JP2022039797A - 運行管理システム及び号機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不特定の複数の乗客が同じ乗りかごに乗り合わせることで、感染リスクが高まることを防止できる運行管理システムを提供する。【解決手段】運行管理システム100は、乗客のホール内立ち位置に基づいて作成するホール呼びであって、直行ホール呼び又は乗り合わせ可能ホール呼びのいずれかのホール呼びを号機ごとに作成するホールカメラ制御装置1と、複数の号機のうち、ホール呼びに対応する号機の乗りかご4Aを、ホール呼びが発生した階に配車する群管理制御の指示を出力する群管理制御装置2と、群管理制御装置2から出力された指示により乗りかご4Aをホール呼びが発生した階に配車し、号機に登録される行先階に乗りかご4Aを移動させる制御を行う号機制御装置3Aと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、運行管理システム及び号機制御装置に関する。
近年、新型コロナウイルス感染症(例えば、COVID-19)の感染拡大を受け、不特定多数の人が入り混じる空間や、不特定多数の人が接触する物は、感染拡大の1つの要因として取り上げられている。エレベーターについても例外ではなく、不特定多数の人が乗り合わせる乗りかご内や、乗客が乗りかごを呼ぶ際に押す釦、又は乗客が行先階を指定する釦などが感染拡大の要因として挙げられることが多くなった。
特許文献1には、「通常時の呼び登録装置と待機場所からの呼び登録装置の切替装置により呼び入力の切替が行われる。即ち、切替装置が平常時には、呼びの登録は、通常の乗り場呼び登録装置の入力により行うように制御し、切替装置が特殊時には、呼びの登録は、待機場所からの呼び登録装置の入力により行うように制御する。」と記載されている。
特開平5-92882号公報
特許文献1に開示された技術を用いれば、エレベーターホールに立つ乗客の立ち位置がカメラで検知されると、乗りかごが呼ばれる。このため、乗客は、釦に触れることなく乗りかごを呼ぶことが可能である。しかし、特許文献1に開示された技術は、運転効率の向上を高めることを目的としてなされたものであり、不特定多数の乗客が1台の乗りかごに乗車することを防止するといった点について考慮されていない。このため、依然として感染拡大防止策としては不十分であった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、エレベーターを利用する乗客に対して、感染症の感染拡大を防止することを目的とする。
本発明に係る運行管理システムは、複数の号機のエレベーターの運行を管理する。この運行管理システムは、エレベーターホールに立つ乗客のホール内立ち位置に基づいて作成するホール呼びであって、同じ乗りかごへの乗り合わせを禁止する乗客だけが乗車する乗りかごを行先階に直行させる直行ホール呼び、又は行先階まで乗りかごに複数の乗客が乗り合わせることを許容する乗り合わせ可能ホール呼びのいずれかのホール呼びを号機ごとに作成するホールカメラ制御装置と、複数の号機のうち、ホール呼びに対応する号機の乗りかごを配車する群管理制御の指示を出力する群管理制御装置と、群管理制御装置から出力された指示により乗りかごをホール呼びが発生した階に配車し、号機に登録される行先階に乗りかごを移動させる制御を行う号機制御装置と、を備える。
また、本発明に係る号機制御装置は、単一の号機のエレベーターの運行を制御する。この号機制御装置は、乗りかご内に設けられたかご内カメラが撮像した映像を取得するかご内映像取得部と、乗りかごに乗車した乗客のかご内立ち位置を検出する乗りかご内映像処理部と、かご内立ち位置に基づいて、乗りかごに複数の乗客が乗り合わせることを許容するか否かを判定する乗り合わせ可否判定部と、乗りかごをホール呼びが発生した階に配車し、乗り合わせ可否判定部により乗り合わせが否と判定された場合に、号機に登録される行先階に乗りかごを直行させる号機制御部と、を備える。
また、本発明に係る運行管理システムは、単一の号機のエレベーターの運行を管理する。この運行管理システムは、エレベーターホールに設けられたホールカメラが撮像した映像から検出した、エレベーターホールに立つ乗客のホール内立ち位置に基づいて作成したホール呼びを送信するホールカメラ制御装置と、ホールカメラ制御装置から受信したホール呼びに対応する号機の乗りかごを、ホール呼びが発生した階に配車する号機制御装置と、を備え、号機制御装置は、乗りかご内に設けられたかご内カメラが撮像した映像を取得するかご内映像取得部と、乗りかごに乗車した乗客のかご内立ち位置を検出する乗りかご内映像処理部と、かご内立ち位置に基づいて、乗りかごに複数の乗客が乗り合わせることを許容するか否かを判定する乗り合わせ可否判定部と、乗りかごをホール呼びが発生した階に配車し、乗り合わせ可否判定部により乗り合わせが否と判定された場合に、号機に登録される行先階に乗りかごを直行させる号機制御部と、を有する。
本発明によれば、エレベーターを利用する乗客の判断により、同じ乗りかごへの他の乗客の乗り合わせが禁止されるので、エレベーターを利用する乗客に対して、感染症の感染拡大を防止することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係る運行管理システムの全体構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るエレベーターホールに設定される各ホール呼びエリアと、A~C号機のエレベーターとの配置関係の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る乗りかご内に設定される乗り合わせ禁止エリアの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る運行管理システムで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る運行管理システムが行う処理が、直行ホール呼びと、乗り合わせ可能ホール呼びとで異なることを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る乗り合わせ可能ホール呼びに対応する処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る運行管理システムの全体構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る運行管理システムで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[第1の実施の形態]
始めに、本発明の第1の実施の形態に係るエレベーターの運行管理システムについて、図1~図7を参照して説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る運行管理システム100の全体構成例を示すブロック図である。
運行管理システム100は、複数の号機のエレベーターの運行を管理するシステムである。図1に示すように、運行管理システム100は、1つのビルに設置された3台のエレベーターを群管理制御装置2によって制御する。これら3台のエレベーターは、A号機~C号機と呼ぶことで、各号機を識別可能である。
<エレベーターの構成例>
始めに、A号機のエレベーターの構成例について説明する。
A号機のエレベーターは、号機制御装置3A、乗りかご4A、釣合錘5A、巻上機6A、テールコード7A、操作盤9A、及びかご内カメラ10Aを備える。
号機制御装置3Aは、A号機のエレベーターの動作を制御する。乗りかご4Aの扉の開閉、照明の点灯、行先の指定、操作盤9Aにおけるかご内表示等の各部の動作は、群管理制御装置2から号機制御装置3Aを介し、テールコード7Aを通じて送信される制御信号に基づいて制御される。また、乗りかご4Aから号機制御装置3Aに対して、テールコード7Aを通じて送信される状態信号は、群管理制御装置2にも送信される。このため、群管理制御装置2は、A号機のエレベーターの動作状況を逐次把握することができる。
巻上機6Aは、乗りかご4Aと釣合錘5Aとが両端に接続された主ロープ8Aを巻上げ駆動することで、乗りかご4Aと釣合錘5Aを、不図示の昇降路内でつるべ式に昇降させる。
テールコード7Aは、乗りかご4A内の機器に電力を供給する。また、乗りかご4Aにおけるドア開閉、乗りかご4Aが着床した階床等の情報(状態信号)を号機制御装置3Aに出力する。
操作盤9Aは、乗りかご4Aに乗車した乗客が、行先階を登録するために用いられる。操作盤9Aには、乗客が押すことが可能な行先階登録釦が設置される。行先階登録釦が押されて、登録された行先階の情報は、テールコード7Aを通じて号機制御装置3Aに送信される。
ところで、乗客が乗りかご4Aに乗車後に行先階登録釦を押して行先階を押すという行為は、感染症の感染防止という観点から望ましくないことも想定される。そこで、操作盤9Aに、音声認識機能を持たせ、乗客が発声した音声による行先階を認識し、号機制御部31Aが、操作盤9Aにより音声認識された行先階をかご呼びに登録してもよい。または、乗客がジェスチャー(例えば、行先階登録釦に触れずに、指差しする)等で指示した行先階がかご呼びに登録されてもよい。
または、操作盤9Aに無線通信機能を持たせ、乗客が持つスマートフォン等の通信端末を通じて入力された行先階を操作盤9Aが受信することで、行先階がかご呼びに登録されてもよい。例えば、乗りかご4A内に設けられたモニタに2次元コード等を表示させ、乗客が持つ携帯端末に2次元コードを読み取らせ、携帯端末に解析させる。そして、2次元コードを解析して携帯端末に表示されるかご呼び用のホームページに携帯端末からアクセスすることにより、乗客が携帯端末から行先階を入力可能とし、かご呼びが登録されてもよい。この場合、かご呼び用のホームページに登録された行先階の情報は、直ちに群管理制御装置2及び号機制御装置3Aに共有されることとなる。
かご内カメラ10Aは、乗りかご4Aの上部に設置され、乗りかご4A内を、動画像又は静止画像(以下、「画像」と総称する)で撮影可能である。かご内カメラ10Aが撮影した画像は、テールコード7Aを通じて号機制御装置3Aに送信される。
なお、B号機、C号機のエレベーターの構成例についても、A号機のエレベーターと同様の構成例とする。このため、B号機及びC号機のエレベーターの構成例の説明は省略する。また、図1では、運行管理システム100の群管理制御装置2が、3台のエレベーターを群管理する構成例を示したが、2台以上の任意の台数のエレベーターを管理対象とした運行管理システムに、本発明を適用してもよい。また、A~C号機のエレベーターを区別しない場合、各エレベーターの構成からA,B,Cの記載を外して説明することがある。例えば、乗りかご4A~4Cを、「乗りかご4」と呼ぶこともある。同様に、号機制御装置3A~3Cを「号機制御装置3」と呼ぶこともある。
<ホールカメラ制御装置の構成例>
ホールカメラ制御装置1は、エレベーターホール12に立つ乗客のホール内立ち位置に基づいて号機ごとにホール呼びを作成する。このホール呼びは、同じ乗りかご4への乗り合わせを禁止する乗客だけが乗車する乗りかご4を行先階に直行させる直行ホール呼び、又は行先階まで乗りかご4に複数の乗客が乗り合わせることを許容する乗り合わせ可能ホール呼びのいずれかである。
このホールカメラ制御装置1は、映像取得部1aと、位置検出部1bと、上下方向判定部1cと、直行ホール呼び判定部1dと、ホール呼び作成部1eと、音声制御部1fを備える。
映像取得部1aは、エレベーターホール12に設置されたホールカメラ11が撮影したエレベーターホール12の映像を取得する。この映像は、静止画像又は動画像である。
位置検出部1bは、映像取得部1aから得られた映像を解析し、この映像に基づいて、エレベーターホール12に待機している乗客のホール内立ち位置を検出する。ホール内立ち位置は、後述する図2に示すように号機に対応して設定される位置である。このため、エレベーターホール12には、乗りかご4が走行する方向に合わせて、乗車することを希望する乗客が待機するエリアが設けられる。このエリアは、乗りかご4が走行する上方向及び下方向に合わせて2か所設けられる。また、エレベーターホール12には、単独で乗りかご4に乗車することを希望する乗客が待機するエリアも設けられる。
上下方向判定部1c(移動方向判定部の一例)は、位置検出部1bから得られた情報(乗客のホール内立ち位置)に基づいて、同じ乗りかご4への乗り合わせを許容する乗客が登録する行先階に対応する乗りかご4の移動方向を判定する。乗りかご4の移動方向としては、例えば、エレベーターホール12の階床に対して上方向又は下方向がある。
直行ホール呼び判定部1dは、ホール内立ち位置に基づいて、同じ乗りかご4への乗り合わせを禁止する乗客が乗車する直行ホール呼びであることを判定する。例えば、直行ホール呼び判定部1dは、位置検出部1bから得られた情報(乗客のホール内立ち位置)に基づいて、乗客が乗りかご4に1人で乗車する呼びを登録するか否かを判定する。
ホール呼び作成部1eは、直行ホール呼び判定部1d及び上下方向判定部1cの判定結果に基づいて、号機ごとにホール呼びを作成する。そして、ホール呼び作成部1eは、作成したホール呼びを群管理制御装置2に送信する。
音声制御部1fは、位置検出部1bと、上下方向判定部1cと、直行ホール呼び判定部1dから得られる情報に基づいて、音声アナウンスを合成する。そして、音声制御部1fは、不図示のスピーカを通じて音声アナウンスを放音し、エレベーターホール12に待機する乗客に音声アナウンスの内容を報知する。なお、音声アナウンスの内容に相当するメッセージが、エレベーターホール12に設けられたモニタに表示されてもよい。また、号機毎に設けられたランプが点灯することで、一人乗り用号機として設定されたことが、エレベーターホール12にいる乗客に通知されてもよい。
<号機制御装置の構成例>
号機制御装置3Aは、群管理制御装置2から出力された指示により乗りかご4Aをホール呼びが発生した階に配車し、号機に登録される行先階に乗りかご4Aを移動させる制御を行う。この号機制御装置3Aは、号機制御部31Aと、かご内映像取得部32Aと、かご内映像処理部と33A、乗り合わせ可否判定部34Aと、音声案内部35Aとを備える。
号機制御部31Aは、群管理制御装置2から出力される制御信号と、乗り合わせ可否判定部34Aから得られる乗り合わせ可否の判定結果の情報に基づいて、乗りかご4Aの運行を制御する。号機制御部31Aは、例えば、かご内カメラ10Aが撮影した画像と、不図示の荷重センサが検出した荷重の変化と、不図示のかごドアセンサが検出した乗客の通過とを組み合わせて、乗りかご4Aに乗客が乗車したことを検出可能である。
かご内映像取得部32Aは、乗りかご4Aに設けられたかご内カメラ10Aが撮影した乗りかご4A内の映像(かご内映像、映像信号とも呼ぶ)を取得する。
かご内映像処理部33Aは、かご内映像取得部32Aが取得したかご内映像(映像信号)を処理して、乗りかご4Aに乗車した乗客の立ち位置を検出する。例えば、かご内に予め設定された、操作盤9Aの前にある乗り合わせ禁止エリア13(後述する図3を参照)に乗客が立っているか否かを判定し、判定結果を乗り合わせ可否判定部34Aに出力する。
乗り合わせ可否判定部34Aは、かご内映像処理部33Aから得られた情報(かご内立ち位置を含む判定結果)に基づいて、現在、乗客が乗車している乗りかご4Aに複数の乗客が乗り合わせることを許容するか否かを判定する。例えば、乗り合わせ可否判定部34Aは、乗りかご4Aに乗客が乗車して、乗りかご4A内の乗り合わせ禁止エリア13(特定の位置の一例)に乗客が立った場合に、乗り合わせを否と判定する。乗り合わせ可否判定部34Aは、乗りかご4Aに乗客が乗車した後、乗りかご4Aのかごドアが閉まる直前に乗客が立っている位置をかご内立ち位置として乗り合わせの可否を判定する。
ここで、乗りかご4Aに複数の乗客が乗り合わせることを許容しないこと(つまり、乗り合わせ禁止)が判定されると、乗り合わせ可否判定部34Aは、乗りかご4Aに対してホール呼びを無効とする。そして、群管理制御装置2は、乗り合わせ可否判定部34により乗り合わせが否と判定された場合に、号機に登録される行先階まで乗りかご4Aを直行させる。このため、乗り合わせ可否判定部34Aによりホール呼びを無効にする判定が行われると、エレベーターホール12にいる乗客が、下方向又は上方向の乗り合わせ可能エリアに立っても、ホール呼びが無効にされた号機は応答しない。
音声案内部35Aは、かご内映像処理部33Aから取得した情報(乗客有無の判定結果等)に基づいて、操作盤9Aを通じて乗りかご4A内に放音する音声アナウンスの開始を制御する。例えば、現在、乗客が乗車する号機が一人乗り用号機として設定された場合、乗りかご4A内にいる乗客に対して、この号機が一人乗り用号機で運行されていることを通知する音声アナウンスが流れる。
なお、音声アナウンスの内容に相当するメッセージが、操作盤9Aのモニタに表示されてもよい。また、かご内ランプが点灯することで、一人乗り用号機として設定されたことが、乗りかご4Aに乗車している乗客に通知されてもよい。
<群管理制御装置の構成例>
群管理制御装置2は、複数の号機のうち、ホール呼びに対応する号機の乗りかご4を配車する群管理制御の指示を出力する。この群管理制御装置2は、ホール呼び格納部2aと、かご呼び格納部2bと、切り離し制御部2cを備える。
ホール呼び格納部2aは、ホールカメラ制御装置1から出力されたホール呼びの情報を取得する。
かご呼び格納部2bは、号機制御装置3から出力されたかご呼びの情報、及びそのかご呼びに含まれる乗り合わせ可否の情報を取得する。
切り離し制御部2cは、ホールカメラ制御装置1から直行ホール呼びを受信した場合に、直行ホール呼びが発生した号機を他の号機から切り離し、乗客が乗車した乗りかご4への乗り合わせを禁止して号機を運行する指示を号機制御装置3に出力する。通常は、A号機を、直行ホール呼びが発生する号機として扱う。そして、群管理制御装置2は、直行ホール呼びを割り当てたA号機の乗りかご4Aを一人専用号機として運行させる。
また、切り離し制御部2cは、乗り合わせ可能ホール呼びに応答して乗りかご4が配車された後、乗りかご4から乗客が乗り合わせを否とすることを表すかご呼びを受信した場合に、乗り合わせ可能ホール呼びが発生した号機を他の号機から切り離す。そして、切り離し制御部2cは、乗り合わせを禁止して号機を運行する指示を号機制御装置3に出力する。このため、切り離し制御部2cは、B号機又はC号機を、直行ホール呼びが発生する号機として扱うこともある。例えば、乗りかご4B又は4Cで発生したかご呼びの情報に基づいて、B号機又はC号機が、直行ホール呼びが発生する号機として扱われることがある。そして、群管理制御装置2は、直行ホール呼びを割り当てたB号機又はC号機の乗りかご4B,4Cを一人専用号機として運行させる。
なお、切り離し制御部2cは、直行ホール呼びが検出されておらず、一人専用号機の稼働が不要な場合は、号機制御装置3に対し、全ての号機を乗り合わせ可能号機として稼働させることもできる。
また、群管理制御装置2は、乗りかご4に乗車した乗客のかご内立ち位置によって号機制御装置3(乗り合わせ可否判定部34)が乗り合わせを否と判定した場合には、乗客が乗車した乗りかご4が行先階に到着するまで、号機制御装置3を新たなホール呼びに応答させない。
<ホール呼びエリア>
図2は、エレベーターホール12に設定される各ホール呼びエリアと、A~C号機のエレベーターとの配置関係の例を示す図である。
図2の左側にあるエレベーターホール12には、直行ホール呼びエリアと、乗り合わせ可能エリアとが設けられる。乗り合わせ可能エリアは、上方向ホール呼びエリアと、下方向ホール呼びエリアとに分かれる。そして、直行ホール呼びエリアは、A号機の前に設定される。上方向ホール呼びエリアは、B号機の前に設定される。下方向ホール呼びエリアは、C号機の前に設定される。
乗客がエレベーターホール12に到着すると、映像取得部1aが取得した映像に基づいて、位置検出部1bが乗客の位置を検出する。そして、乗客が、直行ホール呼びエリアと乗り合わせ可能エリアのいずれにも立っていないことが位置検出部1bにより検出されると、音声制御部1fがこの乗客に対してアナウンスを放音する。この際、放音されるアナウンスの詳細、及びホールカメラ制御装置1の処理については、後述する図6にて説明する。なお、エレベーターホール12を通過するだけの乗客に対してアナウンスを放音する必要はない。このため、エレベーターホール12の乗り合わせ可能エリア以外の場所に、一定時間以上滞留している乗客に対してアナウンスが放音される。
一人乗りを希望する乗客は、直行ホール呼びエリアに待機する。この場合、直行ホール呼びが登録され、A号機のエレベーターは、一人乗り専用で運行される。このため、A号機に対する呼びは、一人乗りを希望した乗客が乗りかご4Aに乗車する階から、この乗客が乗りかご4Aから降車する行先階まで直行する直行呼びとして扱われる。
なお、乗客が、子連れ、車椅子利用者と介助者、又は関係者等の2人以上のグループであることが想定される。この場合、グループに属する乗客が直行ホール呼びエリアに立ち、グループごとに一人乗り用号機に乗車しても差し支えない。ただし、このようなグループごとの乗車であっても、一人乗りとして説明する。
乗り合わせを希望する乗客は、上方向ホール呼びエリア又は下方向ホール呼びエリアに待機する。この場合、上方向ホール呼びエリアに待機すると、上方向ホール呼びが登録され、B号機のエレベーターでは、複数人の乗客が乗車した乗りかご4Bが上方向に運行される。また、下方向ホール呼びエリアに待機すると、下方向ホール呼びが登録され、C号機のエレベーターでは、複数人の乗客が乗車した乗りかご4Cが下方向に運行される。また、上方向ホール呼びと下方向ホール呼びを、「乗り合わせ可能ホール呼び」と総称する。
直行ホール呼びエリアと乗り合わせ可能エリアは、乗客が各エリアを認識できるように、エレベーターホール12に敷かれたフロアマットの色を変えることで示されてもよい。また、不図示のプロジェクターによってエレベーターホール12に各エリアの区画が投影されてもよい。
また、エレベーターホール12が最下階(例えば、1階)であれば、直行ホール呼びエリアと、上方向のホール呼びエリアだけがエレベーターホール12に設けられる。また、エレベーターホール12が最上階(例えば、屋上階)であれば、直行ホール呼びエリアと、下方向のホール呼びエリアだけがエレベーターホール12に設けられる。
なお、各ホール呼びのエリアは、図2に記載されたような一意の配置に決まるものではなく、自由に決められるものである。また、ホールカメラ11の取付け位置や、エレベーターの号機数によって各ホール呼びのエリアを変更してもよい。一般的にホールカメラ11は、撮影画角内の被写体のうち、ホールカメラ11に近い側の被写体を、ホールカメラ11から遠い側の被写体より鮮明に撮影する。そして、位置検出部1bは、撮影された画像に基づいて、ホールカメラ11に近い側の被写体の人数と位置を正確に把握できる。
このため、ホールカメラ11の設置位置に近い側のA号機に対応するエリアを直行ホール呼びエリアとし、ホールカメラ11の設置位置から遠い側のB,C号機に対応するエリアを乗り合わせ可能エリアとすればよい。ただし、例えば、ホールカメラ11がB号機の正面に設置されていれば、B号機に対応するエリアを直行ホール呼びエリアとし、A号機及びC号機を乗り合わせ可能エリアとしてもよい。また、号機毎にホールカメラ11が設置されるのであれば、各ホールカメラ11が撮影した画像に基づいて乗客の位置が検出される形態としてもよい。
<乗り合わせ禁止エリア>
図3は、乗りかご4B内に設定される乗り合わせ禁止エリア13の例を示す図である。ここでは、乗りかご4Bに設定される乗り合わせ禁止エリア13について説明するが、乗りかご4Cにおいても同様に乗り合わせ禁止エリア13が設定される。ここでは、号機制御装置3Bと乗りかご4Bについて乗り合わせ禁止の詳細を説明する。
かご内カメラ10Bは、かごドアの方向を撮影している。乗りかご4Bに乗客が乗車すると、かご内映像取得部32Bが取得したかご内映像に基づいて、かご内映像処理部33Bが、乗りかご4Bに乗車した乗客の人数を検出する。そして、乗りかご4Bに乗車した乗客の人数が一人であれば、音声案内部35Bが、乗りかご4Bに乗車した乗客に対して、乗り合わせを禁止する場合に操作盤9Bの前(乗り合わせ禁止エリア13)に移動することを促す音声アナウンスを放音する。この際、放音されるアナウンスの詳細、及び号機制御装置3Bの処理については、後述する図7にて説明する。
乗りかご4B内の乗り合わせ禁止エリア13に立った乗客は、乗りかご4Bにまだ乗車していない他の乗客が、途中階から乗りかご4Bに乗り合わせることを禁止できる。乗り合わせ禁止エリア13は、例えば、かごドアの付近(操作盤9Bの前)に設けられる。このため、乗り合わせ可否判定部34Bは、乗り合わせ禁止エリア13に乗客が立っているか否かにより、乗り合わせ可否を判定することができる。
なお、通勤時、昼食時等の混雑する時間帯では、乗りかご4Bが多くの乗客を移動させなければならないので、乗り合わせ禁止エリア13に乗客が立っていても、乗り合わせの禁止は無効化される。また、乗りかご4Bに既に乗客が乗り合わせていた場合、既に乗車していた乗客は乗り合わせを禁止していないので、新たに乗車した乗客が乗り合わせ禁止エリア13に立っても、乗り合わせの禁止が無効化されてもよい。また、乗り合わせ可否判定部34Bは、乗り合わせ可能エリアに乗客が立っておらず、かつ、エレベーターホール12に到着した乗りかご4Bに誰も乗車していなければ、新たに乗車した乗客が乗り合わせ禁止エリア13に立つことで、乗りかご4Bへの乗り合わせを禁止し、切り離し制御部2cが、B号機を一人用号機に切り離してもよい。
なお、乗り合わせ禁止エリア13は、図3に記載されたような一意の配置(例えば、操作盤9Bの前付近)に限定されるものではなく、自由に決められてよい。例えば、かご内カメラ10Bの取付け位置によって乗り合わせ禁止エリア13を変更してもよい。
次に、運行管理システム100の各装置を構成する計算機50のハードウェア構成を説明する。
図4は、計算機50のハードウェア構成例を示すブロック図である。計算機50は、本実施の形態に係るホールカメラ制御装置1、群管理制御装置2、及び号機制御装置3A~3Cとして動作可能なコンピューターとして用いられるハードウェアの一例である。
計算機50は、バス54にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、及びRAM(Random Access Memory)53を備える。さらに、計算機50は、不揮発性ストレージ55及びネットワークインターフェイス56を備える。
CPU51は、本実施の形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM52から読み出してRAM53にロードし、実行する。RAM53には、CPU51の演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU51によって適宜読み出される。ただし、CPU51に代えてMPU(Micro Processing Unit)を用いてもよい。ホールカメラ制御装置1、群管理制御装置2、及び号機制御装置3A~3Cの各機能部の動作は、CPU51が実行するプログラムにより実現される。
不揮発性ストレージ55としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ又は不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージ55には、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、計算機50を機能させるためのプログラムが記録されている。ROM52及び不揮発性ストレージ55は、CPU51が動作するために必要なプログラムやデータ等を記録しており、計算機50によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶媒体の一例として用いられる。
ネットワークインターフェイス56には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、NICの端子に接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを装置間で送受信することが可能である。例えば、ホールカメラ制御装置1と群管理制御装置2との間、群管理制御装置2と号機制御装置3A~3Cとの間、号機制御装置3A~3Cと乗りかご4A~4Cとの間でネットワークインターフェイス56を介した各種の情報及び信号の送受信が行われる。
<運行管理システムの処理>
図5は、運行管理システム100で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
始めに、群管理制御装置2の切り離し制御部2cは、ホール呼び格納部2aに直行ホール呼びが格納されている否かを判定する(S1)。ホール呼び格納部2aに直行ホール呼びが格納されている場合(S1のYES)、切り離し制御部2cは、ホール呼び格納部2aに乗り合わせ可能ホール呼びが格納されている否かを判定する(S2)。
ここで、ステップS1,S2で判定される直行ホール呼びと乗り合わせ可能ホール呼びとで、エレベーターホール12にいる乗客に通知される音声アナウンスと、各ホール呼びに関わる処理の例について、図6を参照して説明する。
<直行ホール呼びと乗り合わせ可能ホール呼び>
図6は、運行管理システム100が行う処理が、直行ホール呼びと、乗り合わせ可能ホール呼びとで異なることを示すフローチャートである。
ホールカメラ制御装置1は、映像取得部1aが取得した映像に基づいて、エレベーターホール12に人が一定時間滞留しているか否かを判定する(S21)。ホールカメラ制御装置1は、エレベーターホール12に人が一定時間滞留していないと判定した場合、エレベーターホール12に乗客はいないので、本処理を終了する。
一方、ホールカメラ制御装置1は、エレベーターホール12に人が一定時間滞留していることを検知した場合(S21のYES)、エレベーターを利用する乗客がいると判断する(S22)。そして、音声制御部1fは、エレベーターホール12に立つ乗客に対して、音声アナウンスを実施する(S23)。この音声アナウンスは、例えば、「一人で乗車されたい方はA号機の前へ」、「乗り合わせ可能な方はその他の号機(B、C号機)の前へ」という内容でエレベーターホール12に放音される。
ステップS23にて音声アナウンスが実施された後、ホールカメラ制御装置1は、一人乗り希望があるか否かを判定する(S24)。この判定は、位置検出部1bがエレベーターホール12にいる人の位置を検出した後、直行ホール呼び判定部1dが、直行ホール呼びエリアに人を検出することで行われる。ホールカメラ制御装置1は、一人乗り希望がないと判定した場合(S24のNO)、ステップS26に進む。
ホールカメラ制御装置1は、直行ホール呼びエリアに乗客がいたため、一人乗り希望があると判定した場合(S24のYES)、ホール呼び作成部1eは、映像取得部1aが取得した映像に基づいて、直行ホール呼びエリアにいる人の人数をカウントする。そして、ホール呼び作成部1eは、カウントした人数分だけ、直行ホール呼びを作成する(S25)。その後、ホール呼び作成部1eは、作成した直行ホール呼びを群管理制御装置2に出力する。なお、直行ホール呼びに応答するエレベーターは、一人用号機として制御されるA号機とするが、B号機又はC号機のエレベーターが、直行ホール呼びに応答することもある。
次に、ホールカメラ制御装置1は、乗り合わせ希望があるか否かを判定する(S26)。この判定は、位置検出部1bがエレベーターホール12にいる乗客位置を検出した後、上下方向判定部1cが、上方向ホール呼びエリア又は下方向ホール呼びエリアに乗客を検出することで行われる。ホールカメラ制御装置1は、乗り合わせ希望がないと判定した場合(S26のNO)、本処理を終了する。
一方、ホールカメラ制御装置1は、上方向ホール呼びエリア又は下方向ホール呼びエリアに乗客がいたため、乗り合わせ希望があると判定した場合(S26のYES)、音声制御部1fは、エレベーターホール12に立つ乗客に対して、音声アナウンスを実施する(S27)。この音声アナウンスは、例えば、「上方向の方はB号機の扉左前へ」、「下方向の方はC号機の扉右前へ」という内容でエレベーターホール12に放音される。
音声アナウンスの後、上下方向判定部1cは、B号機の扉左前、及びC号機の扉右前にいる乗客の有無に基づいて、上方向ホール呼び、及び下方向ホール呼びの少なくとも一つのホール呼びを判定する。
そして、ホール呼び作成部1eは、B号機の扉左前に乗客がいることが検出された場合、上方向ホール呼びを作成し、C号機の扉右前に乗客がいることが検出された場合、下方向ホール呼びを作成する(S28)。その後、ホール呼び作成部1eは、作成した上方向ホール呼び又は下方向ホール呼びを群管理制御装置2に出力し、本処理を終了する。
なお、上方向ホール呼び及び下方向ホール呼び応答するエレベーターは通常走行のエレベーター(乗り合わせ可能号機)に限る。
再び、図5に戻って、ステップS2以降の処理を説明する。
ステップS2にて、切り離し制御部2cは、ホール呼び格納部2aに直行ホール呼びが格納され(S1のYES)、乗り合わせ可能ホール呼びが格納されていないと判定した場合(S2のNO)、全ての号機を一人用として運行を制御し(S3)、ステップS8に進む。
一方、ホール呼び格納部2aに乗り合わせ可能ホール呼びが格納されている場合(S2のYES)、群管理制御装置2は、各号機の運転状態を確認する。ここで、図7に示すように、乗りかご4に乗車した乗客により、乗り合わせが禁止され、一人用号機として運行されることがある。そこで、切り離し制御部2cは、一人用号機が既に存在しているか否かを判定する(S4)。一人用号機としては、A号機の他、B号機又はC号機が一人用号機として用いられる場合がある。
切り離し制御部2cは、一人用号機が存在していると判定した場合(S4のYES)、乗り合わせ可能号機があるか否かを判定する(S6)。切り離し制御部2cが乗り合わせ可能号機があると判定した場合(S6のYES)には、各号機が一人用号機又は乗り合わせ可能号機のいずれかに設定されている。
そこで、群管理制御装置2は、それぞれの号機に対して直行ホール呼び、乗り合わせ可能ホール呼びに応答させる。例えば、切り離し制御部2cは、一人用号機に対しては、直行ホール呼びに順次応答させる。また、切り離し制御部2cは、乗り合わせ可能号機に対しては、ホール呼びに順次応答させる(S8)。その後、切り離し制御部2cは、ステップS1に戻り、判定処理を繰り返す。
ステップ4にて、切り離し制御部2cは、一人用号機が存在していないと判定した場合(S4のNO)、乗り合わせ可能号機に設定された全てのエレベーターのうち、走行完了し、無人となった1台のエレベーターを一人用号機として設定し、通常の制御から切り離す(S5)。この制御により、一人用号機と、乗り合わせ可能号機による制御が再び行われる。その後、切り離し制御部2cは、ステップS8に進む。
ステップS6にて、切り離し制御部2cは、乗り合わせ可能号機がないと判定した場合(S6のNO)、全ての号機が一人用号機に設定されている。そこで、切り離し制御部2cは、1台のエレベーターのみを一人用号機に設定し、残りのエレベーターを乗り合わせ可能号機に設定する(S7)。その後、切り離し制御部2cは、ステップS8に進む。
なお、ステップS1にて、ホール呼び格納部2aに直行ホール呼びが格納されていない場合(S1のNO)、切り離し制御部2cは、ホール呼び格納部2aに乗り合わせ可能ホール呼びが格納されているか判定する(S9)。ホール呼び格納部2aに乗り合わせ可能ホール呼びが格納されていなければ(S9のNO)、切り離し制御部2cは、ステップS8に進む。
一方、ホール呼び格納部2aに乗り合わせ可能ホール呼びが格納されていれば(S9のYES)、切り離し制御部2cは、一人用号機が既に存在しているか否かを判定する(S10)。切り離し制御部2cは、一人用号機が存在していないと判定した場合(S10のNO)、ステップS8に進む。
一方、切り離し制御部2cは、一人用号機が既に存在していると判定した場合(S10のYES)、一人用号機を乗り合わせ可能号機へと設定を戻し(S11)、ステップS8に進む。
<乗り合わせ禁止運転>
次に、乗客が乗り合わせ可能号機に乗車した後、乗り合わせ可能号機を一人用号機に変更する処理(「乗り合わせ禁止運転」と呼ぶ)について説明する。ただし、乗り合わせ可能号機を一人用号機に変更せず、乗り合わせ可能号機のまま運行することも可能である。
図7は、乗り合わせ可能ホール呼びに対応する処理の例を示すフローチャートである。ここでは、乗り合わせ可能号機として選択されたB号機の乗りかご4Bに乗客が乗車した例について説明する。
乗り合わせ可能ホール呼びでエレベーターホール12に乗りかご4Bが到着すると、かご内映像処理部33Bは、かご内カメラ10Bから取得した情報(かご内映像)を処理して、乗りかご4Bに乗客が乗車したか否かを判定する(S31)。かご内映像処理部33Bは、乗りかご4Bに乗客が乗車していないと判定すると(S31のNO)、本処理を終了する。
一方、かご内映像処理部33Bは、乗りかご4Bに乗客が乗車したと判定すると(S31のYES)、かご内映像取得部32Bが取得したかご内映像と、かご内映像処理部33Bによる判定結果とに基づいて、乗客の乗車時に乗りかご4Bが無人であったか否かを判定する(S32)。乗車時に無人でなかった場合(S32のNO)、既に乗りかご4Bに別の乗客が乗車していたので、乗り合わせ禁止をすることができないので、本処理を終了する。
一方、乗客が乗りかご4Bに乗車した時(直前の走行)に無人であった場合(S32のYES)、音声案内部35Bは、乗りかご4Bに乗車した乗客に対して、音声アナウンスを実施する(S33)。この音声アナウンスは、例えば、「乗り合わせを禁止する場合は操作盤の前へ」という内容で乗りかご4B内に放音される。
次に、かご内映像処理部33Bは、かご内映像取得部32Bが取得したかご内映像に基づいて、操作盤9Bの前(乗り合わせ禁止エリア13)に乗客がいるか否かを判定する(S34)。操作盤9Bの前に乗客がいると判定した場合(S34のYES)、乗りかご4Bに乗車した乗客は、乗車階から行先階までの途中階における、他の乗客の乗り合わせを禁止している。そこで、号機制御部31Bは、乗り合わせ禁止運転を実施し(S35)、本処理を終了する。ここで、乗り合わせ禁止運転とは、乗りかご4B内で設定した行き先階には向かうが、ホール呼びには応答しない運転のことである。
一方、操作盤9Bの前に乗客がいないと判定した場合(S34のNO)、乗りかご4Bに乗車した乗客は、途中階からの乗り合わせを禁止していない。そこで、号機制御部31Bは、通常運転を実施し(S36)、本処理を終了する。この場合、号機制御部31Bは、乗りかご4Bを直行ホール呼びに応答させ、他の乗客が乗りかご4Bに乗車した後は、一律、乗り合わせ禁止運転とする。
以上説明した第1の実施の形態に係る運行管理システム100では、一人乗り用号機、又は乗り合わせ可能号機のいずれかを、乗客が乗車する前に選択することができる。一人乗り用号機に乗車する乗客は、他の乗客と乗り合わせなくても行先階に移動することができるので、感染リスクを減らすことができる。また、ホール呼びは、エレベーターホール12にいる乗客の立ち位置によって発生する。このため、乗客は、ホール呼びを登録するために、エレベーターホール12に設置されたホール呼び用の釦等に触れる必要がなく、感染リスクを減らすことができる。
また、乗り合わせ可能号機に乗車する乗客は、複数人で同じ号機に乗り合わせて行先階に移動することができる。このため、一人乗り用号機を利用する場合と比べて、乗りかご4に乗車するまでエレベーターホール12で待機する時間が短くなる。
ここで、一人乗り用号機は、特定の号機(例えば、A号機)に限定するとよい。ただし、乗客が少ない時間帯によっては、乗り合わせ可能号機(B号機又はC号機)を一人乗り用号機として用いることができる。このため、一人乗り号機に乗車することを要望する乗客は、複数の一人乗り号機に分かれて乗車できるので、乗りかご4に乗車するまでエレベーターホール12で待機する時間が短くなる。
また、乗客が乗り合わせ可能号機に乗車しても、乗車した乗客の人数が一人であって、乗車時点で他の乗客が乗車していないことがある。このような場合には、乗車した乗客が乗り合わせ禁止エリア13に移動することで、他の乗客が途中階から乗り合わせることを禁止できる。
また、群管理制御装置2は、乗り合わせ可能ホール呼びがなければ、全ての号機を一人乗り号機に設定することができる。このため、直行ホール呼びエリアで待機していた乗客を、乗り合わせ可能ホール呼びエリアに移動させ、乗り合わせ可能号機から一人乗り号機に設定された号機に乗客を乗車させることができる。逆に、群管理制御装置2は、全ての号機を乗り合わせ可能号機に設定することもできる。
なお、群管理制御装置2は、乗りかご4が、ホール呼びが登録された階に最も早く到着する号機の情報をホールカメラ制御装置1に出力する。そして、ホールカメラ制御装置1の音声制御部1fは、ホール呼びが登録された階に最も早く到着する号機の情報を、エレベーターホール12に立つ乗客に通知してもよい。この通知を聞いた乗客は、最も早く到着する号機の前に移動して、この号機の乗りかご4に乗車するので、乗りかご4に乗車するまでの待機時間を短くすることが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るエレベーターの運行管理システムについて、図8と図9を参照して説明する。
多くの建物では、号機数を1台としたエレベーターが設置される。このようなエレベーターにおいても、感染症の感染防止の観点から複数の乗客の乗り合わせを禁止する運行が望まれていた。そこで、乗りかごに乗車した乗客が、途中階で他の乗客が乗り合わせることを禁止できるようにする。第2の実施の形態に係るエレベーターの運行管理システムは、号機数を1台としたエレベーターにおいて、乗りかごに乗車した乗客が一人乗りを選択できるようにしたものである。
図8は、第2の実施の形態に係る運行管理システム200の全体構成例を示すブロック図である。
運行管理システム200は、ホールカメラ制御装置10、号機制御装置30及び乗りかご4Aを備える。図8に示すエレベーターの号機数は1台であり、A号機と呼ぶ。号機制御装置30は、単一の号機のエレベーターの運行を制御する。
ホールカメラ制御装置10は、エレベーターホール12に設けられたホールカメラ11が撮影した映像から検出した、エレベーターホール12に立つ乗客のホール内立ち位置に基づいて作成したホール呼びを送信する。このホールカメラ制御装置10は、映像取得部1a、位置検出部1b、ホール呼び作成部1e、及び音声制御部1fを備える。
映像取得部1aは、ホールカメラ11から映像を取得する。
位置検出部1bは、映像に基づいて、エレベーターホール12に待機する乗客の位置を検出する。
ホール呼び作成部1eは、ホール呼びを作成し、号機制御装置30に対してホール呼びを出力する。
音声制御部1fは、位置検出部1bから得られる情報に基づいて音声アナウンスを合成し、不図示のスピーカを通じて、エレベーターホール12に待機する乗客に音声アナウンスを放音する。
号機制御装置30は、ホールカメラ制御装置10から受信したホール呼びに対応する号機の乗りかご4Aを、ホール呼びが発生した階に配車する。この号機制御装置30は、号機制御部31Aと、かご内映像取得部32Aと、かご内映像処理部33Aと、乗り合わせ可否判定部34Aと、音声案内部35Aと、ホール呼び格納部36Aと、かご呼び格納部37Aとを備える。
号機制御部31A~音声案内部35Aの機能は、図1に示した号機制御装置3Aの号機制御部31A~音声案内部35Aの機能と同様である。ただし、号機制御部31Aは、乗りかご4Aをホール呼びが発生した階に配車し、乗り合わせ可否判定部34Aにより乗り合わせが否と判定された場合に、号機に登録される行先階まで乗りかご4Aを直行させる。また、乗り合わせ可否判定部34Aで行われる処理については、後述する図9にて説明する。
ホール呼び格納部36Aは、ホールカメラ制御装置1から出力されたホール呼びの情報を取得する。
かご呼び格納部37Aは、乗りかご4Aから出力されたかご呼びの情報を取得する。
そして、かご内立ち位置に基づいて、乗り合わせ可否判定部34Aが乗り合わせを否と判定した場合に、号機制御部31Aは、エレベーターホール12からホール呼びを受信した場合であっても、号機に登録される行先階まで乗りかご4Aを直行させる。
<運行管理システムの処理>
図9は、運行管理システム200で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
始めに、号機制御部31Aは、号機制御部31Aは、ホール呼び格納部36Aにホール呼びが格納されている否かを判定する(S41)。ホール呼び格納部36Aにホール呼びが格納されていない場合(S41のNO)、号機制御部31Aは、ホール呼びが格納されるまでステップS41の処理を繰り返す。
一方、ホール呼び格納部36Aにホール呼びが格納されている場合(S41のYES)、号機制御部31Aは、乗客が乗車している号機が存在するか否かを判定する(S42)。乗客が乗車している号機が存在していない場合(S42のNO)、号機制御部31Aは、ステップS45に処理を進める。
一方、乗客が乗車している号機が存在している場合(S42のYES)、乗り合わせ可否判定部34Aは、乗りかご4A内の乗客の立ち位置に基づいて、既に乗客が乗車している号機に乗り合わせ可能か否かを判断する(S43)。乗り合わせ可否判定部34Aが乗り合わせ可能であると判定した場合(S43のYES)、号機制御部31Aは、ホール呼びに応答する(S45)。このため、乗りかご4Aには、既に乗車した乗客が登録した行先階の途中で、他の乗客が乗り込むことがある。ステップS45の後、ステップS41に戻って本処理が繰り返される。
一方、乗り合わせ可否判定部34Aが乗り合わせ可能でないと判定した場合(S43のNO)、号機制御部31Aは、乗客が乗車している号機を一人用号機として、行先階に移動させる(S44)。このため、既に乗客が乗車している乗りかご4Aには、行先階の途中で他の乗客が乗り込むことはない。そして、乗りかご4Aが行先階に移動して、乗客が乗りかご4Aから降車した後、号機制御部31Aは、ホール呼びに応答する(S45)。
以上説明した第2の実施の形態に係る運行管理システム200では、乗客が乗りかご4Aに乗車した後で、乗客が乗り合わせ禁止エリア13に立つと、乗りかご4Aへの他の乗客の乗り合わせを禁止して行先階まで乗りかご4Aを走行させることができる。このため、乗りかご4Aに乗車した乗客は、他の乗客からの感染症を予防できる。
また、乗りかご4Aに乗車した乗客は、操作盤9Aを触らなくても、乗り合わせ禁止エリア13に立つだけで他の乗客の乗り合わせを禁止することができる。
なお、第1の実施の形態に係る運行管理システム100で説明したような直行ホール呼びエリアと、乗り合わせ可能エリアをエレベーターホール12に設けておき、いずれかのエリアに乗客が立った場合に、乗りかご4Aを一人用号機又は乗り合わせ可能号機のいずれかに設定してもよい。
また、乗りかご4Aに乗車したグループのうち、一人の乗客が乗り合わせ禁止エリア13に立つことで、途中階から他の乗客が乗り合わせることを禁止してもよい。
逆に、グループではない複数の乗客が乗りかご4Aに乗り合わせた場合、一人の乗客が乗り合わせ禁止エリア13に立っても、乗り合わせの禁止を無効としてもよい。この場合、途中階から他の乗客が乗り合わせることがある。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した各実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…ホールカメラ制御装置、1a…映像取得部、1b…位置検出部、1c…上下方向判定部、1d…直行ホール呼び判定部、1e…ホール呼び作成部、2…群管理制御装置、2a…ホール呼び格納部、2b…かご呼び格納部、2c…切り離し制御部、3A…号機制御装置、9A…操作盤、10A…かご内カメラ、11…ホールカメラ、12…エレベーターホール、13…乗り合わせ禁止エリア、30…号機制御装置、31A…号機制御部、32A…かご内映像取得部、33A…かご内映像処理部、34A…乗り合わせ可否判定部、36A…ホール呼び格納部、37A…かご呼び格納部、100,200…運行管理システム

Claims (13)

  1. 複数の号機のエレベーターの運行を管理する運行管理システムであって、
    エレベーターホールに立つ乗客のホール内立ち位置に基づいて作成するホール呼びであって、同じ乗りかごへの乗り合わせを禁止する前記乗客だけが乗車する前記乗りかごを行先階に直行させる直行ホール呼び、又は前記行先階まで前記乗りかごに複数の前記乗客が乗り合わせることを許容する乗り合わせ可能ホール呼びのいずれかの前記ホール呼びを前記号機ごとに作成するホールカメラ制御装置と、
    複数の前記号機のうち、前記ホール呼びに対応する前記号機の前記乗りかごを配車する群管理制御の指示を出力する群管理制御装置と、
    前記群管理制御装置から出力された指示により前記乗りかごを前記ホール呼びが発生した階に配車し、前記号機に登録される前記行先階に前記乗りかごを移動させる制御を行う号機制御装置と、を備える
    運行管理システム。
  2. 前記ホールカメラ制御装置は、
    ホールカメラが撮像した前記エレベーターホールの映像を取得する映像取得部と、
    前記映像に基づいて、前記ホール内立ち位置を検出する位置検出部と、
    前記ホール内立ち位置に基づいて作成した前記ホール呼びを前記群管理制御装置に送信するホール呼び作成部と、を備える
    請求項1に記載の運行管理システム。
  3. 前記ホールカメラ制御装置は、
    前記ホール内立ち位置に基づいて、同じ前記乗りかごへの乗り合わせを禁止する前記乗客が乗車する前記直行ホール呼びであることを判定する直行ホール呼び判定部と、
    前記ホール内立ち位置に基づいて、同じ前記乗りかごへの乗り合わせを許容する前記乗客が登録する前記行先階に対応する前記乗りかごの移動方向を判定する移動方向判定部と、を有し、
    前記ホール呼び作成部は、前記直行ホール呼び判定部及び前記移動方向判定部の判定結果に基づいて、前記号機ごとに前記ホール呼びを作成する
    請求項2に記載の運行管理システム。
  4. 前記群管理制御装置は、
    前記ホールカメラ制御装置から前記直行ホール呼びを受信した場合に、前記直行ホール呼びが発生した前記号機を他の号機から切り離し、前記乗客が乗車した前記乗りかごへの乗り合わせを禁止して前記号機を運行する指示を前記号機制御装置に出力する切り離し制御部を有する
    請求項2に記載の運行管理システム。
  5. 前記切り離し制御部は、前記乗り合わせ可能ホール呼びに応答して前記乗りかごが配車された後、前記乗りかごから前記乗客が乗り合わせを否とすることを表すかご呼びを受信した場合に、前記乗り合わせ可能ホール呼びが発生した前記号機を他の号機から切り離し、乗り合わせを禁止して前記号機を運行する指示を前記号機制御装置に出力する
    請求項4に記載の運行管理システム。
  6. 前記群管理制御装置は、前記乗りかごに乗車した前記乗客のかご内立ち位置によって前記号機制御装置が乗り合わせを否と判定した場合には、前記乗客が乗車した前記乗りかごが前記行先階に到着するまで、前記号機制御装置を新たな前記ホール呼びに応答させない
    請求項4に記載の運行管理システム。
  7. 前記号機制御装置は、
    前記乗りかご内に設けられたかご内カメラが撮像した映像を取得するかご内映像取得部と、
    前記乗りかごに乗車した前記乗客の前記かご内立ち位置を検出する乗りかご内映像処理部と、
    前記かご内立ち位置に基づいて、前記乗りかごに複数の乗客が乗り合わせることを許容するか否かを判定する乗り合わせ可否判定部と、を有し、
    前記群管理制御装置は、前記乗り合わせ可否判定部により前記乗り合わせが否と判定された場合に、前記号機に登録される前記行先階まで前記乗りかごを直行させる
    請求項5に記載の運行管理システム。
  8. 前記乗り合わせ可否判定部は、前記乗りかごに前記乗客が乗車した後、前記乗りかごのかごドアが閉まる直前に前記乗客が立っている位置を前記かご内立ち位置として、前記乗り合わせの可否を判定する
    請求項7に記載の運行管理システム。
  9. 前記群管理制御装置は、前記乗りかごが前記ホール呼びが登録された階に最も早く到着する前記号機の情報を前記ホールカメラ制御装置に出力し、
    前記ホールカメラ制御装置は、前記ホール呼びが登録された階に最も早く到着する前記号機の情報を、前記エレベーターホールに立つ前記乗客に通知する
    請求項1~8のいずれか一項に記載の運行管理システム。
  10. 前記ホール内立ち位置は、前記号機に対応して設定される位置である
    請求項1~8のいずれか一項に記載の運行管理システム。
  11. 単一の号機のエレベーターの運行を制御する号機制御装置であって、
    乗りかご内に設けられたかご内カメラが撮像した映像を取得するかご内映像取得部と、
    前記乗りかごに乗車した乗客のかご内立ち位置を検出する乗りかご内映像処理部と、
    前記かご内立ち位置に基づいて、前記乗りかごに複数の乗客が乗り合わせることを許容するか否かを判定する乗り合わせ可否判定部と、
    前記乗りかごをホール呼びが発生した階に配車し、前記乗り合わせ可否判定部により前記乗り合わせが否と判定された場合に、前記号機に登録される行先階に前記乗りかごを直行させる号機制御部と、を備える
    号機制御装置。
  12. 前記かご内立ち位置に基づいて、前記乗り合わせ可否判定部が前記乗り合わせを否と判定した場合に、前記号機制御部は、エレベーターホールからホール呼びを受信した場合であっても、前記号機に登録される前記行先階まで前記乗りかごを直行させる
    請求項11に記載の号機制御装置。
  13. 単一の号機のエレベーターの運行を管理する運行管理システムであって、
    エレベーターホールに設けられたホールカメラが撮像した映像から検出した、前記エレベーターホールに立つ乗客のホール内立ち位置に基づいて作成したホール呼びを送信するホールカメラ制御装置と、
    前記ホールカメラ制御装置から受信した前記ホール呼びに対応する前記号機の乗りかごを、前記ホール呼びが発生した階に配車する号機制御装置と、を備え、
    前記号機制御装置は、
    前記乗りかご内に設けられたかご内カメラが撮像した映像を取得するかご内映像取得部と、
    前記乗りかごに乗車した前記乗客のかご内立ち位置を検出する乗りかご内映像処理部と、
    前記かご内立ち位置に基づいて、前記乗りかごに複数の乗客が乗り合わせることを許容するか否かを判定する乗り合わせ可否判定部と、
    前記乗りかごを前記ホール呼びが発生した階に配車し、前記乗り合わせ可否判定部により前記乗り合わせが否と判定された場合に、前記号機に登録される行先階に前記乗りかごを直行させる号機制御部と、を有する
    運行管理システム。
JP2020144992A 2020-08-28 2020-08-28 運行管理システム及び号機制御装置 Pending JP2022039797A (ja)

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