JP2022030854A - 椅子、サポートパッド及びサポートパッドシステム - Google Patents

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Kohei Shirato
弘美 新行内
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【課題】座り心地を高めることができる椅子、サポートパッド、サポートパッドシステムを提供する。【解決手段】椅子1は、前方に向いた背受け面14fで着座者の上半身を受ける背受け部14、及び背受け部14の幅方向両側に配置され、背受け部14に対して前方に向かって張り出すサイドサポート部15、を有する背凭れ13と、背凭れ13の前方に配置されるサポートパッド20と、を備え、サポートパッド20は、弾性変形可能な線状材から形成され、幅方向両外側に突出する外端部21sを有した枠体21と、枠体21の内側に張設され、その表面に沿った方向に伸縮可能な張材22と、を有し、サポートパッド20は、張材22が背受け面14fに対向し、かつ少なくとも枠体21の外端部21sがサイドサポート部15に接触した状態で背凭れ13の前方に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、椅子、サポートパッド及びサポートパッドシステムに関する。
背凭れを備える椅子において、着座者が椅子に着座したときの座り心地を高めるため、様々な工夫がなされている。例えば、着座者が着座した状態で着座者の背中と椅子の背凭れとの間の隙間に挟み込むクッション等が種々提供されている。
例えば、特許文献1には、背凭れに巻き付けられるバンドによって、背凭れの前方に配置される補助クッションが開示されている。
実開平4-110563号公報
しかしながら、特許文献1に開示された補助クッションは、背凭れへの位置保持手段がバンドのみであり、特に背凭れの幅方向への位置保持力が小さい。また、補助クッションは側面視において上下方向の中間部が上下の端部よりも背凭れから前方に張り出すように弓形に湾曲している。このため、補助クッションの全体が背凭れに接触するわけではなく、上端縁と下端縁のみが背凭れに接触する。
このような構成の補助クッションでは、着座者が背凭れ及び補助クッションに寄りかかったまま上半身を動かすと、補助クッションが背凭れに対して位置ずれしてしまうことがある。補助クッションの位置ずれが生じると、座り心地が低下してしまう。
本発明は、座り心地を高めることができる椅子、サポートパッド及びサポートパッドシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る椅子は、前方に向いた背受け面で着座者の上半身を受ける背受け部、及び前記背受け部の幅方向両側に配置され、前記背受け部に対して前方に向かって張り出すサイドサポート部、を有する背凭れと、前記背凭れの前方に配置されるサポートパッドと、を備え、前記サポートパッドは、弾性変形可能な線状材から形成され、幅方向両外側に突出する外端部を有した枠体と、前記枠体の内側に張設され、その表面に沿った方向に伸縮可能な張材と、を有し、前記サポートパッドは、前記張材が前記背受け面に対向し、かつ少なくとも前記外端部が前記サイドサポート部に接触した状態で前記背凭れの前方に配置される。
このような椅子のサポートパッドは、少なくとも枠体の外端部が背凭れのサイドサポート部に接触するように配置される。これによって、少なくとも枠体の外端部がサイドサポート部によって幅方向から押さえられた状態になる。したがって、サポートパッドの幅方向や上下方向への位置ずれを抑えることができる。また、枠体の内側に張設された張材は、その表面に沿った方向に伸縮可能であるので、着座者の上半身の下部の形状に倣うように変形する。これによって、着座者は、サポートパッドに、「面」によって支持されるような感覚を得る。その結果、椅子の座り心地を高めることが可能となる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記サイドサポート部は、前記背受け面から前方に向かって幅方向外側に広がるように形成された傾斜面を有し、前記枠体は、前方に向かって幅方向外側に広がるように形成され、前記枠体のうち、幅方向両側に位置し、前記枠体の最外に位置する端部が前記外端部を構成していてもよい。
この構成によれば、前方に向かって幅方向外側に広がるように形成された枠体が、同様に前方に向かって幅方向外側に広がるように形成されたサイドサポート部の傾斜面に接触する。これにより、枠体が前後方向で背受け面側に押し下げられる。すると、枠体が、幅方向に対向する傾斜面同士での間隔をより狭めた傾斜面に、より強い圧力で接触する。したがって、サポートパッドとサイドサポート部との間に生じる摩擦力が、より効果的に増大する。したがって、サポートパッドの幅方向や上下方向への位置ずれを、より確実に抑えることができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記サイドサポート部は、上下方向の中間部に、前記サイドサポート部の上端及び下端に対し、前記背受け面からの前方への膨出量が大きい膨出部を有し、前記サポートパッドは、幅方向両側の上下方向の中間部に、それぞれ幅方向外側、かつ前方に向かって突出する突出部を有し、前記突出部は、上下方向で、前記膨出部と重なって配置されているようにしてもよい。
この構成によれば、着座者の荷重によって幅方向外側に弾性変形したり、前後方向で背受け面側に押し下げられたサポートパッドの突出部が、サイドサポート部の膨出部に押し付けられる。これにより、サポートパッドの幅方向や上下方向への位置ずれを効率的に抑えることができる。また、サイドサポート部の膨出部とサポートパッドの突出部との上下方向の位置が重なっているので、背凭れとサポートパッドとの外観的な一体感を高めることができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記サポートパッドは、前記背凭れに対して着脱可能に構成されているようにしてもよい。
この構成によれば、着座者の好みに応じて、サポートパッドを着脱することができる。また、サポートパッドのメンテナンス等も容易に行うことが可能となる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記背凭れの前記背受け面に固定されるベースパッドをさらに備え、前記サポートパッドは、前記ベースパッドに対して着脱可能に構成されているようにしてもよい。
この構成によれば、サポートパッドを装着する際には、サポートパッドを予め装着したベースパッドを、背受け面に固定すればよい。これにより、サポートパッドを容易に装着することが可能となる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記サポートパッドは、前記ベースパッドに着脱可能に装着するためのベルトを備えているようにしてもよい。
この構成によれば、ベースパッドに対するサポートパッドの着脱を容易に行うことができる。
本発明の一態様に係る椅子において、前記張材は、着座者が着座した状態で、前記張材の幅方向の中央部が前記背受け面との間に前後方向の隙間をあけるように設けられているようにしてもよい。
この構成によれば、着座者が着座してサポートパッドに寄りかかっても、張材が背受け面に突き当たることが抑えられ、サポートパッドによるサポート感を良好に得ることができる。
本発明の一態様に係るサポートパッドは、椅子の背凭れの前方に配置されるサポートパッドであって、弾性変形可能な線状材から形成され、幅方向両外側に突出する外端部を有した枠体と、前記枠体の内側に張設され、その表面に沿った方向に伸縮可能な張材と、を有し、前記サポートパッドは、前記張材が前記背凭れの背受け面に対向し、かつ少なくとも前記外端部が前記椅子のサイドサポート部に接触した状態で前記背凭れの前方に配置される。
この構成のサポートパッドによれば、サポートパッドを椅子の背凭れの下部に配置することによって、椅子の座り心地を高めることが可能となる。
本発明の一態様に係るサポートパッドシステムは、上記したようなサポートパッドと、椅子の背凭れの背受け面に固定されるとともに、前面側に前記サポートパッドが装着されるベースパッドと、を備える。
この構成のサポートパッドシステムによれば、サポートパッド及びベースパッドを椅子の背凭れの下部に配置することによって、椅子の座り心地を高めることが可能となる。
本発明の一態様によれば、座り心地を高めることができる。
本発明の実施形態に係る椅子の全体構成を示す斜視図である。 上記椅子の背凭れを示す正面図である。 図1のA-A矢視断面図である。 サポートパッドを取り外した状態の椅子の一部を示す斜視図である。 ベースパッドを取り外した状態の椅子の一部を示す斜視図である。 サポートパッドのベースパッドに対する取付構造を示す図であり、サポートパッド及びベースパッドを斜め後方から見た斜視図である。 サポートパッド及びベースパッドを示す側面図である。 図7のサポートパッドをベースパッドに対して上方にずらした状態を示す側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による椅子、サポートパッド、サポートパッドシステムを実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る椅子の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、椅子1は、椅子本体10と、サポートパッド20と、を少なくとも備えている。このような椅子1は、例えば、ゲーミングチェアやデスクチェア等として用いることが可能である。
椅子本体10は、支持構造体11と、座体12と、背凭れ13と、を備えている。
以下の説明において、便宜上、椅子本体10に着座した着座者が前を向く方向を「前方」、その反対方向を「後方」、「前方」と「後方」とを結ぶ方向を「前後方向」と称する。また、椅子1が設置される床面F側とその反対側を結ぶ方向を「上下方向」と称する。また、椅子1の幅方向、つまり前後方向と直交する水平方向を「幅方向」と称する。また、図中において、前方を矢印FRで示し、上方を矢印UPで示し、左方を矢印LHで示す。
支持構造体11は、床面F上に設置される。支持構造体11は、キャスタ17c付きの多岐脚17と、多岐脚17の中央部より起立する脚柱(不図示)と、を有している。
座体12は、支持構造体11に支持されている。座体12は、その上面に、着座者の荷重を受ける座部荷重支持面12fを有している。
背凭れ13は、座体12の後端部に連結されている。背凭れ13は、座体12の後端部から上方に延びている。背凭れ13は、座体12との連結部分に設けられた適宜のリクライニング機構によって、前後方向に傾動(リクライニング)可能とされている。座体の幅方向両側には、それぞれ肘掛け(不図示)が設けられていてもよい。なお、背凭れ13は、座体12の上方に配置されていれば、例えば支持構造体11等に連結されていてもよい。
図2は、上記椅子の背凭れを示す正面図である。図3は、図1のA-A矢視断面図である。
図1~図3に示すように、背凭れ13は、幅方向中央部に形成された背受け部14と、背受け部14の幅方向両側に形成されたサイドサポート部15と、を一体に有している。
背受け部14は、前方を向いて形成されて、着座者の上半身(背中)の荷重を受ける背受け面14fを有している。
サイドサポート部15は、着座者の上半身を幅方向両側から保持する。サイドサポート部15は、背受け面14fに対して前方に向かって張り出すように形成されている。サイドサポート部15は、背受け面14fから前方に向かって幅方向外側(背凭れ13における幅方向の中心から離間する向き)に広がるように形成された傾斜面15fを有している。サイドサポート部15は、上下方向の中間部に、サイドサポート部15の上端15p及び下端15qに対し、背受け面14fから前方に大きく膨出する膨出部15bを有している。膨出部15bは、背受け面14fから幅方向外側に膨出している。なお、膨出部15bは、背受け面14fからの膨出量が上端15p及び下端15qの背受け面14fからの膨出量に比べて大きくなっていればよい。すなわち、膨出部15bは、上端15p及び下端15qを通り上下方向に延びる仮想線に対して前方に位置していればよく、背凭れ13の傾斜角度等によっては、下端15qよりも後方に位置していてもよい。また、サイドサポート部15は、背受け面14fに対して前方に突出していれば、幅方向に直交する方向に張り出していてもよい。
図1に示すように、背凭れ13の上部には、背受け部14の幅方向両側に、前方に向かって湾曲して延びる上部サイドシェル18が一体に形成されている。上部サイドシェル18は、サイドサポート部15の上端15pから上方に連続して形成されている。
上記座体12,背凭れ13は、それぞれ、フレーム(不図示)と、フレームに支持されたクッション(不図示)、クッションを覆うように設けられた表皮材12s、13sと、を備える。
本実施形態において、背凭れ13の上部には、着座者の頭部の荷重を受けるヘッドレスト50が設けられている。ヘッドレスト50は、袋状の表皮材50sと、表示材の内側に充填されたスポンジ等のクッション材(不図示)と、を備える。
図4は、サポートパッド20を取り外した状態の椅子1の一部を示す斜視図である。図5は、ベースパッド30を取り外した状態の椅子1の一部を示す斜視図である。
図1、図4に示すように、背凭れ13の下部には、ベースパッド30が配置されている。図5に示すように、背凭れ13の下部には、ベースパッド30を収容する窪み13kが形成されている。ベースパッド30は、背凭れ13の窪み13kに収められている。ベースパッド30の前面は、背受け面14fの一部を形成する。すなわち、ベースパッド30の前面は、背受け面14fに滑らかに連なっている。ベースパッド30は、窪み13kに対し、例えば、面ファスナ、ホック、係止フック、係止ピン等、適宜の固定手段によって着脱可能に固定されている。ベースパッド30は、前方から見て矩形状をなしている。ベースパッド30は、不図示の芯材(不図示)と、芯材を覆うように設けられたクッション材(不図示)と、クッション材を覆うように設けられた表皮材30sと、を備えている。
図6は、サポートパッド20のベースパッド30に対する取付構造を示す図であり、サポートパッド20及びベースパッド30を斜め後方から見た斜視図である。図7は、サポートパッド20及びベースパッド30を示す側面図である。
図6、図7に示すように、ベースパッド30には、サポートパッド20を保持するための保持ベルト31が設けられている。保持ベルト31は、例えばゴム等の伸縮可能な材料によって形成されている。保持ベルト31は、例えば、上下方向に間隔をあけて2本が配置されている。各保持ベルト31は、ベースパッド30の前面に沿って幅方向に延びるとともに、幅方向の両端部がサポートパッド20の前面又は後面で固定されている。
図1、図2に示すように、サポートパッド20は、背凭れ13の下部の前方に配置されている。サポートパッド20は、枠体21と、張材22と、を有している。サポートパッド20は、幅方向両側の端部が、前方に向かって幅方向両側に広がるように形成されている。
枠体21は、サポートパッド20の外周縁を構成する。枠体21は、線状材によって、正面視で、上部においては下方に向かうに従い広がるとともに、下部においては下方に向かうにしたがい窄まる略台形状に形成されている。枠体21を形成する線状材は、例えば鋼線や樹脂材料等、弾性変形可能な材料である。枠体21は、合成繊維等からなる縁材23により全周が覆われている。
枠体21は、上辺部21aと、下辺部21bと、一対の側辺部21cと、を有している。上辺部21a、下辺部21bは、上下方向に間隔をあけて配置されている。正面視において、上辺部21a、下辺部21bは、それぞれ幅方向に直線状に延びている。上辺部21aにおける幅方向の寸法は、下辺部21bよりも短く、背受け面14fよりも長い。上辺部21a及び下辺部21bは、背受け面14f(図示の例では、ベースパッド30の前面)に接するように形成されている。なお、本実施形態において、「接する」とは、2つの部材が間に何も介在せずに直接接触する場合だけでなく、2つの部材の間に別の部材(例えば、縁材23等)が介在して間接的に接触する場合も含む。
一対の側辺部21cは、上辺部21aと下辺部21bとの幅方向一端部同士及び他端部同士をそれぞれ連結している。側辺部21cは、上下方向の中間位置で、上下方向の両端部に対して前方、かつ幅方向外側に突出するように湾曲している。これにより、側辺部21cには、上下方向の中間位置に、サポートパッド20のうち最も幅方向外側に位置する外端部21sが形成されている。したがって、サポートパッド20における幅方向の両端部は、外端部21sに向けて前方かつ幅方向外側に広がるように形成されている。そして、サポートパッド20における上下方向の中間位置には、サポートパッド20のうち最も幅方向外側、かつ前方に位置する突出部20tを有している。
張材22は、枠体21の内側の開口を覆うように張設されている。張材22は、例えば、合成繊維がメッシュ状に編まれて形成された布状で、所定の張力を付与されて枠体21に張設されている。張材22は、着座者の荷重が張材22の表面に交差する方向から作用すると、その表面に沿った方向に伸縮可能とされている。図3に示すように、張材22は、枠体21の外端部21sが上下方向の中間位置で前方に突出することで、平断面視すると、幅方向両端に対して幅方向中央部22cが後方に窪むように湾曲している。図7に示すように、張材22は、その上下方向の両端が枠体21の上辺部21a、下辺部21bに支持されることによって、側断面視すると、上下方向の中間が前方に張り出している。なお、張材22は、メッシュ状に限らず、シート状(膜状)等であってもよい。
サポートパッド20は、ベースパッド30に対して着脱可能に構成されている。これにより、サポートパッド20は、背凭れ13に対して着脱可能に構成されている。
図6、図7に示すように、サポートパッド20の後面には、ベースパッド30に着脱可能に装着するための第一ベルト(ベルト)25、第二ベルト(ベルト)26が設けられている。
第一ベルト25は、幅方向に間隔をあけて、例えば2本が配置されている。各第一ベルト25は、上下の端部がサポートパッド20に固定されている。第一ベルト25は、ベースパッド30の前面側に配置されている。第一ベルト25は、上部ベルト25aと下部ベルト25bとを備えている。上部ベルト25aと下部ベルト25bとは、第一ベルト25の上下方向の中間位置で、例えば面ファスナ等によって着脱可能とされている。第一ベルト25は、上部ベルト25aと下部ベルト25bとを面ファスナで互いに重ね合わせて接合する上下方向の長さを調整することで、第一ベルト25の張力を調整できるようになっている。サポートパッド20は、第一ベルト25の張力を調整することによって、上辺部21aと下辺部21bとの上下方向の間隔が調整される。これによって、サポートパッド20は、側面視で側辺部21c、及び張材22の上下方向の中間位置における前方への湾曲(突出)度合いを調整できるようになっている。
第二ベルト26は、サポートパッド20の後面側で、上下方向の上部と下部にそれぞれ配置されている。第二ベルト26は、それぞれ幅方向に延びている。第二ベルト26は、ゴムベルト等、伸縮可能な材料によって形成されている。第二ベルト26は、その両端部がサポートパッド20に固定されている。第二ベルト26は、ベースパッド30の後面側に巻き回される。第二ベルト26は、ベースパッド30から前方に向かうにつれて斜め下方に傾斜して延びている。これにより、サポートパッド20が第二ベルト26によって常に上方に引かれているため、着座者の着座時に背中からの荷重が作用しても、サポートパッド20が下方に押し下げられてしまうことが防止される。図8に示すように、サポートパッド20を上方に移動させる場合、サポートパッド20の下端部がベースパッド30と摩擦抵抗を生じることで、サポートパッド20が上下方向に位置決めされ、下方に移動することが抑えられている。
図1~図3に示すように、サポートパッド20は、少なくとも枠体21の外端部21sがサイドサポート部15に常に接触している。より具体的には、枠体21の外端部21sが、サイドサポート部15の傾斜面15fに接触するように配置されている。サポートパッド20を装着した状態で、突出部20tは、上下方向で膨出部15bと重なる位置(同位置)に配置されている。これにより、少なくとも突出部20t(外端部21s)が、サイドサポート部15の膨出部15bで、傾斜面15fに接触している。図3に示すように、張材22は、着座者が着座していない状態で、背受け面14fに対向している。張材22は、枠体21の内側で、背受け面14f及び傾斜面15fとの間に、前後方向に隙間をあけている。
このようにして、サポートパッド20の幅方向両側の外端部21sがサイドサポート部15に常に接触していることで、着座者が着座していない状態であっても、サポートパッド20の幅方向への位置ずれが抑えられる。なお、サポートパッド20は、幅方向両側のサイドサポート部15によって幅方向の内側に圧縮された状態で、サイドサポート部15に常に接触していてもよい。
着座者が椅子1に着座すると、サポートパッド20に作用する着座者の荷重によって、サポートパッド20の幅方向の中央部が後方に変位する。換言すれば、平断面視におけるサポートパッド20の幅方向の中央部の後方への湾曲がより大きくなる。このとき、外端部21sが、サイドサポート部15の傾斜面15fに単に接触しているだけであれば、外端部21sは、傾斜面15fから一時的に離間する。しかし、外端部21sは、着座者の荷重によって後方に変位するため、傾斜面15fの、やや後方寄りであって、尚且つ、対向する他方の傾斜面15fとの幅方向の間隔を狭めている部位に、外端部21sが当接する。これによって、サポートパッド20は、背凭れ13に対してより確実に、幅方向に位置決めされる。これにより、突出部20t(外端部21s)が、サイドサポート部15の膨出部15bに押し付けられる。この状態で、図3中に二点鎖線で示すように、張材22は、少なくとも、張材22の幅方向の中央部22cが背受け面14fとの間に前後方向の隙間Sをあけた状態を維持している。
このようなサポートパッド20は、例えば、ベースパッド30を備えた椅子本体10に対するオプション部材として提供するようにしてもよい。
また、上記したようなサポートパッド20と、ベースパッド30とから、サポートパッドシステム40を構成してもよい。このサポートパッドシステム40は、椅子本体10に対するオプション部材として提供するようにしてもよい。
上記したような椅子1、サポートパッド20、サポートパッドシステム40では、着座者が背凭れ13に寄りかかると、着座者の上半身の荷重が張材22を介してサポートパッド20に作用する。これにより、少なくとも枠体21の外端部21sがサイドサポート部15によって幅方向から押さえられた状態になる。これによって、サポートパッド20の上下方向や幅方向への位置ずれが抑えられる。また、傾斜面15fによって、サポートパッド20が過度に広がるように変形するのが抑えられるため、着座者に適度な反発力を与え、サポートパッド20によるサポート感を高めることができる。
このように、本実施形態では、サポートパッド20が、少なくとも枠体21の幅方向両側の外端部21sがサイドサポート部15に接触するように配置される。このため、少なくとも枠体21の外端部21sがサイドサポート部15によって幅方向から押さえられた状態になる。したがって、サポートパッド20の幅方向や上下方向への位置ずれを抑えることができる。また、枠体21の内側に張設された張材22は、その表面に沿った方向に伸縮可能であるので、着座者の上半身(背中)の下部の形状に倣うように変形する。これによって、着座者は、サポートパッド20に、「面」によって支持されるような感覚を得る。その結果、椅子1の座り心地を高めることができ、長時間同じ姿勢で着座しても着座者に疲労感を与えにくくなる。
本実施形態では、枠体21が前後方向で背受け面14f側に押し下げられると、枠体21が、幅方向に対向する傾斜面15f同士での間隔をより狭めた傾斜面15fに、より強い圧力で接触する。これにより、サポートパッド20とサイドサポート部15との間に生じる摩擦力が、より効果的に増大する。したがって、サポートパッド20の幅方向や上下方向への位置ずれを、より確実に抑えることができる。
本実施形態では、サポートパッド20の突出部20tは、上下方向で、膨出部15bと重なる位置に配置されている。この構成によれば、着座者の荷重によって幅方向外側に弾性変形したり、前後方向で背受け面側に押し下げられたサポートパッド20の突出部20tが、サイドサポート部15の膨出部15bに押し付けられる。これにより、着座者の荷重によって、突出部20t(外端部21s)だけでなく、その周囲で、枠体21の他の部分や張材22が膨出部15bに接触すれば、サポートパッド20との接触面積を増大させることができる。これにより、サポートパッド20とサイドサポート部15とを、より効率的に接触させることができる。したがって、サポートパッド20の幅方向や上下方向への位置ずれを効率的に抑えることができる。また、サイドサポート部15の膨出部15bとサポートパッド20の突出部20tとの上下方向の位置が重なっているので、背凭れ13とサポートパッド20との外観的な一体感を高めることができる。さらに、着座者に対し、側方からのサポート感をより高めた座り心地を提供することができる。
本実施形態では、サポートパッド20は、背凭れ13に対して着脱可能に構成されている。この構成によれば、着座者の好みに応じて、サポートパッド20を着脱することができる。また、サポートパッド20のメンテナンス等も容易に行うことが可能となる。
本実施形態では、サポートパッド20は、背凭れ13に着脱可能なベースパッド30に対して装着される。この構成によれば、サポートパッド20を装着する際には、サポートパッド20を予め装着したベースパッド30を、背凭れ13に固定すればよい。これにより、サポートパッド20を容易に装着することが可能となる。
本実施形態では、サポートパッド20は、ベースパッド30に着脱可能に装着するための第一ベルト25、第二ベルト26を備えている。この構成によれば、ベースパッド30に対するサポートパッド20の着脱を容易に行うことができる。
本実施形態では、張材22は、着座者が着座した状態で、張材22の幅方向の中央部22cが背受け面14fとの間に前後方向の隙間Sをあけるように設けられている。この構成によれば、着座者が着座してサポートパッド20に寄りかかっても、張材22が背受け面14fに突き当たることが抑えられ、サポートパッド20によるサポート感を良好に得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、サポートパッド20と、ベースパッド30とを備えるようにしたが、ベースパッド30を省略した構成とすることも可能である。
また、上述した実施形態では、サポートパッド20が背凭れ13に対して着脱可能な構成について説明したが、この構成に限られない。サポートパッド20は、背凭れ13に固定されていてもよい。また、サポートパッド20は、背凭れ13に対して上下方向や幅方向に移動可能に取り付けられていてもよい。
上述した実施形態では、サポートパッド20をベースパッド30に固定するために第一ベルト25、第二ベルト26を用いるようにしたが、これに限らず、例えば、面ファスナ、ホック、フック等、適宜他の手段を用いてもよい。
上述した実施形態では、サポートパッド20は、少なくとも枠体21の外端部21s(突出部20t)がサイドサポート部15に接触するようにしたが、これに限らない。例えば、サポートパッド20は、枠体21の側辺部21cの全体が傾斜面15fに接触してもよいし、枠体21の全周が背凭れ13に接していてもよい。
上述した実施形態では、突出部20tは、上下方向で膨出部15bと重なる位置(同位置)に配置されているが、これに限らない。突出部20tは、上下方向で膨出部15bと重なる範囲内であれば、上下にずれた位置に配置されていてもよい。
上述した実施形態では、サポートパッド20の正面視形状が台形状である場合について説明したが、この構成に限られない。サポートパッド20の正面視形状は、円形状や正方形状等、適宜変更が可能である。このような場合であっても、サポートパッド20のうち、幅方向最外に位置する外端部21sがサイドサポート部15に接触していればよい。
上述した実施形態では、支持構造体11を、キャスタ17c付きの多岐脚17を備える構成としたが、これに限らない。例えば、支持構造体11は、床面Fに設置されるのであれば、床面Fに移動不能に固定する構成であってもよい。
上述した実施形態では、椅子本体10の構成について説明したが、椅子本体10の各部の構成は適宜変更可能である。例えば、上記椅子本体10において、上部サイドシェル18、及びヘッドレスト50は、省略してもよい。
上述した実施形態では、椅子1を、ゲーミングチェアやデスクチェア等として用いるようにしたが、その用途については何ら限定するものではない。上記したような椅子1、サポートパッド20、サポートパッドシステム40の構成は、例えば自動車、航空機等のシートにも適用可能である。例えば、これらの用途においては、支持構造体は、椅子本体10を床面Fに取り付けるためのブラケット、レール等であってもよい。
上述した実施形態では、背受け部14とサイドサポート部15とが表皮材13sによって一体に覆われた構成について説明したが、この構成に限られない。背受け部14及びサイドサポート部15とは、別々の表皮材により覆われていてもよい。また、サイドサポート部15は、背受け部14の幅方向両側であって、背受け部14に対して前方に張り出していれば、背受け部14から離間していてもよい。
上述した実施形態では、サポートパッド20が背凭れ13の下部前方に配置された構成について説明したが、この構成に限られない。サポートパッド20は、背凭れ13の前方に対して任意の位置(例えば、上部のみ等)に配置されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 椅子
13 背凭れ
14 背受け部
14f 背受け面
15 サイドサポート部
15b 膨出部
15f 傾斜面
15p 上端
15q 下端
20 サポートパッド
20t 突出部
21 枠体
21s 外端部
22 張材
22c 中央部
25 第一ベルト(ベルト)
26 第二ベルト(ベルト)
30 ベースパッド
40 サポートパッドシステム
F 床面
S 隙間

Claims (9)

  1. 前方に向いた背受け面で着座者の上半身を受ける背受け部、及び前記背受け部の幅方向両側に配置され、前記背受け部に対して前方に向かって張り出すサイドサポート部、を有する背凭れと、
    前記背凭れの前方に配置されるサポートパッドと、を備え、
    前記サポートパッドは、
    弾性変形可能な線状材から形成され、幅方向両側に外端部を有した枠体と、
    前記枠体の内側に張設され、その表面に沿った方向に伸縮可能な張材と、を有し、
    前記サポートパッドは、前記張材が前記背受け面に対向し、かつ少なくとも前記外端部が前記サイドサポート部に接触した状態で前記背凭れの前方に配置される、椅子。
  2. 前記サイドサポート部は、前記背受け面から前方に向かって幅方向外側に広がるように形成された傾斜面を有し、
    前記枠体は、前方に向かって幅方向外側に広がるように形成され、
    前記枠体のうち、幅方向両側に位置し、前記枠体の最外に位置する端部が前記外端部を構成している、
    請求項1に記載の椅子。
  3. 前記サイドサポート部は、上下方向の中間部に、前記サイドサポート部の上端及び下端に対し、前記背受け面からの前方への膨出量が大きい膨出部を有し、
    前記サポートパッドは、幅方向両側の上下方向の中間部に、それぞれ幅方向外側、かつ前方に向かって突出する突出部を有し、
    前記突出部は、上下方向で、前記膨出部と重なって配置されている、
    請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記サポートパッドは、前記背凭れに対して着脱可能に構成されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の椅子。
  5. 前記背凭れの前記背受け面に固定されるベースパッドをさらに備え、
    前記サポートパッドは、前記ベースパッドに対して着脱可能に構成されている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の椅子。
  6. 前記サポートパッドは、前記ベースパッドに着脱可能に装着するためのベルトを備えている、
    請求項5に記載の椅子。
  7. 前記張材は、着座者が着座した状態で、前記張材の幅方向の中央部が前記背受け面との間に前後方向の隙間をあけるように設けられている、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の椅子。
  8. 椅子の背凭れの前方に配置されるサポートパッドであって、
    弾性変形可能な線状材から形成され、幅方向両側に外端部を有した枠体と、
    前記枠体の内側に張設され、その表面に沿った方向に伸縮可能な張材と、を有し、
    前記サポートパッドは、前記張材が前記背凭れの背受け面に対向し、かつ少なくとも前記外端部が前記椅子のサイドサポート部に接触した状態で前記背凭れの前方に配置される、サポートパッド。
  9. 請求項8に記載のサポートパッドと、
    椅子の背凭れの背受け面に固定されるとともに、前面側に前記サポートパッドが装着されるベースパッドと、を備える、サポートパッドシステム。
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