wを回転させる機能を持たせることにより、基板Wに対するスパッタ粒子の入射方向を自在に調整することができる。
<成膜装置の他の例>
次に、成膜装置の他の例について説明する。
上記成膜装置の一例においては、基板Wを載置した基板載置部14を移動させる基板移動機構として、ロボットアーム(多関節アーム部)32と駆動部33とを有し、それぞれ基板載置部14を移動させる基板移動機構16を例示した。しかし、基板載置部14をX方向に移動できれば基板移動機構はこれに限るものではない。
次に、成膜装置の他の例について説明する。
上記成膜装置の一例においては、基板Wを載置した基板載置部14を移動させる基板移動機構として、ロボットアーム(多関節アーム部)32と駆動部33とを有し、それぞれ基板載置部14を移動させる基板移動機構16を例示した。しかし、基板載置部14をX方向に移動できれば基板移動機構はこれに限るものではない。
例えば、図19に示すように、2つの基板載置部14をX方向にガイドするレール71と、各基板載置部14を独立してX方向に移動させる2つの駆動機構72とを有する基板移動機構116であってもよい。図20に示すように、駆動機構としてボールねじ機構を用いた基板移動機構116´であってもよい。すなわち、駆動機構として、各基板載置部14にそれぞれ螺合する2つのボールねじ73と、それぞれのボールねじ73を回転させる2つの駆動モータ74とを有するものを用い、ボールねじ73を回転させることにより各基板載置部14をレール71に沿って移動させる。
また、図21に示すように、平面モータを用いた基板移動機構216であってもよい。すなわち、基板移動機構216は、処理チャンバ10の床の中に複数の電磁コイルを埋め込んで構成された平面モータ81と、各基板載置部14を支持するように設けられ、内部に複数の永久磁石が配列された2つのベース82を有する。このような基板移動機構216は、平面モータ81の電磁コイルに電流を供給し、その電流の向きを、それにより生成される磁場が永久磁石と反発するような向きとしてベース82を磁気浮上させる。そして、電磁コイルに供給する電流を個別に制御することにより、基板載置部14をX方向に移動させる。
<成膜方法の他の例>
次に、成膜方法の他の例について説明する。
上記成膜方法の一例においては、成膜する際に2枚の基板Wを近接させて省スペース化を図っているが、本例では、成膜の開始時および終了時において、2枚の基板Wを上下に重ねるようにして、さらなる省スペース化を図っている。成膜を実施している際の基板Wの上下の移動は、例えば、基板移動機構16の多関節アーム部32を昇降させることにより実現できる。
次に、成膜方法の他の例について説明する。
上記成膜方法の一例においては、成膜する際に2枚の基板Wを近接させて省スペース化を図っているが、本例では、成膜の開始時および終了時において、2枚の基板Wを上下に重ねるようにして、さらなる省スペース化を図っている。成膜を実施している際の基板Wの上下の移動は、例えば、基板移動機構16の多関節アーム部32を昇降させることにより実現できる。
図22は、成膜方法の他の例を実施する際の基板の移動を説明するための図であり、平面および側面の状態を模式的に示している。
まず、2枚の基板Wを搬入する(図22(a))。このときの基板Wの位置は、図5(a)と同じである。次いで、2枚の基板Wを処理チャンバ10の一方の端部に移動させ、上下に重なった状態とする(図22(b))。その状態から上に存在する基板WをX方向に沿って処理チャンバ10の他方の端部に向けて移動させ、成膜を開始する(図22(c))。そして、2枚の基板Wの重なりが解消された時点で2枚の基板Wの高さ位置を合わせ(図22(d))、2枚の基板Wを同時にX方向に沿って処理チャンバ10の他方の端部に向けて移動させながら、両方の基板Wの成膜を行う(図22(e))。先の基板Wが他方の端部に到達した時点で先の基板WのX方向の移動を停止して成膜を終了する(図22(f))。後の基板Wの成膜処理を継続しつつ、先の基板Wよりも後の基板Wの位置が高くなるように2枚の基板Wの上下位置を調整し(図22(g))、後の基板Wを処理チャンバ10の他方の端部に向けて移動させる(図22(h))。処理チャンバ10の他方の端部で2枚の基板Wが上下に重なった状態となった時点で後の基板Wも停止し、成膜を終了する(図22(i))。次いで、2枚の基板Wを搬入出口(図示せず)に対応する位置まで移動させ、処理チャンバ10から搬出する。(図22(j))。
このように、成膜開始と成膜終了の際に、2枚の基板を上下に重ねた状態とすることにより、処理チャンバ10をさらに小さくすることができ、さらなる省スペース化を実現することができる。
<他の適用>
以上、実施形態について説明したが、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
以上、実施形態について説明したが、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
例えば、上記実施形態では、2枚の基板に成膜処理を行う場合を示したが、基板の数はこれに限らず、複数であれば3枚以上であってもよい。
一例として3枚の基板Wに成膜処理を施す際の基板Wの動きの概略について図23を参照して説明する。基板Wが3枚の場合も図5に示す基板Wが2枚の場合と同様であり、まず、3つの搬出入口から3枚の基板Wをチャンバ10内に搬入して基板載置部に載置する(図23(a))。次に、3枚の基板Wを近接させるとともにチャンバ10のX方向の一方側の成膜開始位置に移動させる(図23(b))。次に、3枚の基板Wを同時にX方向に沿って移動(走査)させつつスパッタ成膜を行う(図23(c))。基板Wが成膜終了位置に達した時点で基板Wの移動を停止して成膜を終了させ(図23(d))、その後、基板Wを搬入出口に対応する位置に移動させ(図23(e))、基板Wを搬出する(図23(f))。4枚以上も同様である。
また、上記実施形態では基板Wの移動方向に基板Wを配列した例を示したが、これに限定されず、基板Wの移動方向と直交する方向に基板Wを配列してもよい。
一例として、4枚の基板Wを基板Wの移動方向であるX方向とX方向に直交するY方向に2枚ずつマトリックス状に配列して基板Wに成膜処理を施す際の基板Wの動きの概略について図24を参照して説明する。まず、2つの搬出入口から2枚ずつ合計4枚の基板Wをチャンバ10内に搬入して、X方向とY方向に2つずつ配列された4つの基板載置部に載置する(図24(a))。次に、X方向に配列された2枚の基板Wを近接させるとともにチャンバ10のX方向の一方側の成膜開始位置に移動させる(図24(b))。次に、4枚の基板Wを同時にX方向に沿って移動(走査)させつつスパッタ成膜を行う(図24(c))。基板Wが成膜終了位置に達した時点で基板Wの移動を停止して成膜を終了させ(図24(d))、その後、基板Wを搬入出口に対応する位置に移動させ(図24(e))、基板Wを搬出する(図24(f))。
さらに、基板Wを基板Wの移動方向であるX方向に3枚以上配列した場合にも、図22と同様に、成膜開始位置で基板Wを上下に重ねるようにして、基板Wを順番に移動させてもよい。
さらに、上記実施形態のスパッタ粒子を放出させる手法は例示であり、他の方法でスパッタ粒子を放出させてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、ターゲット(スパッタ粒子放出部)を2つ設けた例を示したが、1つであっても3つ以上であってもよい。
さらにまた、上記実施形態では、基板を一方向に移動している間に一方のターゲットまたは両方のターゲットからスパッタ粒子を放出する場合を示したが、基板を一方向に移動させながら2つのターゲットから交互にスパッタ粒子を放出するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態では真空搬送室の周囲に3つの成膜装置を接続した例を示したが、成膜装置の数は限定されない。また、真空搬送室を複数連結し、各真空搬送室に成膜装置を連結してもよい。
10;処理チャンバ
12a,12b;スパッタ粒子放出部
14;基板載置部
16;基板移動機構
18;スパッタ粒子遮蔽部材
19;通過孔
22;ガス導入ポート
30a,30b;ターゲット
50;予備室
100;成膜システム
110;成膜装置
120;真空搬送室
160;真空搬送装置
W;基板
12a,12b;スパッタ粒子放出部
14;基板載置部
16;基板移動機構
18;スパッタ粒子遮蔽部材
19;通過孔
22;ガス導入ポート
30a,30b;ターゲット
50;予備室
100;成膜システム
110;成膜装置
120;真空搬送室
160;真空搬送装置
W;基板
Claims (25)
- 複数の基板を収容する処理チャンバと、
前記処理チャンバ内に設けられた、基板を載置する複数の基板載置部と、
複数の前記基板載置部を第1の方向に直線的に移動させる基板移動機構と、
前記処理チャンバにスパッタ粒子を放出させるターゲットを有するスパッタ粒子放出部と、
前記スパッタ粒子放出部、および前記基板移動機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記基板移動機構により基板を載置した複数の前記基板載置部を前記第1の方向に直線的に移動させるように制御しつつ、前記スパッタ粒子放出部からスパッタ粒子を放出させ、前記基板上に堆積させる、成膜装置。 - 前記処理チャンバに収容する基板は2枚であり、前記基板載置部は2つである、請求項1に記載の成膜装置。
- 複数の前記基板載置部は、前記第1の方向に沿って配列される、請求項1または請求項2に記載の成膜装置。
- 前記処理チャンバは、前記第1の方向に沿って並列に設けられた、基板を搬入出する複数の基板搬入出口を有し、複数の前記基板搬入出口から前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って前記チャンバに基板が搬入出される、請求項3に記載の成膜装置。
- 前記制御部は、前記処理チャンバに複数の基板が搬入された後、複数の前記基板を前記処理チャンバの一方側の成膜開始位置に位置させ、複数の前記基板が前記処理チャンバの他方側の成膜終了位置に移動されるように前記基板移動機構を制御する、請求項4に記載の成膜装置。
- 前記制御部は、前記成膜開始位置に配置された複数の前記基板が近接するように前記基板移動機構を制御する、請求項5に記載の成膜装置。
- 前記制御部は、前記開始位置に配置された複数の前記基板が上下に重なるように前記基板移動機構を制御する、請求項5に記載の成膜装置。
- 前記スパッタ粒子放出部から放出された前記スパッタ粒子を通過させて、前記基板載置部に載置された基板に導く通過孔を有するスパッタ粒子遮蔽部材をさらに有し、基板に対し斜めにスパッタ粒子を入射させる、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の成膜装置。
- 前記通過孔の位置を調整することにより、前記スパッタ粒子の指向性を調整する、請求項8に記載の成膜装置。
- 前記スパッタ粒子放出部を2つ有し、前記制御部は、2つの前記スパッタ粒子放出部の一方または両方からスパッタ粒子を放出させる、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の成膜装置。
- 前記基板移動機構は、複数の前記基板載置部のそれぞれに対応する複数のロボットアーム、複数の前記基板載置部をガイドするレール、または、複数の前記基板載置部を磁気浮上させ移動させる平面モータを有する、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の成膜装置。
- 前記処理チャンバの前記第1の方向の端部に接続され、前記処理チャンバと連通する予備室をさらに有し、前記予備室は、基板を保持するバッファ部としての機能、その内部で基板を回転させる機能、または、前記処理チャンバの一部としての機能を有する、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の成膜装置。
- 複数の基板に対して同時にスパッタ成膜を行う成膜装置と、
搬送室と、
前記搬送室に設けられた前記成膜装置との間で複数の基板を搬送する搬送装置とを具備し、
前記成膜装置は、
前記搬送室に複数の基板搬入出口を介して連結され、複数の基板を収容する処理チャンバと、
前記処理チャンバ内に設けられ、前記搬送装置により搬送された複数の基板を載置する複数の基板載置部と、
複数の前記基板載置部を第1の方向に直線的に移動させる基板移動機構と、
前記処理チャンバにスパッタ粒子を放出させるターゲットを有するスパッタ粒子放出部と、
前記スパッタ粒子放出部、および前記基板移動機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、基板を載置した複数の前記基板載置部を前記基板移動機構により前記第1の方向に直線的に移動させるように制御しつつ、前記スパッタ粒子放出部からスパッタ粒子を放出させ、前記基板上に堆積させる、成膜システム。 - 前記処理チャンバに収容する基板は2枚であり、前記基板載置部は2つである、請求項13記載の成膜システム。
- 複数の前記基板載置部は、前記第1の方向に沿って配列される、請求項13または請求項14に記載の成膜システム。
- 前記搬送装置は、前記複数の基板搬入出口から前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って前記複数の基板を搬入する、請求項15に記載の成膜システム。
- 成膜装置により所定の膜を成膜する成膜方法であって、
前記成膜装置は、複数の基板を収容する処理チャンバと、前記処理チャンバ内に設けられた、基板を載置する複数の基板載置部と、複数の前記基板載置部を第1の方向に直線的に移動させる基板移動機構と、前記処理チャンバにスパッタ粒子を放出させるターゲットを有するスパッタ粒子放出部と、を備え、
複数の基板を前記処理チャンバに搬入し、複数の前記基板載置部のそれぞれに載置する工程と、
前記基板を載置した複数の前記基板載置部を前記第1の方向に直線的に移動させる工程と、
前記基板載置部を移動させている間に、前記スパッタ粒子放出部からスパッタ粒子を放出させ、前記基板上に堆積させる工程と、
を有する、成膜方法。 - 前記処理チャンバに収容する基板は2枚であり、前記基板載置部は2つである、請求項17に記載の成膜方法。
- 前記複数の基板載置部は、前記第1の方向に沿って配列される、請求項17または請求項18に記載の成膜方法。
- 前記処理チャンバは、前記第1の方向に沿って並列に設けられた、基板を搬入出する複数の基板搬入出口を有し、
複数の前記基板搬入出口から前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って複数の基板を搬入する、請求項19に記載の成膜方法。 - 前記処理チャンバに複数の基板が搬入された後、複数の前記基板を前記処理チャンバの一方側の成膜開始位置に位置させ、複数の前記基板を前記処理チャンバの他方側の成膜終了位置に移動させる、請求項20に記載の成膜方法。
- 前記成膜開始位置に配置された複数の前記基板が近接するように前記基板移動機構を制御する、請求項21に記載の成膜方法。
- 前記開始位置に配置された複数の前記基板が上下に重なるように前記基板移動機構を制御する、請求項21に記載の成膜方法。
- 前記スパッタ粒子放出部からスパッタ粒子を放出させ、前記基板上に堆積させる工程は、前記スパッタ粒子放出部から放出された前記スパッタ粒子を、スパッタ粒子遮蔽部材の通過孔に通過させて、基板に対し斜めにスパッタ粒子を入射させる、請求項17から請求項23のいずれか一項に記載の成膜方法。
- 前記成膜装置は、前記スパッタ粒子放出部を2つ有し、
前記スパッタ粒子放出部からスパッタ粒子を放出させ、前記基板上に堆積させる工程は、2つの前記スパッタ粒子放出部の一方または両方からスパッタ粒子を放出させる、請求項17から請求項24のいずれか一項に記載の成膜方法。
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