JP2022032249A - エレベータシステム - Google Patents

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涼介 秋山
Ryosuke Akiyama
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Abstract

【課題】各階の利用者状況に応じて戸開待機時間を適切に設定する。【解決手段】一実施形態に係るエレベータシステムは、乗りかごの出入口付近を撮影する撮像手段と、この撮像手段によって撮影された画像に基づいて、上記乗りかごに乗降する利用者を検知する利用者検知手段と、この利用者検知手段によって検知された利用者の人数を階床情報と関連付けて記録する記録手段と、この記録手段に記録された利用者の人数に基づいて、各階毎に上記乗りかごの戸開待機時間を設定する制御手段とを具備する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータシステムに関する。
エレベータの乗りかごが任意の階に到着して戸開すると、一定の時間、戸開状態が保持されている。この間に、利用者は乗りかごに乗車、あるいは、乗りかごから降車する。通常、乗りかごが戸開している時間(以下、戸開待機時間と称す)は、エレベータの物件毎に予め設定されており、自由に変更することはできない。
特開2019-218164号公報 特開2006-347686号公報
上述したように、戸開待機時間はエレベータの物件毎に予め設定されているため、例えば利用者が少ない階では、戸開待機時間に余裕ができしてしまい、運行効率を低下させる要因になることがある。また、利用者が多い階では、戸開待機時間が足りず、利用者が乗車あるいは降車する前にドアが閉じてしまうことがある。
本発明が解決しようとする課題は、各階の利用者状況に応じて戸開待機時間を適切に設定できるエレベータシステムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータシステムは、乗りかごの出入口付近を撮影する撮像手段と、この撮像手段によって撮影された画像に基づいて、上記乗りかごに乗降する利用者を検知する利用者検知手段と、この利用者検知手段によって検知された利用者の人数を階床情報と関連付けて記録する記録手段と、この記録手段に記録された利用者の人数に基づいて、各階毎に上記乗りかごの戸開待機時間を設定する制御手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図である。 図2は第1の実施形態における利用者状況テーブルの一例を示す図である。 図3は第1の実施形態における戸開制御テーブルの一例を示す図である。 図4は第1の実施形態における乗りかご内の出入口周辺部分の構成を示す図である。 図5は第1の実施形態におけるカメラの撮影画像の一例を示す図である。 図6は第1の実施形態におけるカメラと画像記録装置の別の設置例を示す図である。 図7は第1の実施形態におけるカメラと画像記録装置の別の設置例を示す図である。 図8は第1の実施形態におけるエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。 図9は第2の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示す図である。 図10は第2の実施形態におけるエレベータの群管理システムの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図である。なお、ここでは、1台の乗りかごを例にして説明するが、複数台の乗りかごでも同様の構成である。
乗りかご11の出入口上部にカメラ12が設置されている。具体的には、カメラ12は、乗りかご11の出入口上部を覆う幕板11aの中にレンズ部分を直下方向、もしくは、乗場15側あるいは乗りかご11内部側に所定の角度だけ傾けて設置される。
カメラ12は、例えば車載カメラ等の小型の監視用カメラであり、広角レンズもしくは魚眼レンズを有し、1秒間に数コマ(例えば30コマ/秒)の画像を連続的に撮影可能である。カメラ12は、乗りかご11が各階の乗場15に到着したときに起動され、かごドア13付近(乗りかご11の出入口)を含めて撮影する。
このときの撮影範囲はL1+L2に調整されている(L1≫L2)。L1は乗場側の撮影範囲であり、かごドア13から乗場15に向けて所定の距離を有する。L2はかご側の撮影範囲であり、かごドア13からかご背面に向けて所定の距離を有する。なお、L1,L2は奥行き方向の範囲であり、幅方向(奥行き方向と直交する方向)の範囲については少なくとも乗りかご11の横幅より大きいものとする。
各階の乗場15において、乗りかご11の到着口には乗場ドア14が開閉自在に設置されている。乗場ドア14は、乗りかご11の到着時にかごドア13に係合して開閉動作する。なお、動力源(ドアモータ)は乗りかご11側にあり、乗場ドア14はかごドア13に追従して開閉するだけである。以下の説明においては、かごドア13を戸開している時には乗場ドア14も戸開しており、かごドア13が戸閉している時には乗場ドア14も戸閉しているものとする。
カメラ12によって連続的に撮影された各画像(映像)は、画像記録装置20によってリアルタイムに解析処理される。なお、図1では、便宜的に画像記録装置20を乗りかご11から取り出して示しているが、実際には、画像記録装置20はカメラ12と共に幕板11aの中に収納されている。
画像記録装置20は、カメラ12の撮影画像を用いて各階の利用者状況を検知し、その検知結果を記録しておくための装置として用いられる。「各階の利用者状況」とは、具体的には、各階で乗りかご11に乗車する利用者の人数と、乗りかご11から降車する利用者の人数を含めた乗降人数のことである。この乗降人数が多い階ほど、混雑していることになる。
画像記録装置20は、記憶部21と利用者検知部22とを備える。記憶部21は、カメラ12によって撮影された画像を逐次保存すると共に、利用者検知部22の処理に必要なデータを一時的に保存しておくためのバッファエリアを有する。なお、記憶部21には、撮影画像に対する前処理として、歪み補正や拡大縮小、一部切り取り等の処理が施された画像が保存されるとしても良い。記憶部21には、利用者検知部22によって検知された利用者状況(利用者人数)を各階毎に管理するための利用者状況テーブル21aが設けられている。
利用者検知部22は、所定の画像処理機能を有し、乗りかご11が任意の階に停止したときに、カメラ12の撮影範囲(L1+L2)の中から乗りかご11を乗降する利用者を検知する。利用者検知部22は、カメラ12の撮影画像から検知した利用者の人数を所定の時間単位でカウントし、乗りかご11が停止の当該階の利用者状況として、その階を示す階床情報と関連付けて利用者状況テーブル21aに記録する。
図2に利用者状況テーブル21aの一例を示す。この例では、1時間単位で利用者人数が記録されているが、例えば30分単位で利用者人数を記録しても良い。また、午前と午後の時間帯に分けて利用者人数を記録しても良い。あるいは、予め設定された混雑時間帯(例えば9:00~10:00,12:00~13:00,17:00~18:00)と、閑散時間帯(例えば9:00~10:00,12:00~13:00,17:00~18:00以外の時間帯)に分けて利用者人数を記録することでも良い。なお、画像記録装置20の一部あるいは全部の機能をエレベータ制御装置30に持たせることでも良い。
エレベータ制御装置30は、乗りかご11に設置される各種機器類(行先階ボタンや照明等)の動作を制御する。エレベータ制御装置30は、戸開閉制御部31を備える。戸開閉制御部31は、乗りかご11が乗場15に到着したときのかごドア13の戸開閉を制御する。本実施形態において、戸開閉制御部31は、画像記録装置20から得られる各階の利用者状況(利用者人数)に基づいて、各階の戸開待機時間を時間単位で戸開制御テーブル31aに設定する機能を有する。
図3に戸開制御テーブル31aの一例を示す。
戸開制御テーブル31aには、各階の戸開待機時間が所定の時間単位毎に設定されている。図中のTaは基準時間であり、αは基準時間に対する延長時間、βは基準時間に対する短縮時間である。基準時間Taは、乗りかご11のサイズなどによって定められている。αとβの時間は同じであっても、異なる値であっても良い。時間単位は、図2に示した利用者状況テーブル21aと同じであり、例えば1時間毎である。
戸開閉制御部31は、利用者状況テーブル21aを参照して、利用者人数が多い階の戸開待機時間をTaよりもαだけ長くし(Ta+α)、利用者人数が少ない階の戸開待機時間をTaよりもβだけ短くする(Ta-β)。なお、利用者状況テーブル21aと戸開制御テーブル31aを1つのテーブルで作成し、画像記録装置20側またはエレベータ制御装置30側で管理することでも良い。
図4は乗りかご11内の出入口周辺部分の構成を示す図である。
乗りかご11の出入口にかごドア13が開閉自在に設けられている。図4の例では2枚戸両開きタイプのかごドア13が示されており、かごドア13を構成する2枚のドアパネル13a,13bが間口方向(水平方向)に沿って互いに逆方向に開閉動作する。なお、「間口」とは、乗りかご11の出入口と同じである。
乗りかご11の出入口の両側に正面柱41a,41bが設けられており、幕板11aと共に乗りかご11の出入口を囲っている。「正面柱」は、出入口柱あるいは出入口枠とも言い、裏側にはかごドア13を収納するための戸袋が設けられているのが一般的である。図4の例では、かごドア13が戸開したときに、一方のドアパネル13aが正面柱41aの裏側に設けられた戸袋42aに収納され、他方のドアパネル13bが正面柱41bの裏側に設けられた戸袋42bに収納される。
正面柱41a,41bの一方あるいは両方に表示器43や、行先階ボタン44などが配設された操作盤45、スピーカ46が設置されている。図4の例では、正面柱41aにスピーカ46、正面柱41bに表示器43、操作盤45が設置されている。ここで、乗りかご11の出入口上部の幕板11aの中央部に、広角レンズを有するカメラ12が設置されている。
図5はカメラ12の撮影画像の一例を示す図である。上側は乗場15、下側は乗りかご11内である。
かごドア13は、かごシル47上を互いに逆方向に移動する2枚のドアパネル13a,13bを有する。乗場ドア14も同様であり、乗場シル18上を互いに逆方向に移動する2枚のドアパネル14a,14bを有する。乗場ドア14のドアパネル14a,14bは、かごドア13のドアパネル13a,13bと共に戸開閉方向に移動する。
カメラ12は乗りかご11の出入口上部に設置されている。したがって、乗りかご11が乗場15で戸開したときに、図1に示したように、乗場側の所定範囲(L1)とかご内の所定範囲(L2)が撮影される。画像記録装置20は、カメラ12と共に乗りかご11の出入口上部に設置されており、カメラ12から得られる画像情報を解析処理して、乗りかご11に乗降する利用者を検知する。なお、画像解析の方法は、一般的に知られている方法を用いるものとし、ここではその詳しい説明を省略する。
本実施形態では、乗りかご11内にカメラ12と画像記録装置20を設置したが、図6に示すように、例えば各階の乗場15の天井部にカメラ51と画像記録装置52を設置しても良い。カメラ51は、乗りかご11の出入口付近を撮影し、その撮影画像を画像記録装置52に送る。画像記録装置52は、画像記録装置20と同等の機能を有し、乗りかご11が各階の乗場15に停止して戸開したときに、カメラ12の撮影画像を用いて、乗りかご11に乗降する利用者の人数を検知して記録する。
また、複数台の乗りかごを有するエレベータの群管理システムであれば、図7に示すように、各乗りかごの出入口付近にカメラ51a,51b,51c…と、画像記録装置52a,52b,52c…を設置し、各乗りかご毎に利用者の人数を検知して記録する。
次に、本システムの動作について説明する。
図8は第1の実施形態におけるエレベータシステムの動作を示すフローチャートである。このフローチャートで示される処理は、画像記録装置20とエレベータ制御装置30によって実行される。
乗りかご11が任意の階で停止して戸開したときに、画像記録装置20に備えられた利用者検知部22は、カメラ12から乗りかご11の出入口付近の画像を取得し、その画像から当該階で乗りかご11を乗降する利用者を検知する。この利用者検知部22によって検知された利用者の人数は、所定の時間単位毎にカウントされ、階床情報と関連付けられて記憶部21に設けられた利用者状況テーブル21aに記録される(ステップS11)。
乗りかご11が各階で停止したときに、上記同様の処理を繰り返し、各階で乗りかご11を乗降する利用者の人数を利用者状況として利用者状況テーブル21aに記録していく。図2の例では、1時間単位で利用者人数を記録した結果が示されている。1日の運転だけでは、乗りかご11が時間帯によって停止しなかった階もあり、また、何らかの理由で利用者がその日だけ増減することもある。したがって、ある程度の期間(例えば1週間あるいは1ヶ月)を持って、各階で乗りかご11に乗降する利用者の人数を求め、1日当たりの平均人数を利用者状況テーブル21aに記録することが好ましい。一定期間経過後は、乗りかご11の運転中に各階の利用者状況をその都度検知して利用者状況テーブル21aを更新する。
一定期間経過すると(ステップS12のYes)、エレベータ制御装置30に備えられた戸開閉制御部31は、利用者状況テーブル21aを用いて、以下のようにして各階の戸開待機時間を制御する。なお、例えばエレベータの納入直後など、利用者状況テーブル21aが初期状態のときは、各階の戸開待機時間は基準時間Taに設定されている。
戸開閉制御部31は、利用者状況テーブル21aに記録された各階の利用者人数をチェックし、単位時間当たりの利用者人数が基準よりも多い階あるいは少ない階を検索する(ステップS13)。利用者人数の基準は、単位時間当たりに利用者が乗降する平均的な人数によって定められており、ある程度の範囲を有する。ここでは、例えば単位時間当たりに45~55人を基準とする。
利用者人数が基準よりも多い階が存在した場合には(ステップS13のYes)、戸開閉制御部31は、該当する時間帯の戸開待機時間を基準時間Taよりも長くする(ステップS14)。詳しくは、戸開閉制御部31は、該当する時間帯の戸開待機時間をTa+αに設定して戸開制御テーブル31aに記録する。一方、利用者人数が基準よりも少ない階が存在した場合には(ステップS15のYes)、戸開閉制御部31は、該当する時間帯の戸開待機時間を基準時間Taよりも短くする(ステップS16)。詳しくは、戸開閉制御部31は、該当する時間帯の戸開待機時間をTa-βに設定して戸開制御テーブル31aに記録する。
また、単位時間当たりの利用者人数が基準の範囲内であれば(ステップS15のNo)、戸開閉制御部31は、当該階の戸開待機時間を基準時間Taに設定して戸開制御テーブル31aに記録する(ステップS17)。そして、上記ステップS14,S16,S17のいずれかの処理を全ての階床について戸開待機時間が設定されているかを確認する(ステップS18)。戸開待機時間の設定が完了していない階床がある場合(ステップS18のNo)、未設定の階床につき、ステップS13の処理に戻る。全ての階床について、戸開待機時間の設定がされている場合(ステップS18のYes)、処理を終了する。戸開閉の制御対象となる全ての階床について、戸開閉制御部31は、画像記録装置20から得られた利用者人数を時間単位毎に基準と比較して戸開待機時間を設定する。これにより、図3に示すような戸開制御テーブル31aが作成される。
以後、乗りかご11が任意の階に停止して戸開したときに、戸開閉制御部31は、戸開制御テーブル31aを参照して戸開待機時間を調整する。詳しくは、戸開閉制御部31は、戸開制御テーブル31aから乗りかご11が停止した階の現在の時間帯に対応した戸開待機時間を読み出し、その戸開待機時間の間、乗りかご11の戸開状態を保持する。
具体的に説明すると、例えば乗りかご11が1階に停止して戸開したとする。図3に示すように、「6:00~7:00」の時間帯であれば、戸開待機時間は基準時間Taである。これに対し、同じ1階であっても、利用者人数が多くなる「7:00~8:00」や「8:00~9:00」の時間帯であれば、戸開待機時間はTa+αになり、基準時間Taに対して時間α分だけ延長される。したがって、利用者は慌てずに乗りかご11に乗降することができる。
一方、2階の場合、「6:00~7:00」や「7:00~8:00」の時間帯は利用者人数が少ない。このときの戸開待機時間はTa-βになり、基準時間Taに対して時間β分だけ短縮される。したがって、利用者人数が少ない場合に無駄に戸開状態を保持して、運行効率を低下させることを防ぐことができる。
このように第1の実施形態によれば、各階の利用者状況に応じて戸開待機時間を設定できる。したがって、利用者人数が少ない階では、戸開待機時間を短くすることで、運行効率の低下を防ぐことができる。一方、利用者人数が多い階では、戸開待機時間を長くすることで、利用者の乗降中にドアが閉じてしまうことを防ぐことができる。さらには、各階の利用者状況を所定の時間単位で監視し、その時間単位毎に戸開待機時間を設定しておくことで、時間帯によって変化する利用者状況に柔軟に対応することができる。
なお、上記第1の実施形態では、各階毎に戸開待機時間を設定した戸開制御テーブル31aを事前に作成しておく構成としたが、例えば乗りかご11の任意の階に停止したときに、利用者状況テーブル21aを参照して、そのときの時間帯に対応した当該階の戸開待機時間を求めることでも良い。
ところで、カメラを用いて乗場の利用者を検知し、その検知結果をリアルタイムで戸開閉制御に反映させるシステムが知られている。しかし、この種のシステムでは、各階の利用者状況を分析して戸開待機時間を決めているのではなく、そのときに乗場にいる利用者をカメラで捕らえて戸開待機時間に反映させているだけである。この場合、カメラの死角に利用者がいると、戸開待機時間に反映させることはできない。
これに対し、本システムでは、各階で乗りかごに乗車する人数(乗車人数)と、乗りかごから降車する人数(降車人数)を含めた利用者人数を利用者状況として記録し、その結果を戸開待機時間に反映させている。したがって、各階の利用者状況を戸開待機時間に正しく反映させることができる。つまり、例えばビルの中のある階に新たなテナントが入り、その階の利用者が急に増えた場合や、ある階のテナントが移転して、その階の利用者が急に減った場合など、各階の利用者状況の変化に柔軟に対応して戸開待機時間を最適化できるといった利点がある。
(変形例)
上記第1の実施形態では、各階の利用者人数が基準よりも多い場合と少ない場合とで戸開待機時間を変更する構成としたが、各階の利用者人数に応じて戸開待機時間を段階的に変更する構成として良い。
具体的には、利用者人数が基準よりも多ければ、そのときの利用者人数に応じて、Ta+α1,Ta+α2,Ta+α3…といったように、利用者人数が多い程、戸開待機時間を長くする(α1<α2<α3)。これにより、利用者人数が非常に多い階であっても、利用者の乗降中にドアが閉じてしまうことを防ぐことができる。
逆に、利用者人数が基準よりも少なければ、そのときの利用者人数に応じて、Ta-β1,Ta-β2,Ta-β3…といったように、利用者人数が少ない程、戸開待機時間を短くする(β1<β2<β3)。これにより、利用者人数が非常に少ない階があった場合に、できるだけ早めに戸閉して運行効率の低下を防ぐことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、複数台の乗りかごを有するエレベータの群管理システムを想定している。通常、エレベータの群管理システムでは、任意の階で乗場呼びが発生すると、各乗りかごの運転情報(かご位置、運転方向など)に基づいて、最も早く到着可能な乗りかごを割当かごとして選出する。その際、第2の実施形態では、各階の戸開待機時間を考慮して割当かごを選出することを特徴としている。
図9は第2の実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示す図である。なお、ここでは3台の乗りかごが群管理された構成を例とするが、乗りかごの台数は3台に限定されるものではなく、2台以上あれば良い。
群管理制御装置61と、メインコントローラとして存在し、複数台の乗りかご64a,64b,64cの運転を統括的に制御する。エレベータ制御装置62a,62b,62cは、群管理制御装置61の制御の下で、乗りかご64a,64b,64cの運転制御を行う。具体的には、エレベータ制御装置62aは、A号機の乗りかご32aを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。エレベータ制御装置62b、エレベータ制御装置62cについても同様である。群管理制御装置61、エレベータ制御装置62a,62b,62c…は、それぞれにCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータによって実現される。
ここで、乗りかご64a,64b,64cには、それぞれにカメラ65a,65b,65cと画像記録装置66a,66b,66cが設置されている。カメラ65a,65b,65cと画像記録装置66a,66b,66cは、図1に示したカメラ12と画像記録装置20に対応している。
すなわち、A号機の乗りかご64aに設置されたカメラ65aは、乗りかご64aの出入口付近を撮影し、その撮影画像を画像記録装置66aに送る。画像記録装置66aは、画像記録装置20と同様に記憶部21と利用者検知部22とを備え、カメラ65aの撮影画像から各階の時間単位毎の利用者人数を求めて記録する。B号機の乗りかご64bに設置されたカメラ65bと画像記録装置66b、C号機の乗りかご64cに設置されたカメラ65cと画像記録装置66cについても同様である。
エレベータ制御装置62aは、画像記録装置66aに記録された各階の時間単位毎の利用者人数に基づいて、A号機の乗りかご64aが各階に停止したときの戸開待機時間を設定する。エレベータ制御装置62bは、画像記録装置66bに記録された各階の時間単位毎の利用者人数に基づいて、B号機の乗りかご64bが各階に停止したときの戸開待機時間を設定する。エレベータ制御装置62cは、画像記録装置66cに記録された各階の時間単位毎の利用者人数に基づいて、C号機の乗りかご64cが各階に停止したときの戸開待機時間を設定する。
各階の乗場67a,67b,67c…には、それぞれに乗場呼びボタン68a,68b,68c…が設置されている。例えば、乗場呼びボタン68aの操作により乗場呼びが登録されると、群管理制御装置61は、乗りかご64a,64b,64cの中のいずれかの乗りかごに当該乗場呼びを割り当てる。その際、群管理制御装置61は、各号機で設定された各階の戸開待機時間を考慮して割当かごを選出し、その割当かごを当該乗場呼びの発生階に向かわせる。
図10は第2の実施形態におけるエレベータの群管理システムの動作を示すフローチャートである。このフローチャートで示される処理は、群管理制御装置61によって実行される。いま、各号機のエレベータ制御装置62a,62b,62cには、上記第1の実施形態で説明した方法により、各階の戸開待機時間が所定の時間単位で個別に設定されているものとする。
任意の階で乗場呼びが発生すると(ステップS21のYes)、群管理制御装置61は、エレベータ制御装置62a,62b,62cを介して各号機の運転情報を取得する(ステップS22)。運転情報には、現在のかご位置や運転方向、未応答の呼びの情報などが含まれる。「未応答の呼び」には、他の階で登録された乗場呼びと、かご内で登録されたかご呼び(行先呼び)が含まれる。通常は、この運転情報に基づいて割当かごが選出されるが、本実施形態では、この割当かごの選出に各階の戸開待機時間が考慮される。
すなわち、群管理制御装置61は、エレベータ制御装置62a,62b,62cから現在の時間帯における各階の戸開待機時間を取得する(ステップS23)。群管理制御装置61は、この各階の戸開待機時間と上記ステップS22で取得した運転情報とに基づいて割当制御を行う(ステップS24)。
詳しくは、群管理制御装置61は、各号機の運転情報に含まれる未応答の呼びの情報に基づいて、乗りかご64a,64b,64cのそれぞれが現在位置から当該乗場呼びの発生階までの間に停止する階を判断する。群管理制御装置61は、その停止階に対する現在の時間帯における戸開待機時間を考慮して、最も早く当該乗場呼びの発生階に到着可能な乗りかごを割当かごとして選出し、当該乗場呼びの発生階に向かわせる(ステップS25)。
このように第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態をエレベータの群管理システムと組み合わせた場合に、各階の戸開待機時間を考慮して割当かごを選出することで、輸送効率を上げることができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、各階の利用者状況に応じて戸開待機時間を適切に設定できるエレベータシステムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…乗りかご、11a…幕板、12…カメラ、13…かごドア、14…乗場ドア、15…乗場、20…画像記録装置、21…記憶部、21a…利用者状況テーブル、22…利用者検知部、30…エレベータ制御装置、31…戸開閉制御部、31a…戸開制御テーブル、51,51a~51c…カメラ、52,52a~52c…画像記録装置、61…群管理制御装置、62a~62c…エレベータ制御装置、64a~64c…乗りかご、65a~65c…カメラ、66a~66c…画像記録装置。
一実施形態に係るエレベータシステムは、乗りかご内に設置され、上記乗りかごが各階の乗場に到着したときに起動され、上記乗りかごの出入口付近を撮影する撮像手段と、上記乗りかごが戸開したときに上記撮像手段から得られる画像に基づいて、上記乗りかごに乗降する利用者を検知する利用者検知手段と、この利用者検知手段によって検知された利用者の人数を階床情報と関連付けて記録する記録手段と、この記録手段に記録された利用者の人数に基づいて、上記各階毎に上記乗りかごの戸開待機時間を設定する制御手段とを具備する。

Claims (6)

  1. 乗りかごの出入口付近を撮影する撮像手段と、
    この撮像手段によって撮影された画像に基づいて、上記乗りかごに乗降する利用者を検知する利用者検知手段と、
    この利用者検知手段によって検知された利用者の人数を上記乗りかごが停止している階の利用者状況として求め、当該階の情報と関連付けて記録する記録手段と、
    この記録手段に記録された利用者の人数に基づいて、各階毎に上記乗りかごの戸開待機時間を設定する制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 上記撮像手段は、上記乗りかご内、または、上記各階の乗場に設置されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  3. 上記制御手段は、
    上記記録手段に記録された利用者の人数が基準よりも多ければ、当該階に対する上記乗りかごの戸開待機時間を基準時間よりも長くし、
    上記記録手段に記録された利用者の人数が上記基準より少なければ、当該階に対する上記乗りかごの戸開待機時間を上記基準時間よりも短くすることを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  4. 上記制御手段は、
    上記記録手段に記録された利用者の人数に応じて、当該階に対する上記乗りかごの戸開待機時間を段階的に調整することを特徴とする請求項3記載のエレベータシステム。
  5. 上記記録手段には、予め設定された時間単位毎に利用者人数が記録され、
    上記制御手段は、
    上記時間単位毎に上記乗りかごの戸開待機時間を設定することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  6. 複数台の乗りかごの運転を制御する群管理制御手段を備え、
    上記群管理制御手段は、
    上記各階毎に設定された戸開待機時間を考慮して、上記各乗りかごに対する乗場呼びの割当制御を行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
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